JP2004185197A - コンテンツ販売システム - Google Patents
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Abstract
【課題】コンテンツ利用者の少額決済時の手数料負担を軽減し、匿名性、安全性を確保すると同時に、決済の利便性を向上とコンテンツの内容の確認を容易にしたコンテンツ販売システムを提供する。
【解決手段】コンテンツ配信者から購入可能なコンテンツのインデックスを購入申込可能に携帯電話に表示するステップと、前記インデックスに基づいて前記携帯電話を通じて購入申込のあったコンテンツの料金を当該携帯電話の通話料に課金するステップと、前記課金とともに、購入申込者に対してコンテンツ購入IDを前記携帯電話に送信するステップと、前記コンテンツ購入IDが電気通信回線に接続可能な端末から前記コンテンツ配信者に送信されることにより、当該コンテンツ配信者から前記端末に対して所定のコンテンツが配信されるステップとを含む。
【選択図】 図7
【解決手段】コンテンツ配信者から購入可能なコンテンツのインデックスを購入申込可能に携帯電話に表示するステップと、前記インデックスに基づいて前記携帯電話を通じて購入申込のあったコンテンツの料金を当該携帯電話の通話料に課金するステップと、前記課金とともに、購入申込者に対してコンテンツ購入IDを前記携帯電話に送信するステップと、前記コンテンツ購入IDが電気通信回線に接続可能な端末から前記コンテンツ配信者に送信されることにより、当該コンテンツ配信者から前記端末に対して所定のコンテンツが配信されるステップとを含む。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンテンツ販売システムに関し、特にコンテンツの販売料金を携帯電話通話料に課金するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
電気通信回線(インターネット)上を流通する商品、例えば映像、写真、音楽、ゲーム、ソフトウェア等のコンテンツの販売において、その対価の回収には、大別して以下の方法があり、それぞれには長所と短所が存在する。
【0003】
・クレジットカード決済
クレジットカード決済では、クレジットカード事業者からコンテンツ対価を回収するため、与信上未回収に至る危険性が極めて少ない。しかしながら、クレジットカードの番号をインターネット上で送信するため、カード番号漏洩等の安全上の問題点が指摘される。
【0004】
・銀行,郵便局等の各種金融機関への振り込み
各種金融機関への振り込みも与信上未回収に至る危険性が極めて少ない。しかしながら、振り込み手続きに手間と時間を要する。また、1回手続きを行う毎に振り込み手数料が必要となるため、少額決済の利用者に対し、振り込み手数料に過度の負担をかける。
【0005】
・プリペイドカード決済,ICカード決済
プリペイドカード決済は、購入したプリペイドカードの設定金額内のコンテンツ購入に限られ、常に決済を確保しようとするとコンテンツ購入者はプリペイドカードを購入し続けなければならない。また、プリペイドカード販売店の確保もコンテンツサービス提供者に負担を強いる。ICカード決済は、当該ICカード決済専用の読み取り端末をコンテンツ利用者に販売もしくは貸し出ししなければならず利用者負担が大きい。
【0006】
上記の決済方法を補完するものとして、広汎に普及した携帯電話を用い、当該携帯電話通話料にコンテンツの対価を課金(合算)し回収する方法(例えば、特許文献1参照。)が存在する。この方法は、コンテンツ提供者の有料サイトもしくは販売設備に対し、利用可能にする認証情報(ID、パスワード等)を持つユーザー(携帯電話利用者)が携帯電話から認証情報を送信することによってコンテンツの購入を可能とするとともに、携帯電話課金サーバーから携帯電話会社にコンテンツ購入金額を通話料に加算するように指示するものであり、課金処理が簡単になるとともに少額商品の販売が可能となるという効果があった。
【0007】
しかしながら、この方法では、ユーザー(携帯電話利用者)に販売するコンテンツの内容の開示が十分になされているのか定かではない。また、コンテンツが物品である場合、コンテンツ提供者は保有する個々の販売設備に認証情報を確認するための認証端末用設備の設備投資が必要となる。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−27151号公報 (第2−3頁、第1図、第2図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、このような点に鑑み、コンテンツ利用者に対して少額決済時の手数料負担を軽減し、安全性を確保すると同時に、決済の利便性の向上とコンテンツの内容の確認を容易にしたシステムを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1の発明は、コンテンツ配信者から購入可能なコンテンツのインデックスを購入申込可能に携帯電話に表示するステップと、前記インデックスに基づいて前記携帯電話を通じて購入申込のあったコンテンツの料金を当該携帯電話の通話料に課金するステップと、前記課金とともに、購入申込者に対してコンテンツ購入IDを前記携帯電話に送信するステップと、前記コンテンツ購入IDが電気通信回線に接続可能な端末から前記コンテンツ配信者に送信されることにより、当該コンテンツ配信者から前記端末に対して所定のコンテンツが配信されるステップとを含むことを特徴とするコンテンツ販売システムに係る。
【0011】
また、請求項2の発明は、前記当該コンテンツ配信者から前記端末に対して所定のコンテンツが配信されるステップにおいて、当該コンテンツの配信が完了するまでコンテンツ購入IDは有効であることを特等とする請求項1に記載のコンテンツ販売システムに係る。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下添付の図面に従って、この発明の実施例について説明する。
図1は本発明の一実施例のコンテンツ販売システムを示す構成図、図2はインデックス交付時の構成図、図3はコンテンツ購入ID交付時の構成図、図4はコンテンツ購入IDの認証時の構成図、図5はコンテンツダウンロード時の構成図、図6は対価の請求時の構成図、図7は図3のコンテンツ購入ID発行及び送信時のフローチャート、図8は図5のコンテンツ認証及びダウンロード時のフローチャート、図9は携帯電話の表示画面図、図10は携帯電話の表示画面図である。
【0013】
図1ないし図6に示すとおり、請求項1に規定するコンテンツ販売システムは、コンテンツ配信者10から携帯電話利用者1に対し、コンテンツ配信者10に蓄積された各種有料コンテンツ(アニメーションA、アニメーションB、アニメーションC…)40等を販売し、その料金を携帯電話2の通話料に課金して前記携帯電話利用者1に請求するシステムに係る。特にコンテンツ配信者10にあっては、コンテンツ配信事業者30の販売したコンテンツの対価を携帯電話事業者20が代行して回収するものである。実施例において、図1に示すとおり、コンテンツ配信事業者30が開設した携帯電話用サイトは、携帯電話事業者20を経由することにより携帯電話利用者1に開放され、当該利用者1はブラウザ機能を備えた携帯電話2を用い、前出の携帯電話用サイトより、後述するコンテンツのインデックスを請求することができる。
【0014】
前記コンテンツ配信者10は、携帯電話事業者20とコンテンツ配信事業者30より構成され、両者にはデータの送受信、蓄積、変更、認証を行うためのサーバー(データベース(DB))21,31が設けられる。携帯電話事業者20とコンテンツ配信事業者30間のサーバー21,31は、インターネット、専用回線等により接続され、後述のコンテンツインデックス、コンテンツ購入ID等のデータがやり取りされる。コンテンツ配信事業者30のサーバー31内では、インターネット(電気通信回線)上からアクセス可能(接続可能)なホームページ(HP)が開設される。また、このHPからは、携帯電話用サイトやHP内の有料サイトへのアクセスが可能となっている。
【0015】
実施例においてコンテンツとは、電気通信回線(インターネット)上を送信可能に調整された映像(アニメーション、映画、ドラマ、各種実況中継、映像作品、コンピューターグラフィックス等)、写真、絵画、音楽、ゲーム、ソフトウェア、デジタル化された書籍等の著作物を示す。コンテンツ配信者とは、前出の各種コンテンツを蓄積、配信する事業者を示す。前記コンテンツのインデックスとは、前出の各種コンテンツの内、アニメーション、映画等の映像にあってはその作品名に加えて当該映像作品中の所定時間の映像、当該映像作品の宣伝用の映像も含まれる。また、音楽にあってはその作品名、当該音楽中の所定時間の音声等である。また、前記インデックスには、各種コンテンツの制作者、監督名、原作者名、歌手名等も含まれるものである。なお、この実施例において、インデックスとは、後述する作品名インデックスと映像インデックスの総称であり、コンテンツのタイトル(作品名)やデモンストレーション画面(映像)等コンテンツの内容に関する情報を意味し、特にコンテンツとしてアニメーション作品(アニメーションA,アニメーションB,アニメーションC等)の配信を取り上げて説明するが、必ずしもこれに限られるものではない。
【0016】
図2に示す構成図は、コンテンツ配信者10から購入可能なコンテンツ(アニメーションA、アニメーションB等)のインデックスを購入申込可能に携帯電話2に表示するステップについて当事者間のデータの送受信を表すものである。
【0017】
最初に携帯電話利用者1は、ブラウザ機能(閲覧機能)を備えた携帯電話2を用い、コンテンツ配信事業者30の開設するホームページ(HP)の携帯電話用サイトにアクセスをおこなう。この場合、携帯電話2はサーバー21を経由してサーバー31に接続され、当該携帯電話用サイトが閲覧可能となる。前記携帯電話用サイトは、例えば図9に示す画像例D1(トップページ画面)として携帯電話2に表示される。ここで携帯電話利用者1が‘入口’を押すと、画面は画像例D2に示すサイトの説明画面に切り替わる。画像例D2では、このサイトの説明や利用規約を読むことができ、利用規約を承認することでこのサイトを利用することが可能となる。
【0018】
続いて携帯電話利用者1は、画像例D3に示す作品検索画面において一覧表示される各コンテンツ(実施例でアニメーションA〜E)の作品名である作品名インデックス41から、購入を希望するコンテンツの選択を行う。例えば、アニメーション作品であるアニメーションAを選択すると、サーバー31よりサーバー21を介して携帯電話2にアニメーションAの映像インデックス42が配信(ダウンロード)され、図10に示す画像例D4に示す作品試聴画面に映像インデックス42が表示される。実施例において、前記映像インデックス42はアニメーションAより15秒間抜き出した映像と音声である。
【0019】
画像例D3,D4間では購入を検討するコンテンツが選択される毎に、当該コンテンツの映像インデックス42が配信(ダウンロード)され、内容を確認できる構成である。画像例D4でコンテンツの内容を確認した後、‘選択する’を押すと、そのコンテンツは購入希望コンテンツとして記録される。購入を希望しない場合は、‘戻る’を押して画像例D3に戻ることができる。また、画像例D3において購入希望のコンテンツ選択の際には、映像インデックス(デモ映像)を試聴するか否かのメッセージが表示されるで、試聴せず(映像インデックス42を省略する)に購入希望コンテンツを決定することもできる。
【0020】
購入希望のコンテンツ選択が終了すると、続いて画像例D5に示す作品決定画面に、前記画像例D3において購入を希望すると選択されたコンテンツ(画像例D4で内容を確認したコンテンツを含む)の作品名インデックス41が表示される。実施例ではアニメーションAのみが選択されているため、コンテンツの作品名インデックス41である‘アニメーションA’だけが表示されているが、複数のコンテンツを選択した場合は、各コンテンツの作品名インデックス41が一覧表示される。ここで‘決定する’を押すことにより、コンテンツの購入申込が行われる。なお、コンテンツの購入をやめる場合は、キャンセルしてトップページに戻ることができる。
【0021】
前記画像例D5において購入申込が行われると、次にコンテンツ購入IDが発行される。図3はコンテンツ購入IDが発行されるステップを模式的に表した構成図であり、図7はそのフローチャートである。このステップは、前記作品名インデックス41に基づいて携帯電話2を通じて購入申込のあったコンテンツの料金を当該携帯電話の通話料に課金する構成となっている。実施例は、アニメーションAのみが申込まれた場合の料金を課金する状況を表すものである。
【0022】
携帯電話利用者1によってアニメーションAの購入申込が行われると、サーバー21において、アニメーションAの料金が当該利用者1の通話料に課金される。前記課金後、アニメーションAについて購入申込の情報(データ)がサーバー21からサーバー31に送信され、サーバー31においてアニメーションAに対応するコンテンツ購入ID(アニメーションA購入ID)が自動的に発行される。この時、発行されたコンテンツ購入IDは、サーバー31内に発行済のコンテンツ購入IDとして蓄積され、新たにコンテンツ購入IDが発行される際に、重複したコンテンツ購入IDが発行されないように参照されるようになっている。こうして発行されたコンテンツ購入ID(アニメーションA購入ID)は、サーバー21を経由して携帯電話利用者1の携帯電話2に交付される。
【0023】
このコンテンツ購入IDは、携帯電話利用者1が購入申込をしたコンテンツをコンテンツ配信事業者の開設するHPからダウンロードする際に提示する認証情報に相当する。該コンテンツ購入IDの作成にあたっては、RSA暗号,楕円曲線暗号,エルガマル暗号等公知の暗号作成方法が用いられ、アルファベット、数字、記号等より作成される。実施例では、画像例D6に示すようにコンテンツ購入ID(商品ID)として‘abcd−1234’が使用されているが、使用される文字の種類や桁数等はこれに限定されるものではない。なお、複数のコンテンツが携帯電話利用者1により購入された場合は、各コンテンツに対応するコンテンツ購入IDを発行する場合と、一度に複数購入されたコンテンツ全体に対応するコンテンツ購入IDを発行する場合があり、いずれを用いてもよい。
【0024】
次にコンテンツ購入ID発行の流れについて図7のフローチャートを用いて説明する。図7はコンテンツ配信者10側におけるサーバー21,31間の送受信、サーバー31と携帯電話2間の送受信を表すものである。
【0025】
コンテンツ配信事業者30内のサーバー31に開設された携帯電話用サイト及び各種コンテンツのインデックスは、携帯電話事業者20のサーバー21を通じて携帯電話2から閲覧可能に公開される(S11)。携帯電話利用者1(携帯電話2)により、各種コンテンツの中から購入申込を希望するコンテンツが選択される(S12)と、サーバー21において当該購入申込のあるコンテンツに応じた料金が現在接続中の携帯電話利用者1の通話料に課金される(S13)。コンテンツに対する課金が行われた後、どのコンテンツに購入申込されたかについてのデータがサーバー21からサーバー31に送信され、サーバ31において携帯電話利用者1が購入申込をしたコンテンツに対応するコンテンツ購入IDが自動発行される(S14)。
【0026】
発行されたコンテンツ購入IDは、サーバー21を経由して携帯電話2に送信されるが、コンテンツ購入IDの送信の際、電波状態の不具合発生等が想定され、コンテンツ購入IDが送信できない場合がある。そこでコンテンツ購入IDが発行される際は、携帯電話利用者1(携帯電話2)に、適正に送信されたか確認が行われる(S15)。適正に送信された場合には、携帯電話利用者1の携帯電話2の画面に画像例D6に示す購入結果表示画面が表示され、そこにコンテンツ購入IDが通知される(S16)。この画像例D6では、コンテンツ購入IDが通知される他、コンテンツ購入IDの使用に関する注意事項、利用金額、コンテンツ購入IDの読み方等が、同時に通知されるようになっている。なお、適正に送信されなかった場合は、サーバー21からサーバー31へコンテンツ購入IDの再発行を促す旨が送信され(S17)、サーバー31から再びコンテンツ購入IDが発行される。
【0027】
コンテンツ購入IDが発行されると、図4,図5及び図8に示すように、携帯電話利用者1は、コンテンツ配信事業者の開設するHPから、購入したコンテンツ(アニメーションA)のダウンロードを実行することが可能となる。実施例のコンテンツ配信者内において、携帯電話事業者では携帯電話番号より、携帯電話利用者が認識され、コンテンツに応じた課金のみ行われる。一方、コンテンツ配信事業者には、携帯電話事業者からコンテンツ購入IDの交付申請のみ送信される構成としている。このような構成とすることにより、携帯電話利用者によるコンテンツ購入に関する情報は、コンテンツ配信事業者のサーバーに蓄積されることはなくなり、不正アクセス等によりコンテンツ配信事業者のサーバーからの携帯電話利用者のコンテンツ購入情報等の漏洩に対応することができる。
【0028】
図4は、コンテンツ購入ID(アニメーションA購入ID)を用いてコンテンツ配信事業者のHP内の有料コンテンツにアクセスするステップである。このステップにおいて、携帯電話利用者1は、インターネットにアクセス可能な端末(実施例ではパーソナルコンピュータ(PC))3を使用して、コンテンツ配信事業者30がサーバー31内で開設するHPにアクセスし、携帯電話2に通知されたコンテンツ購入ID(アニメーションA購入ID)を参照して所定のコンテンツ購入ID入力欄に正しく入力し、送信する。前記携帯電話利用者1(PC3)からコンテンツ購入ID(アニメーションA購入ID)を受信したサーバー31では、そのコンテンツ購入IDが適正なものであるかの認証が行われる。
【0029】
図5及び図8は、サーバー31が受信したコンテンツ購入IDの認証を行うステップの構成図とフローチャートである。携帯電話利用者1(PC3)によって入力されたコンテンツ購入ID(アニメーションA購入ID)を受信すると(S21)、そのコンテンツ購入IDが適正なものであるか否か、認証が行われる(S22)。適正であると判断された場合、受信したコンテンツ購入ID(アニメションA購入ID)に対応したコンテンツ(アニメーションA)のデータがサーバー31から呼び出され、インターネット等の通信回線を介して携帯電話利用者1(PC3)に送信され、ダウンロードが実行される(S23)。また、コンテンツ購入IDが適正でないと判断された場合は、携帯電話利用者1のPC3の画面に、入力されたIDに誤りがある旨を通知するエラーメッセージとともに再度コンテンツ購入IDの入力を求めるメッセージが表示され(S26)、コンテンツ購入IDの入力画面に戻る。なお、コンテンツ購入IDの認証ステップS22では、同一のコンテンツ購入IDがアクセス中でないかについてのチェックが行われる。
【0030】
また、前記ダウンロード実行(S23)に際し、停電やサーバーダウン等の回線不良による不具合発生等が想定され、ダウンロードされているコンテンツ(コンテンツA)が正常に配信(ダウンロード)できない場合がある。そこでコンテンツのダウンロードが実行される際は、携帯電話利用者1(PC3)に、コンテンツが正常に配信されたか確認が行われる(S24)。正常に配信された場合には、携帯電話利用者1のPC3の画面にダウンロード完了のメッセージが表示される(S25)。また、不具合発生等により、ダウンロードが正常に完了しなかった場合、ダウンロードが正常に行われなかった旨を通知するエラーメッセージとともに再度コンテンツ購入IDの入力を求めるメッセージが表示され(S26)、コンテンツ購入IDの入力画面に戻る。この処理より、一度発行されたコンテンツ購入IDは、購入したコンテンツのダウンロードが完了するまで有効である。
【0031】
携帯電話利用者1によって購入されたコンテンツのダウンロードが完了すると、サーバー31では今回のダウンロードに使用されたコンテンツ購入IDが使用済のコンテンツ購入IDとして蓄積(もしくは当該コンテンツ購入IDに応答する認証データが消滅)されるようになっている。そのため、コンテンツのダウンロード完了後に、再度同じコンテンツ購入IDでダウンロードを試みようとしても、コンテンツ購入IDの認証の際に適正でないコンテンツ購入IDが入力されたと判断されるので、同一のコンテンツ購入IDで重複してダウンロードが実行できないようになっている。
【0032】
図6は、コンテンツ購入に関する対価の請求時の流れを表すものである。携帯電話事業者20は、サーバー21に記憶されている購入されたコンテンツの課金データに基づき、携帯電話利用者1に対して、携帯電話の通話料(p円)とコンテンツ(実施例ではアニメーションA)の購入料(q円)とを合計した金額(p+q円)が記載された請求書4を送付する。請求書4を受け取った携帯電話利用者1は、携帯電話事業者20に通話料として指定された金額(p+q円)を支払う。コンテンツ配信者10内において、携帯電話事業者20のサーバー21に蓄積された課金データに基づきコンテンツの対価がコンテンツ配信事業者30に支払われる。
【0033】
【発明の効果】
以上図示し説明したように、この発明のコンテンツ販売システムによれば、コンテンツ配信者から購入可能なコンテンツのインデックスを購入申込可能に携帯電話に表示するステップと、前記インデックスに基づいて前記携帯電話を通じて購入申込のあったコンテンツの料金を当該携帯電話の通話料に課金するステップと、前記課金とともに、購入申込者に対してコンテンツ購入IDを前記携帯電話に送信するステップと、前記コンテンツ購入IDが電気通信回線に接続可能な端末から前記コンテンツ配信者に送信されることにより、当該コンテンツ配信者から前記端末に対して所定のコンテンツが配信されるステップとから構成されたことにより、少額コンテンツ購入の際の手数料負担が軽減し、利用者の匿名性や安全性が確保されると同時に、決済方法が簡略化されて利便性が向上する。
【0034】
特に、携帯電話から購入申込をする際に予めコンテンツの内容を確認することが可能なので、購入を希望するコンテンツの内容を吟味することができ、不要なコンテンツの購入を減らすことができる。
【0035】
また、コンテンツ購入IDは、各コンテンツに対応する個別の認証情報であるため、コンテンツ購入IDを入力するだけで簡単に購入したコンテンツのダウンロードを実行することができる。
【0036】
加えて、コンテンツを電気通信回線(インターネット)上で送信可能に調整された著作物とすることにより、コンテンツ提供者は個々に販売設備を保有する負担がなくなり、販売設備に認証情報を確認するための設備投資が不要となる。
【0037】
さらに、コンテンツ購入IDは、携帯電話事業者に課金された後に発行され、対応するコンテンツのダウンロードが完了するまで有効であるため、回線不良などの問題が生じても正常にダウンロードが完了するまで何度でも購入したコンテンツのダウンロードが行えるとともに、同じコンテンツ購入IDを用いて重複してダウンロードを行うというような不正も防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のコンテンツ販売システムを示す構成図である。
【図2】インデックス交付時の構成図である。
【図3】コンテンツ購入ID交付時の構成図である。
【図4】コンテンツ購入IDの認証時の構成図である。
【図5】コンテンツダウンロード時の構成図である。
【図6】対価の請求時の構成図である。
【図7】図3のコンテンツ購入ID発行及び送信時のフローチャートである。
【図8】図5のコンテンツ認証及びダウンロード時のフローチャートである。
【図9】携帯電話の第一表示画面図である。
【図10】携帯電話の第二表示画面図である。
【符号の説明】
1 携帯電話利用者
2 携帯電話
3 パーソナルコンピュータ(PC)
10 コンテンツ配信者
20 携帯電話事業者
21 サーバー
30 コンテンツ配信事業者
31 サーバー
40 インデックス
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンテンツ販売システムに関し、特にコンテンツの販売料金を携帯電話通話料に課金するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
電気通信回線(インターネット)上を流通する商品、例えば映像、写真、音楽、ゲーム、ソフトウェア等のコンテンツの販売において、その対価の回収には、大別して以下の方法があり、それぞれには長所と短所が存在する。
【0003】
・クレジットカード決済
クレジットカード決済では、クレジットカード事業者からコンテンツ対価を回収するため、与信上未回収に至る危険性が極めて少ない。しかしながら、クレジットカードの番号をインターネット上で送信するため、カード番号漏洩等の安全上の問題点が指摘される。
【0004】
・銀行,郵便局等の各種金融機関への振り込み
各種金融機関への振り込みも与信上未回収に至る危険性が極めて少ない。しかしながら、振り込み手続きに手間と時間を要する。また、1回手続きを行う毎に振り込み手数料が必要となるため、少額決済の利用者に対し、振り込み手数料に過度の負担をかける。
【0005】
・プリペイドカード決済,ICカード決済
プリペイドカード決済は、購入したプリペイドカードの設定金額内のコンテンツ購入に限られ、常に決済を確保しようとするとコンテンツ購入者はプリペイドカードを購入し続けなければならない。また、プリペイドカード販売店の確保もコンテンツサービス提供者に負担を強いる。ICカード決済は、当該ICカード決済専用の読み取り端末をコンテンツ利用者に販売もしくは貸し出ししなければならず利用者負担が大きい。
【0006】
上記の決済方法を補完するものとして、広汎に普及した携帯電話を用い、当該携帯電話通話料にコンテンツの対価を課金(合算)し回収する方法(例えば、特許文献1参照。)が存在する。この方法は、コンテンツ提供者の有料サイトもしくは販売設備に対し、利用可能にする認証情報(ID、パスワード等)を持つユーザー(携帯電話利用者)が携帯電話から認証情報を送信することによってコンテンツの購入を可能とするとともに、携帯電話課金サーバーから携帯電話会社にコンテンツ購入金額を通話料に加算するように指示するものであり、課金処理が簡単になるとともに少額商品の販売が可能となるという効果があった。
【0007】
しかしながら、この方法では、ユーザー(携帯電話利用者)に販売するコンテンツの内容の開示が十分になされているのか定かではない。また、コンテンツが物品である場合、コンテンツ提供者は保有する個々の販売設備に認証情報を確認するための認証端末用設備の設備投資が必要となる。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−27151号公報 (第2−3頁、第1図、第2図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、このような点に鑑み、コンテンツ利用者に対して少額決済時の手数料負担を軽減し、安全性を確保すると同時に、決済の利便性の向上とコンテンツの内容の確認を容易にしたシステムを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1の発明は、コンテンツ配信者から購入可能なコンテンツのインデックスを購入申込可能に携帯電話に表示するステップと、前記インデックスに基づいて前記携帯電話を通じて購入申込のあったコンテンツの料金を当該携帯電話の通話料に課金するステップと、前記課金とともに、購入申込者に対してコンテンツ購入IDを前記携帯電話に送信するステップと、前記コンテンツ購入IDが電気通信回線に接続可能な端末から前記コンテンツ配信者に送信されることにより、当該コンテンツ配信者から前記端末に対して所定のコンテンツが配信されるステップとを含むことを特徴とするコンテンツ販売システムに係る。
【0011】
また、請求項2の発明は、前記当該コンテンツ配信者から前記端末に対して所定のコンテンツが配信されるステップにおいて、当該コンテンツの配信が完了するまでコンテンツ購入IDは有効であることを特等とする請求項1に記載のコンテンツ販売システムに係る。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下添付の図面に従って、この発明の実施例について説明する。
図1は本発明の一実施例のコンテンツ販売システムを示す構成図、図2はインデックス交付時の構成図、図3はコンテンツ購入ID交付時の構成図、図4はコンテンツ購入IDの認証時の構成図、図5はコンテンツダウンロード時の構成図、図6は対価の請求時の構成図、図7は図3のコンテンツ購入ID発行及び送信時のフローチャート、図8は図5のコンテンツ認証及びダウンロード時のフローチャート、図9は携帯電話の表示画面図、図10は携帯電話の表示画面図である。
【0013】
図1ないし図6に示すとおり、請求項1に規定するコンテンツ販売システムは、コンテンツ配信者10から携帯電話利用者1に対し、コンテンツ配信者10に蓄積された各種有料コンテンツ(アニメーションA、アニメーションB、アニメーションC…)40等を販売し、その料金を携帯電話2の通話料に課金して前記携帯電話利用者1に請求するシステムに係る。特にコンテンツ配信者10にあっては、コンテンツ配信事業者30の販売したコンテンツの対価を携帯電話事業者20が代行して回収するものである。実施例において、図1に示すとおり、コンテンツ配信事業者30が開設した携帯電話用サイトは、携帯電話事業者20を経由することにより携帯電話利用者1に開放され、当該利用者1はブラウザ機能を備えた携帯電話2を用い、前出の携帯電話用サイトより、後述するコンテンツのインデックスを請求することができる。
【0014】
前記コンテンツ配信者10は、携帯電話事業者20とコンテンツ配信事業者30より構成され、両者にはデータの送受信、蓄積、変更、認証を行うためのサーバー(データベース(DB))21,31が設けられる。携帯電話事業者20とコンテンツ配信事業者30間のサーバー21,31は、インターネット、専用回線等により接続され、後述のコンテンツインデックス、コンテンツ購入ID等のデータがやり取りされる。コンテンツ配信事業者30のサーバー31内では、インターネット(電気通信回線)上からアクセス可能(接続可能)なホームページ(HP)が開設される。また、このHPからは、携帯電話用サイトやHP内の有料サイトへのアクセスが可能となっている。
【0015】
実施例においてコンテンツとは、電気通信回線(インターネット)上を送信可能に調整された映像(アニメーション、映画、ドラマ、各種実況中継、映像作品、コンピューターグラフィックス等)、写真、絵画、音楽、ゲーム、ソフトウェア、デジタル化された書籍等の著作物を示す。コンテンツ配信者とは、前出の各種コンテンツを蓄積、配信する事業者を示す。前記コンテンツのインデックスとは、前出の各種コンテンツの内、アニメーション、映画等の映像にあってはその作品名に加えて当該映像作品中の所定時間の映像、当該映像作品の宣伝用の映像も含まれる。また、音楽にあってはその作品名、当該音楽中の所定時間の音声等である。また、前記インデックスには、各種コンテンツの制作者、監督名、原作者名、歌手名等も含まれるものである。なお、この実施例において、インデックスとは、後述する作品名インデックスと映像インデックスの総称であり、コンテンツのタイトル(作品名)やデモンストレーション画面(映像)等コンテンツの内容に関する情報を意味し、特にコンテンツとしてアニメーション作品(アニメーションA,アニメーションB,アニメーションC等)の配信を取り上げて説明するが、必ずしもこれに限られるものではない。
【0016】
図2に示す構成図は、コンテンツ配信者10から購入可能なコンテンツ(アニメーションA、アニメーションB等)のインデックスを購入申込可能に携帯電話2に表示するステップについて当事者間のデータの送受信を表すものである。
【0017】
最初に携帯電話利用者1は、ブラウザ機能(閲覧機能)を備えた携帯電話2を用い、コンテンツ配信事業者30の開設するホームページ(HP)の携帯電話用サイトにアクセスをおこなう。この場合、携帯電話2はサーバー21を経由してサーバー31に接続され、当該携帯電話用サイトが閲覧可能となる。前記携帯電話用サイトは、例えば図9に示す画像例D1(トップページ画面)として携帯電話2に表示される。ここで携帯電話利用者1が‘入口’を押すと、画面は画像例D2に示すサイトの説明画面に切り替わる。画像例D2では、このサイトの説明や利用規約を読むことができ、利用規約を承認することでこのサイトを利用することが可能となる。
【0018】
続いて携帯電話利用者1は、画像例D3に示す作品検索画面において一覧表示される各コンテンツ(実施例でアニメーションA〜E)の作品名である作品名インデックス41から、購入を希望するコンテンツの選択を行う。例えば、アニメーション作品であるアニメーションAを選択すると、サーバー31よりサーバー21を介して携帯電話2にアニメーションAの映像インデックス42が配信(ダウンロード)され、図10に示す画像例D4に示す作品試聴画面に映像インデックス42が表示される。実施例において、前記映像インデックス42はアニメーションAより15秒間抜き出した映像と音声である。
【0019】
画像例D3,D4間では購入を検討するコンテンツが選択される毎に、当該コンテンツの映像インデックス42が配信(ダウンロード)され、内容を確認できる構成である。画像例D4でコンテンツの内容を確認した後、‘選択する’を押すと、そのコンテンツは購入希望コンテンツとして記録される。購入を希望しない場合は、‘戻る’を押して画像例D3に戻ることができる。また、画像例D3において購入希望のコンテンツ選択の際には、映像インデックス(デモ映像)を試聴するか否かのメッセージが表示されるで、試聴せず(映像インデックス42を省略する)に購入希望コンテンツを決定することもできる。
【0020】
購入希望のコンテンツ選択が終了すると、続いて画像例D5に示す作品決定画面に、前記画像例D3において購入を希望すると選択されたコンテンツ(画像例D4で内容を確認したコンテンツを含む)の作品名インデックス41が表示される。実施例ではアニメーションAのみが選択されているため、コンテンツの作品名インデックス41である‘アニメーションA’だけが表示されているが、複数のコンテンツを選択した場合は、各コンテンツの作品名インデックス41が一覧表示される。ここで‘決定する’を押すことにより、コンテンツの購入申込が行われる。なお、コンテンツの購入をやめる場合は、キャンセルしてトップページに戻ることができる。
【0021】
前記画像例D5において購入申込が行われると、次にコンテンツ購入IDが発行される。図3はコンテンツ購入IDが発行されるステップを模式的に表した構成図であり、図7はそのフローチャートである。このステップは、前記作品名インデックス41に基づいて携帯電話2を通じて購入申込のあったコンテンツの料金を当該携帯電話の通話料に課金する構成となっている。実施例は、アニメーションAのみが申込まれた場合の料金を課金する状況を表すものである。
【0022】
携帯電話利用者1によってアニメーションAの購入申込が行われると、サーバー21において、アニメーションAの料金が当該利用者1の通話料に課金される。前記課金後、アニメーションAについて購入申込の情報(データ)がサーバー21からサーバー31に送信され、サーバー31においてアニメーションAに対応するコンテンツ購入ID(アニメーションA購入ID)が自動的に発行される。この時、発行されたコンテンツ購入IDは、サーバー31内に発行済のコンテンツ購入IDとして蓄積され、新たにコンテンツ購入IDが発行される際に、重複したコンテンツ購入IDが発行されないように参照されるようになっている。こうして発行されたコンテンツ購入ID(アニメーションA購入ID)は、サーバー21を経由して携帯電話利用者1の携帯電話2に交付される。
【0023】
このコンテンツ購入IDは、携帯電話利用者1が購入申込をしたコンテンツをコンテンツ配信事業者の開設するHPからダウンロードする際に提示する認証情報に相当する。該コンテンツ購入IDの作成にあたっては、RSA暗号,楕円曲線暗号,エルガマル暗号等公知の暗号作成方法が用いられ、アルファベット、数字、記号等より作成される。実施例では、画像例D6に示すようにコンテンツ購入ID(商品ID)として‘abcd−1234’が使用されているが、使用される文字の種類や桁数等はこれに限定されるものではない。なお、複数のコンテンツが携帯電話利用者1により購入された場合は、各コンテンツに対応するコンテンツ購入IDを発行する場合と、一度に複数購入されたコンテンツ全体に対応するコンテンツ購入IDを発行する場合があり、いずれを用いてもよい。
【0024】
次にコンテンツ購入ID発行の流れについて図7のフローチャートを用いて説明する。図7はコンテンツ配信者10側におけるサーバー21,31間の送受信、サーバー31と携帯電話2間の送受信を表すものである。
【0025】
コンテンツ配信事業者30内のサーバー31に開設された携帯電話用サイト及び各種コンテンツのインデックスは、携帯電話事業者20のサーバー21を通じて携帯電話2から閲覧可能に公開される(S11)。携帯電話利用者1(携帯電話2)により、各種コンテンツの中から購入申込を希望するコンテンツが選択される(S12)と、サーバー21において当該購入申込のあるコンテンツに応じた料金が現在接続中の携帯電話利用者1の通話料に課金される(S13)。コンテンツに対する課金が行われた後、どのコンテンツに購入申込されたかについてのデータがサーバー21からサーバー31に送信され、サーバ31において携帯電話利用者1が購入申込をしたコンテンツに対応するコンテンツ購入IDが自動発行される(S14)。
【0026】
発行されたコンテンツ購入IDは、サーバー21を経由して携帯電話2に送信されるが、コンテンツ購入IDの送信の際、電波状態の不具合発生等が想定され、コンテンツ購入IDが送信できない場合がある。そこでコンテンツ購入IDが発行される際は、携帯電話利用者1(携帯電話2)に、適正に送信されたか確認が行われる(S15)。適正に送信された場合には、携帯電話利用者1の携帯電話2の画面に画像例D6に示す購入結果表示画面が表示され、そこにコンテンツ購入IDが通知される(S16)。この画像例D6では、コンテンツ購入IDが通知される他、コンテンツ購入IDの使用に関する注意事項、利用金額、コンテンツ購入IDの読み方等が、同時に通知されるようになっている。なお、適正に送信されなかった場合は、サーバー21からサーバー31へコンテンツ購入IDの再発行を促す旨が送信され(S17)、サーバー31から再びコンテンツ購入IDが発行される。
【0027】
コンテンツ購入IDが発行されると、図4,図5及び図8に示すように、携帯電話利用者1は、コンテンツ配信事業者の開設するHPから、購入したコンテンツ(アニメーションA)のダウンロードを実行することが可能となる。実施例のコンテンツ配信者内において、携帯電話事業者では携帯電話番号より、携帯電話利用者が認識され、コンテンツに応じた課金のみ行われる。一方、コンテンツ配信事業者には、携帯電話事業者からコンテンツ購入IDの交付申請のみ送信される構成としている。このような構成とすることにより、携帯電話利用者によるコンテンツ購入に関する情報は、コンテンツ配信事業者のサーバーに蓄積されることはなくなり、不正アクセス等によりコンテンツ配信事業者のサーバーからの携帯電話利用者のコンテンツ購入情報等の漏洩に対応することができる。
【0028】
図4は、コンテンツ購入ID(アニメーションA購入ID)を用いてコンテンツ配信事業者のHP内の有料コンテンツにアクセスするステップである。このステップにおいて、携帯電話利用者1は、インターネットにアクセス可能な端末(実施例ではパーソナルコンピュータ(PC))3を使用して、コンテンツ配信事業者30がサーバー31内で開設するHPにアクセスし、携帯電話2に通知されたコンテンツ購入ID(アニメーションA購入ID)を参照して所定のコンテンツ購入ID入力欄に正しく入力し、送信する。前記携帯電話利用者1(PC3)からコンテンツ購入ID(アニメーションA購入ID)を受信したサーバー31では、そのコンテンツ購入IDが適正なものであるかの認証が行われる。
【0029】
図5及び図8は、サーバー31が受信したコンテンツ購入IDの認証を行うステップの構成図とフローチャートである。携帯電話利用者1(PC3)によって入力されたコンテンツ購入ID(アニメーションA購入ID)を受信すると(S21)、そのコンテンツ購入IDが適正なものであるか否か、認証が行われる(S22)。適正であると判断された場合、受信したコンテンツ購入ID(アニメションA購入ID)に対応したコンテンツ(アニメーションA)のデータがサーバー31から呼び出され、インターネット等の通信回線を介して携帯電話利用者1(PC3)に送信され、ダウンロードが実行される(S23)。また、コンテンツ購入IDが適正でないと判断された場合は、携帯電話利用者1のPC3の画面に、入力されたIDに誤りがある旨を通知するエラーメッセージとともに再度コンテンツ購入IDの入力を求めるメッセージが表示され(S26)、コンテンツ購入IDの入力画面に戻る。なお、コンテンツ購入IDの認証ステップS22では、同一のコンテンツ購入IDがアクセス中でないかについてのチェックが行われる。
【0030】
また、前記ダウンロード実行(S23)に際し、停電やサーバーダウン等の回線不良による不具合発生等が想定され、ダウンロードされているコンテンツ(コンテンツA)が正常に配信(ダウンロード)できない場合がある。そこでコンテンツのダウンロードが実行される際は、携帯電話利用者1(PC3)に、コンテンツが正常に配信されたか確認が行われる(S24)。正常に配信された場合には、携帯電話利用者1のPC3の画面にダウンロード完了のメッセージが表示される(S25)。また、不具合発生等により、ダウンロードが正常に完了しなかった場合、ダウンロードが正常に行われなかった旨を通知するエラーメッセージとともに再度コンテンツ購入IDの入力を求めるメッセージが表示され(S26)、コンテンツ購入IDの入力画面に戻る。この処理より、一度発行されたコンテンツ購入IDは、購入したコンテンツのダウンロードが完了するまで有効である。
【0031】
携帯電話利用者1によって購入されたコンテンツのダウンロードが完了すると、サーバー31では今回のダウンロードに使用されたコンテンツ購入IDが使用済のコンテンツ購入IDとして蓄積(もしくは当該コンテンツ購入IDに応答する認証データが消滅)されるようになっている。そのため、コンテンツのダウンロード完了後に、再度同じコンテンツ購入IDでダウンロードを試みようとしても、コンテンツ購入IDの認証の際に適正でないコンテンツ購入IDが入力されたと判断されるので、同一のコンテンツ購入IDで重複してダウンロードが実行できないようになっている。
【0032】
図6は、コンテンツ購入に関する対価の請求時の流れを表すものである。携帯電話事業者20は、サーバー21に記憶されている購入されたコンテンツの課金データに基づき、携帯電話利用者1に対して、携帯電話の通話料(p円)とコンテンツ(実施例ではアニメーションA)の購入料(q円)とを合計した金額(p+q円)が記載された請求書4を送付する。請求書4を受け取った携帯電話利用者1は、携帯電話事業者20に通話料として指定された金額(p+q円)を支払う。コンテンツ配信者10内において、携帯電話事業者20のサーバー21に蓄積された課金データに基づきコンテンツの対価がコンテンツ配信事業者30に支払われる。
【0033】
【発明の効果】
以上図示し説明したように、この発明のコンテンツ販売システムによれば、コンテンツ配信者から購入可能なコンテンツのインデックスを購入申込可能に携帯電話に表示するステップと、前記インデックスに基づいて前記携帯電話を通じて購入申込のあったコンテンツの料金を当該携帯電話の通話料に課金するステップと、前記課金とともに、購入申込者に対してコンテンツ購入IDを前記携帯電話に送信するステップと、前記コンテンツ購入IDが電気通信回線に接続可能な端末から前記コンテンツ配信者に送信されることにより、当該コンテンツ配信者から前記端末に対して所定のコンテンツが配信されるステップとから構成されたことにより、少額コンテンツ購入の際の手数料負担が軽減し、利用者の匿名性や安全性が確保されると同時に、決済方法が簡略化されて利便性が向上する。
【0034】
特に、携帯電話から購入申込をする際に予めコンテンツの内容を確認することが可能なので、購入を希望するコンテンツの内容を吟味することができ、不要なコンテンツの購入を減らすことができる。
【0035】
また、コンテンツ購入IDは、各コンテンツに対応する個別の認証情報であるため、コンテンツ購入IDを入力するだけで簡単に購入したコンテンツのダウンロードを実行することができる。
【0036】
加えて、コンテンツを電気通信回線(インターネット)上で送信可能に調整された著作物とすることにより、コンテンツ提供者は個々に販売設備を保有する負担がなくなり、販売設備に認証情報を確認するための設備投資が不要となる。
【0037】
さらに、コンテンツ購入IDは、携帯電話事業者に課金された後に発行され、対応するコンテンツのダウンロードが完了するまで有効であるため、回線不良などの問題が生じても正常にダウンロードが完了するまで何度でも購入したコンテンツのダウンロードが行えるとともに、同じコンテンツ購入IDを用いて重複してダウンロードを行うというような不正も防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のコンテンツ販売システムを示す構成図である。
【図2】インデックス交付時の構成図である。
【図3】コンテンツ購入ID交付時の構成図である。
【図4】コンテンツ購入IDの認証時の構成図である。
【図5】コンテンツダウンロード時の構成図である。
【図6】対価の請求時の構成図である。
【図7】図3のコンテンツ購入ID発行及び送信時のフローチャートである。
【図8】図5のコンテンツ認証及びダウンロード時のフローチャートである。
【図9】携帯電話の第一表示画面図である。
【図10】携帯電話の第二表示画面図である。
【符号の説明】
1 携帯電話利用者
2 携帯電話
3 パーソナルコンピュータ(PC)
10 コンテンツ配信者
20 携帯電話事業者
21 サーバー
30 コンテンツ配信事業者
31 サーバー
40 インデックス
Claims (2)
- コンテンツ配信者から購入可能なコンテンツのインデックスを購入申込可能に携帯電話に表示するステップと、
前記インデックスに基づいて前記携帯電話を通じて購入申込のあったコンテンツの料金を当該携帯電話の通話料に課金するステップと、
前記課金とともに、購入申込者に対してコンテンツ購入IDを前記携帯電話に送信するステップと、
前記コンテンツ購入IDが電気通信回線に接続可能な端末から前記コンテンツ配信者に送信されることにより、当該コンテンツ配信者から前記端末に対して所定のコンテンツが配信されるステップ
とを含むことを特徴とするコンテンツ販売システム。 - 前記当該コンテンツ配信者から前記端末に対して所定のコンテンツが配信されるステップにおいて、当該コンテンツの配信が完了するまでコンテンツ購入IDは有効であることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ販売システム。
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