JP2004195282A - 油水分離回収装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の油水分離回収装置においては、処理水槽と、この処理水槽の上部に配置した油水混合液導入手段及び予備タンクと、この予備タンクに上記処理水槽の下部から処理水槽内の水を供給する第1の給水手段と、上記予備タンク内の水を上記処理水槽に供給する第2の給水手段と、上記処理水槽内に配置した加熱手段及び排油手段とより成る。上記発熱体の上部近傍に設けた第1の水位センサと、上記排油手段の入口下部に設けた第2の水位センサとを有し、上記第1の水位センサの出力によって上記第1の給水手段を作動し、上記処理水槽内の温度に応じて上記第2の給水手段を作動し、上記第2の水位センサの出力によって上記第2の給水手段を停止する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は油水分離回収装置、特に、油水の比重差を利用した油水分離回収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、飲食店、特に、らーめん店の使用済みの排出水には油分が多く含まれており、油水の分離回収装置を通して油分を分離回収する必要がある。この油分の分離には、特許文献1に示すように水と油の比重差を利用したものが多い。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−5756号公報(第1−2頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、このような油は、温度による粘性変化が激しく、また、油分以外にも雑物などの固形不純物が混入し浮遊しているので比重差のみによって完全に回収するのは非常に難しい。
【0005】
本発明は上記の欠点を除くようにしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の油水分離回収装置は、処理水槽と、この処理水槽の上部に配置した油水混合液導入手段及び予備タンクと、この予備タンクに上記処理水槽の下部から処理水槽内の水を供給する第1の給水手段と、上記予備タンク内の水を上記処理水槽に供給する第2の給水手段と、上記処理水槽内に配置した、加熱手段及び排油手段とより成ることを特徴とする。
【0007】
上記発熱体の上部近傍に設けた第1の水位センサと、上記排油手段の入口下部に設けた第2の水位センサとを有し、上記第1の水位センサの出力によって上記第1の給水手段を作動し、上記処理水槽内の温度に応じて上記第2の給水手段を作動し、上記第2の水位センサの出力によって上記第2の給水手段を停止することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下図面によって本発明の実施例を説明する。
【0009】
本発明においては図1に示すように処理水槽1の上部にホッパー2を設けて処理水槽1内に油水混合液を投入できるようにし、上記処理水槽1の中間の高さに発熱体3を配置し、上記処理水槽1の中間に処理水温検出器4を設ける。また、上記発熱体3の上部近傍には水位下限設定用の第1の水位センサ6を設ける。
【0010】
また、上記処理水槽1内を、下部開口7aを有する、処理水槽1の下面から垂立した仕切り板7によって油水混合液導入側1aと排油側1bの2部分に分離区劃せしめ、上記処理水槽1上部に予備タンク8を設ける。上記処理水槽1の排油側1bは更に処理水槽1の下面から垂立した仕切り板9によって第1,第2の処理槽10,11に区劃し、第2処理槽11の下部にはフィルター12を介して排水パイプ13を開口し、上記油水混合液導入側1a内の上昇油分を垂立する油分ガイド筒14を介して排油パイプ15の入口に導き外部に排油せしめるようにする。
【0011】
更に、第1,第2のポンプ16,18を設け、上記油分ガイド筒14に水位上限設定用の第2の水位センサ17を設け、この水位センサ17が水位の上昇を検知したとき第1のポンプ16によって第1の処理槽10内の水を上記予備タンク8内に汲み上げるようにし、この予備タンク8内の水は上記第2の処理槽11内にオーバーフローできるようにする。上記第1の水位センサ6が水位の低下を検知したとき上記第1のポンプ16の作動を停止する。
【0012】
更に、処理水槽1内には上記下部開口7aを塞ぐ位置で互いに離間して処理水槽1の底面から垂立する複数の隔壁7b,7cを設ける。なお、上記排油パイプ15の出口内部には排油凝固阻止用のヒータ5とパイプ温度検出器19を設けるのが好ましい。
【0013】
また、上記処理水温検出器4が所定の温度を検出したとき、及び上記パイプ温度検出器19が所定の温度を検出したとき第2のポンプ18によって上記予備タンク8内の水を汲み上げ上記第1の処理槽10内に流すようにし、上記第2の水位センサ17が水位の上昇を検知したとき第2のポンプ18を停止せしめる。
【0014】
20は上記油分ガイド筒14の下方位置で上記ホッパー2の下部に設けた目安棒である。
【0015】
本発明の油水分離回収装置は、上記のような構成であるから以下のように操作する。
【0016】
1)処理水槽1にホッパー2を介して油水の混合液を入れ、この混合液が処理水槽1上部に位置する目安棒20に達するまで満たす。この時同時に第1のポンプ16によって第1の処理槽10内の水を予備タンク8に、オーバーフローする迄注水し、水位が第1の水位センサ6に低下したとき注水を止める。
【0017】
2)処理水槽1内に油水混合液を目安棒20に達する迄入れ、発熱体3により混合液の温度を約65℃まで上げ、混合液の油分を槽の上部へ浮上し堆積(層の状態)を形成せしめる。
【0018】
3)処理水温及び排油パイプ15の出口温度が夫々所定値に達したとき第2のポンプ18を作動し、予備タンク8内の水を処理槽10内に流し、処理水槽1内の水位を上げ、処理水槽の上部に堆積した油分を油分ガイド筒14及び排油パイプ15を通して排出する。
【0019】
4)油の排出上限にある第2の水位センサ17迄水位が上昇したとき第2のポンプ18の作動の停止し、第1のポンプ16によって処理水槽1内の水を予備タンク8に移送し、処理水槽1内の水が第1の水位センサ6の上部位置となった時点で作動を停止する。
【0020】
5)以下上記工程1)〜4)を繰り返す。
【0021】
【発明の効果】
上記のように本発明の油水分離回収装置によれば油と水をその比重差と加熱によって分離浮上せしめ、排油パイプ15を介して排出した後予備タンクから水を処理水槽に供給し、分離された油分を略完全に排出できるようになる大きな利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油水分離回収装置を示す説明図である。
【符号の説明】
1 処理水槽
1a 混合液導入側
1b 排油側
2 ホッパー
3 発熱体
4 処理水温検出器
5 排油凝固阻止用のヒータ
6 水位センサ
7 仕切り板
7a 下部開口
7b 隔壁
7c 隔壁
8 予備タンク
9 仕切り板
10 第1処理槽
11 第2処理槽
12 フィルター
13 排水パイプ
14 油分ガイド筒
15 排油パイプ
16 第1のポンプ
17 水位センサ
18 第2のポンプ
19 パイプ温度検出器
20 目安棒
Claims (2)
- 処理水槽と、この処理水槽の上部に配置した油水混合液導入手段及び予備タンクと、この予備タンクに上記処理水槽の下部から処理水槽内の水を供給する第1の給水手段と、上記予備タンク内の水を上記処理水槽に供給する第2の給水手段と、上記処理水槽内に配置した、加熱手段及び排油手段とより成ることを特徴とする油水分離回収装置。
- 上記発熱体の上部近傍に設けた第1の水位センサと、上記排油手段の入口下部に設けた第2の水位センサとを有し、上記第1の水位センサの出力によって上記第1の給水手段を作動し、上記処理水槽内の温度に応じて上記第2の給水手段を作動し、上記第2の水位センサの出力によって上記第2の給水手段を停止することを特徴とする請求項1記載の油水分離回収装置。
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JP2002363413A JP3928794B2 (ja) | 2002-12-16 | 2002-12-16 | 油水分離回収装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104628084A (zh) * | 2015-02-12 | 2015-05-20 | 苏州美生环保科技有限公司 | 一种专用油水分离机 |
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2002
- 2002-12-16 JP JP2002363413A patent/JP3928794B2/ja not_active Expired - Fee Related
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