JP2004184628A - ズームレンズカメラ - Google Patents

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Abstract

【目的】特に超広角側までズームできるズームレンズカメラにおいて、電源をオンして撮影可能になったときに、ファインダを覗いた使用者に異和感を生じさせないズームレンズカメラを提供する。
【構成】光軸方向に移動する可動レンズ群L1、L2を備えたズームレンズLと、該可動レンズ群L1、L2を移動させるズームモータ18と、該ズームモータ18を駆動して、非撮影時には前記可動レンズ群L1、L2を前記ズームレンズの全長が最も短くなる収納位置に引き込み、カメラの電源がオンしたときには前記ズームレンズLを前記収納位置から電源オン停止位置まで繰り出すCPU10とを備え、前記電源オン停止位置を、前記ズームレンズLの可変の焦点距離範囲内において、最短焦点距離寄りの焦点距離になる位置とした。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の技術分野】
本発明は、ズームレンズカメラに関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
従来のいわゆる35mm銀塩フィルムカメラ、例えばレンズシャッタカメラ、コンパクトカメラなどにおいてパワーズームレンズを備えたズームレンズカメラでは、ズーミングのため光軸に沿って移動する可動レンズ群に連動してファインダ視野の視野倍率も変動するものが知られている。このズームレンズカメラは、電源をオフすると、ズームレンズの鏡筒が最も短くなる収納位置まで繰り込まれ、電源をオンすると撮影可能な最短焦点距離状態まで繰り出されている。ズームファインダも、この最短焦点距離対応の視野倍率に設定されている。撮影者は、この広角状態のズームファインダで被写体を確認し、被写体の状況に応じて長焦点距離側にズームさせて構図を決め、撮影している。従来のズームレンズカメラの最短焦点距離は、35〜38mm程度であった。そのため従来のズームレンズカメラを使用している者は、この広角焦点距離に対応するズームファインダの視野に慣れている。
この焦点距離35〜38mm前後の画角では、室内撮影、集合撮影、建物撮影においては狭過ぎる、もっと短焦点距離、広角レンズが欲しい、という要望があった。しかし、最短焦点距離が28mmよりも短いと、ズームファインダを覗いた使用者は、あまりの視野倍率の低さ、違いに異和感を感じることがある。
【0003】
【発明の目的】
本発明は、かかる要望に基づいてなされたもので、特に超広角側までズームできるズームレンズカメラにおいて、電源をオンして撮影可能になったときに、ファインダを覗いた使用者に異和感を生じさせないズームレンズカメラを提供することを目的とする。
【0004】
【発明の概要】
本発明は、レンズ駆動手段によりズーミングされ、該レンズ駆動手段の駆動によって全長が変わるズームレンズと、該レンズ駆動手段を駆動して、電源がオフされたときには前記ズームレンズをその全長が最も短くなる収納位置に引き込み、電源がオンされたときには前記ズームレンズを前記収納位置から撮影可能初期位置まで繰り出すズーム制御手段とを備え、前記撮影可能初期位置は、前記ズームレンズの可変の最短焦点距離と最長焦点距離との間の焦点距離となる位置であることに特徴を有している。
この構成によれば、電源をオンしたときに、ズームレンズが可変の最短焦点距離と最長焦点距離の間の焦点距離となる位置にズーミングされる。したがって使用者は、異和感の無い、使い勝ってのよい焦点距離から被写体の観察、撮影を開始することが可能になる。
撮影可能初期位置は、前記最短焦点距離と最長焦点距離の中間焦点距離よりも最短焦点距離側の焦点距離となる位置が望ましい。
【0005】
前記ズームレンズカメラは、前記駆動手段により光軸方向に移動して焦点距離を変える可動レンズ群と、該可動レンズ群の現在位置に対応したズームコードを出力する検出手段を備え、前記ズーム制御手段は、前記検出手段が前記撮影可能初期位置に対応するズームコードを検出した位置に前記可動レンズ群を停止させる。
本発明は、ズーミングに連動して視野倍率が変動するズームファインダ装置を備えたズームレンズカメラに適している。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。本ズームレンズカメラは、カメラボディ1とズームレンズLからなり、予め設定された複数のレンズ位置でズーミング停止するステップズーム方式のカメラである。なお、このズームレンズカメラはズームレンズLのズーミングに連動して視野倍率が変わるズームファインダ装置を備えているが、本発明は、ズームレンズの構成およびズームファインダの構成は本発明の特徴ではないので、簡略化して図示する。
【0007】
ズームレンズLは、図1に示すように、被写体側(図1において左側)から可動第1レンズ群L1と可動第2レンズ群L2を備えた2群タイプのズームレンズである。可動第1レンズ群L1は、カムリング51の回転に連動して回転しないで直進移動するヘリコイド環53の先端部(図1において左側)に支持されていて、ヘリコイド環53と一体に光軸方向に直進移動する。カムリング51は、ズームモータ18によって回転駆動され、回転しながらさらに光軸方向にも移動するようにカメラボディ1の固定鏡筒55に支持されている。一方、可動第2レンズ群L2は、カムリング51内の直進案内環(不図示)を介して、カムリング51の内周面に形成されたカム溝(不図示)に嵌合しており、カムリング51が回転すると、上記カム溝と直進案内環とに案内されて光軸方向に直進移動する。なお図1では、焦点調節レンズ機構を省略しているが、例えばヘリコイド環53の後端部に配設されたAFシャッタブロック(不図示)に備えられる。
【0008】
本実施形態のズームレンズLは、テレ方向にズーミングされると、可動第1レンズ群L1がフィルム面から離反する方向に移動し、ワイド方向にズーミングされると、可動第1レンズ群L1がフィルム面に接近する方向に移動する。すなわち本実施形態において、テレ方向とはレンズ鏡筒がカメラボディ1から繰り出されて全長が長くなる方向をいい、ワイド方向とはレンズ鏡筒がカメラボディ1内に引き込まれて全長が短くなる方向をいう。また、ズームモータ18の回転方向は、ズームレンズLをテレ側へ繰り出す方向を正転、ズームレンズLをワイド側へ引き戻す方向を逆転ということにする。
【0009】
また、このズームレンズカメラは、ズームレンズLのズーミングに連動して視野が変倍するズームファインダ装置60を備えている。このズームファインダ装置60は、固定ファインダレンズFL1と可動ファインダレンズFL2を有している。可動ファインダレンズFL2は、51の回動に連動するカム機構61によってズーミングに連動して光軸に沿って移動し、ファインダ視野倍率をズームレンズの焦点距離(画角)に応じて変える構成である。
【0010】
図2は本ズームレンズカメラの制御系の主要構成を示すブロック図である。カメラボディ1は、カメラ動作を総括的に制御するCPU10を備えている。CPU10は、制御用プログラム等を格納したROM10a、制御用または演算用のパラメータ等を一時的にメモリするRAM10b、A/D変換器10cを内蔵している。
【0011】
CPU10は、スイッチ類として、電源のオン/オフ状態を切り替える電源スイッチSWM、カメラボディ1の裏蓋(不図示)の開閉状態を検出する裏蓋スイッチSWU、テレスイッチSWT、ワイドスイッチSWW、測光スイッチSWS、およびレリーズスイッチSWRを備えている。
【0012】
テレスイッチSWT及びワイドスイッチSWWは、ズームレンズLをテレ方向またはワイド方向へズーミングさせるズームレバー(不図示)に連動し、ズームレバーがテレ側へ操作されたときにテレスイッチSWTがオンし、ワイド側へ操作されたときにワイドスイッチSWWがオンする。測光スイッチSWS及びレリーズスイッチSWRは、シャッタボタン(不図示)に連動する2段階スイッチであって、半押しされたときに測光スイッチSWSがオンし、全押しされたときにレリーズスイッチSWRがオンする。
【0013】
またCPU10には、駆動電源となる電池13、フィルム給送モータ16を介してフィルムを巻き上げ/巻き戻すフィルム給送回路17、ズームモータ18を介してズームレンズLをズーミングさせるズームレンズ駆動回路19、フォーカスモータ20を介して焦点調節レンズ群(不図示)を移動させるフォーカス駆動回路21、シャッタ駆動及び絞り開閉を制御する露出制御回路23、撮影に関する情報を表示するLCDパネル25、被写体光を受光して該受光量に応じた測光信号を出力する測光回路27、被写体の焦点状態を検出する測距回路29、外部メモリ手段としてのEEPROM31、フィルム給送信号を入力するフィルム給送信号入力回路33、ズームレンズLの現在位置に対応したズームコードを検出するズームエンコーダ回路35、及びフィルムのDXコードからISO感度情報等を読み取るDXコード入力回路37がそれぞれ接続されている。
【0014】
EEPROM31には、電源スイッチがオンされたときにズームレンズLの可動第1レンズ群L1、可動第2レンズ群L2を移動させ、停止させる電源オン停止位置(撮影可能初期位置)を設定する指定データが格納されている。この指定データはカメラ機種に応じて予めEEPROM31に書き込まれる。CPU10は、ズームレンズL(第1可動レンズ群L1)を収納状態から電源オン停止位置まで繰り出すテレ方向でズーミングさせているときに、ズームレンズLが指定データによって指定された電源オン停止位置に達すると、ズームモータ18を停止させる。本実施形態では、上記指定データを書き換えることによって、ズームレンズLの電源オン停止位置を変更することができる。
【0015】
次に、図3及び図4を参照し、ズームエンコーダ回路35及びズームエンコーダ回路35によって検出されるズームコードについて、より詳細に説明する。
【0016】
ズームエンコーダ回路35は、ズームレンズLの固定レンズ鏡筒55に固定されたコード板35aと、ヘリコイド環53に固定されて可動第1レンズ群L1及びヘリコイド環53とともに移動するブラシ35bから構成される(図1参照)。コード板35aは、可動第1レンズ群L1の絶対位置に対応するコードパターンが絶縁材上に導電材で形成されたものであって(図3(A))、例えばプリント基板として形成される。各コードパターンの一端部には、端子ZC0、ZC1、ZC2、ZC3、ZC4がそれぞれ設けられている。これら5つの端子ZC0、ZC1、ZC2、ZC3、ZC4は、図4に示すように、抵抗値が異なる4個の抵抗R1、R2、R3、R4の直列接続回路に接続されている。端子ZC1、ZC2、ZC3はそれぞれ抵抗R1、R2、R3、R4の各抵抗間に接続されており、端子ZC0はグランドに接続され、端子ZC4は正電圧端子Vccに接続されている。また抵抗R3と抵抗R4の間には、CPU10への出力端子ZCDが設けられている。なお、出力端子ZCDは端子ZC3と同電位になる。
【0017】
ブラシ35bは、可動第1レンズ群L1の移動に連動してコード板35a上を摺動する。そして可動第1レンズ群L1が所定のレンズ位置に達する毎に、導通部(コードパターン)に接触し、端子ZC0〜ZC4のいずれか2端子を短絡する(図3(B))。すると、短絡された端子に応じた電圧が出力端子ZCDに発生する(図3(C))。出力端子ZCDに発生した電圧は、A/D変換器10cを介してCPU10に取り込まれる。CPU10は、入力したA/D変換値をズームコードに変換し、このズームコードに基づいてズームレンズLの現在位置を判定する。この実施例では、焦点距離によってF値が変動するので、判定したズームレンズLの現在位置に対応する露出補正量を検出して露出補正を行なう。
【0018】
本実施形態では、上記ズームコードとしてLOCK、WIDE、CD_A、CD_B、CD_C、TELE、OFFの7コードがある。図3(D)には各ズームコードに対応するレンズ位置、ズームステップ、露出補正量、焦点距離をそれぞれ示してある。また表1には、各ズームコードを検出したときに短絡される端子の組合せ、及び出力端子ZCDに発生する電圧(%)を示した。
【0019】
【表1】
Figure 2004184628
【0020】
上記LOCK、TELE、WIDEの3コードは、絶対コードであり、それぞれ収納位置、テレ端、ワイド端を示している。これに対し、CD_A、CD_B、CD_Cの3コードはズームレンズLのズーム範囲内で繰り返し出力される相対コードである。本実施形態において、収納位置はズームレンズLのワイド方向における機械的な限界位置でもあり、テレ端はズームレンズLのテレ方向における機械的な限界位置でもある。またワイド端はズームレンズLを上記収納位置からテレ方向へ所定量繰り出した位置である。なお、ズームレンズLが次のレンズ位置へ移動している間(各ズームコード間)は、いずれの端子ZC0〜ZC4も短絡されていないOFFコードとなる。
本実施形態では、上記の各ズームコードを入力している位置でズームレンズLを停止させることができる。CPU10は、ワイド端からテレ端までの間に設けたズームレンズLの各停止位置を、図3(D)に示すようにズームステップ0〜9によって識別する。
【0021】
このズームレンズLのズーム範囲は、24mm〜105mmである。図3において、例えば、ズームステップ=0(ワイド端)におけるズームレンズLの焦点距離を24mmとし、ズームステップ=1〜9におけるズームレンズLの焦点距離をそれぞれ32、38、42、48、52、70、80、90、105mmとする。そして、ズームステップ2、焦点距離38mmを、電源オン停止位置としてあり、指定データとしてEEPROM31に書き込まれている。
【0022】
このように本実施形態によれば、電源オン停止位置としてEEPROM31に書き込む指定データを変更するだけで、電源オン停止位置が異なるズームレンズカメラを提供できる。なお、上記指定データの書き込みは工場出荷前の製造工程内で行なうことを想定しているが、使用者が変更する構成にすることも可能である。
【0023】
上記構成に基づき、カメラボディ1の動作について、図5〜図11を参照して説明する。図5は、カメラボディ1に電池13が装填されたときにCPU10によって実行されるメイン処理に関するフローチャートである。なお、本明細書において、ステップは「S」と省略する。
この処理に入ると先ず、初期化処理を実行する(S1)。この初期化処理では、RAM10bや各ポートが初期化されるほか、ズームレンズLの電源オン停止位置を指定する指定データがEEPROM31からRAM10bにロードされる。
【0024】
初期化処理を実行したら、電源オン状態がセットされているか否かをチェックする(S3)。電源オン状態がセットされていないときは(S3;N)、電源スイッチSWMのオン割り込みを許可して低消費電力モードに移行する(S5)。この電源オフ状態では、電源スイッチSWM以外のスイッチ操作がなされても無効となる。そして電源スイッチSWMがオンしたら、レンズ繰出処理を実行し、S3へ戻る(S7)。レンズ繰出処理では、ズームレンズLが電源オン停止位置まで繰り出されるとともに、電源オン状態がセットされる。
【0025】
電源オン状態がセットされているときは(S3;Y)、全てのスイッチ操作が有効となり、操作されたスイッチに応じた処理を実行する。すなわち、電源スイッチSWMがオフしたときは(S9;Y)、ズームレンズLを収納位置まで引き戻すレンズ収納処理を実行し、S3へ戻る(S11)。裏蓋スイッチSWUが変化したときは(S13;Y)、裏蓋開閉処理を実行し、S3へ戻る(S15)。裏蓋開閉処理では、裏蓋が閉じられた場合には装填されたフィルムの1コマ目をセットするフィルムローディング動作を行い、裏蓋が開けられた場合にはフィルム枚数カウンタをクリアする等の初期化を行なう。
【0026】
テレスイッチSWTがオンしたときは(S17;Y)、ズームレンズLをテレ方向へズーミングさせるテレズーム処理を実行し、S3へ戻る(S19)。ワイドスイッチSWWがオンしたときは(S21;Y)、ズームレンズLをワイド方向へズーミングさせるワイドズーム処理を実行し、S3へ戻る(S23)。
【0027】
測光スイッチSWSがオフからオンに変化したときは(S25;Y)、撮影処理を実行する(S27)。撮影処理では、測光回路27から入力した測光信号やISO感度情報等に基づいてAE演算を実行して適正露出値(適正シャッタ速度及び絞り値)を算出し、ズームエンコーダ回路35から入力したズームコードに基づいて露出補正を行なうとともに、測距回路29から入力した被写体距離情報に基づいて焦点調節レンズ群を移動させる。そしてレリーズスイッチSWRがオンしたときに、露出補正後の適正シャッタ速度及び絞り値で露出させ、撮影処理を抜ける。なおレリーズスイッチSWRがオンすることなく測光スイッチSWSがオフした場合は、露出せずに撮影処理から抜ける。
【0028】
撮影処理を抜けたら、フィルム巻上げが必要か否かをチェックする(S29)。本実施形態では、カメラボディ1にフィルムが装填された状態で撮影が正常に終了した場合はフィルム巻上げが必要となっている。フィルム巻上げが必要でない場合、すなわちカメラボディ1にフィルムが装填されていない状態で露出された場合や露出が行なわれなかった場合は、S3へ戻る(S29;N)。フィルム巻上げが必要であれば(S29;Y)、フィルム巻上げ処理を実行し(S31)、フィルムを一コマ分巻き上げたらS3へ戻る(S33;N)。フィルムを一コマ分巻き上げられなかった場合、すなわちフィルムが終端に達している場合は(S33;Y)、フィルム巻戻し処理を実行してフィルムをパトローネ内に巻戻し、S3へ戻る(S35)。
【0029】
上述の電源スイッチSWM、裏蓋スイッチSWU、テレスイッチSWT、ワイドスイッチSWW、測光スイッチSWSのいずれも操作されていない場合は、S3へ戻る(S25;N、S3)。
【0030】
次に、図6を参照して、S7で実行されるレンズ操出処理について説明する。この処理に入ると先ず、ズームレンズ駆動回路19を介してズームモータ18を正転させる(S51)。ズームモータ18が正転すると、ズームレンズLがテレ方向(繰り出し方向)へズーミングし、これに伴ってブラシ35bがコード板35a上を摺動し、ブラシ35bが接触したコードパターンに対応する電圧がズームエンコーダ回路35からCPU10へ出力される。
【0031】
続いて、レンズ位置判定処理を行なう(S53)。レンズ位置判定処理では、ズームエンコーダ回路35の出力電圧に基づいて可動第1レンズ群L1の現在位置を判定する。レンズ位置判定処理を実行したら、判定した可動第1レンズ群L1の現在位置が電源オン停止位置か否かをチェックする(S55)。可動第1レンズ群L1の現在位置が電源オン停止位置でなければ、可動第1レンズ群L1が電源オン停止位置に達するまで、S53及びS55の処理を繰り返す(S55;N)。そして可動第1レンズ群L1が電源オン停止位置に達したら(S55;Y)、ズームレンズ駆動回路19を介してズームモータ18を停止し(S57)、電源オン状態をセットし(S59)、メイン処理にリターンする。
【0032】
次に、図7を参照し、S11で実行されるレンズ収納処理について説明する。この処理に入ると先ず、ズームレンズ駆動回路19を介してズームモータ18を逆転させる(S71)。ズームモータ18が逆転すると、ズームレンズLがワイド方向へズーミングし、これに伴ってブラシ35bがコード板35a上を摺動し、ブラシ35bが接触したコードパターンに対応する電圧がズームエンコーダ回路35からCPU10へ出力される。
【0033】
続いて、ズームエンコーダ回路35の出力電圧に基づいて可動第1レンズ群L1の現在位置を判定し(S73)、可動第1レンズ群L1の現在位置が収納位置か否かをチェックする(S75)。該現在位置が収納位置でなければ、可動第1レンズ群L1が収納位置に引き込まれるまで、S73及びS75の処理を繰り返す(S75;N)。そして可動第1レンズ群L1が収納位置まで引き込まれたら(S75;Y)、ズームレンズ駆動回路19を介してズームモータ18を停止し(S77)、電源オフ状態をセットしてメイン処理へリターンする(S79)。
【0034】
次に、図8を参照し、S19で実行されるテレズーム処理について説明する。この処理に入ると先ず、ズームレンズ駆動回路19を介してズームモータ18を正転し(S81)、ズームエンコーダ回路35の出力電圧に基づいてレンズ位置判定処理を実行し(S83)、ズームレンズLの現在位置がテレ端か否かをチェックする(S85)。ズームレンズLの現在位置がテレ端でなければ(S85;N)、ズームレンズLが次のステップ位置(ズームステップ)に達しているか否かをチェックし(S87)、次のステップ位置に達していなければS83へ戻る。(S87;N)。なお、S87でズームレンズLが次のステップ位置に達するまで待機するのは、テレスイッチSWTがオフしたときにオフ直後のステップ位置、すなわちズームコード入力状態でズームレンズLを停止させるためである。
【0035】
そして次のステップ位置に達したら(S87;Y)、テレスイッチSWTがオンしているか否かをチェックする(S89)。テレスイッチSWTがオンしていれば、S83へ戻り、S83〜S89の処理が繰り返される(S89;Y)。
【0036】
そしてテレスイッチSWTがオンしていなかったとき(S89;N)、ズームレンズLがテレ端位置に達したときは(S85;Y)、ズームレンズ駆動回路19を介してズームモータ18を停止し(S91)、メイン処理へリターンする。
【0037】
次に、図9を参照し、S23で実行されるワイドズーム処理について説明する。この処理に入ると先ず、ズームレンズ駆動回路19を介してズームモータ18を逆転し(S111)、ズームエンコーダ回路35の出力電圧に基づいてレンズ位置判定処理を実行し(S113)、ズームレンズLの現在位置がワイド端か否かをチェックする(S115)。ズームレンズLの現在位置がワイド端でなければ(S115;N)、ズームレンズLが次のステップ位置(ズームステップ)に達しているか否かをチェックし(S117)、次のステップ位置に達していなければS113へ戻る。(S117;N)。そして次のステップ位置に達したら(S117;Y)、ワイドスイッチSWWがオンしているか否かをチェックする(S119)。ワイドスイッチSWWがオンしていればS113へ戻る(S119;Y)。そして、ズームレンズLがワイド端に達したとき(S115;Y)、ワイドスイッチSWWがオンしていなかったときは(S119;N)、バックラッシュ処理を実行してズームモータ18を停止させ、メイン処理へリターンする(S121)。
【0038】
次に、図10を参照し、S121で実行されるバックラッシュ処理について説明する。この処理に入ると先ず、ズームエンコーダ回路35の出力電圧に基づいて現在のズームコードを求め、メモリA(RAM10b)に記憶する(S131)。現在のズームコードを記憶したら、レンズ位置判定処理を実行し(S133)、OFFコードを入力したか否かをチェックする(S135)。OFFコードを入力しなかったときは、S133へ戻り、OFFコードを入力するまで待機する(S135;N)。そしてOFFコードを入力したら(S135;Y)、所定のバックラッシュ時間だけ待機して(S137)、ズームモータ18を正転させる(S139)。ズームモータ18を正転させたら、ズームレンズLの現在位置をチェックしながらメモリAに記憶したズームコードを入力するまで待機し(S141、S143;N)、該メモリAに記憶したズームコードを入力したときにズームモータ18を停止させ、リターンする(S143;Y、S145)。
【0039】
次に、図11を参照し、S53、S73、S83、S113、S133、S141で実行されるレンズ位置判定処理について説明する。この処理に入ると先ず、ズームエンコーダ回路35から出力された電圧を入力してA/D変換し(S151)、A/D変換値をズームコードに変換し(S153)、求めたズームコードに応じて以下のように処理を進める。
【0040】
ズームコードがOFFコードであったときは、そのまま呼び出し処理へリターンする(S155;Y)。ズームコードがLOCKコードであったときは、レンズ位置に収納位置をセットしてRAM10bに書き込み、呼び出し処理へリターンする(S155;N、S157;Y、S159)。ズームコードがWIDEコードであったときは、レンズ位置にワイド端をセットしてRAM10bに書き込み、呼び出し処理へリターンする(S157;N、S161;Y、S163)。ズームコードがTELEコードであったときは、レンズ位置にテレ端をセットしてRAM10bに書き込み、呼び出し処理へリターンする(S161;N、S165;Y、S167)。
【0041】
ズームコードが上記OFF、LOCK、WIDE、TELEのいずれでもなかったとき、すなわちCD_A、CD_B、CD_Cのいずれかであるときは、現在RAM10bにメモリされているレンズ位置及びズームモータ18の回転方向に基づいて、次に入力する次コードを算出する(S165;N、S169)。そして、算出した次コードとズームコードが一致するか否かをチェックし(S171)、次コードとズームコードが一致しなかったときは、そのまま呼び出し処理へリターンする(S171;N)。この場合には、例えばズームレンズLが何らかの外力で押されて次のレンズ位置までズーミングしていなかったと考えられるためである。次コードとズームコードが一致したとき、すなわちズームレンズLが次のレンズ位置までズーミングしているときは、ズームモータ18の回転方向をチェックする(S171;Y、S173)。ズームモータ18が正転しているとき、すなわちズームレンズLをテレ方向へズーミングしているときは、レンズ位置を+1ステップだけシフトしてRAM10bにメモリし、呼び出し処理へリターンする(S173;Y、S175)。一方、ズームモータ18が逆転しているとき、すなわちズームレンズLをワイド方向へズーミングしているときは、レンズ位置を−1ステップだけシフトしてRAM10bにメモリし、呼び出し処理へリターンする(S173;N、S177)。
【0042】
以上の通り本実施形態では、ズーム範囲24mm〜105mmのズームレンズカメラにおいて、電源をオンしたときは、収納状態のズームレンズが焦点距離38mmにズームして停止するので、多くの使用者が見慣れたファインダ視野、視野倍率で被写体を観察し、構図決めなどができる。
【0043】
以上説明した実施形態では、ズームレンズLの可動第1レンズ群L1の位置をズームコードにより検出してズームレンズLを電源オン停止位置で停止させているが、検出する対象は第2レンズ群L1でもよく、検出手段はスイッチでもよく、要するに電源オン停止位置、停止させる現焦点距離を検出できればよい。
また、本発明は、いわゆる銀塩フィルムカメラ、ディジタルカメラのいずれにも適用可能であり、パワーズームレンズの着脱が可能な一眼レフカメラに適用することも可能である。
【0044】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り本発明によれば、電源をオンすると、ズームレンズが可変の最短焦点距離と最長焦点距離との間で最短焦点距離よりの焦点距離となる位置にズーミングされるので、使用者は異和感の無い、使い勝ってのよい焦点距離から被写体の観察、撮影を開始することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したズームレンズカメラのズームレンズの概要を示す図である。
【図2】同ズームレンズカメラの制御系を示すブロック図である。
【図3】同ズームレンズのレンズ位置に応じて出力されるズームコードを説明する図である。
【図4】同ズームレンズカメラが備えたズームエンコーダ回路(ブラシ)を説明する図である。
【図5】同ズームレンズカメラのメイン処理に関するフローチャートである。
【図6】同ズームレンズカメラのレンズ操出処理に関するフローチャートである。
【図7】同ズームレンズカメラのレンズ収納処理に関するフローチャートである。
【図8】同ズームレンズカメラのテレズーム処理に関するフローチャートである。
【図9】同ズームレンズカメラのワイドズーム処理に関するフローチャートである。
【図10】同ズームレンズカメラのバックラッシュ処理に関するフローチャートである。
【図11】同ズームレンズカメラのレンズ位置判定処理に関するフローチャートである。
【符号の説明】
1 カメラボディ
10 CPU
18 ズームモータ
31 EEPROM(メモリ手段)
35 ズームエンコーダ回路
35a コード板
35b ブラシ
60 ズームファインダ装置
L ズームレンズ
L1 可動第1レンズ群
L2 可動第2レンズ群

Claims (4)

  1. レンズ駆動手段によりズーミングされ、該レンズ駆動手段の駆動によって全長が変わるズームレンズと、
    該レンズ駆動手段を駆動して、カメラの電源がオフされたときには前記ズームレンズをその全長が最も短くなる収納位置に引き込み、カメラの電源がオンされたときには前記ズームレンズを前記収納位置から撮影可能初期位置まで繰り出すズーム制御手段とを備え、
    前記撮影可能初期位置は、前記ズームレンズの可変の最短焦点距離と最長焦点距離との間の焦点距離となる位置であることを特徴とするズームレンズカメラ。
  2. 前記撮影可能初期位置は、前記最短焦点距離と最長焦点距離の中間焦点距離よりも最短焦点距離側の焦点距離となる位置である請求項1記載のズームレンズカメラ。
  3. 前記ズームレンズカメラは、前記駆動手段により光軸方向に移動して焦点距離を変える可動レンズ群と、該可動レンズ群の現在位置に対応したズームコードを出力する検出手段を備え、前記ズーム制御手段は、前記検出手段が前記撮影可能初期位置に対応するズームコードを検出した位置に前記可動レンズ群を停止させる請求項1または2記載のズームレンズカメラ。
  4. 前記ズームレンズカメラは、ズーミングに連動して視野倍率が変動するズームファインダ装置を備えている請求項1から3のいずれか一項記載のズームレンズカメラ。
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