JP2004185560A - プレイバック機能を備える監視制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】監視対象の状態が変化した時のデータを記憶するデータベースをプレイバック機能に反映させることによって、記憶容量を増やさなくても、プレイバック動作時に監視対象の状態遷移状況を正しく確認出来るようにする。
【解決手段】プレイバック動作時において、保存周期内に監視データの変化があると、その変化データはメッセージデータベースから読みだされ、監視画面13上で、変化有シンボル11と変化時刻12で表示される。機器シンボル10については、一定の周期で記憶されているトレンドデータに基づいて状態表示が行われる。
【選択図】
図2
【解決手段】プレイバック動作時において、保存周期内に監視データの変化があると、その変化データはメッセージデータベースから読みだされ、監視画面13上で、変化有シンボル11と変化時刻12で表示される。機器シンボル10については、一定の周期で記憶されているトレンドデータに基づいて状態表示が行われる。
【選択図】
図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、上下水道、燃焼炉等の各種工業プロセス分野において、プロセスの稼働状況の解析を容易にするプレイバック機能を備える監視制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上下水道、燃焼炉等の各種工業プロセス分野において使用される監視制御装置では、監視対象の監視データをトレンドデータとして一定の周期でデータベースに記憶・格納していく。プラントの稼働中にトラブル等が発生した場合には、原因を追求するために上記トレンドデータを取り出して所定の表示形式で表示器上に表示していく。この機能をプレイバック機能と称し、従来から提案されている(たとえば、特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開平10−171531号公報(請求項1、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の装置のプレイバック機能では、トレンドデータを記憶するデータベースだけに依存して過去の監視データを順次取り出して画面上に再生表示するために、図4に示すように、保存周期内(一定の周期内)で同一監視対象が複数回変化した場合(たとえば、同図のように保存周期内に、ON→OFF→ONと変化した場合)、プレイバック画面上ではその変化が表示されない。このため、監視対象の保存周期内の状態変位については正しく把握することができない問題がある。これを改善する方法として、上記保存周期を短くして監視データのサンプル期間を短くする方法があるが、保存周期を短くすればデータベースが大きくなり、その分記憶容量が増えることとなり、運用面及び実現性の面で問題があった。
【0005】
一方、通常の監視制御システムには、監視対象の状態が変化する毎にその変化を画面上に表示するメッセージデータを記憶するデータベース等、変化が生じた時のデータを記憶するデータベースが用意されている。
【0006】
そこで、この発明の目的は、監視対象の状態が変化した時のデータを記憶するデータベースをプレイバック機能に反映させることによって、記憶容量を増やさなくても、プレイバック動作時に監視対象の状態遷移状況を正しく確認することのできるプレイバック機能を備える監視制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る監視制御装置は、監視対象の監視データを一定の周期で記憶する第1のデータベースと、
監視対象の状態が変化する毎にその変化データを記憶する第2のデータベースとを備えている。
【0008】
上記の装置において、この発明の主たる構成は、前記第1のデータベースに記憶されている監視データを順次取り出して画面上に再生表示するプレイバック動作時に、前記第2のデータベースに記憶されている変化データを取り出して前記監視データとともに画面上に表示する制御部を備えている。
【0009】
第1のデータベースは、監視対象の監視データを一定の周期で記憶していくが、この時の一定の周期は、データベースを配置するメモリの容量、監視データの平均的な遷移状況等を考慮して設定される。この第1のデータベースはトレンドデータベースとして使用され、プレイバック動作時に、このデータベースに記憶されている監視データを順次取り出して画面上に再生表示する。
【0010】
第2のデータベースは、監視対象の状態が変化する毎に画面上に表示するメッセージデータ等の変化データを履歴として記憶する。この第2のデータベースは、上記第1のデータベースと異なり監視対象の変化データを記憶するために、上記一定の周期とは無関係なデータベースである。
【0011】
以上の第1のデータベース及び第2のデータベースを利用して、プレイバック動作時においては、第1のデータベースに記憶されている監視データを順次取り出して画面上に再生表示する通常のプレイバック動作とともに、第2のデータベースに記憶されている変化データを取り出して第1のデータベースに記憶されている監視データとともに画面上に表示する。つまり、プレイバック動作時には、監視データと変化データとがマージ(統合)されて画面上に再生表示されていく。
【0012】
このように制御されることによって、プレイバック動作時には、第1のデータベースに記憶されている監視データの保存周期内に監視対象の異常等が発生している場合であっても、それによる状態遷移は第2のデータベースの変化データにより画面上に再生表示される。したがって、第1のデータベースが載置されるメモリの容量に制限されることなく、プレイバック動作時において監視対象の状態遷移を確実に再生表示することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の実施形態である監視制御装置のブロック図である。
【0014】
プロセス入出力装置1は、監視対象となる各プロセス入出力機器に接続され、プロセス入力機器からのプロセス入力データは制御部2に入力し、制御部2からの出力データはプロセス出力機器に出力される。制御部2には、第1のデータベースであるトレンドデータベース3と第2のデータベースであるメッセージデータベース4とが接続されている。トレンドデータベース3は、プロセス入出力装置1に接続される各監視対象の監視データを所定の期間ごと、すなわち一定周期で記憶・保存していく。メッセージデータベース4は、上記一定周期に無関係に、いずれかの監視対象の状態が変化してその監視データ(プロセス入力データ)が変化した時に表れる変化データをメッセージデータにして記憶・保存していく。このメッセージデータは、上記変化データそのものでもよく、または、その変化を示すメッセージ文データであってもよい。表示部5には、各監視対象機器の監視状況を表示する。制御部2は、この表示部5に対する監視状況の表示を、監視モードとプレイバックモードとの2つのモードで表示する。監視モードでは、プログラム記憶メモリ6に記憶されている監視プログラムにより各監視対象機器の状況が表示部5に刻々と表示される。プレイバックモードでは、プログラム記憶メモリ6に記憶されているプレイバックプログラムにより、トレンドデータベース3に記憶されているトレンドデータとメッセージデータベース4に記憶されているメッセージデータとが順次取り出されて、それらがマージされて(統合されて)表示部5に表示される。
【0015】
上述のように、トレンドデータベース3に記憶されているトレンドデータは、一定の周期で記憶した監視データであって、メッセージデータベース4に記憶されているメッセージデータは、監視対象機器が変化する毎に発生する変化データであるため、これらのトレンドデータとメッセージデータ等をマージすることにより、プレイバック動作時においては、表示部5に一定周期毎の監視データが表示されるとともに、その周期内(保存周期内)に瞬時発生した変化をも表示することができる。
【0016】
図2は、プレイバック動作時における表示部5の表示状態を模式的に示す図である。
【0017】
プレイバック動作時には、入力部7において指定された日時からのトレンドデータをトレンドデータベース3から順次取り出して表示部5に表示していくが、この時、トレンドデータを記憶する一定周期内(保存周期内)にメッセージデータがある時には、このメッセージデータを所定の表示態様で表示する。本実施形態では、上記保存周期内にメッセージデータがある場合、このメッセージデータをシンボル及び変化時刻(文字データ)にして表示部5に表示する。
【0018】
図2において、プレイバック動作時に或る監視対象機器2に対する監視データが図示のように変化していた場合を考える。t1,t2,t3,t4,・・・は一定の周期で監視データを取り込んでトレンドデータとしてトレンドデータベース3に記憶する時刻を示している。表示部5の特定の表示領域に設定される監視画面13には、横軸を時間軸として上記時刻t1,t2,t3,t4に対応する位置に監視対象機器のシンボル10が表示される。各機器シンボル10は、その表示位置に対応する時刻のON/OFF状態に対応した色又は形状の表示をする。たとえば、監視データがOFFの時には青色に表示され、ONの時には赤色に表示される。
【0019】
時刻t1→時刻t2の保存周期内では、時刻aのタイミングで監視データがOFFからONに変化している。この時刻aでの変化はメッセージデータとしてメッセージデータベース4に記憶されているために、このデータが取り出されて監視画面13上に変化有シンボル11として、時刻t2に対応する機器シンボル10の左肩に表示される。また、この時刻t2の機器シンボル10の下方には、その変化データの「時刻a ON」が表示される。
【0020】
次に、時刻t2→t3間では、監視データは時刻bでONからOFFに変化し、時刻cでOFFからONに変化している。この監視データの変化は、メッセージデータとしてメッセージデータベース4に記憶されているため、これが取り出されて、時刻t3に対応する機器シンボル10の左肩に変化有シンボル11として表示され、さらに同機器シンボル10の下方にその変化時刻12も表示される。
【0021】
図3が、プレイバック動作時の制御部2の概略の動作を示すフローチャートである。
【0022】
プレイバックモードに入ると(ST1)、トレンドデータベース3に記憶されているトレンドデータに基づいてプレイバックデータが生成される(ST2)。続いて、監視画面13上でプレイバック画面が表示され(ST3)、トレンドデータの記憶されている保存周期内に変化データがあるかどうかの判定を行う(ST4)。この判定には、メッセージデータベース4に記憶されているメッセージデータが利用される。すなわち、ST1においてプレイバック動作が開始すると、トレンドデータベース3からトレンドデータを順次取り出すとともに、メッセージデータベース4から、上記指定日時以降のメッセージデータを検索する。該当のメッセージデータが検索されると、そのメッセージデータ内に含まれている状態の変化データ(変化時刻を含む)を抽出して、上記ST4においてこの変化データが保存周期内のものかどうかを判定する。保存周期内に変化データがなければST3に戻って次の周期の画面表示に移る。また、保存周期内に変化データがあれば、図2に示すように、その変化データに対応する変化有シンボル11と変化時刻12を対応の機器シンボル10の周辺に表示する(ST5)。
【0023】
上記の動作を繰り返して、図2に示すように、t1→t2→t3→t4→・・・と順次プレイバック動作での表示を行っていく。
【0024】
図2に示す監視画面13では時刻t2の位置に対応する機器シンボル10の左肩に変化有シンボル11が表示されているため、時刻t1と時刻t2の保存周期間において監視データがOFFからONに変化したことを知ることができ、また、この時刻t2に対応する位置の機器シンボル10の下方に表示されている変化時刻12を見ることによって、その変化が時刻aにあったことを知ることができる。同様に、時刻t3では、時刻t2と時刻t3間の保存周期の間に監視データの変化があったことを知ることができ、また、その変化は、時刻bでON→OFFであり、時刻cでOFF→ONであったことを知ることができる。時刻t4では、変化有シンボル11が表示されていないために、時刻t3と時刻t4間の保存周期間では監視データに変化がなかったと知ることができる。
【0025】
なお、以上の実施形態では、変化有シンボル11と変化時刻12とによって、保存周期間の監視データの変化を把握できるようにしているが、これ以外の任意の方法でこの変化データを表示するようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】
この発明によれば、プレイバック動作時に、第1のデータベースに記憶されている監視データだけではなく、メッセージデータ等の変化データを利用することによって、一定の周期内の状態変化が表示されるようになるため、監視対象の状態の遷移状況を確実に把握することができるとともに、第1のデータベースの容量を大きくしなくてよい利点がある。また、既にトレンドデータ・メッセッジデータベースを独立に備えている装置に本発明を適用した場合、制御部と表示部の一部変更のみで、容易に時刻解像度の高い表示機能を備えた装置にすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である監視制御装置のブロック構成図
【図2】プレイバック動作時の監視画面の表示例を模式的に示す図
【図3】プレイバック動作時の制御部の概略動作を示すフローチャート
【図4】従来の監視制御装置の欠点を説明するための図
【発明の属する技術分野】
この発明は、上下水道、燃焼炉等の各種工業プロセス分野において、プロセスの稼働状況の解析を容易にするプレイバック機能を備える監視制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上下水道、燃焼炉等の各種工業プロセス分野において使用される監視制御装置では、監視対象の監視データをトレンドデータとして一定の周期でデータベースに記憶・格納していく。プラントの稼働中にトラブル等が発生した場合には、原因を追求するために上記トレンドデータを取り出して所定の表示形式で表示器上に表示していく。この機能をプレイバック機能と称し、従来から提案されている(たとえば、特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開平10−171531号公報(請求項1、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の装置のプレイバック機能では、トレンドデータを記憶するデータベースだけに依存して過去の監視データを順次取り出して画面上に再生表示するために、図4に示すように、保存周期内(一定の周期内)で同一監視対象が複数回変化した場合(たとえば、同図のように保存周期内に、ON→OFF→ONと変化した場合)、プレイバック画面上ではその変化が表示されない。このため、監視対象の保存周期内の状態変位については正しく把握することができない問題がある。これを改善する方法として、上記保存周期を短くして監視データのサンプル期間を短くする方法があるが、保存周期を短くすればデータベースが大きくなり、その分記憶容量が増えることとなり、運用面及び実現性の面で問題があった。
【0005】
一方、通常の監視制御システムには、監視対象の状態が変化する毎にその変化を画面上に表示するメッセージデータを記憶するデータベース等、変化が生じた時のデータを記憶するデータベースが用意されている。
【0006】
そこで、この発明の目的は、監視対象の状態が変化した時のデータを記憶するデータベースをプレイバック機能に反映させることによって、記憶容量を増やさなくても、プレイバック動作時に監視対象の状態遷移状況を正しく確認することのできるプレイバック機能を備える監視制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る監視制御装置は、監視対象の監視データを一定の周期で記憶する第1のデータベースと、
監視対象の状態が変化する毎にその変化データを記憶する第2のデータベースとを備えている。
【0008】
上記の装置において、この発明の主たる構成は、前記第1のデータベースに記憶されている監視データを順次取り出して画面上に再生表示するプレイバック動作時に、前記第2のデータベースに記憶されている変化データを取り出して前記監視データとともに画面上に表示する制御部を備えている。
【0009】
第1のデータベースは、監視対象の監視データを一定の周期で記憶していくが、この時の一定の周期は、データベースを配置するメモリの容量、監視データの平均的な遷移状況等を考慮して設定される。この第1のデータベースはトレンドデータベースとして使用され、プレイバック動作時に、このデータベースに記憶されている監視データを順次取り出して画面上に再生表示する。
【0010】
第2のデータベースは、監視対象の状態が変化する毎に画面上に表示するメッセージデータ等の変化データを履歴として記憶する。この第2のデータベースは、上記第1のデータベースと異なり監視対象の変化データを記憶するために、上記一定の周期とは無関係なデータベースである。
【0011】
以上の第1のデータベース及び第2のデータベースを利用して、プレイバック動作時においては、第1のデータベースに記憶されている監視データを順次取り出して画面上に再生表示する通常のプレイバック動作とともに、第2のデータベースに記憶されている変化データを取り出して第1のデータベースに記憶されている監視データとともに画面上に表示する。つまり、プレイバック動作時には、監視データと変化データとがマージ(統合)されて画面上に再生表示されていく。
【0012】
このように制御されることによって、プレイバック動作時には、第1のデータベースに記憶されている監視データの保存周期内に監視対象の異常等が発生している場合であっても、それによる状態遷移は第2のデータベースの変化データにより画面上に再生表示される。したがって、第1のデータベースが載置されるメモリの容量に制限されることなく、プレイバック動作時において監視対象の状態遷移を確実に再生表示することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の実施形態である監視制御装置のブロック図である。
【0014】
プロセス入出力装置1は、監視対象となる各プロセス入出力機器に接続され、プロセス入力機器からのプロセス入力データは制御部2に入力し、制御部2からの出力データはプロセス出力機器に出力される。制御部2には、第1のデータベースであるトレンドデータベース3と第2のデータベースであるメッセージデータベース4とが接続されている。トレンドデータベース3は、プロセス入出力装置1に接続される各監視対象の監視データを所定の期間ごと、すなわち一定周期で記憶・保存していく。メッセージデータベース4は、上記一定周期に無関係に、いずれかの監視対象の状態が変化してその監視データ(プロセス入力データ)が変化した時に表れる変化データをメッセージデータにして記憶・保存していく。このメッセージデータは、上記変化データそのものでもよく、または、その変化を示すメッセージ文データであってもよい。表示部5には、各監視対象機器の監視状況を表示する。制御部2は、この表示部5に対する監視状況の表示を、監視モードとプレイバックモードとの2つのモードで表示する。監視モードでは、プログラム記憶メモリ6に記憶されている監視プログラムにより各監視対象機器の状況が表示部5に刻々と表示される。プレイバックモードでは、プログラム記憶メモリ6に記憶されているプレイバックプログラムにより、トレンドデータベース3に記憶されているトレンドデータとメッセージデータベース4に記憶されているメッセージデータとが順次取り出されて、それらがマージされて(統合されて)表示部5に表示される。
【0015】
上述のように、トレンドデータベース3に記憶されているトレンドデータは、一定の周期で記憶した監視データであって、メッセージデータベース4に記憶されているメッセージデータは、監視対象機器が変化する毎に発生する変化データであるため、これらのトレンドデータとメッセージデータ等をマージすることにより、プレイバック動作時においては、表示部5に一定周期毎の監視データが表示されるとともに、その周期内(保存周期内)に瞬時発生した変化をも表示することができる。
【0016】
図2は、プレイバック動作時における表示部5の表示状態を模式的に示す図である。
【0017】
プレイバック動作時には、入力部7において指定された日時からのトレンドデータをトレンドデータベース3から順次取り出して表示部5に表示していくが、この時、トレンドデータを記憶する一定周期内(保存周期内)にメッセージデータがある時には、このメッセージデータを所定の表示態様で表示する。本実施形態では、上記保存周期内にメッセージデータがある場合、このメッセージデータをシンボル及び変化時刻(文字データ)にして表示部5に表示する。
【0018】
図2において、プレイバック動作時に或る監視対象機器2に対する監視データが図示のように変化していた場合を考える。t1,t2,t3,t4,・・・は一定の周期で監視データを取り込んでトレンドデータとしてトレンドデータベース3に記憶する時刻を示している。表示部5の特定の表示領域に設定される監視画面13には、横軸を時間軸として上記時刻t1,t2,t3,t4に対応する位置に監視対象機器のシンボル10が表示される。各機器シンボル10は、その表示位置に対応する時刻のON/OFF状態に対応した色又は形状の表示をする。たとえば、監視データがOFFの時には青色に表示され、ONの時には赤色に表示される。
【0019】
時刻t1→時刻t2の保存周期内では、時刻aのタイミングで監視データがOFFからONに変化している。この時刻aでの変化はメッセージデータとしてメッセージデータベース4に記憶されているために、このデータが取り出されて監視画面13上に変化有シンボル11として、時刻t2に対応する機器シンボル10の左肩に表示される。また、この時刻t2の機器シンボル10の下方には、その変化データの「時刻a ON」が表示される。
【0020】
次に、時刻t2→t3間では、監視データは時刻bでONからOFFに変化し、時刻cでOFFからONに変化している。この監視データの変化は、メッセージデータとしてメッセージデータベース4に記憶されているため、これが取り出されて、時刻t3に対応する機器シンボル10の左肩に変化有シンボル11として表示され、さらに同機器シンボル10の下方にその変化時刻12も表示される。
【0021】
図3が、プレイバック動作時の制御部2の概略の動作を示すフローチャートである。
【0022】
プレイバックモードに入ると(ST1)、トレンドデータベース3に記憶されているトレンドデータに基づいてプレイバックデータが生成される(ST2)。続いて、監視画面13上でプレイバック画面が表示され(ST3)、トレンドデータの記憶されている保存周期内に変化データがあるかどうかの判定を行う(ST4)。この判定には、メッセージデータベース4に記憶されているメッセージデータが利用される。すなわち、ST1においてプレイバック動作が開始すると、トレンドデータベース3からトレンドデータを順次取り出すとともに、メッセージデータベース4から、上記指定日時以降のメッセージデータを検索する。該当のメッセージデータが検索されると、そのメッセージデータ内に含まれている状態の変化データ(変化時刻を含む)を抽出して、上記ST4においてこの変化データが保存周期内のものかどうかを判定する。保存周期内に変化データがなければST3に戻って次の周期の画面表示に移る。また、保存周期内に変化データがあれば、図2に示すように、その変化データに対応する変化有シンボル11と変化時刻12を対応の機器シンボル10の周辺に表示する(ST5)。
【0023】
上記の動作を繰り返して、図2に示すように、t1→t2→t3→t4→・・・と順次プレイバック動作での表示を行っていく。
【0024】
図2に示す監視画面13では時刻t2の位置に対応する機器シンボル10の左肩に変化有シンボル11が表示されているため、時刻t1と時刻t2の保存周期間において監視データがOFFからONに変化したことを知ることができ、また、この時刻t2に対応する位置の機器シンボル10の下方に表示されている変化時刻12を見ることによって、その変化が時刻aにあったことを知ることができる。同様に、時刻t3では、時刻t2と時刻t3間の保存周期の間に監視データの変化があったことを知ることができ、また、その変化は、時刻bでON→OFFであり、時刻cでOFF→ONであったことを知ることができる。時刻t4では、変化有シンボル11が表示されていないために、時刻t3と時刻t4間の保存周期間では監視データに変化がなかったと知ることができる。
【0025】
なお、以上の実施形態では、変化有シンボル11と変化時刻12とによって、保存周期間の監視データの変化を把握できるようにしているが、これ以外の任意の方法でこの変化データを表示するようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】
この発明によれば、プレイバック動作時に、第1のデータベースに記憶されている監視データだけではなく、メッセージデータ等の変化データを利用することによって、一定の周期内の状態変化が表示されるようになるため、監視対象の状態の遷移状況を確実に把握することができるとともに、第1のデータベースの容量を大きくしなくてよい利点がある。また、既にトレンドデータ・メッセッジデータベースを独立に備えている装置に本発明を適用した場合、制御部と表示部の一部変更のみで、容易に時刻解像度の高い表示機能を備えた装置にすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である監視制御装置のブロック構成図
【図2】プレイバック動作時の監視画面の表示例を模式的に示す図
【図3】プレイバック動作時の制御部の概略動作を示すフローチャート
【図4】従来の監視制御装置の欠点を説明するための図
Claims (3)
- 監視対象の監視データを一定の周期で記憶する第1のデータベースと、
監視対象の状態が変化する毎にその変化データを記憶する第2のデータベースと、
前記第1のデータベースに記憶されている監視データを順次取り出して画面上に再生表示するプレイバック動作時に、前記第2のデータベースに記憶されている変化データを取り出して前記監視データとともに画面上に表示する制御部を備えたことを特徴とする、プレイバック機能を備える監視制御装置。 - 前記制御部は、前記一定の周期内に前記変化データがあるときは、該変化があったことを表すシンボルを表示する請求項1記載のプレイバック機能を備える監視制御装置。
- 前記制御部は、前記一定の周期内に前記変化データがあるときは、該変化があった時刻を表示する請求項1または2記載のプレイバック機能を備える監視制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002355094A JP2004185560A (ja) | 2002-12-06 | 2002-12-06 | プレイバック機能を備える監視制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002355094A JP2004185560A (ja) | 2002-12-06 | 2002-12-06 | プレイバック機能を備える監視制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004185560A true JP2004185560A (ja) | 2004-07-02 |
Family
ID=32755889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002355094A Pending JP2004185560A (ja) | 2002-12-06 | 2002-12-06 | プレイバック機能を備える監視制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004185560A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102749889A (zh) * | 2011-04-20 | 2012-10-24 | 陈启政 | 生产绩效的实时改善方法 |
JP2014089542A (ja) * | 2012-10-30 | 2014-05-15 | Mitsubishi Electric Corp | 監視制御システム |
-
2002
- 2002-12-06 JP JP2002355094A patent/JP2004185560A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102749889A (zh) * | 2011-04-20 | 2012-10-24 | 陈启政 | 生产绩效的实时改善方法 |
JP2014089542A (ja) * | 2012-10-30 | 2014-05-15 | Mitsubishi Electric Corp | 監視制御システム |
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