JP2004183975A - 温風暖房機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】温風吹出し口2aを本体ケース1の前面左右に形成した一定幅の閉塞部分2bの間である本体ケースの前面下部の中央に配置し、温風吹出し口の左右に対向する本体ケース内の左空間部13aに電源変圧器11と制御基板12、右空間部13bに送風モータ10と燃料供給弁ブロック9を分けて設置し、さらに燃焼バーナ、送風ファンを収容した金属ケースの燃焼ブロック8を本体ケース内の左空間部と右空間部の間に設置したものである。本体ケースの前面左右の釣り合いがとれるだけでなく、本体ケース内の送風モータ、燃料供給弁ブロック、電源変圧器、制御基板の配置により左右の重量バランスを図り、使い勝手をよくできる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガス、石油などを燃料とする温風暖房機の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の温風暖房機は、燃料のガスや石油に関係なく、図6〜図10に示すような構成である。すなわち、温風暖房機の本体ケース1は前面下部に温風吹出し口2、背面に空気吸込み口3、天面中央部分に機器の運転を操作したり運転状況を表示する操作部4、背面中央に機器を持ち運びする際に手を入れて握る取っ手5をそれぞれ有している。
【0003】
そして、本体ケース1内には、空気吸込み口3を介して居室内から取り込んだ空気を暖める、ガスを燃焼する燃焼部分6aおよびガスと一次空気を混合するスロート部6bからなる燃焼バーナ6と暖められた前記空気を温風として温風吹出し口2より再び居室内に送りだす送風ファン7とを収納した金属ケースの燃焼ブロック8と、燃料を取りこみ燃焼バーナ6に供給および停止をする電磁弁、燃焼量に応じて燃料供給を比例制御する比例電磁弁などからなる燃料供給弁ブロック9と、送風ファン7を回転する送風モータ10と、電源変圧器11と、制御基板12とを内装している。
【0004】
燃焼ブロック8は、本体ケース1の左側面側いっぱいに偏って本体ケース1の左側に配置し、一方、燃料供給弁ブロック9、送風モータ10、電源変圧器11、制御基板12と、そして燃焼バーナ6のスロート部6bとは、燃焼ブロック8が本体ケース1の左側いっぱいに偏ってできた右側の比較的に大きな空間部13にそれぞれ配置している。
【0005】
そして、燃料供給弁ブロック9と電源変圧器11は、並べて空間部13の一番下に、電源変圧器11より上方に送風モータ10、さらに上方にスロート部6bおよびスロート部6bに固定され、かつ燃料供給弁ブロック9に燃料供給管14を介して接続され、ガスをスロート部6bに噴出するノズルなどの燃料噴出体15がそれぞれ配置され、さらにまた長方形平板状の制御基板12は本体ケース1の右側面に沿って縦方向に燃焼ブロック8より上方から燃料噴出体15と重合しながら燃料供給弁ブロック9の脇までに配置されている。
【0006】
以上のように本体ケース1内には、左側に燃焼ブロック8を、右側に燃焼バーナ6のスロート部6b、燃料供給弁ブロック9、送風モータ10、電源変圧器11、制御基板12などの主要部品が配置されている。従って、温風の吹出し口2は図7に示すように本体ケース1の正面からのデザイン感覚を良くするため、本体ケース1の全幅にわたる横長の開口に形作っている。
【0007】
しかし、燃焼ブロック8から送風ファン7により送出され、実際に温風の出る実質の温風吹出し口2aは、燃焼ブロック8の本体ケース1に対する配置との関係から、斜線部分で示す通りの本体ケース1の左側にいっぱいに偏り、一方、空間部13に対向し温風の出ない外観のみの温風吹出し口をデザインした閉塞部分2bの形態にしている。
【0008】
また、本体ケース1の後面に設けた空気吸込み口3も、燃焼ブロック8に対向して本体ケース1の左側に、居室内に送り出す温風分の量およびスロート部6bでガスと混合し燃焼に必要な空気の量を取り入れる複数の横長の孔3aおよび空間部13に対向して本体ケース1の右側に複数の小さい孔3bの配置で構成されている。
【0009】
空気吸込み口3の空間部13に対向する孔3bには、室温検知器16を取り付け、送風ファン7の回転により生じる空気の流れで居室内の温度を室温として検出するが、送風モータ10との距離も少ないため、送風モータ10の巻線、電源変圧器11の巻線の発熱による熱影響を受け、居室内の温度より高い温度を検知している。
【0010】
制御基板12は、マイクロコンピュータおよびその周辺回路で構成され、電源変圧器11より商用電源を回路に必要な電圧に調整されて供給され、そして室温検知器16の検知信号と、使用者の設定した温度信号を取り込んで燃焼バーナ6、燃料供給弁ブロック9、送風モータ10を制御し機器の暖房運転を制御するもので、上記したように室温検知器6が居室内の温度より高い温度を検知するため、室温検知器16が読み取った温度より数度、低くする補正を加えて操作部4に現在の居室温度を表示する。
【0011】
また制御基板12は、燃料供給弁ブロック9、送風モータ10、電源変圧器11からの配線17のコネクタ18を、本体ケース1の正面に向って左側から右側に向って本体ケース1のコネクタ19に差し込んで配線17が制御基板12の回路に接続されるように、本体ケース1の正面に向って左側方向に向いた前記コネクタ19を備えている。
【0012】
上記構成において、送風モータ10により送風ファン7を回転すると、この送風ファン7により空気吸込み口3から矢印で示すように温風用と燃焼用の空気が取り入れられる。ガスは本体ケース1の右側の取り入れ口(図示せず)から取り入れ燃料供給弁ブロック9でガスの噴出圧の調整を行ない燃料供給管14を経由して燃料噴出体15よりスロート部6bに噴出し、その時に吸引した空気を混合して燃焼バーナ6の燃焼部分6aから噴出し、点火により燃焼を開始する。この燃焼熱で暖められた温風用の空気は、送風ファン7により矢印で示すように送られ温風吹出し口2における左側の実質的な温風吹出し口2aから温風となって噴出する。
【0013】
このように機器を構成する主要部品のほとんどが機器の右側に配置している。これを寸法関係で示すと機器全体の幅である本体ケース1の幅h1は375mm、燃焼ブロック8の幅h2は190mmで、機器全体の約半分程度が温風吹出し口2aの寸法である。また、本体ケース1における温風吹出し口2aから左側の幅h3は35mm、逆に右側の幅h4が145mmで、空間部13のほとんどが右側に偏っている。そして、空間部13に機器を構成する主要部品のほとんどを折り重なるように設置している。
【0014】
すなわち、送風モータ10の幅h5は70mmで、燃焼ブロック8の下部よりの高さ70mmの位置に設置している。また、送風モータ10の下部の空間部13に、幅h6が55mm、高さ50mmの電源変圧器11を設置している。また燃焼ブロック8より突き出たスロート部6bと燃料噴出体15までの幅h7は90mm突き出ている。
【0015】
さらに、電源変圧器11の横には、幅h8が45mmの燃料供給弁ブロック9を設置し、制御基板12は幅h9が40mmで燃料供給弁ブロック9の上部に設置している。そして、制御基板12は高さ(長さ)が250mmのため燃料噴出体15の部分まで重なり、燃焼ブロック8から右側の幅h4が145mmの空間部13に、幅h7が90mmを占めるスロート部6bおよび燃料噴出体15と、幅h9が40mmの制御基板12で、この現状のスペースを占めている。
【0016】
このように主要部品を折り重なるように設置することで機器全体のコンパクト化を実現している。
【0017】
しかしながら、従来のガス温風暖房機では上記したように主要部品を折り重なるように本体ケース1の右側の空間部13に設置して機器のコンパクト化を実現するなかで、温風吹出し口2aが、本体ケース1の左側に偏り、釣り合いのとれていない(以下、非シンメトリー(SYMMETRY)と云う)ものになっている。
【0018】
具体的な課題としては、ほとんどの主要部品が本体ケース1の右側にあり左右の重量バランスが取れていない。
【0019】
主要部品の重量は、燃料供給弁ブロック9が470g、送風モータ10が420g、電源変圧器11が570g、制御基板12が280gで、これらの部品の重量1740gが燃焼ブロック8の右側にかかる。このため、機器を持ち運んだり、掃除の際に取っ手5を持った時の重量が微妙にアンバランスになっていた。
【0020】
また、機器の外観はコンパクトであるが、金属の成形部品が多く全重量では5Kgをこえる一方、コンパクト化のため本体ケース1に設けた取っ手5も、充分に手で握れるような大きさが確保できないため、上記した重量のアンバランスさは、逆に取っ手5の持ち難い印象が強く出てしまっていた。
【0021】
また、巻線を加工した送風モータ10や電源変圧器11、また燃料供給弁ブロック9を折り重なるように配置するため、これら巻線の自己発熱による熱だまりが空間部13に起きる。居室内の温度を感知する室温検知器16は、本体ケース1の後面にあって、空気吸込み口3を通る空気の流れで居室内の温度を検知するが、送風モータ10との距離が少なく、かつ送風モータ10や電源変圧器11の巻線の熱が空間部13に集中し、この熱影響を受け居室内の温度より高い温度を検知してしまう。
【0022】
そこで、制御基板12は室温検知器16が読み取った温度より数度、低くする補正を加えて操作部4に表示する。このように補正を加えることの反動として、機器の運転初期と(巻線が自己発熱する前)と安定後(巻線が自己発熱した後)の室温表示にずれが発生してしまい、運転初期は補正のため実際の室温より低い温度を表示することになる。このことは、使用者に誤解を与える商品の提供になり、さらに細かい補正を加えてこの温度差をなくす処理も必要とするものである。
【0023】
また、上記したように温風吹出し口2はワイド感を訴求するため本体ケース1の横幅いっぱいに設けているが、実際に温風が吹き出す温風吹出し口2aは正面中央より左に寄った2/3程度の寸法である。従って、ワイド感を訴求するには、温風の出ない閉塞部分3bを目立たせない工夫が必要となり、どうしても黒系統の色彩に限定されている。このため、商品がシンメトリーでないことと合わせてデザインイメージを変えることができにくい商品となっていた。
【0024】
また、温風吹出し口2aは本体ケース1の左側いっぱいに偏っているので、本体ケース1の左側面を部屋などの壁に近接して使用した際の本体ケースから壁への伝熱および温風吹出し口2aからの温風熱を想定し、壁に与える温度を消防法基準に定められた温度上昇以下(室温+65℃以下)にするため、本体ケース1の空気吸込み口3からの空気の吸い込み形状(空気吸込み口3を構成する孔の配列も含め)を決定するのに多くの時間を要していた。
【0025】
すなわち、燃焼ブロック8の左側から本体ケース1の左側面までの幅h3が35mmのスペースで、この部分では温度を下げる空気対流が起こらないので、空気吸込み口3からの吸い込みが決まらず、形状を決定するのに多くの時間を必要としていた。
【0026】
また、機器の使用において設置場所も、機器の左右側面に隣接することになる壁面との距離が、本体ケース1の左右で異なることを使用者に知らせるのに取扱説明書のほかチラシ、本体ケースの注意銘版で注意喚起をしなければならない。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術の問題点に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、本体ケースの左右の釣り合い(シンメトリー化)を図り、使い易い温風暖房機を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の温風暖房機は、温風吹出し口を本体ケースの前面左右に形成した一定幅の閉塞部分の間である本体ケースの前面下部の中央に配置し、前記温風吹出し口の左右における一定幅の閉塞部分に対向する前記本体ケース内の左側と右側の空間部に送風モータ、燃料供給弁ブロック、電源変圧器のそれぞれを分けて設置したものである。
【0029】
このような手段により、本体ケースの前面左右の釣り合いがとれるだけでなく、本体ケースの設置場所における左右の規制が解消でき、また左右の重量バランスがよくなるなどの使い勝手をよくできるものである。
【0030】
【発明の実施の形態】
上記した本発明の目的は、各請求項に記載した構成を実施の形態とすることにより達成できるので、以下には各請求項の構成にその構成による作用効果を併記し併せて請求項記載の構成のうち説明を必要とする特定用語については詳細な説明を加えて、本発明における実施の形態の説明とする。
【0031】
請求項1記載に係る発明は、前面に温風吹出し口、後面に空気吸込み口を有する本体ケース内に、前記空気吸込み口を介して居室内から取りこんだ空気を暖める燃焼バーナと、暖められた前記空気を温風として前記温風吹出し口より再び居室内に送りだす送風ファンと、燃料を取りこみ前記燃焼バーナに供給する燃料供給弁ブロックと、送風ファンを回転する送風モータと、電源変圧器とを内装し、前記温風吹出し口は前記本体ケースの前面左右に形成した一定幅の閉塞部分の間である本体ケースの前面下部の中央に配置し、燃料供給弁ブロック、送風モータ、電源変圧器のそれぞれは、温風吹出し口の左側と右側の閉塞部分に対向する本体ケース内の左側と右側の空間部に分けて配置した温風暖房機である。
【0032】
上記実施の形態によれば、本体ケースの前面左右に形成した一定幅の閉塞部分の間である本体ケースの前面下部の中央に温風吹出し口が位置することで、本体ケースの片側に温風吹出し口が偏った従来の技術のように、前記片側と反対側にも温風の出ない吹出し口をわざわざ形成して、本体ケースの前面幅の全体に温風吹出し口があるかのような不要な工作をすることなく、本体ケースの前面を簡単にシンメトリーにできるとともに、本体ケースの側面を部屋の壁に近接させた使用形態であっても本体ケースの側面からの伝熱および温風吹出し口からの温風熱が和らげられ、部屋の壁が熱くなるのを軽減させることが可能になる。
【0033】
また左側と右側の空間部は、電源変圧器、送風モータ、燃料供給弁ブロックの主要部品をそれぞれ分けて収容するだけの一定幅を持ったスペースを有し、かつ本体ケース内の左右に配置されているので、左右の空間部への空気流入を図る空気吸込み口の形成が簡単になり、左右の空間部での熱だまりも軽減することが可能になる。
【0034】
また、温風吹出し口が本体ケースの前面左右に形成した一定幅の閉塞部分の間である本体ケースの前面下部の中央に位置することにより、温風吹出し口の左側と右側の閉塞部分に対向する本体ケース内の左側と右側の空間部には燃料供給弁ブロック、送風モータ、電源変圧器のそれぞれを分けて配置することが可能になり、温風暖房機の使い勝手の向上を図ることが可能になる。
【0035】
例えば、暖房運転中に巻線より熱を発する送風モータと電源変圧器を本体ケース内における温風吹出し口の左側と右側に分けて配置することで、本体ケース内における左側空間部、または右側空間部に熱が集中しなくなり、他の温度を検知するために温度検出手段を左側空間部、または右側空間部における本体ケース内に配置したとしても電源変圧器または送風モータの熱影響が軽減され、正確な温度検知が可能になり、かつ配置も容易になる。
【0036】
また例えば、送風モータと燃料供給弁ブロックを本体ケース内における左側空間部と右側空間部のいずれか一方に、他方に電源変圧器とこれにより電圧調整された電源を受ける制御基板などをそれぞれ配置することにより、本体ケースの左右の重量バランスを従来の技術の温風暖房機よりも高められ持ち運びなどが容易になる。
【0037】
請求項2記載に係る発明は、前面に温風吹出し口、後面に空気吸込み口を有する本体ケース内に、前記空気吸込み口を介して居室内から取りこんだ空気を暖める燃焼バーナと、暖められた前記空気を温風として前記温風吹出し口より再び居室内に送りだす送風ファンと、燃料を取りこみ前記燃焼バーナに供給する燃料供給弁ブロックと、送風ファンを回転する送風モータと、電源変圧器とを内装し、前記燃焼バーナおよび送風ファンは前記本体ケースの左右に形成した一定幅の左空間部と右空間部の間である前記本体ケースの正面に向かって中央に、前記送風モータと前記燃料供給弁ブロックと前記電源変圧器は左空間部と右空間部に前記本体ケースの左右の重量がバランスするように配置した温風暖房機である。
【0038】
上記実施の形態によれば、燃焼バーナおよび送風ファンを本体ケースの左右に形成した一定幅の左空間部と右空間部の間である本体ケースの正面に向かって中央に配置することで、温風吹出し口も本体ケースの前面下部の中央に配置することが容易に可能になり、また本体ケースの左右の重量がバランスするように送風モータと燃料供給弁ブロックと電源変圧器は、中央に位置する燃焼バーナおよび送風ファンの左側と右側に配置されているので、本体ケースの前面並びに重量がシンメトリー的になり、例えば本体ケースの取っ手の構成と、温風吹出し口を含む本体ケースの前面の構成を、デザイン面を含めた新たな展開が可能になる。
【0039】
請求項3記載に係る発明は、請求項1または請求項2記載において、本体ケースに居室内の室温を計測する室温検知器を設け、前記室温検知器は、送風モータなどの熱影響を回避する配置とした温風暖房機である。
【0040】
上記実施の形態によれば、温風暖房機の運転中、比較的に多くの熱を発する送風モータなどの熱影響を回避する本体ケースに配置し、例えば本体ケース内の燃焼バーナおよび送風ファンの左右に形成した一定幅の左空間部と右空間部に送風モータと電源変圧器を分けて配置することにより、送風モータと電源変圧器からの熱が一箇所に集中しなくなり、そして本体ケース内の左空間部または右空間部であって電源変圧器が配置された一方側において室温検知器を配置することが可能になって、より居室内に近い室温を検知できることになり、従来の技術で説明したような、一箇所に集中した送風モータと電源変圧器の両者からの熱影響で室温検知器が実際の室温より高めの温度検知をしてしまうのを補正することが不必要になるとともに、居室内に近い室温を表示することが可能になる。
【0041】
請求項4記載に係る発明は、請求項1〜請求項3のいずれかの記載において、本体ケース内に燃料供給弁ブロック、送風モータ、電源変圧器などの各部品と配線した制御基板を設け、前記制御基板は接続する前記各部品との配線の接続作業を、前記本体ケースの正面に向って右側から左側方向に右手で実施可能な左空間部に配置した温風暖房機である。
【0042】
上記実施の形態によれば、配線の接続作業を本体ケースの正面に向って右側から左側方向に右手で実施可能な左空間部に配置した制御基板は、燃料供給弁ブロック、送風モータ、電源変圧器などの各部品からの配線を右手で作業することが可能になり、例えば制御基板に設けたコネクタに、配線に設けたコネクタを右手で持って右側から左側方向に差し込んで接続することが可能になり、人間工学的に自然な姿勢の手先で行え、また一般的に右利きの人が多い実情からも、作業性の改善向上になる。
【0043】
請求項5記載に係る発明は、請求項1〜4のいずれかの記載において、本体ケースは、制御基板と接続する各部品の配線を固定するガイドを設けた温風暖房機である。
【0044】
上記実施の形態によれば、本体ケースのガイドにより、燃料供給弁ブロック、送風モータ、電源変圧器など各部品から導出され、制御基板に接続する配線は固定され、本体ケース内の燃焼バーナおよび送風ファンの左側と右側の空間部に分けて前記各部品が設けられていることにより配線が混雑する場合には有利になり、配線が燃焼ブロックの熱影響や、端面エッジの影響を受けるのを回避することができ安全性の確保ができる。
【0045】
請求項6記載に係る発明は、請求項1〜5のいずれかに記載のもので、本体ケースの空気吸込み口は、本体ケースの後面に左右対称に形成した温風暖房機である。
【0046】
上記実施の形態によれば、本体ケースの後面に左右対称に位置する空気吸込み口からは、空気が本体ケース内に偏ることなく吸引されることになり、従来の技術のように、本体ケースの左側に温風吹出し口と燃焼バーナおよび送風ファンが偏って配置されたことにより生じる本体ケースの右側の熱だまりが解消され、本体ケースの空気吸込み口からの空気の吸い込み形状を容易に決定することができ温度上昇の抑制などの設計上の懸案を容易に解消できる。
【0047】
また本体ケースの設置場所における壁に対する左右の規制が不要になり、取扱説明書やチラシでの特別の注意喚起も不要となる。
【0048】
請求項7記載に係る発明は、前面に温風吹出し口、後面に空気吸込み口を有する本体ケース内に、前記空気吸込み口を介して居室内から取りこんだ空気を暖める燃焼バーナと、暖められた前記空気を温風として前記温風吹出し口より再び居室内に送りだす送風ファンと、燃料を取りこみ前記燃焼バーナに供給する燃料供給弁ブロックと、送風ファンを回転する送風モータと、電源変圧器と、制御基板とを内装し、前記燃焼バーナおよび送風ファンは前記本体ケース内の左右に形成した一定幅の左空間部と右空間部の間である前記本体ケースの正面に向かって中央に、前記送風モータと前記燃料供給弁ブロックは前記左空間部と右空間部のいずれか一方側に、前記電源変圧器と制御基板は左空間部と右空間部のいずれか他方側にそれぞれ配置し、前記温風吹出し口は前記本体ケースの前面左右に形成し、かつ前記左空間部と右空間部に相対向した一定幅の閉塞部分の間である本体ケースの前面下部の中央に配置した温風暖房機である。
【0049】
上記実施の形態によれば、本体ケースの前面左右に形成した一定幅の閉塞部分の間である本体ケースの前面下部の中央に温風吹出し口が位置することで、本体ケースの片側に温風吹出し口が偏った従来の技術のように、前記片側と反対側にも温風の出ない吹出し口をわざわざ形成して、本体ケースの前面幅の全体に温風吹出し口があるかのような不要な工作をすることなく、本体ケースの前面を簡単にシンメトリーにできるとともに、本体ケースの側面を部屋の壁に近接させた使用形態であっても本体ケースの側面を通じての伝熱および温風吹出し口からの温風熱が和らげられ、部屋の壁が熱くなるのを軽減させることが可能になる。
【0050】
また、温風吹出し口は本体ケースの前面左右に形成した一定幅の閉塞部分の間である本体ケースの前面下部の中央に配置し、送風モータと電源変圧器は本体ケース内の左右に形成した一定幅の左空間部と右空間部の一方に、他方に電源変圧器とこれにより電圧調整された電源を受ける制御基板をそれぞれ配置しているので、送風モータと電源変圧器の発する熱が本体ケース内における左空間部または右空間部のいずれか一方に集中しなくなり、他の温度を検知する目的の温度検出手段を左空間部または右空間部における本体ケース内に配置したとしても電源変圧器または送風モータの熱影響が軽減され、正確な温度検知が可能になり、かつ配置も容易になる。
【0051】
また送風モータと燃料供給弁ブロックは本体ケース内における左空間部または右空間部の一方に、他方に電源変圧器とこれにより電圧調整された電源を受ける制御基板を配置しているので、本体ケースの左右の重量バランスを従来の技術の温風暖房機よりも高められ持ち運びなどが容易になる。
【0052】
また左空間部は電源変圧器と制御基板、右空間部は送風モータと燃料供給弁ブロックをそれぞれ収容するだけの一定幅を持ったスペースを有し、かつ本体ケース内の左右に配置されているので、左空間部と右空間部への空気流入を図る空気吸込み口の形成が簡単になり、左右の空間部での熱だまりも軽減することが可能になる。
【0053】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0054】
(実施例1)
図1はガスを燃料とした温風暖房機における本体ケースの正面からの概略内部構成図で、図2は同本体ケースの外観正面図で、図3は同本体ケースの上面からの概略内部構成図で、図4は同本体ケースの側断面図である。図6〜図10に示す従来の技術におけるガス温風暖房機と同一構成部分には同一符号を付している。
【0055】
ガス温風暖房機の本体ケース1は、前面下部の中央に温風吹出し口2、背面に空気吸込み口3、天面中央部分に機器の運転を操作したり運転状況を表示する操作部4、背面中央に機器を持ち運びする際に手を入れて握る取っ手5をそれぞれ有している。
【0056】
そして、本体ケース1内には、空気吸込み口3を介して居室内から取りこんだ空気を暖めるため、ガスを燃焼する燃焼部分6aおよびガスと一次空気を混合するスロート部6bからなる燃焼バーナ6とこれの真下に配置し、暖められた前記空気を温風として温風吹出し口2より再び居室内に送りだす送風ファン7とを収納した金属ケースの燃焼ブロック8と、燃料を取りこみ燃焼バーナ6に供給および停止をする電磁弁(図示せず)、燃焼量に応じて燃料供給を比例制御する比例電磁弁(図示せず)などからなる燃料供給弁ブロック9と、送風ファン7を回転する送風モータ10と、電源変圧器11と、制御基板12などを内装している。
【0057】
燃焼ブロック8は、本体ケース1の正面に向かって左側と右側に一定幅の左空間部13aと右空間部13bを残して、この左右の空間部13a、13bの間で、かつ前後方向の真中である本体ケース1の中央に配置している。また、温風吹出し口2は送風ファン7の温風送出口(図示せず)に最短距離で通じるように燃焼ブロック8の下部に相対向させ、かつ左と右の空間部13a、13bに対向する本体ケース1の前面で閉塞部分2b、2bの間である本体ケース1の前面下部の中央に温風の出る細長い長方形状の温風吹出し口2aを配置し、本体ケース1の前面における左右形状の釣り合いがとれたシンメトリー化と、そして部屋の壁に近接させた温風暖房機の使用形態であっても本体ケース1の側面からの伝熱および温風吹出し口2aからの温風熱で部屋の壁が熱くなるのを軽減させる構成にしている。
【0058】
燃料供給弁ブロック9と送風モータ10と、スロート部6bおよびスロート部6bに固定され、かつ燃料供給弁ブロック9に燃料供給管14を介して接続され、ガスをスロート部6bに噴出するノズルなどの燃料噴出体15は右空間部13bに、電源変圧器11と制御基板12は左空間部13aにそれぞれ配置し、熱を発する送風モータ10と電源変圧器11からの熱が一方の空間部に集中しないようにする構成と、本体ケース1の左右の重量バランスを良くする構成にしている。
【0059】
そして、右空間部13bの燃料供給弁ブロック9とスロート部6bおよび燃料噴出体15と送風モータ10とは、燃料供給弁ブロック9を一番上にしてスロート部6bおよび燃料噴出体15、送風モータ10の順で右空間部13bに上下方向へ配列している。また、左空間部13aの電源変圧器11と長方形状の制御基板12は、電源変圧器11を下にして本体ケース1の前面側に、制御基板12を本体ケース1の左側面に沿って上下方向へ燃焼ブロック8より上方までに配列している。
【0060】
制御基板12は、マイクロコンピュータおよびその周辺回路で構成され、電源変圧器11より商用電源を回路に必要な電圧に調整されて供給され、そして温度検知手段である室温検知器16の検知信号と、使用者の設定した温度信号を取りこんで燃焼バーナ6、燃料供給弁ブロック9、送風モータ10を制御し機器の暖房運転を制御するものである。室温検知器16は、燃焼ブロック8の左側である左空間部13aに対向する空気吸込み口3の部分に配置する。
【0061】
送風モータ10や燃料供給弁ブロック9から導出した配線17は、燃焼ブロック8の後方を引き回し、電源変圧器11から導出した配線17は空間部13aを引き回し、それぞれ制御基板12に接続している。
【0062】
このように機器を構成する主要部品である燃料供給弁ブロック9と送風モータ10と、スロート部6bおよび燃料噴出体15は燃焼ブロック8の右側の右空間部13bに、電源変圧器11と制御基板12は左空間部13aにそれぞれ配置している。これを寸法関係で示すと、図1に示すように機器全体の幅である本体ケース1の幅h1は375mmの従来の技術と同じ寸法で、燃焼ブロック8の温風吹出し口2の幅h2は190mmで、本体ケース1の中央に設置された燃焼ブロック8から左右に約90mmのスペースである左空間部13a、右空間部13bが得られる。
【0063】
この90mmの右空間部13bは、燃焼ブロック8から突き出たスロート部6bと燃料噴出体15が収まる限度いっぱいの寸法である。今後の開発の中で、燃焼バーナ6の小型化は可能性があり、このスペースにゆとりが生まれてくると同時に、商品のコンパクト化の展開も広がる。
【0064】
送風モータ10はその出代である幅h5が70mm、燃料供給弁ブロック9は幅h8が45mmで、送風モータ10の70mmと合わすと90mmのスペースを超えてしまう。そこで、移動可能な燃料供給弁ブロック9はスロート部6bの上部に配置する。なお、燃焼バーナ6や送風モータ10は機器の構成上から配置を変えることは困難である。
【0065】
配置を従来の技術と変えた燃料供給弁ブロック9は、燃料供給管14の形状を新規に加工することで燃料噴出体15との接続が可能になる。また、燃料供給弁ブロック9の構成を新規(横向き)にすれば、送風モータ10下部に設置することも可能である。左空間部13aの電源変圧器11は幅h6が50mmと制御基板12は幅h9が40mmである。
【0066】
また、本体ケース1内の構成部品の重量バランスは、燃焼ブロック8を真中に右空間部13bに位置する送風モータ10が420gと燃料供給弁ブロック9が470gで合計890gである。左空間部13aは、電源変圧器13が570gと制御基板12が280gで、合計850gとなる。そして、左右の空間部13a、13bの差は40gと均衡したバランスとなり、本体ケース1の後面中央に臨む取っ手5を持って本体ケース1持ち上げた時のバランスの改善になり使いやすい商品の提供が可能となる。
【0067】
上記実施例において、送風モータ10により送風ファン7を回転すると、この送風ファン7により空気吸込み口3から矢印で示すように温風用と燃焼用の空気が取り入れられる。ガスは本体ケース1の右空間部13bの取り入れ口(図示せず)から取り入れ燃料供給弁ブロック9でガスの噴出圧の調整を行ない燃料供給管14を経由して燃料噴出体15よりスロート部6bに噴出し、その時に吸引した空気を混合して燃焼バーナ6の燃焼部分6aから噴出し、点火により燃焼を開始する。この燃焼熱で暖められた温風用の空気は、送風ファン7により矢印で示すように送られ本体ケース1の前面下部で中央に位置する温風吹出し口2における実質的な温風吹出し口2aから温風となって噴出し、居室を暖房する。
【0068】
特に本実施例では、温風吹出し口2aを本体ケース1の前面左右に形成した一定幅の閉塞部分2bの間である本体ケース1の前面下部の中央に開口しているので、本体ケース1の片側に温風吹出し口が偏った従来の技術のように、前記片側と反対側にも温風の出ない吹出し口をわざわざ形成して、本体ケースの前面幅の全体に温風吹出し口があるかのような不要な工作をする必要がなくなり、本体ケースの前面をシンメトリーにできるとともに、簡単な構成にできる。また、本体ケース1の左または右の側面を居室の壁に近接させて温風暖房機を使用した場合でも、本体ケース1内の左右には一定幅の左空間部13aと右空間部13bが存在するので、本体ケース1の近接した居室壁への本体ケース1の側面からの伝熱および温風吹出し口2aからの温風熱が和らげられ、部屋の壁が熱くなるのを軽減させることができる。
【0069】
また、温風吹出し口2aが本体ケース1の前面左右に形成した一定幅の閉塞部分2b、2bの間である本体ケース1の前面下部の中央に位置することで、温風吹出し口2aの左側と右側の点線で示す閉塞部分2b、2bに対向する本体ケース1内の左側と右側の空間部13aと空間部13bの間である本体ケース1内の中央に燃焼ブロック8を配置でき、燃焼ブロック8の送風ファン7の送出口と温風吹出し口2aの連通路を最短で形成できコンパクトにできることはもちろん、燃料供給弁ブロック9、送風モータ10、電源変圧器11のそれぞれを分けて配置することが可能になり、温風暖房機の使い勝手の向上を図ることができる。
【0070】
すなわち、巻線より比較的に多く熱を発する送風モータ10と電源変圧器11を本体ケース1内の右空間部13bと左空間部13aに分けて配置しているので、本体ケース1内における左空間部13aまたは右空間部13bに送風モータ10と電源変圧器11の両者の熱が集中しなくなる。従って、居室の温度を検知する室温検知器16は左空間部13a内における空気吸込み口3に近接して配置することができ、電源変圧器11からの多少の熱影響が考えられるものの、従来の技術に比べ送風モータおよび電源変圧器の熱影響が軽減され、正確な温度検知ができて制御基板12を通じて操作部4に正確な表示ができることになる。
【0071】
また、送風モータ10と燃料供給弁ブロック9は本体ケース1内における右空間部13bに、そして左空間部13aに電源変圧器11と制御基板12などをそれぞれ分けて配置しているので、本体ケース1の左右の重量バランスを従来の技術の温風暖房機よりも高められ持ち運びが容易になるとともに、取って5を本体ケース1の左右の重量がバランスしているため、比較的に簡単な構成にできる。
【0072】
また左空間部13aは電源変圧器11と制御基板12、右空間部13bは送風モータ10と燃料供給弁ブロック9をそれぞれ収容するだけの一定幅を持ったスペースを有し、かつ本体ケース内の左右に配置されているので、左空間部13aと右空間部13bへの空気流入を図る空気吸込み口3の形成が簡単にできるとともに、左右の空間部13a、13bでの熱だまりも軽減できる。
【0073】
以上のように本実施例は、温風暖房機をシンメトリーにでき、温風吹出し口の色彩を含めたデザインイメージの展開が可能になる。また、本体ケース内の左右の空間部での熱だまりが解消され、空気吸込み口の形状を容易に決定することができる。さらに、本体ケースの設置場所における左右の規制が不要になり、取扱説明書やチラシでの特別の注意喚起も不要になる。
【0074】
(実施例2)
本実施例は、居室内の室温を検知する室温検知器の配置において実施例1の発明と異なるだけなので、図1〜図4を利用して同一構成並びに作用効果を奏する部分には同じ符号を付して詳細な説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0075】
室温検知器16は配線により制御基板12に接続し、かつ送風モータ10の熱影響を回避するため、本体ケース1の左空間部13a内において前側低部に位置させた電源変圧器11と一定距離を隔てた本体ケース1の後面に設けた空気吸込み口3に近接させて配置し、送風ファン7の吸引作用で空気吸込み口3から流入する空気により居室の室温を検知する構成にしている。
【0076】
上記実施例において、実施例1で説明したように暖房運転を行なうと、送風モータ10により送風ファン7が回転し、この送風ファン7により空気吸込み口3から矢印で示すように温風用と燃焼用の空気が本体ケース1内に取り入れられる。そして、室温検知器16は左空間部13a内における電源変圧器11と一定距離を隔て、電源変圧器11から発する熱影響を軽減し本体ケース1の後面に近接した空気吸込み口3のところで流入する空気の温度を正確に検知する。制御基板12は室温検知器16が読み取った温度を取り込んで従来の技術で説明したような補正を加えることなく操作部4に表示する。
【0077】
従って、従来の技術のように、送風モータ10と電源変圧器11の両者から発する熱が、左空間部13aまたは右空間部13bのどちらか一箇所に集中しないので室温検知器16は、送風モータ10と電源変圧器11の両者の熱影響を受けることがなくなり、正確に室温を検知できる。そして、従来の技術で説明したように室温検知器16が実際の室温より高めの温度検知をしてしまうのを補正することが不必要になり、マイクロコンピュータを含め制御基板12の構成を簡単にできる。
【0078】
以上のように本実施例は、運転初期と運転安定時における室温表示のアンバランスを解消できる。
【0079】
(実施例3)
本実施例は、制御基板に対する主要部品から導出した配線の接続構成において実施例1および2の発明と異なるだけなので、図1〜図4を利用して同一構成並びに作用効果を奏する部分には同じ符号を付して詳細な説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0080】
主要部品である燃料供給弁ブロック9、送風モータ10、電源変圧器11などから導出したそれぞれの配線17には、制御基板12のコネクタ19に差し込んで接続するコネクタ18を設けている。制御基板12は、本体ケース1の左側面に沿って設けた状態において、主要部品などから導出したそれぞれの配線17のコネクタ18を右手で持って右側から左側方向に差し込んでコネクタ19に接続することが可能なように複数のコネクタ19が、本体ケース1の右側面に相対向するように平面に設けている。
【0081】
上記実施例において、温風暖房機の組立工程にあって、燃焼ブロック8、燃料供給弁ブロック9、送風モータ10、電源変圧器11、制御基板12などを、実施例1で説明した所定位置に設置した後に、主要部品の配線17を制御基板12に接続する。すなわち、作業者は配線17のコネクタ18を右手で持って右側から左側方向に差し込んで制御基板12のコネクタ19に接続することができる。
【0082】
従って、制御基板12のコネクタ19に接続する主要部品から導出した配線17のコネクタ18の挿入作業が人間工学的に自然な姿勢の右手の手先で行え、また一般的に右利きの人が多い実情からも、作業性の改善向上が図れる。
【0083】
(実施例4)
図5は、本発明の温風暖房機における本体ケースの内部側の後面図である。本実施例は、主要部品から導出した配線を固定するガイドを設けた構成において実施例1〜3の発明と異なるだけなので、図1〜図4を利用して同一構成並びに作用効果を奏する部分には同じ符号を付して詳細な説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0084】
配線17を固定する金属片のガイド20は、金属製の本体ケース1の後面における空気吸込み口3の下部において、本体ケース1の後面を内側へ切起こして横方向に適切な間隔で複数設けている。
【0085】
上記実施例において、温風暖房機の組立工程にあって、燃焼ブロック8、燃料供給弁ブロック9、送風モータ10、電源変圧器11、制御基板12などを、実施例1で説明した所定位置に設置した後に、主要部品の配線17を制御基板12に接続する。
【0086】
すなわち、送風モータ10と燃料供給弁ブロック9から導出した配線17は、燃焼ブロック8の後方を引き回し、電源変圧器11から導出した配線17は空間部13aを引き回し、それぞれ制御基板12に接続している。そして、送風モータ10と燃料供給弁ブロック9から導出した配線17は、複数のガイド20に引っ掛け、そしてガイド20を少し押し上げて本体ケース1の後面とで押さえられる。
【0087】
従って、本体ケース1の左右に空間部13a、13bを配置し、この左右の空間部に主要部品を配置したために配線17が左右方向に引き回されて複雑になる時は、ガイド20の機能が効果的に発揮され、燃焼ブロック8の熱影響や、端面エッジの影響を受けることを回避し安全性を確保できる。
【0088】
なお、上記実施例においてガイド20は本体ケース1の後面に設けたが、図4に示す燃焼ブロック8の前面、または本体ケース1の底板に設けても本実施例と同様の効果を期待できる。
【0089】
(実施例5)
図5は、本発明の温風暖房機における本体ケースの内部側の後面図である。本実施例は、本体ケースの後面に設けた空気吸込み口の構成において実施例1〜4の発明と異なるだけなので、図1〜図4を利用して同一構成並びに作用効果を奏する部分には同じ符号を付して詳細な説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0090】
本体ケース1の後面に設けた空気吸込み口3は、図5に示すように燃焼ブロック8を中心として本体ケース1の後面左右に対称的に配列した多数の孔から構成されている。すなわち、空気吸込み口3は、本体ケース1の左右に形成した一定幅の左空間部13aと右空間部13bの間である燃焼バーナ6および送風ファン7を収納している燃焼ブロック8に相対向して2列に配列した複数の横長の孔3aと、左空間部13aと右空間部13bにそれぞれ相対向した複数の小さい孔3bとで構成し、これらの孔の配列と孔面積で以って、温風用に必要な空気量と燃焼に必要な空気量を取り入れられるよう形成している。
【0091】
上記実施例において、実施例1で説明したように暖房運転を行なうと、送風モータ10により送風ファン7が回転し、この送風ファン7により空気吸込み口3から矢印で示すように温風用と燃焼用の空気が本体ケース1内に取り入れられる。すなわち、空気は本体ケース1の後面の中心より左右において上下方向に配列した2列の横長の孔3aより燃焼ブロック8の左右付近に、そして本体ケース1の後面の左側と右側の小さい孔3bより、それぞれ左空間部13aと右空間部13bに流入する。
【0092】
従って、本体ケース1の後面における左右対称に配列された孔3aと孔3bからなる空気吸込み口3からは、空気が本体ケース1内に偏ることなく均一に全体から流入するので、従来の技術のように、本体ケースの左側に温風吹出し口と燃焼バーナおよび送風ファンが偏って配置されたことにより生じる本体ケースの右側の熱だまりが解消されるとともに、それぞれ左空間部13aと右空間部13bにも空気の流れがあるので、熱だまりを積極的に解消でき、室温検知器16、制御基板12などに対する環境を良好に保つことができる。また、温風として居室内からとりこむ空気量や燃焼に必要な空気量の機器内への取りこみによる燃焼制御や温度上昇の対策などの設計上の懸案を容易に解消できる。
【0093】
なお、上記各実施例では本体ケース1の左空間部13aと右空間部13bとの一定幅は収容する主要部品の大きさに対応して異なるように形成しているが、同じ幅であっても本実施例の作用効果を期待できるものであり、前記した一定幅も主要部品を収容できる幅をいうものである。
【0094】
また、上記実施例における燃料供給弁ブロック9および送風モータ10の配線17は燃焼ブロック8の後方を引き回したが、燃焼ブロック8の前面を引き回してもよい。
【0095】
さらに、上記各実施例では温風吹出し口2aを本体ケースの前面左右に形成した一定幅の閉塞部分2bの間である本体ケース1の前面下部の中央に配置し、左右の閉塞部分2bは本体ケース1の他の前面と同じに形成したが、従来の技術と同じように図2の点線で示す左右の閉塞部分2bを含む本体ケースの全幅にわたり温風吹出し口があるように色彩などで加工しても本実施例と同様の作用効果を期待できるものである。また、上記各実施例の温風暖房機はガスを燃料としたものであるが、石油を燃料とする石油温風暖房機にも適用できるものである。
【0096】
【発明の効果】
以上のように本発明は、本体ケースの前面左右の釣り合いを図ることができるとともに、本体ケースの設置場所における左右の規制が解消できるなどの使い勝手のよい温風暖房機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の温風暖房機の実施例1〜5における本体ケースの正面の概略内部構成図
【図2】同実施例1〜5における本体ケースの外観正面図
【図3】同実施例1〜5における本体ケースの上面の概略内部構成図
【図4】同実施例1〜5における本体ケースの側断面図
【図5】同実施例5における本体ケースの内部後面図
【図6】従来の技術のガス温風暖房機における本体ケースの正面の概略内部構成図
【図7】同本体ケースの外観正面図
【図8】同本体ケースの上面の概略内部構成図
【図9】同本体ケースの側断面図
【図10】同本体ケースの内部後面図
【符号の説明】
1 本体ケース
2、2a 温風吹出し口
2b 閉塞部分
3 空気吸込み口
3a 横長の孔
3b 小さい孔
6 燃焼バーナ
7 送風ファン
8 燃焼ブロック
9 燃料供給弁ブロック
10 送風モータ
11 電源変圧器
12 制御基板
13a 左空間部
13b 右空間部
16 室温検知器
17 配線
20 ガイド
Claims (7)
- 前面に温風吹出し口、後面に空気吸込み口を有する本体ケース内に、前記空気吸込み口を介して居室内から取り込んだ空気を暖める燃焼バーナと、暖められた前記空気を温風として前記温風吹出し口より再び居室内に送りだす送風ファンと、燃料を取りこみ前記燃焼バーナに供給する燃料供給弁ブロックと、送風ファンを回転する送風モータと、電源変圧器とを内装し、前記温風吹出し口は前記本体ケースの前面左右に形成した一定幅の閉塞部分の間である本体ケースの前面下部の中央に配置し、燃料供給弁ブロック、送風モータ、電源変圧器のそれぞれは、前記温風吹出し口の左側と右側の閉塞部分に対向する本体ケース内の左側と右側の空間部に分けて配置した温風暖房機。
- 前面に温風吹出し口、後面に空気吸込み口を有する本体ケース内に、前記空気吸込み口を介して居室内から取り込んだ空気を暖める燃焼バーナと、暖められた前記空気を温風として前記温風吹出し口より再び居室内に送りだす送風ファンと、燃料を取りこみ前記燃焼バーナに供給する燃料供給弁ブロックと、送風ファンを回転する送風モータと、電源変圧器とを内装し、前記燃焼バーナおよび送風ファンは前記本体ケースの左右に形成した一定幅の左空間部と右空間部の間である前記本体ケースの正面に向かって中央に、前記送風モータと前記燃料供給弁ブロックと前記電源変圧器は左空間部と右空間部に前記本体ケースの左右重量がバランスするように配置した温風暖房機。
- 本体ケースに居室内の室温を計測する室温検知器を設け、前記室温検知器は、送風モータの熱影響を回避する配置とした請求項1または請求項2記載の温風暖房機。
- 本体ケース内に燃料供給弁ブロック、送風モータ、電源変圧器などの各部品と配線した制御基板を設け、前記制御基板は接続する前記各部品との配線の接続作業を、前記本体ケースの正面に向って右側から左側方向に右手で実施可能な左空間部に配置した請求項1〜請求項3のいずれかに記載の温風暖房機。
- 本体ケースは、制御基板と接続する各部品の配線を固定するガイドを設けた請求項1〜4のいずれかに記載の温風暖房機。
- 本体ケースの空気吸込み口は、本体ケースの後面に左右対称に形成した請求項1〜5のいずれかに記載の温風暖房機。
- 前面に温風吹出し口、後面に空気吸込み口を有する本体ケース内に、前記空気吸込み口を介して居室内から取り込んだ空気を暖める燃焼バーナと、暖められた前記空気を温風として前記温風吹出し口より再び居室内に送りだす送風ファンと、燃料を取りこみ前記燃焼バーナに供給する燃料供給弁ブロックと、送風ファンを回転する送風モータと、電源変圧器と、制御基板とを内装し、前記燃焼バーナおよび送風ファンは前記本体ケースの左右に形成した一定幅の左空間部と右空間部の間である前記本体ケースの正面に向かって中央に、前記送風モータと前記燃料供給弁ブロックは左空間部と右空間部のいずれか一方側に、前記電源変圧器と制御基板は左空間部と右空間部のいずれか他方側にそれぞれ配置し、前記温風吹出し口は前記本体ケースの前面左右に形成し、かつ前記左空間部と右空間部に相対向した一定幅の閉塞部分の間である本体ケースの前面下部の中央に配置した温風暖房機。
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Cited By (2)
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JP2021103017A (ja) * | 2019-12-25 | 2021-07-15 | 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 | 冷蔵庫 |
US11084906B2 (en) | 2011-08-19 | 2021-08-10 | Akron Polymer Systems, Inc. | Thermally stable, low birefringent copolyimide films |
-
2002
- 2002-12-03 JP JP2002351073A patent/JP2004183975A/ja active Pending
Cited By (2)
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JP2021103017A (ja) * | 2019-12-25 | 2021-07-15 | 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 | 冷蔵庫 |
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