JP2004186590A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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晴光 藤田
Masayoshi Omura
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Abstract

【課題】小さい電流密度でも切断しやすいヒューズ素子構造と、多層配線構造とを整合性良く形成する。
【解決手段】半導体素子を含む半導体基板1と、前記半導体基板内または上方に形成された第1導電層21aと第2導電層21bと、を含む下地構造と、該下地構造上に形成された第2絶縁膜22と、該第2絶縁膜を貫通し、前記第1導電層の上面に達する第1接続孔25aと、前記第2絶縁膜を貫通し、前記第2導電層の上面に達する第2接続孔25bと、前記第1接続孔内に充填された導電性プラグ27aと、前記導電性プラグを覆って前記第2層間絶縁膜上に形成された第1配線層31aと、前記第2絶縁膜上に形成された平坦部と、該平坦部に連続し、前記第2接続孔の側面上と底面上とに形成され、上方に向けて縮径する形状の空洞部35を画定する屈曲部と、を含む第2配線層31bとを備えた半導体装置。
【選択図】 図11

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置及びその製造方法に関し、特にトリミング回路や冗長回路に用いられるヒューズ素子技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
基準電圧発生回路において、製造ばらつきによる発生電圧の微少なばらつきが生じうる。発生電圧の微少なばらつきを調整するため等に、半導体集積回路中にトリミング回路が形成されている場合も多い。また、パーティクル等の影響などにより動作不良となったメモリ素子を別のメモリ素子に置き換えるため等に、冗長回路が用いられる。
【0003】
トリミング回路又は冗長回路にヒューズ素子を用いれば、半導体集積回路の完成後または製造途中の工程においてトリミング処理などを行うことができ、可能な限り好ましい特性を得たり、欠陥を回避することが可能になる。
【0004】
特開平6−5707号公報には、図20に示すように、下層配線と上層配線との間に形成されたスルーホール内にヒューズ用の材料を充填する第1の技術が開示されている。
【0005】
図20に示すヒューズ素子は、単結晶シリコン基板200上に、第1層間絶縁膜203が形成され、その上に第1金属配線層205が形成されている。第1金属配線層205を覆って第2層間絶縁膜207が形成されている。
第1金属配線層205上の一部領域において第2層間絶縁膜207を開口し、スルーホールCHを形成する。スルーホールCHを覆って第2層間絶縁膜207上に第2金属配線層211を形成する。第1金属配線層205及び第2金属配線層211がスルーホールCHを介して接続される。第2金属配線層211上を覆い、スルーホールCH上方には開口を有する保護絶縁膜215を形成する。スルーホールCH内に充填された金属層がヒューズを構成する。
【0006】
一方、特開平13−024063号公報には、図21に示すようにダマシンプロセスを用いてスルーホールを形成し、その中にヒューズ材料を充填する第2の技術が開示されている。
【0007】
図21に示すように、TEOS膜221に凹部が形成されている。凹部内にW又はMoよりなる金属層223が形成されている。金属層223を覆ってTEOS膜221上に層間絶縁膜225が形成される。金属層223の一部領域上の層間絶縁膜225を開口するダマシン構造のスルーホールCHが形成される。このスルーホールCH内に金属層227が充填される。金属層227を覆って層間絶縁膜225上に配線層231が形成されている。上部の開口幅が大きく、下部の開口幅が小さいダマシン構造に金属層を充填すると、条件によっては、下部にボイド235が発生する。このボイド235によりスルーホールCH内の金属層227に薄い部分を形成しヒューズとして利用する。
【0008】
一方、最近の集積回路製造技術によれば、下部構造上に堆積された層間絶縁膜内にコンタクトホール又はスルーホールを形成し、その上に例えばタングステン層などを堆積してコンタクトホール又はスルーホール内を埋め込んだ後、化学的機械的研磨(hemical echanical olishing:CMP)などを用いて表面を平坦化する技術が用いられることが多い。層間絶縁膜の上面とコンタクトホール又はスルーホール内に埋め込まれた接続プラグの上面とをほぼ面一にすることにより、コンタクトホール又はスルーホール上にほぼ平坦な配線を形成することができる。この技術は配線を多層化するのに適しており、集積回路の高集積化に必須の技術となりつつある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図20に示す第1の技術を用いたヒューズ素子では、コンタクトホール又はスルーホール内の全体にヒューズ用のメタル材料を充填するため、電流密度をかなり高くしないとヒューズを切断することができない。
【0010】
図21に示す第2の技術を用いた場合、コンタクトホール又はスルーホール内にボイドを形成するためにはコンタクトホール又はスルーホールの内径を0.2μm未満にする必要があるという制約がある。従って、最先端の加工技術を必要とする。また、ボイドを形成することができる条件範囲が限られているため、製造プロセス条件の制御が難しくなる。また、接続プラグを用いた多層配線技術とヒューズ素子の製造技術との整合性を図る必要もある。
【0011】
このように、ヒューズを形成する技術は、未だ確立されたものではない。
【0012】
本発明の目的は、低電流密度でも切断できるヒューズ素子と、接続プラグを用いた多層配線構造とを整合性良く形成することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によれば、半導体素子を含む半導体基板と、前記半導体基板内または上方に形成された第1導電層と第2導電層と、を含む下地構造と、前記第1導電層と前記第2導電層とを覆って該下地構造上に形成された第1層間絶縁膜と、該第1層間絶縁膜を貫通し、前記第1導電層の上面に達する第1接続孔と、前記第1層間絶縁膜を貫通し、前記第2導電層の上面に達する第2接続孔と、前記第1接続孔内に充填された導電性プラグと、前記導電性プラグを覆って前記第1層間絶縁膜上に形成された第1配線層と、前記第1絶縁膜上に形成された平坦部と、該平坦部に連続し、前記第2接続孔の側面上と底面上とに形成され、上方に向けて縮径する形状の空洞部を画定する屈曲部と、を含む第2配線層とを備えた半導体装置が提供される。
【0014】
上記半導体装置によれば、前記第2導電層と前記平坦部との間に所定の電流値以上の電流を流すと、第2接続孔の底面近傍において配線を切断できるヒューズ構造が形成できる。上方に向けて縮径する形状の空洞部を有しているため、切断後の接続部の破片は空洞の外までは飛び出しにくい。
【0015】
本発明の他の観点によれば、(a)基板を準備する工程と、(b)該基板の主面内または上方に第1導電層と第2導電層とを形成する工程と、(c)前記第1導電層及び第2導電層とを覆って該基板上に第1層間絶縁膜を形成する工程と、(d)該第1層間絶縁膜を貫通し、前記第1導電層の上面に達する第1のアスペクト比の第1接続孔と、前記第2導電層の上面に達する前記第1のアスペクト比より低い第2のアスペクト比の第2接続孔と、を形成する工程と、(e)前記第1層間絶縁膜上に接続プラグ層を前記第1接続孔内が埋められるまで堆積する工程と、(f)前記第2接続孔内に形成された前記接続プラグ層を除去するとともに、前記第1接続孔内に接続プラグを残す工程と、(g)前記第2接続孔内におけるステップカバレッジが悪くなる条件で前記第1層間絶縁膜上に第3導電層を堆積する工程であって、前記第1層間絶縁膜上の平坦部と、該平坦部に続く屈曲部であって、前記第2接続孔の側面上と底面上とに形成され、上方に向けて縮径する形状の空洞部を画定する屈曲部と、を含む第3導電層を形成する工程とを備えた半導体装置の製造方法が提供される。
【0016】
本発明の更に他の観点によれば、(a)基板を準備する工程と、(b)該基板の主面内または上方に第1導電層と第2導電層とを形成する工程と、(c)前記第1導電層及び第2導電層とを覆って該基板上に第1層間絶縁膜を形成し、更に該第1層間絶縁膜上にストッパ層を形成する工程と、(d)該第1層間絶縁膜及び該ストッパ層を貫通し、前記第1導電層の上面に達する第1のアスペクト比の第1接続孔と、前記第2導電層の上面に達する前記第1のアスペクト比より高い第2のアスペクト比の第2接続孔と、を形成する工程と、(e)前記ストッパ層上に接続プラグ層を前記第1接続孔内が埋められるまで堆積する工程と、(f)前記接続プラグ層を研磨して前記ストッパ層上の接続プラグ層を除去した後、等方性エッチングし前記第2接続孔の側面上及び底面上の接続プラグ層を除去するとともに、前記第1接続孔内に接続プラグを残す工程と、(g)前記第2接続孔内におけるステップカバレッジが悪くなる条件で前記ストッパ層上に第3導電層を堆積する工程であって、前記ストッパ層上の平坦部と、該平坦部に続く屈曲部であって、前記第2接続孔の側面上と底面上とに形成され、上方に向けて縮径する形状の空洞部を画定する屈曲部と、を含む第3導電層を形成する工程とを備えた半導体装置の製造方法が提供される。
【0017】
【発明の実施の形態】
本明細書内において、「接続孔」という用語は、半導体層の上面を露出するコンタクトホールと、配線層の上面を露出するビアホールとを含む概念として用いる。また、「導電層」、「導電性」という用語は、導電性を有する半導体層や金属配線層を含む概念として用いる。
【0018】
発明者は、下層配線と上層配線との間に形成される接続孔のサイズ(アスペクト比:本明細書においては、接続孔の深さをその内径で除算した値をアスペクト比と称する。)と、接続孔の内壁に形成される金属層のカバレッジ(カバレッジ:本明細書においては、接続孔側面上の所定領域に堆積する金属層の厚さを、層間絶縁膜の上面上に堆積する金属層の厚さで除算した値をカバレッジ(被覆率)と称する。この値が”1”に近いほどカバレッジが良いことになる。)との関係及び金属層の堆積方法とカバレッジとの関係に注目した。
【0019】
図1(A)及び(B)と図1(C)及び(D)とを参照して、本発明の原理について簡単に説明する。
【0020】
図1(A)に示すように、下層配線層M1上に層間絶縁膜Iを形成する。層間絶縁膜I内に、下層配線層M1の上面に達する第1接続孔CH1と、同じく下層配線層M1の上面に達し第1接続孔CH1よりもアスペクト比の小さい第2接続孔CH2とを形成する。
【0021】
次いで、第1接続孔CH1と第2接続孔CH2とを覆って層間絶縁膜I上に、例えばタングステンなどの接続プラグ形成用のプラグ金属層PMを堆積する。この際、プラグ金属層PMをCVD法などの成長方位に関する指向性の小さい堆積法により堆積する。プラグ金属層PMは、図1(A)に示すように層間絶縁膜Iの上面と第1接続孔CH1の内壁上及び第2接続孔CH2の内壁上にほぼコンフォーマルに形成される。接続孔CH1内はプラグ金属層PMにより充填され、層間絶縁膜I上にほぼ均一な厚さのプラグ金属層PMが形成される。接続孔CH2はアスペクト比が小さいので、埋め戻されず、その内壁上にほぼ均一な厚さのプラグ金属層PMが形成される。
【0022】
この状態において、プラグ金属層PMを異方性のエッチングでエッチバックする。接続孔CH1の領域では、層間絶縁膜I上のプラグ金属層がエッチされる。破線DL1で示すように、接続孔CH1内にはプラグ金属層PMが接続孔の上端部にまで充填されて残り、接続プラグを形成する。一方、接続孔CH2においては、接続孔CH2の側面上にプラグ電極層が破線DL2で示すように残る。接続孔CH1をマスクで覆い、等方的エッチングを行なうことにより、接続孔CH2内のプラグ電極層は全て除去される。
【0023】
プラグの形成方法は、Al又はCu若しくはAl合金又はCu合金を用いて、高温スパッタ法又はメッキ法により形成しても良いし、又はリフローにより埋め込みを行っても良い。
【0024】
図1(B)に示すように、第1接続孔CH1と第2接続孔CH2とを覆って層間絶縁膜I上に、指向性の高い条件で上部配線層M2を堆積する。第1接続孔CH1内はプラグ電極PMで埋められているため、その上には平坦な配線層が形成される。上部配線層M2と下部配線層M1とが、金属プラグを介して接続されるため、平坦かつ高い信頼性を有する多層配線構造を形成することができる。
【0025】
第2接続孔CH2上に形成される上部配線層M2は、第2接続孔CH2内のカバレッジが悪くなる。接続孔CH2内の上部配線層M2の形状は屈曲しており、接続孔CH2下方で上部配線層M2は薄くなる。厚さの薄い部分は、抵抗が高くなる。下部配線層と上部配線層との間の電気的接続を切断できる最小の電流値を小さくすることができる。
【0026】
次に、図1(A)及び(B)に示す技術とは異なる技術について、図1(C)及び(D)を参照して説明する。
【0027】
図1(C)に示すように、下層配線層M1上に層間絶縁膜Iを形成する。層間絶縁膜I内に、下層配線層M1の上面に達する第3接続孔CH3と、同じく下層配線層の上面に達し第3接続孔CH3よりもアスペクト比の大きい第4接続孔CH4とを形成する。尚、第3の接続孔CH3のアスペクト比は、図1(A)に示す第1の接続孔CH1のアスペクト比とほぼ同等であるとする。
【0028】
次いで、第3接続孔CH3と第4接続孔CH4とを覆って層間絶縁膜I上に、例えばタングステンなどの接続プラグ形成用のプラグ金属層PMを堆積する。この際、プラグ金属層PMをスパッタリング法などの指向性の大きい堆積法により堆積する。第3接続孔CH3はアスペクト比が小さいので、プラグ金属層PMは、第3接続孔CH3内を埋めるように形成される。第4の接続孔CH4のアスペクト比が大きいので、プラグ金属層PMの接続孔側壁へのカバレッジは良くない。
【0029】
層間絶縁膜上のプラグ電極層をCMP等で除去し、さらに等方性のエッチングを行うと、わずかにエッチングされ第4の接続孔CH4内に形成された薄いプラグ金属層PMが除去される。第3の接続孔CH3上に形成されているプラグ電極層PMは、破線DL3に示すように接続孔の開口上端付近まで残る。あるいは、接続孔CH3をマスクで覆った後、十分なエッチングを行なう方法としてもよい。
【0030】
図1(D)に示すように、層間絶縁膜I上に、指向性の高い条件でヒューズ金属層FMを堆積する。第3接続孔CH3内はプラグ電極PMで埋められているため、その上には平坦なヒューズ金属層が形成される。
【0031】
第4接続孔CH4内においては、第4の接続孔CH4は径が小さい(アスペクト比が大きい)ため、ヒューズ金属層FMが第4接続孔CH4内には十分に入り込まない。従って、第4接続孔CH4の内壁上、特に接続孔の底部近傍の側壁上におけるヒューズ金属層FMのカバレッジが悪くなる。
【0032】
図1(D)に示す状態において、上面からヒューズ金属層FMを研磨し層間絶縁膜I上のヒューズ金属層FMを除去する。第3接続孔CH3内は、プラグ金属層PMにより埋まる。第4接続孔CH4内は、上方に向って縮径する空洞を画定する薄いヒューズ金属層が内壁上に残る。層間絶縁膜上に上部配線層を形成すると、上下配線層が薄いプラグ金属層で接続される。上下配線間の接続を切断できる最小の電流値を小さくすることができる。
【0033】
上記の考察に基づき、本発明の第1の実施の形態による半導体技術について図2(A)から図12(U)までを参照して説明する。
【0034】
図2(A)に示すように、p型シリコン基板1を準備する。p型シリコン基板1にp型ウェル3を、例えばイオン注入と活性化のためのアニール法を用いて形成する。
【0035】
図2(A’)に示すように、CMOSを形成する場合には、p型ウェル3pとn型ウェル3nを形成する。n型ウェル3nに対しては、以下の工程における導電型を反転させる。p型ウェル3pとn型ウェル3nに対するプロセスを分離するには、レジスト等のマスクを用いる。
【0036】
図2(B)に示すように、シリコン基板1の表面に例えば熱酸化法により熱酸化膜5を形成する。次いで、窒化シリコン膜を形成し、後に素子領域を形成する活性領域に窒化シリコン膜を残す。窒化シリコン膜をマスクとし、局所酸化法(LOCOS)を用いてシリコン基板1を酸化する。窒化シリコン膜を除去する。
【0037】
図3(C)に示すように、素子領域間が素子分離膜7により分離された構造が形成される。図3(C)の左側に形成される素子領域を第1素子領域2a、右側に形成される素子領域を第2素子領域2bと称する。熱酸化膜5は一旦除去し、新たにゲート酸化膜となるシリコン酸化膜を熱酸化により形成することが好ましい。簡単化のためゲート酸化膜を5で示す。
【0038】
図3(D)に示すように、基板1の表面上に多結晶シリコン膜8と、例えばタングステンシリサイドなどにより形成された金属膜10とを形成する。
【0039】
図4(E)に示すように、第1素子領域2a及び第2素子領域2b上に多結晶シリコン層8a、8bと、金属層10a、10bとの積層構造である第1ゲート電極G1及び第2ゲート電極G2を形成する。第1ゲート電極G1と第2ゲート電極G2とをマスクとしてLDD(ightly oped rain)用の浅い低濃度n型不純物領域11a及び11bを形成する。シリコン基板1上にCVDにより酸化シリコン膜を形成する。この酸化シリコン膜を異方性エッチング法によりエッチングする。
【0040】
図4(F)に示すように、第1ゲート電極G1と第2ゲート電極G2との側壁に酸化シリコンによりサイドスペーサ12a及び12bが残る。サイドスペーサ12a及び12bを含むゲート電極G1及びG2をマスクとし、イオン注入法により高濃度ソース/ドレイン領域形成用のn型不純物のイオン注入を行う。活性化のための熱処理を行うことにより、LDD領域11a及び11bと、ソース/ドレイン領域14a/14bとを形成する。
【0041】
図5(G)及び図5(H)に示すように、基板上にCVD酸化膜等の絶縁膜15を形成した後、CVD酸化膜を形成し、公知の平坦化技術、例えばSOGなどによる塗布絶縁膜等で表面を平坦化した後、エッチバックすることによりほぼ平坦な上面を有する第1層間絶縁膜18を形成する。ここで第1層間絶縁膜18はCMPにより平坦化してもよい。
【0042】
図6(I)に示すように、フォトレジストを用いたフォトリソグラフィー技術により、例えばソース・ドレイン領域14a、14b上に開口パターンAR1を有するレジストマスクR1を形成する。
【0043】
レジストマスクR1をマスクとして用い、第1素子領域2a及び第2素子領域2bにソース・ドレイン領域をそれぞれ露出する第1接続孔19a、19a’と第2接続孔19b、19b’とを形成する。レジストマスクR1を除去する。
【0044】
第1層間絶縁膜18上に、接続プラグを形成するためのプラグ材料層(例えばW膜)を堆積する。第1接続孔19a、19a’と第2接続孔19b、19b’内が埋められた状態において、例えばCMP法などにより、第1層間絶縁膜18の上面上に形成されているプラグ材料層を選択的に除去することにより、接続孔内に導電性接続プラグ20a、20a’、20b、20b’が形成される。
【0045】
図6(J)に示すように、Al等の第1配線用の金属層を形成し、フォトリソグラフィを用いたパターニングを行うことにより第1層間絶縁膜18上の接続プラグ電極20a、20a’、および20b、20b’を含む領域上に第1導電層21a及び第2導電層21bを残す。
【0046】
図7(K)に示すように、CVD等により第1導電層21a及び第2導電層21bを覆って第1層間絶縁膜18上に第2層間絶縁膜22を形成する。第2層間絶縁膜22は例えば酸化シリコンにより形成される。
【0047】
図7(L)に示すように、第1素子領域2a上に形成された第1導電層21a上の一部領域に第1開口AR2を有するとともに、第2導電層21b上の一部領域に第2開口AR3を有するレジストマスクR2を形成する。レジストマスクR2を用いて第2層間絶縁膜22を例えばRIE(eactive on tching)法により異方性エッチングする。
【0048】
図8(M)に示すように、第1導電層21aの上面に達する第1接続孔25aと第2導電層21bの上面に達する第2接続孔25bとを形成する。第1導電層21aの上面及び第2導電層21bの上面に対してほぼ垂直な内壁を有する接続孔が第1及び第2のそれぞれの素子領域2a、2bに形成される。
【0049】
第1接続孔25aの内径は0.25μmから0.55μm程度が好ましく、例えば約0.4μmである。アスペクト比は、1以上、好ましくは1.5から2.0であり、例えば1.5程度である。誘電率の観点から、第2層間絶縁膜の厚さは、500から1200nmが望ましい。第2接続孔25bの内径は、第1接続孔25aの内径より大きく、0.5から2.0μmであり、好ましくは0.6から0.8μm程度であり、アスペクト比は、1程度が好ましい。
【0050】
図8(N)に示すように、第1接続孔25aと第2接続孔25bとを覆って第2層間絶縁膜22上に、密着層26を形成する。密着層26は、例えば、厚さ5nmから50nm、好ましくは20nmの厚さを有するTi層と、その上に、厚さ50nmから200nm、好ましくは100nmの厚さを有するTiN層若しくはTiON層、またはTiN/TiON積層などが形成される。
【0051】
次に、例えばタングステンよりなる接続プラグ層27を、例えば減圧CVD法により堆積する。CVD法の反応ガスとしてWFを用いることができる。WFの還元反応によりW層を形成することができる。接続プラグ層27の堆積量は、第1接続孔25a内が接続プラグ層27により埋められる程度であれば良い。この際、大きい開口径を有する第2接続孔25b内においては、接続プラグ層27が、ほぼコンフォーマルに形成された状態となる。
【0052】
接続プラグ層27は、Al又はAl合金等を用いた高温スパッタ若しくはリフローにより埋め込むことにより形成することもできる。
【0053】
次に、例えばSFを含む反応ガスを用いた反応性イオンエッチング法(RIE)により、接続プラグ層27の異方的エッチバックを行う。第2層間絶縁膜22上(より正確にはバリアメタル層26上)に形成された接続プラグ層27を除去する。
【0054】
図9(O)に示すように、第1接続孔25a内に接続プラグ27aが残る。第2接続孔25b内の側壁上にもスペーサ層27bが残る。スペーサ層27bが残らないようにするには接続プラグ層27を等方的にエッチングするか、RIE後マスクを用いてスペーサ層を除去する。接続プラグ層27の全エッチング量は、第2接続孔25b内で接続プラグ層27bを除去できる程度で良い。
【0055】
図9(P)に示すように、第1接続孔25a上の接続プラグ27aも、その上面が少しエッチングされるが、第1接続孔25a内には、接続プラグ層27aが十分に残っている。
【0056】
図10(Q)に示すように、第1及び第2の接続孔25a及び25b(図9O))を覆って第2層間絶縁膜22上(より詳細には、バリアメタル26上又は接続プラグ膜25a上)に金属配線層28を形成する。金属配線層28は、例えば、Al層、または、Al−Si層やAl−Si−Cu層などのAl合金層を、スパッタリング法により形成した配線層である。他に、Cu又はCu−Cr、Cu−Zr、Cu−Pd等のCu合金を用いて、同様の手法で配線層を形成しても良い。スパッタリングの条件としては、例えば、基板温度の設定を300℃以下、Arガスの流量を33sccm、スパッタリングチャンバ内における圧力を2mTorr(0.27Pa)、スパッタリングパワーを9000Wとした条件である。上記の条件を用いれば、第2接続孔25b内における金属配線層28のカバレッジが悪くなる。
【0057】
第1接続孔25a内は、接続プラグ膜27aが充填されているため、金属配線層28は第1接続孔25a上をほぼ平坦に覆う。第2接続孔25b内は、その両側の第2層間絶縁膜22がスパッタリング粒子の飛翔方向に対して影を作るため、カバレッジが悪くなる。一般的には、第2接続孔25bの底部近傍の所定位置Tにおいて、金属配線層28の被覆率が低くなる。第2接続孔25bの開口上端近傍の位置において、金属配線層28が最も近接し、開口径が最も小さくなる。
【0058】
図10(R)に示すように、第1接続孔25aを含む領域と、第2接続孔25bを含む領域とを覆うレジストマスクR3を用いて、金属配線層28をエッチングする。
【0059】
図11(S)に示すように、第1接続孔25a上を覆う第3導電層31aと第2接続孔25b上を覆う第4導電層31bとを形成する。第3導電層31aは、ほぼ平坦な表面を有する断面形状を有する。第4導電層31bは、第2層間絶縁膜22の上面上に形成される平坦部Hと、平坦部Hに続き、第2接続孔25b内に形成される屈曲部Kとを含む。屈曲部K内に空洞部35が形成される。空洞部35の形状は、第2接続孔25bの底部から上方に向けてその径が小さくなる形状を有している。
【0060】
図11(T)に示すように、第3導電層31aと第4導電層31bとを覆って、例えば酸化シリコンにより第3層間絶縁膜33を形成する。この際、空洞部35が上方に抜けている孔部であっても、第3層間絶縁膜33を構成する物質は空洞部35内に入りにくい。径によっては、空洞部の底部や屈曲部を若干覆うものの、空洞部35の開口上端近傍の第4導電層31b上に第3層間絶縁膜33が堆積し孔部をふさいでしまう。
【0061】
尚、屈曲部Kでは、第2接続孔25b底部近傍の側壁にデポされている第4導電層31bのカバレッジが最も悪くなる。第2導電層21bと第4導電層31bとの間に電流を流した場合に、厚さの薄い領域が小さい電流値で切断される。この領域を溶断ヒューズ部とし、第2導電層21bと第4導電層31bをリードとしたヒューズ素子が形成される。
【0062】
図12(U)に示すように、第2導電層21bと第4導電層31bとの間に所定の電流値以上の電流を流すと、第2接続孔25b内の第4導電層31b(屈曲部)が、その底部近傍において切断される。この際、金属溜31cが飛散するが、空洞部35の上部が第3層間絶縁膜33により塞がれているため、金属塊31cは空洞部35内に留まり、外部には飛び出さない。意図せざる配線間の短絡等が防止できる。
【0063】
第1導電層21aと第3導電層31aとは、第1接続孔25a内を埋める接続プラグ27aを介して強固に低抵抗で接続される。ヒューズ素子を切断する電流を流しても切断されずに残る。
【0064】
以上において説明したように、接続孔のアスペクト比の違いにより、上下配線間に接続プラグとヒューズ素子とを作り分けることができる。接続孔内にヒューズ素子を形成する際に接続孔内に空洞部が形成されるようにすれば、ヒューズ素子を切断した際に発生する金属溜を空洞部内に留めることができ、外部への金属溜の飛散を防止できる。
【0065】
次に、上記実施の形態の変形例による半導体技術について、図12(V)を参照して説明する。
【0066】
第1の実施の形態においては、第1層目の金属配線層の上に形成された接続孔内にヒューズを形成する技術を示した。
【0067】
変形例による半導体技術においては、半導体基板1上の絶縁膜内に形成され、ソース/ドレイン領域14aを露出する第1接続孔19a、19a’内に、バリアメタル層20c、20c’と、接続プラグ層20a、20a’とが形成されている。接続プラグ層20a、20a’を覆って、絶縁膜18上に第1導電層21aが形成されている。一方のソース/ドレイン領域14b上にも同様の接続孔19b、接続プラグ層20bが形成されている。
【0068】
一方、ヒューズを形成する領域には、ソース/ドレイン領域14bを露出する大径の(アスペクト比の小さい)第2接続孔19b’が形成されている。第1の第2接続孔19b内には、バリアメタル層20dと、接続プラグ層20bとが形成されている。第2の第2接続孔19b’内には、バリアメタル層20d’が形成されるが、接続プラグ層は除去されて残っていない。バリアメタル層20d’を覆って第2の第2接続孔19b’内には、絶縁膜上に形成される平坦部と、それに続く屈曲部であって、第2の第2接続孔19b’の側面上と底面上とに形成され、第2の第2接続孔19b’の開口端部に向けて縮径する形状の空洞部を有する屈曲部とを含む第2導電層21bが形成されている。
【0069】
上記の半導体装置においても、第1の実施の形態による半導体装置と同様に、第2の第2接続孔19b’内にヒューズが形成される。トランジスタと第2導電層21b間に所定の電圧を印加すると、屈曲部の層厚の薄い部分で屈曲部の一部が切断されて、導通がなくなる。
【0070】
次に、本発明の第2の実施の形態による半導体技術について、図13(A)から図17(I)までを参照して説明する。図13(A)は、第1の実施の形態における図7(K)に対応する図である。図13(A)に至る工程については、第1の実施の形態による半導体装置の製造技術と同様であり、それまでの工程については説明を省略する。また、第1の実施の形態と同様の構成要素については、同じ符号を付して、その説明を省略する。
【0071】
第1素子領域2a上に第1導電層21aを、第2素子領域2b上に第2導電層21bを形成した後、第1及び第2導電層21a、21b上を覆って第2層間絶縁膜22を形成する。第2層間絶縁膜22上に、ストッパ層23を形成する。
【0072】
図13(A)に示すように、ストッパ層23上にフォトレジストマスクR4を形成する。フォトレジストマスクR4は、第1導電層21aの一部領域上に第1開口部AR11を有するとともに、第2導電層21bの一部領域上に第2開口部AR12を有する。フォトレジストマスクR4をマスクとして、ストッパ層23と第2層間絶縁膜22とを異方性エッチングする。次いで、フォトレジストマスクR4を除去する。
【0073】
図13(B)に示すように、第1及び第2導電層21a、21bの上面にそれぞれ達する第1接続孔25aと、第1接続孔25aよりもアスペクト比の大きい第2接続孔25bとが形成される。その後、レジストマスクR4を除去する。
【0074】
図14(C)に示すように、第1接続孔25aと第2接続孔25bとを覆って、ストッパ層23上に、タングステンの接続プラグ層27をCVD法等で形成する。W層の密着性を向上させるため、W層27堆積前にTiN/Ti等からなる密着層26を形成しても良い。接続プラグ27は、第1接続孔25a内を埋める程度の厚さだけ形成する。この際、第1接続孔25aよりもアスペクト比の大きい第2接続孔25b内には、接続プラグ層27が十分には入らず、成長レートが低く、かつカバレッジが悪くなる。あるいはWプラグに限らずAl合金、Cu又はCu合金によるスパッタとしてもよい。
【0075】
CMP法などを用いて接続プラグ層27の上面から研磨を行う。図14(D)に示すように、ストッパ層23の上面において自動的に研磨が停止する。ストッパ層23上の接続プラグ層が除去されるとともに、第1接続孔25a内に接続プラグ27aが残る。第2接続孔25b内には、カバレッジの良くない状態の薄い接続プラグ層27bが残る。この状態において例えば等方性RIEによりエッチングする。
【0076】
等方性RIEの条件は、例えば以下のとおりである。
パワー:200〜500W(望ましくは450W)
圧力:25〜35Pa(望ましくは32Pa)
ガス:SF=100〜150部、Ar=0〜30部
図15(E)に示すように、第1接続孔25a内には、接続プラグ層27aが充填されたままであるが、第2接続孔25b内の接続プラグ層は除去される。図15(F)に示すように、第1及び第2の接続孔25a、25bを覆ってストッパ層23上に金属配線層31を形成する。金属配線層31の形成条件としては、スパッタリング等、第2接続孔25bに対してカバレッジが悪くなる条件である。
【0077】
第1接続孔25a内には、接続プラグ層27aが充填されているため、第1接続孔25a上において、金属配線層31はほぼ平坦になる。第2接続孔25b内には、金属配線層31が入り込みにくく、そのカバレッジは良くない。金属配線層31堆積前にバリアメタル(TiN、TiON等)層を形成しても良い。
【0078】
第2接続孔25b内においては、その両側の第2層間絶縁膜22がスパッタリング粒子の飛翔方向に対して影を形成するため、金属配線層31によるカバレッジは悪くなる。第2接続孔25b内に形成される屈曲部は、その中に空洞部を有する。
【0079】
金属配線層31を堆積する途中の段階では上方に開口部を有している。金属配線層31を堆積し続けると、その側面同士が徐々に近づいていく。第2接続孔25bの開口上端近傍の位置において、金属配線層31が最も近接し、開口径が最も小さくなる。最終的には図16(G)に示すように開口部がふさがっていても良い。第2接続孔25b内においては、その底部近傍の所定位置において金属配線層31の被覆率が低くなる。
【0080】
図16(G)に示すように、レジストマスクR5により、第1接続孔25aを含む領域上及び第2接続孔25bを含む領域上を覆う。レジストマスクR5をエッチングマスクとして、金属配線層31をエッチングする。その後レジストマスクR5を除去する。
【0081】
図16(H)に示すように、第1接続孔25aを含む領域上であって、接続プラグ27a上に第3導電層31aが形成される。第3導電層31aは、接続プラグ層27aを介して第1導電層21aと接続される。第2接続孔25bを含む領域上には、第4導電層31bが形成される。第4導電層31bは、ストッパ層23上に形成された平坦部と、平坦部に続き第2接続孔25b内に形成された屈曲部とを有する。
【0082】
図17(I)に示すように、第3及び第4導電層31a、31bを覆って、ストッパ層23上に第3層間絶縁膜33を形成する。開口が導電層により塞がっていない場合には、空洞部35は第3層間絶縁膜33により塞がれることになる。
【0083】
尚、上記の工程は、ダマシン配線やデュアルダマシン配線の技術に適用することも可能である。
【0084】
第2素子領域2bの屈曲部がヒューズとして機能し、第2導電層21bとその上に形成される第4導電層31bとを接続するとともに、電気接続を切断可能とするヒューズ素子が構成される。第1素子領域2aにおいては、第1導電層21aと第3導電層31aとが、通常の多層配線技術と同様に第3の接続孔25a内に形成された接続プラグ層27aを介して電気的に低抵抗で接続される。
【0085】
第2の導電層21bと第4の導電層31bとの間に所定の値以上の電流を流すと、第4接続孔25b内において、屈曲部の薄肉領域が溶けて上下配線間の電気的接続を切る。第1の実施の形態の場合と同様に、切断されたヒューズの金属塊が空間内に留まり、外部に飛び出さない。
【0086】
本実施の形態による半導体技術によれば、同一基板上にヒューズ素子構造と多層配線構造とを同時に形成することができる。従って、製造工程が簡略になる。
【0087】
次に、変形例による半導体技術について図17(J)を参照して説明する。
【0088】
第2の実施の形態においては、第1層目の金属配線層の上に形成された接続孔内にヒューズを形成する技術を示した。
【0089】
第1変形例による半導体技術においては、半導体基板1上の絶縁膜18内に形成され、ソース/ドレイン領域4aを露出する第1の接続孔19a、19a’内に接続プラグ層20a、20a’とが形成されている。接続プラグ層20a、20a’を覆って、絶縁膜18上に第1導電層21a、21a’が形成されている。一方のソース/ドレイン領域4bの上にも同様の接続プラグ20bが形成される。
【0090】
一方、ヒューズを形成する領域には、ソース/ドレイン領域4bを露出する大径の(アスペクト比の小さい)第2接続孔19b’が形成されている。第1の第2接続孔19b内には、接続プラグ層20bが形成されている。第2の第2接続孔19b’内には、バリアメタル層20d’が形成されるが、接続プラグ層(20b’)は除去されて残っていない。バリアメタル層20d’を覆って第2の第2接続孔19b’内には、絶縁膜18上に形成される平坦部と、それに続く屈曲部であって、第2の第2接続孔19b’の側面上と底面上とに形成され、上方に向けて縮径する形状の空洞部を有する屈曲部とを含む第2導電層21b’が形成されている。
【0091】
上記の半導体装置においても、第1の実施の形態による半導体装置と同様に、第2の第2接続孔19b’内にヒューズが形成される。第2導電層21b−21b’間に所定の電圧を印加すると、屈曲部の層厚の薄い部分で屈曲部の一部が切断されて、導通がなくなる。
次に、第2変形例による半導体技術について図18を参照して説明する。
【0092】
図18に示す構造では、第1の接続孔19a、19a’及び第2の接続孔19b、19b’の内壁に、多結晶シリコン層51と、密着層53とが形成されるとともに、その内側にプラグ電極54a、54a’及び54bが充填されている。プラグ電極54a、54a’及び54bを覆って絶縁膜18上に導電層55a、55a’及び55bが形成されている。
【0093】
第2の接続孔19b’内には、プラグ電極は残っていない、導電層55b’が形成されている。より詳細には、密着層53を覆って平坦面上に形成される平坦部と、それに続く屈曲部であって、第2接続孔19b’の側面上と底面上とに形成され、上方に向けて縮径する形状の空洞部Hを画定する屈曲部とを含む第2導電層55b’が形成されている。
【0094】
上記の半導体装置においても、第2の実施の形態による半導体装置と同様に、第2接続孔19b’内にヒューズが形成される。導電層55b−55b’間に所定の電圧を印加すると、屈曲部の層厚の薄い部分で屈曲部の一部が切断されて、導通がなくなる。
【0095】
尚、CVD法などを用いて多結晶シリコン層51を成長すると、接続孔内のカバレッジが良好なため、接続孔内にも厚く成膜することが可能である。
【0096】
抵抗率も高く、かつ不純物などのドーピングにより抵抗率を所定の範囲内で調整することも可能である。加えて、接続孔内のカバレッジが良いことから、多結晶のシリコン層堆積後に残るホールのアスペクト比を調整することもできる。例えば、多結晶シリコン層51を厚く成膜すれば、多結晶シリコン膜51の内壁により画定される接続孔のアスペクト比を高めることもできる。従って、ヒューズを形成する際の導電層(55b’)のカバレッジを調整したり、カバレッジをより一層低下させたりすることが可能である。カバレッジを調整できれば、ヒューズの切断電流値を調整することも可能となる。尚、例えばプラグ電極54をCVD法を用いたWにより形成する場合には、多結晶シリコン層とWとの反応性(反応式を以下に示す。)が高いので問題となる。その場合には、密着層53を介在させることにより、両者の反応を抑制すると良い。
【0097】
2WF+3Si → 2W + 3SiF
次に、上記各実施の形態に用いられるヒューズ素子の回路例について、図19(A)及び図19(B)を参照して説明する。
【0098】
図19(A)は、CMOS型のヒューズ回路の回路図である。図示するように、CMOSを構成するp型及びn型の2つのトランジスタTr1とTr2とのドレイン端子同士の共通接続点から延びる配線にヒューズ素子F1が形成される。ヒューズ素子F1は、トランジスタTr1又はTr2に流れるドレイン電流により切断される。
【0099】
図19(B)は、1トランジスタに対して1つのヒューズ素子F2が直列接続されている構造の回路図である。トランジスタTr3のドレイン端子と電源電圧Vddとの間にヒューズ素子F2が接続されている。トランジスタTr3のドレイン電流が所定の臨界値を越えると、ヒューズ素子F2が切断される。
【0100】
以上、実施の形態に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組合せ等が可能なことは当業者に自明であろう。
【0101】
【発明の効果】
小さい電流密度でも切断しやすいヒューズ素子と、多層配線と、を整合性良く形成することができる。
【0102】
さらに、ヒューズ内に空洞部を形成することにより、ヒューズ切断時に生成する金属塊がヒューズ構造から外部に飛散するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】接続孔内に形成された接続プラグ層の概略的な断面図であり、図1(A)及び(B)は、一般的なアスペクト比を有する第1接続孔内を接続プラグ層により埋めた構造と、第1接続孔よりも大径の(アスペクト比が小さい)第2接続孔内において、接続プラグ層がほぼコンフォーマルに内壁を覆っている構造とを同一基板上に形成した様子を示す。
図1(C)及び(D)は、一般的なアスペクト比を有する第3接続孔内を接続プラグ層により埋めた構造と、第3接続孔よりも小径の(アスペクト比が大きい)第4接続孔内において、接続プラグ層が低い被覆率で覆う構造とを同一基板上に形成した様子を示す。
【図2】図2(A)、図2(A’)及び図2(B)は、本発明の第1の実施の形態による半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図3】図3(C)及び図3(D)は、本発明の第1の実施の形態による半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図4】図4(E)及び図4(F)は、本発明の第1の実施の形態による半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図5】図5(G)及び図5(H)は、本発明の第1の実施の形態による半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図6】図6(I)及び図6(J)は、本発明の第1の実施の形態による半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図7】図7(K)及び図7(L)は、本発明の第1の実施の形態による半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図8】図8(M)及び図8(N)は、本発明の第1の実施の形態による半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図9】図9(O)及び図9(P)は、本発明の第1の実施の形態による半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図10】図10(Q)及び図10(R)は、本発明の第1の実施の形態による半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図11】図11(S)及び図11(T)は、本発明の第1の実施の形態による半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図12】図12(U)は、本発明の第1の実施の形態による半導体装置のうちヒューズ素子を切断した後の様子を示す断面図であり、図12(V)は、変形例による半導体素子の断面図である。
【図13】図13(A)及び図13(B)は、本発明の第2の実施の形態による半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図14】図14(C)及び(D)は、本発明の第2の実施の形態による半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図15】図15(E)及び(F)は、本発明の第2の実施の形態による半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図16】図16(G)及び(H)は、本発明の第2の実施の形態による半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図17】図17(I)は、本発明の第2の実施の形態による半導体装置の製造工程を示す断面図であり、図17(J)は、変形例による半導体装置の断面図である。
【図18】他の変形例による半導体装置の断面図である。
【図19】図19(A)及び(B)は、本発明の各実施の形態に用いられるヒューズ回路の例である。
【図20】一般的なヒューズ構造を示す断面図である。
【図21】一般的な他のヒューズ構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 p型シリコン基板、2a 第1素子領域、2b 第2素子領域、 3 p型ウェル、5 熱酸化膜、7 素子分離膜、8 多結晶シリコン膜、10 金属膜、G1 第1ゲート電極、G2 第2ゲート電極、11a、11b LDD用n型不純物層、12a、12b サイドスペーサ膜、14a ソース領域、14bドレイン領域、15 絶縁膜、17a ソース電極、 17b ドレイン電極、18 第1層間絶縁膜、R1 フォトレジスト、19a 第1接続孔 19b 第2接続孔 20a・20b プラグ電極、21a 第1導電層、21b 第2導電層、22 第2層間絶縁膜、23 ストッパ層、25a 第1接続孔、25b 第2の接続孔、27 接続プラグ層、28 第2導電層、31 金属配線層、31a 第3導電層、31b 第4導電層、31c 金属塊、33 第3層間絶縁膜、35 空洞部。

Claims (9)

  1. 半導体素子を含む半導体基板と、前記半導体基板内または上方に形成された第1導電層と第2導電層と、を含む下地構造と、
    前記第1導電層と前記第2導電層とを覆って該下地構造上に形成された第1層間絶縁膜と、
    該第1層間絶縁膜を貫通し、前記第1導電層の上面に達する第1接続孔と、
    前記第1層間絶縁膜を貫通し、前記第2導電層の上面に達する第2接続孔と、
    前記第1接続孔内に充填された導電性プラグと、
    前記導電性プラグを覆って前記第1層間絶縁膜上に形成された第1配線層と、
    前記第1絶縁膜上に形成された平坦部と、該平坦部に連続し、前記第2接続孔の側面上と底面上とに形成され、上方に向けて縮径する形状の空洞部を画定する屈曲部と、を含む第2配線層と
    を備えた半導体装置。
  2. 前記平坦部の厚さは、前記屈曲部の側面下部上の厚さよりも厚い
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. さらに、前記第1接続孔及び第2接続孔のうち少なくとも一方の内壁に接して形成されるバリアメタル層を含む
    請求項1又は2記載の半導体装置。
  4. 前記屈曲部は、さらに前記空洞部と連続して上方に抜ける孔部を画定し、
    さらに、前記第2配線層を覆って前記第1層間絶縁膜上に形成され、前記孔部を上方から塞ぐ第2層間絶縁膜を有する
    請求項1から3までのいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. (a)基板を準備する工程と、
    (b)該基板の主面内または上方に第1導電層と第2導電層とを形成する工程と、
    (c)前記第1導電層及び第2導電層とを覆って該基板上に第1層間絶縁膜を形成する工程と、
    (d)該第1層間絶縁膜を貫通し、前記第1導電層の上面に達する第1のアスペクト比の第1接続孔と、前記第2導電層の上面に達する前記第1のアスペクト比より低い第2のアスペクト比の第2接続孔と、を形成する工程と、
    (e)前記第1層間絶縁膜上に接続プラグ層を前記第1接続孔内が埋められるまで堆積する工程と、
    (f)前記第2接続孔内に形成された前記接続プラグ層を除去するとともに、前記第1接続孔内に接続プラグを残す工程と、
    (g)前記第2接続孔内におけるステップカバレッジが悪くなる条件で前記第1層間絶縁膜上に第3導電層を堆積する工程であって、前記第1層間絶縁膜上の平坦部と、該平坦部に続く屈曲部であって、前記第2接続孔の側面上と底面上とに形成され、上方に向けて縮径する形状の空洞部を画定する屈曲部と、を含む第3導電層を形成する工程と
    を備えた半導体装置の製造方法。
  6. 前記(f)工程は、前記接続プラグ層を異方性エッチングし前記第2接続孔の底面上の接続プラグ層を除去した後、前記接続プラグ層を等方性エッチングし前記第2接続孔の側面上の接続プラグ層を除去する工程を含む
    請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. さらに、前記第3導電層を覆って前記第1層間絶縁膜上に第2層間絶縁膜を形成する工程を含む
    請求項5又は6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. (a)基板を準備する工程と、
    (b)該基板の主面内または上方に第1導電層と第2導電層とを形成する工程と、
    (c)前記第1導電層及び第2導電層とを覆って該基板上に第1層間絶縁膜を形成し、更に該第1層間絶縁膜上にストッパ層を形成する工程と、
    (d)該第1層間絶縁膜及び該ストッパ層を貫通し、前記第1導電層の上面に達する第1のアスペクト比の第1接続孔と、前記第2導電層の上面に達する前記第1のアスペクト比より高い第2のアスペクト比の第2接続孔と、を形成する工程と、
    (e)前記ストッパ層上に接続プラグ層を前記第1接続孔内が埋められるまで堆積する工程と、
    (f)前記接続プラグ層を研磨して前記ストッパ層上の接続プラグ層を除去した後、等方性エッチングし前記第2接続孔の側面上及び底面上の接続プラグ層を除去するとともに、前記第1接続孔内に接続プラグを残す工程と、
    (g)前記第2接続孔内におけるステップカバレッジが悪くなる条件で前記ストッパ層上に第3導電層を堆積する工程であって、前記ストッパ層上の平坦部と、該平坦部に続く屈曲部であって、前記第2接続孔の側面上と底面上とに形成され、上方に向けて縮径する形状の空洞部を画定する屈曲部と、を含む第3導電層を形成する工程と
    を備えた半導体装置の製造方法。
  9. さらに、前記第3導電層を覆って前記ストッパ層上に第2層間絶縁膜を形成する工程を含む
    請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
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