JPH03198858A

JPH03198858A - 消臭フィルター

Info

Publication number: JPH03198858A
Application number: JP1339842A
Authority: JP
Inventors: Shoichi Miyano; 宮野　正一; Akira Ueno; 彰上野; Isamu Nakashige; 中重　勇
Original assignee: Lion Corp
Current assignee: Lion Corp
Priority date: 1989-12-26
Filing date: 1989-12-26
Publication date: 1991-08-30

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産　土のＪ本発明は、冷蔵庫、トイレ、自動車等の家庭用消臭、空
気清浄機等の業務用消臭、し尿処理場、下水処理場、産
業廃棄物処理場、養豚場、バルプ工場、食品工場等の産
業用消臭において用いられる消臭フィルターに関する。

従米勿薮夏消臭法としては、香料による感覚的消臭；活性炭等によ
る吸着、シクロデキストリンによる吸収、包接による物
理的消臭；酸・アルカリ物質による中和、酸化・還元剤
による酸化、還元、ラウリルメタクリレート類の付加に
よる化学的消臭；殺菌剤の殺菌作用、微生物あるいは酵
素による生物学的消臭が知られている。

また、消臭剤を液体あるいは粉粒体として使用すること
の他１紙などに担持させて消臭シートとしたり、通気性
のシート間にサンドインチして消臭フィルターとするこ
とも知られている。

しかしながら上記の消臭方法では、特定の悪臭成分だけ
にしか消臭効果がなく、また、効果の持続性や消臭速度
の点で欠点があった。

これらの欠点を解決する方法として、紙や布等の基体に
シリカ、フラボノ系消臭剤を塗布または含浸させた消臭
剤と消臭器から成る金型消臭剤が提案されている（特開
平１−１６６７６１号公報）。

また、紙製フィルターに、脱臭作用を営なむ細菌の酵素
液あるいは酵素液と菌液とから成る液を含浸させ、フィ
ルターをカセット体として悪臭空気流路に配設する消臭
方法が提案されている（特開昭６２−２２１３５４号公
報）。

さらに、断面波形に形成したシート材と平面状のシート
材とを一体化し、少なくともいずれか一方のシート材を
通気性とするとともに、この断面波形の溝条中にガス吸
着剤を充填した消臭フィルターが報告されている（実開
昭６３−９３１２７号公報）。

しかしながら上記の消臭方法はいずれも、消臭剤をフィ
ルターとして用いることにより消臭速度は向上するもの
の、消臭基剤自体の特性は維持されており、特定の悪臭
成分にしか効果を示さなかったり、飽和吸着状態になる
と吸着した悪臭成分を再放出するという問題があった。

が　　しようとする本発明は、各種悪臭に対して優れた消臭効果と消臭速度
の持続性をもち、しかも、消臭速度が向上された消臭フ
ィルターを提供するものである。

Ｕ虜本発明の消臭フィルターは、少なくとも一方が通気性を
有するシート間に、酸化物としての組成比がＳｉＯ２：５〜８０モル％ＭＯユニ５〜６５％Ａ１２ｏ１：１〜６０モル％（Ｍは、亜鉛、銅、鉄、コバルト、ニッケル、銀、チタ
ン、スズ、バリウムおよびジルコニウムから選ばれる少
なくとも一種の金属を、ｎは金属の原子価を表わす）に相当する組成のアルミノ珪酸塩を充填したことを特徴
とする。

以下、本発明についてさらに詳細に説明する。

本発明で消臭基剤として用いられるアルミノ珪酸塩につ
いては、特開昭６３−２２０８７４号公報に詳記されて
おり、好ましい組成は以下の通りである。

Ｓ　ｉ　Ｏ，：　２５〜７５モル％。

ＭＯｆＬ：１５〜６５％。

Ａｌ、Ｏ，；１〜４５モル％。

アルミノ珪酸塩の粒径は、５ｍｍ〜１μ鳳が好適であり
、さらに好ましくは３＋ｗｎ〜０．５騰■である。アル
ミノ珪酸塩の粒径が大きすぎると消臭速度が劣化する。

また、粒径が小さすぎると、空気清浄機等にフィルター
としてセットし、空気を強制循環させた際に圧力損失が
生じ、効率的な消臭効果が発現されない。

さらに本発明では消臭基剤として、アルミノ珪酸塩に酸
化剤を併用することが好ましく、特にアルミノ珪酸塩に
酸化剤を添着することが望ましい。酸化剤の添着は、例
えば、アルミノ珪酸塩粒子に酸化剤溶液を含浸し、これ
を乾燥することによって行なうことができる。

酸化剤を併用する場合は、（、）アルミノ珪酸塩と（ｂ
）酸化剤とを、重量比で（ａ）／（ｂ）　＝　１／９９
〜９９．１１０．９．より好ましくは５０１５０〜９９
．５１０．５の範囲で共存せしめることが望ましい。

酸化剤としては、二酸化塩素１次亜塩素酸ナトリウム、
次亜塩素酸カルシウム、ジクロロイソシアヌル酸ナトリ
ウム、Ｐ−トルエンスルホンクロロアミドナトリウム、
過酸化水素、過炭酸ナトリウム、過硫酸カリウム、モノ
過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウ
ム、過マンガン酸カリウム、ジペルオキシドデカンジ酸
、過フマル酸マグネシウム等が好適である・また、必要に応じて他の任意成分を消臭基剤中に配合す
ることもできる。

本発明の消臭フィルターは、上述の如き消臭基剤を、少
なくとも一方が通気性のシート間に充填したものである
。

通気性シートとしては、綿、レーヨン、パルプ、麻等の
天然または再生繊維、アセテート、ポリエステル、ポリ
アミド等の合成または半合成繊維からなる紙、不織布、
織布等が好適である。

第１図は本発明の消臭フィルターの実施例を示す一部切
欠き斜視図、第２図はその縦断面図である。断面が波形
の波形通気性シート１３と通気性シート１１とが接着部
１７で一体化され、この中に粉粒状の消臭基剤１５が充
填されている。なお、第１図および第２図では断面が曲
線状の波形形状を示したが、断面三角形、断面台形、断
面矩形（四角形）等の波形形状とすることもできる。

第３図は他の実施例を示す一部切欠き斜視図第４図はそ
の断面図である。隅部が接合された２枚の通気性シート
１１の間に消臭基剤１５が充填され、所々に縫糸１９で
縫目を入れて強度をもたしている。

第５図は本発明の他の実施例を示す一部切欠き斜視図、
第６図はその断面図である。２枚の通気性シート１１．
１１の間に粉粒状の消臭基剤１５をサンドイッチしたの
ち、縦横に接着部１７を形成し小胞体１９内に消臭基剤
１５を充填している。

第７図は他の実施例を示し、小胞体１９の形状が異なる
他は、上記と同様である。

第８図は第１図に示した消臭フィルターを巻回し、ハニ
カム構造体から成るカセット体２１とした消臭フィルタ
ーを示している。このカセット体２１は、空気清浄機等
における交換用のカセットとして用いることができる。

第９図におよび第１０図は他の消臭フィルターの実施例
をそれぞれ示し、第１１図（断面図）に示したような消
臭フィルターの積層体を外装２５で被包し、ハニカム構
造のカセット体２３としている。

本発明の消臭基剤のアルミノ珪酸塩は、酸性のＳ　ｉ　
Ｏ，と塩基性の金属酸化物が結合した構造をもっている
ことから、塩基性と酸性の性質を有し、悪臭成分に対し
て主として化学吸着、化学反応に基づき、消臭効果を示
すと思われる。

また、酸化剤併用系においては、平衡吸着に至るまで物
理吸着が非常に早い速度で進行し、さらに酸化剤による
化学反応が起こり一層効果的に消臭するものと推察する
６さらに、このような消臭基剤を通気シート間に挟み込
んで消臭フィルターとすることにより、消臭速度が向上
する。

本発明の消臭フィルターは、空気の循環流路に設置し、
空気を強制的に循環せしめて消臭してもよく、また、室
内等に置いて、空気の自然対流によって消臭効果を発揮
せしめてもよい。

見匪勿免來本発明の消臭フィルターによれば、各種悪臭に対し優れ
た消臭性能を有し、しかも、消臭効果の持続性および消
臭速度が向上する。

よって、冷蔵庫、トイレ、自動車等の家庭用消臭、空気
清浄機等の業務用消臭およびし尿処理場、下水処理場、
廃棄処理場、養豚場、パルプ工場、食品工場等の産業用
消臭におれる消臭フィルターとして、また、空気清浄装
置のカセット型の消臭フィルターとして好適である。

失−１−勇実験例１（１）消臭基剤の調製特開昭６３−２２０８７４号公報の実施例１の記載に準
拠して、下記の通り消臭基剤であるアルミノ珪酸亜鉛を
製造した。

３号ケイ酸ソーダ（Ｓ　ｉ　Ｏ，＝　２２．０％。

Ｎａ２Ｏニア、０％）１０９ｇと水酸化ナトリウム９４
ｇ（ＮａＯＨ分：　２．３５モル）を水に溶かして全量
をＩＱとし、これをＡ液（ＳｉＯｚ分二０．４モル）と
する。

一方、塩化亜鉛（無水塩）９５ｇと塩化アルミニウム（
６水塩）９７ｇを水に溶かして全量をＩＱとし、これを
Ｂ液（Ｚ　ｎ　Ｏ，分：０．７モル、　Ａａ　ｚ　Ｏ３
分：０．２モル）とする。

５Ｑのビーカーに水１αを入れ、撹拌下、。

Ａ液とＢ液をそれぞれ約２５ｃｃ／分の速度で同時に注
加した。注加終了後この反応液のＰＨは６．９であった
。

さらに撹拌を続け、３０分間熟成した後、水浴上８５〜
９０℃で２時間加熱した。反応液を吸引濾過し、水洗し
、　１１０℃で乾燥し、粒径１〜０．５ｍｍの白色のア
ルミノ珪酸亜鉛を得た。

また、塩化銅を用いる他は同様にして、同公報の記載に
準拠してアルミノ珪酸銅を製造した。

さらに、上記のアルミノ珪酸亜鉛１ｇに、５％過硫酸カ
リウム水溶液１ｇを均一になるように含浸し、１０５℃
で２０分間乾燥し、過硫酸カリウム添着アルミノ珪酸亜
鉛を得た。

（２）消臭フィルターの調製粒径が１■鵬〜０．５＋ａｍの各消臭基剤（後記表−１
に記載）をポリエステル不織布（Ｍ化成工業■製）の間
に充填し、第７図で示した消臭フィルターを製造した。

このとき、各小胞体１９には約０．０５ｇの消臭基剤が
充填されていた。

（３）消臭効果の評価第１２図に示すように、衝立３１を立てその前面に匂い
袋用鼻当て３３を設ける。＊立３１の後側に１．８Ｑマ
ヨネーズ瓶３７を置き、軟質プラスチック管３５で鼻当
て３３と連通させる。

１．８　ｍマヨネーズ瓶２７中に、５Ｘ５ｃ園の消臭フ
ィルター４１を入れ、ガス注入口を付けたポリエチレン
の栓で密閉する。

ガス注入口より、悪臭を所定濃度となるように入れる。

初期設定濃度　２５０ｐｐｍ　：　’／ンモニア１０ｐ
ｐ■：硫化水素ｉｐｐｍニトリメチルアミン、エチルメルカプタン室温に保存し、６時間後、第１２図に示すように注射器
３９を垂直に立てて、ピストンを自然落下させることに
より、マヨネーズ瓶３７中の空気を一定速度で追いだし
、５名のパネラ−により以下の基準で臭気を評価し、上
下をカットし、３人の平均をとり。

四捨五入することにより整数値で表わす。

以上の結果は使用した消臭基剤とともに、表−１に示し
た。

（以下余白）（４）消臭速度の評価プリジストン■の消臭器Ｄｅｏｒａｆｌｏｗを用いて消
臭速度を評価した。この消臭器は乾電池で駆動され、自
動車内などに据え置かれる小型消臭器であり、マイクロ
モータによりファンを回転して空気を吸い込み、消臭フ
ィルターを通過させて排気することにより、消臭を行な
うものである。

上記の（２）で説明した消臭フィルターを丸めてカセッ
ト体とし、これを消臭器内にセットした。この消臭器と
アンモニア（１０００ｐｐｍ）とを１１Ｑのデシケータ内に入れ、
経時における悪臭濃度をガス検知管で測定し、以下の式
から残存率を算出し、その結果を表−２に示した。

残存率（％）＝Ｕｉ□度−ｘ１００初期濃度（以下余白）実験例２実験例１の「（４）消臭速度の評価」で用いた消臭器に
、本発明品３の消臭シートを丸めてセットした。

この消臭器を冷蔵庫および自動車内で実使用してみたと
ころ、いずれにおいても優れた消臭効果が認められた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の消臭フィルターの実施例を示す一部切
欠き斜視図、第２図はその縦断面図である。第３図は本発明の実施例を示す一部切欠き斜視図、第４
図はその縦断面図である。第５図はさらに他の実施例を示す一部切欠斜視図、第６
図はその縦断面図である。第７図は、本発明の実施例を示す一部切欠き斜視図であ
る。第８図、第９図および第１０図は、それぞれ本発明の消
臭フィルターの実施例を示す斜視図である。第１１図は、第９図および第１０＠のカセット体の積層
構造を示す拡大断面図である。第１２図は、消臭効果の実験方法を示す説明図である。１１・・・通気性シート１３・・・波形通気性シート１
５・・・消臭基剤　　　１７・・・接着部１９・・・小
胞体　　　　２１．２３・・・カセット体２５・・・外
　装

Claims

【特許請求の範囲】１、少なくとも一方が通気性を有するシート間に、酸化
物としての組成比がＳｉＯ＿２：５〜８０モル％ＭＯ＿ｎ＿／＿２：５〜６５％Ａｌ＿２Ｏ＿３；１〜６０モル％（Ｍは、亜鉛、銅、鉄、コバルト、ニッケル、銀、チタ
ン、スズ、バリウムおよびジルコニウムから選ばれる少
なくとも一種の金属を、ｎは金属の原子価を表わす）に相当する組成のアルミノ珪酸塩を充填したことを特徴
とする消臭フィルター。２、アルミノ珪酸塩とともに、さらに酸化剤を併用、充
填した請求項１記載の消臭フィルター。