JP2004180232A - 信号記録再生カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】予測外の突発的な事件が発生した場合、信号記録再生カメラを事件の方向に向けるが、その後記録開始ボタンを押すと、実際に記録媒体に記録が開始すべくメカニズムの立ち上げ時間および記録媒体の走行または回転が安定するまでの時間がかかり、記録開始ボタンが押された後実際に記録媒体に記録が開始されるまでの映像および記録開始ボタンを押す以前の映像が記録できないという課題が存在した。
【解決手段】映像信号の記録時、記録開始ボタン8が操作され実際に磁気テープへ記録が開始されるまでの時間の映像信号を、磁気テープへの記録に先立ち、固体メモリ2に記録することができるので、被写体の決定的瞬間や事態急変などによる予想外の突発的な記録が必要な場合でも、映像信号を記録することができ、再生時に確認することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】映像信号の記録時、記録開始ボタン8が操作され実際に磁気テープへ記録が開始されるまでの時間の映像信号を、磁気テープへの記録に先立ち、固体メモリ2に記録することができるので、被写体の決定的瞬間や事態急変などによる予想外の突発的な記録が必要な場合でも、映像信号を記録することができ、再生時に確認することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオテープレコーダー等に使用して有効な信号記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、磁気記録再生カメラやディスク記録再生カメラは小型軽量化が進み、手軽に映像の記録ができるようになっている。磁気記録再生カメラやディスク記録再生カメラにて映像を記録する場合は、記録媒体に記録が可能であるように記録待機状態にしておくことが通常行われている。例えば、特許文献1参照。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−322660号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の技術において、予測外の突発的な事件が発生した場合、信号記録再生カメラを事件の方向に向けるが、その後記録開始ボタンを押すと、実際に記録媒体に記録が開始すべくメカニズムの立ち上げ時間および記録媒体の走行または回転が安定するまでの時間がかかり、記録開始ボタンが押された後実際に記録媒体に記録が開始されるまでの映像および記録開始ボタンを押す以前の映像が記録できないという課題が存在した。
【0005】
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、記録媒体以外に別途固体メモリに映像を記録する手段を持つことにより、記録開始ボタンが押された後実際に記録媒体に記録が開始されるまでの映像および記録開始ボタンを押す以前の映像を後で確認することのできる信号記録再生カメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的を達成するために本発明の信号記録再生カメラは、被写体映像を撮像する撮像手段と、操作することで記録動作を開始させる記録開始操作手段と、前記記録開始操作手段が操作されると前記撮像手段からの映像信号が記録される第1の記録媒体と、少なくとも前記第1の記録媒体へ映像信号が記録開始する以前に前記撮像手段で撮像した映像信号が記録される第2の記録媒体とを備えたことにより、前記記録開始ボタンを操作した時刻から信号記録再生カメラの記録媒体に実際の記録が始まる時刻までの映像および記録開始ボタンを操作する以前の映像を、前記固体メモリで記録および再生する。
【0007】
また、記録媒体が磁気テープであり、磁気テープをテープカセットから引き出し、テープガイドポスト群により所定のテープ走行系を形成させて、回転ヘッドを有する回転ヘッドシリンダに所定角度巻回させ、磁気テープの記録再生を行う。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1〜3に記載の発明は、被写体映像を撮像する撮像手段と、操作することで記録動作を開始させる記録開始操作手段と、前記記録開始操作手段が操作されると前記撮像手段からの映像信号が記録される第1の記録媒体と、少なくとも前記第1の記録媒体へ映像信号が記録開始する以前に前記撮像手段で撮像した映像信号が記録される第2の記録媒体とを備えたものであり、これにより、記録開始操作手段を操作する前の映像信号を確認することができるので、決定的瞬間の映像などを確認することができる。
【0009】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態を、図1および図2を用いて説明する。本実施の形態においては、記録媒体として、磁気テープを使用した場合について説明する。図1は本実施の形態の全体構成を示すブロック図、図2は本装置の動作を示すタイミングチャートである。
【0010】
図1において、1は被写体映像を撮像可能な撮像手段であるカメラで、レンズやCCDなどから構成され、映像信号として出力される。2はカメラ1からの映像信号を記録再生可能な第2の記録媒体である固体メモリで、DRAMやSRAMなどのメモリ手段から構成される。なお固体メモリ2は本装置から着脱できないものでもよいし、コンパクトフラッシュ(R)などのように着脱自在なメモリカードでもよい。3は第1の記録媒体である磁気テープを装填しカメラ1からの映像信号を磁気テープに記録したり、磁気テープに記録された信号を再生したりする磁気テープ記録部で、例えばデジタルビデオテープやVHS(登録商標)方式ビデオカセットテープなどに信号の記録再生を行うものである。4は磁気テープを巻回し信号の記録再生を行う回転ヘッドシリンダ、5は回転ヘッドシリンダ4の動作制御を行うサーボ回路で、回転ヘッドシリンダ4とサーボ回路5は磁気テープ記録部3に内包されている。14は固体メモリ2または回転ヘッドシリンダ4から出力される再生映像信号を外部へ出力する再生映像出力回路で、例えばビデオカメラに装備された液晶モニタや、外部接続されるテレビジョン受像器などの表示装置に出力している。
【0011】
11は本装置の記録モードと再生モードとを切り替える記録再生モード切替操作手段である記録再生モード切替ボタンで、本実施の形態では切替ボタンと称したが、ボタンに限らずレバー式の切替部品で切替可能としてもよい。10は記録再生モード切替ボタン11の操作により後述する記録制御回路6及び再生制御回路7を切替制御する記録再生モード切替手段である記録再生モード切替回路、13は操作することで固体メモリ2の再生する/しないを切替可能な固体メモリ記録媒体再生切替操作手段である固体メモリ記録媒体再生切替ボタン、12は固体メモリ記録媒体再生切替ボタン11を操作することで再生制御回路7を制御する固体メモリ記録媒体再生切切替手段である固体メモリ記録媒体再生切替回路、8は操作することで記録制御回路6が固体メモリ2及び磁気テープ記録部3に対して記録開始命令を行う記録開始操作手段である記録開始ボタン、9は操作することで再生制御回路7が固体メモリ2及び磁気テープ記録部3に対して再生開始命令を行う再生開始操作手段である再生開始ボタンであり、図示していないが記録または再生動作を停止させるボタンも存在する。なお、記録開始ボタン8は一般にビデオカメラに設けられているRECボタンに相当し、再生開始ボタン9はPLAYボタンに相当する。
【0012】
なお、本実施の形態及び図面では特に言及及び図示していないが、記録制御回路6は固体メモリ2とサーボ回路5を動作制御しているだけでなく、カメラ1や表示装置(図示せず)の動作も制御している。つまり、本装置が記録モードになった時にはカメラ1で撮像した映像信号が固体メモリ2及び磁気テープ記録部3に入力されるよう制御し、カメラ1が撮像している映像を液晶モニタなどの表示装置に表示させている。また再生モードになった時は、カメラ1の動作を停止させている。また、図示ではサーボ回路5は回転ヘッドシリンダ4のみを制御しているが、キャプスタンやリール台など磁気テープの駆動に必要なメカニズムの動作制御を行っている。
【0013】
図2において、(a)は記録開始ボタン8の動作、(b)は固体メモリ2の記録動作、(c)は磁気テープの記録動作を示している。
【0014】
以上のように構成された本実施の形態の信号記録再生カメラについて、以下その動作について説明する。
【0015】
本実施の形態の信号記録再生カメラには、記録媒体に対して映像の記録を行う記録モードと、記録媒体から映像の再生を行う再生モードとが存在する。これらのモードの切替は、記録再生モード切替ボタン11を操作して、記録再生モード切替回路10を動作させる。記録再生モード切替回路10は、記録制御回路6および再生制御回路7のいずれか一方を動作状態にすることで、記録モードと再生モードとを切替可能としている。
【0016】
次に、映像を記録媒体に記録する「記録モード」について説明する。
【0017】
まず、本装置の電源を投入しテープカセットを本装置に装填すると、ローディングメカニズムがテープカセット内の磁気テープを引き出し、回転ヘッドシリンダ4に巻回す。記録再生モード切替ボタン11を操作して本装置を記録モードにすると、カメラ1で撮像した映像信号が出力されるとともに、回転ヘッドシリンダ4がサーボ回路5により回転する(図2のt1のタイミング)。記録開始ボタン8が押されるまでは、記録待機状態になり、磁気テープは停止している。図2の時間t1からt2までの記録開始ボタンOFF状態が記録待機状態である。なお、本実施の形態では、記録再生モード切替ボタン11を操作したタイミングを、図2のt1としたが、t1は本装置の電源投入のタイミングでもよいし、テープカセット装填完了時点でもよい。近年のビデオカメラは電源投入のタイミングであることが多い。
【0018】
t1からt2の期間(記録待機状態)においては、記録制御回路6は固体メモリ2を制御して、カメラ1からの映像信号を固体メモリ2に記録容量の範囲内で繰り返し上書きする。固体メモリ2の記録は、記録制御回路6により行われる。
【0019】
記録開始ボタン8が時間t2のタイミングで押されると、記録制御回路6はサーボ回路5に記録開始命令を送り、サーボ回路5は回転ヘッドシリンダ4が記録動作をするよう制御する。しかし、回転ヘッドシリンダ4により実際に磁気テープに記録が開始されるのは時間t3からになる(図2(c))。これは停止していた磁気テープが動き出し、記録可能な安定走行状態になるのに時間がかかる為である。そしてt3のタイミングから、回転ヘッドシリンダ4によって、カメラ1から入力される映像信号が磁気テープに磁気記録される。なお、t2からt3の期間も、固体メモリ2における映像信号の記録は停止せず、繰り返し記録されている。
【0020】
時間t3に磁気テープに映像信号の記録が開始された後、記録制御回路6は時間t4にて固体メモリ2における記録動作を停止させる。固体メモリ2への記録は、記録容量の範囲内で繰り返し上書きされることから、記録時間長Bは、固体メモリ2の記録容量で決定される。これにより固体メモリ2へは、時間t1からt4の間の記録が残ることになる。この時、時間長で記録開始ボタン8が操作されるt2のタイミングから固体メモリ2への記録が停止するt4のタイミングまでの期間をAとした時、
A≦B
になるように設定する。すなわち、少なくとも記録開始ボタン8が押された後に実際に磁気テープに記録が開始されるまでの間(t2〜t3)の映像が、固体メモリ2に記録されるに充分なだけ大きな記録容量を固体メモリ2に設定する。
【0021】
また、磁気テープに実際に記録が開始される時間t3から、固体メモリ2への記録を停止する時間t4までの時間長Cの部分は、磁気テープと固体メモリ2へ同時に映像が記録されることになる。これにより、磁気テープにも固体メモリ2へも記録されない映像が発生しない。
【0022】
次に、映像を再生する「再生モード」について説明する。
【0023】
記録再生モード切替ボタン11を操作して再生モードにすると、記録再生モード切替回路10はカメラ1と記録制御回路6の動作を停止し(カメラ1への制御については図示せず)、再生制御回路7を動作させる。次に、固体メモリ記録媒体再生切替ボタン13を操作すると、固体メモリ記録媒体再生切替回路12は再生制御回路7を動作させて、選択的に磁気テープ記録部3の磁気テープと固体メモリ2との再生を行う。以下、磁気テープ記録部3による磁気テープの再生モードを「テープ再生モード」、固体メモリ2の再生モードを「メモリ再生モード」と称する。
【0024】
固体メモリ記録媒体再生切替ボタン13により「テープ再生モード」を選択した時は、固体メモリ記録媒体再生切替回路12は再生制御回路7を制御し、再生制御回路7は固体メモリ2の再生動作を停止、磁気テープ記録部3のサーボ回路5を制御してを再生待機状態にする。そして再生開始ボタン9が操作されると、再生制御回路7はサーボ回路5に再生命令を送り、サーボ回路は回転ヘッドシリンダ4の駆動及び磁気テープの走行駆動を行い、磁気テープに記録された映像信号を再生する。本装置で記録された映像信号は、図2(c)に示すようにt3のタイミング以降の映像信号である。再生された映像信号は再生映像出力回路14を介して液晶モニタやテレビジョン受像器などの表示装置などに出力され、表示される。
【0025】
一方、固体メモリ記録媒体再生切替ボタン13により「メモリ再生モード」を選択すれば、固体メモリ記録媒体再生切替回路12は再生制御回路7を制御し、再生制御回路7は磁気テープ記録部3のサーボ回路5に停止命令を送るとともに、固体メモリ2を再生待機状態にする。そして、記録開始ボタン8が操作されると、固体メモリ2に記録された映像信号が再生映像出力回路14を介して液晶モニタやテレビジョン受像器などの表示装置などに出力され、表示される。固体メモリ2には磁気テープに実際に記録が始まるまでに記録された映像(t2〜t3)および記録開始ボタン8を操作する以前の映像(t1〜t2)が記録されているので、それらの映像信号を再生することができる。
【0026】
以上のように本実施の形態によれば、映像信号の記録時、記録開始ボタン8が操作され実際に磁気テープへ記録が開始されるまでの時間の映像信号を、磁気テープへの記録に先立ち、固体メモリ2に記録することができるので、被写体の決定的瞬間や事態急変などによる予想外の突発的な記録が必要な場合でも、映像信号を記録することができ、再生時に確認することができる。
【0027】
なお、音声においても上記映像と全く同様に扱うことが可能である。これにより、音声と映像は同時に記録することが可能である。
【0028】
なお、記録媒体としてディスク等を用いても、上記実施の形態と全く同様に扱うことができる。
【0029】
また、上記課題を解決するための方法として上記特許文献1に記載の発明があるが、この発明は記録開始ボタンが押されてからテープに記録が始まるまでの映像信号をメモリに一時的に蓄え、メモリから読み出した映像信号をテープに記録するものである。この構成では、メモリに一時的に蓄える映像信号の画質を、少なくともテープに記録する映像信号の画質程度にしなければならないため、大容量メモリが必要となりコストアップになってしまう。これに対し本発明は、固体メモリ2に記録した映像信号を、固体メモリ2から読み出して磁気テープ記録部3において磁気テープに記録する構成ではなく、固体メモリ2への映像信号の記録と、磁気テープへの映像信号の記録とを独立して行っている。よって固体メモリ2へ記録する映像信号は、確認用(補助用)と割り切れば高画質で記録する必要はなく、低画質のものでもよい。そうすることで、大容量メモリを用いる必要はなくコストダウンすることができる。
【0030】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、非常に簡便な手段により、突然訪れた録画機会の記録したい時点から、実際に磁気テープに記録が始まる時点までの映像を、固体メモリにおいて記録および再生できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の信号記録再生カメラの構成を示すブロック図
【図2】本発明の信号記録再生カメラの動作を示すタイミング図
【符号の説明】
1 カメラ
2 固体メモリ
3 磁気テープ記録部
4 回転ヘッドシリンダ
5 サーボ回路
6 記録制御回路
7 再生制御回路
8 記録開始ボタン
9 再生開始ボタン
10 記録再生モード切替回路
11 記録再生モード切替ボタン
12 固体メモリ記録媒体再生切替回路
13 固体メモリ記録媒体再生切替ボタン
14 再生映像出力回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオテープレコーダー等に使用して有効な信号記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、磁気記録再生カメラやディスク記録再生カメラは小型軽量化が進み、手軽に映像の記録ができるようになっている。磁気記録再生カメラやディスク記録再生カメラにて映像を記録する場合は、記録媒体に記録が可能であるように記録待機状態にしておくことが通常行われている。例えば、特許文献1参照。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−322660号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の技術において、予測外の突発的な事件が発生した場合、信号記録再生カメラを事件の方向に向けるが、その後記録開始ボタンを押すと、実際に記録媒体に記録が開始すべくメカニズムの立ち上げ時間および記録媒体の走行または回転が安定するまでの時間がかかり、記録開始ボタンが押された後実際に記録媒体に記録が開始されるまでの映像および記録開始ボタンを押す以前の映像が記録できないという課題が存在した。
【0005】
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、記録媒体以外に別途固体メモリに映像を記録する手段を持つことにより、記録開始ボタンが押された後実際に記録媒体に記録が開始されるまでの映像および記録開始ボタンを押す以前の映像を後で確認することのできる信号記録再生カメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的を達成するために本発明の信号記録再生カメラは、被写体映像を撮像する撮像手段と、操作することで記録動作を開始させる記録開始操作手段と、前記記録開始操作手段が操作されると前記撮像手段からの映像信号が記録される第1の記録媒体と、少なくとも前記第1の記録媒体へ映像信号が記録開始する以前に前記撮像手段で撮像した映像信号が記録される第2の記録媒体とを備えたことにより、前記記録開始ボタンを操作した時刻から信号記録再生カメラの記録媒体に実際の記録が始まる時刻までの映像および記録開始ボタンを操作する以前の映像を、前記固体メモリで記録および再生する。
【0007】
また、記録媒体が磁気テープであり、磁気テープをテープカセットから引き出し、テープガイドポスト群により所定のテープ走行系を形成させて、回転ヘッドを有する回転ヘッドシリンダに所定角度巻回させ、磁気テープの記録再生を行う。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1〜3に記載の発明は、被写体映像を撮像する撮像手段と、操作することで記録動作を開始させる記録開始操作手段と、前記記録開始操作手段が操作されると前記撮像手段からの映像信号が記録される第1の記録媒体と、少なくとも前記第1の記録媒体へ映像信号が記録開始する以前に前記撮像手段で撮像した映像信号が記録される第2の記録媒体とを備えたものであり、これにより、記録開始操作手段を操作する前の映像信号を確認することができるので、決定的瞬間の映像などを確認することができる。
【0009】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態を、図1および図2を用いて説明する。本実施の形態においては、記録媒体として、磁気テープを使用した場合について説明する。図1は本実施の形態の全体構成を示すブロック図、図2は本装置の動作を示すタイミングチャートである。
【0010】
図1において、1は被写体映像を撮像可能な撮像手段であるカメラで、レンズやCCDなどから構成され、映像信号として出力される。2はカメラ1からの映像信号を記録再生可能な第2の記録媒体である固体メモリで、DRAMやSRAMなどのメモリ手段から構成される。なお固体メモリ2は本装置から着脱できないものでもよいし、コンパクトフラッシュ(R)などのように着脱自在なメモリカードでもよい。3は第1の記録媒体である磁気テープを装填しカメラ1からの映像信号を磁気テープに記録したり、磁気テープに記録された信号を再生したりする磁気テープ記録部で、例えばデジタルビデオテープやVHS(登録商標)方式ビデオカセットテープなどに信号の記録再生を行うものである。4は磁気テープを巻回し信号の記録再生を行う回転ヘッドシリンダ、5は回転ヘッドシリンダ4の動作制御を行うサーボ回路で、回転ヘッドシリンダ4とサーボ回路5は磁気テープ記録部3に内包されている。14は固体メモリ2または回転ヘッドシリンダ4から出力される再生映像信号を外部へ出力する再生映像出力回路で、例えばビデオカメラに装備された液晶モニタや、外部接続されるテレビジョン受像器などの表示装置に出力している。
【0011】
11は本装置の記録モードと再生モードとを切り替える記録再生モード切替操作手段である記録再生モード切替ボタンで、本実施の形態では切替ボタンと称したが、ボタンに限らずレバー式の切替部品で切替可能としてもよい。10は記録再生モード切替ボタン11の操作により後述する記録制御回路6及び再生制御回路7を切替制御する記録再生モード切替手段である記録再生モード切替回路、13は操作することで固体メモリ2の再生する/しないを切替可能な固体メモリ記録媒体再生切替操作手段である固体メモリ記録媒体再生切替ボタン、12は固体メモリ記録媒体再生切替ボタン11を操作することで再生制御回路7を制御する固体メモリ記録媒体再生切切替手段である固体メモリ記録媒体再生切替回路、8は操作することで記録制御回路6が固体メモリ2及び磁気テープ記録部3に対して記録開始命令を行う記録開始操作手段である記録開始ボタン、9は操作することで再生制御回路7が固体メモリ2及び磁気テープ記録部3に対して再生開始命令を行う再生開始操作手段である再生開始ボタンであり、図示していないが記録または再生動作を停止させるボタンも存在する。なお、記録開始ボタン8は一般にビデオカメラに設けられているRECボタンに相当し、再生開始ボタン9はPLAYボタンに相当する。
【0012】
なお、本実施の形態及び図面では特に言及及び図示していないが、記録制御回路6は固体メモリ2とサーボ回路5を動作制御しているだけでなく、カメラ1や表示装置(図示せず)の動作も制御している。つまり、本装置が記録モードになった時にはカメラ1で撮像した映像信号が固体メモリ2及び磁気テープ記録部3に入力されるよう制御し、カメラ1が撮像している映像を液晶モニタなどの表示装置に表示させている。また再生モードになった時は、カメラ1の動作を停止させている。また、図示ではサーボ回路5は回転ヘッドシリンダ4のみを制御しているが、キャプスタンやリール台など磁気テープの駆動に必要なメカニズムの動作制御を行っている。
【0013】
図2において、(a)は記録開始ボタン8の動作、(b)は固体メモリ2の記録動作、(c)は磁気テープの記録動作を示している。
【0014】
以上のように構成された本実施の形態の信号記録再生カメラについて、以下その動作について説明する。
【0015】
本実施の形態の信号記録再生カメラには、記録媒体に対して映像の記録を行う記録モードと、記録媒体から映像の再生を行う再生モードとが存在する。これらのモードの切替は、記録再生モード切替ボタン11を操作して、記録再生モード切替回路10を動作させる。記録再生モード切替回路10は、記録制御回路6および再生制御回路7のいずれか一方を動作状態にすることで、記録モードと再生モードとを切替可能としている。
【0016】
次に、映像を記録媒体に記録する「記録モード」について説明する。
【0017】
まず、本装置の電源を投入しテープカセットを本装置に装填すると、ローディングメカニズムがテープカセット内の磁気テープを引き出し、回転ヘッドシリンダ4に巻回す。記録再生モード切替ボタン11を操作して本装置を記録モードにすると、カメラ1で撮像した映像信号が出力されるとともに、回転ヘッドシリンダ4がサーボ回路5により回転する(図2のt1のタイミング)。記録開始ボタン8が押されるまでは、記録待機状態になり、磁気テープは停止している。図2の時間t1からt2までの記録開始ボタンOFF状態が記録待機状態である。なお、本実施の形態では、記録再生モード切替ボタン11を操作したタイミングを、図2のt1としたが、t1は本装置の電源投入のタイミングでもよいし、テープカセット装填完了時点でもよい。近年のビデオカメラは電源投入のタイミングであることが多い。
【0018】
t1からt2の期間(記録待機状態)においては、記録制御回路6は固体メモリ2を制御して、カメラ1からの映像信号を固体メモリ2に記録容量の範囲内で繰り返し上書きする。固体メモリ2の記録は、記録制御回路6により行われる。
【0019】
記録開始ボタン8が時間t2のタイミングで押されると、記録制御回路6はサーボ回路5に記録開始命令を送り、サーボ回路5は回転ヘッドシリンダ4が記録動作をするよう制御する。しかし、回転ヘッドシリンダ4により実際に磁気テープに記録が開始されるのは時間t3からになる(図2(c))。これは停止していた磁気テープが動き出し、記録可能な安定走行状態になるのに時間がかかる為である。そしてt3のタイミングから、回転ヘッドシリンダ4によって、カメラ1から入力される映像信号が磁気テープに磁気記録される。なお、t2からt3の期間も、固体メモリ2における映像信号の記録は停止せず、繰り返し記録されている。
【0020】
時間t3に磁気テープに映像信号の記録が開始された後、記録制御回路6は時間t4にて固体メモリ2における記録動作を停止させる。固体メモリ2への記録は、記録容量の範囲内で繰り返し上書きされることから、記録時間長Bは、固体メモリ2の記録容量で決定される。これにより固体メモリ2へは、時間t1からt4の間の記録が残ることになる。この時、時間長で記録開始ボタン8が操作されるt2のタイミングから固体メモリ2への記録が停止するt4のタイミングまでの期間をAとした時、
A≦B
になるように設定する。すなわち、少なくとも記録開始ボタン8が押された後に実際に磁気テープに記録が開始されるまでの間(t2〜t3)の映像が、固体メモリ2に記録されるに充分なだけ大きな記録容量を固体メモリ2に設定する。
【0021】
また、磁気テープに実際に記録が開始される時間t3から、固体メモリ2への記録を停止する時間t4までの時間長Cの部分は、磁気テープと固体メモリ2へ同時に映像が記録されることになる。これにより、磁気テープにも固体メモリ2へも記録されない映像が発生しない。
【0022】
次に、映像を再生する「再生モード」について説明する。
【0023】
記録再生モード切替ボタン11を操作して再生モードにすると、記録再生モード切替回路10はカメラ1と記録制御回路6の動作を停止し(カメラ1への制御については図示せず)、再生制御回路7を動作させる。次に、固体メモリ記録媒体再生切替ボタン13を操作すると、固体メモリ記録媒体再生切替回路12は再生制御回路7を動作させて、選択的に磁気テープ記録部3の磁気テープと固体メモリ2との再生を行う。以下、磁気テープ記録部3による磁気テープの再生モードを「テープ再生モード」、固体メモリ2の再生モードを「メモリ再生モード」と称する。
【0024】
固体メモリ記録媒体再生切替ボタン13により「テープ再生モード」を選択した時は、固体メモリ記録媒体再生切替回路12は再生制御回路7を制御し、再生制御回路7は固体メモリ2の再生動作を停止、磁気テープ記録部3のサーボ回路5を制御してを再生待機状態にする。そして再生開始ボタン9が操作されると、再生制御回路7はサーボ回路5に再生命令を送り、サーボ回路は回転ヘッドシリンダ4の駆動及び磁気テープの走行駆動を行い、磁気テープに記録された映像信号を再生する。本装置で記録された映像信号は、図2(c)に示すようにt3のタイミング以降の映像信号である。再生された映像信号は再生映像出力回路14を介して液晶モニタやテレビジョン受像器などの表示装置などに出力され、表示される。
【0025】
一方、固体メモリ記録媒体再生切替ボタン13により「メモリ再生モード」を選択すれば、固体メモリ記録媒体再生切替回路12は再生制御回路7を制御し、再生制御回路7は磁気テープ記録部3のサーボ回路5に停止命令を送るとともに、固体メモリ2を再生待機状態にする。そして、記録開始ボタン8が操作されると、固体メモリ2に記録された映像信号が再生映像出力回路14を介して液晶モニタやテレビジョン受像器などの表示装置などに出力され、表示される。固体メモリ2には磁気テープに実際に記録が始まるまでに記録された映像(t2〜t3)および記録開始ボタン8を操作する以前の映像(t1〜t2)が記録されているので、それらの映像信号を再生することができる。
【0026】
以上のように本実施の形態によれば、映像信号の記録時、記録開始ボタン8が操作され実際に磁気テープへ記録が開始されるまでの時間の映像信号を、磁気テープへの記録に先立ち、固体メモリ2に記録することができるので、被写体の決定的瞬間や事態急変などによる予想外の突発的な記録が必要な場合でも、映像信号を記録することができ、再生時に確認することができる。
【0027】
なお、音声においても上記映像と全く同様に扱うことが可能である。これにより、音声と映像は同時に記録することが可能である。
【0028】
なお、記録媒体としてディスク等を用いても、上記実施の形態と全く同様に扱うことができる。
【0029】
また、上記課題を解決するための方法として上記特許文献1に記載の発明があるが、この発明は記録開始ボタンが押されてからテープに記録が始まるまでの映像信号をメモリに一時的に蓄え、メモリから読み出した映像信号をテープに記録するものである。この構成では、メモリに一時的に蓄える映像信号の画質を、少なくともテープに記録する映像信号の画質程度にしなければならないため、大容量メモリが必要となりコストアップになってしまう。これに対し本発明は、固体メモリ2に記録した映像信号を、固体メモリ2から読み出して磁気テープ記録部3において磁気テープに記録する構成ではなく、固体メモリ2への映像信号の記録と、磁気テープへの映像信号の記録とを独立して行っている。よって固体メモリ2へ記録する映像信号は、確認用(補助用)と割り切れば高画質で記録する必要はなく、低画質のものでもよい。そうすることで、大容量メモリを用いる必要はなくコストダウンすることができる。
【0030】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、非常に簡便な手段により、突然訪れた録画機会の記録したい時点から、実際に磁気テープに記録が始まる時点までの映像を、固体メモリにおいて記録および再生できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の信号記録再生カメラの構成を示すブロック図
【図2】本発明の信号記録再生カメラの動作を示すタイミング図
【符号の説明】
1 カメラ
2 固体メモリ
3 磁気テープ記録部
4 回転ヘッドシリンダ
5 サーボ回路
6 記録制御回路
7 再生制御回路
8 記録開始ボタン
9 再生開始ボタン
10 記録再生モード切替回路
11 記録再生モード切替ボタン
12 固体メモリ記録媒体再生切替回路
13 固体メモリ記録媒体再生切替ボタン
14 再生映像出力回路
Claims (3)
- 被写体映像を撮像する撮像手段と、操作することで記録動作を開始させる記録開始操作手段と、前記記録開始操作手段が操作されると前記撮像手段からの映像信号が記録される第1の記録媒体と、少なくとも前記第1の記録媒体へ映像信号が記録開始する以前に前記撮像手段で撮像した映像信号が記録される第2の記録媒体とを備えたことを特徴とする信号記録再生カメラ。
- 記録媒体に映像信号の記録と再生を行う信号記録再生カメラであって、被写体映像を映像信号として出力する撮像手段と、前記撮像手段が出力した映像信号を記録する固体メモリと、前記撮像手段からの映像信号を記録する際に前記記録媒体および前記固体メモリを制御する記録制御手段と、前記記録制御手段を動作させるために操作する記録開始操作手段と、映像信号再生時に前記記録媒体および前記固体メモリを制御する再生制御手段と、前記再生制御手段を動作させるために操作する再生開始操作手段と、映像を記録する記録モードと映像を再生する再生モードとを切り替える記録再生モード切替手段と、前記記録再生モード切替手段を動作させるために操作する記録再生モード切替操作手段と、前記固体メモリおよび前記記録媒体を選択的に再生する固体メモリ記録媒体再生切替手段と、前記固体メモリ記録媒体再生切替手段を動作させるために操作する固体メモリ記録媒体再生切替操作手段とを備え、
前記記録媒体に記録を行うべく待機している記録待機状態において、前記撮像手段からの映像信号を前記固体メモリに記録容量の範囲内で繰り返し上書きし、記録開始ボタンを操作して実際に前記記録媒体に記録が開始された後に、前記固体メモリに対する上書きを停止することにより、前記記録開始ボタンを操作した時刻から信号記録再生カメラの記録媒体に実際の記録が始まる時刻までの映像および記録開始ボタンを操作する以前の映像を、前記固体メモリで記録および再生可能なことを特徴とする信号記録再生カメラ。 - 記録媒体が磁気テープであり、磁気テープをテープカセットから引き出し、テープガイドポスト群により所定のテープ走行系を形成させて、回転ヘッドを有する回転ヘッドシリンダに所定角度巻回させ、磁気テープの記録再生を行うことを特徴とする請求項2記載の信号記録再生カメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002347173A JP2004180232A (ja) | 2002-11-29 | 2002-11-29 | 信号記録再生カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002347173A JP2004180232A (ja) | 2002-11-29 | 2002-11-29 | 信号記録再生カメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004180232A true JP2004180232A (ja) | 2004-06-24 |
Family
ID=32707859
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002347173A Pending JP2004180232A (ja) | 2002-11-29 | 2002-11-29 | 信号記録再生カメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004180232A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013196025A (ja) * | 2012-03-15 | 2013-09-30 | Laurel Bank Mach Co Ltd | 貨幣取扱機 |
-
2002
- 2002-11-29 JP JP2002347173A patent/JP2004180232A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013196025A (ja) * | 2012-03-15 | 2013-09-30 | Laurel Bank Mach Co Ltd | 貨幣取扱機 |
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