JP2004184801A - 減音機能付き三味線 - Google Patents

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英雄 小松
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Abstract

【課題】安価に提供でき、又バチ操作や音程に支障や悪影響を及ぼすことなく、音を小さく、低減できるようにする。
【解決手段】胴1の両面を板2で塞ぐ。この板2の外側に弾性質の面状材4を重合する。この面状材4を介して表皮5と裏皮9を張る。この場合、駒7を配置する表皮5の下側に、鉄板10を張るのでも良い。又表皮5の下側の弾性質の面状材4を、糸6に沿って駒7と京口8までの間に帯状に張る中央片4aと、この中央片4a以外の表皮5の下側部分の面状材4bとで形成し、中央片4aを面状材4bより軟質状に形成するのでも良い。更に本発明は、板2と弾性質の面状材4との間にフェルト12の層を形成し、又弾性質の面状材4の全面に布13を張り、この布13を介して表皮5と裏皮9を張るのでも良い。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、三味線に関し、更に詳しくは音を小さく、低減できるよう形成した減音機能付き三味線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、三味線の音を小さくする技術としては、例えば三味線用の減音具がある。この減音具は、糸を表皮に向けて押し下げる押圧手段を備えて構成されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11ー224083号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで三味線は、楽器の中でも比較的音が大きい部類に入るため、練習時(稽古時)の音が近所迷惑になることがある。従って従来、三味線を練習するときは、時間や場所を選ぶ必要があり、練習に大きな制約があった。それ故従来、練習用として、音を小さく、低減できる三味線の出現が望まれていた。
而してこの場合、構造が複雑になると値段が高くなるから、簡単な構造で安価に提供でき、又バチ操作に支障を与えることなく、しかも音程に悪影響を与えることがないよう、形成されているのが望ましい。
【0005】
本発明は、このような従来の実情に鑑み、提案されたものである。
従って本発明の技術的課題は、安価に提供でき、バチ操作や音程に支障や悪影響を及ぼすことなく、音を小さく、低減できるよう形成した減音機能付き三味線を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために、次のような技術的手段を採る。
【0007】
即ち本発明は、図1等に示されるように、胴1の両面が板2で塞がれ、この板2の外側に弾性質の面状材4が重合され、この面状材4を介して表皮5と裏皮9が張られていることを特徴とする(請求項1)。
【0008】
ここで、弾性質の面状材4としては、例えばシート状に形成されている天然ゴム、合成ゴム、軟質性の樹脂材等がある。
【0009】
又本発明の場合は、駒7が配置される表皮5の下側に鉄板10が張られているのが好ましい(請求項2)。
【0010】
なぜならこれによると、鉄板10によって駒7を介して表皮5に伝わる糸6の振動を低減でき、一層、音を小さく、低くできるからである。ここで、駒7が配置される表皮5の下側とは、駒7の真下だけではなく、周辺位置を含むものである。
【0011】
又本発明は、表皮5の下側の弾性質の面状材4が、糸6に沿って駒7と京口8までの間に帯状に張られている中央片4aと、この中央片4a以外の表皮5の下側部分の面状材4bとで形成され、中央片4aが、それ以外の表皮5の下側部分の面状材4bより軟質状に形成されているのが好ましい(請求項3)。
【0012】
なぜならこれによると、糸6の直下に設けられる軟質状の中央片4aで、空気を介して伝わる糸6の振動を低減でき、中央片4a以外の表皮5の下側部分の面状材4bでバチを違和感無く衝止できるからである。
【0013】
又本発明は、板2と弾性質の面状材4との間にフェルト12の層が形成され、又弾性質の面状材4の全面に布13が張られ、この布13を介して表皮5と裏皮9が張られているのが好ましい(請求項4)。
【0014】
なぜならこれによると、フェルト12と布13によって一層、音を小さく低くできるからである。なお布13としては、例えば天竺木綿等の木綿織物や、絹織物、フランネルや羅紗等の毛織物がある。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に従って説明する。
【0016】
本発明品は、図1等に示されるように、胴1の両面が板2で塞がれている。板2は、胴枠3の上下端より一段低い位置に、周囲が胴枠3の内面に接して両面の全面に張られている。
【0017】
4は、板2の外側に重合されている弾性質の面状材である。表皮5の下側の弾性質の面状材4は、糸6に沿って駒7と京口8までの間に帯状に張られている中央片4aと、この中央片4a以外の表皮5の下側部分の面状材4bとで形成され、中央片4aは、それ以外の表皮5の下側部分の面状材4bより軟質状に形成されている。又中央片4aは、この実施形態では柔軟質の衝撃吸収材(商品名、ソルボセイン)で形成され、それ以外の表皮5の下側部分の面状材4bと、裏皮9の内側に重合されている面状材4は天然ゴムで形成されている。中央片4aと、表皮5の下側部分の面状材4bの厚さは、この実施形態では夫々3mmであり、裏皮9の内側の面状材4の厚さは、5mmに選定されている。表皮5と裏皮9は、例えば犬の皮が使用されている。
【0018】
又この実施形態の本発明品は、駒7が配置される表皮5の下側に、鉄板10が張られている。この鉄板10は、厚さが4mmに選定され、駒7の真下だけではなくその周辺を含めて平面視で長方形状に張られている。11は、厚さ調節用の布片である。
【0019】
又本発明は、板2と弾性質の面状材4との間にフェルト12の層が形成されている。このフェルト12は、厚さが2mmに選定されている。又この実施形態の本発明は、弾性質の面状材4の全面に布13が張られ、この布13を覆うように表皮5と裏皮9が張られている。布13は、この実施形態では天竺木綿が使用されている。なお、14は棹であり、15は根緒である。
【0020】
次に本発明品の作用を説明する。
【0021】
本発明品は、糸6の振動や、糸6にバチが当たって生じるバチ音が空気の振動として表皮5に伝わると、弾性質の面状材4で吸収される。特にこの実施形態の場合は、糸6の直下に設けられている軟質状の中央片4aや、フェルト12によって音が吸収され、その結果音が小さくなる。又稽古時に、バチが糸6から滑って表皮5に当たっても、中央片4a以外の表皮5の下側部分に張られている硬めの面状材4bがバチを違和感無く衝止する。又駒7を介して表皮5に伝わる糸6の振動は、鉄板10で低減され、音が小さく、低くなる。
【0022】
以上の処において、本発明は、図6、図7に示されるように、板2に弾性質の面状材4が直接重合され、又面状材4に直接皮が張られて、フェルト12や布13が省略されているのでも良い。又本発明は、例えば発泡スチロール板等の多孔質性の衝撃吸収材が面状材4に重合されて形成されるのでも良い。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、胴の両面を板で塞ぎ、この板の外側に弾性質の面状材を重合し、この面状材を介して表皮と裏皮を張っているものである。
【0024】
従って本発明品の場合は、構成が簡単であるから安価に提供でき、板や弾性質の面状材によって、バチ操作や音程に支障や悪影響を及ぼすことなく、音を小さく、低減できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明三味線の好適な一実施形態を示す一部を切欠した要部斜視図である。
【図2】同上三味線の一部を切欠した要部平面図である。
【図3】図2のIII―III線における要部拡大縦断面図である。
【図4】図2のIV―IV線における要部拡大縦断面図である。
【図5】図2のV―V線における要部拡大縦断面図である。
【図6】同上三味線の他の実施形態を示す一部を切欠した要部斜視図である。
【図7】図6の実施形態の要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 胴
2 板
3 胴枠
4 弾性質の面状材
4a 中央片
4b 中央片以外の表皮の下側部分の面状材
5 表皮
6 糸
7 駒
8 京口
9 裏皮
10 鉄板
11 布片
12 フェルト
13 布
14 棹
15 根緒

Claims (4)

  1. 胴の両面が板で塞がれ、この板の外側に弾性質の面状材が重合され、この面状材を介して表皮と裏皮が張られていることを特徴とする減音機能付き三味線。
  2. 請求項1記載の減音機能付き三味線であって、駒が配置される表皮の下側に鉄板が張られていることを特徴とする減音機能付き三味線。
  3. 請求項1又は2記載の減音機能付き三味線であって、表皮の下側の弾性質の面状材が、糸に沿って駒と京口までの間に帯状に張られている中央片と、この中央片以外の表皮の下側部分の面状材とで形成され、中央片が、それ以外の表皮の下側部分の面状材より軟質状に形成されていることを特徴とする減音機能付き三味線。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の減音機能付き三味線であって、板と弾性質の面状材との間にフェルトの層が形成され、又弾性質の面状材の全面に布が張られ、この布を介して表皮と裏皮が張られていることを特徴とする減音機能付き三味線。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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