JP2003189943A

JP2003189943A - ブラシ用毛材、その製造方法およびブラシ

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Publication number: JP2003189943A
Application number: JP2002289473A
Authority: JP
Inventors: Koichi Kubo; 幸一久保; Cho Asai; 超浅井; Kunio Yamada; 国夫山田
Original assignee: Toray Monofilament Co Ltd
Current assignee: Toray Monofilament Co Ltd
Priority date: 2001-10-18
Filing date: 2002-10-02
Publication date: 2003-07-08

Abstract

(57)【要約】【課題】狭い隙間に付着した異物を効果的に除去する
ことができると共に優れた清掃効果を発揮するブラシ用
毛材、その効率的な製造方法および前記毛材を毛先とし
て用いたブラシの提供。【解決手段】合成樹脂モノフィラメントからなるカッ
トブリッスルの少なくとも一端に、先鋭状のテーパー部
と、このテーパー部の外周に捩じり形成された螺旋状の
溝とを有するブラシ用毛材。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、毛材の形状を改良
してなり、狭い隙間に付着した異物を効果的に除去する
ことができると共に、優れた清掃効果を発揮するブラシ
用毛材、その効率的な製造方法および前記の毛材を毛先
として用いたブラシに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、合成樹脂製歯ブラシ用毛材の形態
としては、従来の丸形断面形状のみからなる毛先ではな
く、清掃性能の向上および歯周ポケットへの毛先の到達
を目的として、先端テーパー化や異形断面形状化した毛
材が注目されており、その開発が盛んとなっている。

【０００３】歯ブラシ用毛材に対する要求特性として
は、第一に汚れを落としやすく清掃性能に優れること、
第二に毛先が細く歯周ポケット（歯の付け根の狭い部
分）に届きやすいことなどが挙げられる。

【０００４】そして、従来からブラシ用毛材の清掃性能
を改良する試みが多くなされており、その代表例として
は、（１）単糸の表面に凸凹または、角部を形成した毛
材（特開平６−１６９８１６号公報）および（２）非円
形の単糸または２本の単糸を組み合わせてその胴部を捩
じった毛材（特開平３−２８９９０６号公報、特開平６
−２３３７０９号公報）などが知られている。

【０００５】さらに、テーパー化と糸表面の改質を併せ
て達成した歯ブラシ用毛材としては、（３）合成樹脂製
モノフィラメントからなるッカットブリッスルの毛先
に、テーパー化部分と、１００μ単位の痘痕状および／
または蛇腹状の凸凹とを同時に形成した毛材（特開平８
−４７４２３号公報）、（４）同じくテーパー化部分と
平均直径１〜１５μｍの多数の微細凹部とを同時に形成
した毛材（特開平１０−３１３９４９号公報）、および
同じくテーパー化部分と特殊な凹凸とを同時に形成した
毛材（特開２０００−１７８５４３号公報）などか知ら
れている。

【０００６】しかしながら、上記（１）のブラシ用毛材
においては、凸凹または角部が毛材の長さ方向に直線状
に存在し、一方向だけの接触面が変化することになるた
め、十分な清掃効果を得ることができないという問題が
あった。

【０００７】また、上記（２）のブラシ用毛材において
は、単糸の胴部を捩じることによって、角部が螺旋状に
存在することになるので、スクリュウー掻き出し効果に
よって、確かに清掃性能を向上させることができるもの
の、２本の単糸を組み合わせてこれを単に撚合わせただ
けでは、実際の使用時に撚り戻りが発生し、本来意図し
たところの清掃効果が得られなくなるばかりか、撚糸構
成が単純な片撚りの場合には、撚り戻りの現象が顕著と
なり、耐久性が極めて劣るという問題があった。

【０００８】さらに、上記（３）および（４）のブラシ
用毛材においては、その凸凹部分のピッチが１００μ前
後であることや、微細凹部がテーパー化部分にランダム
に存在することに起因して、これらを歯ブラシに植毛し
た場合には、毛材の折損を招きやすく、本来求められる
清掃効果が得られないという問題があった。

【０００９】なお、上記（５）のブラシ用毛材において
は、上記特殊な凹凸として、リング状の凸部、枝状の凸
部およびスクリュー状の凸部などが例示されているもの
の、それらの凸部の形成方法については具体的に開示さ
れておらず、実現性に乏しいばかりか、このような凸部
では毛材の折損を招きやすく、実用性にも劣るという問
題があった。

【００１０】すなわち、歯ブラシ用毛材としては、歯へ
の接触という点で凸凹もしくは角部のあるものがよく、
ヘタリや毛の折損に強くさらに毛先の先端が歯周ポケッ
トに届く性能を有するものがより理想的ではあるが、こ
のような特性を併せ持つ歯ブラシ用毛材は未だに実現し
ていないのが現状である。

【００１１】

【特許文献１】特開平６−１６９８１６号公報

【特許文献２】特開平３−２８９９０６号公報

【特許文献３】特開平６−２３３７０９号公報

【特許文献４】特開平８−０４７４２３号公報

【特許文献５】特開平１０−３１３９４９号公報

【特許文献６】特開２０００−１７８５４３号公報

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術における問題点の解決を課題として検討した結果
達成されたものである。

【００１３】したがって、本発明の目的は、狭い隙間に
付着した異物を効果的に除去することができると共に、
優れた清掃効果を発揮するブラシ用毛材およびそれを毛
先として用いたブラシを提供することにある。

【００１４】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のブラシ用毛材は、合成樹脂モノフィラメ
ントからなるカットブリッスルの少なくとも一端に、先
鋭状のテーパー部と、このテーパー部の外周に捩じり形
成された螺旋状の溝とを有することを特徴とする。

【００１５】なお、本発明のブラシ用毛材においては、
前記カットブリッスルの先端から後端に至る全ての部位
の断面形状が非円形であること、前記カットブリッスル
の断面形状が三角形以上の多角断面であること、前記カ
ットブリッスルの形断面形状が外周方向に２つ以上のフ
ィンが突出した異形断面であること、前記テーパー部と
螺旋状の溝とを前記ブリッスルの両端に形成してなるこ
と、前記テーパー部と螺旋状の溝とを前記ブリッスルの
片端に形成してなること、前記螺旋状の溝が前記カット
ブリッスルの外周に対し０．５〜５回／ｃｍの範囲で付
与されていること、前記カットブリッスルの長さが２２
〜３８ｍｍの範囲にあること、前記カットブリッスルの
全長において少なくとも一方のテーパー部の長さが占め
る比率が５０％以下であること、前記カットブリッスル
がポリエステル系樹脂モノフィラメントからなること、
前記カットブリッスルがポリアミド系樹脂モノフィラメ
ントからなること、前記合成樹脂モノフィラメントの単
糸繊度が５５〜６５０デシテックスであることが、いず
れも好ましい条件として挙げられる。

【００１６】また、本発明の上記ブラシ用毛材の製造方
法は、合成樹脂モノフィラメントを撚糸機にかけて捩じ
った後この捩じりを熱固定し、次いで所望の長さに切断
して得られたカットブリッスルの少なくとも一端をテー
パー加工することにより、前記カットブリッスルの少な
くとも一端に、先鋭状のテーパー部と、螺旋状の溝とを
併せて形成することを特徴とし、特に前記テーパー加工
を化学的減量法により行なうことが好ましい。

【００１７】さらに、本発明のブラシは、上記のブラシ
用毛材を植毛毛材の少なくとも一部として基台に植毛し
てなることを特徴とし、歯ブラシ、化粧ブラシおよび衣
料用ブラシなどの分野に適用した場合に優れた清掃効果
を発揮する。

【００１８】

【発明の実施の形態】以下、図面にしたがって本発明を
詳細に説明する。

【００１９】図１〜図３は、それぞれ本発明のブラシ用
毛材の断面と毛先の状態を示す説明図である。

【００２０】すなわち、図１〜図３に示したように、本
発明のブラシ用毛材は、合成樹脂モノフィラメントを所
望の長さに切断したカットブリッスル１からなり、少な
くともその一端に、先鋭状のテーパー部２と、このテー
パー部２の外周に形成した螺旋状の溝３とを併せて有す
ることを特徴とするものである。

【００２１】そして、カットブリッスル１の先端から後
端に至る全ての部位の断面形状が非円形、つまり異形断
面形状を呈していることをも特徴とする。

【００２２】ここで、図１に示した第１実施例は、四角
断面モノフィラメントを素材とし、このモノフィラメン
トを捩じって螺旋状の溝３を付与し、熱固定、切断して
得られたカットブリッスル１の先端に、化学的減量法な
どによりテーパー部２を形成することにより、その少な
くとも一端に先鋭状のテーパー部２と螺旋状の溝３とを
併せて形成してなるブラシ用毛材の例である。

【００２３】図２に示した第２実施例は、三角断面モノ
フィラメントを素材とし、このモノフィラメントを捩じ
って螺旋状の溝３を付与し、熱固定、切断して得られた
カットブリッスル１の先端に、化学的減量法などにより
テーパー部２を形成することにより、その少なくとも一
端に先鋭状のテーパー部２と螺旋状の溝３とを併せて形
成してなるブラシ用毛材の例である。

【００２４】また、図３に示した第３実施例は、外周方
向に２つのフィン４が突出した異形断面形状のモノフィ
ラメントを素材とし、このモノフィラメントを捩じって
螺旋状の溝３を付与し、熱固定、切断して得られたカッ
トブリッスル１の先端に、化学的減量法などによりテー
パー部２を形成することにより、その少なくとも一端に
先鋭状のテーパー部２と螺旋状の溝３とを併せて形成し
てなるブラシ用毛材の例である。

【００２５】上記第１〜第３実施例に共通して、テーパ
ー部２には、異形断面モノフィラメントに捩じり形成さ
れた螺旋状の溝３が減量されてそのままの形で残存して
いるため、カットブリッスル１の先端から後端に至る全
ての部位の断面形状が非円形、つまり異形断面形状とな
っている。

【００２６】上記の構成からなる本発明のブラシ用毛材
は、次のようにして製造することができる。

【００２７】まず、公知の溶融紡糸方法により合成樹脂
製異形断面モノフィラメントを製造して、これをボビン
やドラムに単糸で巻取る。

【００２８】ここで、本発明のブラシ用毛材を構成する
樹脂素材については特に限定されず、例えば、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、こ
れらを主体とする共重合体などのポリエステル系樹脂、
およびナイロン６、６６、６１０、６１２などのポリア
ミド系樹脂を用いることができるが、テーパー部を形成
させる工程としてアルカリ水溶液による化学的減量法を
適用する場合には、ポリエステル系樹脂、特にポリブチ
レンテレフタレートを用いることが望ましい。

【００２９】また、これらの熱可塑性合成樹脂は、本発
明の目的を阻害しない範囲であれば、耐熱剤、耐候剤、
耐光剤、酸化防止剤、帯電防止剤、染料および顔料など
の通常の添加剤成分並びに一般的な抗菌剤を任意に含有
することができる。

【００３０】さらに、この異形断面モノフィラメントの
断面形状としては、図１および図２に示したような三角
形以上の多角断面もしくは、図３に示したような芯材の
廻りに２以上のフィンを有する異形断面などが挙げられ
る。また、多角断面の角の先端にフィンを有する組み合
わせの形状としてもよい。フィンの数は、２つ以上あれ
ばよく、好ましくは４つのフィンを有することが、溝を
付与しやすく、しかもモノフィラメントの腰を保持でき
る上から有効である。

【００３１】本発明の目的を達成するためには、上記異
形断面モノフィラメントの太さを５５〜６５０デシテッ
クス、好ましくは１１０〜５５０デシテックスの範囲に
設定することが、ブラシ用毛材として毛腰、歯ブラシと
しての磨き心地などの点から好適であるが、ここでは特
に限定されるものではない。

【００３２】すなわち、モノフィラメントの単糸繊度が
５５デシテックス未満では、得られる毛材の硬さが不足
し、６５０デシテックス以上では、毛材が硬くなりすぎ
ると共に溝を固定することが難しくなるという好ましく
ない傾向を生じる。

【００３３】次に、一旦巻き取られた異形断面モノフィ
ラメントを撚糸機に掛けて捩じることにより、モノフィ
ラメントの外周に０．５〜５回／ｃｍの螺旋状溝を付与
する。この状態では片撚りのため捩じりが戻ろうとする
ので、次いで所望の熱セット条件での熱処理を施して捩
じり止めセットを行った後、単糸を集束して所望の長さ
に切断することにより、束状の集束体（ブリッスル束）
を作成する。

【００３４】ここでいう所望の熱セット条件とは、加熱
温度、弛緩率、加熱時間の組み合わせを変更することに
より、溝の止まり具合、糸の硬さなどが最適となる条件
を選択することにより設定される条件である。

【００３５】このように、異形断面モノフィラメントを
捩じることにより、多角形の角部もしくはモノフィラメ
ントの外周に吐出形成されたフィンがスクリュウ状の山
部となって螺旋状の溝が形成されるため、ブラシとして
植毛されたときに、優れた掻き出し効果を発揮すること
になる。

【００３６】次いで、束状となったブリッスルを、直線
状にして紙巻きを施し、これを所望の長さに切断するこ
とにより、束状のカットブリッスルを作成する。

【００３７】このカットブリッスルの長さは、一般には
２２〜３８ｍｍの範囲が好ましく、テーパー加工時の作
業性の観点からは、２５〜３５ｍｍの範囲がより好まし
い。

【００３８】さらに、一定長さに切断されたカットブリ
ッスルについて、その一端または両端に従来のアルカリ
減量法（化学的減量法）や機械研磨法を施すことによ
り、少なくとも一端に先鋭状のテーパー部と螺旋状の溝
とを併せて形成した本発明のブラシ用毛材を得ることが
できる。

【００３９】すなわち、本発明のブラシ用毛材の製造方
法によれば、予め捩じりを付与しこの捩じりを固定して
おいたカットブリッスルを使用し、その少なくとも一端
をテーパー加工することにより、先鋭状のテーパー部と
螺旋状の溝とを併せて形成することができ、先に形成し
たテーパー部を研摩して溝を形成するという複雑な手段
をとる必要がないため、きわめて効率的である。

【００４０】そして、上記の方法により製造される本発
明のブラシ用毛材においては、図１〜３に示したよう
に、その一端または両端にテーパー部２および螺旋状の
溝３が併せて形成されており、これにより先端がスクリ
ュー形状となっているため、毛材としての腰を良好に保
持していると共に、狭い隙間に付着した異物を効果的に
除去することができ、優れた清掃効果を発揮することが
できる。

【００４１】なお、本発明のブラシ用毛材において少な
くとも一方のテーパー部の長さが占める割合は、ブリッ
スル全長の５０％以下、好ましくは２５％程度となるよ
うにコントロールすることが、植毛性並びに毛材の腰を
保持するために好ましいが、ここでは特に限定されるも
のではない。

【００４２】また、本発明のブラシ用毛材から作られる
ブラシは、上記ブラシ用毛材を植毛毛材の少なくとも一
部として基台に植毛してなるものであり、歯ブラシ、化
粧ブラシおよび衣料用ブラシなどの分野に好ましく適用
され、その場合には優れた清掃効果を発揮する。

【００４３】本発明のブラシ用毛材を基台に植毛する手
段としては、公知の手段を用いることができ、例えば所
望本数のブラシ用毛材を束ねて、その長さ方向中央部で
屈曲させ、この屈曲部分を基台の植毛穴へ植毛し平線で
固定する方法により、本発明のブラシを製造することが
できる。

【００４４】この場合に、植毛本数を変更したり、屈曲
部分を中央よりややずらすことにより、ブラシ毛先に段
差を形成したりすることも勿論可能である。

【００４５】かくしてなる本発明のブラシは、特に歯ブ
ラシとして使用されたときに、その毛先先端部分が螺旋
状の溝とテーパー部とを併せ持ち、良好な腰をもつこと
から、歯の清掃効果が大幅に高められ、かつ斬新な歯磨
き感覚を発揮し、しかも消費者は捻じりを確実に認識す
ることができて、他の歯ブラシとの区別を容易に行うこ
とができる。

【００４６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のブラシ用
毛材は、螺旋状の溝とテーパー部とを併せ持つことによ
り、スクリュー状の先端部が形成されているため、良好
な腰を保持していると共に、狭い隙間に付着した異物を
効果的に除去することができ、優れた清掃効果を発揮す
ることができる。

【００４７】したがって、このブラシ用毛材を基材に植
毛してなるブラシ、特に歯ブラシは、歯の清掃効果を極
めて高めることができると共に、斬新な歯磨き感覚を有
するものである。

【００４８】また、本発明のブラシ用毛材の製造方法に
よれば、モノフィラメントに予め捩じりを付与しこの捩
じりを固定しておいたカットブリッスルを使用し、その
少なくとも一端をテーパー加工することにより、先鋭状
のテーパー部と螺旋状の溝とを併せて形成することがで
き、きわめて効率的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明のブラシ用毛材の第１実施例を示
す毛先の正面図および断面図である。

【図２】図２は同じく第２実施例を示す毛先の正面図お
よび断面図である。

【図３】図３は同じく第３実施例を示す毛先の正面図お
よび断面図である。

【符号の説明】

１カットブリッスル２テーパー部３螺旋状の溝

フロントページの続き (72)発明者山田国夫愛知県岡崎市昭和町字河原１番地東レ・モノフィラメント株式会社内Ｆターム(参考） 3B202 AA06 AA11 AA14 AB19 EA01 EB04 EB14 HA03

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】合成樹脂モノフィラメントからなるカッ
トブリッスルの少なくとも一端に、先鋭状のテーパー部
と、このテーパー部の外周に捩じり形成された螺旋状の
溝とを有することを特徴とするブラシ用毛材。
【請求項２】前記カットブリッスルの先端から後端に
至る全ての部位の断面形状が非円形であることを特徴と
する請求項１記載のブラシ用毛材。
【請求項３】前記カットブリッスルの断面形状が三角
形以上の多角断面であることを特徴とする請求項１また
は２記載のブラシ用毛材。
【請求項４】前記カットブリッスルの形断面形状が外
周方向に２つ以上のフィンが突出した異形断面であるこ
とを特徴とする請求項１または２記載のブラシ用毛材。
【請求項５】前記テーパー部と螺旋状の溝とを、前記
ブリッスルの両端に形成してなることを特徴とする請求
項１〜４のいずれか１項記載のブラシ用毛材。
【請求項６】前記テーパー部と螺旋状の溝とを、前記
ブリッスルの片端に形成してなることを特徴とする請求
項１〜４のいずれか１項記載のブラシ用毛材。
【請求項７】前記螺旋状の溝が、前記カットブリッス
ルの外周に対し０．５〜５回／ｃｍの範囲で付与されて
いることを特徴とする請求項１〜６のいずれか１項記載
のブラシ用毛材。
【請求項８】前記カットブリッスルの長さが２２〜３
８ｍｍの範囲にあることを特徴とする請求項１〜７のい
ずれか１項記載のブラシ用毛材。
【請求項９】前記カットブリッスルの全長において少
なくとも一方のテーパー部の長さが占める比率が５０％
以下であることを特徴とする請求項１〜８のいずれか１
項記載のブラシ用毛材。
【請求項１０】前記カットブリッスルが、ポリエステ
ル系樹脂モノフィラメントからなることを特徴とする請
求項１〜９のいずれか１項記載のブラシ用毛材。
【請求項１１】前記カットブリッスルが、ポリアミド
系樹脂モノフィラメントからなることを特徴とする請求
項１〜９のいずれか１項記載のブラシ用毛材。
【請求項１２】前記合成樹脂モノフィラメントの単糸
繊度が５５〜６５０デシテックスであることを特徴とす
る請求項１〜１１記載のブラシ用毛材。
【請求項１３】合成樹脂モノフィラメントを撚糸機に
かけて捩じった後この捩じりを熱固定し、次いで所望の
長さに切断して得られたカットブリッスルの少なくとも
一端をテーパー加工することにより、前記カットブリッ
スルの少なくとも一端に、先鋭状のテーパー部と、螺旋
状の溝とを併せて形成することを特徴とする請求項１〜
１２記載のブラシ用毛材の製造方法。
【請求項１４】前記テーパー加工を化学的減量法によ
り行なうことを特徴とする請求項１３記載のブラシ用毛
材の製造方法。
【請求項１５】請求項１〜１２記載のブラシ用毛材を
植毛毛材の少なくとも一部として基台に植毛してなるこ
とを特徴とするブラシ。
【請求項１６】前記ブラシが歯ブラシであることを特
徴とする請求項１５記載のブラシ。
【請求項１７】前記ブラシが化粧ブラシであることを
特徴とする請求項１５記載のブラシ。
【請求項１８】前記ブラシが衣料用ブラシであること
を特徴とする請求項１５記載のブラシ。