JP2004189669A - 抗アレルギー剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】アルピニア ガランガの根茎およびアルピニア ガランガの根茎より抽出された成分から抗アレルギー剤および優れた健康食品を得る。
【解決手段】アルピニア ガランガの根茎、または当該アルピニア ガランガの根茎より抽出された成分を含有する抗アレルギー剤である。アルピニア ガランガの根茎、または当該アルピニア ガランガの根茎より抽出された成分を含有する健康食品である。アルピニア ガランガの根茎に含まれる特定のフェニルプロパノイド化合物を含有することを特徴とする抗アレルギー剤および健康食品である。
【選択図】 なし
【解決手段】アルピニア ガランガの根茎、または当該アルピニア ガランガの根茎より抽出された成分を含有する抗アレルギー剤である。アルピニア ガランガの根茎、または当該アルピニア ガランガの根茎より抽出された成分を含有する健康食品である。アルピニア ガランガの根茎に含まれる特定のフェニルプロパノイド化合物を含有することを特徴とする抗アレルギー剤および健康食品である。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルピニア ガランガ(Alpinia galanga)の根茎を用いて得られる抗アレルギー剤、健康食品、およびそれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
アルピニア ガランガは、別名をナンキョーといい、タイではカーと呼ばれているショウガ科の植物である。アルピニア ガランガは、広く東南アジアから中国まで分布しており、その根茎は、健胃や駆風、皮膚疾患の治療などに用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、種々のショウガ科植物や天然薬物について、その生理作用、特に抗アレルギー作用の検討を鋭意行った。その結果、アルピニア ガランガの根茎およびアルピニア ガランガの根茎より抽出された成分が、抗アレルギー作用を有することを見出した。さらに本発明者は、アルピニア ガランガの根茎から抽出された成分につき、その活性成分の分離、分析を行った結果、当該抽出された成分に含まれる特定の化合物が抗アレルギー作用を有することを見出した。
また、上述のようにアルピニア ガランガは、健胃や駆風、皮膚疾患の治療などにすでに用いられており、その安全性はすでに知られている。本発明者は、アルピニア ガランガの安全性と、その抗アレルギー作用などの活性に着目し鋭意検討した結果、アルピニア ガランガの根茎およびアルピニア ガランガの根茎より抽出された成分を含有することにより優れた健康食品が得られることを見出した。
本発明は、これらの知見に基づき完成されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、アルピニア ガランガの根茎、または当該アルピニア ガランガの根茎より抽出された成分を含有することを特徴とする抗アレルギー剤を提供する。
本発明はまた、アルピニア ガランガの根茎、または当該アルピニア ガランガの根茎より抽出された成分を含有することを特徴とする健康食品を提供する。
本発明はさらに、下記構造式(1)で表わされるフェニルプロパノイド化合物
【化2】
(式中、R1、 R2、 R3、 R4及びR5は、アルキル基、アルコキシ基、アルキルカルボニル基を表わし、R6は、アルキルカルボニル基を表わす。)を含有することを特徴とする抗アレルギー剤および健康食品を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の抗アレルギー剤および健康食品は、アルピニア ガランガの根茎を含有することを特徴とする。あるいは、本発明の抗アレルギー剤および健康食品は、アルピニア ガランガの根茎より抽出された成分を含有することを特徴とする。
本発明に用いられるアルピニア ガランガは、特に限定されない。通常、東南アジアや中国などで天然に得られるものが使用され、例えばタイにおいてカー(Kaa)と呼ばれる天然品を使用することができる。
【0006】
本発明の抗アレルギー剤または健康食品が、アルピニア ガランガの根茎を含有する場合は、アルピニア ガランガの根茎をそのまま、または粉砕、破砕、切断、すりつぶしなどによる形状の変化のみを行ったものを、抗アレルギー剤または健康食品の成分として用いる。
【0007】
本発明の抗アレルギー剤および健康食品が、アルピニア ガランガの根茎より抽出された成分を含有する場合は、アルピニア ガランガの根茎をそのまま、またはアルピニア ガランガの根茎に粉末化、破砕、切断、すりつぶしなどの形状変化を加えたものを、抽出のための溶媒と一定時間接触する(抽出工程)ことにより、該溶媒中に溶出されたアルピニア ガランガ中の成分を、抗アレルギー剤または健康食品の成分として用いる。
アルピニア ガランガの根茎をそのまま用いて抽出を行うことも可能であるが、通常は、抽出の効率を上げるため、アルピニア ガランガの根茎に粉末化、破砕、切断、すりつぶしなどの形状変化を加えた後、抽出のための溶媒との接触を行う。
【0008】
抽出のための溶媒との接触は、好ましくは、該溶媒にアルピニア ガランガの根茎またはそれに形状変化を加えたものを浸漬することにより行われる。
抽出のための溶媒としては、有機溶媒または有機溶媒と水との混合溶媒が用いられる。
有機溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノールなどの低級アルコール、アセトンなどのケトン類、ヘキサンなどの炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、これらの混合溶媒(混合比率は任意)が例示される。
これらの有機溶媒と水との混合溶媒を用いることも可能であるが、水の混合割合(含水率)は50重量%以下が好ましく、より好ましくは30重量%以下である。
【0009】
抽出のための溶媒は、好ましくは、アルピニア ガランガの約5〜10重量倍用いられる。
抽出の温度は特に限定されず、室温冷浸下、加熱還流下いずれでもよく、また両者の間の温度で抽出を行うこともできる。
抽出時間は、室温冷浸下で浸漬により抽出する場合は、一昼夜から一週間程度を2〜3回繰り返すのが好ましい。加熱還流下の場合は、2〜3時間程度が好ましい。
【0010】
上記の抽出工程により得られた液(抽出液)には、アルピニア ガランガ中の成分が溶出されている。本発明の抗アレルギー剤または健康食品には、このようにして得られた抽出液をそのまま加えてもよいし、得られた抽出液を濃縮したもの、または溶媒を蒸発などにより除去して溶出された成分のみをとりだしたものを加えてもよい。
【0011】
本発明者は、アルピニア ガランガから上記のようにして抽出される成分に含まれる化合物ついて鋭意検討した結果、該成分に含まれるある特定化合物が抗アレルギー作用を有することを見出し、該化合物およびそれと類似構造の化合物、すなわち構造式(1)のフェニルプロパノイド化合物、を用いることにより優れた抗アレルギー剤および健康食品が得られるとの知見を得た。本発明の抗アレルギー剤および健康食品は、この化合物を含有するものも含む。
【0012】
構造式(1)中のR1、 R2、 R3、 R4及びR5で表されるアルキル基、アルコキシ基としては、炭素数1から6程度の低級のものが好ましい。また、R1、 R2、 R3、 R4、R5及びR6で表わされるアルキルカルボニル基としては、炭素数2から6程度の低級のものが好ましい。
構造式(1)のフェニルプロパノイド化合物の中でも、式中のR1、 R4およびR5が水素、R2が水素またはメトキシ基、R3およびR6がアセチル基である場合がより好ましい。特に、1‘S−1’−アセトキシキャビコールアセテート(1’S−1’−acetoxychavicol acetate)、1‘S−1’−アセトキシオイゲノールアセテート(1’S−1’−acetoxyeugenol acetate)がすぐれた抗アレルギー作用を示し好ましい。1‘S−1’−アセトキシキャビコールアセテート(1’S−1’−acetoxychavicol acetate)、1‘S−1’−アセトキシオイゲノールアセテート(1’S−1’−acetoxyeugenol acetate)は、上記のようにして得られたアルピニア ガランガの根茎から抽出された成分から、分離することにより得られる。分離には、クロマトグラフィーなどが用いられる
【0013】
ここで用いられるクロマトグラフィーとしては、順層シリカゲルカラムクロマトグラフィー、逆層シリカゲルカラムクロマトグラフィー、順層オクタデシルシリルカラムクロマトグラフィー、逆層オクタデシルシリルカラムクロマトグラフィー、液体クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィーなどが例示される。
【0014】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、実施例は本発明の範囲を限定するものではない。
【0015】
(1)アルピニア ガランガの80%含水アセトンエキスの製法。
アルピニア ガランガとしては、タイ産の天然品を用いた。このアルピニア ガランガの根茎2.1kgを粉砕したものを、約10重量倍(20L)の80%含水アセトン(ナカライテスク社製の特級アセトンと蒸留水との80:20重量比の混合液)に加え、室温冷浸下一昼夜(24時間)抽出した。抽出後、ろ紙(アドバンテック社製No.2ろ紙)にてろ過後、抽出残渣にさらに80%含水アセトン(20L)を加え、室温冷浸下一昼夜(24時間)抽出し、同様にろ過を行った。このような抽出を合計3回行い、その抽出液を合わせた後、ロータリーエバポレーターを用いて減圧下溶媒を留去し、アルピニア ガランガの80%含水アセトン抽出エキス138g(使用したアルピニア ガランガに対して6.6重量%)を得た。
【0016】
(2)アルピニア ガランガの80%含水アセトンエキスのクロマト分離
上記(1)で得た抽出エキス138gを、順層シリカゲルカラムクロマトグラフィー(富士シリシア社製、BW−200、150−350mesh、3.0kg、移動層 :ナカライテスク社製特級n−ヘキサン/ナカライテスク社製特級酢酸エチル(10/1→5/1)→メタノール)にて順次溶出し、フラクション1(0.7g)、フラクション2(2.2g)、フラクション3(0.5g)、フラクション4(2.7g)、フラクション5(23.0g)、フラクション6(1.6g)、フラクション7(2.5g)、フラクション8(3.6g)、フラクション9(1.9g)、フラクション10(5.8g)、フラクション11(5.0g)、フラクション12(6.3g)およびフラクション13(82.2g)を得た。
【0017】
この内、フラクション5(23.0g)は、1‘S−1’−アセトキシキャビコールアセテートであり、使用したアルピニア ガランガに対して1.10重量%である。
また、フラクション6の中の325mgについて、高速液体クロマトグラフィー(検出器:島津示唆屈折型検出器RID−6A、ポンプ:島津LC−10A、カラム:YMC社製YMCPack−ODS−A、20mm i.d.×250mm、移動相:アセトニトリル(関東化学社製HPLC大量分取用特級試薬)/水(40/60))を用いて分離精製し、1‘S−1’−アセトキシオイゲノールアセテート(0.14g)およびトランス−p−クマリルジアセテート(trans−p−coumaryl diacetate)を得た。
他にも、クロマトグラフィー分離により、フラクション3からメチルオイゲノール(methyleugenol)が、フラクション7から1‘S−1’−ヒドロキシキャビコールアセテート(1’S−1’−hydroxychavicol acetate)、トランス−4−ヒドロキシシンナミルアセテート(trans−4−hydroxycinnam ylacetate)およびp−ヒドロキシベンズアルデヒドが、フラクション8からトランス−4−ヒドロキシシンナムアルデヒド(trans−4−hydroxycinnam aldehyde)が、およびフラクション9からトランス−p−クマリルアルコール(trans−p−coumaryl alcohol)が得られた。
【0018】
このうち、1‘S−1’−アセトキシオイゲノールアセテートおよび1‘S−1’−アセトキシキャビコールアセテートについて、1Hおよび13C−NMR、質量分析(MS)および赤外スペクトル(IR)の測定を行ったところ、NoroT., et al. Chem. Pharm. Bull., 36, 244−248(1988)に記載されたデータと、ほぼ一致し、それぞれの化合物であることが確認された。
以下に、それぞれについての1H−NMRの測定値(化学シフト:ppm)を示す。
[1‘S−1’−アセトキシオイゲノールアセテート]
2.11、2.29(3H,s) 、3.82(3H,s) 、5.25(d, J=11.21) 、5.31(d, J=17.51) 、6.00(1H,m)、6.24(d, J=5.3)、6.95(2H,brs)、7.01(d, J=8.8)
[1‘S−1’−アセトキシキャビコールアセテート]
1.99、2.15(s) 、5.16(d, J=10.3) 、5.24(d, J=17.6) 、5.93(1H,m)、6.24(d, J=5.6)、7.04、7.32(2H, d, J=8.6)
また、それぞれについての13C−NMRの測定値(化学シフト:ppm)を以下に示す。
[1‘S−1’−アセトキシオイゲノールアセテート]
20.6 、21.2 、55.8 、75.6 、111.3、116.8、119.4、122.6、135.7、137.4、139.3、150.8、168.6、169.5
[1‘S−1’−アセトキシキャビコールアセテート]
20.2 、20.3 、74.7 、116.1、121.6、127.5、135.5、135.7、149.8、168.1、168.6
【0019】
(3)抗アレルギー性の検討
得られた9の化合物について、下記ようにして抗アレルギー性を検討した。
肥満細胞のモデル細胞であるラット好塩基性白血病(RBL−2H3)細胞を用い、脱顆粒の際にヒスタミンなどと共に放出されるβ−hexosamimidase遊離量を測定することで脱顆粒の指標とし、抗アレルギー作用を検討した。
ヒューマンサイエンス研究資源バンクより購入したラット好塩基性白血病(RBL−2H3)細胞を培養後(5%CO2、37℃)、24ウェルマイクロプレートに2.0×105cell/wellずつ播種し、1時間培養した後、ラットモノクロナール抗DNP−IgE抗体(0.45μg/ml)を加え24時間培養することにより細胞を感作させた。感作後siraganian bufferを加え10分間予備加温(5%CO2、37℃)し、上記9の化合物それぞれのDMSO溶液(終濃度0.1%)を加え、その10分後に抗原(DNP−BSA、終濃度10μg/ml)を添加した。10分後に氷冷して反応を停止させ、その上清に0.1Mcitrate bufferに溶解したp−nitrophenyl−N−acetyl−β−D−glucosaminideを加えて37℃で1時間反応させた。反応液にstop bufferを加えて混和し、吸光度(測定波長405nm、参照波長655nm)を測定し遊離率を求めた。
下表1に示すように、9の化合物の中で、1‘S−1’−アセトキシキャビコールアセテートおよび1‘S−1’−アセトキシオイゲノールアセテートのみに遊離抑制活性が見出され、抗アレルギー性があることが示された。
【0020】
【表1】
【0021】
また、1‘S−1’−アセトキシキャビコールアセテートおよび1‘S−1’−アセトキシオイゲノールアセテートについて、TNF−αおおびIL−4の培養液中の濃度を、抗原刺激の4時間後にELISA法で測定した。そのIC50(μM)の測定値を下表2に示す。この結果は、これらの化合物は遅発相においても抗アレルギー性があることを示している。
【0022】
【表2】
【0023】
In vivo試験として、雄性ラット(体重180g)の背部の皮内にPBSで希釈した抗DNP−IgE抗体を0.1ml注射して感作を行った。46時間後に被検薬物を経口投与し、その2時間後に1%Evans blueに溶解させたDNP−BSA(0.75mg/body)を尾静脈より0.5ml投与しPCAを惹起させた。30分後に安楽死させ背部皮内に漏出した色素の面積を測定した。その結果、下記表3に示すように、1‘S−1’−アセトキシキャビコールアセテートおよび1‘S−1’−アセトキシオイゲノールアセテートは、50または100mg/Kgの投与量でPCA反応を抑制することがわかった。
【0024】
【表3】
【0025】
【発明の効果】
本発明の、アルピニア ガランガの根茎、またはアルピニア ガランガの根茎より抽出された成分を含有することを特徴とする抗アレルギー剤は、優れた抗アレルギー作用を示す。また、アルピニア ガランガの根茎、またはアルピニア ガランガの根茎より抽出された成分から優れた健康食品を得ることができる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルピニア ガランガ(Alpinia galanga)の根茎を用いて得られる抗アレルギー剤、健康食品、およびそれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
アルピニア ガランガは、別名をナンキョーといい、タイではカーと呼ばれているショウガ科の植物である。アルピニア ガランガは、広く東南アジアから中国まで分布しており、その根茎は、健胃や駆風、皮膚疾患の治療などに用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、種々のショウガ科植物や天然薬物について、その生理作用、特に抗アレルギー作用の検討を鋭意行った。その結果、アルピニア ガランガの根茎およびアルピニア ガランガの根茎より抽出された成分が、抗アレルギー作用を有することを見出した。さらに本発明者は、アルピニア ガランガの根茎から抽出された成分につき、その活性成分の分離、分析を行った結果、当該抽出された成分に含まれる特定の化合物が抗アレルギー作用を有することを見出した。
また、上述のようにアルピニア ガランガは、健胃や駆風、皮膚疾患の治療などにすでに用いられており、その安全性はすでに知られている。本発明者は、アルピニア ガランガの安全性と、その抗アレルギー作用などの活性に着目し鋭意検討した結果、アルピニア ガランガの根茎およびアルピニア ガランガの根茎より抽出された成分を含有することにより優れた健康食品が得られることを見出した。
本発明は、これらの知見に基づき完成されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、アルピニア ガランガの根茎、または当該アルピニア ガランガの根茎より抽出された成分を含有することを特徴とする抗アレルギー剤を提供する。
本発明はまた、アルピニア ガランガの根茎、または当該アルピニア ガランガの根茎より抽出された成分を含有することを特徴とする健康食品を提供する。
本発明はさらに、下記構造式(1)で表わされるフェニルプロパノイド化合物
【化2】
(式中、R1、 R2、 R3、 R4及びR5は、アルキル基、アルコキシ基、アルキルカルボニル基を表わし、R6は、アルキルカルボニル基を表わす。)を含有することを特徴とする抗アレルギー剤および健康食品を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の抗アレルギー剤および健康食品は、アルピニア ガランガの根茎を含有することを特徴とする。あるいは、本発明の抗アレルギー剤および健康食品は、アルピニア ガランガの根茎より抽出された成分を含有することを特徴とする。
本発明に用いられるアルピニア ガランガは、特に限定されない。通常、東南アジアや中国などで天然に得られるものが使用され、例えばタイにおいてカー(Kaa)と呼ばれる天然品を使用することができる。
【0006】
本発明の抗アレルギー剤または健康食品が、アルピニア ガランガの根茎を含有する場合は、アルピニア ガランガの根茎をそのまま、または粉砕、破砕、切断、すりつぶしなどによる形状の変化のみを行ったものを、抗アレルギー剤または健康食品の成分として用いる。
【0007】
本発明の抗アレルギー剤および健康食品が、アルピニア ガランガの根茎より抽出された成分を含有する場合は、アルピニア ガランガの根茎をそのまま、またはアルピニア ガランガの根茎に粉末化、破砕、切断、すりつぶしなどの形状変化を加えたものを、抽出のための溶媒と一定時間接触する(抽出工程)ことにより、該溶媒中に溶出されたアルピニア ガランガ中の成分を、抗アレルギー剤または健康食品の成分として用いる。
アルピニア ガランガの根茎をそのまま用いて抽出を行うことも可能であるが、通常は、抽出の効率を上げるため、アルピニア ガランガの根茎に粉末化、破砕、切断、すりつぶしなどの形状変化を加えた後、抽出のための溶媒との接触を行う。
【0008】
抽出のための溶媒との接触は、好ましくは、該溶媒にアルピニア ガランガの根茎またはそれに形状変化を加えたものを浸漬することにより行われる。
抽出のための溶媒としては、有機溶媒または有機溶媒と水との混合溶媒が用いられる。
有機溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノールなどの低級アルコール、アセトンなどのケトン類、ヘキサンなどの炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、これらの混合溶媒(混合比率は任意)が例示される。
これらの有機溶媒と水との混合溶媒を用いることも可能であるが、水の混合割合(含水率)は50重量%以下が好ましく、より好ましくは30重量%以下である。
【0009】
抽出のための溶媒は、好ましくは、アルピニア ガランガの約5〜10重量倍用いられる。
抽出の温度は特に限定されず、室温冷浸下、加熱還流下いずれでもよく、また両者の間の温度で抽出を行うこともできる。
抽出時間は、室温冷浸下で浸漬により抽出する場合は、一昼夜から一週間程度を2〜3回繰り返すのが好ましい。加熱還流下の場合は、2〜3時間程度が好ましい。
【0010】
上記の抽出工程により得られた液(抽出液)には、アルピニア ガランガ中の成分が溶出されている。本発明の抗アレルギー剤または健康食品には、このようにして得られた抽出液をそのまま加えてもよいし、得られた抽出液を濃縮したもの、または溶媒を蒸発などにより除去して溶出された成分のみをとりだしたものを加えてもよい。
【0011】
本発明者は、アルピニア ガランガから上記のようにして抽出される成分に含まれる化合物ついて鋭意検討した結果、該成分に含まれるある特定化合物が抗アレルギー作用を有することを見出し、該化合物およびそれと類似構造の化合物、すなわち構造式(1)のフェニルプロパノイド化合物、を用いることにより優れた抗アレルギー剤および健康食品が得られるとの知見を得た。本発明の抗アレルギー剤および健康食品は、この化合物を含有するものも含む。
【0012】
構造式(1)中のR1、 R2、 R3、 R4及びR5で表されるアルキル基、アルコキシ基としては、炭素数1から6程度の低級のものが好ましい。また、R1、 R2、 R3、 R4、R5及びR6で表わされるアルキルカルボニル基としては、炭素数2から6程度の低級のものが好ましい。
構造式(1)のフェニルプロパノイド化合物の中でも、式中のR1、 R4およびR5が水素、R2が水素またはメトキシ基、R3およびR6がアセチル基である場合がより好ましい。特に、1‘S−1’−アセトキシキャビコールアセテート(1’S−1’−acetoxychavicol acetate)、1‘S−1’−アセトキシオイゲノールアセテート(1’S−1’−acetoxyeugenol acetate)がすぐれた抗アレルギー作用を示し好ましい。1‘S−1’−アセトキシキャビコールアセテート(1’S−1’−acetoxychavicol acetate)、1‘S−1’−アセトキシオイゲノールアセテート(1’S−1’−acetoxyeugenol acetate)は、上記のようにして得られたアルピニア ガランガの根茎から抽出された成分から、分離することにより得られる。分離には、クロマトグラフィーなどが用いられる
【0013】
ここで用いられるクロマトグラフィーとしては、順層シリカゲルカラムクロマトグラフィー、逆層シリカゲルカラムクロマトグラフィー、順層オクタデシルシリルカラムクロマトグラフィー、逆層オクタデシルシリルカラムクロマトグラフィー、液体クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィーなどが例示される。
【0014】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、実施例は本発明の範囲を限定するものではない。
【0015】
(1)アルピニア ガランガの80%含水アセトンエキスの製法。
アルピニア ガランガとしては、タイ産の天然品を用いた。このアルピニア ガランガの根茎2.1kgを粉砕したものを、約10重量倍(20L)の80%含水アセトン(ナカライテスク社製の特級アセトンと蒸留水との80:20重量比の混合液)に加え、室温冷浸下一昼夜(24時間)抽出した。抽出後、ろ紙(アドバンテック社製No.2ろ紙)にてろ過後、抽出残渣にさらに80%含水アセトン(20L)を加え、室温冷浸下一昼夜(24時間)抽出し、同様にろ過を行った。このような抽出を合計3回行い、その抽出液を合わせた後、ロータリーエバポレーターを用いて減圧下溶媒を留去し、アルピニア ガランガの80%含水アセトン抽出エキス138g(使用したアルピニア ガランガに対して6.6重量%)を得た。
【0016】
(2)アルピニア ガランガの80%含水アセトンエキスのクロマト分離
上記(1)で得た抽出エキス138gを、順層シリカゲルカラムクロマトグラフィー(富士シリシア社製、BW−200、150−350mesh、3.0kg、移動層 :ナカライテスク社製特級n−ヘキサン/ナカライテスク社製特級酢酸エチル(10/1→5/1)→メタノール)にて順次溶出し、フラクション1(0.7g)、フラクション2(2.2g)、フラクション3(0.5g)、フラクション4(2.7g)、フラクション5(23.0g)、フラクション6(1.6g)、フラクション7(2.5g)、フラクション8(3.6g)、フラクション9(1.9g)、フラクション10(5.8g)、フラクション11(5.0g)、フラクション12(6.3g)およびフラクション13(82.2g)を得た。
【0017】
この内、フラクション5(23.0g)は、1‘S−1’−アセトキシキャビコールアセテートであり、使用したアルピニア ガランガに対して1.10重量%である。
また、フラクション6の中の325mgについて、高速液体クロマトグラフィー(検出器:島津示唆屈折型検出器RID−6A、ポンプ:島津LC−10A、カラム:YMC社製YMCPack−ODS−A、20mm i.d.×250mm、移動相:アセトニトリル(関東化学社製HPLC大量分取用特級試薬)/水(40/60))を用いて分離精製し、1‘S−1’−アセトキシオイゲノールアセテート(0.14g)およびトランス−p−クマリルジアセテート(trans−p−coumaryl diacetate)を得た。
他にも、クロマトグラフィー分離により、フラクション3からメチルオイゲノール(methyleugenol)が、フラクション7から1‘S−1’−ヒドロキシキャビコールアセテート(1’S−1’−hydroxychavicol acetate)、トランス−4−ヒドロキシシンナミルアセテート(trans−4−hydroxycinnam ylacetate)およびp−ヒドロキシベンズアルデヒドが、フラクション8からトランス−4−ヒドロキシシンナムアルデヒド(trans−4−hydroxycinnam aldehyde)が、およびフラクション9からトランス−p−クマリルアルコール(trans−p−coumaryl alcohol)が得られた。
【0018】
このうち、1‘S−1’−アセトキシオイゲノールアセテートおよび1‘S−1’−アセトキシキャビコールアセテートについて、1Hおよび13C−NMR、質量分析(MS)および赤外スペクトル(IR)の測定を行ったところ、NoroT., et al. Chem. Pharm. Bull., 36, 244−248(1988)に記載されたデータと、ほぼ一致し、それぞれの化合物であることが確認された。
以下に、それぞれについての1H−NMRの測定値(化学シフト:ppm)を示す。
[1‘S−1’−アセトキシオイゲノールアセテート]
2.11、2.29(3H,s) 、3.82(3H,s) 、5.25(d, J=11.21) 、5.31(d, J=17.51) 、6.00(1H,m)、6.24(d, J=5.3)、6.95(2H,brs)、7.01(d, J=8.8)
[1‘S−1’−アセトキシキャビコールアセテート]
1.99、2.15(s) 、5.16(d, J=10.3) 、5.24(d, J=17.6) 、5.93(1H,m)、6.24(d, J=5.6)、7.04、7.32(2H, d, J=8.6)
また、それぞれについての13C−NMRの測定値(化学シフト:ppm)を以下に示す。
[1‘S−1’−アセトキシオイゲノールアセテート]
20.6 、21.2 、55.8 、75.6 、111.3、116.8、119.4、122.6、135.7、137.4、139.3、150.8、168.6、169.5
[1‘S−1’−アセトキシキャビコールアセテート]
20.2 、20.3 、74.7 、116.1、121.6、127.5、135.5、135.7、149.8、168.1、168.6
【0019】
(3)抗アレルギー性の検討
得られた9の化合物について、下記ようにして抗アレルギー性を検討した。
肥満細胞のモデル細胞であるラット好塩基性白血病(RBL−2H3)細胞を用い、脱顆粒の際にヒスタミンなどと共に放出されるβ−hexosamimidase遊離量を測定することで脱顆粒の指標とし、抗アレルギー作用を検討した。
ヒューマンサイエンス研究資源バンクより購入したラット好塩基性白血病(RBL−2H3)細胞を培養後(5%CO2、37℃)、24ウェルマイクロプレートに2.0×105cell/wellずつ播種し、1時間培養した後、ラットモノクロナール抗DNP−IgE抗体(0.45μg/ml)を加え24時間培養することにより細胞を感作させた。感作後siraganian bufferを加え10分間予備加温(5%CO2、37℃)し、上記9の化合物それぞれのDMSO溶液(終濃度0.1%)を加え、その10分後に抗原(DNP−BSA、終濃度10μg/ml)を添加した。10分後に氷冷して反応を停止させ、その上清に0.1Mcitrate bufferに溶解したp−nitrophenyl−N−acetyl−β−D−glucosaminideを加えて37℃で1時間反応させた。反応液にstop bufferを加えて混和し、吸光度(測定波長405nm、参照波長655nm)を測定し遊離率を求めた。
下表1に示すように、9の化合物の中で、1‘S−1’−アセトキシキャビコールアセテートおよび1‘S−1’−アセトキシオイゲノールアセテートのみに遊離抑制活性が見出され、抗アレルギー性があることが示された。
【0020】
【表1】
【0021】
また、1‘S−1’−アセトキシキャビコールアセテートおよび1‘S−1’−アセトキシオイゲノールアセテートについて、TNF−αおおびIL−4の培養液中の濃度を、抗原刺激の4時間後にELISA法で測定した。そのIC50(μM)の測定値を下表2に示す。この結果は、これらの化合物は遅発相においても抗アレルギー性があることを示している。
【0022】
【表2】
【0023】
In vivo試験として、雄性ラット(体重180g)の背部の皮内にPBSで希釈した抗DNP−IgE抗体を0.1ml注射して感作を行った。46時間後に被検薬物を経口投与し、その2時間後に1%Evans blueに溶解させたDNP−BSA(0.75mg/body)を尾静脈より0.5ml投与しPCAを惹起させた。30分後に安楽死させ背部皮内に漏出した色素の面積を測定した。その結果、下記表3に示すように、1‘S−1’−アセトキシキャビコールアセテートおよび1‘S−1’−アセトキシオイゲノールアセテートは、50または100mg/Kgの投与量でPCA反応を抑制することがわかった。
【0024】
【表3】
【0025】
【発明の効果】
本発明の、アルピニア ガランガの根茎、またはアルピニア ガランガの根茎より抽出された成分を含有することを特徴とする抗アレルギー剤は、優れた抗アレルギー作用を示す。また、アルピニア ガランガの根茎、またはアルピニア ガランガの根茎より抽出された成分から優れた健康食品を得ることができる。
Claims (6)
- アルピニア ガランガ(Alpinia galanga)の根茎、またはアルピニア ガランガの根茎より抽出された成分を含有することを特徴とする抗アレルギー剤。
- アルピニア ガランガの根茎を、有機溶媒または有機溶媒と水との混合溶媒であって含水率が50重量%以下の溶媒に浸漬し、該根茎中の成分を抽出する工程を有することを特徴とする抗アレルギー剤の製造方法。
- アルピニア ガランガの根茎、またはアルピニア ガランガの根茎より抽出された成分を含有することを特徴とする健康食品。
- アルピニア ガランガの根茎を、有機溶媒または有機溶媒と水との混合溶媒であって含水率が50重量%以下の溶媒に浸漬し、該根茎中の成分を抽出する工程を有することを特徴とする健康食品の製造方法。
- R1、 R4およびR5が水素、R2が水素またはメトキシ基、R3およびR6がアセチル基であることを特徴とする請求項5の抗アレルギー剤。
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