JP2004181447A - 洗浄機用ラック - Google Patents
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Abstract
【課題】長尺トレイ等を含む多様な被洗浄物をそれ自体にラッキング可能な洗浄機用ラックを提供すること。
【解決手段】被洗浄物Gを載せた状態にて洗浄機Bの洗浄室C内に配置されて、洗浄機Cの噴射ノズルE1,F1から噴射供給される洗浄液により被洗浄物Gが洗浄されるように構成した洗浄機用ラックA1であって、脱着不能な構成部材(溶接にて接合されている丸棒11a,11b,11c,11d,11e,11f,11g,11h,11i,11j,11k,11m)にて一体的に形成され、それ自体の高さ寸法Hが幅寸法Wおよび奥行き寸法より大きく形成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】被洗浄物Gを載せた状態にて洗浄機Bの洗浄室C内に配置されて、洗浄機Cの噴射ノズルE1,F1から噴射供給される洗浄液により被洗浄物Gが洗浄されるように構成した洗浄機用ラックA1であって、脱着不能な構成部材(溶接にて接合されている丸棒11a,11b,11c,11d,11e,11f,11g,11h,11i,11j,11k,11m)にて一体的に形成され、それ自体の高さ寸法Hが幅寸法Wおよび奥行き寸法より大きく形成されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被洗浄物を載せた状態にて洗浄機の洗浄室内に配置されて、前記洗浄機の噴射ノズルから噴射供給される洗浄液により前記被洗浄物が洗浄されるように構成した洗浄機用ラックに関する。
【0002】
【従来の技術】
洗浄機の一つとして、洗浄室内の高さ寸法が幅寸法および奥行き寸法より大きいものがある。しかし、従来のラックは、高さ寸法が幅寸法および奥行き寸法より小さくて、長尺トレイ等の被洗浄物をラックに立て掛けて保持することはできない。このため、従来では、一般的なラック(高さ寸法が幅寸法および奥行き寸法より小さい樹脂ラック)に特殊治具(トレイ受け)を組み合わせることにより、長尺トレイ等の被洗浄物を立て掛けて保持することができるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の構成では、被洗浄物の種類・大きさに応じて、ラックを単独使用したり、特殊治具と組み合わせて使用していて、ラックを特殊治具と組み合わせて使用する場合には、被洗浄物のラッキング前にラックと特殊治具を組み合わせる必要があって手間がかかる。また、特殊治具を使用しないときには、特殊治具を保管しなければならず、保管場所を確保する必要がある。したがって、本発明は、長尺トレイ等を含む多様な被洗浄物をそれ自体にラッキング可能なラックを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、被洗浄物を載せた状態にて洗浄機の洗浄室内に配置されて、前記洗浄機の噴射ノズルから噴射供給される洗浄液により前記被洗浄物が洗浄されるように構成した洗浄機用ラックであって、長尺の被洗浄物を立て掛けて保持可能な保持部を一体的に有していることに特徴がある。
【0005】
また、本発明は、被洗浄物を載せた状態にて洗浄機の洗浄室内に配置されて、前記洗浄機の噴射ノズルから噴射供給される洗浄液により前記被洗浄物が洗浄されるように構成した洗浄機用ラックであって、脱着不能な構成部材にて一体的に形成され、それ自体の高さ寸法が幅寸法および奥行き寸法より大きいことに特徴がある。
【0006】
この場合において、前記構成部材が複数の丸棒であることが望ましく、また、前記被洗浄物を出し入れ可能な開口を少なくとも前方に有していることが望ましい。また、前記被洗浄物を出し入れ可能な開口を前方に有していて、前記被洗浄物の下面と係合して前記被洗浄物を下方から受承する受承部が後方に向けて下降傾斜していることが望ましい。また、前方に開口を有している場合において、前記被洗浄物の前方への倒れを防止する倒れ防止部材を備えていることが望ましい。
【0007】
【発明の作用・効果】
本発明による洗浄機用ラックは、長尺の被洗浄物を立て掛けて保持可能な保持部を一体的に有しているため、長尺トレイ等の被洗浄物を立て掛けて保持することが可能であり、被洗浄物のラッキングに要する作業を改善することが可能である。また、特殊治具が不要であるため、特殊治具の保管場所を確保する必要もない。
【0008】
また、本発明による洗浄機用ラックは、脱着不能な構成部材にて一体的に形成されていて、それ自体の高さ寸法が幅寸法および奥行き寸法より大きいため、それ自体にて長尺トレイ等の被洗浄物を立て掛けて保持することが可能であるばかりか、多種多様な被洗浄物を容易にラッキングすることが可能であり、被洗浄物のラッキングに要する作業を改善することが可能である。また、特殊治具が不要であるため、特殊治具の保管場所を確保する必要もない。
【0009】
また、本発明の洗浄機用ラックにおいて、ラックの構成部材が複数の丸棒である場合には、従来一般的に使用されている樹脂ラックに比して、洗浄機の噴射ノズルから被洗浄物に洗浄液が噴射供給されやすく、しかも、被洗浄物とラックの構成部材との接触面積を少なくすることが可能であるため、洗浄効果を高めることが可能である。また、ラックが被洗浄物を出し入れ可能な開口を少なくとも前方に有している場合には、ラックの前方からラック内に被洗浄物を容易にラッキングすることが可能である。
【0010】
また、本発明の洗浄機用ラックにおいて、被洗浄物を出し入れ可能な開口を前方に有していて、被洗浄物の下面と係合して被洗浄物を下方から受承する受承部が後方に向けて下降傾斜している場合には、長尺トレイ等の被洗浄物を前方から差し入れて立て掛けることで安定保持することが可能である。また、前方に開口を有している場合において、被洗浄物の前方への倒れを防止する倒れ防止部材を備えている場合には、ラックを洗浄室に入れたり出したりする際に、ラックに載せた被洗浄物が前方に倒れることを防止できて、作業性を向上させることが可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図4は本発明による洗浄機用ラックの第1実施形態を示していて、この第1実施形態の洗浄機用ラックA1は、洗浄機Bの洗浄室Cに入れたり出したりすることが可能であり、洗浄機Bの洗浄室C内に配置された状態では、洗浄機用ラックA1に載せた被洗浄物Gが下部噴射ノズル組立体Eと上部噴射ノズル組立体Fから噴射供給される洗浄液により洗浄されるとともに、すすぎ水によりすすがれるように構成されている。なお、下部噴射ノズル組立体Eは、洗浄用の噴射ノズルE1とすすぎ用の噴射ノズルE2を備えている。また、上部噴射ノズル組立体Fは、洗浄用の噴射ノズルF1とすすぎ用の噴射ノズルF2を備えている。
【0012】
また、第1実施形態の洗浄機用ラックA1は、脱着不能に連結固定された12種類・50本のステンレス鋼製の丸棒11a,11b,11c,11d,11e,11f,11g,11h,11i,11j,11k,11mにて一体的に形成されていて、それ自体の高さ寸法Hが幅寸法Wおよび奥行き寸法Dより大きくされている。
【0013】
丸棒11aは、コ字状に形成されていて5本あり、2本を一組とした二組4本は互いの端部を溶接にて接合されてそれぞれロ字状とされ、上下方向にて所定の間隔で配置されて、4本の丸棒11dに接するようにして溶接にて接合されている。また、残りの1本の丸棒11aは、二組4本より上方に配置されて、各端部を丸棒11b,11cの各後端部に溶接にて接合されるとともに、後方2本の各丸棒11dに接するようにして溶接にて接合されている。
【0014】
各丸棒11b,11cは、L字状に形成されていて、それぞれ1本であり、各前端部は前方の各丸棒11dを巻き込むようにして前方下部にある上方の丸棒11aの中間部に溶接にて接合されている。丸棒11dは、長尺の直線状に形成されていて4本あり、各コーナ部に起立状態で配置され、下方部位にて各丸棒11aのコーナ部に溶接にて接合されている。なお、前方の各丸棒11dは、各丸棒11b,11cのコーナ部にも溶接にて接合されている。
【0015】
丸棒11eは、一方端を短くしたコ字状に形成されていて8本あり、左右方向にて所定の間隔で配置されて、5本の各丸棒11aに内接するようにして溶接にて接合されている。丸棒11fは、中間部に3個のU字状部を形成されていて7本あり、前後方向にて所定の間隔で配置されて、8本の各丸棒11e上に接するようにして溶接にて接合されるとともに、左右両端部にて各丸棒11a上に接するようにして溶接にて接合されている。
【0016】
丸棒11gは、短尺の直線状に形成されていて14本あり、左右両側に前後方向にて所定の間隔で各7本起立配置されていて、前方の各3本は、各丸棒11aと各丸棒11bまたは11cの外側に接するようにして溶接にて接合されるとともに、各丸棒11fの左右両端に接するようにして溶接にて接合され、後方の各4本は、各丸棒11aの外側に接するようにして溶接にて接合されるとともに、各丸棒11fの左右両端に接するようにして溶接にて接合されている。
【0017】
丸棒11hは、長尺の直線状に形成されていて6本あり、左右と後方にてクロス配置されていて、上下両端部にて各コーナ部に起立状態で配置された各丸棒11dの側面または後面に接するようにして溶接にて接合されている。丸棒11iは、コ字状に形成されていて1本あり、各コーナ部に起立状態で配置された4本の丸棒11dの上端部を包囲するように配置され、各丸棒11dに接するようにして溶接にて接合されている。
【0018】
丸棒11jは、前端部を水平でL字状に後端部を垂直でL字状に形成されていて1本あり、前後方向に配置されていて、前端にて丸棒11iの左前端上に接するようにして溶接にて接合され、後端部にて丸棒11iと11hに接するようにして溶接にて接合されている。丸棒11kは、全体がU字状で前端部と後端部を下方に略90度屈曲形成されていて1本あり、丸棒11jの右側にて前後方向に配置されていて、後端部にて丸棒11iと11hに接するようにして溶接にて接合されている。丸棒11mは、全体がU字状で前端部と後端部を下方に略90度屈曲形成されていて1本あり、丸棒11kの右側にて前後方向に配置されていて、後端部にて丸棒11iと11hに接するようにして溶接にて接合されている。
【0019】
上記のように構成したこの第1実施形態の洗浄機用ラックA1は、溶接にて脱着不能に接合された丸棒11a,11b,11c,11d,11e,11f,11g,11h,11i,11j,11k,11mにて一体的に形成されていて、それ自体の高さ寸法Hが幅寸法Wおよび奥行き寸法Dより大きいため、それ自体にて長尺トレイ等の被洗浄物Gを立て掛けて保持することが可能であるばかりか、多種多様な被洗浄物を容易にラッキングすることが可能であり、被洗浄物のラッキングに要する作業を改善することが可能である。また、特殊治具が不要であるため、特殊治具の保管場所を確保する必要もない。
【0020】
また、この第1実施形態の洗浄機用ラックA1においては、ラックの構成部材が複数のステンレス鋼製丸棒11a,11b,11c,11d,11e,11f,11g,11h,11i,11j,11k,11mであるため、従来一般的に使用されている樹脂ラックに比して、洗浄機Bの噴射ノズルE1,F1から被洗浄物Gに洗浄液が噴射供給されやすく、しかも、被洗浄物GとラックA1の構成部材との接触面積を少なくすることが可能であるため、洗浄効果を高めることが可能である。
【0021】
また、この第1実施形態の洗浄機用ラックA1においては、図4からも明らかなように、ラックA1が被洗浄物Gを出し入れ可能な開口を前方と上方に有しているため、ラックA1を洗浄機Bから取り出した状態では、ラックA1の前方と上方からラックA1内に被洗浄物Gを容易にラッキングすることが可能である。なお、ラックA1では、ラックA1を洗浄機Bから取り出さない状態でも、ラックA1内に被洗浄物Gをラッキングすることが可能である。
【0022】
上記第1実施形態の洗浄機用ラックA1においては、被洗浄物Gの下面と係合して被洗浄物Gを下方から受承する受承部が略水平となるように構成したが、図5〜図7に示した第2実施形態の洗浄機用ラックA2または図8に示した第3実施形態の洗浄機用ラックA3のように、被洗浄物Gの下面と係合して被洗浄物Gを下方から受承する受承部(丸棒11e,11fの上面)が後方に向けて下降傾斜するように構成して実施することも可能である。なお、図6と図8の一点鎖線は、ラックA2またはA3が洗浄機の洗浄室に配置されて支持されるときの水平線を示している。
【0023】
図5〜図7に示した第2実施形態の洗浄機用ラックA2は、上記した第1実施形態の洗浄機用ラックA1の構成部材を全て備えるとともに、前端脚部を構成する2本のステンレス鋼製丸棒11nを備えている。各丸棒11nは、コ字状に形成されていて、前後方向にて所定の間隔で配置されており、各丸棒11aに外接するようにして溶接にて接合されている。
【0024】
一方、図8に示した第3実施形態の洗浄機用ラックA3は、上記した第1実施形態の洗浄機用ラックA1の構成部材を全て備えるとともに、上記した前端脚部を構成する2本のステンレス鋼製丸棒11nと、被洗浄物Gの前方への倒れを防止する倒れ防止部材としての1本のステンレス鋼製丸棒11pと、この丸棒11pを回転可能に支持するステンレス鋼製スリーブ11qと、丸棒11pの先端部を係脱可能に支持するステンレス鋼製支持プレート11rを備えている。
【0025】
丸棒11pは、L字状に形成されていて、左端部にてスリーブ11qに回転自在に組付けられている。スリーブ11qは、丸棒11iの左前方部位に外接するようにして溶接にて接合されている。支持プレート11rは、支持孔11r1を有していて、右前方コーナ部の丸棒11dの上端部と丸棒11iの右前方部位に接するようにして溶接にて接合されている。
【0026】
上記のように構成した第2実施形態の洗浄機用ラックA2と第3実施形態の洗浄機用ラックA3は、第1実施形態の洗浄機用ラックA1の構成部材を全て備えているため、第1実施形態の洗浄機用ラックA1と同様の作用効果が得られるとともに、前端脚部を構成する2本の丸棒11nにより、被洗浄物Gの下面と係合して被洗浄物Gを下方から受承する受承部が後方に向けて下降傾斜するように構成されているため、長尺トレイ等の被洗浄物Gを前方から差し入れて立て掛けることで安定保持することが可能である。
【0027】
また、上記のように構成した第3実施形態の洗浄機用ラックA3は、被洗浄物Gの前方への倒れを防止する倒れ防止部材としての丸棒11pを備えているため、ラックA3を洗浄室Cに入れたり出したりする際に、ラックA3に載せた被洗浄物Gが前方に倒れることを防止できて、作業性を向上させることが可能である。
【0028】
上記第3実施形態においては、倒れ防止部材としての丸棒11pを支持プレート11rの支持孔11r1に係脱可能に構成して実施したが、図9にて示したように、倒れ防止部材としての丸棒11pの先端にフック11p1を形成するとともに、丸棒11iの右前方部位にU字状の受け11i1を形成して実施することも可能である。
【0029】
上記各実施形態においては、各洗浄機用ラックA1,A2,A3を前方(正面)と上方(上面)が開放している構成として実施したが、図10〜図12に示した第4実施形態の洗浄機用ラックA4のように、前方(正面)および左右両側方(左右両側面)と上方(上面)が開放している構成として実施することも可能である。
【0030】
図10〜図12に示した第4実施形態の洗浄機用ラックA4は、脱着不能に連結固定された14種類・47本のステンレス鋼製の丸棒111a,111b,111c,111d,111e,111f,111g,111h,111i,111j,111k,111m,111n,111oにて一体的に形成されていて、それ自体の高さ寸法Hが幅寸法Wおよび奥行き寸法Dより大きくされている。
【0031】
丸棒111aは、上下一対2本あり、両端部を溶接にて接合されてロ字状に形成されていて、上下方向にて所定の間隔で配置されており、前方左右に配置した2本の丸棒111bと後方に配置した1本の丸棒111cに接するようにして溶接にて接合されている。各丸棒111bは、両丸棒111a間の上下方向間隔に相当する長さ(短尺)で直線状に形成されていて、各丸棒111aの前方角部内側に接するようにして溶接にて接合されている。
【0032】
丸棒111cは、全体が門形に形成されていて、上方部位が台形形状とされていて、下端部にて各丸棒111aの後方角部内側に接するようにして溶接にて接合されている。丸棒111dは、中間部に3個のU字状部を形成されていて左右一対2本あり、左右方向にて所定の間隔で配置されて、8本の各丸棒111fの下側に接するようにして溶接にて接合されるとともに、上方に起立する前後両端部にて各丸棒111aの内側に接するようにして溶接にて接合されている。
【0033】
丸棒111eは、前後両端部が上方に起立するL字状に形成されていて6本あり、両丸棒111d間において左右方向にて所定の間隔で配置されて、8本の各丸棒111fの下側に接するようにして溶接にて接合されるとともに、上方に起立する前後両端部にて各丸棒111aの内側に接するようにして溶接にて接合されている。
【0034】
各丸棒111fは、中間部に3個のU字状部を形成されていて8本あり、前後方向にて所定の間隔で配置されて、左右一対2本の各丸棒111dと6本の各丸棒111eの上側に接するようにして溶接にて接合されるとともに、上方に起立する左右両端部にて下方のロ字状丸棒111aの上側および上方のロ字状丸棒111aの外側に接するようにして溶接にて接合されている。
【0035】
丸棒111gは、L字状に形成されていて4本あり、各下端部にて門形丸棒111cの中間部に配置した丸棒111jの上側に溶接にて接合されており、各上端部は門形丸棒111cの上端部を巻き込むようにして前方に延びていて、門形丸棒111cの上端部に溶接にて接合されている。丸棒111hは、中間部に2個の屈曲部を有していて左右一対2本あり、左右方向にて所定の間隔で配置されていて、各上端部および各下端にて門形丸棒111cの前側に接するようにして溶接にて接合されるとともに、中間部の一側にて上方のロ字状丸棒111aの内側に接するようにして溶接にて接合されている。
【0036】
丸棒111iは、略く字状に形成されていて左右一対2本あり、各上端および各下端にて門形丸棒111cの内側に接するようにして溶接にて接合されるとともに、中間部にて互いに接するようにして溶接にて接合されている。丸棒111jは、直線状に形成されていて1本あり、左右両側にて門形丸棒111cの中間部内側に接するようにして溶接にて接合されている。
【0037】
丸棒111kは、両端部を折り返すことによりループ形状に形成されていて8本あり、中間部上側にて内側2本の丸棒111gの下側に接するようにして溶接にて接合されている。丸棒111mは、前端部を右方に90度折り曲げた後に略180度折り返すことによりU字形状に形成されていて4本あり、前端部を除く部位の上側にて左方の丸棒111gの下側に接するようにして溶接にて接合されている。
【0038】
丸棒111nは、前端部を左方に90度折り曲げた後に略180度折り返すことによりU字形状に形成されていて4本あり、前端部を除く部位の上側にて右方の丸棒111gの下側に接するようにして溶接にて接合されている。なお、各丸棒111k,111m,111nは、ラックA4内にラッキングされる被洗浄物の前後方向の移動を規制するためのものであり、その配置はラックA4内にラッキングされる被洗浄物の大きさを考慮して適宜に設定されている。
【0039】
丸棒111oは、コ字状に形成されていて1本あり、上方に起立する左右両端部にて各丸棒111aの外側に接するようにして溶接にて接合されている。この丸棒111oは、前端脚部を構成するものであり、被洗浄物の下面と係合して被洗浄物を下方から受承する受承部(丸棒111d,111e,111fの上面)が後方に向けて下降傾斜するようにする。
【0040】
上記のように構成したこの第4実施形態の洗浄機用ラックA4は、溶接にて脱着不能に接合された丸棒111a,111b,111c,111d,111e,111f,111g,111h,111i,111j,111k,111m,111n,111oにて一体的に形成されていて、それ自体の高さ寸法Hが幅寸法Wおよび奥行き寸法Dより大きいため、それ自体にて長尺トレイ等の被洗浄物を立て掛けて保持することが可能であるばかりか、多種多様な被洗浄物を容易にラッキングすることが可能であり、被洗浄物のラッキングに要する作業を改善することが可能である。また、特殊治具が不要であるため、特殊治具の保管場所を確保する必要もない。
【0041】
また、この第4実施形態の洗浄機用ラックA4においては、ラックの構成部材が複数のステンレス鋼製丸棒111a,111b,111c,111d,111e,111f,111g,111h,111i,111j,111k,111m,111n,111oであるため、従来一般的に使用されている樹脂ラックに比して、洗浄機Bの噴射ノズルE1,F1から被洗浄物に洗浄液が噴射供給されやすく、しかも、被洗浄物とラックA4の構成部材との接触面積を少なくすることが可能であるため、洗浄効果を高めることが可能である。
【0042】
また、この第4実施形態の洗浄機用ラックA4においては、図11からも明らかなように、ラックA4が被洗浄物を出し入れ可能な開口を前方と上方に有するとともに左右両側方にも有しているため、ラックA4を洗浄機から取り出した状態では、ラックA4の前方と上方および左右両側方からラックA4内に被洗浄物を容易にラッキングすることが可能であり、上記した各洗浄機用ラックA1,A2,A3に比して、ラッキング性を向上させることが可能である。なお、ラックA4は被洗浄物を出し入れ可能な開口を前方と上方に有しているため、ラックA4を洗浄機から取り出さない状態でも、ラックA4内に被洗浄物をラッキングすることが可能である。
【0043】
また、上記各実施形態においては、洗浄機用ラックA1,A2,A3の構成部材(丸棒11a,11b,11c,11d,11e,11f,11g,11h,11i,11j,11k,11m)および洗浄機用ラックA4の構成部材(丸棒111a,111b,111c,111d,111e,111f,111g,111h,111i,111j,111k,111m,111n,111o)が溶接により接合されて一体的に形成されているが、洗浄機用ラックA1,A2,A3,A4の構成部材が他の連結手段にて一体的に形成されるようにして実施することも可能である。また、各丸棒の素材としてステンレス鋼を採用したが、他の素材(例えば、他の金属または樹脂)を採用して実施することも可能である。
【0044】
また、上記各実施形態においては、洗浄機用ラック自体の高さ寸法を幅寸法および奥行き寸法より大きくすることにより、それ自体にて長尺トレイ等の被洗浄物を立て掛けて保持することが可能として実施したが、洗浄機用ラックが長尺の被洗浄物を立て掛けて保持可能な保持部を一体的に有する構成とすることにより、長尺トレイ等の被洗浄物を立て掛けて保持することが可能として実施することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による洗浄機用ラックの第1実施形態を示す正面図である。
【図2】図1に示した洗浄機用ラックの側面図である。
【図3】図1に示した洗浄機用ラックの平面図である。
【図4】図1に示した洗浄機用ラックの概略的な斜視図である。
【図5】本発明による洗浄機用ラックの第2実施形態を示す正面図である。
【図6】図5に示した洗浄機用ラックの側面図である。
【図7】図5に示した洗浄機用ラックの平面図である。
【図8】本発明による洗浄機用ラックの第3実施形態を概略的に示す斜視図である。
【図9】図8に示した第3実施形態の洗浄機用ラックの部分的な変形例を示す斜視図である。
【図10】本発明による洗浄機用ラックの第4実施形態を示す正面図である。
【図11】図10に示した洗浄機用ラックの側面図である。
【図12】図10に示した洗浄機用ラックの平面図である。
【符号の説明】
11a,11b,11c,11d,11e,11f,11g,11h,11i,11j,11k,11m…丸棒、11n…丸棒(被洗浄物を下方から受承する受承部が後方に向けて下降傾斜するようにするためのもの)、11p…丸棒(倒れ防止部材)、11q…スリーブ、11r…支持プレート、A1,A2,A3…洗浄機用ラック、B…洗浄機、C…洗浄室、E…下部噴射組立体、E1…洗浄用の噴射ノズル、E2…すすぎ用の噴射ノズル、F…上部噴射組立体、F1…洗浄用の噴射ノズル、F2…すすぎ用の噴射ノズル、G…被洗浄物。
【発明の属する技術分野】
本発明は、被洗浄物を載せた状態にて洗浄機の洗浄室内に配置されて、前記洗浄機の噴射ノズルから噴射供給される洗浄液により前記被洗浄物が洗浄されるように構成した洗浄機用ラックに関する。
【0002】
【従来の技術】
洗浄機の一つとして、洗浄室内の高さ寸法が幅寸法および奥行き寸法より大きいものがある。しかし、従来のラックは、高さ寸法が幅寸法および奥行き寸法より小さくて、長尺トレイ等の被洗浄物をラックに立て掛けて保持することはできない。このため、従来では、一般的なラック(高さ寸法が幅寸法および奥行き寸法より小さい樹脂ラック)に特殊治具(トレイ受け)を組み合わせることにより、長尺トレイ等の被洗浄物を立て掛けて保持することができるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の構成では、被洗浄物の種類・大きさに応じて、ラックを単独使用したり、特殊治具と組み合わせて使用していて、ラックを特殊治具と組み合わせて使用する場合には、被洗浄物のラッキング前にラックと特殊治具を組み合わせる必要があって手間がかかる。また、特殊治具を使用しないときには、特殊治具を保管しなければならず、保管場所を確保する必要がある。したがって、本発明は、長尺トレイ等を含む多様な被洗浄物をそれ自体にラッキング可能なラックを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、被洗浄物を載せた状態にて洗浄機の洗浄室内に配置されて、前記洗浄機の噴射ノズルから噴射供給される洗浄液により前記被洗浄物が洗浄されるように構成した洗浄機用ラックであって、長尺の被洗浄物を立て掛けて保持可能な保持部を一体的に有していることに特徴がある。
【0005】
また、本発明は、被洗浄物を載せた状態にて洗浄機の洗浄室内に配置されて、前記洗浄機の噴射ノズルから噴射供給される洗浄液により前記被洗浄物が洗浄されるように構成した洗浄機用ラックであって、脱着不能な構成部材にて一体的に形成され、それ自体の高さ寸法が幅寸法および奥行き寸法より大きいことに特徴がある。
【0006】
この場合において、前記構成部材が複数の丸棒であることが望ましく、また、前記被洗浄物を出し入れ可能な開口を少なくとも前方に有していることが望ましい。また、前記被洗浄物を出し入れ可能な開口を前方に有していて、前記被洗浄物の下面と係合して前記被洗浄物を下方から受承する受承部が後方に向けて下降傾斜していることが望ましい。また、前方に開口を有している場合において、前記被洗浄物の前方への倒れを防止する倒れ防止部材を備えていることが望ましい。
【0007】
【発明の作用・効果】
本発明による洗浄機用ラックは、長尺の被洗浄物を立て掛けて保持可能な保持部を一体的に有しているため、長尺トレイ等の被洗浄物を立て掛けて保持することが可能であり、被洗浄物のラッキングに要する作業を改善することが可能である。また、特殊治具が不要であるため、特殊治具の保管場所を確保する必要もない。
【0008】
また、本発明による洗浄機用ラックは、脱着不能な構成部材にて一体的に形成されていて、それ自体の高さ寸法が幅寸法および奥行き寸法より大きいため、それ自体にて長尺トレイ等の被洗浄物を立て掛けて保持することが可能であるばかりか、多種多様な被洗浄物を容易にラッキングすることが可能であり、被洗浄物のラッキングに要する作業を改善することが可能である。また、特殊治具が不要であるため、特殊治具の保管場所を確保する必要もない。
【0009】
また、本発明の洗浄機用ラックにおいて、ラックの構成部材が複数の丸棒である場合には、従来一般的に使用されている樹脂ラックに比して、洗浄機の噴射ノズルから被洗浄物に洗浄液が噴射供給されやすく、しかも、被洗浄物とラックの構成部材との接触面積を少なくすることが可能であるため、洗浄効果を高めることが可能である。また、ラックが被洗浄物を出し入れ可能な開口を少なくとも前方に有している場合には、ラックの前方からラック内に被洗浄物を容易にラッキングすることが可能である。
【0010】
また、本発明の洗浄機用ラックにおいて、被洗浄物を出し入れ可能な開口を前方に有していて、被洗浄物の下面と係合して被洗浄物を下方から受承する受承部が後方に向けて下降傾斜している場合には、長尺トレイ等の被洗浄物を前方から差し入れて立て掛けることで安定保持することが可能である。また、前方に開口を有している場合において、被洗浄物の前方への倒れを防止する倒れ防止部材を備えている場合には、ラックを洗浄室に入れたり出したりする際に、ラックに載せた被洗浄物が前方に倒れることを防止できて、作業性を向上させることが可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図4は本発明による洗浄機用ラックの第1実施形態を示していて、この第1実施形態の洗浄機用ラックA1は、洗浄機Bの洗浄室Cに入れたり出したりすることが可能であり、洗浄機Bの洗浄室C内に配置された状態では、洗浄機用ラックA1に載せた被洗浄物Gが下部噴射ノズル組立体Eと上部噴射ノズル組立体Fから噴射供給される洗浄液により洗浄されるとともに、すすぎ水によりすすがれるように構成されている。なお、下部噴射ノズル組立体Eは、洗浄用の噴射ノズルE1とすすぎ用の噴射ノズルE2を備えている。また、上部噴射ノズル組立体Fは、洗浄用の噴射ノズルF1とすすぎ用の噴射ノズルF2を備えている。
【0012】
また、第1実施形態の洗浄機用ラックA1は、脱着不能に連結固定された12種類・50本のステンレス鋼製の丸棒11a,11b,11c,11d,11e,11f,11g,11h,11i,11j,11k,11mにて一体的に形成されていて、それ自体の高さ寸法Hが幅寸法Wおよび奥行き寸法Dより大きくされている。
【0013】
丸棒11aは、コ字状に形成されていて5本あり、2本を一組とした二組4本は互いの端部を溶接にて接合されてそれぞれロ字状とされ、上下方向にて所定の間隔で配置されて、4本の丸棒11dに接するようにして溶接にて接合されている。また、残りの1本の丸棒11aは、二組4本より上方に配置されて、各端部を丸棒11b,11cの各後端部に溶接にて接合されるとともに、後方2本の各丸棒11dに接するようにして溶接にて接合されている。
【0014】
各丸棒11b,11cは、L字状に形成されていて、それぞれ1本であり、各前端部は前方の各丸棒11dを巻き込むようにして前方下部にある上方の丸棒11aの中間部に溶接にて接合されている。丸棒11dは、長尺の直線状に形成されていて4本あり、各コーナ部に起立状態で配置され、下方部位にて各丸棒11aのコーナ部に溶接にて接合されている。なお、前方の各丸棒11dは、各丸棒11b,11cのコーナ部にも溶接にて接合されている。
【0015】
丸棒11eは、一方端を短くしたコ字状に形成されていて8本あり、左右方向にて所定の間隔で配置されて、5本の各丸棒11aに内接するようにして溶接にて接合されている。丸棒11fは、中間部に3個のU字状部を形成されていて7本あり、前後方向にて所定の間隔で配置されて、8本の各丸棒11e上に接するようにして溶接にて接合されるとともに、左右両端部にて各丸棒11a上に接するようにして溶接にて接合されている。
【0016】
丸棒11gは、短尺の直線状に形成されていて14本あり、左右両側に前後方向にて所定の間隔で各7本起立配置されていて、前方の各3本は、各丸棒11aと各丸棒11bまたは11cの外側に接するようにして溶接にて接合されるとともに、各丸棒11fの左右両端に接するようにして溶接にて接合され、後方の各4本は、各丸棒11aの外側に接するようにして溶接にて接合されるとともに、各丸棒11fの左右両端に接するようにして溶接にて接合されている。
【0017】
丸棒11hは、長尺の直線状に形成されていて6本あり、左右と後方にてクロス配置されていて、上下両端部にて各コーナ部に起立状態で配置された各丸棒11dの側面または後面に接するようにして溶接にて接合されている。丸棒11iは、コ字状に形成されていて1本あり、各コーナ部に起立状態で配置された4本の丸棒11dの上端部を包囲するように配置され、各丸棒11dに接するようにして溶接にて接合されている。
【0018】
丸棒11jは、前端部を水平でL字状に後端部を垂直でL字状に形成されていて1本あり、前後方向に配置されていて、前端にて丸棒11iの左前端上に接するようにして溶接にて接合され、後端部にて丸棒11iと11hに接するようにして溶接にて接合されている。丸棒11kは、全体がU字状で前端部と後端部を下方に略90度屈曲形成されていて1本あり、丸棒11jの右側にて前後方向に配置されていて、後端部にて丸棒11iと11hに接するようにして溶接にて接合されている。丸棒11mは、全体がU字状で前端部と後端部を下方に略90度屈曲形成されていて1本あり、丸棒11kの右側にて前後方向に配置されていて、後端部にて丸棒11iと11hに接するようにして溶接にて接合されている。
【0019】
上記のように構成したこの第1実施形態の洗浄機用ラックA1は、溶接にて脱着不能に接合された丸棒11a,11b,11c,11d,11e,11f,11g,11h,11i,11j,11k,11mにて一体的に形成されていて、それ自体の高さ寸法Hが幅寸法Wおよび奥行き寸法Dより大きいため、それ自体にて長尺トレイ等の被洗浄物Gを立て掛けて保持することが可能であるばかりか、多種多様な被洗浄物を容易にラッキングすることが可能であり、被洗浄物のラッキングに要する作業を改善することが可能である。また、特殊治具が不要であるため、特殊治具の保管場所を確保する必要もない。
【0020】
また、この第1実施形態の洗浄機用ラックA1においては、ラックの構成部材が複数のステンレス鋼製丸棒11a,11b,11c,11d,11e,11f,11g,11h,11i,11j,11k,11mであるため、従来一般的に使用されている樹脂ラックに比して、洗浄機Bの噴射ノズルE1,F1から被洗浄物Gに洗浄液が噴射供給されやすく、しかも、被洗浄物GとラックA1の構成部材との接触面積を少なくすることが可能であるため、洗浄効果を高めることが可能である。
【0021】
また、この第1実施形態の洗浄機用ラックA1においては、図4からも明らかなように、ラックA1が被洗浄物Gを出し入れ可能な開口を前方と上方に有しているため、ラックA1を洗浄機Bから取り出した状態では、ラックA1の前方と上方からラックA1内に被洗浄物Gを容易にラッキングすることが可能である。なお、ラックA1では、ラックA1を洗浄機Bから取り出さない状態でも、ラックA1内に被洗浄物Gをラッキングすることが可能である。
【0022】
上記第1実施形態の洗浄機用ラックA1においては、被洗浄物Gの下面と係合して被洗浄物Gを下方から受承する受承部が略水平となるように構成したが、図5〜図7に示した第2実施形態の洗浄機用ラックA2または図8に示した第3実施形態の洗浄機用ラックA3のように、被洗浄物Gの下面と係合して被洗浄物Gを下方から受承する受承部(丸棒11e,11fの上面)が後方に向けて下降傾斜するように構成して実施することも可能である。なお、図6と図8の一点鎖線は、ラックA2またはA3が洗浄機の洗浄室に配置されて支持されるときの水平線を示している。
【0023】
図5〜図7に示した第2実施形態の洗浄機用ラックA2は、上記した第1実施形態の洗浄機用ラックA1の構成部材を全て備えるとともに、前端脚部を構成する2本のステンレス鋼製丸棒11nを備えている。各丸棒11nは、コ字状に形成されていて、前後方向にて所定の間隔で配置されており、各丸棒11aに外接するようにして溶接にて接合されている。
【0024】
一方、図8に示した第3実施形態の洗浄機用ラックA3は、上記した第1実施形態の洗浄機用ラックA1の構成部材を全て備えるとともに、上記した前端脚部を構成する2本のステンレス鋼製丸棒11nと、被洗浄物Gの前方への倒れを防止する倒れ防止部材としての1本のステンレス鋼製丸棒11pと、この丸棒11pを回転可能に支持するステンレス鋼製スリーブ11qと、丸棒11pの先端部を係脱可能に支持するステンレス鋼製支持プレート11rを備えている。
【0025】
丸棒11pは、L字状に形成されていて、左端部にてスリーブ11qに回転自在に組付けられている。スリーブ11qは、丸棒11iの左前方部位に外接するようにして溶接にて接合されている。支持プレート11rは、支持孔11r1を有していて、右前方コーナ部の丸棒11dの上端部と丸棒11iの右前方部位に接するようにして溶接にて接合されている。
【0026】
上記のように構成した第2実施形態の洗浄機用ラックA2と第3実施形態の洗浄機用ラックA3は、第1実施形態の洗浄機用ラックA1の構成部材を全て備えているため、第1実施形態の洗浄機用ラックA1と同様の作用効果が得られるとともに、前端脚部を構成する2本の丸棒11nにより、被洗浄物Gの下面と係合して被洗浄物Gを下方から受承する受承部が後方に向けて下降傾斜するように構成されているため、長尺トレイ等の被洗浄物Gを前方から差し入れて立て掛けることで安定保持することが可能である。
【0027】
また、上記のように構成した第3実施形態の洗浄機用ラックA3は、被洗浄物Gの前方への倒れを防止する倒れ防止部材としての丸棒11pを備えているため、ラックA3を洗浄室Cに入れたり出したりする際に、ラックA3に載せた被洗浄物Gが前方に倒れることを防止できて、作業性を向上させることが可能である。
【0028】
上記第3実施形態においては、倒れ防止部材としての丸棒11pを支持プレート11rの支持孔11r1に係脱可能に構成して実施したが、図9にて示したように、倒れ防止部材としての丸棒11pの先端にフック11p1を形成するとともに、丸棒11iの右前方部位にU字状の受け11i1を形成して実施することも可能である。
【0029】
上記各実施形態においては、各洗浄機用ラックA1,A2,A3を前方(正面)と上方(上面)が開放している構成として実施したが、図10〜図12に示した第4実施形態の洗浄機用ラックA4のように、前方(正面)および左右両側方(左右両側面)と上方(上面)が開放している構成として実施することも可能である。
【0030】
図10〜図12に示した第4実施形態の洗浄機用ラックA4は、脱着不能に連結固定された14種類・47本のステンレス鋼製の丸棒111a,111b,111c,111d,111e,111f,111g,111h,111i,111j,111k,111m,111n,111oにて一体的に形成されていて、それ自体の高さ寸法Hが幅寸法Wおよび奥行き寸法Dより大きくされている。
【0031】
丸棒111aは、上下一対2本あり、両端部を溶接にて接合されてロ字状に形成されていて、上下方向にて所定の間隔で配置されており、前方左右に配置した2本の丸棒111bと後方に配置した1本の丸棒111cに接するようにして溶接にて接合されている。各丸棒111bは、両丸棒111a間の上下方向間隔に相当する長さ(短尺)で直線状に形成されていて、各丸棒111aの前方角部内側に接するようにして溶接にて接合されている。
【0032】
丸棒111cは、全体が門形に形成されていて、上方部位が台形形状とされていて、下端部にて各丸棒111aの後方角部内側に接するようにして溶接にて接合されている。丸棒111dは、中間部に3個のU字状部を形成されていて左右一対2本あり、左右方向にて所定の間隔で配置されて、8本の各丸棒111fの下側に接するようにして溶接にて接合されるとともに、上方に起立する前後両端部にて各丸棒111aの内側に接するようにして溶接にて接合されている。
【0033】
丸棒111eは、前後両端部が上方に起立するL字状に形成されていて6本あり、両丸棒111d間において左右方向にて所定の間隔で配置されて、8本の各丸棒111fの下側に接するようにして溶接にて接合されるとともに、上方に起立する前後両端部にて各丸棒111aの内側に接するようにして溶接にて接合されている。
【0034】
各丸棒111fは、中間部に3個のU字状部を形成されていて8本あり、前後方向にて所定の間隔で配置されて、左右一対2本の各丸棒111dと6本の各丸棒111eの上側に接するようにして溶接にて接合されるとともに、上方に起立する左右両端部にて下方のロ字状丸棒111aの上側および上方のロ字状丸棒111aの外側に接するようにして溶接にて接合されている。
【0035】
丸棒111gは、L字状に形成されていて4本あり、各下端部にて門形丸棒111cの中間部に配置した丸棒111jの上側に溶接にて接合されており、各上端部は門形丸棒111cの上端部を巻き込むようにして前方に延びていて、門形丸棒111cの上端部に溶接にて接合されている。丸棒111hは、中間部に2個の屈曲部を有していて左右一対2本あり、左右方向にて所定の間隔で配置されていて、各上端部および各下端にて門形丸棒111cの前側に接するようにして溶接にて接合されるとともに、中間部の一側にて上方のロ字状丸棒111aの内側に接するようにして溶接にて接合されている。
【0036】
丸棒111iは、略く字状に形成されていて左右一対2本あり、各上端および各下端にて門形丸棒111cの内側に接するようにして溶接にて接合されるとともに、中間部にて互いに接するようにして溶接にて接合されている。丸棒111jは、直線状に形成されていて1本あり、左右両側にて門形丸棒111cの中間部内側に接するようにして溶接にて接合されている。
【0037】
丸棒111kは、両端部を折り返すことによりループ形状に形成されていて8本あり、中間部上側にて内側2本の丸棒111gの下側に接するようにして溶接にて接合されている。丸棒111mは、前端部を右方に90度折り曲げた後に略180度折り返すことによりU字形状に形成されていて4本あり、前端部を除く部位の上側にて左方の丸棒111gの下側に接するようにして溶接にて接合されている。
【0038】
丸棒111nは、前端部を左方に90度折り曲げた後に略180度折り返すことによりU字形状に形成されていて4本あり、前端部を除く部位の上側にて右方の丸棒111gの下側に接するようにして溶接にて接合されている。なお、各丸棒111k,111m,111nは、ラックA4内にラッキングされる被洗浄物の前後方向の移動を規制するためのものであり、その配置はラックA4内にラッキングされる被洗浄物の大きさを考慮して適宜に設定されている。
【0039】
丸棒111oは、コ字状に形成されていて1本あり、上方に起立する左右両端部にて各丸棒111aの外側に接するようにして溶接にて接合されている。この丸棒111oは、前端脚部を構成するものであり、被洗浄物の下面と係合して被洗浄物を下方から受承する受承部(丸棒111d,111e,111fの上面)が後方に向けて下降傾斜するようにする。
【0040】
上記のように構成したこの第4実施形態の洗浄機用ラックA4は、溶接にて脱着不能に接合された丸棒111a,111b,111c,111d,111e,111f,111g,111h,111i,111j,111k,111m,111n,111oにて一体的に形成されていて、それ自体の高さ寸法Hが幅寸法Wおよび奥行き寸法Dより大きいため、それ自体にて長尺トレイ等の被洗浄物を立て掛けて保持することが可能であるばかりか、多種多様な被洗浄物を容易にラッキングすることが可能であり、被洗浄物のラッキングに要する作業を改善することが可能である。また、特殊治具が不要であるため、特殊治具の保管場所を確保する必要もない。
【0041】
また、この第4実施形態の洗浄機用ラックA4においては、ラックの構成部材が複数のステンレス鋼製丸棒111a,111b,111c,111d,111e,111f,111g,111h,111i,111j,111k,111m,111n,111oであるため、従来一般的に使用されている樹脂ラックに比して、洗浄機Bの噴射ノズルE1,F1から被洗浄物に洗浄液が噴射供給されやすく、しかも、被洗浄物とラックA4の構成部材との接触面積を少なくすることが可能であるため、洗浄効果を高めることが可能である。
【0042】
また、この第4実施形態の洗浄機用ラックA4においては、図11からも明らかなように、ラックA4が被洗浄物を出し入れ可能な開口を前方と上方に有するとともに左右両側方にも有しているため、ラックA4を洗浄機から取り出した状態では、ラックA4の前方と上方および左右両側方からラックA4内に被洗浄物を容易にラッキングすることが可能であり、上記した各洗浄機用ラックA1,A2,A3に比して、ラッキング性を向上させることが可能である。なお、ラックA4は被洗浄物を出し入れ可能な開口を前方と上方に有しているため、ラックA4を洗浄機から取り出さない状態でも、ラックA4内に被洗浄物をラッキングすることが可能である。
【0043】
また、上記各実施形態においては、洗浄機用ラックA1,A2,A3の構成部材(丸棒11a,11b,11c,11d,11e,11f,11g,11h,11i,11j,11k,11m)および洗浄機用ラックA4の構成部材(丸棒111a,111b,111c,111d,111e,111f,111g,111h,111i,111j,111k,111m,111n,111o)が溶接により接合されて一体的に形成されているが、洗浄機用ラックA1,A2,A3,A4の構成部材が他の連結手段にて一体的に形成されるようにして実施することも可能である。また、各丸棒の素材としてステンレス鋼を採用したが、他の素材(例えば、他の金属または樹脂)を採用して実施することも可能である。
【0044】
また、上記各実施形態においては、洗浄機用ラック自体の高さ寸法を幅寸法および奥行き寸法より大きくすることにより、それ自体にて長尺トレイ等の被洗浄物を立て掛けて保持することが可能として実施したが、洗浄機用ラックが長尺の被洗浄物を立て掛けて保持可能な保持部を一体的に有する構成とすることにより、長尺トレイ等の被洗浄物を立て掛けて保持することが可能として実施することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による洗浄機用ラックの第1実施形態を示す正面図である。
【図2】図1に示した洗浄機用ラックの側面図である。
【図3】図1に示した洗浄機用ラックの平面図である。
【図4】図1に示した洗浄機用ラックの概略的な斜視図である。
【図5】本発明による洗浄機用ラックの第2実施形態を示す正面図である。
【図6】図5に示した洗浄機用ラックの側面図である。
【図7】図5に示した洗浄機用ラックの平面図である。
【図8】本発明による洗浄機用ラックの第3実施形態を概略的に示す斜視図である。
【図9】図8に示した第3実施形態の洗浄機用ラックの部分的な変形例を示す斜視図である。
【図10】本発明による洗浄機用ラックの第4実施形態を示す正面図である。
【図11】図10に示した洗浄機用ラックの側面図である。
【図12】図10に示した洗浄機用ラックの平面図である。
【符号の説明】
11a,11b,11c,11d,11e,11f,11g,11h,11i,11j,11k,11m…丸棒、11n…丸棒(被洗浄物を下方から受承する受承部が後方に向けて下降傾斜するようにするためのもの)、11p…丸棒(倒れ防止部材)、11q…スリーブ、11r…支持プレート、A1,A2,A3…洗浄機用ラック、B…洗浄機、C…洗浄室、E…下部噴射組立体、E1…洗浄用の噴射ノズル、E2…すすぎ用の噴射ノズル、F…上部噴射組立体、F1…洗浄用の噴射ノズル、F2…すすぎ用の噴射ノズル、G…被洗浄物。
Claims (6)
- 被洗浄物を載せた状態にて洗浄機の洗浄室内に配置されて、前記洗浄機の噴射ノズルから噴射供給される洗浄液により前記被洗浄物が洗浄されるように構成した洗浄機用ラックであって、長尺の被洗浄物を立て掛けて保持可能な保持部を一体的に有していることを特徴とする洗浄機用ラック。
- 被洗浄物を載せた状態にて洗浄機の洗浄室内に配置されて、前記洗浄機の噴射ノズルから噴射供給される洗浄液により前記被洗浄物が洗浄されるように構成した洗浄機用ラックであって、脱着不能な構成部材にて一体的に形成され、それ自体の高さ寸法が幅寸法および奥行き寸法より大きいことを特徴とする洗浄機用ラック。
- 請求項2に記載の洗浄機用ラックにおいて、前記構成部材が複数の丸棒であることを特徴とする洗浄機用ラック。
- 請求項2または3に記載の洗浄機用ラックにおいて、前記被洗浄物を出し入れ可能な開口を少なくとも前方に有していることを特徴とする洗浄機用ラック。
- 請求項2または3に記載の洗浄機用ラックにおいて、前記被洗浄物を出し入れ可能な開口を前方に有していて、前記被洗浄物の下面と係合して前記被洗浄物を下方から受承する受承部が後方に向けて下降傾斜していることを特徴とする洗浄機用ラック。
- 請求項4に記載の洗浄機用ラックにおいて、前記被洗浄物の前方への倒れを防止する倒れ防止部材を備えていることを特徴とする洗浄機用ラック。
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Cited By (2)
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CN104475412A (zh) * | 2015-01-16 | 2015-04-01 | 哈尔滨立海机械制造有限公司 | 吸附式聚酯瓶脱标机 |
CN104668239A (zh) * | 2015-02-10 | 2015-06-03 | 波达通信设备(广州)有限公司 | Pcba超声波清洗夹具、装置及方法 |
-
2003
- 2003-04-25 JP JP2003122512A patent/JP2004181447A/ja active Pending
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CN104668239A (zh) * | 2015-02-10 | 2015-06-03 | 波达通信设备(广州)有限公司 | Pcba超声波清洗夹具、装置及方法 |
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