JP2004184603A - 学習管理サーバ及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】学習者に対して好適な学習を提供することにより、学習者の定着率を向上させることができる学習管理サーバを提供する。
【解決手段】学習管理サーバ21は、複数の学習情報を記憶している。この学習管理サーバ21は、記憶されている複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、その学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、その学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶する。この学習管理サーバ21は、評価情報に基づいて提供される学習情報を決定する。
【選択図】 図10
【解決手段】学習管理サーバ21は、複数の学習情報を記憶している。この学習管理サーバ21は、記憶されている複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、その学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、その学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶する。この学習管理サーバ21は、評価情報に基づいて提供される学習情報を決定する。
【選択図】 図10
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、学習に関する情報を管理する学習管理サーバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、学習管理サーバにおいて、学習者に対して学習を提供するための学習情報を管理するものとして知られており、その中でも、端末装置に対して通信可能に接続され、その端末装置に対して学習情報を提供するものが多く存在する。
【0003】
その中でも、最近の著しいIT化に伴い、eラーニング(e−Learning)と称されるインターネット(Internet)等、ネットワークを介して学習する学習システムが周知となっており、放送教育等において、双方向性を感じることのできる環境を遠隔サイトにいる生徒に提供可能な対話型の双方向遠隔通信方法が提供されている(例えば、特許文献1。)。この特許文献1においては、生徒が出した質問を生徒数や質問の内容に応じて順位付けされ、講師等に提示されるという簡便なサービスが提供されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−137431号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような双方向遠隔通信方法では、いつでも、どこでも学習できるという利点があるが、裏を反せば、学習を行うか否かは学習者の学習意欲に任せられているという傾向があり、eラーニングを例に採ると、提供された学習内容を全て修了する学習者は半数にも満たないという統計もあり、学習者の定着率が低く、より一層、学習者の学習意欲を向上させるような学習方法が提供されることが望まれている。
【0006】
しかし、学習者の学習意欲を向上させるためには、学習内容自体を充実させることが条件に挙げられるが、学習成績を向上させることによって、満足感、充実感を感じさせ得ることも挙げられるが、これもまた、数多の学習者の各々に対して好適な学習を提供することは困難に等しい。
【0007】
例えば、図、絵等の画像を用いることにより、より一層、効果的な学習を行うことができる学習者がおれば、図、絵等の画像を用いることなく、単に理由が記載されていることにより、より一層、効果的な学習を行うことができる学習者がいるというように、同じような内容を習得しようとしても、その過程は様々である。
【0008】
また、学習スケジュールを学習者に合わせることも可能であるが、学習スケジュールによっては、学習者の学習意欲を向上させるものではなく、更には、学習内容に関する試験を行った結果に基づいて、弱点を克服するようにも構成できるが、学習者によってはかえって学習者の学習意欲を減退させるおそれもある。
【0009】
本発明は、上述した如き課題に鑑みてなされたものであり、学習者に対して好適な学習を提供することにより、学習者の定着率を向上させることができる学習管理サーバを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上のような目的を達成するために、本発明の学習管理サーバは、学習者に対する複数の学習情報が記憶されている学習情報記憶手段と、前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶する学習履歴記憶手段と、前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する提供学習情報決定手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
より具体的には、本発明は、以下のようなものを提供する。
【0012】
(1) 学習者に対する学習に関する情報を管理する学習管理サーバであって、学習者に対する複数の学習情報が記憶されている学習情報記憶手段と、前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶する学習履歴記憶手段と、前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する提供学習情報決定手段と、を備えたことを特徴とする学習管理サーバ。
【0013】
(1)の発明によれば、「学習者に対して所望とされる学習結果が同じであり、かつ、学習方法が異なる複数の学習情報が記憶されている学習情報記憶手段と、前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶する学習履歴記憶手段と、前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する提供学習情報決定手段と、を備えた」ので、学習履歴情報に関連付けて累積的に記憶された評価情報に基づいて、学習者に対して提供する学習情報を決定するため、学習者の各々に対してよりよい学習情報を提供することができ、学習管理サーバを利用する学習者の定着率が高まる。
【0014】
また、学習履歴情報、評価情報が累積的に記憶されるため、学習者がこのような学習管理サーバを利用する回数が多くなればなるほど、学習履歴情報、評価情報が多くなるため、利用すればするほど、よりよい学習情報を提供することができる。
【0015】
尚、上述した如く学習者に対して好適な学習情報を決定する機能を有すれば充分であるが、「前記提供学習情報決定手段により決定された学習情報を学習者に提供する学習情報提供手段」を備えてもよい。この学習情報提供手段は、結果として、学習者に対して学習情報を提供可能にするように、画像表示、音声発生、プリントアウトするように構成されればよく、その学習情報が学習提供者により認識されることにより、学習情報が提供されるようにしてもよい。
【0016】
(2) 学習者に対する学習に関する情報を管理する学習管理サーバであって、学習者に対して所望とされる学習結果が同じであり、かつ、学習方法が異なる複数の学習情報が記憶されている学習情報記憶手段と、前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶する学習履歴記憶手段と、前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する提供学習情報決定手段と、を備えたことを特徴とする学習管理サーバ。
【0017】
(2)の発明によれば、「学習者に対して所望とされる学習結果が同じであり、かつ、学習方法が異なる複数の学習情報が記憶されている学習情報記憶手段と、前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶する学習履歴記憶手段と、前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する提供学習情報決定手段と、を備えた」ので、学習履歴情報に関連付けて累積的に記憶された評価情報に基づいて、学習者に対して提供する学習情報を決定するため、学習者の各々に対してよりよい学習情報を提供することができ、学習管理サーバを利用する学習者の定着率が高まる。
【0018】
また、学習履歴情報、評価情報が累積的に記憶されるため、学習者がこのような学習管理サーバを利用する回数が多くなればなるほど、学習履歴情報、評価情報が多くなるため、利用すればするほど、よりよい学習情報を提供することができる。
【0019】
尚、上述した如く学習者に対して好適な学習情報を決定する機能を有すれば充分であるが、「前記提供学習情報決定手段により決定された学習情報を学習者に提供する学習情報提供手段」を備えてもよい。この学習情報提供手段は、結果として、学習者に対して学習情報を提供可能にするように、画像表示、音声発生、プリントアウトするように構成されればよく、その学習情報が学習提供者により認識されることにより、学習情報が提供されるようにしてもよい。
【0020】
(3) 端末装置と通信可能に接続され、学習者に対する学習に関する情報を管理する学習管理サーバであって、学習者に対して所望とされる学習結果が同じであり、かつ、学習方法が異なる複数の学習情報が記憶されている学習情報記憶手段と、前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶する学習履歴記憶手段と、前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する提供学習情報決定手段と、前記提供学習情報決定手段により決定された前記提供される学習情報を前記端末装置に送信する学習情報送信手段と、を備えたことを特徴とする学習管理サーバ。
【0021】
(3)の発明によれば、「学習者に対して所望とされる学習結果が同じであり、かつ、学習方法が異なる複数の学習情報が記憶されている学習情報記憶手段と、前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶する学習履歴記憶手段と、前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する提供学習情報決定手段と、前記提供学習情報決定手段により決定された前記提供される学習情報を前記端末装置に送信する学習情報送信手段と、を備えた」ので、学習履歴情報に関連付けて累積的に記憶された評価情報に基づいて、学習者に対して提供する学習情報を決定するため、学習者の各々に対してよりよい学習情報を提供することができ、学習管理サーバを利用する学習者の定着率が高まる。
【0022】
また、学習履歴情報、評価情報が累積的に記憶されるため、学習者がこのような学習管理サーバを利用する回数が多くなればなるほど、学習履歴情報、評価情報が多くなるため、利用すればするほど、よりよい学習情報を提供することができる。
【0023】
尚、上述した如く、端末装置が学習者自身の操作に応じて、好適な学習情報が画像表示、音声発生、プリントアウトされるように構成することにより、本発明の効果が得られるが、この端末装置が、学習者に学習情報を提供する教師、講師、カウンセラーをはじめとする学習提供者の操作に応じて、好適な学習情報が画像表示、音声発生、プリントアウトされるように構成し、その好適な学習情報が学習提供者により認識されることにより、学習情報が提供されるようにしても同じような効果が得られる。また、このような学習提供者に対しては、従来においては、自身の様式として、学習情報を考案し、更には、学習者に対応するような学習情報を選択するというような煩雑な作業を行わなければならなかったが、このような煩雑な作業を行うことなく、好適な学習を提供することができる。
【0024】
尚、前記端末装置は、「画像が表示される表示部」を備え、前記学習管理サーバは、「当該学習管理サーバにおける前記学習情報送信手段により送信された学習情報を前記端末装置における前記表示部に表示させる機能」を有していてもよい。また、前記端末装置は、「音声が発生される音声発生部」を備え、前記学習管理サーバは、「当該学習管理サーバにおける前記学習情報送信手段により送信された学習情報を前記端末装置における前記音声発生部に表示させる機能」を有してもよい。
【0025】
(4) 端末装置と通信可能に接続され、学習者に対する学習に関する情報を管理する学習管理サーバであって、学習に関するクラスには、学習者に対して所望とされる学習結果が同じである複数の学習項目が含まれており、当該複数の学習項目の各々に対応され、学習方法が異なる複数の学習情報が記憶されている学習情報記憶手段と、前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶する学習履歴記憶手段と、前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する提供学習情報決定手段と、前記提供学習情報決定手段により決定された前記提供される学習情報を前記端末装置に送信する学習情報送信手段と、を備えたことを特徴とする学習管理サーバ。
【0026】
(4)の発明によれば、「学習に関するクラスには、学習者に対して所望とされる学習結果が同じである複数の学習項目が含まれており、当該複数の学習項目の各々に対応され、学習方法が異なる複数の学習情報が記憶されている学習情報記憶手段と、前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶する学習履歴記憶手段と、前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する提供学習情報決定手段と、前記提供学習情報決定手段により決定された前記提供される学習情報を前記端末装置に送信する学習情報送信手段と、を備えた」ので、学習履歴情報に関連付けて累積的に記憶された評価情報に基づいて、学習者に対して提供する学習情報を決定するため、学習者の各々に対してよりよい学習情報を提供することができ、学習管理サーバを利用する学習者の定着率が高まる。
【0027】
また、学習履歴情報、評価情報が累積的に記憶されるため、学習者がこのような学習管理サーバを利用する回数が多くなればなるほど、学習履歴情報、評価情報が多くなるため、利用すればするほど、よりよい学習情報を提供することができる。
【0028】
尚、上述した如く、端末装置が学習者自身の操作に応じて、好適な学習情報が画像表示、音声発生、プリントアウトされるように構成することにより、本発明の効果が得られるが、この端末装置が、学習者に学習情報を提供する教師、講師、カウンセラーをはじめとする学習提供者の操作に応じて、好適な学習情報が画像表示、音声発生、プリントアウトされるように構成し、その好適な学習情報が学習提供者により認識されることにより、学習情報が提供されるようにしても同じような効果が得られる。また、このような学習提供者に対しては、従来においては、自身の様式として、学習情報を考案し、更には、学習者に対応するような学習情報を選択するというような煩雑な作業を行わなければならなかったが、このような煩雑な作業を行うことなく、好適な学習を提供することができる。
【0029】
尚、前記端末装置は、「画像が表示される表示部」を備え、前記学習管理サーバは、「当該学習管理サーバにおける前記学習情報送信手段により送信された学習情報を前記端末装置における前記表示部に表示させる機能」を有していてもよい。また、前記端末装置は、「音声が発生される音声発生部」を備え、前記学習管理サーバは、「当該学習管理サーバにおける前記学習情報送信手段により送信された学習情報を前記端末装置における前記音声発生部に表示させる機能」を有してもよい。
【0030】
(5) (1)から(4)記載の学習管理サーバは、所定の条件に基づいて学習履歴記憶手段に記憶された評価情報を抽出する評価情報抽出手段を備え、前記供給学習情報決定手段は、前記評価情報抽出手段により抽出された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する機能を有することを特徴とする学習管理サーバ。
【0031】
(5)の発明によれば、「所定の条件に基づいて学習履歴記憶手段に記憶された評価情報を抽出する評価情報抽出手段を備え、前記供給学習情報決定手段は、前記評価情報抽出手段により抽出された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する機能を有する」ので、全ての学習者の評価情報ではなく、所定の条件が成立した評価情報に基づいて学習情報を決定するため、
【0032】
また、「所定の条件」とは、各種の態様があり、例えば、学習者自身の評価情報に基づいて学習情報を決定するように構成するような例が挙げられる。このように、単に全ての評価情報に基づいて、学習者に対して提供される学習情報を決定するのではなく、効果的な学習条件に関する評価を抽出するように構成することにより、数多いる学習者の各々に対して好適な学習情報を提供することができる。
【0033】
(6) 学習者の種別に関する学習者種別情報を記憶する種別情報記憶手段を備え、前記学習者種別情報は、学習者の役職情報、年齢情報、性質情報の一を含むことを特徴とする(1)から(5)記載の学習管理サーバ。
【0034】
(6)の発明によれば、「学習者の種別に関する学習者種別情報を記憶する種別情報記憶手段を備え、前記学習者種別情報は、学習者の役職情報、年齢情報、性質情報の一を含む」ので、学習者の傾向を知り得る状態となり、より一層、学習者の学習意欲を向上させることができる学習情報を提供することができる。
【0035】
(7) 学習者の性質情報を取得するための性質診断情報を前記端末装置に送信する診断情報送信手段を備えたことを特徴とする(6)記載の学習管理サーバ。
【0036】
(7)の発明によれば、「学習者の性質情報を取得するための性質診断情報を前記端末装置に送信する診断情報送信手段を備えた」ので、学習者の性質の傾向を知り得る状態となり、より一層、学習者の学習意欲を向上させることができる学習情報を提供することができる。
【0037】
(8) (5)又は(7)記載の学習管理サーバにおける前記種別情報記憶手段は、当該学習管理サーバにおけるある学習者の利用が初めてであると判定された場合には、当該ある学習者に関する学習者種別情報を記憶する機能を有することを特徴とする学習管理サーバ。
【0038】
(8)の発明によれば、「前記種別情報記憶手段は、学習管理サーバにおけるある学習者の利用が初めてであると判定された場合には、当該ある学習者に関する学習者種別情報を記憶する機能を有する」ので、初回の学習であった場合であっても、学習種別情報に基づいて学習情報を決定することが可能となり、より一層、好適な学習情報が提供することができる。
【0039】
尚、「前記学習履歴記憶手段により累積的に記憶された学習履歴情報に関連付けた識別情報に基づいて利用の状態を判定する利用状態判定手段を有し、前記種別情報記憶手段は、学習管理サーバにおけるある学習者の利用が初めてであると判定された場合には、当該ある学習者に関する学習者種別情報を記憶する機能を有する」ように構成してもよく、同じような効果がえられる。
【0040】
(9) (5)から(8)のいずれか記載の学習管理サーバにおける所定の条件は、前記学習者種別情報であることを特徴とする学習管理サーバ。
【0041】
(9)の発明によれば、「学習管理サーバにおける所定の条件は、前記学習者種別情報である」ので、ある学習者の学習者種別情報に基づいて、ある学習者とは異なる他の学習者の学習履歴情報を参照することにより、似たような学習者をサンプルとして学習情報を決定することができ、ある学習者に好適な学習情報を提供することができる。
【0042】
これによって、学習者の利用回数が少なく場合においても、好適な学習情報を提供する可能性が高まり、更には、ある利用者が利用しなくても、他の学習者が利用すればするほど、ある学習者に対して好適な学習情報を提供することができる。
【0043】
(10) (1)から(9)のいずれか記載の学習管理サーバにおける前記提供学習情報決定手段は、学習情報が提供される学習者とは異なる学習者に対応した評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する機能を有することを特徴とする学習管理サーバ。
【0044】
(10)の発明によれば、「学習管理サーバにおける前記提供学習情報決定手段は、学習情報が提供される学習者とは異なる学習者に対応した評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する機能を有する」ので、学習者の利用回数が少なく場合においても、好適な学習情報を提供する可能性が高まり、更には、ある利用者が利用しなくても、他の学習者が利用すればするほど、ある学習者に対して好適な学習情報を提供することができる。
【0045】
(11) (1)から(10)記載の学習管理サーバにおける前記提供学習情報決定手段は、前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される複数の学習情報を順位情報と関連付けて決定する機能を有することを特徴とする学習管理サーバ。
【0046】
(11)の発明によれば、「前記学習管理サーバにおける前記提供学習情報決定手段は、前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される複数の学習情報を順位情報と関連付けて決定する機能を有する」ので、複数の学習情報が多数存在する場合においては、学習者に対して好適な学習情報は一つではなく、複数個存在することもあり、その中から提供することとなり、学習者に対して好適な学習情報を提供する可能性を高め、学習者の学習意欲を高める。
【0047】
尚、「前記学習情報送信手段は、前記提供学習情報決定手段により順位情報と関連付けて決定された複数の学習情報と、当該順位情報と、を送信する機能を有する」ように構成してもよく、この場合には、「前記学習情報送信手段は、所定の情報を入力可能としてなる入力手段を備えた端末装置に対して送信する機能を有し、前記提供学習情報決定手段は、前記端末装置における入力手段により入力された所定の情報に基づいて、複数の学習情報から提供される学習情報を決定する機能を有する」ように構成してもよい。
【0048】
これによって、複数の学習情報に含まれる多くの情報から好適な学習情報を提供できるとともに、それらの好適な学習情報から提供される学習情報を端末装置の所定の入力により決定されることとなるため、学習者の意思を尊重するとともに、好適な学習情報を提供することが可能となる。
【0049】
(12) 前記学習履歴記憶手段により学習履歴情報に関連付けて記憶された評価情報が低いと判定された場合には、当該評価情報に対応する学習情報を更新する旨の報知を行う更新報知手段を備えたことを特徴とする(1)から(11)記載の学習管理サーバ。
【0050】
(12)の発明によれば、「前記学習履歴記憶手段により学習履歴情報に関連付けて記憶された評価情報が低いと判定された場合には、当該評価情報に対応する学習情報を更新する旨の報知を行う更新報知手段を備えた」ので、不評な学習情報、古い学習情報等を更新するように促すことができ、よりよい学習情報を提供することができる。また、学習情報自体、常に変化するようなものであり、この変化に対して容易に対処することができる。
【0051】
(13) 前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報とは異なる学習情報を前記学習情報記憶手段に登録可能としてなる学習情報登録手段を備えたことを特徴とする(1)から(12)のいずれか記載の学習管理サーバ。
【0052】
(13)の発明によれば、「前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報とは異なる学習情報を前記学習情報記憶手段に登録可能としてなる学習情報登録手段」ので、予め記憶されている学習情報とは異なる新たな学習情報を登録することができ、そのときどきに適応した学習情報を学習者に提供することができる。
【0053】
(14) 前記学習情報は、質問形式の質問情報を含むことを特徴とする(1)から(13)のいずれか記載の学習管理サーバ。
【0054】
(14)の発明によれば、「前記学習情報は、質問形式の質問情報を含む」ので、学習者に対して受動的な情報だけでなく、自動的な質問情報を含むように構成したため、単に、学習教材を送るという従来のものと比べて、学習者自身で考え、学習するようになるため、学習効率が向上する。これによって、学習者の学習意欲が向上し得る学習を提供することができる。
【0055】
(15) 学習者に対する学習に関する情報の管理プログラムを格納しているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、学習者に対する複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶せしめる学習履歴記憶ステップと、前記学習履歴記憶ステップにより記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定せしめる提供学習情報決定ステップと、をコンピュータに実行させる管理プログラムを格納していることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【0056】
(15)の発明によれば、「学習者に対する複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶せしめる学習履歴記憶ステップと、前記学習履歴記憶ステップにより記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定せしめる提供学習情報決定ステップと、をコンピュータに実行させる管理プログラムを格納している」ので、学習履歴情報に関連付けて累積的に記憶された評価情報に基づいて、学習者に対して提供する学習情報を決定するため、学習者の各々に対してよりよい学習情報を提供することができ、学習管理サーバを利用する学習者の定着率が高まる。
【0057】
また、学習履歴情報、評価情報が累積的に記憶されるため、学習者がこのような学習管理サーバを利用する回数が多くなればなるほど、学習履歴情報、評価情報が多くなるため、利用すればするほど、よりよい学習情報を提供することができる。
【0058】
尚、上述した如く学習者に対して好適な学習情報を決定する機能を有すれば充分であるが、「前記提供学習情報決定手段により決定された学習情報を学習者に提供する学習情報提供手段」を備えてもよい。この学習情報提供手段は、結果として、学習者に対して学習情報を提供可能にするように、画像表示、音声発生、プリントアウトするように構成されればよく、その学習情報が学習提供者により認識されることにより、学習情報が提供されるようにしてもよい。
【0059】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に好適な一実施形態について図面に基づいて説明する。
【0060】
[システム構成]
図1は本実施形態における学習管理システムを示す概略図である。
【0061】
この図1に示す学習管理システム10において、インターネット、専用回線、プロバイダ、音声通信局、及び、携帯電話機用基地局、衛星通信局等からなるネットワーク51には、端末装置41Aにおいて提供される学習に関する各種の情報の制御を行う学習管理サーバ21が接続可能となっており、ネットワーク51を介して通信可能である。
【0062】
尚、図1では、ネットワーク51に接続されているサーバを学習管理サーバ21のみとして示したが、本発明においてはこれに限らず、後述する学習管理サーバ21の機能を分割させて複数のサーバにより構成してもよい。また、このような学習管理サーバ21を複数設置し、それらの学習管理サーバ21を一括管理する外部サーバを備えた構成としてもよく、簡便である。
【0063】
また、ネットワーク51には、複数の端末装置41A、41B、・・・、が接続可能となっており、この複数の端末装置41A、41B、・・・、から学習管理サーバ21にアクセス可能となっている。
【0064】
尚、本実施形態における各端末装置41A、41B、・・・、は、パーソナルコンピュータ41Aを用いているが、本発明はこれに限らず、利用者がネットワーク51にアクセス可能な端末装置であればよい。このネットワーク51にアクセス可能な端末装置とは、パーソナルコンピュータ41Aの他にも、例えば、ノート型パーソナルコンピュータ、モバイルパーソナルコンピュータ、或いは、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)等の通信可能な端末装置を含む。
【0065】
また、アクセスの方法としては、各端末装置41A、41B、・・・、とインターネット等のネットワーク51(プロバイダのホストコンピュータ)との間は、TDMA(Time Division Multiple Access)方式や、CDMA(Code Division Multiple Access)方式等、デジタル方式の電波を用いて音声データを供給するものが主流となっており、これらの電波は、各地に点在する基地局を介して、学習管理サーバ21に接続される。
【0066】
尚、本実施形態においては、パーソナルコンピュータといった有線方式の端末装置を用いてネットワーク51を介して学習管理サーバ21に対して通信可能となるように構成するが、本発明はこれに限らず、通信可能であればよく、有線方式、無線方式を問わない。
【0067】
例えば、携帯性を有する端末装置を有線方式の装置に接続することによりネットワーク51を介して学習管理サーバ21に対して通信可能となるように構成してもよい。この場合においては、TCP/IPプロトコル群で作成したパケットのやり取りをダイヤルアップPPP(Point−to−Point Protocol)接続を利用して行い、ネットワーク51(プロバイダのホストコンピュータと学習管理サーバ21との間)では、TCP/IPプロトコルによる通信が行われる。これにより、端末装置41A、41B、・・・、は学習管理サーバ21から種々の提供情報を入手することができ、更には、学習管理サーバ21に対して種々の情報を提供することができる。
【0068】
また、本実施形態においては、端末装置41A、41B、・・・、を、学習管理サーバ21に接続することにより、ネットワーク51に間接的に接続するように構成としたが、本発明はこれに限らず、間接的にネットワーク51に接続してもよい。
【0069】
更に、ネットワーク51には、複数の端末装置41A、41B、・・・、に対応して、音声発生部49としての電話機141A、141B、・・・、が接続可能となっており、ネットワーク51を介して、この複数の電話機141A、141B、・・・、は相互に通話可能となっている。
【0070】
これにより、本学習管理サーバ21、端末装置41Aを利用して学習を行う学習者と、本学習管理サーバ21、端末装置41Bを利用して学習者を指導する学習提供者との間、又は、本学習管理サーバ21、端末装置41Aを利用して学習を行う学習者と、本学習管理サーバ21、端末装置41Bを利用して学習を行う学習者との間で、学習に関する音声情報の送受信が可能となり、学習に関する理解度、定着率を高めることが期待できる。
【0071】
更には、本実施形態においては、学習管理サーバ21とネットワーク51と端末装置41A、41B、・・・、とで構成したが、本発明はこれに限らず、他の装置を備えるように構成してもよく、例えば、サーバ21から端末装置41Aが受け取った各種の情報を出力するためのプリンター等を備えるようにしてもよい。
【0072】
[サーバ構成]
本発明の実施形態であるサーバの制御回路を示すブロック図を図2に示す。
【0073】
図2に示すように、学習管理サーバ21においては、データBUSにCPU22、メモリ23、表示部24、入力部25、通信I/F26、RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)等で構成された記憶部28が接続されている。
【0074】
「CPU22」は、請求項中の、「学習情報記憶手段」、「学習履歴記憶手段」、「提供学習情報決定手段」、「提供学習情報送信手段」、「評価情報抽出手段」、「種別情報記憶手段」、「診断情報送信手段」、「更新報知手段」、「学習情報登録手段」、の一部を構成するものに相当する。
【0075】
「メモリ23」は、請求項中の、「学習情報記憶手段」、「学習履歴記憶手段」、「提供学習情報決定手段」、「提供学習情報送信手段」、「評価情報抽出手段」、「種別情報記憶手段」、「診断情報送信手段」、「更新報知手段」、「学習情報登録手段」、の一部を構成するものに相当する。
【0076】
「記憶部22」は、請求項中の、「学習情報記憶手段」、「学習履歴記憶手段」、「提供学習情報決定手段」、「提供学習情報送信手段」、「評価情報抽出手段」、「種別情報記憶手段」、「診断情報送信手段」、「更新報知手段」、「学習情報登録手段」、の一部を構成するものに相当する。
【0077】
「通信I/F26」は、請求項中の、「提供学習情報送信手段」、「診断情報送信手段」、の一部を構成するものに相当する。
【0078】
学習管理サーバ21の記憶部28には、図1に示す学習管理システム10を管理するためのプログラム、具体的には、端末装置41A、41B、・・・、との通信を行うためのプログラム等、各種の学習に関する情報の提供、取得、管理するプログラムが格納されている。
【0079】
本発明における学習管理サーバ21の記憶部28に格納されるプログラムは、具体的には以下のものを含む。
【0080】
(A) 学習者に対して所望とされる学習結果が同じであり、かつ、学習方法が異なる複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶せしめる学習履歴記憶ステップ。
【0081】
(B) 前記学習履歴記憶ステップにより記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定せしめる提供学習情報決定ステップ。
【0082】
学習履歴情報に関連付けて累積的に記憶された評価情報に基づいて、学習者に対して提供する学習情報を決定するため、学習者の各々に対してよりよい学習情報を提供することができ、学習管理サーバを利用する学習者の定着率が高まる。
【0083】
また、学習履歴情報、評価情報が累積的に記憶されるため、学習者がこのような学習管理サーバを利用する回数が多くなればなるほど、学習履歴情報、評価情報が多くなるため、利用すればするほど、よりよい学習情報を提供することができる。
【0084】
CPU22は、記憶部28に格納されているこれらのプログラムに従って種々の動作を実行するようになされており、このプログラム自体、動作プログラムにより生成された変数、データ等をメモリ23に一時的に記録し、当該動作に応じて各回路部を制御する。詳しくは後述するが、制御プログラムや記憶部28に格納されている種々のコンテンツやそのプログラムに従って種々の処理を実行するようになされている。すなわち、CPU22は、通信I/F26に接続された回線、ネットワーク51、を介して各端末装置41A、41B、・・・、と学習に関する各種の情報の送受信を行う。
【0085】
[学習管理サーバにおける記憶部の構成]
また、上述した学習管理サーバ21における記憶部28には、図3から図7に示す如く、データベースが記憶されている。
【0086】
尚、本発明における「データベース」とは、データの入力、更新、検索などの手順を提供し、情報の集中管理を実現するものであり、あるテーブルのあるレコードと、他のテーブルのあるレコードと、を関連づけつつ処理を行うリレーショナルデータベースを含むものである。
【0087】
この記憶部28には、図3に示す如く、「個人情報データベース」が記憶されている。
【0088】
図3は、本発明の一実施形態における学習管理サーバ21の備える個人情報データベースの記憶内容を概念的に示す説明図である。
【0089】
この個人情報データベースは、この学習管理システム10を利用する学習者の情報が関連付けて記憶されるものであり、これらの項目には、「ID」、「氏名」、「パスワード」、「住所」、「電話番号」、「電子メール」のアドレス、学習者の「種別」を示す情報である、「年齢」、「職業」、「役職」、学習者の性質を示す「診断テスト結果」等、各種の情報が関連付けられている。
【0090】
「年齢」情報は、学習者の年齢を示す情報であり、例えば、「10代」、「20代」、「30代」、「40代」、「50代」、「60代」等といった複数段階に分けたデータで記憶されるものである。
【0091】
「職業」情報は、学習者の職業を示す情報であり、例えば、「会社員」、「自営業」、「技術職」等といった複数段階に分けたデータで記憶されるものである。
【0092】
「役職」情報は、学習者の仕事上の役職を示す情報であり、例えば、「経営責任者」、「取締役」等といった複数段階に分けたデータで記憶されるものである。
【0093】
「診断テスト結果」情報は、例えば、「まず暗記をして理解を深めていく暗記タイプ」、「十分に理解を深め暗記を行う理解重視タイプ」、「理由、背景を把握することで理解を深める根拠追求タイプ」、「問題を解くことで学習をすすめる実戦タイプ」、「図、絵等を多く用いることにより理解を深める画像重視タイプ」、「学習を行う分野に関する最小限の情報のみを必要とするタイプ」、「学習を行う分野に関する情報のみならず多くの付加情報を必要とするタイプ」、「身近な例に置き換えて理解を深めるタイプ」等といった複数種類に分けた、学習に関する学習者の学習傾向、即ち、本学習管理サーバ21を利用する学習者にとって効果的となる学習傾向をおおまかに把握するための情報を示すものである。「結果重視型」、「過程重視型」、「根拠追求型」、「堅実型」等といった複数段階に分けたデータで記憶されるものである。
【0094】
また、この「診断テスト結果」情報は、学習管理サーバ21を初めて利用する初学習者に対して、学習管理サーバ21よりこの初学習者が操作する端末装置41Aに「診断テスト情報」が提供され、端末装置41Aにより入力が行われ、学習管理サーバ21に提供された「診断テスト入力情報」に基づいて算出されたものである。詳しくは後述する。
【0095】
このように、学習管理サーバ21は、「学習者の性質情報を取得するための性質診断情報を前記端末装置に送信する診断情報送信手段を備えた」ので、学習者の性質の傾向を知り得る状態となり、より一層、学習者の学習意欲を向上させることができる学習情報を提供することができる。
【0096】
上述した「診断テスト結果」は、請求項中の「性質情報」の一部を構成するものに相当する。また、「診断テスト情報」は、請求項中の「性質診断情報」の一部を構成するものに相当する。
【0097】
上述した、学習者の「種別」を示す情報である、「年齢」、「職業」、「役職」、学習者の性質を示す「診断テスト結果」は、複数段階に分けて、記憶されるものであり、この4つの情報を組み合わせて学習者の種別を特定することとなるため、より詳細に学習者のタイプを特定することができる。
【0098】
このように、学習管理サーバ21は、「学習者の種別に関する学習者種別情報を記憶する種別情報記憶手段を備え、前記学習者種別情報は、学習者の役職情報、年齢情報、性質情報の一を含む」ので、学習者の傾向を詳細に知り得る状態となり、より一層、学習者の学習意欲を向上させることができる学習情報を提供することができる。
【0099】
上述した個人情報データベースは、請求項中の「種別情報記憶手段」の一部を構成するものに相当する。
【0100】
上述した個人情報データベースに記憶されている、「ID」、「氏名」、「パスワード」、「住所」、「電話番号」、「電子メール」のアドレス、は、請求項中の「学習者識別情報」の一部を構成するものに相当する。
【0101】
また、上述した個人情報データベースに記憶されている、「年齢」、「職業」、「役職」、「診断テスト結果」、は、請求項中の「学習者種別情報」の一部を構成するものに相当する。
【0102】
学習管理サーバ21では、端末装置41A、41B、・・・、から学習者の「ID」と「パスワード」を受信することにより、個人情報データベースを参照し、そのメールアドレス等の通信先情報を決定する。
【0103】
また、この記憶部28には、図4に示す如く、「学習情報データベース」が記憶されている。
【0104】
図4は、本発明の一実施形態における学習管理サーバ21の備える学習情報データベースの記憶内容を概念的に示す説明図である。
【0105】
この学習情報データベースは、学習者に提供される学習情報の詳細な情報が関連付けて記憶されるものであり、これらの項目は、「クラス」、「項目」、「種別」(「年齢」、「職業」、「役職」、「診断テスト結果」)、「学習情報」等、各種の情報が関連付けられている。
【0106】
「クラス」情報は、本学習管理サーバ21が提供する学習情報が複数含まれる大コンテンツであり、学習に関する分野を示し、例えば、「歴史における江戸時代の文化」、「数学における二次関数」といったものが相当し、本学習管理サーバ21よりネットワーク51を介して端末装置41Aに提供される。
【0107】
「項目」情報は、本学習管理サーバ21が提供する学習情報が複数含まれる中コンテンツであり、複数集合して一の「クラス」を構成し、この一の「クラス」情報に複数の「項目」情報が関連付けられて記憶されている。この「項目」情報は、例えば、上述した「歴史における江戸時代の文化」を例にとれば、「江戸時代の文化における絵師」といったものが相当し、本学習管理サーバ21よりネットワーク51を介して端末装置41Aに提供される。
【0108】
「種別」情報は、上述した如く、「年齢」、「職業」、「役職」、学習者の性質を示す「診断テスト結果」の4つの情報を含むものであり、各々の情報は、複数段階に分けて記憶されるものである。この複数段階に分けられた4つの情報を組み合わせて学習者の種別を特定することとなるため、より詳細に学習者のタイプを特定することができる。この「種別」情報は、上述した個人情報データベースに記憶されている「種別」情報に関連付けられたものである。
【0109】
「学習情報」とは、本学習管理サーバ21が提供する学習情報を示し、最小のコンテンツとして複数集合して一の「項目」を構成し、この一の「項目」情報に複数の「学習情報」が関連付けられて記憶されている。
【0110】
また、この「学習情報」は、上述した「年齢」、「職業」、「役職」、学習者の性質を示す「診断テスト結果」の4つの「種別」情報の一の組み合わせに関連付けられて記憶されている。
【0111】
この「学習情報」は、学習者の性質を示す「種別」情報に関連付けられて記憶される。学習者の性質を示す情報は、例えば、「まず暗記をして理解を深めていく暗記タイプ」、「十分に理解を深め暗記を行う理解重視タイプ」、「理由、背景を把握することで理解を深める根拠追求タイプ」、「問題を解くことで学習をすすめる実戦タイプ」、「図、絵等を多く用いることにより理解を深める画像重視タイプ」、「学習を行う分野に関する最小限の情報のみを必要とするタイプ」、「学習を行う分野に関する情報のみならず多くの付加情報を必要とするタイプ」、「身近な例に置き換えて理解を深めるタイプ」等といった複数種類に分けた、学習に関する学習者の学習傾向、即ち、本学習管理サーバ21を利用する学習者にとって効果的となる学習傾向をおおまかに把握するための情報を示すものである。つまり、この「学習情報」は、複数の「種別」情報、つまり、学習に関する学習者の学習傾向ごとに、学習傾向に合わせて、効果的となるような学習に関する情報を示すものである。
【0112】
このように、例えば、学習者の種別が「まず暗記をして理解を深めていく暗記タイプ」であれば、語呂合わせ等を多く記載した学習情報を提供し、「問題を解くことで学習をすすめる実戦タイプ」であれば、練習問題を多く記載した学習情報を提供し、「図、絵等を多く用いることにより理解を深める画像重視タイプ」であれば、図や絵を多く記載した学習情報を提供する、とうように、同じ学習分野、項目を学習する場合に、学習する内容は同じであっても、学習を行う際に利用する学習情報を、上述した如く、学習者の学習傾向によって異なり、その学習者の学習傾向に好適な学習情報を提供することとなる。
【0113】
また、この「学習情報」は、学習者ごとに、学習者の学習傾向に合わせて、効果的となるような学習に関する質問形式の情報を含むものである。
【0114】
このように、学習管理サーバ21の「前記学習情報は、質問形式の質問情報を含む」ので、学習者に対して受動的な情報だけでなく、自動的な質問情報を含むように構成したため、単に、学習教材を送るという従来のものと比べて、学習者自身で考え、学習するようになるため、学習効率が向上する。これによって、学習者の学習意欲が向上し得る学習を提供することができる。
【0115】
この「学習情報」は、本学習管理サーバ21よりネットワーク51を介して端末装置41Aに提供される。
【0116】
尚、本実施形態においては、学習に関する学習者の学習傾向ごとに、学習傾向に合わせて、効果的となるような学習に関する情報を示すものであることとし、つまり、「学習者に対して所望とされる学習結果が同じであり、かつ、学習方法が異なる」複数の学習情報を記憶するように構成したが、本発明はこれに限らず、「学習者に対して所望とされる学習結果が同じであり、かつ、学習方法が異なる」ものに限らず、学習の結果及び経過の態様に関わらず、単に複数の学習情報を記憶するように構成してもよい。
【0117】
更に、この記憶部28には、図5に示す如く、「履歴情報データベース」が記憶されている。
【0118】
図5は、本発明の一実施形態における学習管理サーバ21の備える履歴情報データベースの記憶内容を概念的に示す説明図である。
【0119】
この履歴情報データベースは、本学習管理サーバ21が端末装置41Aに提供した学習情報の履歴を示すものであり、「ID」、「日時」、「クラス」、「項目」、「種別」(「年齢」、「職業」、「役職」、「診断テスト結果」)、「学習情報」、「評価情報」等、各種の情報が関連付けられて記憶されている。
【0120】
「日時」情報は、学習管理サーバ21が学習情報を端末装置41Aに提供した日時を示すものであり、提供先の端末装置41Aを操作する学習者の「ID」情報と関連付けられて記憶されている。
【0121】
「クラス」、「項目」、「種別」、「学習情報」は、本学習管理サーバ21が端末装置41Aに提供した「クラス」、「項目」、「種別」、「学習情報」を示すものであり、上述した「ID」、「日時」と関連付けられて記憶されている。
【0122】
また、この履歴情報データベースに記憶される「クラス」、「項目」、「種別」、「学習情報」は、上述した「学習情報データベース」(図4参照)に記憶されている「クラス」、「項目」、「種別」、「学習情報」と関連付けられたものである。
【0123】
「評価情報」は、学習管理サーバ21により学習者に提供された「学習情報」を評価するためのものであり、端末装置41Aに入力され、端末装置41Aから学習管理サーバ21に提供されるものであり、「ID」、「日時」、「クラス」、「項目」、「種別」(「年齢」、「職業」、「役職」、「診断テスト結果」)、「学習情報」と関連付けられて記憶される。
【0124】
この「評価情報」は、後述する「評価基準情報データベース」に基づいて、「評価基準情報データベース」に記憶されている5つの評価情報のうち一の評価情報が記憶される。
【0125】
更にまた、この記憶部28には、図6に示す如く、「評価基準情報データベース」が記憶されている。
【0126】
図6は、本発明の一実施形態における学習管理サーバ21の備える評価基準情報データベースの記憶内容を概念的に示す説明図である。
【0127】
この評価基準情報データベースは、上述した「学習情報」を評価するための基準となる情報を示すものであり、評価「レベル」、評価「コメント」、評価「ポイント」等、各種の情報が関連付けられて記憶されている。
【0128】
評価「レベル」情報は、「学習情報」の評価の段階を示すものであり、「A」、「B」、「C」、「D」、「E」の5種類が記憶されている。
【0129】
また、上述した「履歴情報データベース」(図5参照)の「評価情報」には、この評価「レベル」が記憶されるものである。
【0130】
評価「コメント」情報は、「学習情報」の評価のコメントを示すものであり、「非常に良い」、「やや良い」、「普通」、「やや悪い」、「非常に悪い」の5種類が記憶されている。この評価「コメント」情報は、評価「レベル」情報と関連付けられて記憶されているものである。
【0131】
評価「ポイント」情報は、「学習情報」の評価の点数を示し、数値化したものであり、「+2」、「+1」、「0」、「−1」、「−2」の5種類が記憶されている。この評価「ポイント」情報は、評価「レベル」情報、評価「コメント」情報と関連付けられて記憶されているものである。
【0132】
更にまた、図7は、本発明の一実施形態における学習管理サーバ21の備える各種データベースに基づいた検索結果を概念的に示す説明図である。
【0133】
この図7に示す検索結果は、所定の条件情報に基づいて検索を行い、複数の「学習情報」の各々の評価状態を示すものである。これらの検索結果は、「クラス」、「項目」、「学習情報」、「評価」、「順位」等、各種の情報が関連付けられている。
【0134】
「クラス」、「項目」、「学習情報」は、上述した「学習情報データベース」(図4参照)に記憶されている「クラス」、「項目」、「学習情報」と関連付けられたものである。
【0135】
「評価情報」は、学習管理システム10を利用する複数の学習者の各「学習情報」に対する評価の統計を示すものであり、上述した「履歴情報データベース」(図5)に記憶されている各学習者の「評価情報」、「評価基準データベース」(図6)に記憶されている各評価情報、に基づいて算出されるものである。例えば、「履歴情報データベース」(図5)に記憶されている各学習者の「評価情報」は、「A」〜「D」の評価「レベル」が記憶されており、この評価「レベル」を、「評価基準データベース」(図6)に基づいて、評価「ポイント」に読み替えて算出が行われる。即ち、この「評価情報データベース」における「評価情報」は、評価「ポイント」の合計値で示されるものであり、数値が高いほど、学習者にとって効果の高い「学習情報」であることを示し、数値が低いほど、学習者にとって効果が低い「学習情報」であることを示すものである。
【0136】
また、「順位」情報は、上述した「評価情報」、即ち、総合評価「ポイント」が高い順に割り当てられるものであり、「評価情報」、「学習情報」に関連付けられて記憶されるものである。
【0137】
尚、この「評価情報」は、評価「ポイント」であることとしたが、これにかぎらず、「学習情報」の優劣がわかるものであればよい。
【0138】
このように、記憶部28には上述した各種データベースが記憶されており、学習管理サーバ21は、「学習に関するクラスには、学習者に対して所望とされる学習結果が同じである複数の学習項目が含まれており、当該複数の学習項目の各々に対応され、学習方法が異なる複数の学習情報が記憶されている学習情報記憶手段と、前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶する学習履歴記憶手段と、前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する提供学習情報決定手段と、前記提供学習情報決定手段により決定された前記提供される学習情報を前記端末装置に送信する学習情報送信手段と、を備えた」ので、学習履歴情報に関連付けて累積的に記憶された評価情報に基づいて、学習者に対して提供する学習情報を決定するため、学習者の各々に対してよりよい学習情報を提供することができ、学習管理サーバを利用する学習者の定着率が高まる。
【0139】
また、学習履歴情報、評価情報が累積的に記憶されるため、学習者がこのような学習管理サーバを利用する回数が多くなればなるほど、学習履歴情報、評価情報が多くなるため、利用すればするほど、よりよい学習情報を提供することができる。
【0140】
尚、上述した如く、端末装置が学習者自身の操作に応じて、好適な学習情報が画像表示、音声発生、プリントアウトされるように構成することにより、本発明の効果が得られるが、この端末装置が、学習者に学習情報を提供する教師、講師、カウンセラーをはじめとする学習提供者の操作に応じて、好適な学習情報が画像表示、音声発生、プリントアウトされるように構成し、その好適な学習情報が学習提供者により認識されることにより、学習情報が提供されるようにしても同じような効果が得られる。また、このような学習提供者に対しては、従来においては、自身の様式として、学習情報を考案し、更には、学習者に対応するような学習情報を選択するというような煩雑な作業を行わなければならなかったが、このような煩雑な作業を行うことなく、好適な学習を提供することができる。
【0141】
また、上述したデータバスBUSには、表示部24が接続されており、後述する如く、或る「学習情報」に関連付けられた評価「ポイント」が所定値以下となった旨の報知等、各種の報知を行うための画像等が表示される。
【0142】
更にまた、上述したデータバスBUSには、通信I/F26が接続されており、ネットワーク51に対して通信可能としてなるものであり、各種情報を送受信する機能を有する。
【0143】
更にまた、上述したデータバスBUSには、入力部25が接続されており、各種情報を取得し、その各種情報を、データバスBUSを介して、CPU22に供給する機能を有する。
【0144】
[端末装置の構成]
本発明の実施形態である端末装置の制御回路を示すブロック図を図9に示す。ここでは端末装置41Aについて説明するが、他の端末装置41B、・・・、も同様の構成を有するものとする。
【0145】
図9に示すように、端末装置41Aにおいては、データバスBUSにCPU42、メモリ43、信号の送受信を行う通信インターフェイス(以下、通信I/Fと称する。)46、液晶表示パネルやCRT等で構成された表示部44、キーボードやジョグダイヤル等でなる入力部45、RAID(Redundant Arrays ofInexpensive Disks)等で構成された記憶部48が接続されている。
【0146】
CPU42は記憶部48に格納されている動作プログラムに従って種々の動作を実行するようになされており、この動作プログラム自体、動作プログラムにより生成された変数等をメモリ43に一時的に記録し、当該動作に応じて各回路部を制御する。CPU42の各種処理内容は必要に応じて表示部44に表示される。
【0147】
この表示部44は、上述した、学習に関する各種情報に基づいて各種の報知を行うための画像等が表示される。
【0148】
入力部45は、学習者が所望の情報、例えば、「ID」、「氏名」、「予約情報」、「パスワード」、「生年月日」、「職業」、「役職」、サーバ21において「性質」を判別するための情報、提供された「学習情報」を評価する「評価情報」等の情報を入力すると、当該所望の情報を表すデータをCPU42に供給する。CPU42は学習者が入力した情報を、ネットワーク51を介して、学習管理サーバ21に対して供給することとなる。これにより、この学習管理サーバ21は、端末装置41Aから供給された情報を受け取り、各種の処理を行うこととなる。もちろん、ID、氏名、予約情報等は、予め記憶されており、入力部45により入力された情報に基づいて、各種の情報処理を行うものであってもよい。
【0149】
また、データバスBUSには、音声発生部49も接続されている。音声発生部49は、上述した、学習に関する各種情報に基づいて各種の報知を行うための音声等が表示される。
【0150】
[システムの動作説明]
上述した学習管理システム10におけるシステム動作処理を図9から図13のフローチャートを用いて説明する。
【0151】
以下においては、学習管理システム10は起動しており、上述した学習管理サーバ21におけるCPU22、端末装置41A、41B、・・・、におけるCPU42において用いられる変数は所定の値に初期化され、定常動作しているものとする。また、図9から図13に示すサブルーチンは所定のタイミングで呼び出されるものとする。更には、本サブルーチンにおいては、学習管理サーバ21と端末装置41Aを用いて学習に関する情報の提供、取得、管理する処理を実行することとする。
【0152】
[システム全体の処理]
最初に、図10に示す如く、端末装置41Aでは、条件情報入力処理を実行する(ステップS101)。この処理において、CPU42は、入力部45から供給された入力情報に基づいて条件情報を生成する。
【0153】
この条件情報とは、学習者の「ID」、パスワード等の学習者の識別情報の他、学習者の「種別」等を示す学習管理サーバ21により提供される「学習情報」を決定するためのデータ等、各種のデータが含まれる。そして、CPU42は、生成された条件情報をメモリ43に記録する。この処理が終了した場合には、ステップS102に処理を移す。
【0154】
尚、本実施形態における端末装置41Aでは、条件情報として学習者の「ID」、パスワード等の学習者の識別情報の他、学習者の「種別」等を示す学習管理サーバ21により提供される「学習情報」を決定するためのデータ等を学習管理サーバ21に送信することとしたが、本発明はこれに限らず、単に学習者の「ID」、パスワード等の学習者の識別情報のみを送信することとしてもよく、また、上述の各種情報のうち一の情報であっても、複数を組み合わせた情報であるとしてもよい。
【0155】
次いで、端末装置41Aでは、識別情報送信処理を実行する(ステップS102)。この処理において、CPU42は、ステップS101の処理によりメモリ43に記録された条件情報を読み出し、その識条件情報を、通信I/F46、ネットワーク51を介して、学習管理サーバ21に供給する。この処理が終了した場合には、ステップS103に処理を移す。
【0156】
次いで、学習管理サーバ21では、条件情報受信処理を実行する(ステップS201)。この処理において、CPU22は、通信I/F26を介して端末装置41Aから供給された条件情報を受け取り、その条件情報をメモリ23に記録する。この処理が終了した場合には、ステップS202に処理を移す。
【0157】
次いで、学習管理サーバ21では、レコード抽出処理を実行する(ステップS202)。この処理において、CPU22は、ステップS201の処理によりメモリ23に記録された条件情報を読み出し、この読み出した条件情報と、記憶部28に位置付けられた各種データベース(図3〜図6)と、に基づいて、レコード抽出処理を行う。
【0158】
CPU22は、ステップS202の処理によりメモリ23に記憶した条件情報のうち「ID」、「パスワード」を読み出し、その読み出した条件情報、「ID」、「パスワード」と、上述した「履歴情報データベース」を参照する。CPU22は、上述したメモリ23から読み出した「ID」と一致する「ID」を検索し、この「ID」と、「日時」とに基づいて、この「ID」を有する学習者の最新の履歴情報を読み出す。また、CPU22は、最新の履歴情報のレコードに記憶されている「クラス」、「項目」を読み出し、その読み出した「クラス」、「項目」をメモリ23に記録する。この処理が終了した場合には、ステップS203に処理を移す。
【0159】
尚、本実施形態における上述したステップS202においては、上述の処理のほか以下の処理を行う場合もある。
【0160】
CPU22は、上述したメモリ23から読み出した「ID」と一致する「ID」を検索し、この「ID」と、「日時」とに基づいて、この「ID」が示す学習者の履歴情報が記憶されているか否かを判断する。この場合において、CPU22は、「ID」が示す学習者の履歴情報が記憶されていると判別した場合には、上述したステップS202の処理と同様の処理を行うものであるが、「ID」が示す学習者の履歴情報が記憶されていないと判別した場合には、この「ID」が示す学習者は新規登録学習者であると判別し、上述した端末装置41Aから送信された条件情報のうち、「種別」情報をよみだし、この読み出した「種別」情報をメモリ23に記憶する。
【0161】
更に、本実施形態における上述したステップS202においては、上述の処理のほか以下の処理を行う場合もある。
【0162】
CPU22は、最新の履歴情報のレコードに記憶されている「クラス」、「項目」のほか、これに関連付けられた「学習情報」を読み出すとともに、この「学習情報」と関連付けられた「評価情報」を読み出す。また、CPU22は、この読み出した「評価情報」が所定のデータ(例えば、評価「レベル」が「D」、「E」に該当、評価「ポイント」が「0」未満等)であるか否かを判断する。そして、CPU22は、この読み出した「評価情報」が所定のデータであると判断した場合には、この所定のデータを示す「評価情報」に関連付けられた「学習情報」、及び、これに関連付けられた「クラス」、「項目」をメモリ23に記憶する。また、CPU22は、この読み出した「評価情報」が所定のデータではないと判断した場合には、上述したステップS202の処理と同様の処理を行うこととなる。
【0163】
次いで、学習管理サーバ21では、評価情報演算処理を実行する(ステップS203)。この処理において、CPU22は、ステップS202の処理によりメモリ23に記憶された「クラス」、「項目」情報を読み出し、この読み出した「クラス」、「項目」と、「学習情報データベース」(図4参照)とを参照する。CPU22は、上述したメモリ23から読み出した「クラス」、「項目」と一致する、「学習情報データベース」の「クラス」、「項目」を検索し、この「クラス」、「項目」の次の段階の「クラス」、「項目」を読み出し、その読み出した次の段階の「クラス」、「項目」をメモリ23に記録する。
【0164】
また、CPU22は、メモリ23に記憶した「クラス」、「項目」を読み出し、この読み出した「クラス」、「項目」と、「履歴情報データベース」(図5参照)とを参照する。更に、CPU22は、上述したメモリ23から読み出した「クラス」、「項目」と一致する、「履歴情報データベース」の「クラス」、「項目」を検索し、この「クラス」、「項目」に関連付けられた「学習情報」、及びこれに関連付けられた「評価情報」をすべて読み出し、その読み出した「学習情報」、及びこれに関連付けられた「評価情報」をメモリ23に記録する。これにより、提供を受けようとする「クラス」、「項目」と同じ「クラス」、「項目」に関する「学習情報」を既に提供された全ての学習者による「評価情報」を収集することができる。
【0165】
更に、CPU22は、メモリ23に記憶した複数の「評価情報」を読み出し、この読み出した複数の「評価情報」に基づいて、「評価情報」(例えば、評価「ポイント」、「+2」〜「−2」)の集計処理を行い、提供を受けようとする「クラス」、「項目」に関連付けられた複数の「学習情報」ごとに「評価情報」の合計を算出し、その算出した評価情報の合計を「学習情報」ごとにメモリ23に記憶する。この処理が終了した場合には、ステップS204に処理を移す。
【0166】
このように、「学習管理サーバにおける前記提供学習情報決定手段は、学習情報が提供される学習者とは異なる学習者に対応した評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する機能を有する」ので、学習者の利用回数が少なく場合においても、好適な学習情報を提供する可能性が高まり、更には、ある利用者が利用しなくても、他の学習者が利用すればするほど、ある学習者に対して好適な学習情報を提供することができる。
【0167】
尚、本実施形態においては、提供を受けようとする「クラス」、「項目」と同じ「クラス」、「項目」に関する「学習情報」を既に提供された全ての学習者による「評価情報」を収集することとしたが、本発明はこれに限らず、全ての学習者ではなく、この学習者を示す「種別」情報と同じ「種別」情報を有する学習者による「評価情報」を収集することとしてもよい。この場合には、CPU22は、上述した「クラス」、「項目」の他、「種別」情報と、「履歴情報データベース」(図5参照)とを参照することとなる。即ち、「クラス」、「項目」の条件のほか、「種別」を加え、本ステップS203における評価演算処理を行うこととなる。
【0168】
このように、「学習管理サーバにおける所定の条件は、前記学習者種別情報である」ので、ある学習者の学習者種別情報に基づいて、ある学習者とは異なる他の学習者の学習履歴情報を参照することにより、似たような学習者をサンプルとして学習情報を決定することができ、ある学習者に好適な学習情報を提供することができる。
【0169】
これによって、学習者の利用回数が少なく場合においても、好適な学習情報を提供する可能性が高まり、更には、ある利用者が利用しなくても、他の学習者が利用すればするほど、ある学習者に対して好適な学習情報を提供することができる。
【0170】
また、本実施形態におけるステップS203の処理においては、上述したステップS202の処理において新規登録学習者であると判別された場合には、本学習管理サーバ21において最初に提供を受けようとする「クラス」、「項目」、及び、この新規登録学習者を示す「種別」情報と、「履歴情報データベース」(図5参照)とを参照し、この新規登録学習者を示す「種別」情報と同じ「種別」情報を有する学習者による「評価情報」を収集し、本ステップS203における評価演算処理を行うこととなる。
【0171】
このように、「学習管理サーバにおける所定の条件は、前記学習者種別情報である」ので、ある学習者の学習者種別情報に基づいて、ある学習者とは異なる他の学習者の学習履歴情報を参照することにより、似たような学習者をサンプルとして学習情報を決定することができ、ある学習者に好適な学習情報を提供することができる。
【0172】
これによって、学習者の利用回数が少なく場合においても、好適な学習情報を提供する可能性が高まり、更には、ある利用者が利用しなくても、他の学習者が利用すればするほど、ある学習者に対して好適な学習情報を提供することができる。
【0173】
さらに、本実施形態におけるステップS203の処理においては、上述したステップS202の処理において、最新の履歴情報のレコードに記憶されている「クラス」、「項目」、「学習情報」に関連付けられた「評価情報」が所定のデータ(例えば、評価「レベル」が「D」、「E」に該当、評価「ポイント」が「0」未満等)であると判別された場合には、この「クラス」、「項目」の次の段階の「クラス」、「項目」を読み出さず、この所定のデータを示す「評価情報」に関連付けられた「学習情報」、及び、これに関連付けられた「クラス」、「項目」をメモリ23に記憶する処理を行うこととしてもよい。この所定のデータを示す「評価情報」に関連付けられた「学習情報」、「クラス」、「項目」に基づいて本ステップS203の処理を行うことにより、学習者に提供された「学習情報」に対する学習者の評価が悪かった場合に、この提供した「学習情報」に替えて、同じ「クラス」、「項目」における評価のよい「学習情報」を再度提供することが可能となる。
【0174】
次いで、学習管理サーバ21では、優先順位決定処理を実行する(ステップS204)。この処理において、CPU22は、ステップS203の処理によりメモリ23に記憶した記録された提供を受けようとする「クラス」、「項目」に関連付けられた複数の「学習情報」ごとの「評価情報」の合計を読み出し、この読み出した「評価情報」の合計に基づいて、提供を受けようとする「クラス」、「項目」に関連付けられた複数の「学習情報」ごとに順位を割り当てる。この処理を行うことにより上述した図7に示すような検索結果が得られることとなる。この処理が終了した場合には、ステップS205に処理を移す。
【0175】
このように学習管理サーバ21は、「前記学習履歴記憶手段により学習履歴情報に関連付けて記憶された評価情報が低いと判定された場合には、当該評価情報に対応する学習情報を更新する旨の報知を行う更新報知手段を備えた」ので、不評な学習情報、古い学習情報等を更新するように促すことができ、よりよい学習情報を提供することができる。また、学習情報自体、常に変化するようなものであり、この変化に対して容易に対処することができる。
【0176】
尚、上述したステップS203からステップS204の処理においては、提供された「学習情報」に対する自己の「評価情報」又は他の学習者の「評価情報」に基づいて、学習者に提供すべき「学習情報」を決定することとしたが、本発明はこれに限らず、「評価情報」でなく、単に、「種別」に基づいて、「学習情報データベース」(図4)から、上述した如く、複数の「種別」に応じて関連付けられている「学習情報」から学習者の「種別」と一致する「学習情報」を決定することとしてもよい。
【0177】
次いで、学習管理サーバ21では、学習情報送信処理を実行する(ステップS205)。この処理において、CPU22は、ステップS204の処理によりメモリ23に記録された順位が割り当てられた「学習情報」のうち最上位の「学習情報」を読み出し、その読み出した「学習情報」を、個人情報データベースに記憶された「アドレス」等の通信先情報に基づいて通信先を決定し、通信I/F26、ネットワーク51を介して、通信先である端末装置41Aに送信する。また、CPU22は、送信した「学習情報」、これに関連付けられた「クラス」、「項目」、送信先の学習者の「ID」、学習者の「種別」といった各種情報を送信した日時を示す「日時」情報とともに、記憶部28の「履歴データベース」に記憶する。この処理が終了した場合には、ステップS206に処理を移す。
【0178】
尚、本実施形態においては、最上位の「学習情報」を端末装置41Aに送信することとしたが、本発明はこれに限らず、他の上位に位置する「学習情報」を送信することとしてもよい。
【0179】
上述したステップS202からステップS204の処理を実行することにより、「学習者に対して所望とされる学習結果が同じであり、かつ、学習方法が異なる複数の学習情報が記憶されている学習情報記憶手段と、前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶する学習履歴記憶手段と、前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する提供学習情報決定手段と、を備えた」ので、学習履歴情報に関連付けて累積的に記憶された評価情報に基づいて、学習者に対して提供する学習情報を決定するため、学習者の各々に対してよりよい学習情報を提供することができ、学習管理サーバを利用する学習者の定着率が高まる。
【0180】
また、学習履歴情報、評価情報が累積的に記憶されるため、学習者がこのような学習管理サーバを利用する回数が多くなればなるほど、学習履歴情報、評価情報が多くなるため、利用すればするほど、よりよい学習情報を提供することができる。
【0181】
また、「所定の条件に基づいて学習履歴記憶手段に記憶された評価情報を抽出する評価情報抽出手段を備え、前記供給学習情報決定手段は、前記評価情報抽出手段により抽出された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する機能を有する」ので、全ての学習者の評価情報ではなく、所定の条件が成立した評価情報に基づいて学習情報を決定するため、
【0182】
また、「所定の条件」とは、各種の態様があり、例えば、学習者自身の評価情報に基づいて学習情報を決定するように構成するような例が挙げられる。このように、単に全ての評価情報に基づいて、学習者に対して提供される学習情報を決定するのではなく、効果的な学習条件に関する評価を抽出するように構成することにより、数多いる学習者の各々に対して好適な学習情報を提供することができる。
【0183】
次いで、端末装置41Aでは、学習情報受信処理を実行する(ステップS103)。この処理において、CPU42は、通信I/F26を介して、上述した学習管理サーバ21でのステップS201〜ステップS204の一連の処理において決定された「学習情報」を受け取り、メモリ43に記憶する。この処理が終了した場合には、ステップS104に処理を移す。
【0184】
次いで、端末装置41Aでは、学習情報出力処理を実行する(ステップS104)。この処理において、CPU42は、上述したステップS103の処理においてメモリ43に記憶した「学習情報」を読み出し、その読み出した情報を表示部25に画像表示する。この処理が終了した場合には、ステップS105に処理を移す。
【0185】
「前記提供学習情報決定手段により決定された学習情報を学習者に提供する学習情報提供手段」を備えてもよい。この学習情報提供手段は、結果として、学習者に対して学習情報を提供可能にするように、画像表示、音声発生、プリントアウトするように構成されればよく、その学習情報が学習提供者により認識されることにより、学習情報が提供されるようにしてもよい。
【0186】
次いで、端末装置41Aでは、評価情報入力処理を実行する(ステップS105)。この処理において、CPU42は、入力部45から供給された入力情報に基づいて上述した如き「評価情報」を生成する。そして、CPU42は、生成された「評価情報」をメモリ43に記録する。この処理が終了した場合には、ステップS106に処理を移す。
【0187】
次いで、端末装置41Aでは、評価情報送信処理を実行する(ステップS106)。この処理において、CPU42は、ステップS101の処理によりメモリ43に記録された「評価情報」を読み出し、その「評価情報」を、通信I/F46、ネットワーク51を介して、学習管理サーバ21に供給する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
【0188】
次いで、学習管理サーバ21では、評価情報受信処理を実行する(ステップS206)。この処理において、CPU22は、通信I/F26を介して端末装置41Aから供給された「評価情報」を受け取り、その「評価情報」をメモリ23に記録する。この処理が終了した場合には、ステップS207に処理を移す。
【0189】
次いで、学習管理サーバ21では、データベース更新記憶処理を実行する(ステップS207)。この処理において、CPU22は、ステップS206の処理によりメモリ23に記憶した「評価情報」を読み出し、その読み出した「評価情報」を、ステップS205の処理において、「履歴情報データベース」に記憶した「学習情報」に関連付けて記憶する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了させる。
【0190】
[新規登録処理]
最初に、図11に示す如く、端末装置41Aでは、新規登録情報送信処理を実行する(ステップS111)。この処理において、CPU42は、入力部45から供給された入力情報に基づいて新規登録情報を生成し、その生成した新規登録情報を、通信I/F46、ネットワーク51を介して、学習管理サーバ21に供給する。
【0191】
この新規登録情報とは、本学習管理サーバ21を利用する学習者による新規登録を行う旨の情報である。この処理が終了した場合には、ステップS112に処理を移す。
【0192】
次いで、学習管理サーバ21では、新規登録情報受信処理を実行する(ステップS211)。この処理において、CPU22は、通信I/F26を介して端末装置41Aから供給された新規登録情報を受け取る。この処理が終了した場合には、ステップS212に処理を移す。
【0193】
次いで、学習管理サーバ21では、新規登録情報を受け取ったか否かを判断する(ステップS212)。この処理において、CPU22は、通信I/F26を介して端末装置41Aから供給された新規登録情報を受け取ったか否かを判断する。CPU22は、新規登録情報を受け取ったと判別した場合には、ステップS213に処理を移し、新規登録情報を受け取っていないと判別した場合には、本サブルーチンを終了させる。
【0194】
次いで、学習管理サーバ21では、個人情報要求処理を実行する(ステップS213)。この処理において、CPU22は、個人情報を要求する旨の情報を、端末装置41Aから送信された新規登録情報に付された通信先情報に基づいて通信先を決定し、通信I/F26、ネットワーク51を介して、通信先に対して、送信する。
【0195】
この「個人情報要求」情報は、新規登録学習者に個人情報を登録させるための情報であり、端末装置41Aにおいて入力を行わせる所定の登録フォーム等の画像情報も含むものである。「個人情報」とは、氏名、住所、電話番号、電子メール等、学習者を識別するための情報をいう。また、この学習者を識別するための情報のほか、学習者の「種別」を特定するための、年齢、職業、役職を示す情報も含む。この処理が終了した場合には、ステップS214に処理を移す。
【0196】
次いで、端末装置41Aでは、個人情報要求受信処理を実行する(ステップS112)。この処理において、CPU42は、通信I/F26を介して「個人情報要求」情報を受け取り、メモリ43に記憶する。この処理が終了した場合には、ステップS113に処理を移す。
【0197】
次いで、端末装置41Aでは、個人情報要求出力処理を実行する(ステップS113)。この処理において、CPU42は、上述したステップS113の処理においてメモリ43に記憶した「個人情報要求」情報を読み出し、その読み出した「個人情報要求」情報に基づいて表示部25に所定の登録フォーム等の画像を表示する。この処理が終了した場合には、ステップS114に処理を移す。
【0198】
次いで、端末装置41Aでは、個人情報入力結果送信処理を実行する(ステップS114)。この処理において、CPU42は、入力部45から供給された入力情報に基づいて「個人情報入力結果」情報を生成し、生成した「個人情報入力結果」情報をメモリ43に記録する。そして、CPU42は、メモリ43に記憶した「個人情報入力結果」情報を読み出し、その読み出した「個人情報入力結果」情報を、通信I/F46、ネットワーク51を介して、学習管理サーバ21に供給する。この処理が終了した場合には、ステップS115に処理を移す。
【0199】
次いで、学習管理サーバ21では、個人情報入力結果受信処理を実行する(ステップS214)。この処理において、CPU22は、通信I/F26を介して端末装置41Aから供給された「個人情報入力結果」情報を受け取る。この処理が終了した場合には、ステップS215に処理を移す。
【0200】
次いで、学習管理サーバ21では、個人情報記録処理を実行する(ステップS215)。この処理において、CPU22は、上述したステップS214の処理において、端末装置41Aから受け取った「個人情報入力結果」情報をメモリ23に記憶する。この処理が終了した場合には、ステップS216に処理を移す。
【0201】
次いで、学習管理サーバ21では、診断テスト情報送信処理を実行する(ステップS216)。この処理において、CPU22は、記憶部28の所定の領域に記憶されている診断テスト情報を、通信I/F26を介して端末装置41Aに送信する。
【0202】
この診断テスト情報は、学習者の性質を示す情報を判別するための情報であり、質問形式で示される情報である。学習者の性質を示す情報は、例えば、「まず暗記をして理解を深めていく暗記タイプ」、「十分に理解を深め暗記を行う理解重視タイプ」、「理由、背景を把握することで理解を深める根拠追求タイプ」、「問題を解くことで学習をすすめる実戦タイプ」、「図、絵等を多く用いることにより理解を深める画像重視タイプ」、「学習を行う分野に関する最小限の情報のみを必要とするタイプ」、「学習を行う分野に関する情報のみならず多くの付加情報を必要とするタイプ」、「身近な例に置き換えて理解を深めるタイプ」等といった複数種類に分けた、学習に関する学習者の学習傾向、即ち、本学習管理サーバ21を利用する学習者にとって効果的となる学習傾向をおおまかに把握するための情報を示すものである。この診断テスト情報は、学習者の性質を示す情報を判別するための所定の質問形式で示される複数の情報であり、所定の質問フォーム等の画像情報も含むものである。この処理が終了した場合には、ステップS217に処理を移す。
【0203】
このように、学習管理サーバ21は、「学習者の性質情報を取得するための性質診断情報を前記端末装置に送信する診断情報送信手段を備えた」ので、学習者の性質の傾向を知り得る状態となり、より一層、学習者の学習意欲を向上させることができる学習情報を提供することができる。
【0204】
次いで、端末装置41Aでは、診断テスト情報受信処理を実行する(ステップS115)。この処理において、CPU42は、通信I/F26を介して「診断テスト情報」を受け取り、メモリ43に記憶する。この処理が終了した場合には、ステップS116に処理を移す。
【0205】
次いで、端末装置41Aでは、個人情報要求出力処理を実行する(ステップS116)。この処理において、CPU42は、上述したステップS115の処理においてメモリ43に記憶した診断テスト情報を読み出し、その読み出した診断テスト情報に基づいて表示部25に所定の画像を表示する。この処理が終了した場合には、ステップS117に処理を移す。
【0206】
次いで、端末装置41Aでは、診断テスト情報入力結果送信処理を実行する(ステップS117)。この処理において、CPU42は、入力部45から供給された入力情報に基づいて「診断テスト入力情報」を生成し、この生成した「診断テスト入力情報」をメモリ43に記録する。そして、CPU42は、メモリ43に記憶した「診断テスト入力情報」を読み出し、その読み出した「診断テスト入力情報」を、通信I/F46、ネットワーク51を介して、学習管理サーバ21に供給する。この処理が終了した場合には、ステップS118に処理を移す。
【0207】
次いで、学習管理サーバ21では、診断テスト入力情報受信処理を実行する(ステップS217)。この処理において、CPU22は、通信I/F26を介して端末装置41Aから供給された「診断テスト入力情報」を受け取り、メモリ23に記憶する。この処理が終了した場合には、ステップS218に処理を移す。
【0208】
次いで、図11に示す如く、学習管理サーバ21では、診断結果情報演算処理を実行する(ステップS218)。この処理において、CPU22は、ステップS217の処理によりメモリ23に記憶された「診断テスト入力情報」を読み出し、この読み出した「診断テスト入力情報」と、記憶部28に記憶されている診断テスト判定データベースとを参照し、「診断結果」を判断する。この処理が終了した場合には、ステップS219に処理を移す。
【0209】
次いで、学習管理サーバ21では、診断結果決定処理を実行する(ステップS219)。この処理において、CPU22は、ステップS218の診断結果情報演算処理を行うことにより判別した「診断結果」をメモリ23に記憶する。この処理が終了した場合には、ステップS220に処理を移す。
【0210】
次いで、学習管理サーバ21では、データベース更新記憶処理を実行する(ステップS220)。この処理において、CPU22は、ステップS219の処理によりメモリ23に記憶した「診断結果」を読み出し、この読み出した「診断結果」を、記憶部28に記憶した「履歴情報データベース」(図3)に記憶されている、「氏名」、「住所」、「電話番号」、「電子メール」のアドレス、学習者の「種別」を示す情報である、「年齢」、「職業」、「役職」、等の各種情報と関連付けて記憶する。この処理が終了した場合には、ステップS221に処理を移す。
【0211】
次いで、学習管理サーバ21では、ID、パスワード送信処理を実行する(ステップS221。この処理において、CPU22は、「ID」、「パスワード」を生成し、上述した学習者個人情報に関連付けて記憶するとともに、この「ID」、「パスワード」を、個人情報の一である「アドレス」に基づいて通信先を決定し、通信I/F26、ネットワーク51を介して、通信先である端末装置41Aに対して送信する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了させる。
【0212】
次いで、端末装置41Aでは、ID、パスワード受信処理を実行する(ステップS118)。この処理において、CPU42は、通信I/F26を介して「ID」、「パスワード」を受け取り、メモリ43に記憶する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了させる。
【0213】
「前記種別情報記憶手段は、学習管理サーバにおけるある学習者の利用が初めてであると判定された場合には、当該ある学習者に関する学習者種別情報を記憶する機能を有する」ので、初回の学習であった場合であっても、学習種別情報に基づいて学習情報を決定することが可能となり、より一層、好適な学習情報が提供することができる。
【0214】
尚、「前記学習履歴記憶手段により累積的に記憶された学習履歴情報に関連付けた識別情報に基づいて利用の状態を判定する利用状態判定手段を有し、前記種別情報記憶手段は、学習管理サーバにおけるある学習者の利用が初めてであると判定された場合には、当該ある学習者に関する学習者種別情報を記憶する機能を有する」ように構成してもよく、同じような効果がえられる。
【0215】
[低評価学習情報報知処理]
最初に、図12に示す如く、学習管理サーバ21では、評価「ポイント」情報が所定値以下か否かを判断する(ステップS231)。CPU22は、この処理を所定のタイミングで行っているものであり、例えば、上述した図10に示すステップS203の処理において、図7に示す如く、各「学習情報」に関連付けられた評価情報である、合計評価「ポイント」が算出された場合に、評価「ポイント」情報が所定値以下か否かを判断することとなる。この処理において、CPU22は、算出された評価「ポイント」情報を読み出し、この読み出した評価「ポイント」情報が所定値以下(例えば、「−20」以下)であるか否かを判断する。CPU22は、評価「ポイント」情報が所定値以下であると判別した場合には、ステップS232に処理を移し、評価「ポイント」情報が所定値以下ではないと判別した場合には、本サブルーチンを終了させる。
【0216】
次いで、報知情報生成処理を実行する(ステップS232)。この処理において、CPU22は、上述したステップS231の処理において判別された、評価「ポイント」情報が所定値以下である旨の報知情報を生成する。この生成される報知情報は、所定の画像情報、文字情報、音声情報等を含むものである。この処理が終了した場合には、ステップS233に処理を移す。
【0217】
次いで、報知処理を実行する(ステップS233)。この処理において、CPU22は、評価「ポイント」情報が所定値以下である旨の情報を報知する処理を行う。例えば、この評価「ポイント」情報が所定値以下である旨の情報を学習管理サーバ21の表示部24に画像表示する。
【0218】
尚、本実施形態においては、評価「ポイント」情報が所定値以下である旨の情報を学習管理サーバ21の表示部24に画像表示することとしたが、本発明はこれに限らず、サーバ21の音声発生部(図示せず)に音声を発生することとしてもよい。さらには、学習情報提供者が端末装置41Aを操作する場合には、端末装置41Aに送信し、端末装置41Aの表示部44に画像を表示し、音声発生部49に音声を発生し、報知することとしてもよい。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了させる。
【0219】
このように、学習管理サーバ21は、「前記学習履歴記憶手段により学習履歴情報に関連付けて記憶された評価情報が低いと判定された場合には、当該評価情報に対応する学習情報を更新する旨の報知を行う更新報知手段を備えた」ので、不評な学習情報、古い学習情報等を更新するように促すことができ、よりよい学習情報を提供することができる。また、学習情報自体、常に変化するようなものであり、この変化に対して容易に対処することができる。
【0220】
[学習情報更新処理]
最初に、図13に示す如く、学習管理サーバ21では、学習情報更新情報を受け取ったか否かを判断する(ステップS241)。この処理において、CPU22は、入力部22により入力された、「学習情報」を更新する旨の情報、及び、「学習情報更新情報」を受け取ったか否かを判断する。CPU22は、学習情報更新する旨の情報、「学習情報更新情報」を受け取ったと判別した場合には、学習情報更新する旨の情報、「学習情報更新情報」をメモリ23に記憶し、ステップS242に処理を移し、学習情報を更新する旨の情報、「学習情報更新情報」を受け取ってはいないと判別した場合には、本サブルーチンを終了させる。
【0221】
次いで、学習管理サーバ21では、データベース更新記憶処理を実行する(ステップS242)。この処理において、CPU22は、ステップS241の処理によりメモリ23に記憶した、学習情報更新する旨の情報、「学習情報更新情報」を読み出し、この学習情報更新する旨の情報に示される、更新対象となる「学習情報」を判別し、この判別した「学習情報」と、「学習情報データベース」(図4)と、を参照し、この更新対象となる「学習情報」を消去し、同じく、メモリ23に記憶された「学習情報更新情報」を読み出し、この読み出した「学習情報更新情報」を消去した「学習情報」の領域に記憶する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了させる。
【0222】
このように学習管理サーバ21は、「前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報とは異なる学習情報を前記学習情報記憶手段に登録可能としてなる学習情報登録手段」ので、予め記憶されている学習情報とは異なる新たな学習情報を登録することができ、そのときどきに適応した学習情報を学習者に提供することができる。
【0223】
【発明の効果】
本発明によれば、「学習者に対する複数の学習情報が記憶されている学習情報記憶手段と、前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶する学習履歴記憶手段と、前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する提供学習情報決定手段と、を備えた」ので、学習履歴情報に関連付けて累積的に記憶された評価情報に基づいて、学習者に対して提供する学習情報を決定するため、学習者の各々に対してよりよい学習情報を提供することができ、学習管理サーバを利用する学習者の定着率が高まる。
【0224】
また、学習履歴情報、評価情報が累積的に記憶されるため、学習者がこのような学習管理サーバを利用する回数が多くなればなるほど、学習履歴情報、評価情報が多くなるため、利用すればするほど、よりよい学習情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における学習管理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態における学習管理サーバの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態における学習管理サーバのデータベースを示す説明図である。
【図4】本発明の一実施形態における学習管理サーバのデータベースを示す説明図である。
【図5】本発明の一実施形態における学習管理サーバのデータベースを示す説明図である。
【図6】本発明の一実施形態における学習管理サーバのデータベースを示す説明図である。
【図7】本発明の一実施形態における学習管理サーバのデータベースに基づく検索結果を概念的に示す説明図である。
【図8】本発明の一実施形態における端末装置の電気的な構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の一実施形態における学習管理システムのフローチャートを示す図である。
【図10】本発明の一実施形態における学習管理システムのフローチャートを示す図である。
【図11】本発明の一実施形態における学習管理システムのフローチャートを示す図である。
【図12】本発明の一実施形態における学習管理サーバのフローチャートを示す図である。
【図13】本発明の一実施形態における学習管理サーバのフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
10 学習管理システム
21 学習管理サーバ
22、42 CPU
23、43 メモリ
24、44 表示部
25 情報取得部
26、46 通信I/F
28、48 記憶部
41A、41B 端末装置
45 入力部
51 ネットワーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、学習に関する情報を管理する学習管理サーバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、学習管理サーバにおいて、学習者に対して学習を提供するための学習情報を管理するものとして知られており、その中でも、端末装置に対して通信可能に接続され、その端末装置に対して学習情報を提供するものが多く存在する。
【0003】
その中でも、最近の著しいIT化に伴い、eラーニング(e−Learning)と称されるインターネット(Internet)等、ネットワークを介して学習する学習システムが周知となっており、放送教育等において、双方向性を感じることのできる環境を遠隔サイトにいる生徒に提供可能な対話型の双方向遠隔通信方法が提供されている(例えば、特許文献1。)。この特許文献1においては、生徒が出した質問を生徒数や質問の内容に応じて順位付けされ、講師等に提示されるという簡便なサービスが提供されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−137431号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような双方向遠隔通信方法では、いつでも、どこでも学習できるという利点があるが、裏を反せば、学習を行うか否かは学習者の学習意欲に任せられているという傾向があり、eラーニングを例に採ると、提供された学習内容を全て修了する学習者は半数にも満たないという統計もあり、学習者の定着率が低く、より一層、学習者の学習意欲を向上させるような学習方法が提供されることが望まれている。
【0006】
しかし、学習者の学習意欲を向上させるためには、学習内容自体を充実させることが条件に挙げられるが、学習成績を向上させることによって、満足感、充実感を感じさせ得ることも挙げられるが、これもまた、数多の学習者の各々に対して好適な学習を提供することは困難に等しい。
【0007】
例えば、図、絵等の画像を用いることにより、より一層、効果的な学習を行うことができる学習者がおれば、図、絵等の画像を用いることなく、単に理由が記載されていることにより、より一層、効果的な学習を行うことができる学習者がいるというように、同じような内容を習得しようとしても、その過程は様々である。
【0008】
また、学習スケジュールを学習者に合わせることも可能であるが、学習スケジュールによっては、学習者の学習意欲を向上させるものではなく、更には、学習内容に関する試験を行った結果に基づいて、弱点を克服するようにも構成できるが、学習者によってはかえって学習者の学習意欲を減退させるおそれもある。
【0009】
本発明は、上述した如き課題に鑑みてなされたものであり、学習者に対して好適な学習を提供することにより、学習者の定着率を向上させることができる学習管理サーバを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上のような目的を達成するために、本発明の学習管理サーバは、学習者に対する複数の学習情報が記憶されている学習情報記憶手段と、前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶する学習履歴記憶手段と、前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する提供学習情報決定手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
より具体的には、本発明は、以下のようなものを提供する。
【0012】
(1) 学習者に対する学習に関する情報を管理する学習管理サーバであって、学習者に対する複数の学習情報が記憶されている学習情報記憶手段と、前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶する学習履歴記憶手段と、前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する提供学習情報決定手段と、を備えたことを特徴とする学習管理サーバ。
【0013】
(1)の発明によれば、「学習者に対して所望とされる学習結果が同じであり、かつ、学習方法が異なる複数の学習情報が記憶されている学習情報記憶手段と、前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶する学習履歴記憶手段と、前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する提供学習情報決定手段と、を備えた」ので、学習履歴情報に関連付けて累積的に記憶された評価情報に基づいて、学習者に対して提供する学習情報を決定するため、学習者の各々に対してよりよい学習情報を提供することができ、学習管理サーバを利用する学習者の定着率が高まる。
【0014】
また、学習履歴情報、評価情報が累積的に記憶されるため、学習者がこのような学習管理サーバを利用する回数が多くなればなるほど、学習履歴情報、評価情報が多くなるため、利用すればするほど、よりよい学習情報を提供することができる。
【0015】
尚、上述した如く学習者に対して好適な学習情報を決定する機能を有すれば充分であるが、「前記提供学習情報決定手段により決定された学習情報を学習者に提供する学習情報提供手段」を備えてもよい。この学習情報提供手段は、結果として、学習者に対して学習情報を提供可能にするように、画像表示、音声発生、プリントアウトするように構成されればよく、その学習情報が学習提供者により認識されることにより、学習情報が提供されるようにしてもよい。
【0016】
(2) 学習者に対する学習に関する情報を管理する学習管理サーバであって、学習者に対して所望とされる学習結果が同じであり、かつ、学習方法が異なる複数の学習情報が記憶されている学習情報記憶手段と、前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶する学習履歴記憶手段と、前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する提供学習情報決定手段と、を備えたことを特徴とする学習管理サーバ。
【0017】
(2)の発明によれば、「学習者に対して所望とされる学習結果が同じであり、かつ、学習方法が異なる複数の学習情報が記憶されている学習情報記憶手段と、前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶する学習履歴記憶手段と、前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する提供学習情報決定手段と、を備えた」ので、学習履歴情報に関連付けて累積的に記憶された評価情報に基づいて、学習者に対して提供する学習情報を決定するため、学習者の各々に対してよりよい学習情報を提供することができ、学習管理サーバを利用する学習者の定着率が高まる。
【0018】
また、学習履歴情報、評価情報が累積的に記憶されるため、学習者がこのような学習管理サーバを利用する回数が多くなればなるほど、学習履歴情報、評価情報が多くなるため、利用すればするほど、よりよい学習情報を提供することができる。
【0019】
尚、上述した如く学習者に対して好適な学習情報を決定する機能を有すれば充分であるが、「前記提供学習情報決定手段により決定された学習情報を学習者に提供する学習情報提供手段」を備えてもよい。この学習情報提供手段は、結果として、学習者に対して学習情報を提供可能にするように、画像表示、音声発生、プリントアウトするように構成されればよく、その学習情報が学習提供者により認識されることにより、学習情報が提供されるようにしてもよい。
【0020】
(3) 端末装置と通信可能に接続され、学習者に対する学習に関する情報を管理する学習管理サーバであって、学習者に対して所望とされる学習結果が同じであり、かつ、学習方法が異なる複数の学習情報が記憶されている学習情報記憶手段と、前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶する学習履歴記憶手段と、前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する提供学習情報決定手段と、前記提供学習情報決定手段により決定された前記提供される学習情報を前記端末装置に送信する学習情報送信手段と、を備えたことを特徴とする学習管理サーバ。
【0021】
(3)の発明によれば、「学習者に対して所望とされる学習結果が同じであり、かつ、学習方法が異なる複数の学習情報が記憶されている学習情報記憶手段と、前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶する学習履歴記憶手段と、前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する提供学習情報決定手段と、前記提供学習情報決定手段により決定された前記提供される学習情報を前記端末装置に送信する学習情報送信手段と、を備えた」ので、学習履歴情報に関連付けて累積的に記憶された評価情報に基づいて、学習者に対して提供する学習情報を決定するため、学習者の各々に対してよりよい学習情報を提供することができ、学習管理サーバを利用する学習者の定着率が高まる。
【0022】
また、学習履歴情報、評価情報が累積的に記憶されるため、学習者がこのような学習管理サーバを利用する回数が多くなればなるほど、学習履歴情報、評価情報が多くなるため、利用すればするほど、よりよい学習情報を提供することができる。
【0023】
尚、上述した如く、端末装置が学習者自身の操作に応じて、好適な学習情報が画像表示、音声発生、プリントアウトされるように構成することにより、本発明の効果が得られるが、この端末装置が、学習者に学習情報を提供する教師、講師、カウンセラーをはじめとする学習提供者の操作に応じて、好適な学習情報が画像表示、音声発生、プリントアウトされるように構成し、その好適な学習情報が学習提供者により認識されることにより、学習情報が提供されるようにしても同じような効果が得られる。また、このような学習提供者に対しては、従来においては、自身の様式として、学習情報を考案し、更には、学習者に対応するような学習情報を選択するというような煩雑な作業を行わなければならなかったが、このような煩雑な作業を行うことなく、好適な学習を提供することができる。
【0024】
尚、前記端末装置は、「画像が表示される表示部」を備え、前記学習管理サーバは、「当該学習管理サーバにおける前記学習情報送信手段により送信された学習情報を前記端末装置における前記表示部に表示させる機能」を有していてもよい。また、前記端末装置は、「音声が発生される音声発生部」を備え、前記学習管理サーバは、「当該学習管理サーバにおける前記学習情報送信手段により送信された学習情報を前記端末装置における前記音声発生部に表示させる機能」を有してもよい。
【0025】
(4) 端末装置と通信可能に接続され、学習者に対する学習に関する情報を管理する学習管理サーバであって、学習に関するクラスには、学習者に対して所望とされる学習結果が同じである複数の学習項目が含まれており、当該複数の学習項目の各々に対応され、学習方法が異なる複数の学習情報が記憶されている学習情報記憶手段と、前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶する学習履歴記憶手段と、前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する提供学習情報決定手段と、前記提供学習情報決定手段により決定された前記提供される学習情報を前記端末装置に送信する学習情報送信手段と、を備えたことを特徴とする学習管理サーバ。
【0026】
(4)の発明によれば、「学習に関するクラスには、学習者に対して所望とされる学習結果が同じである複数の学習項目が含まれており、当該複数の学習項目の各々に対応され、学習方法が異なる複数の学習情報が記憶されている学習情報記憶手段と、前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶する学習履歴記憶手段と、前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する提供学習情報決定手段と、前記提供学習情報決定手段により決定された前記提供される学習情報を前記端末装置に送信する学習情報送信手段と、を備えた」ので、学習履歴情報に関連付けて累積的に記憶された評価情報に基づいて、学習者に対して提供する学習情報を決定するため、学習者の各々に対してよりよい学習情報を提供することができ、学習管理サーバを利用する学習者の定着率が高まる。
【0027】
また、学習履歴情報、評価情報が累積的に記憶されるため、学習者がこのような学習管理サーバを利用する回数が多くなればなるほど、学習履歴情報、評価情報が多くなるため、利用すればするほど、よりよい学習情報を提供することができる。
【0028】
尚、上述した如く、端末装置が学習者自身の操作に応じて、好適な学習情報が画像表示、音声発生、プリントアウトされるように構成することにより、本発明の効果が得られるが、この端末装置が、学習者に学習情報を提供する教師、講師、カウンセラーをはじめとする学習提供者の操作に応じて、好適な学習情報が画像表示、音声発生、プリントアウトされるように構成し、その好適な学習情報が学習提供者により認識されることにより、学習情報が提供されるようにしても同じような効果が得られる。また、このような学習提供者に対しては、従来においては、自身の様式として、学習情報を考案し、更には、学習者に対応するような学習情報を選択するというような煩雑な作業を行わなければならなかったが、このような煩雑な作業を行うことなく、好適な学習を提供することができる。
【0029】
尚、前記端末装置は、「画像が表示される表示部」を備え、前記学習管理サーバは、「当該学習管理サーバにおける前記学習情報送信手段により送信された学習情報を前記端末装置における前記表示部に表示させる機能」を有していてもよい。また、前記端末装置は、「音声が発生される音声発生部」を備え、前記学習管理サーバは、「当該学習管理サーバにおける前記学習情報送信手段により送信された学習情報を前記端末装置における前記音声発生部に表示させる機能」を有してもよい。
【0030】
(5) (1)から(4)記載の学習管理サーバは、所定の条件に基づいて学習履歴記憶手段に記憶された評価情報を抽出する評価情報抽出手段を備え、前記供給学習情報決定手段は、前記評価情報抽出手段により抽出された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する機能を有することを特徴とする学習管理サーバ。
【0031】
(5)の発明によれば、「所定の条件に基づいて学習履歴記憶手段に記憶された評価情報を抽出する評価情報抽出手段を備え、前記供給学習情報決定手段は、前記評価情報抽出手段により抽出された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する機能を有する」ので、全ての学習者の評価情報ではなく、所定の条件が成立した評価情報に基づいて学習情報を決定するため、
【0032】
また、「所定の条件」とは、各種の態様があり、例えば、学習者自身の評価情報に基づいて学習情報を決定するように構成するような例が挙げられる。このように、単に全ての評価情報に基づいて、学習者に対して提供される学習情報を決定するのではなく、効果的な学習条件に関する評価を抽出するように構成することにより、数多いる学習者の各々に対して好適な学習情報を提供することができる。
【0033】
(6) 学習者の種別に関する学習者種別情報を記憶する種別情報記憶手段を備え、前記学習者種別情報は、学習者の役職情報、年齢情報、性質情報の一を含むことを特徴とする(1)から(5)記載の学習管理サーバ。
【0034】
(6)の発明によれば、「学習者の種別に関する学習者種別情報を記憶する種別情報記憶手段を備え、前記学習者種別情報は、学習者の役職情報、年齢情報、性質情報の一を含む」ので、学習者の傾向を知り得る状態となり、より一層、学習者の学習意欲を向上させることができる学習情報を提供することができる。
【0035】
(7) 学習者の性質情報を取得するための性質診断情報を前記端末装置に送信する診断情報送信手段を備えたことを特徴とする(6)記載の学習管理サーバ。
【0036】
(7)の発明によれば、「学習者の性質情報を取得するための性質診断情報を前記端末装置に送信する診断情報送信手段を備えた」ので、学習者の性質の傾向を知り得る状態となり、より一層、学習者の学習意欲を向上させることができる学習情報を提供することができる。
【0037】
(8) (5)又は(7)記載の学習管理サーバにおける前記種別情報記憶手段は、当該学習管理サーバにおけるある学習者の利用が初めてであると判定された場合には、当該ある学習者に関する学習者種別情報を記憶する機能を有することを特徴とする学習管理サーバ。
【0038】
(8)の発明によれば、「前記種別情報記憶手段は、学習管理サーバにおけるある学習者の利用が初めてであると判定された場合には、当該ある学習者に関する学習者種別情報を記憶する機能を有する」ので、初回の学習であった場合であっても、学習種別情報に基づいて学習情報を決定することが可能となり、より一層、好適な学習情報が提供することができる。
【0039】
尚、「前記学習履歴記憶手段により累積的に記憶された学習履歴情報に関連付けた識別情報に基づいて利用の状態を判定する利用状態判定手段を有し、前記種別情報記憶手段は、学習管理サーバにおけるある学習者の利用が初めてであると判定された場合には、当該ある学習者に関する学習者種別情報を記憶する機能を有する」ように構成してもよく、同じような効果がえられる。
【0040】
(9) (5)から(8)のいずれか記載の学習管理サーバにおける所定の条件は、前記学習者種別情報であることを特徴とする学習管理サーバ。
【0041】
(9)の発明によれば、「学習管理サーバにおける所定の条件は、前記学習者種別情報である」ので、ある学習者の学習者種別情報に基づいて、ある学習者とは異なる他の学習者の学習履歴情報を参照することにより、似たような学習者をサンプルとして学習情報を決定することができ、ある学習者に好適な学習情報を提供することができる。
【0042】
これによって、学習者の利用回数が少なく場合においても、好適な学習情報を提供する可能性が高まり、更には、ある利用者が利用しなくても、他の学習者が利用すればするほど、ある学習者に対して好適な学習情報を提供することができる。
【0043】
(10) (1)から(9)のいずれか記載の学習管理サーバにおける前記提供学習情報決定手段は、学習情報が提供される学習者とは異なる学習者に対応した評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する機能を有することを特徴とする学習管理サーバ。
【0044】
(10)の発明によれば、「学習管理サーバにおける前記提供学習情報決定手段は、学習情報が提供される学習者とは異なる学習者に対応した評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する機能を有する」ので、学習者の利用回数が少なく場合においても、好適な学習情報を提供する可能性が高まり、更には、ある利用者が利用しなくても、他の学習者が利用すればするほど、ある学習者に対して好適な学習情報を提供することができる。
【0045】
(11) (1)から(10)記載の学習管理サーバにおける前記提供学習情報決定手段は、前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される複数の学習情報を順位情報と関連付けて決定する機能を有することを特徴とする学習管理サーバ。
【0046】
(11)の発明によれば、「前記学習管理サーバにおける前記提供学習情報決定手段は、前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される複数の学習情報を順位情報と関連付けて決定する機能を有する」ので、複数の学習情報が多数存在する場合においては、学習者に対して好適な学習情報は一つではなく、複数個存在することもあり、その中から提供することとなり、学習者に対して好適な学習情報を提供する可能性を高め、学習者の学習意欲を高める。
【0047】
尚、「前記学習情報送信手段は、前記提供学習情報決定手段により順位情報と関連付けて決定された複数の学習情報と、当該順位情報と、を送信する機能を有する」ように構成してもよく、この場合には、「前記学習情報送信手段は、所定の情報を入力可能としてなる入力手段を備えた端末装置に対して送信する機能を有し、前記提供学習情報決定手段は、前記端末装置における入力手段により入力された所定の情報に基づいて、複数の学習情報から提供される学習情報を決定する機能を有する」ように構成してもよい。
【0048】
これによって、複数の学習情報に含まれる多くの情報から好適な学習情報を提供できるとともに、それらの好適な学習情報から提供される学習情報を端末装置の所定の入力により決定されることとなるため、学習者の意思を尊重するとともに、好適な学習情報を提供することが可能となる。
【0049】
(12) 前記学習履歴記憶手段により学習履歴情報に関連付けて記憶された評価情報が低いと判定された場合には、当該評価情報に対応する学習情報を更新する旨の報知を行う更新報知手段を備えたことを特徴とする(1)から(11)記載の学習管理サーバ。
【0050】
(12)の発明によれば、「前記学習履歴記憶手段により学習履歴情報に関連付けて記憶された評価情報が低いと判定された場合には、当該評価情報に対応する学習情報を更新する旨の報知を行う更新報知手段を備えた」ので、不評な学習情報、古い学習情報等を更新するように促すことができ、よりよい学習情報を提供することができる。また、学習情報自体、常に変化するようなものであり、この変化に対して容易に対処することができる。
【0051】
(13) 前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報とは異なる学習情報を前記学習情報記憶手段に登録可能としてなる学習情報登録手段を備えたことを特徴とする(1)から(12)のいずれか記載の学習管理サーバ。
【0052】
(13)の発明によれば、「前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報とは異なる学習情報を前記学習情報記憶手段に登録可能としてなる学習情報登録手段」ので、予め記憶されている学習情報とは異なる新たな学習情報を登録することができ、そのときどきに適応した学習情報を学習者に提供することができる。
【0053】
(14) 前記学習情報は、質問形式の質問情報を含むことを特徴とする(1)から(13)のいずれか記載の学習管理サーバ。
【0054】
(14)の発明によれば、「前記学習情報は、質問形式の質問情報を含む」ので、学習者に対して受動的な情報だけでなく、自動的な質問情報を含むように構成したため、単に、学習教材を送るという従来のものと比べて、学習者自身で考え、学習するようになるため、学習効率が向上する。これによって、学習者の学習意欲が向上し得る学習を提供することができる。
【0055】
(15) 学習者に対する学習に関する情報の管理プログラムを格納しているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、学習者に対する複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶せしめる学習履歴記憶ステップと、前記学習履歴記憶ステップにより記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定せしめる提供学習情報決定ステップと、をコンピュータに実行させる管理プログラムを格納していることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【0056】
(15)の発明によれば、「学習者に対する複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶せしめる学習履歴記憶ステップと、前記学習履歴記憶ステップにより記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定せしめる提供学習情報決定ステップと、をコンピュータに実行させる管理プログラムを格納している」ので、学習履歴情報に関連付けて累積的に記憶された評価情報に基づいて、学習者に対して提供する学習情報を決定するため、学習者の各々に対してよりよい学習情報を提供することができ、学習管理サーバを利用する学習者の定着率が高まる。
【0057】
また、学習履歴情報、評価情報が累積的に記憶されるため、学習者がこのような学習管理サーバを利用する回数が多くなればなるほど、学習履歴情報、評価情報が多くなるため、利用すればするほど、よりよい学習情報を提供することができる。
【0058】
尚、上述した如く学習者に対して好適な学習情報を決定する機能を有すれば充分であるが、「前記提供学習情報決定手段により決定された学習情報を学習者に提供する学習情報提供手段」を備えてもよい。この学習情報提供手段は、結果として、学習者に対して学習情報を提供可能にするように、画像表示、音声発生、プリントアウトするように構成されればよく、その学習情報が学習提供者により認識されることにより、学習情報が提供されるようにしてもよい。
【0059】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に好適な一実施形態について図面に基づいて説明する。
【0060】
[システム構成]
図1は本実施形態における学習管理システムを示す概略図である。
【0061】
この図1に示す学習管理システム10において、インターネット、専用回線、プロバイダ、音声通信局、及び、携帯電話機用基地局、衛星通信局等からなるネットワーク51には、端末装置41Aにおいて提供される学習に関する各種の情報の制御を行う学習管理サーバ21が接続可能となっており、ネットワーク51を介して通信可能である。
【0062】
尚、図1では、ネットワーク51に接続されているサーバを学習管理サーバ21のみとして示したが、本発明においてはこれに限らず、後述する学習管理サーバ21の機能を分割させて複数のサーバにより構成してもよい。また、このような学習管理サーバ21を複数設置し、それらの学習管理サーバ21を一括管理する外部サーバを備えた構成としてもよく、簡便である。
【0063】
また、ネットワーク51には、複数の端末装置41A、41B、・・・、が接続可能となっており、この複数の端末装置41A、41B、・・・、から学習管理サーバ21にアクセス可能となっている。
【0064】
尚、本実施形態における各端末装置41A、41B、・・・、は、パーソナルコンピュータ41Aを用いているが、本発明はこれに限らず、利用者がネットワーク51にアクセス可能な端末装置であればよい。このネットワーク51にアクセス可能な端末装置とは、パーソナルコンピュータ41Aの他にも、例えば、ノート型パーソナルコンピュータ、モバイルパーソナルコンピュータ、或いは、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)等の通信可能な端末装置を含む。
【0065】
また、アクセスの方法としては、各端末装置41A、41B、・・・、とインターネット等のネットワーク51(プロバイダのホストコンピュータ)との間は、TDMA(Time Division Multiple Access)方式や、CDMA(Code Division Multiple Access)方式等、デジタル方式の電波を用いて音声データを供給するものが主流となっており、これらの電波は、各地に点在する基地局を介して、学習管理サーバ21に接続される。
【0066】
尚、本実施形態においては、パーソナルコンピュータといった有線方式の端末装置を用いてネットワーク51を介して学習管理サーバ21に対して通信可能となるように構成するが、本発明はこれに限らず、通信可能であればよく、有線方式、無線方式を問わない。
【0067】
例えば、携帯性を有する端末装置を有線方式の装置に接続することによりネットワーク51を介して学習管理サーバ21に対して通信可能となるように構成してもよい。この場合においては、TCP/IPプロトコル群で作成したパケットのやり取りをダイヤルアップPPP(Point−to−Point Protocol)接続を利用して行い、ネットワーク51(プロバイダのホストコンピュータと学習管理サーバ21との間)では、TCP/IPプロトコルによる通信が行われる。これにより、端末装置41A、41B、・・・、は学習管理サーバ21から種々の提供情報を入手することができ、更には、学習管理サーバ21に対して種々の情報を提供することができる。
【0068】
また、本実施形態においては、端末装置41A、41B、・・・、を、学習管理サーバ21に接続することにより、ネットワーク51に間接的に接続するように構成としたが、本発明はこれに限らず、間接的にネットワーク51に接続してもよい。
【0069】
更に、ネットワーク51には、複数の端末装置41A、41B、・・・、に対応して、音声発生部49としての電話機141A、141B、・・・、が接続可能となっており、ネットワーク51を介して、この複数の電話機141A、141B、・・・、は相互に通話可能となっている。
【0070】
これにより、本学習管理サーバ21、端末装置41Aを利用して学習を行う学習者と、本学習管理サーバ21、端末装置41Bを利用して学習者を指導する学習提供者との間、又は、本学習管理サーバ21、端末装置41Aを利用して学習を行う学習者と、本学習管理サーバ21、端末装置41Bを利用して学習を行う学習者との間で、学習に関する音声情報の送受信が可能となり、学習に関する理解度、定着率を高めることが期待できる。
【0071】
更には、本実施形態においては、学習管理サーバ21とネットワーク51と端末装置41A、41B、・・・、とで構成したが、本発明はこれに限らず、他の装置を備えるように構成してもよく、例えば、サーバ21から端末装置41Aが受け取った各種の情報を出力するためのプリンター等を備えるようにしてもよい。
【0072】
[サーバ構成]
本発明の実施形態であるサーバの制御回路を示すブロック図を図2に示す。
【0073】
図2に示すように、学習管理サーバ21においては、データBUSにCPU22、メモリ23、表示部24、入力部25、通信I/F26、RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)等で構成された記憶部28が接続されている。
【0074】
「CPU22」は、請求項中の、「学習情報記憶手段」、「学習履歴記憶手段」、「提供学習情報決定手段」、「提供学習情報送信手段」、「評価情報抽出手段」、「種別情報記憶手段」、「診断情報送信手段」、「更新報知手段」、「学習情報登録手段」、の一部を構成するものに相当する。
【0075】
「メモリ23」は、請求項中の、「学習情報記憶手段」、「学習履歴記憶手段」、「提供学習情報決定手段」、「提供学習情報送信手段」、「評価情報抽出手段」、「種別情報記憶手段」、「診断情報送信手段」、「更新報知手段」、「学習情報登録手段」、の一部を構成するものに相当する。
【0076】
「記憶部22」は、請求項中の、「学習情報記憶手段」、「学習履歴記憶手段」、「提供学習情報決定手段」、「提供学習情報送信手段」、「評価情報抽出手段」、「種別情報記憶手段」、「診断情報送信手段」、「更新報知手段」、「学習情報登録手段」、の一部を構成するものに相当する。
【0077】
「通信I/F26」は、請求項中の、「提供学習情報送信手段」、「診断情報送信手段」、の一部を構成するものに相当する。
【0078】
学習管理サーバ21の記憶部28には、図1に示す学習管理システム10を管理するためのプログラム、具体的には、端末装置41A、41B、・・・、との通信を行うためのプログラム等、各種の学習に関する情報の提供、取得、管理するプログラムが格納されている。
【0079】
本発明における学習管理サーバ21の記憶部28に格納されるプログラムは、具体的には以下のものを含む。
【0080】
(A) 学習者に対して所望とされる学習結果が同じであり、かつ、学習方法が異なる複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶せしめる学習履歴記憶ステップ。
【0081】
(B) 前記学習履歴記憶ステップにより記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定せしめる提供学習情報決定ステップ。
【0082】
学習履歴情報に関連付けて累積的に記憶された評価情報に基づいて、学習者に対して提供する学習情報を決定するため、学習者の各々に対してよりよい学習情報を提供することができ、学習管理サーバを利用する学習者の定着率が高まる。
【0083】
また、学習履歴情報、評価情報が累積的に記憶されるため、学習者がこのような学習管理サーバを利用する回数が多くなればなるほど、学習履歴情報、評価情報が多くなるため、利用すればするほど、よりよい学習情報を提供することができる。
【0084】
CPU22は、記憶部28に格納されているこれらのプログラムに従って種々の動作を実行するようになされており、このプログラム自体、動作プログラムにより生成された変数、データ等をメモリ23に一時的に記録し、当該動作に応じて各回路部を制御する。詳しくは後述するが、制御プログラムや記憶部28に格納されている種々のコンテンツやそのプログラムに従って種々の処理を実行するようになされている。すなわち、CPU22は、通信I/F26に接続された回線、ネットワーク51、を介して各端末装置41A、41B、・・・、と学習に関する各種の情報の送受信を行う。
【0085】
[学習管理サーバにおける記憶部の構成]
また、上述した学習管理サーバ21における記憶部28には、図3から図7に示す如く、データベースが記憶されている。
【0086】
尚、本発明における「データベース」とは、データの入力、更新、検索などの手順を提供し、情報の集中管理を実現するものであり、あるテーブルのあるレコードと、他のテーブルのあるレコードと、を関連づけつつ処理を行うリレーショナルデータベースを含むものである。
【0087】
この記憶部28には、図3に示す如く、「個人情報データベース」が記憶されている。
【0088】
図3は、本発明の一実施形態における学習管理サーバ21の備える個人情報データベースの記憶内容を概念的に示す説明図である。
【0089】
この個人情報データベースは、この学習管理システム10を利用する学習者の情報が関連付けて記憶されるものであり、これらの項目には、「ID」、「氏名」、「パスワード」、「住所」、「電話番号」、「電子メール」のアドレス、学習者の「種別」を示す情報である、「年齢」、「職業」、「役職」、学習者の性質を示す「診断テスト結果」等、各種の情報が関連付けられている。
【0090】
「年齢」情報は、学習者の年齢を示す情報であり、例えば、「10代」、「20代」、「30代」、「40代」、「50代」、「60代」等といった複数段階に分けたデータで記憶されるものである。
【0091】
「職業」情報は、学習者の職業を示す情報であり、例えば、「会社員」、「自営業」、「技術職」等といった複数段階に分けたデータで記憶されるものである。
【0092】
「役職」情報は、学習者の仕事上の役職を示す情報であり、例えば、「経営責任者」、「取締役」等といった複数段階に分けたデータで記憶されるものである。
【0093】
「診断テスト結果」情報は、例えば、「まず暗記をして理解を深めていく暗記タイプ」、「十分に理解を深め暗記を行う理解重視タイプ」、「理由、背景を把握することで理解を深める根拠追求タイプ」、「問題を解くことで学習をすすめる実戦タイプ」、「図、絵等を多く用いることにより理解を深める画像重視タイプ」、「学習を行う分野に関する最小限の情報のみを必要とするタイプ」、「学習を行う分野に関する情報のみならず多くの付加情報を必要とするタイプ」、「身近な例に置き換えて理解を深めるタイプ」等といった複数種類に分けた、学習に関する学習者の学習傾向、即ち、本学習管理サーバ21を利用する学習者にとって効果的となる学習傾向をおおまかに把握するための情報を示すものである。「結果重視型」、「過程重視型」、「根拠追求型」、「堅実型」等といった複数段階に分けたデータで記憶されるものである。
【0094】
また、この「診断テスト結果」情報は、学習管理サーバ21を初めて利用する初学習者に対して、学習管理サーバ21よりこの初学習者が操作する端末装置41Aに「診断テスト情報」が提供され、端末装置41Aにより入力が行われ、学習管理サーバ21に提供された「診断テスト入力情報」に基づいて算出されたものである。詳しくは後述する。
【0095】
このように、学習管理サーバ21は、「学習者の性質情報を取得するための性質診断情報を前記端末装置に送信する診断情報送信手段を備えた」ので、学習者の性質の傾向を知り得る状態となり、より一層、学習者の学習意欲を向上させることができる学習情報を提供することができる。
【0096】
上述した「診断テスト結果」は、請求項中の「性質情報」の一部を構成するものに相当する。また、「診断テスト情報」は、請求項中の「性質診断情報」の一部を構成するものに相当する。
【0097】
上述した、学習者の「種別」を示す情報である、「年齢」、「職業」、「役職」、学習者の性質を示す「診断テスト結果」は、複数段階に分けて、記憶されるものであり、この4つの情報を組み合わせて学習者の種別を特定することとなるため、より詳細に学習者のタイプを特定することができる。
【0098】
このように、学習管理サーバ21は、「学習者の種別に関する学習者種別情報を記憶する種別情報記憶手段を備え、前記学習者種別情報は、学習者の役職情報、年齢情報、性質情報の一を含む」ので、学習者の傾向を詳細に知り得る状態となり、より一層、学習者の学習意欲を向上させることができる学習情報を提供することができる。
【0099】
上述した個人情報データベースは、請求項中の「種別情報記憶手段」の一部を構成するものに相当する。
【0100】
上述した個人情報データベースに記憶されている、「ID」、「氏名」、「パスワード」、「住所」、「電話番号」、「電子メール」のアドレス、は、請求項中の「学習者識別情報」の一部を構成するものに相当する。
【0101】
また、上述した個人情報データベースに記憶されている、「年齢」、「職業」、「役職」、「診断テスト結果」、は、請求項中の「学習者種別情報」の一部を構成するものに相当する。
【0102】
学習管理サーバ21では、端末装置41A、41B、・・・、から学習者の「ID」と「パスワード」を受信することにより、個人情報データベースを参照し、そのメールアドレス等の通信先情報を決定する。
【0103】
また、この記憶部28には、図4に示す如く、「学習情報データベース」が記憶されている。
【0104】
図4は、本発明の一実施形態における学習管理サーバ21の備える学習情報データベースの記憶内容を概念的に示す説明図である。
【0105】
この学習情報データベースは、学習者に提供される学習情報の詳細な情報が関連付けて記憶されるものであり、これらの項目は、「クラス」、「項目」、「種別」(「年齢」、「職業」、「役職」、「診断テスト結果」)、「学習情報」等、各種の情報が関連付けられている。
【0106】
「クラス」情報は、本学習管理サーバ21が提供する学習情報が複数含まれる大コンテンツであり、学習に関する分野を示し、例えば、「歴史における江戸時代の文化」、「数学における二次関数」といったものが相当し、本学習管理サーバ21よりネットワーク51を介して端末装置41Aに提供される。
【0107】
「項目」情報は、本学習管理サーバ21が提供する学習情報が複数含まれる中コンテンツであり、複数集合して一の「クラス」を構成し、この一の「クラス」情報に複数の「項目」情報が関連付けられて記憶されている。この「項目」情報は、例えば、上述した「歴史における江戸時代の文化」を例にとれば、「江戸時代の文化における絵師」といったものが相当し、本学習管理サーバ21よりネットワーク51を介して端末装置41Aに提供される。
【0108】
「種別」情報は、上述した如く、「年齢」、「職業」、「役職」、学習者の性質を示す「診断テスト結果」の4つの情報を含むものであり、各々の情報は、複数段階に分けて記憶されるものである。この複数段階に分けられた4つの情報を組み合わせて学習者の種別を特定することとなるため、より詳細に学習者のタイプを特定することができる。この「種別」情報は、上述した個人情報データベースに記憶されている「種別」情報に関連付けられたものである。
【0109】
「学習情報」とは、本学習管理サーバ21が提供する学習情報を示し、最小のコンテンツとして複数集合して一の「項目」を構成し、この一の「項目」情報に複数の「学習情報」が関連付けられて記憶されている。
【0110】
また、この「学習情報」は、上述した「年齢」、「職業」、「役職」、学習者の性質を示す「診断テスト結果」の4つの「種別」情報の一の組み合わせに関連付けられて記憶されている。
【0111】
この「学習情報」は、学習者の性質を示す「種別」情報に関連付けられて記憶される。学習者の性質を示す情報は、例えば、「まず暗記をして理解を深めていく暗記タイプ」、「十分に理解を深め暗記を行う理解重視タイプ」、「理由、背景を把握することで理解を深める根拠追求タイプ」、「問題を解くことで学習をすすめる実戦タイプ」、「図、絵等を多く用いることにより理解を深める画像重視タイプ」、「学習を行う分野に関する最小限の情報のみを必要とするタイプ」、「学習を行う分野に関する情報のみならず多くの付加情報を必要とするタイプ」、「身近な例に置き換えて理解を深めるタイプ」等といった複数種類に分けた、学習に関する学習者の学習傾向、即ち、本学習管理サーバ21を利用する学習者にとって効果的となる学習傾向をおおまかに把握するための情報を示すものである。つまり、この「学習情報」は、複数の「種別」情報、つまり、学習に関する学習者の学習傾向ごとに、学習傾向に合わせて、効果的となるような学習に関する情報を示すものである。
【0112】
このように、例えば、学習者の種別が「まず暗記をして理解を深めていく暗記タイプ」であれば、語呂合わせ等を多く記載した学習情報を提供し、「問題を解くことで学習をすすめる実戦タイプ」であれば、練習問題を多く記載した学習情報を提供し、「図、絵等を多く用いることにより理解を深める画像重視タイプ」であれば、図や絵を多く記載した学習情報を提供する、とうように、同じ学習分野、項目を学習する場合に、学習する内容は同じであっても、学習を行う際に利用する学習情報を、上述した如く、学習者の学習傾向によって異なり、その学習者の学習傾向に好適な学習情報を提供することとなる。
【0113】
また、この「学習情報」は、学習者ごとに、学習者の学習傾向に合わせて、効果的となるような学習に関する質問形式の情報を含むものである。
【0114】
このように、学習管理サーバ21の「前記学習情報は、質問形式の質問情報を含む」ので、学習者に対して受動的な情報だけでなく、自動的な質問情報を含むように構成したため、単に、学習教材を送るという従来のものと比べて、学習者自身で考え、学習するようになるため、学習効率が向上する。これによって、学習者の学習意欲が向上し得る学習を提供することができる。
【0115】
この「学習情報」は、本学習管理サーバ21よりネットワーク51を介して端末装置41Aに提供される。
【0116】
尚、本実施形態においては、学習に関する学習者の学習傾向ごとに、学習傾向に合わせて、効果的となるような学習に関する情報を示すものであることとし、つまり、「学習者に対して所望とされる学習結果が同じであり、かつ、学習方法が異なる」複数の学習情報を記憶するように構成したが、本発明はこれに限らず、「学習者に対して所望とされる学習結果が同じであり、かつ、学習方法が異なる」ものに限らず、学習の結果及び経過の態様に関わらず、単に複数の学習情報を記憶するように構成してもよい。
【0117】
更に、この記憶部28には、図5に示す如く、「履歴情報データベース」が記憶されている。
【0118】
図5は、本発明の一実施形態における学習管理サーバ21の備える履歴情報データベースの記憶内容を概念的に示す説明図である。
【0119】
この履歴情報データベースは、本学習管理サーバ21が端末装置41Aに提供した学習情報の履歴を示すものであり、「ID」、「日時」、「クラス」、「項目」、「種別」(「年齢」、「職業」、「役職」、「診断テスト結果」)、「学習情報」、「評価情報」等、各種の情報が関連付けられて記憶されている。
【0120】
「日時」情報は、学習管理サーバ21が学習情報を端末装置41Aに提供した日時を示すものであり、提供先の端末装置41Aを操作する学習者の「ID」情報と関連付けられて記憶されている。
【0121】
「クラス」、「項目」、「種別」、「学習情報」は、本学習管理サーバ21が端末装置41Aに提供した「クラス」、「項目」、「種別」、「学習情報」を示すものであり、上述した「ID」、「日時」と関連付けられて記憶されている。
【0122】
また、この履歴情報データベースに記憶される「クラス」、「項目」、「種別」、「学習情報」は、上述した「学習情報データベース」(図4参照)に記憶されている「クラス」、「項目」、「種別」、「学習情報」と関連付けられたものである。
【0123】
「評価情報」は、学習管理サーバ21により学習者に提供された「学習情報」を評価するためのものであり、端末装置41Aに入力され、端末装置41Aから学習管理サーバ21に提供されるものであり、「ID」、「日時」、「クラス」、「項目」、「種別」(「年齢」、「職業」、「役職」、「診断テスト結果」)、「学習情報」と関連付けられて記憶される。
【0124】
この「評価情報」は、後述する「評価基準情報データベース」に基づいて、「評価基準情報データベース」に記憶されている5つの評価情報のうち一の評価情報が記憶される。
【0125】
更にまた、この記憶部28には、図6に示す如く、「評価基準情報データベース」が記憶されている。
【0126】
図6は、本発明の一実施形態における学習管理サーバ21の備える評価基準情報データベースの記憶内容を概念的に示す説明図である。
【0127】
この評価基準情報データベースは、上述した「学習情報」を評価するための基準となる情報を示すものであり、評価「レベル」、評価「コメント」、評価「ポイント」等、各種の情報が関連付けられて記憶されている。
【0128】
評価「レベル」情報は、「学習情報」の評価の段階を示すものであり、「A」、「B」、「C」、「D」、「E」の5種類が記憶されている。
【0129】
また、上述した「履歴情報データベース」(図5参照)の「評価情報」には、この評価「レベル」が記憶されるものである。
【0130】
評価「コメント」情報は、「学習情報」の評価のコメントを示すものであり、「非常に良い」、「やや良い」、「普通」、「やや悪い」、「非常に悪い」の5種類が記憶されている。この評価「コメント」情報は、評価「レベル」情報と関連付けられて記憶されているものである。
【0131】
評価「ポイント」情報は、「学習情報」の評価の点数を示し、数値化したものであり、「+2」、「+1」、「0」、「−1」、「−2」の5種類が記憶されている。この評価「ポイント」情報は、評価「レベル」情報、評価「コメント」情報と関連付けられて記憶されているものである。
【0132】
更にまた、図7は、本発明の一実施形態における学習管理サーバ21の備える各種データベースに基づいた検索結果を概念的に示す説明図である。
【0133】
この図7に示す検索結果は、所定の条件情報に基づいて検索を行い、複数の「学習情報」の各々の評価状態を示すものである。これらの検索結果は、「クラス」、「項目」、「学習情報」、「評価」、「順位」等、各種の情報が関連付けられている。
【0134】
「クラス」、「項目」、「学習情報」は、上述した「学習情報データベース」(図4参照)に記憶されている「クラス」、「項目」、「学習情報」と関連付けられたものである。
【0135】
「評価情報」は、学習管理システム10を利用する複数の学習者の各「学習情報」に対する評価の統計を示すものであり、上述した「履歴情報データベース」(図5)に記憶されている各学習者の「評価情報」、「評価基準データベース」(図6)に記憶されている各評価情報、に基づいて算出されるものである。例えば、「履歴情報データベース」(図5)に記憶されている各学習者の「評価情報」は、「A」〜「D」の評価「レベル」が記憶されており、この評価「レベル」を、「評価基準データベース」(図6)に基づいて、評価「ポイント」に読み替えて算出が行われる。即ち、この「評価情報データベース」における「評価情報」は、評価「ポイント」の合計値で示されるものであり、数値が高いほど、学習者にとって効果の高い「学習情報」であることを示し、数値が低いほど、学習者にとって効果が低い「学習情報」であることを示すものである。
【0136】
また、「順位」情報は、上述した「評価情報」、即ち、総合評価「ポイント」が高い順に割り当てられるものであり、「評価情報」、「学習情報」に関連付けられて記憶されるものである。
【0137】
尚、この「評価情報」は、評価「ポイント」であることとしたが、これにかぎらず、「学習情報」の優劣がわかるものであればよい。
【0138】
このように、記憶部28には上述した各種データベースが記憶されており、学習管理サーバ21は、「学習に関するクラスには、学習者に対して所望とされる学習結果が同じである複数の学習項目が含まれており、当該複数の学習項目の各々に対応され、学習方法が異なる複数の学習情報が記憶されている学習情報記憶手段と、前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶する学習履歴記憶手段と、前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する提供学習情報決定手段と、前記提供学習情報決定手段により決定された前記提供される学習情報を前記端末装置に送信する学習情報送信手段と、を備えた」ので、学習履歴情報に関連付けて累積的に記憶された評価情報に基づいて、学習者に対して提供する学習情報を決定するため、学習者の各々に対してよりよい学習情報を提供することができ、学習管理サーバを利用する学習者の定着率が高まる。
【0139】
また、学習履歴情報、評価情報が累積的に記憶されるため、学習者がこのような学習管理サーバを利用する回数が多くなればなるほど、学習履歴情報、評価情報が多くなるため、利用すればするほど、よりよい学習情報を提供することができる。
【0140】
尚、上述した如く、端末装置が学習者自身の操作に応じて、好適な学習情報が画像表示、音声発生、プリントアウトされるように構成することにより、本発明の効果が得られるが、この端末装置が、学習者に学習情報を提供する教師、講師、カウンセラーをはじめとする学習提供者の操作に応じて、好適な学習情報が画像表示、音声発生、プリントアウトされるように構成し、その好適な学習情報が学習提供者により認識されることにより、学習情報が提供されるようにしても同じような効果が得られる。また、このような学習提供者に対しては、従来においては、自身の様式として、学習情報を考案し、更には、学習者に対応するような学習情報を選択するというような煩雑な作業を行わなければならなかったが、このような煩雑な作業を行うことなく、好適な学習を提供することができる。
【0141】
また、上述したデータバスBUSには、表示部24が接続されており、後述する如く、或る「学習情報」に関連付けられた評価「ポイント」が所定値以下となった旨の報知等、各種の報知を行うための画像等が表示される。
【0142】
更にまた、上述したデータバスBUSには、通信I/F26が接続されており、ネットワーク51に対して通信可能としてなるものであり、各種情報を送受信する機能を有する。
【0143】
更にまた、上述したデータバスBUSには、入力部25が接続されており、各種情報を取得し、その各種情報を、データバスBUSを介して、CPU22に供給する機能を有する。
【0144】
[端末装置の構成]
本発明の実施形態である端末装置の制御回路を示すブロック図を図9に示す。ここでは端末装置41Aについて説明するが、他の端末装置41B、・・・、も同様の構成を有するものとする。
【0145】
図9に示すように、端末装置41Aにおいては、データバスBUSにCPU42、メモリ43、信号の送受信を行う通信インターフェイス(以下、通信I/Fと称する。)46、液晶表示パネルやCRT等で構成された表示部44、キーボードやジョグダイヤル等でなる入力部45、RAID(Redundant Arrays ofInexpensive Disks)等で構成された記憶部48が接続されている。
【0146】
CPU42は記憶部48に格納されている動作プログラムに従って種々の動作を実行するようになされており、この動作プログラム自体、動作プログラムにより生成された変数等をメモリ43に一時的に記録し、当該動作に応じて各回路部を制御する。CPU42の各種処理内容は必要に応じて表示部44に表示される。
【0147】
この表示部44は、上述した、学習に関する各種情報に基づいて各種の報知を行うための画像等が表示される。
【0148】
入力部45は、学習者が所望の情報、例えば、「ID」、「氏名」、「予約情報」、「パスワード」、「生年月日」、「職業」、「役職」、サーバ21において「性質」を判別するための情報、提供された「学習情報」を評価する「評価情報」等の情報を入力すると、当該所望の情報を表すデータをCPU42に供給する。CPU42は学習者が入力した情報を、ネットワーク51を介して、学習管理サーバ21に対して供給することとなる。これにより、この学習管理サーバ21は、端末装置41Aから供給された情報を受け取り、各種の処理を行うこととなる。もちろん、ID、氏名、予約情報等は、予め記憶されており、入力部45により入力された情報に基づいて、各種の情報処理を行うものであってもよい。
【0149】
また、データバスBUSには、音声発生部49も接続されている。音声発生部49は、上述した、学習に関する各種情報に基づいて各種の報知を行うための音声等が表示される。
【0150】
[システムの動作説明]
上述した学習管理システム10におけるシステム動作処理を図9から図13のフローチャートを用いて説明する。
【0151】
以下においては、学習管理システム10は起動しており、上述した学習管理サーバ21におけるCPU22、端末装置41A、41B、・・・、におけるCPU42において用いられる変数は所定の値に初期化され、定常動作しているものとする。また、図9から図13に示すサブルーチンは所定のタイミングで呼び出されるものとする。更には、本サブルーチンにおいては、学習管理サーバ21と端末装置41Aを用いて学習に関する情報の提供、取得、管理する処理を実行することとする。
【0152】
[システム全体の処理]
最初に、図10に示す如く、端末装置41Aでは、条件情報入力処理を実行する(ステップS101)。この処理において、CPU42は、入力部45から供給された入力情報に基づいて条件情報を生成する。
【0153】
この条件情報とは、学習者の「ID」、パスワード等の学習者の識別情報の他、学習者の「種別」等を示す学習管理サーバ21により提供される「学習情報」を決定するためのデータ等、各種のデータが含まれる。そして、CPU42は、生成された条件情報をメモリ43に記録する。この処理が終了した場合には、ステップS102に処理を移す。
【0154】
尚、本実施形態における端末装置41Aでは、条件情報として学習者の「ID」、パスワード等の学習者の識別情報の他、学習者の「種別」等を示す学習管理サーバ21により提供される「学習情報」を決定するためのデータ等を学習管理サーバ21に送信することとしたが、本発明はこれに限らず、単に学習者の「ID」、パスワード等の学習者の識別情報のみを送信することとしてもよく、また、上述の各種情報のうち一の情報であっても、複数を組み合わせた情報であるとしてもよい。
【0155】
次いで、端末装置41Aでは、識別情報送信処理を実行する(ステップS102)。この処理において、CPU42は、ステップS101の処理によりメモリ43に記録された条件情報を読み出し、その識条件情報を、通信I/F46、ネットワーク51を介して、学習管理サーバ21に供給する。この処理が終了した場合には、ステップS103に処理を移す。
【0156】
次いで、学習管理サーバ21では、条件情報受信処理を実行する(ステップS201)。この処理において、CPU22は、通信I/F26を介して端末装置41Aから供給された条件情報を受け取り、その条件情報をメモリ23に記録する。この処理が終了した場合には、ステップS202に処理を移す。
【0157】
次いで、学習管理サーバ21では、レコード抽出処理を実行する(ステップS202)。この処理において、CPU22は、ステップS201の処理によりメモリ23に記録された条件情報を読み出し、この読み出した条件情報と、記憶部28に位置付けられた各種データベース(図3〜図6)と、に基づいて、レコード抽出処理を行う。
【0158】
CPU22は、ステップS202の処理によりメモリ23に記憶した条件情報のうち「ID」、「パスワード」を読み出し、その読み出した条件情報、「ID」、「パスワード」と、上述した「履歴情報データベース」を参照する。CPU22は、上述したメモリ23から読み出した「ID」と一致する「ID」を検索し、この「ID」と、「日時」とに基づいて、この「ID」を有する学習者の最新の履歴情報を読み出す。また、CPU22は、最新の履歴情報のレコードに記憶されている「クラス」、「項目」を読み出し、その読み出した「クラス」、「項目」をメモリ23に記録する。この処理が終了した場合には、ステップS203に処理を移す。
【0159】
尚、本実施形態における上述したステップS202においては、上述の処理のほか以下の処理を行う場合もある。
【0160】
CPU22は、上述したメモリ23から読み出した「ID」と一致する「ID」を検索し、この「ID」と、「日時」とに基づいて、この「ID」が示す学習者の履歴情報が記憶されているか否かを判断する。この場合において、CPU22は、「ID」が示す学習者の履歴情報が記憶されていると判別した場合には、上述したステップS202の処理と同様の処理を行うものであるが、「ID」が示す学習者の履歴情報が記憶されていないと判別した場合には、この「ID」が示す学習者は新規登録学習者であると判別し、上述した端末装置41Aから送信された条件情報のうち、「種別」情報をよみだし、この読み出した「種別」情報をメモリ23に記憶する。
【0161】
更に、本実施形態における上述したステップS202においては、上述の処理のほか以下の処理を行う場合もある。
【0162】
CPU22は、最新の履歴情報のレコードに記憶されている「クラス」、「項目」のほか、これに関連付けられた「学習情報」を読み出すとともに、この「学習情報」と関連付けられた「評価情報」を読み出す。また、CPU22は、この読み出した「評価情報」が所定のデータ(例えば、評価「レベル」が「D」、「E」に該当、評価「ポイント」が「0」未満等)であるか否かを判断する。そして、CPU22は、この読み出した「評価情報」が所定のデータであると判断した場合には、この所定のデータを示す「評価情報」に関連付けられた「学習情報」、及び、これに関連付けられた「クラス」、「項目」をメモリ23に記憶する。また、CPU22は、この読み出した「評価情報」が所定のデータではないと判断した場合には、上述したステップS202の処理と同様の処理を行うこととなる。
【0163】
次いで、学習管理サーバ21では、評価情報演算処理を実行する(ステップS203)。この処理において、CPU22は、ステップS202の処理によりメモリ23に記憶された「クラス」、「項目」情報を読み出し、この読み出した「クラス」、「項目」と、「学習情報データベース」(図4参照)とを参照する。CPU22は、上述したメモリ23から読み出した「クラス」、「項目」と一致する、「学習情報データベース」の「クラス」、「項目」を検索し、この「クラス」、「項目」の次の段階の「クラス」、「項目」を読み出し、その読み出した次の段階の「クラス」、「項目」をメモリ23に記録する。
【0164】
また、CPU22は、メモリ23に記憶した「クラス」、「項目」を読み出し、この読み出した「クラス」、「項目」と、「履歴情報データベース」(図5参照)とを参照する。更に、CPU22は、上述したメモリ23から読み出した「クラス」、「項目」と一致する、「履歴情報データベース」の「クラス」、「項目」を検索し、この「クラス」、「項目」に関連付けられた「学習情報」、及びこれに関連付けられた「評価情報」をすべて読み出し、その読み出した「学習情報」、及びこれに関連付けられた「評価情報」をメモリ23に記録する。これにより、提供を受けようとする「クラス」、「項目」と同じ「クラス」、「項目」に関する「学習情報」を既に提供された全ての学習者による「評価情報」を収集することができる。
【0165】
更に、CPU22は、メモリ23に記憶した複数の「評価情報」を読み出し、この読み出した複数の「評価情報」に基づいて、「評価情報」(例えば、評価「ポイント」、「+2」〜「−2」)の集計処理を行い、提供を受けようとする「クラス」、「項目」に関連付けられた複数の「学習情報」ごとに「評価情報」の合計を算出し、その算出した評価情報の合計を「学習情報」ごとにメモリ23に記憶する。この処理が終了した場合には、ステップS204に処理を移す。
【0166】
このように、「学習管理サーバにおける前記提供学習情報決定手段は、学習情報が提供される学習者とは異なる学習者に対応した評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する機能を有する」ので、学習者の利用回数が少なく場合においても、好適な学習情報を提供する可能性が高まり、更には、ある利用者が利用しなくても、他の学習者が利用すればするほど、ある学習者に対して好適な学習情報を提供することができる。
【0167】
尚、本実施形態においては、提供を受けようとする「クラス」、「項目」と同じ「クラス」、「項目」に関する「学習情報」を既に提供された全ての学習者による「評価情報」を収集することとしたが、本発明はこれに限らず、全ての学習者ではなく、この学習者を示す「種別」情報と同じ「種別」情報を有する学習者による「評価情報」を収集することとしてもよい。この場合には、CPU22は、上述した「クラス」、「項目」の他、「種別」情報と、「履歴情報データベース」(図5参照)とを参照することとなる。即ち、「クラス」、「項目」の条件のほか、「種別」を加え、本ステップS203における評価演算処理を行うこととなる。
【0168】
このように、「学習管理サーバにおける所定の条件は、前記学習者種別情報である」ので、ある学習者の学習者種別情報に基づいて、ある学習者とは異なる他の学習者の学習履歴情報を参照することにより、似たような学習者をサンプルとして学習情報を決定することができ、ある学習者に好適な学習情報を提供することができる。
【0169】
これによって、学習者の利用回数が少なく場合においても、好適な学習情報を提供する可能性が高まり、更には、ある利用者が利用しなくても、他の学習者が利用すればするほど、ある学習者に対して好適な学習情報を提供することができる。
【0170】
また、本実施形態におけるステップS203の処理においては、上述したステップS202の処理において新規登録学習者であると判別された場合には、本学習管理サーバ21において最初に提供を受けようとする「クラス」、「項目」、及び、この新規登録学習者を示す「種別」情報と、「履歴情報データベース」(図5参照)とを参照し、この新規登録学習者を示す「種別」情報と同じ「種別」情報を有する学習者による「評価情報」を収集し、本ステップS203における評価演算処理を行うこととなる。
【0171】
このように、「学習管理サーバにおける所定の条件は、前記学習者種別情報である」ので、ある学習者の学習者種別情報に基づいて、ある学習者とは異なる他の学習者の学習履歴情報を参照することにより、似たような学習者をサンプルとして学習情報を決定することができ、ある学習者に好適な学習情報を提供することができる。
【0172】
これによって、学習者の利用回数が少なく場合においても、好適な学習情報を提供する可能性が高まり、更には、ある利用者が利用しなくても、他の学習者が利用すればするほど、ある学習者に対して好適な学習情報を提供することができる。
【0173】
さらに、本実施形態におけるステップS203の処理においては、上述したステップS202の処理において、最新の履歴情報のレコードに記憶されている「クラス」、「項目」、「学習情報」に関連付けられた「評価情報」が所定のデータ(例えば、評価「レベル」が「D」、「E」に該当、評価「ポイント」が「0」未満等)であると判別された場合には、この「クラス」、「項目」の次の段階の「クラス」、「項目」を読み出さず、この所定のデータを示す「評価情報」に関連付けられた「学習情報」、及び、これに関連付けられた「クラス」、「項目」をメモリ23に記憶する処理を行うこととしてもよい。この所定のデータを示す「評価情報」に関連付けられた「学習情報」、「クラス」、「項目」に基づいて本ステップS203の処理を行うことにより、学習者に提供された「学習情報」に対する学習者の評価が悪かった場合に、この提供した「学習情報」に替えて、同じ「クラス」、「項目」における評価のよい「学習情報」を再度提供することが可能となる。
【0174】
次いで、学習管理サーバ21では、優先順位決定処理を実行する(ステップS204)。この処理において、CPU22は、ステップS203の処理によりメモリ23に記憶した記録された提供を受けようとする「クラス」、「項目」に関連付けられた複数の「学習情報」ごとの「評価情報」の合計を読み出し、この読み出した「評価情報」の合計に基づいて、提供を受けようとする「クラス」、「項目」に関連付けられた複数の「学習情報」ごとに順位を割り当てる。この処理を行うことにより上述した図7に示すような検索結果が得られることとなる。この処理が終了した場合には、ステップS205に処理を移す。
【0175】
このように学習管理サーバ21は、「前記学習履歴記憶手段により学習履歴情報に関連付けて記憶された評価情報が低いと判定された場合には、当該評価情報に対応する学習情報を更新する旨の報知を行う更新報知手段を備えた」ので、不評な学習情報、古い学習情報等を更新するように促すことができ、よりよい学習情報を提供することができる。また、学習情報自体、常に変化するようなものであり、この変化に対して容易に対処することができる。
【0176】
尚、上述したステップS203からステップS204の処理においては、提供された「学習情報」に対する自己の「評価情報」又は他の学習者の「評価情報」に基づいて、学習者に提供すべき「学習情報」を決定することとしたが、本発明はこれに限らず、「評価情報」でなく、単に、「種別」に基づいて、「学習情報データベース」(図4)から、上述した如く、複数の「種別」に応じて関連付けられている「学習情報」から学習者の「種別」と一致する「学習情報」を決定することとしてもよい。
【0177】
次いで、学習管理サーバ21では、学習情報送信処理を実行する(ステップS205)。この処理において、CPU22は、ステップS204の処理によりメモリ23に記録された順位が割り当てられた「学習情報」のうち最上位の「学習情報」を読み出し、その読み出した「学習情報」を、個人情報データベースに記憶された「アドレス」等の通信先情報に基づいて通信先を決定し、通信I/F26、ネットワーク51を介して、通信先である端末装置41Aに送信する。また、CPU22は、送信した「学習情報」、これに関連付けられた「クラス」、「項目」、送信先の学習者の「ID」、学習者の「種別」といった各種情報を送信した日時を示す「日時」情報とともに、記憶部28の「履歴データベース」に記憶する。この処理が終了した場合には、ステップS206に処理を移す。
【0178】
尚、本実施形態においては、最上位の「学習情報」を端末装置41Aに送信することとしたが、本発明はこれに限らず、他の上位に位置する「学習情報」を送信することとしてもよい。
【0179】
上述したステップS202からステップS204の処理を実行することにより、「学習者に対して所望とされる学習結果が同じであり、かつ、学習方法が異なる複数の学習情報が記憶されている学習情報記憶手段と、前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶する学習履歴記憶手段と、前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する提供学習情報決定手段と、を備えた」ので、学習履歴情報に関連付けて累積的に記憶された評価情報に基づいて、学習者に対して提供する学習情報を決定するため、学習者の各々に対してよりよい学習情報を提供することができ、学習管理サーバを利用する学習者の定着率が高まる。
【0180】
また、学習履歴情報、評価情報が累積的に記憶されるため、学習者がこのような学習管理サーバを利用する回数が多くなればなるほど、学習履歴情報、評価情報が多くなるため、利用すればするほど、よりよい学習情報を提供することができる。
【0181】
また、「所定の条件に基づいて学習履歴記憶手段に記憶された評価情報を抽出する評価情報抽出手段を備え、前記供給学習情報決定手段は、前記評価情報抽出手段により抽出された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する機能を有する」ので、全ての学習者の評価情報ではなく、所定の条件が成立した評価情報に基づいて学習情報を決定するため、
【0182】
また、「所定の条件」とは、各種の態様があり、例えば、学習者自身の評価情報に基づいて学習情報を決定するように構成するような例が挙げられる。このように、単に全ての評価情報に基づいて、学習者に対して提供される学習情報を決定するのではなく、効果的な学習条件に関する評価を抽出するように構成することにより、数多いる学習者の各々に対して好適な学習情報を提供することができる。
【0183】
次いで、端末装置41Aでは、学習情報受信処理を実行する(ステップS103)。この処理において、CPU42は、通信I/F26を介して、上述した学習管理サーバ21でのステップS201〜ステップS204の一連の処理において決定された「学習情報」を受け取り、メモリ43に記憶する。この処理が終了した場合には、ステップS104に処理を移す。
【0184】
次いで、端末装置41Aでは、学習情報出力処理を実行する(ステップS104)。この処理において、CPU42は、上述したステップS103の処理においてメモリ43に記憶した「学習情報」を読み出し、その読み出した情報を表示部25に画像表示する。この処理が終了した場合には、ステップS105に処理を移す。
【0185】
「前記提供学習情報決定手段により決定された学習情報を学習者に提供する学習情報提供手段」を備えてもよい。この学習情報提供手段は、結果として、学習者に対して学習情報を提供可能にするように、画像表示、音声発生、プリントアウトするように構成されればよく、その学習情報が学習提供者により認識されることにより、学習情報が提供されるようにしてもよい。
【0186】
次いで、端末装置41Aでは、評価情報入力処理を実行する(ステップS105)。この処理において、CPU42は、入力部45から供給された入力情報に基づいて上述した如き「評価情報」を生成する。そして、CPU42は、生成された「評価情報」をメモリ43に記録する。この処理が終了した場合には、ステップS106に処理を移す。
【0187】
次いで、端末装置41Aでは、評価情報送信処理を実行する(ステップS106)。この処理において、CPU42は、ステップS101の処理によりメモリ43に記録された「評価情報」を読み出し、その「評価情報」を、通信I/F46、ネットワーク51を介して、学習管理サーバ21に供給する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
【0188】
次いで、学習管理サーバ21では、評価情報受信処理を実行する(ステップS206)。この処理において、CPU22は、通信I/F26を介して端末装置41Aから供給された「評価情報」を受け取り、その「評価情報」をメモリ23に記録する。この処理が終了した場合には、ステップS207に処理を移す。
【0189】
次いで、学習管理サーバ21では、データベース更新記憶処理を実行する(ステップS207)。この処理において、CPU22は、ステップS206の処理によりメモリ23に記憶した「評価情報」を読み出し、その読み出した「評価情報」を、ステップS205の処理において、「履歴情報データベース」に記憶した「学習情報」に関連付けて記憶する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了させる。
【0190】
[新規登録処理]
最初に、図11に示す如く、端末装置41Aでは、新規登録情報送信処理を実行する(ステップS111)。この処理において、CPU42は、入力部45から供給された入力情報に基づいて新規登録情報を生成し、その生成した新規登録情報を、通信I/F46、ネットワーク51を介して、学習管理サーバ21に供給する。
【0191】
この新規登録情報とは、本学習管理サーバ21を利用する学習者による新規登録を行う旨の情報である。この処理が終了した場合には、ステップS112に処理を移す。
【0192】
次いで、学習管理サーバ21では、新規登録情報受信処理を実行する(ステップS211)。この処理において、CPU22は、通信I/F26を介して端末装置41Aから供給された新規登録情報を受け取る。この処理が終了した場合には、ステップS212に処理を移す。
【0193】
次いで、学習管理サーバ21では、新規登録情報を受け取ったか否かを判断する(ステップS212)。この処理において、CPU22は、通信I/F26を介して端末装置41Aから供給された新規登録情報を受け取ったか否かを判断する。CPU22は、新規登録情報を受け取ったと判別した場合には、ステップS213に処理を移し、新規登録情報を受け取っていないと判別した場合には、本サブルーチンを終了させる。
【0194】
次いで、学習管理サーバ21では、個人情報要求処理を実行する(ステップS213)。この処理において、CPU22は、個人情報を要求する旨の情報を、端末装置41Aから送信された新規登録情報に付された通信先情報に基づいて通信先を決定し、通信I/F26、ネットワーク51を介して、通信先に対して、送信する。
【0195】
この「個人情報要求」情報は、新規登録学習者に個人情報を登録させるための情報であり、端末装置41Aにおいて入力を行わせる所定の登録フォーム等の画像情報も含むものである。「個人情報」とは、氏名、住所、電話番号、電子メール等、学習者を識別するための情報をいう。また、この学習者を識別するための情報のほか、学習者の「種別」を特定するための、年齢、職業、役職を示す情報も含む。この処理が終了した場合には、ステップS214に処理を移す。
【0196】
次いで、端末装置41Aでは、個人情報要求受信処理を実行する(ステップS112)。この処理において、CPU42は、通信I/F26を介して「個人情報要求」情報を受け取り、メモリ43に記憶する。この処理が終了した場合には、ステップS113に処理を移す。
【0197】
次いで、端末装置41Aでは、個人情報要求出力処理を実行する(ステップS113)。この処理において、CPU42は、上述したステップS113の処理においてメモリ43に記憶した「個人情報要求」情報を読み出し、その読み出した「個人情報要求」情報に基づいて表示部25に所定の登録フォーム等の画像を表示する。この処理が終了した場合には、ステップS114に処理を移す。
【0198】
次いで、端末装置41Aでは、個人情報入力結果送信処理を実行する(ステップS114)。この処理において、CPU42は、入力部45から供給された入力情報に基づいて「個人情報入力結果」情報を生成し、生成した「個人情報入力結果」情報をメモリ43に記録する。そして、CPU42は、メモリ43に記憶した「個人情報入力結果」情報を読み出し、その読み出した「個人情報入力結果」情報を、通信I/F46、ネットワーク51を介して、学習管理サーバ21に供給する。この処理が終了した場合には、ステップS115に処理を移す。
【0199】
次いで、学習管理サーバ21では、個人情報入力結果受信処理を実行する(ステップS214)。この処理において、CPU22は、通信I/F26を介して端末装置41Aから供給された「個人情報入力結果」情報を受け取る。この処理が終了した場合には、ステップS215に処理を移す。
【0200】
次いで、学習管理サーバ21では、個人情報記録処理を実行する(ステップS215)。この処理において、CPU22は、上述したステップS214の処理において、端末装置41Aから受け取った「個人情報入力結果」情報をメモリ23に記憶する。この処理が終了した場合には、ステップS216に処理を移す。
【0201】
次いで、学習管理サーバ21では、診断テスト情報送信処理を実行する(ステップS216)。この処理において、CPU22は、記憶部28の所定の領域に記憶されている診断テスト情報を、通信I/F26を介して端末装置41Aに送信する。
【0202】
この診断テスト情報は、学習者の性質を示す情報を判別するための情報であり、質問形式で示される情報である。学習者の性質を示す情報は、例えば、「まず暗記をして理解を深めていく暗記タイプ」、「十分に理解を深め暗記を行う理解重視タイプ」、「理由、背景を把握することで理解を深める根拠追求タイプ」、「問題を解くことで学習をすすめる実戦タイプ」、「図、絵等を多く用いることにより理解を深める画像重視タイプ」、「学習を行う分野に関する最小限の情報のみを必要とするタイプ」、「学習を行う分野に関する情報のみならず多くの付加情報を必要とするタイプ」、「身近な例に置き換えて理解を深めるタイプ」等といった複数種類に分けた、学習に関する学習者の学習傾向、即ち、本学習管理サーバ21を利用する学習者にとって効果的となる学習傾向をおおまかに把握するための情報を示すものである。この診断テスト情報は、学習者の性質を示す情報を判別するための所定の質問形式で示される複数の情報であり、所定の質問フォーム等の画像情報も含むものである。この処理が終了した場合には、ステップS217に処理を移す。
【0203】
このように、学習管理サーバ21は、「学習者の性質情報を取得するための性質診断情報を前記端末装置に送信する診断情報送信手段を備えた」ので、学習者の性質の傾向を知り得る状態となり、より一層、学習者の学習意欲を向上させることができる学習情報を提供することができる。
【0204】
次いで、端末装置41Aでは、診断テスト情報受信処理を実行する(ステップS115)。この処理において、CPU42は、通信I/F26を介して「診断テスト情報」を受け取り、メモリ43に記憶する。この処理が終了した場合には、ステップS116に処理を移す。
【0205】
次いで、端末装置41Aでは、個人情報要求出力処理を実行する(ステップS116)。この処理において、CPU42は、上述したステップS115の処理においてメモリ43に記憶した診断テスト情報を読み出し、その読み出した診断テスト情報に基づいて表示部25に所定の画像を表示する。この処理が終了した場合には、ステップS117に処理を移す。
【0206】
次いで、端末装置41Aでは、診断テスト情報入力結果送信処理を実行する(ステップS117)。この処理において、CPU42は、入力部45から供給された入力情報に基づいて「診断テスト入力情報」を生成し、この生成した「診断テスト入力情報」をメモリ43に記録する。そして、CPU42は、メモリ43に記憶した「診断テスト入力情報」を読み出し、その読み出した「診断テスト入力情報」を、通信I/F46、ネットワーク51を介して、学習管理サーバ21に供給する。この処理が終了した場合には、ステップS118に処理を移す。
【0207】
次いで、学習管理サーバ21では、診断テスト入力情報受信処理を実行する(ステップS217)。この処理において、CPU22は、通信I/F26を介して端末装置41Aから供給された「診断テスト入力情報」を受け取り、メモリ23に記憶する。この処理が終了した場合には、ステップS218に処理を移す。
【0208】
次いで、図11に示す如く、学習管理サーバ21では、診断結果情報演算処理を実行する(ステップS218)。この処理において、CPU22は、ステップS217の処理によりメモリ23に記憶された「診断テスト入力情報」を読み出し、この読み出した「診断テスト入力情報」と、記憶部28に記憶されている診断テスト判定データベースとを参照し、「診断結果」を判断する。この処理が終了した場合には、ステップS219に処理を移す。
【0209】
次いで、学習管理サーバ21では、診断結果決定処理を実行する(ステップS219)。この処理において、CPU22は、ステップS218の診断結果情報演算処理を行うことにより判別した「診断結果」をメモリ23に記憶する。この処理が終了した場合には、ステップS220に処理を移す。
【0210】
次いで、学習管理サーバ21では、データベース更新記憶処理を実行する(ステップS220)。この処理において、CPU22は、ステップS219の処理によりメモリ23に記憶した「診断結果」を読み出し、この読み出した「診断結果」を、記憶部28に記憶した「履歴情報データベース」(図3)に記憶されている、「氏名」、「住所」、「電話番号」、「電子メール」のアドレス、学習者の「種別」を示す情報である、「年齢」、「職業」、「役職」、等の各種情報と関連付けて記憶する。この処理が終了した場合には、ステップS221に処理を移す。
【0211】
次いで、学習管理サーバ21では、ID、パスワード送信処理を実行する(ステップS221。この処理において、CPU22は、「ID」、「パスワード」を生成し、上述した学習者個人情報に関連付けて記憶するとともに、この「ID」、「パスワード」を、個人情報の一である「アドレス」に基づいて通信先を決定し、通信I/F26、ネットワーク51を介して、通信先である端末装置41Aに対して送信する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了させる。
【0212】
次いで、端末装置41Aでは、ID、パスワード受信処理を実行する(ステップS118)。この処理において、CPU42は、通信I/F26を介して「ID」、「パスワード」を受け取り、メモリ43に記憶する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了させる。
【0213】
「前記種別情報記憶手段は、学習管理サーバにおけるある学習者の利用が初めてであると判定された場合には、当該ある学習者に関する学習者種別情報を記憶する機能を有する」ので、初回の学習であった場合であっても、学習種別情報に基づいて学習情報を決定することが可能となり、より一層、好適な学習情報が提供することができる。
【0214】
尚、「前記学習履歴記憶手段により累積的に記憶された学習履歴情報に関連付けた識別情報に基づいて利用の状態を判定する利用状態判定手段を有し、前記種別情報記憶手段は、学習管理サーバにおけるある学習者の利用が初めてであると判定された場合には、当該ある学習者に関する学習者種別情報を記憶する機能を有する」ように構成してもよく、同じような効果がえられる。
【0215】
[低評価学習情報報知処理]
最初に、図12に示す如く、学習管理サーバ21では、評価「ポイント」情報が所定値以下か否かを判断する(ステップS231)。CPU22は、この処理を所定のタイミングで行っているものであり、例えば、上述した図10に示すステップS203の処理において、図7に示す如く、各「学習情報」に関連付けられた評価情報である、合計評価「ポイント」が算出された場合に、評価「ポイント」情報が所定値以下か否かを判断することとなる。この処理において、CPU22は、算出された評価「ポイント」情報を読み出し、この読み出した評価「ポイント」情報が所定値以下(例えば、「−20」以下)であるか否かを判断する。CPU22は、評価「ポイント」情報が所定値以下であると判別した場合には、ステップS232に処理を移し、評価「ポイント」情報が所定値以下ではないと判別した場合には、本サブルーチンを終了させる。
【0216】
次いで、報知情報生成処理を実行する(ステップS232)。この処理において、CPU22は、上述したステップS231の処理において判別された、評価「ポイント」情報が所定値以下である旨の報知情報を生成する。この生成される報知情報は、所定の画像情報、文字情報、音声情報等を含むものである。この処理が終了した場合には、ステップS233に処理を移す。
【0217】
次いで、報知処理を実行する(ステップS233)。この処理において、CPU22は、評価「ポイント」情報が所定値以下である旨の情報を報知する処理を行う。例えば、この評価「ポイント」情報が所定値以下である旨の情報を学習管理サーバ21の表示部24に画像表示する。
【0218】
尚、本実施形態においては、評価「ポイント」情報が所定値以下である旨の情報を学習管理サーバ21の表示部24に画像表示することとしたが、本発明はこれに限らず、サーバ21の音声発生部(図示せず)に音声を発生することとしてもよい。さらには、学習情報提供者が端末装置41Aを操作する場合には、端末装置41Aに送信し、端末装置41Aの表示部44に画像を表示し、音声発生部49に音声を発生し、報知することとしてもよい。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了させる。
【0219】
このように、学習管理サーバ21は、「前記学習履歴記憶手段により学習履歴情報に関連付けて記憶された評価情報が低いと判定された場合には、当該評価情報に対応する学習情報を更新する旨の報知を行う更新報知手段を備えた」ので、不評な学習情報、古い学習情報等を更新するように促すことができ、よりよい学習情報を提供することができる。また、学習情報自体、常に変化するようなものであり、この変化に対して容易に対処することができる。
【0220】
[学習情報更新処理]
最初に、図13に示す如く、学習管理サーバ21では、学習情報更新情報を受け取ったか否かを判断する(ステップS241)。この処理において、CPU22は、入力部22により入力された、「学習情報」を更新する旨の情報、及び、「学習情報更新情報」を受け取ったか否かを判断する。CPU22は、学習情報更新する旨の情報、「学習情報更新情報」を受け取ったと判別した場合には、学習情報更新する旨の情報、「学習情報更新情報」をメモリ23に記憶し、ステップS242に処理を移し、学習情報を更新する旨の情報、「学習情報更新情報」を受け取ってはいないと判別した場合には、本サブルーチンを終了させる。
【0221】
次いで、学習管理サーバ21では、データベース更新記憶処理を実行する(ステップS242)。この処理において、CPU22は、ステップS241の処理によりメモリ23に記憶した、学習情報更新する旨の情報、「学習情報更新情報」を読み出し、この学習情報更新する旨の情報に示される、更新対象となる「学習情報」を判別し、この判別した「学習情報」と、「学習情報データベース」(図4)と、を参照し、この更新対象となる「学習情報」を消去し、同じく、メモリ23に記憶された「学習情報更新情報」を読み出し、この読み出した「学習情報更新情報」を消去した「学習情報」の領域に記憶する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了させる。
【0222】
このように学習管理サーバ21は、「前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報とは異なる学習情報を前記学習情報記憶手段に登録可能としてなる学習情報登録手段」ので、予め記憶されている学習情報とは異なる新たな学習情報を登録することができ、そのときどきに適応した学習情報を学習者に提供することができる。
【0223】
【発明の効果】
本発明によれば、「学習者に対する複数の学習情報が記憶されている学習情報記憶手段と、前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶する学習履歴記憶手段と、前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する提供学習情報決定手段と、を備えた」ので、学習履歴情報に関連付けて累積的に記憶された評価情報に基づいて、学習者に対して提供する学習情報を決定するため、学習者の各々に対してよりよい学習情報を提供することができ、学習管理サーバを利用する学習者の定着率が高まる。
【0224】
また、学習履歴情報、評価情報が累積的に記憶されるため、学習者がこのような学習管理サーバを利用する回数が多くなればなるほど、学習履歴情報、評価情報が多くなるため、利用すればするほど、よりよい学習情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における学習管理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態における学習管理サーバの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態における学習管理サーバのデータベースを示す説明図である。
【図4】本発明の一実施形態における学習管理サーバのデータベースを示す説明図である。
【図5】本発明の一実施形態における学習管理サーバのデータベースを示す説明図である。
【図6】本発明の一実施形態における学習管理サーバのデータベースを示す説明図である。
【図7】本発明の一実施形態における学習管理サーバのデータベースに基づく検索結果を概念的に示す説明図である。
【図8】本発明の一実施形態における端末装置の電気的な構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の一実施形態における学習管理システムのフローチャートを示す図である。
【図10】本発明の一実施形態における学習管理システムのフローチャートを示す図である。
【図11】本発明の一実施形態における学習管理システムのフローチャートを示す図である。
【図12】本発明の一実施形態における学習管理サーバのフローチャートを示す図である。
【図13】本発明の一実施形態における学習管理サーバのフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
10 学習管理システム
21 学習管理サーバ
22、42 CPU
23、43 メモリ
24、44 表示部
25 情報取得部
26、46 通信I/F
28、48 記憶部
41A、41B 端末装置
45 入力部
51 ネットワーク
Claims (15)
- 学習者に対する学習に関する情報を管理する学習管理サーバであって、
学習者に対する複数の学習情報が記憶されている学習情報記憶手段と、
前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶する学習履歴記憶手段と、
前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する提供学習情報決定手段と、を備えたことを特徴とする学習管理サーバ。 - 学習者に対する学習に関する情報を管理する学習管理サーバであって、
学習者に対して所望とされる学習結果が同じであり、かつ、学習方法が異なる複数の学習情報が記憶されている学習情報記憶手段と、
前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶する学習履歴記憶手段と、
前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する提供学習情報決定手段と、を備えたことを特徴とする学習管理サーバ。 - 端末装置と通信可能に接続され、学習者に対する学習に関する情報を管理する学習管理サーバであって、
学習者に対して所望とされる学習結果が同じであり、かつ、学習方法が異なる複数の学習情報が記憶されている学習情報記憶手段と、
前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶する学習履歴記憶手段と、
前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する提供学習情報決定手段と、
前記提供学習情報決定手段により決定された前記提供される学習情報を前記端末装置に送信する学習情報送信手段と、を備えたことを特徴とする学習管理サーバ。 - 端末装置と通信可能に接続され、学習者に対する学習に関する情報を管理する学習管理サーバであって、
学習に関するクラスには、学習者に対して所望とされる学習結果が同じである複数の学習項目が含まれており、当該複数の学習項目の各々に対応され、学習方法が異なる複数の学習情報が記憶されている学習情報記憶手段と、
前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶する学習履歴記憶手段と、
前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する提供学習情報決定手段と、
前記提供学習情報決定手段により決定された前記提供される学習情報を前記端末装置に送信する学習情報送信手段と、を備えたことを特徴とする学習管理サーバ。 - 請求項1から4記載の学習管理サーバは、所定の条件に基づいて学習履歴記憶手段に記憶された評価情報を抽出する評価情報抽出手段を備え、
前記供給学習情報決定手段は、前記評価情報抽出手段により抽出された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する機能を有することを特徴とする学習管理サーバ。 - 学習者の種別に関する学習者種別情報を記憶する種別情報記憶手段を備え、前記学習者種別情報は、学習者の役職情報、年齢情報、性質情報の一を含むことを特徴とする請求項1から5記載の学習管理サーバ。
- 学習者の性質情報を取得するための性質診断情報を前記端末装置に送信する診断情報送信手段を備えたことを特徴とする請求項6記載の学習管理サーバ。
- 請求項6又は7記載の学習管理サーバにおける前記種別情報記憶手段は、当該学習管理サーバにおける利用が初めてである学習者に関する学習者種別情報を記憶する機能を有することを特徴とする学習管理サーバ。
- 請求項6から8のいずれか記載の学習管理サーバにおける所定の条件は、前記学習者種別情報であることを特徴とする学習管理サーバ。
- 請求項1から9のいずれか記載の学習管理サーバにおける前記提供学習情報決定手段は、学習情報が提供される学習者とは異なる学習者に対応した評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定する機能を有することを特徴とする学習管理サーバ。
- 請求項1から10のいずれか記載の学習管理サーバにおける前記提供学習情報決定手段は、前記学習履歴記憶手段により記憶された評価情報に基づいて、提供される複数の学習情報を順位情報と関連付けて決定する機能を有することを特徴とする学習管理サーバ。
- 前記学習履歴記憶手段により学習履歴情報に関連付けて記憶された評価情報が低いと判定された場合には、当該評価情報に対応する学習情報を更新する旨の報知を行う更新報知手段を備えたことを特徴とする請求項1から10記載の学習管理サーバ。
- 前記学習情報記憶手段により記憶されている複数の学習情報とは異なる学習情報を前記学習情報記憶手段に登録可能としてなる学習情報登録手段を備えたことを特徴とする請求項1から12のいずれか記載の学習管理サーバ。
- 前記学習情報は、質問形式の質問情報を含むことを特徴とする請求項1から13のいずれか記載の学習管理サーバ。
- 学習者に対する学習に関する情報の管理プログラムを格納しているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
学習者に対する複数の学習情報の中から学習された学習情報に関する学習履歴情報と、当該学習された学習情報に対する評価に関する評価情報と、当該学習された学習情報が提供された学習者を識別可能とする学習者識別情報と、を関連付けて累積的に記憶せしめる学習履歴記憶ステップと、
前記学習履歴記憶ステップにより記憶された評価情報に基づいて、提供される学習情報を決定せしめる提供学習情報決定ステップと、をコンピュータに実行させる管理プログラムを格納していることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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2002
- 2002-12-02 JP JP2002349876A patent/JP2004184603A/ja not_active Withdrawn
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JP2019053144A (ja) * | 2017-09-13 | 2019-04-04 | 株式会社ナガセ | 学習力評価システム、学習者端末およびコンピュータプログラム |
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