JP2004186741A - 送信装置、受信装置、送信方法、受信方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】容易な操作で詳細な情報を提供する。
【解決手段】送信装置23は、現在位置の情報を取得して現在位置の情報に対応する地域の現在情報を表示するように記述されたBML文書を、デジタル放送の規格に準拠するデータ放送方式に従って、放送信号に多重化して送信する。このBML文書には、新たに取得した現在位置が、既に提示されている地域のBML文書に含まれない場合に他のBML文書にリンクさせる関数が記述されている。受信装置41は、受信したBML文書の記述を解読して現在位置の情報を取得し、現在位置に対応する地域の地域情報を表示する。移動により、取得した現在位置が変われば、受信装置41は、新たな現在位置に対応する地域のBML文書のコンテンツを自動的に取得する。
【選択図】 図1
【解決手段】送信装置23は、現在位置の情報を取得して現在位置の情報に対応する地域の現在情報を表示するように記述されたBML文書を、デジタル放送の規格に準拠するデータ放送方式に従って、放送信号に多重化して送信する。このBML文書には、新たに取得した現在位置が、既に提示されている地域のBML文書に含まれない場合に他のBML文書にリンクさせる関数が記述されている。受信装置41は、受信したBML文書の記述を解読して現在位置の情報を取得し、現在位置に対応する地域の地域情報を表示する。移動により、取得した現在位置が変われば、受信装置41は、新たな現在位置に対応する地域のBML文書のコンテンツを自動的に取得する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、送信装置、受信装置、送信方法、受信方法及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
渋滞情報等の交通情報を提供するシステムとして、VICS(財団法人 道路交通情報通信システムセンタ)がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このVICSによって提供されるサービスには、文字表示型のレベル1、簡易図形表示型のレベル2、地図表示型のレベル3のものがある。
【0004】
このうち、レベル2のサービスは、簡易図形表示を利用したサービスである。
即ち、このサービスによれば、ディスプレイに表示された簡易図形上に、彩りされた渋滞状況を重ね書きして渋滞状況を色で識別できるようにしたり、交通規制のマークを表示したり、旅行時間等を表示したりすることができる。
このレベル2のサービスは、FM多重放送を利用したシステムで提供を受けることができ、簡易図形をディスプレイに表示することによりユーザ(運転者)に有益な情報を提供することができる。
【0005】
また、レベル3のサービスは、カーナビゲーション装置を前提としたサービスである。即ち、測位機能を有するカーナビゲーション装置では、地図を表示した画面上にVICS情報を重ね書きすることも可能であるため、レベル3の機能は、カーナビゲーション装置に組み込まれることが多い。
【0006】
【特許文献1】
特開平13−349737号公報(第2頁)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
事業者の間には、このようなサービスをさらに広げてきめ細かいサービスを提供したいという要望がある。例えば、駐車場の空き情報やレストラン情報の提供といった市町村レベルでの情報提供を行えば、利用者に、より詳細な情報を提供することができる。
【0008】
しかし、このような詳細な情報を提供しようとすると、地域毎の情報をページ形式で区分して、地域を細分化する必要がある。地域を細分化すると、階層が深くなり、また、選択する項目も増えてくる。
【0009】
このような場合、所望の情報を得るためには、最初にメニュー画面を表示し、このメニュー画面から何階層にもわたって、ページの選択操作を行う必要がある。このため、操作が煩雑になるといった問題が生じ、サービスの拡張性にも限界が生じる。
【0010】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、詳細な情報の提供が可能な送信装置、受信装置、送信方法、受信方法及びプログラムを提供することを目的とする。
また、本発明は、容易な操作を可能とする送信装置、受信装置、送信方法、受信方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る送信装置は、
放送信号を送信する送信装置において、
地域の現在情報が記述された複数の地域情報コンテンツと現在位置の情報を取得して現在位置に対応する地域の地域情報コンテンツを前記放送信号から抽出する指令を含むようにプログラミングされた主コンテンツとを前記放送信号に多重化するコンテンツ多重化手段と、
前記地域情報コンテンツと前記主コンテンツとが多重化された放送信号を送信する送信手段と、を備えたものである。
【0012】
前記複数の地域情報コンテンツは、現在位置の情報を取得して、現在位置が現在の地域情報コンテンツが示す地域から外れると判別されたときに、他の地域の地域情報コンテンツに遷移する指令を含むようにプログラミングされたものであることが好ましい。
【0013】
前記地域情報コンテンツは、現在の道路交通情報、ローカルニュース、ローカル天気予報のうちの少なくとも1つであることが好ましい。
【0014】
本発明の第2の観点に係る受信装置は、
放送信号を受信する受信装置において、
地域の現在情報が記述された複数の地域情報コンテンツと現在位置の情報を取得して現在位置に対応する地域の地域情報コンテンツを前記放送信号から抽出する指令を含むようにプログラミングされた主コンテンツとが多重化された放送信号を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した放送信号から前記主コンテンツを抽出して前記指令を解読するコンテンツ解読手段と、
前記コンテンツ解読手段が解読した指令に従って現在位置の情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段が取得した現在位置の情報に基づいて判別された現在位置に対応する地域の地域情報コンテンツを、前記放送信号から抽出し、抽出した地域情報コンテンツの記述に従って地域の現在情報を出力する地域情報出力手段と、を備えたものである。
【0015】
前記複数の地域情報コンテンツは、現在位置の情報を取得して、現在位置が現在の地域情報コンテンツが示す地域から外れると判別されたときに、他の地域の地域情報コンテンツに遷移する指令を含むようにプログラミングされたものであることが好ましい。
【0016】
前記地域情報コンテンツは、現在の道路交通情報、ローカルニュース、ローカル天気予報のうちの少なくとも1つであることが好ましい。
【0017】
前記コンテンツ解読手段は、前記コンテンツの指令を解読するブラウザであることが好ましい。
【0018】
本発明の第3の観点に係る送信方法は、
地域の現在情報が記述された複数の地域情報コンテンツと現在位置の情報を取得して現在位置に対応する地域の地域情報コンテンツを前記放送信号から抽出するように指令する主コンテンツとを前記放送信号に多重化するステップと、
前記地域情報コンテンツと前記主コンテンツとが多重化された放送信号を送信するステップと、を備えたものである。
【0019】
本発明の第4の観点に係る受信方法は、
地域の現在情報が記述された複数の地域情報コンテンツと現在位置の情報を取得して現在位置に対応する地域の地域情報コンテンツを前記放送信号から抽出する指令を含むようにプログラミングされた主コンテンツとが多重化された放送信号を受信するステップと、
前記受信した放送信号から前記主コンテンツを抽出するステップと、
前記抽出した主コンテンツの指令を解読するステップと、
前記解読した指令に従って現在位置の情報を取得するステップと、
前記取得した情報に基づいて判別された現在位置に対応する地域の地域情報コンテンツを、前記放送信号から抽出し、抽出した地域情報コンテンツの記述に従って地域の現在情報を出力するステップと、を備えたものである。
【0020】
本発明の第5の観点に係るプログラムは、
コンピュータに、
地域の現在情報が記述された複数の地域情報コンテンツを前記放送信号に多重化する手順、
現在位置の情報を取得して現在位置に対応する地域の地域情報コンテンツを前記放送信号から抽出する指令を含むようにプログラミングされた主コンテンツを前記放送信号に多重化する手順、
を実行させるためのものである。
【0021】
本発明の第6の観点に係るプログラムは、
コンピュータに、
現在位置を取得して前記現在位置に対応する地域の地域情報コンテンツを抽出する指令を含むようにプログラミングされた主コンテンツを、受信した放送信号から抽出する手順、
前記抽出した指令を解読する手順、
前記解読した指令に従って現在位置の情報を取得する手順、
前記取得した情報に基づいて判別された現在位置に対応する地域の地域情報コンテンツを、前記放送信号から抽出し、抽出した地域情報コンテンツの記述に従って地域の現在情報を出力する手順、
を実行させるためのものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る送信装置、受信装置を図面を参照して説明する。
尚、本発明の実施の形態では、送信装置、受信装置を、地域情報を提供する地域情報提供システムに適用した場合について説明する。
【0023】
本実施の形態に係る地域情報提供システムの構成を図1に示す。
地域情報提供システムは、放送局11と、アンテナ装置12と、GPS衛星13−1〜13−nと、からなる。
【0024】
このシステムは、地上デジタル放送のような、デジタル放送のISDB(Integrated Services Digital Broadcasting)方式に従って規格化されたデータ放送方式(ARIB STD−B24)を利用したものである。この方式によるデータ放送サービスでは、帯域が広いため、詳細な情報を提供することができる。
【0025】
放送局11は、放送番組の製作を行って作成したコンテンツ等を、放送信号として送出するとともに、地域情報を放送信号に多重化してデータ放送サービスとして送出する局であり、サーバ21と、記憶装置22と、送信装置23と、を備える。
【0026】
サーバ21は、通信回線(図示せず)を介して地域に関する地域情報を取得し、取得した情報を加工して送信装置23に供給するためのコンピュータである。尚、地域情報は、現在の道路交通情報、ローカルニュース、ローカル天気予報のうちの少なくとも1つである。また、道路交通情報には、渋滞情報、所要時間情報、道路規制情報等が含まれる。記憶装置22は、サーバ21が取得した地域情報を記憶する。
【0027】
送信装置23は、データ放送サービスを送出するものである。送信装置23は、サーバ21から供給された地域情報をデータ放送サービスとして送出する。この方式による帯域は広いため、このデータ放送サービスでは、詳細な情報を提供することができる。
【0028】
送信装置23は、図2に示すように、モノメディア符号化部31と、マルチメディア符号化部32と、DDB生成部33と、データ形式変換部34,35と、多重化部36と、スクランブル部37と、変調部38と、を備える。
【0029】
モノメディア符号化部31は、データ放送用のモノメディアの符号化を行うものである。モノメディアは、BML(Broadcast Markup Language)文書に組み込まれる図形、静止画、映像、音声等の個々の表現メディアである。道路交通情報の文字、簡易地図図形、音声はモノメディアである。BML文書コンテンツは、データ放送用として規定されたものであり、モノメディアの合成表示制御、提示進行制御を行うためのものである。
【0030】
BMLによるコンテンツの記述例を図3に示す。
この図3において、<、>は、タグである。開始タグ<タグ名>と終了タグ</タグ名>とで囲まれた範囲は要素と呼ばれるものである。
【0031】
<bml>は、BML文書の最上位の要素を示す。<head>は、BML文書のヘッダ要素を示す。<script>と</script>とで囲まれた要素には、簡易なプログラム言語であるスクリプト言語が記述される。<body>と</body>とで囲まれた部分には、BML文書のデータが記述される。
【0032】
BML文書は、他の文書への切替が可能なハイパーリンク機能を有するものであって、BML文書には、コンテンツの動的な変化を可能とするスクリプト言語を組み込むことができる。このBML文書を用いることにより、コンテンツのプログラミングが可能となる。また、このBML文書に、現在の地域情報に関する文字、簡易地図図形、音声等のモノメディアを組み込むことにより、現在の地域情報を提示することができる。
【0033】
図2に戻り、マルチメディア符号化部32は、BML文書等のマルチメディアの符号化を行うものである。
【0034】
DDB(Download−Data−Block)生成部33は、カルーセル(回転木馬)伝送を行うために、DDBと呼ばれるデータブロックを生成するものである。カルーセル伝送方式は、セクション上に同じデータを繰り返し伝送する方式である。カルーセル伝送方式を採用することにより、利用者は、いつ受信装置41の電源をオンしてもデータ放送を受信することができる。
【0035】
DDB生成部33は、DDBを生成するため、図4に示すように、まず、モノメディア符号化部31によって符号化されたデータとマルチメディア符号化部32によって符号化されたデータとを、図形、文字、音声の各ファイルに分ける。DDB生成部33は、分けた各ファイルをモジュールにまとめ、まとめたモジュールを分割してDDBを生成する。
【0036】
DDBは、DII(Download Info Indiction)とともにカルーセル伝送される。DIIは、伝送パラメータと各モジュールの構成を示す属性情報とが記述された伝送制御情報であり、受信装置41は、この情報に従って必要なモジュールを識別し、データを取り出すことができる。DDB生成部33は、生成したDDBをデータ形式変換部34に供給する。
【0037】
図2に戻り、データ形式変換部34は、時刻同期させなくてもよいデータを、表示時刻に関するデータを含まない可変長のデータ列に変換するものである。このようなデータを伝送する方式はセクション(Section)伝送方式と呼ばれるものである。データ形式変換部34は、DDB生成部33が生成したデータをこのようなデータ列に変換する。
【0038】
また、データ形式変換部34は、PSI(Program Specific Infomation:番組特定情報)、SI(Service Infomation:番組配列情報)もセクション伝送方式によるデータ列に変換する。PSIは、各番組のチャネルデータを取り出すために用いる情報であり、SIは、EPG(Electoronic Program Guide)を生成するための情報である。
【0039】
PSIには、選局に必要なPAT(Program Assocition Table)、PMT(Program Map Table)等も含まれる。PMTは、1つの編成チャネルを構成する映像、音声、データ等のコンポーネントのPID(Packet IDentifier:パケット識別)を識別するためのテーブルである。PATは、MPEG−TS信号に含まれている全PMTのPIDを識別するためのテーブルである。カルーセル伝送方式によるデータもPAT、PMTに基づいて抽出される。
【0040】
データ形式変換部35は、時刻同期させるデータを、タイムスタンプという表示時刻に関するデータを含む可変長のデータ列に変換するものである。このようなデータを伝送する方式はPES(Packetized Elementary Stream)伝送方式と呼ばれるものである。
【0041】
データ形式変換部35は、映像データと音声データとをこのようなデータ列に変換する。
【0042】
多重化部36は、データ形式変換部34が変換したデータ列と、データ形式変換部35が変換したデータ列と、を多重化する。また、多重化部36は、多重化したデータ列をパケット化してTSヘッダを付与することにより、MPEG−TS(Moving Picture Experts Group−Transport Stream)と呼ばれるTS(Transport Stream)パケットを生成する。このTSヘッダには、パケットの内容を識別するためのPID(Packet IDentifier:パケット識別子)が含まれている。
【0043】
スクランブル部37は、多重化部36が多重化したMPEG−TS信号のデータをランダマイズするものである。
変調部38は、スクランブル部37がランダマイズしたデータで搬送波を変調するものである。
【0044】
図1に戻り、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)衛星13−1〜13−nは、地球上の物体の位置を測定するために地球周囲に配置された人工衛星である。GPS衛星13−1〜13−nは、6つの円軌道に4つずつ配置され、各GPS衛星13−1〜13−nは、移動体14の位置を計測するための電波を送出する。
【0045】
移動体14は、車、携帯端末等の移動可能なものであって、データ放送サービスを受信するための受信装置41を備える。この受信装置41の構成を図5に示す。
【0046】
受信装置41は、アンテナ42と、フロントエンド部43と、バックエンド部44と、入力装置45と、コンテンツメモリ46と、位置計測装置47と、コントローラ48と、を備えて構成される。
【0047】
アンテナ42は、電波を受信するためのものである。
フロントエンド部43は、コントローラ48から供給されたパラメータに従って、チューニング復号を行い、アンテナ42が受信した電波から、MPEG−TS信号を再生するものである。フロントエンド部43は、再生したMPEG−TS信号をバックエンド部44に供給する。フロントエンド部43は、そのためのチューナ51と、復調部52と、を備えている。
【0048】
バックエンド部44は、フロントエンド部43から供給されたMPEG−TS信号から映像信号、音声信号、BMLコンテンツ等を取り出すものである。バックエンド部44は、デコード部53,54と、グラフィック生成部55と、映像画像処理部56と、音声出力部57と、映像出力部58と、を備えて構成される。
【0049】
デコード部53は、MPEG−TS信号を、PES伝送方式による映像、音声等のデータと、セクション伝送方式によるデータと、に分解するものである。デコード部53は、さらに、セクション伝送方式によるデータに含まれているPSI,SIを抽出し、さらに、PAT、PMT等のテーブルを抽出する。デコード部53は、MPEG−TS信号から分離されたセクション伝送方式によるデータをコントローラ48に供給する。
【0050】
デコード部54は、デコード部53が分解した映像、音声のデータを処理して、音声信号、映像信号を、ぞれぞれ、音声出力部57、映像画像処理部56に供給するものである。
【0051】
グラフィック生成部55は、コントローラ48から出力されたレイアウトデータに従って、簡易地図図形、文字等の画像を作成するものである。
映像画像処理部56は、デコード部54から供給された映像信号とグラフィック生成部55が作成した画像とを多重化したり、切り替えたりして、その信号を映像出力部58に供給するものである。
【0052】
音声出力部57は、デコード部54から供給された音声信号をスピーカ等に出力するものである。
【0053】
映像出力部58は、LCD(Liquid Crystal Display)等に、映像画像処理部56から供給された映像信号、画像信号を出力するものである。
【0054】
入力装置45は、ユーザの選局情報を入力するためのものであり、リモコン、タッチパネル等からなる。入力装置45には、プリセットボタン、EPGボタン、等(図示せず)が備えられている。
【0055】
プリセットボタンは、チャネル番号をプリセットするためのボタンである。EPGボタンは、電子番組ガイドを選択するためのボタンである。
【0056】
コンテンツメモリ46は、MPEG−TS信号から抽出したセクション伝送方式によるデータを再構成して生成されたコンテンツを記憶するためのものである。
【0057】
位置計測装置47は、現在位置を測定するためのものであって、GPS受信機等のような測位機能を有するものである。位置計測装置47は、アンテナ47aを備え、GPS衛星13−1〜13−nのうち、いずれかからの電波を受信する。そして、位置計測装置47は、受信した複数の電波間の位相をもとめることにより、移動体14が位置する経度、緯度等を測定し、その位置情報を取得する。
【0058】
コントローラ48は、受信装置41全体を制御するものである。即ち、コントローラ48は、入力装置45に入力された選局情報に従って、サービスを識別し、サービスIDを生成する。コントローラ48は、生成したサービスIDに対応する周波数、伝送モード、ガードインターバル等を指定するためのパラメータをフロントエンド部43に供給する。
【0059】
また、コントローラ48は、入力装置45に入力された選局情報に従って、必要なTSパケットを取り出すためのPIDをバックエンド部44に供給する。
また、コントローラ48は、データ放送のマルチメディアデータ等の処理も行う。
【0060】
コントローラ48は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、を備える(図示せず)。CPUは、ROMに記憶された各プログラムを実行する。
【0061】
ROMは、CPUが各処理を行うためのプログラムを記憶したメモリである。このROMは、BMLブラウザも記憶する。このBMLブラウザは、BML文書等、デコード部53が抽出したカルーセル伝送によるデータを処理するためのソフトウェアである。尚、BMLブラウザを書き換え可能な不揮発性メモリに記憶することもできる。
【0062】
具体的には、BMLブラウザは、カルーセル伝送により伝送されたモジュールをDIIに基づいて識別し、フィルタリングして、必要なモジュールをコンテンツメモリ46に格納する。
【0063】
また、BMLブラウザは、格納したモジュールからBML文書、モノメディアを復元する。BMLブラウザは、復元したモノメディアをデコードし、BML文書に記述されているスクリプトを実行する。
【0064】
そして、BMLブラウザは、BML文書に記述されている内容に従い、レイアウトデータを作成する。コントローラ48は、BMLブラウザが作成したレイアウトデータをバックエンド部44に供給する。
【0065】
RAMは、CPUが各処理を行うために必要なデータを記憶するためのものである。
【0066】
次に本実施の形態に係る地域情報提供システムの動作を説明する。
放送局11が備えるサーバ21は、渋滞情報等、時々刻々と変化する地域情報をリアルタイムに収集して、地域毎の地域情報コンテンツを作成する。
【0067】
このような地域情報コンテンツをBML文書を用いて表現することができる。記憶装置22は、このBML文書を記憶する。また、記憶装置22には、BML文書に組み込むための文字、簡易地図図形、音声等のモノメディアも格納される。サーバ21は、このBML文書、モノメディアを、記憶装置22から読み出して、送信装置23に供給する。
【0068】
送信装置23のマルチメディア符号化部32は、このBML文書をマルチメディアとして符号化する。またモノメディア符号化部31は、各地域に関する簡易地図図形、音声のモノメディアを符号化する。
【0069】
DDB生成部33は、図4に示すように、モノメディア符号化部31によって符号化されたデータとマルチメディア符号化部32によって符号化されたデータとから、DDBを生成する。そして、DDB生成部33は、生成したDDBをデータ形式変換部34に供給する。
【0070】
データ形式変換部34には、PSI、SI等のデータも供給される。データ形式変換部34は、PSI、SI等のデータと、DDB生成部33が生成したDDBとを、それぞれ、セクション伝送方式による形式のデータに変換する。データ形式変換部34は、形式変換したデータを多重化部36に供給する。
【0071】
また、放送局11では、送信装置23に、放送用のデータとして、映像データ、音声データのデータも供給される。映像データと音声データとは、データ形式変換部35に供給される。
【0072】
データ形式変換部35は、映像データと音声データとをPES伝送方式による形式のデータに変換する。データ形式変換部35は、変換したデータを多重化部36に供給する。
【0073】
多重化部36は、データ形式変換部34,35がそれぞれ形式変換したデータを多重化してMPEG−TS信号を生成する。
【0074】
スクランブル部37は、多重化部36が多重化したデータをランダマイズする。
変調部38は、スクランブル部37がランダマイズしたデータで搬送波を変調する。
送信装置23は、この変調された信号をアンテナ装置12に送出する。
【0075】
移動体14に搭載された受信装置41のアンテナ42は、アンテナ装置12から送出されたデータ放送サービスの放送信号を受信する。
【0076】
ユーザが入力装置45を用いて選局すると、入力装置45は、この選局情報をコントローラ48に供給する。
【0077】
コントローラ48は、供給された選局情報に従って、周波数、伝送モード、ガードインターバル等を指定するためのパラメータを生成し、このパラメータをフロントエンド部43に供給する。また、コントローラ48は、入力装置45に入力された選局情報に従って生成したPIDをバックエンド部44に供給する。
【0078】
フロントエンド部43のチューナ51は、コントローラ48から供給されたパラメータに従って、チューニング動作を行い、MPEG−TS信号を再生する。
【0079】
バックエンド部44のデコード部53は、供給されたMPEG−TS信号のセクションを分離し、MPEG−TS信号から選局に必要なPAT、PMT等を抽出する。
【0080】
放送番組が選局された場合、デコード部53は、PMTのデータに従い、コントローラ48から供給されたPIDに基づいてパケットを指定して映像信、音声のデータを取り出す。デコード部53は、取り出した映像信、音声のデータをデコード部54に供給する。
【0081】
デコード部54は、映像、音声のデータを処理して、生成した映像信号、音声信号を、それぞれ、映像画像処理部56、音声出力部57に供給する。
【0082】
映像信号は、映像画像処理部56を介して映像出力部58に供給される。映像出力部58は、映像信号をLCD等に出力する。
また、音声出力部57は、音声信号をスピーカ等に出力する。
【0083】
一方、データ放送が選局された場合、デコード部53は、MPEG−TS信号から抽出したPAT、PMTに従って、データ放送によるデータをMPEG−TS信号から抽出し、抽出したデータをコントローラ48に供給する。
【0084】
コントローラ48は、カルーセル伝送されたデータが供給されると、BMLブラウザを起動する。
BMLブラウザは、起動されると、カルーセル伝送により伝送されたモジュールをDIIに基づいて識別し、フィルタリングして、必要なモジュールをコンテンツメモリ46に格納する。また、BMLブラウザは、コンテンツメモリ46に格納したデータを、BML文書、モノメディアの形に再構成する。
【0085】
このコンテンツの一例を図6に示す。
地域は、エリアA,B,Cの3つとする。データ放送サービスでは、規定により、選局時、最初にBMLで記述されたスタートアップ文書が再生提示されるようになっている。このスタートアップ文書をStartup.bmlとする。
【0086】
各エリアの地域情報は、BML文書として記述される。エリアA,B,CのBML文書を、それぞれ、area_A.bml,area_B.bml,area_C.bmlとする。zukei_A.png,onnsei_A.aifは、それぞれ、area_A.bmlに組み込まれる簡易図形、音声のモノメディアである。また、zukei_B.png,onnsei_B.aifは、それぞれ、area_B.bmlに組み込まれる簡易図形、音声のモノメディアである。zukei_C.png,onnsei_C.aifは、それぞれ、area_C.bmlに組み込まれる簡易図形、音声のモノメディアである。
【0087】
Startup.bml,area_A.bml,area_B.bml,area_C.bmlには、それぞれ、現在位置の情報を取得する関数が記述される。
また、Startup.bml,area_A.bml,area_B.bml,area_C.bmlには、それぞれ、取得した現在位置の情報に基づいて、関連するBML文書に遷移させる関数が記述される。
【0088】
例えば、図3に示すBML文書を例にして説明すると、function_kansu1(hensu1)として、現在位置の情報を取得する関数が記述され、function_kansu1(hensu1)は、引数としてのhensu1に、現在位置のデータを引き渡すものとする。
【0089】
また、function_kansu2()として、function_kansu1(hensu1)から引き渡されたhensu1に基づいて該当する地域に関するBML文書にリンクするための関数が記述される。BMLブラウザは、このBML文書に記述されているスクリプトを実行する。
【0090】
この動作を図7に示すフローチャートに基づいて説明する。
BMLブラウザは、位置計測装置47から、現在位置の情報を取得する(ステップS11)。
【0091】
BMLブラウザは、取得した現在位置の情報に基づいて、他のエリアのコンテンツにリンクする必要があるか否かを判定する(ステップS12)。
具体的には、BMLブラウザは、新たに取得した現在位置の情報に対応する地域と既に取得した現在位置の情報に対応する地域とを比較して一致するか否かを判定する。
【0092】
一致すれば、BMLブラウザは、他のエリアのコンテンツにリンクする必要はないと判定する(ステップS12においてNo)。この場合、BMLブラウザは、再度、現在位置の情報を取得する(ステップS11)。
【0093】
一方、移動体14の移動により、新たに取得した現在位置の情報に対応する地域と既に取得した現在位置の情報に対応する地域とが不一致であれば、BMLブラウザは、他のエリアのコンテンツにリンクする必要があると判定する(ステップS12においてYes)、この場合、BMLブラウザは、取得した現在位置の情報に基づいて、リンクするのは、エリアAのコンテンツであるか否かを判定する(ステップS13)。
【0094】
リンクするのは、エリアAのコンテンツであると判定した場合(ステップS13においてYes)、BMLブラウザは、エリアAのコンテンツにリンクする(ステップS14)。
【0095】
一方、リンクするのは、エリアAのコンテンツではないと判定した場合(ステップS13においてNo)、BMLブラウザは、リンクするのは、エリアBのコンテンツであるか否かを判定する(ステップS15)。
【0096】
リンクするのは、エリアBのコンテンツであると判定した場合(ステップS15においてYes)、BMLブラウザは、エリアBのコンテンツにリンクする(ステップS16)。
【0097】
一方、リンクするのは、エリアBのコンテンツではないと判定した場合(ステップS15においてNo)、BMLブラウザは、リンクするはエリアCのコンテンツであるか否かを判定する(ステップS17)。
【0098】
リンクするのは、エリアCのコンテンツであると判定した場合(ステップS17においてYes)、BMLブラウザは、エリアCのコンテンツにリンクする(ステップS18)。
【0099】
一方、リンクするのは、エリアCのコンテンツではないと判定した場合(ステップS17においてNo)、BMLブラウザは、エラー処理を行う(ステップS19)。BMLブラウザは、このような処理を実行すると、この処理の実行を終了させる。
そして、BMLブラウザは、BML文書に記述されている内容に従い、レイアウトデータを作成する。
【0100】
次に、この動作を図8〜図10に基づいて具体的に説明する。
尚、図8において、破線で囲まれたエリアX,A,B,Cは、それぞれ、エリアX,A,B,Cのコンテンツによって表示されるエリアとする。移動体14は、エリアXから矢印方向に進むものとする。
【0101】
まず、移動体14がエリアX内に位置している場合、BMLブラウザは、他のエリアのコンテンツにリンクする必要はないと判定する(ステップS12においてNo)。
【0102】
移動体14がエリアAまで移動すると、BMLブラウザは、他のエリアのコンテンツにリンクする必要があると判定する(ステップS12においてYes)。
【0103】
また、リンクするのは、エリアAのコンテンツであると判定した場合(ステップS13においてYes)、BMLブラウザは、エリアAのコンテンツにリンクする(ステップS14の処理)。エリアAのコンテンツにリンクすると、図9に示すようなエリアAのコンテンツ画像が表示される。
【0104】
移動体14がエリアBに移動すると、BMLブラウザは、リンクするのは、エリアBのコンテンツであると判定する(ステップS15においてYes)。この場合、BMLブラウザは、エリアBのコンテンツにリンクする(ステップS16の処理)。エリアBのコンテンツにリンクすると、図10に示すようなエリアBのコンテンツ画像が表示される。
【0105】
移動体14がエリアCに移動すると、BMLブラウザは、リンクするのは、エリアCのコンテンツであると判定する(ステップS17においてYes)。この場合、BMLブラウザは、エリアCのコンテンツにリンクする(ステップS18の処理)。エリアCのコンテンツにリンクすると、図11に示すようなエリアCのコンテンツ画像が表示される。
【0106】
以上説明したように、本実施の形態によれば、送信装置23は、デジタル放送の規格に準拠するデータ放送方式に従って、BML文書をデータ放送の放送信号に多重化して送信する。また、このスタートアップ文書と各地域情報コンテンツとをリンクさせるようにした。
【0107】
従って、受信装置41は、受信したBML文書の記述に従って現在位置の情報を周期的に取得し、現在位置が変われば、受信装置41は、新たな現在位置に対応する地域のBML文書コンテンツを自動的に取得することができる。このため、地域毎の情報がページ形式で区分されて細分化されていたとしても、容易な操作で詳細な情報を提供することができる。即ち、ユーザがデータ放送を選択すれば、新たに取得した現在位置に関連づけされた地域の地域情報をユーザに提示することができる。
【0108】
また、地域情報として、現在の道路交通情報だけでなく、現在のローカルニュース、ローカル天気予報等を送受信することにより、種々の情報をきめ細かくユーザに提供することができる。
【0109】
また、現在位置が現在の地域情報コンテンツが示す地域から外れると判別されると、他の地域の地域情報コンテンツに遷移するので、家庭で使用するような移動を伴わない固定受信装置だけでなく、移動体に搭載された受信装置でも、家庭と同じように地域の現在情報を取得することができる。
【0110】
尚、本発明を実施するにあたっては、種々の形態が考えられ、上記実施の形態に限られるものではない。
例えば、上記実施の形態では、地上波デジタル放送によるサービスを利用した場合について説明した。しかし、これに限られるものではなく、ラジオ放送によるデータ放送を利用することもできる。
【0111】
図5に示す位置計測装置47には、自動車(移動体14)の車速パルスに基づく走行速度および走行距離、ならびにジャイロ等に基づいて走行方向等を検出する検出装置を用いることもできる。
【0112】
他のエリアのコンテンツにリンクする必要があるか否かを判定するための判定条件は、エリアX,A,B,Cの設定によって変わってくる。上記実施の形態では、図8に示すように、エリアX,A,B,Cに重複部分がないものとして説明した。この場合は、移動体14がエリアX,A,B,Cのいずれかに位置すれば、他のエリアのコンテンツにリンクする必要があると判定する。
【0113】
しかし、図12に示すように、エリアX,A,B,Cに重複部分があれば、移動体14がエリアXにもエリアAにも位置している場合、移動体14の移動方向、移動速度も判定条件に含めて、他のエリアのコンテンツにリンクする必要があるか否かを判定する。このように、他のエリアのコンテンツにリンクする必要があるか否かを判定するための判定条件を、エリアX,A,B,Cの設定によって、適宜、設定する必要がある。
【0114】
また、上述の処理を実行させるためのプログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read−Only Memory)、DVD(Digital VersatileDisk)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、これをコンピュータにインストールし、上述の手段として動作させ、あるいは、上述の工程を実行させてもよい。また、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等にプログラムを格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するものとしてもよい。
【0115】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、詳細な情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る地域情報提供システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1の送信装置の構成を示すブロック図である。
【図3】BML文書の記述例を示す説明図である。
【図4】カルーセル伝送方式の説明図である。
【図5】図1の受信装置の構成を示す説明図である。
【図6】BML文書の一例を示す説明図である。
【図7】受信装置のBMLブラウザの動作を示す説明図である。
【図8】具体的な動作を示す説明図である。
【図9】具体的な動作を示す説明図である。
【図10】具体的な動作を示す説明図である。
【図11】具体的な動作を示す説明図である。
【図12】具体的な動作を示す説明図である。
【符号の説明】
11 放送局
12 アンテナ装置
13−1〜13−n GPS衛星
14 移動体
23 送信装置
41 受信装置
48 コントローラ
【発明の属する技術分野】
本発明は、送信装置、受信装置、送信方法、受信方法及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
渋滞情報等の交通情報を提供するシステムとして、VICS(財団法人 道路交通情報通信システムセンタ)がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このVICSによって提供されるサービスには、文字表示型のレベル1、簡易図形表示型のレベル2、地図表示型のレベル3のものがある。
【0004】
このうち、レベル2のサービスは、簡易図形表示を利用したサービスである。
即ち、このサービスによれば、ディスプレイに表示された簡易図形上に、彩りされた渋滞状況を重ね書きして渋滞状況を色で識別できるようにしたり、交通規制のマークを表示したり、旅行時間等を表示したりすることができる。
このレベル2のサービスは、FM多重放送を利用したシステムで提供を受けることができ、簡易図形をディスプレイに表示することによりユーザ(運転者)に有益な情報を提供することができる。
【0005】
また、レベル3のサービスは、カーナビゲーション装置を前提としたサービスである。即ち、測位機能を有するカーナビゲーション装置では、地図を表示した画面上にVICS情報を重ね書きすることも可能であるため、レベル3の機能は、カーナビゲーション装置に組み込まれることが多い。
【0006】
【特許文献1】
特開平13−349737号公報(第2頁)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
事業者の間には、このようなサービスをさらに広げてきめ細かいサービスを提供したいという要望がある。例えば、駐車場の空き情報やレストラン情報の提供といった市町村レベルでの情報提供を行えば、利用者に、より詳細な情報を提供することができる。
【0008】
しかし、このような詳細な情報を提供しようとすると、地域毎の情報をページ形式で区分して、地域を細分化する必要がある。地域を細分化すると、階層が深くなり、また、選択する項目も増えてくる。
【0009】
このような場合、所望の情報を得るためには、最初にメニュー画面を表示し、このメニュー画面から何階層にもわたって、ページの選択操作を行う必要がある。このため、操作が煩雑になるといった問題が生じ、サービスの拡張性にも限界が生じる。
【0010】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、詳細な情報の提供が可能な送信装置、受信装置、送信方法、受信方法及びプログラムを提供することを目的とする。
また、本発明は、容易な操作を可能とする送信装置、受信装置、送信方法、受信方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る送信装置は、
放送信号を送信する送信装置において、
地域の現在情報が記述された複数の地域情報コンテンツと現在位置の情報を取得して現在位置に対応する地域の地域情報コンテンツを前記放送信号から抽出する指令を含むようにプログラミングされた主コンテンツとを前記放送信号に多重化するコンテンツ多重化手段と、
前記地域情報コンテンツと前記主コンテンツとが多重化された放送信号を送信する送信手段と、を備えたものである。
【0012】
前記複数の地域情報コンテンツは、現在位置の情報を取得して、現在位置が現在の地域情報コンテンツが示す地域から外れると判別されたときに、他の地域の地域情報コンテンツに遷移する指令を含むようにプログラミングされたものであることが好ましい。
【0013】
前記地域情報コンテンツは、現在の道路交通情報、ローカルニュース、ローカル天気予報のうちの少なくとも1つであることが好ましい。
【0014】
本発明の第2の観点に係る受信装置は、
放送信号を受信する受信装置において、
地域の現在情報が記述された複数の地域情報コンテンツと現在位置の情報を取得して現在位置に対応する地域の地域情報コンテンツを前記放送信号から抽出する指令を含むようにプログラミングされた主コンテンツとが多重化された放送信号を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した放送信号から前記主コンテンツを抽出して前記指令を解読するコンテンツ解読手段と、
前記コンテンツ解読手段が解読した指令に従って現在位置の情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段が取得した現在位置の情報に基づいて判別された現在位置に対応する地域の地域情報コンテンツを、前記放送信号から抽出し、抽出した地域情報コンテンツの記述に従って地域の現在情報を出力する地域情報出力手段と、を備えたものである。
【0015】
前記複数の地域情報コンテンツは、現在位置の情報を取得して、現在位置が現在の地域情報コンテンツが示す地域から外れると判別されたときに、他の地域の地域情報コンテンツに遷移する指令を含むようにプログラミングされたものであることが好ましい。
【0016】
前記地域情報コンテンツは、現在の道路交通情報、ローカルニュース、ローカル天気予報のうちの少なくとも1つであることが好ましい。
【0017】
前記コンテンツ解読手段は、前記コンテンツの指令を解読するブラウザであることが好ましい。
【0018】
本発明の第3の観点に係る送信方法は、
地域の現在情報が記述された複数の地域情報コンテンツと現在位置の情報を取得して現在位置に対応する地域の地域情報コンテンツを前記放送信号から抽出するように指令する主コンテンツとを前記放送信号に多重化するステップと、
前記地域情報コンテンツと前記主コンテンツとが多重化された放送信号を送信するステップと、を備えたものである。
【0019】
本発明の第4の観点に係る受信方法は、
地域の現在情報が記述された複数の地域情報コンテンツと現在位置の情報を取得して現在位置に対応する地域の地域情報コンテンツを前記放送信号から抽出する指令を含むようにプログラミングされた主コンテンツとが多重化された放送信号を受信するステップと、
前記受信した放送信号から前記主コンテンツを抽出するステップと、
前記抽出した主コンテンツの指令を解読するステップと、
前記解読した指令に従って現在位置の情報を取得するステップと、
前記取得した情報に基づいて判別された現在位置に対応する地域の地域情報コンテンツを、前記放送信号から抽出し、抽出した地域情報コンテンツの記述に従って地域の現在情報を出力するステップと、を備えたものである。
【0020】
本発明の第5の観点に係るプログラムは、
コンピュータに、
地域の現在情報が記述された複数の地域情報コンテンツを前記放送信号に多重化する手順、
現在位置の情報を取得して現在位置に対応する地域の地域情報コンテンツを前記放送信号から抽出する指令を含むようにプログラミングされた主コンテンツを前記放送信号に多重化する手順、
を実行させるためのものである。
【0021】
本発明の第6の観点に係るプログラムは、
コンピュータに、
現在位置を取得して前記現在位置に対応する地域の地域情報コンテンツを抽出する指令を含むようにプログラミングされた主コンテンツを、受信した放送信号から抽出する手順、
前記抽出した指令を解読する手順、
前記解読した指令に従って現在位置の情報を取得する手順、
前記取得した情報に基づいて判別された現在位置に対応する地域の地域情報コンテンツを、前記放送信号から抽出し、抽出した地域情報コンテンツの記述に従って地域の現在情報を出力する手順、
を実行させるためのものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る送信装置、受信装置を図面を参照して説明する。
尚、本発明の実施の形態では、送信装置、受信装置を、地域情報を提供する地域情報提供システムに適用した場合について説明する。
【0023】
本実施の形態に係る地域情報提供システムの構成を図1に示す。
地域情報提供システムは、放送局11と、アンテナ装置12と、GPS衛星13−1〜13−nと、からなる。
【0024】
このシステムは、地上デジタル放送のような、デジタル放送のISDB(Integrated Services Digital Broadcasting)方式に従って規格化されたデータ放送方式(ARIB STD−B24)を利用したものである。この方式によるデータ放送サービスでは、帯域が広いため、詳細な情報を提供することができる。
【0025】
放送局11は、放送番組の製作を行って作成したコンテンツ等を、放送信号として送出するとともに、地域情報を放送信号に多重化してデータ放送サービスとして送出する局であり、サーバ21と、記憶装置22と、送信装置23と、を備える。
【0026】
サーバ21は、通信回線(図示せず)を介して地域に関する地域情報を取得し、取得した情報を加工して送信装置23に供給するためのコンピュータである。尚、地域情報は、現在の道路交通情報、ローカルニュース、ローカル天気予報のうちの少なくとも1つである。また、道路交通情報には、渋滞情報、所要時間情報、道路規制情報等が含まれる。記憶装置22は、サーバ21が取得した地域情報を記憶する。
【0027】
送信装置23は、データ放送サービスを送出するものである。送信装置23は、サーバ21から供給された地域情報をデータ放送サービスとして送出する。この方式による帯域は広いため、このデータ放送サービスでは、詳細な情報を提供することができる。
【0028】
送信装置23は、図2に示すように、モノメディア符号化部31と、マルチメディア符号化部32と、DDB生成部33と、データ形式変換部34,35と、多重化部36と、スクランブル部37と、変調部38と、を備える。
【0029】
モノメディア符号化部31は、データ放送用のモノメディアの符号化を行うものである。モノメディアは、BML(Broadcast Markup Language)文書に組み込まれる図形、静止画、映像、音声等の個々の表現メディアである。道路交通情報の文字、簡易地図図形、音声はモノメディアである。BML文書コンテンツは、データ放送用として規定されたものであり、モノメディアの合成表示制御、提示進行制御を行うためのものである。
【0030】
BMLによるコンテンツの記述例を図3に示す。
この図3において、<、>は、タグである。開始タグ<タグ名>と終了タグ</タグ名>とで囲まれた範囲は要素と呼ばれるものである。
【0031】
<bml>は、BML文書の最上位の要素を示す。<head>は、BML文書のヘッダ要素を示す。<script>と</script>とで囲まれた要素には、簡易なプログラム言語であるスクリプト言語が記述される。<body>と</body>とで囲まれた部分には、BML文書のデータが記述される。
【0032】
BML文書は、他の文書への切替が可能なハイパーリンク機能を有するものであって、BML文書には、コンテンツの動的な変化を可能とするスクリプト言語を組み込むことができる。このBML文書を用いることにより、コンテンツのプログラミングが可能となる。また、このBML文書に、現在の地域情報に関する文字、簡易地図図形、音声等のモノメディアを組み込むことにより、現在の地域情報を提示することができる。
【0033】
図2に戻り、マルチメディア符号化部32は、BML文書等のマルチメディアの符号化を行うものである。
【0034】
DDB(Download−Data−Block)生成部33は、カルーセル(回転木馬)伝送を行うために、DDBと呼ばれるデータブロックを生成するものである。カルーセル伝送方式は、セクション上に同じデータを繰り返し伝送する方式である。カルーセル伝送方式を採用することにより、利用者は、いつ受信装置41の電源をオンしてもデータ放送を受信することができる。
【0035】
DDB生成部33は、DDBを生成するため、図4に示すように、まず、モノメディア符号化部31によって符号化されたデータとマルチメディア符号化部32によって符号化されたデータとを、図形、文字、音声の各ファイルに分ける。DDB生成部33は、分けた各ファイルをモジュールにまとめ、まとめたモジュールを分割してDDBを生成する。
【0036】
DDBは、DII(Download Info Indiction)とともにカルーセル伝送される。DIIは、伝送パラメータと各モジュールの構成を示す属性情報とが記述された伝送制御情報であり、受信装置41は、この情報に従って必要なモジュールを識別し、データを取り出すことができる。DDB生成部33は、生成したDDBをデータ形式変換部34に供給する。
【0037】
図2に戻り、データ形式変換部34は、時刻同期させなくてもよいデータを、表示時刻に関するデータを含まない可変長のデータ列に変換するものである。このようなデータを伝送する方式はセクション(Section)伝送方式と呼ばれるものである。データ形式変換部34は、DDB生成部33が生成したデータをこのようなデータ列に変換する。
【0038】
また、データ形式変換部34は、PSI(Program Specific Infomation:番組特定情報)、SI(Service Infomation:番組配列情報)もセクション伝送方式によるデータ列に変換する。PSIは、各番組のチャネルデータを取り出すために用いる情報であり、SIは、EPG(Electoronic Program Guide)を生成するための情報である。
【0039】
PSIには、選局に必要なPAT(Program Assocition Table)、PMT(Program Map Table)等も含まれる。PMTは、1つの編成チャネルを構成する映像、音声、データ等のコンポーネントのPID(Packet IDentifier:パケット識別)を識別するためのテーブルである。PATは、MPEG−TS信号に含まれている全PMTのPIDを識別するためのテーブルである。カルーセル伝送方式によるデータもPAT、PMTに基づいて抽出される。
【0040】
データ形式変換部35は、時刻同期させるデータを、タイムスタンプという表示時刻に関するデータを含む可変長のデータ列に変換するものである。このようなデータを伝送する方式はPES(Packetized Elementary Stream)伝送方式と呼ばれるものである。
【0041】
データ形式変換部35は、映像データと音声データとをこのようなデータ列に変換する。
【0042】
多重化部36は、データ形式変換部34が変換したデータ列と、データ形式変換部35が変換したデータ列と、を多重化する。また、多重化部36は、多重化したデータ列をパケット化してTSヘッダを付与することにより、MPEG−TS(Moving Picture Experts Group−Transport Stream)と呼ばれるTS(Transport Stream)パケットを生成する。このTSヘッダには、パケットの内容を識別するためのPID(Packet IDentifier:パケット識別子)が含まれている。
【0043】
スクランブル部37は、多重化部36が多重化したMPEG−TS信号のデータをランダマイズするものである。
変調部38は、スクランブル部37がランダマイズしたデータで搬送波を変調するものである。
【0044】
図1に戻り、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)衛星13−1〜13−nは、地球上の物体の位置を測定するために地球周囲に配置された人工衛星である。GPS衛星13−1〜13−nは、6つの円軌道に4つずつ配置され、各GPS衛星13−1〜13−nは、移動体14の位置を計測するための電波を送出する。
【0045】
移動体14は、車、携帯端末等の移動可能なものであって、データ放送サービスを受信するための受信装置41を備える。この受信装置41の構成を図5に示す。
【0046】
受信装置41は、アンテナ42と、フロントエンド部43と、バックエンド部44と、入力装置45と、コンテンツメモリ46と、位置計測装置47と、コントローラ48と、を備えて構成される。
【0047】
アンテナ42は、電波を受信するためのものである。
フロントエンド部43は、コントローラ48から供給されたパラメータに従って、チューニング復号を行い、アンテナ42が受信した電波から、MPEG−TS信号を再生するものである。フロントエンド部43は、再生したMPEG−TS信号をバックエンド部44に供給する。フロントエンド部43は、そのためのチューナ51と、復調部52と、を備えている。
【0048】
バックエンド部44は、フロントエンド部43から供給されたMPEG−TS信号から映像信号、音声信号、BMLコンテンツ等を取り出すものである。バックエンド部44は、デコード部53,54と、グラフィック生成部55と、映像画像処理部56と、音声出力部57と、映像出力部58と、を備えて構成される。
【0049】
デコード部53は、MPEG−TS信号を、PES伝送方式による映像、音声等のデータと、セクション伝送方式によるデータと、に分解するものである。デコード部53は、さらに、セクション伝送方式によるデータに含まれているPSI,SIを抽出し、さらに、PAT、PMT等のテーブルを抽出する。デコード部53は、MPEG−TS信号から分離されたセクション伝送方式によるデータをコントローラ48に供給する。
【0050】
デコード部54は、デコード部53が分解した映像、音声のデータを処理して、音声信号、映像信号を、ぞれぞれ、音声出力部57、映像画像処理部56に供給するものである。
【0051】
グラフィック生成部55は、コントローラ48から出力されたレイアウトデータに従って、簡易地図図形、文字等の画像を作成するものである。
映像画像処理部56は、デコード部54から供給された映像信号とグラフィック生成部55が作成した画像とを多重化したり、切り替えたりして、その信号を映像出力部58に供給するものである。
【0052】
音声出力部57は、デコード部54から供給された音声信号をスピーカ等に出力するものである。
【0053】
映像出力部58は、LCD(Liquid Crystal Display)等に、映像画像処理部56から供給された映像信号、画像信号を出力するものである。
【0054】
入力装置45は、ユーザの選局情報を入力するためのものであり、リモコン、タッチパネル等からなる。入力装置45には、プリセットボタン、EPGボタン、等(図示せず)が備えられている。
【0055】
プリセットボタンは、チャネル番号をプリセットするためのボタンである。EPGボタンは、電子番組ガイドを選択するためのボタンである。
【0056】
コンテンツメモリ46は、MPEG−TS信号から抽出したセクション伝送方式によるデータを再構成して生成されたコンテンツを記憶するためのものである。
【0057】
位置計測装置47は、現在位置を測定するためのものであって、GPS受信機等のような測位機能を有するものである。位置計測装置47は、アンテナ47aを備え、GPS衛星13−1〜13−nのうち、いずれかからの電波を受信する。そして、位置計測装置47は、受信した複数の電波間の位相をもとめることにより、移動体14が位置する経度、緯度等を測定し、その位置情報を取得する。
【0058】
コントローラ48は、受信装置41全体を制御するものである。即ち、コントローラ48は、入力装置45に入力された選局情報に従って、サービスを識別し、サービスIDを生成する。コントローラ48は、生成したサービスIDに対応する周波数、伝送モード、ガードインターバル等を指定するためのパラメータをフロントエンド部43に供給する。
【0059】
また、コントローラ48は、入力装置45に入力された選局情報に従って、必要なTSパケットを取り出すためのPIDをバックエンド部44に供給する。
また、コントローラ48は、データ放送のマルチメディアデータ等の処理も行う。
【0060】
コントローラ48は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、を備える(図示せず)。CPUは、ROMに記憶された各プログラムを実行する。
【0061】
ROMは、CPUが各処理を行うためのプログラムを記憶したメモリである。このROMは、BMLブラウザも記憶する。このBMLブラウザは、BML文書等、デコード部53が抽出したカルーセル伝送によるデータを処理するためのソフトウェアである。尚、BMLブラウザを書き換え可能な不揮発性メモリに記憶することもできる。
【0062】
具体的には、BMLブラウザは、カルーセル伝送により伝送されたモジュールをDIIに基づいて識別し、フィルタリングして、必要なモジュールをコンテンツメモリ46に格納する。
【0063】
また、BMLブラウザは、格納したモジュールからBML文書、モノメディアを復元する。BMLブラウザは、復元したモノメディアをデコードし、BML文書に記述されているスクリプトを実行する。
【0064】
そして、BMLブラウザは、BML文書に記述されている内容に従い、レイアウトデータを作成する。コントローラ48は、BMLブラウザが作成したレイアウトデータをバックエンド部44に供給する。
【0065】
RAMは、CPUが各処理を行うために必要なデータを記憶するためのものである。
【0066】
次に本実施の形態に係る地域情報提供システムの動作を説明する。
放送局11が備えるサーバ21は、渋滞情報等、時々刻々と変化する地域情報をリアルタイムに収集して、地域毎の地域情報コンテンツを作成する。
【0067】
このような地域情報コンテンツをBML文書を用いて表現することができる。記憶装置22は、このBML文書を記憶する。また、記憶装置22には、BML文書に組み込むための文字、簡易地図図形、音声等のモノメディアも格納される。サーバ21は、このBML文書、モノメディアを、記憶装置22から読み出して、送信装置23に供給する。
【0068】
送信装置23のマルチメディア符号化部32は、このBML文書をマルチメディアとして符号化する。またモノメディア符号化部31は、各地域に関する簡易地図図形、音声のモノメディアを符号化する。
【0069】
DDB生成部33は、図4に示すように、モノメディア符号化部31によって符号化されたデータとマルチメディア符号化部32によって符号化されたデータとから、DDBを生成する。そして、DDB生成部33は、生成したDDBをデータ形式変換部34に供給する。
【0070】
データ形式変換部34には、PSI、SI等のデータも供給される。データ形式変換部34は、PSI、SI等のデータと、DDB生成部33が生成したDDBとを、それぞれ、セクション伝送方式による形式のデータに変換する。データ形式変換部34は、形式変換したデータを多重化部36に供給する。
【0071】
また、放送局11では、送信装置23に、放送用のデータとして、映像データ、音声データのデータも供給される。映像データと音声データとは、データ形式変換部35に供給される。
【0072】
データ形式変換部35は、映像データと音声データとをPES伝送方式による形式のデータに変換する。データ形式変換部35は、変換したデータを多重化部36に供給する。
【0073】
多重化部36は、データ形式変換部34,35がそれぞれ形式変換したデータを多重化してMPEG−TS信号を生成する。
【0074】
スクランブル部37は、多重化部36が多重化したデータをランダマイズする。
変調部38は、スクランブル部37がランダマイズしたデータで搬送波を変調する。
送信装置23は、この変調された信号をアンテナ装置12に送出する。
【0075】
移動体14に搭載された受信装置41のアンテナ42は、アンテナ装置12から送出されたデータ放送サービスの放送信号を受信する。
【0076】
ユーザが入力装置45を用いて選局すると、入力装置45は、この選局情報をコントローラ48に供給する。
【0077】
コントローラ48は、供給された選局情報に従って、周波数、伝送モード、ガードインターバル等を指定するためのパラメータを生成し、このパラメータをフロントエンド部43に供給する。また、コントローラ48は、入力装置45に入力された選局情報に従って生成したPIDをバックエンド部44に供給する。
【0078】
フロントエンド部43のチューナ51は、コントローラ48から供給されたパラメータに従って、チューニング動作を行い、MPEG−TS信号を再生する。
【0079】
バックエンド部44のデコード部53は、供給されたMPEG−TS信号のセクションを分離し、MPEG−TS信号から選局に必要なPAT、PMT等を抽出する。
【0080】
放送番組が選局された場合、デコード部53は、PMTのデータに従い、コントローラ48から供給されたPIDに基づいてパケットを指定して映像信、音声のデータを取り出す。デコード部53は、取り出した映像信、音声のデータをデコード部54に供給する。
【0081】
デコード部54は、映像、音声のデータを処理して、生成した映像信号、音声信号を、それぞれ、映像画像処理部56、音声出力部57に供給する。
【0082】
映像信号は、映像画像処理部56を介して映像出力部58に供給される。映像出力部58は、映像信号をLCD等に出力する。
また、音声出力部57は、音声信号をスピーカ等に出力する。
【0083】
一方、データ放送が選局された場合、デコード部53は、MPEG−TS信号から抽出したPAT、PMTに従って、データ放送によるデータをMPEG−TS信号から抽出し、抽出したデータをコントローラ48に供給する。
【0084】
コントローラ48は、カルーセル伝送されたデータが供給されると、BMLブラウザを起動する。
BMLブラウザは、起動されると、カルーセル伝送により伝送されたモジュールをDIIに基づいて識別し、フィルタリングして、必要なモジュールをコンテンツメモリ46に格納する。また、BMLブラウザは、コンテンツメモリ46に格納したデータを、BML文書、モノメディアの形に再構成する。
【0085】
このコンテンツの一例を図6に示す。
地域は、エリアA,B,Cの3つとする。データ放送サービスでは、規定により、選局時、最初にBMLで記述されたスタートアップ文書が再生提示されるようになっている。このスタートアップ文書をStartup.bmlとする。
【0086】
各エリアの地域情報は、BML文書として記述される。エリアA,B,CのBML文書を、それぞれ、area_A.bml,area_B.bml,area_C.bmlとする。zukei_A.png,onnsei_A.aifは、それぞれ、area_A.bmlに組み込まれる簡易図形、音声のモノメディアである。また、zukei_B.png,onnsei_B.aifは、それぞれ、area_B.bmlに組み込まれる簡易図形、音声のモノメディアである。zukei_C.png,onnsei_C.aifは、それぞれ、area_C.bmlに組み込まれる簡易図形、音声のモノメディアである。
【0087】
Startup.bml,area_A.bml,area_B.bml,area_C.bmlには、それぞれ、現在位置の情報を取得する関数が記述される。
また、Startup.bml,area_A.bml,area_B.bml,area_C.bmlには、それぞれ、取得した現在位置の情報に基づいて、関連するBML文書に遷移させる関数が記述される。
【0088】
例えば、図3に示すBML文書を例にして説明すると、function_kansu1(hensu1)として、現在位置の情報を取得する関数が記述され、function_kansu1(hensu1)は、引数としてのhensu1に、現在位置のデータを引き渡すものとする。
【0089】
また、function_kansu2()として、function_kansu1(hensu1)から引き渡されたhensu1に基づいて該当する地域に関するBML文書にリンクするための関数が記述される。BMLブラウザは、このBML文書に記述されているスクリプトを実行する。
【0090】
この動作を図7に示すフローチャートに基づいて説明する。
BMLブラウザは、位置計測装置47から、現在位置の情報を取得する(ステップS11)。
【0091】
BMLブラウザは、取得した現在位置の情報に基づいて、他のエリアのコンテンツにリンクする必要があるか否かを判定する(ステップS12)。
具体的には、BMLブラウザは、新たに取得した現在位置の情報に対応する地域と既に取得した現在位置の情報に対応する地域とを比較して一致するか否かを判定する。
【0092】
一致すれば、BMLブラウザは、他のエリアのコンテンツにリンクする必要はないと判定する(ステップS12においてNo)。この場合、BMLブラウザは、再度、現在位置の情報を取得する(ステップS11)。
【0093】
一方、移動体14の移動により、新たに取得した現在位置の情報に対応する地域と既に取得した現在位置の情報に対応する地域とが不一致であれば、BMLブラウザは、他のエリアのコンテンツにリンクする必要があると判定する(ステップS12においてYes)、この場合、BMLブラウザは、取得した現在位置の情報に基づいて、リンクするのは、エリアAのコンテンツであるか否かを判定する(ステップS13)。
【0094】
リンクするのは、エリアAのコンテンツであると判定した場合(ステップS13においてYes)、BMLブラウザは、エリアAのコンテンツにリンクする(ステップS14)。
【0095】
一方、リンクするのは、エリアAのコンテンツではないと判定した場合(ステップS13においてNo)、BMLブラウザは、リンクするのは、エリアBのコンテンツであるか否かを判定する(ステップS15)。
【0096】
リンクするのは、エリアBのコンテンツであると判定した場合(ステップS15においてYes)、BMLブラウザは、エリアBのコンテンツにリンクする(ステップS16)。
【0097】
一方、リンクするのは、エリアBのコンテンツではないと判定した場合(ステップS15においてNo)、BMLブラウザは、リンクするはエリアCのコンテンツであるか否かを判定する(ステップS17)。
【0098】
リンクするのは、エリアCのコンテンツであると判定した場合(ステップS17においてYes)、BMLブラウザは、エリアCのコンテンツにリンクする(ステップS18)。
【0099】
一方、リンクするのは、エリアCのコンテンツではないと判定した場合(ステップS17においてNo)、BMLブラウザは、エラー処理を行う(ステップS19)。BMLブラウザは、このような処理を実行すると、この処理の実行を終了させる。
そして、BMLブラウザは、BML文書に記述されている内容に従い、レイアウトデータを作成する。
【0100】
次に、この動作を図8〜図10に基づいて具体的に説明する。
尚、図8において、破線で囲まれたエリアX,A,B,Cは、それぞれ、エリアX,A,B,Cのコンテンツによって表示されるエリアとする。移動体14は、エリアXから矢印方向に進むものとする。
【0101】
まず、移動体14がエリアX内に位置している場合、BMLブラウザは、他のエリアのコンテンツにリンクする必要はないと判定する(ステップS12においてNo)。
【0102】
移動体14がエリアAまで移動すると、BMLブラウザは、他のエリアのコンテンツにリンクする必要があると判定する(ステップS12においてYes)。
【0103】
また、リンクするのは、エリアAのコンテンツであると判定した場合(ステップS13においてYes)、BMLブラウザは、エリアAのコンテンツにリンクする(ステップS14の処理)。エリアAのコンテンツにリンクすると、図9に示すようなエリアAのコンテンツ画像が表示される。
【0104】
移動体14がエリアBに移動すると、BMLブラウザは、リンクするのは、エリアBのコンテンツであると判定する(ステップS15においてYes)。この場合、BMLブラウザは、エリアBのコンテンツにリンクする(ステップS16の処理)。エリアBのコンテンツにリンクすると、図10に示すようなエリアBのコンテンツ画像が表示される。
【0105】
移動体14がエリアCに移動すると、BMLブラウザは、リンクするのは、エリアCのコンテンツであると判定する(ステップS17においてYes)。この場合、BMLブラウザは、エリアCのコンテンツにリンクする(ステップS18の処理)。エリアCのコンテンツにリンクすると、図11に示すようなエリアCのコンテンツ画像が表示される。
【0106】
以上説明したように、本実施の形態によれば、送信装置23は、デジタル放送の規格に準拠するデータ放送方式に従って、BML文書をデータ放送の放送信号に多重化して送信する。また、このスタートアップ文書と各地域情報コンテンツとをリンクさせるようにした。
【0107】
従って、受信装置41は、受信したBML文書の記述に従って現在位置の情報を周期的に取得し、現在位置が変われば、受信装置41は、新たな現在位置に対応する地域のBML文書コンテンツを自動的に取得することができる。このため、地域毎の情報がページ形式で区分されて細分化されていたとしても、容易な操作で詳細な情報を提供することができる。即ち、ユーザがデータ放送を選択すれば、新たに取得した現在位置に関連づけされた地域の地域情報をユーザに提示することができる。
【0108】
また、地域情報として、現在の道路交通情報だけでなく、現在のローカルニュース、ローカル天気予報等を送受信することにより、種々の情報をきめ細かくユーザに提供することができる。
【0109】
また、現在位置が現在の地域情報コンテンツが示す地域から外れると判別されると、他の地域の地域情報コンテンツに遷移するので、家庭で使用するような移動を伴わない固定受信装置だけでなく、移動体に搭載された受信装置でも、家庭と同じように地域の現在情報を取得することができる。
【0110】
尚、本発明を実施するにあたっては、種々の形態が考えられ、上記実施の形態に限られるものではない。
例えば、上記実施の形態では、地上波デジタル放送によるサービスを利用した場合について説明した。しかし、これに限られるものではなく、ラジオ放送によるデータ放送を利用することもできる。
【0111】
図5に示す位置計測装置47には、自動車(移動体14)の車速パルスに基づく走行速度および走行距離、ならびにジャイロ等に基づいて走行方向等を検出する検出装置を用いることもできる。
【0112】
他のエリアのコンテンツにリンクする必要があるか否かを判定するための判定条件は、エリアX,A,B,Cの設定によって変わってくる。上記実施の形態では、図8に示すように、エリアX,A,B,Cに重複部分がないものとして説明した。この場合は、移動体14がエリアX,A,B,Cのいずれかに位置すれば、他のエリアのコンテンツにリンクする必要があると判定する。
【0113】
しかし、図12に示すように、エリアX,A,B,Cに重複部分があれば、移動体14がエリアXにもエリアAにも位置している場合、移動体14の移動方向、移動速度も判定条件に含めて、他のエリアのコンテンツにリンクする必要があるか否かを判定する。このように、他のエリアのコンテンツにリンクする必要があるか否かを判定するための判定条件を、エリアX,A,B,Cの設定によって、適宜、設定する必要がある。
【0114】
また、上述の処理を実行させるためのプログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read−Only Memory)、DVD(Digital VersatileDisk)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、これをコンピュータにインストールし、上述の手段として動作させ、あるいは、上述の工程を実行させてもよい。また、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等にプログラムを格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するものとしてもよい。
【0115】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、詳細な情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る地域情報提供システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1の送信装置の構成を示すブロック図である。
【図3】BML文書の記述例を示す説明図である。
【図4】カルーセル伝送方式の説明図である。
【図5】図1の受信装置の構成を示す説明図である。
【図6】BML文書の一例を示す説明図である。
【図7】受信装置のBMLブラウザの動作を示す説明図である。
【図8】具体的な動作を示す説明図である。
【図9】具体的な動作を示す説明図である。
【図10】具体的な動作を示す説明図である。
【図11】具体的な動作を示す説明図である。
【図12】具体的な動作を示す説明図である。
【符号の説明】
11 放送局
12 アンテナ装置
13−1〜13−n GPS衛星
14 移動体
23 送信装置
41 受信装置
48 コントローラ
Claims (11)
- 放送信号を送信する送信装置において、
地域の現在情報が記述された複数の地域情報コンテンツと現在位置の情報を取得して現在位置に対応する地域の地域情報コンテンツを前記放送信号から抽出する指令を含むようにプログラミングされた主コンテンツとを前記放送信号に多重化するコンテンツ多重化手段と、
前記地域情報コンテンツと前記主コンテンツとが多重化された放送信号を送信する送信手段と、を備えた、
ことを特徴とする送信装置。 - 前記複数の地域情報コンテンツは、現在位置の情報を取得して、現在位置が現在の地域情報コンテンツが示す地域から外れると判別されたときに、他の地域の地域情報コンテンツに遷移する指令を含むようにプログラミングされたものである、
ことを特徴とする請求項1に記載の送信装置。 - 前記地域情報コンテンツは、現在の道路交通情報、ローカルニュース、ローカル天気予報のうちの少なくとも1つである、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の送信装置。 - 放送信号を受信する受信装置において、
地域の現在情報が記述された複数の地域情報コンテンツと現在位置の情報を取得して現在位置に対応する地域の地域情報コンテンツを前記放送信号から抽出する指令を含むようにプログラミングされた主コンテンツとが多重化された放送信号を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した放送信号から前記主コンテンツを抽出して前記指令を解読するコンテンツ解読手段と、
前記コンテンツ解読手段が解読した指令に従って現在位置の情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段が取得した現在位置の情報に基づいて判別された現在位置に対応する地域の地域情報コンテンツを、前記放送信号から抽出し、抽出した地域情報コンテンツの記述に従って地域の現在情報を出力する地域情報出力手段と、を備えた、
ことを特徴とする受信装置。 - 前記複数の地域情報コンテンツは、現在位置の情報を取得して、現在位置が現在の地域情報コンテンツが示す地域から外れると判別されたときに、他の地域の地域情報コンテンツに遷移する指令を含むようにプログラミングされたものである、
ことを特徴とする請求項4に記載の受信装置。 - 前記地域情報コンテンツは、現在の道路交通情報、ローカルニュース、ローカル天気予報のうちの少なくとも1つである、
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の受信装置。 - 前記コンテンツ解読手段は、前記コンテンツの指令を解読するブラウザである、
ことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の受信装置。 - 地域の現在情報が記述された複数の地域情報コンテンツと現在位置の情報を取得して現在位置に対応する地域の地域情報コンテンツを前記放送信号から抽出するように指令する主コンテンツとを前記放送信号に多重化するステップと、
前記地域情報コンテンツと前記主コンテンツとが多重化された放送信号を送信するステップと、を備えた、
ことを特徴とする送信方法。 - 地域の現在情報が記述された複数の地域情報コンテンツと現在位置の情報を取得して現在位置に対応する地域の地域情報コンテンツを前記放送信号から抽出する指令を含むようにプログラミングされた主コンテンツとが多重化された放送信号を受信するステップと、
前記受信した放送信号から前記主コンテンツを抽出するステップと、
前記抽出した主コンテンツの指令を解読するステップと、
前記解読した指令に従って現在位置の情報を取得するステップと、
前記取得した情報に基づいて判別された現在位置に対応する地域の地域情報コンテンツを、前記放送信号から抽出し、抽出した地域情報コンテンツの記述に従って地域の現在情報を出力するステップと、を備えた、
ことを特徴とする受信方法。 - コンピュータに、
地域の現在情報が記述された複数の地域情報コンテンツを前記放送信号に多重化する手順、
現在位置の情報を取得して現在位置に対応する地域の地域情報コンテンツを前記放送信号から抽出する指令を含むようにプログラミングされた主コンテンツを前記放送信号に多重化する手順、
を実行させるためのプログラム。 - コンピュータに、
現在位置を取得して前記現在位置に対応する地域の地域情報コンテンツを抽出する指令を含むようにプログラミングされた主コンテンツを、受信した放送信号から抽出する手順、
前記抽出した指令を解読する手順、
前記解読した指令に従って現在位置の情報を取得する手順、
前記取得した情報に基づいて判別された現在位置に対応する地域の地域情報コンテンツを、前記放送信号から抽出し、抽出した地域情報コンテンツの記述に従って地域の現在情報を出力する手順、
を実行させるためのプログラム。
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A02 | Decision of refusal |
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