JP2004186629A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フリップチップ実装工法で実装した半導体装置において、高密度実装を可能にするため小型化で多ピン化が図れ、また放熱機能の向上をも図れる半導体装置を実現する。
【解決手段】半導体素子4の電極端子として、電極パッド1と高さの高いポスト電極3とを用いてこれらを隣り合うように配置し、また、半導体キャリア基板5の電極端子として、ポスト電極3と接続される配線電極部6と電極パッド1と接続される高さの高いポスト電極7とを用いてこれらを隣り合うように配置しているため、ポスト電極3、7の幅を電極パッド1の幅よりも小さくすることができ、これにより半導体素子4の電極端子の狭ピッチ化が可能となり、高密度実装を可能にし小型化で多ピン化が図れる。また、高さの高いポスト電極3、7を介して半導体素子4からの熱を効率よく放熱させることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フリップチップ実装工法で実装した半導体装置に関するものであり、特に、移動体通信機器などのセット製品における高密度実装化を図るため、多ピンで且つ小型化が可能な半導体装置およびその製造方法に関するものである。また、半導体素子上にパッドを形成したPOE(Pad−On−Element)構造を有した半導体素子(ペリフェラル・エリアパッド共)を用いることにより、小型化で多ピン化が図れるだけでなく、低コスト化した狭パッドピッチ接続構造をも図れる半導体装置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
益々、移動体通信機器などのセット製品における高機能化や高密度実装化が要求されている中、従来の半導体装置では半導体素子サイズを大きくせずに更なる多ピン化(狭パッドピッチ化)を図るのは非常に実現困難であった。また、現在開発中の最先端技術に、素子上に電極パッドを形成したPOE構造を有した半導体素子を用いた半導体装置があり(例えば、特許文献1参照)、この半導体装置の狭パッドピッチ化(80μm以下)についても同様に実現化が困難であった。
【0003】
以下、図面を参照して従来の半導体装置の構造を説明する。従来、図9に示すような半導体装置や、図10に示すような半導体装置がある。図9と図10はそれぞれの半導体装置の断面図である。
【0004】
図9に示す半導体装置は、表面の電極パッド1にAu等のバンプ2が形成された半導体素子4が、その主面側を下にして、支持体であるセラミックを絶縁基体とした多層回路基板よりなる半導体キャリア基板5に接続されている。半導体素子4上に形成されたバンプ2と半導体キャリア基板5上の複数の配線電極部6とが半田または導電性接着剤8により接合されている。そして、接合された半導体素子4と半導体キャリア基板5との隙間には、エポキシ系の液状封止樹脂9が充填されて硬化されている。
【0005】
次に、図10に示す半導体装置は、電極パッド1にAu等のバンプ2が形成された半導体素子4が、その主面側を下にして、支持体であるセラミックを絶縁基体とした多層回路基板よりなる半導体キャリア基板5に接続されている。半導体素子4上に形成されたバンプ2と半導体キャリア基板5上の複数の配線電極部6とが半田または導電性接着剤を介さずダイレクトにボンディング接合されている。そして、半導体素子4と半導体キャリア基板5との隙間は、シール状のエポキシ系封止樹脂12で充填されている。
【0006】
なお、図9と図10に示す半導体キャリア基板5は、その裏面に外部端子10を有し、配線電極部6と外部端子10とは半導体キャリア基板5内に形成されたビア11により内部接続されているものである。
【0007】
以上これら従来の半導体装置の製造方法は、個片化された半導体キャリア基板5を用いた個別生産システムで生産されており、インターポーザである半導体キャリア基板5は、必ず半導体素子4より大きくなってしまう構造にあった。
【0008】
【特許文献1】
特開平8−78474号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の半導体装置の構造では、半導体装置の更なる高機能化に対応してゆくため、半導体素子の電極パッド数を増加させると、半導体素子サイズがそれに伴い大きくなり、半導体装置の小型化が図れなくなるという技術的な課題があった。また、半導体装置の大型化を阻止するために、従来の半導体装置の構造で狭パッドピッチ化を試みると、図9の場合、隣接する電極部に半田または導電性接着剤8が接触しショート不良が発生するという致命的な問題があり、図10の場合、半導体素子4を半導体キャリア基板5上に実装する際、熱圧着による実装位置ずれによりショート不良が発生するという致命的な問題があった。また、電極パッド1自体の配置もあるため、狭パッドピッチ化が困難であった。従って、半導体素子を大きくさせずに、多ピン化が図れる半導体装置を可能にするためには、更なる狭パッドピッチ接続の新たな手段が必要不可欠であった。
【0010】
また、従来技術における半導体装置については、樹脂注入やフィレット形成を個片単位で製造を実施せざる得ないため、半導体素子4の寸法より大きいインターポーザである半導体キャリア基板5が必用不可欠な状況であった。これにより、益々携帯用移動体通信製品の小型・薄型・高機能化が進む中で、半導体装置に特に要求されている半導体装置の小型化・多ピン化(高密度実装)の実現が困難であり、また高い信頼性を確保し、且つ低コストでスピーディに生産性を向上させることも必要不可欠であった。
【0011】
更に、高機能化した半導体装置において必要とされる放熱構造が不備であり、発熱体である半導体素子の熱破壊が製品レベルで発生し致命的な品質問題に至っている。
【0012】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、POE構造を有するエリアパッド構造にも適用可能(低コスト化)で、且つ高密度実装を可能にする小型化で多ピン化が図れ、また、発熱する半導体素子からの放熱機能の向上をも図ることができる半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とするものである。さらには、生産性を向上できる半導体装置の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の半導体装置は、表面に電極パッドと第1のポスト電極とが隣り合うようにそれぞれ複数配置されて電極パッド上に第1のバンプが形成され、第1のポスト電極の高さを電極パッドと第1のバンプを合わせた高さよりも高くした半導体素子と、表面に第1のポスト電極と対応する配線電極部と電極パッドと対応する第2のポスト電極とが隣り合うようにそれぞれ複数配置されて配線電極部上に第2のバンプが形成され、第2のポスト電極の高さを配線電極部と第2のバンプを合わせた高さよりも高くした半導体キャリア基板とを備え、半導体素子と半導体キャリア基板のそれぞれの表面を対向させ、対応する半導体素子の電極パッド上の第1のバンプと半導体キャリア基板の第2のポスト電極との間および半導体素子の第1のポスト電極と半導体キャリア基板の配線電極部上の第2のバンプとの間を半田または導電性接着剤を介して接続し、かつ半導体素子と半導体キャリア基板との間を封止樹脂で充填したものである。
【0014】
この請求項1の構成によれば、半導体素子の電極端子として、電極パッドと高さの高い第1のポスト電極とを用いてこれらを隣り合うように配置し、また、半導体キャリア基板の電極端子として、第1のポスト電極と接続される配線電極部と電極パッドと接続される高さの高い第2のポスト電極とを用いてこれらを隣り合うように配置しているため、第1、第2のポスト電極の幅を電極パッドの幅よりも小さくすることができ、これにより半導体素子の電極端子の狭ピッチ化が可能となり、高密度実装を可能にし小型化で多ピン化が図れる半導体装置を実現できる。また、半導体素子に高さの高い第1及び第2のポスト電極が多数接続されていることから、発熱した半導体素子からの熱を効率よく放熱させることが可能で、放熱機能を向上することができる。
【0015】
また、請求項2記載の半導体装置は、請求項1記載の半導体装置において、半導体キャリア基板の配線電極部上の第2のバンプと半田または導電性接着剤を介して接続される半導体素子の第1のポスト電極の最先端の表面、および半導体素子の電極パッド上の第1のバンプと半田または導電性接着剤を介して接続される半導体キャリア基板の第2のポスト電極の最先端の表面は、それぞれ接続面積が大きくなるように非平坦な面にしたことを特徴とする。
【0016】
この請求項2の構成によれば、請求項1の効果に加え、第1および第2のポスト電極の最先端の表面を、例えば凹凸型またはのこぎり型の断面形状のような非平坦な面とすることにより、半田または導電性接着剤を介した電極パッドと第2のポスト電極との密着性および第1のポスト電極と第2のバンプとの密着性を向上することができ、電気的接続抵抗値を小さく抑え安定した電気的導通の確保および半導体素子からの熱の放熱効果をより高めることが可能となる。したがって、半導体装置の高速化・低ノイズ化にも対応が図れ、また、セット製品の熱影響による致命的な品質低下を招く放熱性不良の製品混入を防止することもできるものである。
【0017】
また、請求項3記載の半導体装置は、請求項1または2記載の半導体装置において、半導体素子の第1のポスト電極と半田または導電性接着剤を介して接続される半導体キャリア基板の配線電極部上の第2のバンプの表面、および半導体キャリア基板の第2のポスト電極と半田または導電性接着剤を介して接続される半導体素子の電極パッド上の第1のバンプの表面は、それぞれ接続面積が大きくなるように非平坦な面にしたことを特徴とする。
【0018】
この請求項3の構成によれば、請求項1または2の効果に加え、第1および第2のバンプの表面を、例えば凹型またはのこぎり型の断面形状のような非平坦な面とすることにより、半田または導電性接着剤を介した電極パッドと第2のポスト電極との密着性および第1のポスト電極と第2のバンプとの密着性を向上することができ、電気的接続抵抗値を小さく抑え安定した電気的導通の確保および半導体素子からの熱の放熱効果をより高めることが可能となる。したがって、半導体装置の高速化・低ノイズ化にも対応が図れ、また、セット製品の熱影響による致命的な品質低下を招く放熱性不良の製品混入を防止することもできるものである。
【0019】
また、請求項4記載の半導体装置は、請求項1記載の半導体装置において、半田または導電性接着剤を無くし、対応する半導体素子の電極パッドと半導体キャリア基板の第2のポスト電極とを直接接続するとともに、対応する半導体素子の第1のポスト電極と半導体キャリア基板の配線電極部とを直接接続したことを特徴とする。
【0020】
この請求項4の構成によれば、請求項1と同様の効果が得られる。
【0021】
また、請求項5記載の半導体装置は、請求請4記載の半導体装置において、封止樹脂は、シール状樹脂を半導体素子と半導体キャリア基板との間に挟んで加熱されることにより硬化したものであり、半導体素子の電極パッドと半導体キャリア基板の第2のポスト電極との接続および半導体素子の第1のポスト電極と半導体キャリア基板の配線電極部との接続は、加熱とともに半導体素子と半導体キャリア基板間に圧力が加えられることによりなされたことを特徴とする。
【0022】
この請求項5の構成によれば、請求項4(請求項1)と同様の効果が得られる。
【0023】
また、請求項6記載の半導体装置の製造方法は、表面に電極パッドと第1のポスト電極とが隣り合うようにそれぞれ複数配置された半導体素子を複数形成した半導体ウエハを準備する工程と、表面に第1のポスト電極と対応する配線電極部と電極パッドと対応する第2のポスト電極とが隣り合うようにそれぞれ複数配置された半導体キャリア基板を複数形成した半導体キャリア基板集合体を準備する工程と、半導体ウエハの各電極パッド上に第1のバンプを形成し、第1のバンプの高さを均一化する工程と、半導体ウエハの各第1のポスト電極上に半田または導電性接着剤を塗布する工程と、半導体キャリア基板集合体の各配線電極部上に第2のバンプを形成し、第2のバンプの高さを均一化する工程と、半導体キャリア基板集合体の各第2のポスト電極上に半田または導電性接着剤を塗布する工程と、半導体ウエハと半導体キャリア基板集合体を対向させて対応する半導体ウエハの電極パッド上の第1のバンプと半導体キャリア基板集合体の第2のポスト電極との間および半導体ウエハの第1のポスト電極と半導体キャリア基板集合体の配線電極部上の第2のバンプとの間を半田または導電性接着剤を介して接続するとともに、半導体ウエハと半導体キャリア基板集合体との間に液状の樹脂を充填する工程と、半田または導電性接着剤と液状の樹脂とを硬化させる工程と、半田または導電性接着剤と液状の樹脂とを硬化後に、切断することによりそれぞれ単一の半導体素子と単一の半導体キャリア基板とを有する複数の半導体装置に分割する工程とを含んでいる。
【0024】
この請求項6の製造方法によれば、請求項1のように高密度実装を可能にする小型化で多ピン化が図れ、発熱する半導体素子からの放熱機能を向上できる半導体装置を、複数一括して製造することができ、生産性の向上、設備費・人件費の削減や短タクト化の実現が可能であり、半導体装置の低コスト化を実現できるものである。
【0025】
また、請求項7記載の半導体装置の製造方法は、表面に電極パッドと第1のポスト電極とが隣り合うようにそれぞれ複数配置された半導体素子を複数形成した半導体ウエハを準備する工程と、表面に第1のポスト電極と対応する配線電極部と電極パッドと対応する第2のポスト電極とが隣り合うようにそれぞれ複数配置された半導体キャリア基板を複数形成した半導体キャリア基板集合体を準備する工程と、半導体ウエハの各電極パッド上に第1のバンプを形成する工程と、半導体キャリア基板集合体の各配線電極部上に第2のバンプを形成する工程と、半導体キャリア基板集合体上にシール状の樹脂を貼り付ける工程と、シール状の樹脂を貼り付けた半導体キャリア基板集合体と半導体ウエハとを位置合わせし、対応する半導体ウエハの電極パッド上の第1のバンプと半導体キャリア基板集合体の第2のポスト電極、および対応する半導体ウエハの第1のポスト電極と半導体キャリア基板集合体の配線電極部上の第2のバンプを熱圧着させると同時にシール状の樹脂を硬化させる熱圧着工程と、熱圧着工程後に、切断することによりそれぞれ単一の半導体素子と単一の半導体キャリア基板とを有する複数の半導体装置に分割する工程とを含んでいる。
【0026】
この請求項7の製造方法によれば、請求項4のように高密度実装を可能にする小型化で多ピン化が図れ、発熱する半導体素子からの放熱機能を向上できる半導体装置を、複数一括して製造することができ、生産性の向上、設備費・人件費の削減や短タクト化の実現が可能であり、半導体装置の低コスト化を実現できるものである。
【0027】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1(a)と図1(b)は、それぞれ本発明の第1の実施形態における半導体装置の例を示す断面図である。
【0028】
図1(a)、図1(b)に示すように、表面にAl等の電極パッド1とポスト電極3とが隣り合うようにそれぞれ複数配置された半導体素子(半導体チップ)4の電極パッド1上に、高さを均一化するためレベリングを施したAu等のバンプ2を形成している。ポスト電極3は、隣接する電極パッド1と電気的に接触することのない幅で、電気的導電性を有し剛性のある金属材料、例えばチタン、パラジウム、タングステン等で形成されている。
【0029】
また、表面に配線電極部6とポスト電極7とが隣り合うようにそれぞれ複数配置された半導体キャリア基板5の配線電極部6上に、高さを均一化するためレベリングを施したAu等のバンプ2を形成している。ポスト電極7は、隣接する配線電極部6と電気的に接触することのない幅で、電気的導電性を有し剛性のある金属材料、例えばセラミック材にAuメッキを施して形成されている。
【0030】
そして、バンプ2が形成された半導体キャリア基板5上に、同じくバンプ2が形成された半導体素子4をフェイスダウンでフリップチップ実装し、半田または導電性接着剤8を介して電気的に接続される。この際、半導体素子4の複数のポスト電極3はそれぞれ対応する配線電極部6と電気的に接続され、複数の電極パッド1はそれぞれ対応するポスト電極7と電気的に接続される。接合された半導体素子4と半導体キャリア基板5との間には、エポキシ系の液状封止樹脂9が充填被覆されている。
【0031】
なお、半導体キャリア基板5は、その裏面に外部端子10を有し、配線電極部6と外部端子10とは半導体キャリア基板5内に形成されたビア11により、内部接続されている。同様にポスト電極7と外部端子10とは半導体キャリア基板5内で内部接続(図示せず)されている。
【0032】
また、半導体素子4のポスト電極3の最先端部分および半導体キャリア基板5のポスト電極7の最先端部分は、半田または導電性接着剤8を転写塗布して、バンプ2とより安定した電気的導通を確保する上で、断面が凹凸型またはのこぎり型等のように表面積を大きくした非平坦な面とするのがより好ましい(図1(a)、(b)の例ではポスト電極3、7の最先端の表面は平坦化されている)。
【0033】
また、半導体素子4および半導体キャリア基板5のバンプ2の先端部分は、半田または導電性接着剤8を介してポスト電極3、7との接着性の向上やより安定した電気的導通を確保する上で、断面が凹型またはのこぎり型等のように表面積を大きくした非平坦な面とするのがより好ましい(図1(a)、(b)の例ではバンプ2の先端の表面は平坦化されている)。
【0034】
また、狭パッドピッチ可能なフリップチップ実装を実施するため、ポスト電極3は電極パッド1上にレベリング済みバンプ2が形成された高さよりも高く形成された構造を有し、ポスト電極7は配線電極部6上にレベリング済みバンプ2が形成された高さよりも高く形成された構造を有している。この構造により、ポスト電極3、7の幅を電極パッド1の幅(=配線電極部6の幅)よりも小さくし、電極パッド1およびポスト電極3からなる半導体素子1の電極端子の狭ピッチ化を実現できる。また、上記構造により、隣接する半田または導電性接着剤8の位置(高さ)が異なり、図1(a)、(b)のように上下にジグザグに配置され、半田または導電性接着剤8同士の距離が長くなり接触(ショート)しないようになっている。
【0035】
ここで図1(a)に示す半導体装置は、従来の個片化した生産方式で生産された場合の例であり、半導体キャリア基板5は、半導体素子4より大きい形状であり、エポキシ系液状封止樹脂9の外側には、フィレット部9aが形成されているものである。このように従来の生産方法にも適用できるものである。
【0036】
また図1(b)に示す半導体装置は、従来の個片化した生産方式ではなく、半導体キャリア基板5と半導体素子4は同じサイズを有するシリコン密度1.0であるリアルチップサイズ型の超小型半導体装置の例である。
【0037】
以上のように本実施形態の構成により、高機能・多ピン化した半導体素子4を用いた半導体装置の大型化を防ぎ、小型化で且つ狭ピッチ接続が可能になる。
【0038】
また、ポスト電極3、7や、それらと接続されるバンプ2の接続面を非平坦な面とすることで接着面積が大きくなり、半田または導電性接着剤8によるポスト電極3、7とバンプ2との密着性を向上し、半導体素子4と半導体キャリア基板5との間の電気的な接続抵抗値を小さく抑えることができるため、半導体装置の高速化・低ノイズ化にも対応が図れるものである。
【0039】
また、本実施形態では、例えば図5(a)中に示された、半導体素子1内の電極パッド1(及びバンプ2)とポスト電極3のレイアウト図と、半導体キャリア基板5内の配線電極部6(及びバンプ2)とポスト電極7のレイアウト図とから判るように、導電性と剛性を有したポスト電極3、7が格子状に均一に多数配置されている。このように導電性と剛性を有したポスト電極3、7が格子状に均一に多数配置されていることから、発熱した半導体素子4からの熱をユーザ基板へ効率よく放熱させることが可能で、放熱機能をかなり向上することができるため、高機能化に伴い必要となる放熱対策も図れ、次世代型半導体製品に有効である。図8に、従来例(図9)と本実施形態の半導体装置(図1(b))について、それぞれ5個のサンプルを用いて放熱性能を測る、熱抵抗測定を実施した実験結果を示す。この結果は、従来例のサンプルが図10の構成のものであっても、また本実施形態のサンプルが図1(a)の構成のものであっても同様である。従来例では熱抵抗値の平均データが20.8℃/Wであるのに対し、本実施形態では平均データが14.38℃/Wとなり、熱抵抗値が約30%減少し、放熱性が向上していることがわかる。
【0040】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。図2(a)と図2(b)は、それぞれ本発明の第2の実施形態における半導体装置の例を示す断面図である。
【0041】
図2(a)、図2(b)に示すように、表面にAl等の電極パッド1とポスト電極3とが隣り合うようにそれぞれ複数配置された半導体素子(半導体チップ)4の電極パッド1上に、Au等のバンプ2(レベリング不要)を形成する。ポスト電極3は、隣接する電極パッド1と電気的に接触することのない幅で、電気的導電性を有し剛性のある金属材料で形成されている。
【0042】
また、表面に配線電極部6とポスト電極7とが隣り合うようにそれぞれ複数配置された半導体キャリア基板5の配線電極部6上に、Au等のバンプ2(レベリング不要)を形成する。ポスト電極7は、隣接する配線電極部6と電気的に接触することのない幅で、ポスト電極3と同様の電気的導電性を有し剛性のある金属材料で形成されている。
【0043】
そして、バンプ2が形成された半導体キャリア基板5上にシール状のエポキシ系封止樹脂12(ポスト電極7が位置する部分はくりぬき済み)を貼り付け、バンプ2が形成された半導体素子4をフェイスダウンでフリップチップ実装する。この際、半導体素子4側から高温・高荷重が負荷され、パッド電極1上に形成されていたバンプ2とポスト電極7とが電気的に接続され、配線電極部6上に形成されていたバンプ2とポスト電極3とが電気的に接続される。すなわち、半導体素子4の複数のポスト電極3はそれぞれ対応する配線電極部6と電気的に接続され、複数の電極パッド1はそれぞれ対応するポスト電極7と電気的に接続される。
【0044】
なお、半導体キャリア基板5は、その裏面に外部端子10を有し、配線電極部6と外部端子10とは半導体キャリア基板5内に形成されたビア11により、内部接続されている。同様にポスト電極7と外部端子10とは半導体キャリア基板5内で内部接続(図示せず)されている。
【0045】
本実施形態における半導体素子4に形成されたポスト電極3および半導体キャリア基板5に形成されたポスト電極7は、導電性に優れ、且つ剛性力を有するCu・タングステン等の金属材料(メッキ処理含む)等から形成されるものであり、圧着接続するプロセス時に印加される高温・高圧着荷重を負荷する工程にも十分に絶え得る材料・構造を有している。
【0046】
また、狭パッドピッチ可能なフリップチップ実装を実施するため、ポスト電極3は電極パッド1上のバンプ2の高さよりも高く形成された構造を有し、ポスト電極7は配線電極部6上のバンプ2の高さよりも高く形成された構造を有している。この構造により、ポスト電極3、7の幅を電極パッド1の幅(=配線電極部6の幅)よりも小さくし、電極パッド1およびポスト電極3からなる半導体素子1の電極端子の狭ピッチ化を実現できる。
【0047】
ここで図2(a)に示す半導体装置は、従来の個片化した生産方式で生産された場合の例であり、半導体キャリア基板5は、半導体素子4より大きい形状である。このように従来の生産方法にも適用できるものである。
【0048】
また図2(b)に示す半導体装置は、従来の個片化した生産方式ではなく、半導体キャリア基板5と半導体素子4は同じサイズを有するシリコン密度1.0であるリアルチップサイズ型の超小型半導体装置の例である。
【0049】
以上のように本実施形態の構成により、高機能・多ピン化した半導体素子4を用いた半導体装置の大型化を防ぎ、小型化で且つ狭ピッチ接続が可能になる。
【0050】
また、本実施形態でも、第1の実施形態と同様、導電性と剛性を有したポスト電極3、7が格子状に均一に多数配置されており、発熱した半導体素子4からの熱をユーザ基板へ効率よく放熱させることが可能で、放熱機能をかなり向上することができるため、高機能化に伴い必要となる放熱対策も図れ、次世代型半導体製品に有効である。
【0051】
(第3の実施形態)
次に、本発明の半導体装置の製造方法について説明する。この第3の実施形態では、第1の実施形態における図1(b)に示す半導体装置の製造方法について説明する。図3〜図5は図1(b)に示す半導体装置の製造方法を示す図である。
【0052】
図3(a)に示すように、複数のポスト電極3及び電極パッド1が形成された半導体素子4を複数個有する半導体ウエハ4Aを用意し、個々の半導体素子4内の各電極パッド1上にAu等のバンプ2を形成する。なお、ポスト電極3は、半導体素子4を形成時に、例えば回路形成部を含むAl電極部等を形成してゆき、Al電極上にチタン、パラジウム、タングステン等をスパッタリングで蒸着形成を施すことにより形成する。次に、図3(b)に示すようにバンプ高さを均一にするためバンプ2を象ったレベリングツール13等で押圧する。このとき、バンプ2先端部の表面を平坦化してもよいが、レベリングツール13に凸型を象ることにより第1の実施の形態で述べたように断面が凹型またはのこぎり型等のように表面積を大きくした非平坦な面とするのがより好ましい。次に、図3(c)に示すように、半田または導電性接着剤8が塗布された転写台14面上に半導体ウエハ4Aを反転させ、ポスト電極3の先端部に半田または導電性接着剤8を転写・塗布する。
【0053】
一方、回路多層配線基板である半導体キャリア基板5側も同様、図4(a)に示すように、複数のポスト電極7及び配線電極部6が形成された半導体キャリア基板5を複数個有する個片化されていない半導体キャリア基板5Aを用意し、個々の半導体キャリア基板5内の各配線電極部6上にAu等のバンプ2を形成する。なお、ポスト電極7は、例えば半導体キャリア基板5の表層面の厚みをポスト電極の高さにし、ポスト電極部分が残るように切削加工を行い、Auメッキでコーティングして形成加工を施す。次に、図4(b)に示すようにバンプ高さを均一にするためバンプ2を象ったレベリングツール13等で押圧する。このとき、バンプ2先端部の表面を平坦化してもよいが、第1の実施の形態で述べたように断面が凹型またはのこぎり型等のように表面積を大きくした非平坦な面とするのがより好ましい。次に、図4(c)に示すように、半田または導電性接着剤8が塗布された転写台14面上に半導体キャリア基板5A(複数の半導体キャリア基板5)を反転させ、ポスト電極7の先端部に半田または導電性接着剤8を転写させる。
【0054】
その後、図5(a)に示すように、ポスト電極3の先端部に半田または導電性接着剤8が転写され、また電極パッド1上にはレベリングされたバンプ2を有する面が下になるように半導体ウエハ4A(複数の半導体素子4)を反転(フェイスダウン)し、ポスト電極7の先端部に半田または導電性接着剤8が転写され、配線電極部6上にレベリングされたバンプ2を有する面を上にした半導体キャリア基板5A(複数の半導体キャリア基板5)上にマウントした後、半導体ウエハ4Aと半導体キャリア基板5Aの間にエポキシ系の液状封止樹脂9を塗布注入し、半田または導電性接着剤8とエポキシ系の液状封止樹脂9を硬化炉等で熱硬化させる。または、ポスト電極7の先端部に半田または導電性接着剤8が転写され、配線電極部6上にレベリングされたバンプ2を有する面を上にした半導体キャリア基板5A(複数の半導体キャリア基板5)上に、エポキシ系の液状封止樹脂9を塗布注入させた後、電極パッド1上にレベリングされたバンプ2を有する半導体ウエハ4A(複数の半導体素子4)を反転(フェイスダウン)させてマウントし、半田または導電性接着剤8とエポキシ系の液状封止樹脂9を硬化炉等で熱硬化させる。
【0055】
そして最後に、図5(b)に示すように、複数の半導体素子4を有する半導体ウエハ4A側からダイシング用の認識マーク15に従い、個々の半導体装置に分割切断する(ダイシング工程)。
【0056】
(第4の実施形態)
次に、本発明の半導体装置の製造方法について説明する。この第4の実施形態では、第2の実施形態における図2(b)に示す半導体装置の製造方法について説明する。図6〜図7は図2(b)に示す半導体装置の製造方法を示す図である。
【0057】
図6(a)に示すように、複数のポスト電極3及び電極パッド1が形成された半導体素子4を複数個有する半導体ウエハ4Aを用意し、個々の半導体素子4内の各電極パッド1上にAu等のバンプ2を形成する。この際、バンプ高さを均一化するレベリング工程は不要である。なお、ポスト電極3は第3の実施形態と同様にして形成できる。
【0058】
一方、図6(b)に示すように、複数のポスト電極7及び配線電極部6が形成された回路多層配線基板である半導体キャリア基板5を複数個有する個片化されていない半導体キャリア基板5Aを用意し、個々の半導体キャリア基板5内の各配線電極部6上にAu等のバンプ2を形成する。この場合もバンプ高さを均一化するレベリング工程は不要である。なお、ポスト電極7は第3の実施形態と同様にして形成できる。
【0059】
その後、図6(c)に示すように、半導体キャリア基板5A上にシール状のエポキシ系樹脂12(ポスト電極7の有る位置はくり抜き済み)を全面に位置合せ(アライメント)し、貼付ける。このとき、配線電極部6およびバンプ2の表面はシール状のエポキシ系樹脂12で覆われる。なお、シール状のエポキシ系樹脂12のポスト電極7部分のくり抜き部分は、ポスト電極7のサイズより若干大きめ(数十μm〜数百μm)にくり抜かれている。
【0060】
次に、図7(a)に示すように、シール状のエポキシ系樹脂12(図7(a)では不図示)を貼り付けた半導体キャリア基板5A上に、バンプ2及びポスト電極3を有する半導体素子4の半導体ウエハ4Aをその上面を反転させ、アライメント・マウントする。そして、半導体ウエハ4Aの裏面側から、熱圧着ツール16で熱と荷重を加え、対応するバンプ2とポスト電極3、7を接続するとともにシール状のエポキシ系封止樹脂12を硬化させる。
【0061】
そして最後に、図7(b)に示すように、複数の半導体素子4を有する半導体ウエハ4Aの裏面側にあるダイシング用の認識マーク15に従い、個々の半導体装置に分割切断する(ダイシング工程)。
【0062】
上記の第3、第4の実施形態によれば、半導体装置の一括生産方式により、生産性の向上だけでなく、設備費・人件費等のコストダウンを図ることができ、製品コストの低下が図れる。
【0063】
また、シリコン密度1.0であるリアルチップサイズパッケージ(RCSP)、すなわち、半導体素子4と半導体キャリア基板5が同一サイズである半導体装置の実現が可能であり、超小型で狭ピッチ実装(80μmピッチ以下)が可能なRCSP半導体装置を実現することができるものである。
【0064】
上記の実施形態は、従来のペリフェラルパッド配列や千鳥パッド配列のみならず、将来的な展開において期待されるエリアパッドパッド配列に対しても適用することができるものである。
【0065】
【発明の効果】
以上のように本発明の半導体装置によれば、半導体素子の電極端子として、電極パッドと高さの高い第1のポスト電極とを用いてこれらを隣り合うように配置し、また、半導体キャリア基板の電極端子として、第1のポスト電極と接続される配線電極部と電極パッドと接続される高さの高い第2のポスト電極とを用いてこれらを隣り合うように配置しているため、第1、第2のポスト電極の幅を電極パッドの幅よりも小さくすることができ、これにより半導体素子の電極端子の狭ピッチ化が可能となり、高密度実装を可能にし小型化で多ピン化が図れる半導体装置を実現できる。また、半導体素子に高さの高い第1及び第2のポスト電極が多数接続されていることから、発熱した半導体素子からの熱を効率よく放熱させることが可能で、放熱機能を向上することができる。
【0066】
したがって、現状での小型半導体装置(CSP)における量産レベルでの限界と考えられる80μmピッチ接続以下、従来のペリフェラル電極構造で40μmピッチ接続が実現できる。また、千鳥の電極配列構造やPOE構造への展開を考慮すると、更に40μm以下の接続ピッチの構造を実現可能にできるものである。これにより、今後益々進展ゆくであろうセットの高機能化に向けた半導体素子の多ピン化に対する半導体装置(半導体素子サイズ)の拡大を阻止し、高機能で且つ高密度小型化した半導体装置を実現化できるものである。
【0067】
また、本発明の半導体装置の製造方法によれば、複数の半導体素子を形成した半導体ウエハと個片化していない回路多層配線基板である半導体キャリア基板集合体とを樹脂を介して接着した後、半導体素子サイズの複数の半導体装置に分割することにより、本発明の高密度実装を可能にする小型化で多ピン化が図れ、発熱する半導体素子からの放熱機能を向上できる半導体装置を、複数一括して製造することができ、生産性の向上、設備費・人件費の削減や短タクト化の実現が可能であり、半導体装置の低コスト化を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の半導体装置を示す断面図
【図2】本発明の第2の実施形態の半導体装置を示す断面図
【図3】本発明の第1の実施形態の半導体装置に関する製造方法を示す図
【図4】本発明の第1の実施形態の半導体装置に関する製造方法を示す図
【図5】本発明の第1の実施形態の半導体装置に関する製造方法を示す図
【図6】本発明の第2の実施形態の半導体装置に関する製造方法を示す図
【図7】本発明の第2の実施形態の半導体装置に関する製造方法を示す図
【図8】本発明の第1の実施形態と従来の半導体装置に関する放熱実験結果を示す図
【図9】従来の半導体装置の第1の例を示す断面図
【図10】従来の半導体装置を第2の例を示す断面図
【符号の説明】
1 電極パッド
2 バンプ
3 半導体素子上にあるポスト電極
4 半導体素子
4A 複数の半導体素子を有する半導体ウエハ
5 半導体キャリア基板
5A 個片化されていない半導体キャリア基板
6 半導体キャリア基板上に有る配線電極部
7 半導体キャリア基板上にあるポスト電極
8 半田または導電性接着剤
9 エポキシ系の液状封止樹脂
9a エポキシ系の液状封止樹脂のフィレット部
10 外部端子
11 ビア
12 シール状のエポキシ系の封止樹脂
13 レベリングツール
14 半田または導電性接着剤が塗布された転写台
15 ダイシング用の認識マーク
16 圧着ツール

Claims (7)

  1. 表面に電極パッドと第1のポスト電極とが隣り合うようにそれぞれ複数配置されて前記電極パッド上に第1のバンプが形成され、前記第1のポスト電極の高さを前記電極パッドと前記第1のバンプを合わせた高さよりも高くした半導体素子と、表面に前記第1のポスト電極と対応する配線電極部と前記電極パッドと対応する第2のポスト電極とが隣り合うようにそれぞれ複数配置されて前記配線電極部上に第2のバンプが形成され、前記第2のポスト電極の高さを前記配線電極部と前記第2のバンプを合わせた高さよりも高くした半導体キャリア基板とを備え、前記半導体素子と前記半導体キャリア基板のそれぞれの前記表面を対向させ、対応する前記半導体素子の電極パッド上の第1のバンプと前記半導体キャリア基板の第2のポスト電極との間および前記半導体素子の第1のポスト電極と前記半導体キャリア基板の配線電極部上の第2のバンプとの間を半田または導電性接着剤を介して接続し、かつ前記半導体素子と前記半導体キャリア基板との間を封止樹脂で充填した半導体装置。
  2. 半導体キャリア基板の配線電極部上の第2のバンプと半田または導電性接着剤を介して接続される半導体素子の第1のポスト電極の最先端の表面、および前記半導体素子の電極パッド上の第1のバンプと前記半田または導電性接着剤を介して接続される前記半導体キャリア基板の第2のポスト電極の最先端の表面は、それぞれ接続面積が大きくなるように非平坦な面にしたことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 半導体素子の第1のポスト電極と半田または導電性接着剤を介して接続される半導体キャリア基板の配線電極部上の第2のバンプの表面、および前記半導体キャリア基板の第2のポスト電極と前記半田または導電性接着剤を介して接続される前記半導体素子の電極パッド上の第1のバンプの表面は、それぞれ接続面積が大きくなるように非平坦な面にしたことを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置。
  4. 半田または導電性接着剤を無くし、対応する半導体素子の電極パッドと半導体キャリア基板の第2のポスト電極とを直接接続するとともに、対応する前記半導体素子の第1のポスト電極と前記半導体キャリア基板の配線電極部とを直接接続したことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  5. 封止樹脂は、シール状樹脂を半導体素子と半導体キャリア基板との間に挟んで加熱されることにより硬化したものであり、前記半導体素子の電極パッドと前記半導体キャリア基板の第2のポスト電極との接続および前記半導体素子の第1のポスト電極と前記半導体キャリア基板の配線電極部との接続は、前記加熱とともに前記半導体素子と前記半導体キャリア基板間に圧力が加えられることによりなされたことを特徴とする請求請4記載の半導体装置。
  6. 表面に電極パッドと第1のポスト電極とが隣り合うようにそれぞれ複数配置された半導体素子を複数形成した半導体ウエハを準備する工程と、
    表面に前記第1のポスト電極と対応する配線電極部と前記電極パッドと対応する第2のポスト電極とが隣り合うようにそれぞれ複数配置された半導体キャリア基板を複数形成した半導体キャリア基板集合体を準備する工程と、
    前記半導体ウエハの各電極パッド上に第1のバンプを形成し、前記第1のバンプの高さを均一化する工程と、
    前記半導体ウエハの各第1のポスト電極上に半田または導電性接着剤を塗布する工程と、
    前記半導体キャリア基板集合体の各配線電極部上に第2のバンプを形成し、前記第2のバンプの高さを均一化する工程と、
    前記半導体キャリア基板集合体の各第2のポスト電極上に前記半田または導電性接着剤を塗布する工程と、
    前記半導体ウエハと前記半導体キャリア基板集合体を対向させて対応する前記半導体ウエハの電極パッド上の第1のバンプと前記半導体キャリア基板集合体の第2のポスト電極との間および前記半導体ウエハの第1のポスト電極と前記半導体キャリア基板集合体の配線電極部上の第2のバンプとの間を前記半田または導電性接着剤を介して接続するとともに、前記半導体ウエハと前記半導体キャリア基板集合体との間に液状の樹脂を充填する工程と、
    前記半田または導電性接着剤と前記液状の樹脂とを硬化させる工程と、
    前記半田または導電性接着剤と前記液状の樹脂とを硬化後に、切断することによりそれぞれ単一の前記半導体素子と単一の前記半導体キャリア基板とを有する複数の半導体装置に分割する工程とを含む半導体装置の製造方法。
  7. 表面に電極パッドと第1のポスト電極とが隣り合うようにそれぞれ複数配置された半導体素子を複数形成した半導体ウエハを準備する工程と、
    表面に前記第1のポスト電極と対応する配線電極部と前記電極パッドと対応する第2のポスト電極とが隣り合うようにそれぞれ複数配置された半導体キャリア基板を複数形成した半導体キャリア基板集合体を準備する工程と、
    前記半導体ウエハの各電極パッド上に第1のバンプを形成する工程と、
    前記半導体キャリア基板集合体の各配線電極部上に第2のバンプを形成する工程と、
    前記半導体キャリア基板集合体上にシール状の樹脂を貼り付ける工程と、
    前記シール状の樹脂を貼り付けた半導体キャリア基板集合体と前記半導体ウエハとを位置合わせし、対応する前記半導体ウエハの電極パッド上の第1のバンプと前記半導体キャリア基板集合体の第2のポスト電極、および対応する前記半導体ウエハの第1のポスト電極と前記半導体キャリア基板集合体の配線電極部上の第2のバンプを熱圧着させると同時に前記シール状の樹脂を硬化させる熱圧着工程と、
    前記熱圧着工程後に、切断することによりそれぞれ単一の前記半導体素子と単一の前記半導体キャリア基板とを有する複数の半導体装置に分割する工程とを含む半導体装置の製造方法。
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