JP3503770B2 - クリーンユニット及びクリーンルーム - Google Patents
クリーンユニット及びクリーンルームInfo
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Description
クリーンルームに係り、特に、半導体製造工場、LCD
(液晶表示装置)製造工場、精密機械工場、薬品製造工
場等の無塵室或いは無菌室に適用されるクリーンルーム
において、作業台、搬送路、生産機械等の対象設備で局
所的に高清浄度を確保するクリーンユニットに関するも
のである。
ムにおいて、作業台、搬送路、生産機械等の対象設備で
局所的に高清浄度が要求される場合、クリーンユニット
或いはクリーンブースが一般的に使用されている。これ
を、図4により説明する。
この種のクリーンルーム1としては、例えば、実公平5
ー38821号公報の第3図に示されている全面ラミナ
ーフロー方式や型式は異なるが同じく第4図に示されて
いるコンベンショナル方式が知られている。特に、半導
体製造工場、LCD製造工場では、高清浄度を必要とす
る部分では、垂直層流型クリーンルームを採用するのが
一般的である。
ルタ3が敷設され天井空間4が形成され、又、室2の床
5には、空気流通穴6が形成され、床5の下方に床下空
間7が形成されている。床6上には、作業台、搬送路、
生産機械等の対象設備8が配置されている。対象設備8
の上部には、フィルタ10とファン11とを備え、局所
的に高清浄度を確保するクリーンユニット9が設置され
ている。
い空調装置で空調された後、天井空間4に送られ、フィ
ルタ3で清浄空気とされて室2内に吹き出される。この
ように、室2内の空気は、空調及び浄化が行われてい
る。一方、対象設備8においては、室2内の空気をファ
ン11によって吸い込み、フィルタ10によって浄化し
た後、対象設備8に向かって清浄空気を吹き出す。
等が生じる場合には、上部に設けたファン11による気
流12にて汚染物13を周辺に拡散させた後、還気によ
り捕捉される。このように、従来のクリーンユニット8
では、対象設備8の清浄空間は保持し易いという利点が
ある。
従来のクリーンユニット8では、汚染物13を対象設備
の周辺に拡散させるため、周辺設備等に汚染影響を及ぼ
すという問題があった。
めに為されたもので、その目的は、対象設備の清浄空間
を確保しつつ、対象設備から発生する汚染物質や対象設
備から漏洩した汚染物質を周辺に拡散することなく捕捉
することができるクリーンユニット及びクリーンルーム
を提供することにある。本発明の別の目的は、汚染物質
が対象設備の清浄空間内に侵入することを防止すること
ができるクリーンユニット及びクリーンルームを提供す
ることにある。
ルタとファンとを備え、対象設備の上部側に配置され、
前記対象設備の上部側の空気を前記ファンにより吸引
し、前記フィルタにより吸引空気中の汚染物質を除去
し、前記対象設備の周辺部へ圧送する局所的に高清浄度
を確保するクリーンユニットであって、中央部の底面に
上記空気を吸引する吸込口を設けると共に、周辺部の底
面に吹出口を設けたチャンバーを有し、前記フィルタ
を、前記チャンバー内において、前記吸込口と前記吹出
口との間に配置し、前記ファンを、前記対象設備の上部
側の空気を前記吸込口から吸引し、前記フィルタを通過
して前記吹出口から前記対象設備の周辺部へ圧送するよ
うに、前記チャンバー内に配置して成ることを特徴とす
るものである。
ャンバーには、前記吸込口とは別に周辺空気又は空調空
気用の吸込口が設けられていることを特徴とするもので
ある。
敷設して形成された天井空間と、空気流通穴が形成され
た前記室の床と、前記床の下方に形成された床下空間
と、前記床下空間の空気を空調して前記天井空間へ送る
空調装置と、前記床上に配置された対象設備と、前記対
象設備の上部に配置された、請求項1又は請求項2記載
のクリーンユニットとを備えて成ることを特徴とするも
のである。
ーンルーム内の対象設備の上部に取り付けられ、対象設
備の上部側の空気をチャンバーの吸込口を介してファン
により吸引し、フィルタによって汚染物質を除去した
後、チャンバーの吹出口から対象設備の周辺部へ圧送す
ることができる。
発生した塵埃等の汚染物質は、積極的にファンによって
チャンバーの吸込口から吸引され、フィルタによって除
去され、汚染物質を含まない清浄空気が、チャンバーの
吹出口から対象設備の周辺部へ圧送され、汚染物質が対
象設備の周辺に拡散させることがない。特に、請求項2
の発明においては、クリーンユニットの上部の吸込口か
ら周辺空気又は空調空気を吸い込むため、対象設備周辺
へ流出させ、周辺からの汚染物質の巻き込みを防止でき
る。
説明する。図1は、請求項1及び請求項2に係るクリー
ンユニット及び請求項3に係るクリーンルームの一実施
例を示すものである。図において、21はクリーンルー
ムである。このクリーンルーム21は、クリーンユニッ
ト30を除いて従来技術で述べたように公知のものであ
る。
フィルタ23が敷設され天井空間24が形成され、又、
室22の床25には、空気流通穴26が形成され、床2
5の下方に床下空間27が形成されている。床26上に
は、作業台、搬送路、生産機械等の対象設備28が配置
されている。対象設備28の上部には、本実施例に係る
局所的に高清浄度を確保するクリーンユニット30が設
置されている。
ない空調装置で空調された後、天井空間24に送られ、
フィルタ23で清浄空気とされて室22内に吹き出され
る。このように、室22内の空気は、空調及び浄化が行
われている。クリーンユニット30は、吸込口32を中
央部に設けると共に周辺部に吹出口33を設けたチャン
バー31を有し、チャンバー31内には、吸気ファン3
4とこのファン34によって吸引された空気中の汚染物
40を除去する汚染物捕捉用フィルタ35とが配置され
ている。
1の底板31aに形成されている。又、チャンバー31
の天板1bには、吹出口32とは別に周辺空気又は空調
空気用の吸込口36が設けられている。本実施例では、
吸込口32と内部空間37とファン34によって、対象
設備28の上方向に気流を発生させる装置を構成してい
る。又、汚染物捕捉用フィルタ35とチャンバー31の
天板31bとチャンバー30の底板31aとで囲まれた
内部空間37が形成されている。
3によって、汚染物捕捉用フィルタ35によって汚染物
が除去された空気を下方向の気流にする装置を構成して
いる。又、汚染物捕捉用フィルタ35とチャンバー31
の天板31bとチャンバー30の側壁31cとチャンバ
ー30の底板31aとで囲まれた内部空間38が形成さ
れている。更に、汚染物質捕捉フィルタ35としては、
例えば、化学吸着、物理吸着作用を利用したケミカルフ
ィルタと通称されるもので、有機溶剤を吸着する活性炭
からなるフィルタ、NOxやSOxを還元するフィルタ、
SiO2を吸着するSiO2フィルタ、或いは塩化物を吸
着するフィルタ等がある。
汚染物質を捕捉し、周辺への汚染を防止することができ
る。尚、クリーンユニット30は、従来と同様に、クリ
ーンルーム21の床25上に支持装置を介して立設する
か、或いはクリーンルーム21の天井側から垂下させる
等の支持固定手段によって固定されている。
ンルーム21では、公知のクリーンルームと同様に0.
25〜0.5m/s程度の速度で清浄空気が床下空間2
7に向かって送られる。
21内の対象設備28の上部に取り付けられ、対象設備
28の上部側の空気を吸込口32から内部空間37内に
ファン34によって吸引し、上方向気流41を発生す
る。ファン34により上方向気流41として吸引された
空気は、汚染物捕捉用フィルタ35によって汚染物質4
0が除去された後、内部空間38で方向変換をして吹出
口33から対象設備28の周辺部へ圧送され、下方向気
流42を発生する。
8の周囲に清浄空気が吹き出されてエアカーテンを形成
し、汚染物質40を対象設備28の周辺に拡散させるこ
とがない。又、クリーンユニット30の上部の吸込口3
6から周辺空気又は空調空気を、例えば、1.5〜2.
0m/s程度の高速で、対象設備28の周辺へ吸い込む
ことによって、周辺からの汚染物質の巻き込みを防止で
きる(請求項3)。
出口33をチャンバー31の底板31aに対向するよう
に設けた例を示す。この場合には、2方向に下方向気流
42が形成される。吹出口33が設けられていない領域
では、壁や他の生産装置等が位置し、吹出口33を設け
なくとも汚染物質の拡散や侵入が防止される。
出口33をチャンバー31の底板31aに矩形状に設け
た例を示す。この場合には、四方に下方向気流42が形
成され、汚染物質の拡散や侵入が防止される。
リーンユニットでは、対象設備の清浄空間を確保しつ
つ、対象設備から発生する汚染物質や対象設備から漏洩
した汚染物質を周辺に拡散することなく捕捉することが
できる。
質が対象設備の清浄空間内に侵入することを防止するこ
とができる。
及び請求項3に係るクリーンルームの一実施例を示す説
明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 フィルタとファンとを備え、対象設備の
上部側に配置され、前記対象設備の上部側の空気を前記
ファンにより吸引し、前記フィルタにより吸引空気中の
汚染物質を除去し、前記対象設備の周辺部へ圧送する局
所的に高清浄度を確保するクリーンユニットであって、 中央部の底面に上記空気を吸引する吸込口を設けると共
に、周辺部の底面に吹出口を設けたチャンバーを有し、 前記フィルタを、前記チャンバー内において、前記吸込
口と前記吹出口との間に配置し、 前記ファンを、前記対象設備の上部側の空気を前記吸込
口から吸引し、前記フィルタを通過して前記吹出口から
前記対象設備の周辺部へ圧送するように、前記チャンバ
ー内に配置して成る ことを特徴とするクリーンユニッ
ト。 - 【請求項2】 前記チャンバーには、前記吸込口とは別
に周辺空気又は空調空気用の吸込口が設けられているこ
とを特徴とする請求項1記載のクリーンユニット。 - 【請求項3】 室の天井にフィルタを敷設して形成され
た天井空間と、空気流通穴が形成された前記室の床と、
前記床の下方に形成された床下空間と、前記床下空間の
空気を空調して前記天井空間へ送る空調装置と、前記床
上に配置された対象設備と、前記対象設備の上部に配置
された、請求項1又は請求項2記載のクリーンユニット
とを備えて成ることを特徴とするクリーンルーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05399495A JP3503770B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | クリーンユニット及びクリーンルーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05399495A JP3503770B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | クリーンユニット及びクリーンルーム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08247513A JPH08247513A (ja) | 1996-09-27 |
JP3503770B2 true JP3503770B2 (ja) | 2004-03-08 |
Family
ID=12958172
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05399495A Expired - Lifetime JP3503770B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | クリーンユニット及びクリーンルーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3503770B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4656296B2 (ja) * | 2004-12-02 | 2011-03-23 | 株式会社日立プラントテクノロジー | 局所清浄化装置及びクリーンルーム |
JP5105757B2 (ja) | 2006-03-15 | 2012-12-26 | 富士フイルム株式会社 | インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法 |
JP4889788B2 (ja) * | 2007-10-26 | 2012-03-07 | パナソニック株式会社 | クリーンルーム |
JP4733163B2 (ja) * | 2008-03-28 | 2011-07-27 | 新菱冷熱工業株式会社 | 清浄気流循環システム |
-
1995
- 1995-03-14 JP JP05399495A patent/JP3503770B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08247513A (ja) | 1996-09-27 |
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