JP2004186987A - 遠隔監視装置及びこれを用いた遠隔監視システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】監視カメラ2によって撮像された映像データ及びマイク3から入力された音声データの両データの同期を取って映像・音声無線通信制御部1eにより配信し、一方、各種センサまたは計測機器4から入力された計測データを映像データ及び音声データとの同期を取って計測無線通信制御部1gにより配信すると共に、計測無線通信制御部1gは、計測データを基にして重点監視領域を割り出すように構成され、監視カメラ制御部1hは、割り出された重点監視領域を撮像するように監視カメラを制御するようにした。
【選択図】 図1
Description
【産業上の利用分野】
この発明は、道路・河川・電力関連施設などの設備や災害の監視制御を目的とした、可搬型もしくは簡易設置型の遠隔監視装置及びこれを用いた遠隔監視システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の遠隔監視処理方式では、監視施設内の定められた領域の監視映像を入力する監視カメラ及びマイクから入力された映像、音声データは、通信回線を介して同期データとして配信され、一方、監視領域に設置された各種センサまたは計測機器によって入力される計測データは、映像・音声とは非同期で通信回線を介して配信される。配線先の各表示・データ解析端末では、配信された映像・音声の同期データを再生し、監視領域内の定められた監視映像と音声を確認する。また、計測データをもとにした計測データ解析処理や解析グラフなどの表示を行なう。
【0003】
特許文献1には、プラントのセンサのプロセス量をネットワークを介して、及び映像データを無線通信及びネットワークを介して、プラント監視支援計算機に伝送するものが紹介されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−182740号公報(第4〜5頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の遠隔監視処理方式は、前述のように構成されているので、有線による通信インフラ設備構築などシステムコストが増大し、監視装置の設置エリアが制限されることで、細部に渡る監視映像を提供することができなかった。
また、映像・音声データを処理する装置と、各種センサまたは計測機器の計測データを処理する装置が別々に構成されているため、計測データをもとにした映像・音声データ入力の制御や、映像・音声データをもとにした計測データ処理の制御をリアルタイムに行なうことができず、状況に応じた映像・音声による現場状況の正確な把握や、現場に設置された各種計測器からの情報を明確に伝達することができなかった。
また、特許文献1のプラント監視支援装置でも、プロセス量と、映像データとは、別々に伝送されていた。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、第1の目的は、各種センサまたは計測機器からの計測データをもとに映像・音声データ取得制御や通信帯域制御をリアルタイムに行うことで、状況に応じた映像・音声による現場状況の正確な把握を行なうことができる遠隔監視装置を得るものである。
また、第2の目的は、映像・音声からの情報で各種センサまたは計測機器の調整・制御を行なうようにした遠隔監視装置を得るものである。
また、第3の目的は、そのような遠隔監視装置を用いた遠隔監視システムを得るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係わる遠隔監視装置においては、監視領域に配置された監視カメラによって撮像された映像データ及び監視領域に配置されたマイクから入力された音声データの両データの同期を取って無線通信により配信する映像・音声無線通信制御部、監視領域に配置されたセンサ類から入力された計測データを映像データ及び音声データとの同期を取って無線通信により配信する計測無線通信制御部、及び監視カメラを制御する監視カメラ制御部を備え、計測無線通信制御部は、計測データを基にして重点監視領域を割り出すように構成され、監視カメラ制御部は、計測無線通信制御部によって割り出された重点監視領域を撮像するように監視カメラを制御するものである。
また、この発明に係わる遠隔監視システムにおいては、遠隔監視装置、この遠隔監視装置と無線通信するように構成され、遠隔監視装置から配信された映像データと音声データと計測データとをネットワークを介して配信する無線通信基地局、及びこの無線通信基地局によってネットワークを介して配信される映像データと音声データと計測データとを蓄積すると共に表示・データ解析端末に配信する蓄積・配信装置を備えたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による遠隔監視システムを示すブロック構成図である。
図1において、可搬型もしくは簡易設置型の遠隔監視装置1は、監視カメラ装置2から入力された映像、マイク3から入力された音声及び各種センサまたは計測機器4(センサ類)から入力された計測データを処理し、無線通信で、無線通信基地局5へ配信を行なう。無線通信基地局5は、遠隔監視装置1から配信された映像、音声、計測データを、通信回線6を介して蓄積・配信装置7に転送する。蓄積・配信装置7は、無線通信基地局5から転送された映像、音声、計測データを蓄積し、表示・データ解析端末8へ配信する。表示・データ解析端末8は、蓄積・配信装置7から配信される映像・音声データを再生すると共に、映像・音声データと同期した計測データを表示、解析する。
【0009】
次に、遠隔監視装置1の内部構成を説明する。
映像A/D部1aは、監視カメラ2からのアナログ映像をデジタルに変換する。映像エンコーダ処理部1bは、映像A/D部1aで変換されたデジタル映像データを圧縮する。音声A/D部1cは、マイク3から入力されるアナログ音声をデジタルに変換する。音声エンコーダ部1dは、音声A/D部1cで変換されたデジタル音声データを圧縮する。映像・音声無線通信制御部1eは、映像エンコーダ部1b及び音声エンコーダ部1dからの双方の圧縮データの時間整合を取り、計測データと同期を取って無線通信基地局5へ配信する。計測A/D部1fは、各種センサまたは計測機器4からの各種入力信号をデジタルデータに変換する。計測無線通信制御部1gは、計測A/D部1fで変換されたデジタル計測データを映像・音声と同期を取って無線通信基地局5へ配信すると共に、計測データの解析を行ない、その結果から所望の監視カメラ2への制御指示を行なう。監視カメラ制御部1hは、計測無線通信制御部1gからの監視カメラ制御指示に従って、監視カメラ2へ制御信号を送信する。
【0010】
次に、動作について説明する。
監視カメラ2で監視施設内の監視映像を入力する。監視カメラ2から入力されたアナログ映像信号は、遠隔監視装置1内の映像A/D部1aでデジタルデータに変換され、映像エンコーダ処理部1bでデータ圧縮される。また、マイク3から入力されたアナログ音声信号は、音声A/D部1cでデジタル変換され、音声エンコーダ処理部1dでデータ圧縮される。さらに、映像・音声無線通信制御部1eにて映像、音声の圧縮データを入力された時間順に整列し、無線通信基地局5へ映像・音声の同期データを無線で送信する。
【0011】
一方、各種センサまたは計測機器4から入力された計測データは、計測A/D1fでデジタルデータに変換され、計測無線通信制御部1gで映像・音声データとの時間を合わせ、無線通信基地局5へ映像・音声データと共に無線で送信される。また、計測無線通信制御部1gでは、入力された各種計測データを解析・処理し、その結果をもとに監視カメラ2で監視する必要がある領域(重点監視領域)を特定し、その領域内の対象となる監視カメラ2を抽出し、監視カメラ2の画角、ズーム等の調整情報を生成する。計測無線通信制御部1gで生成された各種監視カメラ制御情報は、監視カメラ制御部1hを経由して、対象となる監視カメラ2へ制御信号が送信される。対象となる監視カメラ2が、自身の遠隔監視装置1内のものである場合は、監視カメラ制御部1hから直接カメラ制御信号が監視カメラ2へ送信され、他の遠隔監視装置1内の監視カメラ2の場合は、計測無線通信制御部1gから無線通信基地局5を経由して他の遠隔監視装置1へ監視カメラ2制御情報が送信され、対象となる監視カメラ2が自動的に調整される。
【0012】
以上のように、実施の形態1によれば、各種センサまたは計測機器からの計測データから計測無線通信制御部で異常の発生している監視領域を割り出し、その監視領域内に設置している遠隔監視装置に接続された監視カメラの制御を行ない、即座に重点監視ポイントの映像を表示するため、監視が必要なポイントの割り出しを行なう手間が省け、リアルタイムに監視が必要なポイントの映像を得ることができ、緊急時の初動活動として、精度の高い監視情報を提供することができる。
【0013】
実施の形態2.
図2は、この発明の実施の形態2による遠隔監視システムを示すブロック構成図である。
図2において、1〜8は図1におけるものと同一のものである。
【0014】
次に、遠隔監視装置1の内部構成について説明する。
1a〜1fは図1におけるものと同一のものである。計測無線通信制御部1gは、計測A/D部1fで変換されたデジタル計測データを映像・音声と同期を取って無線通信基地局5へ配信すると共に、以降の計測データ量を予測し、計測データで必要とする通信帯域の算出を行なう。通信帯域制御部1iは、計測無線通信制御部1gからの計測データで必要とする通信帯域情報をもとに、映像エンコーダ処理部1b及び音声エンコーダ処理部1dに対して、それぞれの配信で使用する通信帯域を制御する。
【0015】
次に、動作について説明する。
監視カメラ2で監視施設内の監視映像を入力する。監視カメラ2から入力されたアナログ映像信号は、遠隔監視装置1内の映像A/D部1aでデジタルデータに変換され、映像エンコーダ処理部1bでデータ圧縮される。また、マイク3から入力されたアナログ音声信号は、音声A/D部1cでデジタル変換され、音声エンコーダ処理部1dでデータ圧縮される。さらに、映像・音声無線通信制御部1eにて映像、音声の圧縮データを入力された時間順に整列し、無線通信基地局5へ映像・音声の同期データを無線で送信する。
【0016】
一方、各種センサまたは計測機器4から入力された計測データは、計測A/D部1fでデジタルデータに変換され、計測無線通信制御部1gで映像・音声データとの時間を合わせ、無線通信基地局5へ映像・音声データと共に無線で送信する。
また、計測無線通信制御部1gでは、入力した各種計測データを解析・処理し、その結果をもとに以降の計測データで必要な通信帯域を割り出し、この情報を通信帯域制御部1iへ送信する。通信帯域制御部1iでは、計測無線通信制御部1gからの計測データの通信帯域情報と遠隔監視装置1に割り当てられている通信帯域から映像及び音声配信に割り当てる通信帯域を算出し、映像エンコーダ処理部1b及び音声エンコーダ処理部1dに対して通信帯域制御を指示する。通信帯域制御を指示された映像エンコーダ処理部1b及び音声エンコーダ処理部1dは、各エンコード処理で指示された通信帯域内に抑えるように映像・音声各データの圧縮率を制御し、データを送信する。
【0017】
以上のように、実施の形態2によれば、計測無線通信制御部1gからの計測データの通信帯域情報をもとに、映像及び音声配信に割り当てる通信帯域を割り出し、映像・音声の通信帯域を抑制し、常に遠隔監視装置1に割り当てられた通信帯域内で映像・音声・計測データを送信することができるため、割り当てられた通信帯域をオーバーして各種データ化けや欠落が発生することなく、計測データの信頼性を向上できると共に、計測データに同期した映像・音声データも欠落することなく送信することができる。
【0018】
実施の形態3.
図3は、この発明の実施の形態3による遠隔監視システムを示すブロック構成図である。
図3において、1〜8は図1におけるものと同一のものである。
【0019】
次に、遠隔監視装置1の内部構成について説明する。
1a〜1fは図1におけるものと同一のものである。計測無線通信制御部1gは、計測A/D部1fで変換されたデジタル計測データを映像・音声と同期を取って無線通信基地局5へ配信すると共に、計測データを文字データまたは、グラフデータに変換する。映像データ変換部1jは、計測無線通信制御部1gからの文字データまたはグラフデータを映像情報に変換し、映像エンコーダ部1bへ変換データを送信する。
【0020】
次に、動作について説明する。
監視カメラ2で監視施設内の監視映像を入力する。監視カメラ2から入力されたアナログ映像信号は、遠隔監視装置1内の映像A/D部1aでデジタルデータに変換され、映像エンコーダ処理部1bでデータ圧縮される。また、マイク3から入力されたアナログ音声信号は、音声A/D部1cでデジタル変換され、音声エンコーダ処理部1dでデータ圧縮される。さらに、映像・音声無線通信制御部1eにて映像、音声の圧縮データを入力された時間順に整列し、無線通信基地局5へ映像・音声の同期データを無線で送信する。
【0021】
一方、各種センサまたは計測機器4から入力された計測データは、計測A/D部1fでデジタルデータに変換され、計測無線通信制御部1gで映像・音声データとの時間を合わせ、無線通信基地局5へ映像・音声データと共に無線で送信する。また、計測無線通信制御部1gでは、入力した各種計測データを解析・処理し、その結果を文字データまたはグラフデータとして生成し、映像データ変換部1jへ入力される。映像データ変換部1jでは、入力された文字データまたはグラフデータを映像データに変換し、映像エンコーダ部1bへ送信され、監視カメラ2からの入力映像に計測データの情報が文字またはグラフ表示で付加される。
【0022】
以上のように、実施の形態3によれば、計測無線通信制御部1gからの計測情報の文字またはグラフデータをもとに映像データ変換部1jで映像情報に変換し、監視カメラ2から入力される映像と共に計測データを文字またはグラフ表示させることができるため、監視カメラからの監視映像と計測データの変化を同時に表示・蓄積することができ、映像・音声・計測各種データの相互状態を把握することができるなど、遠隔監視情報での状況判断がより正確に行うことができる。
【0023】
実施の形態4.
図4は、この発明の実施の形態4による遠隔監視システムを示すブロック構成図である。
図4において、1〜8は図1におけるものと同一のものである。
【0024】
次に、遠隔監視装置1の内部構成について説明する。
1a〜1fは図1におけるものと同一のものである。計測無線通信制御部1gは、計測A/D部1fで変換されたデジタル計測データを映像・音声と同期を取って無線通信基地局5へ配信すると共に、計測データを音声データに変換する。音声データ変換部1kは計測無線通信制御部1gからの音声データを音声エンコーダの音声フォーマット(所定フォーマット)の音声情報に変換し、音声エンコーダ部1dへ変換データを送信する。
【0025】
次に、動作について説明する。
監視カメラ2で監視施設内の監視映像を入力する。監視カメラ2から入力されたアナログ映像信号は、遠隔監視装置1内の映像A/D部1aでデジタルデータに変換され、映像エンコーダ処理部1bでデータ圧縮される。また、マイク3から入力されたアナログ音声信号は、音声A/D部1cでデジタル変換され、音声エンコーダ処理部1dでデータ圧縮される。さらに、映像・音声無線通信制御部1eにて映像、音声の圧縮データを入力された時間順に整列し、無線通信基地局5へ映像・音声の同期データを無線で送信する。
【0026】
一方、各種センサまたは計測機器4から入力された計測データは、計測A/D部1fでデジタルデータに変換され、計測無線通信制御部1gで映像・音声データとの時間を合わせ、無線通信基地局5へ映像・音声データと共に無線で送信する。また、計測無線通信制御部1gでは、入力された各種計測データを解析・処理し、その結果を音声データとして生成し、音声データ変換部1kへ入力される。音声データ変換部1kでは、入力された音声データを音声エンコーダのフォーマットの音声情報に変換し、音声エンコーダ部1dへ送信され、マイク3からの入力音声に計測データの情報が付加される。
【0027】
以上のように、実施の形態4によれば、計測無線通信制御部1gからの計測情報の音声データをもとに音声データ変換部1kで音声情報に変換し、マイク3から入力される音声と共に計測データを音声情報として流すことができるため、マイク3からの監視音声と計測データの変化を同時に聴取・蓄積することができ、映像・音声・計測各種データの相互状態を把握することができるなど、遠隔監視情報での状況判断がより正確に行える。
【0028】
実施の形態5.
図5は、この発明の実施の形態5による遠隔監視システムを示すブロック構成図である。
図5において、1〜8は図1におけるものと同一のものである。各表示・データ解析端末8に接続された音声指示マイク9は、中央制御室から各センサまたは計測機器4の制御と、遠隔監視装置側へ音声で指示を与える。遠隔監視装置1に接続されたスピーカ10は、音声指示マイク9から入力され、各表示・データ解析端末8から配信される音声を出力する。
【0029】
次に、遠隔監視装置1の内部構成について説明する。
1a〜1fは図1におけるものと同一のものである。計測無線通信制御部1gは、計測A/D部1fで変換されたデジタル計測データを映像・音声と同期を取って無線通信基地局5へ配信する。音声デコーダ処理部1lは各表示・データ解析端末8から配信される音声データをデコードし、計測制御情報に変換する。音声D/A部1mは、音声デコーダ処理部1lからのデジタル音声データをアナログに変換し、スピーカ10へ送信する。計測制御部1nは音声デコーダ処理部1lから送信される計測制御情報をもとに、各センサまたは計測機器4へ制御信号を送信する。
【0030】
次に、動作について説明する。
監視カメラ2で監視施設内の監視映像を入力する。監視カメラ2から入力されたアナログ映像信号は、遠隔監視装置1内の映像A/D部1aでデジタルデータに変換され、映像エンコーダ処理部1bでデータ圧縮される。また、マイク3から入力されたアナログ音声信号は、音声A/D部1cでデジタル変換され、音声エンコーダ処理部1dでデータ圧縮される。さらに、映像・音声無線通信制御部1eにて映像、音声の圧縮データを入力された時間順に整列し、無線通信基地局5へ映像・音声の同期データを無線で送信する。
【0031】
一方、各種センサまたは計測機器4から入力された計測データは、計測A/D部1fでデジタルデータに変換され、計測無線通信制御部1gで映像・音声データとの時間を合わせ、無線通信基地局5へ映像・音声データと共に無線で送信する。
音声指示マイク9から入力される音声指示情報は、各表示・データ解析端末8でデジタル音声データに変換・圧縮され、遠隔監視装置1に送信される。遠隔監視装置1へ送信された音声指示データは、音声デコーダ処理部1lに入力されデコードされた後、音声認識によって指示情報を認識し、計測制御情報を生成すると共に、デコードされた音声データを音声D/A部1mでアナログ信号に変換し、スピーカ10へ出力される。また、音声デコーダ処理部1lで生成された計測制御情報は、計測制御部1nで各種センサまたは計測機器4の制御信号に変換され、計測機器の制御を行なう。
【0032】
以上のように、実施の形態5によれば、音声指示マイク9から計測情報を制御する音声入力を行なうことによって、遠隔監視装置1に接続された各センサまたは計測機器4の制御を遠隔から行なうことができ、また遠隔監視装置1側のスピーカ10でも音声指示を聞くことができ、現地操作員にも指示情報が伝わる。
また、緊急監視体制時の中央センター側の指示内容の把握が容易にでき、パニック状態の現地操作員の作業を必要とせず計測機器を制御できるため、より正確な現地状況把握と作業員の誤操作によるデータ解析遅延を回避することができる。
【0033】
実施の形態6.
図6は、この発明の実施の形態6による遠隔監視システムを示すブロック構成図である。
図6において、1〜8は図1におけるものと同一のものである。
【0034】
次に、遠隔監視装置1の内部構成について説明する。
1a〜1fは図1におけるものと同一のものである。計測無線通信制御部1gは、計測A/D部1fで変換されたデジタル計測データを映像・音声と同期を取って無線通信基地局5へ配信する。計測制御部1nは、後述する監視映像動き検出部からの監視映像の動き情報を受信して、この情報を元に適切な計測制御処理情報を生成し、各センサまたは計測機器4を制御するための信号を出力する。監視映像動き検出部1pは、映像エンコーダ処理部1bから送信される映像データをもとに、監視映像の特定部分の動き抽出を行ない、特定の動きを検出した場合に計測制御部1nへ各種センサまたは計測機器4の制御を行なうためのデータを送信する。
【0035】
次に、動作について説明する。
監視カメラ2で監視施設内の監視映像を入力する。監視カメラ2から入力されたアナログ映像信号は、遠隔監視装置1内の映像A/D部1aでデジタルデータに変換され、映像エンコーダ処理部1bでデータ圧縮される。また、マイク3から入力されたアナログ音声信号は、音声A/D部1cでデジタル変換され、音声エンコーダ処理部1dでデータ圧縮される。さらに、映像・音声無線通信制御部1eにて映像、音声の圧縮データを入力された時間順に整列し、無線通信基地局5へ映像・音声の同期データを無線で送信する。
【0036】
一方、各種センサまたは計測機器4から入力された計測データは、計測A/D部1fでデジタルデータに変換され、計測無線通信制御部1gで映像・音声データとの時間を合わせ、無線通信基地局5へ映像・音声データと共に無線で送信する。
映像エンコーダ処理部1bでエンコードされた映像データは、監視映像動き検出部1pに入力され、映像データの特定部分の動き(例えば計測機器のLED表示やバルブメータ等)を検出し、この動き情報を計測制御部1nへ送信する。計測制御部1nでは、動き情報をもとに各種センサまたは計測機器4の状態を把握し、必要に応じて制御信号によって各種センサまたは計測機器4の調整・制御を行なう。
【0037】
以上のように、実施の形態6によれば、監視映像から、特定映像の動き情報を抽出して計測制機器の制御を自動的に行なうことができる。
また、計測機器データからの情報だけでなく、監視領域内の各状況をもとに計測機器の制御ができるため、広範囲な状況判断を無人で実現でき、緊急時の安全性及び監視に必要な人的コストの低減もはかることができると共に、操作員による人的ミスを防ぐこともできる。
【0038】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
監視領域に配置された監視カメラによって撮像された映像データ及び監視領域に配置されたマイクから入力された音声データの両データの同期を取って無線通信により配信する映像・音声無線通信制御部、監視領域に配置されたセンサ類から入力された計測データを映像データ及び音声データとの同期を取って無線通信により配信する計測無線通信制御部、及び監視カメラを制御する監視カメラ制御部を備え、計測無線通信制御部は、計測データを基にして重点監視領域を割り出すように構成され、監視カメラ制御部は、計測無線通信制御部によって割り出された重点監視領域を撮像するように監視カメラを制御するので、計測データから異常の発生している重点監視領域を割り出し、その重点監視領域内に設置している監視カメラの制御を行ない、その重点監視領域の映像を表示するため、リアルタイムに監視が必要なポイントの映像を得ることができる。
【0039】
また、遠隔監視装置、この遠隔監視装置と無線通信するように構成され、遠隔監視装置から配信された映像データと音声データと計測データとをネットワークを介して配信する無線通信基地局、及びこの無線通信基地局によってネットワークを介して配信される映像データと音声データと計測データとを蓄積すると共に表示・データ解析端末に配信する蓄積・配信装置を備えたので、システムコストを抑制した通信手段により配信された、状況に応じたデータを用いて、表示・データ解析端末で監視領域を正確に監視することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による遠隔監視システムを示すブロック構成図である。
【図2】この発明の実施の形態2による遠隔監視システムを示すブロック構成図である。
【図3】この発明の実施の形態3による遠隔監視システムを示すブロック構成図である。
【図4】この発明の実施の形態4による遠隔監視システムを示すブロック構成図である。
【図5】この発明の実施の形態5による遠隔監視システムを示すブロック構成図である。
【図6】この発明の実施の形態6による遠隔監視システムを示すブロック構成図である。
【符号の説明】
1 遠隔監視装置
1a 映像A/D部
1b 映像エンコーダ処理部
1c 音声A/D部
1d 音声エンコーダ処理部
1e 映像・音声無線通信制御部
1f 計測A/D部
1g 計測無線通信制御部
1h 監視カメラ制御部
1i 通信帯域制御部
1j 映像データ変換部
1k 音声データ変換部
1l 音声デコーダ処理部
1m 音声D/A部
1n 計測制御部
1p 監視映像動き検出部
2 監視カメラ
3 マイク
4 各種センサまたは計測機器
5 無線通信基地局
6 通信回線
7 蓄積・配信装置
8 各表示・データ解析端末
9 音声指示マイク
10 スピーカ
Claims (7)
- 監視領域に配置された監視カメラによって撮像された映像データ及び上記監視領域に配置されたマイクから入力された音声データの両データの同期を取って無線通信により配信する映像・音声無線通信制御部、上記監視領域に配置されたセンサ類から入力された計測データを上記映像データ及び音声データとの同期を取って無線通信により配信する計測無線通信制御部、及び上記監視カメラを制御する監視カメラ制御部を備え、上記計測無線通信制御部は、上記計測データを基にして重点監視領域を割り出すように構成され、上記監視カメラ制御部は、上記計測無線通信制御部によって割り出された重点監視領域を撮像するように上記監視カメラを制御することを特徴とする遠隔監視装置。
- 上記映像・音声無線通信制御部の配信に用いられる通信帯域を制御する通信帯域制御部を備え、上記計測無線通信制御部は、配信される計測データ量を予測し、上記予測に基づき計測データの配信に要する通信帯域の算出を行うように構成され、上記通信帯域制御部は、上記計測無線通信制御部によって算出された通信帯域に基づき、上記映像・音声無線通信制御部の配信に用いられる通信帯域を制御することを特徴とする請求項1記載の遠隔監視装置。
- 上記計測データを映像情報に変換するように構成され、上記変換された映像情報は、上記監視カメラによって撮像された映像データに付加されて配信されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の遠隔監視装置。
- 上記計測データを所定フォーマットの音声情報に変換するように構成され、上記変換された音声情報は、上記マイクによって入力された音声データに付加されて配信されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の遠隔監視装置。
- 遠隔に配置された音声指示マイクから入力され、無線通信により受信した音声データをデコードする音声デコーダ処理部、及びこの音声デコーダ処理部によってデコードされた音声データをアナログ変換してスピーカに送信する音声D/A変換部を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の遠隔監視装置。
- 上記映像データに基づき、上記監視領域の特定部分の映像の動きを検出する監視映像動き検出部、及びこの監視映像動き検出部によって上記特定部分の映像の動きが検出された場合に、上記センサ類を制御する計測制御部を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の遠隔監視装置。
- 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の遠隔監視装置、この遠隔監視装置と無線通信するように構成され、上記遠隔監視装置から配信された上記映像データと音声データと計測データとをネットワークを介して配信する無線通信基地局、及びこの無線通信基地局によってネットワークを介して配信される映像データと音声データと計測データとを蓄積すると共に表示・データ解析端末に配信する蓄積・配信装置を備えたことを特徴とする遠隔監視システム。
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