JP2004187811A - 眼底撮影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被検眼の画像を撮影モードに対応した最適の処理パラメータで処理して高品質の眼底画像を取得できる眼底撮影装置を提供する。
【解決手段】CCDカメラ31で撮像された眼底像の画像信号が、画像処理部40で画像処理されて表示部50に表示される。画像処理は、シャッター32の操作に同期して行われ、この場合、撮影モードが判別され、この判別された撮影モードに適した処理パラメータで画像処理が行われる。このような構成では、シャッター操作に同期して、撮影モードを判別し、その撮影モードに適する画像処理パラメータで被検眼の画像信号を処理しているので、撮影モードの判別が確実になるとともに、判別された撮影モードに最適な処理パラメータで画像処理が行われ、高品質の眼底画像が取得できる。
【選択図】 図2
【解決手段】CCDカメラ31で撮像された眼底像の画像信号が、画像処理部40で画像処理されて表示部50に表示される。画像処理は、シャッター32の操作に同期して行われ、この場合、撮影モードが判別され、この判別された撮影モードに適した処理パラメータで画像処理が行われる。このような構成では、シャッター操作に同期して、撮影モードを判別し、その撮影モードに適する画像処理パラメータで被検眼の画像信号を処理しているので、撮影モードの判別が確実になるとともに、判別された撮影モードに最適な処理パラメータで画像処理が行われ、高品質の眼底画像が取得できる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、眼底撮影装置、さらに詳細には、CCDカメラのような撮像装置を用いて被検眼眼底を電子画像として撮影する眼底撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の眼底カメラでは、眼底の画像がCCDカメラ(TVカメラ)によりカラー撮像され、画像処理されてモニタに表示されたり、あるいは外部記憶装置に画像が格納されて保存することが行われている。眼底カメラの撮影モードには、このようなカラー撮影だけではなく、蛍光撮影モードもあり、眼底の蛍光画像を撮像する場合は、カラー画像ではなく白黒画像として画像が表示されあるいは保存されている。
【0003】
このように種々の撮影モードに対応して最適な画像が表示ないし保存されるようにするために、CCDカメラのゲイン、ガンマ、色温度などのパラメータを、撮影モードに応じて最適のパラメータに自動設定することが行われている(特許文献1)。
【0004】
また、蛍光撮影が行われるときには、蛍光剤が投与されてからの時間経過を示すタイマーが設けられるので、このタイマーの作動により蛍光撮影を識別し、タイマー作動中に取り込まれる眼底画像は、ボタン操作により白黒画像に変換しなくても、自動的に白黒画像に変換することが行われており(特許文献2)、またこのタイマーの計時に従い蛍光撮影時の眼底画像の画質を改善することが行われている(特許文献3)。さらに、蛍光撮影初期においては、撮影光量又はCCDカメラのゲインを低めに設定し、蛍光像が現れたときには、撮影光量又はCCDカメラのゲインを高い値に設定することが行われている(特許文献4)。
【0005】
また、医療用の画像を処理するとき、画像処理パラメータを変更して処理画像を表示したり、画像処理パラメータをファイルから読み出してこのパラメータで画像処理を行うことが行われている(特許文献5、6)。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−245851(請求項1〜8)
【特許文献2】
特開2000−217785([0007]段落)
【特許文献3】
特開平9−308609(請求項1)
【特許文献4】
特開2000−333906([0015]、[0028]段落)
【特許文献5】
特開2002−157579(請求項1)
【特許文献6】
特開2002−157580(請求項1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の眼底撮影では、撮影モードに、カラー撮影モード、可視蛍光モード、赤外蛍光モードなどの特殊撮影モードがあり、どの撮影モードであるかを、フィルタの挿入の有無、タイマー作動の有無など種々のファクタを考慮して行っているので、撮影モードの誤判別が発生するとともに、個々の撮影モードに対して最適の画像処理パラメータを設定するのが困難であるという問題があった。
【0008】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、被検眼の画像を撮影モードに対応した最適の処理パラメータで処理して高品質の眼底画像を取得できる眼底撮影装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、
被検眼眼底を電子画像として撮影する眼底撮影装置において、
眼底像を受光する光電変換素子と、
前記光電変換素子で得られた画像信号に対して画像処理を行う画像処理手段と、
眼底を撮影する撮影モードを判別する判別手段と、
前記画像処理の設定値を撮影モードごとに記憶した記憶手段とを備え、
シャッター操作に同期して、判別された撮影モードに対応する設定値を読み出し、その読み出された設定値に基づき画像信号を処理して眼底の電子画像を取得する構成を採用している。
【0010】
このような構成では、シャッター操作に同期して、撮影モードを判別し、その撮影モードに適する画像処理パラメータで被検眼の画像信号を処理しているので、撮影モードの判別が確実になるとともに、判別された撮影モードに最適な画像処理パラメータで画像処理が行われ、高品質の眼底画像が取得できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態に従って本発明を詳細に説明する。
【0012】
図1は、眼底カメラ本体30の構成が図示されており、照明ランプ1並びにミラー1’で反射された光は、フィルタ2、コンデンサーレンズ3、ストロボ4、コンデンサーレンズ5を経て、全反射ミラー6によって反射され、続いてレンズ7、リング状照明を形成するためのリングスリット8、さらにリレーレンズ9、中心に穴の開いた穴あき全反射ミラー10で反射されてから対物レンズ11を経て、被検眼Eの眼底Erに入射される。
【0013】
眼底Erからの反射光は、対物レンズ11を介して受光され、穴あき全反射ミラー10の穴を介して変倍レンズ14、リレーレンズ15を通過してリターンミラー16に入射する。リターンミラー16は、観察時には、図示の位置に挿入され、眼底像がミラー17並びにレンズ群18を介して観察部19に導かれ、検者により眼底が観察される。また撮影時には、リターンミラー16が光路から退避して、眼底像がCCDカメラ(光電変換素子)31に受光され、このCCDカメラ31からの画像信号が、後述する画像処理部40で処理され、表示部50に表示される。また、蛍光撮影時には、エキサイターフィルタ13とバリアーフィルタ22が光路に挿入される。
【0014】
CPU12は、操作部23からの操作信号を受けて、ランプ1のON/OFF、撮影モードに応じたフィルタ2、13、22の挿脱、シャッター32の操作に同期したストロボ4の発光、変倍レンズ14、14’の交換、リターンミラー16の挿脱などを制御し、また蛍光撮影開始時作動されるタイマー21の計時情報を取り込み、操作部23、シャッター32、タイマー情報などから撮影モードを判別する。例えば、フィルタ2が挿入された場合には、特殊撮影モード(例えば、赤外蛍光撮影)であり、エキサイターフィルタ13及び/又はバリアーフィルタ22が挿入された場合、あるいはタイマー21が作動された場合には、蛍光撮影モードであり、変倍レンズ14、14’の交換があると変倍撮影モードであることを判別し、判別された撮影モードの種別を画像処理部40に送信する。また、CPU12は、CCDカメラ31の作動を制御する。
【0015】
画像処理部40は、図2に図示したように、設定部41を有し、この設定部41により画像信号のRGBゲインan(n=0、1、2、.....)、黒レベルbn(n=0、1、2、.....)、ガンマ補正cn(n=0、1、2、.....)の各パラメータを設定でき、図示の例では、CCDカメラ31からの原画像を再現する場合には(a0、b0、c0)、カラー撮影で画角が25°の変倍のときには(a1、b1、c1)、カラー撮影で画角が50°の変倍のときには(a2、b2、c2)、蛍光撮影のときには(a3、b3、c3)、特殊フィルタが挿入される撮影時には(a4、b4、c4)のパラメータが設定される。これらの設定されたパラメータは、テーブル(記憶手段)42の形で画像処理部40内に保存される。このようなパラメータの設定値は、任意に設定することができ、その場合、蛍光撮影モードにおける設定値は固定とし、カラー撮影モードに対する設定値を任意に設定できるようにしてもよい。
【0016】
また、画像処理部40には、マトリックス処理演算部43と白黒変換部44が設けられ、マトリックス処理演算部43はテーブル42により設定された一組のパラメータパターン(an、bn、cn)に従って、CCDカメラ31の画像信号のうち、R信号からR’=R*(an+bn+cn)、G信号からG’=G*(an+bn+cn)、B信号からB’=B*(an+bn+cn)をそれぞれ形成し、同期信号SYNCに従ってこれらのR’G’B’信号を表示部50に表示する。この場合、蛍光撮影が識別された場合には、カラー画像を白黒画像に変換できるようにするために、白黒変換部44が設けられる。
【0017】
このような構成で、眼底カメラ30で観察部19を介して眼底観察を行い、アライメントや焦点調節を行って眼底撮影の準備が整うと、検者はシャッター32を操作する。そのシャッター操作に同期して、CPU12はCCDカメラ31を作動させ、眼底像が撮像される。また、CPU12は、シャッター操作に同期して、使用したフィルターや変倍レンズの種類、タイマーのON/OFFなどの情報を取り込んで撮影モードを判別する。例えば、CPU12は、エキサイターフィルタ13及び/又はバリアーフィルタ22が挿入された場合、あるいはタイマー21が作動された場合には、蛍光撮影モードと判別し、フィルタ2が挿入された場合には、特殊撮影モードと判別し、これらのフィルタ13、22、2の挿入がなく、タイマー21が作動されていない場合には、通常のカラー撮影モードで、変倍レンズ14が選択されている場合は、25°の画角のカラー撮影で、変倍レンズ14’が選択されている場合は、50°の画角のカラー撮影であると判別する。
【0018】
これらの判別された撮影モード情報は、画像処理部40に送信され、画像処理部40は、この撮影モード情報に基づきテーブル42から一組のパラメータパターンを読み出す。原画像をそのまま出力する場合には(a0、b0、c0)が、画角25°のカラー撮影の場合には(a1、b1、c1)が、画角50°のカラー撮影の場合には(a2、b2、c2)が、蛍光撮影のときには(a3、b3、c3)が、特殊フィルタが挿入される撮影時には(a4、b4、c4)が読み出され、このパラメータ設定値に基づいてマトリックス処理演算部43でRGBゲイン、黒レベル、ガンマ補正が行われ、このパラメータ設定値で処理された眼底画像が表示部50に表示される。
【0019】
なお、蛍光撮影モードや特殊撮影モードが判別された場合は、カラー画像は要求されないので、CCDカメラ31からの信号を直接白黒変換部44で白黒画像に変換して表示部50に表示させるようにしてもよい。
【0020】
パラメータ設定値は、通常、撮像モードの情報により自動的に選択されるが、ユーザーが事前にパラメータ値を設定しておくことも可能であるし、またどの撮像モードのときにどのパラメータを使用するかをユーザーが事前に決めておいて、その決定に従い自動選択してもよい。
【0021】
また、白黒変換は蛍光撮影時か特殊フィルタ2を使用したときに行うものなので、タイマー21がONされているとき、あるいはフィルタ2が挿入されているときに、自動的に白黒変換を行うように設定してもよい。
【0022】
また、CCDカメラ31からの原画像の画像信号及び/又はマトリックス処理演算部43あるいは白黒変換部44で画像処理された画像信号を、メモリ45、46のような一時記録手段に一時的に保存したり、またこの一時記録手段に記録された画像信号を読み取り、画像処理を行うことも可能である。またこれらの画像信号を適宜ハードディスク等の記憶部51に保存しておくようにすることも可能である。このとき、保存する画像を、撮影モード情報と一緒に関連付けて保存しておくようにしてもよい。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、シャッター操作に同期して、判別された撮影モードに対応する画像処理パラメータの設定値を読み出し、その読み出された設定値に基づき被検眼の画像信号を処理しているので、撮影モードの判別が確実になるとともに、判別された撮影モードに最適な画像処理パラメータで画像処理が行われ、高品質の眼底画像が取得できる、という優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】眼底カメラの光学系の構成を示す光学図である。
【図2】眼底カメラと画像処理装置の構成を示す構成図である。
【符号の説明】
12 CPU
21 タイマー
30 眼底カメラ
31 CCDカメラ
32 シャッター
40 画像処理部
43 マトリックス処理演算部
44 白黒変換部
50 表示部
【発明の属する技術分野】
本発明は、眼底撮影装置、さらに詳細には、CCDカメラのような撮像装置を用いて被検眼眼底を電子画像として撮影する眼底撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の眼底カメラでは、眼底の画像がCCDカメラ(TVカメラ)によりカラー撮像され、画像処理されてモニタに表示されたり、あるいは外部記憶装置に画像が格納されて保存することが行われている。眼底カメラの撮影モードには、このようなカラー撮影だけではなく、蛍光撮影モードもあり、眼底の蛍光画像を撮像する場合は、カラー画像ではなく白黒画像として画像が表示されあるいは保存されている。
【0003】
このように種々の撮影モードに対応して最適な画像が表示ないし保存されるようにするために、CCDカメラのゲイン、ガンマ、色温度などのパラメータを、撮影モードに応じて最適のパラメータに自動設定することが行われている(特許文献1)。
【0004】
また、蛍光撮影が行われるときには、蛍光剤が投与されてからの時間経過を示すタイマーが設けられるので、このタイマーの作動により蛍光撮影を識別し、タイマー作動中に取り込まれる眼底画像は、ボタン操作により白黒画像に変換しなくても、自動的に白黒画像に変換することが行われており(特許文献2)、またこのタイマーの計時に従い蛍光撮影時の眼底画像の画質を改善することが行われている(特許文献3)。さらに、蛍光撮影初期においては、撮影光量又はCCDカメラのゲインを低めに設定し、蛍光像が現れたときには、撮影光量又はCCDカメラのゲインを高い値に設定することが行われている(特許文献4)。
【0005】
また、医療用の画像を処理するとき、画像処理パラメータを変更して処理画像を表示したり、画像処理パラメータをファイルから読み出してこのパラメータで画像処理を行うことが行われている(特許文献5、6)。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−245851(請求項1〜8)
【特許文献2】
特開2000−217785([0007]段落)
【特許文献3】
特開平9−308609(請求項1)
【特許文献4】
特開2000−333906([0015]、[0028]段落)
【特許文献5】
特開2002−157579(請求項1)
【特許文献6】
特開2002−157580(請求項1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の眼底撮影では、撮影モードに、カラー撮影モード、可視蛍光モード、赤外蛍光モードなどの特殊撮影モードがあり、どの撮影モードであるかを、フィルタの挿入の有無、タイマー作動の有無など種々のファクタを考慮して行っているので、撮影モードの誤判別が発生するとともに、個々の撮影モードに対して最適の画像処理パラメータを設定するのが困難であるという問題があった。
【0008】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、被検眼の画像を撮影モードに対応した最適の処理パラメータで処理して高品質の眼底画像を取得できる眼底撮影装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、
被検眼眼底を電子画像として撮影する眼底撮影装置において、
眼底像を受光する光電変換素子と、
前記光電変換素子で得られた画像信号に対して画像処理を行う画像処理手段と、
眼底を撮影する撮影モードを判別する判別手段と、
前記画像処理の設定値を撮影モードごとに記憶した記憶手段とを備え、
シャッター操作に同期して、判別された撮影モードに対応する設定値を読み出し、その読み出された設定値に基づき画像信号を処理して眼底の電子画像を取得する構成を採用している。
【0010】
このような構成では、シャッター操作に同期して、撮影モードを判別し、その撮影モードに適する画像処理パラメータで被検眼の画像信号を処理しているので、撮影モードの判別が確実になるとともに、判別された撮影モードに最適な画像処理パラメータで画像処理が行われ、高品質の眼底画像が取得できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態に従って本発明を詳細に説明する。
【0012】
図1は、眼底カメラ本体30の構成が図示されており、照明ランプ1並びにミラー1’で反射された光は、フィルタ2、コンデンサーレンズ3、ストロボ4、コンデンサーレンズ5を経て、全反射ミラー6によって反射され、続いてレンズ7、リング状照明を形成するためのリングスリット8、さらにリレーレンズ9、中心に穴の開いた穴あき全反射ミラー10で反射されてから対物レンズ11を経て、被検眼Eの眼底Erに入射される。
【0013】
眼底Erからの反射光は、対物レンズ11を介して受光され、穴あき全反射ミラー10の穴を介して変倍レンズ14、リレーレンズ15を通過してリターンミラー16に入射する。リターンミラー16は、観察時には、図示の位置に挿入され、眼底像がミラー17並びにレンズ群18を介して観察部19に導かれ、検者により眼底が観察される。また撮影時には、リターンミラー16が光路から退避して、眼底像がCCDカメラ(光電変換素子)31に受光され、このCCDカメラ31からの画像信号が、後述する画像処理部40で処理され、表示部50に表示される。また、蛍光撮影時には、エキサイターフィルタ13とバリアーフィルタ22が光路に挿入される。
【0014】
CPU12は、操作部23からの操作信号を受けて、ランプ1のON/OFF、撮影モードに応じたフィルタ2、13、22の挿脱、シャッター32の操作に同期したストロボ4の発光、変倍レンズ14、14’の交換、リターンミラー16の挿脱などを制御し、また蛍光撮影開始時作動されるタイマー21の計時情報を取り込み、操作部23、シャッター32、タイマー情報などから撮影モードを判別する。例えば、フィルタ2が挿入された場合には、特殊撮影モード(例えば、赤外蛍光撮影)であり、エキサイターフィルタ13及び/又はバリアーフィルタ22が挿入された場合、あるいはタイマー21が作動された場合には、蛍光撮影モードであり、変倍レンズ14、14’の交換があると変倍撮影モードであることを判別し、判別された撮影モードの種別を画像処理部40に送信する。また、CPU12は、CCDカメラ31の作動を制御する。
【0015】
画像処理部40は、図2に図示したように、設定部41を有し、この設定部41により画像信号のRGBゲインan(n=0、1、2、.....)、黒レベルbn(n=0、1、2、.....)、ガンマ補正cn(n=0、1、2、.....)の各パラメータを設定でき、図示の例では、CCDカメラ31からの原画像を再現する場合には(a0、b0、c0)、カラー撮影で画角が25°の変倍のときには(a1、b1、c1)、カラー撮影で画角が50°の変倍のときには(a2、b2、c2)、蛍光撮影のときには(a3、b3、c3)、特殊フィルタが挿入される撮影時には(a4、b4、c4)のパラメータが設定される。これらの設定されたパラメータは、テーブル(記憶手段)42の形で画像処理部40内に保存される。このようなパラメータの設定値は、任意に設定することができ、その場合、蛍光撮影モードにおける設定値は固定とし、カラー撮影モードに対する設定値を任意に設定できるようにしてもよい。
【0016】
また、画像処理部40には、マトリックス処理演算部43と白黒変換部44が設けられ、マトリックス処理演算部43はテーブル42により設定された一組のパラメータパターン(an、bn、cn)に従って、CCDカメラ31の画像信号のうち、R信号からR’=R*(an+bn+cn)、G信号からG’=G*(an+bn+cn)、B信号からB’=B*(an+bn+cn)をそれぞれ形成し、同期信号SYNCに従ってこれらのR’G’B’信号を表示部50に表示する。この場合、蛍光撮影が識別された場合には、カラー画像を白黒画像に変換できるようにするために、白黒変換部44が設けられる。
【0017】
このような構成で、眼底カメラ30で観察部19を介して眼底観察を行い、アライメントや焦点調節を行って眼底撮影の準備が整うと、検者はシャッター32を操作する。そのシャッター操作に同期して、CPU12はCCDカメラ31を作動させ、眼底像が撮像される。また、CPU12は、シャッター操作に同期して、使用したフィルターや変倍レンズの種類、タイマーのON/OFFなどの情報を取り込んで撮影モードを判別する。例えば、CPU12は、エキサイターフィルタ13及び/又はバリアーフィルタ22が挿入された場合、あるいはタイマー21が作動された場合には、蛍光撮影モードと判別し、フィルタ2が挿入された場合には、特殊撮影モードと判別し、これらのフィルタ13、22、2の挿入がなく、タイマー21が作動されていない場合には、通常のカラー撮影モードで、変倍レンズ14が選択されている場合は、25°の画角のカラー撮影で、変倍レンズ14’が選択されている場合は、50°の画角のカラー撮影であると判別する。
【0018】
これらの判別された撮影モード情報は、画像処理部40に送信され、画像処理部40は、この撮影モード情報に基づきテーブル42から一組のパラメータパターンを読み出す。原画像をそのまま出力する場合には(a0、b0、c0)が、画角25°のカラー撮影の場合には(a1、b1、c1)が、画角50°のカラー撮影の場合には(a2、b2、c2)が、蛍光撮影のときには(a3、b3、c3)が、特殊フィルタが挿入される撮影時には(a4、b4、c4)が読み出され、このパラメータ設定値に基づいてマトリックス処理演算部43でRGBゲイン、黒レベル、ガンマ補正が行われ、このパラメータ設定値で処理された眼底画像が表示部50に表示される。
【0019】
なお、蛍光撮影モードや特殊撮影モードが判別された場合は、カラー画像は要求されないので、CCDカメラ31からの信号を直接白黒変換部44で白黒画像に変換して表示部50に表示させるようにしてもよい。
【0020】
パラメータ設定値は、通常、撮像モードの情報により自動的に選択されるが、ユーザーが事前にパラメータ値を設定しておくことも可能であるし、またどの撮像モードのときにどのパラメータを使用するかをユーザーが事前に決めておいて、その決定に従い自動選択してもよい。
【0021】
また、白黒変換は蛍光撮影時か特殊フィルタ2を使用したときに行うものなので、タイマー21がONされているとき、あるいはフィルタ2が挿入されているときに、自動的に白黒変換を行うように設定してもよい。
【0022】
また、CCDカメラ31からの原画像の画像信号及び/又はマトリックス処理演算部43あるいは白黒変換部44で画像処理された画像信号を、メモリ45、46のような一時記録手段に一時的に保存したり、またこの一時記録手段に記録された画像信号を読み取り、画像処理を行うことも可能である。またこれらの画像信号を適宜ハードディスク等の記憶部51に保存しておくようにすることも可能である。このとき、保存する画像を、撮影モード情報と一緒に関連付けて保存しておくようにしてもよい。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、シャッター操作に同期して、判別された撮影モードに対応する画像処理パラメータの設定値を読み出し、その読み出された設定値に基づき被検眼の画像信号を処理しているので、撮影モードの判別が確実になるとともに、判別された撮影モードに最適な画像処理パラメータで画像処理が行われ、高品質の眼底画像が取得できる、という優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】眼底カメラの光学系の構成を示す光学図である。
【図2】眼底カメラと画像処理装置の構成を示す構成図である。
【符号の説明】
12 CPU
21 タイマー
30 眼底カメラ
31 CCDカメラ
32 シャッター
40 画像処理部
43 マトリックス処理演算部
44 白黒変換部
50 表示部
Claims (7)
- 被検眼眼底を電子画像として撮影する眼底撮影装置において、
眼底像を受光する光電変換素子と、
前記光電変換素子で得られた画像信号に対して画像処理を行う画像処理手段と、
眼底を撮影する撮影モードを判別する判別手段と、
前記画像処理の設定値を撮影モードごとに記憶した記憶手段とを備え、
シャッター操作に同期して、判別された撮影モードに対応する設定値を読み出し、その読み出された設定値に基づき画像信号を処理して眼底の電子画像を取得することを特徴とする眼底撮影装置。 - 時間を計測するタイマーが設けられ、前記判別手段は、タイマーの作動の有無に応じて撮影モードを判別することを特徴とする請求項1に記載の眼底撮影装置。
- 前記設定値を任意に設定する手段を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の眼底撮影装置。
- 蛍光撮影モードにおける設定値は固定とし、カラー撮影モードにおける設定値は任意に設定可能としたことを特徴とする請求項3に記載の眼底撮影装置。
- カラー撮影モードの設定値を複数パターン記憶することができることを特徴とする請求項3または4に記載の眼底撮影装置。
- 前記設定値が、RGBゲイン値、黒レベル値、ガンマ補正値の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の眼底撮影装置。
- 前記光電変換素子で得られた画像信号を一時的に記録する一時記録手段を備え、一時記録手段に記録された画像信号を読み取り、画像処理を行うことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の眼底撮影装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002357385A JP2004187811A (ja) | 2002-12-10 | 2002-12-10 | 眼底撮影装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002357385A JP2004187811A (ja) | 2002-12-10 | 2002-12-10 | 眼底撮影装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004187811A true JP2004187811A (ja) | 2004-07-08 |
Family
ID=32757401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002357385A Pending JP2004187811A (ja) | 2002-12-10 | 2002-12-10 | 眼底撮影装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2004187811A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010525866A (ja) * | 2007-05-01 | 2010-07-29 | スパイド,リチャード | 眼底カメラを使用する自己蛍光写真撮影法 |
JP2010194161A (ja) * | 2009-02-26 | 2010-09-09 | Canon Inc | 眼科撮影装置 |
CN116668866A (zh) * | 2022-11-21 | 2023-08-29 | 荣耀终端有限公司 | 一种图像处理方法和电子设备 |
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2002
- 2002-12-10 JP JP2002357385A patent/JP2004187811A/ja active Pending
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