JP2004185927A - ダイアルプッシュスイッチユニット及びダイアルスイッチユニット - Google Patents

ダイアルプッシュスイッチユニット及びダイアルスイッチユニット Download PDF

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Masahiro Ito
正広 伊藤
Yasuhiko Yamazaki
泰彦 山崎
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Abstract

【課題】できるだけ占有する基板面積が少なく、また部品点数も少なく、そして照明源も少なく済むダイアルプッシュスイッチユニット及びダイアルスイッチユニットを提供する。
【解決手段】利用者がダイアルノブ13を回転(矢印B)させても、その動作が、支持腕13bを介してスイッチ15には伝達されるが、プッシュノブ11には伝達されないように構成する。また、利用者がプッシュノブ11を押し下げても、その上下動がスイッチ15に伝達されるが、ダイアルノブ13には伝達されないように構成する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
回転部と非回転部とを有するダイアルプッシュスイッチユニット及びダイアルスイッチユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、空調のON/OFFと共に温度設定や風量設定等を行うことができるスイッチユニットが知られている。同様の機能を有するスイッチユニットはオーディオや情報機器等にも採用されている。
【0003】
このようなスイッチユニットは、図5や図6や特許文献1に示すような構造となっている。図5に示すスイッチユニットは、基板57の上にスイッチ53が載置され、その上に円形のくぼみを有するベゼル55をスイッチ53の可動部53aが上方に突出するように載置し、スイッチ53の可動部53aに凹状のダイアルプッシュノブ51を凹部が下になるように固定している。図5(a)は、基板57の上方から見たダイアルノブ51及びその周辺を示す図である。また、図5(b)は、図5(a)の切断線Lで示す位置でダイアルノブ51及びその周辺を切断した断面図である。
【0004】
スイッチ53は、プッシュ機能付きのダイアルスイッチであり、略円柱形状の可動部53aとその可動部の動きを電気信号に変えて出力する検出部53bとを備える。そして、利用者がダイアルプッシュノブ51を矢印Mで示す方向に回すと、その動きに従ってスイッチ53の可動部53aが回転され、検出部53bから電気信号が出力されるようになっている。また、利用者がダイアルプッシュノブ51を基板57方向に押し下げると、その動きに従ってスイッチ53の可動部53aが検出部53bの方向に移動し、検出部53bから電気信号が出力されるようになっている。
【0005】
このように、ダイアルプッシュノブ51は利用者の操作によって回転してしまうため、その上面に描かれる指標は回転しても読みにくくならない指標に限られていた。すなわち、ダイアルプッシュノブ51の上面に文字を描くことは事実上できなかった。
【0006】
そこで、このような問題を解決するために図6に示すようなスイッチユニットが考え出された。
図6に示すスイッチユニットは、基板71の上にプッシュスイッチ65と中空ダイアルスイッチ67とが載置され、更にその上にプッシュノブ61とダイアルノブ63とを備え、プッシュノブ61とダイアルノブ63よりも大きい孔69aを有するベゼル69をプッシュノブ61とダイアルノブ63とが上方に突出するように備えている。図6(a)は、基板71の上方から見たプッシュノブ61及びその周辺を示す図である。また、図6(b)は、図6(a)の切断線Pで示す位置でプッシュノブ63及びその周辺を切断した断面図である。
【0007】
プッシュスイッチ65は、プッシュノブ61と接続されており、利用者によってプッシュスイッチ65が押し下げられると、その動作に伴ってプッシュスイッチ65から電気信号が出力されるようになっている。
また、中空ダイアルスイッチ67は、ダイアルノブ63と接続されており、利用者によってダイアルノブ63が回されると、中空ダイアルスイッチ67から電気信号が出力されるようになっている。
【0008】
このように、利用者がダイアルノブ63を回転させてもプッシュノブ61は回転しないよう構成されており、文字のように回転すると読みにくくなる指標がプッシュノブ61の表面に描かれていても問題は起こらない。
また、特許文献1に示す回転操作部構造も回転部と非回転部を有し、上述したような問題を回避できるよう構成されている。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−2260号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図6に示したスイッチユニットは、中空ダイアルスイッチ67が占有する基板面積が大きく、LED等の他の電子部品を配置する面積が減少する。また、市場に存在する中空ダイアルスイッチにはプッシュ機能を備えたものがなく、図6に示すようにダイアル機能のみを備えたプッシュスイッチ65と組み合わせる必用があり部品点数の増加を招いていた。また、中空ダイアルスイッチ67は、構造上プッシュスイッチ65の外周を囲んでしまうため中空ダイアルスイッチ67の外側から照明光を内側に導光することができず、プッシュノブ61の指標等を照明するためには中空ダイアルスイッチ67の内側に別に照明源が必用であった。
【0011】
また、特許文献1に記載の回転操作部構造は、非回転部の押下動作を検出するためのスイッチと、回転部の回転動作をワイヤーの一次元運動に変換する機構とを有しており、大がかりな構造となっている。照明源も非回転部専用のものが用いられており、他の照明源を非回転部の照明にも流用することは困難である。
【0012】
本発明はこのような問題に鑑み為されたものであり、できるだけ占有する基板面積が少なく、また部品点数も少なく、そして照明源も少なく済むスイッチユニットを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載のダイアルプッシュスイッチユニットは、略円盤形状をした天板部(11a:この欄においては、発明への理解の容易化のため、必用に応じて実施の形態中で用いた符号を付すが、この符号によって請求の範囲を限定することを意味するものではない)を有するプッシュノブ(11)と、略円筒形状でありプッシュノブの外周を囲むダイアルノブ(13)と、柱状の可動部(15a)を有しその可動部の中心軸方向の移動と中心軸周りの回転とを電気信号に変換する検出部(15b)を更に有するスイッチ(15)とを備える。そして、プッシュノブとダイアルノブとスイッチとは、プッシュノブの天板部の中心軸と、ダイアルノブの中心軸と、スイッチの可動部の中心軸とが一致するよう設置され、プッシュノブは、第1の係止部(11b)を有し、ダイアルノブは、第2の係止部(13b)を有し、スイッチの可動部は、第3の係止部(15c)と第4の係止部(15d)を有し、第3の係止部によってプッシュノブの第1の係止部と係止され、第4の係止部によってダイアルノブの第2の係止部と係止される。そして、プッシュノブとスイッチの可動部とは、各々の中心軸を回転軸にして独立して回転し且つ中心軸方向の移動は連動し、ダイアルノブとスイッチの可動部とは、各々の中心軸を回転軸にして一体となって回転し且つ中心軸方向の移動は独立して動作可能なよう構成されている。
【0014】
このように、本発明のダイアルプッシュスイッチユニットによれば、電気信号を出力するスイッチを1つのみ備えるため、部品点数は従来に比べて少ない。また、プッシュ機能付きダイアルスイッチを用いることができるため、中空ダイアルスイッチに比べて設置する基板の占有面積を少なくすることができる。また、プッシュ機能付きダイアルスイッチを用いることができるため、中空ダイアルスイッチを用いたときのように中空部の外側からの照明光が遮断されることがなく、プッシュノブに描かれた指標を照明するためだけに用いる光源を省くことができる。
【0015】
ところで、プッシュノブの第1の係止部及びスイッチの第3の係止部の形状は、請求項2に記載のようになっているとよい。すなわち、プッシュノブの第1の係止部又はスイッチの第3の係止部のうち、一方は係止片とその自由端に爪とを有し、他方は係止片と爪に対応した形状を有するようになっているとよい。
【0016】
このようになっていると、プッシュノブとスイッチの可動部とが各々の中心軸を回転軸にして独立して回転し且つ中心軸方向の移動は連動することを実現させることができる。尚、プッシュノブとスイッチの可動部とをベアリングを介して接続して同様のことを実現させてもよい。
【0017】
また、ダイアルノブの第2の係止部及びスイッチの第4の係止部の形状は、請求項3に記載のようになっているとよい。すなわち、ダイアルノブの第2の係止部又はスイッチの第4の係止部のうち、一方はレールを有し、他方はレールに対応したレール溝を有するようになっているとよい。
【0018】
このようになっていると、ダイアルノブとスイッチの可動部とが各々の中心軸を回転軸にして一体となって回転し且つ中心軸方向は独立して移動することを実現させることができる。
ところで、プッシュノブを支持する形状としては請求項4に記載のようになっているとよい。すなわち、プッシュノブは、天板部のうち利用者によって操作される面と反対面に、その面に対して垂直に延びるレール又はレール溝を有し、このレール又はレール溝が外部の基板に設けられた対応するレール又はレール溝と組み合うことによって、これらレール及びレール溝に平行な方向にのみ移動可能に外部の基板に支持されるようになっているとよい。他にも、車輪とレールとを有するようにしてもよい。
【0019】
また、ダイアルノブを支持する形状としては請求項5に記載のようになっているとよい。すなわち、ダイアルノブは、外周にレール又はレール溝を有し、このレール又はレール溝が外部のホルダに設けられた対応するレール又はレール溝と組み合うことによって、当該ダイアルノブの中心軸を回転軸とする回転のみ許容されるよう外部のホルダに支持されるようになっているとよい。
【0020】
ところで、プッシュノブを固定させて単なるベゼルとしてしまうことも考えられる。すなわち、請求項6に記載のように、略円盤形状をしたベゼルと、略円筒形状でありベゼルの外周を囲むダイアルノブと、柱状の可動部を有しその可動部の中心軸周りの回転を電気信号に変換する検出部を更に有するスイッチとを備え、ダイアルノブとスイッチの可動部とは、各々の中心軸が一致するように設置され、ダイアルノブから延びる支持腕と可動部とが固定されることによって、各々の中心軸を回転軸にして一体となって回転することを実現するようになっていてもよい。
【0021】
このようなダイアルスイッチユニットは、請求項1〜請求項5の何れかに記載のダイアルプッシュスイッチユニットのプッシュ機能を省略したものに相当し、プッシュ機能が省略されているため、更に簡易な構成によって実現することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用された実施例について図面を用いて説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実施例に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうることは言うまでもない。
【0023】
[第1実施例]
図1に第1実施例のダイアルプッシュスイッチユニット1を示す。ダイアルプッシュスイッチユニット1は、プッシュノブ11とダイアルノブ13とスイッチ15とを備え、基板19上に載置されている。また、孔17aが設けられたベゼル17が、プッシュノブ11とダイアルノブ13とを上方へ突出させた形で、基板19上に基板19と平行に載置されている。図1(a)は、基板19の上方から見たダイアルプッシュスイッチユニット1及びその周辺を示す図である。また、図1(b)は、図1(a)の切断線Aで示す位置でダイアルプッシュスイッチユニット1及びその周辺を切断した断面図である。
【0024】
基板19は、絶縁性を有する板材から構成され、その上下面に導電性を有する金属によって回路が形成されている。そして、基板19上には、ホルダ23を介してプッシュノブ11及びダイアルノブ13が載置されると共に、スイッチ15及び光源21が載置されている。
【0025】
スイッチ15は、詳しくは図2に示す形状を有している。すなわち、おおよそ円柱形状を有した円柱体がそれぞれの中心軸を揃えた形で5つ積み上げられた可動部15aと、直方体形状を有した検出部15bとから構成される。可動部15aは、中心軸を回転軸にして回転させることができると共に、中心軸方向に移動させることによって検出部15b内に挿抜させることができる。検出部15bは、これらの動きを検出し、電気信号に変換して基板19上の回路に導出することができる。
【0026】
また、可動部15aを構成する4つの円柱体のうち、最上部に位置する係止円柱体15c(特許請求の範囲に記載の第3の係止部に相当する)と、係止円柱体15cと1つ間をおいて位置するレール溝円柱体15d(特許請求の範囲に記載の第4の係止部に相当する)と、更に1つ間をおいて位置する雄ねじ円柱体15eとは、他の2つの円柱体より拡径している。尚、レール溝円柱体15dは、外周部に中心軸と平行な複数のレール溝15fを有する。また、雄ねじ円柱体15eには、外周部にホルダ23に固定するためのねじが切られている。
【0027】
図1に戻り、プッシュノブ11は、略円盤形状の天板部11aと、天板部11aの利用者が操作する面と反対の面の中央に設けられた係止部11b(特許請求の範囲に記載の第1の係止部に相当する)と、同じく天板部11aの利用者が操作する面と反対の面に設けられた円筒部11eと、この円筒部11eの内壁に設けられたレール部11fとを備える。係止部11bは、弾性力を有した係止片11cと爪部11dとを有する。係止片11cは一端が天板部11aに垂直に取り付けられ、他端に爪部11dが設けられている。尚、係止部11bは複数存在し、これらは天板部11aの中央部分に略円筒を形成するように配置されており、爪部11dが内側を向いている。このような係止部11bによって、前述したスイッチ15の係止円柱体15cは抱き込まれるように支持される。この結果、プッシュノブ11とスイッチ5とは、中心軸を回転軸にして独立して回転可能であって、上下方向には連動して移動するようになっている。
【0028】
また、円筒部11eは、天板部11aが蓋になるような位置に設置されている。尚、円筒部11eは、切断面が楕円となるようにカット又はカットしたように成形されている。
また、レール部11fは、円筒部11eの内壁のうち上下方向に最も長い部分に、上下方向に設けられている。このレール部11fは、後述するホルダ23の第1のレール溝23aと組み合うようになっており、プッシュノブ11が上下方向にのみ動くように制限する役割を担っている。
【0029】
尚、プッシュノブ11は、透明な樹脂成型品で、天板部11aに描かれた文字以外は光不透過な黒色塗装が施され、文字は光透過な白色塗装が施されている。ダイアルノブ13は、円筒部13aと支持腕13bとレール部13cとを有する。円筒部13aは、その内径がプッシュノブ11の天板部11aよりも拡径した円筒形状となっている。円筒部13aの下部には棒状の支持腕13bが円筒部13aの中心軸方向に向かって延びており、支持腕13bの先端部の係止部13dは、円筒形状となっており前述したスイッチ15のレール溝円柱体15dを囲むことができるようになっている。そして、その内壁にはレール溝15fに対応した図示しないレール(特許請求の範囲に記載の第2の係止部に相当する)が上下方向に設けられている。この結果、レールとレール溝15fとが組み合うよう構成してあるため、ダイアルノブ13とスイッチ15とは、中心軸を回転軸にして一体となり回転し、上下方向には独立して動くことができるようになっている。
【0030】
また、レール部13cは、円筒部13aの外周面に沿って設けられた鍔状のレールである。このレール部13cは、後述するホルダ23の第2のレール溝23bと組み合うようになっており、ダイアルノブ13が中心軸を回転軸とした回転のみ行えるように制限する役割を担っている。尚、ダイアルノブ13は、光不透過な成形樹脂材で形成されている。
【0031】
ホルダ23は、プッシュノブ11とダイアルノブ13を支持する役割を果たす。具体的には、ホルダ23は、基板19に据え付けられ、第1のレール溝23aと第2にレール溝23bを備える。第1のレール溝23aは、前述したプッシュノブ11のレール部11fに対応した形状となっており、プッシュノブ11が上下方向にのみ動くように制限する役割を果たしている。また、第2のレール溝23bは、前述したダイアルノブ13のレール部13cに対応した形状となっており、ダイアルノブ13が中心軸を回転軸とした回転のみ行うように制限する役割を担っている。尚、ホルダ23はこのような役割を果たすものであればその他の部分はどのような形状であってもよい。また、ホルダ23は光透過な樹脂によって形成されている。
【0032】
ベゼル17は、樹脂製の外装ケースである。プッシュノブ11とダイアルノブ13が突出する孔17aは、プッシュノブ11及びダイアルノブ13よりも拡径した円形となっている。尚、ベゼル17は図示しない文字等の指標が描かれており、後述する光源21によって照らされることにより利用者がその指標を視認できるようになっている。
【0033】
光源21は、プッシュノブ11の天板部11aに描かれた文字やベゼル17に描かれた指標を照らすものである。光の色は、白、緑、オレンジ等、利用者が視認しやすいものであれば、何色であってもよい。
このようにダイアルプッシュスイッチユニット1を構成したため、利用者がダイアルノブ13を矢印Bに示す方向に回転させると、ダイアルノブ13の回転が支持腕13bを介してスイッチ15の可動部15aに伝達される。これは、係止部13dに設けた図示しないレールとスイッチ15のレール溝15fとが組み合うことによって実現される。そして、スイッチ15の可動部15aが回転することにより、検出部15bから回転に応じた電気信号が出力される。尚、スイッチ15の可動部15aの回転は、プッシュノブ11には伝達されない。なぜなら、プッシュノブ11の係止部11bとスイッチ15の係止円柱体15cとは、利用者によって回された方向には滑り合うためである。その結果、ホルダ23のレール溝23aとプッシュノブ11のレール部11fにより回転方向の位置が固定されるためプッシュノブ11は静止状態を保ち、プッシュノブ11の天板部11aに描かれた文字が回転してしまって利用者にとって読みにくくなるというようなことは起こらない。
【0034】
また、利用者がプッシュノブ11を基板19の方向に押し下げると、プッシュノブ11の移動がスイッチ15の係止円柱体15cに伝わり、スイッチ15の可動部15aを基板19の方向に押し下げることになる。その結果、検出部15bからプッシュノブ11の移動に応じた電気信号が出力される。尚、スイッチ15の可動部15aの移動は、ダイアルノブ13に伝達されない。なぜなら、スイッチ15のレール溝円柱体15dと支持腕13bとは、レール溝円柱体15dに設けられたレール溝15fと支持腕13bに設けられたレールとが、上記移動の方向には滑り合うためである。その結果、ダイアルノブ13は静止状態を保つ。
【0035】
このように、本実施例のダイアルプッシュスイッチユニット1は、電気信号を出力するスイッチとしてスイッチ15を1つのみで備えるため、部品点数は従来に比べて少ない。また、プッシュ機能付きダイアルスイッチ(スイッチ15に相当する)を用いているため、従来の中空ダイアルスイッチに比べて設置する基板の占有面積を少なくすることができる。そして、中空ダイアルスイッチを用いたときのように中空部の外側からの照明光が遮断されることがなく、プッシュノブ11に描かれた指標等を照明するためだけに用いる光源を省くことができる。
【0036】
次に第2実施例について説明する。
[第2実施例]
図3に第2実施例のダイアルスイッチユニット30を示す。ダイアルスイッチユニット30は、意匠ベゼル31とダイアルノブ33とスイッチ35とを備え、基板39上に載置されている。また、孔41aが設けられたベゼル41が、意匠ベゼル31とダイアルノブ33とを上方へ突出させた形で、基板39上に基板39と平行に載置されている。図3(a)は、基板39の上方から見たダイアルスイッチユニット30及びその周辺を示す図である。また、図3(b)は、図3(a)の切断線Cで示す位置でダイアルスイッチユニット30及びその周辺を切断した断面図である。
【0037】
基板39は、絶縁性を有する板材から構成され、その上下面に導電性を有する金属によって回路が形成されている。そして、基板39上には、ホルダ43を介して意匠ベゼル31及びダイアルノブ33が載置されると共に、スイッチ35及び光源45が載置されている。
【0038】
スイッチ35は、詳しくは図4に示す形状を有している。すなわち、おおよそ円柱形状を有した円柱体がそれぞれの中心軸を揃えた形で3つ積み上げられた可動部35aと、直方体形状を有した検出部35bとから構成される。可動部35aは中心軸を回転軸にして回転させることができる。検出部35bは、この動きを検出し、電気信号に変換して基板39上の回路に導出することができる。
【0039】
また、可動部35aを構成する3つの円柱体のうち、上部に位置する係止円柱体35cは上面の断面形状が略D字状になるように一部がカット又はカットしたように成形されている。
図3に戻り、意匠ベゼル31は、略円盤形状の天板部31aと、天板部31aの下面に設けられた円筒部31bと、この円筒部31bの内壁に設けられた固定部31cとを備える。円筒部31bが蓋になるような位置に設置されている。尚、円筒部31bは、切断面が楕円となるようにカット又はカットしたように成形されている。また、固定部31cは、円筒部31bの内壁のうち上下方向に最も長い部分に設けられている。そして、この固定部31cが後述するホルダ43の固定部43aと固定される。尚、意匠ベゼル31は、透明な樹脂成型品で、天板部31aに描かれた文字以外は光不透過な黒色塗装が施され、文字は光透過な白色塗装が施されている。
【0040】
ダイアルノブ33は、円筒部33aと支持腕33bと固定部33cとを備える。円筒部33aは、その内径が意匠ベゼル31の天板部31aよりも拡径した円筒形状となっている。円筒部33aの下部には棒状の支持腕33bが円筒部33aの中心軸方向に向かって延びており、支持腕33bの先端には固定部33cが設けられている。固定部33cは、略円筒形状となっておりその内壁は前述したスイッチ35の係止円柱体35cに対応した形状となっており、ダイアルノブ33とスイッチ35とを固定するようになっている。この結果、ダイアルノブ33とスイッチ35とは、中心軸を回転軸にして一体となり回転する。
【0041】
ホルダ43は、意匠ベゼル31を固定する役割を果たす。具体的には、ホルダ43は、基板39に据え付けられると共に固定部43aを備え、その固定部43aと意匠ベゼル31の固定部31cとによって意匠ベゼル31を固定する。尚、ホルダ43は、このような役割を果たすものであればどのような形状であってもよい。また、ホルダ43は光透過な樹脂によって形成されている。
【0042】
ベゼル41は、樹脂製の外装ケースである。意匠ベゼル31とダイアルノブ33が突出する孔41aは、意匠ベゼル31及びダイアルノブ33よりも拡径した円形となっている。尚、ベゼル41は図示しない文字等の指標が描かれており、後述する光源45によって照らされることにより利用者がその指標を視認できるようになっている。
【0043】
光源45は、意匠ベゼル31の天板部31aに描かれた文字やベゼル41に描かれた指標を照らすものである。光の色は、白、緑、オレンジ等、利用者が視認しやすいものであれば、何色であってもよい。
このようにダイアルスイッチユニット30を構成したため、利用者がダイアルノブ33を矢印Dに示す方向に回転させると、ダイアルノブ33の回転が支持腕33bを介してスイッチ35の可動部35aに伝達される。そして、スイッチ35の可動部35aが回転することにより、検出部35bから回転に応じた電気信号が出力される。尚、スイッチ35の可動部35aの回転は、意匠ベゼル31には伝達されないため、意匠ベゼル31は静止状態を保ち、意匠ベゼル31の天板部31aに描かれた文字が回転してしまって利用者にとって読みにくくなるというようなことは起こらない。
【0044】
このように、本実施例のダイアルスイッチユニット30は、実施例1に記載のダイアルプッシュスイッチユニット1のプッシュ機能を省略したものに相当し、プッシュ機能が省略されているため、より簡易な構成によって実現することができる。
【0045】
以下、他の実施例について述べる。
上記第1実施例では、図1においてプッシュノブ11のレール部11fがレールの形状を有し、ホルダ23の第1のレール溝23aがレール溝の形状を有していたが、逆であってもよい。すなわち、プッシュノブ11のレール部11fがレール溝の形状を有し、ホルダ23の第1のレール溝23aがレールの形状を有していてもよい。このようにしても同様の機能を果たすことができる。
【0046】
また、同様にダイアルノブ13の支持腕13bの先端に設けられたレールの代わりにレール溝を設け、スイッチ15のレール溝円柱体15dに設けられたレール溝15fの代わりにレールを設けてもよい。
また、同様にダイアルノブ13のレール部13cの代わりにレール溝を設け、ホルダ23の第2のレール溝23bの代わりにレールを設けてもよい。このようにしても同様の機能を果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のダイアルプッシュスイッチユニットを説明するための図面である。
【図2】第1実施例のスイッチを説明するための図面である。
【図3】第2実施例のダイアルスイッチユニットを説明するための図面である。
【図4】第2実施例のスイッチを説明するための図面である。
【図5】従来のスイッチユニットを説明するための図面である。
【図6】従来のスイッチユニットを説明するための図面である。
【符号の説明】
1・・・ダイアルプッシュスイッチ、
11・・・プッシュノブ、
11a・・・天板部、
11b・・・係止部、
11c・・・係止片、
11d・・・爪部、
11e・・・円筒部、
11f・・・レール部、
13・・・ダイアルノブ、
13a・・・円筒部、
13b・・・支持腕、
13c・・・レール部、
13d・・・係止部
15・・・スイッチ、
15a・・・可動部、
15b・・・検出部、
15c・・・係止円柱体、
15d・・・レール溝円柱体、
15e・・・雄ねじ円柱体
15f・・・レール溝、
17・・・ベゼル、
17a・・・孔、
19・・・基板、
21・・・光源
23・・・ホルダ、
23a・・・第1のレール溝、
23b・・・第2のレール溝、
30・・・ダイアルスイッチユニット、
31・・・意匠ベゼル、
31a・・・天板部、
31b・・・円筒部、
31c・・・固定部、
33・・・ダイアルノブ、
33a・・・円筒部、
33b・・・支持腕、
33c・・・固定部、
35・・・スイッチ、
35a・・・可動部、
35b・・・検出部、
35c・・・係止円柱体、
39・・・基板、
41・・・ベゼル、
41a・・・孔、
43・・・ホルダ、
43a・・・固定部、
45・・・光源。

Claims (6)

  1. 略円盤形状をした天板部を有するプッシュノブと、略円筒形状であり前記プッシュノブの外周を囲むダイアルノブと、柱状の可動部を有し該可動部の中心軸方向の移動と中心軸周りの回転とを電気信号に変換する検出部を更に有するスイッチとを備え、
    前記プッシュノブと前記ダイアルノブと前記スイッチとは、前記プッシュノブの前記天板部の中心軸と、前記ダイアルノブの中心軸と、前記スイッチの前記可動部の中心軸とが一致するよう設置され、
    前記プッシュノブは、第1の係止部を有し、
    前記ダイアルノブは、第2の係止部を有し、
    前記スイッチの可動部は、第3の係止部と第4の係止部を有し、前記第3の係止部によって前記プッシュノブの第1の係止部と係止され、前記第4の係止部によって前記ダイアルノブの第2の係止部と係止され、
    前記プッシュノブと前記スイッチの前記可動部とは、各々の中心軸を回転軸にして独立して回転し且つ中心軸方向の移動は連動し、前記ダイアルノブと前記スイッチの前記可動部とは、各々の中心軸を回転軸にして一体となって回転し且つ中心軸方向の移動は独立して動作可能に構成されていることを特徴とするダイアルプッシュスイッチユニット。
  2. 請求項1に記載のダイアルプッシュスイッチユニットにおいて、
    前記プッシュノブの前記第1の係止部又は前記スイッチの前記第3の係止部のうち、一方は係止片とその自由端に爪とを有し、他方は前記係止片と前記爪に対応した形状を有することにより、前記プッシュノブと前記スイッチの前記可動部とが各々の中心軸を回転軸にして独立して回転し且つ中心軸方向の移動は連動することを実現させていることを特徴とするダイアルプッシュスイッチユニット。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のダイアルプッシュスイッチユニットにおいて、
    前記ダイアルノブの前記第2の係止部又は前記スイッチの前記第4の係止部のうち、一方はレールを有し、他方は前記レールに対応したレール溝を有することにより、前記ダイアルノブと前記スイッチの前記可動部とが各々の中心軸を回転軸にして一体となって回転し且つ中心軸方向は独立して移動することを実現させていることを特徴とするダイアルプッシュスイッチユニット。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかに記載のダイアルプッシュスイッチユニットにおいて、
    前記プッシュノブは、前記天板部のうち利用者によって操作される面と反対面に、該面に対して垂直に延びるレール又はレール溝を有し、このレール又はレール溝が外部の基板に設けられた対応するレール又はレール溝と組み合うことによって、これらレール及びレール溝に平行な方向にのみ移動可能に外部の基板に支持されることを特徴とするダイアルプッシュスイッチユニット。
  5. 請求項1〜請求項4の何れかに記載のダイアルプッシュスイッチユニットにおいて、
    前記ダイアルノブは、外周にレール又はレール溝を有し、このレール又はレール溝が外部のホルダに設けられた対応するレール又はレール溝と組み合うことによって、当該ダイアルノブの中心軸を回転軸とする回転のみ許容されるよう外部のホルダに支持されることを特徴とするダイアルプッシュスイッチユニット。
  6. 略円盤形状をしたベゼルと、略円筒形状であり前記ベゼルの外周を囲むダイアルノブと、柱状の可動部を有し該可動部の中心軸周りの回転を電気信号に変換する検出部を更に有するスイッチとを備え、
    前記ダイアルノブと前記スイッチの前記可動部とは、各々の中心軸が一致するように設置され、前記ダイアルノブから延びる支持腕と前記可動部とが固定されることによって、各々の中心軸を回転軸にして一体となって回転することを特徴とするダイアルスイッチユニット。
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