JP2004187998A - 異常陰影形状抽出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乳腺上に存在する腫瘤のような形状抽出が困難なものであるか否かにより形状抽出結果の確からしさを出力し、形状抽出結果の確からしさに基づいて悪性腫瘤であるか良性腫瘤であるか等の判別を行う。
【解決手段】医用画像データから異常陰影の候補点を検出し、検出した前記異常陰影の候補点から拡がる異常陰影を囲む第1の閉曲線を設定し、前記第1の閉曲線上の画像エネルギーの総和が最小となるように第1の閉曲線を収縮させ、異常陰影の内側に候補点を囲む第2の閉曲線を設定し、第2の閉曲線上の画像エネルギーの総和が最小となるように該第2の閉曲線を膨張させる。第1の閉曲線と第2の閉曲線とが交差した部分において、異常陰影の輪郭に収束したものと判定する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体を撮影して得た医用画像データに基づいて画像中の異常陰影を検出し、その異常陰影を表示して診断に供するコンピュータ支援画像診断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、種々の画像取得方法により得られた画像に対して、階調処理や周波数処理等の画像処理を施し、画像の観察読影性能を向上させることが行われている。特に人体を被写体とした放射線画像のような医用画像の分野においては、医師等の専門家が、得られた画像に基づいて患者の疾病や傷害の有無を的確に診断する必要があり、その画像の読影性能を向上させる画像処理は不可欠なものとなっている。そのため、このような画像処理を用いることで、観察者の経験や画像読影能力の高低によって左右されず客観的に腫瘤陰影を判断できるように様々な方法が提案されている。
【0003】
放射線画像等に撮影された癌化した部分の腫瘤陰影は、おおむね丸味をおびた輪郭を持ち、かつ、画像上では周囲に比べて画素値が大きな領域として観測される。このような腫瘤陰影は、半球状で同じ濃度が同心円状に広がる形状の領域(以降、円形凸領域と呼ぶ)で、濃度値の分布が周縁部から中心部に向かうにしたがって濃度値が低くなるという濃度値の勾配が認められる。その勾配線は腫瘤の中心方向に向かって集中するもので、濃度値の勾配を勾配ベクトルとして算出し、その勾配ベクトルの集中度から腫瘤陰影を検出することができることが知られている(例えば、非特許文献1、非特許文献2参照)。
【0004】
具体的には、勾配ベクトルの集中度を次のようにして求める。
まず、勾配ベクトルは計算対象となる画像を構成する全ての画素について、下記式(1)に示す計算式に基づいた画像データの勾配ベクトルの向きφを求める。
【数1】
Figure 2004187998
ここでf11 〜f55は、図12に示すように、その画素jを中心とした縦5画素×横5画素のマスクの外周上の画素に対応した画素値(画像データ)である。
【0005】
そこで、対象となる画像を構成する全ての画素について、勾配ベクトルの集中度Cを式(2)にしたがって算出する。
【数2】
Figure 2004187998
ここで、Nは注目画素を中心に半径lの円内に存在する画素の数、θj は、注目画素とその円内の各画素jとを結ぶ直線と、その各画素jにおける上記式(1)で算出された勾配ベクトルとなす角である(図13参照)。したがって上記式(2)で表される集中度Cが大きな値となるのは、各画素jの勾配ベクトルの向きが集中する画素で大きな値をとる。
【0006】
つまり、腫瘤陰影近傍の各画素jの勾配ベクトルは、腫瘤陰影のコントラストの大小に拘らず、その腫瘤陰影の略中心部に向くため、上記集中度Cが大きな値を採る画素は、腫瘤陰影の中心部の画素ということができる。一方、血管などの線状パターンの陰影は勾配ベクトルの向きが一定方向に偏るため集中度Cの値は小さい。したがって、画像を構成する全ての画素についてそれぞれ注目画素に対する上記集中度Cの値を算出し、その集中度Cの値が予め設定された閾値を上回るか否かを評価することによって、腫瘤陰影を検出することができる。
【0007】
また、このような集中度を評価するものの中には、腫瘤の大きさや形状に左右されない検出力を達成するために、フィルタの大きさと形状に工夫をしたものがあり、代表的なものとして、アイリスフィルタや適応リングフィルタが挙げられる。
【0008】
アイリスフィルタは、フィルタサイズが腫瘤に適応して変化するフィルタで、図14に示すように、注目画素を中心に2π/M度毎のM種類の方向(図14においては、25 度ごとの16方向を例示)の放射状の線上の画素のみで上記集中度の評価を行うものである。
【0009】
アイリスフィルタにおける1つの半直線での集中度は式(3)で与えられる。
【数3】
Figure 2004187998
ここで、cは、式(2)の集中度であり、N1とN0はそれぞれ注目画素から数えた半直線上の最小画素数および最大画素数である。このときアイリスフィルタの出力は式(4)のようになる。
【数4】
Figure 2004187998
フィルタの定義式からもわかるように、アイリスフィルタのサポート領域は注目画素毎に変動し、その概念図は図15に示すように、注目画素の出力はM本の半直線の集中度で表し、一つの半直線におけるフィルタの計算範囲は式(3)が最大になるところ(点線の範囲)まで行うものである。また、このアリスフィルタの出力値は、円形凸領域の輪郭で最大値を与えるものであることが知られている(例えば、特許文献1、非特許文献2参照)。
【0010】
また、腫瘤には中心から周辺に向かって濃度値が次第に大きくなるものだけではなく、中心部分の濃度値が辺縁に比べて大きくなる(中心部が凹んでいる)ケースもある。両方の濃度パターンに対応するために提案されたものとして、適応リングフィルタ(Adaptive ring filter)がある。適応リングフィルタのマスク領域は図16に示すリング状領域で、内側半径は適応的に決定される。内円と外円の半径をそれぞれrとRとすると、その関係は式(5)のように表される。
R=r+d (5)
ただし、dは定数である。
【0011】
また、適応リングフィルタの出力は以下のようになる。
【数5】
Figure 2004187998
この適応リングフィルタは、中央部分における濃度が単調ではなくベクトル場が乱れて集中度が小さくなるケースにも適応できるもので、適応リングフィルタの出力は、円形凸領域の中心付近で極大値をとるものである(例えば、非特許文献2参照)。
【0012】
さらに、アイリスフィルタ等で異常陰影の候補領域を検出し、検出された異常陰影の候補領域に基づいて候補領域内部の濃度ヒストグラムを求め、このヒストグラムに基づく複数の特徴量、すなわち分散値、コントラスト、角モーメント等を算出し、さらに各特徴量を所定の重み付け関数で定義して新たな評価関数値を算出し、算出された評価関数値に基づいて候補領域が悪性陰影であるか否かを判定し、悪性陰影のみを異常陰影候補として検出する方法が提案されている(例えば、特許文献2)。
【0013】
この特徴量には上記の他、候補領域の辺縁の特徴を表すエッジ情報の、分散値、偏り、相関値、モーメント、エントロピーなどを用いることができる。
【0014】
また、この評価関数値にはマハラノビス距離を用いることができる。マハラノビス距離とは下記式(7)で定義されるDmiを意味し、悪性陰影と良性陰影の特徴量の分布の中心から共分散行列Σで表される超楕円体の重み付けで測る距離である。
【数6】
Figure 2004187998
式(7)に従って、予め実験的に得られている良性陰影を示すパターンクラス(i=1)とのマハラノビス距離Dm1、悪性陰影を示すパターンクラス(i=2)とのマハラノビス距離Dm2を算出し、Dm1とDm2とを比較して候補領域が悪性であるか否かを判定する。すなわち、良性陰影を示すパターンクラスとのマハラノビス距離Dm1が悪性陰影を示すパターンクラスとのマハラノビス距離Dm2より近い場合、すなわちDm1<Dm2の場合は良性陰影であり、良性陰影を示すパターンクラスとのマハラノビス距離Dm1より悪性陰影を示すパターンクラスとのマハラノビス距離Dm2が近い場合、すなわちDm1>Dm2の場合は悪性陰影であると判定し、悪性陰影と判定されたものだけを検出するものがある(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
【0015】
さらに、これらの手法を組み合わせて、読影者の負担の軽減と、質の向上を図ったコンピュータ診断支援(CAD:Computer aided diagnosis)システムがある。このCADシステムの流れを以下に説明する。
▲1▼ まず、原画像に適応リングフィルタを利用して円形凸領域を強調する。
▲2▼ 次に、フィルタ出力値の極大点を抽出し、大きいものからいくつか(例えば、7個)を腫瘤候補点として抽出する。
▲3▼ 腫瘤候補点から、腫瘤候補領域を抽出するために、アイリスフィルタとSnakes法を適用する。アイリスフィルタは、適用リングフィルタと同様に集中性を評価するものであるが、注目点を中心に16方向の半直線をもち、半直線上の集中度の平均の最大値をフィルタ出力とする。従って、注目点が円形凸領域の輪郭点に一致する。
次に、Snakes法によって、候補領域の輪郭に最も近い輪郭線を求める。Snakes法は、エネルギー最小化原理に基づいた最適解としての輪郭を抽出する方法であり、ここではSnakesエネルギーとしてアイリスフィルタの出力を用いる。Snakesのアルゴリズムによる候補領域決定の詳細は、非特許文献3に述べられている。
▲4▼ さらに、決定された各候補領域から特徴量を算出して、マハラノビス距離に基づいて、候補領域を悪性腫瘤影と良性腫瘤の2クラスに判別する。
このように、形状抽出結果に基づいて腫瘤が悪性腫瘤であるか良性腫瘤であるかを判別するものがある(例えば、非特許文献4参照)。
【0016】
【特許文献1】
特開平8−294479号公報
【0017】
【特許文献2】
特開平9−167238号公報
【0018】
【特許文献3】
特開2002−74325号公報
【0019】
【非特許文献1】
魏 軍、荻原 義裕、清水 明伸、小畑 秀文、“こう配ベクトルの点集中性フィルタの特性解析”、電子情報通信学会論文誌(D-II) Vol.J84-D-IINo.7,pp.1289-1298,2001.
【0020】
【非特許文献2】
魏 軍、荻原 義裕、小畑 秀文、“がん陰影候補抽出のための勾配ベクトル集中フィルタ”、電子情報通信学会論文誌(D-II) Vol.J83-D-II No.1,pp.118-125,Jan.2000.
【0021】
【非特許文献3】
H.Kobata,M.Murakami,et al,”Computerized detection of malignant tumors on digital mammograms,”IEEE Trans on Med,Imag,Vol.18,No.5,pp.369-378,1999.
【0022】
【非特許文献4】
古屋早知子、魏 軍、荻原 義裕、清水 明伸、小畑 秀文、縄野 繁、“準最適特徴量組み合わせによる乳房X線像上の腫瘤影判別性能向上”、電子情報通信学会 Vol.100 No.434,pp.93-100,2001.
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように腫瘤の形状抽出をするために様々な手法が提案されているが、これらの手法は、脂肪上に存在する腫瘤のように辺縁がはっきりしているものに対しては有効であるが、乳腺上に存在する腫瘤のように辺縁がはっきりしないものについては形状の抽出が困難である。
【0024】
また、悪性腫瘤影であるか良性腫瘤影であるかの判別をする場合においても、乳腺上に存在する腫瘤の場合には、形状抽出結果に依存した特徴量を用いて判別するよりは、左右乳房や他方乳房間における同一個所の濃度差や乳腺マップの形状差、スピキュラに着目した特徴量等を用いて判定するほうが望ましいと考えられる。
【0025】
そこで、本発明はこの課題に鑑みて、脂肪上に存在する腫瘤のように形状抽出が背景から明確に抽出できるものであるか、乳腺上に存在する腫瘤のように形状抽出が困難なものであるかにより形状抽出結果の確からしさを出力し、形状抽出結果の確からしさに基づいて悪性腫瘤であるか良性腫瘤であるか等の判別を行うための特徴量を選択して判別を行う形状抽出装置を提供することを目的とするものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】
本発明の異常陰影形状抽出装置は、医用画像データから異常陰影の候補点を検出する候補点検出手段を有し、該候補点検出手段で検出した前記異常陰影の候補点から拡がる異常陰影の形状を抽出する形状抽出装置において、
前記医用画像データに基づき、前記異常陰影の輪郭および該輪郭の周辺部で低い値となるような画像エネルギーを算出するエネルギー算出手段と、
前記異常陰影の外側に該異常陰影を囲む第1の閉曲線を設定し、前記エネルギー算出手段で前記第1の閉曲線上の画像エネルギーを算出して、前記第1の閉曲線上の画像エネルギーの総和が最小となるように該第1の閉曲線を収縮させる収縮手段と、
前記異常陰影の内側に前記候補点を囲む第2の閉曲線を設定し、前記エネルギー算出手段で前記第2の閉曲線上の画像エネルギーを算出して、前記第2の閉曲線上の画像エネルギーの総和が最小となるように該第2の閉曲線を膨張させる膨張手段とを有し、
前記第1の閉曲線と前記第2の閉曲線とが交差した部分において、前記第1の閉曲線および前記第2の閉曲線の少なくともいずれか一方が前記異常陰影の輪郭に収束したものと判定する収束判定手段を備えたことを特徴とするものである。
【0027】
ここで「異常陰影」とは、例えば医療用のX線画像やマンモグラム等においては、血管等の正常な陰影では認められない、腫瘍、腫瘤、癌等種々の症状を示す陰影をいい、乳房や乳腺上や胸部等の様々な部位で観察されるものである。また、真の異常陰影のみならず、異常陰影であるか否かが明確でなく最終的には読影者による判断が必要な異常陰影に類似した陰影をも含む意味である。
【0028】
「異常陰影の候補点」は、候補点の周辺に異常陰影の候補領域が拡がっていると想定される点である。一般に医用画像の異常陰影は中心方向に集中する濃度値の勾配が認められるが、この勾配ベクトルの集中度を用いて異常陰影の候補であるか否かを評価することができ、この勾配の集中度が大きくなるところを候補点として採用することができる。例えば、適用リングフィルタ等の出力値から勾配の集中度が大きくなるところ候補点として検出をする。あるいは、適応リングフィルタの他にアイリスフィルタ等を用いて検出してもよい。
【0029】
「画像エネルギー」とは、画像データの濃度や輝度等の画像情報に基づいて定義されるエネルギーで、「異常陰影の輪郭および該輪郭の周辺部で低い値となるような画像エネルギー」とは、Snakes法(エネルギー最小化原理の最適解として形状を抽出する方法)を用いて異常陰影の輪郭の抽出をするための画像エネルギーで、具体的には、濃度の勾配ベクトルの集中度を評価するフィルタ(適応リングフィルタ、アイリスフィルタ等)の出力や、画像データの一次微分の結果等を用いることができる。
【0030】
「異常陰影の外側に該異常陰影を囲む第1の閉曲線」は、異常陰影の候補領域の外側に候補領域を囲むように設定した閉曲線で、第1の閉曲線を収縮していく方向に異常陰影の輪郭が存在すると想定される閉曲線である。また、異常陰影の形状によっては、第1の閉曲線の一部が、異常陰影の候補領域の内側に存在する場合も含むものである。
【0031】
また、「画像エネルギーの総和が最小となるように該第1の閉曲線を収縮する」とは、第1の閉曲線の画像エネルギーの総和が最小値に収束するように、変分法、動的計画(DP)法、直接計算法(グリーディ・アルゴリズム)等の計算手法を用いて、画像エネルギーの総和が小さくなるように第1の閉曲線を異常陰影の候補領域の外側から輪郭の方に収縮していくことである。
【0032】
「異常陰影の内側に前記候補点を囲む第2の閉曲線」は、異常陰影の候補領域内に、候補点の近傍に候補点を囲むように設定した閉曲線で、この閉曲線を膨張していく方向に異常陰影の輪郭が存在すると想定される閉曲線である。また、異常陰影の形状によっては、第2の閉曲線の一部が、異常陰影の候補領域の外側に存在する場合も含むものである。
【0033】
また、「画像エネルギーの総和が最小となるように該第2の閉曲線を膨張する」とは、第2の閉曲線の画像エネルギーの総和が最小値に収束するように、変分法、動的計画法、直接計算法等の計算手法を用いて、画像エネルギーの総和が小さくなるように第2の閉曲線を異常陰影内にある候補点から輪郭の方に膨張していくことである。
【0034】
「前記第1の閉曲線と前記第2の閉曲線とが交差した部分において」とは、第1の閉曲線と前記第2の閉曲線とを画像エネルギーが最小値に収束するように膨張・収縮させ、それぞれの閉曲線が最小値に収束せずに一部が交差することを指すものある。
【0035】
また、本発明の他の異常陰影形状抽出装置は、医用画像データから異常陰影の候補点を検出する候補点検出手段を有し、該候補点検出手段で検出した前記異常陰影の候補点から拡がる異常陰影の形状を抽出する異常陰影形状抽出装置において、
前記医用画像データに基づき、前記異常陰影の輪郭および該輪郭の周辺部で低い値となるような画像エネルギーを算出するエネルギー算出手段と、
前記異常陰影の外側に該異常陰影を囲む第1の閉曲線を設定し、前記エネルギー算出手段で第1の閉曲線上の画像エネルギーを算出して、該画像エネルギーの総和が小さくなるように該第1の閉曲線を収縮させる収縮手段を有し、第1の閉曲線上の画像エネルギーの総和が最小値に収束した位置において第1の閉曲線が前記異常陰影の輪郭に収束したものと判定して輪郭を抽出する第1の輪郭抽出手段と、
前記異常陰影の内側に前記候補点を囲む第2の閉曲線を設定し、前記エネルギー算出手段で第2の閉曲線上の画像エネルギーを算出して、該画像エネルギーの総和が小さくなるように該第2の閉曲線を膨張させる膨張手段を有し、第2の閉曲線上の画像エネルギーの総和が最小値に収束した位置において第2の閉曲線が前記異常陰影の輪郭に収束したものと判定して輪郭を抽出する第2の輪郭抽出手段と、
前記第1の閉曲線と前記第2の閉曲線とが交差した部分において、前記第1の閉曲線および前記第2の閉曲線の少なくともいずれか一方が前記異常陰影の輪郭に収束したものと判定する収束判定手段を備えたことを特徴とするものである。
【0036】
「第1の輪郭抽出手段」は、第1の閉曲線を膨張して、第1の閉曲線の画像エネルギーの総和が最小値に収束した場合には、その位置で第1の閉曲線が異常陰影の輪郭に略一致したものとして輪郭を抽出するものである。
【0037】
同様に、「第2の輪郭抽出手段」は、第2の閉曲線を膨張して、第2の閉曲線の画像エネルギーの総和が最小値に収束した場合には、その位置で第2の閉曲線が異常陰影の輪郭に略一致したものとして輪郭を抽出するものである。
【0038】
前記エネルギー算出手段は、前記医用画像データの濃度の勾配の集中度を表すアイリスフィルタの出力値を用いて前記画像エネルギーを算出するものであってもよい。
【0039】
「アイリスフィルタの出力値」は、異常陰影領域の輪郭とその周辺部(つまり、異常陰影の辺縁)で大きくなるもので、このアイリスフィルタの出力値を用いることにより異常陰影の輪郭やその周辺部で低い値となるような画像エネルギーを算出することができる。
【0040】
あるいは、前記エネルギー算出手段は、前記医用画像データの各画素における濃度を前記閉曲線を横切る方向に一次微分した値を用いて前記画像エネルギーを算出するものであってもよい。
【0041】
「画素における濃度を前記閉曲線を横切る方向に一次微分した値」は、画素の濃度が変化しないところでは略0となるが、異常陰影領域の辺縁のように濃度等の信号値が大きく変化するところで大きい値をとる。この値を用いることで異常陰影の辺縁で低い値となるような画像エネルギーを算出することが可能である。
【0042】
また、前記収束判定手段により収束したものと判定した輪郭の信頼度を、収縮後の前記第1の閉曲線と膨張後の前記第2の閉曲線とが一致する度合に基づいて算出する信頼度算出手段を備えたものでもよい。
【0043】
「前記第1の閉曲線と前記第2の閉曲線とが一致する度合」は、第1の閉曲線と第2の閉曲線の交差した回数やその位置等から、2つの閉曲線がどの程度一致するかを表すものである。
【0044】
つまり、第1の閉曲線を収縮していったものと第2の閉曲線を膨張していったものが略一致する場合は、異常陰影の輪郭に略収束したものと考えられる。しかし、第1の閉曲線か第2の閉曲線かのどちらかが、背景画像やノイズ等の外部要因により画像エネルギーの総和が異常陰影の輪郭に収束しないで、他の要因による極小値で収束した場合には2つの閉曲線が一致せず、抽出された異常陰影の形状の信頼度は低いと考えられる。そこで、2つの閉曲線が一致する場合には信頼度が高い値をとるようにし、一致しない場合には信頼度が低い値をとるように算出する。具体的には、2つの閉曲線が一致する場合には信頼度を1とし、一致しない場合には1より低い値となるようにする。
【0045】
また、形状抽出の信頼度が低い場合には、形状抽出に依存した特徴量を用いた異常陰影の悪性度および良性度の判別の信頼度は低いものと思われ、前記信頼度算出手段で算出した信頼度に基づいて、前記異常陰影の悪性度および良性度を判別するための特徴量の種類を選択して、選択された種類の特徴量の値に基づいて異常陰影の悪性度および良性度を判定する異常陰影判定手段を備える方が望ましい。
【0046】
「悪性度および良性度を判別するための指標値」は、例えば、異常陰影の候補領域の濃度のヒストグラムから得られる特徴量(例えば、平均値、標準偏差、コントラスト、歪度、尖度、エネルギー、エントロピー等)等であり、抽出した異常陰影の輪郭の信頼度が高ければ、異常陰影の候補領域の濃度のヒストグラムから得られる特徴量による悪性度および良性度の判別結果の信頼度も高いと考えられるが、輪郭の信頼度が低ければ得られる判別結果の信頼度も低いと考えられる。
【0047】
異常陰影候補領域を悪性度や良性度を判別する手法としては、個々の特徴量の分布の中心からの距離を表すマハラノビス距離(Mahalanobis distance)等を用いて判別することができ、マハラノビス距離の他に、この距離の概念を表す関数(距離関数)として、ユークリッド距離、市街地距離、チェス盤距離、ミンコフスキー(Minkowski)距離などを用いることも可能である。あるいは、ニューロネットワークで特徴量を学習用データとして、入力された画像データが悪性であるか或いは良性であるかに従って予め学習させて判別するようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】
本発明の異常陰影形状抽出装置は、医用画像データから異常陰影の候補点を検出して、異常陰影の外側に異常陰影を囲む第1の閉曲線上の画像エネルギーの総和が最小となるように第1の閉曲線を収縮し、異常陰影の内側に候補点を囲む第2の閉曲線上の画像エネルギーの総和が最小となるように第2の閉曲線を膨張したとき、第1の閉曲線と第2の閉曲線とが交差した位置において、前記第1の閉曲線および前記第2の閉曲線が異常陰影の輪郭に収束したと判定するようにしたものであるので、異常陰影領域を背景領域から分離することが困難な場合にも輪郭を概略抽出することができる。
【0049】
また、本発明の他の異常陰影形状抽出装置は、異常陰影の外側に異常陰影を囲む第1の閉曲線上の画像エネルギーの総和が最小となるように第1の閉曲線を収縮し、異常陰影の内側に候補点を囲む第2の閉曲線上の画像エネルギーの総和が最小となるように第2の閉曲線を膨張する。そこで、第1の閉曲線の画像エネルギーの総和が最小に収束した場合は第1の閉曲線が輪郭に収束したものとし、第2の閉曲線の画像エネルギーの総和が最小に収束した場合は第2の閉曲線が輪郭に収束したものとし、第2の閉曲線と第2の閉曲線とが交差した場合には、前記第1の閉曲線か前記第2の閉曲線が収束したものと判定するようにしたものであるから、異常陰影領域が背景領域から明確に分離可能な場合には輪郭を抽出し、背景領域から分離が困難な場合には輪郭を概略抽出することができる。
【0050】
また、エネルギー算出手段は、医用画像データに対してアイリスフィルタからの出力値や、医用画像データの濃度を一次微分した値を用いて、異常陰影の輪郭を強調した画像エネルギーを算出して形状の抽出を行うことができる。
【0051】
第1の閉曲線と第2の閉曲線とが一致する度合から抽出した形状の信頼度を算出することにより、異常陰影の悪性度や良性度を判定する際に形状に依存する特徴量で判断するか、形状に依存しない特徴量で判断するかにより、悪性度や良性度の判定を正確に行うことができる。
【0052】
また、異常陰影の悪性度および良性度を判別するための指標値に信頼度を加味することにより、異常陰影の悪性度や良性度をより正確に判定することができる。
【0053】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の異常陰影形状抽出装置について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、第1の実施の形態の異常陰影形状抽出装置1の概要を示す図である。図1に示すように、この異常陰影形状抽出装1は、画像読取装置等から入力された医用画像データ100をメモリ上記憶し異常陰影の候補点を検出する候補点検出手段10と、医用画像データ100から異常陰影の形状を抽出する形状抽出手段20とから概略構成される。
【0054】
形状抽出手段20には、医用画像データ100から異常陰影の輪郭および該輪郭の周辺部で低い値となるような画像エネルギーを算出するエネルギー算出手段21と、異常陰影の外側に該異常陰影を囲む第1の閉曲線を設定し第1の閉曲線上の画像エネルギーの総和が最小になるように第1の閉曲線を収縮させて輪郭を抽出する第1の輪郭抽出手段22と、異常陰影の内側に前記候補点を囲む第2の閉曲線を設定し、第2の閉曲線上の画像エネルギーの総和が最小になるように第2の閉曲線を膨張させて輪郭を抽出する第2の輪郭抽出手段23と、前記第1の閉曲線と前記第2の閉曲線とが交差した位置で、前記第1の閉曲線および前記第2の閉曲線が収束したものと判定する収束判定手段24とを備える。
【0055】
さらに、形状抽出手段20で抽出した形状の信頼度を算出する信頼度算出手段30と、異常陰影の悪性度および良性度を判別するための指標値に信頼度を加味して、異常陰影の悪性度および良性度を判別する異常陰影判定手段40を備えるようにしてもよい。
【0056】
また、医用画像データ100は通信部からネットワークを介して送信されたものや、ハードディスク等の記憶装置に記憶されているものをメモリ上に読み込むようにしてもよい。
【0057】
候補点検出手段10は、医用画像データ100から勾配ベクトルの集中度を算出し、集中度の高いところを腫瘤候補点として検出するものである。具体的には、医用画像データ100から適応リングフィルタの出力値(式(6)参照)が極大になる画素を極大点として抽出し、極大点のうち集中度の大きいものからいくつかを腫瘤候補点とする。あるいは、極大点の集中度が一定の閾値を越えたもの腫瘤候補点としてもよい。
【0058】
形状抽出手段20は、エネルギー最小化原理に基づいた最適解としての輪郭を抽出するSnakes法を適用して候補領域の輪郭を抽出するものである。
【0059】
ここで、Snakesの動作原理を図2を用いて説明する。Snakesとは、画像内に仮想的に置かれた輪ゴムのような物理的な性質が与えられた曲線v(s)で、対象とする画像データの特徴量等から得られる画像エネルギーにおいて、Snakes上の画像エネルギーの総和が極小状態で安定するように動かしていくことで形状の輪郭を抽出するものである。
【0060】
Snakes法では、まず対象となる画像データから抽出する形状の輪郭上で極小値をとるように画像エネルギーを定義する。そこで、目的とする形状の輪郭の近傍にSnakesの初期位置を設定し、Snakes上の画像エネルギーの総和が最小になるようにSnakesを動かして目的とする形状を抽出する。図2では、Snakesを閉曲線v(s)として与え、閉曲線v(s)を徐々に収縮させて、斜線部の抽出する領域の輪郭に閉曲線v(s)が近づいていく様子を表したものである。以下、Snakesを閉曲線v(s)として与えた場合について説明する。
【0061】
Snakesの動作決定するSnakes上の画像エネルギーの総和Eは一般に式(8)で与えられる。
【数7】
Figure 2004187998
sは閉曲線上のパラメータで、s=0の位置が始点でs=1の位置は終点をあらわす(閉曲線の場合には、s=0の位置とs=1の位置は一致する)。
【0062】
また、EintはSnakesの内部エネルギーで、Eimageが画像の特徴量である濃淡に依存する画像濃淡エネルギーで、Econは外部拘束力による外部エネルギーである。
【0063】
(1) 内部エネルギーEint
内部エネルギーEintは、Snakes自身の長さvsと、曲率vssの自乗の重みつき線形和で定義され式(10)で与えられる。
【数8】
Figure 2004187998
この内部エネルギーEintは、v(s)の伸縮を調整する項である。
【0064】
(2) 画像濃淡エネルギーEimage
画像エネルギーEimageは、画像データの濃淡に基づいて目的とする形状の近傍で極小となるように定義されるエネルギーで、例えば、画像の濃度や濃度勾配などの画像の特徴量で定義する。あるいは、これらの線形和で定義してもよい。
【0065】
(3)外拘エネルギーEcon
外拘エネルギーEconは意図的に与えられ、抽出した形状や元の画像そのものに適当な特徴が仮定できる場合には、その特徴量に見合った拘束力を与えてSnakesの振る舞いや質を変えることができるものである。Snakes法では、設定したSnakes(つまり、閉曲線v(s))の初期位置から最も近いところで画像エネルギーの総和Eが極小となる位置に収束するため、背景画像やノイズ等の外部要因により画像エネルギーの総和Eが極小値になるところが存在すると、注目する形状の輪郭に達するよりも手前で収束する場合がある。このような場合、適切な外部拘束力Econを与えることで良好な結果を得るように調整することができる。
【0066】
次に、画像エネルギーの総和Eを算出する具体的な計算手法について説明する。まず、画像エネルギーの総和Eを計算するためにSnakesの曲線を離散化して取り扱う。つまり、連続した曲線として扱うのではなく、図3に示すように、閉曲線上に複数のノードiを設け複数のノード集合として曲線を扱う。そこで、式(8)を離散化すると下式(11)のように表される。
【数9】
Figure 2004187998
そこで、図4に示すように、各ノードiを近傍の画素(近傍の8つの画素(白丸))に移動させて曲線上のエネルギーの総和Eを求め、全ての組み合わせの中から曲線上のエネルギーの総和Eが最も小さい値となるように順次移動させて(つまり、ノードを閉曲線上にn個設定した場合にはn通り画像エネルギーを計算し、その内最小になるところにノードを移動させ)、曲線上のエネルギーの総和Eが最小値に収束する位置を求める。このようにして、エネルギーの総和Eが最小値に収束した位置が略輪郭に一致した位置となる。
【0067】
画像エネルギーの総和Eの最小値を求める具体的な計算手法としては、変分法、動的計画(DP)法、直接計算法(Greedyアルゴリズム)等を用いることができる。Greedyアルゴリズムの詳細は、Donna J.Williams他,“A Fast Algorithm for Active Contours and Curvature Estimation VGIP:Image Understanding,Vol.55,No.1,pp14-26,1991,1”に詳細に述べられている。
【0068】
また、エネルギーの総和Eが最小値に収束しない場合には、指定されて計算回数を超えた場合に終了判定をするようにしてもよい。
【0069】
以上説明したSnakes法で異常陰影の候補領域の輪郭を抽出するために、エネルギー算出手段21では、医用画像データ100から異常陰影の輪郭およびその輪郭の周辺部で低い値となるような画像エネルギーEを設定する。
【0070】
まず、Eintは前述の(10)と同様にして与える。
次に、画像濃淡エネルギーEimageは、医用画像データ100に対してアイリスフィルタ処理を施したアイリスフィルタの出力C(式(4)参照)を利用して式(12)で与えることができる。
【数10】
Figure 2004187998
あるいは、異常陰影の辺縁では濃度の変化が現れ、濃淡の一次微分の勾配∇Iは、異常陰影の辺縁で傾きの強い部分が生じるのに着目して、画像濃淡エネルギーEimageは医用画像データ100から得た濃度の一次微分を用いて式(13)で与えてもよい。
【数11】
Figure 2004187998
具体的に円形凸領域についてみると、図5に示すように、円形凸領域のa−a’線上((a)参照)での濃度Iは(b)に示すようになる。さらに、その位置での濃度勾配∇Iは(c)に示すようになる。
【0071】
さらに、医用画像データ100をガウス関数でぼかした濃淡画像を用いて、画像濃淡エネルギーEimageを求めることで、背景領域上のノイズや外部要因によって白く抜けたようなところで画像エネルギーが極小値となりSnakesが止まってしまわないようにすることもできる。
【0072】
ここでは、外部拘束力Econにて考慮せず、画像エネルギーの総和Eが式(14)で与えられる場合について以下説明する。
【数12】
Figure 2004187998
第1の輪郭抽出手段22は、異常陰影を囲む第1の閉曲線を設定する第1の閉曲線設定手段221と、エネルギー算出手段21で第1の閉曲線上の画像エネルギーの総和Eを求め、第1の閉曲線上の画像エネルギーの総和Eが最小になるように第1の閉曲線を収縮させる収縮手段222とを備え、第1の閉曲線が最小値に収束した場合は、その位置で第1の閉曲線vが異常陰影の輪郭に収束したものと判定して輪郭を抽出するものである。
【0073】
第1の閉曲線を設定手段221は、図6(a)に示すように、異常陰影の外側となるように、候補点検出手段10で検出した候補点Pを用いて第1の閉曲線vを設定する。具体的には、腫瘤の最大サイズが80mmであると想定される場合には、候補点Pから半径80mmの円として第1の閉曲線vの初期位置を設定し、その円上に均等間隔となるようにノードiを設定する。例えば、100μmの画像の場合、1/16に縮小した画像で50画素の半径を持つ120点のノードiを設定するのが望ましい。
【0074】
収縮手段222では、エネルギー算出手段21の(14)式に基づいて、で第1の閉曲線vの画像エネルギーの総和Eを求める。
【数13】
Figure 2004187998
そこで、第1の閉曲線vの画像エネルギーの総和Eが小さくなるように、前述のGreedyアルゴリズム、変分法、動的計画法等の計算手法を用いて、第1の閉曲線vの各ノードiを動かして第1の閉曲線vを収縮させていく。
【0075】
第2の輪郭抽出手段23は、異常陰影の内側に異常陰影を囲む第2の閉曲線を設定する第2の閉曲線設定手段231と、エネルギー算出手段21で第2の閉曲線vの画像エネルギーの総和Eを求め、第2の閉曲線上の画像エネルギーの総和Eが最小になるように第2の閉曲線を膨張させる膨張手段232を備え、第2の閉曲線が最小値に収束した場合は、その位置で第2の閉曲線が異常陰影の輪郭に収束したものと判定するものである。
【0076】
第2の閉曲線設定手段231は、図6(b)に示すように、候補点検出手段10で検出した候補点Pを用いて異常陰影の内側になるように第2の閉曲線vを設定する。例えば、候補点Pから半径2mmの円として第2の閉曲線の初期位置を設定し、その円上に均等間隔となるようにノードiを設定する。
【0077】
膨張手段232では、エネルギー算出手段21の(14)式に基づいて、で第2の閉曲線vの画像エネルギーの総和Eを求める。
【数14】
Figure 2004187998
そこで、第2の閉曲線vの画像エネルギーの総和Eが小さくなるように、前述のGreedyアルゴリズム、変分法、動的計画法等の計算手法を用いて第2の閉曲線vの各ノードiを動かして第2の閉曲線vを収縮させていく。
【0078】
収束判定手段24は、収縮手段222で縮小して行った第1の閉曲線vと拡大手段25で拡大していった第2の閉曲線vとが最小値に収束しないで交差した場合は、交差した位置で収束したものと判定し、その位置で第1の閉曲線vまたは第2の閉曲線vあるいはその近傍に輪郭が存在するものと想定するものである。
【0079】
脂肪上にある腫瘤のように異常陰影の形状が明確に認識できるものは、異常陰影の辺縁で画像エネルギーが明らかに低い値をとり、第1の閉曲線の画像エネルギーの総和Eが最小値となる位置か、第2の閉曲線の画像エネルギーの総和Eが最小値となる位置で輪郭が抽出される。しかしながら、乳腺上に存在する腫瘤のように形状がはっきりしない場合には、画像エネルギーが最小値になる位置が明確に現れず、背景画像やノイズ等の外部要因により閉曲線の一部がローカルな極小値に収束して2つの閉曲線が一致しなくなり、図7(a)に示すように一部で交差が発生する場合がある。つまり、第1の閉曲線vまたは第2の閉曲線vが輪郭に収束した場合や、第1の閉曲線vの一部と第2の閉曲線vの一部が輪郭に収束している場合等が考えられる。
【0080】
そこで、その交差が発生した時点で、第1の閉曲線vと第2の閉曲線vまたはその近傍に輪郭が存在するものと判定する。第1の閉曲線vと第2の閉曲線vが交差したか否かの判定は、例えば、図7(b)に示すように、各閉曲線v、vを、ノード間を直線で結んだ多角形で近似して第1の閉曲線vと第2の閉曲線vとの交差を判定する。
【0081】
さらに、信頼度算出手段30では、第1の閉曲線vと第2の閉曲線vが収束した結果から信頼度を求める。第1の閉曲線vと第2の閉曲線vに交差が発生せず収束した場合や、交差が発生した場合であっても、図8(a)に示すように第1の閉曲線vと第2の閉曲線vが略同じ位置で収束した場合には、抽出した異常陰影の輪郭の信頼度は高いと考えられる。一方、乳腺上にある腫瘤の異常陰影のように形状がはっきりしない場合には、図8(b)に示すように2つの閉曲線に交差が多数発生し、その信頼度は低いと考えられる。
【0082】
そこで、2つの閉曲線がどの程度一致しているかによって信頼度を算出し、一致する度合いが高い場合には信頼度を1に近い値とし、一致する度合いが低い場合には信頼度が低い値となるようにする。例えば、信頼度Bは、第1の閉曲線v上のノードと第2の閉曲線v上のノードが交差した回数から式(17)で求める。
【数15】
Figure 2004187998
信頼度Bは式(17)に限られるものではなく、閉曲線vとvの各々で囲まれる領域の面積の一致度を信頼度Bとしてもよい。
【0083】
異常陰影判定手段40は、異常陰影の悪性度および良性度を判定する。このとき、信頼度算出手段30で求めた抽出した形状の信頼度Bが高い場合には、抽出した形状に依存する特徴量(異常陰影の領域内外の濃度差、コントラスト、濃度のヒストグラムの分離度、抽出した形状の円形度等)を指標値とし、特許文献2や特許文献3と同様にマハラビノス距離等の分析手法を用いて、異常陰影の悪性度および良性度の判定をする。
【0084】
一方、形状の信頼度Bが低い場合には、形状抽出に依存しない特徴量(左右乳房や他方乳房間における同一個所の濃度差や乳腺マップの形状差、スピキュラ線形状等)を指標値とし、マハラビノス距離等を用いて、異常陰影の悪性度および良性度の判定をする。
【0085】
さらに、信頼度Bによって特徴量を分けるのではなく、信頼度Bを特徴量に加えてマハラビノス距離等の分析手法を用いて、異常陰影の悪性度および良性度の判定をしてもよい。
【0086】
分析手法には、マハラノビス距離の他に、ユークリッド距離、市街地距離、チェス盤距離、ミンコフスキー(Minkowski)距離等の距離の概念を表す関数(距離関数)を用いることも可能である。あるいは、ニューロネットワークで特徴量を学習用データとして予め学習させておき、入力された画像データが悪性であるか或いは良性であるかに従って予め学習させて判定するようにしてもよい。
【0087】
次に、図9フローチャートに基づいて、異常陰影形状抽出装置1の処理の流れについて説明する。
【0088】
まず、候補点検出手段10で候補点Pを検出する(S1)。そこで、第1の閉曲線設定手段221で候補点Pを中心として異常陰影を囲む第1の閉曲線vを設定し(S2)、その閉曲線v上にノードiを設定し、第1の閉曲線vを離散化して第1の閉曲線vの上の画像エネルギーの総和E1を求める(S3)。同様に、第2の閉曲線設定手段231で候補点Pを中心として異常陰影の内側に第2の閉曲線vを設定し(S4)、その閉曲線v上にノードiを設定し、第2の閉曲線vを離散化して第2の閉曲線vの上の画像エネルギーの総和E2を求める(S5)。
【0089】
次に、収縮手段222で第1の閉曲線v上のノードiに隣接する画素に移動させて(S6)、画像エネルギーの総和E1を計算し(S7)、画像エネルギーの総和E1が最小となる位置へ少しずつ各ノードiを移動させる。第1の閉曲線v上の画像エネルギーの総和E1が最小値に収束しているか否かを判定し(S8)、最小値に収束した場合には形状抽出が終了したものとして、第1の輪郭抽出手段22で第1の閉曲線を異常陰影の輪郭として抽出する(S9)。同様に、膨張手段232で第2の閉曲線vについても、画像エネルギーの総和E2が最小となるように各ノードiを移動させ、第2の輪郭抽出手段23で画像エネルギーの総和E2が最小値に収束した位置で、第2の閉曲線vを異常陰影の輪郭として抽出する(S10〜S13)。
【0090】
最小値に収束しない場合は、収束判定手段24で第1の閉曲線vと第2の閉曲線vが交差するか判定する(S14)。交差した場合には(S15)、収束したものと判定し形状抽出を終了する(S16)。交差しない場合には、再度、S6からS15間の処理を繰り返し、第1の閉曲線vか第2の閉曲線vがいずれかの条件で収束するまで繰り返す。交差して収束した場合には、信頼度算出手段30で交差した回数等から信頼度を算出する(S17)。第1の閉曲線か第2の閉曲線が最小値に収束して終了した場合には、信頼度=1とする(S18,S19)。
【0091】
さらに、異常陰影判定手段40では、信頼度が高い場合には、抽出した形状に依存した特徴量を用いて腫瘤の悪性度と良性度を判断し、信頼度が低い場合にはと信頼度を形状に依存しない特徴量を用いて悪性度と良性度算出する(S20)。
【0092】
以上、詳細に説明したように、乳腺上にある腫瘤のように形状のはっきりしない腫瘤であっても形状を概略抽出することが可能になり、さらに、抽出した形状の信頼度に基づいて、形状の信頼度に応じた特徴量で腫瘤の悪性度・良性度を判定することができる。
【0093】
次に、第2の実施の形態の異常陰影形状抽出装置について説明する。本実施の形態では、画像エネルギーに外部エネルギーを与える場合について説明する。前述の実施の形態と同じものには同一符号を振って詳細な説明は省略し、相違するものについてのみ詳細に説明する。
【0094】
本実施の形態の異常陰影形状抽出装置1aの概要を示す図である。図10に示すように、この異常陰影形状抽出装1は、画像読取装置等から入力された医用画像データ100をメモリ上記憶し異常陰影の候補点を検出する候補点検出手段10と、医用画像データ100から異常陰影の形状を抽出する形状抽出手段20aとから概略構成される。
【0095】
形状抽出手段20aには、医用画像データ100から異常陰影の輪郭および該輪郭の周辺部で低い値となるような画像エネルギーを算出し、その値に外部値にエネルギーを加えたエネルギー算出手段21aと、異常陰影の外側に該異常陰影を囲む第1の閉曲線を設定し第1の閉曲線上の画像エネルギーの総和が最小になるように第1の閉曲線を収縮させて輪郭を抽出する第1の輪郭抽出手段22aと、異常陰影の内側に前記候補点を囲む第2の閉曲線を設定し、第2の閉曲線上の画像エネルギーの総和が最小になるように第2の閉曲線を膨張させて輪郭を抽出する第2の輪郭抽出手段23aと、前記第1の閉曲線と前記第2の閉曲線とが交差した位置で、前記第1の閉曲線および前記第2の閉曲線が収束したものと判定する収束判定手段26とを備える。
【0096】
本実施の形態のエネルギーの算出手段21aでは、前述の実施の形態で与えられた式(14)の画像エネルギーEに、適切な位置で第1の閉曲線と第2の閉曲線が収束するように、第1の閉曲線の収縮と第2の閉曲線の拡張を制御するために外部エネルギーEconを加えた式(18)で与える。
【数16】
Figure 2004187998
画像中の目的とする領域を抽出する場合、目的とする領域の内部や外部に不用な情報や複雑な情報があることが多く、それによってSnakesが適切な位置に達する前にとまることがある。そこで、Snakesを収縮・拡張するために、法線方向の圧力を与えることによってSnakesを収縮・拡張を調整することが可能である。
【0097】
具体例として、外部エネルギーEconを以下に定義される式(19)で与える。
【数17】
Figure 2004187998
この式は、図11(a)に示すように、Snakes上の着目するノードをtとし、Snakes上にある他のノードをt〜tとし、着目するノードtと対称な位置で閉曲線をで分割して、図11(b)に示すように、ノード間距離に乗ずる係数をガウス関数で与えるものである。また、Snakesを拡張させる場合には、wcon >0となるように与え、収縮させる場合には、wcon <0となるように与える。
【0098】
そこで、閉曲線を収縮する第1の閉曲線の場合には、外部エネルギーEconを以下の式で与える。
【数18】
Figure 2004187998
したがって、第1の輪郭抽出手段22aの収縮手段222aでは、エネルギー算出手段21aの(20)式に基づいて、第1の閉曲線上のエネルギーの総和Eは式(21)から得られる。
【数19】
Figure 2004187998
また、第2の閉曲線の場合には、外部エネルギーEconを以下の式(22)で与える。
【数20】
Figure 2004187998
したがって、第2の輪郭抽出手段23aの膨張手段232aでは、エネルギー算出手段21aの(20)式に基づいて、第2の閉曲線上のエネルギーの総和Eは式(23)から得られる。
【数21】
Figure 2004187998
con 、wcon の与える値によっては、第1の閉曲線と第2の閉曲線が収束する位置が異なってくる。そこで、wcon 、wcon に第1の閉曲線と第2の閉曲線が適切な位置で収束するように経験的に与える。
【0099】
以上説明したように、外部エネルギーを適切に与えることで目的とする領域の内部や外部に不用な情報や複雑な情報あっても適切な位置で収束するように設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の異常陰影形状抽出装置の構成図
【図2】Snakesの原理を説明するための図
【図3】Snakesを離散化して計算する方法を説明するための図
【図4】Snakesを離散化して最小値に収束させる計算方法を説明するための図
【図5】円形凸領域の濃度に関する特徴量を表す図
【図6】第1の閉曲線と第2の閉曲線の初期位置の設定を説明する図
【図7】第1の閉曲線と第2の閉曲線の交差を説明する図
【図8】交差による信頼度の違いを説明する図
【図9】異常陰影形状抽出装置の処理を表すフローチャート
【図10】第2の実施の形態の異常陰影形状抽出装置の構成図
【図11】外部エネルギーを説明するための図
【図12】勾配ベクトルを表す図
【図13】勾配ベクトルの集中度を表す図
【図14】アイリスフィルタを説明するための図
【図15】アイリスフィルタのサポート領域の概念図
【図16】適応リングフィルタのサポート領域の概念図
【符号の説明】
1、1a 異常陰影形状抽出装
10 候補点検出手段
20、20a 形状抽出手段
21、21a エネルギー算出手段
22、22a 第1の輪郭抽出手段
23、23a 第2の輪郭抽出手段
24 収束判定手段
100 医用画像データ
221 第1の閉曲線設定手段
222、222a 収縮手段
231 第2の閉曲線設定手段
232、232a 膨張手段

Claims (6)

  1. 医用画像データから異常陰影の候補点を検出する候補点検出手段を有し、該候補点検出手段で検出した前記異常陰影の候補点から拡がる異常陰影の形状を抽出する形状抽出装置において、
    前記医用画像データに基づき、前記異常陰影の輪郭および該輪郭の周辺部で低い値となるような画像エネルギーを算出するエネルギー算出手段と、
    前記異常陰影の外側に該異常陰影を囲む第1の閉曲線を設定し、前記エネルギー算出手段で前記第1の閉曲線上の画像エネルギーを算出して、前記第1の閉曲線上の画像エネルギーの総和が最小となるように該第1の閉曲線を収縮させる収縮手段と、
    前記異常陰影の内側に前記候補点を囲む第2の閉曲線を設定し、前記エネルギー算出手段で前記第2の閉曲線上の画像エネルギーを算出して、前記第2の閉曲線上の画像エネルギーの総和が最小となるように該第2の閉曲線を膨張させる膨張手段とを有し、
    前記第1の閉曲線と前記第2の閉曲線とが交差した部分において、前記第1の閉曲線および前記第2の閉曲線の少なくともいずれか一方が前記異常陰影の輪郭に収束したものと判定する収束判定手段を備えたことを特徴とする異常陰影形状抽出装置。
  2. 医用画像データから異常陰影の候補点を検出する候補点検出手段を有し、該候補点検出手段で検出した前記異常陰影の候補点から拡がる異常陰影の形状を抽出する異常陰影形状抽出装置において、
    前記医用画像データに基づき、前記異常陰影の輪郭および該輪郭の周辺部で低い値となるような画像エネルギーを算出するエネルギー算出手段と、
    前記異常陰影の外側に該異常陰影を囲む第1の閉曲線を設定し、前記エネルギー算出手段で第1の閉曲線上の画像エネルギーを算出して、該画像エネルギーの総和が小さくなるように該第1の閉曲線を収縮させる収縮手段を有し、第1の閉曲線上の画像エネルギーの総和が最小値に収束した位置において第1の閉曲線が前記異常陰影の輪郭に収束したものと判定して輪郭を抽出する第1の輪郭抽出手段と、
    前記異常陰影の内側に前記候補点を囲む第2の閉曲線を設定し、前記エネルギー算出手段で第2の閉曲線上の画像エネルギーを算出して、該画像エネルギーの総和が小さくなるように該第2の閉曲線を膨張させる膨張手段を有し、第2の閉曲線上の画像エネルギーの総和が最小値に収束した位置において第2の閉曲線が前記異常陰影の輪郭に収束したものと判定して輪郭を抽出する第2の輪郭抽出手段と、
    前記第1の閉曲線と前記第2の閉曲線とが交差した部分において、前記第1の閉曲線および前記第2の閉曲線の少なくともいずれか一方が前記異常陰影の輪郭に収束したものと判定する収束判定手段を備えたことを特徴とする異常陰影形状抽出装置。
  3. 前記エネルギー算出手段が、
    前記医用画像データの濃度の勾配の集中度を表すアイリスフィルタの出力値を用いて前記画像エネルギーを算出するものであることを特徴とする請求項1または2記載の異常陰影形状抽出装置。
  4. 前記エネルギー算出手段が、
    前記医用画像データの各画素における濃度を前記閉曲線を横切る方向に一次微分した値を用いて前記画像エネルギーを算出するものであることを特徴とする請求項1または2記載の異常陰影形状抽出装置。
  5. 前記収束判定手段により収束したものと判定した輪郭の信頼度を、収縮後の前記第1の閉曲線と膨張後の前記第2の閉曲線とが一致する度合に基づいて算出する信頼度算出手段を備えたことを特徴とする請求項1から4いずれか記載の異常陰影形状抽出装置。
  6. 前記信頼度算出手段で算出した信頼度に基づいて、前記異常陰影の悪性度および良性度を判別するための特徴量の種類を選択して、選択された種類の特徴量の値に基づいて異常陰影の悪性度および良性度を判定する異常陰影判定手段を備えたことを特徴とする請求項5記載の異常陰影形状抽出装置。
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