JP2004195097A - 消臭パック - Google Patents
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Abstract
【課題】通気性のある容器と、容器に充填される臭気吸着剤とからなる消臭パックにおいて、従来にない消臭効果を長時間に亘り、効率よく安価に提供する消臭パックを得ることを目的とする。
【解決手段】消臭パックの容器に金属フタロシアニン化合物を含有させ、内部に活性炭等の臭気吸着剤を充填することにより、容器に充填した吸着剤によって引き寄せられた臭気が、容器を通過する時に、容器に付与された金属フタロシアニン化合物によって効率よく安価に消臭することができることを見出し、本発明に到達した。
【選択図】 図1
【解決手段】消臭パックの容器に金属フタロシアニン化合物を含有させ、内部に活性炭等の臭気吸着剤を充填することにより、容器に充填した吸着剤によって引き寄せられた臭気が、容器を通過する時に、容器に付与された金属フタロシアニン化合物によって効率よく安価に消臭することができることを見出し、本発明に到達した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、金属フタロシアニン錯体を使った消臭パックに関するもので、通気性のある容器と、容器に充填される臭気吸着剤とからなる消臭パックの消臭技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】実公昭60−931号公報
【特許文献2】特開平10−174831号公報
【特許文献3】特開2000−84057号公報
【特許文献4】特開2000−84337号公報
【特許文献5】特開2000−152982号公報
近年の住宅は、断熱性、気密性が著しく向上し、閉めきった部屋において、自然対流で室内空気の入れ替わる時間が従来住宅の数倍もかかるような、省エネ住宅も誕生している。しかし、気密性が高いが故に、室内に臭いがこもりやすく、煙草臭や生活臭を取り除きたいという要望が強まっている。これに対応するため、エアコンや空気清浄機を使った消臭、脱臭が行なわれるようになり、これらの消臭、脱臭の方法には、主に活性炭吸着、触媒酸化、オゾン酸化、化学分解反応によるものがある。
【0003】
活性炭による方法は、活性炭が吸着剤であり吸着量が飽和量に達するとそれ以上のガスの吸着が不可能となり、吸着寿命が短いという問題がある。また触媒による消臭では、寿命性能は活性炭に勝るが反応スピードが遅く、それ自身の使用では、吸着物質の分解が追いつかず満足のいくものではなかった。オゾン酸化による消臭においては、オゾンそのものが人体に有害であるため装置が大型化し、コスト高になり好ましいものでなかった。本発明は、エアコン等の装置を使わなくても、金属フタロシアニン錯体と活性炭等の吸着材を使い、相互の欠点を補完し合った消臭パックによって、自然対流常温下にて室内空気の浄化をおこなうものである。
【0004】
消臭パックとしては、実公昭60−931号公報において、熱可塑性高分子の連続フィラメントから構成された不織布の容器内に、脱臭剤、乾燥剤、防虫剤等の薬剤を充填したもので、通気性が良好でガス吸収速度、ガス発散速度が速く、高強度で破れにくく、しかも風合いが柔軟な袋状構造体を安価に提供するものとして開示されている。
【0005】
金属フタロシアニン化合物を消臭剤として使用した例として、特開平10−174831号公報において、吸着材料として活性炭、消臭材料として金属フタロシアニン化合物を複合化して、通気性を有する表裏の表皮層の間にいれた消臭フィルタが開示されている。特開2000−84057号公報においては、活性炭では十分に除去しきれない硫化水素やアンモニア、アセトアルデヒドを分解吸着する消臭剤を含有する消臭フィルタとして、平面状と波形のシートを積層し、そのうちの少なくとも1枚は活性炭を含有し、他のシートは鉄フタロシアニンを有したものとして開示されている。特開2000−84337号公報においては、エアコンや空気清浄機のフィルタとして、送風ファンに負荷がかからないように、圧力損失の低い消臭フィルタとして、金属フタロシアニンを含有した消臭ネットと、不織布シートにアパタイトと活性炭を付着させ、ハニカムフィルタに加工したものを組み合わして消臭フィルタにしたものが開示されている。
【0006】
また、特開2000−152982号公報においては、空気調和機の消臭フィルタとして、格子状の構造をした樹脂製のハニカム成形品の表面に消臭作用を持つオクタカルボキシ鉄フタロシアニンをコーティングしたものとアパタイトと活性炭を含有する不織布を重ね合せて積層体を形成して、さらにネット状のナイロン繊維にオクタカルボキシ鉄フタロシアニンを染色したバイオネットで前記積層体を囲むようにした消臭フィルタが開示されている。
【0007】
上記のように消臭剤としてのフタロシアニンと、吸着体としての活性炭を組み合わせたフィルターは、活性炭では吸着しにくい硫黄化合物、アルデヒド類、低級脂肪酸の臭気にも有効なもので、ほとんどの臭気ガスに対して優れた消臭効果を発揮するものであるが、本発明は自然対流を利用し、常温下で消臭を実施する消臭パックにおいて、容器に充填した吸着剤によって引き寄せられた臭気が、容器を通過する時に、容器に付与された消臭剤によって効率的に消臭するもので、このような消臭パックは未だ開発されていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
通気性のある容器と、容器に充填される臭気吸着剤とからなる消臭パックにおいて、従来にない消臭効果を長時間に亘って、効率よく安価に提供する消臭パックを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、このような課題を解決するために鋭意検討の結果、消臭パックの表面に金属フタロシアニン化合物を含有させ、内部に活性炭等の臭気吸着剤を充填することにより、容器に充填した吸着剤によって引き寄せられた臭気が、容器を通過する時に、容器に付与された消臭剤によって効率よく消臭することができることを見出し、上記課題を克服し、本発明に到達した。
【0010】
すなわち本発明の第1の発明は、 通気性のある容器と、容器に充填される臭気吸着剤とからなる消臭パックにおいて、容器に金属フタロシアニン錯体を担持させたことを特徴とする消臭パックである。
【0011】
本発明の消臭パックは、自然対流の下に室内の不快な臭いを常温で除去するもので、臭気吸着剤に引き寄せられた不快な臭いは、通気性のある容器を通過して臭気吸着剤に吸着しようとするが、容器を通過する時に容器に担持された金属フタロシアニン錯体の消臭作用により分解され消臭される。
【0012】
本発明の第2の発明は、前記容器が不織布からなり、通気度が30〜500cc/cm2/secである請求項1に記載の消臭パックである。本発明の容器は、内部に充填した活性炭等の臭気吸着剤が外部に漏れることなく、しかも良好な通気性のある容器であり、織物、編物から容器を形成してもよいが、コスト的に不織布から形成されるのが好ましい。不織布を構成する繊維は、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレンなどの合成繊維、綿、レーヨン、麻、絹、羊毛などの天然繊維、およびこれらの2種類以上からなる複合繊維が挙げられるが特に限定するものではない。不織布の通気度が500cc/cm2/secを越えると、臭気吸着剤の微粒子が不織布を通過して漏れてしまう恐れがあり、通気度が30cc/cm2/sec以下では消臭性能が低下することになる。好ましくは通気度が50〜400cc/cm2/secがよく、更に好ましくは通気度が60〜300cc/cm2/secが望ましい。また、活性炭等の臭気吸着剤を容器内部に充填しシールする場合、合成繊維の連続フィラメントからなる不織布は好都合で、高周波ウェルダー等によって、繊維を溶かしながらシールすれば良い。また、容器不織布に綿、レーヨン等の繊維を使用した場合は、ミシン等で縫製したり、接着剤を使用して容器を形成する。
【0013】
本発明の第3の発明は、前記臭気吸着剤が、活性炭、木炭、籾殻灰、珪藻土、ゼオライト、多孔シリカから選ばれる1種または複数の臭気吸着剤を容器内に充填したことを特徴とする請求項1または2に記載の消臭パックである。臭気吸着剤の粒径は特に限定しないが、細かく粉砕し表面積の大きいほど、吸着能力は向上する。
【0014】
第4の発明は、 前記金属フタロシアニン錯体がコバルトフタロシアニンポリスルホン酸ナトリウム、コバルトフタロシアニンカルボン酸、鉄フタロシアニンカルボン酸ナトリウムから選ばれる1種または複数の金属フタロシアニン錯体である請求項1乃至3項のいずれかの項に記載の消臭パックである。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明は、金属フタロシアニン錯体と活性炭等の臭気吸着剤を組み合わせ生活臭の不快な臭いを消臭しようとするもので、以下図面を用いてより詳細に説明をする。図1は本発明の一実施例を示す消臭パックの概略断面を示す斜視図である。消臭パック1において、金属フタロシアニン錯体を担持した不織布2はその周囲をシールされて袋を形成しており、その中に、活性炭等からなる臭気吸着剤3が充填されている。本発明による消臭パックは、ゴミ箱、下駄箱、ロッカー、冷蔵庫、物置、タンス等限られた空間内に放置し、常温下で自然対流によって不快な臭いを消臭してもよいし、エアコン、空気清浄器のように、室内空気を強制循環する器具のフィルターとして使用してもよい。
【0016】
【実施例】
つぎに本発明の具体的な実施例に沿って作成した消臭パックとその評価結果について述べる。
消臭性能の測定方法
図2は消臭性能評価装置の概略図である。容量2リットルの容器4の底に、本発明の消臭パック1を置き、両方のガスコック5を開き、一定濃度の臭気ガスを一定時間連続注入させてから、一旦両方のガクコック5を閉め、10分後に容器内の臭気ガス濃度を検知管で測定するものである。本発明の性能評価としては、アンモニアガスの場合は100ppm、硫化水素、アセトアルデヒドの場合には10ppmに設定し、一定時間連続注入し、50時間経過後、100時間経過後、200時間経過後にそれぞれ上記方法でガス濃度を測定し、以下の算出式でガスの除去率を算出した。
アンモニアガスの除去率(%)=(1−測定濃度/100)×100
硫化水素、アセトアルデヒドの除去率(%)=(1−測定濃度/10)×100
【0017】
通気度の測定方法
通気度はJIS L 1096の通気度測定のA法(フラジール形法)によって測定した。試料の異なる5ヶ所から試験片約20cm×約20cmを採取し、フラジール形試験機を用い、円筒の一端に試験片を取りつけた後、加減抵抗器によって傾斜形気圧計が125Paの圧力を示すように吸込みファンを調整し、その時の垂直形気圧計の示す圧力と、使用した空気孔の種類とから、試験機に付属の表によって試験片を通過する空気量(cc/cm2/sec)を求める。測定は5回とし、その平均値を採用した。
【0018】
実施例1 コバルトフタロシアニン錯体(コバルトフタロシアニンカルボン酸)2重量部、水酸化ナトリウム20重量部に1000重量部の水を加えた後、攪拌機によって攪拌し、この溶液にレーヨン不織布(1.7デシテックス、目付け60g/m2通気度80cc/cm2/sec)を浸漬した後、取り出してマングルで絞って乾燥させ、金属フタロシアニン錯体を担持させた不織布を得た。この不織布を100mm角の袋状に縫製し、内部に活性炭10g入れ、入口を縫製し消臭パックを作成した。消臭性能評価装置でアンモニアガス、硫化水素、アセトアルデヒドの消臭性能を50時間経過後、100時間経過後、200時間経過後にそれぞれガス濃度を測定し、ガスの除去率を表1に表記した。
【0019】
実施例2 実施例1と同じ容器に、ゼオライトを10g入れ、入口を縫製し消臭パックを作成した。消臭性能評価装置で実施例1と同様にそれぞれのガス濃度を測定し、ガスの除去率を表1に表記した。
【0020】
実施例3 実施例1において、レーヨン不織布に替えて、ナイロン不織布(10デシテックス、目付け70g/m2、通気度120cc/cm2/sec)を実施例1と同じ溶液に浸漬した後、取り出してマングルで絞って乾燥させ、金属フタロシアニン錯体を担持させた不織布を得た。この不織布を100mm角の袋状に縫製し、内部に活性炭10g入れた消臭パックを作成した。消臭性能評価装置で実施例1と同様にそれぞれのガス濃度を測定し、ガスの除去率を表1に表記した。
【0021】
実施例4 金属フタロシアニン錯体(コバルトフタロシアニンポリスルホン酸ナトリウム)4重量部、アクリル樹脂100重量部に1000重量部の水を加えた後、攪拌機にによって攪拌し、この溶液にレーヨン不織布(1.7デシテックス、目付け60g/m2通気度80cc/cm2/sec)を浸漬した後、取り出してマングルで絞って乾燥させ、金属フタロシアニン錯体を担持させた不織布を得た。この不織布を100mm角の袋状に縫製し、内部に活性炭10g入れた消臭パックを作成した。消臭性能評価装置で実施例1と同様にそれぞれのガス濃度を測定し、ガスの除去率を表1に表記した。
【0022】
実施例5 実施例4と同じ容器に、活性炭を20g入れ、入口を縫製し消臭パックを作成した。消臭性能評価装置で実施例1と同様にそれぞれのガス濃度を測定し、ガスの除去率を表1に表記した。
【0023】
比較例1 実施例1で作成した容器に、活性炭を入れない消臭パックを作成した。消臭性能評価装置で実施例1と同様にそれぞれのガス濃度を測定し、ガスの除去率を表1に表記した。
【0024】
比較例2 実施例1のレーヨン不織布(1.7デシテックス、目付け60g/m2通気度80cc/cm2/sec)に金属フタロシアニン錯体を担持させないで、100mm角の袋状に縫製し、内部に活性炭10g入れ、入口を縫製し消臭パックを作成した。消臭性能評価装置で実施例1と同様にそれぞれのガス濃度を測定し、ガスの除去率を表1に表記した。
【0025】
比較例3 実施例1と同じ溶液にレーヨン不織布(0.8デシテックス、目付け60g/m2通気度15cc/cm2/sec)を浸漬した後、取り出してマングルで絞って乾燥させ、金属フタロシアニン錯体を担持させた不織布を得た。この不織布を100mm角の袋状に縫製し、内部に活性炭10g入れ、入口を縫製し消臭パックを作成した。消臭性能評価装置で実施例1と同様にそれぞれのガス濃度を測定し、ガスの除去率を表1に表記した。
【0026】
比較例4
実施例1と同じ溶液にレーヨン不織布(1.7デシテックス、目付け10g/m2通気度600cc/cm2/sec)を浸漬した後、取り出してマングルで絞って乾燥させ、金属フタロシアニン錯体を担持させた不織布を得た。この不織布を100mm角の袋状に縫製し、内部に活性炭10g入れ、入口を縫製し消臭パックを作成したが、不織布が非常に弱く破れてしまい実用とはならなかった。
【0027】
比較例5
レーヨン不織布(1.7デシテックス、目付け60g/m2通気度80cc/cm2/sec)を100mm角の袋状に縫製し、内部に活性炭10gと金属フタロシアニン錯体(コバルトフタロシアニンポリスルホン酸ナトリウム)を1g入れ、入口を縫製し消臭パックを作成した。消臭性能評価装置で実施例1と同様にそれぞれのガス濃度を測定し、ガスの除去率を表1に表記した。
【0028】
【表1】
【0029】
上記表1において除去率の判定基準を70%以上「◎」、50%〜70%未満「○」、45%〜50%未満「△」、45%未満「×」とした。
【0030】
また、別の実施形態として、通気性容器の全体が不織布層だけから構成される必要はなく、例えば図3のように、紙、樹脂製等の袋状あるいは箱状の容器に窓をあけ、この窓部分に金属フタロシアニン錯体を担持させた不織布を取付、容器内部に臭気吸着材を入れてもよい。
【0031】
また、本発明の、金属フタロシアニン錯体を担持させた不織布層を、互いに対抗させて薄いシート状を形成し、内部に臭気吸着材を挟み込み、フィルター材としても適用することができる。その場合、シート内の臭気吸着材が移動しないように、キルティング加工のように、臭気吸着材の移動を抑制してやることが好ましい。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、金属フタロシアニン錯体を容器に担持し、容器の内部に活性炭等の臭気吸着剤を充填した消臭パックは、両者の相乗効果により、消臭効果が大きく長時間にわたり性能を維持できることを確認することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施形態を示す消臭パックの概略断面図である。
【図2】図2は消臭性能評価装置の概略断面図である。
【図3】図3本発明の実施形態を示す、別の例の概略図斜視図である。
【符号の説明】
1 消臭パック
2 不織布(容器)
3 臭気吸着剤
4 容器
5 ガスコック
6 ガス配管
7 紙製容器
【発明が属する技術分野】
本発明は、金属フタロシアニン錯体を使った消臭パックに関するもので、通気性のある容器と、容器に充填される臭気吸着剤とからなる消臭パックの消臭技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】実公昭60−931号公報
【特許文献2】特開平10−174831号公報
【特許文献3】特開2000−84057号公報
【特許文献4】特開2000−84337号公報
【特許文献5】特開2000−152982号公報
近年の住宅は、断熱性、気密性が著しく向上し、閉めきった部屋において、自然対流で室内空気の入れ替わる時間が従来住宅の数倍もかかるような、省エネ住宅も誕生している。しかし、気密性が高いが故に、室内に臭いがこもりやすく、煙草臭や生活臭を取り除きたいという要望が強まっている。これに対応するため、エアコンや空気清浄機を使った消臭、脱臭が行なわれるようになり、これらの消臭、脱臭の方法には、主に活性炭吸着、触媒酸化、オゾン酸化、化学分解反応によるものがある。
【0003】
活性炭による方法は、活性炭が吸着剤であり吸着量が飽和量に達するとそれ以上のガスの吸着が不可能となり、吸着寿命が短いという問題がある。また触媒による消臭では、寿命性能は活性炭に勝るが反応スピードが遅く、それ自身の使用では、吸着物質の分解が追いつかず満足のいくものではなかった。オゾン酸化による消臭においては、オゾンそのものが人体に有害であるため装置が大型化し、コスト高になり好ましいものでなかった。本発明は、エアコン等の装置を使わなくても、金属フタロシアニン錯体と活性炭等の吸着材を使い、相互の欠点を補完し合った消臭パックによって、自然対流常温下にて室内空気の浄化をおこなうものである。
【0004】
消臭パックとしては、実公昭60−931号公報において、熱可塑性高分子の連続フィラメントから構成された不織布の容器内に、脱臭剤、乾燥剤、防虫剤等の薬剤を充填したもので、通気性が良好でガス吸収速度、ガス発散速度が速く、高強度で破れにくく、しかも風合いが柔軟な袋状構造体を安価に提供するものとして開示されている。
【0005】
金属フタロシアニン化合物を消臭剤として使用した例として、特開平10−174831号公報において、吸着材料として活性炭、消臭材料として金属フタロシアニン化合物を複合化して、通気性を有する表裏の表皮層の間にいれた消臭フィルタが開示されている。特開2000−84057号公報においては、活性炭では十分に除去しきれない硫化水素やアンモニア、アセトアルデヒドを分解吸着する消臭剤を含有する消臭フィルタとして、平面状と波形のシートを積層し、そのうちの少なくとも1枚は活性炭を含有し、他のシートは鉄フタロシアニンを有したものとして開示されている。特開2000−84337号公報においては、エアコンや空気清浄機のフィルタとして、送風ファンに負荷がかからないように、圧力損失の低い消臭フィルタとして、金属フタロシアニンを含有した消臭ネットと、不織布シートにアパタイトと活性炭を付着させ、ハニカムフィルタに加工したものを組み合わして消臭フィルタにしたものが開示されている。
【0006】
また、特開2000−152982号公報においては、空気調和機の消臭フィルタとして、格子状の構造をした樹脂製のハニカム成形品の表面に消臭作用を持つオクタカルボキシ鉄フタロシアニンをコーティングしたものとアパタイトと活性炭を含有する不織布を重ね合せて積層体を形成して、さらにネット状のナイロン繊維にオクタカルボキシ鉄フタロシアニンを染色したバイオネットで前記積層体を囲むようにした消臭フィルタが開示されている。
【0007】
上記のように消臭剤としてのフタロシアニンと、吸着体としての活性炭を組み合わせたフィルターは、活性炭では吸着しにくい硫黄化合物、アルデヒド類、低級脂肪酸の臭気にも有効なもので、ほとんどの臭気ガスに対して優れた消臭効果を発揮するものであるが、本発明は自然対流を利用し、常温下で消臭を実施する消臭パックにおいて、容器に充填した吸着剤によって引き寄せられた臭気が、容器を通過する時に、容器に付与された消臭剤によって効率的に消臭するもので、このような消臭パックは未だ開発されていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
通気性のある容器と、容器に充填される臭気吸着剤とからなる消臭パックにおいて、従来にない消臭効果を長時間に亘って、効率よく安価に提供する消臭パックを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、このような課題を解決するために鋭意検討の結果、消臭パックの表面に金属フタロシアニン化合物を含有させ、内部に活性炭等の臭気吸着剤を充填することにより、容器に充填した吸着剤によって引き寄せられた臭気が、容器を通過する時に、容器に付与された消臭剤によって効率よく消臭することができることを見出し、上記課題を克服し、本発明に到達した。
【0010】
すなわち本発明の第1の発明は、 通気性のある容器と、容器に充填される臭気吸着剤とからなる消臭パックにおいて、容器に金属フタロシアニン錯体を担持させたことを特徴とする消臭パックである。
【0011】
本発明の消臭パックは、自然対流の下に室内の不快な臭いを常温で除去するもので、臭気吸着剤に引き寄せられた不快な臭いは、通気性のある容器を通過して臭気吸着剤に吸着しようとするが、容器を通過する時に容器に担持された金属フタロシアニン錯体の消臭作用により分解され消臭される。
【0012】
本発明の第2の発明は、前記容器が不織布からなり、通気度が30〜500cc/cm2/secである請求項1に記載の消臭パックである。本発明の容器は、内部に充填した活性炭等の臭気吸着剤が外部に漏れることなく、しかも良好な通気性のある容器であり、織物、編物から容器を形成してもよいが、コスト的に不織布から形成されるのが好ましい。不織布を構成する繊維は、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレンなどの合成繊維、綿、レーヨン、麻、絹、羊毛などの天然繊維、およびこれらの2種類以上からなる複合繊維が挙げられるが特に限定するものではない。不織布の通気度が500cc/cm2/secを越えると、臭気吸着剤の微粒子が不織布を通過して漏れてしまう恐れがあり、通気度が30cc/cm2/sec以下では消臭性能が低下することになる。好ましくは通気度が50〜400cc/cm2/secがよく、更に好ましくは通気度が60〜300cc/cm2/secが望ましい。また、活性炭等の臭気吸着剤を容器内部に充填しシールする場合、合成繊維の連続フィラメントからなる不織布は好都合で、高周波ウェルダー等によって、繊維を溶かしながらシールすれば良い。また、容器不織布に綿、レーヨン等の繊維を使用した場合は、ミシン等で縫製したり、接着剤を使用して容器を形成する。
【0013】
本発明の第3の発明は、前記臭気吸着剤が、活性炭、木炭、籾殻灰、珪藻土、ゼオライト、多孔シリカから選ばれる1種または複数の臭気吸着剤を容器内に充填したことを特徴とする請求項1または2に記載の消臭パックである。臭気吸着剤の粒径は特に限定しないが、細かく粉砕し表面積の大きいほど、吸着能力は向上する。
【0014】
第4の発明は、 前記金属フタロシアニン錯体がコバルトフタロシアニンポリスルホン酸ナトリウム、コバルトフタロシアニンカルボン酸、鉄フタロシアニンカルボン酸ナトリウムから選ばれる1種または複数の金属フタロシアニン錯体である請求項1乃至3項のいずれかの項に記載の消臭パックである。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明は、金属フタロシアニン錯体と活性炭等の臭気吸着剤を組み合わせ生活臭の不快な臭いを消臭しようとするもので、以下図面を用いてより詳細に説明をする。図1は本発明の一実施例を示す消臭パックの概略断面を示す斜視図である。消臭パック1において、金属フタロシアニン錯体を担持した不織布2はその周囲をシールされて袋を形成しており、その中に、活性炭等からなる臭気吸着剤3が充填されている。本発明による消臭パックは、ゴミ箱、下駄箱、ロッカー、冷蔵庫、物置、タンス等限られた空間内に放置し、常温下で自然対流によって不快な臭いを消臭してもよいし、エアコン、空気清浄器のように、室内空気を強制循環する器具のフィルターとして使用してもよい。
【0016】
【実施例】
つぎに本発明の具体的な実施例に沿って作成した消臭パックとその評価結果について述べる。
消臭性能の測定方法
図2は消臭性能評価装置の概略図である。容量2リットルの容器4の底に、本発明の消臭パック1を置き、両方のガスコック5を開き、一定濃度の臭気ガスを一定時間連続注入させてから、一旦両方のガクコック5を閉め、10分後に容器内の臭気ガス濃度を検知管で測定するものである。本発明の性能評価としては、アンモニアガスの場合は100ppm、硫化水素、アセトアルデヒドの場合には10ppmに設定し、一定時間連続注入し、50時間経過後、100時間経過後、200時間経過後にそれぞれ上記方法でガス濃度を測定し、以下の算出式でガスの除去率を算出した。
アンモニアガスの除去率(%)=(1−測定濃度/100)×100
硫化水素、アセトアルデヒドの除去率(%)=(1−測定濃度/10)×100
【0017】
通気度の測定方法
通気度はJIS L 1096の通気度測定のA法(フラジール形法)によって測定した。試料の異なる5ヶ所から試験片約20cm×約20cmを採取し、フラジール形試験機を用い、円筒の一端に試験片を取りつけた後、加減抵抗器によって傾斜形気圧計が125Paの圧力を示すように吸込みファンを調整し、その時の垂直形気圧計の示す圧力と、使用した空気孔の種類とから、試験機に付属の表によって試験片を通過する空気量(cc/cm2/sec)を求める。測定は5回とし、その平均値を採用した。
【0018】
実施例1 コバルトフタロシアニン錯体(コバルトフタロシアニンカルボン酸)2重量部、水酸化ナトリウム20重量部に1000重量部の水を加えた後、攪拌機によって攪拌し、この溶液にレーヨン不織布(1.7デシテックス、目付け60g/m2通気度80cc/cm2/sec)を浸漬した後、取り出してマングルで絞って乾燥させ、金属フタロシアニン錯体を担持させた不織布を得た。この不織布を100mm角の袋状に縫製し、内部に活性炭10g入れ、入口を縫製し消臭パックを作成した。消臭性能評価装置でアンモニアガス、硫化水素、アセトアルデヒドの消臭性能を50時間経過後、100時間経過後、200時間経過後にそれぞれガス濃度を測定し、ガスの除去率を表1に表記した。
【0019】
実施例2 実施例1と同じ容器に、ゼオライトを10g入れ、入口を縫製し消臭パックを作成した。消臭性能評価装置で実施例1と同様にそれぞれのガス濃度を測定し、ガスの除去率を表1に表記した。
【0020】
実施例3 実施例1において、レーヨン不織布に替えて、ナイロン不織布(10デシテックス、目付け70g/m2、通気度120cc/cm2/sec)を実施例1と同じ溶液に浸漬した後、取り出してマングルで絞って乾燥させ、金属フタロシアニン錯体を担持させた不織布を得た。この不織布を100mm角の袋状に縫製し、内部に活性炭10g入れた消臭パックを作成した。消臭性能評価装置で実施例1と同様にそれぞれのガス濃度を測定し、ガスの除去率を表1に表記した。
【0021】
実施例4 金属フタロシアニン錯体(コバルトフタロシアニンポリスルホン酸ナトリウム)4重量部、アクリル樹脂100重量部に1000重量部の水を加えた後、攪拌機にによって攪拌し、この溶液にレーヨン不織布(1.7デシテックス、目付け60g/m2通気度80cc/cm2/sec)を浸漬した後、取り出してマングルで絞って乾燥させ、金属フタロシアニン錯体を担持させた不織布を得た。この不織布を100mm角の袋状に縫製し、内部に活性炭10g入れた消臭パックを作成した。消臭性能評価装置で実施例1と同様にそれぞれのガス濃度を測定し、ガスの除去率を表1に表記した。
【0022】
実施例5 実施例4と同じ容器に、活性炭を20g入れ、入口を縫製し消臭パックを作成した。消臭性能評価装置で実施例1と同様にそれぞれのガス濃度を測定し、ガスの除去率を表1に表記した。
【0023】
比較例1 実施例1で作成した容器に、活性炭を入れない消臭パックを作成した。消臭性能評価装置で実施例1と同様にそれぞれのガス濃度を測定し、ガスの除去率を表1に表記した。
【0024】
比較例2 実施例1のレーヨン不織布(1.7デシテックス、目付け60g/m2通気度80cc/cm2/sec)に金属フタロシアニン錯体を担持させないで、100mm角の袋状に縫製し、内部に活性炭10g入れ、入口を縫製し消臭パックを作成した。消臭性能評価装置で実施例1と同様にそれぞれのガス濃度を測定し、ガスの除去率を表1に表記した。
【0025】
比較例3 実施例1と同じ溶液にレーヨン不織布(0.8デシテックス、目付け60g/m2通気度15cc/cm2/sec)を浸漬した後、取り出してマングルで絞って乾燥させ、金属フタロシアニン錯体を担持させた不織布を得た。この不織布を100mm角の袋状に縫製し、内部に活性炭10g入れ、入口を縫製し消臭パックを作成した。消臭性能評価装置で実施例1と同様にそれぞれのガス濃度を測定し、ガスの除去率を表1に表記した。
【0026】
比較例4
実施例1と同じ溶液にレーヨン不織布(1.7デシテックス、目付け10g/m2通気度600cc/cm2/sec)を浸漬した後、取り出してマングルで絞って乾燥させ、金属フタロシアニン錯体を担持させた不織布を得た。この不織布を100mm角の袋状に縫製し、内部に活性炭10g入れ、入口を縫製し消臭パックを作成したが、不織布が非常に弱く破れてしまい実用とはならなかった。
【0027】
比較例5
レーヨン不織布(1.7デシテックス、目付け60g/m2通気度80cc/cm2/sec)を100mm角の袋状に縫製し、内部に活性炭10gと金属フタロシアニン錯体(コバルトフタロシアニンポリスルホン酸ナトリウム)を1g入れ、入口を縫製し消臭パックを作成した。消臭性能評価装置で実施例1と同様にそれぞれのガス濃度を測定し、ガスの除去率を表1に表記した。
【0028】
【表1】
【0029】
上記表1において除去率の判定基準を70%以上「◎」、50%〜70%未満「○」、45%〜50%未満「△」、45%未満「×」とした。
【0030】
また、別の実施形態として、通気性容器の全体が不織布層だけから構成される必要はなく、例えば図3のように、紙、樹脂製等の袋状あるいは箱状の容器に窓をあけ、この窓部分に金属フタロシアニン錯体を担持させた不織布を取付、容器内部に臭気吸着材を入れてもよい。
【0031】
また、本発明の、金属フタロシアニン錯体を担持させた不織布層を、互いに対抗させて薄いシート状を形成し、内部に臭気吸着材を挟み込み、フィルター材としても適用することができる。その場合、シート内の臭気吸着材が移動しないように、キルティング加工のように、臭気吸着材の移動を抑制してやることが好ましい。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、金属フタロシアニン錯体を容器に担持し、容器の内部に活性炭等の臭気吸着剤を充填した消臭パックは、両者の相乗効果により、消臭効果が大きく長時間にわたり性能を維持できることを確認することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施形態を示す消臭パックの概略断面図である。
【図2】図2は消臭性能評価装置の概略断面図である。
【図3】図3本発明の実施形態を示す、別の例の概略図斜視図である。
【符号の説明】
1 消臭パック
2 不織布(容器)
3 臭気吸着剤
4 容器
5 ガスコック
6 ガス配管
7 紙製容器
Claims (4)
- 通気性のある容器と、前記容器に充填される臭気吸着剤とからなる消臭パックにおいて、前記容器に金属フタロシアニン錯体を担持させたことを特徴とする消臭パック。
- 前記容器が不織布からなり、通気度が30〜500cc/cm2/secである請求項1に記載の消臭パック。
- 前記臭気吸着剤が、活性炭、木炭、籾殻灰、珪藻土、ゼオライト、多孔シリカから選ばれる1種または複数の臭気吸着剤を容器内に充填したことを特徴とする請求項1または2に記載の消臭パック。
- 前記金属フタロシアニン錯体がコバルトフタロシアニンポリスルホン酸ナトリウム、コバルトフタロシアニンカルボン酸、鉄フタロシアニンカルボン酸ナトリウムから選ばれる1種または複数の金属フタロシアニン錯体である請求項1乃至3項のいずれかの項に記載の消臭パック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002370307A JP2004195097A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 消臭パック |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004195097A true JP2004195097A (ja) | 2004-07-15 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004195097A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2005037334A1 (ja) * | 2003-10-20 | 2006-12-28 | 住江織物株式会社 | 消臭フィルター |
-
2002
- 2002-12-20 JP JP2002370307A patent/JP2004195097A/ja active Pending
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JPWO2005037334A1 (ja) * | 2003-10-20 | 2006-12-28 | 住江織物株式会社 | 消臭フィルター |
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