JP2004193485A - 重ね合わせ測定装置および重ね合わせ測定方法 - Google Patents

重ね合わせ測定装置および重ね合わせ測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】重ね合わせマークのサイズに拘わらず、重ね合わせずれ量の測定値の異常や測定エラーの発生率を低減できる重ね合わせ測定装置と方法を提供する。
【解決手段】基板11のうち重ね合わせマークが形成された複数のマーク領域の画像を取り込む画像取込手段12〜22と、マーク領域の画像中から重ね合わせマークに関わる部分画像を切り出す画像切出手段22と、部分画像に基づいて重ね合わせずれ量を算出すると共に、基板の複数のマーク領域における重ね合わせずれ量の算出を順に実行する算出手段22,23とを備える。そして画像切出手段は、算出手段による重ね合わせずれ量の2回目以降の算出に際し、算出手段が前回までに算出した重ね合わせずれ量に基づいてマークマーク領域の画像中から部分画像を切り出す位置を決定する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体素子や液晶表示素子の製造工程において、基板の異なる層に形成された複数のパターンの重ね合わせ状態を測定する重ね合わせ測定装置および重ね合わせ測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、半導体素子や液晶表示素子の製造工程では、マスク(レチクル)に形成された回路パターンをレジスト膜に焼き付ける露光工程と、レジスト膜の露光部分または未露光部分を溶解する現像工程とを経て、レジスト膜に回路パターン(レジストパターン)が転写され、このレジストパターンをマスクとしてエッチングや蒸着などを行うことにより(加工工程)、レジスト膜の直下に隣接している所定の材料膜に回路パターンが転写される(パターン形成工程)。
【0003】
次いで、上記所定の材料膜に形成された回路パターンの上に別の回路パターンを形成するには、同様のパターン形成工程が繰り返される。パターン形成工程を何回も繰り返し実行することにより、様々な材料膜の回路パターンが基板(半導体ウエハや液晶基板)の上に積層され、半導体素子や液晶表示素子の回路が形成される。
【0004】
ところで、上記の製造工程では、様々な材料膜の回路パターンを精度よく重ね合わせるため、各々のパターン形成工程のうち、現像工程の後でかつ加工工程の前に、基板上のレジストパターンの重ね合わせ状態の測定を行い、製品の歩留まり向上を図っている。これは、1つ前のパターン形成工程で形成された回路パターン(以下「下地パターン」という)に対するレジストパターンの重ね合わせ検査である。
【0005】
重ね合わせ検査においては、通常、下地パターンの基準位置を示す下地マークと、レジストパターンの基準位置を示すレジストマークとが用いられる。これらの下地マーク,レジストマークは、上記のパターン形成工程で下地パターン,レジストパターンと同時に形成された凹凸構造である。なお、下地マークとレジストマークの間には、下地パターンとレジストパターンの間と同様、加工対象となる材料膜が形成されている。
【0006】
この状態において、下地マークの位置とレジストマークの位置との差(重ね合わせずれ量)を測定し、得られた重ね合わせずれ量が許容範囲内に含まれるか否かを判断することにより、下地パターンに対するレジストパターンの重ね合わせ検査が行われる。
また、重ね合わせずれ量の測定に当たっては、基板上の下地マークとレジストマークを含む観察領域が装置の視野内に位置決めされ、この観察領域の画像がCCDカメラなどの撮像素子を用いて取り込まれる(例えば特許文献1参照)。
【0007】
そして、取り込んだ観察領域の画像中から基板上の下地マーク,レジストマークに関わる各々の部分画像が切り出され、各々の部分画像に現れたエッジ部の位置に基づいて重ね合わせずれ量が測定される。エッジ部とは、部分画像の中で輝度値が急変する箇所である。
観察領域の画像中における部分画像の切り出し範囲は、重ね合わせ検査を効率良く行うため、検査前に作成されたレシピに基づいて自動設定されることが一般的である。つまり、基板上の下地マーク,レジストマークに関わる各々の部分画像は、観察領域の画像中からレシピに基づいて自動的に切り出されていた。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−25879号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、検査前に作成されたレシピに基づいて部分画像を自動的に切り出すと、観察領域の画像中に現れたエッジ部に対して適切な範囲を切り出せるとは限らない。つまり、切り出された部分画像の中に、(1)エッジ部の一部分しか含まれなかったり、(2)エッジ部が全く含まれなかったり、(3)2つのエッジ部が同時に含まれたりすることがあった。これは、測定しようとしている重ね合わせずれ量に応じてエッジ部の位置が変わるからである。
【0010】
そして、上記(1)の場合には、部分画像中のエッジ部の位置に基づいて測定される重ね合わせずれ量の値が異常値となってしまう。また、上記(2)と(3)の場合は、重ね合わせずれ量の測定値を得ることができない(測定エラー)。このような事態は、重ね合わせマーク(下地マーク,レジストマーク)のサイズが小さいほど発生しやすい。
【0011】
本発明の目的は、重ね合わせマークのサイズに拘わらず、重ね合わせずれ量の測定値の異常や測定エラーの発生率を低減できる重ね合わせ測定装置および重ね合わせ測定方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、基板の異なる層に形成された第1パターンと第2パターンとの重ね合わせ状態を測定する重ね合わせ測定装置であって、前記第1パターンの基準位置を示す第1マークと前記第2パターンの基準位置を示す第2マークとが形成された複数のマーク領域の画像を取り込む画像取込手段と、前記マーク領域の画像中から前記第1マークに関わる第1部分画像および前記第2マークに関わる第2部分画像を切り出す画像切出手段と、前記第1部分画像および前記第2部分画像に基づいて前記第1マークと前記第2マークとの重ね合わせずれ量を算出すると共に、前記画像取込手段および前記画像切出手段を制御して、前記複数のマーク領域における前記重ね合わせずれ量の算出を順に実行する算出手段とを備え、前記画像切出手段は、前記算出手段による前記重ね合わせずれ量の2回目以降の算出に際し、前記算出手段が前回までに算出した前記重ね合わせずれ量に基づいて前記マーク領域の画像中から前記第1部分画像および前記第2部分画像を切り出す位置を決定するものである。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の重ね合わせ測定装置において、前記算出手段は、前記複数のマーク領域のうち、前記重ね合わせずれ量が小さいと予想されるものから順に、前記重ね合わせずれ量の算出を実行するものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の重ね合わせ測定装置において、前記算出手段は、前記複数のマーク領域のうち、前記基板の中心に近いものから順に、前記重ね合わせずれ量の算出を実行するものである。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項2または請求項3に記載の重ね合わせ測定装置において、前記算出手段による前記重ね合わせずれ量の算出が、該重ね合わせずれ量の成分数に応じた回数だけ実行されるまでの間に、前記算出手段による各回の算出結果に基づいて前記重ね合わせずれ量の成分を1つずつ抽出する抽出手段をさらに備え、前記画像切出手段は、前記算出手段による前記重ね合わせずれ量の2回目以降の算出に際し、前記算出手段が前回までに算出した前記重ね合わせずれ量から前記抽出手段が抽出した1つ以上の前記成分を考慮して、前記第1部分画像および前記第2部分画像を切り出すものである。
【0015】
請求項5に記載の発明は、基板の異なる層に形成された第1パターンと第2パターンとの重ね合わせ状態を測定する重ね合わせ測定方法であって、前記第1パターンの基準位置を示す第1マークと前記第2パターンの基準位置を示す第2マークとが形成された複数のマーク領域の画像を取り込む画像取込工程と、前記マーク領域の画像中から前記第1マークに関わる第1部分画像および前記第2マークに関わる第2部分画像を切り出す画像切出工程と、前記第1部分画像および前記第2部分画像に基づいて前記第1マークと前記第2マークとの重ね合わせずれ量を算出すると共に、前記画像取込工程および前記画像切出工程を制御して、前記複数のマーク領域における前記重ね合わせずれ量の算出を順に実行する算出工程とを備え、前記画像切出工程では、前記算出工程による前記重ね合わせずれ量の2回目以降の算出に際し、前記算出工程にて前回までに算出された前記重ね合わせずれ量に基づいて前記マーク領域の画像中から前記第1部分画像および前記第2部分画像を切り出す位置を決定するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。
本発明の実施形態は、請求項1〜請求項5に対応する。
【0017】
本実施形態の重ね合わせ測定装置10は、図1に示すように、ウエハ11を支持する検査ステージ12と、ウエハ11側に向けて照明光L1を射出する照明光学系(13〜17)と、ウエハ11の像を形成する結像光学系(18〜20)と、撮像素子21と、画像処理部22と、制御部23と、焦点検出部(41〜48)とで構成されている。
【0018】
この重ね合わせ測定装置10について具体的に説明する前に、ウエハ11(基板)の説明を行う。
ウエハ11には、図2(a)に示すように、複数のショット領域50がXY方向に沿って2次元配列されている。また、各々のショット領域50には、複数の回路パターン(何れも不図示)が表面上に積層されている。最上層の回路パターンは、レジスト膜に転写されたレジストパターンである。つまり、ウエハ11は、1つ前のパターン形成工程で形成された下地パターンの上に別の回路パターンを形成する工程の途中(レジスト膜に対する露光・現像後で且つ材料膜に対するエッチング加工前)の状態にある。
【0019】
さらに、ウエハ11の各ショット領域50の四隅や中央には、図2(b)に示すように、重ね合わせマーク30が形成されている。この重ね合わせマーク30は、重ね合わせ測定装置10により、ウエハ11の下地パターンに対するレジストパターンの重ね合わせ状態を測定するために形成されたマークである。
重ね合わせマーク30は、図2(c),(d)に示すように、大きさが異なる2つの矩形マーク(つまり外側の下地マーク31と内側のレジストマーク32)により構成されている。図2(c)は平面図であり、図2(d)は断面図である。また、重ね合わせマーク30は、そのサイズが非常に小さい(例えば、下地マーク31のサイズX1が5μm、レジストマーク32のサイズX2が2μm)。
【0020】
下地マーク31,レジストマーク32は、各々、下地パターン,レジストパターンと同時に形成され、下地パターン,レジストパターンの基準位置を示す。上記の下地パターン,レジストパターンは、請求項の「第1パターン」「第2パターン」に対応する。下地マーク31,レジストマーク32は、請求項の「第1マーク」「第2マーク」に対応する。
【0021】
また、下地マーク31は、X方向に関して、1つのエッジ対E1を含む。つまり、左側のエッジE1Lと右側のエッジE1Rとで構成されている。下地マーク31のY方向に関しても同様である。レジストマーク32は、X方向に関して、1つのエッジ対E2を含む。つまり、左側のエッジE2Lと右側のエッジE2Rとで構成されている。レジストマーク32のY方向に関しても同様である。
【0022】
なお、図示省略したが、レジストマーク32,レジストパターンと、下地マーク31,下地パターンとの間には、加工対象となる材料膜(不図示)が形成されている。この材料膜は、重ね合わせ測定装置10による重ね合わせ検査後、レジストマーク32,レジストパターンの下地マーク31,下地パターンに対する重ね合わせ状態が正確な場合に、実際に加工される。
【0023】
重ね合わせ測定装置10による重ね合わせ検査は、詳細は後述するように、下地マーク31の中心位置C1とレジストマーク32の中心位置C2との差(重ね合わせずれ量R)を測定し、得られた重ね合わせずれ量Rが許容範囲内に含まれるか否かの判断により行われる。
重ね合わせずれ量Rの原因として考えられるのは、主に、次の4つの成分▲1▼〜▲4▼である。4つの成分▲1▼〜▲4▼は、何れも、ウエハ11の最上層のレジスト膜に対する露光時の誤差成分であり、露光機にフィードバックすることで補正可能な線形成分である。ウエハ11の各々の重ね合わせマーク30における重ね合わせずれ量Rは、成分▲1▼〜▲4▼のうち1つ以上からなる。
【0024】
成分▲1▼は、露光機のオフアクシスアライメント(投影レンズを介さないアライメント)に起因する平行方向の位置ずれ成分(適宜「オフセット成分▲1▼」という)である。このオフセット成分▲1▼は、ウエハ11内での重ね合わせマーク30の位置座標(Xw,Yw)に拘わらず同じ量だけ含まれると考えられる。
【0025】
成分▲2▼は、ウエハ11に対する露光工程で、レジスト膜に照射された光が熱に変わって引き起こされるウエハ11の収縮/膨張による位置ずれ成分(適宜「スケーリング成分▲2▼」という)である。このスケーリング成分▲2▼は、重ね合わせマーク30の位置座標(Xw,Yw)がウエハ11の中心C0に近いほど小さいと考えられる。
【0026】
成分▲3▼は、ウエハ11に対する露光工程の前に、ウエハ11を露光機のウエハステージに載置するときの回転方向の位置ずれ成分(適宜「ローテーション成分▲3▼」という)である。このローテーション成分▲3▼も、重ね合わせマーク30の位置座標(Xw,Yw)がウエハ11の中心C0に近いほど小さいと考えられる。
成分▲4▼は、露光機のウエハステージが2軸ステージの場合で、ウエハステージをXY方向にステップ移動させたときに、ウエハステージの直交度に起因して引き起こされる位置ずれ成分(適宜「直交度成分▲4▼」という)である。この直交度成分▲4▼も、重ね合わせマーク30の位置座標(Xw,Yw)がウエハ11の中心C0に近いほど小さいと考えられる。
【0027】
また、上記した4つの成分▲1▼〜▲4▼の大小関係は、一般に“▲1▼>▲2▼>▲3▼,▲4▼”となっている。さらに、ウエハ11の各々の重ね合わせマーク30における重ね合わせずれ量Rは、成分▲1▼〜▲4▼のうち1つ以上からなるため、一般に、重ね合わせマーク30の位置座標(Xw,Yw)がウエハ11の中心C0に近いほど小さく、中心C0から周辺に外れるほど大きくなると考えられる。
【0028】
さて次に、重ね合わせ測定装置10(図1)の具体的な構成説明を行う。
検査ステージ12は、図示省略したが、ウエハ11を水平状態に保って支持するホルダと、このホルダを水平方向(XY方向)に駆動するXY駆動部と、ホルダを鉛直方向(Z方向)に駆動するZ駆動部とで構成されている。
検査ステージ12のホルダをXY方向に移動させることにより、ウエハ11のショット領域50(図2(a),(b))のうち重ね合わせマーク30が形成された観察領域11aを1つずつ順に結像光学系(18〜20)の視野領域内に位置決めできる。観察領域11aは、請求項の「マーク領域」に対応する。
【0029】
照明光学系(13〜17)は、光軸O1に沿って順に配置された光源13とコンデンサレンズ14と視野絞り15と投影レンズ16とハーフミラー17とで構成されている。ハーフミラー17は、光軸O1に対して略45°傾けられ、結像光学系(18〜20)の光軸O2上にも配置されている。照明光学系(13〜17)の光軸O1は、結像光学系(18〜20)の光軸O2に垂直である。
【0030】
結像光学系(18〜20)は、光軸O2に沿って順に配置された第1対物レンズ18と第2対物レンズ19と結像レンズ20とで構成された光学顕微鏡部である。結像光学系(18〜20)の光軸O2は、Z方向に平行である。なお、第1対物レンズ18と第2対物レンズ19との間には、照明光学系(13〜17)のハーフミラー17と、後述する焦点検出部(41〜48)のハーフミラー41とが配置されている。
【0031】
上記の照明光学系(13〜17)および結像光学系(18〜20)において、光源13から射出された光は、コンデンサレンズ14と視野絞り15と投影レンズ16を介してハーフミラー17に導かれ、そこで反射した後(照明光L1)、結像光学系(18〜20)の第1対物レンズ18を通過して、検査ステージ12上のウエハ11に入射する。このとき、視野領域内に位置決めされた1つの観察領域11a(図2(b)参照)は、照明光L1により略垂直に照明される。
【0032】
そして、照明光L1が照射されたウエハ11の観察領域11aからは、そこでの凹凸構造(重ね合わせマーク30)に応じて反射光L2が発生する。この反射光L2は、第1対物レンズ18とハーフミラー17,41とを介して第2対物レンズ19に導かれ(光L3)、第1対物レンズ18と第2対物レンズ19の作用によって一次結像される。
【0033】
さらに、一次結像後の光は、結像レンズ20の作用によって撮像素子21の撮像面上に再結像される。このとき、撮像素子21の撮像面上には、反射光L2に基づく観察領域11aの拡大像(反射像)が形成される。
撮像素子21は、複数の画素が2次元配列されたエリアセンサ(例えばCCDカメラなどの2次元光電変換素子)であり、撮像面上の拡大像を撮像し、画像信号を画像処理部22に出力する。画像信号は、複数のサンプル点からなり、撮像素子21の撮像面における各画素ごとの輝度値に関する分布(輝度分布)を表している。
【0034】
画像処理部22は、撮像素子21からの画像信号に基づいて、ウエハ11の観察領域11a(重ね合わせマーク30を含む)の拡大像を画像として取り込む。ここで、ウエハ11の観察領域11aの画像には、例えば図3(a)に示すように、X方向に関して、4本のエッジ像F1L,F2L,F2R,F1Rが現れる。
エッジ像F1L,F2L,F2R,F1Rの各々の幅Dは、結像光学系(18〜20)の分解能などに起因して所定の広がりを持っている(例えばウエハ11上での0.6μm相当)。
【0035】
このうち、外側の2本のエッジ像F1L,F1Rは、図2(c),(d)に示す下地マーク31のエッジE1L,E1Rに対応し、内側の2本のエッジ像F2L,F2Rは、レジストマーク32のエッジE2L,E2Rに対応する。そして、画像処理部22は、観察領域11aの画像(エッジ像F1L,F2L,F2R,F1R)に基づいて、下地マーク31とレジストマーク32とのX方向の重ね合わせずれ量Rを算出する(詳細は後述する)。
【0036】
なお、ウエハ11の観察領域11aの画像には、Y方向に関して、下地マーク31,レジストマーク32のエッジ像が同様に現れる。そして、下地マーク31,レジストマーク32Y方向の重ね合わせずれ量も、X方向と同じ手順で算出可能である。このため、以下では、「X方向」に関する説明のみを行い、「Y方向」に関する説明を省略する。
【0037】
次に、焦点検出部(41〜48)について説明する。焦点検出部(41〜48)は、検査ステージ12上のウエハ11の観察領域11aが結像光学系(18〜20)の撮像素子21の撮像面に対して合焦状態にあるか否かを、ナイフエッジ法により検出するものである。
この焦点検出部(41〜48)は、光軸O3に沿って順に配置されたハーフミラー41とリレーレンズ42とミラー43とナイフエッジ44と結像レンズ45とシリンドリカルレンズ46とからなるAF光学系と、AFセンサ47と、信号処理部48とで構成されている。ハーフミラー41は、光軸O3に対して略45°傾けられ、結像光学系(18〜20)の光軸O2上にも配置される。光軸O3は、光軸O2に垂直である。ナイフエッジ44は、略瞳位置に配置されている。
【0038】
AFセンサ47はラインセンサであり、その撮像面には複数の画素が1次元配列されている(AF用光電変換素子)。シリンドリカルレンズ46は、AFセンサ47の撮像面における画素の配列方向(図中A方向)に対して垂直な方向の屈折力を持つ。A方向は、計測方向に対応する。
焦点検出部(41〜48)において、ハーフミラー41で反射した光(L4)は、リレーレンズ42とミラー43を介してナイフエッジ44に入射し、そこで瞳の半分が遮光された後、結像レンズ45とシリンドリカルレンズ46を介して、AFセンサ47の撮像面の近傍に集光される。
【0039】
このとき、撮像面には、画素の配列方向(A方向)に関してウエハ11と略共役で、かつ、A方向に垂直な方向に関して略瞳共役なAF像が形成される。そして、AFセンサ47は、撮像面に形成されたAF像の強度プロファイルに関する情報を検出信号として信号処理部48に出力する。
信号処理部48は、AFセンサ47からの検出信号に基づいて、検査ステージ12上のウエハ11の観察領域11aが合焦状態にあるか否かに応じたフォーカス信号を制御部23に出力する。信号処理部48では、AFの原点から外れた位置(重ね合わせずれ量Rの測定に最適な位置)に観察領域11aを合焦させるため、フォーカス信号を故意にオフセットさせることもある。
【0040】
制御部23は、検査ステージ12のXY駆動部を制御して、ホルダ(ウエハ11)をXY方向に移動させ、ウエハ11の観察領域11aを1つずつ順に重ね合わせ測定装置10の視野領域内に位置決めする。そして、焦点検出部(41〜48)からのフォーカス信号に基づいて検査ステージ12のZ駆動部を制御し、ホルダ(ウエハ11)をZ方向に上下動させる。その結果、ウエハ11の観察領域11aを撮像素子21に対して合焦させることができる(自動焦点合わせ)。
【0041】
また、制御部23は、重ね合わせ測定装置10における重ね合わせ検査前にレシピを作成し、これを内部のメモリ(不図示)に記憶している。レシピの内容には、ユーザによって指定された測定対象の重ね合わせマーク30のウエハ11内での位置座標(Xw,Yw)や測定順序の情報が含まれる。さらに、後述するプロジェクション処理のための切り出し範囲に関する情報もレシピに含まれている。
【0042】
測定順序とは、複数の重ね合わせマーク30が測定対象として指定されたときに、各々の位置座標(Xw,Yw)に基づいて、複数の重ね合わせマーク30をウエハ11の中心C0に近いものから並べた順序である。これは、重ね合わせずれ量Rが最も小さいと予想されるものから並べた順序に相当している。
本実施形態では、ユーザによって希望する測定順序が指定された場合でも、その測定順序に拘わらず、複数の重ね合わせマーク30をウエハ11の中心C0に近いものから順に並び替えて、新たな測定順序を設定する。そして、新たに設定した測定順序をレシピとして登録する。
【0043】
上記の検査ステージ12,照明光学系(13〜17),結像光学系(18〜20),撮像素子21,画像処理部22は、総じて、請求項の「画像取込手段」に対応する。画像処理部22は「画像切出手段」に対応する。画像処理部22,制御部23は、総じて「算出手段」に対応する。
【0044】
次に、本実施形態の重ね合わせ測定装置10において、下地マーク31とレジストマーク32とのX方向の重ね合わせずれ量R(図2(d))を算出する際の前処理について説明しておく。
重ね合わせずれ量Rの算出に先立ち、画像処理部22は、ウエハ11の観察領域11aの画像(例えば図3(a))中から下地マーク31,レジストマーク32に関わる部分画像を切り出す。そして、部分画像中の画像信号を重ね合わせずれ量Rの算出方向(X方向)とは垂直な方向(Y方向)に沿って積算する。これは、信号ノイズを低減させるための処理である。このプロジェクション処理によって生成される積算後の画像信号の波形を「代表波形」という。
【0045】
例えば、図3(a)に点線で示すように、観察領域11aの画像に現れた全てのエッジ像F1L,F2L,F2R,F1Rを含むような切り出し範囲33を設定し、この切り出し範囲33内で画像信号をY方向に積算した場合、得られる画像信号の代表波形は、図3(b)に示すような形状となる。
図3(b)の横軸は、代表波形の各々のサンプル点(画素)の位置を表し、縦軸は輝度値を表している。図3(b)において、代表波形の輝度値が極小となるボトム付近は、各々、図3(a)のエッジ像F1L,F2L,F2R,F1Rに対応する。
【0046】
そして、画像処理部22は、観察領域11aの画像から切り出された部分画像(33)内でのプロジェクション処理後、得られた代表波形(図3(b)参照)を用い、テンプレートマッチングにより下地マーク31,レジストマーク32の重ね合わせずれ量Rを算出する。
なお、図3(a),(b)は、非常に小さな重ね合わせマーク30(例えば、下地マーク31,レジストマーク32のサイズX1=5μm,X2=2μm)において、下地マーク31,レジストマーク32の重ね合わせずれ量Rが0の場合を例示したものである。これは、ウエハ11の中心C0の近傍に位置する重ね合わせマーク30(図6の30A参照)の例である。
【0047】
同じサイズの重ね合わせマーク30において、下地マーク31,レジストマーク32の重ね合わせずれ量Rが小さい場合(例えばウエハ11上での0.2μm相当)、観察領域11aの画像は、図4(a)に示すようになる。これは、ウエハ11の中心C0から少し離れている重ね合わせマーク30(図6の30B参照)の例である。
【0048】
また、同じサイズの重ね合わせマーク30において、下地マーク31,レジストマーク32の重ね合わせずれ量Rが大きい場合(例えばウエハ11上での0.4μm相当)、観察領域11aの画像は、図5(a)に示すようになる。これは、ウエハ11の中心C0から大きく離れた重ね合わせマーク30(図6の30C参照)の例である。
【0049】
何れの場合でも、画像処理部22は、観察領域11aの画像から切り出された部分画像(33)内でのプロジェクション処理後、得られた代表波形(図4,図5の(b)参照)を用いて、テンプレートマッチングにより重ね合わせずれ量Rを算出する。
ところで、実際の重ね合わせずれ量Rの算出は、初めに下地マーク31の中心位置C1とレジストマーク32の中心位置C2を別々に検出して、得られた各々の中心位置C1,C2の差を計算することにより行われる(図2(d)参照)。
【0050】
したがって、上記のような代表波形(図3〜図5の(b)参照)を生成するためのプロジェクション処理は、図3〜図5の(c)に点線で示すように、切り出し範囲34L,35L,35R,34Rを各々設定して実施される。
切り出し範囲34L,34Rは、下地マーク31に関わる部分画像(34L),(34R)を切り出すためのものであり、この部分画像(34L),(34R)内での画像信号の積算により代表波形(不図示)が生成され、得られた代表波形が下地マーク31の中心位置C1の検出に用いられる。
【0051】
また、切り出し範囲35L,35Rは、レジストマーク32に関わる部分画像(35L),(35R)を切り出すためのものであり、この部分画像(35L),(35R)内での画像信号の積算により代表波形(不図示)が生成され、得られた代表波形がレジストマーク32の中心位置C2の検出に用いられる。
図3〜図5の(c)の切り出し範囲34L,35L,35R,34Rは、従来と同様の方法により、重ね合わせ検査前に作成されたレシピに基づいて、同じ位置に自動設定した例である。つまり、図3〜図5の(c)は、レシピに基づいて、同じ位置の部分画像(34L),(35L),(35R),(34R)を切り出す例である。本実施形態の切り出し方法については後で説明する。
【0052】
図3〜図5の(c)のうち、図3と図4の(c)では、重ね合わせずれ量Rが0または小さい(0.2μm相当)ため、観察領域11aの画像中に現れた全てのエッジ像F1L,F2L,F2R,F1Rに対して、適切な位置の部分画像(34L),(35L),(35R),(34R)が切り出されている。
すなわち、部分画像(34L)の中には、X方向に関して、1つのエッジ像F1Lの全てが含まれている。同様に、部分画像(35L)の中には、1つのエッジ像F2Lの全てが含まれている。また、部分画像(35R),(34R)の中には、各々、エッジ像F2R,F1Rの全てが含まれている。
【0053】
この場合、画像処理部22では、部分画像(34L),(34R)の各々に現れたエッジ像F1L,F1Rの代表波形に基づいて、下地マーク31のX方向の中心位置C1を正確に検出できる。また、部分画像(35L),(35R)の各々に現れたエッジ像F2L,F2Rの代表波形に基づいて、レジストマーク32のX方向の中心位置C2を正確に検出できる。その結果、これらの中心位置C1,C2の差に基づいて、X方向の重ね合わせずれ量Rを正確に算出することもできる。
【0054】
しかし、図5の(c)では、重ね合わせずれ量Rが大きい(0.4μm相当)ため、観察領域11aの画像中に現れた外側のエッジ像F1L,F1Rに対して適切な位置の部分画像(34L),(34R)が切り出されているものの、内側のエッジ像F2L,F2Rに対して適切な位置の部分画像(35L),(35R)が切り出されていない。
【0055】
すなわち、部分画像(34L),(34R)の中には、各々、エッジ像F1L,F1Rの全てが含まれているものの、部分画像(35L),(35R)の中には、各々、エッジ像F2L,F2Rの一部分しか含まれていない。
この場合、画像処理部22では、部分画像(34L),(34R)に現れたエッジ像F1L,F1Rの代表波形に基づいて、下地マーク31の中心位置C1を正確に検出できるが、部分画像(35L),(35R)に現れたエッジ像F2L,F2Rの代表波形は一部分であるため、レジストマーク32の中心位置C2の検出結果は異常値となる。その結果、重ね合わせずれ量Rの値も異常値となる。
【0056】
さらに、図示省略したが、図5の例よりも重ね合わせずれ量Rが大きい場合、同様の切り出し範囲34L,34R,35L,35Rを自動設定すると、部分画像(34L),(34R),(35L),(35R)の中に、エッジ像が全く含まれなかったり、2つのエッジ像が同時に含まれたりすることがある。このとき、画像処理部22では、重ね合わせずれ量Rの値を算出することができない(測定エラー)。
【0057】
そこで、本実施形態では、必要に応じて切り出し範囲34L,34R,35L,35Rの設定を変更し、変更後の切り出し範囲内でプロジェクション処理を行い、得られた代表波形に基づいて中心位置C1,C2を検出し、最終的に重ね合わせずれ量Rを算出する。
最後に、重ね合わせ測定装置10における重ね合わせずれ量Rの算出手順について、図7のフローチャートを用いて具体的に説明する。
【0058】
制御部23は、ユーザによって測定対象の重ね合わせマーク30が指定されると、指定された重ね合わせマーク30のウエハ11内での位置座標(Xw,Yw)に基づいて測定順序を決定し(ステップS1)、これをレシピに登録する。
既に説明したように、レシピに登録される測定順序は、ウエハ11の中心C0に近いものから並べた順序(重ね合わせずれ量Rが最も小さいと予想されるものから並べた順序)である。このため、例えば図6に示した3つの重ね合わせマーク30A,30B,30Cが指定された場合、測定順序は、30A→30B→30Cとなる。
【0059】
また、制御部23は、重ね合わせマーク30のサイズX1,X2と、結像光学系(18〜20)の拡大倍率や分解能などの光学条件とを考慮し、さらに、重ね合わせずれ量Rが0の場合を想定して、1回目の重ね合わせずれ量Rの算出時に観察領域11aの画像中に設定するのに適した切り出し範囲34L,35L,35R,34R(図3(c)参照)を決定し(ステップS2)、これをレシピに登録する。
【0060】
そして、レシピの作成が終了すると、制御部23は、測定順序の第1番目の重ね合わせマーク30A(図6)が形成された観察領域11aを装置の視野領域内に位置決めし、自動焦点合わせ後、画像処理部22を制御して観察領域11aの画像(図3(a))を取り込ませる(ステップS3)。
画像処理部22は、制御部23内のメモリに記憶されているレシピを参照し、その内容に基づいて切り出し範囲34L,35L,35R,34Rを設定し(図3(c))、観察領域11aの画像中から下地マーク31,レジストマーク32に関わる部分画像(34L),(34R),(35L),(35R)を切り出す(ステップS4)。
【0061】
このとき、図3(c)に示すように、観察領域11aの画像中に現れた全てのエッジ像F1L,F2L,F2R,F1Rに対して、適切な位置の部分画像(34L),(35L),(35R),(34R)を切り出すことができる。
そして次に、下地マーク31に関わる部分画像(34L),(34R)内でのプロジェクション処理によって代表波形を生成し、代表波形のうち輝度値の急変部分をエッジ信号として抽出し、エッジ信号の波形に基づいて、テンプレートマッチングにより下地マーク31のX方向の中心位置C1を検出する(ステップS5)。部分画像(34L),(34R)の切り出しが適切であるため、中心位置C1の検出を正確に行うことができる。
【0062】
また、レジストマーク32に関わる部分画像(35L),(35R)内でのプロジェクション処理によって代表波形を生成し、代表波形のうち輝度値の急変部分をエッジ信号として抽出し、エッジ信号の波形に基づいて、テンプレートマッチングによりレジストマーク32のX方向の中心位置C2を検出する(ステップS6)。部分画像(35L),(35R)の切り出しが適切であるため、中心位置C2の検出を正確に行うことができる。
【0063】
さらに、画像処理部22は、ステップS5,S6で正確に検出できた中心位置C1,C2の差に基づいて、測定順序の第1番目の重ね合わせマーク30A(図6)の重ね合わせずれ量R(=0μm)を正確に算出することができる(ステップS7)。
なお、第1番目の重ね合わせマーク30Aの重ね合わせずれ量Rは、上述した4つの成分▲1▼〜▲4▼のうち、ウエハ11の中心C0の近傍で優勢なオフセット成分▲1▼と考えられる。このため、画像処理部22は、1回目の算出結果に基づいてオフセット成分▲1▼を抽出し、2回目以降の算出処理(S3〜S7)で利用する。ここでは、オフセット成分▲1▼は0である。
【0064】
このようにして第1番目の重ね合わせマーク30Aに対する算出処理が終了すると、制御部23は、測定順序の第2番目の重ね合わせマーク30Bが形成された観察領域11aを装置の視野領域内に位置決めし、自動焦点合わせ後、画像処理部22を制御して観察領域11aの画像(図4(a))を取り込ませる(S3)。
画像処理部22は、オフセット成分▲1▼に基づいて第2番目の重ね合わせマーク30Bの重ね合わせずれ量Rとずれ方向を予測し、この予測結果を考慮して、レシピに登録された切り出し範囲34L,35L,35R,34Rのうち、レジストマーク32用の切り出し範囲35L,35Rの位置をずらして設定する。
【0065】
ここではオフセット成分▲1▼が0であるため、結果として1回目の算出処理(S3〜S7)と同じ切り出し範囲34L,35L,35R,34Rが設定され(図4(c))、下地マーク31,レジストマーク32に関わる部分画像(34L),(34R),(35L),(35R)が切り出される(S4)。
【0066】
この場合にも、図4(c)に示すように、観察領域11aの画像中に現れた全てのエッジ像F1L,F2L,F2R,F1Rに対して、適切な位置の部分画像(34L),(35L),(35R),(34R)を切り出すことができる。
したがって、次のステップS5〜S7の処理により、測定順序の第2番目の重ね合わせマーク30Bの下地マーク31,レジストマーク32の中心位置C1,C2を正確に検出することができ、かつ、正確な中心位置C1,C2の差に基づいて重ね合わせずれ量R(=0.2μm)を正確に算出することもできる。
【0067】
なお、第2番目の重ね合わせマーク30Bの重ね合わせずれ量Rは、上述した4つの成分▲1▼〜▲4▼のうち、オフセット成分▲1▼とスケーリング成分▲2▼とが優勢と考えられる。このため、画像処理部22は、2回目の算出結果と既に抽出されたオフセット成分▲1▼とに基づいてスケーリング成分▲2▼を抽出し、3回目以降の算出処理(S3〜S7)で利用する。
【0068】
このようにして第2番目の重ね合わせマーク30Bに対する算出処理が終了すると、制御部23は、測定順序の第3番目の重ね合わせマーク30Cが形成された観察領域11aを装置の視野領域内に位置決めし、自動焦点合わせ後、画像処理部22を制御して観察領域11aの画像(図5(a))を取り込ませる(S3)。
画像処理部22は、オフセット成分▲1▼,スケーリング成分▲2▼に基づいて第3番目の重ね合わせマーク30Cの重ね合わせずれ量Rとずれ方向を予測し、この予測結果を考慮して、レシピに登録された切り出し範囲34L,35L,35R,34Rのうち、レジストマーク32用の切り出し範囲35L,35Rの位置をずらして設定する。
【0069】
その結果、図8に示すように、1回目,2回目の算出処理(S3〜S7)とは異なる切り出し範囲36L,36Rがレジストマーク32用に設定され、下地マーク31,レジストマーク32に関わる部分画像(34L),(34R),(36L),(36R)が切り出される(S4)。つまり、観察領域11aの画像中に現れた全てのエッジ像F1L,F2L,F2R,F1Rに対して、適切な位置の部分画像(34L),(36L),(36R),(34R)を切り出すことができる。
【0070】
したがって、ステップS5〜S7の処理により、測定順序の第3番目の重ね合わせマーク30Cの下地マーク31,レジストマーク32の中心位置C1,C2を正確に検出することができ、かつ、正確な中心位置C1,C2の差に基づいて重ね合わせずれ量R(=0.4μm)を正確に算出することもできる。
なお、第3番目の重ね合わせマーク30Cの重ね合わせずれ量Rは、上述した4つの成分▲1▼〜▲4▼のうち、オフセット成分▲1▼とスケーリング成分▲2▼とローテーション成分▲3▼が優勢と考えられる。このため、画像処理部22は、3回目の算出結果と既に抽出されたオフセット成分▲1▼,スケーリング成分▲2▼とに基づいてローテーション成分▲3▼を抽出し、4回目以降の算出処理(S3〜S7)で利用する。
【0071】
このようにして第3番目の重ね合わせマーク30Cに対する算出処理が終了すると、制御部23は、測定順序の第4番目の重ね合わせマーク30が形成された観察領域11aを装置の視野領域内に位置決めし、自動焦点合わせ後、画像処理部22を制御して観察領域11aの画像を取り込ませる(S3)。
画像処理部22は、オフセット成分▲1▼,スケーリング成分▲2▼,ローテーション成分▲3▼に基づいて第4番目の重ね合わせマーク30の重ね合わせずれ量Rとずれ方向を予測し、この予測結果を考慮して、レシピに登録された切り出し範囲34L,35L,35R,34Rのうち、レジストマーク32用の切り出し範囲35L,35Rの位置をずらして設定する。
【0072】
その結果、1回目〜3回目の算出処理(S3〜S7)とは異なる切り出し範囲がレジストマーク32用に設定され、下地マーク31,レジストマーク32に関わる部分画像が切り出される(S4)。つまり、観察領域11aの画像中に現れた全てのエッジ像F1L,F2L,F2R,F1Rに対して、適切な位置の部分画像を切り出すことができる。
【0073】
したがって、ステップS5〜S7の処理により、測定順序の第4番目の重ね合わせマーク30の下地マーク31,レジストマーク32の中心位置C1,C2を正確に検出することができ、かつ、正確な中心位置C1,C2の差に基づいて重ね合わせずれ量Rを正確に算出することもできる。
なお、第4番目の重ね合わせマーク30の重ね合わせずれ量Rには、上述した4つの成分▲1▼〜▲4▼が全て含まれると考えられる。このため、画像処理部22は、4回目の算出結果と既に抽出されたオフセット成分▲1▼,スケーリング成分▲2▼,ローテーション成分▲3▼とに基づいて直交度成分▲4▼を抽出し、5回目以降の算出処理(S3〜S7)で利用する。
【0074】
このようにして第4番目の重ね合わせマーク30Cに対する算出処理が終了すると、制御部23は、測定順序の第5番目の重ね合わせマーク30が形成された観察領域11aを装置の視野領域内に位置決めし、自動焦点合わせ後、画像処理部22を制御して観察領域11aの画像を取り込ませる(S3)。
画像処理部22は、オフセット成分▲1▼,スケーリング成分▲2▼,ローテーション成分▲3▼,直交度成分▲4▼に基づいて第5番目の重ね合わせマーク30の重ね合わせずれ量Rとずれ方向を予測し、この予測結果を考慮して、レシピに登録された切り出し範囲34L,35L,35R,34Rのうち、レジストマーク32用の切り出し範囲35L,35Rの位置をずらして設定する。
【0075】
その結果、1回目〜4回目の算出処理(S3〜S7)とは異なる切り出し範囲がレジストマーク32用に設定され、下地マーク31,レジストマーク32に関わる部分画像が切り出される(S4)。つまり、観察領域11aの画像中に現れた全てのエッジ像F1L,F2L,F2R,F1Rに対して、適切な位置の部分画像を切り出すことができる。
【0076】
したがって、ステップS5〜S7の処理により、測定順序の第5番目の重ね合わせマーク30の下地マーク31,レジストマーク32の中心位置C1,C2を正確に検出することができ、かつ、正確な中心位置C1,C2の差に基づいて重ね合わせずれ量Rを正確に算出することもできる。
【0077】
測定順序の第6番目以降の重ね合わせマーク30についても、上記の第5番目と同様に、オフセット成分▲1▼,スケーリング成分▲2▼,ローテーション成分▲3▼,直交度成分▲4▼に基づいて重ね合わせずれ量Rとずれ方向を予測して、レジストマーク32用の切り出し範囲を設定するため、下地マーク31,レジストマーク32の中心位置C1,C2を正確に検出でき、重ね合わせずれ量Rを正確に算出することもできる。
【0078】
このように、本実施形態の重ね合わせ測定装置10では、重ね合わせずれ量Rの2回目以降の算出に際し、前回までの算出結果を考慮してレジストマーク32用の切り出し範囲を設定するため、重ね合わせずれ量Rを正確に算出することができる。すなわち、重ね合わせずれ量Rの測定値の異常や測定エラーが発生する確率を確実に低減することができる。
【0079】
また、重ね合わせずれ量Rの原因として考えられる4つの成分▲1▼〜▲4▼を1つずつ抽出すると共に、前回までに抽出した1つ以上の成分に基づいて重ね合わせずれ量Rとずれ方向を予測し、この予測結果を考慮して切り出し範囲を設定するため、正確な重ね合わせずれ量Rを効率良く算出することができる。
(変形例)
上記した実施形態では、重ね合わせマーク30のウエハ11内での位置座標(Xw,Yw)に基づいて測定順序を決定したが、本発明はこれに限定されない。重ね合わせマーク30のショット領域50内での位置座標(Xs,Ys)に基づいて測定順序を決定してもよいし、位置座標(Xw,Yw)と位置座標(Xs,Ys)の双方に基づいて測定順序を決定してもよい。この場合、重ね合わせマーク30の位置座標(Xs,Ys)がショット領域50の中心に近いほど、重ね合わせずれ量Rが小さい、という傾向を利用することが好ましい。
【0080】
また、測定順序は、露光機(例えばEB露光機)の特性に合わせて、ウエハ11のレジスト膜に対する露光順を考慮して決定してもよい。露光(ショット)を繰り返すにしたがってウエハ11に熱が蓄積し、ウエハ11のスケーリング成分▲2▼が徐々に増大すると考えられるからである。この場合、最初に露光されたショット領域50の重ね合わせずれ量が最も小さいため、そこから順に重ね合わせずれ量を測定することが好ましい。
【0081】
さらに、上記した実施形態では、box in box マークからなる重ね合わせマーク30を用いたが、その種類は他のもの(例えば frame in frame マークや barin bar マークなど)でも良い。ボックスとフレームとバーのうち2種類の組み合わせでも良い。
また、上記した実施形態では、重ね合わせ測定装置10内の画像処理部22および制御部23により、重ね合わせずれ量Rの算出処理などを行ったが、重ね合わせ測定装置10に接続された外部のコンピュータを用いた場合でも、同様の効果を得ることができる。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、重ね合わせマークのサイズに拘わらず、重ね合わせずれ量の測定値の異常や測定エラーの発生率を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】重ね合わせ測定装置10の全体構成を示す図である。
【図2】ウエハ11上のショット領域50(a),(b)と、重ね合わせマーク30の凹凸構造(c),(d)を説明する図である。
【図3】重ね合わせマーク30が形成された観察領域11aの画像(a)と、代表波形の例(b)と、切り出し範囲34,35の設定例(c)を示す図である。
【図4】重ね合わせマーク30が形成された観察領域11aの画像(a)と、代表波形の例(b)と、切り出し範囲34,35の設定例(c)を示す図である。
【図5】重ね合わせマーク30が形成された観察領域11aの画像(a)と、代表波形の例(b)と、切り出し範囲34,35の設定例(c)を示す図である。
【図6】ウエハ11上の異なる位置に形成された重ね合わせマーク30と重ね合わせずれ量Rとの関係を説明する概略図である。
【図7】重ね合わせ測定装置10における測定手順を示すフローチャートである。
【図8】図5の重ね合わせマーク30における切り出し範囲の設定変更の例を示す図である。
【符号の説明】
10 重ね合わせ測定装置
11 ウエハ
12 検査ステージ
13 光源
14 コンデンサレンズ
15 視野絞り
16 投影レンズ
17,41 ハーフミラー
18 第1対物レンズ
19 第2対物レンズ
20 結像レンズ
21 撮像素子
22 画像処理部
23 制御部
30 重ね合わせマーク
33,34,35,36 切り出し範囲

Claims (5)

  1. 基板の異なる層に形成された第1パターンと第2パターンとの重ね合わせ状態を測定する重ね合わせ測定装置であって、
    前記第1パターンの基準位置を示す第1マークと前記第2パターンの基準位置を示す第2マークとが形成された複数のマーク領域の画像を取り込む画像取込手段と、
    前記マーク領域の画像中から前記第1マークに関わる第1部分画像および前記第2マークに関わる第2部分画像を切り出す画像切出手段と、
    前記第1部分画像および前記第2部分画像に基づいて前記第1マークと前記第2マークとの重ね合わせずれ量を算出すると共に、前記画像取込手段および前記画像切出手段を制御して、前記複数のマーク領域における前記重ね合わせずれ量の算出を順に実行する算出手段とを備え、
    前記画像切出手段は、前記算出手段による前記重ね合わせずれ量の2回目以降の算出に際し、前記算出手段が前回までに算出した前記重ね合わせずれ量に基づいて前記マーク領域の画像中から前記第1部分画像および前記第2部分画像を切り出す位置を決定する
    ことを特徴とする重ね合わせ測定装置。
  2. 請求項1に記載の重ね合わせ測定装置において、
    前記算出手段は、前記複数のマーク領域のうち、前記重ね合わせずれ量が小さいと予想されるものから順に、前記重ね合わせずれ量の算出を実行する
    ことを特徴とする重ね合わせ測定装置。
  3. 請求項2に記載の重ね合わせ測定装置において、
    前記算出手段は、前記複数のマーク領域のうち、前記基板の中心に近いものから順に、前記重ね合わせずれ量の算出を実行する
    ことを特徴とする重ね合わせ測定装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の重ね合わせ測定装置において、
    前記算出手段による前記重ね合わせずれ量の算出が、該重ね合わせずれ量の成分数に応じた回数だけ実行されるまでの間に、前記算出手段による各回の算出結果に基づいて前記重ね合わせずれ量の成分を1つずつ抽出する抽出手段をさらに備え、
    前記画像切出手段は、前記算出手段による前記重ね合わせずれ量の2回目以降の算出に際し、前記算出手段が前回までに算出した前記重ね合わせずれ量から前記抽出手段が抽出した1つ以上の前記成分を考慮して、前記第1部分画像および前記第2部分画像を切り出す
    ことを特徴とする重ね合わせ測定装置。
  5. 基板の異なる層に形成された第1パターンと第2パターンとの重ね合わせ状態を測定する重ね合わせ測定方法であって、
    前記第1パターンの基準位置を示す第1マークと前記第2パターンの基準位置を示す第2マークとが形成された複数のマーク領域の画像を取り込む画像取込工程と、
    前記マーク領域の画像中から前記第1マークに関わる第1部分画像および前記第2マークに関わる第2部分画像を切り出す画像切出工程と、
    前記第1部分画像および前記第2部分画像に基づいて前記第1マークと前記第2マークとの重ね合わせずれ量を算出すると共に、前記画像取込工程および前記画像切出工程を制御して、前記複数のマーク領域における前記重ね合わせずれ量の算出を順に実行する算出工程とを備え、
    前記画像切出工程では、前記算出工程による前記重ね合わせずれ量の2回目以降の算出に際し、前記算出工程にて前回までに算出された前記重ね合わせずれ量に基づいて前記マーク領域の画像中から前記第1部分画像および前記第2部分画像を切り出す位置を決定する
    ことを特徴とする重ね合わせ測定方法。
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