JP2004193291A - 筐体の放音部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】スピーカー等の音源部品が内蔵されるとともに防水性能を備えた電子機器において、使用時における良好な音響性能を確保する。
【解決手段】筐体に取り付けられて防水機能を有するスピーカーを覆うカバー部材3において、その裏面3aのうち、スピーカーの音を通す多数の放音孔6が存在する領域Aにブラスト加工を施すことにより、水との間の界面張力を減じる所定の粗さを確保する。各々の放音孔6の周囲における水との親和性を向上させることにより、放音孔6に付着した水が表面張力によってそこに止まることが抑止でき、放音孔6が水で塞がれる事態を防止することができる。また、縦に並んだ複数の放音孔6を誘導溝9によって連結すれば、放音孔6に付着した水を誘導溝9を介して効果的に下方に通流させることができる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、筐体の放音部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子機器において機器本体に防水機能を持たせる場合には、筐体を密閉構造として内部に水が侵入することを防止するのが一般的である。一方、電子機器のうちでスピーカーやブザーの音源部品が内蔵されたものにあっては、ピーカー等を被う筐体の一部には、音を通過させる小口径の放音孔を多数設けることにより、使用時における音声やアラーム音の音量が確保されている。したがって、そのような放音孔が多数設けられている放音部については密閉構造によって防水性を確保することができない。
【0003】
これに関する対策としては、筐体の放音部の内面に、防水機能を有しながらミクロン単位の多数の孔により音を通す機能を有する四フッ化エチレンや多孔質膜等による防水膜を設ける方法が知られている(下記、特許文献1参照)。また、これとは別に、より高い防水性能が要求される電子機器、例えば浴室用のラジオやテレビにおいては、筐体の放音部における水の侵入は許容したままで、スピーカーにそれ自体が防水性能を有する部品を使用することも行われている。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−149447号公報(「0004」段落、図2、図3参照)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したように音源部品として防水性能を有するものを使用する場合においては、次のような問題があった。すなわち筐体の放音部における水の侵入は許容するといっても、異物等の侵入を防止するには、放音孔の開口径はある程度小さくする必要がある。そのため、放音部に水がかかった際には、放音孔に付着した水が表面張力によってそこに止まることにより、放音孔が水で塞がれたままの状態となり、その結果、スピーカーから放音される音声の音量が低下するとともに音質が劣化するという問題があった。
【0006】
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、スピーカー等の音源部品が内蔵されるとともに防水性能を備えた電子機器において、使用時における良好な音響性能を確保することができる筐体の放音部構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために請求項1の発明にあっては、内部に収容された音源部品が発する音を通過させる放音孔が開口する筐体において、筐体の外側又は内側の少なくとも一方側の表面における前記放音孔の周囲に水との間の界面張力を減じる所定の粗さを確保したものとした。
【0008】
かかる構成においては、放音孔の周囲における親水性を向上させることにより、放音孔に付着した水が表面張力によってそこに止まることを抑止することができる。
【0009】
また、請求項2の発明にあっては、前記放音孔の内周面に所定の粗さを確保したものとした。
【0010】
かかる構成においては、放音孔の内周面における親水性を向上させることにより、放音孔に付着した水が表面張力によってそこに止まることをより確実に抑止することができる。
【0011】
また、請求項3の発明にあっては、前記所定の粗さをブラスト加工により確保したものとした。
【0012】
また、請求項4の発明にあっては、前記所定の粗さが確保される側の筐体の表面に、前記放音孔が連結されるとともに筐体の使用時における上下方向に延在する誘導溝を形成したものとした。
【0013】
かかる構成においては、放音孔が多数並んで設けられている場合においても、各放音孔に止まろうとする水を誘導溝を介して重力によってスムーズに逃がすことができる。
【0014】
また、請求項5の発明にあっては、前記所定の粗さが確保される側の筐体の表面に、前記放音孔の開口縁の一部を切り欠く切欠き部を形成したものとした。
【0015】
かかる構成においては、放音孔に止まろうとする水を切欠き部から放音孔の周囲に逃がすことができ、放音孔に水が止まることをより確実に抑止することができる。
【0016】
また、請求項6の発明にあっては、前記切欠き部を、前記放音孔の開口縁における筐体の使用状態での下方側に位置して形成したものとした。
【0017】
かかる構成においては、使用状態において、放音孔に止まろうとする水を重力によって切欠き部から効果的に逃がすことができる。
【0018】
また、請求項7の発明にあっては、前記切欠き部を、前記放音孔を隔て相対向するよう対をなして形成したものとした。
【0019】
また、請求項8の発明にあっては、筐体の前記一方側の表面に、使用状態での上下方向に延在するとともに前記切欠き部を連結する誘導溝を形成したものとした。
【0020】
かかる構成においては、放音孔から切欠き部に逃がした水を誘導溝を介して所定の方向へ導くことにより、放音孔が多数並んで設けられている場合においても、ある放音孔から切欠き部を介して逃がした水が、一時的に他の放音孔を塞ぐことが防止できる。
【0021】
また、請求項9の発明にあっては、前記放音孔は、筐体に取り付けられ筐体の一部を構成する別部材に設けられているものとした。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図にしたがって説明する。
【0023】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態を示す防水機能を備えた小型の防水テレビ1の正面図である。この防水テレビ1は、内部に各種の電子部品が収容された筐体2を有しており、筐体2の正面右側には、筐体2の一部を構成するカバー部材3が着脱可能に取り付けられている。
【0024】
防水テレビ1においては、前記カバー部材3によって被われていない表示部1aに液晶表示器(図示せず)が収容されている。また、カバー部材3の図で上側を占める操作部1bには、表面に露出した複数の操作ボタン4が収容されており、カバー部材3の図で下側を占める放音部1cには、それ自体が防水機能を備えた音源部品であるスピーカー5が収容されている。さらに放音部1cには、スピーカー5と対応して、スピーカー5の発する音を通過させるための放音孔6が多数設けられている。放音孔6は、図2に示したように直径Lが2mmの小さな丸穴であって、上下左右に等間隔に整列して配置されている。
【0025】
一方、前記カバー部材3はABS樹脂からなる成形品であって、図3に示したようにカバー部材3の裏面3aには、前述した操作部1bに相当する領域に、各操作ボタン4を露出させる各々の各角穴7の周囲を補強するためのリブ8が突設されている。また、前述した放音部1cに相当する領域には、縦方向に並んでいる複数の放音孔6を連通する一般部9aとその下端部に連続する端末部9bとからなる誘導溝9が互いに並行して複数本形成されている。また、カバー部材3の下端部には、内部に侵入した水を外部に排水するための排水口10が設けられている。
【0026】
図4は、前記誘導溝9の一般部9aにおける平面形状及び断面形状を示した図であって、同図(a)に示したように、本実施の形態における誘導溝9は放音孔6の直径Lと同一の溝幅を有する断面U字型(上方に開口するコ字型)に形成されており、その底部に各放音孔6が開口されている。また、誘導溝9の端末部9bは、溝幅と深さとを漸次減少させながら下方に延びカバー部材3の下端付近において消失する端末部9bとから構成されている。
【0027】
さらにカバー部材3の裏面3aにおいては、その成形後において、複数本の誘導溝9を囲んでカバー部材3の下端に達する矩形領域Aにブラスト加工が施されている。ブラスト加工は、周知のように粒子の細かな粒を連続的に加工表面に衝突させ(吹きつけ)、表面を均一に粗す表面処理であり、それにより上記の矩形領域Aには、各誘導溝9の内部及び各放音孔6の内周面6a(図2参照)を含め、水との間の界面張力を減じる所定の粗さが確保されている。なお、本実施の形態においてはブラスト加工に使用した粒の粒度が#60であり、それに応じた粗さが矩形領域Aに確保されている。
【0028】
以上の構成からなる本実施の形態においては、図5(a)に示したように、カバー部材3の裏面3aにおけるブラスト加工が施されていない一般領域(操作部1bに相当する領域等)は、それが平滑面であるのに対し、同図(b)に示したように、ブラスト加工が施されている矩形領域Aは、ブラスト加工に伴い形成された突起11がほぼ均一に存在する凹凸面となっている。そのため、矩形領域Aにおいては、他の一般領域に比べて水との間の界面張力が小さく、付着した水滴Wの大きさが小さくなる。つまり水との親和性が高い。
【0029】
そのため、防水テレビ1を浴室等において使用しているときには、放音部1cにかかった水が放音孔6に付着した際、その水が表面張力によってそこに止まることを抑止され、同時に放音孔6から誘導溝9の一般部9aに逃がされ、さらには自重により誘導溝9を伝ってカバー部材3の下端部側へスムーズに誘導される。したがって、放音孔6が付着した水によって塞がれることに起因する、スピーカー5が発する音声等の音量低下や音質劣化を回避することができ、その結果、良好な音響性能を確保することが可能となる。
【0030】
また、本実施の形態においては、誘導溝9の端末部9bが、前述したように溝幅と深さとを漸次減少させながら下方に延びカバー部材3の下端付近において消失する形状であるため、誘導溝9の下端側における水の流れもスムーズであり、上方側の放音孔6から逃がされた水によって下方側の放音孔6が一時的に塞がれる状態を直ちに解消させることができる。
【0031】
なお、本実施の形態においては、誘導溝9の一般部9aを断面U字型としたが、図4(b)に示した変形例のように断面V字型に形成するようにしてもよい。また、一般部9aの溝幅が放音孔6の直径Lと同一としたが、図6に示した変形例のように、放音孔6の直径Lよりも大きくしてもよく、その場合においても、断面形状を同図(a)のようにU字型としたり、同図(b)のようにV字型としたりしてもよい。さらに、図7に示した変形例のように、放音孔6の直径Lよりも小さくしてもよく、その場合においても、断面形状を同図(a)のようにU字型としたり、同図(b)のようにV字型としたりしてもよい。
【0032】
(第2の実施の形態)
【0033】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、前述したカバー部材3の裏面3aにおいて誘導溝9を廃止し、図8に示したように、各放音孔6の開口縁6bの一部を切り欠く切欠き部21を形成したものである。本実施の形態において、開口縁6bは、防水テレビ1の使用時に斜め下45°方向に位置する部分を切欠き部21によって切り欠かれており、切欠き部21は、それ自体が斜め下45°方向に長さを有している。また、第1の実施の形態の誘導溝9と同様、切欠き部21の内部にもブラスト加工が施されている。
【0034】
したがって、本実施の形態においては、防水テレビ1を使用しているとき、放音孔6に付着した水が表面張力によってそこに止まることがなく、放音孔6から切欠き部21に逃がされ、さらには自重により放音孔6の斜め下方向の周囲にスムーズに逃がすことができる。よって、本実施の形態においても、放音孔6が付着した水によって塞がれることに起因する、スピーカー5が発する音声等の音量低下や音質劣化を回避することができ、その結果、良好な音響性能を確保することが可能となる。
【0035】
また、本実施の形態では、切欠き部21によって放音孔6の開口縁6bを切り欠く部位を、斜め下45°方向の一部とし、かつ切欠き部21の形状を、長さを有する形状としたことから、ある放音孔6から逃がされた水によって、その下に位置する放音孔6が一時的に塞がれる自体を未然に回避することができる。
【0036】
なお、放音孔6の開口縁6bを切り欠く部位は、防水テレビ1の使用時に下側に位置する部分であれば、本実施の形態と異なる部位としてもよい。その場合であっても、本実施の形態と同様に、ブラスト加工により表面の親水性が向上していることに加え水の重力によっても、放音孔6に止まろうとする水を放音孔6の周囲に逃がすことができる。さらに、開口縁6bを切り欠く部位は、必ずしも下側に位置させなくともよい。その場合においても、水が放音孔6に付着した際、その水が表面張力によってそこに止まることを抑止することができる。
【0037】
また、切欠き部21の形状についても、必ずしも長さを有する形状としなくともよいが、長さを有する形状とすれば、放音孔6から水を逃がす方向をある程度制御できるという利点がある。
【0038】
(第3の実施の形態)
【0039】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態は、前述したカバー部材3の裏面3aにおいて、第2の実施の形態で説明した切欠き部21を、図9に示したように、放音孔6の開口縁6bの4箇所に均等に配置したものである。
【0040】
かかる構成においては、水が放音孔6に付着し水が表面張力によってそこに止まろうとするとき、その水滴が切欠き部21の存在により4方向に引き延ばされた形状、つまり不安定な形状となり、そこに止まりにくくなる。したがって、水が放音孔6に付着した際、その水が表面張力によってそこに止まることを抑止することができ、本実施の形態においても、放音孔6が付着した水によって塞がれることに起因する、スピーカー5が発する音声等の音量低下や音質劣化を回避することができ、その結果、良好な音響性能を確保することが可能となる。
【0041】
なお、本実施の形態では、切欠き部21を放音孔6の開口縁6bの4箇所に均等に配置したが、少なくとも、切欠き部21を、放音孔6を隔て相対向するよう2箇所に対をなして形成すれば、本実施の形態と同様に、放音孔6に付着した水が表面張力によってそこに止まろうとするときには、それを不安定な形状とすることができるため、前述した効果を得ることができる。
【0042】
(第4の実施の形態)
【0043】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態は、図10(a)、同図(b)に示したように、カバー部材3の裏面3aに、第2の実施の形態で説明した複数の切欠き部21を連結する、上下方向に延在する誘導溝41を形成するものである。誘導溝41の詳細については第1の実施の形態で説明した誘導溝9と同様であり、その断面形状は図10(a)のようにU字型としても、同図(b)のようにV字型としてもよく、また溝幅は任意である。
【0044】
かかる構成においては、水が放音孔6に付着した水が表面張力によってそこに止まることを抑止され、同時に放音孔6から切欠き部21を介して誘導溝41へ逃がされ、それを伝ってカバー部材3の下端部側へスムーズに誘導されることとなる。よって、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0045】
さらに、本実施の形態においては、第1の実施の形態と異なり、誘導溝41が複数の放音孔6を直接連結するものではない、上方側の放音孔6から切欠き部21を介して誘導溝41へ逃がした水が一時的に下方側の放音孔6を塞ぐことが防止できるという利点がある。
【0046】
なお、以上説明した第1〜第4の実施の形態においては、カバー部材3の裏面3aに、放音孔6とは別に誘導溝9、切欠き部21、切欠き部21と誘導溝41をそれぞれ形成するものについて説明したが、それらを一切設けることなく、ブラスト加工のみを施す構成としても構わない。その場合であっても、各々の放音孔6の周囲における水との親和性を向上させることにより、付着した水によって放音孔6が塞がれる事態を防止することができ、使用時に良好な音響性能を確保することが可能である。
【0047】
また、上記効果を得るに際しては、放音孔6の内周面6aについてはブラスト加工を省略してもよく、また、ブラスト加工を施す領域を各々の放音孔6の周囲のみに限定してもよい。さらに、ブラスト加工をカバー部材3の表面側に施したり、裏面側と表面側の双方に施したりしてもよい。但し、前述した実施の形態のようにブラスト加工を裏面側のみとした方が、外観品質の確保が容易である。
【0048】
また、以上の説明した実施の形態においては、前述した矩形領域Aや放音孔6の内周面6aに、ブラスト加工を施すことによって水との間の界面張力を減じる所定の粗さを確保するようにしたが、ブラスト加工以外の方法により、所定の粗さを確保するようにしてもよい。例えばカバー部材3を成形する金型の表面に予め粗さを確保しておくようにしてもよい。
【0049】
また、放音孔6が丸穴である場合を示したが、放音孔6は角穴や長穴であっても構わない。さらに、放音孔6がカバー部材3に設けられているものを説明したが、カバー部材3を有しておらず放音孔6が筐体に設けられているものでは、前述した各実施の形態と同様の構成を、そうした筐体に備えさせるようにしてもよい。
【0050】
また、本発明における音源部品がスピーカー5であって放音孔6が多数存在する実施の形態について説明したが、これに限らず、例えば音源部品がアラーム音を発生するブザーであって放音孔が1つしか存在しない筐体等についても本発明を採用することができる。その場合においても、音量低下や音質劣化(音質の変化)を防止することができる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の発明においては、放音孔の周囲における親水性を向上させることにより、放音孔に付着した水が表面張力によってそこに止まることを抑止することができるようにした。よって、スピーカー等の音源部品が内蔵されるとともに防水性能を備えた電子機器において、使用時に良好な音響性能を確保することが可能となる。
【0052】
また、請求項2の発明においては、放音孔の内周面における親水性を向上させることにより、放音孔に付着した水が表面張力によってそこに止まることをより確実に抑止することができるようにした。よって、上記効果をより確実なものとすることが可能となる。
また、請求項4の発明においては、放音孔が多数並んで設けられている場合においても、各放音孔に止まろうとする水を誘導溝を介して重力によってスムーズに逃がすことができるようにした。よって、放音孔が多数並んで設けられている場合においても、上記効果をより確実なものとすることが可能となる。
【0053】
また、請求項5の発明においては、放音孔に止まろうとする水を切欠き部から放音孔の周囲に逃がすことができ、放音孔に水が止まることをより確実に抑止することができるようにした。よって、上記効果をより一層確実なものとすることが可能となる。
【0054】
また、請求項6の発明においては、使用状態において、放音孔に止まろうとする水を重力によって切欠き部から効果的に逃がすことができるようにした。これによっても、上記効果をより一層確実なものとすることが可能となる。
【0055】
また、請求項8の発明においては、放音孔が多数並んで設けられている場合においても、ある放音孔から切欠き部を介して逃がした水が、一時的に他の放音孔を塞ぐことが防止できる。よって、放音孔が多数並んで設けられている場合においても、上記効果確実なものとすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施の形態に共通する防水テレビの正面図である。
【図2】同防水テレビの放音部を示す外観斜視図である。
【図3】同防水テレビのカバー部材の背面図である。
【図4】(a)はカバー部材の裏面側の要部を示す説明図、(b)はその変形例を示す説明図である。
【図5】同実施の形態の作用を示す模式説明図である。
【図6】同実施の形態の変形例を示す図4に対応する説明図である。
【図7】同実施の形態の変形例を示す図4に対応する説明図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示す説明図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態を示す説明図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態を示す図4に対応する説明図である。
【符号の説明】
1 防水テレビ
1a 表示部
1b 操作部
1c 放音部
2 筐体
3 カバー部材
3a 裏面
5 スピーカー
6 放音孔
6a 内周面
6b 開口縁
9 誘導溝
21 切欠き部
41 誘導溝
A 矩形領域
W 水滴

Claims (9)

  1. 内部に収容された音源部品が発する音を通過させる放音孔が開口する筐体において、
    筐体の外側又は内側の少なくとも一方側の表面における前記放音孔の周囲に水との間の界面張力を減じる所定の粗さを確保したことを特徴とする筐体の放音部構造。
  2. 前記放音孔の内周面に所定の粗さを確保したことを特徴とする請求項1記載の筐体の放音部構造。
  3. 前記所定の粗さをブラスト加工により確保したことを特徴とする請求項1又は2記載の筐体の放音部構造。
  4. 前記所定の粗さが確保される側の筐体の表面に、前記放音孔が連結されるとともに筐体の使用時における上下方向に延在する誘導溝を形成したことを特徴とする請求項1,2又は3記載の筐体の放音部構造。
  5. 前記所定の粗さが確保される側の筐体の表面に、前記放音孔の開口縁の一部を切り欠く切欠き部を形成したことを特徴とする請求項1,2又は3記載の筐体の放音部構造。
  6. 前記切欠き部を、前記放音孔の開口縁における筐体の使用状態での下方側に位置して形成したことを特徴とする請求項5記載の筐体の放音部構造。
  7. 前記切欠き部を、前記放音孔を隔て相対向するよう対をなして形成したことを特徴とする請求項5記載の筐体の放音部構造。
  8. 筐体の前記一方側の表面に、使用状態での上下方向に延在するとともに前記切欠き部を連結する誘導溝を形成したことを特徴とする請求項5又は7記載の筐体の放音部構造。
  9. 前記放音孔は、筐体に取り付けられ筐体の一部を構成する別部材に設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の筐体の放音部構造。
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