JP2004191101A - 磁気センサ信号処理集積回路、その回転角度測定方法および回転角度センサ - Google Patents

磁気センサ信号処理集積回路、その回転角度測定方法および回転角度センサ Download PDF

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Abstract

【課題】半導体に集積化する際のチップサイズが小さく抑制でき、かつ高精度の回転角度演算を実現する磁気センサ信号処理集積回路を提供する。
【解決手段】テーブル508には、逐次回転角度nに対応したcos(θ), sin(θ)が記録されている。SC乗算器504に、cos(θ), sin(θ)が入力される。SC乗算器504およびリセット機能付きSC加算器506は、磁気センサからの出力信号のベクトル(V, V)を、逐次回転角度nに対応する角度θだけ回転させたベクトルのX成分V’およびY成分V’を得る。角度計算においては、V’が0を横切るときの回転角度を以って検出角度θdetとする。また、V’=0のときのV’の値は、角度に依らない値であるので、このV’の値を監視することにより、回転角度センサに起こった異常を速やかに検出することが出来る。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気センサ信号処理集積回路、その回転角度測定方法および回転角度センサに関し、より詳細には、磁気センサからの出力を用いて、磁気センサの磁界に対する相対的な回転角度を求める磁気センサ信号処理集積回路、その回転角度測定方法および回転角度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
磁石が作る磁界内に、ホール素子、磁気抵抗素子などの2つの磁気センサをお互い90度の角度位置に配置した場合、2つの磁気センサから得られるホール起電力信号は、それぞれ磁石の角度のcos, sin成分に比例する。この原理に基づいて、2つの磁気センサから出力されるホール起電力信号から、磁石の回転角度を求めることが出来る。
【0003】
2つの磁気センサを使用する従来の回転角度センサにおいては、例えば特許文献1にも示されているように、角度を計算するために以下の式を用いて2つの磁気センサの出力比を計算する方式がとられている。ここで、2つのホール起電力はそれぞれcos, sinに比例するため、それらの比はtan, cotとなる。
【0004】
【数1】
Figure 2004191101
【0005】
【数2】
Figure 2004191101
【0006】
ここで、VおよびVは2つの磁気センサの各々からの出力である。以下、このようにして回転角度を求める方式をtan, cot方式という。tan, cot方式は、2つの磁気センサ信号のcos, sin成分の比を計算するため、磁気センサの感度が温度により変化しても(即ち、信号の振幅が変化しても)角度計算結果に影響が出ないという利点がある。しかし、この方式ではtan, cotを計算するための回路が複雑、大規模になる。また、tanを180度(±90度)以上の範囲にわたって扱うためには無限大の数を扱う必要があり、無限大の数を回避するためには90度毎にtan, cotの切り替えを行う必要がある。アナログ回路においてtan, cotの切り替えを行う場合には、切り替えを行う角度位置において除算操作の分母と分子を逆転させなければならない。このため、アナログ回路で信号処理を行う限りにおいては、計算方式の切り替えが起こる角度位置においてその他の角度位置と比べて角度誤差が大きくなり、また非連続性が生じてしまう。
【0007】
また、アナログ信号処理においては、オペアンプのオフセット等、アナログ回路の持つ誤差要因があり、信号処理精度が低くなりがちである。
【0008】
このようなアナログ信号処理の問題を回避する技術として、2つの磁気センサから得られる2次元ベクトル信号を既知の角度だけ逐次的に回転することによって角度を計算するデジタル信号処理がある。例えば、センサ出力信号のX, Y成分をそれぞれAD変換し、デジタル化されたX, Y成分に対してCORDICアルゴリズムによる逐次回転操作を行ないデジタル信号処理によって角度を計算する回転角度センサ信号処理ICが実用化されている。
【0009】
一般に、デジタル信号処理においては三角関数値の計算にCORDIC (COordinateRotation DIgital Computer)アルゴリズムが用いられることが多い。この場合、関数値を複素平面上のベクトルとしてとらえ、複素数の演算によってベクトルを回転させて真値に反復収束させる。そして、初期値と収束条件の定め方により、arctanなどの関数値を同一のアルゴリズムで求める。このCORDICアルゴリズムによる角度計算の方法は、例えば非特許文献1に記載されている。
【0010】
【特許文献1】
特開昭62−95402号公報
【0011】
【非特許文献1】
一松 信著、 「シリーズ新しい応用の数学8 初等関数の数値計算」、教育出版株式会社、 1974年11月、p.89−p.94
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
デジタル信号処理の方法においては、2つの磁気センサから出力されるホール起電力信号をAD変換する必要がある。しかしながら、AD変換器は集積回路において大きな面積を占めるため、デジタル信号処理回路も小型化が困難であるという問題があった。
【0013】
このため、アナログ信号処理を用いた誤差の影響を受けにくい回転角度演算が望まれている。
【0014】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、半導体に集積化する際のチップサイズを抑制でき、かつ高精度の回転角度演算を実現する磁気センサ信号処理集積回路、その回転角度測定方法および回転角度センサを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ほぼ直角のオフセット角で配置された2つの磁気センサからの出力により表現されるベクトルを用いて、前記磁気センサの磁界に対する相対的な回転角度を求める磁気センサ信号処理集積回路であって、所定の角度毎に正弦および余弦を記憶した記憶手段と、前記ベクトルを、前記記憶手段に記憶された正弦および余弦を用いて所定の角度ずつ回転させる手段と、該回転させる手段が前記ベクトルを基準位置まで回転させたときの回転角度の合計を検出する手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の磁気センサ信号処理集積回路において、前記回転させる手段は、前記2つの磁気センサからの出力の一方と、前記記憶手段に記憶された正弦とを乗算して第1の積を求める手段と、前記2つの磁気センサからの出力の他方と、前記記憶手段に記憶された余弦とを乗算して第2の積を求める手段とを有する乗算手段と、該乗算手段により乗算された第1および第2の積を加算する加算手段とを有することを特徴とする。
【0017】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の磁気センサ信号処理集積回路において、前記乗算手段は、前記第1または第2の積と、前記2つの磁気センサの感度比に近似的に対応する余弦とを乗算して第3の積を求める補正手段であって、前記第3の積に含まれる三角関数の積を、三角関数の和に置き換えて求める補正手段を有することを特徴とする。
【0018】
また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の磁気センサ信号処理集積回路において、前記記憶手段は前記2つの磁気センサ間の直角からの角度ずれを更に記憶し、前記乗算手段は前記角度ずれを用いて前記正弦および余弦を補正することを特徴とする。
【0019】
また、請求項5に記載の発明は、ほぼ直角のオフセット角で配置された2つの磁気センサからの出力により表現されるベクトルを用いて、前記磁気センサの磁界内に対する相対的な回転角度を求める磁気センサ信号処理集積回路を用いた回転角度測定方法であって、前記ベクトルを、予め記憶した所定の角度毎の正弦および余弦を用いて所定の角度ずつ回転させるステップと、該回転させるステップにおいて前記ベクトルを基準位置まで回転させたときの回転角度の合計を検出するステップとを備えたことを特徴とする。
【0020】
また、請求項6に記載の発明は、回転角度センサであって、磁界内にほぼ直角のオフセット角で配置された2つの磁気センサと、所定の角度毎に正弦および余弦を記憶した記憶手段と、前記2つの磁気センサからの出力により表現されるベクトルを、前記記憶手段に記憶された正弦および余弦を用いて所定の角度ずつ回転させる手段と、該回転させる手段が前記ベクトルを基準位置まで回転させたときの回転角度の合計を検出する手段とを備えたことを特徴とする。
【0021】
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の回転角度センサにおいて、前記回転させる手段は、前記2つの磁気センサからの出力の一方と、前記記憶手段に記憶された正弦とを乗算して第1の積を求める手段と、前記2つの磁気センサからの出力の他方と、前記記憶手段に記憶された余弦とを乗算して第2の積を求める手段とを有する乗算手段と、該乗算手段により乗算された第1および第2の積を加算する加算手段とを有することを特徴とする。
【0022】
また、請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の回転角度センサにおいて、前記乗算手段は、前記第1または第2の積と、前記2つの磁気センサの感度比に近似的に対応する余弦とを乗算して第3の積を求める補正手段であって、前記第3の積に含まれる三角関数の積を、三角関数の和に置き換えて求める補正手段を有することを特徴とする。
【0023】
また、請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の回転角度センサにおいて、前記記憶手段は前記2つの磁気センサ間の直角からの角度ずれを更に記憶し、前記乗算手段は前記角度ずれを用いて前記正弦および余弦を補正することを特徴とする。
【0024】
また、請求項10に記載の発明は、請求項6ないし9のいずれかに記載の回転角度センサにおいて、前記ベクトルの大きさを監視する監視手段と、該監視手段による監視結果に応じて信号を出力する通知手段とを更に備えたことを特徴とする。
【0025】
また、請求項11に記載の発明は、請求項6ないし10のいずれかに記載の回転角度センサにおいて、前記ベクトルの大きさと所定の基準値とを比較する比較手段と、該比較手段による比較結果に応じて前記2つの磁気センサから出力される信号の強度を制御する制御手段とを更に備えたことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、磁気センサの磁界に対する相対的な回転角度を求める回転角度センサであれば、磁界内で磁気センサが回転する場合、磁界を形成する磁石が磁気センサに対して回転する場合のいずれにおいても有効である。
【0027】
1.センサ出力信号ベクトルの逐次回転
まず、本発明に係る信号処理方式の前提となるモデルについて説明する。ほぼ直角のオフセット位置で配置された2つの磁気センサの出力V, Vは、図1に示すようにベクトルとして表現することが出来る。実際の計算では、各磁気センサからの出力V, Vは次のようになる。
【0028】
【数3】
Figure 2004191101
【0029】
ここで、A, Aは各磁気センサの感度、αは磁気センサの組み立て誤差等に由来するcos, sin成分の直角からの角度ずれである。また、VOS,x, VOS,yは磁気センサオフセット、および信号増幅回路のオフセットを加えたもので、逐次回転操作を行う前に除去される。
【0030】
図2は磁気センサ出力信号の例を示し、曲線202はX成分、曲線204はY成分を示す。
【0031】
回転角度を計算するための逐次回転操作は以下の式にしたがって行なわれる。
【0032】
【数4】
Figure 2004191101
【0033】
ここで、逐次回転角θはθSTEP のn倍である。
θ=n×θSTEP (5)
θSTEP は単位回転角であり、この値によって角度センサの角度分解能が決まる。ここで、y=0, x>0を満たす位置を基準位置とし、式(4)を用いて図3に示すように磁気センサ出力信号ベクトル(V, V)の逐次回転を行う。そして、回転後のベクトル(V’, V’)がx軸を横切るまでに要した角度を以って検出角度とする。
【0034】
2.SC乗算器回路を用いた回転角度検出方法
本発明に係る回転角度の測定方法の概要について説明する。従来のtan, cot方式による角度計算においては、図4に示すように磁気センサ出力信号のX, Y成分がそれぞれAD変換器302によりAD変換される。そして、角度計算デジタル回路304がAD変換後のX, Y成分に対して除算、arctan, arccot計算等のデジタル計算を行っている。このデジタル計算においては、除算によってX, Y成分の比を計算するが、これはX, Y成分の振幅に関する情報を棄てることを意味する。
【0035】
本発明に係る逐次回転方式による角度計算方式では、図5に示すように磁気センサ出力信号のX, Y成分がベクトル回転演算回路402に入力される。ベクトル回転演算回路402は、逐次回転操作によって回転後のY成分と0とを逐次比較することによって角度を計算する。これは角度をAD変換していることに他ならない。この際、角度成分のみ逐次比較してAD変換し、振幅成分の情報はAD変換しない。このように逐次回転方式を用いれば、回転角度検出に必要な角度情報のみを扱っているため処理の上での無駄がなく、tan, cot方式と比較して計算量が少なくなる。
【0036】
逐次回転操作においては乗算操作が必要になる。本発明に係るスイッチトキャパシタ(SC)乗算器は、アナログ量とデジタル量の間の掛け算を高い精度で実現できる。なお、アナログ数同士を掛け算する回路は知られているが、その場合の乗算精度はSC乗算器と比較して低いものとなる。
【0037】
次に、本発明に係る回転角度の測定方法を実現するためのベクトル回転演算回路の具体的な構成について説明する。図6にSC乗算器を用いたベクトル回転演算回路の構成を示す。ベクトル回転演算回路は、スイッチ502、SC乗算器504、リセット機能付き加算器506、テーブル508を備えている。
【0038】
スイッチ502は、SC乗算器504への入力を切り替える。テーブル508は、cos(θ)、sin(θ)を記録した三角関数テーブル回路である。
【0039】
SC乗算器504に関しては、高精度演算を実現する方法がいくつか知られている。例えばSC乗算器504に用いるオペアンプには回路の誤差要因としてオフセットがあるが、PROCEEDINGS OF THE IEEE Vol.71, No 8 1983 ”Switched−Capacitor Circuit Design”等には、オペアンプのオフセットを自動補償する方法が記載されている。
【0040】
回転角度センサの不図示の制御部は、テーブル508を参照し、SC乗算器504およびリセット機能付き加算器506により、逐次回転角度θに対応したcos(θ), sin(θ)の値を発生させることによって、入力ベクトル(V, V)をθだけ回転させたベクトルを計算することが出来る。即ち、SC乗算器504が出力Vと、cos(θ)および sin(θ)の一方との積、および出力Vとcos(θ), sin(θ)の他方との積を求める。そして、リセット機能付き加算器506は、2つの積を加算する。このようにして、式(4)の逐次回転操作が実現される。
【0041】
図7にN=8ビットのSC乗算器の構成例を示す。ここでは、スイッチbからbおよびキャパシタC, 2C, ・・・, 128Cで8ビットの乗算係数を表現する。このうち、スイッチbが符号ビット(b=0の場合が正の数、b=1の場合が負の数)を表す。また、スイッチbからbはそれぞれ128C, ・・・, 2C, Cに対応し、MSBからLSBまでの値(絶対値)を表す。ここで、キャパシタC, 2C, ・・・, 128C, 256Cの単位キャパシタ容量はCで全て等しい。
【0042】
Φはオーバーラップしない2相クロックである。クロックΦバーが1のときに、このSC乗算器から有効な乗算結果が出力される。ここで可変容量によって設定される乗算オペランドが正数の場合(符号ビットbが0の場合)には、このSC乗算器は非反転増幅回路として機能する。逆に可変容量によって設定される乗算オペランドが負数(符号ビットbが1の場合)には、このSC乗算器は反転増幅回路として機能する。
【0043】
同図に示すキャパシタ値CおよびCは、それぞれ以下のように表すことが出来る。
【0044】
【数5】
Figure 2004191101
【0045】
SC乗算器504は、以下の式で示すように入力値を2つのキャパシタ値(C,C)の比だけ増幅して出力する。従って、キャパシタのうち一方を可変にし、可変増幅を可能とすることにより、Vinとcos(θ), sin(θ)との乗算が実現される。
【0046】
【数6】
Figure 2004191101
【0047】
リセット機能付きSC加算器506は、SC乗算器504から出力される2つの項を足し合わせる。図8にその具体的な構成例を示す。この回路においては、MOSスイッチS, Sがオン、MOSスイッチS, Sがオフになっている期間にキャパシタCが入力電圧まで充電される。一方、MOSスイッチS, Sがオン、MOSスイッチS, Sがオフになっている期間にCに蓄積された電荷がキャパシタCに転送される。この回路を用いてSC乗算器の出力信号を積算する場合には、積算すべき数列の最初の項をキャパシタCに充電するタイミングにおいてMOSスイッチSをオンにすることによりキャパシタCの電荷を0にリセットする。以降はCの電荷をリセットすることなくCに充電された電荷をCに転送し続けることにより、入力電圧の積算を行うことが出来る。
【0048】
角度計算においては、V’が0を横切るときの回転角、即ちベクトルを基準位置まで回転させたときの回転角度の合計を持って検出角度θdetとする。このとき、V’=0を満たす検出角度θdetの値は2つ存在し、それら2つの値はお互いに180度だけ離れた位置にある。それらの値のうち正しい値を選択するためにV’の値を用いる。即ち、V’の値が正の値になる方のθdetの値を選択する。
【0049】
上記のSC乗算器504およびリセット機能付き加算器506により、磁気センサからの出力により表現されるベクトルを、テーブル508に記憶されたcos(θ), sin(θ)を用いて所定の角度ずつ回転させる処理が実現される。
【0050】
図9に本発明に係る逐次回転方式による回転角度計算のフローの一例を示す。まずnを初期化し(ステップS8002)、回転角度θを用いてV’, V’を求める(ステップS8004)。続いて、V’が0を横切るかどうかをチェックする(ステップS8006)。V’が0を横切らなければ、nの値をインクリメントし(ステップS8014)、ステップS8004から繰り返す。V’が0を横切れば、V’が正の値であるかどうかを判定する(ステップS8008)。そして、V’が正の値であれば、検出角度θdetは、θdet=n×θSTEPとして求められる。一方、V’が負の値であれば、θdet=n×θSTEP+180°とする。
【0051】
なお、この例では回転角度が検出されるまで逐次回転角度を順次増加させているが、逐次回転による回転角度検出に要する時間を削減するため、nを順次増加させるのではなく、360度を2のべき乗の区間に分割しておき回転角度をバイナリーサーチ(2進探索)によって求める方法もある。
【0052】
3.磁気センサ感度ばらつき、磁気センサ組み立て誤差の補正
3.1.磁気センサ感度のばらつき補正
回転角度センサに使用される磁気センサには個体間の感度ばらつきがあり、このばらつきを較正操作によって補正する必要がある。また、磁気センサと磁石とからなる回転角度センサを組み立てる際の組み立て誤差を、組み立て後の較正操作によって補正する必要がある。本節では、この較正操作について説明する。
【0053】
2つのセンサの感度比は、回転角度センサの組み立て完了後、較正の段階で測定される。
▲1▼2つの磁気センサ感度に関して A > Aの場合
このとき、A = r Aを満足する感度の比r(r<1.0)が存在する。感度のばらつきを考慮して角度計算を行うためには、以下のようにV’の計算を行えばよい。
【0054】
【数7】
Figure 2004191101
【0055】
上の式の第1項は3つの変数の積になっている。このような感度比rを補正するための乗算は、図6の乗算回路1段では実現できない。これを実現するためには、乗算回路をもう1段追加する必要がある。しかし、SC乗算器はキャパシタのアレイを伴うため、SC乗算器を2段用意することはIC化した場合の面積増大につながる。
【0056】
そこで、上記の演算式をICのチップ面積を増大させることなくIC上で効率的に実現するために、r = cos(θ)を近似的に満たす角度θの値を用いる。実際のICにおいては、較正段階において上記の関係を満たすiの値がEEPROM等の不揮発性メモリに記憶される。r=cos(θ)という関係を用いると上記の式を以下のように変形して計算できる。
【0057】
【数8】
Figure 2004191101
【0058】
このようにして、2つの積の一方と、2つの磁気センサの感度比rに近似的に対応する余弦とを乗算する際に、三角関数の積を、三角関数の和に置き換えて求めることができる。変形された式は、加算すべき項の数が2つから3つに増えているものの、変形以前の式に見られた3つの変数の積は無くなっている。なお、加算すべき項の数が増えたことはSC乗算器の後段のSC加算器の動作ステップを増やすだけで対応できるため、これによる回路規模の増大は殆どない。
【0059】
逆に、3つの変数の積がなくなり2つの変数の積だけになったことは、SC乗算器1段での補正の実現を可能にする。従って、回路規模を殆ど増やさずにセンサ感度ばらつきの補正を行うことが可能になる。
【0060】
2つのセンサ感度のばらつきは、角度のインデックスの値iとして不揮発性メモリに記憶される。逐次回転操作においては、回転角度θは、記憶されたインデックスiを参照して上記の計算を行うことにより、角度θに変換されて使用される。この際、インデックスiから角度θへの変換は、既にベクトル回転演算回路に備わっている三角関数テーブル回路を使用して行うことが出来るため、この変換ための新たな回路は必要ない。
【0061】
▲2▼2つの磁気センサ感度に関して A < Aの場合
この場合も▲1▼と同様に、2つのセンサ感度のばらつきを補正することが出来る。このとき、A = r Aを満足する感度の比r(r<1.0)が存在する。感度のばらつきを考慮して角度計算を行うためには、以下のようにV’の計算を行えばよい。
【0062】
【数9】
Figure 2004191101
【0063】
上記の演算式をIC上で効率的に実現するために、r = cos(θ)を満たす角度θの値を用いる。実際のICにおいては、較正段階において上記の関係を満たすiの値がEEPROM等の不揮発性メモリに記憶される。r = cos(θ)という関係を用いると、上記の式を以下のように変形できる。
【0064】
【数10】
Figure 2004191101
【0065】
従って、上記の式に基づく計算を行うようにベクトル回転演算回路を構成すればよい。
【0066】
3.2.回転角度センサの組み立て誤差(角度ずれ)の補正
回転角度センサの製造においては、センサ組み立て後の較正段階で、2つの磁気センサ素子の取り付け位置が90度からずれることにより生じる組み立て誤差αを測定する。測定されたαに対して近似的にα=θを満たすインデックスjの値をICの不揮発性メモリに記憶させておく。そして、以下の式の様にセンサの組み立て誤差αを考慮した角度計算を行うことが出来る。
【0067】
【数11】
Figure 2004191101
【0068】
2つの磁気センサの感度ばらつきと組み立て誤差の両方を補正するベクトル回転演算回路の構成は図10に示すようになる。同図に示す構成はほぼ図6に示すものと同様であるが、テーブル908が感度ばらつきを示すインデックスi、および組み立て誤差を示すインデックスjを更に記憶している点において異なっている。
【0069】
3.3.回転角度センサの故障検出
次に、ベクトルの大きさを監視し、監視結果に応じて信号を出力する処理について説明する。回転されたベクトルの成分V’およびV’のうち、V’の値は2つのセンサ出力の振幅(センサ出力の2乗和の平方根)であり、磁気センサの感度が一定である限りにおいて角度に依らず一定値をとるものである。従って、逐次回転による角度操作の過程で計算されるV’の値が0付近にまで低下することは、磁気センサの配線断絶、磁石の欠落等の異常を意味する。このV’の値を監視することにより、回転角度センサに起こった異常を速やかに検出することが出来る。
【0070】
3.4.磁気センサ感度の温度補償
次に、ベクトルの大きさと所定の基準値とを比較し、比較結果に応じて2つの磁気センサから出力される信号の強度を制御する処理について説明する。一般に、磁気センサの感度は温度によって変動するため、角度を計算する際のSN比が温度によって変動することになる。一方、上述したようにV’=0のときのV’の値は、角度に依らない値である。そこで、このV’の値を用いて磁気センサの駆動回路を制御することにより、磁気センサから出力される信号の強度を温度に依らず一定に制御することが出来る。
【0071】
図11に、磁気センサの温度補償を行う場合の回転角度センサの構成例を示す。磁気センサからの出力信号のX成分およびY成分は、それぞれ信号増幅回路1002に入力され、VおよびVに増幅される。これらの値はベクトル回転演算回路1004に入力される。ベクトル回転演算回路1004は、入力されたVおよびVに基づいてV’およびV’を求める。このうち、V’が比較器1006により信号振幅の期待値と比較される。比較器1006は、比較結果に応じて磁気センサを駆動するための磁気センサ駆動回路1008に信号を出力する。磁気センサ駆動回路1008は、比較器1006からの出力に応じて磁気センサの駆動電圧/電流を制御する。この場合、磁気センサ駆動回路1008はV’が期待値より小さい場合に駆動電圧/電流を大きくし、V’が期待値より大きい場合に駆動電圧/電流を小さくする。このようにして、磁気センサから出力される信号の強度を一定に制御することが出来る。
【0072】
信号振幅の制御は信号増幅回路の増幅率を制御することによっても可能である。図12に、磁気センサの温度補償を行う場合の回転角度センサの構成例を示す。磁気センサからの出力信号のX成分およびY成分は、それぞれ信号増幅回路1102に入力され、VおよびVに増幅される。これらの値はベクトル信号回転回路1104に入力される。ベクトル回転演算回路1104は、入力されたVおよびVに基づいてV’およびV’を求める。このうち、V’は比較器1106により信号振幅の期待値と比較され、比較結果の出力信号がベクトル回転演算回路1104に入力される。信号増幅回路1102は、比較器1006からの出力に応じて増幅率を制御する。この場合、V’が期待値より小さい場合に増幅率を大きくし、V’が期待値より大きい場合に増幅率を小さくする。
【0073】
4.回転角度センサの構成例
図13に、磁気センサを用いた回転角度センサの構成例を示す。
磁気センサから出力される信号のX成分およびY成分は、信号増幅回路1202において増幅され、サンプル&ホールド回路1204においてサンプルされ、その電圧値が保持される。センサ組み立て後の較正段階においては、回転角度センサ1200を360度回転させる操作を行う。この回転操作の間に磁気センサ信号のX, Y成分がセンサ外部の回転角度センサ較正装置1214によって読み出される。 センサ較正装置1214は、磁気センサ信号のX, Y成分から2つの磁気センサの感度ばらつき、および磁気センサの組み立て誤差(角度ずれ)という補正パラメータを抽出する。抽出された補正パラメーターは、回転角度センサ1200の不揮発性メモリ1212に記憶される。
【0074】
SC乗算器1206を持つベクトル回転演算回路1206においては、サンプルアンドホールド回路1204に保持されている電圧値のベクトルに対して逐次回転操作が行なわれる。その後、V’とV’が角度検出回路1208に入力される。角度検出回路1208は、SC乗算器1206がベクトルを基準位置まで回転させたときの回転角度を検出する。この逐次回転操作の結果得られた回転角度は、ビットパターンや電圧の値で表現するといったインターフェイスにより外部に出力される。
【0075】
磁気センサ駆動回路1216においては、基準位置まで回転したベクトルの温度に依らない成分をもとに磁気センサの駆動電圧または駆動電流を制御し、磁気センサ出力信号ベクトルの振幅(絶対値)を一定にすることが出来る。磁気センサ出力信号レベルを一定に制御することは、上述したように磁気センサ駆動回路を制御する方法だけでなく、磁気センサ出力信号の増幅回路の増幅率を制御することによっても可能である。
【0076】
センサ異常検出回路1210においては、検出された回転角度のV’を監視してホール素子の故障、配線の欠落といった故障を検出する。そして、その監視結果に応じて信号を出力して、センサの異常を外部に通知することが出来る。
【0077】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限らず、他の種々の形態で実施できることはいうまでもない。例えば、本発明を適用した回転角度センサを構成する磁気センサとして、MI(Magnetic Impedance)素子、およびフラックスゲート等を使用することも出来る。
【0078】
更に、以上述べた形態以外にも種々の変形が可能である。しかしながら、特許請求の範囲に記載された技術思想に基づくものである限り、その変形は本発明の技術範囲内となる。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、アナログ信号処理方式による高精度の回転角度演算が可能となる。従って、小型で安価な非接触型回転角センサを実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】直角に配置された2つの磁気センサの出力信号ベクトルを示す図である。
【図2】磁気センサ出力信号の例を示す図である。
【図3】磁気センサ出力信号ベクトルの逐次回転を示す図である。
【図4】tan, cot方式による角度計算方式を示す図である。
【図5】本発明に係る逐次回転方式による角度計算方式を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るSC乗算器を用いたベクトル回転演算回路の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るSC乗算器の回路構成を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るリセット機能付きSC加算器の回路構成を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る逐次回転による角度計算の処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の一実施形態に係る感度ばらつきと取り付け位置ずれの補正機能を持ったベクトル回転演算回路の構成例を示す図である。
【図11】本発明の一実施形態に係る回転角度センサの構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の一実施形態に係る回転角度センサの構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の一実施形態に係る回転角度センサの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
302 AD変換器
304 角度計算デジタル回路
402 ベクトル回転演算回路
502 スイッチ
504 SC乗算器
506 リセット機能付き加算器
508 テーブル
1002 信号増幅回路
1004 ベクトル回転演算回路
1006 比較器
1008 磁気センサ駆動回路
1102 信号増幅回路
1104 ベクトル回転演算回路
1106 比較器
1200 回転角度センサ
1202 信号増幅回路
1204 サンプルアンドホールド回路
1206 ベクトル回転演算回路
1208 角度検出回路
1210 センサ異常検出回路
1212 不揮発性メモリ
1214 回転角度センサ較正装置
1216 磁気センサ駆動回路

Claims (11)

  1. ほぼ直角のオフセット角で配置された2つの磁気センサからの出力により表現されるベクトルを用いて、前記磁気センサの磁界に対する相対的な回転角度を求める磁気センサ信号処理集積回路であって、
    所定の角度毎に正弦および余弦を記憶した記憶手段と、
    前記ベクトルを、前記記憶手段に記憶された正弦および余弦を用いて所定の角度ずつ回転させる手段と、
    該回転させる手段が前記ベクトルを基準位置まで回転させたときの回転角度の合計を検出する手段と
    を備えたことを特徴とする磁気センサ信号処理集積回路。
  2. 前記回転させる手段は、
    前記2つの磁気センサからの出力の一方と、前記記憶手段に記憶された正弦とを乗算して第1の積を求める手段と、前記2つの磁気センサからの出力の他方と、前記記憶手段に記憶された余弦とを乗算して第2の積を求める手段とを有する乗算手段と、
    該乗算手段により乗算された第1および第2の積を加算する加算手段と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の磁気センサ信号処理集積回路。
  3. 前記乗算手段は、前記第1または第2の積と、前記2つの磁気センサの感度比に近似的に対応する余弦とを乗算して第3の積を求める補正手段であって、前記第3の積に含まれる三角関数の積を、三角関数の和に置き換えて求める補正手段を有することを特徴とする請求項2に記載の磁気センサ信号処理集積回路。
  4. 前記記憶手段は前記2つの磁気センサ間の直角からの角度ずれを更に記憶し、前記乗算手段は前記角度ずれを用いて前記正弦および余弦を補正することを特徴とする請求項2に記載の磁気センサ信号処理集積回路。
  5. ほぼ直角のオフセット角で配置された2つの磁気センサからの出力により表現されるベクトルを用いて、前記磁気センサの磁界内に対する相対的な回転角度を求める磁気センサ信号処理集積回路を用いた回転角度測定方法であって、
    前記ベクトルを、予め記憶した所定の角度毎の正弦および余弦を用いて所定の角度ずつ回転させるステップと、
    該回転させるステップにおいて前記ベクトルを基準位置まで回転させたときの回転角度の合計を検出するステップと
    を備えたことを特徴とする磁気センサ信号処理集積回路の回転角度測定方法。
  6. 磁界内にほぼ直角のオフセット角で配置された2つの磁気センサと、
    所定の角度毎に正弦および余弦を記憶した記憶手段と、
    前記2つの磁気センサからの出力により表現されるベクトルを、前記記憶手段に記憶された正弦および余弦を用いて所定の角度ずつ回転させる手段と、
    該回転させる手段が前記ベクトルを基準位置まで回転させたときの回転角度の合計を検出する手段と
    を備えたことを特徴とする回転角度センサ。
  7. 前記回転させる手段は、
    前記2つの磁気センサからの出力の一方と、前記記憶手段に記憶された正弦とを乗算して第1の積を求める手段と、前記2つの磁気センサからの出力の他方と、前記記憶手段に記憶された余弦とを乗算して第2の積を求める手段とを有する乗算手段と、
    該乗算手段により乗算された第1および第2の積を加算する加算手段と
    を有することを特徴とする請求項6に記載の回転角度センサ。
  8. 前記乗算手段は、前記第1または第2の積と、前記2つの磁気センサの感度比に近似的に対応する余弦とを乗算して第3の積を求める補正手段であって、前記第3の積に含まれる三角関数の積を、三角関数の和に置き換えて求める補正手段を有することを特徴とする請求項6に記載の回転角度センサ。
  9. 前記記憶手段は前記2つの磁気センサ間の直角からの角度ずれを更に記憶し、前記乗算手段は前記角度ずれを用いて前記正弦および余弦を補正することを特徴とする請求項7に記載の回転角度センサ。
  10. 前記ベクトルの大きさを監視する監視手段と、
    該監視手段による監視結果に応じて信号を出力する通知手段と
    を更に備えたことを特徴とする請求項6ないし9のいずれかに記載の回転角度センサ。
  11. 前記ベクトルの大きさと所定の基準値とを比較する比較手段と、
    該比較手段による比較結果に応じて前記2つの磁気センサから出力される信号の強度を制御する制御手段と
    を更に備えたことを特徴とする請求項6ないし10のいずれかに記載の回転角度センサ。
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