JP2004180961A - 空気浄化装置を備えた作業台 - Google Patents

空気浄化装置を備えた作業台 Download PDF

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Abstract

【課題】トレー上の被剖検体から発生したホルムアルデヒド等の汚染ガスが周囲に拡散することを防止できる作業台を提供する。
【解決手段】空気浄化装置を備えた架台5上に被剖検体を載置自在のトレー11を設けると共に、当該トレー11の周囲に設けた吸引口21Hから空気を吸引して前記空気浄化装置に導くための送風装置45を備え、この送風装置45の排風側に接続した排風ダクト49の送風口51を前記トレー11の一側上方に配置し、この送風口51から噴出される空気を前記トレー11の他側部側へ指向した構成であり、 前記架台5に対して前記トレー11を着脱交換可能に設けた構成である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばホルマリンに浸漬した被剖検体の解剖等を行う実験台や解剖台等のごとき作業台に係り、さらに詳細には、前記被剖検体から発生するホルムアルデヒド等の汚染ガスを浄化する空気浄化装置を備え、前記作業台から周囲への汚染ガスの拡散を防止するようにした作業台に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、多孔板からなる作業板を上部に備えたケース内に、前記作業板の多数の孔から空気を吸引するためのファンを備えると共に、吸引した空気を浄化するための空気浄化装置を備えた構成の作業台がある(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−178802号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1に記載の発明の構成においては、作業板上において解剖等の作業を行うとき、被剖検体から発散する汚染ガスを作業板の多数の孔から吸引することができるものの、作業時の空気の流れ等により前記被剖検体から汚染ガスが直接上昇するような場合には、汚染ガスの吸引が困難であるという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は前述のごとき従来の問題に鑑みてなされたもので、請求項1に係る発明は、空気浄化装置を備えた架台上に被剖検体を載置可能のトレーを設けると共に、当該トレーの周囲に設けた吸引口から空気を吸引して前記空気浄化装置に導くための送風装置を備え、この送風装置の排風側に接続した排風ダクトの送風口を前記トレーの一側上方に配置し、この送風口から送風される空気を前記トレーの他側部側へ指向した構成である。
【0006】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の作業台において、前記架台に対して前記トレーを着脱交換可能に設けた構成である。
【0007】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の作業台において、前記排風ダクトを前記トレーの角部に対応した位置へ退避移動可能に設けた構成である。
【0008】
請求項4に係る発明は、請求項1,2又は3に記載の作業台において、前記架台に対して前記トレーを上下位置調節可能に設けた構成である。
【0009】
請求項5に係る発明は、請求項1,2,3又4に記載の作業台において、前記トレーに書見台を着脱可能に備えた構成である。
【0010】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の作業台において、前記架台側に書見台を収容自在の書見台収容部を備えた構成である。
【0011】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか1項に記載の作業台において、前記トレーに設けた排水口を、排水は許容するが外気の吸引を抑制するための吸引抑制手段によって封止してある構成である。
【0012】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の何れか1項に記載の作業台において、空気浄化装置に備えられた吸着剤は複数段又は複数層に形成してあり、前記複数段又は複数層の吸着剤の間は空間に、又は空気透過部材を介在した構成としてなるものである。
【0013】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の作業台において、複数段又は複数層の吸着剤に対して直列的に又は並列的に空気を通過する構成としてある。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1〜図4を参照するに、本実施の形態に係る作業台1は、複数のキャスター3を備えて移動自在の箱状の架台5を備えており、この架台5の内部は第1浄化室7Aと第2浄化室7Bとに区画してある。そして、上記第1,第2の浄化室7A,7B内には、空気浄化装置の一例として、例えば活性炭などのごとき適宜の吸着剤を備えたカートリッジ型のフィルター9が引出して個別に交換可能なように複数段に配置してある。
【0015】
前記架台5の左右両側部には、被剖検体(図示省略)を載置可能のトレー11を支持するトレー支持部材13L,13Rが上下位置調節自在に設けられている。より詳細には、前記トレー支持部材13L,13Rは前後方向(図1において紙面に垂直な方向)に長く設けてあり、このトレー支持部材13L,13Rの前後端付近の下部には、支柱15が垂直に設けてある。そして、前記架台5の左右両側の前後側に垂直に備えた複数の支持筒17に前記各支柱15が上下動可能に嵌合してある。
【0016】
前記トレー支持部材13L,13Rに支持されたトレー11の高さ位置を調節するために、前記各支柱15には、当該支柱15を水平に貫通した複数のピン穴15Hが上下方向に適宜間隔に設けてあり、前記支持筒17の上部に設けたピン穴17Hと一致した各支柱15のピン穴15Hにはピン(図示省略)が貫通してある。
【0017】
したがって、各支柱15に設けた所望位置のピン穴15Hと支持筒17に設けたピン穴17Hとを一致した状態においてピンを挿入し貫通することにより、トレー支持部材13L,13Rを所望の高さ位置に調節でき、このトレー支持部材13L,13Rに支持されたトレー11の高さ位置を調節することができるものである。
【0018】
なお、上記構成においては、各支柱15に所望間隔にピン穴15Hを設けた構成であるから、トレー11の高さ位置調節は段階的である。しかし、次のごとき構成とすることにより、トレー11の高さ位置を任意に調節することができるものである。
【0019】
すなわち、前記各支柱15を垂直なネジ部材の構成とし、この各ネジ部材に相対的に上下動自在に螺合したナット部材を、前記各支持筒17の上部に回転自在に支持された各プーリ又は各チエンスプロケットに一体的に設ける。そして、各プーリ又はチエンスプロケットに掛回したエンドレス状のベルト又はチエンを、適宜位置に設けた操作ハンドル(図示省略)によって回転し、すべてのプーリ又はチエンスプロケットを連動して回転する構成とする。
【0020】
上記構成により、各支柱15としてのネジ部材に螺合した各ナット部材を同時に同方向へ回転することができ、各ネジ部材を同時に上下動して前記トレー11を水平に保持して上下調節することができるものである。すなわち、架台5に対してトレー11を上下位置調節する構成としては種々の構成を採用することができるものである。
【0021】
前記トレー11は、図2に示すように、左右方向に長い矩形状をなしており、その底部は、図1に示すように、長手方向の一端側(右側)が低くなるように傾斜してある。そして、上記トレー11の周縁には断面形状が矩形状の枠部19が一段高く形成してあり、この枠部19によって囲繞された内側の領域内には、被剖検体を載置可能の支持プレート21が複数(本例では4枚)に分割して配置してある。
【0022】
上記各支持プレート21には、当該支持プレート21上の被剖検体から滴下した液体を、各支持プレート21と前記トレー11の底部との間の空間内に流下するための多数の透孔21Hが少なくともトレー11の周縁に沿って形成してある。そして、流下した液体を外部へ排出するために、前記トレー11の底部には、排水口23が設けてあると共に前記支持プレート21とトレー11の底部との間の空間内の空気を吸引して排出するための排風口(吸引口)25が設けてある。
【0023】
そして、前記排水口23からの排水を貯水槽27(図3参照)等へ導くために、前記トレー支持部材13Rに一体的に設けた昇降プレート29(図3参照)の下部には、前記排水口23と接続自在な接続排水口31が設けてあり、この接続排水口31に一端側を接続したパイプ等の接続管33の他端部は、前記貯水槽27内の液体内に没入してある。
【0024】
したがって、前記排水口23からの排水を接続排水口31及び接続管33を介して貯水槽27へ排出することができる。そして、前記支持プレート21と前記トレー11の底部との間の空間内の排風を行う際に、当該空間内が僅かに負圧になったときには、接続管33内に貯水槽27内の液体が僅かに吸上げられるものの前記接続排水口31のところまでは吸上げられることなく、接続管33から外気が吸引されることを防止しているものである。
【0025】
上述のように、排水口23からの排水を許容するが外気の吸引を抑制するための吸引抑制手段によって接続排水口31を封止する構成としては、前述の構成に限ることなく、吸引抑制手段として、例えばチェック弁のごとき逆流防止弁を前記接続排水口31又は接続管33等に設けた構成とすることも可能である。
【0026】
前記排風口25から排風を行うために、前記昇降プレート29の下部には前記排風口25と接続自在の筒状の上吸込部35が垂設してあり、この上吸込部35の下部は、前記架台5の右側面に備えた箱状の吸込み口部37の上部に設けた筒上の下吸込部39に上下動可能に嵌入してあり、上吸込部35と下吸込部39との間にはシールが設けられている。
【0027】
前記吸込み口部37内には、吸引された空気中のミストを収容するミストタンク41が収納してあると共に、この吸込み口部37の下部は前記第1浄化室7Aの下部に連通してある。また、前記吸込み口部37には、ミストタンク41等を目視するための検視窓43が設けてある。
【0028】
前記排風口25から空気を吸引するために、前記架台5の他側,すなわち左側部には例えばブロワ等のごとき送風装置45(図1参照)が装着してあり、この送風装置45の吸引口側は前記第2浄化装置7Bの上部側に接続してある。したがって、前記送風装置45を駆動すると、第2,第1の浄化装置7B,7A,吸込み口部37,上吸込部35及び排風口25を介してトレー11の底部と前記支持プレート21との間の空間内の空気を吸引することになる。上記空間内の空気が吸引されて負圧になると、前記支持プレート21に設けた多数の透孔21Hからトレー11上面の外気が吸引されることになる。この際、前述したように、排水口23から外気が吸引されることはないものである。
【0029】
したがって、トレー11上の被剖検体から周囲に蒸散する傾向にあるホルムアルデヒド等の汚染ガスは前記透孔21Hから吸引されることとなり、作業台1の周囲に拡散することはないものである。
【0030】
前記送風装置45のケーシングには、ヒンジ47を介して排風ダクト49が水平に回動可能に設けてある。この排風ダクト49は、前記送風装置45の排風側に接続してあって、当該排風ダクト49の送風口51は前記トレー11の一側上方すなわち左側上方に位置してある。上記送風口51は、噴出送風された空気が前記トレー11の上方を通過してトレー11の他側部に設けたフード53に至るように指向してある。すなわち、上記送風口51の指向方向としては、前記トレー11上の被剖検体から蒸散して上昇する傾向にあるホルムアルデヒド等の汚染ガスをトレー11の上部からトレー11の他側部すなわち右側部に上下に回動可能に設けた前記フード53の下部付近に吹き流すように僅かに斜め下方向に指向してある。
【0031】
前記送風口51の前後方向(図2において上下方向)の幅は、前記トレー11の前後方向の幅にほぼ等しく、前述したように送風口51から空気が噴出されたときには、前記トレー11の上側に、被剖検体から上昇する傾向にある汚染ガスを他側部へ吹き流す作用をなす例えばエアーカーテンを形成する態様となり、トレー11上の被剖検体から蒸散するホルムアルデヒド等の汚染ガスを前記フード53側へ吹き流して、汚染ガスから術者を保護する作用をなすものである。そして、前記ヒンジ47を中心として前記排風ダクト49を水平に回動したときには、図2に示すように、前記トレー11の角部に対応した51Aの退避位置に位置して、トレー11に対して被剖検体の搬出入を行うときに邪魔になるようなことがないものである。
【0032】
したがって、トレー11上の被剖検体から蒸散して上昇する傾向にあるホルムアルデヒド等の汚染ガスは、前記送風口51から噴出送風される空気の下層側に混入し前記フード53方向へ流されて排風口25から下方向へ吸引されるので、作業台1の周囲に拡散するようなことは防止されるものである。すなわち、前記透孔21Hによってトレー11の周囲から外気を吸引すること及び前記送風口51から空気を送風することの両方の作用が相俟って、作業台1の周囲の汚染ガスの拡散を効果的に防止することができるものである。
【0033】
ところで、前記フード53は、トレー11に上下方向に回動可能に設けた場合について図示してあるが、前記トレー11の枠部19に対して係止自在のコ字形状のフック部を前記フード53に設けて、トレー11に対してフード53を着脱可能に設ける構成とすることも可能である。このような構成とすることにより、フード53を各トレー11に対して共用できることとなり、トレー11の構成をより簡素化できるものである。
【0034】
また、前記トレー11上の被剖検体の解剖等を行う際に、書物等を参考にし易いように、書見台55が設けてある。上記書見台55は、前記トレー11の枠部19に係止自在のコ字形状のフック部57を一側端に備えた平板であって、使用時には、図3に想像線で示すように、トレー11に水平に支持されるものであり、不使用時には前記トレー支持部材13L,13Rに設けた係止フック59に前記フック部57を係止することによって垂直状態に収容されている。
【0035】
すなわち、ここで収容とは、前記係止フック59に書見台55を垂直に係止した状態を意味するものであるが、書見台55を収容する構成としては、書見台55の不使用時に所定の位置に収めておくことができれば良いものであり、例えば前記架台5の一部に棚等の収容部を形成して書見台55を収容する構成としても良いものである。
【0036】
すなわち、書見台55を収容するための書見台収容部の構成としては種々の構成を採用することができるものである。しかし、書見台収容部を架台5側に備えることにより、架台5に対してトレー11を着脱交換した場合であっても、トレー11に対して容易に取付けることができ、またトレー11から取り外したときには邪魔にならないように収容することができるものである。
【0037】
前記トレー支持部材13L,13Rに対して前記トレー11を着脱するために、トレー11の下面には前記トレー支持部材13L,13R上に載置自在の左右一対の台座61が設けてあり、この台座61の対向した内側面には、内側に開口したコ字形状の溝63が形成してある。そして、前記トレー支持部材13L,13Rの後側部付近には前後方向に長いロックレバー65の後端部がヒンジ67を介して水平に回動可能に枢着してあり、このロックレバー65を前記溝63に係合することにより、前記トレー11をトレー支持部材13L,13Rに対して固定することができるものである。
【0038】
前記溝63に前記ロックレバー65を係合した状態において前記溝63からロックレバー65が離脱することを防止するために、前記トレー支持部材13L,13Rにはロック装置69が設けてある。上記ロック装置69は、出入自在のボール又はピン等のプランジャを備えた、例えばボールプランジャ等よりなるものであって、前記ロックレバー65が当該ボールプランジャ上を通過するときにはボール等のプランジャをバネ等の付勢力に抗して押し下げることによって通過できるものである。よって、ロックレバー65が前記ロック装置69の位置を容易に通過することができず、前記溝63にロックレバー65が係合した状態に保持されるものである。
【0039】
なお、ロック装置69としての例えばボールプランジャ等は公知の構成であるから、ロック装置69についての詳細な説明は省略する。前記ロック装置69としては、前記溝63に前記ロックレバー65を係合した状態に保持する機能があれば良いものであり、ボールプランジャ等に限ることなく、例えばロックレバー65を固定自在のピン、ボルト等の構成をも採用可能である。すなわち、ロック装置65としては種々の構成を採用することができるものである。
【0040】
前記構成より理解されるように、トレー11の下部に備えた台座61の溝63にロックレバー65を係合することにより、架台5に対してトレー11を固定することができ、また前記溝63からロックレバー65を離脱することにより、架台5からトレー11を取り外すことができるものである。すなわち、架台5に対してトレー11を着脱交換することができるものである。
【0041】
したがって、トレー11上の被剖検体の解剖を行った後、前記被剖検体をホルマリンによって保存処理を行い、その後にトレー11に被剖検体を載置した状態において架台5に対してトレー11の着脱交換を行うことができるものである。
【0042】
なお、架台5に対してトレー11の着脱を行うに際し、架台5に対してトレー11を常に正確に位置決めするために、トレー11に備えた前記台座61に当接してトレー11の左右方向の位置決めを行なうためのストッパ(図示省略)や前後方向の位置決めを行なうためのストッパ等の位置決め手段が設けてあり、架台5に対してトレー11は常に正確に装着されるものである。
【0043】
前記トレー11上の被剖検体の解剖等を行うとき、トレー11の高さを調節することができるので適正高さとすることができる。そして、解剖等を行うとき、例えばノートや参考書等を見たい場合には書見台55をトレー11に水平に取付けることができるので、ノートや参考書等を術者の近くにおくことができるものである。
【0044】
そして、被剖検体の解剖等を行う際には、送風装置45を駆動することにより、前述したように、送風口51から送風される空気によって、被剖検体から発生し上昇するホルムアルデヒド等の汚染ガスはフード53側へ吹き流されこととなり、術者を保護することができるものである。
【0045】
また、前記送風装置45を駆動することにより、トレー11の上面付近の空気は支持プレート21に設けた透孔21Hから下方向へ吸引され、かつ前記送風口51から前記フード53側へ指向して噴出送風されて汚染ガスが混入した部分の空気は、フード53の位置において下方向へ指向され、同様に吸引されるものである。さらに、被剖検体から流下した液体も前記透孔21Hから下側へ流下するものである。
【0046】
したがって、被剖検体から蒸散したホルムアルデヒド等の汚染ガスが作業台1の周囲に拡散することを効果的に防止できるものである。
【0047】
そして、前記支持プレート21とトレー11の底部との空間に流入した流体は、底部の傾斜に沿って自重により排水口23に流れ、この排水口23から前記貯水槽27に流出するものであり、上記空間内の空気は、排風口25から吸込み口部37へ吸引され、かつ第1,第2の浄化室7A,7B内のフィルター9を通過するときに、空気中の汚染ガスの吸着が行われ、空気の浄化が行われるものである。
【0048】
この浄化された空気が前記送風装置45に吸引され、前述したように送風口51から幅の広いエアーカーテン状に送風されて、前述したように、上昇する傾向にある汚染ガスをフード53の方向へ吹き流すものである。
【0049】
前述のように、送風装置45の吸引作用によってトレー11の底部と支持プレート21との間の空間が負圧になっても、前述したように、排水口23からの外気の吸引が防止されるので、前記支持プレート21の透孔21Hからの外気の吸込みが効果的に行われ得ると共に前記空間内の液体の排出を効果的に行うことができるものである。
【0050】
そして、トレー11の洗浄時には、架台5からトレー11を取り外して洗浄することができ、また複数に分割してある支持プレート21をトレー11から取り外して洗浄することができるので、トレー11及び支持プレート21の洗浄を容易に行うことができるものである。
【0051】
図5は本発明の実施形態に係る前記空気浄化装置におけるフィルター9の構成を示すもので、このフィルター9は、例えば活性炭等のごとき適宜の吸着剤の層71を複数段又は複数層に区画して内装した枠体73を備えており、この枠体73の下端縁73Fは内側に張り出したフランジ状に形成してある。上記吸着剤の層71の間は空間75に形成してある。上記空間75は、単なる空間であってもよく、又は空間75に金網や空間割合の高いフィルター等の空気透過部材を介在した構成であってもよいものである。
【0052】
上記構成により、前記空間75に面した吸着剤の層71は、空間75側が開放された構成であるから、吸着剤の粒子が相互に接触した接触面積が少ないものとなる。換言すれば、前記空間75に面した吸着剤の表面積のデッドゾーン(吸着剤の粒子が互いに接触した部分の面積)が小さくなるので、全体として吸着剤の表面積を大きくすることとなり、汚染ガスの吸着率を高くすることができるものである。
【0053】
また、吸着剤の一層目を通過して二層目との間の空間75に達した空気は、二層目の空気抵抗により上記空間75内において全体に拡がる傾向にあり、吸着剤の二層目に対して汚染ガスが均等に分布して二層目を通過することとなり、汚染ガスの吸着率がより向上するものである。
【0054】
したがって、フィルター9に対して汚染ガスが上方又は下方から、或いは交互に通過する構成の場合であっても、吸着剤の層71でもって汚染ガスを効率良く吸着できるものである。
【0055】
この際、例えばフィルター9に対して汚染ガスの混合した空気が下方から通過する場合、吸着剤と枠体73の内面との接触部付近においては、空気抵抗が小さく枠体73の内面に沿って空気が流れる傾向にあるが、前記枠体73の下端縁73Fが内側に折り曲げてあることにより、前記枠体73の内面に沿っての流れが阻害される傾向にあり、空気の流れが偏るようなことは無く、空気の流れは全体的に均等化されるものである。よって吸着剤が汚染ガスを吸着した結果としての劣化は全体的に平均的に生じるものである。
【0056】
図6は、空気浄化装置の第2の実施形態を示すもので、この実施形態においては、空気の出入口77A、77Bを備えた枠体77内に大略Z形状の支持プレート79を複数段設け、この複数段の支持プレート79によってフィルター9を適宜に離隔して支持した構成である。
【0057】
この構成においては、並列した各フィルター9の間には大きな空間が形成されており、かつ各支持プレート79に沿って汚染ガスの混合した空気が前記各フィルター9に同時に案内されることとなるので、汚染ガスの処理能力が向上するものである。なお、この構成においてもフィルター9に対して汚染ガスを上方向又は下方向から供給することも可能なものである。
【0058】
【発明の効果】
以上のごとき説明より理解されるように、本発明によれば、トレー上の被剖検体から発生して上昇する傾向にあるホルムアルデヒドの汚染ガスや被剖検体から周囲に発散する傾向にある汚染ガスが作業台の周囲に拡散することを防止でき、前述したごとき従来の問題を解消し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る作業台の正面説明図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る作業台の平面説明図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る作業台の右側面説明図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る作業台の左側面説明図である。
【図5】フィルターの構成を示す構成説明図である。
【図6】空気浄化装置の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 作業台
5 架台
7A,7B 第1,第2洗浄室
9 フィルター
11 トレー
13L,13R トレー支持部材
15 支柱
17 支持筒
19 枠部
21 支持プレート
21H 透孔
23 排水口
25 排風口
27 貯水槽
29 昇降プレート
35 上吸込部
37 吸込み口部
39 下吸込部
45 送風装置
49 排風ダクト
51 送風口
53 フード
55 書見台
61 台座
63 溝
65 ロックレバー
69 ロック装置

Claims (9)

  1. 空気浄化装置を備えた架台上に被剖検体を載置可能のトレーを設けると共に、当該トレーの周囲に設けた吸引口から空気を吸引して前記空気浄化装置に導くための送風装置を備え、この送風装置の排風側に接続した排風ダクトの送風口を前記トレーの一側上方に配置し、この送風口から送風される空気を前記トレーの他側部側へ指向した構成であることを特徴とする空気浄化装置を備えた作業台。
  2. 請求項1に記載の作業台において、前記架台に対して前記トレーを着脱交換可能に設けたことを特徴とする空気浄化装置を備えた作業台。
  3. 請求項1又は2に記載の作業台において、前記排風ダクトを前記トレーの角部に対応した位置へ退避移動可能に設けたことを特徴とする空気浄化装置を備えた作業台。
  4. 請求項1,2又は3に記載の作業台において、前記架台に対して前記トレーを上下位置調節可能に設けたことを特徴とする空気浄化装置を備えた作業台。
  5. 請求項1,2,3又4に記載の作業台において、前記トレーに書見台を着脱可能に備えたことを特徴とする空気浄化装置を備えた作業台。
  6. 請求項5に記載の作業台において、前記架台側に書見台を収容自在の書見台収容部を備えたことを特徴とする空気浄化装置を備えた作業台。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の作業台において、前記トレーに設けた排水口を、排水は許容するが外気の吸引を抑制するための吸引抑制手段によって封止してあることを特徴とする空気浄化装置を備えた作業台。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載の作業台において、空気浄化装置に備えられた吸着剤は複数段又は複数層に形成してあり、前記複数段又は複数層の吸着剤の間は空間に、又は空気透過部材を介在した構成としてなることを特徴とする空気浄化装置を備えた作業台。
  9. 請求項8に記載の作業台において、複数段又は複数層の吸着剤に対して直列的に又は並列的に空気を通過する構成としてあることを特徴とする空気浄化装置を備えた作業台。
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