JP2004193791A - Av送信装置、av受信装置、av通信システム、av送信プログラム及びav受信プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】異なるフォーマットのAVデータを著作権保護を図りつつ送受信可能なAV送信装置、AV受信装置及びAV通信システムを提供する。
【解決手段】本発明に係るAV通信システムは、無線AV送信装置1からのAVデータを無線ネットワーク2を介して受信する無線AV受信装置3とを備え、無線AV送信装置用の無線LAN−LSIは、ホストI/F部11と、セレクタ12と、RTP/IP処理部13と、1394エミュレーション処理部14と、IEC61883/1394フレーム処理部15と、AV/Cフィルタ部16と、第1のDTCP AKE処理部17と、第2のDTCP AKE処理部18と、DTCP暗号化処理部19と、イーサフレーム化部21と、多重化部20と、無線LAN処理部22と、無線LAN I/F部23とを有する。RTP/UDP/IPを用いた伝送方式とIEEE1394エミュレーションによる伝送方式のいずれで送信されたAVデータであっても、著作権保護を図りつつ受信でき、AVデータの有効利用が図れる。
【選択図】 図3
【解決手段】本発明に係るAV通信システムは、無線AV送信装置1からのAVデータを無線ネットワーク2を介して受信する無線AV受信装置3とを備え、無線AV送信装置用の無線LAN−LSIは、ホストI/F部11と、セレクタ12と、RTP/IP処理部13と、1394エミュレーション処理部14と、IEC61883/1394フレーム処理部15と、AV/Cフィルタ部16と、第1のDTCP AKE処理部17と、第2のDTCP AKE処理部18と、DTCP暗号化処理部19と、イーサフレーム化部21と、多重化部20と、無線LAN処理部22と、無線LAN I/F部23とを有する。RTP/UDP/IPを用いた伝送方式とIEEE1394エミュレーションによる伝送方式のいずれで送信されたAVデータであっても、著作権保護を図りつつ受信でき、AVデータの有効利用が図れる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、著作権保護を図りつつAVデータを送受信するAV送信装置、AV受信装置、AV通信システム、AV送信プログラム及びAV受信プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタル情報家電と呼ばれる商品が普及しつつある。これらは、デジタル放送の開始などに伴い、さらに普及が期待される商品群であり、デジタル放送対応テレビや、セットトップボックス、デジタルVTR、DVDプレーヤ、ハードディスクレコーダ等、デジタルデータやデジタルコンテンツを扱う商品すべてが対象となる。
【0003】
デジタルデータやデジタルコンテンツは、複製しても品質が劣化せず、複製も容易に行えるため、予め著作権保護に対する対策を考慮しておく必要がある。例えば、デジタルAV機器同士をつなぐデジタルネットワークであるIEEE1394には、認証・鍵交換機構や、データの暗号化の機能が兼ね備えられている。
【0004】
ここで、ある送信装置から、著作権保護が必要なAVデータを、受信装置に転送する場合を考える。ここで注意すべきは、個人(あるいは、拡大解釈して家族)の楽しむ範囲内でAVデータのやり取りを行うのが著作権保護の前提であり、第三者とのAVデータのやりとりは(著作権者の許可が伴わない限り)行われるべきでは無いという点である。
【0005】
第三者とのデータのやり取りは、インターネット等の公衆網を介して行い、個人や家庭内でのデータのやり取りは、IEEE1394や無線ネットワーク等の閉じたホームネットワーク内で行われることが多い。
【0006】
IEEE1394は、デジタルAV機器同士を接続する代表的なデジタルネットワークであり、認証・鍵交換機構や、データの暗号化の機能を兼ね備えている。この仕組みをDTCP(Digital Transmission Content Protection)と言う。詳細は、http://www.dtla.orgに詳しいが、基本的にはIEEE1394のLSI内に、上記暗号化や認証・鍵交換の仕組みを持ち、保護すべきAVデータをIEEE1394を介して送受信する場合に、IEEE1394に送信する直前にて暗号化を施し、受信直後に復号化を施す仕組みを兼ね備えていることが多い(特許文献1を参照)。
【0007】
今後注目すべきは家庭内無線LANである。無線LANの規格の1つであるIEEE802.11規格は、オフィス/家庭において急速に普及しており、今後、無線LAN上で保護が必要なAVデータのやり取りを行う可能性はきわめて高い。
【0008】
この種の無線LANにおいても、著作権保護の仕組みを検討する必要があり、この仕組みは、IEEE1394の経験則から言って、無線LANのLSI内に収容される可能性が高い。
【0009】
しかしながら、今までの無線LANは、基本的にはパーソナルコンピュータ(以下、PC)用ネットワークを対象としていた。PC用ネットワークでのAVデータ転送方式のデファクトスタンダードはRTP(Realtime Transport Protocol)やHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)である(非特許文献1参照)。主なパソコンのAVアプリケーションは、転送プロトコルとしてRTPを用いている。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−308775公報
【非特許文献1】
http://www.ietf.orgにて取得可能に開示されている文書
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
一方、無線LANをAVネットワークに適用する場合、IEEE802.11標準化委員会では「IEEE1394エミュレーション」なる方法を検討中である。即ち、有線ネットワークのデジタルAVネットワークのデファクトスタンダードであるIEEE1394を、無線LAN上にエミュレートしよう、という規格であり、これが完成すると、従来のIEEE1394と同じく、無線LAN上のIEEE1394同期チャネル上の転送という形で、デジタルAVデータの転送が行われることになる。いわゆる、デジタルAV機器(テレビ等)の多くは、この方法を採用する可能性が高い。また、転送するデジタルAVデータを直接イーサネットフレームや無線LANフレームにマッピングする方法も考えられよう。
【0012】
このように、同一の無線LANにおいても、AVデータ転送方式には複数の方式が考えられる。このような状況下で、いかに効率的な著作権保護のしくみを無線LANのLSI中に取り入れるかについては、無線LANの応用範囲が極めて広いと考えられている状況からも、非常に重要である。
【0013】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的は、異なるフォーマットのAVデータを著作権保護を図りつつ送受信可能なAV送信装置、AV受信装置、AV通信システム、AV送信プログラム及びAV受信プログラムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明に係る入力AVデータに対して、転送プロトコルとしてインターネットプロトコル(IP)上の転送プロトコルを用いて、IPパケット化処理を施したパケットを生成するIPパケット化処理手段と、前記入力AVデータに対して、IP上の転送プロトコルを用いずにイーサネットフレーム化するための処理を施したイーサネットペイロードを生成するイーサ直載処理手段と、前記IPパケット化処理手段で生成されるパケット及び前記イーサ直載処理手段で生成されるパケットに対して、それぞれ共通の著作権保護方式にて暗号化を施して暗号化データを生成する暗号化手段と、前記暗号化データをそれぞれイーサネットフレームに変換するイーサフレーム変換手段と、を備える。
【0015】
また、本発明に係るAV受信装置は、受信データがIP上の転送プロトコルを使ったIPパケットを含む第1のイーサネットフレームと、IP上の転送プロトコルを含まずにイーサネットフレーム化した第2のイーサネットフレームのいずれであるかを判定するフレーム種別判定手段と、前記第1のイーサネットフレームに対応して、IP上の転送プロトコル処理と同期化処理を行ってAVデータを再構成するIPパケット処理手段と、前記第2のイーサネットフレームに対応して、IP上の転送プロトコルを用いずに同期化処理を行ってAVデータを再構成するイーサ直載処理手段と、前記パケット処理手段で処理されるデータと、前記イーサ直載処理手段で処理されるデータとに対して、共通して、所定の著作権保護方式にて復号化を施して復号化データを生成する復号化手段と、を備える。
【0016】
また、本発明に係るAV受信装置は、受信データがIP上の転送プロトコルを使ったフレームまたはIEEE1394のエミュレーションを使ったフレームのいずれであるかを判定するフレーム種別判定手段と、前記IP上の転送プロトコルを使ったフレームに対応して、IP上の転送プロトコル処理と同期化処理を行ってAVデータを再構成するIPパケット処理手段と、前記IEEE1394のエミュレーションを使ったフレームに対応して、IEEE1394の同期化処理を行ってAVデータを再構成するIEEE1394エミュレーション処理手段と、前記IPパケット処理で処理されるデータと、IEEE1394エミュレーション処理で処理されるデータに対して、共通して、所定の著作権保護方式にて復号化を施して復号化データを生成する復号化手段と、を備える。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るAV送信装置、AV受信装置及びAV通信システムについて、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0018】
(第1の実施形態)
図1は本発明に係るAV通信システムの第1の実施形態の全体構成を示すブロック図である。図1のAV通信システムは、無線でAVデータを送信する無線AV送信装置1と、無線AV送信装置1からのAVデータを無線ネットワーク2を介して受信する無線AV受信装置3とを備えている。
【0019】
図1の無線ネットワーク2は、家庭内のネットワークを念頭に置いているが、必ずしも無線である必要はなく、イーサネット等の有線ネットワークでもよいし、無線ネットワーク2と有線ネットワークがブリッジ接続された混在ネットワークでもよい。
【0020】
無線ネットワーク2は、例えば、IEEE802.11aやIEEE802.11b等の無線LANである。
【0021】
無線AV送信装置1は、セットトップボックスやDVDプレーヤ等のAVデータのソースデバイスとなりうる機器であり、無線AV受信装置3は、テレビ等の表示装置、スピーカ、あるいは録画・録音装置といった、AVデータのシンクデバイスとなりえる機器である。
【0022】
図2は本発明に係る無線AV送信装置1の内部構成の一例を示すブロック図である。図示のように、無線AV送信装置1は、無線LAN−LSI4とMPEG処理部5とを有する。MPEG処理部5は、例えば、映像信号をMPEGエンコードする機能を持つMPEGエンコーダや、映像信号(例えばテレビ放送)を受信する機能を持つMPEG受信部や、映像信号を蓄積する機能(例えばハードディスクやDVD)を持つMPEG蓄積部などで構成される。また、MPEG処理部5は、無線LAN−LSI4に対して、著作権保護を行なうべきデジタルAVデータを送信する機能も持っている。
【0023】
無線LAN−LSI4は、無線LANの送受信制御を行う機能の他に、著作権保護やAVデータのフォーマット処理を行う機能も持っている。
【0024】
無線LAN上で、インターネットプロトコル上の転送プロトコルを使って、AVデータを転送する方法には、RTP(Real Time Transport Protocol)を使う方法、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)、あるいはFTP(File Transfer Protocol)1などが考えられる。また、そのそれぞれで、UDP(User Datagram Protocol)やTCP(Transmission Control Protocol)を使う方法がある。どの組合せにて行っても本特許の有効性は同様であるが、本実施例においてはRTPとUDPを使って、デジタルAVデータを転送する場合を考えることにする。
【0025】
本実施形態の無線LAN−LSI4は、無線LANでのAVデータの送信方式として、(1)RTPパケットを用いて、UDP/IP通信を行いながらAVデータの送受信を行なう方式と、(2)IEEE1394エミュレーションを用いて、IEEE1394の同期チャネルを使ってAVデータの送受信を行う方式とのいずれかを選択できるようにしている。
【0026】
図3は図2の無線LAN−LSIの内部構成の一例を示すブロック図である。図3の無線LAN−LSIは、ホストI/F部11と、セレクタ12と、RTP/IP処理部13と、1394エミュレーション処理部14と、IEC61883/1394フレーム処理部15と、AV/Cフィルタ部16と、第1のDTCP AKE処理部17と、第2のDTCP AKE処理部18と、DTCP暗号化処理部19と、多重化部20と、イーサネットフレーム化部21と、無線LAN処理部22と、無線LAN I/F部23とを有する。
【0027】
ホストI/F部11は、MPEG処理部5からのAVデータを受信する。セレクタ12は、受信されたAVデータに対してRTP/IP処理を行う場合には、AVデータをRTP/IP処理部13にルーティングし、受信されたAVデータに対してIEEEエミュレーション処理を行う場合には、AVデータを1394エミュレーション処理部14にルーティングする。
【0028】
なお、セレクタ12は、AVデータをRTP/IP処理部13と1394エミュレーション処理部14の双方に同時にルーティングしてもよい。
【0029】
RTP/IP処理部13は、受信されたAVデータに対して、転送プロトコルとしてRTPを用いて、RTP/UDP/IP処理を施したAVパケットを生成する。
【0030】
1394エミュレーション処理部14は、IEC61883/1394フレーム処理部15と協調し、IEEE1394エミュレーションを用いて、AVデータをIEEE1394の同期チャネル上にマッピングしたAVパケットを生成する。
【0031】
第1のDTCP AKE処理部17は、RTP/UDP/IP処理を施したAVパケットを暗号化するための認証鍵交換を行うと共に暗号鍵を生成し、第2のDTCP AKE処理部18は、IEEE1394の同期チャネル上にマッピングしたAVパケットを暗号化するための認証鍵交換を行うと共に暗号鍵を生成する。
【0032】
DTCP暗号化処理部19は、RTP/IP処理部13で生成されたAVパケットを第1のDTCP AKE処理部17で生成された暗号鍵を用いて暗号化して第1の暗号化データを生成するとともに、IEC61883/1394フレーム処理部15で生成されたAVパケットを第2のDTCP AKE処理部18で生成された暗号鍵を用いて暗号化して第2の暗号化データを生成する。この際の暗号化のためのモジュールとして、共通のモジュールを利用しているのが本特許の特徴となっている。
【0033】
多重化部20はこれらのイーサネットフレームを多重化する。多重化されたフレームは、イーサネットフレーム化部21でイーサネットフレーム化され、更に無線LAN処理部22でIEEE802.11処理が行われた後、無線LAN I/F部23から送信される。
【0034】
次に、セレクタ12がAVデータをRTP/IP処理部13にルーティングした場合の無線AV送信装置1の処理動作を説明する。
【0035】
RTP/IP処理部13は、何らかの形で外部から通知された、送信側/受信側のUDPポート番号と宛先アドレス等に基づいて、AVデータに対してRTP/UDP/IP処理を行って、RTP/UDP/IPパケットを生成する。
【0036】
RTP/IP処理部13で生成されたRTP/UDP/IPパケットは、DTCP暗号化処理部19に入力され、M6暗号等を用いて、例えばRTP/UDP/IPパケットのペイロードの一部、又はペイロード全体を暗号化する。
【0037】
DTCP暗号化処理部19で暗号化して生成されるAVパケットのTTL(Time To Live)フィールドは「1」に設定される。これにより、ルータを超えたルーティング(家庭外へのAVデータの流出)を防止できる。
【0038】
DTCP暗号化処理部19は、第1のDTCP AKE処理部17で生成された暗号鍵を用いて、RTP/IP処理部13で生成されたRTP/UDP/IPパケットの暗号化を行う。このため、DTCP暗号化処理部19で暗号化処理を行う前に、第1のDTCP AKE処理部17で認証鍵交換を行っておく必要がある。
【0039】
第1のDTCP AKE処理部17は、無線AV受信装置3との間でDTCPの認証鍵交換を行う。このとき、IPパケットではなく、イーサネットフレームを用いて認証鍵交換を行ってもよい。イーサネットフレームを用いてDTCPの認証鍵交換を行うことにより、認証鍵交換が及ぶ範囲がイーサネットフレームが届く範囲(すなわち、ルータを超えない範囲、より具体的には宅内の無線ネットワーク2やブリッジ接続されたイーサネット)の範囲に制限できる。また、TTL=1で限定されたIPパケットを用いて認証鍵交換を行っても良い。認証鍵交換に成功した場合には、認証鍵交換の結果である鍵の値などをDTCP暗号化処理部19に送る。
【0040】
DTCP暗号化処理部19で暗号化されたRTP/UDP/IPパケットは、多重化部20を通して、イーサフレーム化部21にて、イーサネットフレームに変換される。
【0041】
次に、セレクタ12がAVデータを1394エミュレーション処理部14にルーティングした場合の無線AV送信装置1の処理動作を説明する。
【0042】
1394エミュレーション処理部14は、AVデータが同期チャネルを介して送信されるデータ(例えば、AVデータ)の場合にはこのデータをIEC61883/1394フレーム処理部15に送り、非同期チャネルを通して送信されるデータ(例えば、AV制御データ)の場合にはこのデータをAV/Cフィルタ部16にそれぞれルーティングする。
【0043】
IEC61883とは、MPEG2等のAVデータをIEEE1394上で伝送する場合における伝送フォーマットを定義した規格である。IEC61883/1394フレーム処理部15は、入力AVデータを、いわゆるIEC61883フォーマット、及びIEEE1394フォーマットに整形する。
【0044】
IEC61883/1394フレーム処理部15から出力されたIEC61883/IEEE1394パケットは、DTCP暗号化処理部19に入力され、M6暗号等を用いて、例えばIEC61883パケットのペイロードに対して暗号化処理が施される。 DTCP暗号化処理部19は、第2のDTCP AKE処理部18で生成された暗号鍵を用いて、IEC61883パケットの暗号化を行う。このため、DTCP暗号化処理部19で暗号化処理を行う前に、第2のDTCP AKE処理部18で認証鍵交換を行っておく必要がある。
【0045】
第2のDTCP AKE処理部18は、DTCPの認証鍵交換を、IEEE1394のAV/Cコマンドのセキュリティコマンドを用いて、IEEE1394エミュレーション上にて行う。この認証鍵交換は、無線LANの届く範囲でしか行えないため、宅内であることを保証した通信を行うことができる。
【0046】
DTCP暗号化処理部19で暗号化されたIEEE1394フレームは、、多重化部20で多重化された後、イーサフレーム化部21でイーサネットフレーム化され、更に無線LAN処理部22で802.11処理や802.11e処理が行われた後、無線LANI/F部23を介して、無線ネットワーク2(無線LAN)上に送信される。
【0047】
図4は、本実施形態の無線AV送信装置1で生成される、RTP/UDP/IPパケットを含むイーサネットフレームのデータ構成を示す図である。RTP/IP処理部13は、図4(a)に示すように、AVデータにRTP/UDP/IPヘッダを付加する。
【0048】
次に、DTCP暗号化処理部19は、図4(b)に示すように、AVデータを暗号化した暗号化データ[AV]kを生成するとともに、必要に応じて著作権保護のための関連情報cpを付加する。
【0049】
次に、イーサフレーム化部20は、図4(c)に示すように、イーサネットフレームであることを示す情報Ether(イーサネットヘッダ)を付加する。
【0050】
一方、図5は、図1の無線AV送信装置1で生成される、IEEE1394エミュレーションによるイーサネットフレームのデータ構成を示す図である。
【0051】
IEC61883/1394フレーム処理部15にて図5(a)のようにIEC61883/IEEE1394フォーマットに整形されたAVデータに対して、DTCP暗号化処理部19は、図5(b)に示すように、AVデータを暗号化した暗号化データ[AV]kを生成するとともに、著作権保護のための関連情報cpを付加し、イーサネットフレーム化する。
【0052】
図6は図1の無線AV受信装置3の内部構成の一例を示すブロック図である。図示のように、無線AV受信装置3は、無線LAN−LSI31と、受信されたMPEG形式のAVデータをデコードするMPEGデコーダ32と、受信されたAVデータを表示部33に表示する制御を行う表示制御部34とを有する。
【0053】
無線LAN−LSI31は、無線LANの送受信制御、著作権保護のための処理、及びAVデータのフォーマット処理などを行う。無線LAN−LSI31は、無線AV受信装置1内の無線LAN−LSI4と同様に、(1)RTP/IP伝送方式と(2)1394エミュレーション方式とに対応している。もちろん、(1)はHTTP、あるいはHTTPストリーミング、FTP等の、他のIP上の転送プロトコルに対応していても良い。
【0054】
図7は図2の無線LAN−LSIの内部構成の一例を示すブロック図である。図7の無線LAN−LSIは、無線LAN I/F部41と、無線LAN処理部42と、イーサフレーム処理部43と、判別処理部44と、IEC61883/1394フレーム処理部45と、第1のDTCP AKE処理部46と、第2のDTCP AKE処理部47と、DTCP復号化処理部48と、RTP/IP処理部49と、AV/Cフィルタ部51と、1394エミュレーション処理部52と、マルチプレクサ(MUX)53と、ホストI/F部54とを有する。
【0055】
無線LAN処理部42は、無線LANの送受信制御を行う。イーサフレーム処理部43は、イーサネットフレームの受信処理を行う。判別処理部44は、受信されたAVパケットがDTCP認証鍵交換を行うためのフレームか、RTP/UDP/IPパケットを含むフレームか、DTCP認証鍵交換を必要とする1394非同期パケットを含む1394エミュレーションを含んだフレームか、IEC61883フレームを含む1394エミュレーションを含んだフレームかを判別し、これらフレームを別個にルーティングする。
【0056】
RTP/IP処理部49は、受信したRTP/UDP/IPパケットに対して同期処理を行ってAVデータを再構成する。IEC61883/1394フレーム処理部45は、受信したIEC61883/IEEE1394パケットに対して同期処理を行ってAVデータを再構成する。その際に、内部の暗号化されたAVデータの復号化処理は、それぞれDTCP復号化処理部48を共通して用いる。
【0057】
DTCP復号化処理部48は、第1のDTCP AKE処理部46で生成された暗号鍵を用いてRTP/UDP/IPパケット(のペイロード)を復号し、かつ第2のDTCP AKE処理部47で生成された暗号鍵を用いてIEC61883パケット(のペイロード)を復号する。
【0058】
AV/Cフィルタ部51は、受信されたAVパケットが1394エミュレーションフレームであり、AV/CパケットがDTCP認証鍵交換のためのセキュリティコマンドであった場合に、このコマンドを抽出して第2のDTCP AKE処理部47に送る。
【0059】
なお、第2のDTCP AKE処理部47は、第1のDTCP AKE処理部46とハードウェアまたはソフトウェアを共通化してもよい。
【0060】
図8は、無線AV送信装置1から無線AV受信装置3にRTP/IPを用いてAVデータを転送する場合の処理手順を示すシーケンス図である。まず、無線AV受信装置3から無線AV送信装置1に対して、再生コマンド等のAV制御コマンドをTCP/IPにて送信する(ステップS1)。
【0061】
次に、無線AV送信装置1は、無線AV受信装置3からの制御コマンドで指示されたAVコンテンツのAVデータを無線AV受信装置3に送信する。送信するAVデータが著作権保護を必要とするデータの場合には、そのAVデータをDTCP暗号化して送信する(ステップS2,S3)。
【0062】
仮に、AVデータを、送信ポート番号=#x、受信ポート番号=#y、TTL=1で送信するものとする。
【0063】
このAVデータを受信した無線AV受信装置3は、このAVデータが著作権保護のために暗号化されていることをこの時点で把握する。
【0064】
無線AV受信装置3は、特定のIPアドレス及びポート番号(あるいは、SSRC等のRTPコネクションを特定できる番号)を指定し、認証鍵交換のための暗号鍵を要求するパケットを無線AV送信装置1に送信する(ステップS4)。この認証鍵交換のステップのIPパケットも、TTL=1で送信されてもよい(IPパケットを用いずに、イーサネットフレームで送信されても良い)。
【0065】
この要求に応じる旨の返答が無線AV送信装置1からあった場合には、両者間で認証鍵交換が行われ(ステップS5)、AV受信装置は復号鍵を入手する(ステップS6)。そして、この復号鍵を用いて、無線AV受信装置3は、RTP/IPを用いて伝送されたAVデータを復号する。
【0066】
一方、図9は、無線AV送信装置1から無線AV受信装置3に1394エミュレーションを用いてAVデータを転送する場合の処理手順を示すシーケンス図である。まず、無線AV受信装置3から無線AV送信装置1に対して、再生コマンド等のAV制御コマンドをAV/Cコマンドにて送信する(ステップS11)。
【0067】
次に、無線AV送信装置1は、無線AV受信装置3からの制御コマンドで指示されたAVコンテンツのAVデータを1394同期パケットにて無線AV受信装置3に送信する。送信するAVデータが著作権保護を必要とするデータの場合には、そのAVデータをDTCP暗号化して送信する(ステップS12,S13)。
【0068】
このAVデータを受信した無線AV受信装置3は、このAVデータが著作権保護のために暗号化されていることを、このAVデータを受信した時点で把握する。
【0069】
無線AV受信装置3は、認証鍵交換のための暗号鍵を要求するパケットを1394非同期パケットにて無線AV送信装置1に送信する(ステップS14)。
【0070】
この要求に応じる旨の返答が無線AV送信装置1からあった場合には、両者間で認証鍵交換が行われ(ステップS15)、無線AV受信装置3は復号鍵を入手する(ステップS16)。そして、この復号鍵を用いて、無線AV受信装置3は、RTP/IPを用いて伝送されたAVデータを復号する。
【0071】
このように、第1の実施形態では、RTP/UDP/IPを用いた伝送方式とIEEE1394エミュレーションによる伝送方式のいずれで送信されたAVデータであっても、著作権保護を図りつつ受信できるようにしたため、AVデータの有効利用が図れる。また、DTCP処理部が、RTP/UDP/IPを用いる場合と、IEEE1394エミュレーションを用いる場合とで共通化されており、大幅なハードウエア、あるいはソフトウエアの共通化が図れ、処理の簡素化、あるいはコストダウンも図れる。
【0072】
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、RTP/UDP/IPを用いた伝送方式と、IP上で定義された転送プロトコルや1394エミュレーションを用いずにAVデータを直接イーサネットフレーム化する伝送方式と、のいずれかでAVデータのやり取りを行うものである。
【0073】
AV通信システムの第2の実施形態は、無線AV送信装置1内の無線LAN−LSI4と無線AV受信装置3内の無線LAN−LSI31の内部構成が第1の実施形態と異なっているが、それ以外の構成は第1の実施形態と共通する。
【0074】
図10は無線AV送信装置1内の無線LAN−LSI4の第2の実施形態の内部構成を示すブロック図である。図10では、図3と共通する構成部分には同一符号を付しており、以下では相違点を中心に説明する。
【0075】
図10の無線LAN−LSI4は、IEEE1394エミュレーションに関する処理を行わない代わりに、AVデータを直接イーサネットフレーム化するための処理を行うイーサ直載処理部25を有する。つまり、AVデータをIPパケット化やIEEE1394パケット化せずに、直接イーサネットフレーム上にAVデータを転送するためのプロトコルを定義して、その上で転送する方式である。なお、本実施形態ではイーサネットフレームにAVデータをマッピングする方式を例示しているが、無線LANフレームにAVデータをマッピングする方式や、データリンクレイヤフレームにAVデータをマッピングする方式も考えられる。
【0076】
セレクタ12は、入力AVデータをRTP/IP処理部13に送るか、イーサ直載処理部25に送るかを選択する。
【0077】
RTP/IP処理部13にて生成されるAVパケットとイーサ直載処理部25にて生成されるAVパケットは、いずれもDTCP処理部26のDTCP暗号化処理部にて、DTCP暗号化処理が行われる。
【0078】
DTCP暗号化処理部19で暗号化されたAVパケットは、それぞれRTP/IP処理部13、もしくはイーサ直載処理部25からイーサフレーム化部27に入力されて、イーサネットフレームが生成される。
【0079】
なお、DTCP処理部26内には、第1のDTCP−AKE処理部があり、ここで受信側装置との間で必要な認証鍵交換処理を行う。
【0080】
図11は、図1の無線AV送信装置1で生成される、AVデータを直接イーサネットフレーム化するイーサネットフレームのデータ構成を示す図である。イーサ直載処理部25は、図11(a)に示すように、AVパケットにデータD1を付加する。このデータD1は、AVパケットをイーサネット化するために必要な処理(例えば、同期処理、シーケンス処理及びチャネル処理)に関するデータである。
【0081】
次に、DTCP暗号化処理部19は、図11(b)に示すように、AVデータを暗号化した暗号化データ[AV]kと著作権関連情報cpを生成する。次に、イーサフレーム化部20は、図11(c)に示すように、イーサネットフレームであることを示す情報(イーサネットヘッダなど)を付加する。
【0082】
図10の多重化部20は、RTP/UDP/IPを用いた伝送方式のイーサネットフレームと、IP上の転送プロトコルを用いずにAVデータを直接イーサネットフレーム化する伝送方式のイーサネットフレームとを多重化する。多重化したフレームは、無線LAN処理部23と無線LAN I/F部24を介して、無線ネットワーク2(無線LAN)に送信される。
【0083】
図12は無線AV受信装置3内の無線LAN−LSI31の第2の実施形態の内部構成を示すブロック図である。図12では、図7と共通する構成部分には同一符号を付しており、以下では相違点を中心に説明する。
【0084】
図12の無線LAN−LSI31は、IEEE1394エミュレーションに関する処理を行わない代わりに、IP上の転送プロトコルを用いずにAVデータが直接イーサネットフレーム化されたイーサネットフレームから元のAVデータを抽出するイーサ直載処理部55を有する。
【0085】
このイーサ直載処理部55は、判別処理部44の後段に接続され、DTCP処理部56のDTCP復号化処理部の機能を使いながら、暗号化されたAVデータを復号する。復号後のAVデータから、同期化処理等を行って、元のAVパケットを抽出する。
【0086】
図13は、無線AV送信装置1から無線AV受信装置3に、IP上の転送プロトコルを用いずにAVデータを直接イーサネットフレーム化して伝送する場合の処理手順を示すシーケンス図である。まず、無線AV受信装置3から無線AV送信装置1に対して、再生コマンド等のAV制御コマンドをAV/Cコマンドにて送信する(ステップS21)。このAV/Cコマンドも、IP上の転送プロトコルではなく、イーサネット(あるいは無線LAN)上に直接定義されたものであっても良い。
【0087】
次に、無線AV送信装置1は、無線AV受信装置3からの制御コマンドで指示されたAVコンテンツのAVデータをイーサフレームにて無線AV受信装置3に送信する。送信するAVデータが著作権保護を必要とするデータの場合には、そのAVデータをDTCP暗号化して送信する(ステップS22,S23)。
【0088】
このAVデータを受信した無線AV受信装置3は、このAVデータが著作権保護のために暗号化されていることを、このAVデータを受信した時点で把握する。
【0089】
無線AV受信装置3は、認証鍵交換を要求するパケットをイーサフレームにて無線AV送信装置1に送信する(ステップS24)。
【0090】
この要求に応じる旨の返答が無線AV送信装置1からあった場合には、両者間で認証鍵交換が行われ(ステップS25)、無線AV受信装置3は復号鍵を入手する(ステップS26)。そして、この復号鍵を用いて、無線AV受信装置3は、イーサフレームにて伝送されたAVデータを復号する。
【0091】
このように、第2の実施形態では、RTP/UDP/IPを用いた伝送方式と、IP上の転送プロトコルを用いずにAVデータを直接イーサネットフレーム化する伝送方式とのいずれで送信されたAVデータを、著作権保護を図りつつ受信できるようにしたため、AVデータの有効利用が図れる。また、DTCP処理部が、RTP/UDP/IPを用いる場合と、イーサネット上に直接定義された転送プロトコルを用いる場合とで共通化されており、大幅なハードウエア、あるいはソフトウエアの共通化が図れ、処理の簡素化、あるいはコストダウンも図れる。
【0092】
なお、上述した第1及び第2の実施形態を組み合わせることも可能である。すなわち、RTP/UDP/IPを用いた伝送方式、IEEE1394エミュレーションによる伝送方式、及びIP上の転送プロトコルを用いずにAVデータを直接イーサネットフレーム化する伝送方式のいずれかで送信されたAVデータを、著作権保護を図りつつ受信するようにしてもよい。
【0093】
上述した各実施形態で説明した無線AV送信装置1や無線AV受信装置3は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、無線AV送信装置1や無線AV受信装置3の機能を実現するプログラムをフロッピーディスクやCD−ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の携帯可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
【0094】
また、無線AV送信装置1や無線AV受信装置3の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
【0095】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、パケット化処理手段で生成されたパケットとIP上の転送プロトコルを用いずにイーサネットフレーム化したパケットのいずれかを、著作権保護を図りつつ送信し、または受信するようにしたため、AVデータの著作権保護を損なわない範囲内でAVデータの有効利用が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るAV通信システムの第1の実施形態の全体構成を示すブロック図。
【図2】本発明に係る無線AV送信装置1の内部構成の一例を示すブロック図。
【図3】図2の無線LAN−LSIの内部構成の一例を示すブロック図。
【図4】本実施形態の無線AV送信装置1で生成される、RTP/UDP/IPパケットを含むイーサネットフレームのデータ構成を示す図。
【図5】図1の無線AV送信装置1で生成される、IEEE1394エミュレーションによるイーサネットフレームのデータ構成を示す図。
【図6】図1の無線AV受信装置3の内部構成の一例を示すブロック図。
【図7】図2の無線LAN−LSIの内部構成の一例を示すブロック図。
【図8】無線AV送信装置1から無線AV受信装置3にRTP/IPを用いてAVデータを転送する場合の処理手順を示すシーケンス図。
【図9】無線AV送信装置1から無線AV受信装置3に1394エミュレーションを用いてAVデータを転送する場合の処理手順を示すシーケンス図。
【図10】無線AV送信装置1内の無線LAN−LSI4の第2の実施形態の内部構成を示すブロック図。
【図11】図1の無線AV送信装置1で生成される、AVデータを直接イーサネットフレーム化するイーサネットフレームのデータ構成を示す図。
【図12】無線AV受信装置3内の無線LAN−LSI31の第2の実施形態の内部構成を示すブロック図。
【図13】IP上の転送プロトコルを用いずにAVデータを直接イーサネットフレーム化して伝送する場合の処理手順を示すシーケンス図。
【符号の説明】
1 無線AV送信装置
2 無線ネットワーク
3 無線AV受信装置
4 無線LAN−LSI
5 MPEG処理部
11 ホストI/F部
12 セレクタ
13 RTP/IP処理部
14 1394エミュレーション処理部
15 IEC61883/1394フレーム処理部
16 AV/Cフィルタ部
17 第1のDTCP AKE処理部
18 第2のDTCP AKE処理部
19 DTCP暗号化処理部
20 多重化部
21 イーサフレーム化部
22 無線LAN処理部
23 無線LAN I/F部
41 無線LN I/F部
42 無線LAN処理部
43 イーサフレーム処理部
44 判別処理部
45 IEC61883/1394フレーム処理部
46 第1のDTCP AKE処理部
47 第2のDTCP AKE処理部
48 DTCP復号化処理部
49 RTP/IP処理部
51 AV/Cフィルタ部
52 1394エミュレーション処理部
53 マルチプレクサ
54 ホストI/F部
【発明の属する技術分野】
本発明は、著作権保護を図りつつAVデータを送受信するAV送信装置、AV受信装置、AV通信システム、AV送信プログラム及びAV受信プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタル情報家電と呼ばれる商品が普及しつつある。これらは、デジタル放送の開始などに伴い、さらに普及が期待される商品群であり、デジタル放送対応テレビや、セットトップボックス、デジタルVTR、DVDプレーヤ、ハードディスクレコーダ等、デジタルデータやデジタルコンテンツを扱う商品すべてが対象となる。
【0003】
デジタルデータやデジタルコンテンツは、複製しても品質が劣化せず、複製も容易に行えるため、予め著作権保護に対する対策を考慮しておく必要がある。例えば、デジタルAV機器同士をつなぐデジタルネットワークであるIEEE1394には、認証・鍵交換機構や、データの暗号化の機能が兼ね備えられている。
【0004】
ここで、ある送信装置から、著作権保護が必要なAVデータを、受信装置に転送する場合を考える。ここで注意すべきは、個人(あるいは、拡大解釈して家族)の楽しむ範囲内でAVデータのやり取りを行うのが著作権保護の前提であり、第三者とのAVデータのやりとりは(著作権者の許可が伴わない限り)行われるべきでは無いという点である。
【0005】
第三者とのデータのやり取りは、インターネット等の公衆網を介して行い、個人や家庭内でのデータのやり取りは、IEEE1394や無線ネットワーク等の閉じたホームネットワーク内で行われることが多い。
【0006】
IEEE1394は、デジタルAV機器同士を接続する代表的なデジタルネットワークであり、認証・鍵交換機構や、データの暗号化の機能を兼ね備えている。この仕組みをDTCP(Digital Transmission Content Protection)と言う。詳細は、http://www.dtla.orgに詳しいが、基本的にはIEEE1394のLSI内に、上記暗号化や認証・鍵交換の仕組みを持ち、保護すべきAVデータをIEEE1394を介して送受信する場合に、IEEE1394に送信する直前にて暗号化を施し、受信直後に復号化を施す仕組みを兼ね備えていることが多い(特許文献1を参照)。
【0007】
今後注目すべきは家庭内無線LANである。無線LANの規格の1つであるIEEE802.11規格は、オフィス/家庭において急速に普及しており、今後、無線LAN上で保護が必要なAVデータのやり取りを行う可能性はきわめて高い。
【0008】
この種の無線LANにおいても、著作権保護の仕組みを検討する必要があり、この仕組みは、IEEE1394の経験則から言って、無線LANのLSI内に収容される可能性が高い。
【0009】
しかしながら、今までの無線LANは、基本的にはパーソナルコンピュータ(以下、PC)用ネットワークを対象としていた。PC用ネットワークでのAVデータ転送方式のデファクトスタンダードはRTP(Realtime Transport Protocol)やHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)である(非特許文献1参照)。主なパソコンのAVアプリケーションは、転送プロトコルとしてRTPを用いている。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−308775公報
【非特許文献1】
http://www.ietf.orgにて取得可能に開示されている文書
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
一方、無線LANをAVネットワークに適用する場合、IEEE802.11標準化委員会では「IEEE1394エミュレーション」なる方法を検討中である。即ち、有線ネットワークのデジタルAVネットワークのデファクトスタンダードであるIEEE1394を、無線LAN上にエミュレートしよう、という規格であり、これが完成すると、従来のIEEE1394と同じく、無線LAN上のIEEE1394同期チャネル上の転送という形で、デジタルAVデータの転送が行われることになる。いわゆる、デジタルAV機器(テレビ等)の多くは、この方法を採用する可能性が高い。また、転送するデジタルAVデータを直接イーサネットフレームや無線LANフレームにマッピングする方法も考えられよう。
【0012】
このように、同一の無線LANにおいても、AVデータ転送方式には複数の方式が考えられる。このような状況下で、いかに効率的な著作権保護のしくみを無線LANのLSI中に取り入れるかについては、無線LANの応用範囲が極めて広いと考えられている状況からも、非常に重要である。
【0013】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的は、異なるフォーマットのAVデータを著作権保護を図りつつ送受信可能なAV送信装置、AV受信装置、AV通信システム、AV送信プログラム及びAV受信プログラムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明に係る入力AVデータに対して、転送プロトコルとしてインターネットプロトコル(IP)上の転送プロトコルを用いて、IPパケット化処理を施したパケットを生成するIPパケット化処理手段と、前記入力AVデータに対して、IP上の転送プロトコルを用いずにイーサネットフレーム化するための処理を施したイーサネットペイロードを生成するイーサ直載処理手段と、前記IPパケット化処理手段で生成されるパケット及び前記イーサ直載処理手段で生成されるパケットに対して、それぞれ共通の著作権保護方式にて暗号化を施して暗号化データを生成する暗号化手段と、前記暗号化データをそれぞれイーサネットフレームに変換するイーサフレーム変換手段と、を備える。
【0015】
また、本発明に係るAV受信装置は、受信データがIP上の転送プロトコルを使ったIPパケットを含む第1のイーサネットフレームと、IP上の転送プロトコルを含まずにイーサネットフレーム化した第2のイーサネットフレームのいずれであるかを判定するフレーム種別判定手段と、前記第1のイーサネットフレームに対応して、IP上の転送プロトコル処理と同期化処理を行ってAVデータを再構成するIPパケット処理手段と、前記第2のイーサネットフレームに対応して、IP上の転送プロトコルを用いずに同期化処理を行ってAVデータを再構成するイーサ直載処理手段と、前記パケット処理手段で処理されるデータと、前記イーサ直載処理手段で処理されるデータとに対して、共通して、所定の著作権保護方式にて復号化を施して復号化データを生成する復号化手段と、を備える。
【0016】
また、本発明に係るAV受信装置は、受信データがIP上の転送プロトコルを使ったフレームまたはIEEE1394のエミュレーションを使ったフレームのいずれであるかを判定するフレーム種別判定手段と、前記IP上の転送プロトコルを使ったフレームに対応して、IP上の転送プロトコル処理と同期化処理を行ってAVデータを再構成するIPパケット処理手段と、前記IEEE1394のエミュレーションを使ったフレームに対応して、IEEE1394の同期化処理を行ってAVデータを再構成するIEEE1394エミュレーション処理手段と、前記IPパケット処理で処理されるデータと、IEEE1394エミュレーション処理で処理されるデータに対して、共通して、所定の著作権保護方式にて復号化を施して復号化データを生成する復号化手段と、を備える。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るAV送信装置、AV受信装置及びAV通信システムについて、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0018】
(第1の実施形態)
図1は本発明に係るAV通信システムの第1の実施形態の全体構成を示すブロック図である。図1のAV通信システムは、無線でAVデータを送信する無線AV送信装置1と、無線AV送信装置1からのAVデータを無線ネットワーク2を介して受信する無線AV受信装置3とを備えている。
【0019】
図1の無線ネットワーク2は、家庭内のネットワークを念頭に置いているが、必ずしも無線である必要はなく、イーサネット等の有線ネットワークでもよいし、無線ネットワーク2と有線ネットワークがブリッジ接続された混在ネットワークでもよい。
【0020】
無線ネットワーク2は、例えば、IEEE802.11aやIEEE802.11b等の無線LANである。
【0021】
無線AV送信装置1は、セットトップボックスやDVDプレーヤ等のAVデータのソースデバイスとなりうる機器であり、無線AV受信装置3は、テレビ等の表示装置、スピーカ、あるいは録画・録音装置といった、AVデータのシンクデバイスとなりえる機器である。
【0022】
図2は本発明に係る無線AV送信装置1の内部構成の一例を示すブロック図である。図示のように、無線AV送信装置1は、無線LAN−LSI4とMPEG処理部5とを有する。MPEG処理部5は、例えば、映像信号をMPEGエンコードする機能を持つMPEGエンコーダや、映像信号(例えばテレビ放送)を受信する機能を持つMPEG受信部や、映像信号を蓄積する機能(例えばハードディスクやDVD)を持つMPEG蓄積部などで構成される。また、MPEG処理部5は、無線LAN−LSI4に対して、著作権保護を行なうべきデジタルAVデータを送信する機能も持っている。
【0023】
無線LAN−LSI4は、無線LANの送受信制御を行う機能の他に、著作権保護やAVデータのフォーマット処理を行う機能も持っている。
【0024】
無線LAN上で、インターネットプロトコル上の転送プロトコルを使って、AVデータを転送する方法には、RTP(Real Time Transport Protocol)を使う方法、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)、あるいはFTP(File Transfer Protocol)1などが考えられる。また、そのそれぞれで、UDP(User Datagram Protocol)やTCP(Transmission Control Protocol)を使う方法がある。どの組合せにて行っても本特許の有効性は同様であるが、本実施例においてはRTPとUDPを使って、デジタルAVデータを転送する場合を考えることにする。
【0025】
本実施形態の無線LAN−LSI4は、無線LANでのAVデータの送信方式として、(1)RTPパケットを用いて、UDP/IP通信を行いながらAVデータの送受信を行なう方式と、(2)IEEE1394エミュレーションを用いて、IEEE1394の同期チャネルを使ってAVデータの送受信を行う方式とのいずれかを選択できるようにしている。
【0026】
図3は図2の無線LAN−LSIの内部構成の一例を示すブロック図である。図3の無線LAN−LSIは、ホストI/F部11と、セレクタ12と、RTP/IP処理部13と、1394エミュレーション処理部14と、IEC61883/1394フレーム処理部15と、AV/Cフィルタ部16と、第1のDTCP AKE処理部17と、第2のDTCP AKE処理部18と、DTCP暗号化処理部19と、多重化部20と、イーサネットフレーム化部21と、無線LAN処理部22と、無線LAN I/F部23とを有する。
【0027】
ホストI/F部11は、MPEG処理部5からのAVデータを受信する。セレクタ12は、受信されたAVデータに対してRTP/IP処理を行う場合には、AVデータをRTP/IP処理部13にルーティングし、受信されたAVデータに対してIEEEエミュレーション処理を行う場合には、AVデータを1394エミュレーション処理部14にルーティングする。
【0028】
なお、セレクタ12は、AVデータをRTP/IP処理部13と1394エミュレーション処理部14の双方に同時にルーティングしてもよい。
【0029】
RTP/IP処理部13は、受信されたAVデータに対して、転送プロトコルとしてRTPを用いて、RTP/UDP/IP処理を施したAVパケットを生成する。
【0030】
1394エミュレーション処理部14は、IEC61883/1394フレーム処理部15と協調し、IEEE1394エミュレーションを用いて、AVデータをIEEE1394の同期チャネル上にマッピングしたAVパケットを生成する。
【0031】
第1のDTCP AKE処理部17は、RTP/UDP/IP処理を施したAVパケットを暗号化するための認証鍵交換を行うと共に暗号鍵を生成し、第2のDTCP AKE処理部18は、IEEE1394の同期チャネル上にマッピングしたAVパケットを暗号化するための認証鍵交換を行うと共に暗号鍵を生成する。
【0032】
DTCP暗号化処理部19は、RTP/IP処理部13で生成されたAVパケットを第1のDTCP AKE処理部17で生成された暗号鍵を用いて暗号化して第1の暗号化データを生成するとともに、IEC61883/1394フレーム処理部15で生成されたAVパケットを第2のDTCP AKE処理部18で生成された暗号鍵を用いて暗号化して第2の暗号化データを生成する。この際の暗号化のためのモジュールとして、共通のモジュールを利用しているのが本特許の特徴となっている。
【0033】
多重化部20はこれらのイーサネットフレームを多重化する。多重化されたフレームは、イーサネットフレーム化部21でイーサネットフレーム化され、更に無線LAN処理部22でIEEE802.11処理が行われた後、無線LAN I/F部23から送信される。
【0034】
次に、セレクタ12がAVデータをRTP/IP処理部13にルーティングした場合の無線AV送信装置1の処理動作を説明する。
【0035】
RTP/IP処理部13は、何らかの形で外部から通知された、送信側/受信側のUDPポート番号と宛先アドレス等に基づいて、AVデータに対してRTP/UDP/IP処理を行って、RTP/UDP/IPパケットを生成する。
【0036】
RTP/IP処理部13で生成されたRTP/UDP/IPパケットは、DTCP暗号化処理部19に入力され、M6暗号等を用いて、例えばRTP/UDP/IPパケットのペイロードの一部、又はペイロード全体を暗号化する。
【0037】
DTCP暗号化処理部19で暗号化して生成されるAVパケットのTTL(Time To Live)フィールドは「1」に設定される。これにより、ルータを超えたルーティング(家庭外へのAVデータの流出)を防止できる。
【0038】
DTCP暗号化処理部19は、第1のDTCP AKE処理部17で生成された暗号鍵を用いて、RTP/IP処理部13で生成されたRTP/UDP/IPパケットの暗号化を行う。このため、DTCP暗号化処理部19で暗号化処理を行う前に、第1のDTCP AKE処理部17で認証鍵交換を行っておく必要がある。
【0039】
第1のDTCP AKE処理部17は、無線AV受信装置3との間でDTCPの認証鍵交換を行う。このとき、IPパケットではなく、イーサネットフレームを用いて認証鍵交換を行ってもよい。イーサネットフレームを用いてDTCPの認証鍵交換を行うことにより、認証鍵交換が及ぶ範囲がイーサネットフレームが届く範囲(すなわち、ルータを超えない範囲、より具体的には宅内の無線ネットワーク2やブリッジ接続されたイーサネット)の範囲に制限できる。また、TTL=1で限定されたIPパケットを用いて認証鍵交換を行っても良い。認証鍵交換に成功した場合には、認証鍵交換の結果である鍵の値などをDTCP暗号化処理部19に送る。
【0040】
DTCP暗号化処理部19で暗号化されたRTP/UDP/IPパケットは、多重化部20を通して、イーサフレーム化部21にて、イーサネットフレームに変換される。
【0041】
次に、セレクタ12がAVデータを1394エミュレーション処理部14にルーティングした場合の無線AV送信装置1の処理動作を説明する。
【0042】
1394エミュレーション処理部14は、AVデータが同期チャネルを介して送信されるデータ(例えば、AVデータ)の場合にはこのデータをIEC61883/1394フレーム処理部15に送り、非同期チャネルを通して送信されるデータ(例えば、AV制御データ)の場合にはこのデータをAV/Cフィルタ部16にそれぞれルーティングする。
【0043】
IEC61883とは、MPEG2等のAVデータをIEEE1394上で伝送する場合における伝送フォーマットを定義した規格である。IEC61883/1394フレーム処理部15は、入力AVデータを、いわゆるIEC61883フォーマット、及びIEEE1394フォーマットに整形する。
【0044】
IEC61883/1394フレーム処理部15から出力されたIEC61883/IEEE1394パケットは、DTCP暗号化処理部19に入力され、M6暗号等を用いて、例えばIEC61883パケットのペイロードに対して暗号化処理が施される。 DTCP暗号化処理部19は、第2のDTCP AKE処理部18で生成された暗号鍵を用いて、IEC61883パケットの暗号化を行う。このため、DTCP暗号化処理部19で暗号化処理を行う前に、第2のDTCP AKE処理部18で認証鍵交換を行っておく必要がある。
【0045】
第2のDTCP AKE処理部18は、DTCPの認証鍵交換を、IEEE1394のAV/Cコマンドのセキュリティコマンドを用いて、IEEE1394エミュレーション上にて行う。この認証鍵交換は、無線LANの届く範囲でしか行えないため、宅内であることを保証した通信を行うことができる。
【0046】
DTCP暗号化処理部19で暗号化されたIEEE1394フレームは、、多重化部20で多重化された後、イーサフレーム化部21でイーサネットフレーム化され、更に無線LAN処理部22で802.11処理や802.11e処理が行われた後、無線LANI/F部23を介して、無線ネットワーク2(無線LAN)上に送信される。
【0047】
図4は、本実施形態の無線AV送信装置1で生成される、RTP/UDP/IPパケットを含むイーサネットフレームのデータ構成を示す図である。RTP/IP処理部13は、図4(a)に示すように、AVデータにRTP/UDP/IPヘッダを付加する。
【0048】
次に、DTCP暗号化処理部19は、図4(b)に示すように、AVデータを暗号化した暗号化データ[AV]kを生成するとともに、必要に応じて著作権保護のための関連情報cpを付加する。
【0049】
次に、イーサフレーム化部20は、図4(c)に示すように、イーサネットフレームであることを示す情報Ether(イーサネットヘッダ)を付加する。
【0050】
一方、図5は、図1の無線AV送信装置1で生成される、IEEE1394エミュレーションによるイーサネットフレームのデータ構成を示す図である。
【0051】
IEC61883/1394フレーム処理部15にて図5(a)のようにIEC61883/IEEE1394フォーマットに整形されたAVデータに対して、DTCP暗号化処理部19は、図5(b)に示すように、AVデータを暗号化した暗号化データ[AV]kを生成するとともに、著作権保護のための関連情報cpを付加し、イーサネットフレーム化する。
【0052】
図6は図1の無線AV受信装置3の内部構成の一例を示すブロック図である。図示のように、無線AV受信装置3は、無線LAN−LSI31と、受信されたMPEG形式のAVデータをデコードするMPEGデコーダ32と、受信されたAVデータを表示部33に表示する制御を行う表示制御部34とを有する。
【0053】
無線LAN−LSI31は、無線LANの送受信制御、著作権保護のための処理、及びAVデータのフォーマット処理などを行う。無線LAN−LSI31は、無線AV受信装置1内の無線LAN−LSI4と同様に、(1)RTP/IP伝送方式と(2)1394エミュレーション方式とに対応している。もちろん、(1)はHTTP、あるいはHTTPストリーミング、FTP等の、他のIP上の転送プロトコルに対応していても良い。
【0054】
図7は図2の無線LAN−LSIの内部構成の一例を示すブロック図である。図7の無線LAN−LSIは、無線LAN I/F部41と、無線LAN処理部42と、イーサフレーム処理部43と、判別処理部44と、IEC61883/1394フレーム処理部45と、第1のDTCP AKE処理部46と、第2のDTCP AKE処理部47と、DTCP復号化処理部48と、RTP/IP処理部49と、AV/Cフィルタ部51と、1394エミュレーション処理部52と、マルチプレクサ(MUX)53と、ホストI/F部54とを有する。
【0055】
無線LAN処理部42は、無線LANの送受信制御を行う。イーサフレーム処理部43は、イーサネットフレームの受信処理を行う。判別処理部44は、受信されたAVパケットがDTCP認証鍵交換を行うためのフレームか、RTP/UDP/IPパケットを含むフレームか、DTCP認証鍵交換を必要とする1394非同期パケットを含む1394エミュレーションを含んだフレームか、IEC61883フレームを含む1394エミュレーションを含んだフレームかを判別し、これらフレームを別個にルーティングする。
【0056】
RTP/IP処理部49は、受信したRTP/UDP/IPパケットに対して同期処理を行ってAVデータを再構成する。IEC61883/1394フレーム処理部45は、受信したIEC61883/IEEE1394パケットに対して同期処理を行ってAVデータを再構成する。その際に、内部の暗号化されたAVデータの復号化処理は、それぞれDTCP復号化処理部48を共通して用いる。
【0057】
DTCP復号化処理部48は、第1のDTCP AKE処理部46で生成された暗号鍵を用いてRTP/UDP/IPパケット(のペイロード)を復号し、かつ第2のDTCP AKE処理部47で生成された暗号鍵を用いてIEC61883パケット(のペイロード)を復号する。
【0058】
AV/Cフィルタ部51は、受信されたAVパケットが1394エミュレーションフレームであり、AV/CパケットがDTCP認証鍵交換のためのセキュリティコマンドであった場合に、このコマンドを抽出して第2のDTCP AKE処理部47に送る。
【0059】
なお、第2のDTCP AKE処理部47は、第1のDTCP AKE処理部46とハードウェアまたはソフトウェアを共通化してもよい。
【0060】
図8は、無線AV送信装置1から無線AV受信装置3にRTP/IPを用いてAVデータを転送する場合の処理手順を示すシーケンス図である。まず、無線AV受信装置3から無線AV送信装置1に対して、再生コマンド等のAV制御コマンドをTCP/IPにて送信する(ステップS1)。
【0061】
次に、無線AV送信装置1は、無線AV受信装置3からの制御コマンドで指示されたAVコンテンツのAVデータを無線AV受信装置3に送信する。送信するAVデータが著作権保護を必要とするデータの場合には、そのAVデータをDTCP暗号化して送信する(ステップS2,S3)。
【0062】
仮に、AVデータを、送信ポート番号=#x、受信ポート番号=#y、TTL=1で送信するものとする。
【0063】
このAVデータを受信した無線AV受信装置3は、このAVデータが著作権保護のために暗号化されていることをこの時点で把握する。
【0064】
無線AV受信装置3は、特定のIPアドレス及びポート番号(あるいは、SSRC等のRTPコネクションを特定できる番号)を指定し、認証鍵交換のための暗号鍵を要求するパケットを無線AV送信装置1に送信する(ステップS4)。この認証鍵交換のステップのIPパケットも、TTL=1で送信されてもよい(IPパケットを用いずに、イーサネットフレームで送信されても良い)。
【0065】
この要求に応じる旨の返答が無線AV送信装置1からあった場合には、両者間で認証鍵交換が行われ(ステップS5)、AV受信装置は復号鍵を入手する(ステップS6)。そして、この復号鍵を用いて、無線AV受信装置3は、RTP/IPを用いて伝送されたAVデータを復号する。
【0066】
一方、図9は、無線AV送信装置1から無線AV受信装置3に1394エミュレーションを用いてAVデータを転送する場合の処理手順を示すシーケンス図である。まず、無線AV受信装置3から無線AV送信装置1に対して、再生コマンド等のAV制御コマンドをAV/Cコマンドにて送信する(ステップS11)。
【0067】
次に、無線AV送信装置1は、無線AV受信装置3からの制御コマンドで指示されたAVコンテンツのAVデータを1394同期パケットにて無線AV受信装置3に送信する。送信するAVデータが著作権保護を必要とするデータの場合には、そのAVデータをDTCP暗号化して送信する(ステップS12,S13)。
【0068】
このAVデータを受信した無線AV受信装置3は、このAVデータが著作権保護のために暗号化されていることを、このAVデータを受信した時点で把握する。
【0069】
無線AV受信装置3は、認証鍵交換のための暗号鍵を要求するパケットを1394非同期パケットにて無線AV送信装置1に送信する(ステップS14)。
【0070】
この要求に応じる旨の返答が無線AV送信装置1からあった場合には、両者間で認証鍵交換が行われ(ステップS15)、無線AV受信装置3は復号鍵を入手する(ステップS16)。そして、この復号鍵を用いて、無線AV受信装置3は、RTP/IPを用いて伝送されたAVデータを復号する。
【0071】
このように、第1の実施形態では、RTP/UDP/IPを用いた伝送方式とIEEE1394エミュレーションによる伝送方式のいずれで送信されたAVデータであっても、著作権保護を図りつつ受信できるようにしたため、AVデータの有効利用が図れる。また、DTCP処理部が、RTP/UDP/IPを用いる場合と、IEEE1394エミュレーションを用いる場合とで共通化されており、大幅なハードウエア、あるいはソフトウエアの共通化が図れ、処理の簡素化、あるいはコストダウンも図れる。
【0072】
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、RTP/UDP/IPを用いた伝送方式と、IP上で定義された転送プロトコルや1394エミュレーションを用いずにAVデータを直接イーサネットフレーム化する伝送方式と、のいずれかでAVデータのやり取りを行うものである。
【0073】
AV通信システムの第2の実施形態は、無線AV送信装置1内の無線LAN−LSI4と無線AV受信装置3内の無線LAN−LSI31の内部構成が第1の実施形態と異なっているが、それ以外の構成は第1の実施形態と共通する。
【0074】
図10は無線AV送信装置1内の無線LAN−LSI4の第2の実施形態の内部構成を示すブロック図である。図10では、図3と共通する構成部分には同一符号を付しており、以下では相違点を中心に説明する。
【0075】
図10の無線LAN−LSI4は、IEEE1394エミュレーションに関する処理を行わない代わりに、AVデータを直接イーサネットフレーム化するための処理を行うイーサ直載処理部25を有する。つまり、AVデータをIPパケット化やIEEE1394パケット化せずに、直接イーサネットフレーム上にAVデータを転送するためのプロトコルを定義して、その上で転送する方式である。なお、本実施形態ではイーサネットフレームにAVデータをマッピングする方式を例示しているが、無線LANフレームにAVデータをマッピングする方式や、データリンクレイヤフレームにAVデータをマッピングする方式も考えられる。
【0076】
セレクタ12は、入力AVデータをRTP/IP処理部13に送るか、イーサ直載処理部25に送るかを選択する。
【0077】
RTP/IP処理部13にて生成されるAVパケットとイーサ直載処理部25にて生成されるAVパケットは、いずれもDTCP処理部26のDTCP暗号化処理部にて、DTCP暗号化処理が行われる。
【0078】
DTCP暗号化処理部19で暗号化されたAVパケットは、それぞれRTP/IP処理部13、もしくはイーサ直載処理部25からイーサフレーム化部27に入力されて、イーサネットフレームが生成される。
【0079】
なお、DTCP処理部26内には、第1のDTCP−AKE処理部があり、ここで受信側装置との間で必要な認証鍵交換処理を行う。
【0080】
図11は、図1の無線AV送信装置1で生成される、AVデータを直接イーサネットフレーム化するイーサネットフレームのデータ構成を示す図である。イーサ直載処理部25は、図11(a)に示すように、AVパケットにデータD1を付加する。このデータD1は、AVパケットをイーサネット化するために必要な処理(例えば、同期処理、シーケンス処理及びチャネル処理)に関するデータである。
【0081】
次に、DTCP暗号化処理部19は、図11(b)に示すように、AVデータを暗号化した暗号化データ[AV]kと著作権関連情報cpを生成する。次に、イーサフレーム化部20は、図11(c)に示すように、イーサネットフレームであることを示す情報(イーサネットヘッダなど)を付加する。
【0082】
図10の多重化部20は、RTP/UDP/IPを用いた伝送方式のイーサネットフレームと、IP上の転送プロトコルを用いずにAVデータを直接イーサネットフレーム化する伝送方式のイーサネットフレームとを多重化する。多重化したフレームは、無線LAN処理部23と無線LAN I/F部24を介して、無線ネットワーク2(無線LAN)に送信される。
【0083】
図12は無線AV受信装置3内の無線LAN−LSI31の第2の実施形態の内部構成を示すブロック図である。図12では、図7と共通する構成部分には同一符号を付しており、以下では相違点を中心に説明する。
【0084】
図12の無線LAN−LSI31は、IEEE1394エミュレーションに関する処理を行わない代わりに、IP上の転送プロトコルを用いずにAVデータが直接イーサネットフレーム化されたイーサネットフレームから元のAVデータを抽出するイーサ直載処理部55を有する。
【0085】
このイーサ直載処理部55は、判別処理部44の後段に接続され、DTCP処理部56のDTCP復号化処理部の機能を使いながら、暗号化されたAVデータを復号する。復号後のAVデータから、同期化処理等を行って、元のAVパケットを抽出する。
【0086】
図13は、無線AV送信装置1から無線AV受信装置3に、IP上の転送プロトコルを用いずにAVデータを直接イーサネットフレーム化して伝送する場合の処理手順を示すシーケンス図である。まず、無線AV受信装置3から無線AV送信装置1に対して、再生コマンド等のAV制御コマンドをAV/Cコマンドにて送信する(ステップS21)。このAV/Cコマンドも、IP上の転送プロトコルではなく、イーサネット(あるいは無線LAN)上に直接定義されたものであっても良い。
【0087】
次に、無線AV送信装置1は、無線AV受信装置3からの制御コマンドで指示されたAVコンテンツのAVデータをイーサフレームにて無線AV受信装置3に送信する。送信するAVデータが著作権保護を必要とするデータの場合には、そのAVデータをDTCP暗号化して送信する(ステップS22,S23)。
【0088】
このAVデータを受信した無線AV受信装置3は、このAVデータが著作権保護のために暗号化されていることを、このAVデータを受信した時点で把握する。
【0089】
無線AV受信装置3は、認証鍵交換を要求するパケットをイーサフレームにて無線AV送信装置1に送信する(ステップS24)。
【0090】
この要求に応じる旨の返答が無線AV送信装置1からあった場合には、両者間で認証鍵交換が行われ(ステップS25)、無線AV受信装置3は復号鍵を入手する(ステップS26)。そして、この復号鍵を用いて、無線AV受信装置3は、イーサフレームにて伝送されたAVデータを復号する。
【0091】
このように、第2の実施形態では、RTP/UDP/IPを用いた伝送方式と、IP上の転送プロトコルを用いずにAVデータを直接イーサネットフレーム化する伝送方式とのいずれで送信されたAVデータを、著作権保護を図りつつ受信できるようにしたため、AVデータの有効利用が図れる。また、DTCP処理部が、RTP/UDP/IPを用いる場合と、イーサネット上に直接定義された転送プロトコルを用いる場合とで共通化されており、大幅なハードウエア、あるいはソフトウエアの共通化が図れ、処理の簡素化、あるいはコストダウンも図れる。
【0092】
なお、上述した第1及び第2の実施形態を組み合わせることも可能である。すなわち、RTP/UDP/IPを用いた伝送方式、IEEE1394エミュレーションによる伝送方式、及びIP上の転送プロトコルを用いずにAVデータを直接イーサネットフレーム化する伝送方式のいずれかで送信されたAVデータを、著作権保護を図りつつ受信するようにしてもよい。
【0093】
上述した各実施形態で説明した無線AV送信装置1や無線AV受信装置3は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、無線AV送信装置1や無線AV受信装置3の機能を実現するプログラムをフロッピーディスクやCD−ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の携帯可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
【0094】
また、無線AV送信装置1や無線AV受信装置3の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
【0095】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、パケット化処理手段で生成されたパケットとIP上の転送プロトコルを用いずにイーサネットフレーム化したパケットのいずれかを、著作権保護を図りつつ送信し、または受信するようにしたため、AVデータの著作権保護を損なわない範囲内でAVデータの有効利用が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るAV通信システムの第1の実施形態の全体構成を示すブロック図。
【図2】本発明に係る無線AV送信装置1の内部構成の一例を示すブロック図。
【図3】図2の無線LAN−LSIの内部構成の一例を示すブロック図。
【図4】本実施形態の無線AV送信装置1で生成される、RTP/UDP/IPパケットを含むイーサネットフレームのデータ構成を示す図。
【図5】図1の無線AV送信装置1で生成される、IEEE1394エミュレーションによるイーサネットフレームのデータ構成を示す図。
【図6】図1の無線AV受信装置3の内部構成の一例を示すブロック図。
【図7】図2の無線LAN−LSIの内部構成の一例を示すブロック図。
【図8】無線AV送信装置1から無線AV受信装置3にRTP/IPを用いてAVデータを転送する場合の処理手順を示すシーケンス図。
【図9】無線AV送信装置1から無線AV受信装置3に1394エミュレーションを用いてAVデータを転送する場合の処理手順を示すシーケンス図。
【図10】無線AV送信装置1内の無線LAN−LSI4の第2の実施形態の内部構成を示すブロック図。
【図11】図1の無線AV送信装置1で生成される、AVデータを直接イーサネットフレーム化するイーサネットフレームのデータ構成を示す図。
【図12】無線AV受信装置3内の無線LAN−LSI31の第2の実施形態の内部構成を示すブロック図。
【図13】IP上の転送プロトコルを用いずにAVデータを直接イーサネットフレーム化して伝送する場合の処理手順を示すシーケンス図。
【符号の説明】
1 無線AV送信装置
2 無線ネットワーク
3 無線AV受信装置
4 無線LAN−LSI
5 MPEG処理部
11 ホストI/F部
12 セレクタ
13 RTP/IP処理部
14 1394エミュレーション処理部
15 IEC61883/1394フレーム処理部
16 AV/Cフィルタ部
17 第1のDTCP AKE処理部
18 第2のDTCP AKE処理部
19 DTCP暗号化処理部
20 多重化部
21 イーサフレーム化部
22 無線LAN処理部
23 無線LAN I/F部
41 無線LN I/F部
42 無線LAN処理部
43 イーサフレーム処理部
44 判別処理部
45 IEC61883/1394フレーム処理部
46 第1のDTCP AKE処理部
47 第2のDTCP AKE処理部
48 DTCP復号化処理部
49 RTP/IP処理部
51 AV/Cフィルタ部
52 1394エミュレーション処理部
53 マルチプレクサ
54 ホストI/F部
Claims (10)
- 入力AVデータに対して、転送プロトコルとしてインターネットプロトコル(IP)上の転送プロトコルを用いて、IPパケット化処理を施したパケットを生成するIPパケット化処理手段と、
前記入力AVデータに対して、IP上の転送プロトコルを用いずにイーサネット(登録商標)フレーム化するための処理を施したイーサネットペイロードを生成するイーサ直載処理手段と、
前記IPパケット化処理手段で生成されるパケット及び前記イーサ直載処理手段で生成されるパケットに対して、それぞれ共通の著作権保護方式にて暗号化を施して暗号化データを生成する暗号化手段と、
前記暗号化データをそれぞれイーサネットフレームに変換するイーサフレーム変換手段と、を備えることを特徴とするAV送信装置。 - 前記イーサ直載処理手段は、無線LAN上にIEEE1394をエミュレーションするためのため、前記入力AVデータをIEEE1394のチャネル上にマッピングしたデータをイーサネットペイロードとして生成する機能を有することを特徴とする、請求項1のAV送信装置。
- AVデータを出力するAV供給装置と、
前記AV供給装置から出力されたAVデータを無線LANに送出する制御を行う無線LAN集積回路と、を備え、
前記無線LAN集積回路は、前記IPパケット化処理手段、前記イーサ直載処理手段、前記暗号化手段及び前記イーサフレーム変換手段を内蔵することを特徴とする請求項1に記載のAV送信装置。 - 受信データがIP上の転送プロトコルを使ったIPパケットを含む第1のイーサネットフレームと、IP上の転送プロトコルを含まずにイーサネットフレーム化した第2のイーサネットフレームのいずれであるかを判定するフレーム種別判定手段と、
前記第1のイーサネットフレームに対応して、IP上の転送プロトコル処理と同期化処理を行ってAVデータを再構成するIPパケット処理手段と、
前記第2のイーサネットフレームに対応して、IP上の転送プロトコルを用いずに同期化処理を行ってAVデータを再構成するイーサ直載処理手段と、
前記パケット処理手段で処理されるデータと、前記イーサ直載処理手段で処理されるデータとに対して、共通して、所定の著作権保護方式にて復号化を施して復号化データを生成する復号化手段と、
を備えることを特徴とするAV受信装置。 - 受信データがIP上の転送プロトコルを使ったフレームまたはIEEE1394のエミュレーションを使ったフレームのいずれであるかを判定するフレーム種別判定手段と、
前記IP上の転送プロトコルを使ったフレームに対応して、IP上の転送プロトコル処理と同期化処理を行ってAVデータを再構成するIPパケット処理手段と、
前記IEEE1394のエミュレーションを使ったフレームに対応して、IEEE1394の同期化処理を行ってAVデータを再構成するIEEE1394エミュレーション処理手段と、
前記IPパケット処理で処理されるデータと、IEEE1394エミュレーション処理で処理されるデータに対して、共通して、所定の著作権保護方式にて復号化を施して復号化データを生成する復号化手段と、
を備えることを特徴とするAV受信装置。 - 無線LANを介して、AVデータを含む無線信号を受信し、受信したAVデータを出力する無線LAN集積回路と、
前記無線LAN集積回路から出力されたAVデータの復調処理又は蓄積を行うAVデータ処理部と、を備え、
前記無線LAN集積回路は、前記フレーム種別判定手段、前記IPパケット処理手段及び前記復号化手段と、前記イーサ直載処理手段または前記IEEE1394エミュレーション処理手段と、を内蔵することを特徴とする請求項4又は5に記載のAV受信装置。 - 請求項1または2に記載のAV送信装置と、請求項4または5に記載のAV受信装置と、前記AV送信装置及び前記AV受信装置の間に接続される無線ネットワークを備え、
前記AV送信装置から前記AV受信装置に、前記無線ネットワークを介してAVデータを送信することを特徴とするAV通信システム。 - 計算機を、
入力AVデータに対して、転送プロトコルとしてインターネットプロトコル(IP)上の転送プロトコルRTPを用いて、IPパケット化処理を施したパケットを生成するIPパケット化処理手段と、
前記入力AVデータに対して、IP上の転送プロトコルを用いずにイーサネットフレーム化するための処理を施したイーサネットペイロードパケットを生成するイーサ直載裁処理手段と、
前記IPパケット化処理手段で生成されるたパケット及び前記イーサ直載裁処理手段で生成されるたパケットに対して、それぞれ共通の著作権保護方式にて暗号化を施して暗号化データを生成する暗号化手段と、
前記暗号化データをそれぞれイーサネットフレームに変換するイーサフレーム変換手段と、して機能させるためのAV送信プログラム。 - 計算機を、
受信データがIP上の転送プロトコルを使ったIPパケットを含む第1のイーサネットフレームと、IP上の転送プロトコルを含まずにイーサネットフレーム化した第2のイーサネットフレームのいずれであるかを判定するフレーム種別判定手段と、
前記第1のイーサネットフレームに対応して、IP上の転送プロトコル処理と同期化処理を行ってAVデータを再構成するIPパケット処理手段と、
前記第2のイーサネットフレームに対応して、IP上の転送プロトコルを用いずに同期化処理を行ってAVデータを再構成するイーサ直載処理手段と、
前記パケット処理手段で処理されるデータと、前記イーサ直載処理手段で処理されるデータとに対して、共通して、所定の著作権保護方式にて復号化を施して復号化データを生成する復号化手段と、
して機能させるためのAV受信プログラム。 - 計算機を、
受信データがIP上の転送プロトコルを使ったフレームまたはIEEE1394のエミュレーションを使ったフレームのいずれであるかを判定するフレーム種別判定手段と、
前記IP上の転送プロトコルを使ったフレームに対応して、IP上の転送プロトコル処理と同期化処理を行ってAVデータを再構成するIPパケット処理手段と、
前記IEEE1394のエミュレーションを使ったフレームに対応して、IEEE1394の同期化処理を行ってAVデータを再構成するIEEE1394エミュレーション処理手段と、
前記IPパケット処理で処理されるデータと、IEEE1394エミュレーション処理で処理されるデータに対して、共通して、所定の著作権保護方式にて復号化を施して復号化データを生成する復号化手段と、
して機能させるためのAV受信プログラム。
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