JP2004179922A - 電源装置及びそれに用いるdc/dcコンバータ制御方法 - Google Patents

電源装置及びそれに用いるdc/dcコンバータ制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電力増幅部に供給する電源電圧精度を向上させ、電源電圧精度のばらつきによる電力増幅部の電力利得ばらつき及び消費電流のばらつきを改善可能な電源装置を提供する。
【解決手段】第1電圧監視部4は電力増幅部3に供給される電源電圧を監視し、第2電圧監視部10は電源1の電圧を監視する。比較部5は第1電圧監視部4で検出された電源電圧とDC/DCコンバータ制御テーブル6の出力とを比較し、第1電圧監視部4で検出された電源電圧と第2電圧監視部10で検出された電圧とを比較した差分を出力する。制御部8はDC/DCコンバータ制御テーブル6の出力と比較部5からの誤差とを加算し、DC/DCコンバータ制御電圧生成部9に制御値として設定する。制御部8は比較部5からの差分値を基にバイパスSW11のON/OFF故障診断を行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電源装置及びそれに用いるDC/DCコンバータ制御方法に関し、特に電力増幅回路に電源電圧を供給する電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電源装置においては、電源制御装置及び電源制御方法によって、電源が常に低電力損失になるように、電力増幅部に供給される電源電圧が制御されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記のような電源電圧制御方法について図10〜図12を参照して説明する。
図8は従来の制御方法を用いた回路の構成を示している。図10において、この回路は電源1と、DC/DCコンバータ2と、電力増幅器3と、制御部8と、DC/DCコンバータ制御電圧生成部9と、第2電圧監視部10と、バイパスSW(スイッチ)11とから構成されている。
【0004】
図11はDC/DCコンバータ2の内部構成を示したものであり、DC/DCコンバータ2の出力電圧に誤差が生じる原因として、出力電圧監視抵抗25,26の部品定数誤差や、基準電圧27の誤差、オペアンプ28の入力オフセット電圧、入力バイアス電流、入力オフセット電流等を要因とする誤差がある。
【0005】
図12は従来の回路を示しているが、制御部8はDC/DCコンバータ制御テーブル6が持つDC/DCコンバータ制御電圧Vrefを、DC/DCコンバータ制御電圧生成部9に設定する。ここで、D/A(ディジタル/アナログ)変換される際、誤差分e1が加算され、Vref’=Vref+e1の電圧がDC/DCコンバータ2に入力される。DC/DCコンバータ出力電圧Voは誤差分e2がさらに加算され、Vo=Vref+e1+e2になる。DC/DCコンバータ出力電圧の目標値に対する誤差はe1+e2になる。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−320288号公報(第9,10頁、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の電源電圧制御方法では、DC/DCコンバータ2の出力電圧に誤差が発生することによって、電力増幅部3に電力利得ばらつきが発生する。これを解決するには、生産ラインでのDC/DCコンバータ出力電圧の調整工程が必要となり、あるいはDC/DCコンバータ2に使用する部品を高精度特性品にする等が必要となり、生産コストの高騰を招くという問題がある。
【0008】
また、バイパスSW11のON/OFF故障診断を行う際には、図13に示すように、電力増幅部3に供給する電圧部にテストピンを当てて、生産設備側の電圧計31で監視し、バイパスSW11のON/OFF時の電圧を比較することによって診断を行っている。
【0009】
そのため、バイパスSW11のON/OFF故障診断を行う際には、生産設備側の回路の電圧を測定する手段、検査時間等を必要とし、生産コストの高コスト化を招くという問題がある。
【0010】
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、電力増幅部に供給する電源電圧精度を向上させることができ、電源電圧精度のばらつきによる電力増幅部の電力利得ばらつき及び消費電流のばらつきを改善することができる電源装置及びそれに用いるDC/DCコンバータ制御方法を提供することにある。
【0011】
また、本発明の他の目的は、外部に監視する手段を必要とすることなく、バイパススイッチのON/OFF故障診断を行うことができる電源装置及びそれに用いるDC/DCコンバータ制御方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明による電源装置は、入力される送信信号電力を増幅して出力する電力増幅回路に供給される電源電圧を前記電力増幅回路の電力変換効率及び動作特性のいずれかが最適になるような電圧に変換するDC/DCコンバータ回路を含む電源装置であって、前記電力増幅回路に供給される電圧を監視する第1の監視回路と、前記第1の監視回路で検出された前記電力増幅回路への電源電圧と予め格納された前記DC/DCコンバータ回路の制御電圧値とを比較してそれらの差分を出力する比較回路と、前記比較回路から出力される前記差分がゼロになるように前記DC/DCコンバータ回路を制御する制御回路とを備えている。
【0013】
本発明による他の電源装置は、上記の構成のほかに、前記DC/DCコンバータ回路をバイパスするバイパス回路と、前記電源電圧を監視する第2の監視回路と、前記第1の監視回路で検出された前記電力増幅回路への電源電圧と前記第2の監視回路で検出された前記電源電圧とを基に前記バイパス回路のON/OFF機能の故障診断を行う回路とを具備している。
【0014】
本発明によるDC/DCコンバータ制御方法は、入力される送信信号電力を増幅して出力する電力増幅回路に供給される電源電圧を前記電力増幅回路の電力変換効率及び動作特性のいずれかが最適になるような電圧に変換するDC/DCコンバータ回路を含む電源装置のDC/DCコンバータ制御方法であって、前記電源装置側に、前記電力増幅回路に供給される電圧を監視してその検出された前記電力増幅回路への電源電圧と予め格納された前記DC/DCコンバータ回路の制御電圧値とを比較してそれらの差分を出力する第1のステップと、出力される前記差分がゼロになるように前記DC/DCコンバータ回路を制御する第2のステップとを備えている。
【0015】
本発明による他のDC/DCコンバータ制御方法は、上記の処理のほかに、前記電源電圧を監視してその検出された前記電源電圧と、前記検出された前記電力増幅回路への電源電圧とを基に前記DC/DCコンバータ回路をバイパスするバイパス回路のON/OFF機能の故障診断を行うステップを備えている。
【0016】
すなわち、本発明の電源装置は、電力増幅回路に電源電圧を供給する電源装置において、DC/DCコンバータの出力電圧を監視する手段を持ち、DC/DCコンバータの出力電圧と目標電圧との誤差がゼロになるように、DC/DCコンバータ制御電圧を可変するような自己補正を行っている。
【0017】
これによって、本発明の電源装置では、電力増幅部に供給する電源電圧精度を向上させることが可能となり、電源電圧精度のばらつきによる電力増幅部の電力利得ばらつき及び消費電流のばらつきを改善することが可能となる。
【0018】
また、本発明の電源装置は、バイパスSW(スイッチ)のON/OFF時のバイパスSWの入出力電圧を監視して比較する機能を備えている。これによって、本発明の電源装置では、外部に監視する手段を必要とすることなく、バイパスSWのON/OFF故障診断を行うことが可能となる。
【0019】
より具体的に説明すると、本発明の電源装置では、電力増幅部に供給される電源電圧として、電源の電圧をDC/DCコンバータによって電圧変換した後に供給している。
【0020】
また、本発明の電源装置では、この電圧を監視する手段として第1電圧監視部を持ち、DC/DCコンバータ制御テーブル内に持っている目標電圧値との差分を比較部にて計算し、それを誤差として制御部に出力する。制御部はこの誤差がゼロになるようにDC/DCコンバータ制御電圧生成部に対して制御電圧の設定を行うような自己補正動作を行う。
【0021】
これによって、本発明の電源装置では、電力増幅部に供給する電源電圧精度を向上させることが可能となり、電源電圧精度のばらつきによる電力増幅部の電力利得ばらつき及び消費電流のばらつきを改善することが可能となる。
【0022】
また、本発明の電源装置では、DC/DCコンバータをバイパスするバイパスSWと、このバイパスSWの入出力の電圧を第1電圧監視部及び第2電圧監視部で監視し、比較部で差分を計算している。これによって、本発明の電源装置では、外部に電圧を監視する手段を必要なく、バイパスSWのON/OFF故障診断を行うことが可能となる。
【0023】
これによって、本発明の電源装置では、生産ラインでのDC/DCコンバータ出力電圧の調整や電圧監視を行う設備、DC/DCコンバータ回路に使用する部品を高精度特性品とすること等による生産コストの高コスト化を招くことなく、低コストな電源回路及び制御方法を提供することが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例による電源装置を制御する回路の構成を示すブロック図である。図1において、本発明の一実施例による電源装置を制御する回路は電源1と、DC/DCコンバータ2と、電力増幅器3と、第1電圧監視部4と、比較部5と、DC/DCコンバータ制御テーブル6と、制御部8と、DC/DCコンバータ制御電圧生成部9と、第2電圧監視部10と、バイパスSW(スイッチ)11とから構成されている。
【0025】
電源1はバッテリや直流安定化電源によって構成されている。DC/DCコンバータ2では電源1の電圧を電力増幅器3の電力変換効率または動作特性が最適になるように予め決めらた電圧に変換する機能を持つ。
【0026】
バイパスSW11は電力増幅部3に供給するDC/DCコンバータ2をバイパスする機能を持つ。また、バイパスSW11は第1電圧監視部4と、第2電圧監視部10と、比較部5と、制御部8とによってON/OFF機能の故障診断が行われる。電力増幅部3は電源1またはDC/DCコンバータ2から電源が供給され、入力される送信信号電力を増幅して出力する機能をもつ。
【0027】
第1電圧監視部4は電力増幅部3に供給される電源電圧を監視し、アナログ電圧をディジタル値へと変換を行うA/D(アナログ/ディジタル)コンバータを内蔵する。第2電圧監視部10は電源1の電圧を監視し、アナログ電圧をディジタル値へと変換を行うA/Dコンバータを内蔵する。
【0028】
比較部5は第1電圧監視部4にてA/D変換されかつ電力増幅部3に供給される電源電圧と、DC/DCコンバータ制御テーブル6から出力されるDC/DCコンバータ出力電圧目標値とを比較した差分や、第1電圧監視部4にてA/D変換されかつ電力増幅部3に供給される電源電圧と、第2電圧監視部10にてA/D変換された電源1の電圧とを比較した差分を出力する機能を持つ。
【0029】
DC/DCコンバータ制御テーブル6は電力増幅器3の電力変換効率または動作特性が最適になるように、予め決められたDC/DCコンバータ2の出力電圧値と、その時の制御電圧値とを格納している。また、DC/DCコンバータ制御テーブル6は電源1の電圧によってDC/DCコンバータ2をバイパスする条件となる電圧値を格納している。
【0030】
制御部8はDC/DCコンバータ制御テーブル6が持つDC/DCコンバータ制御電圧値と、比較部5から出力される誤差とを加算し、DC/DCコンバータ制御電圧生成部9に制御値として設定する。また、制御部8は比較部5から出力される第1電圧監視部4と第2電圧監視部10との差分値を基にバイパスSW11のON/OFF故障診断を行う機能を持つ。
【0031】
DC/DCコンバータ制御電圧生成部9はD/A(ディジタル/アナログ)コンバータを持ち、制御部8から設定されるディジタル値をアナログ電圧に変換し、DC/DCコンバータ2を制御する電圧として出力する。
【0032】
図2〜図4は本発明の一実施例による電源装置を制御する方法を説明するための図であり、図5は図1の制御部8による電圧制御処理を示すフローチャートである。これら図2〜図5を参照して本発明の一実施例による電源装置を制御する方法について説明する。
【0033】
制御部8はDC/DCコンバータ出力制御テーブル6が持っている制御電圧値のディジタル値Vrefと、比較部5の出力する誤差値Verrとを加算した結果をVref’としてDC/DCコンバータ制御電圧生成部9内のD/Aコンバータに設定する(図5ステップS1)。このVrefは電力増幅器3の電力変換効率または動作特性が最適になるような電源電圧をDC/DCコンバータ2が出力するように決められた制御電圧値である。
【0034】
DC/DCコンバータ2の出力電圧Voは電力増幅部3に供給されるが、その出力電圧Voは第1電圧監視部4内のA/Dコンバータによって監視され、アナログ電圧からディジタル値Vo’に変換される。
【0035】
この値は比較部5によってDC/DCコンバータ制御テーブル6が持っているDC/DCコンバータ出力電圧目標値のディジタル値(ここでは、制御電圧を同じVrefとしている)との差分が計算され、制御部8に対して誤差値Verrとして出力される(図5ステップS2)。制御部8は誤差値がゼロになるように、DC/DCコンバータ制御電圧生成部9内のD/Aコンバータに設定する値を計算して制御を行う(図5ステップS3)。
【0036】
図3は動作直後の1回目のループ動作時を示したものである。制御部8はDC/DCコンバータ制御テーブル6が持つDC/DCコンバータ制御電圧VrefをDC/DCコンバータ制御電圧生成部9に設定する。ここでD/A変換される際、誤差分e1が加算され、
Vref’=Vref+e1
の電圧がDC/DCコンバータ制御電圧生成部9内のDC/DCコンバータに入力される。
【0037】
DC/DCコンバータ出力電圧Voは誤差分e2がさらに加算され、
Vo=Vref+e1+e2
になる。第1電圧監視部4の出力はここでの誤差分e3が加算され、
Vo’=Vref+e1+e2+e3
となる。
【0038】
次に、比較部5ではDC/DCコンバータ制御テーブル6がもつVrefとの差分、
Verr=Vref−(Vref+e1+e2+e3)
を計算し、誤差値として、
Verr=−(e1+e2+e3)
を出力する。
【0039】
図4は2回目のループ動作時を示したものである。制御部8内の加算部81では1回目のループで比較部5が出力する誤差値[Verr=−(e1+e2+e3)]とDC/DCコンバータ制御テーブル6がもつVrefとの差分、
Vref’=Vref+{−(e1+e2+e3)}
を計算し、DC/DCコンバータ制御電圧生成部9に設定する。
【0040】
ここで、D/A変換される際に誤差分e1が加算され、誤差分e1が打ち消され、
Vref’’=Vref+{−(e2+e3)}
の電圧がDC/DCコンバータ制御電圧生成部9内のDC/DCコンバータに入力される。
【0041】
DC/DCコンバータ出力電圧Voは誤差分e2が加算されるが、これも打ち消されて、
Vo=Vref−e3
になる。
【0042】
3回目以降は、上記の1回目及び2回目のループが繰り返されることになるため、1回目及び2回目のVoの平均値をとると、
Vo=Vref+(e1+e2−e3)/2
となる。
【0043】
これと従来の方式との差分を計算すると、
Figure 2004179922
となる。
【0044】
ここで、誤差分e1,e2,e3を比べると、DC/DCコンバータ2の出力電圧誤差である誤差分e2をDC/DCコンバータ2内部だけで小さくするには、高精度の部品や新たな補正回路追加が必要になり、コスト増や回路の大規模化を招くことになる。
【0045】
これに対して、誤差分e1,e3はD/AコンバータとA/Dコンバータとの誤差であるが、これらは今日の技術発達によってIC(集積回路)内に集積化することが容易であり、回路規模を大きくすることなく、誤差を低減し、電圧精度を良くすることができる。
【0046】
ここで、D/AコンバータとA/Dコンバータとの誤差を同等として、e1=e3とすると、従来方式との差分は、e1+e2/2となり、DC/DCコンバータ2の誤差を半分にすることができるのがわかる。
【0047】
図6及び図7は図1のバイパスSW11の動作を説明するための図である。これら図6及び図7を参照してバイパスSW11の動作を説明すると、制御部8は第2電圧監視部10から出力された電源1の電圧V1と、DC/DCコンバータ制御テーブル6内のDC/DCコンバータのバイパス切替え電圧V2とを比較する。
【0048】
図7に示すように、電源1の電圧V1がバイパス切替え電圧V2より高い場合には、バイパスSW11をOFFにし、DC/DCコンバータ2を選択する。逆に、電源1の電圧V1が低い場合には、バイパス切替え電圧V2より低ければ、バイパスSW11をONにして電力増幅部3に電源1を供給する。これらの切替え電圧V2は電力増幅器3の電力変換効率または動作特性が最適になるように決められる。
【0049】
図8は図1のバイパスSW11のON/OFF故障診断動作を説明するための図であり、図9は図1の制御部8によるバイパスSW11のON/OFF故障診断動作を示すフローチャートである。これら図8及び図9を参照してバイパスSW11のON/OFF故障診断動作を説明する。
【0050】
まず、制御部8はバイパスSW11をON状態(DC/DCコンバータ2をバイパス)に制御する(図9ステップS11)。この状態にて、比較部5では第2電圧監視部10にて監視されたバイパスSW11の入力電圧V1と第1電圧監視部4にて監視されたバイパスSW11の出力側の電圧V3とを比較し(図9ステップS12)、ほぼ同じ電圧であり、正常と判断できる電圧差以内であれば(図9ステップS13)、バイパスSW11が正常にONできていると診断することができる(図9ステップS14)。
【0051】
次に、制御部8はバイパスSW11をOFF状態に制御し(図9ステップS15)、上記と同じようにバイパスSW11の入出力の電圧を比較し(図9ステップS16)、正常と判断することができる電圧差が検出されれば(図9ステップS17)、バイパスSW11が正常にOFFできていると診断することができる(図9ステップS18)。尚、制御部8は上記の電圧差が検出されなければ(図9ステップS13,S17)、それぞれバイパスSW11を異常と診断する(図9ステップS19,S20)。
【0052】
このように、本実施例では、DC/DCコンバータ2の出力電圧を監視する手段を持ち、DC/DCコンバータ2の出力電圧と目標電圧との誤差がゼロになるように、DC/DCコンバータ制御電圧を可変するような自己補正を行うことによって、電力増幅部3に供給する電源電圧精度を向上させることができるとともに、電源電圧精度のばらつきによる電力増幅部3の電力利得ばらつき及び消費電流のばらつきを改善することができる。
【0053】
また、本実施例ではバイパスSW11のON/OFF時のバイパスSW11の入出力電圧を監視して比較する機能を持つことによって、外部に監視する手段を必要とすることなく、バイパスSW11のON/OFF故障診断を行うことができる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の電源装置は、入力される送信信号電力を増幅して出力する電力増幅回路に供給される電源電圧を電力増幅回路の電力変換効率及び動作特性のいずれかが最適になるような電圧に変換するDC/DCコンバータ回路を含む電源装置において、電力増幅回路に供給される電圧を監視してその検出された電力増幅回路への電源電圧と予め格納されたDC/DCコンバータ回路の制御電圧値とを比較してそれらの差分を出力し、この差分がゼロになるようにDC/DCコンバータ回路を制御することによって、電力増幅部に供給する電源電圧精度を向上させることができ、電源電圧精度のばらつきによる電力増幅部の電力利得ばらつき及び消費電流のばらつきを改善することができるという効果が得られる。
【0055】
また、本発明の他の電源装置は、電源電圧を監視してその検出された電源電圧と、検出された電力増幅回路への電源電圧とを基にDC/DCコンバータ回路をバイパスするバイパス回路のON/OFF機能の故障診断を行うことによって、外部に監視する手段を必要とすることなく、バイパススイッチのON/OFF故障診断を行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による電源装置を制御する回路の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例による電源装置を制御する方法を説明するための図である。
【図3】本発明の一実施例による電源装置を制御する方法を説明するための図である。
【図4】本発明の一実施例による電源装置を制御する方法を説明するための図である。
【図5】図1の制御部による電圧制御処理を示すフローチャートである。
【図6】図1のバイパスSWの動作を説明するための図である。
【図7】図1のバイパスSWの動作を説明するための図である。
【図8】図1のバイパスSWのON/OFF故障診断動作を説明するための図である。
【図9】図1の制御部によるバイパスSWのON/OFF故障診断動作を示すフローチャートである。
【図10】従来の制御方法を用いた回路の構成を示すブロック図である。
【図11】DC/DCコンバータの内部構成を示す図である。
【図12】従来の制御方法を用いた回路の動作を示す図である。
【図13】従来の制御方法を用いた回路の他の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 電源
2 DC/DCコンバータ
3 電力増幅器
4 第1電圧監視部
5 比較部
6 DC/DCコンバータ制御テーブル
8 制御部
9 DC/DCコンバータ制御電圧生成部
10 第2電圧監視部
11 バイパスSW
81 加算部

Claims (6)

  1. 入力される送信信号電力を増幅して出力する電力増幅回路に供給される電源電圧を前記電力増幅回路の電力変換効率及び動作特性のいずれかが最適になるような電圧に変換するDC/DCコンバータ回路を含む電源装置であって、前記電力増幅回路に供給される電圧を監視する第1の監視回路と、前記第1の監視回路で検出された前記電力増幅回路への電源電圧と予め格納された前記DC/DCコンバータ回路の制御電圧値とを比較してそれらの差分を出力する比較回路と、前記比較回路から出力される前記差分がゼロになるように前記DC/DCコンバータ回路を制御する制御回路とを有することを特徴とする電源装置。
  2. 前記電力増幅回路の動作特性が最適になるように予め決められた前記DC/DCコンバータ回路の出力電圧とその時の前記DC/DCコンバータ回路の制御電圧値とを格納するテーブルを含み、
    前記比較回路は、前記第1の監視回路で検出された前記電力増幅回路の電源電圧と前記テーブルの出力値とを比較することを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 前記DC/DCコンバータ回路をバイパスするバイパス回路と、前記電源電圧を監視する第2の監視回路と、前記第1の監視回路で検出された前記電力増幅回路への電源電圧と前記第2の監視回路で検出された前記電源電圧とを基に前記バイパス回路のON/OFF機能の故障診断を行う回路とを含むことを特徴とする請求項1または請求項2記載の電源装置。
  4. 入力される送信信号電力を増幅して出力する電力増幅回路に供給される電源電圧を前記電力増幅回路の電力変換効率及び動作特性のいずれかが最適になるような電圧に変換するDC/DCコンバータ回路を含む電源装置のDC/DCコンバータ制御方法であって、前記電源装置側に、前記電力増幅回路に供給される電圧を監視してその検出された前記電力増幅回路への電源電圧と予め格納された前記DC/DCコンバータ回路の制御電圧値とを比較してそれらの差分を出力する第1のステップと、出力される前記差分がゼロになるように前記DC/DCコンバータ回路を制御する第2のステップとを有することを特徴とするDC/DCコンバータ制御方法。
  5. 前記第1のステップは、前記電力増幅回路の動作特性が最適になるように予め決められた前記DC/DCコンバータ回路の出力電圧とその時の前記DC/DCコンバータ回路の制御電圧値とを格納するテーブルの出力値と、前記第1の監視回路で検出された前記電力増幅回路への電源電圧とを比較することを特徴とする請求項4記載のDC/DCコンバータ制御方法。
  6. 前記電源電圧を監視してその検出された前記電源電圧と、前記検出された前記電力増幅回路への電源電圧とを基に前記DC/DCコンバータ回路をバイパスするバイパス回路のON/OFF機能の故障診断を行うステップを含むことを特徴とする請求項4または請求項5記載のDC/DCコンバータ制御方法。
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