JP2001111503A - 放送システム - Google Patents

放送システム

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JP2001111503A
JP2001111503A JP28217399A JP28217399A JP2001111503A JP 2001111503 A JP2001111503 A JP 2001111503A JP 28217399 A JP28217399 A JP 28217399A JP 28217399 A JP28217399 A JP 28217399A JP 2001111503 A JP2001111503 A JP 2001111503A
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JP28217399A
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Inventor
Akira Ishikawa
亮 石川
Kagenari Yamamuro
景成 山室
Kazuo Okamura
和男 岡村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視聴者の居住する地域や好み等の特性に応じ
た内容を視聴者に放送することが可能であり、選択のた
めの設定が送信側、受信側何れにおいても容易なシステ
ムを提供することを目的とする。 【解決手段】 送信装置は、複数のコンテンツデータ
と、各コンテンツデータに対応付けられた地域コードを
多重化して1つのサービスとし、放送データを生成して
送出する。受信装置は、視聴者が入力した郵使番号を地
域コードに変換して環境記憶部34に記憶する。受信部
22は、送信されてくる複数のコンテンツデータと地域
コードを受信する。さらに、環境記憶部34に記憶され
た地域コードと送られてくる地域コードとに基づいて、
当該地域コードに対応付けられたコンテンツデータを選
択して映像音声出力手段50に出力する。したがって、
受信地域等に応じて通切な内容の放送を自動的に選択し
て受信することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】この発明は放送システムに関し、特
にその視聴者に対し選択的な放送を可能とする技術に関
するものである。
【0002】これを解決するため、あっとえば関西地域
と関東地域とで、同一時間内に放送する内容を異ならせ
ることが行われている。たとえば、全国版のニュースの
後に放送される各地方のローカルニュースなどがこれに
当たる。
【0003】しかしながら、このような従来の方法で
は、1)放送内容を異ならせる地域区分が固定的であり、
その変更が容易ではない:2)受信機側においては、送信
側によって設定された放送内容を選択することができな
い(たとえば、関西地域では関東地域のニュースを見る
ことができない):3)各視聴者の性別、年齢、好み等に
応じた放送内容を、各視聴者ごとに放送することはでき
ない等の問題があった。
【0004】この発明は上記のような問題点を解決し
て、各視聴者の居住する地域や好み等の特性に応じた内
容を視聴者に放送することが可能であって、これを実現
するための送信側、受信側における負担を軽減すること
のできるような放送システムを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1)(11)この発明の放送
システムおよび方法は、サービス提供者側において、コ
ンテンツデータと、当該コンテンツデータに対応付けら
れた選択情報を多重化して送信し、サービス利用者側に
おいて、当該選択情報と受信環境情報とに基づいて、当
該選択情報に対応づけられたコンテンツデータに対する
処理を変化させるものであって、サービス提供者側は、
選択情報の種類を識別するための識別情報および当該選
択情報に対応した変換プログラムを多重化して送信し、
サービス利用者側は、受信した変換プログラムに基づい
て、受信環境情報を、選択情報と対比可能となるように
変換し、変換した受信環境情報および選択情報の識別情
報を記録する変換記録処理を行うことが可能であり、送
信装置から送られてきた識別情報と、記録した識別情報
が一致する場合には、記録した変換受信環境情報を用
い、一致しない場合には、前記変換記録処理を行うこと
を特徴としている。
【0006】したがって、受信環境情報の形式等が選択
情報の形式と異なっていても、送信されてくる選択情報
と受信環境とに基づいて、コンテンツデータに対する処
理内容を変え、受信環境に応じた放送内容を実現するこ
とができる。さらに、同一の識別情報を持つ選択情報に
対しては、あらためて受信環境情報の変換を行う必要が
なく、迅速な処理が可能となる。
【0007】(2)(12)この発明の放送システムはおよび
方法は、サービス提供者側において、コンテンツデータ
と、当該コンテンツデータに対応づけられた選択情報を
多重化して送信し、サービス利用者側において、当該選
択情報と受信環境情報とに基づいて、当該選択情報に対
応づけられたコンテンツデータに対する処理を変化させ
るものであって、サービス利用者側から受信環境情報を
サービス提供者側に送信し、サービス提供者側において
受信環境情報を変換した後、変換された受信環境情報を
サービス利用者側に送り返すことを特徴としている。
【0008】したがって、受信装置に対して変換プログ
ラムを送信する必要がなく、送信路を有効に用いること
ができる。特に、変換アルゴリズムが複雑な場合や、変
換のためのデータが膨大な場合に効果が大きい。
【0009】(3)この発明の放送システムは、送信装置
は、選択情報の種類を識別するための識別情報を多重化
して送信し、前記サービス提供者側の変換手段は、変換
受信環境情報に、識別情報を付して受信装置側に送り返
し、受信装置は、サービス提供者側から送り返された変
換受信環境情報および識別情報を記録しており、送信装
置から送られてきた識別情報と、記録した識別情報が一
致する場合には、記録した変換受信環境情報を用い、一
致しない場合には、受信環境情報をサービス提供者側に
送信して変換受信環境情報を受け取ることを特徴として
いる。
【0010】したがって、同一の識別情報を持つ選択情
報に対しては、あらためて受信環境情報の変換を行う必
要がなく、迅速な処理が可能となる。
【0011】(4)この発明の放送システムは、サービス
提供者側の送信装置において、コンテンツデータと、当
該コンテンツデータに対応付けられた選択情報を多重化
して送信し、サービス利用者側の受信装置において、当
該選択情報と受信環境情報とに基づいて、当該選択情報
に対応付けられたコンテンツデータに対する処理を変化
させるような放送システムであって、あらかじめ記録さ
れた変換用プログラムにしたがって変換を行う変換手段
を受信装置側に設け、当該変換手段により、前記受信環
境情報を、前記選択情報と対比可能となるように変換す
ることを特徴としている。
【0012】したがって、受信環境情報の形式等が選択
情報の形式と異なっていても、送信されてくる選択情報
と受信環境とに基づいて、コンテンツデータに対する処
理内容を変え、受信環境に応じた放送内容を実現するこ
とができる。また、変換用プログラムがあらかじめ受信
装置に記録されているので、送信装置側から変換用プロ
グラムを送信する必要がない。
【0013】(5)この発明の放送システムは、サービス
提供者側からサービス利用者側の受信装置に変換用プロ
グラムを送信し、受信装置側において当該変換用プログ
ラムに基づいて変換手段を構成することも可能であり、
サービス提供者側の送信装置は、予め受信装置側に設け
られている変換手段によって受信環境情報を変換する
か、送信した変換用プログラムによって構成した変換手
段によって受信環境情報を変換するかを指定する指令
を、受信装置に送信することを特徴としている。
【0014】したがって、通常は受信装置側にあらかじ
め設けた変換用プログラムによって変換することにより
変換用プログラムを送信する必要をなくしつつ、必要な
場合には、送信装置側から変換用プログラムを送信する
ことができる。
【0015】(6)この発明の放送システムは、受信装置
は、複数の変換受信環境情報を識別情報と対応付けて記
録し、送信装置から送られてきた識別情報が、記録した
識別情報の何れかと一致する場合には、当該識別情報に
対応付けて記録した変換受信環境情報を用い、送信装置
から送られてきた識別情報が、記録した識別情報の何れ
とも一致しない場合には、前記変換記録処理を行うこと
を特徴としている。
【0016】したがって、複数の種類の識別情報に対応
することができる。
【0017】(9)この発明の放送システムは、選択情報
および受信環境情報は、地理的位置情報であることを特
徴としている。したがって、地理的な位置に応じて適切
な放送内容を選択することができる。
【0018】(10)この発明の放送システムは、選択情報
および受信環境情報は、視聴者に関する情報であること
を特徴としている。したがって、視聴者に応じた適切な
放送内容を選択することができる。
【0019】(13)この発明の送信装置は、コンテンツデ
ータと、当該コンテンツデータに対応付けられた選択情
報と、選択情報の種類を識別するための識別情報と、受
信側における受信環境情報を前記選択情報と対比可能と
なるように変換するための変換プログラムとを多重化し
て放送データを生成する多重化手段と、多重化手段によ
って生成された放送データを送出する送出手段と、を備
えたことを特徴としている。
【0020】したがって、受信側において、変換プログ
ラムに基づいて、受信環境情報を変換して選択状と対比
してコンテンツの選択処理等を行うことができる。さら
に、受信側において、識別情報を用いて、無駄な変換処
理を省くことが可能となる。
【0021】(14)この発明の送信装置は、選択情報は、
地理的位置情報であることを特徴としている。したがっ
て、受信側において、地理的な位置に応じて適切な放送
内容を選択することができる。
【0022】(15)この発明の送信装置は、選択情報は、
視聴者に関する情報であることを特徴としている。した
がって、受信側において、視聴者に応じた適切な放送内
容を選択することができる。
【0023】(17)この発明の受信装置は、送信されてく
るコンテンツデータと選択情報を受信する受信手段と、
受信環境情報を、選択情報と対比可能となるように変換
する変換装置に向けて送信し、変換装置によって変換さ
れた受信環境情報を受信する受信環境情報送受信手段
と、受信環境情報送受信手段によって受信した変換され
た受信環境情報と、前記選択情報とに基づいて、当該選
択情報に対応付けられたコンテンツデータに対する処理
内容を変化させる復元手段とを備えている。
【0024】したがって、受信環境情報の形式等が選択
情報の形式と異なっていても、送信されてくる選択情報
と受信環境とに基づいて、コンテンツデータに対する処
理内容を変え、受信環境に応じた放送内容を実現するこ
とができる。さらに、送信装置から変換プログラムを送
信する必要がなく、送信路を有効に用いることができ
る。特に、変換アルゴリズムが複雑な場合や、変換のた
めのデータが膨大な場合に効果が大きい。
【0025】(18)この発明の受信装置は、受信環境情報
送受信手段は、変換受信環境情報に対応する選択情報の
識別情報も併せて受信し、変換受信環境情報は識別情報
とともに記憶部に保持され、復元手段は、記憶部に保持
された識別情報と、受信した識別情報が一致する場合に
は、保持されている変換受信環境情報を使用し、一致し
ない場合には、新たに受信環境情報送受信手段によって
取得した変換受信環境情報を使用することを特徴として
いる。
【0026】したがって、同一の識別情報を持つ選択情
報に対しては、あらためて受信環境情報の変換を行う必
要がなく、迅速な処理が可能となる。
【0027】(19)この発明の受信装置は、送信されてく
るコンテンツデータと選択情報と当該選択情報の識別情
報と変換用プログラムを受信する受信手段と、サービス
提供者側から送られてくる変換用プログラムに基づい
て、受信環境情報を、選択情報と対比可能となるように
変換して変換受信環境情報とし、識別情報とともに記録
部に記録する変換手段、変換された受信環境情報と、前
記選択情報とに基づいて、当該選択情報に対応付けられ
たコンテンツデータに対する処理内容を変化させる復元
手段とを備え、前記復元手段は、受信した識別情報と記
録されている識別情報とが一致する場合には、記録され
ている変換受信環境情報を用い、一致しない場合には、
変換手段に変換を行わせて得た変換受信環境情報を用い
ることを特徴としている。
【0028】したがって、受信環境情報の形式等が選択
情報の形式と異なっていても、送信されてくる選択情報
と受信環境とに基づいて、コンテンツデータに対する処
理内容を変え、受信環境に応じた放送内容を実現するこ
とができる。さらに、同一の識別情報を持つ選択情報に
対しては、あらためて受信環境情報の変換を行う必要が
なく、迅速な処理が可能となる。
【0029】(20)この発明の受信装置は、記録部は、複
数の変換受信環境情報を識別情報と対応付けて記録し、
復元手段は、受信した識別情報が、記録した識別情報の
何れかと一致する場合には、当該識別情報に対応付けて
記録した変換受信環境情報を用い、受信した識別情報
が、記録した識別情報の何れとも一致しない場合には、
変換手段に変換を行わせて得た変換受信環境情報を用い
ることを特徴としている。
【0030】したがって、複数の種類の識別情報に対応
することができる。
【0031】(23)この発明の受信装置は、送信されてく
るコンテンツデータと選択情報を受信する受信手段と、
予め定められた変換処理にしたがって、受信環境情報
を、選択情報と対比可能となるように変換する変換手段
と、変換された受信環境情報と、前記選択情報とに基づ
いて、当該選択情報に対応付けられたコンテンツデータ
に対する処理内容を変化させる復元手段とを備えてい
る。
【0032】したがって、送信装置から変換用プログラ
ムを送信する必要がなく、通信路を有効に活用すること
ができる。
【0033】(24)この発明の受信装置は、送信されてく
るコンテンツデータと選択情報を受信する受信手段と、
予め定められた変換処理にしたがって、受信環境情報
を、選択情報と対比可能となるように変換する基本変換
手段と、送信されてくる変換プログラムにしたがって、
受信環境情報を、選択情報と対比可能となるように変換
する特殊変換手段と、変換された受信環境情報と、前記
選択情報とに基づいて、当該選択情報に対応付けられた
コンテンツデータに対する処理内容を変化させる復元手
段であって、送信装置から送信されてくる指令に従っ
て、基本変換手段を用いるか特殊変換手段を用いるかを
選択する復元手段とを備えている。
【0034】したがって、通常は受信装置側にあらかじ
め設けた変換用プログラムによって変換することにより
変換用プログラムを送信する必要をなくしつつ、必要な
場合には、送信装置側から変換用プログラムを送信する
ことができる。
【0035】(25)この発明の受信装置は、受信環境情報
が、地理的位置情報であることを特徴としている。した
がって、地理的位置に基づいて放送内容を選択等するこ
とができる。
【0036】(26)この発明の受信装置は、選択情報が、
都道府県、選挙区または天気予報地域区分を示す情報で
あり、受信環境情報は受信装置の設置された住所の郵便
番号、受信装置に関する電話番号または受信装置の緯度
・経度を示す情報であって、変換手段は、郵便番号、電
話番号または緯度・経度を示す情報を都道府県、選挙区
または天気予報地域区分を示す情報に変換することを特
徴としている。したがって、都道府県、選挙区または天
気予報地域区分に基づいて放送内容の選択等をすること
ができる。
【0037】(27)この発明の受信装置は、受信環境情報
が、視聴者に関する情報であることを特徴としている。
したがって、それぞれの視聴者に対して、適切な放送内
容の選択等をすることができる。
【0038】(28)この発明の受信装置は、選択情報が、
コンテンツの特徴を示す情報であり、受信環境情報は、
視聴者が興味を持つ対象を示す情報であって、変換手段
は、視聴者が興味を持つ対象を示す情報をコンテンツの
特徴を示す情報に変換することを特徴としている。した
がって、それぞれの視聴者が興味を持つ対象に基づい
て、適切な内容を有するコンテンツの選択等を行うこと
ができる。
【0039】(29)この発明の受信装置は、復元手段が、
選択情報と受信環境情報とに基づいて、当該受信環境情
報に合致した選択情報に対応付けられたコンテンツデー
タを選択して復元するものであることを特徴としてい
る。したがって、選択的にコンテンツを復元することが
できる。
【0040】(30)この発明の受信装置は、復元手段は、
選択情報と受信環境情報とに基づいて、当該受信環境情
報に合致した選択情報に対応付けられたコンテンツデー
タを選択的に取得し、コンピュータに対して出力するこ
とを特徴としている。したがって、選択的にコンテンツ
をコンピュータに出力することができる。
【0041】この発明の放送システムおよび放送方法
は、サービス提供者側において、コンテンツデータと、
当該コンテンツデータに対応付けられた選択情報を多重
化して送信し、サービス利用者側において、受信環境情
報に基づいて、コンテンツデータに対する処理を変化さ
せるような放送であって、受信環境情報を選択情報と対
比可能となるように変換した後に、受信環境情報と選択
情報とを比較し、当該比較結果に基づいてコンテンツデ
ータに対する処理を変化させることを特徴としている。
【0042】したがって、受信環境情報の形式等が選択
情報の形式と異なっていても、送信されてくる選択情報
と受信環境とに基づいて、コンテンツデータに対する処
理内容を変え、受信環境に応じた放送内容を実現するこ
とができる。
【0043】(31)この発明の受信装置は、送信されてく
るコンテンツデータと選択情報と変換用プログラムを受
信する受信手段と、移動する受信装置の位置をリアルタ
イムに計測して受信環境情報を出力するための位置計測
手段と、サービス提供者側から送られてくる変換用プロ
グラムまたはあらかじめ記憶された変換用プログラムに
基づいて、受信環境情報を、選択情報と対比可能となる
ように変換し、変換受信環境情報として記録部に記録す
る変換手段と、変換された受信環境情報と、前記選択情
報とに基づいて、当該選択情報に対応付けられたコンテ
ンツデータに対する処理内容を変化させる復元手段とを
備えている。
【0044】したがって、リアルタイムに変化する受信
装置の位置に応じて、適切な内容を自動的に受信するこ
とができる。
【0045】この発明の放送システムは、サービス提供
者側からサービス利用者側の受信装置に変換用プログラ
ムを送信し、受信装置側において当該変換用プログラム
に基づいて変換手段を構成することを特徴としている。
したがって、送信装置側から、サービスや状況に応じた
変換用プログラムを提供することができる。
【0046】この発明において、「選択情報」とは、受
信側におけるコンテンツ選択のために、送信側において
コンテンツデータに対応づけて送られる情報をいう。地
理的位置情報、時間的情報、コンテンツの内容を示す情
報、対象とする視聴者の情報(年齢、性別等)等を含む
概念である。実施形態では、地域識別情報102、地域
識別情報104、地域コード(region data)、内容識別
情報、ジャンルコード等がこれに該当する。
【0047】「識別情報」とは、選択情報を識別するた
めの情報をいい、選択情報の種類やバージョンを含む概
念である。実施形態では、地域コードセット名、バージ
ョンがこれに該当する。
【0048】「受信手段」とは、トランスポートストリ
ームを受信する機能を有する手段をいい、無線による伝
送に限らず、有線による伝送を受信するものを含む概念
である。実施形態では、受信部22がこれに該当する。
【0049】「復元手段」とは、受信したトランスポー
トストリームまたは再生した変換ストリームに基づい
て、サービス内容を復元する手段をいう。実施形態で
は、CPU36、不揮発性メモリ52、デ・スクランブ
ラ58、ICカード56、メモリ54、TSデコーダ2
6、AVデコーダ32がこれに該当する。
【0050】「受信環境」とは、受信側における、受信
装置、視聴者等に関する状況をいい、受信装置の機器情
報、受信装置の設置場所や現在位置を示す地理的位置情
報、受信時刻、受信日等の時間情報、視聴者の契約内
容、視聴者の趣味等の視聴者に関する視聴者情報等を含
む概念である。実施形態では、図18に示す視聴者地域
情報、図40に示す視聴者興味情報等がこれに該当す
る。
【0051】「変換手段」とは、受信環境を選択環境と
対比可能となるように変換する手段をいう。実施形態で
は、図16の変換処理、図42の変換処理等がこれに対
応する。なお、実施形態では、変換テーブルを用いて変
換を行う例を示しているが、変換テーブルを用いずに変
換を行うような場合も含む概念である。
【0052】「視聴者」とは、放送を受信する人をい
い、映像、音声を視聴する者だけでなく、コンピュータ
処理のためのデータや音楽データ等を取得してダウンロ
ードする者も含む概念である。
【0053】「コンテンツ」とは、視聴者に与えられる
放送内容をいい、視聴者が直接使用(視聴)するものだ
けでなく、コンピュータ等に取り込んで使用するデータ
等を含む概念である。
【0054】「プログラムを記録した記録媒体」とは、
プログラムを記録したROM、RAM、フレキシブルデ
ィスク、CD−ROM、メモリカード、ハードディスク
等の記録媒体をいう。CPUに接続されて、記録された
プログラムが直接実行されるハードディスクのような記
録媒体だけでなく、一旦ハードディスク等にインストー
ルした後に実行されるプログラムを記録したCD−RO
M等の記録媒体を含む概念である。さらに、ここでいう
プログラムには、直接実行可能なプログラムだけでな
く、ソース形式のプログラム、圧縮処理がされたプログ
ラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0055】
【発明の実施の形態】以下この発明を衛星放送に適用し
た場合について説明する。しかし、パケット化して送信
する放送であれば、地上波放送、ケーブルテレビ等の有
線放送等にも適用することができる。本発明の実施形態
を説明する前に、まず、衛星放送システムの概要を説明
する。
【0056】1.衛星放送システムの概要 1.1.衛星放送における電波送出状態 図1に、衛星放送における電波の送出状態を模式化して
示す。地上局2からの電波は、放送衛星4を介して地上
に向けて送出される。放送衛星4からは、複数のトラン
スポートストリームTS1、TS2、TS3が送出され
る。各トランスポートストリームは、周波数、偏波面な
どによって区別される。
【0057】トランスポートストリームTS1には、複
数のサービス(地上波放送のチャネルに相当する)SV
11、SV12、SV13、SV14がパケット化され
て時分割により多重化されている。同様に、トランスポ
ートストリームTS2にはサービスSV21、SV2
2、SV23、SV24が多重化され、トランスポート
ストリームTS3にはサービスSV31、SV32、S
V33、SV34が多重化されている。なお、各トラン
スポートストリームには、各サービスの画像データ、音
声データの他、番組情報を示すための制御データ、現在
時刻を示す制御データ、パケット化に伴って必要な制御
データ等も送出されている。図1においては、3つのト
ランスポートストリームのみが示されているが、実際に
は、より多くのトランスポートストリームが送出され
る。さらに、図1においては、各トランスポートストリ
ームについて、4つのサービスが多重化されているが、
実際にはより多くのサービスが多重化される。
【0058】1.2.送信装置の構成 図2に、上記のトランスポートストリームを生成して送
信するための送信装置の構成を示す。図においては、ト
ランスポートストリームTS1についてのみ示したが、
他のトランスポートストリームTS2、TS3も同じよ
うに生成される。
【0059】サービスSV11、SV12、SV13、
SV14の画像/音声データES11、ES12、ES
13、ES14は、映像音声データ管理部7に与えられ
る。これら画像/音声データES11、ES12、ES
13、ES14は、映像音声データ管理部7において、
それぞれ、圧縮されて多重制御部9に与えられる。
【0060】多重情報管理部15は、何れのサービス同
志を多重化するかを管理している。多重制御部9は、多
重情報管理部15の指令に従って、多重化するサービス
を多重化部11に与える。制御データ生成部6は、パケ
ット多重化のための制御データ、番組情報を示すための
制御データ、現在時刻を示す制御データ等を生成する。
パケット多重化のための制御データは、時分割してパケ
ット化された複数のサービスの画像/音声データを、正
しく識別するなどのために付される。
【0061】多重化部11は、制御データ、圧縮された
画像/音声データES11、ES12、ES13、ES
14を時分割して固定長のパケットにして出力する。
【0062】スクランブラ12は、出力されたパケット
に対し、スクランブル鍵制御部16から与えられるスク
ランブル鍵を用いてスクランブルをかける。スクランブ
ルのかけられたトランスポートストリームTS1は、変
調部14において変調され、放送衛星4を介して視聴者
に放送される。
【0063】なお、スクランブラ12において用いられ
たスクランブル鍵は、制御データ生成部6において暗号
化され、ECM(Entitlement Control Message)データ
とされる。つまり、スクランブルを解くための鍵をさら
に暗号化したECMデータを生成している。多重化部1
1は、このECMデータも含めてパケット化する。
【0064】1.3.トランスポートストリームの構造 図2の送信装置によって生成されたトランスポートスト
リームTS1には、図3に示すように、サービスSV1
1の映像データES(V)1、音声データES(A)
1、サービスSV12の映像データES(V)2、音声
データES(A)2、サービスSV13の映像データE
S(V)3、音声データES(A)3、サービスSV1
4の映像データES(V)4、音声データES(A)4
が多重化されている。
【0065】さらに、パケット多重化のための制御デー
タNIT、PAT、PMT1、PMT2、PMT3、P
MT4も多重化されている。これら制御データにより、
多重化された各サービスSV11、SV12、SV1
3、SV14の映像/音声データを分離することができ
る。
【0066】また、スクランブル鍵のための制御データ
ECM1、ECM2、ECM3、ECM4、番組情報を
示す制御データEIT1、EIT2、EIT3、EIT
4、現在日時を示す制御データTDTなども多重化され
ている。なお、図には示していないが、その他多くの制
御データが多重化されている。
【0067】パケット化は、図3の縦線18aに示すよ
うに行われる。つまり、制御データNIT、PAT、P
MT、EIT、TDT、ECM、映像データES
(V)、音声データES(A)の順にパケット化が行わ
れる。音声データES(A)3までのパケット化が完了
すれば、再び、制御データNIT以下のパケット化を繰
り返す(縦線18b参照)。
【0068】図4に、パケット化されたデータの基本的
構造を示す。制御データ、映像/音声データともに、図
4に示すようなデータ構造を持つパケットとされる。パ
ケット化データの先頭には、パケットID(PID)が
付される。パケットIDは、各パケットを識別するため
各パケットごとにユニークに付された符号である。内容
データは、パケット化された対象データ(制御データ、
映像/音声データなど)である。
【0069】図5に、トランスポートストリームTS1
における、制御データPAT、PMT1、PMT2、P
MT3、PMT4と各サービスの映像/音声データES
との関係を示す。たとえば、サービスSV12の暗号化
された映像/音声データ500は、パケット化されてP
ID502が付されている。図においては、模式的に一
つのパケットとして示しているが、映像/音声データ5
00は、時分割されて多数のパケットとして送られる。
また、サービスSV12の映像/音声データ500のス
クランブルを解く鍵を生成するためのECMデータ50
4も、パケット化されPID506が付されている。
【0070】サービスSV12の映像/音声データ50
0のパケットIDおよびECMデータ504のパケット
IDは、制御データPMT2に記述される。したがっ
て、制御データPMT2の内容を得ることにより、サー
ビスSV12の映像/音声データ500のパケットID
およびECMデータ504のパケットIDを知ることが
できる。この制御データPMT2もまた、パケット化さ
れてPID512が付されている。図においては、模式
的に一つのパケットとして示しているが、制御データP
MT2も、時分割されて多数のパケットとして送られ
る。
【0071】制御データPMT2のパケットIDは、制
御データPATに記述される。したがって、制御データ
PATの内容を得ることにより、サービスSV12のP
MT2のパケットIDを知ることができる。この制御デ
ータPATもまた、パケット化されてPID522が付
されている。なお、制御データPATには、このトラン
スポートストリームTS1に多重化されているサービス
SV11、SV12、SV13、SV14のPMT1、
PMT2、PMT3、PMT4のパケットIDが記述さ
れている。
【0072】トランスポートストリームには上記のよう
にパケット化され関係付けられた制御データや映像/音
声データが流される。したがって、トランスポートスト
リームに多重化されているサービスを識別するために
は、まず、制御データPATを取得する必要がある。こ
のため、制御データPATのパケットIDは、予め定め
られた値(0x0000)に固定されている。
【0073】なお、各トランスポートストリームTS
1、TS2、TS3の伝送諸元(周波数など)および、
それぞれにどのようなサービスが多重化されているか
は、制御データNITに記述されている(図6参照)。
したがって、制御データNITの内容を得ることによ
り、特定のサービスがどのトランスポートストリームに
多重化されているかを知ることができる。この制御デー
タNITのパケットIDは、制御データPATに記述さ
れている。
【0074】1.4.受信装置の構成 図7に、受信装置の概要を示す。チューナ22によっ
て、トランスポートストリームが選択され、デ・スクラ
ンブラ24によってスクランブルが解除され、トランス
ポートデコーダ26によって所望のサービスに関する映
像/音声データESが分離される。なお、マイクロプロ
セッサ(MPU)28は、取得したECMをICカード
30に送り、ICカード30によって復元されたクラン
ブル鍵を受け取る。MPU28は、このスクランブル鍵
をデ・スクランブラ24に設定する。これにより、映像
/音声データESのスクランブルを解くことができる。
【0075】なお、MPU28は、所望のサービスの映
像/音声データESのパケットIDをトランスポートデ
コーダ26にセットする。これにより、トランスポート
デコーダ26は、当該サービスの映像/音声データES
を出力する。また、制御データのパケットIDをトラン
スポートデコーダ26にセットした場合には、分離され
た制御データはMPU28に与えられる。
【0076】現在、トランスポートストリームTS3の
サービスSV33を受信しているとして、トランスポー
トストリームTS1のサービスSV12に切り換える旨
の指令がMPU28に与えられた場合の動作を、以下説
明する。まず、MPU28は、トランスポートデコーダ
を制御して(すなわち、制御データNITのパケットI
Dをセットして)、NITを取り込む。このNITの記
述により、受信を希望するサービスSV12がトランス
ポートストリームTS1に多重化されていることを知る
(図6参照)。
【0077】次に、チューナ8を制御して、トランスポ
ートストリームTS1を受信する。さらに、トランスポ
ートデコーダ26を制御して、PATおよびPMT2を
取得し、所望のサービスSV12の映像データES
(V)2、音声データES(A)2のパケットIDおよ
びそのECMのパケットIDを得る(図5の矢印α、β
参照)。
【0078】次に、これらパケットIDをトランスポー
トデコーダ26にセットして、所望のサービスSV12
の映像データES(V)2、音声データES(A)2を
トランスポートデコーダ26から出力させる。なお、こ
れと並行して、MPU28は、トランスポートデコーダ
26から得たECMをICカード30に送ってスクラン
ブル鍵を取得し、デ・スクランブラ24に設定する。こ
れにより、スクランブルの解除された映像データES
(V)2、音声データES(A)2を得ることができ
る。上記のようにして、受信するサービスの切り換えが
行われる。
【0079】2.第1の実施形態 2.1.送信装置 図8に、この発明の一実施形態による送信装置の構成を
示す。この実施形態では、地域別に複数のコンテンツを
用意しておき、各コンテンツに地域選択のための選択情
報を付加するようにしている。以下では、地域別の天気
予報を、サービスSV11として放送する場合を例とし
て説明する。
【0080】サービスSV11の映像・音声データES
11は、北海道地域、東北地域、関東地域、中部地域、
近畿地域、中国地域、四国地域、九州地域、沖縄地域の
ための、それぞれの映像・音声データES1101、E
S1102、ES1103、ES1104、ES110
5、ES1106、ES1107、ES1108、ES
1109によって構成されている。映像・音声データE
S1101は北海道地域の天気予報、映像・音声データ
ES1102は東北地方の天気予報、映像・音声データ
ES1103は関東地域の天気予報・・・・・である。
これらの映像・音声データは、映像音声データ管理部7
を経て、データ多重化部10に与えられパケット多重化
される。
【0081】地域識別情報管理部19は、上記の各地域
別の映像・音声データES1101、ES1102、E
S1103、ES1104、ES1105、ES110
6、ES1107、ES1108、ES1109のそれ
ぞれに対応付けて、地域別識別情報をデータ多重化部1
0に与える。
【0082】データ多重化部10の制御データ生成部6
は、上記の各データを受けて、制御データPAT、PM
T1、ECM等を生成する。図11に、このようにして
生成されたトランスポートストリームTS1を示す。図
において、ES1101は北海道地域の天気予報、ES
1102は東北地域の天気予報、ES1103は関東地
域の天気予報・・・である。
【0083】図9に制御データPATの内容を、図10
に制御データPMT1の内容を示す。図10に示すよう
に、各地域の映像・音声データESのパケットID10
0に対応付けて、地域別識別情報102が記述されてい
る。地域別識別情報102には、地域コードregion dat
aが含まれる。地域コードは、図12に示すように、沖
縄から北海道までの各都道府県ごとに1ビットが割り当
てられている。この実施形態では、47ビットを使用
し、17ビットは未使用として、全64ビットで構成し
ている。放送内容に適合する地域のビットは「1」、適
合しない地域のビットは「0」としている。図12に例
として示す地域コードは、北海道地域に適合する放送内
容であることを示している。たとえば、東北地域を対象
とする放送内容の場合には、東北地方の各県のビットが
「1」となる。
【0084】図10に示す各region dataは、この地域
コードを16進数にて表したものである。図10におい
て、北海道地域の天気予報の音声・画像データES11
01(パケットID「0x0083」「0x0084」)は、region
dataにより、北海道地域にのみ適合することが示され
る。同様に、東北地域の天気予報の音声・画像データE
S1102(パケットID「0x0085」「0x0086」)は、
region dataにより、東北地域の各県に適合することが
示される。以下、他の地域の天気予報についても同様に
適合地域が示される。
【0085】なお、制御データPMT1には、上記のよ
うに各地域ごとの地域識別情報102とは別に、このサ
ービスSV11全体に関する地域識別情報104も記述
される。この地域識別情報のregion typeには、region
dataによって示される地域情報の種類が示される。regi
on typeが「1」であれば、県による地域の指定、
「2」であれば、郵便番号による地域の指定、「3」で
あれば、電話番号(市外局番)による地域の指定である
ことを示す。ここに示した例では、県による指定である
からregion typeは「1」となっている。
【0086】また、地域識別情報104にも、地域コー
ドであるregion dataが記述されている。このregion da
taには、このサービスSV11全体の適合地域が記述さ
れる。ここに示した例では、全都道府県が対象であるこ
とが記述される。
【0087】なお、上記の実施形態では、1つのサービ
ス中に複数のコンテンツ(各地域別の天気予報)を含ま
せて、各コンテンツに対応付けて地域識別情報102を
記述して対象地域を示している。しかし、特定地域向け
のコンテンツだけのサービスの場合には、サービス全体
の地域識別情報104において、対象地域を示すように
すればよい。このような場合のPMT1を図13に示
す。図13に示す例では、北海道と青森が対象地域とな
っている。つまり、このサービスが北海道、青森向け特
定放送であることが示されている。
【0088】なお、上記では、県による地域指定の場合
を示したが、郵便番号、電話番号による地域指定も同様
にして行うことができる。
【0089】2.2.受信装置 図14に、上記の送信装置によって送り出された放送を
受信するための受信装置48の全体構成を示す。この実
施形態における受信装置は、受信部22と復元手段49
を備えている。
【0090】アンテナ20によって捕捉された電波は、
受信手段である受信部22によって1つのトランスポー
トストリームとして復調される。このトランスポートス
トリームは、復元手段49に与えられる。復元手段49
のTSデコーダ26は、受信制御部36の制御に従っ
て、受け取ったトランスポートストリームから所望のサ
ービスに関するパケットを選択する。選択されたパケッ
トは、AVデコーダ32によってサービス内容信号(た
とえばNTSCのようなコンポジット信号)に復元され
る。映像・画像出力手段50(たとえばテレビ受像機)
は、このサービス内容信号を受けて、再生部42によっ
て映像画像信号を生成し、表示部44、音声出力部46
から出力する。
【0091】復元手段49の制御データ記憶部41は、
受信したPAT、PMTなどの制御データを一時記憶す
るためのものである。また、受信操作入力部39は、視
聴者の操作信号を受けるためのスイッチ類、リモコン信
号の受信部などである。環境情報入力手段400は、受
信地域などの受信環境情報を入力するためのものであ
る。受信操作入力部39,環境情報入力手段400は、
同一のスイッチ類、リモコン信号の受信部などを用いて
共用して構成することができる。
【0092】この実施形態では、受信装置48の設置時
に、視聴者が環境情報入力手段400から、視聴者地域
情報(視聴者の居住する地域を示す情報)等の受信環境
を入力する。この視聴者地域情報等は、環境情報変換手
段402に与えられる。環境情報変換手段402は、与
えられた視聴者地域情報等の受信環境情報を、送信側か
ら送られてくる地域識別情報等の選択情報と比較可能と
なるように変換を行う。変換した視聴者地域情報(変換
受信環境情報)等は、復元手段49の環境記憶部34に
記憶される。
【0093】受信制御部36は、受信した地域識別情報
と、環境記憶部34に記憶されている変換視聴者地域情
報とに基づいて、適合するコンテンツを選択して復元す
る。したがって、同じサービスを受信しても、大阪府の
視聴者であれば近畿地方の天気予報を視聴することがで
き、東京都の視聴者であれば関東地方の天気予報を視聴
することができる。
【0094】また、環境情報変換手段402を設けてい
るので、受信環境情報を設定する際に、送信側からの選
択情報の形式等を知る必要がない。
【0095】図15に、図14の受信装置をCPUを用
いて実現した場合のハードウエア構成を示す。CPU3
6は、メモリ54(RAM、ROM等を含んで構成され
る)や不揮発性メモリ52に記録されたプログラムにし
たがって各部の制御を行う。この例では、操作入力部3
8は、受信操作入力部39と環境情報入力手段400を
兼ねている。
【0096】2.2.1受信環境情報の変換処理 まず、視聴者の入力した視聴者地域情報(受信環境情
報)を、送信側から送られてくる地域識別情報(選択情
報)と比較可能となるように変換する処理について説明
する。ここでは、視聴者地域情報として郵便番号を入力
する場合を例にとって説明する。なお、以下では、郵便
番号を入力し、地域コードを都道府県別のコード(図1
2参照)に変換する例を示している。しかし、この例
は、説明を簡単化するために説明の都合上選択したもの
であり、かかる例では、直接的に都道府県を入力する方
が好ましいと考えられる。
【0097】実施の適用例としては、都道府県別の地域
コードというように単純な場合ではなく、地域コードの
区分が複雑であって、視聴者にはその区分が理解しがた
い場合に、以下に掲げる変換処理が特に有効である点に
注意されたい。また、他の実施形態でも述べるが、入力
された視聴者地域情報(受信環境)に基づいて、複数の
地域識別情報(選択情報)を生成する場合には、1つの
受信環境を入力するだけで複数の選択情報が得られるの
で、このような場合にも、以下に掲げる変換処理を行う
ことが特に有効である。
【0098】図16に、不揮発性メモリ52に記録され
た変換処理のプログラムのフローチャートを示す。ま
ず、CPU36は、不揮発性メモリ52にすでに郵便番
号ANUMが記憶されているかどうかを判断する(ステ
ップS300)。すでに入力されて記憶されている場合
には、これをTVセット50に表示し、正しいものであ
るかどうかの確認入力を視聴者に促す(ステップS30
1)。
【0099】ステップS301において正しくない旨の
入力が操作入力部38から与えられた場合、またはステ
ップS300において郵便番号ANUMが記憶されてい
ない場合には、ステップS302において、郵便番号A
NUMの入力を促す。これに対して、操作入力部38か
ら郵便番号ANUMが入力されると、CPU36はこれ
を不揮発性メモリ52に記憶する(ステップS30
3)。以下、CPU36は、このようにして取得した郵
便番号ANUMを用いて処理を進める。なお、ステップ
S301において、正しい旨の確認入力があった場合に
は、すでに記憶されている郵便番号ANUMを用いる。
【0100】次に、CPU36は、不揮発性メモリ52
に記憶されている変換テーブルを用いて、郵便番号AN
UMを変換する。図17に、変換テーブルのデータ構造
を示す。まず、ステップS304において、郵便番号A
NUMが変換テーブルの1列目「郵便番号下限」よりも
大きく、郵便番号ANUMが変換テーブルの2列目「郵
便番号上限」よりも小さい行を検索する。たとえば、郵
便番号ANUMとして”0300037”が入力された
場合には、テーブルの2行目が検索されることとなる。
【0101】次に、このようにして検索した行の3行目
「地域コード」の値を取得する(ステップS305)。
ここでは、青森県を示す地域コード”00000・・・
・0010”が得られる。このようにして得られた地域
コードは、図18に示すように、送信側の地域コード
(図12)と同様の構成を有している。
【0102】次に、CPU36は、変換して得られた地
域コードを、地域コードセット名、地域コードセットの
バージョンとともに、変換視聴者地域情報として不揮発
性メモリ52に記憶する(ステップS306)。なお、
地域コードセット名は、地域コードの種類を特定するた
めに付された名前(符号)であり、図17の例では「都
道府県」という地域コードセット名がテーブルに記憶さ
れている。また、バージョンは、その地域コードセット
について、地域区分等を変更したことを示すためのバー
ジョン情報である。この実施形態では、地域コードセッ
ト名およびバージョンによって識別情報が構成される。
【0103】2.2.2受信処理 次に、上記のようにして不揮発性メモリ52に記憶され
た変換視聴者地域情報を用いた受信処理について説明す
る。
【0104】図19に、メモリ54に記録された受信処
理のためのプログラムのフローチャートを示す。
【0105】現在、トランスポートストリームTS1の
サービスSV13を受信しているとして、トランスポー
トストリームTS1のサービスSV11(上述の天気予
報の放送)に切り換える旨の指令がCPU36に与えら
れた場合の動作を、以下説明する。なお、CPU36に
対する指令は、操作パネルまたは操作リモコンから与え
られる。図15に示す操作入力部38は、この操作パネ
ルまたは操作リモコンからの指令を受ける受光部であ
る。
【0106】まず、CPU36は、トランスポートデコ
ーダ(TSデコーダ)26の制御データ分離用のレジス
タ(図示せず)にPATのパケットIDをセットする。
PATのパケットIDは、固定的に「0x0000」と
決められている。これにより、TSデコーダ26は、分
離したPATの内容をメモリ54に記録する(ステップ
S11)。このPATには、現在受信しているトランス
ポートストリームTS1に多重されているサービスの一
覧が記述されている(図9参照)。したがって、CPU
36は、希望されているサービスSV11が現在受信中
のトランスポートストリームTS1に多重されているこ
とを知る。つまり、CPU36は、ステップS12から
S18に処理を進める。
【0107】ステップS18においては、取得したPA
Tに基づいて、所望のサービスSV11のPMTのパケ
ットIDを取得する。ここでは、「0x0011」が取
得される(図9参照)。次に、CPU36は、PMTの
パケットID「0x0011」を、TSデコーダ26の
制御データ分離用レジスタにセットする。これにより、
サービスSV11のPMT1を分離して、その内容をメ
モリ54に取得することができる(ステップS19)。
【0108】サービスSV11のPMT1を図10に示
す。CPU36は、PMT1の記述に基づいて、サービ
スSV11に含まれるコンテンツの選択を行う(ステッ
プS20)。
【0109】コンテンツの選択処理の詳細を図18に示
す。まず、CPU36は、PMT1の記述中から、当該
サービス全体の地域識別情報104を取得する(図10
参照、ステップS201)。次に、不揮発性メモリ52
から、視聴者地域識別情報を取得する(図18参照、ス
テップS202)。この際、不揮発性メモリ52に変換
視聴者地域情報が記憶されていない場合、この時点で、
図16の変換処理を開始すればよい。
【0110】次に、地域識別情報104と変換視聴者識
別情報とに基づいて、視聴者の地域が対象地域となって
いるかどうかを判断する(ステップS203)。変換視
聴者識別情報が「1」となっているビットに対応する地
域識別情報104のビットが「1」か「0」かによっ
て、この判断を行う。「1」であれば視聴者の住んでい
る地域は対象地域であり、「0」であれば対象外の地域
であると判断する。
【0111】図10に示す例では、全地域が対象となっ
ているので、ステップS204に進む。ステップS20
4においては、PMT1の記述中から、最初のコンテン
ツの地域識別情報102を取得する。この例では、映像
・音声データES1101(北海道地域の天気予報)の
地域識別情報102を取得する。次に、地域識別情報1
02と変換視聴者識別情報とに基づいて、当該コンテン
ツが視聴者の地域が対象地域となっているかどうかを判
断する(ステップS205)。上記と同様に、視聴者識
別情報が「1」となっているビットに対応する地域識別
情報104のビットが「1」か「0」かによって、この
判断を行う。
【0112】対象外であれば、次のコンテンツの地域識
別情報102を取得する。この例では、映像・音声デー
タES1102(東北地域の天気予報)の地域識別情報
102を取得する。そして、当該コンテンツが視聴者の
地域が対象地域となっているかどうかを判断する(ステ
ップS205)。以下、この処理を繰り返して、対象地
域となっているコンテンツを見いだすと、ステップS2
08に進む。ステップS208では、対象地域となって
いるコンテンツのパケットID、ECMのパケットID
を認識する。この例では、東北地域の天気予報が選択さ
れ、そのパケットID「0x0085」「0x008
6」、ECMのパケットID「0x0082」を得る。
【0113】なお、サービス全体が地域限定の放送であ
る場合(図13参照)には、ステップS203におい
て、対象地域外となることがある。この場合、CPU3
6は、このサービスは視聴に適さない旨の表示を行うよ
うにAVデコーダ32を制御する。これにより、TVセ
ット50には、この表示がなされる。この実施形態では
かかる表示を行うだけであるが、かかる表示とともにサ
ービス内容を表示するようにしてもよい。
【0114】上記のようにして、CPU36は、東北地
域の天気予報のパケットID「0x0085」「0x0
086」、ECMのパケットID「0x0082」を得
る。CPU36は、ECMのパケットID「0x008
2」をTSデコーダ26の制御データ分離用レジスタに
セットして、ECMを取得する。さらに、このECMを
ICカード56に与え、復元されたスクランブル鍵を取
得する。このようにして取得したスクランブル鍵を、デ
・スクランブラ58に設定する(図17のステップS2
1)。これにより、サービスSV11のすべてのコンテ
ンツの映像・音声データES11001〜ES1109
のパケットは、スクランブルが解除された状態となる。
【0115】また、CPU36は、東北地域の天気予報
の映像データES(V)1102、音声データES
(A)1102のパケットID「0x0085」「0x
0086」をTSデコーダ50のES分離用レジスタ
(図示せず)にセットする(ステップS22)。これに
より、TSデコーダ26は、分離した映像および音声デ
ータES(V)1102、ES(A)1102を、AV
デコーダ32に出力する。
【0116】これを受けたAVデコーダ32は、圧縮を
伸張(解凍)し、D/A変換を行ってビデオ・コンポジ
ット信号を生成する。この信号は、TVセット46に与
えられ、映像・音声として出力される。つまり、東北地
域の天気予報が出力される。
【0117】以上のようにして、視聴者の居住地に適合
する内容を自動的に選択して出力する放送を実現するこ
とができる。
【0118】なお、ステップS12において、現在受信
中のトランスポートストリームに希望するサービスが多
重されていない場合には、ステップS13に進む。ステ
ップS13においては、PATに記述されているNIT
のパケットIDを取得する。これに基づいて、NITを
取得し、所望のサービスが何れのトランスポートストリ
ームに多重されているかを知る(ステップS14、S1
5)。
【0119】CPU36は、当該トランスポートストリ
ームを受信するようにチューナ22の設定を切り換える
(ステップS16)。その後、当該トランスポートスト
リームのPATを取得する(ステップS17)。以後
は、上記のステップS18以下を実行すればよい。
【0120】2.3.他の実施形態 2.3.1表示方法 なお、上記実施形態では、適合する地域のコンテンツの
みを選択して出力するようにしている。しかし、他の実
施形態では、適合しない地域のコンテンツも時間的に選
択して自動的に切り換え表示するようにし、適合する地
域の表示時間を長く、その他の地域の表示時間を短くす
るようにしてもよい。この際、他の地域を表示している
際には、他地域を表示している旨の表示を行うようにし
てもよい。
【0121】また、他の実施形態では、他の地域も同一
画面に併せて表示するようにしてもよい。この場合、図
21に示すように、適合する地域を大きく、他の地域を
小さく表示するようにしてもよい。また、他の地域は、
画像ではなく文字データのみを表示するようにしてもよ
い。あるいは、他の地域の表示を時間的に切り換えるよ
うにしてもよい。このようにすれば、他の地域の表示も
小さくなりすぎずに見やすくなる。
【0122】2.3.2地域コードの設定方法 上記実施形態では、送信側において図12に示すように
県に対応させてビットを設けて地域コードを設定した
が、詳細に設定するには市町村等に対応させてビットを
設けてもよい。この場合、図17の変換テーブルもこれ
に対応したものとする必要がある。
【0123】なお、複数の地域コードセットを用いる場
合には、送信側において地域識別情報104のregion
typeの項目(図10参照)などに地域コードセット名を
記述しておくことにより、いずれの地域コードセットを
使用しているかを判断することができる。受信装置側で
は、不揮発性メモリ52に記憶した複数の地域コードセ
ットから、合致する地域コードセット名を有する地域コ
ードを読み出して使用すればよい。この場合、変換処理
では、地域コードセットごとに図17のような変換テー
ブルを用意しておき、入力された郵便番号(視聴者地域
情報)から複数の地域コード(変換視聴者地域情報)を
得るようにすればよい。1つの郵便番号を入力するだけ
で、複数の地域コードを得ることができ、視聴者にとっ
ての操作が容易である。このようにして不揮発性メモリ
52に記録された複数の地域コードの例を、図22に示
す。この例では、「都道府県」「地域ブロック」「市町
村」による地域コードが記憶されている。
【0124】また、上記実施形態では、視聴者の居住す
る場所(すなわち受信機の設置場所)の郵便番号を視聴
者地域情報として入力しているが、視聴者の興味を持つ
場所(勤務地等)の郵便番号を視聴者地域情報として入
力するようにしてもよい。
【0125】さらに、2以上の場所(たとえば、居住地
と勤務地)の郵便番号を入力するようにしてもよい。こ
の場合、変換して得た複数の地域コードを不揮発性メモ
リ52に記憶しておき、それぞれに合致する放送内容を
表示することができる。たとえば、青森県と東京都の天
気予報を画面分割して表示することができる。なお、図
12に示すように、各ビットごとに地域を割り当てる形
式の地域コードを用いる場合には、対象地域が複数とな
っても、該当する地域のビットを「1」にするだけでよ
いので、変換して記録する地域コードも1つでよいとい
う利点がある。
【0126】なお、地域コードセットにおける地域区分
等を変更したような場合(たとえば、行政区画が変わっ
たような場合)には、地域コードセットのバージョンを
変更する。送信側では、地域識別情報104にvresion
の項目を設け、使用する地域コードセットのバージョン
情報を記述する。受信側では、不揮発性メモリ52に記
憶している地域コードのバージョン情報と合致するかど
うかを、ステップS202とS203の間において判断
する(図20参照)。合致すればそのまま処理を続け、
合致しない場合には「地域コードのバージョンが変わっ
たため新たな変換テーブルを入手する必要がある」旨を
TVセット50に表示する。これを受けて、、視聴者
は、新たな変換テーブルを入手する。なお、新たな変換
テーブルは、不揮発性メモリ52の交換、受信装置48
に接続された電話回線を通じてのダウンロード、放送す
るトランスポートストリームに多重化してのダウンロー
ド等の方法により、視聴者に供給することができる。
【0127】なお、上記実施形態では、地域コードとし
て都道府県を用いたが、郵便番号、国名、電話番号(国
番号、地域番号等)、緯度、経度等を用いてもよい。た
とえば、郵便番号を地域コードとして用いる場合には、
図23Aに示すように、郵便番号の上数桁(図では上一
桁)に対応させてビットを設けてもよい。また、図23
Bに示すように、対象となる地域の郵便番号を地域識別
情報として送るようにしてもよい。
【0128】また、上記実施形態では、視聴者地域情報
として郵便番号を用いたが、住所、電話番号、緯度・経
度等を用いてもよい。
【0129】2.3.3環境情報変換手段を設ける場所 上記実施形態では、環境情報変換手段402を受信装置
48に設けているが、図24に示すように、送信側の管
理センター404等に環境情報変換手段402を設ける
こともできる。この場合、視聴者から入力された受信環
境情報は、受信環境情報送受信手段406に与えられ
る。受信環境情報送受信手段406は、電話回線408
等の通信路を介して、受信環境情報を管理センター40
4の環境情報変換手段402に送る。
【0130】環境情報変換手段402は、これを変換
し、変換受信環境情報とし、電話回線408等を介して
受信装置48に送り返す。受信装置48の受信環境情報
送受信手段406は、この変換受信環境情報を受けて記
録する。復元手段49は、記録された変換受信環境情報
を用いて、選択処理などを行う。
【0131】図24の実施形態によれば、環境情報を変
換するための手段402が管理センター404にあるの
で、バージョン変更などの際に、個々の受信装置48に
対して、環境情報変換プログラムを配布する必要がな
い。
【0132】なお、管理センター404は、送信装置1
と同じ場所に設けられていてもよいが、異なる場所であ
ってもよい。
【0133】また、受信装置48は、変換受信環境情報
とともに地域コードセット名、バージョンを記録してお
き、送信装置からコンテンツに対応づけて送信されてき
た地域コードセット名、バージョンと合致する場合に
は、変換処理の要求を行わなくともよい。
【0134】2.3.4その他のサービス例 上記実施形態では、天気予報について説明した。その
他、地域別に異なる商品を紹介するテレホンショッピン
グ、地域別に異なる情報を流すニュース、地域別に異な
る内容の広告、国によって違った言語による放送を行う
場合等に適用することができる。
【0135】また、映像音声は地域によって変えずに、
字幕のみを変えるようにしてもよい。たとえば、対象地
域にのみ流す緊急速報字幕(大雨警報など)、選挙区ご
とに異なる選挙速報字幕等に適用することができる。
【0136】3.第2の実施形態 3.1.受信装置 図25に、第2の実施形態による受信装置48の全体構
造を示す。この実施形態では、車載テレビ等の視聴地域
がリアルタイムに変化する可能性のある受信装置48を
想定している。位置計測手段であるGPS受信装置60
からの緯度・経度信号が端子410を介して受信装置4
8に与えられる。復元手段49の県境情報変換手段40
2は、この緯度・経度信号を受けて、送信側からの地域
識別情報と比較可能な形式の視聴者地域情報に変換す
る。復元手段49は、この変換視聴者地域情報に基づい
てコンテンツの選択を行う。この実施形態によれば、移
動した地域に適合したコンテンツ内容を自動的に切り換
えて表示することができる。
【0137】図26に、図25の受信装置をCPUを用
いて実現した場合のハードウエア構成を示す。カーナビ
ゲーションシステム等に用いられているGPS受信装置
60からの緯度・経度信号がCPU36に与えられる。
CPU36は、与えられた緯度・経度信号を受けて、当
該緯度・経度が何県に当たるかを判断し、図18に示す
ような視聴者地域情報に変換する。
【0138】変換処理は、図16に示すフローチャート
と同様であるが、変換テーブルは図27に示すようなも
のを用いる。この変換テーブルでは、各都道府県を、複
数の矩形領域によって表現し、各矩形領域を2点の緯度
経度によって定義している。たとえば、地域コード「0
00・・・・001」の北海道は、北緯N1、東経E1
と北緯N2、東経E2によって定義される矩形、北緯N
3、東経E3と北緯N4、東経E4によって定義される
矩形、・・・・の集合によって表されている。
【0139】CPU36は、このテーブルを用いて、現
在、何れの都道府県に位置するかを知ることができる。
なお、第1の実施形態では、受信装置の設置場所は移動
しなかったので、原則として変換地域コードを再度取得
する必要はなかった。しかし、この第2の実施形態で
は、受信装置の位置が移動するので、所定時間ごとに、
GPS受信装置60からの緯度経度情報(視聴者地域情
報)を取得し、地域コード(変換視聴者地域情報)を得
るようにしている。
【0140】CPU36は、このようにしてリアルタイ
ムに得た視聴者地域情報をメモリ54に記憶する。その
他の処理は、第1の実施形態と同様である。すなわち、
この視聴者地域情報を用いて適合するコンテンツを選択
して出力を行う。
【0141】この実施形態では、車等の移動に合致した
コンテンツ内容を表示できるので、地域性が強く、か
つ、リアルタイム性が要求されるような放送に適してい
る。たとえば、地域ごとにローカルな交通情報を放送す
る場合等に好ましい。
【0142】3.2.他の実施形態 3.2.1位置計測手段 上記実施形態では、位置計測手段としてGPS受信装置
を用いたが、GPS受信装置の出力をジャイロ情報によ
って補正した出力を用いてもよい。また、PHS端末装
置を位置計測手段として用いてもよい。
【0143】4.第3の実施形態 第3の実施形態は、インタラクティブ性を有する衛星放
送システムに、本発明を適用した場合である。また、こ
の実施形態では、トランスポートストリームに環境情報
変換のためのプログラムや変換テーブルを多重化して放
送するようにしている。これに基づいて、受信側にて環
境情報変換手段が形成され、変換処理が実行される。
【0144】4.1.送信装置 図28に、この実施形態による送信装置の構成を示す。
この実施形態では、ナビゲーションデータ管理部17、
ナビゲーションデータ生成部13が設けられている。こ
れらによって、インタラクティブ性を実現するためのナ
ビゲーションデータが生成され、多重化される。さら
に、ナビゲーションデータ中に、環境情報を変換するた
めのプログラム、変換テーブルが記述されている。
【0145】また、前述の実施形態では選択情報として
地域識別情報を付していたが、この実施形態では、コン
テンツの内容を表す内容識別情報を内容識別情報管理部
19によって付している。
【0146】図29に、上記の送信装置において生成さ
れたトランスポートストリームのデータ構造を示す。図
においては、サービスSV11の映像ES(V)11、
映像ES(V)12、音声ES(A)11、ES(A)
12を示し、他のサービスの映像、音声のエレメンタリ
ーストリームについては省略している。映像・音声ES
11は家具のテレビショッピングであり、映像・音声E
S12は衣料品のテレビショッピングである。この2つ
の映像/音声のESを、インタラクティブ制御データで
あるナビゲーションデータNVT1、NVT2に基づい
て、受信側の創作者に応じて、インタラクティブに切り
換えることができるようにしている。また、ナビゲーシ
ョンデータNVT1、NVT2に基づいて、受信側の操
作者の操作に応じて、インタラクティブに付加的な表示
を変更できるようにしている。
【0147】図30に、サービスSV11のPMT1の
内容を示す。制御データPMT1には、各コンテンツ
(映像、音声、ナビゲーションデータ)のパケットI
D、当該コンテンツのスクランブルを解く鍵を得るため
のECMデータのパケットIDが記述されている。ま
た、第1の実施形態では地域識別情報が記述されていた
が、この実施形態では、内容識別情報が記述されてい
る。これは、コンテンツの内容を複数のジャンルに分類
し、各ジャンルごとにビットを対応させてジャンルコー
ドとしたものである。その作成形式は、第1の実施形態
における地域コードと同様である。図30では、「00
0・・・01」がインテリのジャンルを示し、「000
・・・10」がファッションのジャンルを示す。つま
り、家具のテレビショッピングである映像・音声ES1
1は「インテリア」の内容識別情報が付され、衣料品の
テレビショッピングである映像・音声ES12は「ファ
ッション」の内容識別情報が付されている。
【0148】なお、使用しているコードセットの名称
「内容ジャンル」とそのバージョンも併せて記述されて
いる。
【0149】さらに、最初に実行すべきナビゲーション
データNVT0を、エントリコンテンツとして記述して
いる。この制御データPMT1自身のパケットIDは
「0x0011」である。
【0150】図31に、制御データPATの内容を示
す。制御データPATには、このトランスポートストリ
ームTS1に多重化されているサービスSV11、SV
12、SV13,SV14,に関するPMTのパケット
IDが記述されている。これにより、サービスSV11
のパケットIDが「0x0011」であることを知るこ
とができる。
【0151】図32,図33,図34に、ナビゲーショ
ンデータNVT0、NVT1、NVT2に記述されてい
る内容を示す。この1組のナビゲーションデータNVT
0、NVT1、NVT2は、同じ内容のものが、繰り返
し送られている。ナビゲーションデータNVT0によっ
て、環境情報変換のためのプログラム、テーブルが送ら
れる。また、ナビゲーションデータNVT1,NVT2
によって、操作者の操作に応じインタラクティブに、サ
ービスの内容を図35から図38に示すように変更する
ことを実現している。その詳細については、後述する。
【0152】4.2.受信装置 図39に、第3の実施形態による受信装置のブロック図
を示す。CPU36は、メモリ54に記録されたプログ
ラムにしたがって各部の制御を行う。また、不揮発性メ
モリ52には、視聴者の興味のある事項が、視聴者興味
情報として視聴者により記憶されている。これは、たと
えば、受信装置購入後の設置時に、画面上に質問項目を
表示し、視聴者が操作入力部38から回答を入力するこ
とによって記憶させたものである。その一例を,図40
に示す。図40は、ショッピングに関する部分の一部を
表示したものである。この図では、当該視聴者が「定番
衣料」「健康食品」について興味を持っていることが示
されている。
【0153】ここでは、図24に示すようなトランスポ
ートストリームが送られてきているものとして説明を進
める。また、サービスSV11には、映像データES
(V)11、ES(V)12、音声データES(A)1
1、ES(A)12が含まれており、映像データES
(V)11、音声データES(S)11は家具に関する
テレビショッピングの内容、映像データES(V)1
2、音声データES(A)12は衣料品に関するテレビ
ショッピングの内容であるものとする。
【0154】メモリ54に記憶された受信処理のプログ
ラムを、図41にフローチャートにて示す。
【0155】現在、トランスポートストリームTS1の
サービスSV13を受信しているとして、トランスポー
トストリームTS1のサービスSV11に切り換える旨
の指令がCPU58に与えられた場合の動作を、以下説
明する。なお、CPU36に対する指令は、操作パネル
または操作リモコンから与えられる。図39に示す操作
入力部38は、この操作パネルまたは操作リモコンから
の指令を受ける受光部である。
【0156】まず、CPU36は、トランスポートデコ
ーダ(TSデコーダ)26の制御データ分離用のレジス
タ(図示せず)にPATのパケットIDをセットする。
PATのパケットIDは、固定的に「0x0000」と
決められている。これにより、TSデコーダ50は、分
離したPATの内容をメモリ60に記録する(ステップ
S11)。このPATには、現在受信しているトランス
ポートストリームTS1に多重されているサービスの一
覧が記述されている(図31参照)。したがって、CP
U36は、希望されているサービスSV11が現在受信
中のトランスポートストリームTS1に多重されている
ことを知る。つまり,CPU36は、ステップS12か
らS18に処理を進める。
【0157】ステップS18においては、取得したPA
Tに基づいて、所望のサービスSV11のPMTのパケ
ットIDを取得する。ここでは、「0x0011」が取
得される)(図31参照)。次に、CPU36は、PM
TのパケットID「0x0011」を、TSデコーダ2
6の制御データ分離用レジスタにセットする。これによ
り、サービスSV11のPMT1を分離して、その内容
をメモリ54に取得することができる(ステップS1
9)。
【0158】次に、CPU36は、不揮発性メモリ52
に、変換視聴者情報が記録されているかどうかを判断す
る(ステップS191)。記録されている場合、その変
換視聴者情報のコードセット名、バージョンが、PMT
1に記述されたコードセット名、バージョンと一致する
かどうかを判断する(ステップS192)。
【0159】変換視聴者情報が記録されていない場合、
または、記録されていてもコードセット名、バージョン
が一致しない場合には、ステップS193に進んで、変
換処理を行う。この変換処理は、PMT1のエントリコ
ンテンツとして記述されたナビゲーションデータNVT
0(図32)に基づいて行う。
【0160】CPU36は、このナビゲーションデータ
NVT0に記述されているスクリプトと変換テーブルを
メモリ54に記憶する。次に、このスクリプトを実行す
るためのOS(メモリ54に予め記録されている)によ
り、スクリプトが実行される。このスクリプトのフロー
チャートを図42に示す。
【0161】まず、ステップS1931において、不揮
発性メモリ52から、視聴者興味情報(図40参照)を
取得する。次に、メモリ54に記録した変換テーブルに
従って、この視聴者興味情報をジャンルコード(変換視
聴者情報)に変換する(ステップS1932)。変換テ
ーブルは、図32に示すように、縦に視聴者興味情報、
横にジャンルコードを配置した表である。この例では、
ジャンルコードのファッションというビットが「1」と
なるのは、視聴者興味情報の「定番衣料」「流行衣料」
が「1」の場合である。
【0162】図40に示すような視聴者興味情報であれ
ば、「000・・・010」(ファッションの項目にビ
ットが立っている)というジャンルコードに変換される
こととなる。
【0163】上記のようにして、変換視聴者情報(ジャ
ンルコード)が不揮発性メモリ52に記録される。以
後、この変換視聴者情報を用いて、処理が進められる。
なお、すでに、コードセット名、バージョンの合致する
変換視聴者情報が不揮発性メモリ42に記録されている
場合には、上記の変換処理を行わず、記録されている変
換視聴者情報を用いる。また、複数の変換視聴者情報が
記録されている場合には、いずれか、コードセット名、
バージョンの合致するものを用い、いずれも合致しない
場合には、変換処理を行う。
【0164】次に、ステップS20に戻って、コンテン
ツの選択処理を行う。コンテンツ選択処理の詳細を、図
43に示す。まず、不揮発性メモリ52から、変換視聴
者情報を取得する(ステップS1921)。ここでは、
「000・・・010」(ファッションの項目にビット
が立っている)というジャンルコードが変換視聴者情報
として記録されているものとして説明を進める。次に、
PMT1から最初のコンテンツのジャンルコードを取得
する(ステップS1922)。図30に示すように、映
像、音声、ナビゲーションデータともに、最初のコンテ
ンツのジャンルコードは「000・・・010」であ
る。
【0165】次に、変換視聴者情報とPMT1の最初の
コンテンツのジャンルコードとを比較して、対象となっ
ているかどうかを判断する(ステップS1923)。P
MT1のジャンルコードが「1」となっているビットと
同じビットが、変換視聴者情報において「1」となって
いる場合(1つのビットでも合致すればよい)には、当
該視聴者が対象となっていることを示している。
【0166】上記の例では、合致するビットがないの
で、ステップS1924、S1925に進み、PMT1
に記述された次のコンテンツのジャンルコードを取得す
る。このジャンルコードは「000・・・010」であ
るから、変換視聴者情報「000・・・010」と下2
ビット目において「1」が合致する。つまり、このコン
テンツは、当該視聴者が対象となっていることを示して
いるので、ステップS1926に進む。
【0167】ステップS1926では、合致したコンテ
ンツ(ここでは衣料品ショップ)のパケットIDと、そ
のECMのパケットIDを認識する。ここでは、映像デ
ータES(V)12のパケットID「0x0097」、
音声データES(A)11のパケットID「0x009
9」、ナビゲーションデータNVT2のパケットID
「0x0093」およびこれらのECMデータのパケッ
トID「0x0082」を認識する。
【0168】なお、何れのコンテンツも視聴者興味情報
と合致しない場合には、ステップS1924からステッ
プS1927へ進む。この場合には、PMT1に記述さ
れている最初のコンテンツのパケットID、ECMのパ
ケットIDを取得する。
【0169】上記のようにして、最初に表示すべきコン
テンツが、変換視聴者情報とジャンルコードによって選
択される。
【0170】次に、CPU36は、ECMのパケットI
D「0x0082」をTSデコーダ26の制御データ分
離用レジスタにセットして、ECMデータを取得する。
さらに、このECMデータをICカード56に与え、I
Cカード56によって復元されたスクランブル鍵を取得
する。このようにして取得したスクランブル鍵をデ・ス
クランブル58に設定する(図41のステップS2
1)。これにより、サービスSV11の映像データES
(V)11、ES(V)12、音声データES(A)1
1、ES(A)12、ナビゲーションデータNVT1、
NVT2のパケットは、スクランブルが解除された状態
となる。
【0171】また、CPU36は、ステップS21にお
いて選択された映像および音声データES(V)12、
ES(A)12のパケットID「0x0097」「0x
0099」を、TSデコーダ26のES分離用レジスタ
(図示せず)にセットする(ステップS22)。これに
より、TSデコーダ26は、分離Sた映像および音声デ
ータES(V)12、ES(A)12を、AVデコーダ
32に出力する。
【0172】これを受けたAVデコーダ32は、圧縮を
伸張(解凍)し、D/A変換を行ってビデオ・コンポジ
ット信号を生成する。この信号は、TVセット50に与
えられ、映像・音声として出力される。これにより、図
35に示すような、衣料品のテレビショッピングの動画
が表示されたものとする。なお、画面右下のボタンB
0、B1、B2は、以下のナビゲーションデータによっ
て表示されるものであり、映像および音声データES
(V)12、ES(A)12には含まれていない。
【0173】また、CPU36は、上記ステップS22
において、ナビゲーションデータNVT2のパケットI
D「0x0093」を、TSデコーダ26の制御データ
分離用レジスタ(図示せず)にセットする。これによ
り、ナビゲーションデータNVT2が、メモリ54に一
時的に記録される。個々では、図34に示すようなナビ
ゲーションデータNVT2が取り込まれたものとする。
【0174】続いて、このようにして記録されたナビゲ
ーションデータを解釈して実行する(ステップS2
3)。
【0175】図44に、メモリ60に記録されたナビゲ
ーションデータを解釈して実行するプログラムのフロー
チャートを示す。
【0176】まず、図34のナビゲーションデータNV
T2のオブジェクト表から、オブジェクト・インデック
ス番号「0」のものを読み出し、ここに示された情報に
基づいて、画面上にボタンを表示する(ステップS10
01)。つまり、X座標「500」、Y座標「200」
の位置に、ビットマップ表に示されるビットマップデー
タを表示する。インデックス番号「0」のオブジェクト
に対しては、フォーカス状態のビットマップを表示する
ように予め定められている。したがって、ここでは、ビ
ットマップ・インデックス番号「1」のデータ(「大阪
センターに申し込み」のハイライト表示)を表示するよ
うに制御される。
【0177】具体的には、CPU36は、ビットマップ
・インデックス番号「1」のデータ(「大阪センターに
申し込み」のハイライト表示)を、AVデコーダ32の
映像合成部32cに与える。これにより、映像合成部3
2cは、映像データES(V)12の上に、「大阪セン
ターに申し込み」のハイライト表示を重ねた画像データ
を生成する。したがって、TVセット450において
は、図35に示すように、ボタンB0が表示される。
【0178】同様にして、図34のナビゲーションデー
タNVT2のオブジェクト表のインデックス「1」の情
報に基づいて、図35のボタンB1が表示される。ただ
し、オブジェクト・インデックス「0」以外のものにつ
いては、ノーマル状態のビットマップ・インデックスの
データが表示される。つまり、ここでは、ハイライト表
示されない「東京センターに申し込み」の表示処理がな
される(ステップS1002)。
【0179】さらに、同じようにして、オブジエクト表
のインデックス「2」の情報に基づいて、図35のボタ
ンB2「家具ショップへ」(非ハイライト表示)の表示
処理がなされる(ステップS1002)。
【0180】以上のようにして、図35に示すように、
商品説明の動画に対して、ボタンB0、B1、B2が重
ねられた表示が得られる。画面から明らかなように、ボ
タンB0「大阪センターに申し込み」が選択された状態
として表示されている。これに対応して、CPU36
は、オブジェクト・インデックス「0」が、現在選択さ
れているオブジェクトである旨を記憶している。
【0181】次に、図46に示すリモコン78(または
本体の操作パネル)から、カーソルを下へ移動させるキ
ー82が押されると、操作入力部38はこれを受けて、
CPU36に通知する。CPU36は、操作入力が何で
あるかを判断し(ステップS1003)、「カーソルを
下へ移動させるキー」であればステップS1004に進
む。
【0182】ステップ51004においては、ナビゲー
ションデータNVT2のオブジェクト表にしたがい、現
在選択されているオブジェクトの番号をインクリメント
し、オブジェクト・インデックス「l」を選択状態とす
る。つまり、オブジェクト・インデックス「1」につい
ては、フォーカス状態の欄に示されるビットマップを表
示し、それ以外のオブジェクト・インデックス「0」
「2」については、ノーマル状態の欄に示されるビット
マップを表示する。
【0183】これにより、TVセット50の画面は、図
36に示すように変化する。つまり、ボタンBl「東京
センターに申込」が選択された状態となる。
【0184】さらに、操作者がカーソルを下へ移動させ
るキー82が押されると、画面表示は図37に示すよう
に、ボタンB2「衣料品ショップへ」が選択された状態
となる。また、図37の状態からカーソルを上へ移動さ
せるキー80が押されると、画面表示は図36に示す状
態に戻る。
【0185】なお、上記実施形態では、上下のカーソル
キー80、82についての操作だけを示したが、オブジ
ェクト・インデックスを二次元配列にしておけば、左右
のキー86、88も考慮した操作を行うことができる。
【0186】図37の状態において、リモコン78の決
定ボタン84が押されると、CPU36は、ステップS
1003からS1005に進む。ステップS1005に
おいて、CPU36は、ナビゲーションデータNVT2
を参照し、現在選択状態であるオブジェクト・インデッ
クスのハンドラ欄に記述されたハンドラ・インデックス
を取得する。ここでは、オブジェクト・インデックス
「2」が選択されているので、そのハンドラ欄のハンド
ラ・インデックス「2」を取得する。
【0187】さらに、ハンドラ定義表を参照して、ハン
ドラ・インデックス「2」に対応するスクリプトを取り
出して実行する(ステップS1006)。ここでは、
「go to contents (index 0)」を取得する。go to cont
ents( )は、ハイパーリンク表に示される( )内のインデ
ックス番号を持つコンテンツに切り換える命令である。
したがって、ハイパーリンク表に示されたハイパーリン
ク・インデックス「0」のコンテンツ(家具のテレビシ
ョッピング)への切り娯えが行われる。
【0188】ハイバーリンク表のハイパーリンク・イン
デックス「0」には、リンク先である映像、音声、ナビ
ゲーションデータそれぞれのパケットID「0x009
6」「0x0098」「0x0092」が記述されてい
る。CPU36は、TSデコーダ26の、ES分離用レ
ジスタにパケットID「0x0096」「0x009
8」をセットし、制御データ分離用レジスタにバケット
ID「0x0092」をセットする。
【0189】これにより、TSデコーダ26からAVデ
コーダに対して映像データES(V)ll、音声データ
ES(A)11が出力される。よつて、TVセット50
は、図38に示すような家具のテレビショッピングの動
画を表示し、その音声を出力する。
【0190】また、図33に示すナビゲーションデータ
NVT1が、TSデコーダ26によって分離され、ナビ
ゲーションデータNVT2に代えて、メモリ54に記録
される。このナビゲーションデータNVT1について、
図44に示す処理が行われ、図38に示すように、ボタ
ンB10、B11、B12が表示される。
【0191】図38のように「大阪センターに申込」の
ボタンB10が選択されている状態で、操作者が決定ボ
タン84(図46参照)を押すと、画面に表示されてい
る商品の購入申込を行うことができる。以下、その処理
を説明する。
【0192】決定ボタン84が押されると、CPU36
は、ステップS1003からステップ51005に処理
を進める。ステップ51005においては、ナビゲーシ
ョンデータNVT1(図27参照)のオブジェクト表に
したがって、現在選択状態となっているインデックスの
ハンドラ欄から、ハンドラ・インデックスを取得する。
ここでは、オブジェクト・インデックス「0」が選択状
態となっているので、ハンドラ・インデックス「0」が
取得される。
【0193】次に、CPU36は、ハンドラ定議表のハ
ンドラ・インデックス「0」に対応するスクリプトを実
行する。つまり、send_sting(index0,index2)が実行さ
れる。send_string(A,B)は、文字列表のインデックス
「A」の電話番号に電話をして、インデックス「B」の
文字列を送信する命令である。したがって、ここでは、
CPU36は、文字列麦の文字列インデックス「0」に
対応する「06−6368―XXXX」を取得し、図3
9に示す回線通信部62を制御して、「06−6368
−XXXX」に電話をかける。この電話番号は、このテ
レビショッピングの大阪受付センターの電話番号であ
る。回線がつながると、CPU36は、文字列表の文字
列インデックス「2」に対応する「商品コード:A−3
95」を送信する。この際、CPU36は、商品購入者
を特定するためのIDを、ICカード56またはメモリ
54から取得し、併せてこれも送信する。
【0194】上記のようにして、視聴者の興味に合致し
た内容のコンテンツを自動的に選択して受信することが
でき、さらに、視聴者の操作によって変更することがで
きる。なお、上記では説明しなかったが、この実施形態
では、映像データにて説明される商品が時間とともに変
わっていくようになっている。したがって、これに対応
して内容の異なったナビゲーションデータ(文字列表の
インデックス「2」の商品コードの異なるもの)を送信
するようにしている。この際、内容の変化に対応してP
MT1に記述する内容識別情報を変えることにより、自
動的に視聴者の興味に合致するコンテンツに切り換える
ことができる。
【0195】4.3.その他の実施形態 4.3.1コンテンツ切り換え時の表示 上記の実施形態において、最初は自動的に視聴者の興味
に合致する内容のコンテンツが麦示され、その後、視聴
者の操作によってコンテンツを変更することができる。
この場合、自動的に選択されたコンテンツではなく、変
更されたコンテンツが出力されている旨をTVセット5
0に表示するようにしてもよい。
【0196】4.3.2視聴者情報 上記実施形態では、環境情報として視聴者情報を用い、
視聴者情報として視聴者の興味のあるジャンルを用いた
が、視聴者の年齢、性別等を用いてもよい。
【0197】また、視聴者の契約内容(どのサービスに
ついて視聴料を支払っているか)を視聴者情報として用
いてもよい。たとえば、電子番組情報を表示する際に、
この契約内容に基づいて、契約しているサービスだけの
番組を表示したり、契約しているサービスの番組を大き
く表示したりすることができる。
【0198】また、環境情報として、第1の実施形態で
用いた地域情報等を用いることができる。これによれ
ば、インタラクティブに切り替えを行うことのできる天
気予報等の最初に麦示される画面を、自動的に視聴者の
地域に合致させることが可能となる。
【0199】上記何れの場合においても、ナビゲーショ
ンデータに記述して送信する変換プログラム、変換テー
ブルを使用する情報に合致するように変更すればよい。
【0200】4.3.3適用コンテンツ 上記実施形態では、テレホンショッピングについて説明
したが、第1、第2の実施形態において説明したもの
(他の実施形態として説明したものを含む)すべてに適
用することができる。
【0201】特に、視聴者の興味に応じてBGM(バッ
クグラウンド音楽)を変えたり、ダウンロードする音楽
のジャンルを変えたり、クイズやアンケートの質問内容
を視聴者の年齢によって変えたりする場合に有効であ
る。
【0202】5.その他の実施形態 5.1.選択情報と受信環境情報 選択情報としては、地理的位置情報、コンテンツの内容
を示す情報を例示したが、時間的情報でもよい。なお、
地理的位置情報としては、都道府県の他、天気予報地域
区分、選挙区などを用いることができる。また、受信環
境情報としても、これらを用いることができる。たとえ
ば、朝の視聴に適したコンテンツであることを示す選択
情報、昼の視聴に適したコンテンツであることを示す選
択情報、夜の視聴に適したコンテンツであることを示す
選択情報を付しておくことにより、受信側の環境に合わ
せて最適のコンテンツを選択することができる。これ
は、時差のある大きな範囲を対象とした放送を行う場合
に有効である。
【0203】特にこの発明では、受信環境情報を変換し
た後に、選択情報と比較するようにしている。したがっ
て、受信環境情報として使用する情報の制約が少なくて
すむ。また、サービス提供業者は、視聴者の入力する受
信環境情報を知るだけで、自由に選択情報を分類して形
成することができる。一方、多数の種類の選択情報をサ
ービス提供業者が用いていても、視聴者にとっては1つ
の受信環境情報を入力するだけで、自動的に変換が行わ
れるので、煩雑さがない。
【0204】また、受信環境情報として視聴者情報(年
齢など)を用いる場合には、環境情報変換手段によって
年齢等によって視聴者をクラス分けし(若者、年輩者な
ど)、このクラスを選択情報として用いることもでき
る。
【0205】上記各実施形態では、識別情報として選択
情報の種類(コードセット名)およびバージョンを用い
ている。しかし、種類が一つしかない場合には、バージ
ョンのみを用いてもよい。また、バージョンアップがな
い場合には、種類のみを用いてもよい。さらに、バージ
ョンの変更があるごとに種類名を変えるようにすればバ
ージョン変更がある場合でも、種類名だけで識別情報を
構成することができる。
【0206】5.2.環境情報変換手段 第1の実施形態では、受信装置側に設けられた環境情報
変換手段によって変換処理を行っている。また、第3の
実施形態では、送信側から送られてくる変換プログラム
等に基づいて受信装置側に環境情報変換手段を形成し、
変換を行っている。しかしながら、一般的によく使用さ
れる選択情報については第1の実施形態のように予め受
信装置側に環境情報変換手段(基本変換手段)を準備し
ておき、サービス提供業者が特別な選択情報を用いる場
合には第3の実施形態のように送信側から放送するデー
タに基づいて環境情報変換手段(特殊変換手段)を形成
するようにしてもよい。この場合、受信装置側の環境情
報変換手段を用いるか、送信側から送信するかは、コン
テンツ中のスクリプト等に記述しておくことが好まし
い。
【0207】5.3.コンテンツについて 上記各実施形態では、TVセット50に出力する映像・
音声データについて説明したが、外部のパーソナルコン
ピュータ等に出力するデータを、選択情報、受信環境に
基づいて選択するような場合にも、本発明は適用するこ
とができる。
【0208】5.4.変換受信環境情報 上記各実施形態では、変換受信環境情報を不揮発性メモ
リ52にきおくしているが、揮発性メモリに記憶し、ス
イッチオンのたびに変換処理を行うようにしてもよい。
【0209】5.5その他 上記各実施形態において、変換プログラムは、予めメモ
リ54に記録されているものを用いてもよく、通信回
線、搬送路等の通信媒体に載せられて送信されてくるも
のを用いてもよい。
【0210】また、上記において説明したプログラムに
よって達成される機能は、当該プログラム単独で実現さ
れてもよく、また、TRON(商標)等のオペレーティ
ングシステムと共同して実現されてもよい。
【0211】上記各実施形態においては、各機能を達成
するためにCPUを用いているが、その機能の一部また
は全部をハードウエアロジックによって実現してもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】衛星放送における電波の送出状態を示す概念図
である。
【図2】送信装置の一般的な構成を示す図である。
【図3】パケット化されたデータを模式的に示す図であ
る。
【図4】パケット化データの構造を示す図である。
【図5】パケット化されたデータの相互関係を模式的に
示す図である。
【図6】制御データNITを示す図である。
【図7】受信装置の一般的な構成を示す図である。
【図8】第1の実施形態による送信装置の構成を示す図
である。
【図9】制御データPATを示す図である。
【図10】制御データPMTlを示す図である。
【図11】第lの実施形態における送信データを示す図
である。
【図12】地域コードを示す図である。
【図13】制御データPMTlを示す図である。
【図14】第lの実施形態による受信装置の全体構成を
示す図である。
【図15】第lの実施形態による受信装置のブロック図
である。
【図16】変換処理のフローチャートである。
【図17】変換テーブルを示す図である。
【図18】変換視聴者地域情報を示す図である。
【図19】受信処理のフローチャートである。
【図20】コンテンツの選択処理を示すフローテャート
である。
【図21】優先順位を付けて表示された画面の一例であ
る。
【図22】複数の地域コードを記録している例を示す図
である。
【図23】他の地域識別情報、視聴者地域情報の例を示
す図である。
【図24】環境情報変換手段を送信側に設けた場合を示
す図である。
【図25】第2の実施形態による受信装置の全体構成を
示す図である。
【図26】第2の実施形態による受信装置のブロック図
である。
【図27】変換テーブルの例を示す図である。
【図28】第3の実施形態による送信装置の構成を示す
図である。
【図29】第3の実施形態における送信データを示す図
である。
【図30】制御データPMTlを示す図である。
【図31】制御データPATを示す図である。
【図32】ナビゲーションデータNVT0を示す図であ
る。
【図33】ナビゲーションデータNVT1を示す図であ
る。
【図34】ナビゲーションデータNVT2を示す図であ
る。
【図35】テレビショッピングの画面表示例を示す図で
ある。
【図36】テレビショッピングの画面表示例を示す図で
ある。
【図37】テレビショッピングの画面表示例を示す図で
ある。
【図38】テレビショッピングの画面表示例を示す図で
ある。
【図39】第3の実施形態による受信装置のブロック図
である。
【図40】視聴者興味情報を示す図である。
【図41】受信処理のフローテャートである。
【図42】変換スクリプトを示す図である。
【図43】コンテンツの選択処理を示すフローチャート
である。
【図44】ナビゲーションデータを解釈し実行するプロ
グラムフローチャートである。
【図45】AVデコーダ32の詳細を示す図である。
【図46】リモコンの外観を示す図である。
【符号の説明】
19・・・地域識別情報管理部 34・・・環境記憶部 52・・・不揮発性メモリ 402・・・環境情報変換手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡村 和男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C025 AA01 BA14 BA18 BA27 DA01 DA05 5K030 JA01 JL02 LD07 9A001 BB04 CC05 EE02 EE03 EE04 JJ20 JJ72 KK56

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サービス提供者側の送信装置において、コ
    ンテンツデータと、当該コンテンツデータに対応付けら
    れた選択情報を多重化して送信し、サービス利用者側の
    受信装置において、当該選択情報と受信環境情報とに基
    づいて、当該選択情報に対応付けられたコンテンツデー
    タに対する処理を変化させるような放送システムであっ
    て、 送信装置は、選択情報の種類を識別するための識別情報
    および当該選択情報に対応した変換プログラムを多重化
    して送信し、 受信装置は、受信した変換プログラムに基づいて、受信
    環境情報を、選択情報と対比可能となるように変換し、
    変換した受信環境情報および選択情報の識別情報を記録
    する変換記録処理を行うことが可能であり、送信装置か
    ら送られてきた識別情報と、記録した識別情報が一致す
    る場合には、記録した変換受信環境情報を用い、一致し
    ない場合には、前記変換記録処理を行うことを特徴とす
    る放送システム。
  2. 【請求項2】サービス提供者側の送信装置において、コ
    ンテンツデータと、当該コンテンツデータに対応付けら
    れた選択情報を多重化して送信し、サービス利用者側の
    受信装置において、当該選択情報と受信環境情報とに基
    づいて、当該選択情報に対応付けられたコンテンツデー
    タに対する処理を変化させるような放送システムであっ
    て、 前記受信環境情報を、前記選択情報と対比可能となるよ
    うに変換する変換手段をサービス提供者側に設け、 受信装置側から受信環境情報をサービス提供者側に送信
    し、サービス提供者側の変換手段において受信環境情報
    を変換した後、変換された受信環境情報を受信装置側に
    送り返すように構成したことを特徴とする放送システ
    ム。
  3. 【請求項3】請求項2の放送システムにおいて、 送信装置は、選択情報の種類を識別するための識別情報
    を多重化して送信し、 前記サービス提供者側の変換手段は、変換受信環境情報
    に、識別情報を付して受信装置側に送り返し、 受信装置は、サービス提供者側から送り返された変換受
    信環境情報および識別情報を記録しており、送信装置か
    ら送られてきた識別情報と、記録した識別情報が一致す
    る場合には、記録した変換受信環境情報を用い、一致し
    ない場合には、受信環境情報をサービス提供者側に送信
    して変換受信環境情報を受け取ることを特徴とする放送
    システム。
  4. 【請求項4】サービス提供者側の送信装置において、コ
    ンテンツデータと、当該コンテンツデータに対応付けら
    れた選択情報を多重化して送信し、サービス利用者側の
    受信装置において、当該選択情報と受信環境情報とに基
    づいて、当該選択情報に対応付けられたコンテンツデー
    タに対する処理を変化させるような放送システムであっ
    て、 あらかじめ記録された変化用プログラムにしたがって変
    換を行う変換手段を受信装置側に設け、当該変換手段に
    より、前記受信環境情報を、前記選択情報と対比可能と
    なるように変換することを特徴とする放送システム。
  5. 【請求項5】請求項4の放送システムにおいて、 サービス提供者側からサービス利用者側の受信装置に変
    換用プログラムを送信し、受信装置側において当該変換
    用プログラムに基づいて変換手段を構成することも可能
    であり、 サービス提供者側の送信装置は、予め受信装置側に設け
    られている変換手段によって受信環境情報を変換する
    か、送信した変換用プログラムによって構成した変換手
    段によって受信環境情報を変換するかを指定する指令
    を、受信装置に送信することを特徴とする放送システ
    ム。
  6. 【請求項6】請求項1または3の放送システムにおい
    て、 前記受信装置は、複数の変換受信環境情報を識別情報と
    対応付けて記録し、 送信装置から送られてきた識別情報が、記録した識別情
    報の何れかと一致する場合には、当該識別情報に対応付
    けて記録した変換受信環境情報を用い、送信装置から送
    られてきた識別情報が、記録した識別情報の何れとも一
    致しない場合には、前記変換記録処理を行うことを特徴
    とする放送システム。
  7. 【請求項7】請求項1、3または6の放送システムにお
    いて、 前記選択情報の識別情報は、選択情報の体系の種類を識
    別するためのものであることを特徴とするもの。
  8. 【請求項8】請求項1、3または6の放送システムにお
    いて、 前記選択情報の識別情報は、選択情報のバージョンを識
    別するためのものであることを特徴とするもの。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれかの放送システムに
    おいて、 前記選択情報および受信環境情報は、地理的位置情報で
    あることを特徴とする放送システム。
  10. 【請求項10】請求項1〜8のいずれかの放送システム
    において、 前記選択情報および受信環境情報は、視聴者に関する情
    報であることを特徴とする放送システム。
  11. 【請求項11】サービス提供者側において、コンテンツ
    データと、当該コンテンツデータに対応付けられた選択
    情報を多重化して送信し、サービス利用者側において、
    当該選択情報と受信環境情報とに基づいて、当該選択情
    報に対応付けられたコンテンツデータに対する処理を変
    化させるような放送方法であって、 サービス提供者側は、選択情報の種類を識別するための
    識別情報および当該選択情報に対応した変換プログラム
    を多重化して送信し、 サービス利用者側は、受信した変換プログラムに基づい
    て、受信環境情報を、選択情報と対比可能となるように
    変換し、変換した受信環境情報および選択情報の識別情
    報を記録する変換記録処理を行うことが可能であり、送
    信装置から送られてきた識別情報と、記録した識別情報
    が一致する場合には、記録した変換受信環境情報を用
    い、一致しない場合には、前記変換記録処理を行うこと
    を特徴とする放送方法。
  12. 【請求項12】サービス提供者側において、コンテンツ
    データと、当該コンテンツデータに対応付けられた選択
    情報を多重化して送信し、サービス利用者側において、
    当該選択情報と受信環境情報とに基づいて、当該選択情
    報に対応付けられたコンテンツデータに対する処理を変
    化させるような放送方法であって、 サービス利用者側から受信環境情報をサービス提供者側
    に送信し、サービス提供者側において受信環境情報を変
    換した後、変換された受信環境情報をサービス利用者側
    に送り返すことを特徴とする放送方法。
  13. 【請求項13】放送システムに用いる送信装置であっ
    て、 コンテンツデータと、当該コンテンツデータに対応付け
    られた選択情報と、選択情報の種類を識別するための識
    別情報と、受信側における受信環境情報を前記選択情報
    と対比可能となるように変換するための変換プログラム
    とを多重化して放送データを生成する多重化手段と、 多重化手段によって生成された放送データを送出する送
    出手段と、 を備えたことを特徴とする送信装置。
  14. 【請求項14】請求項13の送信装置において、 前記選択情報は、地理的位置を示す情報であることを特
    徴とする受信装置。
  15. 【請求項15】請求項13の送信装置において、 前記選択情報は、対応するコンテンツの特徴を示す情報
    であることを特徴とする受信装置。
  16. 【請求項16】搬送波に載せられたデジタルデータであ
    って、コンテンツデータと、当該コンテンツデータに対
    応付けられた選択情報と、選択情報の種類を識別するた
    めの識別情報と、受信側における受信環境情報を選択情
    報と対比可能となるように変換するための変換プログラ
    ムとが、1つのサービスを構成するストリーム中に多重
    化されたデジタルデータ。
  17. 【請求項17】送信されてくるコンテンツデータと選択
    情報を受信する受信手段と、 受信環境情報を、選択情報と対比可能となるように変換
    する変換装置に向けて送信し、変換装置によって変換さ
    れた受信環境情報を受信する受信環境情報送受信手段
    と、 受信環境情報送受信手段によって受信した変換された受
    信環境情報と、前記選択情報とに基づいて、当該選択情
    報に対応付けられたコンテンツデータに対する処理内容
    を変化させる復元手段と、 を備えた受信装置。
  18. 【請求項18】請求項17の受信装置において、 受信環境情報送受信手段は、変換受信環境情報に対応す
    る選択情報の識別情報も併せて受信し、 変換受信環境情報は識別情報とともに記憶部に保持さ
    れ、 復元手段は、記憶部に保持された識別情報と、受信した
    識別情報が一致する場合には、保持されている変換受信
    環境情報を使用し、一致しない場合には、新たに受信環
    境情報送受信手段によって取得した変換受信環境情報を
    使用することを特徴とする受信装置。
  19. 【請求項19】送信されてくるコンテンツデータと選択
    情報と当該選択情報の識別情報と変換用プログラムを受
    信する受信手段と、 サービス提供者側から送られてくる変換用プログラムに
    基づいて、受信環境情報を、選択情報と対比可能となる
    ように変換して変換受信環境情報とし、識別情報ととも
    に記録部に記録する変換手段、 変換された受信環境情報と、前記選択情報とに基づい
    て、当該選択情報に対応付けられたコンテンツデータに
    対する処理内容を変化させる復元手段と、 を備え、 前記復元手段は、受信した識別情報と記録されている識
    別情報とが一致する場合には、記録されている変換受信
    環境情報を用い、一致しない場合には、変換手段に変換
    を行わせて得た変換受信環境情報を用いることを特徴と
    する受信装置。
  20. 【請求項20】請求項18または19の受信装置におい
    て、 前記記録部は、複数の変換受信環境情報を識別情報と対
    応付けて記録し、 復元手段は、受信した識別情報が、記録した識別情報の
    何れかと一致する場合には、当該識別情報に対応付けて
    記録した変換受信環境情報を用い、受信した識別情報
    が、記録した識別情報の何れとも一致しない場合には、
    変換手段に変換を行わせて得た変換受信環境情報を用い
    ることを特徴とする受信装置。
  21. 【請求項21】請求項17〜20のいずれかの受信装置
    において、 前記選択情報の識別情報は、選択情報の体系の種類を識
    別するためのものであることを特徴とするもの。
  22. 【請求項22】請求項17〜20のいずれかの受信装置
    において、 前記選択情報の識別情報は、選択情報のバージョンを識
    別するためのものであることを特徴とするもの。
  23. 【請求項23】送信されてくるコンテンツデータと選択
    情報を受信する受信手段と、 予め定められた変換処理にしたがって、受信環境情報
    を、選択情報と対比可能となるように変換する変換手段
    と、 変換された受信環境情報と、前記選択情報とに基づい
    て、当該選択情報に対応付けられたコンテンツデータに
    対する処理内容を変化させる復元手段と、 を備えた受信装置。
  24. 【請求項24】送信されてくるコンテンツデータと選択
    情報を受信する受信手段と、 予め定められた変換処理にしたがって、受信環境情報
    を、選択情報と対比可能となるように変換する基本変換
    手段と、 送信されてくる変換プログラムにしたがって、受信環境
    情報を、選択情報と対比可能となるように変換する特殊
    変換手段と、 変換された受信環境情報と、前記選択情報とに基づい
    て、当該選択情報に対応付けられたコンテンツデータに
    対する処理内容を変化させる復元手段であって、送信装
    置から送信されてくる指令に従って、基本変換手段を用
    いるか特殊変換手段を用いるかを選択する復元手段と、 を備えた受信装置。
  25. 【請求項25】請求項17〜24のいずれかの受信装置
    において、 前記受信環境情報は、地理的位置情報であることを特徴
    とする放送システム。
  26. 【請求項26】請求項25の受信装置において、 前記選択情報は都道府県、選挙区または天気予報地域区
    分を示す情報であり、 前記受信環境情報は受信装置の設置された住所の郵便番
    号、受信装置に関する電話番号または受信装置の緯度・
    経度を示す情報であって、 前記変換手段は、郵便番号、電話番号または緯度・経度
    を示す情報を都道府県、選挙区または天気予報地域区分
    を示す情報に変換することを特徴とする受信装置。
  27. 【請求項27】請求項17〜24のいずれかの受信装置
    において、 前記受信環境情報は、視聴者に関する情報であることを
    特徴とする受信装置。
  28. 【請求項28】請求項27の受信装置において、 前記選択情報は、コンテンツの特徴を示す情報であり、 前記受信環境情報は、視聴者が興味を持つ対象を示す情
    報であって、 前記変換手段は、視聴者が興味を持つ対象を示す情報を
    コンテンツの特徴を示す情報に変換することを特徴とす
    る受信装置。
  29. 【請求項29】請求項17〜28のいずれかの受信装置
    において、 復元手段は、選択情報と受信環境情報とに基づいて、当
    該受信環境情報に合致した選択情報に対応付けられたコ
    ンテンツデータを選択して復元するものであることを特
    徴とする受信装置。
  30. 【請求項30】請求項17〜28のいずれかの受信装置
    において、 復元手段は、選択情報と受信環境情報とに基づいて、当
    該受信環境情報に合致した選択情報に対応付けられたコ
    ンテンツデータを選択的に取得し、コンピュータに対し
    て出力することを特徴とする受信装置。
  31. 【請求項31】送信されてくるコンテンツデータと選択
    情報と変換用プログラムを受信する受信手段と、 移動する受信装置の位置をリアルタイムに計測して受信
    環境情報を出力するための位置計測手段と、 サービス提供者側から送られてくる変換用プログラムま
    たはあらかじめ記憶された変換用プログラムに基づい
    て、受信環境情報を、選択情報と対比可能となるように
    変換し、変換受信環境情報として記録部に記録する変換
    手段、 変換された受信環境情報と、前記選択情報とに基づい
    て、当該選択情報に対応付けられたコンテンツデータに
    対する処理内容を変化させる復元手段と、を備えた受信
    装置。
  32. 【請求項32】送信されてくるコンテンツデータと選択
    情報を受信する受信部と、 受信したコンテンツデータを復元して出力するデコーダ
    部と、 デコーダ部の動作を制御する処理部と、 処理部の処理内容を定めた復元プログラムと変換プログ
    ラムとを記録している記録部と、 を備え、 前記変換プログラムは、受信環境情報を、選択情報と対
    比可能となるように変換し、変換受信環境情報として記
    録するためのものであり、 前記復元処理プログラムは、変換された受信環境情報と
    前記選択情報とに基づいて、当該選択情報に対応付けら
    れたコンテンツデータに対する処理内容を変化させるよ
    う制御するものであって、受信した識別情報と記録され
    ている識別情報とが一致する場合には、記録されている
    変換受信環境情報を用い、一致しない場合には、変換プ
    ログラムに変換を行わせて得た変換受信環境情報を用い
    ることを特徴とする受信装置。
  33. 【請求項33】変換プログラムを記録した記録媒体であ
    って、 サービス提供者側からコンテンツに対応付けて送られて
    くる選択情報と対比可能となるように受信装置の受信環
    境情報を変換するための変換プログラムを記録した記録
    媒体。
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