JP2004188081A - 形状記憶ブラシ素材と、それにより製作した形状記憶ブラシ - Google Patents
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Abstract
【課題】ブラシ素材、及び、ブラシ素材を使用して出来上がったブラシは真直ぐに整列した状態のブラシ毛が寝てしまっても再びブラシ毛を真直ぐに整列した状態に復活して研磨作業に十分使用できるようなブラシ素材を提供する。
【解決手段】ダイヤモンド砥粒10、研磨砥粒11、金属砥粒13が1種類、又は2種類以上混入されているブラシ素材(線状体)12を形状記憶ブラシ素材で形成した。
【選択図】 図1
【解決手段】ダイヤモンド砥粒10、研磨砥粒11、金属砥粒13が1種類、又は2種類以上混入されているブラシ素材(線状体)12を形状記憶ブラシ素材で形成した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂、金属、硝子などのワークの表面を研磨処理したりバリ取りをするための研磨、研削用に使用することができるブラシ素材、それにより製作したブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、各種の工業用ブラシに使用されているブラシ毛としては、天然繊維、合成繊維、金属線などが主流であり、ワークの材質、処理の態様若しくは使用目的等により使い分けている。特に、ワーク素材が著しく硬質な場合の研磨や研削に使用することができるブラシ素材が知られている。(例えば特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開2002−187073
【0004】
上記特許文献1(特開2002−187073)に記載された線状のブラシ用素材は、合成樹脂素材の内部に、ダイヤモンドパウダー、ステンレスパウダー、チタンパウダー、炭化ケイ素パウダー、酸化アルミニウムパウダー若しくはシリコンカーバイトやアルミナ材の砥粒から選ばれる2種以上の研磨粒が混入しているものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のブラシ素材を使用して出来上がったブラシがワークの研磨に使用される場合、真直ぐに整列した状態のブラシ毛の先端がワークの面を研磨してブラシとして機能するのであるが、使用され続けると真直ぐに整列した状態のブラシ毛が寝てしまい、ブラシ毛の先端ではなく、ブラシ毛の横面がワークの面に当り、ワークの研磨に使用できなくなる。このことは、洗車用のブラシや歯ブラシでも同様であり、ブラシ素材の改善が望まれていた。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するもので、ブラシ素材、及び、ブラシ素材を使用して出来上がったブラシは真直ぐに整列した状態のブラシ毛が寝てしまっても再びブラシ毛を真直ぐに整列した状態に復活して研磨作業に十分使用できるようなブラシ素材を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、形状記憶樹脂製のブラシ素材に、ダイヤモンド砥粒、研磨砥粒、金属砥粒が1種類、又は2種類以上混入されていることを特徴とする形状記憶ブラシ素材である。
【0008】
また、請求項2記載の発明は、形状記憶合金製のブラシ素材に、ダイヤモンド砥粒、研磨砥粒、金属砥粒が1種類、又は2種類以上混入されていることを特徴とする形状記憶ブラシ素材である。
【0009】
また、請求項3記載の発明は、形状記憶動物繊維のブラシ素材に、ダイヤモンド砥粒、研磨砥粒、金属砥粒が1種類、又は2種類以上混入されていることを特徴とする形状記憶ブラシ素材である。
【0010】
また、請求項4記載の発明は、上記の形状記憶ブラシ素材は単線で1本を構成、又は複数線を組み合せて1本を構成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の形状記憶ブラシ素材である。
【0011】
また、請求項5記載の発明は、上記の形状記憶ブラシ素材は1種類の形状記憶ブラシ素材で1本を構成、又は形状記憶ブラシ素材を樹脂線、動物線、植物線、金属線のブラシ素材に巻付けたりして1本を構成することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の形状記憶ブラシ素材である。
【0012】
また、請求項6記載の発明は、上記の形状記憶ブラシ素材は一端又は両端が他の部分より径の大きな球であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の形状記憶ブラシ素材である。
【0013】
また、請求項7記載の発明は、上記の形状記憶ブラシ素材は一端又は両端が先割れ状であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の形状記憶ブラシ素材である。
【0014】
また、請求項8記載の発明は、上記の形状記憶ブラシ素材は一端又は両端がテーパ状であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の形状記憶ブラシ素材である。
【0015】
また、請求項9記載の発明は、上記の形状記憶ブラシ素材は導電材が中に混入され又は表面にコーティングされていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の形状記憶ブラシ素材である。
【0016】
また、請求項10記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の形状記憶ブラシ素材はナノ線のブラシ素材であることを特徴とする形状記憶ブラシ素材である。
【0017】
また、請求項11記載の発明は、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の形状記憶ブラシ素材にて植込みブラシ、チャンネルブラシ、捻りブラシ、筒型ブラシ、コイルブラシ、ロールブラシ、ホイールブラシ、カップブラシ等のブラシを製作したことを特徴とする形状記憶ブラシである。
【0018】
このような形状記憶ブラシ素材は、熱を作用させることで再び元の形に戻る形状記憶特性を持っているので、形状記憶ブラシ素材で製作された形状記憶ブラシは、使用の始めには真直ぐに整列した状態のブラシ毛が、使用され続けることでブラシ毛が寝てしまうが、熱を作用させることで形状記憶特性を発現させて、再び元の形に戻すことができるので、必要に応じて、ブラシ毛を真直ぐに整列した状態に復活して研磨作業に使用するブラシの寿命を長持ちさせることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態を示す図面に基づいて本発明を詳細に説明する。図1の(a)乃至(g)は第1乃至第7の実施の形態の形状記憶ブラシ素材の斜視図、図2は図1の(a)の形状記憶ブラシ素材の断面を示す概略図、図3乃至図5は図1(a),(b)の形状記憶ブラシ素材の端部の第1乃至第3例の形状を示す概略図、図6(a)は図1の形状記憶ブラシ素材にて形成した歯ブラシの使い古した後の斜視図、図6(b)は形状記憶特性を発現させて再び元の形に戻した状態の斜視図、図7(a)は図1の形状記憶ブラシ素材のブラシ毛にて形成した筒型ブラシの変形した状態の斜視図、図7(b)は形状記憶特性を発現させて再び元の形に戻した状態の筒型ブラシの斜視図、図8(a)乃至(f)、図9(a)乃至(f)、図10(a)乃至(e)及び、図11(a)乃至(e)は形状記憶ブラシ素材のブラシ毛にて形成した製品の斜視図である。
【0020】
図1の(a)乃至(g)は第1乃至第7の実施の形態の形状記憶ブラシ素材の例である。形状記憶ブラシ素材は、形状記憶樹脂製のブラシ素材、形状記憶合金製のブラシ素材、又は形状記憶動物繊維のブラシ素材により形成されている。(a)乃至(g)の各形状記憶ブラシ素材は、単線で1本を構成したり、複数線を組み合せて1本を構成したものである。複数線の形状記憶ブラシ素材を組み合せた構成としては、複数線の形状記憶ブラシ素材を同軸接合して1本を構成したり、或いは束ねて1本を構成したり、又は複数線を編込んで1本を構成したりすればよい。
【0021】
(a)は、形状記憶ブラシ素材の線状の単線にダイヤモンド砥粒10と研磨砥粒11が混入されている線状体12で形成されている。(b)は、形状記憶樹脂製のブラシ素材のパイプ状の単線にダイヤモンド砥粒10、金属砥粒13が混入されているパイプ状体14で形成されている。
【0022】
(c)の形状記憶樹脂製のブラシ素材は、(b)の形状記憶ブラシ素材のパイプ状の単線に、ダイヤモンド砥粒10が混入されているパイプ状体15のパイプ内に別の形状記憶ブラシ素材からなる線状体(線状の単線)16を嵌め込んで形成されている。この場合、一方のブラシ素材が形状記憶特性を有していれば、他方のブラシ素材は形状記憶特性を有していないものを使用してもよい。
【0023】
(d)の形状記憶ブラシ素材は、形状記憶ブラシ素材に、金属砥粒13が混入されている線状体17を複数本把ね、その外周に別の形状記憶ブラシ素材からなる線状体18を巻き付けて形成されている。この場合、線状体17又は線状体18のうち、一方の線状体が形状記憶特性を有していれば、他方の線状体は形状記憶特性を有していないものを使用してもよい。
【0024】
(e)の形状記憶ブラシ素材は、形状記憶ブラシ素材からなる形状記憶繊維で形成した網目シート19を巻き込んで棒状に形成されている。この場合、形状記憶繊維にダイヤモンド砥粒、研磨砥粒、金属砥粒が1種類、又は2種類以上混入されているようにしても良い。
【0025】
(f)の形状記憶ブラシ素材は、形状記憶ブラシ素材20を撚り合せて太い線状に形成されている。この場合、形状記憶ブラシ素材20には、ダイヤモンド砥粒、研磨砥粒、金属砥粒が1種類、又は2種類以上混入されている。
【0026】
(g)の形状記憶ブラシ素材8は、ナノ線のブラシ素材8aを撚り合せてを太い線状に形成されている。この場合、形状記憶ブラシ素材8には、ダイヤモンド砥粒、研磨砥粒、金属砥粒が1種類、又は2種類以上混入されている。
【0027】
図1の(a)の実施の形態の線状の形状記憶ブラシ素材やパイプ状の形状記憶ブラシ素材は断面形状が図2で示す丸形21のものについて説明したが、この他にも、線状の形状記憶ブラシ素材やパイプ状の形状記憶ブラシ素材の断面形状は、図2で示すように三角形22、四角形23、六角形24、八角形25等の多角形、楕円形26、十字形27、瓢箪のようなメガネ形28、四葉のクローバ形29(又は図示しない三つ葉クローバ形)でも良い。なお、図2は線状の形状記憶ブラシ素材を示しているが、パイプ状体の形状記憶ブラシ素材の場合は図2における各種の断面形状のそれぞれの中心にパイプ孔13を形成しただけで、中心に設けたパイプ孔13を省略した図は図2と同様であるので、パイプ状体の形状記憶ブラシ素材の図面は省略する。
【0028】
また、図1(a)の実施の形態の線状の形状記憶ブラシ素材や図1(b)の実施の形態のパイプ状の形状記憶ブラシ素材は、両端までの断面形状が同一のものについて説明したが、この他にも線状の形状記憶ブラシ素材やパイプ状の形状記憶ブラシ素材は、図3(a)で示すように一端だけが他の部分より径の大きな球に形成された形状記憶ブラシ素材31であったり、又は図3(b)で示すように両端が他の部分より径の大きな球に形成された形状記憶ブラシ素材32であっても良い。
【0029】
また、線状の形状記憶ブラシ素材やパイプ状の形状記憶ブラシ素材は、図4(a)(b)で示すように一端又は両端が先割れ状に形成された形状記憶ブラシ素材41,42であっても良い。また、線状の形状記憶ブラシ素材やパイプ状の形状記憶ブラシ素材は、図5(a)(b)で示すように一端又は両端がテーパ状に形成された形状記憶ブラシ素材51,52であっても良い。
【0030】
図1(a)乃至(g)、図3(a)(b)、図4(a)(b)、図5(a)(b)の各種の形状記憶ブラシ素材は、紙等の帯電し易い物に対して使用される場合を考慮して、紙等に帯電された静電気を除去できるように、導電材が中に混入したり、又は表面にコーティングしてもよい。
【0031】
以下に、形状記憶ブラシ素材にて形成したブラシ製品について説明する。図6(a)は図1(a)乃至(g)の各種の形状記憶ブラシ素材の1種類、又は2種類以上を組み合せたブラシ毛61にて形成した植込みブラシ(歯ブラシ)62であり、使用され続けてブラシ毛61が寝ているものである。図6(b)は熱を作用させることで形状記憶特性を発現させて再び元の形に戻した状態である。
【0032】
図7(a)は図1(a)乃至(g)の各種の形状記憶ブラシ素材の1種類、又は2種類以上を組み合せたブラシ毛71にて形成した車洗浄用のロールブラシ72であり、ブラシ毛71が長いためブラシ毛71の重さで下へ変形してしまったり、運送時にブラシ毛71,71同士が絡んでしまったりしてブラシ毛71が寝てしまったものである。図7(b)は熱を作用させることで形状記憶特性を発現させて再び元の形に戻した状態である。
【0033】
図8(a)は図1(a)乃至(g)の各種の形状記憶ブラシ素材の1種類、又は2種類以上を組み合せたブラシ毛81にて形成したチャンネルブラシ82である。図8(b)はブラシ毛81で形成した捻りブラシ83である。図8(c)はシャンク84aが同軸に固定された筒84bに、ブラシ毛81が埋設された筒型ブラシ84である。図8(d)は(a)のチャンネルブラシ82をコイル状に形成したコイルブラシ85である。図8(e)はシャンク86aが同軸に固定された円盤86bに、(a)のチャンネルブラシ82を環状に形成して取付けたカップブラシ86である。図8(f)は(b)の捻りブラシ83を支持棒87aに取付けた歯間ブラシ87である。
【0034】
図9(a)は図3(a)(b)の形状記憶ブラシ素材の1種類、又は2種類を組み合せたブラシ毛91にて形成したチャンネルブラシ92である。
図9(b)はブラシ毛91で形成した捻りブラシ93である。図9(c)はシャンク94aが同軸に固定された筒94bに、ブラシ毛91が埋設された筒型ブラシ94である。図9(d)は(a)のチャンネルブラシ92をコイル状に形成したコイルブラシ95である。図9(e)はシャンク96aが同軸に固定された円盤96bに、(a)のチャンネルブラシ92を環状に形成して取付けたカップブラシ96である。図9(f)はシャフト97aに(a)のチャンネルブラシ92を巻付けて形成したものである。
【0035】
図10(a)は図1(a)乃至(g)の各種の形状記憶ブラシ素材の1種類、又は2種類以上を組み合せたブラシ毛81にてホィール状に形成したホィールブラシ102である。図10(b)は図1(a)乃至(g)の各種の形状記憶ブラシ素材の1種類、又は2種類以上を撚り合せて太い線状に形成したブラシ毛101にてホィール状に形成したホィールブラシ104である。図10(c)は(a)のホィールブラシ102を複数枚重ね合わせて同軸のシャンク103付きのホィールブラシ105である。図10(d)はシャンク106aが同軸に固定されたカップ106bに、ブラシ毛81が埋設されたカップブラシ106である。図10(f)はシャフト107aに(a)のホィールブラシ102と(b)のホィールブラシ105を互い違いに連続させて取付けて形成したロールブラシ107である。
【0036】
図11(a)は図1(a)乃至(g)の各種の形状記憶ブラシ素材の1種類、又は2種類以上を組み合せたブラシ毛81の複数本を束ねたブラシ毛束111が棒状部材112aの一つの面の多数個所に点在するように植込んだ植込みブラシ112である。図11(b)ブラシ毛束111が筒体113aの外周面の多数個所に点在するように植込んで形成した短円筒型の植込みブラシ113である。図11(c)は柄114aが同軸に固定された円板114bの面の多数個所に点在するように植込んだ植込みブラシ114である。図11(d)はブラシ毛束111が円板115aの外周面の多数個所に点在するように植込んでホィール状に形成した植込みブラシ115である。図11(e)は(b)よりも長い筒体116aで形成した長円筒型の植込みブラシ116である。
【0037】
図8乃至図11の各種のブラシ製品は、形状記憶ブラシ素材にて形成したので、使用され続けてブラシ毛が寝てしまっても、熱を作用させることで形状記憶特性を発現させて再び元の形に戻すことができる。
【0038】
【発明の効果】
このように本発明の形状記憶ブラシ素材と、それにより製作した形状記憶ブラシは、熱を作用させることで再び元の形に戻る形状記憶特性を持っているので、形状記憶ブラシ素材で製作された形状記憶ブラシは、使用の始めには真直ぐに整列した状態のブラシ毛が、使用され続けることでブラシ毛が寝てしまっても、熱を作用させることで形状記憶特性を発現させて、再び元の形に戻すことができるので、必要に応じて、ブラシ毛を真直ぐに整列した状態に復活して研磨作業に使用するブラシの寿命を長持ちさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)乃至(g)は第1乃至第7の実施の形態の研磨素材の斜視図である。
【図2】図1の(a)の形状記憶ブラシ素材の断面を示す概略図である。
【図3】図1(a),(b)の形状記憶ブラシ素材の端部の形状の第1例を示す概略図である。
【図4】図1(a),(b)の形状記憶ブラシ素材の端部の形状の第2例を示す概略図である。
【図5】図1(a),(b)の形状記憶ブラシ素材の端部の形状の第3例を示す概略図である。
【図6】(a)は図1の形状記憶ブラシ素材にて形成した植込みブラシ(歯ブラシ)の使い古した後の斜視図である。(b)は形状記憶特性を発現させて再び元の形に戻した状態の斜視図である。
【図7】(a)は図1の形状記憶ブラシ素材のブラシ毛にて形成したロールブラシの変形した状態の斜視図である。(b)は形状記憶特性を発現させて再び元の形に戻した状態のロールブラシの斜視図である。
【図8】(a)乃至(f)は図1(a)乃至(g)の各種の形状記憶ブラシ素材のブラシ毛にて形成した製品の斜視図である。
【図9】(a)乃至(f)は図3(a)(b)の形状記憶ブラシ素材のブラシ毛にて形成した製品の斜視図である。
【図10】(a)乃至(e)は図1(a)乃至(g)の各種の形状記憶ブラシ素材ブラシ毛にて形成した製品の斜視図である。
【図11】(a)乃至(e)は図1(a)乃至(g)の各種の形状記憶ブラシ素材のブラシ毛にて形成した植込みブラシ製品の斜視図である。
【符号の説明】
8,20,31,32,41,42,51,52 形状記憶ブラシ素材
8a ナノ線のブラシ素材
10 ダイヤモンド砥粒
11 研磨砥粒
12,16,17,18 線状体
13 金属砥粒
14,15 パイプ状体
19 網目シート
21 丸形
22 三角形
23 四角形
24 六角形
25 八角形
26 楕円形
27 十字形
28 メガネ形
29 クローバ形
61,71,81,91,101,111 ブラシ毛
62 植込みブラシ(歯ブラシ)
72,97,107 ロールブラシ
82,92 チャンネルブラシ
83,93 捻りブラシ
84,94 筒型ブラシ
84a,86a,94a,96a,103,106a シャンク
84b,94b 筒
85,95 コイルブラシ
86,96 カップブラシ
86b,96b 円盤
87 歯間ブラシ
87a 支持棒
97a,107a シャフト
102,104,105 ホィールブラシ
112,113,114,115,116 植込みブラシ
113a,116a 筒体
114a 柄
114b,115a 円板
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂、金属、硝子などのワークの表面を研磨処理したりバリ取りをするための研磨、研削用に使用することができるブラシ素材、それにより製作したブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、各種の工業用ブラシに使用されているブラシ毛としては、天然繊維、合成繊維、金属線などが主流であり、ワークの材質、処理の態様若しくは使用目的等により使い分けている。特に、ワーク素材が著しく硬質な場合の研磨や研削に使用することができるブラシ素材が知られている。(例えば特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開2002−187073
【0004】
上記特許文献1(特開2002−187073)に記載された線状のブラシ用素材は、合成樹脂素材の内部に、ダイヤモンドパウダー、ステンレスパウダー、チタンパウダー、炭化ケイ素パウダー、酸化アルミニウムパウダー若しくはシリコンカーバイトやアルミナ材の砥粒から選ばれる2種以上の研磨粒が混入しているものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のブラシ素材を使用して出来上がったブラシがワークの研磨に使用される場合、真直ぐに整列した状態のブラシ毛の先端がワークの面を研磨してブラシとして機能するのであるが、使用され続けると真直ぐに整列した状態のブラシ毛が寝てしまい、ブラシ毛の先端ではなく、ブラシ毛の横面がワークの面に当り、ワークの研磨に使用できなくなる。このことは、洗車用のブラシや歯ブラシでも同様であり、ブラシ素材の改善が望まれていた。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するもので、ブラシ素材、及び、ブラシ素材を使用して出来上がったブラシは真直ぐに整列した状態のブラシ毛が寝てしまっても再びブラシ毛を真直ぐに整列した状態に復活して研磨作業に十分使用できるようなブラシ素材を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、形状記憶樹脂製のブラシ素材に、ダイヤモンド砥粒、研磨砥粒、金属砥粒が1種類、又は2種類以上混入されていることを特徴とする形状記憶ブラシ素材である。
【0008】
また、請求項2記載の発明は、形状記憶合金製のブラシ素材に、ダイヤモンド砥粒、研磨砥粒、金属砥粒が1種類、又は2種類以上混入されていることを特徴とする形状記憶ブラシ素材である。
【0009】
また、請求項3記載の発明は、形状記憶動物繊維のブラシ素材に、ダイヤモンド砥粒、研磨砥粒、金属砥粒が1種類、又は2種類以上混入されていることを特徴とする形状記憶ブラシ素材である。
【0010】
また、請求項4記載の発明は、上記の形状記憶ブラシ素材は単線で1本を構成、又は複数線を組み合せて1本を構成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の形状記憶ブラシ素材である。
【0011】
また、請求項5記載の発明は、上記の形状記憶ブラシ素材は1種類の形状記憶ブラシ素材で1本を構成、又は形状記憶ブラシ素材を樹脂線、動物線、植物線、金属線のブラシ素材に巻付けたりして1本を構成することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の形状記憶ブラシ素材である。
【0012】
また、請求項6記載の発明は、上記の形状記憶ブラシ素材は一端又は両端が他の部分より径の大きな球であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の形状記憶ブラシ素材である。
【0013】
また、請求項7記載の発明は、上記の形状記憶ブラシ素材は一端又は両端が先割れ状であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の形状記憶ブラシ素材である。
【0014】
また、請求項8記載の発明は、上記の形状記憶ブラシ素材は一端又は両端がテーパ状であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の形状記憶ブラシ素材である。
【0015】
また、請求項9記載の発明は、上記の形状記憶ブラシ素材は導電材が中に混入され又は表面にコーティングされていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の形状記憶ブラシ素材である。
【0016】
また、請求項10記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の形状記憶ブラシ素材はナノ線のブラシ素材であることを特徴とする形状記憶ブラシ素材である。
【0017】
また、請求項11記載の発明は、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の形状記憶ブラシ素材にて植込みブラシ、チャンネルブラシ、捻りブラシ、筒型ブラシ、コイルブラシ、ロールブラシ、ホイールブラシ、カップブラシ等のブラシを製作したことを特徴とする形状記憶ブラシである。
【0018】
このような形状記憶ブラシ素材は、熱を作用させることで再び元の形に戻る形状記憶特性を持っているので、形状記憶ブラシ素材で製作された形状記憶ブラシは、使用の始めには真直ぐに整列した状態のブラシ毛が、使用され続けることでブラシ毛が寝てしまうが、熱を作用させることで形状記憶特性を発現させて、再び元の形に戻すことができるので、必要に応じて、ブラシ毛を真直ぐに整列した状態に復活して研磨作業に使用するブラシの寿命を長持ちさせることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態を示す図面に基づいて本発明を詳細に説明する。図1の(a)乃至(g)は第1乃至第7の実施の形態の形状記憶ブラシ素材の斜視図、図2は図1の(a)の形状記憶ブラシ素材の断面を示す概略図、図3乃至図5は図1(a),(b)の形状記憶ブラシ素材の端部の第1乃至第3例の形状を示す概略図、図6(a)は図1の形状記憶ブラシ素材にて形成した歯ブラシの使い古した後の斜視図、図6(b)は形状記憶特性を発現させて再び元の形に戻した状態の斜視図、図7(a)は図1の形状記憶ブラシ素材のブラシ毛にて形成した筒型ブラシの変形した状態の斜視図、図7(b)は形状記憶特性を発現させて再び元の形に戻した状態の筒型ブラシの斜視図、図8(a)乃至(f)、図9(a)乃至(f)、図10(a)乃至(e)及び、図11(a)乃至(e)は形状記憶ブラシ素材のブラシ毛にて形成した製品の斜視図である。
【0020】
図1の(a)乃至(g)は第1乃至第7の実施の形態の形状記憶ブラシ素材の例である。形状記憶ブラシ素材は、形状記憶樹脂製のブラシ素材、形状記憶合金製のブラシ素材、又は形状記憶動物繊維のブラシ素材により形成されている。(a)乃至(g)の各形状記憶ブラシ素材は、単線で1本を構成したり、複数線を組み合せて1本を構成したものである。複数線の形状記憶ブラシ素材を組み合せた構成としては、複数線の形状記憶ブラシ素材を同軸接合して1本を構成したり、或いは束ねて1本を構成したり、又は複数線を編込んで1本を構成したりすればよい。
【0021】
(a)は、形状記憶ブラシ素材の線状の単線にダイヤモンド砥粒10と研磨砥粒11が混入されている線状体12で形成されている。(b)は、形状記憶樹脂製のブラシ素材のパイプ状の単線にダイヤモンド砥粒10、金属砥粒13が混入されているパイプ状体14で形成されている。
【0022】
(c)の形状記憶樹脂製のブラシ素材は、(b)の形状記憶ブラシ素材のパイプ状の単線に、ダイヤモンド砥粒10が混入されているパイプ状体15のパイプ内に別の形状記憶ブラシ素材からなる線状体(線状の単線)16を嵌め込んで形成されている。この場合、一方のブラシ素材が形状記憶特性を有していれば、他方のブラシ素材は形状記憶特性を有していないものを使用してもよい。
【0023】
(d)の形状記憶ブラシ素材は、形状記憶ブラシ素材に、金属砥粒13が混入されている線状体17を複数本把ね、その外周に別の形状記憶ブラシ素材からなる線状体18を巻き付けて形成されている。この場合、線状体17又は線状体18のうち、一方の線状体が形状記憶特性を有していれば、他方の線状体は形状記憶特性を有していないものを使用してもよい。
【0024】
(e)の形状記憶ブラシ素材は、形状記憶ブラシ素材からなる形状記憶繊維で形成した網目シート19を巻き込んで棒状に形成されている。この場合、形状記憶繊維にダイヤモンド砥粒、研磨砥粒、金属砥粒が1種類、又は2種類以上混入されているようにしても良い。
【0025】
(f)の形状記憶ブラシ素材は、形状記憶ブラシ素材20を撚り合せて太い線状に形成されている。この場合、形状記憶ブラシ素材20には、ダイヤモンド砥粒、研磨砥粒、金属砥粒が1種類、又は2種類以上混入されている。
【0026】
(g)の形状記憶ブラシ素材8は、ナノ線のブラシ素材8aを撚り合せてを太い線状に形成されている。この場合、形状記憶ブラシ素材8には、ダイヤモンド砥粒、研磨砥粒、金属砥粒が1種類、又は2種類以上混入されている。
【0027】
図1の(a)の実施の形態の線状の形状記憶ブラシ素材やパイプ状の形状記憶ブラシ素材は断面形状が図2で示す丸形21のものについて説明したが、この他にも、線状の形状記憶ブラシ素材やパイプ状の形状記憶ブラシ素材の断面形状は、図2で示すように三角形22、四角形23、六角形24、八角形25等の多角形、楕円形26、十字形27、瓢箪のようなメガネ形28、四葉のクローバ形29(又は図示しない三つ葉クローバ形)でも良い。なお、図2は線状の形状記憶ブラシ素材を示しているが、パイプ状体の形状記憶ブラシ素材の場合は図2における各種の断面形状のそれぞれの中心にパイプ孔13を形成しただけで、中心に設けたパイプ孔13を省略した図は図2と同様であるので、パイプ状体の形状記憶ブラシ素材の図面は省略する。
【0028】
また、図1(a)の実施の形態の線状の形状記憶ブラシ素材や図1(b)の実施の形態のパイプ状の形状記憶ブラシ素材は、両端までの断面形状が同一のものについて説明したが、この他にも線状の形状記憶ブラシ素材やパイプ状の形状記憶ブラシ素材は、図3(a)で示すように一端だけが他の部分より径の大きな球に形成された形状記憶ブラシ素材31であったり、又は図3(b)で示すように両端が他の部分より径の大きな球に形成された形状記憶ブラシ素材32であっても良い。
【0029】
また、線状の形状記憶ブラシ素材やパイプ状の形状記憶ブラシ素材は、図4(a)(b)で示すように一端又は両端が先割れ状に形成された形状記憶ブラシ素材41,42であっても良い。また、線状の形状記憶ブラシ素材やパイプ状の形状記憶ブラシ素材は、図5(a)(b)で示すように一端又は両端がテーパ状に形成された形状記憶ブラシ素材51,52であっても良い。
【0030】
図1(a)乃至(g)、図3(a)(b)、図4(a)(b)、図5(a)(b)の各種の形状記憶ブラシ素材は、紙等の帯電し易い物に対して使用される場合を考慮して、紙等に帯電された静電気を除去できるように、導電材が中に混入したり、又は表面にコーティングしてもよい。
【0031】
以下に、形状記憶ブラシ素材にて形成したブラシ製品について説明する。図6(a)は図1(a)乃至(g)の各種の形状記憶ブラシ素材の1種類、又は2種類以上を組み合せたブラシ毛61にて形成した植込みブラシ(歯ブラシ)62であり、使用され続けてブラシ毛61が寝ているものである。図6(b)は熱を作用させることで形状記憶特性を発現させて再び元の形に戻した状態である。
【0032】
図7(a)は図1(a)乃至(g)の各種の形状記憶ブラシ素材の1種類、又は2種類以上を組み合せたブラシ毛71にて形成した車洗浄用のロールブラシ72であり、ブラシ毛71が長いためブラシ毛71の重さで下へ変形してしまったり、運送時にブラシ毛71,71同士が絡んでしまったりしてブラシ毛71が寝てしまったものである。図7(b)は熱を作用させることで形状記憶特性を発現させて再び元の形に戻した状態である。
【0033】
図8(a)は図1(a)乃至(g)の各種の形状記憶ブラシ素材の1種類、又は2種類以上を組み合せたブラシ毛81にて形成したチャンネルブラシ82である。図8(b)はブラシ毛81で形成した捻りブラシ83である。図8(c)はシャンク84aが同軸に固定された筒84bに、ブラシ毛81が埋設された筒型ブラシ84である。図8(d)は(a)のチャンネルブラシ82をコイル状に形成したコイルブラシ85である。図8(e)はシャンク86aが同軸に固定された円盤86bに、(a)のチャンネルブラシ82を環状に形成して取付けたカップブラシ86である。図8(f)は(b)の捻りブラシ83を支持棒87aに取付けた歯間ブラシ87である。
【0034】
図9(a)は図3(a)(b)の形状記憶ブラシ素材の1種類、又は2種類を組み合せたブラシ毛91にて形成したチャンネルブラシ92である。
図9(b)はブラシ毛91で形成した捻りブラシ93である。図9(c)はシャンク94aが同軸に固定された筒94bに、ブラシ毛91が埋設された筒型ブラシ94である。図9(d)は(a)のチャンネルブラシ92をコイル状に形成したコイルブラシ95である。図9(e)はシャンク96aが同軸に固定された円盤96bに、(a)のチャンネルブラシ92を環状に形成して取付けたカップブラシ96である。図9(f)はシャフト97aに(a)のチャンネルブラシ92を巻付けて形成したものである。
【0035】
図10(a)は図1(a)乃至(g)の各種の形状記憶ブラシ素材の1種類、又は2種類以上を組み合せたブラシ毛81にてホィール状に形成したホィールブラシ102である。図10(b)は図1(a)乃至(g)の各種の形状記憶ブラシ素材の1種類、又は2種類以上を撚り合せて太い線状に形成したブラシ毛101にてホィール状に形成したホィールブラシ104である。図10(c)は(a)のホィールブラシ102を複数枚重ね合わせて同軸のシャンク103付きのホィールブラシ105である。図10(d)はシャンク106aが同軸に固定されたカップ106bに、ブラシ毛81が埋設されたカップブラシ106である。図10(f)はシャフト107aに(a)のホィールブラシ102と(b)のホィールブラシ105を互い違いに連続させて取付けて形成したロールブラシ107である。
【0036】
図11(a)は図1(a)乃至(g)の各種の形状記憶ブラシ素材の1種類、又は2種類以上を組み合せたブラシ毛81の複数本を束ねたブラシ毛束111が棒状部材112aの一つの面の多数個所に点在するように植込んだ植込みブラシ112である。図11(b)ブラシ毛束111が筒体113aの外周面の多数個所に点在するように植込んで形成した短円筒型の植込みブラシ113である。図11(c)は柄114aが同軸に固定された円板114bの面の多数個所に点在するように植込んだ植込みブラシ114である。図11(d)はブラシ毛束111が円板115aの外周面の多数個所に点在するように植込んでホィール状に形成した植込みブラシ115である。図11(e)は(b)よりも長い筒体116aで形成した長円筒型の植込みブラシ116である。
【0037】
図8乃至図11の各種のブラシ製品は、形状記憶ブラシ素材にて形成したので、使用され続けてブラシ毛が寝てしまっても、熱を作用させることで形状記憶特性を発現させて再び元の形に戻すことができる。
【0038】
【発明の効果】
このように本発明の形状記憶ブラシ素材と、それにより製作した形状記憶ブラシは、熱を作用させることで再び元の形に戻る形状記憶特性を持っているので、形状記憶ブラシ素材で製作された形状記憶ブラシは、使用の始めには真直ぐに整列した状態のブラシ毛が、使用され続けることでブラシ毛が寝てしまっても、熱を作用させることで形状記憶特性を発現させて、再び元の形に戻すことができるので、必要に応じて、ブラシ毛を真直ぐに整列した状態に復活して研磨作業に使用するブラシの寿命を長持ちさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)乃至(g)は第1乃至第7の実施の形態の研磨素材の斜視図である。
【図2】図1の(a)の形状記憶ブラシ素材の断面を示す概略図である。
【図3】図1(a),(b)の形状記憶ブラシ素材の端部の形状の第1例を示す概略図である。
【図4】図1(a),(b)の形状記憶ブラシ素材の端部の形状の第2例を示す概略図である。
【図5】図1(a),(b)の形状記憶ブラシ素材の端部の形状の第3例を示す概略図である。
【図6】(a)は図1の形状記憶ブラシ素材にて形成した植込みブラシ(歯ブラシ)の使い古した後の斜視図である。(b)は形状記憶特性を発現させて再び元の形に戻した状態の斜視図である。
【図7】(a)は図1の形状記憶ブラシ素材のブラシ毛にて形成したロールブラシの変形した状態の斜視図である。(b)は形状記憶特性を発現させて再び元の形に戻した状態のロールブラシの斜視図である。
【図8】(a)乃至(f)は図1(a)乃至(g)の各種の形状記憶ブラシ素材のブラシ毛にて形成した製品の斜視図である。
【図9】(a)乃至(f)は図3(a)(b)の形状記憶ブラシ素材のブラシ毛にて形成した製品の斜視図である。
【図10】(a)乃至(e)は図1(a)乃至(g)の各種の形状記憶ブラシ素材ブラシ毛にて形成した製品の斜視図である。
【図11】(a)乃至(e)は図1(a)乃至(g)の各種の形状記憶ブラシ素材のブラシ毛にて形成した植込みブラシ製品の斜視図である。
【符号の説明】
8,20,31,32,41,42,51,52 形状記憶ブラシ素材
8a ナノ線のブラシ素材
10 ダイヤモンド砥粒
11 研磨砥粒
12,16,17,18 線状体
13 金属砥粒
14,15 パイプ状体
19 網目シート
21 丸形
22 三角形
23 四角形
24 六角形
25 八角形
26 楕円形
27 十字形
28 メガネ形
29 クローバ形
61,71,81,91,101,111 ブラシ毛
62 植込みブラシ(歯ブラシ)
72,97,107 ロールブラシ
82,92 チャンネルブラシ
83,93 捻りブラシ
84,94 筒型ブラシ
84a,86a,94a,96a,103,106a シャンク
84b,94b 筒
85,95 コイルブラシ
86,96 カップブラシ
86b,96b 円盤
87 歯間ブラシ
87a 支持棒
97a,107a シャフト
102,104,105 ホィールブラシ
112,113,114,115,116 植込みブラシ
113a,116a 筒体
114a 柄
114b,115a 円板
Claims (11)
- 形状記憶樹脂製のブラシ素材に、ダイヤモンド砥粒、研磨砥粒、金属砥粒が1種類、又は2種類以上混入されていることを特徴とする形状記憶ブラシ素材。
- 形状記憶合金製のブラシ素材に、ダイヤモンド砥粒、研磨砥粒、金属砥粒が1種類、又は2種類以上混入されていることを特徴とする形状記憶ブラシ素材。
- 形状記憶動物繊維のブラシ素材に、ダイヤモンド砥粒、研磨砥粒、金属砥粒が1種類、又は2種類以上混入されていることを特徴とする形状記憶ブラシ素材。
- 上記の形状記憶ブラシ素材は単線で1本を構成、又は複数線を組み合せて1本を構成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の形状記憶ブラシ素材。
- 上記の形状記憶ブラシ素材は1種類の形状記憶ブラシ素材で1本を構成、又は形状記憶ブラシ素材を樹脂線、動物線、植物線、金属線のブラシ素材に巻付けたりして1本を構成することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の形状記憶ブラシ素材。
- 上記の形状記憶ブラシ素材は一端又は両端が他の部分より径の大きな球であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の形状記憶ブラシ素材。
- 上記の形状記憶ブラシ素材は一端又は両端が先割れ状であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の形状記憶ブラシ素材。
- 上記の形状記憶ブラシ素材は一端又は両端がテーパ状であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の形状記憶ブラシ素材。
- 上記の形状記憶ブラシ素材は導電材が中に混入され又は表面にコーティングされていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の形状記憶ブラシ素材。
- 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の形状記憶ブラシ素材はナノ線のブラシ素材であることを特徴とする形状記憶ブラシ素材。
- 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の形状記憶ブラシ素材にて植込みブラシ、チャンネルブラシ、捻りブラシ、筒型ブラシ、コイルブラシ、ロールブラシ、ホイールブラシ、カップブラシ等のブラシを製作したことを特徴とする形状記憶ブラシ。
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