JP2004189382A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】露光中のパーパーにバンディングが生じるのを抑制することが出来ながら、しかも搬送されるペーパーがペーパー搬出口近くで蛇行するようなことなく装置本体からペーパーマガジンにペーパーを円滑に送り込める画像処理装置を提供する。
【解決手段】ペーパーを搬送する搬送機構が搭載されて、搬送機構により搬送されるペーパーに画像処理を施すようにした装置本体と、装置本体のペーパー搬出口に接続されて装置本体から送り出されるペーパーを収容するためのペーパーマガジンとが備えられた画像処理装置において、、ペーパーの搬送経路中の前記ペーパー搬出口近くに、ループ状搬送部と、このループ状搬送部の下流側に位置して、搬送機構により搬送されるペーパーの蛇行を規制するためのペーパーガイド部材を備えた蛇行規制手段を設けると共に、ペーパーガイド部材を、ペーパーの搬送を行なう搬送ローラ対の駆動ローラ側に回転自由に支持した。
【選択図】 図9
【解決手段】ペーパーを搬送する搬送機構が搭載されて、搬送機構により搬送されるペーパーに画像処理を施すようにした装置本体と、装置本体のペーパー搬出口に接続されて装置本体から送り出されるペーパーを収容するためのペーパーマガジンとが備えられた画像処理装置において、、ペーパーの搬送経路中の前記ペーパー搬出口近くに、ループ状搬送部と、このループ状搬送部の下流側に位置して、搬送機構により搬送されるペーパーの蛇行を規制するためのペーパーガイド部材を備えた蛇行規制手段を設けると共に、ペーパーガイド部材を、ペーパーの搬送を行なう搬送ローラ対の駆動ローラ側に回転自由に支持した。
【選択図】 図9
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印画紙などのペーパーに画像処理するための画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に画像をペーパーに焼付けるなどの画像処理を施すための画像処理装置としては、ロール状に巻かれたペーパーを収容するペーパーマガジンと、このマガジン内のペーパーを引き出して搬送するための搬送機構及び搬送機構により搬送されるペーパーに画像を焼き付けるための露光機構を搭載した装置本体とから構成されている。(特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開平10−20447号
以上の画像処理装置において、露光機構よりも下流側に位置するペーパーが、搬送機構の搬送ローラ対により引っ張られたりあるいは押されたりすると、露光中のパーパーにバンディングが発生する不具合がある。
【0004】
そしてこのようなバンディングを抑制するためには、露光機構とペーパー搬出口近くの搬送ローラ対との間にペーパーがループ状に弛んだ状態で搬送されるようにしたループ状搬送部を設ける必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで本願出願人は、以上の画像処理装置において、装置本体で処理したペーパーを別の場所に設置された現像処理装置まで運ぶために、装置本体で処理されたペーパーを巻き取るためのペーパーマガジンを別途用意して、このペーパーマガジンを装置本体に接続できるようにした画像処理装置を開発しているが、この装置においても、前記したバンディングの発生を抑制するために、露光機構とペーパー搬出口近くの搬送ローラ対との間にループ状搬送部を設けると、露光中のパーパーにバンディングが発生するのを抑制することが出来るにしても、搬送されるパーパーがペーパー搬出口近くで蛇行し易くなり、ペーパーマガジンへのペーパーの巻取りが良好に行なえない不具合が生じる。
【0006】
本発明は以上の実情に鑑みて開発したものであって、目的とするところは、露光中のパーパーにバンディングが生じるのを抑制することが出来ながら、しかも搬送されるペーパーがペーパー搬出口近くで蛇行するようなことなく装置本体からペーパーマガジンにペーパーを円滑に送り込める画像処理装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために請求項1に記載の発明は、ペーパーを搬送する搬送機構が搭載されて、搬送機構により搬送されるペーパーに画像処理を施すようにした装置本体と、装置本体のペーパー搬出口に接続されて装置本体から送り出されるペーパーを収容するためのペーパーマガジンとが備えられた画像処理装置において、ペーパーの搬送経路中の前記ペーパー搬出口近くに、ループ状搬送部と、このループ状搬送部の下流側に位置して、搬送機構により搬送されるペーパーの蛇行を規制するためのペーパーガイド部材を備えた蛇行規制手段を設けたことを特徴とするものである。
【0008】
また請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のペーパーガイド部材を、搬送機構により搬送されて来るペーパーの幅方向両端縁に当接して回転自由としていることを特徴とするものである。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2記載のペーパーガイド部材を、ペーパーの搬送を行なう搬送ローラ対の駆動ローラ側に回転自由に支持したことを特徴とするものである。
【0010】
また請求項4に記載の発明は、請求項1、2または3に記載の画像処理装置に、ペーパーガイド部材をペーパーの搬送方向と直交する方向に位置変更可能とする位置変更手段を設けたことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1に示す画像処理装置は、
ペーパーPに画像を焼付け処理するための装置本体1と、
ロール状に巻かれた印画紙から成るペーパーPを格納する送出し用ペーパーマガジン2と、
送出しペーパーマガジン2内のペーパーPを装置本体1に受け渡すためのペーパー受渡しユニット3と、
装置本体1で画像の焼付け処理が行なわれたペーパーPをロール状に巻き取って格納するための巻取り用ペーパーマガジン4とがそれぞれ別体に備えられている。
【0012】
送出し用ペーパーマガジン2は、図2にも示すようにロール状に巻かれたペーパーPを回転可能に格納するための箱体21と、この箱体21の上部開口を閉鎖する蓋体22とから構成され、箱体21の下面四隅には走行輪としてのキャスター23が設けられ、また箱体21の前壁21aの下部には、ペーパーPの出入口24が開設されている。
【0013】
ペーパー受渡しユニット3は、図2にも示すように、縦長としたボックス状のハウジング31と、このハウジング31内に組み込まれたペーパー搬出機構32とから構成されると共に、ハウジング31の側壁31a下部には送出し用ペーパーマガジン2の出入口24と連通する連通口33が、上壁31bにはシャッター機構(図示せず)により開閉されるペーパー搬出口34がそれぞれ設けられ、ペーパー搬出機構32を介して送出し用ペーパーマガジン2内のペーパーPを装置本体1の搬送機構11に送り込むようにしている。
【0014】
また以上のペーパー受渡しユニット3は、送出し用ペーパーマガジン2の前壁21a側に、離脱可能に支持されている。
【0015】
具体的には、図5にも示すように、送出し用ペーパーマガジン2を構成する箱体21の前壁21aには、左右一対の支持杆25が設けられると共に、支持杆25の先端には、この支持杆25の直径よりも大きな直径の裁頭円錐状とした頭部26が設けられている。
【0016】
一方、ペーパー受渡しユニット3を構成するハウジング31の側壁31aには、図6にも示すように、頭部26の直径よりも幅広とした幅広孔部35aと、この幅広孔部35aの上端に連続して支持杆25の直径よりも若干幅広で且つ頭部26の直径よりも幅狭とした幅狭孔部35bとから構成された係合孔35が設けられている。
【0017】
そして、ペーパー受渡しユニット3を持ち上げた状態で頭部26を幅広孔部35a内に挿入した後、受渡しユニット3を降ろして幅狭孔部35b内に支持杆25を嵌合させると共に、頭部26を幅狭孔部35b内において前壁21aに係合させることで、ペーパー受渡しユニット3が送出し用ペーパーマガジン2の前壁21aに宙吊り状態に支持されるようにしている。
【0018】
実施形態では、受渡しユニット3を送出し用ペーパーマガジン2の前壁21aに宙吊り状態に支持した時、受渡しユニット3が送出し用ペーパーマガジン2に対して若干のガタつきが備わるようにしている。
【0019】
装置本体1は、図2にも示すように、ケーシング10内に、受渡しユニット3を介して送出しペーパーマガジン2から送り込まれてくるペーパーPを搬送するための搬送機構11と、搬送機構11で搬送されるペーパーPに画像を露光するための露光機構12と、搬送機構11で搬送されるペーパーPを途中でカットするためのカッタ13等が搭載されている。
【0020】
露光機構12は、レーザービーム方式のものが搭載されているが、PLZTシャッター方式や液晶シャッター方式、蛍光ビーム方式等、仕様に応じて任意の方式のものを搭載してもよい。
【0021】
また搬送機構11によるペーパーPの搬送経路中で露光機構12と後記するペーパー搬出口15a近くに配設された搬送ローラ対16との間には、ペーパーPがループ状に弛んだ状態で搬送されるようにしたループ状搬送部19が設けられている。
【0022】
尚、ループ状搬送部19では、その上下に設けられたセンサS1・S2により、ペーパーPのループ長さが検出されて、制御装置(図示せず)の制御により、ペーパーPのループ長さが調整されるようにしている。
【0023】
また装置本体1におけるケーシング10の一側部には、送出し用ペーパーマガジン2に取り付けられたペーパー受渡しユニット3を装填するための入口側装填部14が、また他側部には、ペーパー巻取り用マガジン4を装填するための出口側装填部15がそれぞれ設けられている。
【0024】
入口側装填部14内の上壁14a部位には、図3にも示すように、ペーパー挿入口50を供えた遮光体5が、ケーシング10に対して上下動可能に取り付けられ、且つコイルスプリング51のバネ力により下方に押し込まれている。
【0025】
この露光ユニット5の下面両側部位には、ガイドローラ52が回転自由に設けられ、また露光ユニット5の下面側で且つペーパー挿入口50近くには、突起53が突設されており、受渡しユニット3の上面には、図8にも示すように、受渡しユニット3が入口側装填部14に所定の姿勢で装填された時点で前述のガイドローラ52が嵌合する嵌合溝36と前述の突起53が嵌合する嵌合溝37が設けられている。
【0026】
また入口側装填部14内の相対向する内側壁の一方には、入口側装填部14に装填されるペーパー受渡しユニット3を他方の内側壁側に向けて押し込んで、ペーパー受渡しユニット3を装置本体1に対して所定の姿勢に修正する修正手段としての押込み機構6が設けられている。
【0027】
この押し込み機構6は、図3、図4に示すように、装填部14内の上部と下部にそれぞれ設けられているのであって、押し込みローラ61を回転自由に支持したブロック62が備えられ、このブロック62が、他方の内側壁側に対して近接乃至離間方向に移動可能となるようにケーシング10に支持され、且つコイルスプリング63のバネ力により他方の内側壁側に対して近接する方向に付勢されている。
【0028】
そしてペーパー受渡しユニット3を入口側装填部14に装填するに伴い、押し込みローラ61がペーパー受渡しユニット3の外側面に圧接して、コイルスプリング63のバネ力により押し込みローラ61を介してペーパー受け渡しユニット3が入口側装填部14内の他方の内側壁側に押し込まれて、ペーパー受け渡しユニット3が所定の姿勢で入口側装填部14内に装填されるようにしている。
【0029】
また搬送機構11における出口側装填部15のペーパー搬出口15a近くには、搬送機構11により搬送されるペーパーPが蛇行するのを規制するための蛇行規制機構8が設けられている。
【0030】
この蛇行規制機構8は、図9に示すように、ペーパーガイド部材80と、このペーパーガイド部材80の配設位置を変更するための位置変更装置800とから構成され、ペーパーガイド部材80は、搬送機構11を構成する搬送ローラ対16の駆動ローラ17部分に設けられている。
【0031】
この搬送ローラ対16は、ペーパー搬出口15aに隣接して配設されており、既知の通り、駆動ローラ17と駆動ローラ17のローラ面に圧接する圧接ローラ18とから構成され、蛇行規制機構8を構成するペーパーガイド部材80が駆動ローラ17の駆動軸170に対して回転自由に支持されている。
【0032】
ペーパーガイド部材80は、駆動軸170に回転自由に支持される筒部81と、ペーパーPの幅方向端縁に当接してペーパーPをガイドするためのガイド用フランジ82と、筒部81の長さ方向一端に設けられた連動用フランジ83とから構成されている。
【0033】
また位置変更機構800は、図9に示すように、駆動軸170と平行に配設された連動軸801と、連動軸801に形成された右ねじ部802及び左ねじ部803にそれぞれ螺合するねじ孔を備えた移動体804とから構成され、移動体804に設けたコ字状のガイド枠805内に連動用フランジ83を介装し、また連動軸801の軸端部に設けた従動ギヤ806をモータ807の駆動ギヤ808に噛み合せて、モータ807の駆動により連動軸801を正転させることで、左右ガイド部材80をお互いに近づく方向に移動させ、連動軸801を逆回転させることで、左右ガイド部材80を互いに離れる方向に移動させるようにしている。
【0034】
巻取り用ペーパーマガジン4は、図1にも示すように、ペーパーPを収容する箱体41と、箱体41に取り付けられたハンドル42とが備えられ、箱体41の下面四隅には走行輪としてのキャスター43が取り付けられている。
【0035】
この巻取り用ペーパーマガジン4は、保持手段7を介して出口側装填部15に宙吊り状態で保持されるようにしている。
【0036】
保持手段7は、図2にも示すように、巻取り用ペーパーマガジン4における箱体41の底部に設けられた引掛け溝44が係合可能な係止杆71と、巻取り用ペーパーマガジン4における箱体41の上部に設けられたロック杆45が係合して、巻取り用ペーパーマガジン4を宙吊り状態にロックするロック機構72とから構成されている。
【0037】
係止杆71は、出口側装填部15の下部に設けられ、ロック機構72は、出口側装填部15の上部に設けられている。
【0038】
ロック機構72は、図10に示すように、ロック杆45に係合可能なロックピン73と、このロックピン73をロック杆45と係合する位置(ロック位置)に付勢させるスプリング74と、スプリング74のバネ力に坑してロックピン73をロック解除位置に動作させてロック解除を行なうための操作レバー75とが備えられている。
【0039】
以上の保持手段7に巻取り用ペーパーマガジン4を保持させるには、図15に示すように、巻取り用ペーパーマガジン4を出口側装填部15まで移動させた上で、移動方向後方側に位置するキャスター43を支点にして、巻取り用ペーパーマガジン4の前側を持ち上げるように傾けて、引掛け溝44を係止杆71に引っ掛ける。
【0040】
続いて、係止杆71を支点にして、巻取り用ペーパーマガジン4の後部側を持ち上げると、ロック杆45が、ロックピン73に設けたカム面73aに摺接して、このカム面73aを介してロックピン73がスプリング74のバネ力に抗して上方に移動し、ロック杆45がロックピン73の下端を通過した時点で、ロックピン73がスプリング74のバネ力によりロック位置に移動し、これにより図16に示すように、巻取り用ペーパーマガジン4が装置本体1に対して宙吊り状態に保持されて、巻取り用ペーパーマガジン4のペーパー搬入口46が出口側装填部15のペーパー搬出口15aに連通する。
【0041】
尚、巻取り用ペーパーマガジン4を装置本体1から外す場合には、操作レバー75の操作により、ロックピン73を図10において上方に移動させてロック解除位置に位置させれば、巻取り用ペーパーマガジン4の自重により、巻取り用ペーパーマガジン4の後部側が降下して、後部側のキャスター43が接地し、かかる状態から、巻取り用ペーパーマガジン4の前部側を一旦持ち上げて、引掛け溝44を係止杆71から離脱させた上で、巻取り用マガジン4を装置本体1から遠ざかる方向に若干移動させて、傾かせている巻取り用マガジン4を水平状態に戻せばよい。
【0042】
以上の構成から成る画像処理装置にあっては、巻取り用マガジン4を前記した手順で出口側装填部15に装填する。
【0043】
また使用する送出し用ペーパーマガジン2の前部にペーパー受渡しユニット3を取り付けるのであって、具体的には、受渡しユニット3を持ち上げた状態で頭部26を係合孔35の幅広孔部35a内に挿入した後、受渡しユニット3を降ろし、係合孔35の狭孔部35bに支持杆25を嵌合させると共に頭部26を側壁31aに係合させて、受渡しユニット3を送出し用ペーパーマガジン2の前壁21aに宙吊り状態に支持させる。
【0044】
そして送出しペーパーマガジン2をキャスター23を介して移動させて、受渡しユニット3を装置本体の入口側装填部14内に装填する。
【0045】
ところで、受渡しユニット3を入口側装填部14内に挿入するに伴い、押し込み機構6の押し込みローラ61がペーパー受渡しユニット3の外側面に当接して、コイルスプリング63のバネ力により押し込みローラ61を介してペーパー受け渡しユニット3が入口側装填部14内の他方の内側壁側に押し込まれて、ペーパー受け渡しユニット3が予め設定されている所定の姿勢で入口側装填部14内に装填されるのであって、この時、ペーパー受渡しユニット3は送出し用ペーパーマガジン2に対して相対移動するので、送出し用ペーパーマガジン2が設置面Bに対して斜めになったりすることがない。
【0046】
また受渡しユニット3を入口側装填部14内に挿入するに伴い、図11に示すように、遮光体5のガイドローラ52が受渡しユニット3における上面のエッジ部位に形成したガイド面31cに当接する。
【0047】
そして、この状態から更に受渡しユニット3が入口側装填部14内に押し込まれるに伴い、図12更には図13に示すように、ガイドローラ52を介して遮光体5がコイルスプリング51のバネ力に抗して上方に持ち上げられ、受渡しユニット3が最終的に所定位置に装填された時点で、図14に示すように、ガイドローラー52が嵌合溝36に、また突起53が嵌合溝37にそれぞれ嵌合して、遮光体5の下面がペーパー受渡しユニット3の上面に密着し、ペーパー搬出口34とペーパー搬入口50とが確実に接続されるのである。
【0048】
斯くして、ペーパー受渡しユニット3が装置本体1の入口側装填部14に対して正確に装填され、ペーパーPの搬送時、ペーパーPが蛇行するような不具合を解消することが出来る。
【0049】
また以上の実施形態では、巻取り用ペーパーマガジン4も出口側装填部15に対して保持手段7を介して宙吊り状態で保持されて、装置本体1の出口側装填部15に対して巻取り用ペーパーマガジン4も正確に装填され、設置面Bが波うっていたとしても巻取り用ペーパーマガジン4を出口側装填部15に正確に装填することが出来る。
【0050】
しかして、以上の画像処理装置の運転に伴い、送出し用ペーパーマガジン2内のペーパーPがペーパー受渡しユニット3のペーパー搬出機構32を介して装置本体1の搬送機構11に送り込まれる。
【0051】
装置本体1に送り込まれるペーパーPは、搬送機構11により搬送されて、露光機構12で画像が焼付け処理された後、ループ状搬送部19からペーパー搬出口15a近くの搬送ローラ対16を経て、巻取り用ペーパーマガジン4内に順次巻き取られる。
【0052】
ところで、露光機構12で画像が焼付け処理されたペーパーPが、ループ状搬送部19からペーパー搬出口15a近くの搬送ローラ対16を経て巻取り用ペーパーマガジン4内に順次巻き取られるに際し、ペーパーPの幅方向端縁が駆動軸170に支持されている左右一対のガイド部材80のガイド用フランジ82によりガイドされて、ペーパーPの蛇行が阻止されるのである。
【0053】
しかも駆動ローラ17の駆動軸170に支持されている左右一対のガイド部材80が駆動軸170の回転に追従して回転しながらペーパーをガイドするので、ガイド部材80とこのガイド部材80によりガイドされるペーパーPとが擦れ合うことが少なく、従ってペーパーPの擦れにより生じる粉塵などの発生が抑制されるし、ペーパーPのエッジにダメージを与える不具合も抑制される。
【0054】
一方、幅の異なるペーパーPを用いる場合には、位置変更機構800のモーター駆動により、連動軸801を正転若しくは逆転させ、左右のガイド部材80を互いに離れる方向若しくは近づく方向に移動させて、左右ガイド用フランジ82間の内側寸法を使用されるパーパーPの幅に合わせることで、何れの幅のペーパーPでも確実に案内することが出来る。
【0055】
以上の実施形態では、焼付け処理を行なう画像処理装置に適用したが、これに限定されるものではなく、例えばインクジェット式のプリント機構によりペーパーPに画像をプリントアウトするようにした画像処理装置に適用してもよい。
【0056】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載の発明によれば、ペーパーの搬送経路中の前記ペーパー搬出口近くに、ループ状搬送部と、このループ状搬送部の下流側に位置して、搬送機構により搬送されるペーパーの蛇行を規制するためのペーパーガイド部材を備えた蛇行規制手段を設けたことにより、露光中のパーパーにバンディングが生じるのを抑制することが出来ながら、しかも搬送されるペーパーがペーパー搬出口近くで蛇行するようなことなく装置本体からペーパーマガジンにペーパーを円滑に送り込むことが出来るに至ったのである。
【0057】
また請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載のペーパーガイド部材を、搬送機構により搬送されて来るペーパーの幅方向両端縁に当接して回転自由としたことにより、請求項1に記載の発明の効果に加え、搬送されるペーパーがペーパーガイド部材に対して擦れる不具合を抑制することが出来るし、ペーパーのエッジにダメージを与える不具合もより一層抑制することが出来る。
【0058】
また請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載のペーパーガイド部材を、ペーパーの搬送を行なう搬送ローラ対の駆動ローラ側に回転自由に支持したことにより、ペーパーガイド部材がより一層回転し易くなって、搬送されるペーパーがペーパーガイド部材に対して擦れる不具合をより一層抑制することが出来るし、ペーパーのエッジにダメージを与える不具合もより一層抑制することが出来る。
【0059】
また更に請求項4に記載の発明によれば、請求項1、2または3に記載の画像処理装置に、ペーパーガイド部材をペーパーの搬送方向と直交する方向に位置変更可能とする位置変更手段を設けたことにより、請求項1、2または3に記載の発明の効果に加え、処理するペーパーの幅が異なっても常に確実にペーパーをガイドすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる画像処理装置の正面図。
【図2】同、構成図。
【図3】装置本体における入口側装填部の要部を示す斜視図。
【図4】装置本体における入口側装填部の要部を示す斜視図。
【図5】送出し用ペーパーマガジン概略斜視図。
【図6】ペーパー受渡しユニットの側面図。
【図7】ペーパー受渡しユニットの正面図。
【図8】ペーパー受渡しユニットの要部の斜視図。
【図9】蛇行規制機構の概略斜視図。
【図10】保持手段を構成するロック気候の概略斜視図。
【図11】ペーパー受渡しユニットを装置本体の入口側装填部に装填する過程を示す説明図。
【図12】ペーパー受渡しユニットを装置本体の入口側装填部に装填する過程を示す説明図。
【図13】ペーパー受渡しユニットを装置本体の入口側装填部に装填する過程を示す説明図。
【図14】ペーパー受渡しユニットを装置本体の入口側装填部に装填した状態を示す説明図。
【図15】巻取り用ペーパーマガジンを装置本体の出口側装填部に装填する過程を示す説明図。
【図16】巻取り用ペーパーマガジンを装置本体の出口側装填部に装填した状態を示す説明図。
【符号の説明】
1 装置本体
11 搬送機構
16 搬送ローラ対
17 駆動ローラ
170 駆動軸
19 ループ状搬送部
2 送出し用ペーパーマガジン
3 ペーパー受渡し用ユニット
4 巻取り用ペーパーマガジン
8 蛇行規制機構
800 位置変更機構
P 印画紙
【発明の属する技術分野】
本発明は、印画紙などのペーパーに画像処理するための画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に画像をペーパーに焼付けるなどの画像処理を施すための画像処理装置としては、ロール状に巻かれたペーパーを収容するペーパーマガジンと、このマガジン内のペーパーを引き出して搬送するための搬送機構及び搬送機構により搬送されるペーパーに画像を焼き付けるための露光機構を搭載した装置本体とから構成されている。(特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開平10−20447号
以上の画像処理装置において、露光機構よりも下流側に位置するペーパーが、搬送機構の搬送ローラ対により引っ張られたりあるいは押されたりすると、露光中のパーパーにバンディングが発生する不具合がある。
【0004】
そしてこのようなバンディングを抑制するためには、露光機構とペーパー搬出口近くの搬送ローラ対との間にペーパーがループ状に弛んだ状態で搬送されるようにしたループ状搬送部を設ける必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで本願出願人は、以上の画像処理装置において、装置本体で処理したペーパーを別の場所に設置された現像処理装置まで運ぶために、装置本体で処理されたペーパーを巻き取るためのペーパーマガジンを別途用意して、このペーパーマガジンを装置本体に接続できるようにした画像処理装置を開発しているが、この装置においても、前記したバンディングの発生を抑制するために、露光機構とペーパー搬出口近くの搬送ローラ対との間にループ状搬送部を設けると、露光中のパーパーにバンディングが発生するのを抑制することが出来るにしても、搬送されるパーパーがペーパー搬出口近くで蛇行し易くなり、ペーパーマガジンへのペーパーの巻取りが良好に行なえない不具合が生じる。
【0006】
本発明は以上の実情に鑑みて開発したものであって、目的とするところは、露光中のパーパーにバンディングが生じるのを抑制することが出来ながら、しかも搬送されるペーパーがペーパー搬出口近くで蛇行するようなことなく装置本体からペーパーマガジンにペーパーを円滑に送り込める画像処理装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために請求項1に記載の発明は、ペーパーを搬送する搬送機構が搭載されて、搬送機構により搬送されるペーパーに画像処理を施すようにした装置本体と、装置本体のペーパー搬出口に接続されて装置本体から送り出されるペーパーを収容するためのペーパーマガジンとが備えられた画像処理装置において、ペーパーの搬送経路中の前記ペーパー搬出口近くに、ループ状搬送部と、このループ状搬送部の下流側に位置して、搬送機構により搬送されるペーパーの蛇行を規制するためのペーパーガイド部材を備えた蛇行規制手段を設けたことを特徴とするものである。
【0008】
また請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のペーパーガイド部材を、搬送機構により搬送されて来るペーパーの幅方向両端縁に当接して回転自由としていることを特徴とするものである。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2記載のペーパーガイド部材を、ペーパーの搬送を行なう搬送ローラ対の駆動ローラ側に回転自由に支持したことを特徴とするものである。
【0010】
また請求項4に記載の発明は、請求項1、2または3に記載の画像処理装置に、ペーパーガイド部材をペーパーの搬送方向と直交する方向に位置変更可能とする位置変更手段を設けたことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1に示す画像処理装置は、
ペーパーPに画像を焼付け処理するための装置本体1と、
ロール状に巻かれた印画紙から成るペーパーPを格納する送出し用ペーパーマガジン2と、
送出しペーパーマガジン2内のペーパーPを装置本体1に受け渡すためのペーパー受渡しユニット3と、
装置本体1で画像の焼付け処理が行なわれたペーパーPをロール状に巻き取って格納するための巻取り用ペーパーマガジン4とがそれぞれ別体に備えられている。
【0012】
送出し用ペーパーマガジン2は、図2にも示すようにロール状に巻かれたペーパーPを回転可能に格納するための箱体21と、この箱体21の上部開口を閉鎖する蓋体22とから構成され、箱体21の下面四隅には走行輪としてのキャスター23が設けられ、また箱体21の前壁21aの下部には、ペーパーPの出入口24が開設されている。
【0013】
ペーパー受渡しユニット3は、図2にも示すように、縦長としたボックス状のハウジング31と、このハウジング31内に組み込まれたペーパー搬出機構32とから構成されると共に、ハウジング31の側壁31a下部には送出し用ペーパーマガジン2の出入口24と連通する連通口33が、上壁31bにはシャッター機構(図示せず)により開閉されるペーパー搬出口34がそれぞれ設けられ、ペーパー搬出機構32を介して送出し用ペーパーマガジン2内のペーパーPを装置本体1の搬送機構11に送り込むようにしている。
【0014】
また以上のペーパー受渡しユニット3は、送出し用ペーパーマガジン2の前壁21a側に、離脱可能に支持されている。
【0015】
具体的には、図5にも示すように、送出し用ペーパーマガジン2を構成する箱体21の前壁21aには、左右一対の支持杆25が設けられると共に、支持杆25の先端には、この支持杆25の直径よりも大きな直径の裁頭円錐状とした頭部26が設けられている。
【0016】
一方、ペーパー受渡しユニット3を構成するハウジング31の側壁31aには、図6にも示すように、頭部26の直径よりも幅広とした幅広孔部35aと、この幅広孔部35aの上端に連続して支持杆25の直径よりも若干幅広で且つ頭部26の直径よりも幅狭とした幅狭孔部35bとから構成された係合孔35が設けられている。
【0017】
そして、ペーパー受渡しユニット3を持ち上げた状態で頭部26を幅広孔部35a内に挿入した後、受渡しユニット3を降ろして幅狭孔部35b内に支持杆25を嵌合させると共に、頭部26を幅狭孔部35b内において前壁21aに係合させることで、ペーパー受渡しユニット3が送出し用ペーパーマガジン2の前壁21aに宙吊り状態に支持されるようにしている。
【0018】
実施形態では、受渡しユニット3を送出し用ペーパーマガジン2の前壁21aに宙吊り状態に支持した時、受渡しユニット3が送出し用ペーパーマガジン2に対して若干のガタつきが備わるようにしている。
【0019】
装置本体1は、図2にも示すように、ケーシング10内に、受渡しユニット3を介して送出しペーパーマガジン2から送り込まれてくるペーパーPを搬送するための搬送機構11と、搬送機構11で搬送されるペーパーPに画像を露光するための露光機構12と、搬送機構11で搬送されるペーパーPを途中でカットするためのカッタ13等が搭載されている。
【0020】
露光機構12は、レーザービーム方式のものが搭載されているが、PLZTシャッター方式や液晶シャッター方式、蛍光ビーム方式等、仕様に応じて任意の方式のものを搭載してもよい。
【0021】
また搬送機構11によるペーパーPの搬送経路中で露光機構12と後記するペーパー搬出口15a近くに配設された搬送ローラ対16との間には、ペーパーPがループ状に弛んだ状態で搬送されるようにしたループ状搬送部19が設けられている。
【0022】
尚、ループ状搬送部19では、その上下に設けられたセンサS1・S2により、ペーパーPのループ長さが検出されて、制御装置(図示せず)の制御により、ペーパーPのループ長さが調整されるようにしている。
【0023】
また装置本体1におけるケーシング10の一側部には、送出し用ペーパーマガジン2に取り付けられたペーパー受渡しユニット3を装填するための入口側装填部14が、また他側部には、ペーパー巻取り用マガジン4を装填するための出口側装填部15がそれぞれ設けられている。
【0024】
入口側装填部14内の上壁14a部位には、図3にも示すように、ペーパー挿入口50を供えた遮光体5が、ケーシング10に対して上下動可能に取り付けられ、且つコイルスプリング51のバネ力により下方に押し込まれている。
【0025】
この露光ユニット5の下面両側部位には、ガイドローラ52が回転自由に設けられ、また露光ユニット5の下面側で且つペーパー挿入口50近くには、突起53が突設されており、受渡しユニット3の上面には、図8にも示すように、受渡しユニット3が入口側装填部14に所定の姿勢で装填された時点で前述のガイドローラ52が嵌合する嵌合溝36と前述の突起53が嵌合する嵌合溝37が設けられている。
【0026】
また入口側装填部14内の相対向する内側壁の一方には、入口側装填部14に装填されるペーパー受渡しユニット3を他方の内側壁側に向けて押し込んで、ペーパー受渡しユニット3を装置本体1に対して所定の姿勢に修正する修正手段としての押込み機構6が設けられている。
【0027】
この押し込み機構6は、図3、図4に示すように、装填部14内の上部と下部にそれぞれ設けられているのであって、押し込みローラ61を回転自由に支持したブロック62が備えられ、このブロック62が、他方の内側壁側に対して近接乃至離間方向に移動可能となるようにケーシング10に支持され、且つコイルスプリング63のバネ力により他方の内側壁側に対して近接する方向に付勢されている。
【0028】
そしてペーパー受渡しユニット3を入口側装填部14に装填するに伴い、押し込みローラ61がペーパー受渡しユニット3の外側面に圧接して、コイルスプリング63のバネ力により押し込みローラ61を介してペーパー受け渡しユニット3が入口側装填部14内の他方の内側壁側に押し込まれて、ペーパー受け渡しユニット3が所定の姿勢で入口側装填部14内に装填されるようにしている。
【0029】
また搬送機構11における出口側装填部15のペーパー搬出口15a近くには、搬送機構11により搬送されるペーパーPが蛇行するのを規制するための蛇行規制機構8が設けられている。
【0030】
この蛇行規制機構8は、図9に示すように、ペーパーガイド部材80と、このペーパーガイド部材80の配設位置を変更するための位置変更装置800とから構成され、ペーパーガイド部材80は、搬送機構11を構成する搬送ローラ対16の駆動ローラ17部分に設けられている。
【0031】
この搬送ローラ対16は、ペーパー搬出口15aに隣接して配設されており、既知の通り、駆動ローラ17と駆動ローラ17のローラ面に圧接する圧接ローラ18とから構成され、蛇行規制機構8を構成するペーパーガイド部材80が駆動ローラ17の駆動軸170に対して回転自由に支持されている。
【0032】
ペーパーガイド部材80は、駆動軸170に回転自由に支持される筒部81と、ペーパーPの幅方向端縁に当接してペーパーPをガイドするためのガイド用フランジ82と、筒部81の長さ方向一端に設けられた連動用フランジ83とから構成されている。
【0033】
また位置変更機構800は、図9に示すように、駆動軸170と平行に配設された連動軸801と、連動軸801に形成された右ねじ部802及び左ねじ部803にそれぞれ螺合するねじ孔を備えた移動体804とから構成され、移動体804に設けたコ字状のガイド枠805内に連動用フランジ83を介装し、また連動軸801の軸端部に設けた従動ギヤ806をモータ807の駆動ギヤ808に噛み合せて、モータ807の駆動により連動軸801を正転させることで、左右ガイド部材80をお互いに近づく方向に移動させ、連動軸801を逆回転させることで、左右ガイド部材80を互いに離れる方向に移動させるようにしている。
【0034】
巻取り用ペーパーマガジン4は、図1にも示すように、ペーパーPを収容する箱体41と、箱体41に取り付けられたハンドル42とが備えられ、箱体41の下面四隅には走行輪としてのキャスター43が取り付けられている。
【0035】
この巻取り用ペーパーマガジン4は、保持手段7を介して出口側装填部15に宙吊り状態で保持されるようにしている。
【0036】
保持手段7は、図2にも示すように、巻取り用ペーパーマガジン4における箱体41の底部に設けられた引掛け溝44が係合可能な係止杆71と、巻取り用ペーパーマガジン4における箱体41の上部に設けられたロック杆45が係合して、巻取り用ペーパーマガジン4を宙吊り状態にロックするロック機構72とから構成されている。
【0037】
係止杆71は、出口側装填部15の下部に設けられ、ロック機構72は、出口側装填部15の上部に設けられている。
【0038】
ロック機構72は、図10に示すように、ロック杆45に係合可能なロックピン73と、このロックピン73をロック杆45と係合する位置(ロック位置)に付勢させるスプリング74と、スプリング74のバネ力に坑してロックピン73をロック解除位置に動作させてロック解除を行なうための操作レバー75とが備えられている。
【0039】
以上の保持手段7に巻取り用ペーパーマガジン4を保持させるには、図15に示すように、巻取り用ペーパーマガジン4を出口側装填部15まで移動させた上で、移動方向後方側に位置するキャスター43を支点にして、巻取り用ペーパーマガジン4の前側を持ち上げるように傾けて、引掛け溝44を係止杆71に引っ掛ける。
【0040】
続いて、係止杆71を支点にして、巻取り用ペーパーマガジン4の後部側を持ち上げると、ロック杆45が、ロックピン73に設けたカム面73aに摺接して、このカム面73aを介してロックピン73がスプリング74のバネ力に抗して上方に移動し、ロック杆45がロックピン73の下端を通過した時点で、ロックピン73がスプリング74のバネ力によりロック位置に移動し、これにより図16に示すように、巻取り用ペーパーマガジン4が装置本体1に対して宙吊り状態に保持されて、巻取り用ペーパーマガジン4のペーパー搬入口46が出口側装填部15のペーパー搬出口15aに連通する。
【0041】
尚、巻取り用ペーパーマガジン4を装置本体1から外す場合には、操作レバー75の操作により、ロックピン73を図10において上方に移動させてロック解除位置に位置させれば、巻取り用ペーパーマガジン4の自重により、巻取り用ペーパーマガジン4の後部側が降下して、後部側のキャスター43が接地し、かかる状態から、巻取り用ペーパーマガジン4の前部側を一旦持ち上げて、引掛け溝44を係止杆71から離脱させた上で、巻取り用マガジン4を装置本体1から遠ざかる方向に若干移動させて、傾かせている巻取り用マガジン4を水平状態に戻せばよい。
【0042】
以上の構成から成る画像処理装置にあっては、巻取り用マガジン4を前記した手順で出口側装填部15に装填する。
【0043】
また使用する送出し用ペーパーマガジン2の前部にペーパー受渡しユニット3を取り付けるのであって、具体的には、受渡しユニット3を持ち上げた状態で頭部26を係合孔35の幅広孔部35a内に挿入した後、受渡しユニット3を降ろし、係合孔35の狭孔部35bに支持杆25を嵌合させると共に頭部26を側壁31aに係合させて、受渡しユニット3を送出し用ペーパーマガジン2の前壁21aに宙吊り状態に支持させる。
【0044】
そして送出しペーパーマガジン2をキャスター23を介して移動させて、受渡しユニット3を装置本体の入口側装填部14内に装填する。
【0045】
ところで、受渡しユニット3を入口側装填部14内に挿入するに伴い、押し込み機構6の押し込みローラ61がペーパー受渡しユニット3の外側面に当接して、コイルスプリング63のバネ力により押し込みローラ61を介してペーパー受け渡しユニット3が入口側装填部14内の他方の内側壁側に押し込まれて、ペーパー受け渡しユニット3が予め設定されている所定の姿勢で入口側装填部14内に装填されるのであって、この時、ペーパー受渡しユニット3は送出し用ペーパーマガジン2に対して相対移動するので、送出し用ペーパーマガジン2が設置面Bに対して斜めになったりすることがない。
【0046】
また受渡しユニット3を入口側装填部14内に挿入するに伴い、図11に示すように、遮光体5のガイドローラ52が受渡しユニット3における上面のエッジ部位に形成したガイド面31cに当接する。
【0047】
そして、この状態から更に受渡しユニット3が入口側装填部14内に押し込まれるに伴い、図12更には図13に示すように、ガイドローラ52を介して遮光体5がコイルスプリング51のバネ力に抗して上方に持ち上げられ、受渡しユニット3が最終的に所定位置に装填された時点で、図14に示すように、ガイドローラー52が嵌合溝36に、また突起53が嵌合溝37にそれぞれ嵌合して、遮光体5の下面がペーパー受渡しユニット3の上面に密着し、ペーパー搬出口34とペーパー搬入口50とが確実に接続されるのである。
【0048】
斯くして、ペーパー受渡しユニット3が装置本体1の入口側装填部14に対して正確に装填され、ペーパーPの搬送時、ペーパーPが蛇行するような不具合を解消することが出来る。
【0049】
また以上の実施形態では、巻取り用ペーパーマガジン4も出口側装填部15に対して保持手段7を介して宙吊り状態で保持されて、装置本体1の出口側装填部15に対して巻取り用ペーパーマガジン4も正確に装填され、設置面Bが波うっていたとしても巻取り用ペーパーマガジン4を出口側装填部15に正確に装填することが出来る。
【0050】
しかして、以上の画像処理装置の運転に伴い、送出し用ペーパーマガジン2内のペーパーPがペーパー受渡しユニット3のペーパー搬出機構32を介して装置本体1の搬送機構11に送り込まれる。
【0051】
装置本体1に送り込まれるペーパーPは、搬送機構11により搬送されて、露光機構12で画像が焼付け処理された後、ループ状搬送部19からペーパー搬出口15a近くの搬送ローラ対16を経て、巻取り用ペーパーマガジン4内に順次巻き取られる。
【0052】
ところで、露光機構12で画像が焼付け処理されたペーパーPが、ループ状搬送部19からペーパー搬出口15a近くの搬送ローラ対16を経て巻取り用ペーパーマガジン4内に順次巻き取られるに際し、ペーパーPの幅方向端縁が駆動軸170に支持されている左右一対のガイド部材80のガイド用フランジ82によりガイドされて、ペーパーPの蛇行が阻止されるのである。
【0053】
しかも駆動ローラ17の駆動軸170に支持されている左右一対のガイド部材80が駆動軸170の回転に追従して回転しながらペーパーをガイドするので、ガイド部材80とこのガイド部材80によりガイドされるペーパーPとが擦れ合うことが少なく、従ってペーパーPの擦れにより生じる粉塵などの発生が抑制されるし、ペーパーPのエッジにダメージを与える不具合も抑制される。
【0054】
一方、幅の異なるペーパーPを用いる場合には、位置変更機構800のモーター駆動により、連動軸801を正転若しくは逆転させ、左右のガイド部材80を互いに離れる方向若しくは近づく方向に移動させて、左右ガイド用フランジ82間の内側寸法を使用されるパーパーPの幅に合わせることで、何れの幅のペーパーPでも確実に案内することが出来る。
【0055】
以上の実施形態では、焼付け処理を行なう画像処理装置に適用したが、これに限定されるものではなく、例えばインクジェット式のプリント機構によりペーパーPに画像をプリントアウトするようにした画像処理装置に適用してもよい。
【0056】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載の発明によれば、ペーパーの搬送経路中の前記ペーパー搬出口近くに、ループ状搬送部と、このループ状搬送部の下流側に位置して、搬送機構により搬送されるペーパーの蛇行を規制するためのペーパーガイド部材を備えた蛇行規制手段を設けたことにより、露光中のパーパーにバンディングが生じるのを抑制することが出来ながら、しかも搬送されるペーパーがペーパー搬出口近くで蛇行するようなことなく装置本体からペーパーマガジンにペーパーを円滑に送り込むことが出来るに至ったのである。
【0057】
また請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載のペーパーガイド部材を、搬送機構により搬送されて来るペーパーの幅方向両端縁に当接して回転自由としたことにより、請求項1に記載の発明の効果に加え、搬送されるペーパーがペーパーガイド部材に対して擦れる不具合を抑制することが出来るし、ペーパーのエッジにダメージを与える不具合もより一層抑制することが出来る。
【0058】
また請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載のペーパーガイド部材を、ペーパーの搬送を行なう搬送ローラ対の駆動ローラ側に回転自由に支持したことにより、ペーパーガイド部材がより一層回転し易くなって、搬送されるペーパーがペーパーガイド部材に対して擦れる不具合をより一層抑制することが出来るし、ペーパーのエッジにダメージを与える不具合もより一層抑制することが出来る。
【0059】
また更に請求項4に記載の発明によれば、請求項1、2または3に記載の画像処理装置に、ペーパーガイド部材をペーパーの搬送方向と直交する方向に位置変更可能とする位置変更手段を設けたことにより、請求項1、2または3に記載の発明の効果に加え、処理するペーパーの幅が異なっても常に確実にペーパーをガイドすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる画像処理装置の正面図。
【図2】同、構成図。
【図3】装置本体における入口側装填部の要部を示す斜視図。
【図4】装置本体における入口側装填部の要部を示す斜視図。
【図5】送出し用ペーパーマガジン概略斜視図。
【図6】ペーパー受渡しユニットの側面図。
【図7】ペーパー受渡しユニットの正面図。
【図8】ペーパー受渡しユニットの要部の斜視図。
【図9】蛇行規制機構の概略斜視図。
【図10】保持手段を構成するロック気候の概略斜視図。
【図11】ペーパー受渡しユニットを装置本体の入口側装填部に装填する過程を示す説明図。
【図12】ペーパー受渡しユニットを装置本体の入口側装填部に装填する過程を示す説明図。
【図13】ペーパー受渡しユニットを装置本体の入口側装填部に装填する過程を示す説明図。
【図14】ペーパー受渡しユニットを装置本体の入口側装填部に装填した状態を示す説明図。
【図15】巻取り用ペーパーマガジンを装置本体の出口側装填部に装填する過程を示す説明図。
【図16】巻取り用ペーパーマガジンを装置本体の出口側装填部に装填した状態を示す説明図。
【符号の説明】
1 装置本体
11 搬送機構
16 搬送ローラ対
17 駆動ローラ
170 駆動軸
19 ループ状搬送部
2 送出し用ペーパーマガジン
3 ペーパー受渡し用ユニット
4 巻取り用ペーパーマガジン
8 蛇行規制機構
800 位置変更機構
P 印画紙
Claims (4)
- ペーパーを搬送する搬送機構が搭載されて、搬送機構により搬送されるペーパーに画像処理を施すようにした装置本体と、装置本体のペーパー搬出口に接続されて装置本体から送り出されるペーパーを収容するためのペーパーマガジンとが備えられた画像処理装置であって、
ペーパーの搬送経路中の前記ペーパー搬出口近くには、ループ状搬送部と、このループ状搬送部の下流側に位置して、搬送機構により搬送されるペーパーの蛇行を規制するためのペーパーガイド部材を備えた蛇行規制手段が設けられていることを特徴とする写真処理装置。 - ペーパーガイド部材が、搬送機構により搬送されて来るペーパーの幅方向両端縁に当接して回転自由であることを特徴とする請求項1に記載の写真処理装置。
- ペーパーガイド部材が、ペーパーの搬送を行なう搬送ローラ対の駆動ローラ側に回転自由に支持されていることを特徴とする請求項2に記載の写真処理装置。
- ペーパーガイド部材をペーパーの搬送方向と直交する方向に位置変更可能とする位置変更手段が設けられていることを特徴とする請求項1、2または3に記載の画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002357751A JP2004189382A (ja) | 2002-12-10 | 2002-12-10 | 画像処理装置 |
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JP2002357751A JP2004189382A (ja) | 2002-12-10 | 2002-12-10 | 画像処理装置 |
Publications (1)
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JP2004189382A true JP2004189382A (ja) | 2004-07-08 |
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Family Applications (1)
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JP2002357751A Pending JP2004189382A (ja) | 2002-12-10 | 2002-12-10 | 画像処理装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004189382A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007133241A (ja) * | 2005-11-11 | 2007-05-31 | Noritsu Koki Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2009280254A (ja) * | 2008-05-23 | 2009-12-03 | Ishida Co Ltd | 包装機 |
JP2010126349A (ja) * | 2008-12-01 | 2010-06-10 | Seiko Epson Corp | 記録装置 |
-
2002
- 2002-12-10 JP JP2002357751A patent/JP2004189382A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007133241A (ja) * | 2005-11-11 | 2007-05-31 | Noritsu Koki Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2009280254A (ja) * | 2008-05-23 | 2009-12-03 | Ishida Co Ltd | 包装機 |
JP2010126349A (ja) * | 2008-12-01 | 2010-06-10 | Seiko Epson Corp | 記録装置 |
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