JP2004194802A - 漏出検出装置および方法 - Google Patents

漏出検出装置および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】人体表面の血管に注入針で注入する薬液の漏出を、簡単な構造で良好に検出できる装置を提供する。
【解決手段】注入針が挿入されている人体の表面を画像撮像手段123で撮像し、その画像から画像認識手段141が表面の形状を認識する。その変形が許容範囲を逸脱したことを変位検出手段142が検出すると、警告出力手段143が警告を出力する。注入針が血管から脱落すると漏出する薬液のために人体の表面が膨張することを利用して薬液の漏出を検出するので、この検出の外乱による精度の低下が微小であり、検出に必要な構造が簡単である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人体の表面近傍の血管に注入針により注入される薬液の漏出を検出する漏出検出装置に関し、特に、薬液注入装置で注入される薬液の漏出を検出する漏出検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、被験者の断層画像を撮像する医療装置として、CT(Computed Tomography)スキャナ、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、PET(Positron Emission Tomography)装置、等があり、被験者の血管画像を撮像する医療装置として、アンギオ装置、MRA(MR Angio)装置、等がある。
【0003】
上述のような医療装置を使用するとき、被験者に造影剤や生理食塩水などの薬液を注入することがあり、この注入を自動的に実行する薬液注入装置も実用化されている。この薬液注入装置では、例えば、注入針が延長チューブで連結されたポンプ装置からなり、その注入針により人体の表面近傍の血管に薬液を注入する。
【0004】
しかし、このような薬液注入装置は薬液を自動的に高圧で注入するので、例えば、注入針が血管から脱落して薬液が皮下に漏出しても、これを作業者が迅速に認識することが困難である。このような課題を解決するため、人体の表面近傍の血管に注入針により注入される薬液の漏出を検出する各種の漏出検出装置が提案されている(例えば、特許文献1〜8参照)。
【0005】
【特許文献1】
USP6,408,204
【特許文献2】
USP5,964,703
【特許文献3】
USP5,947,910
【特許文献4】
USP6,375,624
【特許文献5】
USP5,954,668
【特許文献6】
USP5,334,141
【特許文献7】
USP4,647,281
【特許文献8】
USP4,877,034
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述の特許文献1〜3の漏出検出装置は、薬液の漏出を人体表面のインピーダンス変化から検出し、特許文献4〜7の漏出検出装置は、薬液の漏出を人体組織の温度変化から検出し、特許文献8の漏出検出装置は、薬液の漏出を血液の光学特性の変化から検出する。しかし、これらの漏出検出装置は、いずれも特殊なセンサが必要で構造が複雑であり、外乱の影響による検出精度の低下が顕著である。
【0007】
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、構造が簡単で外乱による検出精度の低下が微小な漏出検出装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の漏出検出装置は、漏出検出手段と警告出力手段とを有しており、人体の表面近傍の血管に注入針により注入される薬液の漏出を検出する。その場合、漏出検出手段は、注入針が挿入されている人体の表面の位置が所定の許容範囲より変位したことを検出し、警告出力手段は、検出に対応して警告を報知出力する。
【0009】
従って、本発明の漏出検出装置では、注入針が血管から脱落すると漏出する薬液のために人体の表面が膨張することを利用して薬液の漏出を検出するので、この検出の外乱による精度の低下が微小であり、検出に必要な構造が簡単である。
【0010】
なお、本発明で云う各種手段は、その機能を実現するように形成されていれば良く、例えば、所定の機能を発揮する専用のハードウェア、所定の機能がコンピュータプログラムにより付与されたデータ処理装置、コンピュータプログラムによりデータ処理装置に実現された所定の機能、これらの組み合わせ、等として実現することができる。
【0011】
また、本発明で云う各種手段は、個々に独立した存在である必要もなく、複数の手段が1個の部材として形成されていること、ある手段が他の手段の一部であること、ある手段の一部と他の手段の一部とが重複していること、等も可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】
[第1の形態の構成]
本発明の実施の第1の形態を図1ないし図9を参照して以下に説明する。なお、本形態では図面に示すように前後左右上下の方向を規定して説明するが、これは説明を簡単とするために便宜的に規定するものであり、本発明の装置の製造時や使用時などの方向を限定するものではない。
【0013】
本実施の形態の薬液注入装置100は、装置本体101の上面に操作パネル102と液晶ディスプレイ103とが配置されており、装置本体101の側部に可動アーム104で注入ヘッド110が装着されている。この注入ヘッド110は、図5に示すように、シリンジ保持部材111の上面に半円筒形の溝状の凹部112が形成されており、この凹部112に、薬液シリンジ200が着脱自在に装着される。
【0014】
薬液シリンジ200は、シリンダ部材201とピストン部材202からなり、シリンダ部材201にピストン部材202がスライド自在に挿入されている。シリンダ部材201の末端外周にはシリンダフランジ203が形成されており、ピストン部材202の末端外周にはピストンフランジ204が形成されている。
【0015】
なお、注入ヘッド110に保持された薬液シリンジ200は、例えば、図7に示すように、延長チューブ211と注入針212により人体の腕部300の血管301に連結され、その注入針212は粘着パッド213で保持される。
【0016】
注入ヘッド110は、シリンジ保持部材111の凹部112の後方にピストン駆動機構113が配置されており、このピストン駆動機構113がピストンフランジ204を保持して前後移動させる。なお、このピストン駆動機構113は、図2に示すように、駆動モータ115とエンプティセンサ116とが内蔵されており、駆動モータ115を駆動源として作動する。また、エンプティセンサ116は、ピストンフランジ204の移動距離を測量することにより、薬液シリンジ200による薬液の注入が完了したことを検知する。
【0017】
本形態の薬液注入装置100では、図4に示すように、装置本体101には漏出検出ユニット120が通信ケーブル121で結線されており、図7に示すように、この漏出検出ユニット120が腕部300に着脱自在に装着される。より具体的には、漏出検出ユニット120は、図6に示すように、腕部300を弾発的に保持するC字形状のホルダ部材122を有しており、このホルダ部材122の一端には、画像撮像手段であるCCD(Charge Coupled Device)カメラ123が腕部300の表面を接線方向から撮像するように装着されている。
【0018】
また、ホルダ部材122の他端は、腕部300の表面を介してCCDカメラ123に正対する背景板124として略直角に曲折されており、この背景板124は、CCDカメラ123に正対する部分が、例えば、肌色の補色や黒色に塗装されている。
【0019】
本形態の薬液注入装置100は、図2に示すように、マイクロプロセッサ130を有しており、このマイクロプロセッサ130に、操作パネル102、液晶ディスプレイ103、駆動モータ115、エンプティセンサ116、CCDカメラ123、警報ブザー131、等が接続されている。
【0020】
マイクロプロセッサ130は、いわゆるワンチップマイコンからなり、適切なコンピュータプログラムがファームウェアなどで実装されている。そのコンピュータプログラムに対応してマイクロプロセッサ130が各部を統合制御することにより、図1に示すように、本形態の薬液注入装置100は、画像認識手段141、変位検出手段142、警告出力手段143、注入停止手段144、等の各種手段を論理的に有している。
【0021】
画像認識手段141は、マイクロプロセッサ130がコンピュータプログラムに対応してCCDカメラ123の撮像画像を所定のデータ処理により認識する機能などに相当し、図8(a)(b)に示すように、CCDカメラ123で撮像された腕部300の画像から表面の位置を形状により認識する。
【0022】
変位検出手段142も、マイクロプロセッサ130がCCDカメラ123の撮像画像を認識する機能などに相当し、画像認識された表面の位置が所定の許容範囲より変位したことを検出する。より具体的には、薬液を注入する注入針212が血管301から脱落しながらも皮下に残存すると、図8(c)に示すように、その皮膚表面が膨張することになる。すると、図8(d)に示すように、その撮像画像の形状変化から膨張部分が認識され、その変形が所定の許容範囲を超過したことが検出される。
【0023】
警告出力手段143は、マイクロプロセッサ130が警報ブザー131や液晶ディスプレイ103を動作制御する機能などに相当し、上述のように腕部300の表面が所定範囲より変位したことが検出されると警報ブザー131の音声と液晶ディスプレイ103の画像とで警告を報知出力する。
【0024】
なお、上述のようにCCDカメラ123と画像認識手段141と変位検出手段142とで、注入針212が挿入されている腕部300の表面の位置が所定の許容範囲より変位したことを検出する漏出検出手段146が形成されており、この漏出検出手段146と警告出力手段143とで、腕部300の表面が所定範囲より変位すると警告を出力する漏出検出装置150が形成されている。
【0025】
注入停止手段144は、マイクロプロセッサ130がピストン駆動機構113の駆動モータ115を動作制御する機能などに相当し、上述の警告が出力されると駆動モータ115を停止させることで薬液の注入を中止する。なお、マイクロプロセッサ130は、エンプティセンサ116が薬液の注入完了を検知したときも、同様に駆動モータ115を停止させる。
【0026】
上述のような薬液注入装置100の各種手段は、必要により警報ブザー131等のハードウェアを利用して実現されるが、その主体はマイクロプロセッサ130が実装されているコンピュータプログラムに対応して機能することにより実現されている。
【0027】
このようなコンピュータプログラムは、例えば、CCDカメラ123で撮像された腕部300の画像から表面の位置を認識すること、画像認識された表面の位置が所定の許容範囲より変位したことを検出すること、この検出に対応して警報ブザー131などで警告を報知出力すること、この警告が出力されると駆動モータ115を停止させること、等の処理動作をマイクロプロセッサに実行させるように形成されている。
【0028】
なお、本実施の形態の薬液注入装置100は、図3に示すように、例えば、MRI装置300の撮像ユニット301の近傍で使用され、必要によりMRI装置300の制御ユニット302に接続される。この制御ユニット302は、装置本体303と液晶ディスプレイ304とキーボード305とを有するコンピュータシステムからなり、撮像ユニット301を動作制御するとともに断層画像を表示する。
【0029】
図3では図示を簡単とするため、撮像ユニット301の近傍に薬液注入装置100と制御ユニット302との両方が位置しているが、実際の現場では撮像ユニット301の近傍には薬液注入装置100のみ配置され、制御ユニット302は別室に設置される。
【0030】
[第1の形態の動作]
上述のような構成において、本実施の形態の薬液注入装置100を使用する場合、例えば、作業者は造影剤などの薬液が充填されている薬液シリンジ200に延長チューブ211で注入針212を連結し、図7に示すように、その注入針212をMRI装置300の撮像ユニット301に位置する被験者の腕部300の血管301に挿入して粘着パッド213で保持する。
【0031】
つぎに、その薬液シリンジ200を薬液注入装置100の注入ヘッド110に装填し、その薬液注入装置100の漏出検出ユニット120を被験者の腕部300に装着する。このとき、漏出検出ユニット120のCCDカメラ123と背景板124とを、注入針212が血管301に挿入されている位置の表面を介して正対させる。
【0032】
このような状態で、作業者が薬液注入装置100の操作パネル102に薬液の注入開始を入力操作すると、図9に示すように、これを検知したマイクロプロセッサ130がピストン駆動機構113の駆動モータ115を動作させることにより(ステップS2,S3)、薬液シリンジ200のピストン部材202がシリンダ部材201に圧入されて薬液が注入針212から血管301に注入される。
【0033】
このとき、漏出検出ユニット120のCCDカメラ123は、図8(a)に示すように、注入針212が血管301に挿入されている腕部300の表面を撮像しているので(ステップS4)、図8(b)に示すように、その撮像画像から表面の形状が認識される(ステップS5)。
【0034】
そこで、もしも注入針212が血管301から脱落して皮下に残留すると、図8(c)に示すように、その皮膚の表面が注入される薬液のために膨張することになるので、図8(d)に示すように、その膨張による皮膚の表面形状の変形が初期形状との差分として認識される。
【0035】
このように認識される変形が所定の許容範囲を逸脱すると(ステップS6)、警報ブザー131が警告音声を出力するとともに、液晶ディスプレイ103に“カテーテルの脱落が検出されました。カテーテルを確認して下さい。”などの警告メッセージが表示出力される(ステップS7)。さらに、ピストン駆動機構113の駆動モータ115が停止されるので(ステップS1)、被験者への薬液の注入が中止される。
【0036】
なお、本形態の薬液注入装置100では、警告を確認した作業者が注入針212を適切に血管301に挿入してから操作パネル102に薬液の注入開始を入力操作すると、これに対応して薬液の注入を再開することができる(ステップS1〜S8)。
【0037】
また、作業者が操作パネル102に注入停止を入力操作したときも(ステップS8)、薬液注入装置100は駆動モータ115を停止させて薬液の注入を中止する(ステップS1)。さらに、エンプティセンサ116が薬液の注入完了を検知したときは(ステップS9)、薬液注入装置100は駆動モータ115を停止させて薬液の注入を終了する(ステップS10)。
【0038】
[第1の形態の効果]
本実施の形態の薬液注入装置100では、上述のように注入針212が挿入されている腕部300の表面をCCDカメラ123で撮像して形状変化を監視し、注入針212が血管301から脱落して腕部300の表面が膨張すると警告を報知出力するので、作業者は注入針212が被験者の血管301から脱落したことを迅速に認識して対処することができる。
【0039】
しかも、本形態の薬液注入装置100では、上述のように注入針212の脱落を検出すると薬液の注入を自動的に停止するので、注入針212が血管301から脱落した状態で薬液の注入が継続されることを自動的に防止することができる。
【0040】
さらに、本形態の薬液注入装置100では、注入針212が血管301から脱落したことを、CCDカメラ123で撮像する皮膚表面の画像から検出するので、特殊なセンサデバイスを必要とすることなく注入針212の脱落を検出することができ、外乱による検出精度の低下が微小である。
【0041】
特に、CCDカメラ123で腕部300の表面を接線方向から撮像し、その撮像画像の形状変化を検出するので、簡単な画像処理で確実に皮膚の膨張を検出することができる。しかも、CCDカメラ123に皮膚表面を介して背景板124が正対し、この背景板124が皮膚の補色や黒色に塗装されているので、皮膚表面を良好に撮像することができる。
【0042】
さらに、CCDカメラ123と背景板124とはC字形状のホルダ部材122の両端に位置するので、ホルダ部材122で腕部300を保持するだけでCCDカメラ123と背景板124とを適切な位置に配置することができる。しかも、背景板124はホルダ部材122の曲折された一端からなるので、その構造が簡単で生産性が良好である。
【0043】
[第1の形態の変形例]
本発明は本実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許容する。例えば、上記形態ではマイクロプロセッサ130が実装されているコンピュータプログラムに対応して機能することにより各種手段141〜144が論理的に実現されることを例示したが、専用の論理回路などのハードウェアで各種手段141〜144の少なくとも一部を形成することも可能である。
【0044】
また、上記形態では薬液注入装置100が液晶ディスプレイ103に警告メッセージを表示出力することを例示したが、例えば、この警告メッセージとともにCCDカメラ123の撮像画像を液晶ディスプレイ103に表示出力することも可能である。
【0045】
この場合、薬液注入装置100の液晶ディスプレイ103を視認しながら作業している作業者が、被験者の位置まで移動せずとも注入針212の状態を確認することができる。しかも、薬液注入装置100が警告を出力するまでCCDカメラ123の撮像画像を液晶ディスプレイ103に表示しなければ、液晶ディスプレイ103の表示画面を有効に使用することができ、作業者は通常作業に専念することができる。
【0046】
さらに、上記形態では薬液注入装置100が警告をスタンドアロンで報知出力することを例示したが、例えば、その警告をMRI装置300の制御ユニット302までデータ送信して液晶ディスプレイ304などに報知出力させることも可能である。
【0047】
前述のように、制御ユニット302は撮像ユニット301とは別室に設置されるので、その撮像ユニット301に警告を通達することは有効である。さらに、その制御ユニット302の液晶ディスプレイ304にも、上述のようにCCDカメラ123の撮像画像を表示させれば、被験者とは別室に位置する作業者が迅速に事態を確認することが可能である。
【0048】
また、本形態では薬液注入装置100をMRI装置300の近傍で使用することを想定したが、これをCTスキャナ、PET装置、アンギオ装置、MRA装置、等の近傍で使用することも可能である。さらに、本形態では薬液注入装置100の一つの凹部112に1個の薬液シリンジ200が装着されることを例示したが、注入ヘッドの複数の凹部に複数の薬液シリンジ200が装着されることも可能である(図示せず)。
【0049】
また、本形態では薬液注入装置100に薬液シリンジ200が直接に装着されることを例示したが、現在市販されている薬液シリンジ200には各種サイズが存在するので、例えば、最大サイズの薬液シリンジ200のみ薬液注入装置100に直接に装着され、最大以外の各種サイズの薬液シリンジ200は各々に専用のシリンダアダプタ(図示せず)を介して薬液注入装置100に装着されるようなことも可能である。
【0050】
[第2の形態の構成]
つぎに、本発明の実施の第2の形態を図10および図11を参照して以下に簡単に説明する。なお、これより以下の実施の形態では、上述の第1の形態と同一の部分は、同一の名称および符号を使用して説明の重複は割愛する。
【0051】
本実施の形態の薬液注入装置400では、図11に示すように、漏出検出ユニット401が腕部300を弾発的に保持するC字形状のホルダ部材402を有しており、このホルダ部材402の一端には、光学測距手段であるVAF(Visitronic Auto Focus)モジュール403が腕部300の表面に垂直方向から所定距離で対向するように測距配置手段であるL型アーム404で支持されている。
【0052】
VAFモジュール403は、いわゆるAF(Auto Focus)カメラに利用されているデバイスであり、三角測量方式により対象までの距離を光学的に測量する。そして、本形態の薬液注入装置400では、図10に示すように、上述のVAFモジュール403が変位検出手段406に接続されており、この変位検出手段406は、VAFモジュール403で測量された距離が所定の許容範囲より変位したことを検出する。
【0053】
[第2の形態の動作]
上述のような構成において、本実施の形態の薬液注入装置400では、漏出検出ユニット401のVAFモジュール403は、注入針212が血管301に挿入されている腕部300の表面までの距離を、三角測量方式により測量する。
【0054】
そこで、もしも注入針212が血管301から脱落して皮膚の表面が膨張すると、その膨張によりVAFモジュール403が測量する距離が変化し、この距離の変化が所定の許容範囲を逸脱すると薬液注入装置400は警告を出力する。
【0055】
[第2の形態の変形例]
本発明は本実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許容する。例えば、上記形態では光学測距手段としてVAFモジュール403を利用し、その三角測量方式により距離を光学的に測量することを例示した。
【0056】
しかし、例えば、発光ダイオードと受光ダイオードを利用して赤外線アクティブ方式で測量することも可能であり、MOS(Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサやCCD(Charge Coupled Device)を利用してコントラスト検出方式や位相比較方式で測量することも可能である(図示せず)。
【0057】
また、上記形態では光学測距手段であるVAFモジュール403が距離を光学的に測量することを例示したが、例えば、超音波測距手段となる超音波振動子と超音波センサなどを利用して、皮膚表面までの距離を超音波により測量することも可能である(図示せず)。
【0058】
[第3の形態の構成]
つぎに、本発明の実施の第3の形態を図12および図13を参照して以下に簡単に説明する。本実施の形態の薬液注入装置500では、図13に示すように、漏出検出ユニット501のホルダ部材502を有しており、このホルダ部材502の一端にレーザ出力手段であるレーザダイオード503が装着されており、他端にレーザ検出手段であるフォトトランジスタ504が装着されている。
【0059】
このため、漏出検出ユニット501を腕部300に装着すると、レーザダイオード503は皮膚の表面の近傍にレーザ光を出射し、このレーザ光をフォトトランジスタ504が検出する。そして、本形態の薬液注入装置500では、図12に示すように、上述のフォトトランジスタ504が変位検出手段506に接続されており、この変位検出手段506は、フォトトランジスタ504によるレーザ光の検出が途絶えると皮膚の表面の位置が所定の許容範囲より変位したことを検出する。
【0060】
[第2の形態の動作]
上述のような構成において、本実施の形態の薬液注入装置500では、漏出検出ユニット501のレーザダイオード503は、注入針212が血管301に挿入されている腕部300の表面の近傍にレーザ光を出射し、このレーザ光がフォトトランジスタ504で受光される。
【0061】
そこで、もしも注入針212が血管301から脱落して皮膚の表面が膨張すると、その膨張によりレーザダイオード503からフォトトランジスタ504まで出射されているレーザ光が遮断されるので、そのレーザ光のフォトトランジスタ504による検出が途絶えると薬液注入装置500は警告を出力する。
【0062】
【発明の効果】
本発明の漏出検出装置では、注入針が挿入されている人体の表面の位置が所定の許容範囲より変位したことを検出し、この検出に対応して警告を報知出力するので、外乱による精度低下が微小な薬液の漏出検出を簡単な構造で実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態の薬液注入装置の論理構造を示す模式図である。
【図2】薬液注入装置の物理構造を示すブロック図である。
【図3】MRI装置の外観を示す斜視図である。
【図4】薬液注入装置の外観を示す斜視図である。
【図5】注入ヘッドに薬液シリンジが装着される状態を示す斜視図である。
【図6】漏出検出ユニットを示す斜視図である。
【図7】人体の腕部に漏出検出ユニットが装着された状態を示す斜視図である。
【図8】画像撮像手段であるCCDカメラの撮像画像を示す模式図である。
【図9】薬液注入装置のデータ処理方法を示すフローチャートである。
【図10】実施の第2の形態の薬液注入装置の論理構造を示す模式図である。
【図11】漏出検出ユニットを示す斜視図である。
【図12】実施の第3の形態の薬液注入装置の論理構造を示す模式図である。
【図13】漏出検出ユニットを示す斜視図である。
【符号の説明】
100,400,500 薬液注入装置
123 画像撮像手段であるCCDカメラ
141 画像認識手段
142,406,506 変位検出手段
143 警告出力手段
144 注入停止手段
146 漏出検出手段
150 漏出検出装置
200 薬液シリンジ
201 シリンダ部材
202 ピストン部材
300 人体である腕部
301 血管
403 光学測距手段であるVAFモジュール
404 測距配置手段であるL型アーム
503 レーザ出力手段であるレーザダイオード
504 レーザ検出手段であるフォトトランジスタ

Claims (8)

  1. 人体の表面近傍の血管に注入針により注入される薬液の漏出を検出する漏出検出装置であって、
    前記注入針が挿入されている前記人体の表面の位置が所定の許容範囲より変位したことを検出する漏出検出手段と、
    前記検出に対応して警告を報知出力する警告出力手段と、
    を有している漏出検出装置。
  2. 前記漏出検出手段は、
    前記注入針が挿入されている前記人体の表面を撮像する画像撮像手段と、
    撮像された画像から前記表面を画像認識する画像認識手段と、
    画像認識された前記表面の位置が所定の許容範囲より変位したことを検出する変位検出手段と、
    を有している請求項1に記載の漏出検出装置。
  3. 前記画像撮像手段は、前記人体の表面を接線方向から撮像し、
    前記画像認識手段は、前記画像から前記表面の形状を画像認識し、
    前記変位検出手段は、前記表面形状の変形から前記変位を検出する請求項2に記載の漏出検出装置。
  4. 前記漏出検出手段は、
    前記注入針が挿入されている前記人体の表面までの距離を光学的に測量する光学測距手段と、
    前記光学測距手段を前記人体の表面から所定の距離に配置する測距配置手段と、
    測量された前記距離が所定の許容範囲より変位したことを検出する変位検出手段と、
    を有している請求項1に記載の漏出検出装置。
  5. 前記漏出検出手段は、
    前記注入針が挿入されている前記人体の表面までの距離を超音波により測量する超音波測距手段と、
    前記超音波測距手段を前記人体の表面から所定の距離に配置する測距配置手段と、
    測量された前記距離が所定の許容範囲より変位したことを検出する変位検出手段と、
    を有している請求項1に記載の漏出検出装置。
  6. 前記漏出検出手段は、
    前記注入針が挿入されている前記人体の表面の近傍にレーザ光を出射するレーザ出力手段と、
    入射される前記レーザ光を検出するレーザ検出手段と、
    前記レーザ光の検出が途絶えると前記表面の位置が所定の許容範囲より変位したことを検出する変位検出手段と、
    を有している請求項1に記載の漏出検出装置。
  7. 人体の表面近傍の血管に注入針により注入される薬液の漏出を検出する漏出検出方法であって、
    前記注入針が挿入されている前記人体の表面の位置が所定の許容範囲より変位したことを検出する漏出検出方法。
  8. 人体に注入針と延長チューブとで連結されている薬液シリンジの薬液が充填されているシリンダ部材にピストン部材を圧入して前記人体に前記薬液を注入する薬液注入装置であって、
    請求項1ないし6の何れか一項に記載の漏出検出装置と、
    この漏出検出装置が前記警告を報知出力すると前記薬液の注入を停止する注入停止手段と、
    を有している薬液注入装置。
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