JP2004187216A - ディジタルデータ放送受信システム及び方法並びにディジタルデータ放送受信プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制御部14は、RAM30及びフラッシュメモリ31を有するとともに、ディジタルデータを放送しているチャンネルを検索し、この検索によって得られた全てのチャンネルについて最新のディジタルデータがRAM30に格納されていなければ当該ディジタルデータをダウンロードしてRAM30に格納し、ディジタルデータを放送しているチャンネルが選局されると当該チャンネルのディジタルデータをRAM30から読み出す機能を有する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビ番組等にディジタルデータが付加されるチャンネル連動型と呼ばれるディジタルデータ放送受信システム等に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタルデータ放送には、テレビ番組やラジオ番組にデータが付加されるチャンネル連動型と呼ばれるデータ放送がある。このチャンネル連動型データ放送では、例えばスポーツ番組に各選手の経歴等のデータが付加されて放送され、ユーザがスポーツ番組を見ながら特定の選手の経歴等をリモコン操作で画面に表示できるようになっている。また、衛星には複数のトランスボンダ(電波中継器)が搭載され、一つのトランスボンダは複数のチャンネルから複数の番組を時分割多重化方式によって放送している(例えば下記特許文献1)。
【0003】
従来は、データ放送のあるチャンネルを選局してデータ放送のデータ(すなわちプログラム及び当該プログラムが参照するデータ)をダウンロードする際、過去にダウンロードしたことがあるデータであっても、選局するたびに毎回ダウンロードを行なっていた。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−230983号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術には次の問題があった。
【0006】
(1)データ放送のあるチャンネルを選局してから実際にデータ放送サービスが受けられるまでに、ダウンロードに要する待ち時間が発生する。特に、複数のチャンネルで同一のデータ放送サービスを提供している際(例えば複数のチャンネルの番組で同じ天気予報のサービスを提供しているなど)に、それらのチャンネル間で切換えを行なうと、その都度サービスが途切れてしまう。
【0007】
(2)ユーザに待ち時間を少なくデータ放送サービスを提供するには、頻繁にデータを送らなければならないので、伝送帯域を大きく取る必要がある。そのため、データ伝送帯域に応じて費用が発生するような送出システムでは、サービス提供に掛かるコストが上がってしまう。
【0008】
【発明の目的】
そこで、本発明の目的は、伝送帯域を大きくすることなく、ダウンロードに要する待ち時間を解消できる、ディジタルデータ放送受信システム等を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るディジタルデータ放送受信システムは、放送信号をチャンネル毎に受信する受信部と、受信部で受信された放送信号に基づき映像信号、音声信号及びディジタルデータを出力するデコード部と、受信部のチャンネルを切り換えるチャンネル切換部と、受信部、デコード部及びチャンネル切換部を含むシステム全体を制御する制御部とを備えたものである。そして、制御部は、記憶部を有するとともに、ディジタルデータを放送しているチャンネルを検索し、この検索によって得られたチャンネルについて最新のディジタルデータが記憶部に格納されていなければ当該ディジタルデータをダウンロードして記憶部に格納し、ディジタルデータを放送しているチャンネルが選局されると当該チャンネルのディジタルデータを記憶部から読み出す機能を有する。
【0010】
本発明に係るディジタルデータ放送受信システムの作用は、次のとおりである。受信可能な複数のチャンネルの中から、ディジタルデータを放送しているチャンネルを検索する。そして、ディジタルデータを放送している全てのチャンネルについて、最新のディジタルデータが既に記憶部に格納されているか否かを判断する。もし、最新のディジタルデータが記憶部に格納されていなければ、そのチャンネルのディジタルデータをダウンロードして記憶部に格納する。そして、ディジタルデータを放送しているチャンネルが選局されると、そのチャンネルのディジタルデータが記憶部から読み出されることにより、ダウンロードに起因する待ち時間が無いので、直ちにディジタルデータによるサービスが提供される。また、待ち時間を少なくするためにディジタルデータを頻繁に送る必要もないので、伝送帯域も今までどおりでよい。
【0011】
また、制御部は、ディジタルデータの放送が行なわれているチャンネルを検索する検索手段と、検索手段によって得られた全てのチャンネルについて最新のディジタルデータが記憶部に格納されているか否かを判断する判断手段と、判断手段によって記憶部に格納されていないと判断されたディジタルデータをダウンロードして記憶部に格納するダウンロード手段と、ディジタルデータを放送しているチャンネルが選局されると当該チャンネルのディジタルデータを記憶部から読み出す出力手段とを備えた、としてもよい。更に、ディジタルデータを放送しているチャンネルを検索する際に、PMT内のストリーム・タイプにディジタルデータ放送が定義されていると、そのチャンネルでディジタルデータを放送していると判断する、としてもよい。
【0012】
本発明に係るディジタルデータ放送受信方法は、放送信号をチャンネル毎に受信し、この受信された放送信号に基づき映像信号、音声信号及びディジタルデータを出力するものにおいて、ディジタルデータを放送しているチャンネルを検索し、この検索によって得られたチャンネルについて最新のディジタルデータが記憶部に格納されていなければ当該ディジタルデータをダウンロードして記憶部に格納し、ディジタルデータを放送しているチャンネルが選局されると当該チャンネルのディジタルデータを記憶部から読み出す、というものである。
【0013】
本発明に係るディジタルデータ放送受信プログラムは、ディジタルデータ放送受信システムに用いられる。このディジタルデータ放送受信システムは、放送信号をチャンネル毎に受信する受信部と、受信部で受信された放送信号に基づき映像信号、音声信号及びディジタルデータを出力するデコード部と、受信部のチャンネルを切り換えるチャンネル切換部と、受信部、デコード部及びチャンネル切換部を含むシステム全体を制御するとともに記憶部及びコンピュータを有する制御部と、を備えている。そして、本発明に係るディジタルデータ放送受信プログラムは、制御部のコンピュータを次の各手段として機能させる。ディジタルデータの放送が行なわれているチャンネルを検索する検索手段。検索手段によって得られた全てのチャンネルについて、最新のディジタルデータが記憶部に格納されているか否かを判断する判断手段。判断手段によって記憶部に格納されていないと判断されたディジタルデータを、ダウンロードして記憶部に格納するダウンロード手段。及び、ディジタルデータを放送しているチャンネルが選局されると、当該チャンネルのディジタルデータを記憶部から読み出す出力手段。
【0014】
換言すると、本発明は、チャンネル連動型データ放送において、ユーザが番組を視聴している間に、視聴(選局)しているチャンネルが属するトランスポンダ内からデータ放送が行なわれているチャンネルをバックグラウンドで検索し、見つかったチャンネルに連動して送出されているデータをキャッシュ領域に保存するものである。これによって、データ放送が送出されているチャンネルをユーザが最初に選局した時に、キャッシュ領域からデータを読み出すことができるので、ユーザがデータ放送チャンネルを選局した後に短時間でデータ放送サービスを受けることができる。また、送出側においても、サービス提供の待ち時間を減らすためにデータを頻繁に送る必要がないので、データ伝送帯域を低く抑えることができ、これによりサービス提供に掛かるコストを削減することを可能とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るディジタルデータ放送受信システムの実施形態を、図面に基づき説明する。ただし、本発明に係るディジタルデータ放送受信方法及びディジタルデータ放送受信プログラムは、本発明に係るディジタルデータ放送受信システムに用いられているので、以下の実施形態を説明する中で同時に説明する。
【0016】
図1は、本発明に係るディジタルデータ放送受信システムの一実施形態を示すブロック図である。以下、この図面に基づき説明する。
【0017】
本実施形態のディジタルデータ放送受信システム10は、放送信号をチャンネル毎に受信する受信部11と、受信部11で受信された放送信号に基づき映像信号、音声信号及びディジタルデータを出力するデコード部12と、受信部11のチャンネルを切り換えるチャンネル切換部13と、受信部11、デコード部12及びチャンネル切換部13を含むシステム全体を制御する制御部14と、を備えたCSディジタル放送受信システムである。そして、制御部14は、記憶部としてのRAM30及びフラッシュメモリ31を有するとともに、ディジタルデータを放送しているチャンネルを検索し、この検索によって得られたチャンネルについて最新のディジタルデータがRAM30に格納されていなければ当該ディジタルデータをダウンロードしてRAM30に格納し、ディジタルデータを放送しているチャンネルが選局されると当該チャンネルのディジタルデータをRAM30から読み出す機能を有する。
【0018】
受信部11は、アンテナ21及びチューナ22を備えている。アンテナ21は、CSデータ放送の放送電波を受信する。チューナ22は、ユーザが希望するチャンネルを選局してRF(Radio Frequency)信号を内部処理用のIF(Intermediate Frequency)に変換する。なお、チューナ22は、例えばユーザによる選局用とバックグラウンドでの選局用との二つで構成してもよい。
【0019】
デコード部12は、復調及び復号器23、誤り訂正器24及びトランスポートデコーダ25を備えている。復調及び復号器23は、放送側で変調した変調方式に応じて、IFに変換された信号を復調/復号する。誤り訂正器24は、受信した放送データの誤りを訂正する。トランスポートデコーダ25は、誤り訂正器24から出力されたトランスポート・ストリームデータを、音声信号26、映像信号27及びディジタルデータ28に分ける。
【0020】
制御部14は、CPU29、RAM30、フラッシュメモリ31、ROM32、及びシステムバス34を備えている。CPU29は、システム全体の制御を司る。システムバス34は、コンピュータ内部のシステムバスである。
【0021】
RAM30は、主記憶装置として、CPU29の制御や演算の際に一時的にデータを格納するとともに、復号されたデータ放送のディジタルデータを記憶しておく。また、CSデータ放送電波で送出されたアプリケーションを、RAM30は、ロードする。更に、CSデータ放送からダウンロードしたアプリケーション及び当該アプリケーションが参照するダウンロードデータを、一時的に保存しておくキャッシュ領域としても利用する。
【0022】
フラッシュメモリ(Flash Memory)31は、受信システムの電源を切る際に、RAM30のキャッシュ領域に格納しておいたアプリケーション及び当該アプリケーションが参照するデータを保存し、逆に電源を入れた際に保存しておいた内容をRAM30のキャッシュ領域へ書き込む。このフラッシュメモリ31は、補助記憶装置として利用されるものであり、システムの電源がOFFになってもデータ記憶を保持できるハードディスク等の高速アクセス可能なデバイスでも代用できる。
【0023】
ROM32には、ディジタルデータの放送が行なわれているチャンネルを検索する検索手段41、検索手段41によって得られた全てのチャンネルについて最新のディジタルデータがRAM30に格納されているか否かを判断する判断手段42、判断手段42によってRAM30に格納されていないと判断されたディジタルデータをダウンロードしてRAM30に格納するダウンロード手段43、及び、ディジタルデータを放送しているチャンネルが選局されると当該チャンネルのディジタルデータをRAM30から読み出す出力手段44として、CPU29を機能させるためのディジタルデータ放送受信プログラムが記憶されている。これ以外にも、多くのデータ処理手段としてCPU29を機能させるためのコンピュータプログラムが、ROM32に記憶されている。
【0024】
チャンネル切換部13は、制御部14からの制御信号を受けてチャンネル切換信号33を出力することにより、チューナ22を制御して所望のチャンネルに合わせる。
【0025】
次に、制御部14の動作の概要を説明する。まず、受信部11で受信可能な複数のチャンネルの中から、ディジタルデータを放送しているチャンネルをチャンネル切換部13及びデコード部12を使って検索する。そして、ディジタルデータを放送している全てのチャンネルについて、最新のディジタルデータが既にRAM30に格納されているか否かを判断する。もし、最新のディジタルデータがRAM30に格納されていなければ、そのチャンネルのディジタルデータをデコード部12を介してダウンロードしてRAM20に格納する。そして、ディジタルデータを放送しているチャンネルがリモコン(図示せず)などを介してユーザ(視聴者)に選局されると、そのチャンネルのディジタルデータをRAM20から読み出す。これにより、ダウンロードに起因する待ち時間が無いので、直ちにディジタルデータによるサービスが提供される。
【0026】
図2及び図3は、図1における制御部の動作の一例を示すフローチャートである。以下、図1乃至図3に基づき、制御部の動作を詳しく説明する。なお、これ以降の説明では、ディジタルデータを単に「データ」と略する。
【0027】
データ放送受信システム10でユーザが視聴したいチャンネルを選局すると(ステップ101)、選局されたチャンネルにデータ放送があるか否かを調べる(ステップ102)。データ放送がある場合には、そのチャンネルから送出されているデータ放送のデータがキャッシュ領域に存在するか否かを調べ(ステップ103)、キャッシュ領域上にデータが無い場合はデータをダウンロードして当該キャッシュ領域に格納し(ステップ105)、格納したデータをキャッシュ領域から読み込んで(ステップ106)、データ放送画面を表示する(ステップ107)。ステップ105でキャッシュ領域にダウンロードしたデータは、次回、同じチャンネルが選局された際に利用される。
【0028】
一方、ステップ103でキャッシュ領域上にデータがある場合は、キャッシュ領域にあるデータのバージョンと送出されているデータ(以下「送出データ」という。)のバージョンとを比較し(ステップ104)、送出データのバージョンの方が新しければ当該データをダウンロードしてキャッシュ領域に格納し(ステップ105)、格納したデータをキャッシュ領域から読み込んで(ステップ106)、データ放送画面を表示する(ステップ107)。送出データのバージョンがキャッシュ領域に格納してあるデータのバージョンよりも新しくなければ、キャッシュ領域から当該データを読み込んで(ステップ106)、データ放送画面を表示する(ステップ107)。
【0029】
データ放送画面を表示した後は、そのチャンネルのデータ放送に関する処理を行ないながら、ステップ102でデータ放送が無い場合と同様に以下の処理を行なう。
【0030】
現在選局しているチャンネルが属するトランスポンダにおいて他のチャンネルを送出しているか否かを調べ(ステップ108)、送出している場合にはそのチャンネルにデータ放送があるか否かを調べる(ステップ109)。データ放送がある場合には、そのチャンネルから送出されているデータ放送のデータがキャッシュ領域に存在するか否かを調べ(ステップ110)、キャッシュ領域上にデータが無い場合は、データをダウンロードしてキャッシュ領域に格納する(ステップ113)。
【0031】
一方、キャッシュ領域上にデータがある場合は、キャッシュ領域にあるデータのバージョンと送出データのバージョンとを比較し(ステップ112)、送出データのバージョンの方が新しければ当該データをダウンロードしてキャッシュ領域に格納する(ステップ113)。送出データのバージョンがキャッシュ領域に格納してあるデータのバージョンよりも新しくなければ、ステップ108に戻って他にチャンネルがあるか否かを調べる。ここで、受信中のトランスポンダに他に調べるチャンネルが無くなると、キャッシング処理が終了する。
【0032】
このようにして、データ放送が送出されているチャンネルをユーザが最初に選局した時から短時間で、データ放送サービスを受けることができる。これに加え、データ伝送帯域を低く抑えることで、サービス提供に掛かるコストを削減することを可能にする。
【0033】
図4は、図1のディジタルデータ放送受信システムで用いられるキャッシュ管理情報の一例を示す図表である。以下、この図面に基づき説明する。
【0034】
「チャンネル数」はキャッシュ領域にダウンロードしたデータを格納したチャンネルの数、「チャンネル番号」はデータをダウンロードした際に選局していたチャンネル番号、「属性」はそのチャンネルに流れているデータ放送の各データの属性(アプリケーションプログラム、データなど)、サイズは各データのサイズ、「格納先頭アドレス」は各データを格納したキャッシュ領域上の先頭アドレス、「バージョン」はデータ放送の各データごとに付けられたバージョンである。
【0035】
図5[1]は、ディジタル放送で用いられるMPEG2システムのデータ構成として定義されているPAT(Program Association Table)の構造骨子を示す図表である。図5[2]は、ディジタル放送で用いられるMPEG2システムのデータ構成として定義されているPMT(Program Map Table)の構造骨子を示す図表である。いずれも公知技術である。
【0036】
図6及び図7は、図1における制御部の動作の一例を示すフローチャートである。以下、図2乃至図7に基づき、制御部の動作を更に具体的に説明する。
【0037】
図6及び図7は、指定したチャンネル番号にデータ放送があるか否かを調査するためのシーケンスを示している。ここでは、データ放送の有無を示す情報として、図5[2]に示すPMT内の「ストリーム・タイプ」に「データ放送」が定義されていると、そのチャンネルにデータ放送があると判断することにする。
【0038】
例えば、ユーザが200Chを選局した場合(ステップ101)、200Chにデータ放送が送出されているか否かを調べる(ステップ102)。200Chにデータ放送が送出されているか否かは、図6及び図7に示すように、現在受信しているトランスポンダのPAT(図5[1])を受信し(ステップ201)、そこに記述されている「プログラム番号」を取得して(ステップ203)、これが200Chであると(ステップ204)、PMTを取得するために必要なPID(Packet Identifier)情報を得るため「プログラム・マップ・PID」の値を取得する(ステップ301)。このPID情報を使ってPMT(図5[2])を受信し(ステップ302)、そのチャンネルに流れているストリームの「ストリーム・タイプ」を取得する(ステップ304)。この「ストリーム・タイプ」が「データ放送」を意味する値か否かを調べると(ステップ305)、データ放送が送出されているか否かがわかる。
【0039】
200Chにデータ放送が流れている場合には、キャッシュ管理情報(図4)を用いて、キャッシュ領域上に200Chのデータが格納されているか否かを調べる(ステップ103)。そのデータがキャッシュ領域に格納されていなければ、データ放送を受信してダウンロードしたデータをキャッシュ領域に格納する。その後、キャッシュ管理情報の「チャンネル数」をインクリメントし、「チャンネル番号」に200Chを追加し、受信したデータの内容に従って「属性」、「格納先頭アドレス」、「サイズ」及び「バージョン」の各フィールドを埋めて、キャッシュ管理情報を更新する(ステップ105、図4)。更新終了後に、キャッシュ領域からデータ放送のプログラム及び当該プログラムが参照するデータを読込み(ステップ106)、プログラムを起動させてデータ放送画面を表示させる(ステップ107)。
【0040】
一方、ステップ103にてキャッシュ領域にデータが格納されていれば、送出データのバージョンとキャッシュ管理情報の「バージョン」(図4)とを比較し(ステップ104)、送出データの方が新しければ、前述のようにデータ放送のデータを受信してキャッシュ領域に格納した後にキャッシュ管理情報を更新し、キャッシュ領域からデータを受信してデータ放送画面を表示させる。
【0041】
その一方、送出データがキャッシュ領域上のデータよりも新しいバージョンでなければ、キャッシュ管理情報の内容を参照してRAM30(図1)上に予め確保したキャッシュ領域上のアドレス0x80040000から198400バイトをプログラムとしてプログラム領域にロードした後に当該プログラムを起動し、データ1及びデータ2を当該プログラムへデータとして渡す(ステップ106、図4)。すると、そのプログラムがデータ放送画面を表示する(ステップ107)。
【0042】
また、ユーザが400Chを選局した場合、200Chを選局した場合と同様に400Chにデータ放送が送出されているか否かを調べ(ステップ102)、データ放送が送出されていないと以下に述べる処理をバックグラウンドにて行なう。まず、選局したチャンネルにデータ放送が送出されているか否かにかかわらず、放送番組又はデータ放送画面をユーザが視聴している間、データ放送が流れているチャンネルをユーザが意識しないところで検出することにより、データ放送のデータをキャッシングする。そのため、次の処理を行なう。
【0043】
現在受信しているトランスポンダから送出されている全チャンネルにおいてデータ放送の有無を調べるため、図6及び図7に示す手順を用いる(ステップ107、108)。そして、注目したチャンネルにデータ放送が無ければ、次のチャンネルについてデータ放送の有無を調べる。一方、データ放送があれば、キャッシュ管理情報(図4)を用いて、キャッシュ領域上に注目したチャンネルのデータが格納されているか否かを調べる(ステップ110)。キャッシュ領域に格納されていなければ、データ放送を受信してダウンロードした各データをキャッシュ領域に格納した後、キャッシュ管理情報を更新した後(ステップ111)、ステップ108に戻る(この場合は、キャッシングのみでデータ放送画面の表示は行なわない)。
【0044】
その一方、ステップ110にてキャッシュ領域にデータが格納されていれば、送出データのバージョンとキャッシュ管理情報の「バージョン」とを比較し(ステップ112)、送出データの方が新しければ、データ放送のデータを受信してキャッシュ領域に格納した後にキャッシュ管理情報を更新する。送出データがキャッシュ上のデータよりも新しいバージョンでなければ、ステップ108に戻る。
【0045】
なお、本発明は、言うまでもなく、上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態では、キャッシュ領域及びキャッシュ管理情報保存先をRAM30(図1)上に確保している。しかし、これに限らず、ディジタルデータ放送受信システムの電源OFF時に、不揮発性の補助記憶装置(図1のフラッシュメモリ31やハードディスク装置などの高速アクセス可能なもの)にキャッシュ領域の内容を記憶させ、電源ON時にその内容をキャッシュに戻す、としてもよい。この場合は、電源OFFするまでにキャッシュしていたデータを利用することが可能となる。
【0046】
【発明の効果】
本発明に係るディジタルデータ放送受信システム等によれば、ディジタルデータを放送しているチャンネルを検索し、この検索によって得られたチャンネルについて最新のディジタルデータが記憶部に格納されていなければ当該ディジタルデータをダウンロードして記憶部に格納し、ディジタルデータを放送しているチャンネルが選局されると当該チャンネルのディジタルデータを記憶部から読み出すことにより、ダウンロードに起因する待ち時間を解消できるので、直ちにディジタルデータによるサービスを提供できる。つまり、ユーザがダウンロード時間を待つ必要がないので、操作性を向上できる。しかも、待ち時間を少なくするためにディジタルデータを頻繁に送る必要がないので、伝送帯域も大きくする必要がない。
【0047】
換言すると、本発明によれば、現在受信しているトランスポンダから送出されているチャンネルにおいて、データ放送が流れているチャンネルをユーザに意識されずに探し出して、そのデータ放送で送出されているデータ(アプリケーションプログラム及び当該プログラムが参照するデータ)をダウンロードしてキャッシュ領域に格納しておくため、データ放送のあるチャンネルをユーザが選局した時にデータをダウンロードするための待ち時間を、無くすことができる。
【0048】
したがって、データ放送のあるチャンネルをユーザが選局した時に、データ放送サービスを利用できるまでの時間を短縮できる。特に、データ放送サービスを提供する事業者が複数のチャンネルにて同一のサービスを提供している際、それらのチャンネル間でチャンネル切換えを行なった時に、サービスが途切れないことはユーザにとって好ましい。また、データ伝送帯域に応じて費用が発生するような送出システムにおいて、データ送出に掛かるコストを削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディジタルデータ放送受信システムの一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1における制御部の動作の一例(その1)を示すフローチャートである。
【図3】図1における制御部の動作の一例(その2)を示すフローチャートである。
【図4】図1のディジタルデータ放送受信システムで用いられるキャッシュ管理情報の一例を示す図表である。
【図5】図5[1]はディジタル放送で用いられるMPEG2システムのデータ構成として定義されているPATの構造骨子を示す図表である。図5[2]はディジタル放送で用いられるMPEG2システムのデータ構成として定義されているPMTの構造骨子を示す図表である。
【図6】図1における制御部の動作の一例(その3)を示すフローチャートである。
【図7】図1における制御部の動作の一例(その4)を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 ディジタルデータ放送受信システム
11 受信部
12 デコード部
13 チャンネル切換部
14 制御部
30 RAM(記憶部)
31 フラッシュメモリ(記憶部)
41 検索手段
42 判断手段
43 ダウンロード手段
44 出力手段
Claims (7)
- 放送信号をチャンネル毎に受信する受信部と、この受信部で受信された放送信号に基づき映像信号、音声信号及びディジタルデータを出力するデコード部と、前記受信部のチャンネルを切り換えるチャンネル切換部と、前記受信部、前記デコード部及び前記チャンネル切換部を含むシステム全体を制御する制御部と、を備えたディジタルデータ放送受信システムにおいて、
前記制御部は、記憶部を有するとともに、前記ディジタルデータを放送しているチャンネルを検索し、この検索によって得られたチャンネルについて最新の前記ディジタルデータが前記記憶部に格納されていなければ当該ディジタルデータをダウンロードして当該記憶部に格納し、前記ディジタルデータを放送しているチャンネルが選局されると当該チャンネルのディジタルデータを前記記憶部から読み出す機能を有する、
ことを特徴とするディジタルデータ放送受信システム。 - 前記制御部は、前記ディジタルデータの放送が行なわれているチャンネルを検索する検索手段と、この検索手段によって得られた全てのチャンネルについて最新の前記ディジタルデータが前記記憶部に格納されているか否かを判断する判断手段と、この判断手段によって前記記憶部に格納されていないと判断された前記ディジタルデータをダウンロードして当該記憶部に格納するダウンロード手段と、前記ディジタルデータを放送しているチャンネルが選局されると当該チャンネルのディジタルデータを前記記憶部から読み出す出力手段とを備えた、
請求項1記載のディジタルデータ放送受信システム。 - 前記ディジタルデータを放送しているチャンネルを検索する際に、PMT(Program Map Table)内のストリーム・タイプにディジタルデータ放送が定義されていると、そのチャンネルでディジタルデータを放送していると判断する、
請求項1又は2記載のディジタルデータ放送受信システム。 - 放送信号をチャンネル毎に受信し、この受信された放送信号に基づき映像信号、音声信号及びディジタルデータを出力する、ディジタルデータ放送受信方法において、
ディジタルデータを放送しているチャンネルを検索し、この検索によって得られたチャンネルについて最新の前記ディジタルデータが記憶部に格納されていなければ当該ディジタルデータをダウンロードして当該記憶部に格納し、前記ディジタルデータを放送しているチャンネルが選局されると当該チャンネルのディジタルデータを前記記憶部から読み出す、
ことを特徴とするディジタルデータ放送受信方法。 - 前記ディジタルデータを放送しているチャンネルを検索する際に、PMT(Program Map Table)内のストリーム・タイプにディジタルデータ放送が定義されていると、そのチャンネルでディジタルデータを放送していると判断する、
請求項4記載のディジタルデータ放送受信方法。 - 放送信号をチャンネル毎に受信する受信部と、この受信部で受信された放送信号に基づき映像信号、音声信号及びディジタルデータを出力するデコード部と、前記受信部のチャンネルを切り換えるチャンネル切換部と、前記受信部、前記デコード部及び前記チャンネル切換部を含むシステム全体を制御するとともに記憶部及びコンピュータを有する制御部と、を備えたディジタルデータ放送受信システムに用いられ、
前記ディジタルデータの放送が行なわれているチャンネルを検索する検索手段、この検索手段によって得られた全てのチャンネルについて最新の前記ディジタルデータが前記記憶部に格納されているか否かを判断する判断手段、この判断手段によって前記記憶部に格納されていないと判断された前記ディジタルデータをダウンロードして当該記憶部に格納するダウンロード手段、及び、前記ディジタルデータを放送しているチャンネルが選局されると当該チャンネルのディジタルデータを前記記憶部から読み出す出力手段として、
前記コンピュータを機能させるためのディジタルデータ放送受信プログラム。 - 前記ディジタルデータを放送しているチャンネルを検索する際に、PMT(Program Map Table)内のストリーム・タイプにディジタルデータ放送が定義されていると、そのチャンネルでディジタルデータを放送していると判断する、
請求項6記載のディジタルデータ放送受信プログラム。
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