JP2004191475A - 転写装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】中間転写体から飛散する現像剤の発生を防止して画像乱れや装置内の汚染されには周辺部への漏洩を未然に防止することができる構成を備えて転写装置を提供する。
【解決手段】複数の張架ローラ5A、5Fに掛け回されて展張部が形成される転写体500に対して像担持体1からの画像を静電転写するための転写電界形成手段501Aを備えた転写装置において、上記張架ローラのうちの少なくとも一つが上記転写電界形成手段501Aと同じ極性の電界を形成可能な構成5A1とされていることを特徴としている。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成方法および装置に関し、さらに詳しくは、感光体からの画像を転写される中間転写体を備えてフルカラー画像をシートの両面に一括転写するための転写装置および画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機やプリンタあるいはファクシミリ装置や印刷機などの画像形成装置においては、単一色のみでなくフルカラーを含む多色の画像を形成できる構成が知られている。
フルカラー画像を形成する場合には、一つの潜像担持体としてのドラム状の感光体に複数の現像装置が接触可能に配置され、感光体の一回転毎に各々の色のトナー像を作成し、その像を感光体から中間転写体、もしくは転写ドラムなどに保持された紙などの転写材に順次転写してカラートナー像を作成する、いわゆる1ドラム方式がある(例えば、非特許文献1)。
【0003】
一方、1ドラム方式の場合には、感光体を4回転させる必要があるために、近年要望が高いモノクロ並みのスピードによるフルカラー画像形成には不適切であるために、感光体を色の数だけ増やして(通常3本か4本)それら感光体を並置し、各感光体に対応してそれぞれの現像器を配置し、紙を各感光体に連続して接触させることによりカラー画像を得られる、いわゆるタンデム方式又はインライン方式の構成を採用した画像形成装置も提案されている(例えば、非特許文献2)。
【0004】
一方、各感光体から紙に画像を転写する方式には、前述した1ドラム方式に採用されているような、各感光体から直接紙等の転写材に転写を行う方式だけでなく、各感光体の画像を転写材の搬送手段としてではなく画像の転写体としての中間転写体に順次転写することにより重畳転写する1次転写行程と、1次転写によって重畳転写された画像を紙に対して一括転写する2次転写行程とを備えた中間転写方式がある。(例えば、特許文献1)中間転写方式は、装置内のレイアウトの自由度が高いこと、紙などの転写材のサイズなどの対応力に優れている等の利点がある。
【0005】
中間転写方式を用いた転写装置では、感光体上の電荷を帯びた画像であるトナー像を中間転写体に転写するために、中間転写体の裏側から電界形成手段により電圧印加により電界を形成し、その電界による静電吸着力を用いてトナー像を静電吸着することにより転写を行う方法が一般に用いられている。
【0006】
【非特許文献1】
電子写真学会,「続 電子写真技術の基礎と応用」(1996年,11月15日,初版第1刷,p34,図1.23)
【非特許文献2】
電子写真学会,「続 電子写真技術の基礎と応用」(1996年,11月15日,初版第1刷,p36,図1.25)
【特許文献1】
特開2001−296755号公報(段落「0014」欄、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
中間転写体は、ドット再現性や転写の際に発生した浮遊トナーが飛散する現象である転写チリの発生が中間転写体の電気抵抗に影響されることから、その抵抗を高めに設定することがこれら不具合の発生を防止する上で効果があることが知られている。このため、中間転写体は表面抵抗率や体積抵抗率が中抵抗と称される領域あるいはそれ以上に設定されることが多い。ちなみに中間転写体の抵抗が低い場合には転写バイアスによる電荷がリークしやすくなることで転写効率が悪化し、高抵抗の場合には電荷の帯電電位が上昇することで絶縁破壊による放電が発生して現像剤同士が反撥して飛散しやすくなる。
【0008】
しかし、このような抵抗域を有する中間転写体は、転写行程において電界を形成されるための電圧印加により、数十Vから数百Vに帯電してしまうことも周知である。特に、体積抵抗率が1011Ω・cmを超える領域の中間転写体では帯電量が数KVにまで達する場合もある。
このような帯電は、空気中のイオンと中和したりすることで除々に滅衰するが、電子写真方式を用いた画像形成装置に使用される上記抵抗域の中間転写体では、滅衰しきるまでに数秒から数十分、絶縁に近い領域であれば数時問の滅衰時間が必要となる。
さらに加えて、中問転写体そのものの帯電だけでなく、中問転写体上には、現像剤による電界も形成される。特に、フルカラー画像形成装置においては、最低でも4色の現像剤を使用するため、装置内で画像として形成される現像剤の総量は、従来の白黒電子写真装置に比較して格段に多い。
【0009】
現像剤は電荷を帯びているので、現像剤の付着量が多いほど、現像剤が中聞転写体上での帯電電位はより高くなり電界も大きくなる。このように、中問転写体や中問転写体上の現像剤による帯電電位が発生した場含、以下のような問題があった。
【0010】
まず、中間転写体および中問転写体上の現像剤による中間転写体の帯電電位が大きくなった場合には、転写工程を通過後に、中間転写体に接触する最初の部材の位置において、中間転写体および中間転写体上の現像剤による帯電電位の大きさによりその部材との間に電界が形成され、この電界に引きつけられて中間転写体上の現像剤が崩れると、静電的に均衡して付着している現像剤に余分な現像剤が侵入することで現像剤同士の反撥が起こり一部の現像剤が装置内に飛散してしまう現象が発生した。この現象は、中間転写体の抵抗が高いほど、つまり中間転写体および中問転写体上の現像剤に発生する帯電電位が大きいほどより顕著で、また、装置内で形成される現像剤量が多いほど、現像剤の飛散が発生しやすくなることがわかってきた。特に、転写工程の直後は中間転写体の自己放電による電位滅衰が少なく帯電電位が大きい状態であるために、転写工程直後に中間転写体に接触する部材、特に接触する部材が導電性である場合に問題が深刻であることがわかった。そしてこれらのような現像剤の飛散現象により、特に問題となるのが、転写体上の現像剤が飛散すると、転写体上の現像剤画像が崩れてしまい、結果として画像を乱してしまうことである。特に、2色、3色の現像剤によって形成された線画部分が顕著で、転写体の進行方向の後ろ側に尾を引くように流れてしまうものである。
【0011】
それ以外にも、現像剤が飛散した場合、飛散した現像剤が装置内部を汚染してしまうことにより画像問題にまで発展することがあった。機内内部の汚染が堆積すると、堆積した現像剤は、時に、紙などの転写材の上に落下して画像上の汚れとして顕在化してしまう不具合を発生させる場合がある。直接転写材の上に落ちなくても、転写材の搬送路に落下して転写材が通過した時に転写材に汚れとして付着する場合もある。また、飛散した現像剤の一部は、装置内の気流に乗って排気ダクトに流れ込み、排気ダクト出口にあるフィルターにより捕集される。しかし、フィルターの捕集能カを超える畳の現像剤が入カされた場合や、フィルターの目よりも小さな現像剤の微粉が入カされた場合は、ひどい場含には、現像剤の一部が装置外に排出されてしまう不具含が発生することなどもあった。
【0012】
本発明の目的は、上記従来の転写装置における問題、特に中間転写方式における問題に鑑み、中間転写体から飛散する現像剤の発生を防止して画像乱れや装置内の汚染されには周辺部への漏洩を未然に防止することができる構成を備えた写装置および画像形成装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、複数の張架ローラに掛け回されて展張部が形成される転写体に対して像担持体からの画像を静電転写するための転写電界形成手段を備えた転写装置において、上記張架ローラのうちの少なくとも一つが上記転写電界形成手段と同じ極性の電界を形成可能な構成とされていることを特徴としている。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明に加えて、上記張架ローラは、上記転写電界形成手段により電界形成される構成であることを特徴としている。
【0015】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明に加えて、上記張架ローラは、上記転写電界形成手段が上記転写体に当接する際のバックアップローラとして用いられることを特徴としている。
【0016】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のうちの一つに記載の発明に加えて、上記電界成形に用いられる張架ローラは、上記転写体の移動方向における上記転写電界形成手段の下流側で、かつ、該転写体が上記転写電界形成手段を通過した後に最初に接触しているローラが用いられることを特徴としている。
【0017】
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のうちの一つに記載の発明に加えて、上記張架ローラにおいて形成される電界は、上記転写電界形成手段により形成される電界と同じ電界強度を設定されることを特徴としている。
【0018】
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のうちの一つに記載の転写装置を画像形成装置に用いることを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態による画像形成装置の要部構成を示す模式図であり、同図に示した画像形成装置1は、フルカラー画像を形成可能なカラープリンタである。本発明はカラープリンタだけではなく、静電記録方式や電子写真方式を利用可能なファクシリミリ装置や複写機あるいは印刷機を対象とすることも可能である。
【0020】
図1に示す実施形態は、前述した画像形成方式のうちで1ドラム方式を対象とする画像形成装置が前提となっている。
【0021】
図1において、画像形成装置100は、潜像担持体として図1において反時計方向の回転方向が設定されているドラム状の感光体(以下、感光体ドラムという)1を備え、感光体ドラム1の周囲には、感光体ドラム1の回転に順じて画像形成処理を実行する帯電装置2,書き込み装置(便宜上、光路を示す)3,現像装置4,転写装置5およびクリーニング装置6がそれぞれ配置されている。
【0022】
感光体ドラム1は、有機感光層を備えた構成とされ、図示しない駆動機構により反時計方向に回転しながら帯電装置2による−200V〜−2KVに一様帯電され、書き込み装置3からの光走査(本実施形態ではレーザ光が用いられる)に応じた静電潜像が形成されるようになっている。
【0023】
現像装置4は、走査光と補色関係にある色であるイエロー、マゼンタ、シアンおよび黒の各色トナーを含む現像剤を供給可能な現像部4Y、4M、4Cおよび4Kが回転支持部の周方向に沿って等分位置に配置されたリボルバー構造をなし、各現像部からの現像剤が感光体ドラム1の静電潜像に供給されて可視像処理することができる。本実施形態では、トナーとキャリアとを混合した2成分系現像剤において負帯電性のトナーを用いたネガ−ポジ現像が実施されるようになっている。
【0024】
転写装置5は、複数の張架ローラ5A〜5Fに掛け回されて少なくとも感光体ドラム1と対峙する展張面を形成されるベルト状の転写体500を備えており、転写体500は、矢印Fで示す方向に移動するようになっている。
【0025】
転写体500は、感光体ドラム1に形成された各色の画像が順次転写される1次転写行程と、重畳転写された画像を紙などの転写材に一括転写する2次転写行程とを実施できる部材であり、このため、転写体500には、感光体ドラム1と対峙する内側に1次転写電界形成手段501Aと接続されている1次転写バイアスローラ501が、そして転写材Sの搬送路と対峙する位置に一括転写電界形成手段として2次転写装置502がそれぞれ設けられている。
【0026】
転写体500は、図2に示すように、厚さ方向の順次積層されている基層500A、弾性層500B、被覆層500Cとを備えている。基層500Aは、フッ素系樹脂や伸びの大きなゴム材料に帆布等の伸びが少ない材料を用いて構成された基層を有し、その上には弾性層500Bが配置されている。
弾性層500Bは、フッ素系ゴムやアクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム等の材料が用いられている。
弾性層500Bの表面に位置する被覆層500Cは、フッ素系樹脂をコーティングして平滑性のよい材料を被覆して構成されている。
【0027】
1次転写バイアスローラ501は、転写体500を挟んで感光体ドラム1と対向当接しているが、この位置を挟んで両側には転写体500を展張させて感光体ドラム1との接触面を転写ニップ面として構成するための張架ローラ5A、5Fが位置決めされている。
【0028】
転写体500は、転写位置を通過した後、クリーニング装置503によって表面に残存する現像剤を除去されるようになっている。
クリーニング装置503は、転写体500に当接するクリーニングブラシ503Aとクリーニングブレード503Bとで構成されており、クリーニングブラシ503Aにはステアリン酸などの潤滑剤を塗布する塗布手段503A1が設けられている。
【0029】
2次転写装置502は、転写体500に対して接離可能な転写バイアスローラで構成されて転写行程時に転写体500に接触することができ、転写行程において表面に付着した紙粉や現像剤などの異物がブレードを備えたクリーニング装置504によって除去されるようになっている。
【0030】
2次転写装置502に対しては、給紙装置(図示されず)から給送される紙などの転写材Sがレジストローラ7によって給送開始タイミングを設定されたうえで移動してくることができ、転写体500上の重畳画像あるいは単一色の画像を転写されるようになっている。
2次転写装置502を通過して転写材Sは、搬送ベルト8により定着装置9に向けて搬送され、定着装置9によって定着された後に排出される。
【0031】
図1に示す画像形成装置100では、図示しないスイッチあるいは画像形成コントローラからの出力信号によりスタート信号が画像形成処理を実行する各装置の駆動部において画像形成のための準備が行われる。
感光体ドラム1は、その回転過程において第1色目の単色画像が画像形成プロセスに順じて形成され、その画像が中間転写体500に対して1次転写バイアスローラ501により転写される。感光体ドラム1に形成される画像が単一色のみである場合には中間転写体500に転写された画像が2次転写装置502を介して転写材Sに転写される。
【0032】
複数の色の画像形成を行う場合には、再度感光体ドラム1に対して第1色目とは異なる色の画像が形成されて中間転写体500に1次転写され、この1次転写を設定された色の数に対応させて行うことで転写体500に複数の色画像が重畳転写される。転写体500上に担持されている重畳転写による画像は2次転写装置502により転写材Sに対して一括転写される。
2次転写装置502を通過して転写材Sは転写体500が掛け回されているローラの曲率を利用した曲率分離が行われて搬送ベルト8により定着装置9に搬送され、定着されて排出される。
【0033】
一方、図3は色毎の画像形成が可能な画像形成処理部を転写体の展張方向に並置した、いわゆるタンデム方式を採用した構成を示しており、その構成を簡単に説明すると次の通りである。
画像形成装置内部のほぼ中心には無端状のベルトを用いた転写体500’が設けられている。
転写体500’は、図2に示した構成と同様な断面構造を備え、複数の支持ローラ5A’〜5E’に掛け回され、矢印F’で示す方向(時計回り)に移動できるようになっている。
【0034】
転写体500’の内側において、中間転写体500’を挟んで各画像形成処理部に位置する感光体1Y、1M、1C、1Kと対向する位置には、1次転写バイアスローラ501’が設置され、それぞれに1次転写用電界形成手段501A’が接続されている。
これら1次転写バイアスローラ501’の近傍には、転写体500’の展張方向に沿って転写体500’の移動方向下流側には、転写体500’を安定して1次転写部を通過させるために、それぞれバックアップ部材としての張架ローラ501Y、501M、501C、501Cが設置されている。
【0035】
図3に示す構成では、支持ローラのうちの2次転写位置を通過した後に相当する位置には、画像を転写材Sに転写した後に中間転写体500’上に残留する残留トナーを除去する転写体クリーニング装置503’が設けられている。
【0036】
転写体500’における展張面に対向している各画像形成処理部は、矢印で示すように反時計方向に回転可能で各色毎の画像を形成可能な感光体1Y、1M、1C、1Kが設けられ、感光体の周囲には、帯電装置2Y、2M、2C、2K、書き込み装置3Y、3M、3C、3K、現像装置4Y、4M、4C、4Kおよび1次転写位置通過後に相当する位置にはクリーニング装置6’がそれぞれ配置されている。現像装置4Y、4M、4C、4Kは、図1に示した構成と違って、単一色を対象とした現像剤の供給が可能な構成とされている。
【0037】
図3に示す構成の画像形成装置においては、図示しないが、本体に備えられたスイッチ、もしくはプリンタコントローラからの出力信号によりスタート信号が入力されると、不図示の駆動モータで支持ローラ5A’〜5E’のいづれかを回転駆動して他の支持ローラを従動回転し、転写体500’を駆動する。
同時に、個々の感光体1Y、1M、1C、1Kを回転して各感光体上にそれぞれ必要に応じて、ブラック・イエロー・マゼンタ・シアンの単色画像を形成する。そして、転写体500’の搬送とともに、それらの単色画像を順次転写して中間転写体501上に単色または合成カラーの画像を形成する。
【0038】
一方、不図示の本体に備えられたスイッチ、もしくはプリンタコントローラからの出力信号によりスタート信号が入力されると図示しない給紙装置からくり出された転写材Sがレジストローラ7によりレジストタイミングを設定されたうえで2時転写位置に向け繰り出され、転写体500’上の画像位置との転写位置を整合されて2次転写位置にて画像を転写される。
【0039】
画像転写後の転写材Sは、転写材搬送装置8で搬送して定着装置9により定着されて排出される。本実施形態での定着装置9は、図1に示した構成も含めて熱と圧力とにより現像剤、この場合にはトナーを融解させて転写材に浸透させる熱ローラ定着方式が用いられている。
【0040】
一方、画像転写後の転写体500’は、中間転写体クリーニング装置503’で、画像転写後に転写体500’上に残留する残留トナーを除去し、再度の画像形成に備えるようになっている。
【0041】
転写体500,500’に対して転写電界を形成する構成は図4および図5に示されている。
図4(A)は図1に示した1ドラム方式を対象とした場合を、そして図4(B)は図3に示したタンデム方式を対象とした場合をぞれぞれ示している。
図4(A)において、転写体500における1次転写位置には、1次転写バイアスローラ501と、この1次転写バイアスローラ501を挟んで転写体500の移動方向両側に位置する張架ローラ5A,5Fそして1次転写バイアスローラ501に接続されている1次転写電界形成手段501Aおよび転写体500の移動方向で1次転写バイアスローラ501の下流側に位置する張架ローラ5Aに対する電界形成手段5A1が設けられている。
図4(B)においては、4カ所の画像形成処理部において同様な構成とされるうちの一つが示されており、1次転写バイアスローラ501’と、転写体500’の移動方向における1次転写バイアスローラ501’の下流側に位置するバックアップローラとしての張架ローラ501Yと、張架ローラ501Yに対する電界形成手段501Y1が設けられている。
【0042】
1次転写バイアスローラ501,501’には1次転写電界形成手段501A、501A’の定電圧制御あるいは定電流制御による電界が形成されるようになっている。また、張架ローラ5F、501Yに対する電界形成手段5A1、501Y1は、張架ローラBに1次転写バイアスローラと同極性の電圧を印加させる機能を持たせる意味で定電圧制御が設定されている。従って、1次転写バイアスローラに対する1次転写電界形成手段と張架ローラを対象とする電界形成手段とは、個別に電圧制御することで各ローラ間での電界強度を一様化させるようになっている。
【0043】
但し、張架ローラに印加する電圧に関しては、現像剤の飛散量との間に図6に示す結果が発明者の実験により確認されていることを理由に、1次転写バイアスローラ501,501’と同じ電圧とすることが好ましい。
図6は、張架ローラに対する印加電圧と現像剤の飛散量との関係を示す線図であり、同図において、現像剤の飛散量は印加電圧の増加に伴い減少する傾向にあり、1次転写バイアスローラと同じ印加電圧に達した時点以降では、ほぼ現像剤の飛散量が抑えられて飽和状態となる結果が得られた。従って、張架ローラへの印加電圧を1次転写バイアスローラと同じ電圧とすることで電界強度が一様化されることにより電界強度が異なる場合に発生する現像剤の飛散が抑えられることになる。
【0044】
図5は、張架ローラに対する電圧印加の構成に関する変形例を示しており、同図においては、(A)は、図1に示した構成を対象として1次転写バイアスローラ501に接続されている1次転写電界形成手段501Aに張架ローラ5Aを接続した構成を、そして、(B)は図3に示した構成を対象として1次転写バイアスローラ501’に接続されている1次転写バイアスローラ501Y1に張架ローラ501Yを接続した構成がそれぞれ示されている。
【0045】
図5に示す構成では、各ローラに対する電界形成手段を纏めて一つとすることができるので、余計の電源などを不要にして同じ効率を単純な構成ですませることが可能となりコスト低減が図れる。
【0046】
上記構成において、1次転写位置を通過して最初に接触する張架ローラが1次転写バイアスローラから十分な距離を以て離れている場合には、その距離間で転写体の帯電電荷の自己放電により減衰する時間が確保できる点で現像剤飛散が見受けられないが、自己放電による減衰が十分でない場合には、最初に転写体が接触する張架ローラのみでなく、転写体の移動方向における1次転写バイアスローラの下流側で最初に接触する張架ローラだけでなく、さらに下流側に位置する張架ローラに対して最初に接触する張架ローラと同じ条件で電界を形成することも可能である。さらに、最初に接触する張架ローラよりもさらに下流側の張架ローラの位置において現像剤の飛散が発生するような場合も最初に接触する張架ローラと同じ条件で電界を形成することで現像剤の飛散を防止することができる。
【0047】
次に、上記実施形態において用いられた各部材の特性について説明すると次の通りである。
感光体ドラム1としては有機感光体(OPC)を用い、帯電装置2により−200〜−2KVに一様帯電を行い、レーザ光による光書き込みによって静電潜像を形成する構成が用いられている。
【0048】
現像装置において負帯電性のトナーによりネガ−ポジ現像されたトナー像が転写される転写体500,転写体500’は、厚さ0.15mm、幅368mm、内周長565.5mmの形状寸法を有し、245mm/secの移動速度で駆動されるようになっている。
【0049】
転写体500,転写体500’は、表層500Cが厚さ1μm程度の絶縁層で形成され、中間層としての弾性層500BはPVDF(ポリフッ化ビニリデン)からなる厚さ75μm程度の絶縁層(体積抵抗率:約1013Ωcm)で形成され、ベース層500AはPVDF(ポリフッ化ビニリデン)及び酸化チタンからなる厚さ75μm程度の中抵抗層(体積抵抗率:10〜1011Ωcm)で形成されている。このような材質で形成した転写体をなすベルト全体の体積抵抗率を測定したところ、10〜1014Ωcmであった。上記各体積抵抗率は、JISK 6911に記載されている測定方法を用い、電圧500Vを10秒間印加して測定したものである。また、転写体500,500’をなすベルトの表層501C側の表面における表面抵抗率を、三菱油化製の抵抗測定器「ハイレスターIP」で測定したところ、10〜1014Ω/□であった。この表面抵抗率は、上記抵抗測定器を用いるほか、JIS K 6911に記載されている表面抵抗測定法で測定する事もできる。
【0050】
転写体が掛け回される支持ローラ(図1では5A〜5F、図3では5A’〜5E’)は金属ローラまたは導電性樹脂ローラあるいはこれらの材質に導電性ゴムの表面層を形成したものが用いられている。
【0051】
2次転写バイアスローラ502には、金属ローラまたは導電性スポンジあるいは導電性ゴムからなる表面層と金属または導電性樹脂かなるコア層とを有するローラが用いられている。
【0052】
また、図5にて説明した実施形態における1次転写電界としては、1次転写電界形成手段501Aに対し、定電流制御によって、20μA〜40μA程度の電界を形成させた。なお、その時、転写電界の電圧成分は、0.5kV〜2.5kV程度であった。
【0053】
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく、本発明の技術思想を利用するすべての装置に対し適用可能である。感光体、中間転写体、および2次転写手段はベルト形状、ドラム形状、ローラ形状の何れでも良い。また、上記実施形態では、感光体ドラムの帯電極性が負極性であることを利用して2成分系現像剤を用いた反転現像方式を例示したが、感光体ドラムの帯電特性をこの例に限定されることはなく、また現像方式においても1成分系現像剤を用いるようにしたり、正転現像方式とすること勿論可能である。さらに、転写体としてベルトを用いた例を示したが、本発明ではこの構成に限らず、ドラムなどの他の転写体構造とすることも可能である。また、転写体の電気的特性である体石庭効率や表面抵抗率さらには形状特性である厚さや積層構造(単層、複数層の数)、材料、材質などは作像条件に応じて適宜変更可能である。
【0054】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、転写体を展張させるために用いられる張架ローラのうちの少なくとも一つが転写電界形成手段と同じ極性の電界を形成することができるので、転写電界形成手段を通過して最初の接触する位置にも転写電界形成手段と同じ条件が成立する。このため、転写形成電界手段と接触する位置での電界形成条件と同じとされることにより現像剤による帯電電位の上昇が抑えられて電界強度が異なる場合に発生する画像崩れによる一部の現像剤が飛散してしまうのを防止することが可能となる。
【0055】
請求項2記載の発明によれば、張架ローラが転写電界形成手段により電界を形成される構成であるので、現像剤の飛散防止のための電界形成を行う構成を簡略化することができる。
【0056】
請求項3記載の発明によれば、張架ローラが転写体のバックアップローラを用いるようになっているので、既存構造部品を現像剤飛散防止のための部材として用いることができ、特別な飛散防止構造を必要としないですませることができる。
【0057】
請求項4記載の発明によれば、現像剤飛散防止のために用いられる張架ローラが転写電界形成手段を通過して転写体が最初に接触するローラを用いるようになっているので、転写体の帯電減衰に必要な距離を設定することなく現像剤飛散が最も顕著に発生する位置で現像剤の飛散防止が可能となり、さらには上述した減衰期間を設けた場合に発生する構成の大型化を防止することが可能となる。
【0058】
請求項5記載の発明によれば、張架ローラにおいて形成される電界が転写電界形成手段と同じ電界強度に設定されるので、転写電界形成手段と張架ローラとの間の電界強度の違いによる現像剤飛散を確実に防止できると共に電界強度を共通させることで両者間での電界形成手段の構成が異なることがなく、構成の簡略化も可能となる。
【0059】
請求項6記載の発明によれば、転写体および転写体上の現像剤による帯電電荷による電界の形成により現像剤が飛散するのを防止することで画像乱れをなくすことができると共に被弾した現像剤による装置内部の汚損や外侮への飛散流出を確実に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に転写装置を適用した画像形成装置の一例を説明するための模式図である。
【図2】図1に示した転写体の構成を説明するための断面図である。
【図3】図1に示した画像形成装置の他の例を示す模式図である。
【図4】図1および図3に示した画像形成装置に用いられる転写装置の要部構成を説明するための模式図である。
【図5】図1および図3に示した画像形成装置に用いられる転写装置の要部構成に関する他の例を説明するための模式図である。
【図6】電界形成電圧と現像剤飛散量との関係を説明するための線図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム
4 現像装置
5 転写装置
5A〜5F 張架ローラ
5A1 電界形成手段
500 転写体
501 1次転写バイアスローラ
501A 1次転写電界形成手段
501Y 張架ローラ
501Y1 電界形成手段

Claims (6)

  1. 複数の張架ローラに掛け回されて展張部が形成される転写体に対して像担持体からの画像を静電転写するための転写電界形成手段を備えた転写装置において、
    上記張架ローラのうちの少なくとも一つが上記転写電界形成手段と同じ極性の電界を形成可能な構成とされていることを特徴とする転写装置。
  2. 請求項1記載の転写装置において、
    上記張架ローラは、上記転写電界形成手段により電界形成される構成であることを特徴とする転写装置。
  3. 請求項1または2記載の転写装置において、
    上記張架ローラは、上記転写電界形成手段が上記転写体に当接する際のバックアップローラとして用いられることを特徴とする転写装置。
  4. 請求項1乃至3のうちの一つに記載の転写装置において、
    上記電界成形に用いられる張架ローラは、上記転写体の移動方向における上記転写電界形成手段の下流側で、かつ、該転写体が上記転写電界形成手段を通過した後に最初に接触しているローラが用いられることを特徴とする転写装置。
  5. 請求項1乃至4のうちの一つに記載の転写装置において、
    上記張架ローラにおいて形成される電界は、上記転写電界形成手段により形成される電界と同じ電界強度を設定されることを特徴とする転写装置。
  6. 請求項1乃至5のうちの一つに記載の転写装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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