JP2004187432A - 電動機の位置制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電動機の位置制御装置において、上位のコントローラ等の外部装置から該位置制御装置に入力される位置指令値θM **を、制御対象の軸モデル3により軸ねじりトルクτT_estを推定する。さらに負荷軸の位置推定値θL_estを推定し、これに応じて補正後位置指令値θM *を算出する。この補正により、急峻に変化する位置指令値が上位から入力された場合でも、オーバーシュート及びそれに続く軸振動を低減することができ、結果として整定時間も短縮できる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動機の位置制御装置に関わり、特に負荷軸振動を抑制するサーボ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電動機の軸振動抑制手段としては、単純に位置制御系及び速度制御系の応答周波数を低減する方法が一般的である。しかし、応答周波数を低減することにより、整定時間の増大や外乱抑制性能の低下が発生する。
【0003】
より積極的に軸振動を抑制する別の手段としては、特開平6−217579号公報に記載のものがある。これは、電動機の軸トルクを推定する外乱オブザーバ、フィルタおよび2つの増幅器を設けて、電動機の軸トルク変化に対する速度変化の位相を進ませることによりねじり振動を抑制する。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−217579号公報(段落0038、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載の技術はねじり振動を減衰する効果はある。しかし、位置指令の立ち上がりが非常に急峻な場合にはオーバーシュートを完全に無くすことができない。
【0006】
本発明の目的は、外乱抑制性能を悪化することなく、位置制御におけるオーバーシュートおよび軸振動を低減し、結果として整定時間を短縮する電動機の位置制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明は、負荷軸またはロープ等の接続部材を介して負荷と結合した電動機を駆動する電力変換器と、位置指令値と前記電動機の位置検出値との偏差に応じて速度指令値を得る位置制御器と、前記速度指令値と電動機の速度検出値の偏差に応じてトルク電流指令値を得る速度制御器と、前記トルク電流指令値に従い前記電力変換器の出力電流を制御する電流制御器を備えた電動機の位置制御装置において、前記位置検出値と前記速度検出値を負荷モデルに入力して得られる前記負荷軸または前記結合部材の位置推定値と前記位置指令値から、前記負荷軸の軸ねじり量または前記接続部材の伸縮量を推定し、この推定した量に応じて軸ねじり量または伸縮量を減少するべく前記位置指令値を補正することを特徴とする。
【0008】
本発明では、電動機が負荷と負荷軸で結合される場合の負荷軸の軸ねじり量、または電動機が負荷とロープやベルト等の接続部材で結合される場合の接続部材の伸縮量が抑制される。すなわち、負荷モデルにより推定した軸ねじり量または伸縮量に応じて、軸ねじり量または伸縮量を減少するべく位置指令値を補正する。この位置指令値を補正することにより、振動の発生源となる負荷軸の軸ねじりまたは接続部材の伸縮を抑制する。これにより、急峻に変化する位置指令値が上位制御装置から入力された場合でも、オーバーシュート及びそれに続く振動を低減することができる。なお、前記負荷モデルは実施例1−4では軸モデルと呼んでいる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により詳細に説明する。第一の実施の形態は電動機と負荷が軸により結合される場合で、第一から第四の実施例がある。第二の実施の形態は電動機と負荷がロープにより結合される場合で、エレベータに適用される実施例五がある。なお、ロープに代えて、ベルトを用いても同様の制御が可能になる。
【0010】
図1は本発明の実施例一を示す電動機の位置制御装置である。1は電動機、2は電動機1の軸位置θMを検出する軸位置検出器、3は本発明の特徴である軸ねじり抑制制御器、4は軸ねじり抑制制御器3の出力する軸ねじり補正値を電動機の位置指令値θM **から減算する減算器である。5は軸ねじり補正後の電動機の位置指令値θM *と電動機の軸位置検出値θMとの偏差信号を入力し、速度指令値ωM *を算出する位置制御器、6は電動機の軸位置検出値θMから電動機の速度ωMを演算する速度演算器である。7は速度指令値ωM *と電動機の速度ωMとの偏差信号を入力し、トルク電流指令値を出力する速度制御器、8はトルク電流指令値Iq *とトルク電流検出値Iqの偏差に応じて電圧指令V*を演算する電流制御器である。9は電圧指令V*に比例した電圧Vを出力し電動機1を駆動する電力変換器、10は該電力変換器9のトルク電流値Iqを検出する電流検出器である。
【0011】
軸ねじり抑制制御器3の内部ブロックは電動機1と駆動対象となる負荷を結合する回転軸やボールネジ等の軸モデルにより構成している。電動機1の軸位置検出値θMから負荷軸の位置推定値θL_estを減算器19において減ずることで、現在の軸ねじり量を推定し、これに11の推定用バネ定数KFeを乗ずることで推定軸ねじりトルクτT_estを算出する。また、電動機の速度検出値ωMから負荷軸の速度推定値ωL_estを減算器17において減ずることで、現在の軸ねじり速度を推定し、これに12の推定用粘性摩擦係数を乗ずることで推定粘性摩擦トルクτF_estを算出する。
【0012】
推定軸トルクτS_estは推定軸ねじりトルクτT_estと推定粘性摩擦トルクτF_estを加算器18で加算して求める。この推定軸トルクτS_estに対し、13の推定用負荷イナーシャモデルで積分処理、推定用負荷イナーシャJLeで除算を行い、負荷軸の速度推定値ωL_estを求める。さらに速度推定値ωL_estを積分器14で積分することで、負荷軸の位置推定値θL_estを求める。
【0013】
以上述べた、電動機の軸位置検出値θMと電動機の速度検出値ωMから負荷軸の位置推定値θL_estを求める過程は(1)の伝達関数で表すことができる。
【0014】
【数8】
【0015】
減算器16では、電動機の軸位置指令値θM **から(1)式で求まる負荷軸の位置推定値θL_estを減ずることで、電動機の軸位置指令値θM **を与えた場合に発生する軸ねじり量を求める。これに軸ねじり量フィードバックゲインk1を乗じた値が前述の軸ねじり補正値である。
【0016】
軸ねじりを抑制するように補正した補正後位置指令値θM *は、電動機の軸位置指令値θM **から前述の軸ねじり補正値を減ずることにより導出する。この電動機の軸位置指令値θM **と負荷軸の位置推定値θL_estとから補正後位置指令値θM *を求める過程を(4)式に表す。
【0017】
【数9】
【0018】
k1の値は0<k1<1の範囲内で設定することにより、軸ねじりを抑制することが可能となる。構成上、k1の値が大きい程軸ねじり抑制効果は大きいが、位置指令値の立ち上がりを抑えることで軸ねじり抑制を実現している関係上、位置決め時間が長くなる作用がある。従って、k1を調整する際には、オーバーシュート及び軸振動が許容レベルに収まる範囲内で可能な限り小さく設定するとよい。
【0019】
次に、本実施形態の原理的な説明を行う。図2は図1における電動機1と電動機1に結合された負荷を、ブロック図に展開して表現したものである。図1と同一の制御系及び制御対象を表している。
【0020】
図2において、30は電動機1単体のイナーシャ特性を表現するブロックであり、電動機1自身が発生する電動機トルクτMと電動機1に対して外部(軸)より加えられる軸トルクτSの差分を入力とし、電動機速度ωMを出力とする。31は積分器であり、電動機速度ωMを入力とし電動機の軸位置θMを出力する。32は電動機1に接続された軸および負荷の特性を表現するブロックであり、電動機の軸位置θM、電動機の速度ωM、外乱トルクτLの入力に対して負荷軸の位置θLを出力する。
【0021】
また、図2においては、図1における電流制御器8および電力変換器9を省略している。理由はトルク定数kTを用いてτM=kTIqで表される電動機の一般的な特性と電流制御器8によりIq≒Iq *に制御されているという前提から、τMとIq *が1対1に対応することによる。
【0022】
ここで、ブロック32と軸ねじり抑制制御器3を比較すると、軸ねじり抑制制御器3にはブロック32においてτL=0とした場合と同一の入力信号及び構成が含まれている。従って、軸ねじり抑制制御器3における推定用負荷イナーシャJLe、推定用バネ定数KFe、推定用粘性摩擦係数CFeの値は以下のように与えられる。すなわち、ブロック32における実際の負荷イナーシャJL、実際のバネ定数KF、実際の粘性摩擦係数CFに対して、JLe≒JL、KFe≒KF、CFe≒CFに設定する。これにより、外乱トルクτL=0の場合にはθL_est≒θLが成立する。また、外乱が存在する場合にはθL_est≒θLは成立しないが、外乱トルクτLの影響を除外した負荷軸の位置推定値θL_estが得られる。
【0023】
また、軸ねじり抑制制御器3において、電動機の軸位置θMから負荷軸の位置推定値θL_estまでの伝達関数を求めると(8)式となる。また(8)式に最終値の定理を適用すると(9)式となる。
【0024】
【数10】
【0025】
これより、一定時間後にはθL_est=θMとなることが分る。さらに、位置制御系が正しく機能していると仮定すると、定常状態においてはθM=θM *が成立する。よって、前述のθL_est=θMと合わせて(10)式の関係が成立する。
【0026】
【数11】
【0027】
(10)式を位置指令値の補正手段を表す前述の(4)式に代入すると、(11)式が得られる。
【0028】
【数12】
【0029】
いま、0<k1<1の範囲でk1を規定しているので、1−k1≠0となり、(11)式よりθM *=θM **が成立する。
【0030】
このように、本発明による位置指令値の補正は、位置指令の目標停止位置に対して誤差を与えることなく実施することができる。また、制御系の応答周波数低減によるオーバーシュート抑制手段と比較して、外乱応答を殆ど劣化することなくオーバーシュート及び軸振動の抑制が可能である。
【0031】
図6に位置決め制御時の位置偏差の収束の様子を示す。(a)は第一の実施例を用いた場合で、本発明の適用によりオーバーシュートが完全に抑制されることが分かる。(b)は用いない場合で、位置偏差のオーバーシュートと軸振動が発生している。
【0032】
図3は本発明の第二の実施例を示す電動機の位置制御装置である。図1で既に説明した第一の実施例において、推定用粘性摩擦係数CFeを省略した場合に相当する。この場合の電動機の軸位置検出値θMから負荷軸の位置推定値θL_estを求める過程は(2)式の伝達関数で表すことができる。
【0033】
【数13】
【0034】
このように軸ねじり抑制制御器3における軸モデルを簡略化した場合には、第一の実施例ほど良好なオーバーシュートおよび軸振動の抑制効果は得られないが、設定パラメータ数の減少により使い勝手が向上する。
【0035】
図4は本発明の弟三の実施例を示す電動機の位置制御装置である。図1で既に説明した第一の実施例に対して、位置制御器5の出力する速度指令値ωM **を補正する機能を追加したものである。
【0036】
図4において、負荷軸の速度推定値ωL_estは第一の実施例と同一の推定モデルにより、電動機の軸位置検出値θMと電動機の速度検出値ωMから求めている。この導出過程は(5)式の伝達関数で表すことができる。
【0037】
【数14】
【0038】
51は速度指令値ωM **から軸ねじり抑制制御器3の状態変数である負荷軸の速度推定値ωL_estを減ずる減算器、50は減算器51の出力に乗ずるゲインである軸ねじり速度フィードバックゲインk2である。52は速度指令値ωM **に軸ねじり速度フィードバックゲインk2の出力する軸ねじり速度補正値を加算する加算器である。
【0039】
この位置制御器5の出力する速度指令値ωM **と負荷軸の速度推定値ωL_estとから補正後速度指令値ωM *を求める過程を(7)式に表す。
【0040】
【数15】
【0041】
位置指令値の補正手段を表す(4)式と速度指令の補正手段を表す(7)式を比較してみると、位置指令値の補正では軸ねじり量を減少する向きに補正を行っていたが、速度指令値の補正では軸ねじり速度を増加する向きに補正を行う。このように位置指令の補正と速度指令の補正を併用することにより、オーバーシュート及び軸振動の抑制に加えて、外乱抑制効果を向上することが可能となる。
【0042】
図5は本発明の第四の実施例を示す電動機の位置制御装置である。図3で既に説明した第二の実施例に対して、位置制御器5の出力する速度指令値ωM **を補正する機能を追加したものである。図5において、負荷軸の速度推定値ωL_estは第二の実施例と同一の推定モデルにより、電動機の軸位置検出値θMから求めている。この導出過程は(6)式の伝達関数で表すことができる。
【0043】
【数16】
【0044】
51は速度指令値ωM **から軸ねじり抑制制御器3の状態変数である負荷軸の速度推定値ωL_estを減ずる減算器、50は減算器51の出力に乗ずるゲインである軸ねじり速度フィードバックゲインk2である。52は速度指令値ωM **に軸ねじり速度フィードバックゲインk2の出力する軸ねじり速度補正値を加算する加算器である。この位置制御器5の出力する速度指令値ωM **と負荷軸の速度推定値ωL_estとから補正後速度指令値ωM *を求める過程は、第三の実施例と同様に(7)式で表現できる。
【0045】
このように軸ねじり抑制制御器における軸モデルを簡略化した場合には、第三の実施例ほど良好なオーバーシュートおよび軸振動の抑制効果は得られないが、設定パラメータ数の減少により使い勝手が向上する。
【0046】
次に、本発明の第二の実施の形態を説明する。図7は第五の実施例の適用例を示す概略構成図である。模式的に示すロープ式エレベータに本発明を適用する場合を説明する。
【0047】
図7において、101は乗りかご、102は乗客、103は乗りかご101を吊り上げるロープのバネ定数KF1、104は乗りかご101を吊り上げるロープのダンパ定数c1、105は乗りかご101を吊り上げるロープである。106はロープ101を駆動する駆動滑車、109はカウンタウェイト(重り)、107はカウンタウェイト109を吊り上げるロープのダンパ定数c2である。108はカウンタウェイト109を吊り上げるロープのバネ定数KF2、mcは乗りかご101の質量、mLは乗客全員の質量、x1は乗りかご101の移動距離、rsは駆動滑車106の半径である。
【0048】
このようなロープ式エレベータに本発明を適用する場合にも、第一の実施例と同様の考え方が適用できる。異なる点は、乗りかご101を吊り上げるロープ式エレベータは、軸のバネ定数に代わってロープ105のバネ定数KF1と、軸の粘性摩擦係数に代わってロープ105のダンパ定数c1が、負荷(乗りかご101)の縦方向振動の挙動に支配的となる。したがって、ロープの伸縮を抑制することが、軸ねじり抑制と同様に負荷の振動低減に効果を発揮する。
【0049】
図8は本実施例による電動機の位置制御装置のブロック図である。図において、115は電動機1の軸位置検出値θMを直線系の位置情報に換算するためのゲインであり、駆動滑車106の半径rsを大きさとする。116は電動機の速度ωMを直線系の速度情報に換算するためのゲインであり、駆動滑車106の半径rsを大きさとする。117はモデルにより推定された乗りかご101の推定移動距離x1_estを回転系に換算するためのゲインであり、駆動滑車106の半径rsの逆数を大きさとする。111はロープのバネ定数KF1を大きさとするゲイン、112はロープの粘性摩擦係数を大きさとするゲインである。113はゲイン111、112の出力和で算出されるロープが乗りかごに与える力を積分し、さらに乗りかごと乗客との質量和(mc+mL)で除算し、乗りかごの速度v1を推定する推定用負荷イナーシャモデルである。114は乗りかごの推定速度v1_estを積分し、乗りかご101の推定移動距離x1_estを算出する積分器である。
【0050】
以上に示した、電動機の軸位置検出値θMと電動機の速度検出値ωMから負荷の回転系に換算した位置推定値θL_estを求める制御ブロックは、(3)式の伝達関数で表すことができる。
【0051】
【数17】
【0052】
減算器16では電動機の軸位置指令値θM **から(3)式で求まる負荷の回転系換算の位置推定値θL_estを減ずることで、電動機の軸位置指令値θM **を与えた場合に発生するロープの伸縮量を求める。これに伸縮量フィードバックゲインk1を乗じた値が後述の位置指令補正値である。ロープの伸縮を抑制するように補正した補正後位置指令値θM *は、電動機の軸位置指令値θM **から前述の位置指令補正値を減ずることにより導出する。この電動機の軸位置指令値θM **と負荷軸の位置推定値θL_estとから、補正後位置指令値θM *を求める過程は前述の(4)式で表わされる。
【0053】
k1の値は0<k1<1の範囲内で設定することにより、ロープの伸縮抑制することが可能となる。構成上、k1の値が大きい程ロープ伸縮抑制効果は大きいが、位置指令値の立ち上がりを抑えることでロープ伸縮抑制を実現している関係上、位置決め時間が長くなる作用がある。従って、k1を調整する際には、オーバーシュート及び乗りかごの上下振動が許容レベルに収まる範囲内で可能な限り小さく設定するとよい。
【0054】
【発明の効果】
本発明の電動機の位置制御装置によれば、外乱抑制性能を低下することなく、急峻に変化する位置指令値が上位制御装置から入力された場合でも、オーバーシュート及びそれに続く軸振動を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第一の実施例を示す電動機の位置制御装置のブロック図。
【図2】本発明による電動機の位置制御装置の原理説明図。
【図3】本発明による第二の実施例を示す電動機の位置制御装置のブロック図。
【図4】本発明による第三の実施例を示す電動機の位置制御装置のブロック図。
【図5】本発明による第四の実施例を示す電動機の位置制御装置のブロック図。
【図6】本発明の第一の実施例の効果を示す説明図。
【図7】本発明の第五の実施例の適用例を示すロープ式エレベータの模試図。
【図8】本発明による第五の実施例を示す電動機の位置制御装置のブロック図。
【符号の説明】
1…電動機、2…電動機の軸位置検出器、3…軸ねじり抑制制御器、4…減算器、5…位置制御器、6…速度演算器、7…速度制御器、8…電流制御器、9…電力変換器、10…電流検出器、11…負荷軸の位置推定用バネ定数、12…負荷軸の位置推定用粘性摩擦係数、13…負荷軸の位置推定用負荷イナーシャモデル、14…積分器、15…軸ねじり量フィードバックゲイン、16…減算器、20…位置偏差演算器、21…速度偏差演算器、22…トルク電流偏差演算器、30…電動機1のイナーシャモデル、31…積分器、32…電動機1に接続された軸および負荷を表すブロック、33…減算器、34…軸のバネ定数、35…加算器、36…軸の粘性摩擦係数、37…減算器、38…負荷60のイナーシャモデル、39…減算器、40…積分器、41…減算器、50…軸ねじり速度フィードバックゲイン、51…減算器、60…負荷、θM **…電動機の軸位置指令値、θM *…軸ねじり補償後の電動機の軸位置指令値、θM…電動機の軸位置(検出値)、ωM *…電動機の速度指令値、ωM…電動機の速度(検出値)、Iq *…トルク電流指令値、Iq…トルク電流検出値、V*…変換器指令電圧値、θL_est…負荷軸の位置推定値、ωL_est…負荷軸の速度推定値、τM…電動機トルク、τS…軸トルク、τL…外乱トルク、τT…軸ねじりトルク、τF…粘性摩擦トルク、τS_est…推定軸トルク、τT_est…推定軸ねじりトルク、τF_est…推定粘性摩擦トルク。
Claims (13)
- 負荷軸またはロープ等の接続部材を介して負荷と結合した電動機を駆動する電力変換器と、位置指令値と前記電動機の位置検出値との偏差に応じて速度指令値を得る位置制御器と、前記速度指令値と電動機の速度検出値の偏差に応じてトルク電流指令値を得る速度制御器と、前記トルク電流指令値に従い前記電力変換器の出力電流を制御する電流制御器を備えた電動機の位置制御装置において、
前記位置検出値と前記速度検出値を負荷モデルに入力して得られる前記負荷軸または前記結合部材の位置推定値と前記位置指令値から、前記負荷軸の軸ねじり量または前記接続部材の伸縮量を推定し、この推定した量に応じて軸ねじり量または伸縮量を減少するべく前記位置指令値を補正することを特徴とする電動機の位置制御装置。 - 負荷軸を介して負荷と結合した電動機を駆動する電力変換器と、位置指令値と前記電動機の位置検出値との偏差に応じて速度指令値を得る位置制御器と、前記速度指令値と電動機の速度検出値の偏差に応じてトルク電流指令値を得る速度制御器と、前記トルク電流指令値に従い前記電力変換器の出力電流を制御する電流制御器を備えた電動機の位置制御装置において、
前記位置検出値と前記速度検出値を負荷モデルに入力して得られる前記負荷軸の位置推定値と前記位置指令値から前記負荷軸の軸ねじり量を推定し、この推定した量に応じて軸ねじり量を減少するべく前記位置指令値を補正することを特徴とする電動機の位置制御装置。 - 負荷軸を介して負荷と結合した電動機を駆動する電力変換器と、位置指令値と前記電動機の位置検出値との偏差に応じて速度指令値を得る位置制御器と、前記速度指令値と電動機の速度検出値の偏差に応じてトルク電流指令値を得る速度制御器と、前記トルク電流指令値に従い前記電力変換器の出力電流を制御する電流制御器を備えた位置制御装置において、
前記位置検出値を負荷モデルに入力して得られる負荷軸の位置推定値と前記位置指令値から軸ねじり量を推定し、この推定した量に応じて軸ねじり量を減少するべく前記位置指令値を補正することを特徴とする電動機の位置制御装置。 - ロープ等の接続部材を介して負荷と結合した電動機を駆動する電力変換器と、位置指令値と前記電動機の位置検出値との偏差に応じて速度指令値を得る位置制御器と、前記速度指令値と電動機の速度検出値の偏差に応じてトルク電流指令値を得る速度制御器と、前記トルク電流指令値に従い前記電力変換器の出力電流を制御する電流制御器を備えた位置制御装置において、
前記位置検出値と前記速度検出値を負荷モデルに入力して得られる前記結合部材の位置推定値と前記位置指令値から伸縮量を推定し、この推定した量に応じて伸縮量を減少するべく前記位置指令値を補正することを特徴とする電動機の位置制御装置。 - 請求項2において、
前記位置検出値と前記速度検出値を前記負荷モデルに入力して得られる負荷軸の速度推定値と前記位置制御器より出力される速度指令値から軸ねじり速度を推定し、この推定した軸ねじり速度に応じて軸ねじり速度を増加するべく前記速度指令値を補正することを特徴とする電動機の位置制御装置。 - 請求項3において、
前記位置検出値を前記負荷モデルに入力して得られる負荷軸の速度推定値と前記位置制御器より出力される速度指令値から軸ねじり速度を推定し、この推定した軸ねじり速度に応じて軸ねじり速度を増加するべく前記速度指令値を補正することを特徴とする電動機の位置制御装置。
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