JP2002159345A - ブラシ用毛 - Google Patents

ブラシ用毛

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JP2002159345A
JP2002159345A JP2000362062A JP2000362062A JP2002159345A JP 2002159345 A JP2002159345 A JP 2002159345A JP 2000362062 A JP2000362062 A JP 2000362062A JP 2000362062 A JP2000362062 A JP 2000362062A JP 2002159345 A JP2002159345 A JP 2002159345A
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JP
Japan
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distal end
brush
present
bristle
tip
Prior art date
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Application number
JP2000362062A
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English (en)
Inventor
Shigeyoshi Yasuda
重善 安田
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YASUDA KASEI KK
Original Assignee
YASUDA KASEI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベイントや絵具、歯ミガキ粉等の含みが非常
に良く、かつ先端部分のみを先割加工でき、しかも先細
にして使い勝手の良いものとすることができる。 【解決手段】 ナイロン、ポリエステル系繊維材料にて
断面形状が複数個に分割可能な中央孔中空体を押出延伸
して中空糸とし、この中空糸の先端部を分解液に浸漬
し、中空糸の先端部を加水分解して2〜5本に先割加工
すると共に、この先割加工された各先端部分がそれぞれ
テーパ形状を有してなる構成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧刷毛ブラシ、
画筆、塗装用刷毛ブラシ、歯ブラシ等に用いられるブラ
シ用毛に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、刷毛ブラシのブラシ用毛の原料と
して羊毛、馬毛、豚毛等の獣毛を手作業で束ねて、針金
又は、紐等で結び、必要に応じてその断面を所定の形状
に成型して製造していた。しかし、この獣毛の品質や供
給量等の安定性の面、又、獣毛処理における衛生的環境
上の問題に対する面等から代替として合成繊維毛が多量
に使用されつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この合成繊
維毛は毛先を細く尖らして複数本を束ねて加工処理し、
使用するものがあるが、水洗浄が容易である反面ベイン
トや絵の具、歯みがき粉等の含みが悪く、刷毛、歯ブラ
シ等各種ブラシとして有効に利用することができなかっ
た。それ故、この合成繊維毛の断面形状を多孔中空体と
したものが開発されているが、獣毛に類似の先細で複数
に分かれたブラシ用毛とならず、使い勝手が悪く、刷
毛、歯ブラシ等各種ブラシとして不適切であるという問
題点があった。
【0004】そこで、本発明は、ベイントや絵具、歯ミ
ガキ粉等の含みが非常に良く、かつ先端部分のみを先割
加工でき、しかも先細にして使い勝手の良いブラシ用毛
を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のブラシ用毛はナイロン、ポリエステル系繊
維材料にて断面形状が複数個に分割可能な中央孔中空体
を押出延伸して中空糸とし、この中空糸の先端部を分解
液に浸漬し、中空糸の先端部を加水分解して2〜5本に
先割加工すると共に、この先割加工された各先端部分が
それぞれテーパ形状を有してなる構成としている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図に基づ
き説明する。図中、図1は本発明実施例の縦断面図、図
2は本発明実施例の加水分解状態を示す図、図3は本発
明実施例の横断面図、図4は本発明の他の実施例を示す
図、図5は本発明の他の実施例を示す図、図6は本発明
の他の実施例を示す図である。
【0007】ブラシ用毛1はナイロン及びポリブチレン
テレフタレート、ポリエチレンテレフタレートのポリエ
ステル系繊維を材料としている。この材料は不純物の混
合されない100%純粋物がより有効的である。このブ
ラシ用毛1は図2乃至図3に示すように、中央孔2とし
た中空体の糸であって、中央孔2の周りに2〜5個の複
数個に分割可能な充填部3、3を形成している。
【0008】この充填部3と隣り合わせの充填部3とは
極めて薄い空間4で分離され、表面に近い空間4の薄い
充填層5が充填部3と充填部3とをつなげている。ブラ
シ用毛1の空間部4を含む中央孔2の空隙率は約20%
〜50%であり、この空隙率を低くすると後述の分解液
により浸漬後の先割が先端部分のほんのわずかにとどめ
られるか又は、先割できないこととなり、又高くすると
先端の先割れが起点となって根本部分まで裂けてしまい
目的のブラシ用毛が得られなくなる。
【0009】このブラシ用毛1は材料を高温でフィラメ
ント状に押出し、急冷後延伸して製造する。このフィラ
メント状に押出す際に口金を通じて、図3に示すような
断面形状に成形しているが、口金の形状によって図4乃
至図6に示すように充填部3を2〜5個にした中央孔中
空状とすることも可能である。
【0010】押出成形されたブラシ用毛1は、所定の長
さに切断された後、複数本が束ねられ、先端部7が合わ
されて一束となる。この一束の先端部7を分解液中に漬
ける。この分解液はナイロン、ポリエステル系繊維を加
水分解しうるものであって、アルカリ金属水酸化物、エ
チルアミン等のアミン類、酸類である。
【0011】この分解剤液中に浸漬された一束のブラシ
用毛1の先端部7は図2に示すように、除々に加水分解
していき、空間部4表面の薄い充填層5が薄いために先
に加水分解した充填部3と、隣り合わせの充填部3とが
分離すると同時に各充填部3の先端が除々に加水分解し
テ−パ状先細の先端部分6となった後、分解液中より取
り出され洗浄される。
【0012】この分解液中に浸漬する処理条件によって
テーパの状態及び先割れの長さと種々異なってくる。こ
のようにしてブラシ用毛1は、図1に示すように中央孔
中空状でありながら、先端に向かってテーパ状に先細と
なり、更に、その先端を3本の先端部分6、6、6に先
割加工し、この各先割加工した先端部分6がそれぞれテ
ーパ状に先細となっている。
【0013】この先割加工は口金によって図4乃至図6
に示すように2〜5本に分割することができる。このブ
ラシ用毛1は分解液中に浸漬して先割加工をした状態に
限らず必要に応じて、2〜5本に先割したブラシ用毛の
先端部7に若干の圧力を加えて先割長さをある程度長く
することもできる。
【0014】以上、本発明の代表例と思われる実施例に
ついて説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例構
造のみに限定されるものではなく、本発明にいう前記の
構成要件を備え、かつ、本発明にいう目的を達成し、以
下にいう効果を有する範囲内において適宜改変して実施
することができるものである。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にいうところのブラシ用毛はナイロン、ポリエステル系
繊維材料にて断面形状が複数個に分割可能な中央孔中空
体を押出延伸して中空糸とし、この中空糸の先端部を分
解液に浸漬し、中空糸の先端部を加水分解して2〜5本
に先割加工すると共に、この先割加工された各先端部分
がそれぞれテーパ形状を有してなる構成としているもの
であるから、ベイントや絵具、歯ミガキ粉等の含みが非
常に良く、かつ先端部分のみを先割加工でき、しかも先
細にして使い勝手の良いものができるという顕著な効果
を期待することができるに至ったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の縦断面図。
【図2】本発明実施例の溶解状態を示す図。
【図3】本発明実施例の横断面図。
【図4】本発明の他の実施例を示す図。
【図5】本発明の他の実施例を示す図。
【図6】本発明の他の実施例を示す図。
【符号の説明】
1…ブラシ用毛 2…中央孔 3…充填部 4…空間部 5…充填層 6…先端部分 7…先端部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナイロン、ポリエステル系繊維材料にて
    断面形状が複数個に分割可能な中央孔中空体を押出延伸
    して中空糸とし、この中空糸の先端部を分解液に浸漬
    し、中空糸の先端部を加水分解して2〜5本に先割加工
    すると共に、この先割加工された各先端部分がそれぞれ
    テーパ形状を有していることを特徴としたブラシ用毛。
JP2000362062A 2000-11-29 2000-11-29 ブラシ用毛 Pending JP2002159345A (ja)

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