JP2004187993A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】可動部材の動作に意外性が高く、趣向性に優れた遊技機を提供すること。
【解決手段】表示領域HEは3列の数字図柄が縦方向に変動表示されるものであり、表示領域HEの左右両側部には役物55が横方向に動作可能に装着されている。この構成の場合、遊技者が数字図柄を追う目線の方向とは異なる方向へ役物55が動作するので、遊技者の目線に役物55が突然に飛び込んで来るようになる。従って、役物55の動作の意外性が高まるので、遊技の趣向性が向上する。
【選択図】 図1
【解決手段】表示領域HEは3列の数字図柄が縦方向に変動表示されるものであり、表示領域HEの左右両側部には役物55が横方向に動作可能に装着されている。この構成の場合、遊技者が数字図柄を追う目線の方向とは異なる方向へ役物55が動作するので、遊技者の目線に役物55が突然に飛び込んで来るようになる。従って、役物55の動作の意外性が高まるので、遊技の趣向性が向上する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、図柄表示器に識別図柄が変動状態および変動停止状態で順に表示される構成の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記遊技機には図柄表示器を保持する表示台枠にハンドル状の可動部材を設け、可動部材を図柄表示器の表示内容に連動して回動させる構成のものがある。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−141161号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来構成の場合、ハンドル状の可動部材が遊技者の視覚の中で回動するだけである。このため、可動部材の動作に意外性が少なく、遊技の趣向性の点で改善の余地がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、可動部材の動作の意外性が高い趣向性に優れた遊技機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
<請求項1に係る発明について>
請求項1に係る発明は可動部材を識別図柄の変動方向に対して交差する方向に動作させるところに特徴を有する。ここで識別図柄の変動とは識別図柄が表示領域内を移動しながら種類を変える表示態様を称するものであり、表示領域内の同一位置に静止したまま種類を変える表示態様は変動に含まれない。この識別図柄の変動方向には複数種が存在するが、可動部材の動作方向を特定する変動方向は完全外れ用の演出パターンに基いて行われる通常方向であり、出現確率が最も高い方向である。尚、完全外れとは大当りは勿論のこと、リーチすら発生しない態様を称している。
【0006】
可動部材は単なる装飾部材ではなく図柄表示器の表示内容に連動して動作し、遊技を動作内容によって機械的に演出するものである。ここで連動とは可動部材の動作と表示内容の変化とを時間的タイミングを図って行うものであり、表示内容の変化とは識別図柄や識別図柄以外の絵柄や背景の形状・色彩・大きさ・表示位置・これらの組合せ等を変えることは勿論のこと、識別図柄の変動状態に変化を付与することをも含む。具体的には識別図柄の変動を停止させること、識別図柄の変動を開始すること、識別図柄の変動を再開すること、識別図柄の変動速度を変えること等が識別図柄の変動状態に変化を付与することに該当する。
請求項1に係る発明によれば、可動部材を識別図柄の変動方向に対して交差する方向に動作可能に設けた。このため、遊技者が識別図柄を追う目線の方向とは異なる方向へ可動部材が動作するようになるので、遊技者の目線に可動部材が突然に飛び込んで来るようになる。従って、可動部材の動作の意外性が高まるので、遊技の趣向性が向上する。
【0007】
<請求項2に係る発明について>
請求項2に係る発明は識別図柄を縦方向へ通常変動させ、可動部材を図柄表示器の側部に横方向へ動作可能に設けたところに特徴を有する。この可動部材の動作範囲は識別図柄に届く程度に設定することが好ましい。具体的には識別図柄として3列の符合を用い、可動部材を図柄表示器の一方側だけに設けるときには可動部材の動作範囲を他方側の符号にまで届く程度に設定することが好ましく、可動部材を図柄表示器の両側に設けるときには各可動部材の動作範囲を中列の符合に届く程度に設定することが好ましい。
請求項2に係る発明によれば、識別図柄の通常変動方向および可動部材の動作方向を縦方向および横方向に設定したので、特に可動部材が識別図柄に働きかけて識別図柄の変動方向を変える演出を行う場合に視覚的な迫力が増す。
【0008】
<請求項3に係る発明について>
請求項3に係る発明は可動部材をステージの上方または下方に隙間を挟んで配置したところに特徴を有する。このステージはパチンコ球を左右方向へ揺動させる円弧形状・三角形状等の揺動面を称するものであり、可動部材は動作前・動作後・動作途中・これらの組合せのいずれかでステージに対して隙間を挟んで対向するものである。この隙間は少なくとも可動部材の動作途中で形成されていることが好ましく、隙間寸法はパチンコ球の直径寸法に比べて大きく設定することが好ましい。
請求項3に係る発明によれば、可動部材とステージとの間に隙間が形成されている。このため、パチンコ球がステージと可動部材との間に挟まり、可動部材の動作に支障を来たすことが防止される。
【0009】
<請求項4に係る発明について>
請求項4に係る発明は駆動源の一方向への駆動力によって操作機構を操作し、可動部材を往復操作するところに特徴を有する。この往復操作とは可動部材を第1の位置から第2の位置へ往動操作し、第2の位置から第1の位置へ復動操作することを称するものであり、駆動源の駆動軌跡および可動部材の往復動軌跡は相違していることが好ましい。
請求項4に係る発明によれば、駆動源の一方向への駆動力によって操作機構を操作しているので、駆動源側の出力部と操作機構側の入力部との接触範囲が広がる。このため、出力部および入力部が相手側から受ける機械的ダメージが分散するので、出力部および入力部の機械的な耐久性が向上する。
【0010】
<請求項5に係る発明について>
請求項5に係る発明は、可動部材に初期状態で動作方向の外力が作用したときに操作機構をロックし、可動部材を初期状態に拘束するところに特徴を有する。この場合、操作機構を力学的なバランスでロックしても良く、ロック部材等を有効化することに基いて強制的にロックしても良い。特に可動部材を力学的バランスでロックするには可動部材に初期状態で動作方向の外力が作用することに基いて可動部材を操作する操作子に相反する方向への操作力が作用するように構成すると良い。
請求項5に係る発明によれば、可動部材に初期状態で外力が作用した場合には可動部材が初期状態にロックされる。このため、遊技機の運搬時や設置時に可動部材が不用意な外力で動作し、可動部材が動作時の衝撃力で変形・破損することが防止される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基いて説明する。パチンコホールの台島には、図13の(b)および(c)に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前端部には、図13の(a)に示すように、前枠2が左側辺部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されている。この前枠2は中央部に矩形状の開口部を有する平板状をなすものであり、前枠2の開口部内には下方へ開口するコ字状の金枠3が固定され、前枠2の下端部には下皿4が固定されている。
【0012】
金枠3の下端部には横長な長方形状の皿板5が左側辺部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されている。この皿板5には上皿6が固定されており、上皿6内にはパチンコ球P(図3参照)が貯溜されている。また、上皿6には、図13の(a)に示すように、複数のスリット7が形成されている。これら複数のスリット7の後方にはスピーカ8が固定されており、スピーカ8からは各種の効果音が出力される。
【0013】
前枠2の前面には右下部に位置して発射ハンドル9が回動可能に装着されており、発射ハンドル9の後方には発射モータ10が固定されている。この発射モータ10の回転軸には打球機構を介して打球槌(いずれも図示せず)が連結されており、発射ハンドル9が図13の(a)の時計回り方向へ回動操作されたときには発射モータ10に電源が与えられ、打球槌が上皿6内のパチンコ球Pを上皿6内から弾き出す。
【0014】
金枠3には皿板5の上方に位置して矩形状の窓枠11が左側辺部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されており、窓枠11の内周面には透明なガラス窓12が固定されている。また、前枠2の後面には額縁状の機構盤(図示せず)が固定されている。この機構盤には、図12に示すように、遊技盤13が固定されており、遊技盤13はガラス窓12により前方から覆われている。
【0015】
前枠2には、図13の(a)に示すように、右側部に位置して枠鍵14が装着されており、枠鍵14は前枠2を外枠1の前端面に密着した閉鎖状態にロックし、窓枠11を金枠3の内周面に嵌合した閉鎖状態にロックしている。また、遊技盤13の前面には、図12に示すように、外レール15および内レール16が固定されており、打球槌が弾いたパチンコ球Pは外レール15および内レール16間の発射通路17を通って上昇し、発射通路17の出口18から放出される。また、遊技盤13の前面には複数の障害釘(図示せず)が打込まれており、発射通路17の出口18から放出されたパチンコ球Pは障害釘に当りながら遊技盤13内を落下する。
【0016】
遊技盤13の前面には特別図柄始動口19が固定されている。この特別図柄始動口19は上面が開口するポケット状をなすものであり、特別図柄始動口19内には始動口センサ20(図14参照)が固定されている。この始動口センサ20は近接スイッチからなるものであり、特別図柄始動口19内にパチンコ球Pが入賞したことを検出して始動信号を出力する。
【0017】
遊技盤13には、図12に示すように、中央部に位置して図柄表示装置21が装着されている。この図柄表示装置21は表示台枠22に図柄表示器23を装着してなるものであり、表示台枠22は次のように構成されている。
【0018】
<表示台枠22について>
遊技盤13には、図3の(b)に示すように、貫通孔24が形成されており、貫通孔24内には前方から有色不透明な中央飾り枠25が嵌合されている。この中央飾り枠25は、図5および図6に示すように、前面が開口する皿状をなすものであり、中央飾り枠25の前端部にはフランジ部26が形成されている。このフランジ部26には、図3の(a)に示すように、複数の貫通孔27が形成されており、中央飾り枠25は前方から各貫通孔27を通して遊技盤13に釘(図示せず)を打込むことに基づいて固定されている。
【0019】
中央飾り枠25には天飾り枠28が固定されている。この天飾り枠28は中央飾り枠25とは異色なものであり、中央飾り枠25の表面装飾効果を高める機能を有している。また、天飾り枠28の左右両側部には、図6に示すように、フランジ部26に対して前方へ突出する突部29が形成されており、各突部29にはワープルート30の入口31が形成されている。これら各入口31は中央飾り枠25の外部に向って開口するものであり、パチンコ球Pが入口31を通してワープルート30内に侵入したときにはワープルート30内を落下する。これら各ワープルート30は中央飾り枠25と天飾り枠28との間に形成された通路状の空間部を称するものであり、各ワープルート30の下端部には、図3の(a)に示すように、中央飾り枠25の内部に向って開口する出口32が形成されている。尚、ワープルート30は球通路に相当するものである。
【0020】
中央飾り枠25の下端部にはステージ33が形成されており、各ワープルート30の出口32から放出されたパチンコ球Pはステージ33上に落下する。このステージ33は前面視が円弧凹状をなすものであり、ステージ33上に落下したパチンコ球Pはステージ33の傾斜に沿って左右方向へ揺動する。また、ステージ33は、図5に示すように、前方へ向かって下降する傾斜面状をなすものであり、パチンコ球Pは左右方向へ揺動しながらステージ33の傾斜に沿って前方へ転がる。
【0021】
ステージ33の前端部には、図3の(a)に示すように、2個の仕切壁34が形成されており、両仕切壁34間にはV溝35が形成されている。このV溝35は特別図柄始動口19の真上に配置されたものであり、パチンコ球PがV溝35に沿ってステージ33の前端から転落したときには特別図柄始動口19内に高確率で入賞する。また、ステージ33にはV溝35の左右両側部に位置して落下溝36が形成されている。これら各落下溝36は特別図柄始動口19の真上に対して左右方向に位置ずれするものであり、パチンコ球Pが落下溝36に沿ってステージ33の前端から転落したときには特別図柄始動口19内に対する入賞確率が相対的に低下する。
【0022】
中央飾り枠25の後面には、図4に示すように、左右両側部に位置してベース37が固定されている。これら各ベース37の上面には、図11に示すように、後端部に位置して垂直な軸38および39が形成されており、各ベース37の軸38および39には、図9に示すように、カムアーム40の後端部および補助アーム41の後端部が回動可能に装着されている。
【0023】
各ベース37のカムアーム40および補助アーム41には前端部に位置して上プレート42の垂直な軸43および44が回動可能に装着されている。これら各上プレート42はカムアーム40および補助アーム41を相手側に対して平行な姿勢に連結するものであり、各上プレート42には、図11に示すように、軸43および44に比べて径大な柱45が形成され、各上プレート42の軸43および44,柱45は抜止め用の下プレート46に固定されている。
【0024】
中央飾り枠25の後面には、図4に示すように、各ベース37の上方に位置してステッピングモータからなる役物モータ47が固定されている。これら各役物モータ47は、図7の(a)に示すように、垂直な出力軸48を有するものであり、各役物モータ47には駆動回路基板49が電気的に接続されている。これら各駆動回路基板49は役物モータ47に駆動電源を印加するモータ駆動回路50(図14参照)が搭載されたものであり、中央飾り枠25の後面に機械的に固定されている。
【0025】
各役物モータ47の出力軸48には、図7の(a)に示すように、ロータ51が回転不能に固定されており、各ロータ51には主動子に相当するピン52が固定されている。これら各ピン52は役物モータ47の出力軸48に対して偏心する垂直なものであり、出力軸48が回転することに基いて出力軸48を中心に円周方向へ移動する。
【0026】
各カムアーム40には、図9に示すように、カムアーム40に対して平行な直線状のカム溝53が形成されている。これら各カム溝53内にはピン52がスライド可能に挿入されており、各役物モータ47の駆動時にはピン52の円周方向への移動力がカム溝53の内面を通してカムアーム40に伝達され、カムアーム40および補助アーム41が平行状態を保持したまま上プレート42・下プレート46と一体的に回動する。
【0027】
各上プレート42には、図10の(b)に示すように、垂直な取付プレート54が形成されており、各取付プレート54には、図10の(a)に示すように、有色不透明な役物55がネジ止めされている。これら各役物55は可動部材に相当するものであり、役物モータ47の駆動に基づいてカムアーム40および補助アーム41によって移動操作される。これら各役物55は人の手を模した立体形状をなすものであり、各役物55には閉鎖部に相当する指56間に位置して開放部に相当する隙間57が形成されている。尚、符合58は役物55のうち手の甲を示すものである。
【0028】
各役物55の後面には、図8に示すように、高さ方向中央部に位置してガイドレール59が形成されている。これら各ガイドレール59は左右方向に水平に延びる直状をなすものであり、ガイドローラ60上に載置されている。これら各ガイドローラ60は静止部材に相当する天飾り枠28に回転可能に装着されたものであり、ガイドレール59の移動力で回転することに基いて役物55の移動を許容する。
【0029】
中央飾り枠25には、図4に示すように、横長な長方形状の窓61が形成されている。この窓61は貫通孔からなるものであり、中央飾り枠25の後面には、図12に示すように、窓61の周縁部に位置して図柄表示器23が固定されている。この図柄表示器23はカラー液晶表示器からなるものであり、窓61に相当する横長な表示領域HE(図1および図2参照)を有している。図1および図2は図柄表示器23の表示内容を示すものであり、パチンコ球Pが特別図柄始動口19内に入賞していない状態では、図1の(a)および図2の(a)に示すように、図柄表示器23に特別図柄として数字図柄が横3列に静止表示される。尚、数字図柄は大当りおよび外れを識別する識別図柄に相当するものである。
【0030】
図9の(a)は各役物モータ47の出力軸48が原点位置にある状態を示すものである。この状態では、図3の(a)に破線で示すように、各役物55が表示台枠22の外側へ向って退避した後退端に位置しており、各役物55の全ての指56はワープルート30の前側に重なっている。これら各ワープルート30は天飾り枠28を隔壁とするものであり、天飾り枠28のうちワープルート30の隔壁を構成する部分は有色透明に形成されている。即ち、各役物55が後退端に退避した非動作状態・動作前状態・初期状態ではワープルート30のうち役物55の後方に重なるラップ部が役物55の隙間57を通して視覚的に開放された半閉状態にされており、ワープルート30内を落下するパチンコ球Pが隙間57を通して前方から視覚的に認識可能にされている。
【0031】
各役物55の複数の指56は、図10の(a)に示すように、先端部が後方へ曲がるものであり、各役物55が後退端に退避した状態では複数の指56の屈曲部が図柄表示器23の表示領域HEの前方に重なっている。これら各役物55の複数の指56は、図5に示すように、役物55が後退端に退避した状態でワープルート30の側壁を中央飾り枠25の内周側から覆った半閉状態にする機能も有しており、各ワープルート30内を落下するパチンコ球Pは役物55の退避状態で隙間57を通して側方からも視覚的に認識可能にされている。
【0032】
各役物55が後退端に退避した状態では、図9の(a)に示すように、ピン52が作用線Lの内周側に位置している。この作用線Lはロータ51の回転軸48を通る仮想的な円弧線であり、カムアーム40の軸38を中心とするものである。この退避状態で各役物55に左右方向の外力が作用したときにはカムアーム40が回動力を受け、ピン52をカム溝53に沿って一方向へ移動操作しようとする。このとき、ピン52を通してロータ51に回動力が作用し、ロータ51がピン52をカム溝53に沿う反対方向へ移動操作しようとする。即ち、各役物55に退避状態で左右方向の外力が作用したときにはピン52に一方向および反対方向への操作力が同時に作用し、ピン52が現在位置に拘束されるので、各役物55が退避状態に保持される。
【0033】
各役物モータ47の出力軸48が原点位置から正方向へ回転したときには役物55が後退端から表示台枠22の内側へ向って移動する。これら各役物55の移動量はピン52が表示台枠22の内側へ最も移動したときに最大値に達するものであり、各役物55が内側の前進端に移動した状態では、図3の(a)に二点鎖線で示すように、役物55の甲58がワープルート30の前側に重なる。即ち、各役物55が前進端に前進した動作状態および動作後状態ではワープルート30のうち甲58の後方に重なるラップ部が甲58により視覚的に完全閉鎖され、ワープルート30のラップ部内を落下するパチンコ球Pが前方から視覚的に認識不能にされている。
【0034】
各役物55は後退端から前進することに基いてステージ33の上方に対向するものであり、各役物55がステージ33の上方に対向した状態では、図3の(a)に示すように、役物55とステージ33との間に隙間81が形成される。これら各隙間81は作為的に設定されたものであり、各隙間81の縦方向の幅寸法(ステージ33および役物55間の縦方向の離間寸法)はパチンコ球Pの直径寸法に比べて大きく設定されている。
【0035】
尚、図7の(b)の符合80は各役物55を移動操作する操作機構を示すものである。この操作機構80はカムアーム40,補助アーム41,上プレート42,下プレート46,ロータ51,ピン52を構成部品として有するものであり、役物モータ47は操作機構80の駆動源に相当する。
【0036】
中央飾り枠25の前端部には、図5に示すように、板状の保護カバー62が固定されている。この保護カバー62は両役物55および図柄表示器23の表示領域HEを前方から視覚的に認識可能に覆うものであり、無色透明な合成樹脂を材料に形成されている。また、保護カバー62には、図3の(a)に示すように、下面が開口する切欠部63が形成されている。この切欠部63はパチンコ球Pを保護カバー62の存在に影響されることなくV溝35および両落下溝36を通して落下させるものであり、V溝35および両落下溝36の上方に位置している。
【0037】
表示台枠22は以上のように構成されている。
【0038】
始動口センサ20には、図14に示すように、マイクロコンピュータを主体に構成されたメイン制御装置64が電気的に接続されている。このメイン制御装置64は遊技内容を設定して下位制御手段に制御指令を送信する上位制御手段として機能するものであり、遊技内容をランダムカウンタR1〜R4の取得結果に基いて設定する。これらランダムカウンタR1〜R4はメイン制御装置64が下限値「0」から異なる上限値に加算した後に下限値「0」に戻して加算するものであり、ランダムカウンタR1の加算処理はメインプログラムのループ毎に行われ、ランダムカウンタR2〜R4の加算処理はタイマ割込みプログラムの起動毎に行われる。以下、メイン制御装置64の制御内容について説明する。
【0039】
メイン制御装置64は始動口センサ20からの始動信号を検出すると、図15のステップS1でランダムカウンタR1〜R4の現在の計測値を取得し、ステップS2でランダムカウンタR1の取得値を大当り値と比較する。そして、両者が同一であるときには大当りと判定し、ステップS3でランダムカウンタR2の取得値に基づいて大当り図柄を設定する。この大当り図柄は左列,中列,右列の3列の数字図柄の組合せ図柄を称するものであり、具体的には3列が同一の揃い数字からなるものである。
【0040】
メイン制御装置64はランダムカウンタR1の取得値と大当り値とが相違していることを検出すると、外れと判定し、ステップS4でランダムカウンタR3の取得値を外れリーチ値と比較する。そして、両者が同一であるときには外れリーチと判定し、ステップS5でランダムカウンタR2の取得値に基づいて外れリーチ図柄を設定する。この外れリーチ図柄は3列の数字図柄の組合せ図柄を称するものであり、具体的には左列および右列が同一で中列が相違する数字からなるものである。
【0041】
メイン制御装置64はランダムカウンタR3の取得値と外れリーチ値とが相違していることを検出すると、完全外れと判定し、ステップS6でランダムカウンタR2の取得値に基づいて完全外れ図柄を設定する。この完全外れ図柄は3列の数字図柄の組合せ図柄を称するものであり、具体的には左列および右列が相違する数字からなるものである。
【0042】
メイン制御装置64は大当り図柄,外れリーチ図柄,完全外れ図柄を設定すると、ステップS7でランダムカウンタR4の取得値に基いて演出パターンを設定する。この演出パターンは図柄表示器23に表示する動画面の演出内容を示すものであり、大当り判定時には大当り用の複数の演出パターンの中からランダムカウンタR4に応じたものが選択され、外れリーチ判定時および完全外れ判定時には外れリーチ用の複数の演出パターンおよび完全外れ用の複数の演出パターンの中からランダムカウンタR4に応じたものが選択される。
【0043】
遊技盤13の前面には、図12に示すように、特別図柄始動口19の下方に位置して入賞口台板65が固定されており、入賞口台板65には前面が開口する四角筒状の大入賞口66が固定されている。また、入賞口台板65には扉67が装着されている。この扉67は下端部の水平な軸(図示せず)を中心に回動可能にされたものであり、大入賞口66の前面は扉67が垂直状態に回動することに基づいて閉鎖され、扉67が前方へ倒れた水平状態に回動することに基づいて開放される。
【0044】
入賞口台板65の後面には大入賞口ソレノイド68(図14参照)が固定されている。この大入賞口ソレノイド68のプランジャには扉67が機械的に連結されており、扉67は大入賞口ソレノイド68がオンオフされることに基いて開閉される。この大入賞口ソレノイド68は、図14に示すように、ソレノイド駆動回路69を介してメイン制御装置64に電気的に接続されており、メイン制御装置64は大当りを判定することに基づいて大入賞口ソレノイド68をオンし、大入賞口66を開放する。
【0045】
大入賞口66内には入賞口センサ70(図14参照)が固定されており、入賞口センサ70は、図14に示すように、メイン制御装置64に電気的に接続されている。この入賞口センサ70は大入賞口66内にパチンコ球Pが入賞したことを検出して入賞信号を出力する近接スイッチからなるものであり、メイン制御装置64は入賞口センサ70からの入賞信号に基づいてパチンコ球Pの大入賞口66に対する入賞個数を計測する。そして、パチンコ球Pの入賞個数が最大値に達することに基いて大入賞口ソレノイド68をオフし、大入賞口66を閉鎖する。この大入賞口66の開閉動作は大当りラウンドと称されるものであり、設定回数だけ繰返される。
【0046】
メイン制御装置64には、図14に示すように、払出制御装置71が電気的に接続されている。この払出制御装置71はマイクロコンピュータを主体に構成されたものであり、メイン制御装置64は始動口センサ20からの始動信号および入賞口センサ70からの入賞信号を検出することに基づいて払出制御装置71に払出指令を出力する。
【0047】
前枠2の後面側には払出機構(図示せず)が装着されている。この払出機構は払出モータ72(図14参照)を駆動源とするものであり、払出モータ72の駆動に基づいて球タンク(図示せず)内のパチンコ球Pを払出機構を通して上皿6内に払出す。この払出モータ72は、図14に示すように、モータ駆動回路73を介して払出制御装置71に電気的に接続されており、払出制御装置71はメイン制御装置64からの払出指令を検出することに基づいて払出モータ72を駆動し、パチンコ球Pを上皿6内に賞品球として払出す。
【0048】
メイン制御装置64にはマイクロコンピュータを主体に構成された図柄制御装置74が電気的に接続されており、図柄制御装置74にはLCD駆動回路75を介して図柄表示器23が電気的に接続されている。この図柄制御装置74はLCD駆動回路75を通して図柄表示器23の表示内容を制御する表示制御手段として機能するものであり、メイン制御装置64は数字図柄の設定結果・演出パターンの設定結果を図柄制御装置74に出力する。
【0049】
図柄制御装置74はメイン制御装置64からの図柄設定結果および演出パターン設定結果を検出すると、図柄表示器23の左列,中列,右列に「1」〜「8」の数字図柄を設定順序で可変表示する。この可変表示は数字図柄を上から下の縦方向へ移動させながら行われるものであり(識別図柄を移動させながら変化させることを変動と称する)、図柄制御装置74は左列,中列,右列を設定図柄で変動停止させることに基づいて大当り・外れリーチ・完全外れの判定結果を遊技者に報知する。このとき、演出パターンに応じた演出内容で動画面を表示し、数字図柄が変動停止する様子を映像的に演出する。以下、完全外れ用の演出パターンおよび大当り用の演出パターンの一例について説明する。
【0050】
<完全外れ用の演出パターン>
パチンコ球Pが特別図柄始動口19内に入賞すると、図2の(b)に示すように、各列の数字図柄が通常変動を開始する。この通常変動とは数字図柄が上から下の縦方向へ移動しながら設定順序で変化することを称するものであり、完全外れの判定時には演出パターンの種類に拘らず各列の図柄が通常変動する。尚、各列の数字図柄の変化順序は「1」→「2」・・・「7」→「8」→「1」・・・のループ状に設定されている。
【0051】
数字図柄の変動開始から演出パターンに応じた設定時間が経過すると、左列,中列,右列の数字図柄が通常変動状態から停止する。これら各列の変動停止はメイン制御装置64が設定した数字図柄で行われるものであり、3列は、図2の(c)〜(e)に示すように、左列,右列,中列の順序で変動停止する。
【0052】
<大当り用の演出パターン>
パチンコ球Pが特別図柄始動口19内に入賞すると、図1の(b)に示すように、3列の数字図柄が通常変動を開始し、図1の(c)〜(d)に示すように、左列および右列が通常変動状態から設定図柄で停止することに基いてリーチが発生する。このリーチとは大当りが発生する可能性が視覚的に存在する表示状態を称するものであり、リーチ状態では、図1の(e)に示すように、左列および右列の停止図柄が表示領域HE内の左上隅部および右上隅部に静止状態で縮小表示される。そして、中列の図柄が拡大表示され、中列だけが相対的に低速度で通常変動を継続する。
【0053】
中列の上下方向中央部に変動図柄としてリーチ図柄が表示されると、図1の(f)〜(h)に示すように、中列の図柄が移動方向を右から左の横方向へ変える。このリーチ図柄とは左上隅部および右上隅部と同一の数字図柄を称するものであり、中列のリーチ図柄は表示領域HE内を左右方向へ往復動し、図1の(i)に示すように、表示領域HE内の左右方向中央部で静止することに基いて大当りの発生が報知される。
【0054】
図柄制御装置74には、図14に示すように、両モータ駆動回路50を介して両役物モータ47が電気的に接続されており、図柄制御装置74は図柄表示器23の表示内容に連動して両役物モータ47を駆動制御する。そして、両役物55を表示内容に連動して移動操作し、数字図柄の変動表示を両役物55の機械的な動作によって演出する。以下、図1の演出パターンに応じた両役物55の動作パターンについて説明する。尚、図2の完全外れ用の演出パターンの設定時には両役物55が後退端に保持され、機械的な演出が行われない。
【0055】
左列の通常変動状態で上下方向中央部に設定図柄が表示されると、図1の(c)に示すように、左方の役物55が後退端から中途位置に移動して後退端に復帰する。この中途位置とは後退端および前進端の間の位置であり、中途位置では左方の役物55が左列の設定図柄に視覚的に接触する。この左方の役物55の移動は役物モータ47の出力軸48を原点位置から正方向へ設定角度だけ回転させた後に逆方向へ設定角度だけ回転させることに基いて行われるものであり、遊技者は左方の役物55が数字図柄を叩いて通常変動を停止させた印象を受ける。
【0056】
右列の通常変動状態で上下方向中央部にリーチ図柄が表示されると、図1の(d)に示すように、右方の役物55が後退端から中途位置に移動して後退端に復帰する。この右方の役物55の移動は、上述したように、役物モータ47の出力軸48を原点位置から正逆転させることに基いて行われるものであり、右方の役物55は中途位置で右列のリーチ図柄に視覚的に接触する。従って、遊技者は右方の役物55が数字図柄を叩いて通常変動を停止させ、リーチを発生させた印象を受ける。
【0057】
中列の低速変動状態で上下方向中央部にリーチ図柄が表示されると、図1の(f)に示すように、右方の役物55が後退端から前進端に移動して後退端に復帰する。この右方の役物55の進退は役物モータ47の出力軸48を正方向へ360度(機械角)だけ回転させることに基いて行われるものであり、右方の役物55が前進端に移動したときには中列のリーチ図柄に視覚的に接触する。この右方の役物55の進退は中列のリーチ図柄が変動方向を縦方向から横方向に変えることに連動して行われるものであり、遊技者は右方の役物55がリーチ図柄を叩いて変動方向を変化させた印象を受ける。
【0058】
中列のリーチ図柄が変動方向を変えて表示領域HE内の左側部へ移動すると、図1の(g)に示すように、左方の役物55が後退端から前進端に移動して後退端に復帰する。このとき、左方の役物55がリーチ図柄の一部に視覚的に被さるので、遊技者は左方の役物55がリーチ図柄を表示領域HE内の右側部へ叩き飛ばした印象を受ける。
【0059】
中列のリーチ図柄が表示領域HE内の右側部へ移動すると、図1の(h)に示すように、右方の役物55が後退端から前進端に移動して後退端に復帰する。このとき、右方の役物55がリーチ図柄の一部に視覚的に被さるので、遊技者は右方の役物55がリーチ図柄を表示領域HE内の中央部へ叩き飛ばし、図1の(i)に示すように、大当りを発生させた印象を受ける。
【0060】
上記実施例によれば、役物55を数字図柄の通常変動方向に対して交差する方向に動作させた。このため、遊技者が数字図柄を追う目線の方向とは異なる方向へ役物55が動作するようになるので、遊技者の目線に役物55が突然に飛び込んで来るようになる。従って、役物55の動作の意外性が高まるので、遊技の趣向性が向上する。
また、数字図柄を縦方向へ通常変動させ、役物55を図柄表示器23の側部に横方向へ動作可能に設けたので、特に役物55が数字図柄に働きかけて数字図柄の変動方向を縦から横に変える演出を行う場合に視覚的な迫力が増す。
【0061】
また、役物55をステージ33の上方にパチンコ球Pの直径寸法より大きな隙間81を挟んで配置した。このため、役物55の動作時に役物55とステージ33との間にパチンコ球Pが挟まることがなくなるので、役物55の動作に障害が生じることが防止される。
また、役物モータ47の一方向への駆動力によって操作機構80を操作し、役物55を後退端および前進端間で往復操作したので、役物モータ47側のピン52と操作機構80側のカム溝53との接触範囲が広がる。このため、ピン52およびカム溝53が相手側から受ける機械的ダメージが分散するので、ピン52およびカム溝53の機械的な耐久性が向上する。
【0062】
また、役物55に退避状態で左右方向の外力が作用したときに操作機構80をロックし、役物55を退避状態に拘束した。このため、遊技機の運搬時や設置時に役物55が不用意な外力で動作し、役物55が動作時の衝撃力で変形・破損することが防止される。
また、役物55に退避状態で左右方向の外力が作用することに基いて役物55を操作するピン52に相反する方向への操作力を作用させ、役物55を力学的な釣合いでロックした。このため、役物55に左右方向の外力が作用することに基いて有効化されるロック部材を追加する必要がなくなるので、少ない構成部品で役物55をロックすることが可能になる。
【0063】
尚、上記実施例においては、数字図柄の通常変動方向を縦方向に設定したが、これに限定されるものではなく、例えば横方向に設定しても良い。この場合、役物55を通常変動方向に対して交差する縦方向に動作させると良い。
また、上記実施例においては、役物55の動作に連動して数字図柄の変動を停止したり、変動方向を変更したが、これに限定されるものではなく、例えば変動速度を変更したり、変動を再開しても良い。要は数字図柄の変動状態に変化を付与すれば良い。
【0064】
また、上記実施例においては、役物55の動作に連動して数字図柄の変動状態に変化を付与したが、これに限定されるものではなく、例えば数字図柄以外の絵柄や背景の形状・色彩・大きさ・表示位置・これらの組合せに変化を付与しても良い。
また、上記実施例においては、図柄表示器23の左右両側部に役物55を設けたが、これに限定されるものではなく、例えば左側部または右側部だけに設けても良い。この場合、役物55の移動量を前進端に到達した状態で反対側の数字図柄に届くように設定すると良い。
【0065】
また、上記実施例においては、ステージ33を円弧面状に設けたが、これに限定されるものではなく、例えば2つの平面を谷状に交差させた三角形状に設けても良い。
また、上記実施例においては、役物55を操作機構80の力学的なバランスで初期状態にロックしたが、これに限定されるものではなく、例えば役物55の初期状態で有効化されるピン状のロック部材を設け、役物55をロック部材によって初期状態に係止しても良い。
【0066】
また、上記実施例においては、図柄表示器23に大当り図柄が表示されることに基づいて大当り動作が行われる1種のパチンコ機に本発明を適用したが、これに限定されるものではなく、例えば2種または3種のパチンコ機に適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図(大当り判定時の図柄表示器の表示
内容および役物の動作内容を示す図)
【図2】完全外れ判定時の図柄表示器の表示内容を示す図
【図3】(a)は表示台枠を示す前面図、(b)はX視図
【図4】表示台枠を示す後面図
【図5】図3の(a)のXa線に沿う断面図
【図6】図3の(b)のXb線に沿う断面図
【図7】(a)は役物および操作機構を示す前面図、(b)はX視図
【図8】(a)は役物および操作機構を示す後面図、(b)はX視図
【図9】役物の動作原理を説明するための上面図(aは役物が後退端に拘束された状態を示す図、bは役物が前進端に移動した状態を示す図)
【図10】(a)は役物および操作機構を示す斜視図、(b)は操作機構を示す斜視図
【図11】役物および操作機構を分解状態で示す斜視図
【図12】遊技盤を示す前面図
【図13】全体構成を示す図(aは前面図、bはXb視図、cはXc視図)
【図14】電気的構成を示すブロック図
【図15】メイン制御装置の制御内容を示すフローチャート
【符号の説明】
Pはパチンコ球、13は遊技盤、23は図柄表示器、33はステージ、47は役物モータ(駆動源)、55は役物(可動部材)、80は操作機構を示している。
【発明の属する技術分野】
本発明は、図柄表示器に識別図柄が変動状態および変動停止状態で順に表示される構成の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記遊技機には図柄表示器を保持する表示台枠にハンドル状の可動部材を設け、可動部材を図柄表示器の表示内容に連動して回動させる構成のものがある。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−141161号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来構成の場合、ハンドル状の可動部材が遊技者の視覚の中で回動するだけである。このため、可動部材の動作に意外性が少なく、遊技の趣向性の点で改善の余地がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、可動部材の動作の意外性が高い趣向性に優れた遊技機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
<請求項1に係る発明について>
請求項1に係る発明は可動部材を識別図柄の変動方向に対して交差する方向に動作させるところに特徴を有する。ここで識別図柄の変動とは識別図柄が表示領域内を移動しながら種類を変える表示態様を称するものであり、表示領域内の同一位置に静止したまま種類を変える表示態様は変動に含まれない。この識別図柄の変動方向には複数種が存在するが、可動部材の動作方向を特定する変動方向は完全外れ用の演出パターンに基いて行われる通常方向であり、出現確率が最も高い方向である。尚、完全外れとは大当りは勿論のこと、リーチすら発生しない態様を称している。
【0006】
可動部材は単なる装飾部材ではなく図柄表示器の表示内容に連動して動作し、遊技を動作内容によって機械的に演出するものである。ここで連動とは可動部材の動作と表示内容の変化とを時間的タイミングを図って行うものであり、表示内容の変化とは識別図柄や識別図柄以外の絵柄や背景の形状・色彩・大きさ・表示位置・これらの組合せ等を変えることは勿論のこと、識別図柄の変動状態に変化を付与することをも含む。具体的には識別図柄の変動を停止させること、識別図柄の変動を開始すること、識別図柄の変動を再開すること、識別図柄の変動速度を変えること等が識別図柄の変動状態に変化を付与することに該当する。
請求項1に係る発明によれば、可動部材を識別図柄の変動方向に対して交差する方向に動作可能に設けた。このため、遊技者が識別図柄を追う目線の方向とは異なる方向へ可動部材が動作するようになるので、遊技者の目線に可動部材が突然に飛び込んで来るようになる。従って、可動部材の動作の意外性が高まるので、遊技の趣向性が向上する。
【0007】
<請求項2に係る発明について>
請求項2に係る発明は識別図柄を縦方向へ通常変動させ、可動部材を図柄表示器の側部に横方向へ動作可能に設けたところに特徴を有する。この可動部材の動作範囲は識別図柄に届く程度に設定することが好ましい。具体的には識別図柄として3列の符合を用い、可動部材を図柄表示器の一方側だけに設けるときには可動部材の動作範囲を他方側の符号にまで届く程度に設定することが好ましく、可動部材を図柄表示器の両側に設けるときには各可動部材の動作範囲を中列の符合に届く程度に設定することが好ましい。
請求項2に係る発明によれば、識別図柄の通常変動方向および可動部材の動作方向を縦方向および横方向に設定したので、特に可動部材が識別図柄に働きかけて識別図柄の変動方向を変える演出を行う場合に視覚的な迫力が増す。
【0008】
<請求項3に係る発明について>
請求項3に係る発明は可動部材をステージの上方または下方に隙間を挟んで配置したところに特徴を有する。このステージはパチンコ球を左右方向へ揺動させる円弧形状・三角形状等の揺動面を称するものであり、可動部材は動作前・動作後・動作途中・これらの組合せのいずれかでステージに対して隙間を挟んで対向するものである。この隙間は少なくとも可動部材の動作途中で形成されていることが好ましく、隙間寸法はパチンコ球の直径寸法に比べて大きく設定することが好ましい。
請求項3に係る発明によれば、可動部材とステージとの間に隙間が形成されている。このため、パチンコ球がステージと可動部材との間に挟まり、可動部材の動作に支障を来たすことが防止される。
【0009】
<請求項4に係る発明について>
請求項4に係る発明は駆動源の一方向への駆動力によって操作機構を操作し、可動部材を往復操作するところに特徴を有する。この往復操作とは可動部材を第1の位置から第2の位置へ往動操作し、第2の位置から第1の位置へ復動操作することを称するものであり、駆動源の駆動軌跡および可動部材の往復動軌跡は相違していることが好ましい。
請求項4に係る発明によれば、駆動源の一方向への駆動力によって操作機構を操作しているので、駆動源側の出力部と操作機構側の入力部との接触範囲が広がる。このため、出力部および入力部が相手側から受ける機械的ダメージが分散するので、出力部および入力部の機械的な耐久性が向上する。
【0010】
<請求項5に係る発明について>
請求項5に係る発明は、可動部材に初期状態で動作方向の外力が作用したときに操作機構をロックし、可動部材を初期状態に拘束するところに特徴を有する。この場合、操作機構を力学的なバランスでロックしても良く、ロック部材等を有効化することに基いて強制的にロックしても良い。特に可動部材を力学的バランスでロックするには可動部材に初期状態で動作方向の外力が作用することに基いて可動部材を操作する操作子に相反する方向への操作力が作用するように構成すると良い。
請求項5に係る発明によれば、可動部材に初期状態で外力が作用した場合には可動部材が初期状態にロックされる。このため、遊技機の運搬時や設置時に可動部材が不用意な外力で動作し、可動部材が動作時の衝撃力で変形・破損することが防止される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基いて説明する。パチンコホールの台島には、図13の(b)および(c)に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前端部には、図13の(a)に示すように、前枠2が左側辺部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されている。この前枠2は中央部に矩形状の開口部を有する平板状をなすものであり、前枠2の開口部内には下方へ開口するコ字状の金枠3が固定され、前枠2の下端部には下皿4が固定されている。
【0012】
金枠3の下端部には横長な長方形状の皿板5が左側辺部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されている。この皿板5には上皿6が固定されており、上皿6内にはパチンコ球P(図3参照)が貯溜されている。また、上皿6には、図13の(a)に示すように、複数のスリット7が形成されている。これら複数のスリット7の後方にはスピーカ8が固定されており、スピーカ8からは各種の効果音が出力される。
【0013】
前枠2の前面には右下部に位置して発射ハンドル9が回動可能に装着されており、発射ハンドル9の後方には発射モータ10が固定されている。この発射モータ10の回転軸には打球機構を介して打球槌(いずれも図示せず)が連結されており、発射ハンドル9が図13の(a)の時計回り方向へ回動操作されたときには発射モータ10に電源が与えられ、打球槌が上皿6内のパチンコ球Pを上皿6内から弾き出す。
【0014】
金枠3には皿板5の上方に位置して矩形状の窓枠11が左側辺部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されており、窓枠11の内周面には透明なガラス窓12が固定されている。また、前枠2の後面には額縁状の機構盤(図示せず)が固定されている。この機構盤には、図12に示すように、遊技盤13が固定されており、遊技盤13はガラス窓12により前方から覆われている。
【0015】
前枠2には、図13の(a)に示すように、右側部に位置して枠鍵14が装着されており、枠鍵14は前枠2を外枠1の前端面に密着した閉鎖状態にロックし、窓枠11を金枠3の内周面に嵌合した閉鎖状態にロックしている。また、遊技盤13の前面には、図12に示すように、外レール15および内レール16が固定されており、打球槌が弾いたパチンコ球Pは外レール15および内レール16間の発射通路17を通って上昇し、発射通路17の出口18から放出される。また、遊技盤13の前面には複数の障害釘(図示せず)が打込まれており、発射通路17の出口18から放出されたパチンコ球Pは障害釘に当りながら遊技盤13内を落下する。
【0016】
遊技盤13の前面には特別図柄始動口19が固定されている。この特別図柄始動口19は上面が開口するポケット状をなすものであり、特別図柄始動口19内には始動口センサ20(図14参照)が固定されている。この始動口センサ20は近接スイッチからなるものであり、特別図柄始動口19内にパチンコ球Pが入賞したことを検出して始動信号を出力する。
【0017】
遊技盤13には、図12に示すように、中央部に位置して図柄表示装置21が装着されている。この図柄表示装置21は表示台枠22に図柄表示器23を装着してなるものであり、表示台枠22は次のように構成されている。
【0018】
<表示台枠22について>
遊技盤13には、図3の(b)に示すように、貫通孔24が形成されており、貫通孔24内には前方から有色不透明な中央飾り枠25が嵌合されている。この中央飾り枠25は、図5および図6に示すように、前面が開口する皿状をなすものであり、中央飾り枠25の前端部にはフランジ部26が形成されている。このフランジ部26には、図3の(a)に示すように、複数の貫通孔27が形成されており、中央飾り枠25は前方から各貫通孔27を通して遊技盤13に釘(図示せず)を打込むことに基づいて固定されている。
【0019】
中央飾り枠25には天飾り枠28が固定されている。この天飾り枠28は中央飾り枠25とは異色なものであり、中央飾り枠25の表面装飾効果を高める機能を有している。また、天飾り枠28の左右両側部には、図6に示すように、フランジ部26に対して前方へ突出する突部29が形成されており、各突部29にはワープルート30の入口31が形成されている。これら各入口31は中央飾り枠25の外部に向って開口するものであり、パチンコ球Pが入口31を通してワープルート30内に侵入したときにはワープルート30内を落下する。これら各ワープルート30は中央飾り枠25と天飾り枠28との間に形成された通路状の空間部を称するものであり、各ワープルート30の下端部には、図3の(a)に示すように、中央飾り枠25の内部に向って開口する出口32が形成されている。尚、ワープルート30は球通路に相当するものである。
【0020】
中央飾り枠25の下端部にはステージ33が形成されており、各ワープルート30の出口32から放出されたパチンコ球Pはステージ33上に落下する。このステージ33は前面視が円弧凹状をなすものであり、ステージ33上に落下したパチンコ球Pはステージ33の傾斜に沿って左右方向へ揺動する。また、ステージ33は、図5に示すように、前方へ向かって下降する傾斜面状をなすものであり、パチンコ球Pは左右方向へ揺動しながらステージ33の傾斜に沿って前方へ転がる。
【0021】
ステージ33の前端部には、図3の(a)に示すように、2個の仕切壁34が形成されており、両仕切壁34間にはV溝35が形成されている。このV溝35は特別図柄始動口19の真上に配置されたものであり、パチンコ球PがV溝35に沿ってステージ33の前端から転落したときには特別図柄始動口19内に高確率で入賞する。また、ステージ33にはV溝35の左右両側部に位置して落下溝36が形成されている。これら各落下溝36は特別図柄始動口19の真上に対して左右方向に位置ずれするものであり、パチンコ球Pが落下溝36に沿ってステージ33の前端から転落したときには特別図柄始動口19内に対する入賞確率が相対的に低下する。
【0022】
中央飾り枠25の後面には、図4に示すように、左右両側部に位置してベース37が固定されている。これら各ベース37の上面には、図11に示すように、後端部に位置して垂直な軸38および39が形成されており、各ベース37の軸38および39には、図9に示すように、カムアーム40の後端部および補助アーム41の後端部が回動可能に装着されている。
【0023】
各ベース37のカムアーム40および補助アーム41には前端部に位置して上プレート42の垂直な軸43および44が回動可能に装着されている。これら各上プレート42はカムアーム40および補助アーム41を相手側に対して平行な姿勢に連結するものであり、各上プレート42には、図11に示すように、軸43および44に比べて径大な柱45が形成され、各上プレート42の軸43および44,柱45は抜止め用の下プレート46に固定されている。
【0024】
中央飾り枠25の後面には、図4に示すように、各ベース37の上方に位置してステッピングモータからなる役物モータ47が固定されている。これら各役物モータ47は、図7の(a)に示すように、垂直な出力軸48を有するものであり、各役物モータ47には駆動回路基板49が電気的に接続されている。これら各駆動回路基板49は役物モータ47に駆動電源を印加するモータ駆動回路50(図14参照)が搭載されたものであり、中央飾り枠25の後面に機械的に固定されている。
【0025】
各役物モータ47の出力軸48には、図7の(a)に示すように、ロータ51が回転不能に固定されており、各ロータ51には主動子に相当するピン52が固定されている。これら各ピン52は役物モータ47の出力軸48に対して偏心する垂直なものであり、出力軸48が回転することに基いて出力軸48を中心に円周方向へ移動する。
【0026】
各カムアーム40には、図9に示すように、カムアーム40に対して平行な直線状のカム溝53が形成されている。これら各カム溝53内にはピン52がスライド可能に挿入されており、各役物モータ47の駆動時にはピン52の円周方向への移動力がカム溝53の内面を通してカムアーム40に伝達され、カムアーム40および補助アーム41が平行状態を保持したまま上プレート42・下プレート46と一体的に回動する。
【0027】
各上プレート42には、図10の(b)に示すように、垂直な取付プレート54が形成されており、各取付プレート54には、図10の(a)に示すように、有色不透明な役物55がネジ止めされている。これら各役物55は可動部材に相当するものであり、役物モータ47の駆動に基づいてカムアーム40および補助アーム41によって移動操作される。これら各役物55は人の手を模した立体形状をなすものであり、各役物55には閉鎖部に相当する指56間に位置して開放部に相当する隙間57が形成されている。尚、符合58は役物55のうち手の甲を示すものである。
【0028】
各役物55の後面には、図8に示すように、高さ方向中央部に位置してガイドレール59が形成されている。これら各ガイドレール59は左右方向に水平に延びる直状をなすものであり、ガイドローラ60上に載置されている。これら各ガイドローラ60は静止部材に相当する天飾り枠28に回転可能に装着されたものであり、ガイドレール59の移動力で回転することに基いて役物55の移動を許容する。
【0029】
中央飾り枠25には、図4に示すように、横長な長方形状の窓61が形成されている。この窓61は貫通孔からなるものであり、中央飾り枠25の後面には、図12に示すように、窓61の周縁部に位置して図柄表示器23が固定されている。この図柄表示器23はカラー液晶表示器からなるものであり、窓61に相当する横長な表示領域HE(図1および図2参照)を有している。図1および図2は図柄表示器23の表示内容を示すものであり、パチンコ球Pが特別図柄始動口19内に入賞していない状態では、図1の(a)および図2の(a)に示すように、図柄表示器23に特別図柄として数字図柄が横3列に静止表示される。尚、数字図柄は大当りおよび外れを識別する識別図柄に相当するものである。
【0030】
図9の(a)は各役物モータ47の出力軸48が原点位置にある状態を示すものである。この状態では、図3の(a)に破線で示すように、各役物55が表示台枠22の外側へ向って退避した後退端に位置しており、各役物55の全ての指56はワープルート30の前側に重なっている。これら各ワープルート30は天飾り枠28を隔壁とするものであり、天飾り枠28のうちワープルート30の隔壁を構成する部分は有色透明に形成されている。即ち、各役物55が後退端に退避した非動作状態・動作前状態・初期状態ではワープルート30のうち役物55の後方に重なるラップ部が役物55の隙間57を通して視覚的に開放された半閉状態にされており、ワープルート30内を落下するパチンコ球Pが隙間57を通して前方から視覚的に認識可能にされている。
【0031】
各役物55の複数の指56は、図10の(a)に示すように、先端部が後方へ曲がるものであり、各役物55が後退端に退避した状態では複数の指56の屈曲部が図柄表示器23の表示領域HEの前方に重なっている。これら各役物55の複数の指56は、図5に示すように、役物55が後退端に退避した状態でワープルート30の側壁を中央飾り枠25の内周側から覆った半閉状態にする機能も有しており、各ワープルート30内を落下するパチンコ球Pは役物55の退避状態で隙間57を通して側方からも視覚的に認識可能にされている。
【0032】
各役物55が後退端に退避した状態では、図9の(a)に示すように、ピン52が作用線Lの内周側に位置している。この作用線Lはロータ51の回転軸48を通る仮想的な円弧線であり、カムアーム40の軸38を中心とするものである。この退避状態で各役物55に左右方向の外力が作用したときにはカムアーム40が回動力を受け、ピン52をカム溝53に沿って一方向へ移動操作しようとする。このとき、ピン52を通してロータ51に回動力が作用し、ロータ51がピン52をカム溝53に沿う反対方向へ移動操作しようとする。即ち、各役物55に退避状態で左右方向の外力が作用したときにはピン52に一方向および反対方向への操作力が同時に作用し、ピン52が現在位置に拘束されるので、各役物55が退避状態に保持される。
【0033】
各役物モータ47の出力軸48が原点位置から正方向へ回転したときには役物55が後退端から表示台枠22の内側へ向って移動する。これら各役物55の移動量はピン52が表示台枠22の内側へ最も移動したときに最大値に達するものであり、各役物55が内側の前進端に移動した状態では、図3の(a)に二点鎖線で示すように、役物55の甲58がワープルート30の前側に重なる。即ち、各役物55が前進端に前進した動作状態および動作後状態ではワープルート30のうち甲58の後方に重なるラップ部が甲58により視覚的に完全閉鎖され、ワープルート30のラップ部内を落下するパチンコ球Pが前方から視覚的に認識不能にされている。
【0034】
各役物55は後退端から前進することに基いてステージ33の上方に対向するものであり、各役物55がステージ33の上方に対向した状態では、図3の(a)に示すように、役物55とステージ33との間に隙間81が形成される。これら各隙間81は作為的に設定されたものであり、各隙間81の縦方向の幅寸法(ステージ33および役物55間の縦方向の離間寸法)はパチンコ球Pの直径寸法に比べて大きく設定されている。
【0035】
尚、図7の(b)の符合80は各役物55を移動操作する操作機構を示すものである。この操作機構80はカムアーム40,補助アーム41,上プレート42,下プレート46,ロータ51,ピン52を構成部品として有するものであり、役物モータ47は操作機構80の駆動源に相当する。
【0036】
中央飾り枠25の前端部には、図5に示すように、板状の保護カバー62が固定されている。この保護カバー62は両役物55および図柄表示器23の表示領域HEを前方から視覚的に認識可能に覆うものであり、無色透明な合成樹脂を材料に形成されている。また、保護カバー62には、図3の(a)に示すように、下面が開口する切欠部63が形成されている。この切欠部63はパチンコ球Pを保護カバー62の存在に影響されることなくV溝35および両落下溝36を通して落下させるものであり、V溝35および両落下溝36の上方に位置している。
【0037】
表示台枠22は以上のように構成されている。
【0038】
始動口センサ20には、図14に示すように、マイクロコンピュータを主体に構成されたメイン制御装置64が電気的に接続されている。このメイン制御装置64は遊技内容を設定して下位制御手段に制御指令を送信する上位制御手段として機能するものであり、遊技内容をランダムカウンタR1〜R4の取得結果に基いて設定する。これらランダムカウンタR1〜R4はメイン制御装置64が下限値「0」から異なる上限値に加算した後に下限値「0」に戻して加算するものであり、ランダムカウンタR1の加算処理はメインプログラムのループ毎に行われ、ランダムカウンタR2〜R4の加算処理はタイマ割込みプログラムの起動毎に行われる。以下、メイン制御装置64の制御内容について説明する。
【0039】
メイン制御装置64は始動口センサ20からの始動信号を検出すると、図15のステップS1でランダムカウンタR1〜R4の現在の計測値を取得し、ステップS2でランダムカウンタR1の取得値を大当り値と比較する。そして、両者が同一であるときには大当りと判定し、ステップS3でランダムカウンタR2の取得値に基づいて大当り図柄を設定する。この大当り図柄は左列,中列,右列の3列の数字図柄の組合せ図柄を称するものであり、具体的には3列が同一の揃い数字からなるものである。
【0040】
メイン制御装置64はランダムカウンタR1の取得値と大当り値とが相違していることを検出すると、外れと判定し、ステップS4でランダムカウンタR3の取得値を外れリーチ値と比較する。そして、両者が同一であるときには外れリーチと判定し、ステップS5でランダムカウンタR2の取得値に基づいて外れリーチ図柄を設定する。この外れリーチ図柄は3列の数字図柄の組合せ図柄を称するものであり、具体的には左列および右列が同一で中列が相違する数字からなるものである。
【0041】
メイン制御装置64はランダムカウンタR3の取得値と外れリーチ値とが相違していることを検出すると、完全外れと判定し、ステップS6でランダムカウンタR2の取得値に基づいて完全外れ図柄を設定する。この完全外れ図柄は3列の数字図柄の組合せ図柄を称するものであり、具体的には左列および右列が相違する数字からなるものである。
【0042】
メイン制御装置64は大当り図柄,外れリーチ図柄,完全外れ図柄を設定すると、ステップS7でランダムカウンタR4の取得値に基いて演出パターンを設定する。この演出パターンは図柄表示器23に表示する動画面の演出内容を示すものであり、大当り判定時には大当り用の複数の演出パターンの中からランダムカウンタR4に応じたものが選択され、外れリーチ判定時および完全外れ判定時には外れリーチ用の複数の演出パターンおよび完全外れ用の複数の演出パターンの中からランダムカウンタR4に応じたものが選択される。
【0043】
遊技盤13の前面には、図12に示すように、特別図柄始動口19の下方に位置して入賞口台板65が固定されており、入賞口台板65には前面が開口する四角筒状の大入賞口66が固定されている。また、入賞口台板65には扉67が装着されている。この扉67は下端部の水平な軸(図示せず)を中心に回動可能にされたものであり、大入賞口66の前面は扉67が垂直状態に回動することに基づいて閉鎖され、扉67が前方へ倒れた水平状態に回動することに基づいて開放される。
【0044】
入賞口台板65の後面には大入賞口ソレノイド68(図14参照)が固定されている。この大入賞口ソレノイド68のプランジャには扉67が機械的に連結されており、扉67は大入賞口ソレノイド68がオンオフされることに基いて開閉される。この大入賞口ソレノイド68は、図14に示すように、ソレノイド駆動回路69を介してメイン制御装置64に電気的に接続されており、メイン制御装置64は大当りを判定することに基づいて大入賞口ソレノイド68をオンし、大入賞口66を開放する。
【0045】
大入賞口66内には入賞口センサ70(図14参照)が固定されており、入賞口センサ70は、図14に示すように、メイン制御装置64に電気的に接続されている。この入賞口センサ70は大入賞口66内にパチンコ球Pが入賞したことを検出して入賞信号を出力する近接スイッチからなるものであり、メイン制御装置64は入賞口センサ70からの入賞信号に基づいてパチンコ球Pの大入賞口66に対する入賞個数を計測する。そして、パチンコ球Pの入賞個数が最大値に達することに基いて大入賞口ソレノイド68をオフし、大入賞口66を閉鎖する。この大入賞口66の開閉動作は大当りラウンドと称されるものであり、設定回数だけ繰返される。
【0046】
メイン制御装置64には、図14に示すように、払出制御装置71が電気的に接続されている。この払出制御装置71はマイクロコンピュータを主体に構成されたものであり、メイン制御装置64は始動口センサ20からの始動信号および入賞口センサ70からの入賞信号を検出することに基づいて払出制御装置71に払出指令を出力する。
【0047】
前枠2の後面側には払出機構(図示せず)が装着されている。この払出機構は払出モータ72(図14参照)を駆動源とするものであり、払出モータ72の駆動に基づいて球タンク(図示せず)内のパチンコ球Pを払出機構を通して上皿6内に払出す。この払出モータ72は、図14に示すように、モータ駆動回路73を介して払出制御装置71に電気的に接続されており、払出制御装置71はメイン制御装置64からの払出指令を検出することに基づいて払出モータ72を駆動し、パチンコ球Pを上皿6内に賞品球として払出す。
【0048】
メイン制御装置64にはマイクロコンピュータを主体に構成された図柄制御装置74が電気的に接続されており、図柄制御装置74にはLCD駆動回路75を介して図柄表示器23が電気的に接続されている。この図柄制御装置74はLCD駆動回路75を通して図柄表示器23の表示内容を制御する表示制御手段として機能するものであり、メイン制御装置64は数字図柄の設定結果・演出パターンの設定結果を図柄制御装置74に出力する。
【0049】
図柄制御装置74はメイン制御装置64からの図柄設定結果および演出パターン設定結果を検出すると、図柄表示器23の左列,中列,右列に「1」〜「8」の数字図柄を設定順序で可変表示する。この可変表示は数字図柄を上から下の縦方向へ移動させながら行われるものであり(識別図柄を移動させながら変化させることを変動と称する)、図柄制御装置74は左列,中列,右列を設定図柄で変動停止させることに基づいて大当り・外れリーチ・完全外れの判定結果を遊技者に報知する。このとき、演出パターンに応じた演出内容で動画面を表示し、数字図柄が変動停止する様子を映像的に演出する。以下、完全外れ用の演出パターンおよび大当り用の演出パターンの一例について説明する。
【0050】
<完全外れ用の演出パターン>
パチンコ球Pが特別図柄始動口19内に入賞すると、図2の(b)に示すように、各列の数字図柄が通常変動を開始する。この通常変動とは数字図柄が上から下の縦方向へ移動しながら設定順序で変化することを称するものであり、完全外れの判定時には演出パターンの種類に拘らず各列の図柄が通常変動する。尚、各列の数字図柄の変化順序は「1」→「2」・・・「7」→「8」→「1」・・・のループ状に設定されている。
【0051】
数字図柄の変動開始から演出パターンに応じた設定時間が経過すると、左列,中列,右列の数字図柄が通常変動状態から停止する。これら各列の変動停止はメイン制御装置64が設定した数字図柄で行われるものであり、3列は、図2の(c)〜(e)に示すように、左列,右列,中列の順序で変動停止する。
【0052】
<大当り用の演出パターン>
パチンコ球Pが特別図柄始動口19内に入賞すると、図1の(b)に示すように、3列の数字図柄が通常変動を開始し、図1の(c)〜(d)に示すように、左列および右列が通常変動状態から設定図柄で停止することに基いてリーチが発生する。このリーチとは大当りが発生する可能性が視覚的に存在する表示状態を称するものであり、リーチ状態では、図1の(e)に示すように、左列および右列の停止図柄が表示領域HE内の左上隅部および右上隅部に静止状態で縮小表示される。そして、中列の図柄が拡大表示され、中列だけが相対的に低速度で通常変動を継続する。
【0053】
中列の上下方向中央部に変動図柄としてリーチ図柄が表示されると、図1の(f)〜(h)に示すように、中列の図柄が移動方向を右から左の横方向へ変える。このリーチ図柄とは左上隅部および右上隅部と同一の数字図柄を称するものであり、中列のリーチ図柄は表示領域HE内を左右方向へ往復動し、図1の(i)に示すように、表示領域HE内の左右方向中央部で静止することに基いて大当りの発生が報知される。
【0054】
図柄制御装置74には、図14に示すように、両モータ駆動回路50を介して両役物モータ47が電気的に接続されており、図柄制御装置74は図柄表示器23の表示内容に連動して両役物モータ47を駆動制御する。そして、両役物55を表示内容に連動して移動操作し、数字図柄の変動表示を両役物55の機械的な動作によって演出する。以下、図1の演出パターンに応じた両役物55の動作パターンについて説明する。尚、図2の完全外れ用の演出パターンの設定時には両役物55が後退端に保持され、機械的な演出が行われない。
【0055】
左列の通常変動状態で上下方向中央部に設定図柄が表示されると、図1の(c)に示すように、左方の役物55が後退端から中途位置に移動して後退端に復帰する。この中途位置とは後退端および前進端の間の位置であり、中途位置では左方の役物55が左列の設定図柄に視覚的に接触する。この左方の役物55の移動は役物モータ47の出力軸48を原点位置から正方向へ設定角度だけ回転させた後に逆方向へ設定角度だけ回転させることに基いて行われるものであり、遊技者は左方の役物55が数字図柄を叩いて通常変動を停止させた印象を受ける。
【0056】
右列の通常変動状態で上下方向中央部にリーチ図柄が表示されると、図1の(d)に示すように、右方の役物55が後退端から中途位置に移動して後退端に復帰する。この右方の役物55の移動は、上述したように、役物モータ47の出力軸48を原点位置から正逆転させることに基いて行われるものであり、右方の役物55は中途位置で右列のリーチ図柄に視覚的に接触する。従って、遊技者は右方の役物55が数字図柄を叩いて通常変動を停止させ、リーチを発生させた印象を受ける。
【0057】
中列の低速変動状態で上下方向中央部にリーチ図柄が表示されると、図1の(f)に示すように、右方の役物55が後退端から前進端に移動して後退端に復帰する。この右方の役物55の進退は役物モータ47の出力軸48を正方向へ360度(機械角)だけ回転させることに基いて行われるものであり、右方の役物55が前進端に移動したときには中列のリーチ図柄に視覚的に接触する。この右方の役物55の進退は中列のリーチ図柄が変動方向を縦方向から横方向に変えることに連動して行われるものであり、遊技者は右方の役物55がリーチ図柄を叩いて変動方向を変化させた印象を受ける。
【0058】
中列のリーチ図柄が変動方向を変えて表示領域HE内の左側部へ移動すると、図1の(g)に示すように、左方の役物55が後退端から前進端に移動して後退端に復帰する。このとき、左方の役物55がリーチ図柄の一部に視覚的に被さるので、遊技者は左方の役物55がリーチ図柄を表示領域HE内の右側部へ叩き飛ばした印象を受ける。
【0059】
中列のリーチ図柄が表示領域HE内の右側部へ移動すると、図1の(h)に示すように、右方の役物55が後退端から前進端に移動して後退端に復帰する。このとき、右方の役物55がリーチ図柄の一部に視覚的に被さるので、遊技者は右方の役物55がリーチ図柄を表示領域HE内の中央部へ叩き飛ばし、図1の(i)に示すように、大当りを発生させた印象を受ける。
【0060】
上記実施例によれば、役物55を数字図柄の通常変動方向に対して交差する方向に動作させた。このため、遊技者が数字図柄を追う目線の方向とは異なる方向へ役物55が動作するようになるので、遊技者の目線に役物55が突然に飛び込んで来るようになる。従って、役物55の動作の意外性が高まるので、遊技の趣向性が向上する。
また、数字図柄を縦方向へ通常変動させ、役物55を図柄表示器23の側部に横方向へ動作可能に設けたので、特に役物55が数字図柄に働きかけて数字図柄の変動方向を縦から横に変える演出を行う場合に視覚的な迫力が増す。
【0061】
また、役物55をステージ33の上方にパチンコ球Pの直径寸法より大きな隙間81を挟んで配置した。このため、役物55の動作時に役物55とステージ33との間にパチンコ球Pが挟まることがなくなるので、役物55の動作に障害が生じることが防止される。
また、役物モータ47の一方向への駆動力によって操作機構80を操作し、役物55を後退端および前進端間で往復操作したので、役物モータ47側のピン52と操作機構80側のカム溝53との接触範囲が広がる。このため、ピン52およびカム溝53が相手側から受ける機械的ダメージが分散するので、ピン52およびカム溝53の機械的な耐久性が向上する。
【0062】
また、役物55に退避状態で左右方向の外力が作用したときに操作機構80をロックし、役物55を退避状態に拘束した。このため、遊技機の運搬時や設置時に役物55が不用意な外力で動作し、役物55が動作時の衝撃力で変形・破損することが防止される。
また、役物55に退避状態で左右方向の外力が作用することに基いて役物55を操作するピン52に相反する方向への操作力を作用させ、役物55を力学的な釣合いでロックした。このため、役物55に左右方向の外力が作用することに基いて有効化されるロック部材を追加する必要がなくなるので、少ない構成部品で役物55をロックすることが可能になる。
【0063】
尚、上記実施例においては、数字図柄の通常変動方向を縦方向に設定したが、これに限定されるものではなく、例えば横方向に設定しても良い。この場合、役物55を通常変動方向に対して交差する縦方向に動作させると良い。
また、上記実施例においては、役物55の動作に連動して数字図柄の変動を停止したり、変動方向を変更したが、これに限定されるものではなく、例えば変動速度を変更したり、変動を再開しても良い。要は数字図柄の変動状態に変化を付与すれば良い。
【0064】
また、上記実施例においては、役物55の動作に連動して数字図柄の変動状態に変化を付与したが、これに限定されるものではなく、例えば数字図柄以外の絵柄や背景の形状・色彩・大きさ・表示位置・これらの組合せに変化を付与しても良い。
また、上記実施例においては、図柄表示器23の左右両側部に役物55を設けたが、これに限定されるものではなく、例えば左側部または右側部だけに設けても良い。この場合、役物55の移動量を前進端に到達した状態で反対側の数字図柄に届くように設定すると良い。
【0065】
また、上記実施例においては、ステージ33を円弧面状に設けたが、これに限定されるものではなく、例えば2つの平面を谷状に交差させた三角形状に設けても良い。
また、上記実施例においては、役物55を操作機構80の力学的なバランスで初期状態にロックしたが、これに限定されるものではなく、例えば役物55の初期状態で有効化されるピン状のロック部材を設け、役物55をロック部材によって初期状態に係止しても良い。
【0066】
また、上記実施例においては、図柄表示器23に大当り図柄が表示されることに基づいて大当り動作が行われる1種のパチンコ機に本発明を適用したが、これに限定されるものではなく、例えば2種または3種のパチンコ機に適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図(大当り判定時の図柄表示器の表示
内容および役物の動作内容を示す図)
【図2】完全外れ判定時の図柄表示器の表示内容を示す図
【図3】(a)は表示台枠を示す前面図、(b)はX視図
【図4】表示台枠を示す後面図
【図5】図3の(a)のXa線に沿う断面図
【図6】図3の(b)のXb線に沿う断面図
【図7】(a)は役物および操作機構を示す前面図、(b)はX視図
【図8】(a)は役物および操作機構を示す後面図、(b)はX視図
【図9】役物の動作原理を説明するための上面図(aは役物が後退端に拘束された状態を示す図、bは役物が前進端に移動した状態を示す図)
【図10】(a)は役物および操作機構を示す斜視図、(b)は操作機構を示す斜視図
【図11】役物および操作機構を分解状態で示す斜視図
【図12】遊技盤を示す前面図
【図13】全体構成を示す図(aは前面図、bはXb視図、cはXc視図)
【図14】電気的構成を示すブロック図
【図15】メイン制御装置の制御内容を示すフローチャート
【符号の説明】
Pはパチンコ球、13は遊技盤、23は図柄表示器、33はステージ、47は役物モータ(駆動源)、55は役物(可動部材)、80は操作機構を示している。
Claims (5)
- 遊技盤に設けられ、識別図柄が変動状態および変動停止状態で順に表示される図柄表示器と、
前記遊技盤に設けられ、前記図柄表示器の表示内容に連動して動作する可動部材とを備え、
前記可動部材は、識別図柄の通常変動方向に対して交差する方向へ動作可能に設けられていることを特徴とする遊技機。 - 図柄表示器には、識別図柄が縦方向に通常変動状態で表示され、
可動部材は、図柄表示器の側部に横方向へ動作可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。 - 遊技盤には、パチンコ球を左右方向へ揺動させるステージが設けられ、
可動部材は、ステージの上方または下方に隙間を挟んで設けられていることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の遊技機。 - 可動部材を操作する操作機構を備え、
操作機構は、駆動源の一方向への駆動力によって可動部材を往復操作することができるものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。 - 可動部材を操作する操作機構を備え、
操作機構は、可動部材に初期状態で動作方向の外力が作用したときに可動部材を初期状態に拘束するものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機。
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Legal Events
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