JP2004189616A - 複合粉体、及び複合粉体を含有する化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】二酸化チタン被覆板状硫酸バリウム表面に、さらに硫酸バリウムを被覆した複合粉体を得る。複合粉体は、二酸化チタン被覆板状硫酸バリウムを水に懸濁し、つぎにこれに
(1)バリウムイオンを含有する水溶液と、
(2)硫酸イオンを含有する水溶液を
(1)と(2)を同時に、若しくは(1)と(2)のいずれか一方を先にして、順次に撹拌下に加えることにより、二酸化チタン被覆板状硫酸バリウムの表面に硫酸バリウムを析出させることにより調製する。このようにして得られた複合粉体を化粧料に配合する。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複合粉体に関し、特に化粧料に配合した際に、塗布時の刺激感や、ざらつき感がなく、しかも良好な透明感・素肌感と毛穴,しわ等の形態に関するトラブルを隠す効果を同時に満足する複合粉体、及びこれを含有する化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
粉体を含有する化粧料としては、ファンデーション、白粉、頬紅、アイシャドウ、口紅、アイライナー、アイブロウ等のメイクアップ化粧品及びボディーパウダー、ベビーパウダー等のボディー化粧品などが市販されている。
【0003】
従来、化粧料による皮膚のしわ、毛穴等の形態に関するトラブルを隠す方法としては、次のような二つの方法がとられてきた。その一つは、隠蔽力の高い顔料、すなわち屈折率の大きな顔料や着色力の高い顔料である二酸化チタン、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、有機色素等を着色顔料として配合してカバー力を高め、これによって肌に存在する毛穴、しわ等の形態に関するトラブルを隠す方法である。
【0004】
しかし、上記の様な隠蔽力の高い顔料、すなわち屈折率の大きな顔料や着色力の高い顔料を多く配合した化粧料は、しみ、そばかす等の色調トラブルに対しては効果があるものの、毛穴、しわ等の形態に関するトラブルに対しては余り効果がなく、逆に形態に関するトラブルを目立たせてしまう。更に仕上がった感じも厚化粧感を呈し、不透明になって、肌の自然な感じが失われるという問題点を有している。
【0005】
また、形態に関するトラブルを隠すもう一つの方法としては、各種の拡散反射型粉体を配合した化粧料が知られている(特許文献1参照)。しかし、これらの拡散反射型粉体は、毛穴、しわ等の形態に関するトラブルに対しては、若干の効果を有するものの、仕上がった感じが白っぽく、不自然であり、粉っぽい仕上がりを呈するという問題点を有している。
【0006】
そこで、良好な透明感・素肌感を有し、かつ肌に存在する毛穴、しわ等の形態に関するトラブルを隠す効果にも優れた化粧料を得るために、板状硫酸バリウム粉体を二酸化チタンで表面処理した被覆粉体が提案されている(特許文献2,特許文献3参照)。しかしながら、二酸化チタン被覆板状硫酸バリウムを配合した化粧料は、良好な透明感・素肌感と毛穴,しわ等の形態に関するトラブルを隠す効果を同時に満足するものではあったが、塗布時に刺激感やざらつきを生じるという問題点があった。
【0007】
さらに、硫酸バリウムを被覆した薄片状顔料は、皮膚に対して良好な付着性,伸展性,透明性を有することが既に知られている。(特許文献4参照)
【0008】
【特許文献1】
特開昭60−228406号公報
【特許文献2】
特開平8−268840号公報
【特許文献3】
特開平8−176459号公報
【特許文献4】
特開昭58−196114号公報
【非特許文献1】
光井武夫編、新化粧品学、第2版、日本、南山堂、2001年1月18日、105〜106ページ
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明においては、二酸化チタン被覆板状硫酸バリウムによる塗布時の刺激感やざらつきを改善し、しかも良好な透明感・素肌感と毛穴,しわ等の形態に関するトラブルを隠す効果を同時に満足する複合粉体、及びかかる複合粉体を含有する化粧料を提供することを目的とした。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、先の課題を解決するために鋭意検討を行った結果、二酸化チタン被覆板状硫酸バリウムの表面を、さらに硫酸バリウムで被覆することにより、二酸化チタン被覆板状硫酸バリウムによる塗布時の刺激感やざらつきを改善し、良好な透明感・素肌感と毛穴,しわ等の形態に関するトラブルを隠す効果有する複合粉体が得られることを見いだし本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、二酸化チタン被覆板状硫酸バリウムの表面を硫酸バリウムで被覆した複合粉体、及びかかる複合粉体を含有する化粧料に関するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を説明する。
【0012】
本発明の複合粉体で用いる二酸化チタン被覆板状硫酸バリウムとしては、例えば、特開平8−268840号公報、及び特開平8−176459号公報に記載された二酸化チタン被覆板状硫酸バリウムを用いることができる。
【0013】
本発明における複合粉体は、上述の二酸化チタン被覆板状硫酸バリウムの表面にさらに硫酸バリウムを被覆することによって得られる。かかる硫酸バリウムを被覆する方法としては、特に限定されないが、二酸化チタン被覆板状硫酸バリウムの表面に硫酸バリウムを析出させる方法が一般的である。
【0014】
すなわち、二酸化チタン被覆板状硫酸バリウムを水に懸濁し、つぎにこれに
(1)バリウムイオンを含有する水溶液と、
(2)硫酸イオンを含有する水溶液を
(1)と(2)を同時に、若しくは(1)と(2)のいずれか一方を先にして、順次に撹拌下に加えることにより、二酸化チタン被覆板状硫酸バリウムの表面に硫酸バリウムを析出させる。
【0015】
(1)のバリウムイオンを含有する水溶液としては、例えば塩化バリウム,水酸化バリウム,硝酸バリウム,硫化バリウムなどの水溶液が用いられる。これらのバリウム化合物としては、反応時のpH、及び析出時に生じる塩の除去しやすさの点から、塩化バリウムを用いることが好ましい。
【0016】
(2)の硫酸イオンを含有する水溶液としては、硫酸,硫酸ナトリウム,硫酸カリウム,硫酸水素ナトリウム,硫酸水素カリウム,硫酸マグネシウムなどの水溶液が用いられる。これらの硫酸化合物としては、反応時のpH、及び析出時に生じる塩の除去しやすさの点から、硫酸ナトリウム,硫酸カリウム,硫酸マグネシウムを用いることが好ましい。
【0017】
上記の製造法を更に具体的に説明すると、例えば、精製水100重量部中に二酸化チタン被覆板状硫酸バリウム10重量部を懸濁させ、これに5〜100℃、好ましくは20〜80℃にて、上述の硫酸又は硫酸塩の5〜25重量%水溶液と、その硫酸若しくは硫酸塩に対し0.8〜0.98当量のバリウム塩を5〜25重量%水溶液とを撹拌下に滴下する。滴下終了後混合物を濾過し、固体生成物を濾別し、水洗する。水洗後105〜110℃で8時間乾燥する。
【0018】
得られた生成物は、二酸化チタン被覆板状硫酸バリウムの表面が硫酸バリウムで被覆された複合顔料である。かかる複合顔料は、良好な透明感・素肌感と毛穴,しわ等の形態に関するトラブルを隠す効果を同時に満足しており、しかも塗布時の刺激感やざらつきがなく、使用感の良好なものであった。
【0019】
二酸化チタン被覆板状硫酸バリウムの表面に硫酸バリウムを被覆する際の被覆量は、二酸化チタン被覆板状硫酸バリウム100重量部に対して、析出する硫酸バリウムが1〜30重量部となるように調整することが好ましい。硫酸バリウムが1重量部未満であると、充分な複合効果が得られず、逆に30重量部を超えると、複合粉体の良好な透明感・素肌感と毛穴,しわ等の形態に関するトラブルを隠す効果が損なわれるため望ましくない。
【0020】
本発明の複合粉体は、そのまま用いてもよく、シリコーン類,界面活性剤類,金属石けん,アミノ酸,油脂等を用いてさらに表面修飾を行った後に用いてもよい。
【0021】
本発明の複合粉体は、プラスティックとの混和、自動車用塗料、化粧料等様々な分野に用いることができる。特に化粧料に配合した場合、塗布時の刺激感やざらつきを改善し、良好な使用感を付与することができる。
【0022】
複合粉体の化粧料への配合量は特に限定されるものではなく、化粧料の種類や被覆顔料の組成等に応じて、1〜90重量%の範囲で適宜設定することができる。
【0023】
本発明の化粧料には、複合粉体の他に、その使用目的に応じて任意の成分を適宜配合することができる。そのような成分としては、油分,保湿剤,アルコール類,界面活性剤,ビタミン類,美白剤,細胞賦活剤,抗炎症剤,抗酸化剤,紫外線吸収剤,樹脂,粉体,色素,防腐剤等、一般に化粧料に使用できる成分が挙げられる。
【0024】
本発明の複合粉体を含有する化粧料としては、ケーキ状や軟膏状,スティック状等の固形状の化粧料として提供することが好ましい。具体的には、ファンデーション,フェイスパウダー等のベースメイクアップ化粧料、口紅,アイシャドウ,チークカラー等のポイントメイクアップ化粧料への応用に適している。
【0025】
【実施例】
実施例により本発明を詳しく説明する。
【0026】
[実施例1] 複合粉体1
硫酸濃度が15g/L、二酸化チタン濃度が4g/L、20℃に調製したチタニル硫酸溶液625mLを1Lビーカーに入れ、攪拌機で攪拌した。ここに平均粒径30μm、比表面積0.5m2/gの板状硫酸バリウム20gを懸濁させた。更にヒーターにより昇温速度5℃/分で加熱し、2時間沸騰を続けた。この間精製水を追加しながら液量を一定に保った。その後、ヌッチェを用いて濾過し、硫酸痕を認めなくなるまで水洗し、120℃で乾燥した。更に600℃に保持した電気炉で1時間焼成することにより、二酸化チタン被覆板状硫酸バリウムを得た(比較例1)。かかる二酸化チタン被覆板状硫酸バリウム50gを精製水500mLに懸濁させ、60℃に加温する。撹拌下に10重量%塩化バリウム水溶液300mL及び10重量%硫酸カリウム水溶液200mLを流速3.3mL/分及び2.5mL/分で同時に滴下する。滴下終了後さらに30分間撹拌する。得られた生成物を沈殿させ、濾過し、水洗して塩を除去後、約110℃で8時間乾燥することにより複合粉体1を調製した。このようにして得られた複合粉体1は、塗布時の刺激感や、ざらつき感がなく、しかも良好な透明感・素肌感と毛穴,しわ等の形態に関するトラブルを隠す効果を同時に満足させるものであった。
【0027】
[実施例2] 複合粉体2
特級塩化バリウム試薬1.974gと特級硫酸0.505gをイオン交換水1000gにそれぞれ溶解し、0.008mol/Lのバリウム溶液及び0.005mol/Lの硫酸溶液とした。次に各溶液を70℃に加温し、U字型撹拌バネを用い、回転数1000rpmで撹拌した硫酸溶液にバリウム溶液を10分間で滴下し、その後3分間撹拌を続け、反応を終了した。反応中のpHは3.5であった。次いで常温まで冷却し、5Cの濾紙で濾過して水洗後、105℃で2時間乾燥して板状の硫酸バリウムの粉末1.12gを得た。かかる板状の硫酸バリウム100gを、硫酸チタニル5gが溶解した水溶液に分散させ、これに硫酸を加えて加水分解することにより硫酸バリウム表面に参加チタンを析出させた。次に粉体を濾別し、水洗後乾燥させ、二酸化チタン水和物処理硫酸バリウムを得た。これを焼成し二酸化チタン被覆板状硫酸バリウム103gを得た(比較例2)。この二酸化チタン被覆板状硫酸バリウム50gを精製水500mLに懸濁させ、40℃に加温する。撹拌下に10重量%塩化バリウム水溶液300mL及び10重量%硫酸ナトリウム水溶液200mLを流速3.3mL/分及び2.5mL/分で同時に滴下する。滴下終了後さらに30分間撹拌する。得られた生成物を沈殿させ、濾過し、水洗して塩を除去後、約105℃で8時間乾燥することにより、複合粉体2を調製した。このようにして得られた複合粉体2は、塗布時の刺激感や、ざらつき感がなく、しかも良好な透明感・素肌感と毛穴,しわ等の形態に関するトラブルを隠す効果を同時に満足させるものであった。
【0028】
実施例1及び実施例2に示した複合粉体の、さわった感触について、以下に示した基準により官能評価を行った。なお、実施例1及び実施例2にて中間段階で生成した二酸化チタン被覆板状硫酸バリウム粉体を比較例1及び比較例2として、同時に評価を行った。結果を表1に示す。
【0029】
[さわった感触]
ざらつきがある:×
僅かにざらつきがある:△
ざらつきがほとんどない:○
ざらつきがない:◎
【0030】
【表1】
【0031】
表1に示したとおり、実施例1及び実施例2に示した複合粉体は、硫酸バリウムを被覆していない二酸化チタン被覆板状硫酸バリウム粉体である比較例1及び比較例2よりさわった感触が良好でざらつきがなくなっていた。
【0032】
次に、本発明の複合粉体を含有する化粧料の実施例を示す。
【0033】
[実施例3] 白粉
(1)タルク 50.00(重量%)
(2)カオリン 8.00
(3)セリサイト 15.45
(4)複合粉体1 10.00
(5)酸化チタン 6.00
(6)ステアリン酸マグネシウム 3.00
(7)流動パラフィン 3.00
(8)イソオクタン酸セチル 4.50
(9)パラオキシ安息香酸ブチル 0.05
製法:(1)〜(6)の成分を混合,均質化し、粉体相とする。(7)〜(9)の成分を混合,溶解,均一化して粉体相に添加して混練した後、アトマイザーで粉砕するする。篩過した後金皿に充填し、圧縮成型する。
【0034】
[比較例3] 白粉
実施例3に配合した複合粉体1を、比較例1で使用した二酸化チタン被覆板状硫酸バリウム粉体に代替して白粉を調製し、比較例3とした。
【0035】
[実施例4] ファンデーション
(1)シリコーン処理タルク 35.00(重量%)
(2)シリコーン処理セリサイト 20.40
(3)複合粉体2 5.00
(4)シリコーン処理酸化チタン 12.00
(5)シリコーン処理ベンガラ 3.00
(6)シリコーン処理黄酸化鉄 1.00
(7)シリコーン処理黒酸化鉄 0.50
(8)無水ケイ酸 5.00
(9)ジメチルポリシロキサン(6cs) 12.00
(10)流動パラフィン 5.00
(11)イソステアリン酸ソルビタン 1.00
(12)パラオキシ安息香酸メチル 0.10
製法:(1)〜(8)の成分を混合,均質化し、粉体相とする。(9)〜(12)の成分を混合,溶解,均一化して粉体相に添加して混練した後、アトマイザーで粉砕するする。篩過した後金皿に充填し、圧縮成型する。
【0036】
[比較例4] ファンデーション
実施例4に配合した複合粉体2を、比較例2で使用した二酸化チタン被覆板状硫酸バリウム粉体に代替して白粉を調製し、比較例4とした。
【0037】
[実使用試験]
化粧料を日常使用している20〜40才代の女性20名により、以下の項目について、実施例3,実施例4、及び比較例3,比較例4を用いた実使用試験を行った。評価は、良いを5点、やや良いを4点、普通を3点、やや悪いを2点、悪いを1点として合計し、20名の平均点を算出した。結果を表2に示す。
【0038】
[項目]
項目1:塗布時の滑らかさ
項目2:毛穴・しわの見え難さ
項目3:キメの細かさ
項目4:素肌感
【0039】
【表2】
【0040】
表2に示したとおり、本発明の実施例1及び実施例2にかかる白粉及びファンデーションは、二酸化チタン被覆板状硫酸バリウムをさらに硫酸バリウムで被覆した複合粉体を配合することにより、二酸化チタン被覆板状硫酸バリウムの有する、透明感・素肌感と毛穴,しわ等の形態に関するトラブルを隠す効果はほとんどそのままに、塗布時の刺激感や、ざらつき感がなくなるという優れた効果を発揮するものであった。
【0041】
さらに他の種類の化粧料に配合した実施例を示す。
【0042】
[実施例5] アイシャドウ
(1)シリコーン処理タルク 8.4(重量%)
(2)シリコーン処理マイカ 20.0
(3)酸化チタン 12.0
(4)ベンガラ 3.0
(5)黄酸化鉄 1.0
(6)複合粉体1 30.0
(7)赤色202号 3.0
(8)黒酸化鉄 0.5
(9)無水ケイ酸 5.0
(10)トリ2−エチルヘキサンサングリセリル 12.0
(11)流動パラフィン 5.0
(12)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
製法:(1)〜(9)の成分を混合,均質化する。これに、(10)〜(12)の成分を混合,溶解,均一化したものを添加し、混合した後にアトマイザーにて粉砕する。篩過した後、金皿に充填して圧縮成型する。
【0043】
[実施例6] スティック状アイシャドウ
(1)シリコーン処理酸化チタン 15.00(重量%)
(2)シリコーン処理ベンガラ 2.00
(3)シリコーン処理赤色202号 3.00
(4)シリコーン処理黄色205号 2.00
(5)複合粉体1 18.00
(6)無水ケイ酸 3.00
(7)ジメチルポリシロキサン(6cs) 20.00
(8)流動パラフィン 19.90
(9)セレシン 7.00
(10)マイクロクリスタリンワックス 10.00
(11)パラオキシ安息香酸ブチル 0.05
(12)d−δ−トコフェロール 0.05
製法:(7)〜(12)の成分を80℃に加熱して混合,溶解,均一化した油相に、(1)〜(6)の成分を添加して、ロールミルで混練する。70℃に加熱して溶解した後、容器に流し込み、冷却固化する。
【0044】
[実施例7] 砲弾状口紅
(1)ミツロウ 6.00(重量%)
(2)セレシン 9.00
(3)固形パラフィン 10.00
(4)リンゴ酸ジイソステアリル 36.95
(5)ミリスチン酸オクチルドデシル 22.00
(6)酢酸トコフェロール 0.50
(7)パラオキシ安息香酸ブチル 0.05
(8)酸化チタン 1.00
(9)赤色201号 1.00
(10)赤色202号 1.00
(11)青色1号のアルミニウムレーキ 0.50
(12)複合粉体1 7.00
(13)マイカ 5.00
製法:(1)〜(7)の成分を加熱溶解し、均一化する。これに(8)〜(13)の成分を添加して撹拌した後、ロールミルで混練する。再度70℃に加熱して型に流し込み,冷却固化させた後取り出し、容器に装填し、フレーミングする。
【0045】
実施例5〜実施例7に示した化粧料は、使用感が滑らかで、しかも透明感及び適度なカバー力を発揮するものであった。
【0046】
【発明の効果】
以上詳述したとおり、本発明により、特に化粧料に配合した際に、塗布時の刺激感や、ざらつき感がなく、しかも良好な透明感・素肌感と毛穴,しわ等の形態に関するトラブルを隠す効果を同時に満足する複合粉体、及びこれを含有する化粧料を得ることができた。
Claims (2)
- 板状硫酸バリウムの表面を二酸化チタンで処理し、さらにその表面に硫酸バリウムを被覆した複合粉体。
- 請求項1に記載の複合粉体を配合してなる、化粧料。
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JP2002355809A JP2004189616A (ja) | 2002-12-06 | 2002-12-06 | 複合粉体、及び複合粉体を含有する化粧料 |
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Cited By (2)
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JP2012513364A (ja) * | 2009-01-06 | 2012-06-14 | 重慶科昌科技有限公司 | 二酸化チタン複合体及びその作製方法 |
JP2014088351A (ja) * | 2012-10-31 | 2014-05-15 | Sakai Chem Ind Co Ltd | 希土類ドープ硫酸バリウムおよび化粧料 |
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2002
- 2002-12-06 JP JP2002355809A patent/JP2004189616A/ja active Pending
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