JP2004192926A - フレキシブル高周波同軸ケーブルと同軸型コネクタとの接続構造 - Google Patents

フレキシブル高周波同軸ケーブルと同軸型コネクタとの接続構造 Download PDF

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Abstract

【課題】フレキシブル高周波同軸ケーブルと同軸型コネクタとの接続構造として、半田接続に起因する不具合点を解消し、65GHzを越える帯域まで使用可能で、優れた伝送特性を有する接続構造を提供する。
【解決手段】フレキシブル高周波同軸ケーブル10より先端要部のシースを剥離し、露出した外側外部導体8、緩衝用樹脂テープ7、内側外部導体6を錫コートにより一体化して一体化外部導体3とし、次いで中心導体1および絶縁体2が順次露出するよう段差剥離し、また残りの一体化外部導体3表面を螺旋状凹凸加工して段差・螺旋状凹凸加工接続先端部10aとし、螺旋状凹凸加工面4に接着剤5を塗布し、螺旋状凹凸加工がなされた金属製シェルに回転挿入し、接着剤を硬化させてケーブル装着シェル体とし、このシェル体を同軸型コネクタ本体に装着して接続構造とする。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、65GHzを越える帯域まで使用可能なフレキシブル高周波同軸ケーブルと同軸型コネクタとの接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光通信を含む情報通信機器類及び産業機器類の機内外配線材、機器リード線として用いられるケーブル類、例えばフレキシブル高周波同軸ケーブルは、これら機器類の性能及び機能の向上に伴って種々の特性が要求されている。特に高周波伝送技術の進展と共に同軸ケーブルアセンブリの適用周波数は数GHzから数十GHzの帯域に及び、さらに広帯域化しつつある。また、上記フレキシブル高周波同軸ケーブルと同軸型コネクタとを接続した構造(同軸コネクタアセンブリ)に於いても数十GHzの帯域に適合するものが求められている。
従来、フレキシブル高周波同軸ケーブルと同軸型コネクタとの接続構造においては、例えば図7(a)、(b)、(c)、(d)(特許文献1参照)に示すもの、図8(特許文献2参照)に示すもの、或は図9(特許文献3参照)に示すもの等が知られている。
図7は、従来例に係る同軸ケーブルとプラグタイプの同軸型コネクタとの接続構造の要部を示す縦断面図で、同図(a)はその第1例、同図(b)はその第2例、同図(c)はその第3例、また同図(d)はその第4例である。図8は、従来例に係る同軸ケーブルとプラグタイプの同軸型コネクタとの接続構造の第5例を説明するための略図で、同図(a)は接続構造の縦断面図、同図(b)は接続先端部を設けた同軸ケーブルの斜視図、また同図(c)はシェルの斜視図である。また図9は、従来例に係る同軸ケーブルとプラグタイプの同軸型コネクタとの接続構造の第6例を説明するための略図で、同図(a)は接続構造の縦断面図、同図(b)は接続先端部を設けた同軸ケーブルの斜視図、また同図(c)、(d)は、それぞれシェルの側面図と平面図である。
先ず上記図7(a)に示す構造(従来第1例)は、同軸ケーブルとプラグタイプの同軸型コネクタとの接続構造の要部であって、ケーブル端面から突出している中心導体1、この外周に設けられた絶縁体2、前記絶縁体2を囲む筒状の金属製外部導体3’、およびケーブル端部で外部導体を覆う筒状シェル11とからなり、前記外部導体3’とシェル11は半田20で固着されている。そして、前記シェル11の先端部は内側に向かってフランジfが延設され、該フランジfの内壁に同軸ケーブルの外部導体3’の先端面が突き当てられた構造となっている。
また上記図7(b)に示す構造(従来第2例)は、上述した図7(a)の構造に対して、シェル11がフランジを有しない単なる筒状に形成されていて、絶縁体2と外部導体3’とシェル11の各先端面が面一となっている接続構造である。
また上記図7(c)に示す構造(従来第3例)は、上述した図7(b)の構造に対して、シェル11の一端部を絶縁体2および外部導体3’面から突出させて空隙nを設けた接続構造である。
また上記図7(d)に示す構造(従来第4例)は、上述した図7(c)の構造の空隙n部を先広がりにした接続構造である。
また図8に示す構造(従来第5例)は、同図(c)に示すように、ケーブル外径に合わせたシェル11に半田付け用の穴22を設け、同図(b)に示すように、フレキシブル高周波同軸ケーブル21より端部のシース9を剥離し、更に編組8、金属箔6および絶縁体2を同一面で切断して中心導体1を突出させて接続先端部とし、次いで該接続先端部をシェル11に挿入し、半田付け用の穴22より半田付けすることにより接続した、プラグタイプの同軸型コネクタの接続構造である(同図(a))。なお、同図(a)において、15はカップリングナット、16はガスケット、17はリティニングリング、また23は熱収縮チューブである。
また図9に示す構造(従来第6例)は、上述した図8の構造に対して、同図(b)に示すようにフレキシブル高周波同軸ケーブル21の接続先端部を順次編組8、金属箔6、および中心導体1に段階的に剥離し、これを金属箔6と編組8とが個別に半田付け可能なDカットされた半田付け溝24を有するシェル11(同図(c)に側面図、(d)に平面図を示す)に半田付けすることにより接続し、プラグタイプの同軸型コネクタ本体に装着(同図(a))した接続構造である。なお、前記半田付け溝24は、ケーブルの金属箔6および編組8より成る外部導体の形状に沿うようテーパーを有する。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−176825号公報
【特許文献2】
米国特許第4,688,876号公報
【特許文献3】
特開平7−14645号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来接続構造においては、次のような欠点があった。すなわち図7(a)に示す接続構造(従来第1例)では、外部導体3’の先端面gをシェル11のフランジf内壁に突き当てて半田付けを行った際に、外部導体3’とシェル11の間隙に半田20が充填されシェル11の先端部(フランジf内壁)まで流れ込んで行くのであるが、この先端部の間隙に存在する空気の抜け孔が無いために、半田20がシェル11の先端部まで到達しにくい。つまりは半田回りが悪く、伝送特性面や機械的特性面で問題があった。
また図7(b)に示す接続構造(従来第2例)では、外部導体3’とシェル11の先端面が面一であるので半田回りは良いが逆に半田が外部に流出してしまい、相手側の同軸型コネクタを接続した場合に嵌合面に不規則なエアギャップが生じ、電気的接続が不安定になり、伝送特性面で問題があった。
また図7(c)に示す接続構造(従来第3例)では、シェル11の一端部を絶縁体2および外部導体3’面から突出させて空隙nを設けたことにより、前記問題点の改善を試みているが、これは根本的な解決ではない。つまり、半田20はシェル11の内壁を伝いまれに嵌合面まで流出する。また、シェル11の一端部を突出させて出来た空隙n内に半田が流出すると、空隙部の容量分が増大し特性インピーダンスのミスマッチが生じ反射特性が劣化する。なお、この反射特性の劣化は、40GHzを越える超高周波領域で特に顕著になる。
また図7(d)に示す接続構造(従来第4例)では、上記図7(c)に示す接続構造の空隙n部が先広がりに形状変更されているだけであり、根本的な解決ではない。
また図8に示す接続構造(従来第5例)では、半田付け用の穴22から半田20を充填した際に、ケーブルの接続先端部は金属箔6と編組8とが一体となっているため、金属箔6の部分には半田の回りが悪いという欠点を有していた。また、外部から半田付け状態を確認することが困難で、半田付け不良による特性インピーダンスの劣化が生じる問題があった。
また図9に示す接続構造(従来第6例)では、ケーブルの接続先端部を、順次編組8、金属箔6および中心導体1に段階的に剥離するのであるが、金属箔6巻き付け部を露出させると、金属箔の巻きが緩み加工性(シェルへのケーブル挿入)が悪化するという欠点を有していた(金属箔が螺旋巻きされているケーブルは巻き終わり側の端末が緩み、また金属箔が縦添えされているケーブルは両端末が緩む)。なお、金属箔6と編組8との間に緩衝用の樹脂層が介在されている場合(図示せず)は、この樹脂層を剥離することが困難である。また、Dカットされた半田付け溝24を有するシェル11を用いても、半田の充填には熟練技術を要することは言うまでもない。
つまり、図7〜9に示す従来からのフレキシブル高周波同軸ケーブルと同軸型コネクタとの接続構造は、すべて半田接続がベースになっているが、この方式は電気的特性の再現性という観点で種々の問題点が存在した。またコネクタ接続部のケーブルの耐屈曲性については十分には配慮されていなかった。また、自然環境に対する配慮の面からも、含鉛半田の使用は近年敬遠される傾向にある。
【0005】
本発明は、上記従来技術が有する各種問題点を解決するためになされたものであり、フレキシブル高周波同軸ケーブルと同軸型コネクタとの接続構造として、半田接続に起因する不具合点を解消し、65GHzを越える帯域まで使用可能で、優れた伝送特性を有し、またコネクタ接続部のケーブルの耐屈曲性能が格段に向上したフレキシブル高周波同軸ケーブルと同軸型コネクタとの接続構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の観点として本発明は、中心導体の外周に順次、絶縁体、金属箔の螺旋巻きにより形成した内側の外部導体、編組により形成した外側の外部導体、好ましくは前記内側外部導体と外側外部導体の間に介在させた緩衝用の樹脂テープ、およびシースからなるフレキシブル高周波同軸ケーブルと、金属製シェルを備えた同軸型コネクタとの接続構造であって、前記高周波同軸ケーブルの接続先端部を、シースが剥離されて露出した外側外部導体と、この外側外部導体下の内側外部導体と、好ましくは前記内側外部導体と外側外部導体の間に介在させた緩衝用の樹脂テープとが錫コート(鉛フリー半田)または半田コート(鉛入り半田)により一体化されて一体化外部導体となった接続先端部とし、該接続先端部の先端要部は中心導体及び絶縁体が順次露出するよう段差加工され、また残部の一体化外部導体の外周表面は螺旋状凹凸加工が施されて段差・螺旋状凹凸加工接続先端部とされ、また螺旋状凹凸加工外周表面の要部のみに接着剤が塗布され、先端部が内側に向かって延設されたフランジを有し且つ内面に螺旋状凹凸加工が施された金属製シェルの該フランジ内壁に、前記段差・螺旋状凹凸加工接続先端部の一体化外部導体の先端面が突き当たり圧着されるまで回転挿入され、フランジ内壁と先端面の突き当たり圧着部を電気的接続部とし、前記塗布された接着剤が硬化され、前記段差・螺旋状凹凸加工接続先端部および金属製シェルが機械的に固着され、電気的に接続されたケーブル装着シェル体とし、同軸型コネクタ本体に装着した事を特徴とするフレキシブル高周波同軸ケーブルと同軸型コネクタとの接続構造にある。
上記絶縁体としては、多孔質フッ素系樹脂が好ましく用いられる。また前記一体化外部導体の外周表面の螺旋状凹凸加工は、例えばGroove DiceによるSpiral Groove加工、すなわち、専用ねじ切りダイスを用いた粗雄ねじ加工を用いることができる。また前記接着剤は一体化外部導体の先端面(フランジの内壁に突き当てる面)には塗布しないものとする。
上記第1観点の接続構造では、フレキシブル高周波同軸ケーブルと同軸型コネクタとを接続する際、従来からの半田接続方式ではなく、螺旋状凹凸接合と接着剤を併用し、シェル先端部のフランジ内壁にケーブルの一体化外部導体先端面を突き当て、一体化外部導体およびシェルを機械的に固着させ電気的に接続した方式であるので、従来のような半田接続に起因する問題点が生じることはない。つまり、半田がシェルの先端部まで到達せず、伝送特性や機械的特性が悪くなることはない。また、半田がシェルの嵌合面まで流出してしまい、相手側の同軸型コネクタを接続した場合に不規則なエアギャップが生じ、電気的接続が不安定になり、伝送特性が悪くなることはない。さらに、シェルの一端部を突出させて出来た空隙内に半田が流出し、空気絶縁体部の容量分が増大したり、あるいは絶縁体が半田付け時の高温により熱変質したりして特性インピーダンスのミスマッチが生じ反射特性が劣化することはない。更に、ケーブルの接続先端部の内側金属箔と外側編組の外部導体は錫コートまたは半田コートにより一体化されているため、金属箔と編組とを段階的に剥離する必要が無く、金属箔の巻きが緩み加工性が悪化することがない。当然、外部から半田付け状態を確認する必要はなく、また金属箔と編組との間に介在された緩衝用の樹脂テープを特別に処理する必要もない。
要するに、本発明の接続方式は、半田を取り扱う特殊な熟練技術を要しなくとも電気的特性の再現性が得られ、また錫コートの場合は、鉛フリーとなり環境に配慮した優れた接続構造と言える。
【0007】
第2の観点として本発明は、中心導体の外周に順次、絶縁体、金属箔の螺旋巻きにより形成した内側の外部導体、編組により形成した外側の外部導体、好ましくは前記内側外部導体と外側外部導体の間に介在させた緩衝用の樹脂テープ、およびシースからなるフレキシブル高周波同軸ケーブルと、金属製シェルを備えた同軸型コネクタとの接続構造であって、前記高周波同軸ケーブルの接続先端部を、シースが剥離されて露出した外側外部導体と、この外側外部導体下の内側外部導体と、好ましくは前記内側外部導体と外側外部導体の間に介在させた緩衝用の樹脂テープとが錫コート(鉛フリー半田)または半田コート(鉛入り半田)により一体化されて一体化外部導体となった接続先端部とし、該接続先端部の先端要部は中心導体及び絶縁体が順次露出するよう段差加工され、また残部の一体化外部導体の外周表面は未加工のままで段差加工接続先端部とし、また末加工の一体化外部導体の外周表面のみに接着剤が塗布され、先端部が内側に向かって延設されたフランジを有し且つ内面に突起を備え、好ましくはフランジに向かって先細りとなるテーパー付きの穴を有する金属製シェルを用い、フランジ内壁に前記段差加工接続先端部の一体化外部導体の先端面が突き当たるまで圧入され、フランジ内壁と先端面の突き当たり圧着部を電気的接続部とし、前記塗布された接着剤が硬化され、前記段差加工接続先端部および金属製シェルが機械的に固着され、電気的に接続されたケーブル装着シェル体とし、同軸型コネクタ本体に装着した事を特徴とするフレキシブル高周波同軸ケーブルと同軸型コネクタとの接続構造にある。
上記第2観点の接続構造では、上記第1観点の接続構造と同様の作用・効果を奏する。
【0008】
第3の観点として本発明は、上記第2観点記載の接続構造において、前記段差加工接続先端部の一体化外部導体の外周表面には、シェルの突起に対応する受けを設けたことを特徴とするフレキシブル高周波同軸ケーブルと同軸型コネクタとの接続構造にある。
上記第3観点の接続構造では、一体化外部導体の外周表面にシェルの突起に対応する受けを設けたので、一体化外部導体と金属製シェルとの機械的固着および電気的接続がより良好となる。
【0009】
第4の観点として本発明は、前記同軸型コネクタ本体が、プラグタイプの同軸型コネクタ本体、ジャックタイプの同軸型コネクタ本体、または中心コンタクト繋ぎ替えプラグタイプの同軸型コネクタ本体であり、これらのコネクタ本体に前記ケーブル装着シェル体が挿入され、金属製クランプにて締め付け固定されていることを特徴とする上記第1〜3観点記載のフレキシブル高周波同軸ケーブルと同軸型コネクタとの接続構造にある。
上記第4観点の接続構造では、前記同軸型コネクタ本体として、プラグタイプの同軸型コネクタ本体、ジャックタイプの同軸型コネクタ本体、または中心コンタクト繋ぎ替えプラグタイプの同軸型コネクタ本体を用い、これらのコネクタ本体に前記ケーブル装着シェル体を挿入し、金属製クランプにて締め付け固定することにより優れた電気的特性を有し、且つ多彩なシリーズ化が可能な接続構造とすることができる。
【0010】
第5の観点として本発明は、上記第1〜4観点記載の接続構造において、前記金属製クランプは後方にケーブル保護機能を有する保護パイプ部を備え、保護パイプ部の後方端内面には、ケーブルの最小曲げ径を考慮したテーパー部が設けられ、また前記保護パイプ部とこれに隣接するケーブルとの段差箇所には、耐屈曲性能を考慮し、双方に跨る1枚以上の熱収縮チューブが段階的に装着されていることを特徴とするフレキシブル高周波同軸ケーブルと同軸型コネクタとの接続構造にある。
上記第5観点の接続構造では、クランプ後方に設けられたケーブル保護パイプ部と、保護パイプ部の後方端内面に設けられたテーパーと、保護パイプ部とケーブル部の段差箇所に段階的に装着された熱収縮チューブとの相乗効果により、コネクタ接続部のケーブルの耐屈曲性能が格段に向上する。
【0011】
第6の観点として本発明は、上記第1〜5観点記載の接続構造において、前記金属製クランプは後方にケーブルの最小曲げ径を規制できる金属製あるいは樹脂製のアーマー(保護外装)がケーブルの全面ないし部分的に装着され、またアーマー表面やケーブル部との段差箇所には、必要に応じ1枚以上の熱収縮チューブが装着されていることを特徴とするフレキシブル高周波同軸ケーブルと同軸型コネクタとの接続構造にある。
上記第6観点の接続構造では、ケーブル保護パイプの代わりにアーマーをケーブルの全面ないし部分的に装着し、必要に応じその上に1枚以上の熱収縮チューブを装着することで、コネクタ接続部のケーブルの耐屈曲特性が格段に向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の内容を、図に示す実施の形態により更に詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明に係る接続構造の実施例1において、フレキシブル高周波同軸ケーブルおよび接続先端部を説明するための略図であり、左方部は段差・螺旋状凹凸加工接続先端部の構成、また右方部はケーブルの構成を示す。図2は、本発明に係る接続構造の実施例1において、段差・螺旋状凹凸加工接続先端部を設けたフレキシブル高周波同軸ケーブルを金属製シェルに装着した状態(シェル装着ケーブル体)を示す要部縦断面図である(金属製クランプも示す)。図3は、本発明に係る接続構造の実施例1において、フレキシブル高周波同軸ケーブルとプラグタイプの同軸型コネクタとの接続構造(熱収縮チューブなし)を示す要部縦断面図である。図4は、本発明に係る接続構造の実施例2において、フレキシブル高周波同軸ケーブルとプラグタイプの同軸型コネクタとの接続構造(熱収縮チューブあり)を示す要部縦断面図である。図5は、本発明に係る接続構造の実施例3において、実施例1に示す接続構造のケーブル装着シェル体とジャックタイプの同軸型コネクタとの接続構造を示す要部縦断面図である。図6は、本発明に係る接続構造の実施例4において、実施例1に示す接続構造のケーブル装着シェル体と中心コンタクト繋ぎ替えプラグタイプの同軸型コネクタとの接続構造を示す要部縦断面図である。また図10は、本発明に係る実施例1の接続構造(コネクタアセンブリ)(a)および比較品の接続構造(コネクタアセンブリ)(b)の伝送特性チャートである。
【0013】
これらの図において、1は中心導体、2は絶縁体、3は一体化外部導体(錫コートまたは半田コート)、4は螺旋状凹凸加工面、5は接着剤、6は金属箔の螺旋巻き外部導体(内側外部導体)、7は緩衝用の樹脂テープ、8は編組外部導体(外側外部導体)、9はシース、10はフレキシブル高周波同軸ケーブル(ケーブル部)、10aは接続先端部(段差・螺旋状凹凸加工接続先端部)、11は金属製シェル、11aは シェル装着ケーブル体、12は金属製クランプ、13はケーブル保護パイプ部、14はテーパー部、15はカップリングナット、16はガスケット、17はリティニングリング、18はプラグタイプの同軸型コネクタ本体、18aは本発明実施例1の接続構造(熱収縮チューブなし)、18bは本発明実施例2の接続構造(熱収縮チューブあり)、23(a)、23(b)、23(c)は熱収縮チューブ、24はテーパー状半田付け溝、30は本発明実施例3の接続構造(ジャックタイプの同軸型コネクタアセンブリ)、31はジャックタイプ変換部を備えたジャックコネクタ本体、32はジャックタイプ変換部、40は本発明実施例4の接続構造(中心コンタクト繋ぎ替えプラグタイプの同軸型コネクタアセンブリ)、41は中心コンタクト繋ぎ替え部を備えたプラグコネクタ本体、42は中心コンタクト繋ぎ替え部、fはフランジ、gは一体化外部導体先端面、hは中心導体嵌合部、iは相手側中心コンタクト嵌合部、jはねじ山部、またkは中心コンタクトピンである。
【0014】
−第1の実施の形態(実施例1)−
本発明の接続構造の第1実施形態について図1〜3を用いて説明する。
本発明の接続構造に用いるフレキシブル高周波同軸ケーブル10は、図1の右部に示すように、例えば銀メッキ銅被覆鋼線よりなる中心導体1の外周に順次、多孔質PTFE樹脂(四フッ化エチレン樹脂)よりなる絶縁体2、金属箔の螺旋巻きにより形成した内側の外部導体6、緩衝用の樹脂テープ7、編組により形成した外側の外部導体8およびシース9からなる。
先ず接続を行うにあたり、前記同軸ケーブル10の接続先端部を形成するため、シース9を剥離して外側外部導体8を露出した。次いで、内側外部導体6と、外側外部導体8と、内側外部導体6と外側外部導体8との間に介在された緩衝用樹脂テープ7とを錫コートにより一体化して一体化外部導体3とした。次いで、中心導体1および絶縁体2が順次露出するよう段差剥離し、一体化外部導体3表面には専用ねじ切りダイス(Groove Dice)を用いた粗雄ねじ加工(Spiral Groove加工)を施して螺旋状凹凸加工面4を設けて段差・螺旋状凹凸加工接続先端部10aとし、更に螺旋状凹凸加工面4の要部には接着剤5を塗布した。前記接着剤5としては、エポキシ系接着剤、例えば、エポキシ・テクノロジー社(ビレリカ.マサチューセッツ)によって「EPO−TEK 353ND」の商品名で市販されている非導電性2液型接着剤などが好ましい。なお、接着剤5は一体化外部導体3の先端面(フランジの内壁に突き当てる面)付近には塗布しなかった。
【0015】
続いて図2に示すように、先端部が内側に向かって延設されたフランジfを有し且つ内面に螺旋状凹凸加工がなされた金属製シェル11に、前記接着剤が塗布された段差・螺旋状凹凸加工接続先端部10aを、前記フランジfの内壁に一体化外部導体3の先端面gが突き当たり圧着されるまで回転挿入し、フランジf内壁と先端面gの突き当たり圧着部を電気的接続部とした。続いて、塗布された接着剤5を70℃×60分の硬化条件で硬化し、前記加工接続先端部10aと金属製シェル11を機械的に固着してシェル装着ケーブル体11aとした。なお、前記シェル装着ケーブル体11aのケーブル部10には金属製クランプ12を予め装着しておいた。
【0016】
次いで、図3に示すように、ケーブル装着シェル体11aは、カップリングナット15、リティニングリング17、ガスケット16を備えたコネクタ本体18に挿入し、金属製クランプ12にてきつく締め付け固定して接続構造18aを完成させた。
なお、前記クランプ12は後方にケーブル保護機能を有する保護パイプ部13を備え、該保護パイプ部13の後方端内面には、ケーブルの最小曲げ径を考慮したテーパー部14が設けられている。
【0017】
ここで、実施例1では銀メッキ銅被覆鋼線を中心導体1とし、多孔質PTFE樹脂を絶縁体2とするケーブルを用いているが、これ以外の材質からなるケーブルにも適用可能である。また、外部導体の金属箔6は螺旋巻き以外に縦添えでもよく、また緩衝用の樹脂テープ7が介在されないケーブルにも適用できる。また、ケーブルの接続先端部の一体化には錫コートの替わりに従来通り半田コート(鉛入り半田)も適用できる。
なお、上記螺旋状凹凸接合のみでもシェル11先端部のフランジf内壁にケーブルの外部導体先端面が圧着するため、良好な伝送特性は得られるが、機械的強度を確保する意味で接着剤は必要である。また上記エポキシ系接着剤「EPO−TEK 353ND」の硬化条件は、70℃×60分の他150℃×1分、60℃×90分が選択可能である。むろん接着剤には「EPO−TEK 353ND」以外の、これと同等性能以上の機械的強度や耐環境性を有するエポキシ系接着剤(2液タイプの他、1液タイプや導電性タイプ)、その他の接着剤を用いても何ら問題はない。ただし、導電タイプは非導電タイプに比べ一般的に接着強度は劣るうえに、本発明の接着箇所は導電性能を必要としない。
【0018】
−第2の実施の形態(実施例2)−
本発明の接続構造の第2実施形態について図4を用いて説明する。
上記第1実施形態で得られた接続構造に、保護パイプ部13とこれに隣接するケーブル部10の段差箇所には、耐屈曲特性を考慮し双方に跨る3枚の熱収縮チューブ23a(1層目)、23b(2層目)、23c(3層目)を段階的に装着し、その他は上記第1実施形態と同様にして接続構造18bを完成させた。上記熱収縮チューブとしては、例えば1層目に電子線架橋軟質ポリオレフィン樹脂のスミチューブ(住友電工社商品名)を用い、2、3層目にオレフィン系、ゴム系、塩ビ系、フッ素系の何れかを用いる。なお、ゴム系のものを用いると耐屈曲性能は増すが、被覆が厚くなる傾向にある。
【0019】
−第3の実施の形態(実施例3)−
本発明の接続構造の第3実施形態について図5を用いて説明する。
本実施形態は、フレキシブル高周波同軸ケーブルとジャックタイプの同軸型コネクタとの接続構造である。上述の第1実施形態のプラグタイプに対してジャックタイプは、図2に示すケーブル装着シェル体11aを、片側に中心導体1の嵌合部hを備え、別の片側に相手側プラグコネクタの中心コンタクトの嵌合部iを有するジャックタイプ変換部32をコネクタ本体中に備えたジャックコネクタ本体31に挿入し、金属製クランプ12にてきつく締め付け固定した構造である。そして、ジャックコネクタ本体31の片端に施されたねじ山部jにより、相手側プラグコネクタのカップリングナット(図示せず)とねじ嵌合された接続構造30である。なお前記金属製クランプ12は前記実施形態1と同様のものを用いた。また上記ジャックタイプの接続構造30は、ケーブル接続先端部の加工方法や金属製シェルとの接続方法、金属製シェルの部材が実施例1,2の標準プラグタイプと共通化されている。
【0020】
−第4の実施の形態(実施例4)−
本発明の接続構造の第4実施形態について図6を用いて説明する。
本実施形態は、フレキシブル高周波同軸ケーブルと中心コンタクト繋ぎ替えプラグタイプの同軸型コネクタとの接続構造である。上述の第1実施形態のプラグタイプに対して本プラグタイプは、図2に示すケーブル装着シェル体11aを、片側に中心導体1の嵌合孔hを備え、別の片側に中心コンタクトピンkを有する中心コンタクト繋ぎ替え部42を備えたコネクタ本体41に挿入し、金属製クランプ12にてきつく締め付け固定した接続構造40である。なお、前記中心コンタクト繋ぎ替え部42以外の構造は、前記実施形態1のコネクタ本体18と同様である。また上記中心コンタクト繋ぎ替えプラグタイプの接続構造40は、ケーブル接続先端部の加工方法や金属製シェルとの接続方法、金属製シェルおよび金属製クランプの各部材が実施例1〜3と共通化されている。
【0021】
−その他の実施の形態(実施例)−
その他の実施形態として、特に図示はしないが、前記図2において、シェル内面の螺旋状凹凸処理の代わりに突起を備えたテーパー付きの穴を有する金属製シェルを用い、これに、末加工の一体化外部導体に接着剤を塗布した一体化接続先端部を圧入して固着させ電気的に接続した螺旋状凹凸接合以外の接続方法が適用可能である。なお、ケーブルの一体化外部導体表面には、シェル内面の突起に対応する受けを設けても良い。また、接着剤を塗布した接続先端部を金属製シェルの穴に挿入し、フランジの内壁に一体化外部導体先端面を突き当てた状態で、ケーブルとシェルとを固定治具にて圧着させたり、シェルの後端でケーブル(一体化外部導体部)を補助的に半田で仮止めしたり、シェルの後端をケーブルの特性インピーダンスが劣化しない程度にカシメて固定しても良い。なお、接着剤は一体化外部導体の先端面(フランジの内壁に突き当てる面)には塗布しないものとする。また、クランプは後方に保護パイプの代わりにケーブルの最小曲げ径を規制できる金属製あるいは樹脂製のアーマー(保護外装、例えば可撓管、蛇腹等)を、ケーブルの全面ないし部分的に装着しても良い。また、アーマー表面やケーブル部との段差箇所には、必要に応じ1枚以上の熱収縮チューブを装着しても良い。
【0022】
−特性評価試験−
上記実施例1で得られた接続構造(図3)(コネクタアセンブリ)をベクトル・ネットワーク・アナライザのport1およびport2に接続し、挿入損失特性および反射特性の評価を行った。その結果を図10(a)に示す。図から明らかなように、本発明のコネクタアセンブリはDC〜65GHzの広周波帯域において、挿入損失は小さく且つ安定しており、また反射特性は25dB以上を確保しており、優れた伝送特性を有していた。なお、比較のため、図1とほぼ同形状であるが、絶縁体2の長さを最適値に変更し、一体化外部導体3の外周表面が未加工のままの段差加工接続先端部をアンリツ社製V型コネクタ(V101Mの商品名で市販)に半田接続したコネクタアセンブリについても、同様に挿入損失特性および反射特性の評価を行ったが、伝送特性(反射特性)は本発明の接続構造より劣っていた。その結果を図10(b)に示す。
【0023】
【発明の効果】
本発明による接続構造は、ケーブルとコネクタとを接続する際、螺旋状凹凸接合、またはその他の接合と接着剤とを併用した接続構造であるので、従来からの半田接続に起因する不具合点が解消された。またケーブルの接続先端部の外部導体は、錫コート若しくは半田コートにより金属箔と編組とが一体化されているため、加工工数が減り加工性および接続部の信頼性が向上した。つまり、本発明の半田レス接続方式によれば、半田を取り扱う特殊加工の技術を要しなくとも良好な電気的特性の再現性が得られ、特に錫コートの場合は、自然環境に配慮した優れた接続が実現できるようになった。また、クランプ後方に設けられたケーブル保護パイプ部と、保護パイプ部の後方端内面に設けられたテーパーと、保護パイプ部とケーブル部の段差箇所に装着された熱収縮チューブとの相乗効果により、コネクタ接続部のケーブルの耐屈曲性能は格段に向上した。また、ケーブル保護パイプの代わりに、ケーブル全体若しくは部分的にケーブルの最小曲げ径を規制できるアーマーを装着し、必要に応じその上から熱収縮チューブを装着することで、耐屈曲性はさらに向上した。
以上説明したように本発明によれば、自然環境に配慮しつつも優れた接続構造およびフレキシブル性能を維持し、65GHzを越える帯域まで良好な電気的特性が確保できるようになった。従って、本発明は産業上に寄与する効果が極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る接続構造の実施例1において、フレキシブル高周波同軸ケーブルおよび接続先端部を説明するための略図であり、左方部は段差・螺旋状凹凸加工接続先端部の構成、また右方部はケーブルの構成を示す。
【図2】本発明に係る接続構造の実施例1において、段差・螺旋状凹凸加工接続先端部を設けたフレキシブル高周波同軸ケーブルを金属製シェルに装着した状態(シェル装着ケーブル体)を示す要部縦断面図である(金属製クランプも示す)。
【図3】本発明に係る接続構造の実施例1において、フレキシブル高周波同軸ケーブルとプラグタイプの同軸型コネクタとの接続構造(熱収縮チューブなし)を示す要部縦断面図である。
【図4】本発明に係る接続構造の実施例2において、フレキシブル高周波同軸ケーブルとプラグタイプの同軸型コネクタとの接続構造(熱収縮チューブあり)を示す要部縦断面図である。
【図5】本発明に係る接続構造の実施例3において、実施例1に示す接続構造のケーブル装着シェル体とジャックタイプの同軸型コネクタとの接続構造を示す要部縦断面図である。
【図6】本発明に係る接続構造の実施例4において、実施例1に示す接続構造のケーブル装着シェル体と中心コンタクト繋ぎ替えプラグタイプの同軸型コネクタとの接続構造を示す要部縦断面図である。
【図7】従来例に係る同軸ケーブルとプラグタイプの同軸型コネクタとの接続構造の要部を示す縦断面図で、同図(a)はその第1例、同図(b)はその第2例、同図(c)はその第3例、また同図(d)はその第4例である。
【図8】従来例に係る同軸ケーブルとプラグタイプの同軸型コネクタとの接続構造の第5例を説明するための略図で、同図(a)は接続構造の縦断面図、同図(b)は接続先端部を設けた同軸ケーブルの斜視図、また同図(c)はシェルの斜視図である。
【図9】従来例に係る同軸ケーブルとプラグタイプの同軸型コネクタとの接続構造の第6例を説明するための略図で、同図(a)は接続構造の縦断面図、同図(b)は接続先端部を設けた同軸ケーブルの斜視図、また同図(c)、(d)は、それぞれシェルの側面図と平面図である。
【図10】本発明に係る実施例1の接続構造(コネクタアセンブリ)(a)、および比較品の接続構造(コネクタアセンブリ)(b)の伝送特性チャートである。
【符号の説明】
1 中心導体
2 絶縁体
3 一体化外部導体(錫コートまたは半田コート)
3’ 外部導体
4 螺旋状凹凸加工面
5 接着剤
6 金属箔の螺旋巻き外部導体(内側外部導体)
7 緩衝用の樹脂テープ
8 編組外部導体(外側外部導体)
9 シース
10 フレキシブル高周波同軸ケーブル(ケーブル部)
10a 接続先端部(段差・螺旋状凹凸加工接続先端部)
11 金属製シェル
11a シェル装着ケーブル体
12 金属製クランプ
13 ケーブル保護パイプ部
14 テーパー部
15 カップリングナット
16 ガスケット
17 リティニングリング
18 プラグタイプの同軸型コネクタ本体
18a 本発明実施例1の接続構造(熱収縮チューブなし)
18b 本発明実施例2の接続構造(熱収縮チューブあり)
20 半田
21 同軸ケーブル
22 半田付け用穴
23、23(a)、23(b)、23(c) 熱収縮チューブ
24 テーパー状半田付け溝
30 本発明実施例3の接続構造(ジャックタイプの同軸型コネクタアセンブリ)
31 ジャックタイプ変換部を備えたジャックコネクタ本体
32 ジャックタイプ変換部
40 本発明実施例4の接続構造(中心コンタクト繋ぎ替えプラグタイプの同軸型コネクタアセンブリ)
41 中心コンタクト繋ぎ替え部を備えたプラグコネクタ本体
42 中心コンタクト繋ぎ替え部
f フランジ
g 一体化外部導体先端面
h 中心導体嵌合部
i 相手側中心コンタクト嵌合部
j ねじ山部
k 中心コンタクトピン
n 空隙

Claims (6)

  1. 中心導体の外周に順次、絶縁体、金属箔の螺旋巻きにより形成した内側の外部導体、編組により形成した外側の外部導体、好ましくは前記内側外部導体と外側外部導体の間に介在させた緩衝用の樹脂テープ、およびシースからなるフレキシブル高周波同軸ケーブルと、金属製シェルを備えた同軸型コネクタとの接続構造であって、
    前記高周波同軸ケーブルの接続先端部を、シースが剥離されて露出した外側外部導体と、この外側外部導体下の内側外部導体と、好ましくは前記内側外部導体と外側外部導体の間に介在させた緩衝用の樹脂テープとが錫コート(鉛フリー半田)または半田コート(鉛入り半田)により一体化されて一体化外部導体となった接続先端部とし、該接続先端部の先端要部は中心導体及び絶縁体が順次露出するよう段差加工され、また残部の一体化外部導体の外周表面は螺旋状凹凸加工が施されて段差・螺旋状凹凸加工接続先端部とされ、また螺旋状凹凸加工外周表面の要部のみに接着剤が塗布され、先端部が内側に向かって延設されたフランジを有し且つ内面に螺旋状凹凸加工が施された金属製シェルの該フランジ内壁に、前記段差・螺旋状凹凸加工接続先端部の一体化外部導体の先端面が突き当たり圧着されるまで回転挿入され、フランジ内壁と先端面の突き当たり圧着部を電気的接続部とし、前記塗布された接着剤が硬化され、前記段差・螺旋状凹凸加工接続先端部および金属製シェルが機械的に固着され、電気的に接続されたケーブル装着シェル体とし、同軸型コネクタ本体に装着した事を特徴とするフレキシブル高周波同軸ケーブルと同軸型コネクタとの接続構造。
  2. 中心導体の外周に順次、絶縁体、金属箔の螺旋巻きにより形成した内側の外部導体、編組により形成した外側の外部導体、好ましくは前記内側外部導体と外側外部導体の間に介在させた緩衝用の樹脂テープ、およびシースからなるフレキシブル高周波同軸ケーブルと、金属製シェルを備えた同軸型コネクタとの接続構造であって、
    前記高周波同軸ケーブルの接続先端部を、シースが剥離されて露出した外側外部導体と、この外側外部導体下の内側外部導体と、好ましくは前記内側外部導体と外側外部導体の間に介在させた緩衝用の樹脂テープとが錫コート(鉛フリー半田)または半田コート(鉛入り半田)により一体化されて一体化外部導体となった接続先端部とし、該接続先端部の先端要部は中心導体及び絶縁体が順次露出するよう段差加工され、また残部の一体化外部導体の外周表面は未加工のままで段差加工接続先端部とし、また末加工の一体化外部導体の外周表面のみに接着剤が塗布され、先端部が内側に向かって延設されたフランジを有し且つ内面に突起を備え、好ましくはフランジに向かって先細りとなるテーパー付きの穴を有する金属製シェルを用い、フランジ内壁に前記段差加工接続先端部の一体化外部導体の先端面が突き当たるまで圧入され、フランジ内壁と先端面の突き当たり圧着部を電気的接続部とし、前記塗布された接着剤が硬化され、前記段差加工接続先端部および金属製シェルが機械的に固着され、電気的に接続されたケーブル装着シェル体とし、同軸型コネクタ本体に装着した事を特徴とするフレキシブル高周波同軸ケーブルと同軸型コネクタとの接続構造。
  3. 前記段差加工接続先端部の一体化外部導体の外周表面には、シェルの突起に対応する受けを設けたことを特徴とする請求項2記載のフレキシブル高周波同軸ケーブルと同軸型コネクタとの接続構造。
  4. 前記同軸型コネクタ本体が、プラグタイプの同軸型コネクタ本体、ジャックタイプの同軸型コネクタ本体、または中心コンタクト繋ぎ替えプラグタイプの同軸型コネクタ本体であり、これらのコネクタ本体に前記ケーブル装着シェル体が挿入され、金属製クランプにて締め付け固定されていることを特徴とする請求項1〜3に記載のフレキシブル高周波同軸ケーブルと同軸型コネクタとの接続構造。
  5. 請求項4に記載の接続構造において、前記金属製クランプは後方にケーブル保護機能を有する保護パイプ部を備え、保護パイプ部の後方端内面には、ケーブルの最小曲げ径を考慮したテーパー部が設けられ、また前記保護パイプ部とこれに隣接するケーブルとの段差箇所には、耐屈曲性能を考慮し、双方に跨る1枚以上の熱収縮チューブが段階的に装着されていることを特徴とするフレキシブル高周波同軸ケーブルと同軸型コネクタとの接続構造。
  6. 請求項4に記載の接続構造において、前記金属製クランプは後方にケーブルの最小曲げ径を規制できる金属製あるいは樹脂製のアーマー(保護外装)がケーブルの全面ないし部分的に装着され、またアーマー表面やケーブル部との段差箇所には、必要に応じ1枚以上の熱収縮チューブが装着されていることを特徴とするフレキシブル高周波同軸ケーブルと同軸型コネクタとの接続構造。
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