JP2004179117A - 装飾用電球 - Google Patents
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Abstract
【課題】電球本体のリード端子とこのリード端子に接続されたリード線との接続部周辺における導電部の短絡を防止し、作業性がよく絶縁信頼性の高い装飾用電球を提供すること。
【解決手段】導線31にそれぞれ接続された複数のリード端子11を有する電球本体10と、リード端子11間から導線31との接続部間にわたって配置され両者間を絶縁する導線31の絶縁被覆材32とは別体の絶縁部材20と、絶縁部材20とともにリード端子11及び導線31との接続部50を被覆する被覆部材40とから装飾用電球を構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】導線31にそれぞれ接続された複数のリード端子11を有する電球本体10と、リード端子11間から導線31との接続部間にわたって配置され両者間を絶縁する導線31の絶縁被覆材32とは別体の絶縁部材20と、絶縁部材20とともにリード端子11及び導線31との接続部50を被覆する被覆部材40とから装飾用電球を構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クリスマスツリーなど屋内外に設置されて用いられる装飾用電球に関する。
【0002】
【従来の技術】
装飾用電球は、電球本体のリード端子のそれぞれに、絶縁被覆を施した導線からなる電力供給用のリード線が半田付けで接続されている。そして、リード端子やこれに接続された導線が互いに接触し短絡するのを防止するために、従来はリード線の絶縁被覆材を加熱軟化させてピンセットのような治具で電球本体の方向に引き延ばし、リード端子や接続部などの導電部分全体を個別に被覆させる技術が提案されている(たとえば、特許文献1および特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭54−152371号公報
【特許文献2】
特公昭59−39864号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、リード線の絶縁被覆材を加熱し一本ずつピンセットで引き延ばさなくてはならない上記の作業は、細かく煩雑であり、特に小型である装飾用電球の製造においては作業性が悪くコスト高となる。また半田付け作業時や絶縁被覆材を引き延ばすときに不注意に絶縁被覆材を傷つけると、絶縁の目的が達成されなくなる。
【0005】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、リード端子とリード線との接続部周辺における導電部の短絡を防止でき、作業性がよく絶縁信頼性の高い装飾用電球を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1にかかる発明は、導線にそれぞれ接続された複数のリード端子を有する電球本体と、リード端子間から導線との接続部間にわたって配置されて両者間を絶縁する絶縁部材と、絶縁部材とともにリード端子及び導線との接続部を被覆する被覆部材とからなることを特徴としている。この発明にかかる装飾用電球は、短絡を発生しやすい導電部間に、導線を被覆する絶縁被覆材とは別体の絶縁部材を配置する簡単な作業によって確実に短絡を防止できる。したがって従来のようなリード線の絶縁被覆材を軟化させピンセットで引き延ばす作業が不要となり、不注意により絶縁被覆材を傷つけるおそれもないので、作業性がよく絶縁信頼性が高い装飾用電球を得ることができる。
【0007】
請求項2にかかる発明は、請求項1の装飾用電球において、絶縁部材の周面に、リード端子及び導線を入れる溝部が形成されることを特徴としている。この装飾用電球は、絶縁部材の周面に形成された溝部にリード端子及び導線を収めることにより、絶縁部材に対するリード端子と導線の配置が安定するので、より確実に短絡を防止できるとともに、組み立て作業もより容易となる。
【0008】
請求項3にかかる発明は、請求項1または2の装飾用電球において、絶縁部材の端部に、電球本体を位置決めする突起が形成されることを特徴としている。この装飾用電球は、電球本体と絶縁部材を組み付ける作業時に、電球本体が絶縁部材に対し位置決めされて配置が安定するので、組み立て作業がより容易となるとともに、電球本体のぐらつきによる断線を防止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態について、図を参照して説明する。
図1に示すように、この装飾用電球は、電力供給用のリード線30にそれぞれ接続された2本のリード端子11を有する電球本体10と、このリード端子11間からリード線30との接続部50間にわたって配置され両者間を絶縁する絶縁部材20と、絶縁部材20とともにリード端子11及びリード線30との接続部50を被覆する被覆部材40とで構成されている。
【0010】
リード線30は導線31を絶縁被覆材32で被覆したものが用いられる。
【0011】
被覆部材40は、加熱により収縮を起こす作用と電気絶縁性を有する塩化ビニール、ポリエチレンなどの合成樹脂製の熱収縮チューブであり、少なくとも電球本体10のリード端子11とリード線30の導線31及び接続部50を被覆している。図1においては、被覆部材40は、電球本体10の下部外面からリード線30の絶縁被覆材32までを覆っている。すなわち、被覆部材40の軸方向の長さは絶縁部材20の長手方向よりも長いので、絶縁部材20の電球本体10側(上側)で電球本体10の外面に密着し、絶縁部材20の全体を覆い、さらにリード線30側(下側)では絶縁被覆材32を束ねて締めるように密着する。したがって、この被覆部材40によって、導電部分(リード端子11、導線31)全体が密閉される。
【0012】
絶縁部材20は、リード線30の絶縁被覆材32とは別体であって、ポリエチレン等の絶縁材料を用いて、図2に示すように略円柱状に作成され、リード端子11及びリード線30とを入れる溝部21と、電球本体10を位置決めする突起22が形成されている。
【0013】
絶縁部材20の溝部21は、本実施形態では絶縁部材20の長手方向に沿って外周の対向位置に2本形成されている。対向する溝部21に挟まれる絶縁部材20の厚さtは、リード端子11を溝部21に無理なく入れるために、リード端子11の基端部の間隔と等しいかやや小さくされている。この2本の溝部21にそれぞれにリード端子11及びリード線30とを収めると、図3に示すように全体の横断面が円形に近くなり、被覆部材40が密着しやすい形状となる。従って、リード端子11及びリード線30(導線31)は絶縁部材20に対して位置決めされ周面を移動しないので、リード端子11(電球本体10)及びリード線30を絶縁部材20と組み合わせる組み立て作業や、これに被覆部材40を被せる作業が容易であるとともに、作業時のみならず使用時にも導電部分が互いに接触して短絡することがない。
【0014】
絶縁部材20の突起22は、絶縁部材20の端部に、絶縁部材20の軸線を挟み対向する一対の円弧壁状に形成されている。突起22の内法pは、電球本体10を位置決めするために、電球本体10の外形と等しいかやや大きく形成されている。電球本体10はこの対向する突起22によって下部外周面を支えられ絶縁部材20に保持される。従って、電球本体10は絶縁部材20に対し位置決めされるので、電球本体10と絶縁部材20を組み合わせる組み立て作業が容易である。さらに、電球本体10がぐらつかないのでリード端子11が折り曲げられず、作業時及び使用時にリード端子11が断線することがない。
【0015】
以上に述べた部品の組立手順は、まずリード線30と電球本体10をはんだで接続し、接続したリード線30を絶縁部材20の溝部21に入れながら電球本体10を突起22で位置決めして絶縁部材20と組み合わせる。そして、被覆部材(熱収縮チューブ)40を、電球本体10の下部外面からリード線30の絶縁被覆材32までを覆うように被せて、この被覆部材40を熱風などにより加熱し収縮させれば、各部品を被覆固定することができ、装飾用電球が完成する。
【0016】
以上のように、電球本体10及びリード線30が突起22及び溝部21により絶縁部材20に安定して支持されるので、電球本体10が絶縁部材20に対して動いてリード端子11が折れ曲がって切断されたり、リード端子11やこれに接続された導線31が移動して互いに接触し短絡したりすることがない装飾用電球を、容易な組み立て作業によって得ることができる。つまり、断線を防止し短絡を発生させない装飾用電球を、容易な作業によって得ることができる。
【0017】
さらに、熱収縮チューブを用いた被覆部材40が、電球本体10及びリード線30の絶縁被覆材32部分に沿って収縮するため、本装飾用電球は防水性を備える。従って雨天の屋外での使用にも耐え、さらには水中の鑑賞物として水槽内に配置することも可能である。特に、図3に示すように絶縁部材20にリード線30を入れた状態の横断面が円形のときには、被覆部材40の密着性が良いので防水性が高い。
【0018】
上記実施形態で示した各構成部材の諸形状等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0019】
例えば絶縁部材20の形状は、図4に示す絶縁部材20aのような角柱や楕円柱などにすれば、転がりにくいので組み立て作業がしやすい。また、図5に示すように略円柱を連ねた形状の絶縁部材20bを形成して、電球の数に対応した突起22b、溝部21bを設ければ、複数の電球を保持でき、視覚上異なる効果を与えることができる。
【0020】
さらに突起22は、実施形態における突起22や、図5から図8に示す突起22a、22b、22c、22dのように壁面を利用して電球本体10を囲む形状ではなくても、図4に示すピン状の突起22aのような形状でもよく、電球本体10を位置決めできればその形状は問わない。
【0021】
また溝部21の形状は、実施形態のように丸溝でなくてもよく、図4に示す溝部21aのように角溝でもよい。
【0022】
図6に示す絶縁部材20cのように、溝部21cは、絶縁部材20cの軸と平行ではなく螺旋状に形成してもよい。突起22cに電球本体10を支持させると、リード線30は螺旋状に形成した溝部21cに案内されて、絶縁部材20cから斜めに導出されるので、捩りを加えやすくなる。このことを利用して2本のリード線30を捩ると、リード線30は適度な可撓性と剛性を備えた枝状になり、さらにこの枝状に形成したリード線30を束ね合わせれば、リード線30により枝や幹を構成し先端に電球本体10を有する装飾用ツリーを得ることができる。また、図7に示す絶縁部材20dのように、溝部21dの長さは絶縁部材20dの全長にわたらなくてもよく、徐々に浅くなるように形成してもよい。
【0023】
また図8に示す絶縁部材20eのように、突起22eは、絶縁部材20eの少なくとも一端に形成すればよ。突起22eを両端に形成した場合は、溝部21eも軸対称に形成されているので、電球本体10と絶縁部材20eを組む作業時に絶縁部材20eの向きに頓着せず組み込むことができるので、作業効率がよいというメリットがある。
【0024】
なお、絶縁部材20に溝部21を形成せずに突起22で電球本体10を位置決めして被覆部材40により被覆固定する構成や、絶縁部材20に突起22を形成せずに溝部21にリード端子11とリード線30を入れて被覆部材40により被覆固定する構成、さらには、絶縁部材20に溝部21も突起22も形成せず、例えば板状の絶縁部材20をリード端子11間からリード線30との接続部間にわたって配置して被覆固定する構成によっても、本発明の目的を達成することは可能である。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1にかかる装飾用電球は、短絡を発生しやすいリード端子間及び導線との接続部間に、リード線の絶縁被覆材とは別体の絶縁部材を配置することによって、リード端子間及び導線との接続部間を確実に絶縁でき、その組立作業が容易となる。さらに、この絶縁部材とともにリード端子及び導線との接続部を被覆部材により被覆することにより、確実に絶縁された状態で固定される。従って絶縁の信頼性が高く、作業性がよくコストを低減できる。
【0026】
請求項2にかかる装飾用電球は、絶縁部材の周面にリード端子及び導線を入れる溝部を形成するため、この溝部に入れたリード端子及び導線は絶縁部材の周面を移動しない。従ってリード端子及び導線が絶縁部材に安定して保持されるとともに、組み立て作業が容易になる。
【0027】
請求項3にかかる装飾用電球は、絶縁部材の端部に電球本体を位置決めする突起を形成するため、位置決めされた電球本体は安定し、絶縁部材及びリード端子に対して移動したりぐらついたりしない。従ってリード端子及び導線が電球本体に引っ張られて移動し短絡したり断線したりせず、絶縁及び接続の信頼性が高く組み立てやすい装飾用電球を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる装飾用電球の実施形態を示す断面図である。
【図2】絶縁部材の実施形態を示す斜視図である。
【図3】図1におけるA−A断面図である。
【図4】絶縁部材の他の実施形態を示す斜視図である。
【図5】絶縁部材の他の実施形態を示す斜視図である。
【図6】絶縁部材の溝部の他の実施形態を示す斜視図である。
【図7】絶縁部材の溝部の他の実施形態を示す斜視図である。
【図8】絶縁部材の突起の他の実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 電球本体
11 リード端子
20 20a 20b 20c 20d 20e 絶縁部材
21 21a 21b 21c 21d 21e 溝部
22 22a 22b 22c 22d 22e 突起
30 リード線
31 導線
32 絶縁被覆材
40 被覆部材(熱収縮チューブ)
50 接続部
p 突起22の内法
t 溝部21に挟まれる部分の絶縁部材20の厚さ
【発明の属する技術分野】
本発明は、クリスマスツリーなど屋内外に設置されて用いられる装飾用電球に関する。
【0002】
【従来の技術】
装飾用電球は、電球本体のリード端子のそれぞれに、絶縁被覆を施した導線からなる電力供給用のリード線が半田付けで接続されている。そして、リード端子やこれに接続された導線が互いに接触し短絡するのを防止するために、従来はリード線の絶縁被覆材を加熱軟化させてピンセットのような治具で電球本体の方向に引き延ばし、リード端子や接続部などの導電部分全体を個別に被覆させる技術が提案されている(たとえば、特許文献1および特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭54−152371号公報
【特許文献2】
特公昭59−39864号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、リード線の絶縁被覆材を加熱し一本ずつピンセットで引き延ばさなくてはならない上記の作業は、細かく煩雑であり、特に小型である装飾用電球の製造においては作業性が悪くコスト高となる。また半田付け作業時や絶縁被覆材を引き延ばすときに不注意に絶縁被覆材を傷つけると、絶縁の目的が達成されなくなる。
【0005】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、リード端子とリード線との接続部周辺における導電部の短絡を防止でき、作業性がよく絶縁信頼性の高い装飾用電球を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1にかかる発明は、導線にそれぞれ接続された複数のリード端子を有する電球本体と、リード端子間から導線との接続部間にわたって配置されて両者間を絶縁する絶縁部材と、絶縁部材とともにリード端子及び導線との接続部を被覆する被覆部材とからなることを特徴としている。この発明にかかる装飾用電球は、短絡を発生しやすい導電部間に、導線を被覆する絶縁被覆材とは別体の絶縁部材を配置する簡単な作業によって確実に短絡を防止できる。したがって従来のようなリード線の絶縁被覆材を軟化させピンセットで引き延ばす作業が不要となり、不注意により絶縁被覆材を傷つけるおそれもないので、作業性がよく絶縁信頼性が高い装飾用電球を得ることができる。
【0007】
請求項2にかかる発明は、請求項1の装飾用電球において、絶縁部材の周面に、リード端子及び導線を入れる溝部が形成されることを特徴としている。この装飾用電球は、絶縁部材の周面に形成された溝部にリード端子及び導線を収めることにより、絶縁部材に対するリード端子と導線の配置が安定するので、より確実に短絡を防止できるとともに、組み立て作業もより容易となる。
【0008】
請求項3にかかる発明は、請求項1または2の装飾用電球において、絶縁部材の端部に、電球本体を位置決めする突起が形成されることを特徴としている。この装飾用電球は、電球本体と絶縁部材を組み付ける作業時に、電球本体が絶縁部材に対し位置決めされて配置が安定するので、組み立て作業がより容易となるとともに、電球本体のぐらつきによる断線を防止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態について、図を参照して説明する。
図1に示すように、この装飾用電球は、電力供給用のリード線30にそれぞれ接続された2本のリード端子11を有する電球本体10と、このリード端子11間からリード線30との接続部50間にわたって配置され両者間を絶縁する絶縁部材20と、絶縁部材20とともにリード端子11及びリード線30との接続部50を被覆する被覆部材40とで構成されている。
【0010】
リード線30は導線31を絶縁被覆材32で被覆したものが用いられる。
【0011】
被覆部材40は、加熱により収縮を起こす作用と電気絶縁性を有する塩化ビニール、ポリエチレンなどの合成樹脂製の熱収縮チューブであり、少なくとも電球本体10のリード端子11とリード線30の導線31及び接続部50を被覆している。図1においては、被覆部材40は、電球本体10の下部外面からリード線30の絶縁被覆材32までを覆っている。すなわち、被覆部材40の軸方向の長さは絶縁部材20の長手方向よりも長いので、絶縁部材20の電球本体10側(上側)で電球本体10の外面に密着し、絶縁部材20の全体を覆い、さらにリード線30側(下側)では絶縁被覆材32を束ねて締めるように密着する。したがって、この被覆部材40によって、導電部分(リード端子11、導線31)全体が密閉される。
【0012】
絶縁部材20は、リード線30の絶縁被覆材32とは別体であって、ポリエチレン等の絶縁材料を用いて、図2に示すように略円柱状に作成され、リード端子11及びリード線30とを入れる溝部21と、電球本体10を位置決めする突起22が形成されている。
【0013】
絶縁部材20の溝部21は、本実施形態では絶縁部材20の長手方向に沿って外周の対向位置に2本形成されている。対向する溝部21に挟まれる絶縁部材20の厚さtは、リード端子11を溝部21に無理なく入れるために、リード端子11の基端部の間隔と等しいかやや小さくされている。この2本の溝部21にそれぞれにリード端子11及びリード線30とを収めると、図3に示すように全体の横断面が円形に近くなり、被覆部材40が密着しやすい形状となる。従って、リード端子11及びリード線30(導線31)は絶縁部材20に対して位置決めされ周面を移動しないので、リード端子11(電球本体10)及びリード線30を絶縁部材20と組み合わせる組み立て作業や、これに被覆部材40を被せる作業が容易であるとともに、作業時のみならず使用時にも導電部分が互いに接触して短絡することがない。
【0014】
絶縁部材20の突起22は、絶縁部材20の端部に、絶縁部材20の軸線を挟み対向する一対の円弧壁状に形成されている。突起22の内法pは、電球本体10を位置決めするために、電球本体10の外形と等しいかやや大きく形成されている。電球本体10はこの対向する突起22によって下部外周面を支えられ絶縁部材20に保持される。従って、電球本体10は絶縁部材20に対し位置決めされるので、電球本体10と絶縁部材20を組み合わせる組み立て作業が容易である。さらに、電球本体10がぐらつかないのでリード端子11が折り曲げられず、作業時及び使用時にリード端子11が断線することがない。
【0015】
以上に述べた部品の組立手順は、まずリード線30と電球本体10をはんだで接続し、接続したリード線30を絶縁部材20の溝部21に入れながら電球本体10を突起22で位置決めして絶縁部材20と組み合わせる。そして、被覆部材(熱収縮チューブ)40を、電球本体10の下部外面からリード線30の絶縁被覆材32までを覆うように被せて、この被覆部材40を熱風などにより加熱し収縮させれば、各部品を被覆固定することができ、装飾用電球が完成する。
【0016】
以上のように、電球本体10及びリード線30が突起22及び溝部21により絶縁部材20に安定して支持されるので、電球本体10が絶縁部材20に対して動いてリード端子11が折れ曲がって切断されたり、リード端子11やこれに接続された導線31が移動して互いに接触し短絡したりすることがない装飾用電球を、容易な組み立て作業によって得ることができる。つまり、断線を防止し短絡を発生させない装飾用電球を、容易な作業によって得ることができる。
【0017】
さらに、熱収縮チューブを用いた被覆部材40が、電球本体10及びリード線30の絶縁被覆材32部分に沿って収縮するため、本装飾用電球は防水性を備える。従って雨天の屋外での使用にも耐え、さらには水中の鑑賞物として水槽内に配置することも可能である。特に、図3に示すように絶縁部材20にリード線30を入れた状態の横断面が円形のときには、被覆部材40の密着性が良いので防水性が高い。
【0018】
上記実施形態で示した各構成部材の諸形状等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0019】
例えば絶縁部材20の形状は、図4に示す絶縁部材20aのような角柱や楕円柱などにすれば、転がりにくいので組み立て作業がしやすい。また、図5に示すように略円柱を連ねた形状の絶縁部材20bを形成して、電球の数に対応した突起22b、溝部21bを設ければ、複数の電球を保持でき、視覚上異なる効果を与えることができる。
【0020】
さらに突起22は、実施形態における突起22や、図5から図8に示す突起22a、22b、22c、22dのように壁面を利用して電球本体10を囲む形状ではなくても、図4に示すピン状の突起22aのような形状でもよく、電球本体10を位置決めできればその形状は問わない。
【0021】
また溝部21の形状は、実施形態のように丸溝でなくてもよく、図4に示す溝部21aのように角溝でもよい。
【0022】
図6に示す絶縁部材20cのように、溝部21cは、絶縁部材20cの軸と平行ではなく螺旋状に形成してもよい。突起22cに電球本体10を支持させると、リード線30は螺旋状に形成した溝部21cに案内されて、絶縁部材20cから斜めに導出されるので、捩りを加えやすくなる。このことを利用して2本のリード線30を捩ると、リード線30は適度な可撓性と剛性を備えた枝状になり、さらにこの枝状に形成したリード線30を束ね合わせれば、リード線30により枝や幹を構成し先端に電球本体10を有する装飾用ツリーを得ることができる。また、図7に示す絶縁部材20dのように、溝部21dの長さは絶縁部材20dの全長にわたらなくてもよく、徐々に浅くなるように形成してもよい。
【0023】
また図8に示す絶縁部材20eのように、突起22eは、絶縁部材20eの少なくとも一端に形成すればよ。突起22eを両端に形成した場合は、溝部21eも軸対称に形成されているので、電球本体10と絶縁部材20eを組む作業時に絶縁部材20eの向きに頓着せず組み込むことができるので、作業効率がよいというメリットがある。
【0024】
なお、絶縁部材20に溝部21を形成せずに突起22で電球本体10を位置決めして被覆部材40により被覆固定する構成や、絶縁部材20に突起22を形成せずに溝部21にリード端子11とリード線30を入れて被覆部材40により被覆固定する構成、さらには、絶縁部材20に溝部21も突起22も形成せず、例えば板状の絶縁部材20をリード端子11間からリード線30との接続部間にわたって配置して被覆固定する構成によっても、本発明の目的を達成することは可能である。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1にかかる装飾用電球は、短絡を発生しやすいリード端子間及び導線との接続部間に、リード線の絶縁被覆材とは別体の絶縁部材を配置することによって、リード端子間及び導線との接続部間を確実に絶縁でき、その組立作業が容易となる。さらに、この絶縁部材とともにリード端子及び導線との接続部を被覆部材により被覆することにより、確実に絶縁された状態で固定される。従って絶縁の信頼性が高く、作業性がよくコストを低減できる。
【0026】
請求項2にかかる装飾用電球は、絶縁部材の周面にリード端子及び導線を入れる溝部を形成するため、この溝部に入れたリード端子及び導線は絶縁部材の周面を移動しない。従ってリード端子及び導線が絶縁部材に安定して保持されるとともに、組み立て作業が容易になる。
【0027】
請求項3にかかる装飾用電球は、絶縁部材の端部に電球本体を位置決めする突起を形成するため、位置決めされた電球本体は安定し、絶縁部材及びリード端子に対して移動したりぐらついたりしない。従ってリード端子及び導線が電球本体に引っ張られて移動し短絡したり断線したりせず、絶縁及び接続の信頼性が高く組み立てやすい装飾用電球を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる装飾用電球の実施形態を示す断面図である。
【図2】絶縁部材の実施形態を示す斜視図である。
【図3】図1におけるA−A断面図である。
【図4】絶縁部材の他の実施形態を示す斜視図である。
【図5】絶縁部材の他の実施形態を示す斜視図である。
【図6】絶縁部材の溝部の他の実施形態を示す斜視図である。
【図7】絶縁部材の溝部の他の実施形態を示す斜視図である。
【図8】絶縁部材の突起の他の実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 電球本体
11 リード端子
20 20a 20b 20c 20d 20e 絶縁部材
21 21a 21b 21c 21d 21e 溝部
22 22a 22b 22c 22d 22e 突起
30 リード線
31 導線
32 絶縁被覆材
40 被覆部材(熱収縮チューブ)
50 接続部
p 突起22の内法
t 溝部21に挟まれる部分の絶縁部材20の厚さ
Claims (3)
- 導線にそれぞれ接続された複数のリード端子を有する電球本体と;前記リード端子間から導線との接続部間にわたって配置され両者間を絶縁する絶縁部材と;該絶縁部材、前記リード端子及び該リード端子と導線との接続部を被覆する被覆部材と;からなることを特徴とする装飾用電球。
- 前記絶縁部材の周面に、前記リード端子及び導線を入れる溝部が形成されることを特徴とする請求項1記載の装飾用電球。
- 前記絶縁部材の端部に、前記電球本体を位置決めする突起が形成されることを特徴とする請求項1または2記載の装飾用電球。
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---|---|---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007157333A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-21 | Ushio Inc | フィラメントランプ |
-
2002
- 2002-11-29 JP JP2002347152A patent/JP2004179117A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007157333A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-21 | Ushio Inc | フィラメントランプ |
JP4692249B2 (ja) * | 2005-11-30 | 2011-06-01 | ウシオ電機株式会社 | フィラメントランプ |
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