JP2004192082A - データ収集処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】データ収集処理装置において、データのバックアップのためその印刷を適当なタイミングで自動的に行なえ、しかもデータが大量でもバックアップの印刷に使用する記録媒体は少量で済む構成を提供する。
【解決手段】1回の検針作業で1件の検針データが入力されRAMに格納された(ステップS1)後、1日の検針作業が終了でなければ(S2)、バックアップの印刷を行なう所定の1単位の区切り、例えばRAMに格納された検針データ数で30件を1単位として、30件目、60件目などの区切りに達したか判定する(S3)。そして達していたら、RAMに蓄積された検針データの内で今回の1単位の分の検針データをエンコードして2次元コードを生成し(S4)、記録媒体の用紙に印刷させる(S5)。
【選択図】 図3
【解決手段】1回の検針作業で1件の検針データが入力されRAMに格納された(ステップS1)後、1日の検針作業が終了でなければ(S2)、バックアップの印刷を行なう所定の1単位の区切り、例えばRAMに格納された検針データ数で30件を1単位として、30件目、60件目などの区切りに達したか判定する(S3)。そして達していたら、RAMに蓄積された検針データの内で今回の1単位の分の検針データをエンコードして2次元コードを生成し(S4)、記録媒体の用紙に印刷させる(S5)。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定のデータを収集して処理するデータ収集処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記のデータ収集処理装置として、例えば、操作者が各需要家宅を定期的に巡回して水道、ガス、或いは電力等の使用量を示す積算メータの値を検針して検針データ(使用量データ)を収集するために用いられるハンディターミナルとして構成された検針データ収集処理装置がある。この装置では、その過酷な使用条件を原因とした故障でメモリ内に保存・蓄積されていた検針データが失われる可能性があり、メモリを保護するため装置の堅牢性の向上を図ると共に、データのバックアップを行なう構成が採用されている。例えば、検針データを内蔵メモリないしメモリカードに保持するとともに、検針データの収集件数がある一定の件数に達した時点で、検針データを印字して紙で残すといった方法が採用されている。
【0003】
一方、情報処理装置において、データ格納用RAMに貯えられているデータをバーコードなどにコード化して紙などの記録媒体に印刷し、その後この媒体を読み取り走査してコードの画像データを読み取り、デコードして元のデータを復元する構成がいくつか提案されている。この構成はデータのバックアップに利用することができる。
【0004】
例えば、下記の特許文献1では、文書ファイルを紙などの媒体に印刷する際、文書ファイルに関連する説明文、音声、画像、動画などの情報をバーコードなどにコード化して媒体に埋め込み情報として文書ファイルのデータに対して埋め込み印刷した後、埋め込み情報をスキャンインし当該埋込情報に最適な形で再生する情報処理装置が開示されている。装置の具体的な構成としては、印刷処理部とスキャン/認識処理部とをそれぞれハンディプリンタとハンディスキャナとしてこれらを一体化した構造のものが示されている。
【0005】
また、近年、狭い面積で多くの情報を表現することができる2次元コードが主に流通分野等で利用されている。2次元コードの代表的なものとしてQRコードやDataMatrix等があり、かなり膨大なデータ量であってもこれらにコード化することでデータを圧縮縮小させ、狭い面積で多量のデータを表現することができる。この2次元コードを上記のバックアップに使用すれば、狭い印刷面積で多量のデータのバックアップを行なうことができる。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−003353号公報(要約、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の検針データをそのまま印字して紙で残すといったバックアップ方法では、検針データ収集処理装置の操作者一人当たりの検針数が多く検針データ量が多い場合、検針データを印字するロール紙等の記録媒体を大量に消費してしまうと共に印刷時間がかかってしまう。
【0008】
また、特許文献1に記載された装置でデータのバックアップを行なうものとすると、操作者がその都度操作して埋め込みコード情報を作成させ記録媒体へ印刷させてデータバックアップ作業を行なわせることになり、バックアップ作業を自動的に行なうことができない。
【0009】
そこで本発明の課題は、検針データに限らず特定のデータを収集して処理するデータ収集処理装置において、データのバックアップのための印刷を適当なタイミングで自動的に行なうことができると共に、データが大量でもバックアップの印刷に使用する記録媒体は少量で済み、その印刷を短時間で行なえる構成を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明によれば、
特定のデータを収集して処理するデータ収集処理装置において、
前記データを収集するため入力する入力手段と、
該入力手段により入力された前記データを記憶する記憶手段と、
前記データの収集が所定の1単位行なわれる毎に、前記記憶手段に蓄積された前記データの内で当該1単位の分のデータをエンコードして2次元コードを生成するエンコード手段と、
該エンコード手段により前記2次元コードが生成される毎に該2次元コードを記録媒体に印刷する印刷手段と、
前記記録媒体に印刷された2次元コードの画像を読み取る読み取り手段と、
該読み取り手段により読み取られた2次元コードの画像データをデコードして前記データを復元するデコード手段を有する構成を採用した。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。ここでは、データ収集処理装置として、先述した水道、ガス、或いは電力などの使用量の検針データの収集処理を行なう検針データ収集処理装置における実施形態を示す。なお、本発明は検針データ収集処理装置以外のデータ収集処理装置にも適用できることは勿論である。
【0012】
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態を図1〜図4により説明する。まず、図1に示すように本実施形態の検針データ収集処理装置は、上面に液晶表示部10とキーボード12が設けられると共に、先端部にプリンタ8と、スキャナからなる2次元コードリーダ14が設けられたハンディターミナル1として構成されており、後述のようにバックアップする検針データをコード化した2二次元コード15をプリンタ8で記録媒体の用紙Pに印刷できるとともに、2次元コードリーダ14により2次元コード15の画像を読み取り、その画像データをデコードして元の検針データを復元できるようになっている。
【0013】
次に、図2はハンディターミナル1の構成を示すブロック図である。ハンディターミナル1は、装置全体の制御の主体となるCPU2を搭載し、これにバスライン3を介して以下の構成が接続される。
【0014】
ROM4は、CPU2の制御プログラムなどのデータを格納している。
【0015】
RAM5は、CPU2が処理する表示データ、検針データ、印刷データ、2次元コードデータなどの各種のデータの格納に用いられる。
【0016】
シリアルI/F(インターフェース)回路6は、ハンディターミナル1が接続される不図示のホスト装置であるパソコンなどの情報処理装置との間で行なうシリアルデータ伝送の制御を行なう。
【0017】
時計回路7は、CPU2とは独立して現在時刻、時間の計時を行なう。
【0018】
プリンタコントロール回路9はCPU2の指示に従ってプリンタ8を制御し、顧客に対するお知らせ表や料金の振込み用紙、振込み済み通知書及び後述するバックアップ用の2次元コードなどの印刷を行なわせる。
【0019】
液晶表示部コントロール回路11は、CPU2の指示に従って液晶表示部10を制御し、各種の情報を表示させる。
【0020】
キーボードコントロール回路13はキーボード12の各キーの操作に応じて各キーに対応するコード信号を生成し、キー入力としてCPU2に入力する。
【0021】
2次元コードリーダ14は、スキャナから構成され、図1に示した用紙Pに印刷された2次元コード15の画像を読み取り、その画像データを出力する。
【0022】
2次元コードリーダI/F16は、CPU2の指示に従って2次元コードリーダ14を駆動し、2次元コード15の画像を読み取らせるとともに、その画像データをデコードし、2次元コード15の元のデータを復元する。
【0023】
電源部(電池)17は、上記の各部に電力を供給する。
【0024】
次に、上記構成からなるハンディターミナル1の動作について説明する。操作者は、検針対象区域内の各需要家宅を巡回して検針業務を行ない検針データを収集する。すなわち、各需要家宅の水道、ガス、或いは電力などの使用量を示す積算メータの値を検針し、逐次その結果の検針データをキーボード12の操作によりハンディターミナル1に入力する。入力された検針データはRAM5に格納され、保存される。この検針データ収集中に、ハンディターミナル1においてRAM5に順次格納され蓄積される検針データをバックアップするために2次元コードにエンコードして印刷する(以下、バックアップ印刷という)処理が自動的に行なわれる。
【0025】
このバックアップ印刷処理は、CPU2がROM4に格納された制御プログラムに従って図3のフローチャートに示す制御手順で以下のように行なう。
【0026】
すなわち、検針業務の開始に伴って、この処理を開始し、まずステップS1で1回の検針作業(検針データ収集作業)が行なわれ、キーボード12から1件の検針データが入力されたら、その検針データをRAM5に格納する。
【0027】
次にステップS2において、その日の検針作業が終了か否かを例えばその日の検針業務のノルマの検針数が達成されたか否かなどにより判定する。そして、その日の検針作業が終了ならば検針業務完了として処理を終了するが、終了でない場合は、ステップS3に進む。
【0028】
ところで本実施形態では、検針データの収集が所定の1単位行なわれる毎にバックアップ印刷を行なう。前記の単位は、収集した検針データの件数、バイト数、あるいは収集作業の時間のいずれか1つの単位とし、例えば、検針データの件数の場合は1日300件検針するものとして30件を1単位として30件毎に、検針データのバイト数の場合は100KBを1単位として100KB毎に、時間の場合は1日8時間収集作業を行なうものとして1時間を1単位として1時間毎というようにバックアップ印刷を行なう。
【0029】
このためステップS3では、現時点でバックアップ印刷する1単位の区切りに達したか否か判定する。具体的には、キーボード12により入力されてRAM5に蓄積された検針データの件数が30件、60件、90件…などの30件単位の区切りに達したか、RAM5に蓄積された検針データのバイト数が100KB、200KB、300KB…などの100KB単位の区切りに達したか、あるいは時計回路7により計時される収集作業時間が1時間、2時間、3時間…などの1時間単位の区切りに達したかなどと判定する。
【0030】
そして、バックアップ印刷する1単位の区切りに達していなければステップS1に戻り、ステップS1以下の処理を繰り返すが、区切りに達していたらステップS4に進む。
【0031】
ステップS4では、RAM5に蓄積された検針データの内で今回の1単位の分の検針データ、すなわち例えば30件単位の場合は最新の30件の検針データ、100KB単位の場合は最新の100KBの検針データ、1時間単位の場合は過去1時間の間にキーボード12から入力されてRAM5に蓄積された検針データをQRコード等の2次元コードに変換するエンコード処理を行う。
【0032】
次に、ステップS5に進み、プリンタコントロール回路9を介してプリンタ8を制御し、ステップS4で生成した2次元コードを記録媒体の用紙に印刷させる。その後、ステップS1に戻り、ステップS1以下の処理を繰り返す。
【0033】
このようにして本実施形態のハンディターミナル1では、検針データの収集が所定の1単位行なわれる毎に、RAM5に蓄積された検針データの内で当該1単位の分の検針データをエンコードして2次元コードを生成し、記録媒体の用紙に印刷する。
【0034】
なお、ステップS2の判定で、その日の検針作業が終了と判定して処理を終了しようとする際に、RAM5に蓄積された検針データの内でバックアップ印刷されていない1単位未満、たとえば30件未満、100KB未満ないし1時間未満の検針データが残る場合があり得る。この場合、この残りの検針データのバックアップ印刷を行なってから処理を終了することは勿論である。
【0035】
一方、本実施形態のハンディターミナル1では、検針データ収集作業の完了後に、キーボード12からの入力に応じて、上述したバックアップ印刷処理により用紙に印刷された2次元コードを読み取りデコードして元の検針データを復元し、RAM5に保存されている検針データと一致するか否か比較する検針データ照合処理を行う。
【0036】
この処理は、CPU2がROM4に格納された制御プログラムに従って図4のフローチャートに示す制御手順で以下のように行なう。
【0037】
すなわち、まずステップS11で2次元コードリーダI/F16を介して2次元コードリーダ14を制御し、通常は複数枚の用紙に1つづつ印刷されている複数の2次元コードの内の1つの画像を読み取らせる。
【0038】
次に、ステップS12で2次元コードリーダI/F16に読み取られた2次元コードの画像データのデコードを行なわせ、それにより復元された1単位分の検針データをRAM5に格納する。
【0039】
次に、ステップS13において、上記のデコード結果の1単位分の検針データと、元からRAM5に格納されている収集された検針データの内で前記1単位分に対応する1単位分の検針データとを一致するか否か比較する。
【0040】
そして、一致しなかった場合、すなわち上記の元からRAM5に格納されている1単位分の検針データが破壊されていると判断できる場合、ステップS14で例えば上記元の検針データが破壊されNGであることを液晶表示部12に表示させる。
【0041】
一方、ステップS13で一致した場合、ステップS15で通常複数印刷される二次元コードの検針データ(バックアップデータ)の全ての照合が完了したか否か判定し、未完了の場合はステップS11に戻り、次の2次元コードに対してステップS11以下の処理を繰り返す。
【0042】
また、ステップS15で全ての検針データの照合が完了した場合、つまり、2次元コードによるバックアップデータと元からRAM5に格納されている検針データの全てが一致していた場合、ステップS16で例えば検針作業に問題(データ破壊)がなくてOKであることを液晶表示部10に表示させ、その後、照合処理を完了する。
【0043】
このように検針データ照合処理を行なうことにより、RAM5に蓄積されている収集された検針データが破壊されているか否かを確認することができる。また、ステップS14でNGが表示された場合、そのとき比較している1単位分の検針データの2次元コードを印刷した以降の段階で装置に何らかの故障や操作ミスなどが発生し、RAM5に保存されていたデータが破壊されたと判断することができる。
【0044】
以上のような本実施形態によれば、検針データの収集が所定の1単位行なわれる毎に、自動的にその1単位の分の検針データのバックアップ印刷を行なうことができるとともに、検針データを狭い面積で多量のデータを表現できる2次元コードにエンコードして印刷するので、バックアップ印刷する検針データが大量でも印刷に使用する用紙は少量で済むとともに、バックアップ印刷を短時間で行なうことができる。また、検針データ照合処理を行なうことにより、RAM5に蓄積されている収集された検針データが破壊されているか否かを確認することができる。しかも、どの段階で検針データが破壊されたのかも大体判断することができ、それによりデータ破壊の原因を突き止め易くなり、その原因を除去することによりデータ破壊を防止して装置の信頼性を向上することができる。
【0045】
[第2の実施形態]
上述した第1の実施形態において、図3で説明したバックアップ印刷の処理手順では、RAM5において検針データ記憶領域の記憶容量の残量が少なくなり、例えば1件分の検針データに対応する容量より少なくなった場合、それ以降は検針データを収集しようとしても検針データを保存できず、収集できないことになる。また、その時にRAM5に格納された検針データの内でまだバックアップ印刷されていない1単位未満の検針データがあれば、その検針データのバックアップ印刷もなされないことになる。そこで、この問題に対処できるようにした第2の実施形態によるバックアップ印刷処理を図5により説明する。
【0046】
図5は第2の実施形態におけるバックアップ印刷処理の制御手順を示すフローチャートであり、ステップS1,S2,S3,S4,S5は、第1の実施形態の図3のステップS1,S2,S3,S4,S5と共通であるが、ステップS2とS3の間にステップS2aが挿入されている点が異なっている。なお、この制御の前提として、RAM5における検針データ記憶領域の記憶容量の残量の不足を判断する容量のしきい値が予め指定値としてキーボード12からの入力により設定されているものとする。なお、前記のしきい値が固定値としてROM4に設定されているものとしてもよい。
【0047】
図5の制御手順では、ステップS1で1回の検針作業がなされ、1件の検針データが入力され、RAM5に格納された後、ステップS2の判定で1日の検針作業が終了でなければ、ステップS2aでRAM5における検針データ記憶領域の記憶容量の残量が上記の指定値以上であるか否か判定する。
【0048】
そして指定値以上であれば、ステップS3で前述したバックアップ印刷する1単位の区切りに達したか否か判定し、達していなければステップS1に戻るが、達していればステップS4でRAM5に蓄積された検針データの内で今回の1単位の分の検針データをエンコードして2次元コードを生成し、ステップS5でその2次元コードをプリンタ8に印刷させる。その後、ステップS1に戻る。
【0049】
一方、ステップS2aの判定で上記残量が指定値未満だったら、ステップS4で検針データのエンコード処理を行なって2次元コードを生成した後、ステップS5で2次元コードを印刷させ、その後、ステップS1に戻る。
【0050】
ここで最初にステップS2aからS4に移行した場合、その前にステップS1で入力された1件の検針データの他に、RAM5に蓄積された検針データの内で、まだエンコードしておらずバックアップ印刷していない残りの検針データ(前述の1単位分未満となる)が存在する場合がある。その場合は、前記1件の検針データを含めて残りのデータ全体をエンコードする。すなわち、前記1件を含む残りのデータ全体をエンコードした2次元コードが印刷されることになる。
【0051】
また、ステップS2aからS4への移行で2回目以降は、その前のステップS1で入力された1件の検針データ以外にバックアップ印刷していない検針データがないので、前記1件の検針データのみエンコードすることになる。すなわち、2回目以降は1件の検針データが入力される毎に、その1件の検針データが2次元コードにエンコードされて印刷されることになる。
【0052】
このような本実施形態によれば、RAM5の検針データ記憶領域の記憶容量の残量がなくなっても、RAM5に記憶された検針データについては最後のデータまで残りなくバックアップ印刷を行なえると共に、それ以後検針データをRAM5に記憶できなくてもバックアップ印刷して保存できるので、検針データ収集作業を続行することができる。
【0053】
尚、本実施形態においては、RAM5の検針データ記憶領域の記憶容量の残量について着目して上記のようにバックアップ印刷処理を行なったが、RAM5の記憶内容を保持するバックアップ用の電池、あるいはハンディターミナル1を駆動する電源部17の電池の容量の残量または出力電圧に着目し、同様の処理を行なうようにしても良い。
【0054】
その場合、バックアップ用の電池、あるいは電源部17の電池の容量の残量または出力電圧を検出する検出手段を設け、図5のステップS2aで前記検出手段により検出される電池の容量の残量または出力電圧が所定値より大きいか所定値以下かを判定し、所定値より大きい場合はステップS3、所定値以下の場合はステップS4に進んで同様に処理を行なうようにする。
【0055】
このようにすれば、バックアップ用電池の場合は、その容量の残量ないし出力電圧が小さくなってバックアップができなくなっても、印刷によるバックアップで検針データを保存することができ、検針データの収集を続行することができる。
【0056】
また、電源部17の電池の場合は、その容量の残量ないし出力電圧が小さくなって印刷が不可能となるまでに、バックアップ印刷によりできるだけ多くの検針データを保存することができ、検針データの収集をでき得るかぎり続行することができる。
【0057】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の趣旨と範囲は実施形態で説明したものに限定されないことは勿論である。本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0058】
[実施態様1] 特定のデータを収集して処理するデータ収集処理装置において、
前記データを収集するため入力する入力手段と、
該入力手段により入力された前記データを記憶する記憶手段と、
前記データの収集が所定の1単位行なわれる毎に、前記記憶手段に蓄積された前記データの内で当該1単位の分のデータをエンコードして2次元コードを生成するエンコード手段と、
該エンコード手段により前記2次元コードが生成される毎に該2次元コードを記録媒体に印刷する印刷手段と、
前記記録媒体に印刷された2次元コードの画像を読み取る読み取り手段と、
該読み取り手段により読み取られた2次元コードの画像データをデコードして前記データを復元するデコード手段を有することを特徴とするデータ収集処理装置。
【0059】
[実施態様2] 前記エンコード手段は、前記データが前記入力手段により所定の1単位の複数件数入力されて前記記憶手段に蓄積される毎に、当該蓄積された1単位の件数のデータをエンコードして2次元コードを生成することを特徴とする実施態様1に記載のデータ収集処理装置。
【0060】
[実施態様3] 前記エンコード手段は、前記データが前記入力手段により複数件数入力されて前記記憶手段に前記データが所定の1単位のバイト数蓄積される毎に、当該蓄積された1単位のバイト数のデータをエンコードして2次元コードを生成することを特徴とする実施態様1に記載のデータ収集処理装置。
【0061】
[実施態様4] 前記エンコーダ手段は、前記データの収集が所定の1単位の時間行なわれる毎に、当該1単位の時間の間に前記入力手段により入力され前記記憶手段に蓄積された前記データをエンコードして2次元コードを生成することを特徴とする実施態様1に記載のデータ収集処理装置。
【0062】
[実施態様5] 前記エンコード手段は、前記記憶手段の記憶容量の残量が所定値未満になったとき、まず前記記憶手段に記憶された前記データの内でまだエンコードしていないデータをエンコードして2次元コードを生成し、その後、前記入力手段により前記データが1件入力される毎に、当該1件のデータをエンコードして2次元コードを生成することを特徴とする実施態様2から4までのいずれか1態様に記載のデータ収集処理装置。
【0063】
[実施態様6] 前記記憶手段の記憶内容を保持するバックアップ用の電池と、
該電池の容量の残量または出力電圧を検出する検出手段を有し、
前記エンコード手段は、前記検出手段により検出される前記電池の容量の残量または出力電圧が所定値以下になったとき、まず前記記憶手段に記憶された前記データの内でまだエンコードしていないデータをエンコードして2次元コードを生成し、その後、前記入力手段により前記データが1件入力される毎に、当該1件のデータをエンコードして2次元コードを生成することを特徴とする実施態様2から4までのいずれか1態様に記載のデータ収集処理装置。
【0064】
[実施態様7] データ収集処理装置を駆動する電源としての電池と、
該電池の容量の残量または出力電圧を検出する検出手段を有し、
前記エンコード手段は、前記検出手段により検出される前記電池の容量の残量または出力電圧が所定値以下になったとき、まず前記記憶手段に記憶された前記データの内でまだエンコードしていないデータをエンコードして2次元コードを生成し、その後、前記入力手段により前記データが1件入力される毎に、当該1件のデータをエンコードして2次元コードを生成することを特徴とする実施態様2から4までのいずれか1態様に記載のデータ収集処理装置。
【0065】
[実施態様8] 特定のデータを収集して処理するデータ収集処理装置のデータバックアップ方法において、
入力手段により収集するために入力された前記データを記憶手段に記憶する記憶ステップと、
前記データの収集が所定の1単位行なわれる毎に、前記記憶手段に蓄積された前記データの内で当該1単位の分のデータをバックアップするためにエンコードして2次元コードを生成し、記録媒体に印刷するエンコード・印刷ステップと、該ステップにより前記記録媒体に印刷された2次元コードの画像を読み取る読み取りステップと、
該読み取りステップにより読み取られた2次元コードの画像データをデコードして前記データを復元するデコードステップと、
該デコードステップにより復元されたデータと前記記憶手段に記憶された前記データを照合する照合ステップを行なうことを特徴とするデータ収集処理装置のデータバックアップ方法。
【0066】
[実施態様9] 特定のデータを収集して処理するデータ収集処理装置の制御プログラムにおいて、
入力手段により収集するために入力された前記データを記憶手段に記憶する記憶ステップと、
前記データの収集が所定の1単位行なわれる毎に、前記記憶手段に蓄積された前記データの内で当該1単位の分のデータをエンコードして2次元コードを生成するエンコードステップと、
該エンコードステップにより前記2次元コードが生成される毎に該2次元コードを記録媒体に印刷する印刷ステップと、
該印刷ステップにより前記記録媒体に印刷された2次元コードの画像を読み取る読み取りステップと、
該読み取りステップにより読み取られた2次元コードの画像データをデコードして前記データを復元するデコードステップを行なうための制御手順を含むことを特徴とするデータ収集処理装置の制御プログラム。
【0067】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、特定のデータを収集して処理するデータ収集処理装置において、前記データの収集、すなわち前記データの入力と記憶手段への記憶が所定の1単位行なわれる毎に、前記記憶手段に蓄積された前記データの内で当該1単位の分のデータをエンコードして2次元コードを生成し、記録媒体に印刷するようにしたので、前記データのバックアップのための印刷を自動的に適当なタイミングで間欠的に行なうことができるとともに、前記データが大量でもバックアップのための印刷に使用する記録媒体は少量で済み、その印刷を短時間で行なうこともできる。
【0068】
また、前記記録媒体に印刷された2次元コードの画像を読み取り、その画像データをデコードして前記データを復元するようにしたので、その復元したデータを利用し、例えば復元したデータと前記記憶手段に記憶されたデータを照合することにより、記憶手段におけるデータ破壊の有無を確認することができ、さらにどの段階でデータ破壊が発生したのか大体判断することができるなどの優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による検針データ収集処理装置としてのハンディターミナルの外観を示す斜視図である。
【図2】同ハンディターミナルの全体の構成を示すブロック図である。
【図3】同ハンディターミナルのバックアップ印刷処理の制御手順を示すフローチャート図である。
【図4】同ハンディターミナルの検針データ照合処理の制御手順を示すフローチャート図である。
【図5】第2の実施形態におけるバックアップ印刷処理の制御手順を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1 ハンディターミナル
2 CPU
3 バスライン
4 ROM
5 RAM
6 シリアルインターフェース回路
7 時計回路
8 プリンタ
9 プリンタコントロール回路
10 液晶表示部
11 液晶表示部コントロール回路
12 キーボード
13 キーボードコントロール回路
14 2次元コードリーダ
15 2次元コード
16 2次元コードリーダインターフェース
17 電源部
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定のデータを収集して処理するデータ収集処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記のデータ収集処理装置として、例えば、操作者が各需要家宅を定期的に巡回して水道、ガス、或いは電力等の使用量を示す積算メータの値を検針して検針データ(使用量データ)を収集するために用いられるハンディターミナルとして構成された検針データ収集処理装置がある。この装置では、その過酷な使用条件を原因とした故障でメモリ内に保存・蓄積されていた検針データが失われる可能性があり、メモリを保護するため装置の堅牢性の向上を図ると共に、データのバックアップを行なう構成が採用されている。例えば、検針データを内蔵メモリないしメモリカードに保持するとともに、検針データの収集件数がある一定の件数に達した時点で、検針データを印字して紙で残すといった方法が採用されている。
【0003】
一方、情報処理装置において、データ格納用RAMに貯えられているデータをバーコードなどにコード化して紙などの記録媒体に印刷し、その後この媒体を読み取り走査してコードの画像データを読み取り、デコードして元のデータを復元する構成がいくつか提案されている。この構成はデータのバックアップに利用することができる。
【0004】
例えば、下記の特許文献1では、文書ファイルを紙などの媒体に印刷する際、文書ファイルに関連する説明文、音声、画像、動画などの情報をバーコードなどにコード化して媒体に埋め込み情報として文書ファイルのデータに対して埋め込み印刷した後、埋め込み情報をスキャンインし当該埋込情報に最適な形で再生する情報処理装置が開示されている。装置の具体的な構成としては、印刷処理部とスキャン/認識処理部とをそれぞれハンディプリンタとハンディスキャナとしてこれらを一体化した構造のものが示されている。
【0005】
また、近年、狭い面積で多くの情報を表現することができる2次元コードが主に流通分野等で利用されている。2次元コードの代表的なものとしてQRコードやDataMatrix等があり、かなり膨大なデータ量であってもこれらにコード化することでデータを圧縮縮小させ、狭い面積で多量のデータを表現することができる。この2次元コードを上記のバックアップに使用すれば、狭い印刷面積で多量のデータのバックアップを行なうことができる。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−003353号公報(要約、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の検針データをそのまま印字して紙で残すといったバックアップ方法では、検針データ収集処理装置の操作者一人当たりの検針数が多く検針データ量が多い場合、検針データを印字するロール紙等の記録媒体を大量に消費してしまうと共に印刷時間がかかってしまう。
【0008】
また、特許文献1に記載された装置でデータのバックアップを行なうものとすると、操作者がその都度操作して埋め込みコード情報を作成させ記録媒体へ印刷させてデータバックアップ作業を行なわせることになり、バックアップ作業を自動的に行なうことができない。
【0009】
そこで本発明の課題は、検針データに限らず特定のデータを収集して処理するデータ収集処理装置において、データのバックアップのための印刷を適当なタイミングで自動的に行なうことができると共に、データが大量でもバックアップの印刷に使用する記録媒体は少量で済み、その印刷を短時間で行なえる構成を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明によれば、
特定のデータを収集して処理するデータ収集処理装置において、
前記データを収集するため入力する入力手段と、
該入力手段により入力された前記データを記憶する記憶手段と、
前記データの収集が所定の1単位行なわれる毎に、前記記憶手段に蓄積された前記データの内で当該1単位の分のデータをエンコードして2次元コードを生成するエンコード手段と、
該エンコード手段により前記2次元コードが生成される毎に該2次元コードを記録媒体に印刷する印刷手段と、
前記記録媒体に印刷された2次元コードの画像を読み取る読み取り手段と、
該読み取り手段により読み取られた2次元コードの画像データをデコードして前記データを復元するデコード手段を有する構成を採用した。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。ここでは、データ収集処理装置として、先述した水道、ガス、或いは電力などの使用量の検針データの収集処理を行なう検針データ収集処理装置における実施形態を示す。なお、本発明は検針データ収集処理装置以外のデータ収集処理装置にも適用できることは勿論である。
【0012】
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態を図1〜図4により説明する。まず、図1に示すように本実施形態の検針データ収集処理装置は、上面に液晶表示部10とキーボード12が設けられると共に、先端部にプリンタ8と、スキャナからなる2次元コードリーダ14が設けられたハンディターミナル1として構成されており、後述のようにバックアップする検針データをコード化した2二次元コード15をプリンタ8で記録媒体の用紙Pに印刷できるとともに、2次元コードリーダ14により2次元コード15の画像を読み取り、その画像データをデコードして元の検針データを復元できるようになっている。
【0013】
次に、図2はハンディターミナル1の構成を示すブロック図である。ハンディターミナル1は、装置全体の制御の主体となるCPU2を搭載し、これにバスライン3を介して以下の構成が接続される。
【0014】
ROM4は、CPU2の制御プログラムなどのデータを格納している。
【0015】
RAM5は、CPU2が処理する表示データ、検針データ、印刷データ、2次元コードデータなどの各種のデータの格納に用いられる。
【0016】
シリアルI/F(インターフェース)回路6は、ハンディターミナル1が接続される不図示のホスト装置であるパソコンなどの情報処理装置との間で行なうシリアルデータ伝送の制御を行なう。
【0017】
時計回路7は、CPU2とは独立して現在時刻、時間の計時を行なう。
【0018】
プリンタコントロール回路9はCPU2の指示に従ってプリンタ8を制御し、顧客に対するお知らせ表や料金の振込み用紙、振込み済み通知書及び後述するバックアップ用の2次元コードなどの印刷を行なわせる。
【0019】
液晶表示部コントロール回路11は、CPU2の指示に従って液晶表示部10を制御し、各種の情報を表示させる。
【0020】
キーボードコントロール回路13はキーボード12の各キーの操作に応じて各キーに対応するコード信号を生成し、キー入力としてCPU2に入力する。
【0021】
2次元コードリーダ14は、スキャナから構成され、図1に示した用紙Pに印刷された2次元コード15の画像を読み取り、その画像データを出力する。
【0022】
2次元コードリーダI/F16は、CPU2の指示に従って2次元コードリーダ14を駆動し、2次元コード15の画像を読み取らせるとともに、その画像データをデコードし、2次元コード15の元のデータを復元する。
【0023】
電源部(電池)17は、上記の各部に電力を供給する。
【0024】
次に、上記構成からなるハンディターミナル1の動作について説明する。操作者は、検針対象区域内の各需要家宅を巡回して検針業務を行ない検針データを収集する。すなわち、各需要家宅の水道、ガス、或いは電力などの使用量を示す積算メータの値を検針し、逐次その結果の検針データをキーボード12の操作によりハンディターミナル1に入力する。入力された検針データはRAM5に格納され、保存される。この検針データ収集中に、ハンディターミナル1においてRAM5に順次格納され蓄積される検針データをバックアップするために2次元コードにエンコードして印刷する(以下、バックアップ印刷という)処理が自動的に行なわれる。
【0025】
このバックアップ印刷処理は、CPU2がROM4に格納された制御プログラムに従って図3のフローチャートに示す制御手順で以下のように行なう。
【0026】
すなわち、検針業務の開始に伴って、この処理を開始し、まずステップS1で1回の検針作業(検針データ収集作業)が行なわれ、キーボード12から1件の検針データが入力されたら、その検針データをRAM5に格納する。
【0027】
次にステップS2において、その日の検針作業が終了か否かを例えばその日の検針業務のノルマの検針数が達成されたか否かなどにより判定する。そして、その日の検針作業が終了ならば検針業務完了として処理を終了するが、終了でない場合は、ステップS3に進む。
【0028】
ところで本実施形態では、検針データの収集が所定の1単位行なわれる毎にバックアップ印刷を行なう。前記の単位は、収集した検針データの件数、バイト数、あるいは収集作業の時間のいずれか1つの単位とし、例えば、検針データの件数の場合は1日300件検針するものとして30件を1単位として30件毎に、検針データのバイト数の場合は100KBを1単位として100KB毎に、時間の場合は1日8時間収集作業を行なうものとして1時間を1単位として1時間毎というようにバックアップ印刷を行なう。
【0029】
このためステップS3では、現時点でバックアップ印刷する1単位の区切りに達したか否か判定する。具体的には、キーボード12により入力されてRAM5に蓄積された検針データの件数が30件、60件、90件…などの30件単位の区切りに達したか、RAM5に蓄積された検針データのバイト数が100KB、200KB、300KB…などの100KB単位の区切りに達したか、あるいは時計回路7により計時される収集作業時間が1時間、2時間、3時間…などの1時間単位の区切りに達したかなどと判定する。
【0030】
そして、バックアップ印刷する1単位の区切りに達していなければステップS1に戻り、ステップS1以下の処理を繰り返すが、区切りに達していたらステップS4に進む。
【0031】
ステップS4では、RAM5に蓄積された検針データの内で今回の1単位の分の検針データ、すなわち例えば30件単位の場合は最新の30件の検針データ、100KB単位の場合は最新の100KBの検針データ、1時間単位の場合は過去1時間の間にキーボード12から入力されてRAM5に蓄積された検針データをQRコード等の2次元コードに変換するエンコード処理を行う。
【0032】
次に、ステップS5に進み、プリンタコントロール回路9を介してプリンタ8を制御し、ステップS4で生成した2次元コードを記録媒体の用紙に印刷させる。その後、ステップS1に戻り、ステップS1以下の処理を繰り返す。
【0033】
このようにして本実施形態のハンディターミナル1では、検針データの収集が所定の1単位行なわれる毎に、RAM5に蓄積された検針データの内で当該1単位の分の検針データをエンコードして2次元コードを生成し、記録媒体の用紙に印刷する。
【0034】
なお、ステップS2の判定で、その日の検針作業が終了と判定して処理を終了しようとする際に、RAM5に蓄積された検針データの内でバックアップ印刷されていない1単位未満、たとえば30件未満、100KB未満ないし1時間未満の検針データが残る場合があり得る。この場合、この残りの検針データのバックアップ印刷を行なってから処理を終了することは勿論である。
【0035】
一方、本実施形態のハンディターミナル1では、検針データ収集作業の完了後に、キーボード12からの入力に応じて、上述したバックアップ印刷処理により用紙に印刷された2次元コードを読み取りデコードして元の検針データを復元し、RAM5に保存されている検針データと一致するか否か比較する検針データ照合処理を行う。
【0036】
この処理は、CPU2がROM4に格納された制御プログラムに従って図4のフローチャートに示す制御手順で以下のように行なう。
【0037】
すなわち、まずステップS11で2次元コードリーダI/F16を介して2次元コードリーダ14を制御し、通常は複数枚の用紙に1つづつ印刷されている複数の2次元コードの内の1つの画像を読み取らせる。
【0038】
次に、ステップS12で2次元コードリーダI/F16に読み取られた2次元コードの画像データのデコードを行なわせ、それにより復元された1単位分の検針データをRAM5に格納する。
【0039】
次に、ステップS13において、上記のデコード結果の1単位分の検針データと、元からRAM5に格納されている収集された検針データの内で前記1単位分に対応する1単位分の検針データとを一致するか否か比較する。
【0040】
そして、一致しなかった場合、すなわち上記の元からRAM5に格納されている1単位分の検針データが破壊されていると判断できる場合、ステップS14で例えば上記元の検針データが破壊されNGであることを液晶表示部12に表示させる。
【0041】
一方、ステップS13で一致した場合、ステップS15で通常複数印刷される二次元コードの検針データ(バックアップデータ)の全ての照合が完了したか否か判定し、未完了の場合はステップS11に戻り、次の2次元コードに対してステップS11以下の処理を繰り返す。
【0042】
また、ステップS15で全ての検針データの照合が完了した場合、つまり、2次元コードによるバックアップデータと元からRAM5に格納されている検針データの全てが一致していた場合、ステップS16で例えば検針作業に問題(データ破壊)がなくてOKであることを液晶表示部10に表示させ、その後、照合処理を完了する。
【0043】
このように検針データ照合処理を行なうことにより、RAM5に蓄積されている収集された検針データが破壊されているか否かを確認することができる。また、ステップS14でNGが表示された場合、そのとき比較している1単位分の検針データの2次元コードを印刷した以降の段階で装置に何らかの故障や操作ミスなどが発生し、RAM5に保存されていたデータが破壊されたと判断することができる。
【0044】
以上のような本実施形態によれば、検針データの収集が所定の1単位行なわれる毎に、自動的にその1単位の分の検針データのバックアップ印刷を行なうことができるとともに、検針データを狭い面積で多量のデータを表現できる2次元コードにエンコードして印刷するので、バックアップ印刷する検針データが大量でも印刷に使用する用紙は少量で済むとともに、バックアップ印刷を短時間で行なうことができる。また、検針データ照合処理を行なうことにより、RAM5に蓄積されている収集された検針データが破壊されているか否かを確認することができる。しかも、どの段階で検針データが破壊されたのかも大体判断することができ、それによりデータ破壊の原因を突き止め易くなり、その原因を除去することによりデータ破壊を防止して装置の信頼性を向上することができる。
【0045】
[第2の実施形態]
上述した第1の実施形態において、図3で説明したバックアップ印刷の処理手順では、RAM5において検針データ記憶領域の記憶容量の残量が少なくなり、例えば1件分の検針データに対応する容量より少なくなった場合、それ以降は検針データを収集しようとしても検針データを保存できず、収集できないことになる。また、その時にRAM5に格納された検針データの内でまだバックアップ印刷されていない1単位未満の検針データがあれば、その検針データのバックアップ印刷もなされないことになる。そこで、この問題に対処できるようにした第2の実施形態によるバックアップ印刷処理を図5により説明する。
【0046】
図5は第2の実施形態におけるバックアップ印刷処理の制御手順を示すフローチャートであり、ステップS1,S2,S3,S4,S5は、第1の実施形態の図3のステップS1,S2,S3,S4,S5と共通であるが、ステップS2とS3の間にステップS2aが挿入されている点が異なっている。なお、この制御の前提として、RAM5における検針データ記憶領域の記憶容量の残量の不足を判断する容量のしきい値が予め指定値としてキーボード12からの入力により設定されているものとする。なお、前記のしきい値が固定値としてROM4に設定されているものとしてもよい。
【0047】
図5の制御手順では、ステップS1で1回の検針作業がなされ、1件の検針データが入力され、RAM5に格納された後、ステップS2の判定で1日の検針作業が終了でなければ、ステップS2aでRAM5における検針データ記憶領域の記憶容量の残量が上記の指定値以上であるか否か判定する。
【0048】
そして指定値以上であれば、ステップS3で前述したバックアップ印刷する1単位の区切りに達したか否か判定し、達していなければステップS1に戻るが、達していればステップS4でRAM5に蓄積された検針データの内で今回の1単位の分の検針データをエンコードして2次元コードを生成し、ステップS5でその2次元コードをプリンタ8に印刷させる。その後、ステップS1に戻る。
【0049】
一方、ステップS2aの判定で上記残量が指定値未満だったら、ステップS4で検針データのエンコード処理を行なって2次元コードを生成した後、ステップS5で2次元コードを印刷させ、その後、ステップS1に戻る。
【0050】
ここで最初にステップS2aからS4に移行した場合、その前にステップS1で入力された1件の検針データの他に、RAM5に蓄積された検針データの内で、まだエンコードしておらずバックアップ印刷していない残りの検針データ(前述の1単位分未満となる)が存在する場合がある。その場合は、前記1件の検針データを含めて残りのデータ全体をエンコードする。すなわち、前記1件を含む残りのデータ全体をエンコードした2次元コードが印刷されることになる。
【0051】
また、ステップS2aからS4への移行で2回目以降は、その前のステップS1で入力された1件の検針データ以外にバックアップ印刷していない検針データがないので、前記1件の検針データのみエンコードすることになる。すなわち、2回目以降は1件の検針データが入力される毎に、その1件の検針データが2次元コードにエンコードされて印刷されることになる。
【0052】
このような本実施形態によれば、RAM5の検針データ記憶領域の記憶容量の残量がなくなっても、RAM5に記憶された検針データについては最後のデータまで残りなくバックアップ印刷を行なえると共に、それ以後検針データをRAM5に記憶できなくてもバックアップ印刷して保存できるので、検針データ収集作業を続行することができる。
【0053】
尚、本実施形態においては、RAM5の検針データ記憶領域の記憶容量の残量について着目して上記のようにバックアップ印刷処理を行なったが、RAM5の記憶内容を保持するバックアップ用の電池、あるいはハンディターミナル1を駆動する電源部17の電池の容量の残量または出力電圧に着目し、同様の処理を行なうようにしても良い。
【0054】
その場合、バックアップ用の電池、あるいは電源部17の電池の容量の残量または出力電圧を検出する検出手段を設け、図5のステップS2aで前記検出手段により検出される電池の容量の残量または出力電圧が所定値より大きいか所定値以下かを判定し、所定値より大きい場合はステップS3、所定値以下の場合はステップS4に進んで同様に処理を行なうようにする。
【0055】
このようにすれば、バックアップ用電池の場合は、その容量の残量ないし出力電圧が小さくなってバックアップができなくなっても、印刷によるバックアップで検針データを保存することができ、検針データの収集を続行することができる。
【0056】
また、電源部17の電池の場合は、その容量の残量ないし出力電圧が小さくなって印刷が不可能となるまでに、バックアップ印刷によりできるだけ多くの検針データを保存することができ、検針データの収集をでき得るかぎり続行することができる。
【0057】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の趣旨と範囲は実施形態で説明したものに限定されないことは勿論である。本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0058】
[実施態様1] 特定のデータを収集して処理するデータ収集処理装置において、
前記データを収集するため入力する入力手段と、
該入力手段により入力された前記データを記憶する記憶手段と、
前記データの収集が所定の1単位行なわれる毎に、前記記憶手段に蓄積された前記データの内で当該1単位の分のデータをエンコードして2次元コードを生成するエンコード手段と、
該エンコード手段により前記2次元コードが生成される毎に該2次元コードを記録媒体に印刷する印刷手段と、
前記記録媒体に印刷された2次元コードの画像を読み取る読み取り手段と、
該読み取り手段により読み取られた2次元コードの画像データをデコードして前記データを復元するデコード手段を有することを特徴とするデータ収集処理装置。
【0059】
[実施態様2] 前記エンコード手段は、前記データが前記入力手段により所定の1単位の複数件数入力されて前記記憶手段に蓄積される毎に、当該蓄積された1単位の件数のデータをエンコードして2次元コードを生成することを特徴とする実施態様1に記載のデータ収集処理装置。
【0060】
[実施態様3] 前記エンコード手段は、前記データが前記入力手段により複数件数入力されて前記記憶手段に前記データが所定の1単位のバイト数蓄積される毎に、当該蓄積された1単位のバイト数のデータをエンコードして2次元コードを生成することを特徴とする実施態様1に記載のデータ収集処理装置。
【0061】
[実施態様4] 前記エンコーダ手段は、前記データの収集が所定の1単位の時間行なわれる毎に、当該1単位の時間の間に前記入力手段により入力され前記記憶手段に蓄積された前記データをエンコードして2次元コードを生成することを特徴とする実施態様1に記載のデータ収集処理装置。
【0062】
[実施態様5] 前記エンコード手段は、前記記憶手段の記憶容量の残量が所定値未満になったとき、まず前記記憶手段に記憶された前記データの内でまだエンコードしていないデータをエンコードして2次元コードを生成し、その後、前記入力手段により前記データが1件入力される毎に、当該1件のデータをエンコードして2次元コードを生成することを特徴とする実施態様2から4までのいずれか1態様に記載のデータ収集処理装置。
【0063】
[実施態様6] 前記記憶手段の記憶内容を保持するバックアップ用の電池と、
該電池の容量の残量または出力電圧を検出する検出手段を有し、
前記エンコード手段は、前記検出手段により検出される前記電池の容量の残量または出力電圧が所定値以下になったとき、まず前記記憶手段に記憶された前記データの内でまだエンコードしていないデータをエンコードして2次元コードを生成し、その後、前記入力手段により前記データが1件入力される毎に、当該1件のデータをエンコードして2次元コードを生成することを特徴とする実施態様2から4までのいずれか1態様に記載のデータ収集処理装置。
【0064】
[実施態様7] データ収集処理装置を駆動する電源としての電池と、
該電池の容量の残量または出力電圧を検出する検出手段を有し、
前記エンコード手段は、前記検出手段により検出される前記電池の容量の残量または出力電圧が所定値以下になったとき、まず前記記憶手段に記憶された前記データの内でまだエンコードしていないデータをエンコードして2次元コードを生成し、その後、前記入力手段により前記データが1件入力される毎に、当該1件のデータをエンコードして2次元コードを生成することを特徴とする実施態様2から4までのいずれか1態様に記載のデータ収集処理装置。
【0065】
[実施態様8] 特定のデータを収集して処理するデータ収集処理装置のデータバックアップ方法において、
入力手段により収集するために入力された前記データを記憶手段に記憶する記憶ステップと、
前記データの収集が所定の1単位行なわれる毎に、前記記憶手段に蓄積された前記データの内で当該1単位の分のデータをバックアップするためにエンコードして2次元コードを生成し、記録媒体に印刷するエンコード・印刷ステップと、該ステップにより前記記録媒体に印刷された2次元コードの画像を読み取る読み取りステップと、
該読み取りステップにより読み取られた2次元コードの画像データをデコードして前記データを復元するデコードステップと、
該デコードステップにより復元されたデータと前記記憶手段に記憶された前記データを照合する照合ステップを行なうことを特徴とするデータ収集処理装置のデータバックアップ方法。
【0066】
[実施態様9] 特定のデータを収集して処理するデータ収集処理装置の制御プログラムにおいて、
入力手段により収集するために入力された前記データを記憶手段に記憶する記憶ステップと、
前記データの収集が所定の1単位行なわれる毎に、前記記憶手段に蓄積された前記データの内で当該1単位の分のデータをエンコードして2次元コードを生成するエンコードステップと、
該エンコードステップにより前記2次元コードが生成される毎に該2次元コードを記録媒体に印刷する印刷ステップと、
該印刷ステップにより前記記録媒体に印刷された2次元コードの画像を読み取る読み取りステップと、
該読み取りステップにより読み取られた2次元コードの画像データをデコードして前記データを復元するデコードステップを行なうための制御手順を含むことを特徴とするデータ収集処理装置の制御プログラム。
【0067】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、特定のデータを収集して処理するデータ収集処理装置において、前記データの収集、すなわち前記データの入力と記憶手段への記憶が所定の1単位行なわれる毎に、前記記憶手段に蓄積された前記データの内で当該1単位の分のデータをエンコードして2次元コードを生成し、記録媒体に印刷するようにしたので、前記データのバックアップのための印刷を自動的に適当なタイミングで間欠的に行なうことができるとともに、前記データが大量でもバックアップのための印刷に使用する記録媒体は少量で済み、その印刷を短時間で行なうこともできる。
【0068】
また、前記記録媒体に印刷された2次元コードの画像を読み取り、その画像データをデコードして前記データを復元するようにしたので、その復元したデータを利用し、例えば復元したデータと前記記憶手段に記憶されたデータを照合することにより、記憶手段におけるデータ破壊の有無を確認することができ、さらにどの段階でデータ破壊が発生したのか大体判断することができるなどの優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による検針データ収集処理装置としてのハンディターミナルの外観を示す斜視図である。
【図2】同ハンディターミナルの全体の構成を示すブロック図である。
【図3】同ハンディターミナルのバックアップ印刷処理の制御手順を示すフローチャート図である。
【図4】同ハンディターミナルの検針データ照合処理の制御手順を示すフローチャート図である。
【図5】第2の実施形態におけるバックアップ印刷処理の制御手順を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1 ハンディターミナル
2 CPU
3 バスライン
4 ROM
5 RAM
6 シリアルインターフェース回路
7 時計回路
8 プリンタ
9 プリンタコントロール回路
10 液晶表示部
11 液晶表示部コントロール回路
12 キーボード
13 キーボードコントロール回路
14 2次元コードリーダ
15 2次元コード
16 2次元コードリーダインターフェース
17 電源部
Claims (1)
- 特定のデータを収集して処理するデータ収集処理装置において、
前記データを収集するため入力する入力手段と、
該入力手段により入力された前記データを記憶する記憶手段と、
前記データの収集が所定の1単位行なわれる毎に、前記記憶手段に蓄積された前記データの内で当該1単位の分のデータをエンコードして2次元コードを生成するエンコード手段と、
該エンコード手段により前記2次元コードが生成される毎に該2次元コードを記録媒体に印刷する印刷手段と、
前記記録媒体に印刷された2次元コードの画像を読み取る読み取り手段と、
該読み取り手段により読み取られた2次元コードの画像データをデコードして前記データを復元するデコード手段を有することを特徴とするデータ収集処理装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016136322A (ja) * | 2015-01-23 | 2016-07-28 | 中国電力株式会社 | 検針装置 |
-
2002
- 2002-12-09 JP JP2002356173A patent/JP2004192082A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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