JP2004179487A - 半導体発光素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】青紫色から紫外光に及ぶGaN系発光素子でAl組成が増加した場合においても低動作電流および低動作電圧を実現し、素子の信頼性を確保できる素子構造を提供すること。
【解決手段】本発明に係る半導体発光素子は、n型伝導性を示す窒化物系III−V族化合物半導体17,18,19とp型伝導性を示す半導体24,25,26との間に半導体からなる活性層22が具備されており、n型伝導性を示す半導体17,18,19から活性層22へ注入される電子にとって障壁となるバンドギャップエネルギーを有するトンネル障壁層20が具備されている。障壁層の構成原子として少なくともアルミニウム(Al)が含まれる。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、窒化物系III−V族化合物半導体で構成される、青紫光から紫外光に及ぶ短波長領域の半導体発光素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、次世代の高密度光ディスク用光源として青紫色の光を発するレーザダイオードに対する要望が高まり、特に、青紫光から紫外光に及ぶ短波長領域で動作可能な窒化ガリウム(GaN)系のIII−V族化合物半導体発光素子の研究開発が盛んに行われている。さらに、深紫外域(〜300nm)に及ぶ短波長発光素子は、生体や化学物質との相互作用が大きいため、殺菌等の医療分野、環境破壊物質の高速分解処理への応用が期待できる。
【0003】
現在のGaN系発光素子は、活性層へのキャリアの有効注入のために、活性層に近接したp側にバンドギャップエネルギーの大きなp型AlGaN電流ブロック層が具備されている。これは、電子の有効質量が正孔と比較して小さく、特にGaN系半導体では電子と正孔の有効質量差が顕著になるために、活性層からの電子のオーバーフローが顕著になり、この電子オーバーフローを抑制することが目的である。このため、現在のGaN系発光素子では、上記p型AlGaN電流ブロック層は必須構造として使用されている。GaN系紫色レーザのp型AlGaN電流ブロック層に関しては、非特許文献1および非特許文献2があり、上記のキャリアオーバーフロー抑制効果が示されている。尚、AlGaN半導体の電子および正孔の有効質量のAl組成依存性を図1に示す。図1から、紫外発光素子のようにAl組成が増加する場合には、正孔の有効質量の増加が著しいために、電子と正孔の有効質量差がより顕著になる様子がわかる。
【0004】
一方、p型AlGaN半導体はAl組成の増加に伴い、正孔濃度が低下し高抵抗化する傾向がある。これは、Al組成の増加に伴い、アクセプターの活性化エネルギー(Ea)が大きくなるために、電気伝導に寄与する正孔濃度が低下するためである。
このp型AlGaN半導体の高抵抗化傾向に関しては、非特許文献3および非特許文献4に示されている。このため、GaN系発光素子、特に紫外領域の発光素子では、上記p型AlGaN電流ブロック層の低抵抗化は困難になり、活性層からの電子オーバーフローが容易に発生することになる。また、p型AlGaN電流ブロック層は活性層に隣接しているため、p型不純物(Mg)プロファイル制御には細心の注意が必要となる。これは、p型(Al)GaN中のMgは光吸収ロスを形成し、発光素子特性を悪化させるためである。さらに、深紫外域に及ぶ短波長発光素子では、p型AlGaN電流ブロック層のAl組成もより大きくなるため、発光素子の低抵抗化が困難になる。
GaN系発光素子の信頼性は消費電力(動作電流と動作電圧の積)に依存するために、Al組成増加による発光素子の高抵抗化は、素子の信頼性を低下させることになる。
【0005】
そこで、我々は、GaN系発光素子において、Al組成が増加した場合においても低動作電流および低動作電圧を実現し、素子の信頼性を確保できる素子構造を見出した。
【0006】
【非特許文献1】
「Japanese Journal of Applied Physics, Vol.41 (2002) 5−10」
【非特許文献2】
Japanese Journal of Applied Physics, Vol.41 (2002) 1829−1833
【非特許文献3】
Japanese Journal of Applied Physics, Vol.36 (1997) 5393−5397
【非特許文献4】
Journal of Crystal Growth, Vol.189/190 (1998) 511−514
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、青紫色から紫外光に及ぶGaN系発光素子でAl組成が増加した場合においても低動作電流および低動作電圧を実現し、素子の信頼性を確保できる素子構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1の半導体発光素子は、上記の目的を達成し、n型伝導性を示す窒化物系III−V族化合物半導体とp型伝導性を示す半導体との間に半導体からなる活性層が具備されており、n型伝導性を示す上記半導体から活性層へ注入される電子にとって障壁となるバンドギャップエネルギーを有する上記半導体が具備されていることを特徴とする。n型GaN系半導体のバンドギャップエネルギーを変化させ、活性層近傍でバンドギャップエネルギーの大きなn型GaN系半導体を配置することで、伝導電子のエネルギーを低下させることが可能になり、電子を活性層からオーバーフローさせることなく、活性層に有効に電子を注入することができる。これにより、GaN系発光素子の低動作電流が可能になる。
【0009】
第2の半導体発光素子は、上記第1の製造方法において、n型伝導性を示す上記半導体から活性層に注入される電子が活性層注入前にトンネル効果で通過できる膜厚を有する上記半導体からなる障壁層を具備することを特徴とする。伝導電子が活性層注入前に上記障壁層をトンネル効果で通過することにより、伝導電子のエネルギーが低下する。このため、電子を活性層からオーバーフローさせることなく、活性層に有効に電子を注入することができる。これにより、GaN系発光素子の低動作電流が可能になる。
【0010】
本発明に係る第3の半導体発光素子は、上記第2の製造方法において、上記障壁層がn型伝導性を示すことを特徴とする。上記障壁層がn型であることにより、障壁層での電圧降下が抑制される。また、上記障壁層により電子を活性層からオーバーフローさせることなく、活性層に有効に電子を注入することができる。以上の効果により、GaN系発光素子の低動作電圧および低動作電流が可能になる。
【0011】
第4の半導体発光素子は、上記第2および第3の製造方法において、上記障壁層の構成原子として少なくともアルミニウム(Al)が含まれることを特徴とする。上記障壁層にAlが含まれることにより、障壁層がAlGaNで構成され、Al組成制御により上記障壁層のバンドギャップエネルギーを任意に変化させることが可能になる。これにより、上記障壁層をトンネル効果で通過する伝導電子量を制御することが可能になる。
【0012】
本発明に係る第5の半導体発光素子は、上記第2、3および第4の製造方法において、上記障壁層の膜厚が少なくとも10nm以下であることを特徴とする。上記障壁層の膜厚が10nm以下の場合は、伝導電子は上記障壁層をトンネル効果で通過可能である。しかしながら、上記障壁層の膜厚が10nmよりも厚い場合には、トンネル効果で通過可能な伝導電子量が減少し、活性層への電子注入効率が低下することになる。したがって、上記障壁層の膜厚を10nm以下とすることにより、電子を活性層からオーバーフローさせることなく、活性層に有効に電子を注入することができ、GaN系発光素子の低動作電流が可能になる。
【0013】
第6の半導体発光素子は、上記第1、2、3、4および第5の製造方法において、上記活性層の構成原子として少なくともインジウム(In)が含まれることを特徴とする。活性層にInが含まれることにより、GaN系発光素子の発光効率が大幅に改善される。さらに、活性層にInが含まれることにより、活性層のバンドギャップエネルギーが低下し、活性層からオーバーフローする電子をより抑制することが可能になる。以上の効果により、GaN系発光素子の低動作電流が可能になる。
【0014】
本発明に係る第7の半導体発光素子は、上記第1、2、3、4、5および第6の製造方法において、n型伝導性を示す上記半導体から活性層に注入された電子が、活性層からオーバーフローすることを抑制されることを特徴とする。電子が活性層からオーバーフローした場合には、電子はp側GaN系半導体へ容易に移動し、そこで発光・非発光再結合することになる。この場合、活性層での発光に寄与しない無効電流が増加することになり、GaN系発光素子の動作電流を増加させることになる。したがって、活性層からの電子オーバーフローを抑制することで、無効電流を低減できGaN系発光素子の動作電流を低減し、素子の信頼性を大幅に向上させることが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
本発明に係る第1の実施形態は、波長400nm程度のGaN系紫色レーザにおいて、n型AlGaNトンネル障壁層を設けることで動作電流および動作電圧の低減を実現し、高出力化および長寿命化を実証することを目的とする。
【0016】
以下、本発明の第1の実施形態によるGaN系紫色レーザの結晶成長方法の詳細について図面を参照しながら説明する。
【0017】
図2は本実施形態に係るレーザの構成断面図を示している。まず、(0001)面を主面とするサファイア基板11を酸溶液を用いて洗浄を行なう。その後、洗浄した基板11を有機金属気相成長(MOVPE)装置(図示せず)の反応炉内のサセプタに保持し、反応炉を真空排気する。続いて、反応炉内を圧力が300Torrの水素雰囲気とし、温度を約1100℃にまで昇温して基板11を加熱し表面のサーマルクリーニングを約10分間行なう。
【0018】
次に、反応炉を約500℃にまで降温した後、基板11の主面上に、供給量7sccmのトリメチルガリウム(TMG)と、供給量が7.5slmのアンモニア(NH3)ガスと、キャリアガスとして水素とを同時に供給することにより、厚さが20nmのGaNよりなる低温バッファ層を成長する。続いて、反応炉を約1000℃にまで昇温し、厚さが約1mm のGaN層12を成長する(図2)。
【0019】
この後、基板11を反応炉から取り出し、GaN層12上に選択成長用の絶縁膜13を形成する。絶縁膜13は二酸化珪素(SiO)とし、プラズマCVD装置で100nm程度堆積させる(図3)。続いて、絶縁膜13上にレジスト膜14を塗布し(図4)、フォトリソグラフィー法により、(レジスト膜14の幅:レジスト除去幅、開口率)=(15mm:3mm、0.17)のレジストパターンを形成する(図5)。ただし、このストライプ方向はGaN膜の<1−100>方向である。この後、レジスト膜14をエッチングマスクとして、レジスト除去部の絶縁膜13をフッ酸溶液で除去しGaN層12を露出させる(図6)。続いて、アセトンなどの有機溶液によりレジスト膜14を除去する(図7)。
【0020】
この後、GaN層を選択成長するために、ストライプ状絶縁膜13が堆積された基板11を上記MOVPE装置の反応炉内のサセプタに再度保持し、反応炉を真空排気する。続いて、反応炉内を圧力が200Torrの水素雰囲気とし、温度を約1000℃にまで昇温して、供給量7sccmのトリメチルガリウム(TMG)と、供給量が7.5slmのアンモニア(NH3)ガスと、キャリアガスとして水素とを同時に供給することにより、GaN層15を選択成長する。
【0021】
この選択成長では、GaN層15は絶縁膜13の開口部分から基板面に垂直および平行に成長を開始し、やがて絶縁膜13上に横方向に伸びたGaN層15がお互いに合体(合体部16)して平坦化する(図8)。この際、絶縁膜13上でのGaN層15の膜厚は約5mmである。この選択成長により、絶縁膜13上でのGaN層15ではサファイア基板11から伝搬してくる貫通転位が大幅に低減され、低転位密度領域となっている。
【0022】
引続いて、n型ドーパントとしてシラン(SiH)ガスも供給して、厚さが約2mmでSi不純物濃度が約1E18cm−3のn型GaNよりなるn型コンタクト層17を成長する。
次に、トリメチルアルミニウム(TMA)も供給しながら、厚さが約1.4mmでSi不純物濃度が5E17cm−3のn型Al0.07Ga0.93Nよりなるn型クラッド層18を成長する。続いて、厚さが約110nmでSi不純物濃度が約1E18cm−3のn型GaNよりなる第1の光ガイド層19を成長する。
【0023】
引続いて、厚さが約6nmでSi不純物濃度が約5E17cm−3のn型Al0.15Ga0.85Nよりなるトンネル障壁層20を成長する。その後、厚さが約10nmでSi不純物濃度が約1E18cm−3のn型GaNよりなる第1の光ガイド層21を成長する。
【0024】
上記実施例においては、Si不純物濃度は約5E17cm−3としたが、この濃度は0(すなわち、アンドープ)以上1E19 cm−3以下であることが好ましい。1E19 cm−3を超えた場合には、トンネル障壁層20の結晶性が悪くなるおそれがある。同様に、AlGaの組成比についても、Alが0.07以上0.25以下が好ましく、0.10以上0.20以下がより好ましい。Alが0.07未満では障壁層として十分な効果を発揮し得ず、逆に0.20を超える場合には、トンネル障壁層20の結晶性が悪くなるおそれがある。トンネル障壁層20の厚みについては、3nm以上20nm以下が好ましく、3nm以上10nm以下がより好ましい。3nm以下である場合には、障壁層としてあまりにも薄すぎて障壁層として十分な効果を発揮し得ないおそれがあり、20nmを超える場合には、実施形態2(図19)に示すように、閾値電流が必要以上に上昇するおそれがある。
【0025】
次に、温度を約800℃にまで降温し、キャリアガスを水素から窒素に変更して、トリメチルインジウム(TMI)とTMGを供給して厚さが約3nmのIn0.1Ga0.9Nよりなる量子井戸(3層)と厚さが約9nmのn型GaNバリア層(2層)からなる多重量子井戸活性層22を成長する。ここで、n型GaNバリア層(2層)のSi不純物濃度は約1E18cm−3である。続いて、厚さが約20nmでアンドープGaN よりなるp型不純物(Mg)拡散抑制層23を成長する。その後、再び反応炉内の温度を約1000℃にまで昇温しキャリアガスを窒素から水素に戻して、p型ドーパントであるビスシクロペンタジエニルマグネシウム(Cp2Mg)ガスを供給しながら、厚さが約120nmでMg不純物濃度が約1E18cm−3のp型 GaNよりなる第2の光ガイド層24を成長する。続いて、厚さが約0.5mmでMg不純物濃度が約5E17cm−3のp型Al0.07Ga0.93Nよりなるp型クラッド層25を成長する。最後に、厚さが約0.1mmでMg不純物濃度が約1E18cm−3のp型GaNよりなるp型コンタクト層26を成長する(図9)。
【0026】
結晶成長終了後、まずp型半導体層の活性化加熱処理を行う。MOVPE装置の反応炉から基板を取り出し、p型不純物活性化の加熱処理を施すためにアニール炉の中に搬送する。次にアニール炉を真空排気した後、供給量3slmの窒素ガスを導入して大気圧にした後、約700℃で20分間の加熱処理をおこなう。加熱処理後、基板を室温まで降温し、アニール炉から取り出す。
【0027】
加熱処理終了後、リッジ形成を絶縁膜13上の低転位密度領域で実施する。リッジ形成位置以外はドライエッチング装置でエッチングし、活性層21上のp型層の残し膜厚を0.1mm程度にする。その後、p側とn側の電気的分離をSiOからなる絶縁膜27で形成し、n型電極28としてTi/Al、p型電極29としてNi/Pt/Auを蒸着する(図10)。
【0028】
続いて、レーザ共振器端面のへき開工程に移る。まず、基板11をサファイア基板の裏面から研磨し総膜厚を100mm程度に薄膜化する。その後、共振器端面がサファイア基板の<1−100>方向(へき開面は(11−20)面)となるように、基板11をへき開装置(図示せず)でへき開する。尚、レーザ共振器長は700mmとした。
【0029】
次に、以下の手順でレーザ共振器の後端面に高反射膜コートをおこなう。
【0030】
高反射膜はSiOと二酸化チタン(TiO2)の3対で構成される誘電体多層膜構造とした。
【0031】
最後に、バー状態のレーザ素子の2次へき開をおこなってレーザチップに分離して、レーザキャンにpサイドダウンで実装する。実装時には、レーザチップを炭化珪素(SiC)からなるサブマウントに半田を介して実装する。
【0032】
第1の実施形態で作製されたレーザ素子1では、レーザ特性に以下に述べる大きな特徴を有している。
【0033】
まず、走査電子顕微鏡(SEM)を用いたカソードルミネッセンス(CL)法により転位密度を実測した。その結果、絶縁膜13の開口部分では転位密度が5E8cm−2程度で転位低減は見られないが、絶縁膜13上では転位密度が5E6cm−2程度に低減されていることが確認できた。転位密度はレーザの寿命時間と相関があるため、低転位密度領域に電流注入されるレーザ素子1では長寿命化が期待できる。
【0034】
本実施形態により作製したレーザ素子1は、電流注入により室温連続発振に到った。この際の閾値電流、スロープ効率および閾値電圧は各々25mA、1.5W/Aおよび4.0Vであった(図11)。また、レーザ素子1の室温連続発振は少なくとも90℃まで確認できており、閾値電流の温度依存性を示す温度特性(T0)は195Kであった。次に、45mWの高出力での室温一定光出力(APC)寿命試験をレーザ素子1において実施した(図12)。レーザ素子1では劣化率が0.02mA/h程度であり、1000時間以上の安定動作を確認した。尚、光出力45mWでの動作電流、動作電圧および消費電力(動作電流と動作電圧の積)は各々55mA、4.3Vおよび0.24Wであった。
【0035】
尚、本第1の実施形態では、n型AlGaNトンネル障壁層20は1層としたが、1層以上の多層構造にしても同様な効果が得られる。
【0036】
尚、本第1の実施形態では、波長400nm程度のGaN系紫色レーザにおいて検討したが、波長300nm程度のGaN系紫外発光素子においても同様な効果がある。
【0037】
(第1の実施形態の比較例1)
本比較例1では、GaN系紫色レーザにおいて、上記第1の実施形態でのn型AlGaNトンネル障壁層20の有効性を検証するために、上記トンネル障壁層20を具備しないレーザ構造(図13)にて特性比較をおこなった。
【0038】
本比較例1によるGaN系レーザの製造方法は、上記第1の実施形態においてn型AlGaNトンネル障壁層20を導入しない以外は、上記第1の実施形態と同様である。
【0039】
本比較例1により作製したレーザ素子2は、電流注入により室温連続発振に到った。この際の閾値電流、スロープ効率および閾値電圧は各々50mA、1.0W/Aおよび4.2Vであった。また、レーザ素子2の室温連続発振は80℃までであり、温度特性(T0)は140Kであった。レーザ素子1と比較すると、閾値電流、スロープ効率および温度特性は各々25mA、0.5W/Aおよび55K程度悪化している。次に、45mWでの室温APC寿命試験をレーザ素子2においても実施した(図14)。レーザ素子2では、劣化率が0.2mA/h程度であり、300時間程度で急速に劣化した。尚、光出力45mWでの動作電流、動作電圧および消費電力は各々95mA、5.0Vおよび0.50Wであった。レーザ素子1と比較して寿命時間が短いのは、レーザ素子2の45mWでの消費電力が高いことに起因すると思われる。
【0040】
以上から、上記第1の実施形態によるレーザ素子1では、n型AlGaNトンネル障壁層20が導入されていることにより、閾値電流、スロープ効率および温度特性が大幅に改善されていることがわかる。これは、以下の理由で解釈可能である。
【0041】
GaN系半導体では、電子および正孔の有効質量が大きく、またその有効質量差も大きい。このため、GaN系紫色レーザ(レーザ素子2)に電流注入した場合には、活性層からのキャリアのオーバーフロー、特にn側からp側への電子のオーバーフローが顕著になる(図15)。ここで、レーザ素子1ではn型AlGaNトンネル障壁層20が導入されているために、n側からp側へ移動する電子がn型AlGaNトンネル障壁層20で減速され、オーバーフローが抑制され活性層へ有効に注入されることになる(図16)。尚、n型AlGaNトンネル障壁層19のAl組成は15%で比較的大きいが、電子がトンネル移動可能な膜厚(6nm)であること、およびn型であることにより、動作電圧を増加させることはない。
【0042】
(第1の実施形態の比較例2)
本比較例2では、GaN系紫色レーザにおいて、上記第1の実施形態でのn型AlGaNトンネル障壁層20の有効性を検証するために、上記トンネル障壁層20を具備せずp型AlGaN電流ブロック層を具備する従来のレーザ構造(図17)にて特性比較をおこなった。
【0043】
本比較例2によるGaN系レーザの製造方法は、上記第1の実施形態の比較例1において、アンドープGaN よりなるMg拡散抑制層99上に厚さが約20nmでMg不純物濃度が約3E17cm−3のp型 Al0.15Ga0.85Nよりなる電流ブロック層100を成長する以外は、上記第1の実施形態と同様である。
【0044】
本比較例2により作製したレーザ素子3は、電流注入により室温連続発振に到った。この際の閾値電流、スロープ効率および閾値電圧は各々30mA、1.5W/Aおよび4.5Vであった。また、レーザ素子3の室温連続発振は少なくとも90℃まで確認でき、温度特性(T0)は185Kであった。レーザ素子1と比較すると、閾値電流および温度特性の差は僅かであるが、閾値電圧が0.5V増加している。尚、同電流値(30mA)で比較しても、レーザ素子1の電圧は4.1Vであるため、レーザ素子3よりも0.4V低いことになり、レーザ素子1の優位性が確認できた。次に、45mWでの室温APC寿命試験をレーザ素子3においても実施した。レーザ素子3では、劣化率が0.05mA/h程度であり、1000時間安定に動作した。尚、光出力45mWでの動作電流、動作電圧および消費電力は各々60mA、5.2Vおよび0.31Wであった。レーザ素子1と比較して劣化率が大きいのは、レーザ素子3の45mWでの消費電力が高いことに起因すると思われる。
【0045】
以上から、上記第1の実施形態によるレーザ素子1では、従来のレーザ素子3と比較して以下の理由により優位性があるものと思われる。
【0046】
従来のGaN系紫色レーザでは、活性層に隣接したp側にp型AlGaN電流ブロック層を導入し、キャリア(電子)のオーバーフローを抑制する構造が一般的である(図18)。しかしながら、p型AlGaN半導体は低抵抗化が困難であるため、レーザ素子の動作電圧を必然的に増加させることになる。さらに、本比較例2で作製したレーザ素子3では、活性層とp型AlGaN電流ブロック層との間にMg拡散抑制層が導入されている。このMg拡散抑制層は、活性層へのMg拡散を抑制し活性層の結晶性低下を防ぐ役目を担う重要な層である。このため、レーザ素子3では、活性層に注入されたキャリア(電子)は、少なくとも上記Mg拡散抑制層には容易にオーバーフローする。これは、上記Mg拡散抑制層での発光・非発光再結合を促すことになり、レーザ発振に寄与しない無効電流の増加、即ち閾値電流の増加に到ることになる。一方、上記第1の実施形態でのレーザ素子1では、上記Mg拡散抑制層が存在するが、電子のオーバーフローは活性層手前のn型AlGaNトンネル障壁層で抑制されるため、上記Mg拡散抑制層へのオーバーフローは大幅に抑制される。
【0047】
以上から、上記第1の実施形態のレーザ素子1は、従来のレーザとは異なりn型AlGaNトンネル障壁層を新規に具備しているため、低動作電流、低動作電圧で且つ高温動作が可能になるため、高温高出力での信頼性が格段に向上する。
【0048】
(第2の実施形態)
本発明に係る第2の実施形態は、GaN系紫色レーザの結晶成長において、上記第1の実施形態でのn型AlGaNトンネル障壁層20の膜厚とレーザ特性との相関を検証するために、n型トンネル障壁層20の膜厚を6nm以外に15nm、30nmと変化させて特性比較をおこなった。
【0049】
本第2の実施形態によるGaN系レーザの製造方法は、上記第1の実施形態において、n型AlGaNトンネル障壁層20の膜厚を15nm(レーザ素子4)、30nm(レーザ素子5)とする以外は、上記第1の実施形態と同様である。
【0050】
本第2の実施形態により作製したレーザ素子4、5は、電流注入により室温連続発振に到った。レーザ素子4の閾値電流およびスロープ効率は各々40mA、1.2W/Aであった。また、レーザ素子5の閾値電流およびスロープ効率は各々70mA、0.8W/Aであった。また、電流値(30mA)での動作電圧を比較すると、レーザ素子1、4および5の電圧は各々4.1V、4.1Vおよび4.2Vであった。以上の結果は、n型AlGaNトンネル障壁層は、Al組成が15%で高いもののn型であるため低抵抗であり、動作電圧の膜厚依存性は小さいものと思われる。一方、n型AlGaNトンネル障壁層の膜厚増加によりトンネル電流が減少するために、電子の活性層への注入効率が低下する。このため、n型AlGaNトンネル障壁層の膜厚増加により閾値電流およびスロープ効率が悪化する。閾値電流のn型AlGaNトンネル障壁層の膜厚依存性を図19に示す。
【0051】
図19から、n型AlGaNトンネル障壁層の膜厚が10nm以下で閾値電流の増加は抑制されることがわかる。次に、45mWでの室温APC寿命試験をレーザ素子4および5においても実施した。レーザ素子4では700時間、レーザ素子5では500時間程度の寿命時間であった。レーザ素子1と比較して寿命時間が短いのは、レーザ素子4および5共に、45mWでの消費電力(動作電流)が高いことに起因すると思われる。
【0052】
【発明の効果】
本発明に係る第1の半導体発光素子は、上記の目的を達成し、n型伝導性を示す窒化物系III−V族化合物半導体とp型伝導性を示す上記半導体との間に上記半導体からなる活性層が具備されており、n型伝導性を示す上記半導体から活性層へ注入される電子にとって障壁となるバンドギャップエネルギーを有する上記半導体が具備されていることを特徴とする。n型GaN系半導体のバンドギャップエネルギーを変化させ、活性層近傍でバンドギャップエネルギーの大きなn型GaN系半導体を配置することで、伝導電子のエネルギーを低下させることが可能になり、電子を活性層からオーバーフローさせることなく、活性層に有効に電子を注入することができる。これにより、GaN系発光素子の低動作電流が可能になる。
【0053】
第2の半導体発光素子は、上記第1の製造方法において、n型伝導性を示す上記半導体から活性層に注入される電子が活性層注入前にトンネル効果で通過できる膜厚を有する上記半導体からなる障壁層を具備することを特徴とする。伝導電子が活性層注入前に上記障壁層をトンネル効果で通過することにより、伝導電子のエネルギーが低下する。このため、電子を活性層からオーバーフローさせることなく、活性層に有効に電子を注入することができる。これにより、GaN系発光素子の低動作電流が可能になる。
【0054】
本発明に係る第3の半導体発光素子は、上記第2の製造方法において、上記障壁層がn型伝導性を示すことを特徴とする。上記障壁層がn型であることにより、障壁層での電圧降下が抑制される。また、上記障壁層により電子を活性層からオーバーフローさせることなく、活性層に有効に電子を注入することができる。以上の効果により、GaN系発光素子の低動作電圧および低動作電流が可能になる。
【0055】
第4の半導体発光素子は、上記第2および第3の製造方法において、上記障壁層の構成原子として少なくともアルミニウム(Al)が含まれることを特徴とする。上記障壁層にAlが含まれることにより、障壁層がAlGaNで構成され、Al組成制御により上記障壁層のバンドギャップエネルギーを任意に変化させることが可能になる。これにより、上記障壁層をトンネル効果で通過する伝導電子量を制御することが可能になる。
【0056】
本発明に係る第5の半導体発光素子は、上記第2、3および第4の製造方法において、上記障壁層の膜厚が少なくとも10nm以下であることを特徴とする。上記障壁層の膜厚が10nm以下の場合は、伝導電子は上記障壁層をトンネル効果で通過可能である。しかしながら、上記障壁層の膜厚が10nmよりも厚い場合には、トンネル効果で通過可能な伝導電子量が減少し、活性層への電子注入効率が低下することになる。したがって、上記障壁層の膜厚を10nm以下とすることにより、電子を活性層からオーバーフローさせることなく、活性層に有効に電子を注入することができ、GaN系発光素子の低動作電流が可能になる。
【0057】
第6の半導体発光素子は、上記第1、2、3、4および第5の製造方法において、上記活性層の構成原子として少なくともインジウム(In)が含まれることを特徴とする。活性層にInが含まれることにより、GaN系発光素子の発光効率が大幅に改善される。さらに、活性層にInが含まれることにより、活性層のバンドギャップエネルギーが低下し、活性層からオーバーフローする電子をより抑制することが可能になる。以上の効果により、GaN系発光素子の低動作電流が可能になる。
【0058】
本発明に係る第7の半導体発光素子は、上記第1、2、3、4、5および第6の製造方法において、n型伝導性を示す上記半導体から活性層に注入された電子が、活性層からオーバーフローすることを抑制されることを特徴とする。電子が活性層からオーバーフローした場合には、電子はp側GaN系半導体へ容易に移動し、そこで発光・非発光再結合することになる。この場合、活性層での発光に寄与しない無効電流が増加することになり、GaN系発光素子の動作電流を増加させることになる。したがって、活性層からの電子オーバーフローを抑制することで、無効電流を低減できGaN系発光素子の動作電流を低減し、素子の信頼性を大幅に向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】AlGaN半導体の電子および正孔の有効質量のAl組成依存性を示す図
【図2】本発明の第1の実施形態に係るサファイア基板上に選択成長したGaN系レーザ(レーザ素子1)の構成断面図
【図3】本発明の第1の実施形態に係るサファイア基板上に選択成長したGaN系レーザ(レーザ素子1)の構成断面図
【図4】本発明の第1の実施形態に係るサファイア基板上に選択成長したGaN系レーザ(レーザ素子1)の構成断面図
【図5】本発明の第1の実施形態に係るサファイア基板上に選択成長したGaN系レーザ(レーザ素子1)の構成断面図
【図6】本発明の第1の実施形態に係るサファイア基板上に選択成長したGaN系レーザ(レーザ素子1)の構成断面図
【図7】本発明の第1の実施形態に係るサファイア基板上に選択成長したGaN系レーザ(レーザ素子1)の構成断面図
【図8】本発明の第1の実施形態に係るサファイア基板上に選択成長したGaN系レーザ(レーザ素子1)の構成断面図
【図9】本発明の第1の実施形態に係るサファイア基板上に選択成長したGaN系レーザ(レーザ素子1)の構成断面図
【図10】本発明の第1の実施形態に係るサファイア基板上に選択成長したGaN系レーザ(レーザ素子1)の構成断面図
【図11】本発明の第1の実施形態に係るGaN系レーザ(レーザ素子1)の電流−光出力特性を示す図
【図12】本発明の第1の実施形態に係るGaN系レーザ(レーザ素子1)の寿命試験結果を示す図
【図13】本発明の第1の実施形態の比較例1に係るGaN系レーザ(レーザ素子2)の構成断面図
【図14】本発明の第1の実施形態の比較例1に係るGaN系レーザ(レーザ素子2)の寿命試験結果を示す図
【図15】本発明の第1の実施形態の比較例1に係るGaN系レーザ(レーザ素子2)の活性層周辺の伝導帯バンドギャッププロファイルと注入電子の流れを示す図
【図16】本発明の第1の実施形態に係るGaN系レーザ(レーザ素子1)の活性層周辺の伝導帯バンドギャッププロファイルと注入電子の流れを示す図
【図17】本発明の第1の実施形態の比較例2に係るGaN系レーザ(レーザ素子3)の構成断面図
【図18】本発明の第1の実施形態の比較例2に係るGaN系レーザ(レーザ素子3)の活性層周辺の伝導帯バンドギャッププロファイルと注入電子の流れを示す図
【図19】本発明の第2の実施形態に係るGaN系レーザの閾値電流とn型AlGaN障壁層膜厚の関係を示す図
【符号の説明】
11 サファイア基板
12 GaN層
13 SiO
14 レジスト膜
15 選択成長GaN層
16 GaN合体部
17 n型GaNコンタクト層
18 n型Al0.07Ga0.93Nクラッド層
19 n型GaN光ガイド層
20 n型Al0.15Ga0.85Nトンネル障壁層
21 n型GaN光ガイド層
22 In0.1Ga0.9N/GaN多重量子井戸活性層
23 Mg拡散抑制層
24 p型 GaN光ガイド層
25 p型Al0.07Ga0.93Nクラッド層
26 p型GaNコンタクト層
27 SiO
28 n側電極
29 p側電極
51 サファイア基板
52 GaN層
53 SiO
54 選択成長GaN層
55 n型GaNコンタクト層
56 n型Al0.07Ga0.93Nクラッド層
57 n型GaN光ガイド層
58 In0.1Ga0.9N/GaN多重量子井戸活性層
59 Mg拡散抑制層
60 p型 GaN光ガイド層
61 p型Al0.07Ga0.93Nクラッド層
62 p型GaNコンタクト層
63 SiO
64 n側電極
65 p側電極
71 n型Al0.07Ga0.93Nクラッド層
72 n型GaN光ガイド層
73 In0.1Ga0.9N量子井戸
74 n型GaNバリア層
75 In0.1Ga0.9N量子井戸
76 n型GaNバリア層
77 In0.1Ga0.9N量子井戸
78 Mg拡散抑制層
79 p型 GaN光ガイド層
80 p型Al0.07Ga0.93Nクラッド層
81 注入電子の流れ
81 n型Al0.07Ga0.93Nクラッド層
82 n型GaN光ガイド層
83 n型Al0.15Ga0.85Nトンネル障壁層
84 In0.1Ga0.9N量子井戸
85 n型GaNバリア層
86 In0.1Ga0.9N量子井戸
87 n型GaNバリア層
88 In0.1Ga0.9N量子井戸
89 Mg拡散抑制層
90 p型 GaN光ガイド層
91 p型Al0.07Ga0.93Nクラッド層
92 注入電子の流れ
91 サファイア基板
92 GaN層
93 SiO
94 選択成長GaN層
95 n型GaNコンタクト層
96 n型Al0.07Ga0.93Nクラッド層
97 n型GaN光ガイド層
98 In0.1Ga0.9N/GaN多重量子井戸活性層
99 Mg拡散抑制層
100 p型Al0.07Ga0.93N電流ブロック層
101 p型 GaN光ガイド層
102 p型Al0.07Ga0.93Nクラッド層
103 p型GaNコンタクト層
104 SiO
105 n側電極
106 p側電極
101 n型Al0.07Ga0.93Nクラッド層
102 n型GaN光ガイド層
103 In0.1Ga0.9N量子井戸
104 n型GaNバリア層
105 In0.1Ga0.9N量子井戸
106 n型GaNバリア層
107 In0.1Ga0.9N量子井戸
108 Mg拡散抑制層
109 p型Al0.07Ga0.93N電流ブロック層
110 p型 GaN光ガイド層
111 p型Al0.07Ga0.93Nクラッド層
112 注入電子の流れ

Claims (7)

  1. n型伝導性を示す窒化物系III−V族化合物半導体とp型伝導性を示す上記半導体との間に半導体からなる活性層が具備されており、n型伝導性を示す上記半導体から活性層へ注入される電子にとって障壁となるバンドギャップエネルギーを有する半導体が具備されていることを特徴とする半導体発光素子。
  2. 請求項1において、n型伝導性を示す上記半導体から活性層に注入される電子が活性層注入前にトンネル効果で通過できる膜厚を有する上記半導体からなる障壁層を具備することを特徴とする半導体発光素子。
  3. 請求項2において、上記障壁層がn型伝導性を示すことを特徴とする半導体発光素子。
  4. 請求項2、3において、上記障壁層の構成原子として少なくともアルミニウム(Al)が含まれることを特徴とする半導体発光素子。
  5. 請求項2、3および4において、上記障壁層の膜厚が少なくとも10nm以下であることを特徴とする半導体発光素子。
  6. 請求項1、2、3、4および5において、上記活性層の構成原子として少なくともインジウム(In)が含まれることを特徴とする半導体発光素子。
  7. 請求項1、2、3、4、5および6において、n型伝導性を示す上記半導体から活性層に注入された電子が、活性層からオーバーフローすることを抑制されることを特徴とする半導体発光素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009530808A (ja) * 2006-03-13 2009-08-27 ソウル オプト デバイス カンパニー リミテッド アルミニウムガリウムナイトライドバッファ層を有する発光ダイオード及びその製造方法
JP2017069299A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 豊田合成株式会社 Iii族窒化物半導体発光素子

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