JP2004180063A - オートコールシステムおよびこれに用いるサーバ装置、データ配信方法、データ配信プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザからの要求と関係なく能動的に動作するコンテンツ配信システムを提供し、より多様なサービスを提供できるようにする。
【解決手段】第1のクライアント端末(携帯電話)200が元々備えている通話機能を利用してタレントの話者音声をコンテンツDB2に録音し、それをマシンコールサーバ9がIVR10から公衆回線503を通じて1以上のコンテンツ利用者(第2のクライアント端末300)に自動的に配信するようにすることにより、コンテンツ利用者が最初に個人属性を個人属性DB6に登録しておけば、その後はコンテンツ配信サーバ100に対して何らアクセスを行わなくても、登録した属性情報に合致するタレントのメッセージが自動的に配信されてくるようにするとともに、電子メールのようにユーザがメールサーバに一々アクセスするような手間も略くことができるようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】第1のクライアント端末(携帯電話)200が元々備えている通話機能を利用してタレントの話者音声をコンテンツDB2に録音し、それをマシンコールサーバ9がIVR10から公衆回線503を通じて1以上のコンテンツ利用者(第2のクライアント端末300)に自動的に配信するようにすることにより、コンテンツ利用者が最初に個人属性を個人属性DB6に登録しておけば、その後はコンテンツ配信サーバ100に対して何らアクセスを行わなくても、登録した属性情報に合致するタレントのメッセージが自動的に配信されてくるようにするとともに、電子メールのようにユーザがメールサーバに一々アクセスするような手間も略くことができるようにする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はオートコールシステムおよびこれに用いるサーバ装置、データ配信方法、データ配信プログラムに関し、特に、音声や画像などのコンテンツを電話回線等のネットワークを使って配信するシステムに用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、インターネットや衛星通信などの通信網の普及により、ネット上で音楽や画像などを配信するネット配信サービスが盛んに行われており、これを実現するためのシステムが提供されている。
【0003】
例えば、携帯電話における着信メロディ、待受け画面などは今ではすっかり定着し、インターネット上のサイトから所望のものをダウンロードして利用することができるようになっている。また、最近では、タレントやアニメ登場人物等の音声をダウンロードする着信ボイスのサービスも提供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の配信システムは、ユーザが特定のサイトにアクセスして所望のコンテンツを選択し、これに応答してサーバが当該コンテンツをユーザの端末にダウンロードするという仕組みになっている。すなわち、ユーザが能動的にアクションを起こさなければ、システムは何ら動作しない。このように、従来は、ユーザからの要求に応じて受動的に動作するシステムしか存在しなかった。そのため、要求のあった個人に対して個別に配信をすることができるのみで、複数のユーザにコンテンツを一斉に配信することができないという問題があった。
【0005】
なお、音声や画像などのコンテンツ配信ではなく、電子メールの送信については、ユーザからの要求と関係なく能動的に動作するシステムも存在する。例えば、ユーザが事前に個人情報をサーバに登録しておき、その個人情報にマッチする広告情報をサーバからユーザの端末に電子メールにて送信する、いわゆるオプトインメール等がこれに該当する。しかし、電子メールはメールサーバに一度蓄積され、個々のユーザがこれに能動的にアクセスしない限り見ることはできない。
【0006】
また、従来の配信システムでは、配信対象とするコンテンツをサーバに登録するのに多くの人員と手間を要するという問題があった。例えば、着信ボイスのサービスでは、タレント等の音声提供者がスタジオ等で音声を録音し、それをデジタルデータに変換してサーバに登録する必要がある。そのため、コンテンツ登録の準備を開始してから実際に配信可能な状態になるまでには多くの時間がかかっていた。
【0007】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、ユーザからの要求と関係なく能動的に動作するコンテンツ配信システムを提供し、複数のユーザに対してコンテンツを一斉に配信するなど、より多様なサービスを提供できるようにすることを目的とする。
また、本発明は、コンテンツ登録に要する人員、労力、時間を削減できるようにし、コンテンツ提供者がより手軽にサービスを利用できるようにすることも目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のオートコールシステムは、サーバ装置と、コンテンツ提供者が使用する第1のクライアント装置と、コンテンツ利用者が使用する第2のクライアント装置とがネットワークを介して接続可能に構成されたシステムであって、上記サーバ装置は、上記第1のクライアント装置が持つ機能を利用して生成されたコンテンツを当該第1のクライアント装置から上記ネットワークを介して受信し、コンテンツデータベースに登録するコンテンツ登録手段と、電話回線を利用して上記第2のクライアント装置を自動的に呼び出し、上記コンテンツデータベースに登録されたコンテンツを1以上の上記第2のクライアント装置に対して配信するコンテンツ配信手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明のサーバ装置は、コンテンツ提供者が使用する第1のクライアント装置と、コンテンツ利用者が使用する第2のクライアント装置とにネットワークを介して接続可能に構成されたサーバ装置であって、上記第1のクライアント装置が持つ機能を利用して生成されたコンテンツを当該第1のクライアント装置から上記ネットワークを介して受信し、コンテンツデータベースに登録するコンテンツ登録手段と、電話回線を利用して上記第2のクライアント装置を自動的に呼び出し、上記コンテンツデータベースに登録されたコンテンツを1以上の上記第2のクライアント装置に対して配信するコンテンツ配信手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明のデータ配信方法は、サーバ装置と、コンテンツ提供者が使用する第1のクライアント装置と、コンテンツ利用者が使用する第2のクライアント装置とにネットワークを介して接続可能に構成されたシステムにおいて、上記第1のクライアント装置が持つ機能を利用して生成されたコンテンツを当該第1のクライアント装置から上記ネットワークを介して上記サーバ装置に送信し、コンテンツデータベースに登録するステップと、上記サーバ装置が電話回線を利用して上記第2のクライアント装置を自動的に呼び出し、上記コンテンツデータベースに登録されたコンテンツを1以上の上記第2のクライアント装置に対して配信するステップとを有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明のデータ配信プログラムは、請求項9〜14の何れか1項に記載の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム、あるいは、請求項15〜20の何れか1項に記載のデータ配信方法の処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明による第1の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、第1の実施形態によるオートコールシステムの機能構成例を示すブロック図である。なお、以下では、タレントが話すメッセージをサーバに録音し、録音した音声を複数の希望ユーザに配信する場合を例にとって説明する。
【0013】
図1に示すように、本実施形態のオートコールシステムは、コンテンツ配信サーバ100と、タレント等のコンテンツ提供者が使用する第1のクライアント端末200と、コンテンツ利用者が使用する第2のクライアント端末300とを備えて構成されている。
【0014】
第1のクライアント端末200は、例えば、通話機能やインターネット接続機能を備えた携帯電話により構成される。なお、音声入力機能とネットワーク接続機能とを備えた端末であれば、携帯電話以外の端末も第1のクライアント端末200として用いることが可能である。また、第2のクライアント端末300は、同様の機能を備えた携帯電話、パーソナルコンピュータ(以下、パソコン)あるいはPDA(Personal Digital Assistants)等により構成される。
【0015】
第1のクライアント端末200は、インターネット401からウェブサーバ402にアクセスし、当該ウェブサーバ402を通じてコンテンツ配信サーバ100に接続可能なように構成されている。また、公衆回線403から回線登録サーバ404にアクセスし、当該回線登録サーバ404を通じてコンテンツ配信サーバ100に接続することも可能である。
【0016】
第2のクライアント端末300は、インターネット501からウェブサーバ502にアクセスし、当該ウェブサーバ502を通じてコンテンツ配信サーバ100に接続可能なように構成されている。また、公衆回線503から回線登録サーバ504にアクセスし、当該回線登録サーバ504を通じてコンテンツ配信サーバ100に接続することも可能である。
【0017】
上記ウェブサーバ402,502は、第1および第2のクライアント端末200,300にWWWブラウザ画面を提供し、当該ブラウザ画面を通じて第1および第2のクライアント端末200,300から必要な情報を取得する。また、回線登録サーバ404,504は、発信者のダイヤル操作に合わせて、あらかじめ録音してある音声を自動的に再生し、当該音声による自動応答を行って第1および第2のクライアント端末200,300から必要な情報を取得する。
【0018】
ウェブサーバ402,502を利用する場合は、第1および第2のクライアント端末200,300からブラウザ画面を通じて必要な情報が直接入力される。これに対して、回線登録サーバ404,504を利用する場合は、自動再生されたアナウンスに応答して発信者により操作されたプッシュボタンのトーン信号が入力される。回線登録サーバ404,504は、入力されたトーン信号を、それに対応するアナウンスの内容を表す情報に変換して出力する機能を備えている。
【0019】
コンテンツ配信サーバ100の内部構成において、1はコンテンツ登録部であり、第1のクライアント端末200が備える機能を利用して生成されたコンテンツを当該第1のクライアント端末200からウェブサーバ402または回線登録サーバ404を介して受信し、コンテンツデータベース(DB)2に登録する。第1のクライアント端末200が備える機能とは、例えば通話機能である。
【0020】
すなわち、第1のクライアント端末200は、例えば公衆回線403および回線登録サーバ404を通じて話者音声をコンテンツ配信サーバ100に送信する。コンテンツ配信サーバ100のコンテンツ登録部1は、送信されてきた話者音声をデジタルデータに変換し、コンテンツDB2に登録する。
【0021】
また、第1のクライアント端末200がIP電話(公衆のインターネット401を使うインターネット電話または専用回線を使う狭義のIP電話)を利用可能な場合は、インターネット401およびウェブサーバ402を通じて話者音声をコンテンツ配信サーバ100に送信する。コンテンツ配信サーバ100のコンテンツ登録部1は、送信されてきた話者音声をコンテンツDB2に登録する。
【0022】
コンテンツDB2には、複数のタレントの話者音声を登録することが可能である。また、図1では第1のクライアント端末200を1つのみ図示しているが、タレントごとに異なる端末を備え、それぞれからコンテンツ配信サーバ100にアクセスして話者音声を登録可能なことは言うまでもない。
【0023】
コンテンツDB2にタレントの話者音声を登録する場合、その話者音声が誰のものであるかを特定できるような形で登録する。例えば、契約済みのタレントに関する個人情報(タレント名等)をコンテンツ配信サーバ100内の契約属性DB(図示せず)にあらかじめ登録しておき、この個人情報と対応させて話者音声をコンテンツDB2に登録する。
【0024】
3は希望属性登録部であり、コンテンツ提供者により指定されたコンテンツ配信先に関する希望属性情報を第1のクライアント端末200からウェブサーバ402または回線登録サーバ404を介して受信し、希望属性DB4に登録する。ここで、希望する配信先は、例えば性別や年齢、住所、趣味等の個人属性によって指定することが可能である。また、申込者全員あるいはファンクラブ会員などを配信先に指定することも可能である。なお、この希望属性情報の登録は、コンテンツ登録に利用する端末と異なる端末から独自に行うことも可能である。
【0025】
希望属性DB4には、コンテンツDB2に登録されている各タレントのコンテンツにそれぞれ対応して複数の希望属性情報を登録することが可能である。すなわち、タレントがコンテンツDB2に話者音声を登録する際には、配信先の希望属性情報も希望属性DB4に登録するのが通常であるため、コンテンツDB2に登録されるコンテンツの数だけ希望属性情報が希望属性DB4に登録される。なお、配信先を特に指定しない場合は、希望属性情報を無登録とすることも可能である。
【0026】
5は個人属性登録部であり、コンテンツ利用者に関する個人属性情報を第2のクライアント端末300からウェブサーバ502または回線登録サーバ504を介して受信し、個人属性DB6に登録する。ここで、個人属性情報は、例えばコンテンツ利用者自身の性別、年齢、生年月日、住所、電話番号、趣味、好きなタレント、ファンクラブの会員番号、コンテンツ配信希望時間等の少なくとも何れかの情報を含む。
【0027】
個人属性DB6には、複数のコンテンツ利用者に関する個人属性情報を登録することが可能である。なお、図1では第2のクライアント端末300を1つのみ図示しているが、実際にはコンテンツ利用者ごとに異なる端末が存在し、それぞれからコンテンツ配信サーバ100にアクセスして個人属性情報の登録が行われる。
【0028】
7は属性・コンテンツマッチング部であり、希望属性DB4に登録された配信先の希望属性情報と、個人属性DB6に登録されたコンテンツ利用者の個人属性情報とを用いてマッチング処理することにより、希望属性に合致する配信先と配信すべきコンテンツとを選別する。そして、その選別した配信先および配信コンテンツを特定するために必要な情報を個人属性DB6およびコンテンツDB2から抽出し、その抽出結果を抽出属性DB8に登録する。
【0029】
例えば、あるコンテンツ利用者の個人属性情報中に好きなタレントに関する情報が含まれていて、そのタレントに関する配信先希望属性の条件を当該コンテンツ利用者が満足している場合は、そのコンテンツ利用者を配信先として抽出するとともに、そのタレントの登録音声を配信すべきコンテンツとして抽出する。
【0030】
また、あるコンテンツ利用者の個人属性情報中に好きなタレントに関する情報が含まれていない場合は、例えば、その他の個人属性と配信先希望属性とを照合して条件が合致するタレントの登録音声を配信すべきコンテンツとして抽出するとともに、そのコンテンツ利用者を配信先として抽出する。あるいは、そのコンテンツ利用者を配信先として抽出するとともに、配信先の希望属性情報として例えば「申込者全員」と登録されているタレントの登録音声を配信すべきコンテンツとして抽出するようにしても良い。
【0031】
コンテンツ利用者の個人属性情報としてコンテンツの配信希望時間も登録されている場合は、配信先および配信コンテンツの情報と対応させて配信希望時間の情報も抽出属性DB8に登録しておく。
【0032】
9はマシンコールサーバであり、あらかじめ設定された時間あるいはコンテンツ利用者により指定された希望時間になったときに、IVR(Interactive Voice Response:音声自動応答装置)10を利用して公衆回線503から第2のクライアント端末300を自動的に呼び出し、コンテンツDB2に登録されたコンテンツを1つまたは複数の第2のクライアント端末300に対して配信する。
【0033】
このときマシンコールサーバ9は、抽出属性DB8を参照して、配信先として抽出されたコンテンツ利用者に対して、配信すべきコンテンツとして抽出されたタレントの音声を送信する。このとき、コンテンツ利用者が好みのタレントを個人属性情報として登録していた場合、当該コンテンツ利用者の好みに合ったタレントの音声を選択的に送信することになる。
【0034】
配信先となる第2のクライアント端末300が複数存在する場合、IVR10は、公衆回線503を利用して複数の第2のクライアント端末300に順に電話をかけて、コンテンツを順次配信する。同時に配信すべき第2のクライアント端末300が多数存在する場合に備えて、利用可能な公衆回線503を複数用意しておくのが好ましい。
【0035】
以下に、上記のように構成した本実施形態によるオートコールシステムの動作について説明する。図2は、本実施形態によるコンテンツ登録動作の例を示すフローチャートである。
【0036】
図2において、タレントは、第1のクライアント端末200である携帯電話から専用の電話番号に電話をかける(ステップS1)。上述したように、これはインターネット(IP電話回線)401または公衆回線403を利用して行うことができる。
【0037】
これに応じてコンテンツ配信サーバ100は、第1のクライアント端末200の電話番号をチェックする。また、タレントにパスワードの入力を促して、入力されたパスワードをチェックすることにより、電話をかけてきたタレントが契約済みかどうかを確認する(ステップS2)。なお、契約タレントの電話番号やパスワードは、コンテンツ配信サーバ100内の契約属性DB(図示せず)にあらかじめ登録しておく。
【0038】
電話番号やパスワードの確認が済むと、ウェブサーバ402または回線登録サーバ404は、タレントにメッセージの録音を促す。これに応じてタレントが携帯電話の通話機能を利用して所望のメッセージを話すと、コンテンツ登録部1がその話者音声をコンテンツDB2に録音する(ステップS3)。次に、コンテンツ配信サーバ100は、録音されたメッセージを再生し(ステップS4)、その内容で良いかどうかをユーザに確かめる(ステップS5)。
【0039】
例えば、内容が良ければ“1”、内容を変更する場合は“2”のプッシュボタンを押すようにメッセージを流す。そして、“1”のプッシュボタンが押されたときにはコンテンツ登録処理を終了する。また、“2”のプッシュボタンが押されたときにはステップS3に戻り、メッセージの録音をやり直す。
【0040】
この図2に示す例では、タレントは以上のようにして携帯電話からメッセージをコンテンツDB2に登録するのとは別に、携帯電話やパソコン、PDA等から配信先の希望属性情報を希望属性DB4に登録する。なお、携帯電話を使って希望属性情報を登録する場合は、コンテンツの登録に引き続いて行うようにしても良い。
【0041】
一方、コンテンツ利用者は、上述したコンテンツの登録や希望属性情報の登録とは別に、携帯電話やパソコン、PDA等から自身の個人属性情報を個人属性DB6に登録する。属性・コンテンツマッチング部7は、登録された希望属性情報と個人属性情報とから抽出属性情報を生成し、これを抽出属性DB8にあらかじめ登録しておく。
【0042】
図3は、本実施形態によるコンテンツ配信動作の例を示すフローチャートである。図3において、マシンコールサーバ9は、抽出属性DB8を参照し(ステップS11)、コンテンツ利用者により指定された配信希望時間あるいはコンテンツ配信サーバ100にあらかじめ設定された配信時間になったかどうかを判断する(ステップS12)。
【0043】
ここで、該当する配信時間になったときは、IVR10を利用して、抽出属性DB8に登録されている情報により示される第2のクライアント端末300を公衆回線503から自動的に呼び出す。そして、同じく抽出属性DB8に登録されている情報により示されるコンテンツをコンテンツDB2から取り出して配信する(ステップS13)。複数の第2のクライアント端末300にコンテンツを配信するときは、この発呼および配信の動作を繰り返し実行する。
【0044】
全ての第2のクライアント端末300に対してコンテンツを配信した後はステップS11に戻り、同様の処理を繰り返す。
【0045】
以上詳しく説明したように、本実施形態によれば、第1のクライアント端末(例えば携帯電話)200が元々備えている通話機能を利用してタレントの話者音声をコンテンツ配信サーバ100に録音し、それを公衆回線503を用いて1以上のコンテンツ利用者(第2のクライアント端末300)に自動配信するようにしている。
【0046】
これにより、コンテンツ利用者が最初に個人属性情報を登録しておけば、その後はコンテンツ配信サーバ100に対して何らアクセスを行わなくても、登録した属性情報に合致するタレントのメッセージが自動的に配信されてくるようになる。特に、本実施形態ではコンテンツ配信に電話回線を利用しているので、電子メールのようにユーザがメールサーバに一々アクセスするような手間も略くことができる。
【0047】
また、コンテンツ配信サーバ100に対するコンテンツの登録は、タレントの携帯電話から直接行うことができるので、わざわざスタジオ等に行って録音する必要がなくなる。これにより、コンテンツ登録に要する人員、労力、時間を大幅に削減することができ、コンテンツ利用者だけでなくコンテンツ提供者もより手軽にサービスを利用することができるようになる。
【0048】
以上のような特徴を有する本実施形態のオートコールシステムを用いれば、複数のユーザにタレントの音声メッセージを一斉に配信するなど、より多様なサービスを提供することができるようになる。例えば、コンテンツ利用者の誕生日にタレントの声でバースデーコールを個別に流すサービス、無作為に選んだユーザに対してタレントの特別メッセージを送るサービス、複数のユーザに対するイベント告知をタレント自身の声で一斉に配信するサービスなどを簡単に行うことができる。
【0049】
なお、上記実施形態では、タレント側から配信先の希望属性情報を登録し、この属性に合致したコンテンツ利用者に対してのみコンテンツを配信するようにしているが、希望属性情報の登録は行わず、ユーザ登録したコンテンツ利用者の全てに対して一括して配信するようにしても良い。ただし、タレントのプロモーション活動の一環として本システムを利用する場合など、配信先を限定したい場合もあるため、希望属性情報の登録を行えるようにしておいた方がより好ましい。
【0050】
また、上記実施形態では、音声をコンテンツ配信サーバ100に録音して配信する例について説明したが、第1のクライアント端末200が静止画の撮影機能を有するとともに、第2のクライアント端末300が静止画の再生機能を有する場合には、静止画をコンテンツ配信サーバ100に登録して配信するようにしても良い。また、第1のクライアント端末200が動画の撮影機能を有するとともに、第2のクライアント端末300が動画の再生機能を有する場合には、動画をコンテンツ配信サーバ100に登録して配信するようにしても良い。
【0051】
静止画や動画をコンテンツ配信サーバ100に登録する場合、そのデータ形式は携帯電話のキャリア毎に異なっている。そこで、第1のクライアント端末200からコンテンツ配信サーバ100に送られてくるコンテンツをキャリア別にしてコンテンツDB2に登録する。そして、そのコンテンツを第2のクライアント端末300に配信するときは、第2のクライアント端末300のキャリアに合わせてマシンコールサーバ9が必要に応じてデータ形式を変換するようにする。第2のクライアント端末300がどのキャリアに該当するかを識別するために、個人属性情報として携帯電話の機種も登録しておく。
【0052】
なお、データ形式の変換は、配信時にリアルタイムに行っても良いし、配信に先立ってあらかじめ行っておき、変換後のコンテンツをコンテンツDB2に保存しておくようにしても良い。
【0053】
また、上記実施形態では、タレントが話すメッセージをコンテンツ配信サーバ100に録音し、録音した音声を複数の希望ユーザに配信する場合を例にとって説明したが、本発明はこの例に限定されるものではない。例えば、企業の社内通達を社長の声で一斉に伝達するといった形態でも利用することが可能である。
【0054】
図4は、このような利用形態におけるコンテンツ登録動作の例を示すフローチャートである。図4において、ステップS1〜S5の動作は図2と同様なので、ここでは説明を省略する。ステップS5でメッセージの内容が良いとして“1”のプッシュボタンが押されたとき、ウェブサーバ402または回線登録サーバ404は、コンテンツ提供者に配信先の設定を促す(ステップS6)。
【0055】
これに応じてコンテンツ提供者が携帯電話のプッシュボタンを操作して所望の配信先を設定すると、コンテンツ配信サーバ100は、設定された配信先を再生してその内容で良いかどうかをユーザに確かめる(ステップS7)。例えば、内容が良ければ“1”、内容を変更する場合は“2”のプッシュボタンを押すようにメッセージを流す。
【0056】
そして、“2”のプッシュボタンが押されたときにはステップS6に戻り、配信先の設定をやり直す。一方、“1”のプッシュボタンが押されたときは、希望属性登録部3はその設定された配信先を希望属性DB4に登録し(ステップS8)、コンテンツ登録処理を終了する。
【0057】
また、上記実施形態では、コンテンツの配信希望時間をコンテンツ利用者が指定する例について説明しているが、コンテンツ提供者が指定できるようにしても良い。例えば、コンテンツ登録の後直ちに配信する設定も可能なようにする。このようにすれば、例えば企業の社内メッセージを複数の社員に緊急に伝えたいような場合に非常に便利である。
【0058】
また、このようにメッセージを直ちに送信可能とすることで、例えば視覚障害者に対する防災情報や緊急情報の伝達、聾唖者からの110番通報あるいは119番通報などにも本実施形態のオートコールシステムを利用することが可能となる。その他、これ以外にも様々な形態で本実施形態のオートコールシステムを利用することが可能である。
【0059】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図5は、第2の実施形態によるオートコールシステムの機能構成例を示すブロック図である。この図5において、図1に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。
【0060】
図5において、マシンコールサーバ11は、あらかじめ設定された時間あるいはコンテンツ利用者により指定された希望時間になったときに、インターネット501あるいは専用回線(図示せず)を利用したIP電話回線を用いて、コンテンツDB2に登録されているコンテンツを1つまたは複数の第2のクライアント端末300に対して一斉に配信する。このときマシンコールサーバ11は、抽出属性DB8を参照して、配信先として抽出されたコンテンツ利用者に対して、配信すべきコンテンツとして抽出されたコンテンツを送信する。
【0061】
ここでは第2のクライアント端末300へのコンテンツ配信にIP電話回線を利用しているので、配信先のコンテンツ利用者が複数存在する場合でも、公衆回線503に1回接続しては切るという動作を繰り返さなくても良く、大量のコンテンツを同時に配信することが可能となる。また、図1に示したIVR10が不要になるとともに、多数の公衆回線503を用意する必要もなくなるので、設備コストを削減することができる。
【0062】
スイッチング部12は、マシンコールサーバ11がIP電話回線を利用して複数の第2のクライアント端末300を呼び出す際に、それぞれの第2のクライアント端末300ごとに通話料が最も安くなるIP電話回線を選択的に利用するように、あらかじめ用意してある複数種類のIP電話回線の切り替えを行う。マシンコールサーバ11は、当該切り替えられたIP電話回線を利用して第2のクライアント端末300にコンテンツを配信する。
【0063】
IP電話を利用する場合、同じキャリアどうしを接続するときには通話料は無料となるが、異なるキャリアどうしでは通話料が発生する。また、どのキャリア間を接続するかによって通話料が異なることもある。そこで、各キャリアのVoIP(Voice over Internet Protocol)に対応して複数種類のIP電話回線を用意しておく。そして、スイッチング部12は、ダイヤルした際に発信する識別信号から割安となる回線を判定し、かつ第2のクライアント端末300の使用回線とマッチングする回線を選択するように切り替え動作する。
【0064】
これによりマシンコールサーバ11は、1つの電話番号で発信し、複数の第2のクライアント端末300ごとにIP電話回線を適宜振り分けてコンテンツを配信することになる。
【0065】
このようにスイッチング部12を設けることにより、コンテンツ配信サーバ100から複数の第2のクライアント端末300に対してコンテンツを配信する際にかかる通信コストを削減することができる。
【0066】
なお、ここではIP電話回線を利用してコンテンツを配信する場合を例に挙げて説明したが、第1の実施形態と同様に公衆回線503を利用してコンテンツを配信する場合にも、スイッチング部12を適用することが可能である。この場合にスイッチング部12は、ダイヤルした際に発信する識別信号をもとに、いわゆるマイラインの設定から割安となる回線を判定し、かつ第2のクライアント端末300の使用回線とマッチングする回線を選択するように切り替え動作する。
【0067】
また、上記実施形態では、コンテンツ配信サーバ100から第2のクライアント端末300にコンテンツを配信する際のスイッチング動作について説明したが、第1のクライアント端末200からコンテンツ配信サーバ100にコンテンツを登録する際にもスイッチング部12を同様に適用することが可能である。すなわち、この場合のスイッチング部12は、ダイヤルした際に発信する識別信号から割安となる回線を判定し、第1のクライアント端末200の使用回線とマッチングする回線を選択してコンテンツを受信するように動作する。
【0068】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図6は、第3の実施形態によるオートコールシステムの機能構成例を示すブロック図である。この図6において、図1に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。
【0069】
図6に示すように、本実施形態において第2のクライアント端末300は、位置検出部21と位置送信部22とを備えている。また、コンテンツ配信サーバ100は、位置情報記録部23、位置情報蓄積部24および配信制御部25を備えている。
【0070】
位置検出部21は、第2のクライアント端末300の現在位置を検出する。現在位置の検出には様々な方法を用いることが可能である。例えば第2のクライアント端末300が携帯電話の場合、携帯電話が現在接続されている基地局を検出することで、当該携帯電話の現在位置を検出することが可能である。携帯電話の基地局は数キロ置きに設置されており、携帯電話の電源が投入されて待受け状態になっていれば、携帯電話は何れかの基地局(最大で同時に3局)から常に電波を受信している。したがって、現在接続されている基地局の情報を用いることにより、携帯電話の現在位置も特定することができる。
【0071】
第2のクライアント端末300が無線LANの機能を搭載している場合には、無線LANの接続されている基地局(ホットスポット)を検出することで、第2のクライアント端末300の現在位置を特定することができる。
また、第2のクライアント端末300がGPS受信機を搭載している場合は、複数のGPS衛星から送られてくる電波を受信してn次元測位処理を行うことにより、当該第2のクライアント端末300の絶対位置を測定することができる。
【0072】
位置送信部22は、上記位置検出部21により検出された第2のクライアント端末300の現在位置を表す情報をコンテンツ配信サーバ100に送信する。送信するタイミングは、本実施形態のオートコールシステムを利用したアプリケーションに応じて適宜決めれば良い。携帯電話が待受け状態になっていれば基地局と常時接続状態にあり、コンテンツ配信サーバ100とも通信可能な状態にある。したがって、着信音を鳴らすことなく、第2のクライアント端末300からコンテンツ配信サーバ100に現在位置情報を随時送信することも可能である。
【0073】
また、送信する現在位置情報の形態は、本実施形態では特に限定しない。例えば、現在接続中の基地局の位置から推定した第2のクライアント端末300の絶対位置を表す情報であっても良いし、現在接続中の基地局の位置情報あるいは当該基地局の識別情報であっても良い。また、無線LANなどの場合は、基地局に対応する特定のプロトコル番号等であっても良い。
【0074】
位置情報記録部23は、位置送信部22によって第2のクライアント端末300から送られてくる位置情報を位置情報蓄積部24に記録する。配信制御部25は、位置情報蓄積部24に蓄積された位置情報をもとに、マシンコールサーバ9によるコンテンツ配信動作の起動タイミングを制御する。
【0075】
図7は、上記のように構成した第3の実施形態によるオートコールシステムの動作例を示す図である。図7において、コンテンツ利用者は、自身の個人属性情報として居住地(A)を個人属性DB6に登録しておく。配信制御部25は、第2のクライアント端末300から逐次送られてくる位置情報をもとに、コンテンツ利用者が居住地(A)を離れて別の場所(B)に移動した後、再び居住地(A)に戻ったことを検知した場合、それから一定時間後(例えば30分後)にマシンコールサーバ9を起動して、コンテンツDB2に登録されているコンテンツを第2のクライアント端末300に配信するように制御する。
【0076】
このとき、例えばコンテンツ利用者が好むタレントの声で「お帰りなさい」のメッセージを送信することにより、仕事を終えて帰ってきたサラリーマン等に癒しを与えることができる。
【0077】
なお、第2のクライアント端末300の位置情報を利用したコンテンツの配信形態は、図7の例に限定されるものではない。例えば、第1のクライアント端末200から広告等のコンテンツをコンテンツDB2に登録するとともに、コンテンツ配信希望地域を希望属性DB4に登録する。そして、配信制御部25は、第2のクライアント端末300からコンテンツ配信サーバ100に送られてくる位置情報をもとに、第2のクライアント端末300が配信希望地域内に入ったと判断したときに、マシンコールサーバ9を起動して該当する広告情報を配信するようにすることも可能である。
【0078】
その他、これ以外にも様々な形態で本実施形態のオートコールシステムを利用することが可能である。
また、本実施形態と上述した第2の実施形態とを組み合わせて適用するようにしても良い。
【0079】
以上第1〜第3の実施形態において説明したコンテンツ配信サーバ100は、実際にはコンピュータのCPUあるいはMPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROMに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。
【0080】
したがって、コンピュータが上記各実施形態の機能を果たすように動作させるプログラムを例えばCD−ROMのような記録媒体に記録し、コンピュータに読み込ませることによって実現できるものである。上記プログラムを記録する記録媒体としては、CD−ROM以外に、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光ディスク、光磁気ディスク、DVD、不揮発性メモリカード等を用いることができる。また、上記プログラムをインターネット等のネットワークを介してコンピュータにダウンロードすることによっても実現できる。
【0081】
また、上記各実施形態によるコンテンツ配信サーバ100の機能をネットワーク環境で実現するべく、全部あるいは一部のプログラムが他のコンピュータで実行されるようになっていても良い。
【0082】
また、コンピュータが供給されたプログラムを実行することにより上述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実施形態の機能が実現される場合や、供給されたプログラムの処理の全てあるいは一部がコンピュータの機能拡張ボードや機能拡張ユニットにより行われて上述の実施形態の機能が実現される場合も、かかるプログラムは本発明の実施形態に含まれる。
【0083】
なお、上記第1〜第3の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【0084】
【発明の効果】
本発明は上述したように、第1のクライアント装置が持つ機能を利用して所望のコンテンツを当該第1のクライアント装置からサーバ装置に登録し、電話回線を利用して1以上の第2のクライアント装置を自動的に呼び出し、サーバ装置に登録されたコンテンツを自動配信するようにしたので、サーバ装置はコンテンツ利用者からの要求と関係なく能動的に動作し、コンテンツ利用者がサーバ装置に何らアクセスを行わなくても、コンテンツを自動的に配信することができる。
【0085】
また、本発明によれば、サーバ装置に対するコンテンツの登録は、第1のクライアント装置が備える機能を利用して当該第1のクライアント装置から直接行うことができる。したがって、わざわざスタジオ等に行ってコンテンツを作成する必要がなくなり、コンテンツ登録に要する人員、労力、時間を大幅に削減して、気軽にサービスを利用することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態によるオートコールシステムの機能構成例を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態によるコンテンツ登録動作の例を示すフローチャートである。
【図3】第1の実施形態によるコンテンツ配信動作の例を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施形態によるコンテンツ登録動作の他の例を示すフローチャートである。
【図5】第2の実施形態によるオートコールシステムの機能構成例を示すブロック図である。
【図6】第3の実施形態によるオートコールシステムの機能構成例を示すブロック図である。
【図7】第3の実施形態によるオートコールシステムの動作例を示す図である。
【符号の説明】
1 コンテンツ登録部
2 コンテンツDB
3 希望属性登録部
4 希望属性DB
5 個人属性登録部
6 個人属性DB
7 属性・コンテンツマッチング部
8 抽出属性DB
9 マシンコールサーバ
10 IVR
11 マシンコールサーバ
12 スイッチング部
21 位置検出部
22 位置送信部
23 位置情報記録部
24 位置情報蓄積部
25 配信制御部
100 コンテンツ配信サーバ
200 第1のクライアント端末
300 第2のクライアント端末
401,501 インターネット
402,502 ウェブサーバ
403,503 公衆回線
404,504 回線登録サーバ
【発明の属する技術分野】
本発明はオートコールシステムおよびこれに用いるサーバ装置、データ配信方法、データ配信プログラムに関し、特に、音声や画像などのコンテンツを電話回線等のネットワークを使って配信するシステムに用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、インターネットや衛星通信などの通信網の普及により、ネット上で音楽や画像などを配信するネット配信サービスが盛んに行われており、これを実現するためのシステムが提供されている。
【0003】
例えば、携帯電話における着信メロディ、待受け画面などは今ではすっかり定着し、インターネット上のサイトから所望のものをダウンロードして利用することができるようになっている。また、最近では、タレントやアニメ登場人物等の音声をダウンロードする着信ボイスのサービスも提供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の配信システムは、ユーザが特定のサイトにアクセスして所望のコンテンツを選択し、これに応答してサーバが当該コンテンツをユーザの端末にダウンロードするという仕組みになっている。すなわち、ユーザが能動的にアクションを起こさなければ、システムは何ら動作しない。このように、従来は、ユーザからの要求に応じて受動的に動作するシステムしか存在しなかった。そのため、要求のあった個人に対して個別に配信をすることができるのみで、複数のユーザにコンテンツを一斉に配信することができないという問題があった。
【0005】
なお、音声や画像などのコンテンツ配信ではなく、電子メールの送信については、ユーザからの要求と関係なく能動的に動作するシステムも存在する。例えば、ユーザが事前に個人情報をサーバに登録しておき、その個人情報にマッチする広告情報をサーバからユーザの端末に電子メールにて送信する、いわゆるオプトインメール等がこれに該当する。しかし、電子メールはメールサーバに一度蓄積され、個々のユーザがこれに能動的にアクセスしない限り見ることはできない。
【0006】
また、従来の配信システムでは、配信対象とするコンテンツをサーバに登録するのに多くの人員と手間を要するという問題があった。例えば、着信ボイスのサービスでは、タレント等の音声提供者がスタジオ等で音声を録音し、それをデジタルデータに変換してサーバに登録する必要がある。そのため、コンテンツ登録の準備を開始してから実際に配信可能な状態になるまでには多くの時間がかかっていた。
【0007】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、ユーザからの要求と関係なく能動的に動作するコンテンツ配信システムを提供し、複数のユーザに対してコンテンツを一斉に配信するなど、より多様なサービスを提供できるようにすることを目的とする。
また、本発明は、コンテンツ登録に要する人員、労力、時間を削減できるようにし、コンテンツ提供者がより手軽にサービスを利用できるようにすることも目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のオートコールシステムは、サーバ装置と、コンテンツ提供者が使用する第1のクライアント装置と、コンテンツ利用者が使用する第2のクライアント装置とがネットワークを介して接続可能に構成されたシステムであって、上記サーバ装置は、上記第1のクライアント装置が持つ機能を利用して生成されたコンテンツを当該第1のクライアント装置から上記ネットワークを介して受信し、コンテンツデータベースに登録するコンテンツ登録手段と、電話回線を利用して上記第2のクライアント装置を自動的に呼び出し、上記コンテンツデータベースに登録されたコンテンツを1以上の上記第2のクライアント装置に対して配信するコンテンツ配信手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明のサーバ装置は、コンテンツ提供者が使用する第1のクライアント装置と、コンテンツ利用者が使用する第2のクライアント装置とにネットワークを介して接続可能に構成されたサーバ装置であって、上記第1のクライアント装置が持つ機能を利用して生成されたコンテンツを当該第1のクライアント装置から上記ネットワークを介して受信し、コンテンツデータベースに登録するコンテンツ登録手段と、電話回線を利用して上記第2のクライアント装置を自動的に呼び出し、上記コンテンツデータベースに登録されたコンテンツを1以上の上記第2のクライアント装置に対して配信するコンテンツ配信手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明のデータ配信方法は、サーバ装置と、コンテンツ提供者が使用する第1のクライアント装置と、コンテンツ利用者が使用する第2のクライアント装置とにネットワークを介して接続可能に構成されたシステムにおいて、上記第1のクライアント装置が持つ機能を利用して生成されたコンテンツを当該第1のクライアント装置から上記ネットワークを介して上記サーバ装置に送信し、コンテンツデータベースに登録するステップと、上記サーバ装置が電話回線を利用して上記第2のクライアント装置を自動的に呼び出し、上記コンテンツデータベースに登録されたコンテンツを1以上の上記第2のクライアント装置に対して配信するステップとを有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明のデータ配信プログラムは、請求項9〜14の何れか1項に記載の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム、あるいは、請求項15〜20の何れか1項に記載のデータ配信方法の処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明による第1の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、第1の実施形態によるオートコールシステムの機能構成例を示すブロック図である。なお、以下では、タレントが話すメッセージをサーバに録音し、録音した音声を複数の希望ユーザに配信する場合を例にとって説明する。
【0013】
図1に示すように、本実施形態のオートコールシステムは、コンテンツ配信サーバ100と、タレント等のコンテンツ提供者が使用する第1のクライアント端末200と、コンテンツ利用者が使用する第2のクライアント端末300とを備えて構成されている。
【0014】
第1のクライアント端末200は、例えば、通話機能やインターネット接続機能を備えた携帯電話により構成される。なお、音声入力機能とネットワーク接続機能とを備えた端末であれば、携帯電話以外の端末も第1のクライアント端末200として用いることが可能である。また、第2のクライアント端末300は、同様の機能を備えた携帯電話、パーソナルコンピュータ(以下、パソコン)あるいはPDA(Personal Digital Assistants)等により構成される。
【0015】
第1のクライアント端末200は、インターネット401からウェブサーバ402にアクセスし、当該ウェブサーバ402を通じてコンテンツ配信サーバ100に接続可能なように構成されている。また、公衆回線403から回線登録サーバ404にアクセスし、当該回線登録サーバ404を通じてコンテンツ配信サーバ100に接続することも可能である。
【0016】
第2のクライアント端末300は、インターネット501からウェブサーバ502にアクセスし、当該ウェブサーバ502を通じてコンテンツ配信サーバ100に接続可能なように構成されている。また、公衆回線503から回線登録サーバ504にアクセスし、当該回線登録サーバ504を通じてコンテンツ配信サーバ100に接続することも可能である。
【0017】
上記ウェブサーバ402,502は、第1および第2のクライアント端末200,300にWWWブラウザ画面を提供し、当該ブラウザ画面を通じて第1および第2のクライアント端末200,300から必要な情報を取得する。また、回線登録サーバ404,504は、発信者のダイヤル操作に合わせて、あらかじめ録音してある音声を自動的に再生し、当該音声による自動応答を行って第1および第2のクライアント端末200,300から必要な情報を取得する。
【0018】
ウェブサーバ402,502を利用する場合は、第1および第2のクライアント端末200,300からブラウザ画面を通じて必要な情報が直接入力される。これに対して、回線登録サーバ404,504を利用する場合は、自動再生されたアナウンスに応答して発信者により操作されたプッシュボタンのトーン信号が入力される。回線登録サーバ404,504は、入力されたトーン信号を、それに対応するアナウンスの内容を表す情報に変換して出力する機能を備えている。
【0019】
コンテンツ配信サーバ100の内部構成において、1はコンテンツ登録部であり、第1のクライアント端末200が備える機能を利用して生成されたコンテンツを当該第1のクライアント端末200からウェブサーバ402または回線登録サーバ404を介して受信し、コンテンツデータベース(DB)2に登録する。第1のクライアント端末200が備える機能とは、例えば通話機能である。
【0020】
すなわち、第1のクライアント端末200は、例えば公衆回線403および回線登録サーバ404を通じて話者音声をコンテンツ配信サーバ100に送信する。コンテンツ配信サーバ100のコンテンツ登録部1は、送信されてきた話者音声をデジタルデータに変換し、コンテンツDB2に登録する。
【0021】
また、第1のクライアント端末200がIP電話(公衆のインターネット401を使うインターネット電話または専用回線を使う狭義のIP電話)を利用可能な場合は、インターネット401およびウェブサーバ402を通じて話者音声をコンテンツ配信サーバ100に送信する。コンテンツ配信サーバ100のコンテンツ登録部1は、送信されてきた話者音声をコンテンツDB2に登録する。
【0022】
コンテンツDB2には、複数のタレントの話者音声を登録することが可能である。また、図1では第1のクライアント端末200を1つのみ図示しているが、タレントごとに異なる端末を備え、それぞれからコンテンツ配信サーバ100にアクセスして話者音声を登録可能なことは言うまでもない。
【0023】
コンテンツDB2にタレントの話者音声を登録する場合、その話者音声が誰のものであるかを特定できるような形で登録する。例えば、契約済みのタレントに関する個人情報(タレント名等)をコンテンツ配信サーバ100内の契約属性DB(図示せず)にあらかじめ登録しておき、この個人情報と対応させて話者音声をコンテンツDB2に登録する。
【0024】
3は希望属性登録部であり、コンテンツ提供者により指定されたコンテンツ配信先に関する希望属性情報を第1のクライアント端末200からウェブサーバ402または回線登録サーバ404を介して受信し、希望属性DB4に登録する。ここで、希望する配信先は、例えば性別や年齢、住所、趣味等の個人属性によって指定することが可能である。また、申込者全員あるいはファンクラブ会員などを配信先に指定することも可能である。なお、この希望属性情報の登録は、コンテンツ登録に利用する端末と異なる端末から独自に行うことも可能である。
【0025】
希望属性DB4には、コンテンツDB2に登録されている各タレントのコンテンツにそれぞれ対応して複数の希望属性情報を登録することが可能である。すなわち、タレントがコンテンツDB2に話者音声を登録する際には、配信先の希望属性情報も希望属性DB4に登録するのが通常であるため、コンテンツDB2に登録されるコンテンツの数だけ希望属性情報が希望属性DB4に登録される。なお、配信先を特に指定しない場合は、希望属性情報を無登録とすることも可能である。
【0026】
5は個人属性登録部であり、コンテンツ利用者に関する個人属性情報を第2のクライアント端末300からウェブサーバ502または回線登録サーバ504を介して受信し、個人属性DB6に登録する。ここで、個人属性情報は、例えばコンテンツ利用者自身の性別、年齢、生年月日、住所、電話番号、趣味、好きなタレント、ファンクラブの会員番号、コンテンツ配信希望時間等の少なくとも何れかの情報を含む。
【0027】
個人属性DB6には、複数のコンテンツ利用者に関する個人属性情報を登録することが可能である。なお、図1では第2のクライアント端末300を1つのみ図示しているが、実際にはコンテンツ利用者ごとに異なる端末が存在し、それぞれからコンテンツ配信サーバ100にアクセスして個人属性情報の登録が行われる。
【0028】
7は属性・コンテンツマッチング部であり、希望属性DB4に登録された配信先の希望属性情報と、個人属性DB6に登録されたコンテンツ利用者の個人属性情報とを用いてマッチング処理することにより、希望属性に合致する配信先と配信すべきコンテンツとを選別する。そして、その選別した配信先および配信コンテンツを特定するために必要な情報を個人属性DB6およびコンテンツDB2から抽出し、その抽出結果を抽出属性DB8に登録する。
【0029】
例えば、あるコンテンツ利用者の個人属性情報中に好きなタレントに関する情報が含まれていて、そのタレントに関する配信先希望属性の条件を当該コンテンツ利用者が満足している場合は、そのコンテンツ利用者を配信先として抽出するとともに、そのタレントの登録音声を配信すべきコンテンツとして抽出する。
【0030】
また、あるコンテンツ利用者の個人属性情報中に好きなタレントに関する情報が含まれていない場合は、例えば、その他の個人属性と配信先希望属性とを照合して条件が合致するタレントの登録音声を配信すべきコンテンツとして抽出するとともに、そのコンテンツ利用者を配信先として抽出する。あるいは、そのコンテンツ利用者を配信先として抽出するとともに、配信先の希望属性情報として例えば「申込者全員」と登録されているタレントの登録音声を配信すべきコンテンツとして抽出するようにしても良い。
【0031】
コンテンツ利用者の個人属性情報としてコンテンツの配信希望時間も登録されている場合は、配信先および配信コンテンツの情報と対応させて配信希望時間の情報も抽出属性DB8に登録しておく。
【0032】
9はマシンコールサーバであり、あらかじめ設定された時間あるいはコンテンツ利用者により指定された希望時間になったときに、IVR(Interactive Voice Response:音声自動応答装置)10を利用して公衆回線503から第2のクライアント端末300を自動的に呼び出し、コンテンツDB2に登録されたコンテンツを1つまたは複数の第2のクライアント端末300に対して配信する。
【0033】
このときマシンコールサーバ9は、抽出属性DB8を参照して、配信先として抽出されたコンテンツ利用者に対して、配信すべきコンテンツとして抽出されたタレントの音声を送信する。このとき、コンテンツ利用者が好みのタレントを個人属性情報として登録していた場合、当該コンテンツ利用者の好みに合ったタレントの音声を選択的に送信することになる。
【0034】
配信先となる第2のクライアント端末300が複数存在する場合、IVR10は、公衆回線503を利用して複数の第2のクライアント端末300に順に電話をかけて、コンテンツを順次配信する。同時に配信すべき第2のクライアント端末300が多数存在する場合に備えて、利用可能な公衆回線503を複数用意しておくのが好ましい。
【0035】
以下に、上記のように構成した本実施形態によるオートコールシステムの動作について説明する。図2は、本実施形態によるコンテンツ登録動作の例を示すフローチャートである。
【0036】
図2において、タレントは、第1のクライアント端末200である携帯電話から専用の電話番号に電話をかける(ステップS1)。上述したように、これはインターネット(IP電話回線)401または公衆回線403を利用して行うことができる。
【0037】
これに応じてコンテンツ配信サーバ100は、第1のクライアント端末200の電話番号をチェックする。また、タレントにパスワードの入力を促して、入力されたパスワードをチェックすることにより、電話をかけてきたタレントが契約済みかどうかを確認する(ステップS2)。なお、契約タレントの電話番号やパスワードは、コンテンツ配信サーバ100内の契約属性DB(図示せず)にあらかじめ登録しておく。
【0038】
電話番号やパスワードの確認が済むと、ウェブサーバ402または回線登録サーバ404は、タレントにメッセージの録音を促す。これに応じてタレントが携帯電話の通話機能を利用して所望のメッセージを話すと、コンテンツ登録部1がその話者音声をコンテンツDB2に録音する(ステップS3)。次に、コンテンツ配信サーバ100は、録音されたメッセージを再生し(ステップS4)、その内容で良いかどうかをユーザに確かめる(ステップS5)。
【0039】
例えば、内容が良ければ“1”、内容を変更する場合は“2”のプッシュボタンを押すようにメッセージを流す。そして、“1”のプッシュボタンが押されたときにはコンテンツ登録処理を終了する。また、“2”のプッシュボタンが押されたときにはステップS3に戻り、メッセージの録音をやり直す。
【0040】
この図2に示す例では、タレントは以上のようにして携帯電話からメッセージをコンテンツDB2に登録するのとは別に、携帯電話やパソコン、PDA等から配信先の希望属性情報を希望属性DB4に登録する。なお、携帯電話を使って希望属性情報を登録する場合は、コンテンツの登録に引き続いて行うようにしても良い。
【0041】
一方、コンテンツ利用者は、上述したコンテンツの登録や希望属性情報の登録とは別に、携帯電話やパソコン、PDA等から自身の個人属性情報を個人属性DB6に登録する。属性・コンテンツマッチング部7は、登録された希望属性情報と個人属性情報とから抽出属性情報を生成し、これを抽出属性DB8にあらかじめ登録しておく。
【0042】
図3は、本実施形態によるコンテンツ配信動作の例を示すフローチャートである。図3において、マシンコールサーバ9は、抽出属性DB8を参照し(ステップS11)、コンテンツ利用者により指定された配信希望時間あるいはコンテンツ配信サーバ100にあらかじめ設定された配信時間になったかどうかを判断する(ステップS12)。
【0043】
ここで、該当する配信時間になったときは、IVR10を利用して、抽出属性DB8に登録されている情報により示される第2のクライアント端末300を公衆回線503から自動的に呼び出す。そして、同じく抽出属性DB8に登録されている情報により示されるコンテンツをコンテンツDB2から取り出して配信する(ステップS13)。複数の第2のクライアント端末300にコンテンツを配信するときは、この発呼および配信の動作を繰り返し実行する。
【0044】
全ての第2のクライアント端末300に対してコンテンツを配信した後はステップS11に戻り、同様の処理を繰り返す。
【0045】
以上詳しく説明したように、本実施形態によれば、第1のクライアント端末(例えば携帯電話)200が元々備えている通話機能を利用してタレントの話者音声をコンテンツ配信サーバ100に録音し、それを公衆回線503を用いて1以上のコンテンツ利用者(第2のクライアント端末300)に自動配信するようにしている。
【0046】
これにより、コンテンツ利用者が最初に個人属性情報を登録しておけば、その後はコンテンツ配信サーバ100に対して何らアクセスを行わなくても、登録した属性情報に合致するタレントのメッセージが自動的に配信されてくるようになる。特に、本実施形態ではコンテンツ配信に電話回線を利用しているので、電子メールのようにユーザがメールサーバに一々アクセスするような手間も略くことができる。
【0047】
また、コンテンツ配信サーバ100に対するコンテンツの登録は、タレントの携帯電話から直接行うことができるので、わざわざスタジオ等に行って録音する必要がなくなる。これにより、コンテンツ登録に要する人員、労力、時間を大幅に削減することができ、コンテンツ利用者だけでなくコンテンツ提供者もより手軽にサービスを利用することができるようになる。
【0048】
以上のような特徴を有する本実施形態のオートコールシステムを用いれば、複数のユーザにタレントの音声メッセージを一斉に配信するなど、より多様なサービスを提供することができるようになる。例えば、コンテンツ利用者の誕生日にタレントの声でバースデーコールを個別に流すサービス、無作為に選んだユーザに対してタレントの特別メッセージを送るサービス、複数のユーザに対するイベント告知をタレント自身の声で一斉に配信するサービスなどを簡単に行うことができる。
【0049】
なお、上記実施形態では、タレント側から配信先の希望属性情報を登録し、この属性に合致したコンテンツ利用者に対してのみコンテンツを配信するようにしているが、希望属性情報の登録は行わず、ユーザ登録したコンテンツ利用者の全てに対して一括して配信するようにしても良い。ただし、タレントのプロモーション活動の一環として本システムを利用する場合など、配信先を限定したい場合もあるため、希望属性情報の登録を行えるようにしておいた方がより好ましい。
【0050】
また、上記実施形態では、音声をコンテンツ配信サーバ100に録音して配信する例について説明したが、第1のクライアント端末200が静止画の撮影機能を有するとともに、第2のクライアント端末300が静止画の再生機能を有する場合には、静止画をコンテンツ配信サーバ100に登録して配信するようにしても良い。また、第1のクライアント端末200が動画の撮影機能を有するとともに、第2のクライアント端末300が動画の再生機能を有する場合には、動画をコンテンツ配信サーバ100に登録して配信するようにしても良い。
【0051】
静止画や動画をコンテンツ配信サーバ100に登録する場合、そのデータ形式は携帯電話のキャリア毎に異なっている。そこで、第1のクライアント端末200からコンテンツ配信サーバ100に送られてくるコンテンツをキャリア別にしてコンテンツDB2に登録する。そして、そのコンテンツを第2のクライアント端末300に配信するときは、第2のクライアント端末300のキャリアに合わせてマシンコールサーバ9が必要に応じてデータ形式を変換するようにする。第2のクライアント端末300がどのキャリアに該当するかを識別するために、個人属性情報として携帯電話の機種も登録しておく。
【0052】
なお、データ形式の変換は、配信時にリアルタイムに行っても良いし、配信に先立ってあらかじめ行っておき、変換後のコンテンツをコンテンツDB2に保存しておくようにしても良い。
【0053】
また、上記実施形態では、タレントが話すメッセージをコンテンツ配信サーバ100に録音し、録音した音声を複数の希望ユーザに配信する場合を例にとって説明したが、本発明はこの例に限定されるものではない。例えば、企業の社内通達を社長の声で一斉に伝達するといった形態でも利用することが可能である。
【0054】
図4は、このような利用形態におけるコンテンツ登録動作の例を示すフローチャートである。図4において、ステップS1〜S5の動作は図2と同様なので、ここでは説明を省略する。ステップS5でメッセージの内容が良いとして“1”のプッシュボタンが押されたとき、ウェブサーバ402または回線登録サーバ404は、コンテンツ提供者に配信先の設定を促す(ステップS6)。
【0055】
これに応じてコンテンツ提供者が携帯電話のプッシュボタンを操作して所望の配信先を設定すると、コンテンツ配信サーバ100は、設定された配信先を再生してその内容で良いかどうかをユーザに確かめる(ステップS7)。例えば、内容が良ければ“1”、内容を変更する場合は“2”のプッシュボタンを押すようにメッセージを流す。
【0056】
そして、“2”のプッシュボタンが押されたときにはステップS6に戻り、配信先の設定をやり直す。一方、“1”のプッシュボタンが押されたときは、希望属性登録部3はその設定された配信先を希望属性DB4に登録し(ステップS8)、コンテンツ登録処理を終了する。
【0057】
また、上記実施形態では、コンテンツの配信希望時間をコンテンツ利用者が指定する例について説明しているが、コンテンツ提供者が指定できるようにしても良い。例えば、コンテンツ登録の後直ちに配信する設定も可能なようにする。このようにすれば、例えば企業の社内メッセージを複数の社員に緊急に伝えたいような場合に非常に便利である。
【0058】
また、このようにメッセージを直ちに送信可能とすることで、例えば視覚障害者に対する防災情報や緊急情報の伝達、聾唖者からの110番通報あるいは119番通報などにも本実施形態のオートコールシステムを利用することが可能となる。その他、これ以外にも様々な形態で本実施形態のオートコールシステムを利用することが可能である。
【0059】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図5は、第2の実施形態によるオートコールシステムの機能構成例を示すブロック図である。この図5において、図1に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。
【0060】
図5において、マシンコールサーバ11は、あらかじめ設定された時間あるいはコンテンツ利用者により指定された希望時間になったときに、インターネット501あるいは専用回線(図示せず)を利用したIP電話回線を用いて、コンテンツDB2に登録されているコンテンツを1つまたは複数の第2のクライアント端末300に対して一斉に配信する。このときマシンコールサーバ11は、抽出属性DB8を参照して、配信先として抽出されたコンテンツ利用者に対して、配信すべきコンテンツとして抽出されたコンテンツを送信する。
【0061】
ここでは第2のクライアント端末300へのコンテンツ配信にIP電話回線を利用しているので、配信先のコンテンツ利用者が複数存在する場合でも、公衆回線503に1回接続しては切るという動作を繰り返さなくても良く、大量のコンテンツを同時に配信することが可能となる。また、図1に示したIVR10が不要になるとともに、多数の公衆回線503を用意する必要もなくなるので、設備コストを削減することができる。
【0062】
スイッチング部12は、マシンコールサーバ11がIP電話回線を利用して複数の第2のクライアント端末300を呼び出す際に、それぞれの第2のクライアント端末300ごとに通話料が最も安くなるIP電話回線を選択的に利用するように、あらかじめ用意してある複数種類のIP電話回線の切り替えを行う。マシンコールサーバ11は、当該切り替えられたIP電話回線を利用して第2のクライアント端末300にコンテンツを配信する。
【0063】
IP電話を利用する場合、同じキャリアどうしを接続するときには通話料は無料となるが、異なるキャリアどうしでは通話料が発生する。また、どのキャリア間を接続するかによって通話料が異なることもある。そこで、各キャリアのVoIP(Voice over Internet Protocol)に対応して複数種類のIP電話回線を用意しておく。そして、スイッチング部12は、ダイヤルした際に発信する識別信号から割安となる回線を判定し、かつ第2のクライアント端末300の使用回線とマッチングする回線を選択するように切り替え動作する。
【0064】
これによりマシンコールサーバ11は、1つの電話番号で発信し、複数の第2のクライアント端末300ごとにIP電話回線を適宜振り分けてコンテンツを配信することになる。
【0065】
このようにスイッチング部12を設けることにより、コンテンツ配信サーバ100から複数の第2のクライアント端末300に対してコンテンツを配信する際にかかる通信コストを削減することができる。
【0066】
なお、ここではIP電話回線を利用してコンテンツを配信する場合を例に挙げて説明したが、第1の実施形態と同様に公衆回線503を利用してコンテンツを配信する場合にも、スイッチング部12を適用することが可能である。この場合にスイッチング部12は、ダイヤルした際に発信する識別信号をもとに、いわゆるマイラインの設定から割安となる回線を判定し、かつ第2のクライアント端末300の使用回線とマッチングする回線を選択するように切り替え動作する。
【0067】
また、上記実施形態では、コンテンツ配信サーバ100から第2のクライアント端末300にコンテンツを配信する際のスイッチング動作について説明したが、第1のクライアント端末200からコンテンツ配信サーバ100にコンテンツを登録する際にもスイッチング部12を同様に適用することが可能である。すなわち、この場合のスイッチング部12は、ダイヤルした際に発信する識別信号から割安となる回線を判定し、第1のクライアント端末200の使用回線とマッチングする回線を選択してコンテンツを受信するように動作する。
【0068】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図6は、第3の実施形態によるオートコールシステムの機能構成例を示すブロック図である。この図6において、図1に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。
【0069】
図6に示すように、本実施形態において第2のクライアント端末300は、位置検出部21と位置送信部22とを備えている。また、コンテンツ配信サーバ100は、位置情報記録部23、位置情報蓄積部24および配信制御部25を備えている。
【0070】
位置検出部21は、第2のクライアント端末300の現在位置を検出する。現在位置の検出には様々な方法を用いることが可能である。例えば第2のクライアント端末300が携帯電話の場合、携帯電話が現在接続されている基地局を検出することで、当該携帯電話の現在位置を検出することが可能である。携帯電話の基地局は数キロ置きに設置されており、携帯電話の電源が投入されて待受け状態になっていれば、携帯電話は何れかの基地局(最大で同時に3局)から常に電波を受信している。したがって、現在接続されている基地局の情報を用いることにより、携帯電話の現在位置も特定することができる。
【0071】
第2のクライアント端末300が無線LANの機能を搭載している場合には、無線LANの接続されている基地局(ホットスポット)を検出することで、第2のクライアント端末300の現在位置を特定することができる。
また、第2のクライアント端末300がGPS受信機を搭載している場合は、複数のGPS衛星から送られてくる電波を受信してn次元測位処理を行うことにより、当該第2のクライアント端末300の絶対位置を測定することができる。
【0072】
位置送信部22は、上記位置検出部21により検出された第2のクライアント端末300の現在位置を表す情報をコンテンツ配信サーバ100に送信する。送信するタイミングは、本実施形態のオートコールシステムを利用したアプリケーションに応じて適宜決めれば良い。携帯電話が待受け状態になっていれば基地局と常時接続状態にあり、コンテンツ配信サーバ100とも通信可能な状態にある。したがって、着信音を鳴らすことなく、第2のクライアント端末300からコンテンツ配信サーバ100に現在位置情報を随時送信することも可能である。
【0073】
また、送信する現在位置情報の形態は、本実施形態では特に限定しない。例えば、現在接続中の基地局の位置から推定した第2のクライアント端末300の絶対位置を表す情報であっても良いし、現在接続中の基地局の位置情報あるいは当該基地局の識別情報であっても良い。また、無線LANなどの場合は、基地局に対応する特定のプロトコル番号等であっても良い。
【0074】
位置情報記録部23は、位置送信部22によって第2のクライアント端末300から送られてくる位置情報を位置情報蓄積部24に記録する。配信制御部25は、位置情報蓄積部24に蓄積された位置情報をもとに、マシンコールサーバ9によるコンテンツ配信動作の起動タイミングを制御する。
【0075】
図7は、上記のように構成した第3の実施形態によるオートコールシステムの動作例を示す図である。図7において、コンテンツ利用者は、自身の個人属性情報として居住地(A)を個人属性DB6に登録しておく。配信制御部25は、第2のクライアント端末300から逐次送られてくる位置情報をもとに、コンテンツ利用者が居住地(A)を離れて別の場所(B)に移動した後、再び居住地(A)に戻ったことを検知した場合、それから一定時間後(例えば30分後)にマシンコールサーバ9を起動して、コンテンツDB2に登録されているコンテンツを第2のクライアント端末300に配信するように制御する。
【0076】
このとき、例えばコンテンツ利用者が好むタレントの声で「お帰りなさい」のメッセージを送信することにより、仕事を終えて帰ってきたサラリーマン等に癒しを与えることができる。
【0077】
なお、第2のクライアント端末300の位置情報を利用したコンテンツの配信形態は、図7の例に限定されるものではない。例えば、第1のクライアント端末200から広告等のコンテンツをコンテンツDB2に登録するとともに、コンテンツ配信希望地域を希望属性DB4に登録する。そして、配信制御部25は、第2のクライアント端末300からコンテンツ配信サーバ100に送られてくる位置情報をもとに、第2のクライアント端末300が配信希望地域内に入ったと判断したときに、マシンコールサーバ9を起動して該当する広告情報を配信するようにすることも可能である。
【0078】
その他、これ以外にも様々な形態で本実施形態のオートコールシステムを利用することが可能である。
また、本実施形態と上述した第2の実施形態とを組み合わせて適用するようにしても良い。
【0079】
以上第1〜第3の実施形態において説明したコンテンツ配信サーバ100は、実際にはコンピュータのCPUあるいはMPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROMに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。
【0080】
したがって、コンピュータが上記各実施形態の機能を果たすように動作させるプログラムを例えばCD−ROMのような記録媒体に記録し、コンピュータに読み込ませることによって実現できるものである。上記プログラムを記録する記録媒体としては、CD−ROM以外に、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光ディスク、光磁気ディスク、DVD、不揮発性メモリカード等を用いることができる。また、上記プログラムをインターネット等のネットワークを介してコンピュータにダウンロードすることによっても実現できる。
【0081】
また、上記各実施形態によるコンテンツ配信サーバ100の機能をネットワーク環境で実現するべく、全部あるいは一部のプログラムが他のコンピュータで実行されるようになっていても良い。
【0082】
また、コンピュータが供給されたプログラムを実行することにより上述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実施形態の機能が実現される場合や、供給されたプログラムの処理の全てあるいは一部がコンピュータの機能拡張ボードや機能拡張ユニットにより行われて上述の実施形態の機能が実現される場合も、かかるプログラムは本発明の実施形態に含まれる。
【0083】
なお、上記第1〜第3の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【0084】
【発明の効果】
本発明は上述したように、第1のクライアント装置が持つ機能を利用して所望のコンテンツを当該第1のクライアント装置からサーバ装置に登録し、電話回線を利用して1以上の第2のクライアント装置を自動的に呼び出し、サーバ装置に登録されたコンテンツを自動配信するようにしたので、サーバ装置はコンテンツ利用者からの要求と関係なく能動的に動作し、コンテンツ利用者がサーバ装置に何らアクセスを行わなくても、コンテンツを自動的に配信することができる。
【0085】
また、本発明によれば、サーバ装置に対するコンテンツの登録は、第1のクライアント装置が備える機能を利用して当該第1のクライアント装置から直接行うことができる。したがって、わざわざスタジオ等に行ってコンテンツを作成する必要がなくなり、コンテンツ登録に要する人員、労力、時間を大幅に削減して、気軽にサービスを利用することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態によるオートコールシステムの機能構成例を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態によるコンテンツ登録動作の例を示すフローチャートである。
【図3】第1の実施形態によるコンテンツ配信動作の例を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施形態によるコンテンツ登録動作の他の例を示すフローチャートである。
【図5】第2の実施形態によるオートコールシステムの機能構成例を示すブロック図である。
【図6】第3の実施形態によるオートコールシステムの機能構成例を示すブロック図である。
【図7】第3の実施形態によるオートコールシステムの動作例を示す図である。
【符号の説明】
1 コンテンツ登録部
2 コンテンツDB
3 希望属性登録部
4 希望属性DB
5 個人属性登録部
6 個人属性DB
7 属性・コンテンツマッチング部
8 抽出属性DB
9 マシンコールサーバ
10 IVR
11 マシンコールサーバ
12 スイッチング部
21 位置検出部
22 位置送信部
23 位置情報記録部
24 位置情報蓄積部
25 配信制御部
100 コンテンツ配信サーバ
200 第1のクライアント端末
300 第2のクライアント端末
401,501 インターネット
402,502 ウェブサーバ
403,503 公衆回線
404,504 回線登録サーバ
Claims (22)
- サーバ装置と、コンテンツ提供者が使用する第1のクライアント装置と、コンテンツ利用者が使用する第2のクライアント装置とがネットワークを介して接続可能に構成されたシステムであって、
上記サーバ装置は、上記第1のクライアント装置が持つ機能を利用して生成されたコンテンツを当該第1のクライアント装置から上記ネットワークを介して受信し、コンテンツデータベースに登録するコンテンツ登録手段と、
電話回線を利用して上記第2のクライアント装置を自動的に呼び出し、上記コンテンツデータベースに登録されたコンテンツを1以上の上記第2のクライアント装置に対して配信するコンテンツ配信手段とを備えたことを特徴とするオートコールシステム。 - 上記サーバ装置は、上記コンテンツ提供者により指定されたコンテンツ配信先に関する希望属性情報を上記ネットワークを介して受信し、希望属性データベースに登録する希望属性登録手段を備え、
上記コンテンツ配信手段は、上記希望属性データベースに登録された上記希望属性情報により示される1以上の上記第2のクライアント装置に対してコンテンツを配信することを特徴とする請求項1に記載のオートコールシステム。 - 上記サーバ装置は、上記コンテンツ利用者に関する個人属性情報を上記ネットワークを介して受信し、個人属性データベースに登録する個人属性登録手段を備え、
上記コンテンツ配信手段は、上記希望属性データベースに登録された上記希望属性情報および上記個人属性データベースに登録された上記個人属性情報とを用いて所定のマッチング処理を行い、属性の合致する1以上の上記第2のクライアント装置に対してコンテンツを配信することを特徴とする請求項2に記載のオートコールシステム。 - 上記コンテンツ配信手段は、上記個人属性データベースに登録された上記個人属性情報により示される上記コンテンツ利用者の嗜好に合ったコンテンツを選択的に配信することを特徴とする請求項3に記載のオートコールシステム。
- 上記電話回線は公衆回線であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のオートコールシステム。
- 上記電話回線はIP電話回線であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のオートコールシステム。
- 上記コンテンツ配信手段が上記電話回線を利用して上記第2のクライアント装置にコンテンツを配信する際および上記コンテンツ登録手段が上記第1のクライアント装置からコンテンツを受信する際の少なくとも何れか一方において、通話料が最も安くなる電話回線を選択的に利用するように、複数種類の電話回線の切り替えを行うスイッチング手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のオートコールシステム。
- 上記第2のクライアント装置は、自身の現在位置を検出する位置検出手段と、
上記位置検出手段により検出された現在位置を表す情報を、上記ネットワークを介して上記サーバ装置に送信する位置情報送信手段とを備え、
上記サーバ装置は、上記位置情報送信手段によって上記第2のクライアント装置から送られてくる位置情報をもとに上記コンテンツ配信手段を起動するように制御する配信制御手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のオートコールシステム。 - コンテンツ提供者が使用する第1のクライアント装置と、コンテンツ利用者が使用する第2のクライアント装置とにネットワークを介して接続可能に構成されたサーバ装置であって、
上記第1のクライアント装置が持つ機能を利用して生成されたコンテンツを当該第1のクライアント装置から上記ネットワークを介して受信し、コンテンツデータベースに登録するコンテンツ登録手段と、
電話回線を利用して上記第2のクライアント装置を自動的に呼び出し、上記コンテンツデータベースに登録されたコンテンツを1以上の上記第2のクライアント装置に対して配信するコンテンツ配信手段とを備えたことを特徴とするサーバ装置。 - 上記コンテンツ提供者により指定されたコンテンツ配信先に関する希望属性情報を上記ネットワークを介して受信し、希望属性データベースに登録する希望属性登録手段を備え、
上記コンテンツ配信手段は、上記希望属性データベースに登録された上記希望属性情報により示される1以上の上記第2のクライアント装置に対してコンテンツを配信することを特徴とする請求項9に記載のサーバ装置。 - 上記コンテンツ利用者に関する個人属性情報を上記ネットワークを介して受信し、個人属性データベースに登録する個人属性登録手段を備え、
上記コンテンツ配信手段は、上記希望属性データベースに登録された上記希望属性情報および上記個人属性データベースに登録された上記個人属性情報とを用いて所定のマッチング処理を行い、属性の合致する1以上の上記第2のクライアント装置に対してコンテンツを配信することを特徴とする請求項10に記載のサーバ装置。 - 上記コンテンツ配信手段は、上記個人属性データベースに登録された上記個人属性情報により示される上記コンテンツ利用者の嗜好に合ったコンテンツを選択的に配信することを特徴とする請求項11に記載のサーバ装置。
- 上記コンテンツ配信手段が上記電話回線を利用して上記第2のクライアント装置にコンテンツを配信する際および上記コンテンツ登録手段が上記第1のクライアント装置からコンテンツを受信する際の少なくとも何れか一方において、通話料が最も安くなる電話回線を選択的に利用するように、複数種類の電話回線の切り替えを行うスイッチング手段を備えたことを特徴とする請求項9〜12の何れか1項に記載のサーバ装置。
- 上記第2のクライアント装置において検出され上記ネットワークを介して送られてくる上記第2のクライアント装置の現在位置を表す情報をもとに、上記コンテンツ配信手段を起動するように制御する配信制御手段を備えたことを特徴とする請求項9〜12の何れか1項に記載のサーバ装置。
- サーバ装置と、コンテンツ提供者が使用する第1のクライアント装置と、コンテンツ利用者が使用する第2のクライアント装置とにネットワークを介して接続可能に構成されたシステムにおいて、
上記第1のクライアント装置が持つ機能を利用して生成されたコンテンツを当該第1のクライアント装置から上記ネットワークを介して上記サーバ装置に送信し、コンテンツデータベースに登録するステップと、
上記サーバ装置が電話回線を利用して上記第2のクライアント装置を自動的に呼び出し、上記コンテンツデータベースに登録されたコンテンツを1以上の上記第2のクライアント装置に対して配信するステップとを有することを特徴とするデータ配信方法。 - 上記コンテンツ提供者により指定されたコンテンツ配信先に関する希望属性情報を、上記サーバ装置が備える希望属性データベースに登録するステップを有し、
上記希望属性データベースに登録された上記希望属性情報により示される1以上の上記第2のクライアント装置に対してコンテンツを配信するようにしたことを特徴とする請求項15に記載のデータ配信方法。 - 上記コンテンツ利用者に関する個人属性情報を、上記サーバ装置が備える個人属性データベースに登録するステップを有し、
上記希望属性データベースに登録された上記希望属性情報および上記個人属性データベースに登録された上記個人属性情報とを用いて所定のマッチング処理を行い、属性の合致する1以上の上記第2のクライアント装置に対してコンテンツを配信するようにしたことを特徴とする請求項16に記載のデータ配信方法。 - 上記個人属性データベースに登録された上記個人属性情報により示される上記コンテンツ利用者の嗜好に合ったコンテンツを選択的に配信するようにしたことを特徴とする請求項17に記載のデータ配信方法。
- 上記サーバ装置が上記電話回線を利用して上記第2のクライアント装置にコンテンツを配信する際および上記サーバ装置が上記第1のクライアント装置からコンテンツを受信する際の少なくとも何れか一方において、通話料が最も安くなる電話回線を選択的に利用するように、複数種類の電話回線の切り替えを行うステップを有することを特徴とする請求項15〜18の何れか1項に記載のデータ配信方法。
- 上記第2のクライアント装置において自身の現在位置を検出し、検出した現在位置を表す情報を上記サーバ装置に送信するステップを有し、
上記第2のクライアント装置から上記サーバ装置に送られてくる位置情報をもとにコンテンツ配信動作を起動するように制御することを特徴とする請求項15〜18の何れか1項に記載のデータ配信方法。 - 請求項9〜14の何れか1項に記載の各手段としてコンピュータを機能させるためのデータ配信プログラム。
- 請求項15〜20の何れか1項に記載のデータ配信方法の処理手順をコンピュータに実行させるためのデータ配信プログラム。
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