JP2004186548A - 太陽電池モジュール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】太陽電池本体2の裏面に端子ボックス3を付設し、該端子ボックスに接続した出力ケーブルを介してモジュール相互間および出力母線との間を直列,並列に配線して太陽電池発電システムを構築するようにした太陽電池モジュールにおいて、端子ボックス3を蓋付き箱型ケース3aとなし、太陽電池の出力端子に接続した出力リード線9をケース内に引き入れ、該出力リード線の極性に対応する2個のケーブル接続用コネクタ10−1,10−2を箱型ケース3aの左右壁面に振り分けて設けた上で、双方のコネクタを分岐接続線11を介して出力リード線9に接続する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数枚のモジュールを家屋の屋根などに葺設し、そのモジュール相互間に配線を施して太陽光発電システムを構築する太陽電池モジュールに関し,詳しくは太陽電池モジュールに付設した出力端子ボックスの構造に係わる。
【0002】
【従来の技術】
頭記の太陽電池モジュールとして、横葺き式の平形屋根材(平形瓦)の表面に太陽電池を組付け、その太陽電池から屋根材の後縁側に引き出した出力ケーブルを介して太陽電池モジュールの相互間,およびパワーコンディショナに通じる出力母線との間で直列,並列に接続して太陽光発電システムを構築するようにした屋根材一体形太陽電池モジュールが公知である(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
次に、前記した屋根材一体形太陽電池モジュールの従来例の構造、およびモジュール相互間の配線構造を図8,図9で説明する。
【0004】
図8は屋根材一体形太陽電池モジュールの構成図であり、図において、1はセメント,モルタル,金属材料,強化プラスチックなどで作られた屋根材(平形瓦)、2は太陽電池本体である。ここで、太陽電池本体2は、アモルファス系シリコン(あるいは単結晶,多結晶系シリコン)の太陽電池素子を表面保護材(例えば、板ガラスやETFEなどのフッ素系樹脂フィルム),封止材(例えば、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体))で封止したフィルム基板形のa−Si薄膜太陽電池であり、その裏面中央に出力端子ボックス3を設け、この出力端子ボックス3の中に引き入れた太陽電池の+極(正極),−極(負極)の出力リード線に接続して出力ケーブル4,5を屋根材1の後縁側に引き出した上で、そのケーブル先端にコネクタ4a,5aを取り付けた構成になる。
【0005】
また、屋根材1にはその表面に太陽電池本体2,出力端子ボックス3を収容する凹部1a,1b、および凹部1bと屋根材1の後縁(棟側)との間に出力ケーブル4,5を収容する配線溝1cを形成した構造になり、その左右両側縁に形成したフランジ部を介して隣接する屋根材と重ね継ぎするようにしている。そして、屋根材1の凹部1aに接着剤を流し込み、ここに前記の太陽電池本体2および出力端子ボックス3を嵌め込み接合して屋根材一体型太陽電池モジュールを構成している。
【0006】
次に、前記した屋根材一体形太陽電池モジュールの多数枚を建屋の屋根に葺設して太陽光発電システムを構築する際に、従来から一般的に実施されている配線構造,およびその配線作業を図9により説明する。
【0007】
太陽電池の直流出力を交流に変換して商用電力系統に連係するパワーコンディショナ(インバータ)の定格入力電圧は一般にDC200V程度である。これに対して、住宅用建屋の屋根に葺設する屋根材一体形太陽電池モジュールの1枚当たりの定格出力電圧(動作電圧)は、屋根材のサイズによって50V〜200V程度まで様々である。そこで、図9で示すように屋根材一体形太陽電池モジュール6を横葺きした状態で、横一列に並ぶ所定枚数(太陽電池一枚当たりの定格出力電圧が50Vであれば4枚)を単位として、隣接する太陽電池(#1〜#4で表す)から引き出した出力ケーブル4(+極)のコネクタ4aとコネクタ5(−極)のコネクタ5aを繋ぎ、太陽電池#1〜#4の相互間を直列接続して出力電圧200Vのモジュールブロックを構成する。次に、横葺きした太陽電池モジュールの列に沿ってその棟側に出力母線ケーブル(幹線ケーブル)7,8を敷設した上で、前記のモジュールブロックごとにその両端に並ぶ太陽電池2(#1,#4)から後縁側(棟側)に引き出した出力ケーブル4,5のうち、直列接続に使用してない出力ケーブルのコネクタ4a,5aを出力母線ケーブル7,8に接続した分岐コネクタに極性を合わせて接続する。
【0008】
以下、軒から棟側に順に横葺きした各列の太陽電池モジュールについても前記と同様な配線作業を行った後、各列の出力母線ケーブル7,8の末端を図示されてない接続ボックスに集約させてパワーコンディショナに接続する。
【0009】
また、図8のように太陽電池本体2の出力端子ボックス3から出力ケーブル4,5を引き出す代わりに、出力端子ボックス3に差込み式のコネクタを設け、このコネクタに出力ケーブルを接続して図9と同様に太陽電池モジュールの相互間の配線を行うようにした構成の太陽電池モジュールも公知である(例えば、特許文献2参照。)。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−9326号公報(図7,図9)
【特許文献2】
特開平9−312175号公報(図1,図2)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記した屋根材一体形太陽電池モジュール6の複数枚を横一列にならべて家屋の屋根に葺設し、そのモジュール列に沿って出力ケーブル4,5および出力母線7,8を引き回してモジュール相互間を直列,並列に接続する場合に、従来の配線構造では実際の施工面で次記のような問題点がある。
【0012】
すなわち、図9で述べたように従来の配線構造では、屋根の軒側から順に太陽電池モジュールの1列分を葺設した段階で、各モジュールの太陽電池2から背後(棟側)に引き出した出力ケーブル4,5(図8参照)、あるいは各モジュールに設けた出力端子ボックスのコネクタ(特許文献2参照)に別な出力ケーブルを使って隣接するモジュールとの間,および出力母線ケーブル7,8との間で直列,もしくは並列に接続し、この配線作業を屋根瓦の各列に分けて行うようにしていることから、施工現場で使用するケーブルの本数,延べ長さが多くなる。
【0013】
また、ケーブル配線の済んだ列の上段(棟側)に次列の太陽電池モジュールを葺く場合に、配線済のケーブルが作業足場の邪魔になって屋根瓦の葺設作業がやり難く、また作業の安全性確保にも問題がある。加えて、図8のように太陽電池の出力端子ボックス3から出力ケーブル4,5を引き出していると、運搬,屋根への葺設時に出力ケーブルが絡んだりして作業の邪魔になる。
【0014】
さらに、施工現場での配線作業は電気工事に不慣れな屋根業者の職人が屋根材の葺設作業と並行して行う場合が多い。このために、太陽電池モジュールの出力端子ボックス3から引き出した+極,−極の出力ケーブル4,5をモジュール間の直列接続,および出力母線7,8との並列接続に使い分けするようにしている従来の配線構造では、外見上で直列接続,並列接続の区別が見分け難くて施工時に配線ミスが発生し易くなるといった問題もある。
【0015】
一方、先記の特許文献2に開示されている太陽電池モジュールの出力端子ボックスでは、太陽電池モジュールを葺設した状態で出力端子ボックスのコネクタに外部の出力ケーブルを繋いで配線を行うことができるので、配線作業がやり易くなる利点があるが、各太陽電池モジュールの出力端子ボックスに設けたコネクタは+極,−極とも1個であり、このコネクタに差込み結合して太陽電池の+極,−極の出力端子に接続できるケーブルの本数も1本に限られる。このために、屋根に葺設した太陽電池モジュールの相互間,および出力母線との間を出力ケーブルにより直列,並列接続した太陽光発電システムを構築する際にケーブル配線のレイアウトが制約される。
【0016】
すなわち、所定枚数の太陽電池モジュールの相互間を直列接続してモジュールブロックを組み、各組のモジュールブロックを出力母線に並列接続する場合に、前記のコネクタ付き出力端子ボックス(+極コネクタ,−極コネクタが1個ずつ)に対応させるには、屋根に横葺きした太陽電池モジュール6の各列ごとに出力母線ケーブル7,8を敷設した上で、各列の出力母線ケーブルをパワーコンディショナに通じるケーブル接続箱に集約させる必要があり、この点については図9の配線構造と同様に使用するケーブル資材を多く要するほか、配線作業にも手間がかかって施工費がコスト高となる。
【0017】
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は前記課題を解決し、多数枚の太陽電池モジュールを屋根などに葺設し、各太陽電池モジュールの相互間,および幹線ケーブルとの間を直列,並列に接続して太陽光発電システムを構築する際に、現場での配線作業が簡単に行え、しかも太陽電池モジュールの仕様(1枚当たり定格出力電圧)およびモジュールブロックの配列に合わせて、幹線ケーブルを効率的なルートに配線できるように端子ボックスを改良した太陽電池モジュールを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によれば、太陽電池本体に出力端子ボックスを装備し、該出力端子ボックスに接続した出力ケーブルを介してモジュール相互間および出力母線との間を直列,並列に接続して太陽光発電システムを構築するようにした太陽電池モジュールにおいて、
前記出力端子ボックスを蓋付き箱型ケースとなし、該箱型ケースに同じ極性に対応するケーブル接続用のコネクタを2個ずつ設けた上で、該コネクタをケース内に引き入れた太陽電池の出力リード線に分岐接続する(請求項1)。
【0019】
上記のように太陽電池本体の+極,−極出力リード線に対して、端子ボックスには同極性のコネクタを2個ずつ設けたことにより、このコネクタを介して太陽電池の+極,−極にそれぞれ2本のケーブルを選択的に接続することが可能である。これにより、多数枚の太陽電池モジュールを縦,横に並べて家屋の屋根などに葺設し、その相互間を直列,並列に配線して太陽光発電システムを構築する場合に、太陽電池モジュールに接続する出力ケーブル,幹線ケーブルをモジュールの仕様(1枚当たりの定格出力電圧),モジュールブロックの配列に合わせて効率の良いルートに配線して施工現場に投入するケーブル資材の節減化を図ることができるほか、その配線作業も大幅に簡略化できる。しかも、端子ボックスには図8のように出力ケーブルが直結されてないので、製品の運搬,葺設施工時の取扱いが楽に行える利点もある。
【0020】
また、本発明では、前記端子ボックスの使い勝手,および雨水浸入に対する防水性を高めるために、次記のような態様で構成することができる。
【0021】
(1) 前記の出力端子ボックスに設けた同じ極性のコネクタを箱型ケースの左右壁面に振り分けて分散配置し、ケーブルとの接続作業を行い易くする(請求項2)。
【0022】
(2) 単一の出力端子ボックスに太陽電池の+極出力リード線および−極出力リード線を引き入れて、各極の出力リード線に2個ずつ対応する合計4個のケーブル接続用コネクタを極性ごとに箱型ケースの左右壁面に振り分けて分散配置する(請求項3)。
【0023】
(3) 端子ボックスに設けたの個々のコネクタを、箱型ケースの周壁を貫通して端子ボックスと一体に組付ける(請求項4)。
【0024】
(4) 端子ボックスの防水手段として、箱型ケース内に絶縁性樹脂を充填して出力リード線,コネクタの導電部を封止し、外部から雨水が侵入するのを防ぐようにする(請求項5)。
【0025】
(5) コネクタのアダプタとして絶縁キャップを備え、ケーブルの非接続状態では前記絶縁キャップを外側からコネクタの端面に被着して封止し、雨水の浸入,不測な漏電発生を防ぐようにする(請求項6)。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図7に示す実施例に基づいて説明する。
【0027】
〔実施例1〕
まず、太陽電池モジュールに付設した出力端子ボックスの基本的な構造を図1,図2に示す。すなわち、出力端子ボックス3は、太陽電池本体2の裏面後縁部に接合して取り付けた樹脂成形品の箱型ケース3aに蓋3bを組合せた構成で、箱型ケース3aにはケース周壁の左右壁面に振り分けて2個のコネクタ10−1,10−2を設け、ケース内に太陽電池本体2の+極あるいは−極出力端子に接続した出力リード線9を引き入れた上で、分岐接続線11を介してコネクタ10−1,10−2が出力リード線9に接続されている。
【0028】
ここで、図示例のコネクタ10−1,10−2は、図2で示すようにソケット金具10aと樹脂製の外筒10bからなるソケット形コネクタであり、その端面をケース外方に臨ませて箱型ケース3aの周壁に貫通固定されている。このコネクタに対して外部から配線用のケーブル12に取り付けたプラグ形コネクタ12aを差込み結合すると、コネクタ12aのプラグ金具12a−1がボックス側に設けたコネクタのソケット金具10aと電気的に接続される。また、図示してないが、箱型ケース3aの内部には防水手段として絶縁性樹脂を充填し、出力リード線9,コネクタ10−1,10−2,分岐接続線11の導電部を封止して外部から雨水が浸入しないようにしている。
【0029】
なお、この実施例の出力端子ボックス3は、太陽電池の+極,−極用に使い分けて2個の出力端子ボックスを太陽電池本体2の左右両端に取り付けた上で、その一方の出力端子ボックスに設けた2個のコネクタを太陽電池の+極出力端子に接続して引き出した出力リード線に分岐接続し、他方の出力端子ボックスに設けた2個のコネクタを太陽電池の−極出力端子に接続して引き出した出力リード線に分岐接続するものとする。
【0030】
〔実施例2〕
図3は本発明の請求項3に対応する出力端子ボックスの構成図である。この実施例においては、太陽電池本体2の裏面中央の後縁部に取り付けた単一の出力端子ボックス3に、太陽電池本体2の+極,−極出力端子から引き出した出力リード線9,13の双方の出力リード線を引き入れた上で、箱型ケース3aには一方の出力リード線9(+極)に対応するコネクタ10−1,10−2、および他方の出力リード線13(−極)に対応するコネクタ14−1,14−2からなる合計4個のコネクタを極性ごとに箱型ケース3aの左右壁面に振り分けて上下に配置されており、ケース内部で出力リード線9とコネクタ10−1,10−2との間、および出力リード線13とコネクタ14−1,14−2とがそれぞれ分岐接続線11,15を介して接続されている。また、箱型ケース3aの内部には、先記実施例1と同様に絶縁性樹脂を充填して雨水の浸入を防ぐようにしている。
【0031】
〔実施例3〕
図4は図3の応用例を示す出力端子ボックスの構成図であり、この実施例では箱型ケース3aの左右壁面に振り分けて設けた+極のコネクタ10−1と14−1,および−極の10−2と14−2がそれぞれ前後に並べて配置するようにしており、それ以外は図3と同一構造である。このコネクタ配列により、箱型ケース3aの左右側面に分散配置したコネクタを上下に並べた図3の実施例と比べて箱型ケース3aの高さ寸法を低く抑えて構成できる。
【0032】
次に、前記の出力端子ボックスを装備した屋根材一体形太陽電池モジュールの複数枚を家屋の屋根に平葺きして太陽光発電システムを構築する場合の配線構造を図5,図6に例示して説明する。なお図5,図6において、16は太陽電池モジュール、17,18は太陽電池モジュール16ごとにその左右両端部に振り分けて取り付けた+極の出力端子ボックス,および−極の出力端子ボックス(出力端子ボックスの詳細構造は図1を参照)、19,20は出力端子ボックス17,18のコネクタに接続して使用する直列配線用,並列配線用の出力ケーブル(外部配線ケーブル)、21,22は屋根の棟側最上位に敷設した+極,−極の出力母線ケーブル(幹線ケーブル)、23は出力母線ケーブルの分岐ジョイント、24は出力端子ボックス3のアダプタとして、その使用法を後述するコネクタの絶縁キャップである。
【0033】
まず、図5に示す配線構造例おいて、太陽電池モジュール16の一枚当たりの定格出力電圧は100Vであり、入力電圧200V用のパワーコンディショナに接続するために、左右に並ぶ2枚の太陽電池モジュール16の相互間を直列接続してモジュールブロックを組み、各組のモジュールブロックを出力母線ケーブル21,22に並列接続して太陽光発電システムを構築しており、その配線は次記のように行うものとする。
【0034】
すなわち、軒側から順に太陽電池モジュール16を横一列に葺いた状態で隣接する2枚の太陽電池モジュール16(#1,#2)を組として、太陽電池モジュール#1の右側の出力端子ボックス18に配した−極コネクタ(2個)のうちの片方のコネクタと、太陽電池モジュール#2の左側の出力端子ボックス17に配した+極コネクタ(2個)のうちの片方のコネクタとの間にコネクタ付き出力ケーブル19を配線し、太陽電池モジュール#1と#2を直列に接続する。また、太陽電池モジュール#1の出力端子ボックス17に設けた+極コネクタおよび太陽電池モジュール#2の出力端子ボックス18に設けた−極コネクタの一方にはコネクタ付き出力ケーブル20を接続して棟側に引き出しておく。さらに、太陽電池モジュール#1の出力端子ボックス18,および太陽電池モジュール#2の出力端子ボックス17に2個ずつ配したコネクタのうち、直列配線用の出力ケーブル19を接続しない空きコネクタには図6で示すように盲蓋構造の絶縁キャップ24を被せてコネクタの端面を閉塞し、外部からの雨水浸入および漏電を防ぐようにしておく。
【0035】
次に、前記したモジュール列の1段上(棟側)に太陽電池モジュール16を横一列に葺設し、前記と同様な手順で左右に並ぶ2枚の太陽電池モジュール(#1,#2)を組としてその相互間を出力ケーブル19で直列接続した後、1段下(軒側)の葺設済み太陽電池モジュール16から引き出しておいた+極,−極の出力ケーブル20を、それぞれ上段モジュールの出力端子ボックス17,18に設けた+極,−極のコネクタに極性を合わせて接続する。以下同様な施工手順で太陽電池モジュール16を棟側の最上列まで葺設,配線した後、最後に棟側の最上位に沿って敷設した出力母線ケーブル21,22の分岐ジョイント23に、最上列に並ぶ太陽電池モジュール16の出力端子ボックスから棟側に引き出した並列配線用の出力ケーブル20を接続し、さらに出力母線ケーブル21,22の末端をパワーコンディショナ(図示せず)に接続して必要な配線作業が完了する。
【0036】
上記の配線構造によれば、太陽電池モジュール16の葺設作業の進行に合わせて、外部配線用の出力ケーブル19,20のコネクタを太陽電池モジュール16の出力端子ボックス17,18に設けたコネクタに差込み結合するだけで配線が行え、図9に示した従来例の配線と比べて配線作業が大幅に簡略化される。また、上下列に並ぶモジュールブロックの間では、並列配線用のケーブル20を縦向きに配線してモジュールブロック同士を並列に接続するようにしたので、出力母線ケーブル21,22は棟側の最上列に沿って敷設するだけでよい。これにより、図9のように太陽電池モジュールの各列に対応してその棟側に出力母線ケーブルを敷設した上で、各出力母線ケーブルを接続箱に集約させてパワーコンディショナに接続する従来の配線構造と比べて、施工現場に配線するケーブルの延べ長さが大幅に節減できてコストの低減化が図れるほか、ケーブルの本数が少なくなった分だけ屋根の上に広い足場が確保できで施工作業が安全に行える。
【0037】
一方、図7は1枚当たりの定格出力電圧が200Vである大形サイズの太陽電池モジュール16を使って太陽光発電システムを構築する場合のモジュール1列分の配線構造を示すものである。この例では太陽電池モジュールの定格出力電圧とパワーコンディショナの定格入力電圧とが200Vであることから、太陽電池モジュール16を直列に接続して必要がなく、左右に並べて葺設した個々の太陽電池モジュール16は全て出力母線ケーブル21,22に対し並列に接続してパワーコンディショナに給電するようにしている。そして、施工現場の配線作業では、1列分の太陽電池モジュール16を横葺きした段階で、太陽電池モジュール16の出力端子ボックス17,18に2個ずつ設けた+極のコネクタ、および−極のコネクタの間を経由するように並列配線用の出力ケーブル20を順次接続してモジュール相互間を並列に接続した上で、最後に列の左端に並ぶ太陽電池モジュールの出力端子ボックス17,18に設けた+極,−極のコネクタを同極性の出力母線ケーブル21,22に接続し、これで一列分の配線作業が完了する。
【0038】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の構成によれば、太陽電池本体に出力端子ボックスを装備し、該出力端子ボックスに接続した出力ケーブルを介してモジュール相互間および出力母線との間を直列,並列に接続して太陽光発電システムを構築するようにした太陽電池モジュールにおいて、前記出力端子ボックスを蓋付き箱型ケースとなし、該箱型ケースに同じ極性に対応するケーブル接続用のコネクタを2個ずつ設けた上で、該コネクタをケース内に引き入れた太陽電池の出力リード線に分岐接続したことにより、
前記出力端子ボックスのコネクタを介して太陽電池の+極,−極出力端子にそれぞれ2本の出力ケーブルを選択的に接続することが可能となる。これにより、多数枚の太陽電池モジュールを縦,横に並べて家屋の屋根などに葺設し、その相互間を直列,並列に配線して太陽光発電システムを構築する場合に、モジュール相互間に配線するケーブルの配線ルートの自由度が増す。したがって、太陽電池モジュールの仕様(1枚当たりの定格出力電圧),モジュールブロックの配列に合わせて出力ケーブル,幹線ケーブルを効率的なルートに沿って配線し、施工現場で使用するケーブル資材の節減化を図ることができるほか、その配線作業も大幅に簡略化できる。しかも、出力端子ボックスには従来のように出力ケーブルが直結されてないので、製品の運搬,施工時の取扱いが楽に行える利点もある。
【0039】
また、請求項2,3のように出力端子ボックスに設けた同極性のコネクタを箱型ケースの左右側面に振り分けて配置することで、外部配線ケーブルを接続する際の使い勝手が良くなり、さらに請求項4,5の防水構造,および請求項6の絶縁キャップを採用することにより、雨水の浸入,不測な漏電事故に対する信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に対応する出力端子ボックスの構成図
【図2】図1の出力端子ボックスに設けたコネクタの詳細構造を表す断面図
【図3】本発明の実施例2に対応する出力端子ボックスの構成図
【図4】本発明の実施例3に対応する出力端子ボックスの構成図
【図5】図1の出力端子ボックスを装備した太陽電池モジュール(1枚当たりの定格出力電圧100V)で構築する太陽光発電システムを例にした配線図
【図6】図5において、出力端子ボックスの空きコネクタに被着して使用する絶縁キャップの構成図
【図7】図5と仕様の異なる太陽電池モジュール(1枚当たりの定格出力電圧200V)で構築する太陽光発電システムを例にしたモジュール一列分の配線図
【図8】従来例の屋根材一体型太陽電池モジュールの構造を示す斜視図
【図9】図8の太陽電池モジュールを屋根に葺設して太陽光発電システムを構築する場合のモジュールの配列,およびその配線構造を表す斜視図
【符号の説明】
1 屋根材
2 太陽電池本体
3 出力端子ボックス
3a 箱型ケース
3b 蓋
9 太陽電池の+極出力リード線
10−1,10−2 +極コネクタ
11,15 分岐接続線
13 太陽電池の−極出力リード線
14−1,14−2 −極コネクタ
16 太陽電池モジュール
17 +極用の出力端子ボックス
18 −極用の出力端子ボックス
19 直列接続用の出力ケーブル
20 並列接続用の出力ケーブル
21,22 出力母線ケーブル
24 絶縁キャップ
Claims (6)
- 太陽電池本体に出力端子ボックスを装備し、該出力端子ボックスに接続した出力ケーブルを介してモジュール相互間および出力母線との間を直列,並列に接続して太陽光発電システムを構築するようにした太陽電池モジュールにおいて、
前記出力端子ボックスを蓋付き箱型ケースとなし、該箱型ケースに同じ極性に対応するケーブル接続用のコネクタを2個ずつ設けた上で、該コネクタをケース内に引き入れた太陽電池の出力リード線に分岐接続したことを特徴とする太陽電池モジュール。 - 請求項1に記載の太陽電池モジュールにおいて、出力端子ボックスに設けた同じ極性のコネクタを箱型ケースの左右壁面に振り分けて分散配置したことを特徴とする太陽電池モジュール。
- 請求項1に記載の太陽電池モジュールにおいて、単一の出力端子ボックスに太陽電池の+極出力リード線および−極出力リード線を引き入れて、各極の出力リード線に2個ずつ対応する合計4個のケーブル接続用コネクタを極性ごとに箱型ケースの左右壁面に振り分けて分散配置したことを特徴とする太陽電池モジュール。
- 請求項1ないし3のいずれかの項に記載の太陽電池モジュールにおいて、個々のコネクタを、箱型ケースの周壁を貫通して出力端子ボックスに取り付けたことを特徴とする太陽電池モジュール。
- 請求項1ないし4のいずれかの項に記載の太陽電池モジュールにおいて、出力端子ボックスの防水手段として、箱型ケース内に絶縁性樹脂を充填して出力リード線およびコネクタの導電部を封止したことを特徴とする太陽電池モジュール。
- 請求項1ないし5項のいずれかの項に記載の太陽電池モジュールにおいて、出力端子ボックスに設けたコネクタのアダプタとして、出力ケーブルの非接続状態でコネクタの端面を塞ぐ絶縁キャップを備えたことを特徴とする太陽電池モジュール。
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WO2012077393A1 (ja) * | 2010-12-08 | 2012-06-14 | 株式会社東芝 | 太陽電池モジュールおよび太陽電池モジュールのコネクタ |
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-
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- 2002-12-05 JP JP2002353675A patent/JP2004186548A/ja active Pending
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