JP2004178715A - 記録装置 - Google Patents

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裕明 小野
Hideo Nishijima
英男 西島
Tatsuya Ishitobi
竜哉 石飛
Masaaki Kurebayashi
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Abstract

【課題】ファイナライズ処理に時間がかかるという問題がある。
【解決手段】リアルタイムの映像情報や簡易フォーマットで記録したディスクをファイナライズ処理する際などに、記録波形を矩形波形にし、映像情報の記録に比べ、高速に記録する。さらに、装置内に温度センサーを設けて、温度上昇に応じて、パワーキャリブレーション動作、停止動作をシステム制御手段にて行い、最適パワー調整、装置の温度上昇を低減する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、追記型記録ディスクや書き換え回数が制限された書換型記録ディスク等のディスク記録媒体の記録装置、特に、そのファイナライズ処理手段およびそれを用いた情報記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、映像情報をディスク形状の記録メディアに記録する方法として、リアルタイムでビデオ記録をし、記録後簡単に編集処理ができるアプリケーションとして、リアルタイムのビデオレコーディングフォーマットがある。これは、TV放送等が放送と同時に録画でき、また、録画後の編集、消去が安易にできる規格となっている。
【0003】
一方、市販DVDプレーヤで見ることを前提とした市販ソフトとに採用されているビデオフォーマットは、記録前に編集処理することを前提に考えられた為に、前記ビデオレコーディングフォーマットとは異なる。このため、前記ビデオレコーディングフォーマットで記録されたディスクは市販のDVDプレーヤで見ることが出来ないという問題がある。
【0004】
そこで、簡易フォーマットの形式で一旦リアルタイムで情報を記録して置き、最後にファイナライズ処理を行うことで上記標準のビデオフォーマットに準拠した記録管理データを再記録する方法が提案されている。(例えば、特許文献1参照)
しかし、ファイナライズ処理には、所定の領域まで記録をする必要があり、少ない領域までしか情報を記録していないディスクをファイナライズ処理すると、残りの領域に所定のデータを記録するリードアウト領域が増加してファイナライズ処理に時間がかかるという問題がある。このため、この領域を高速で記録することや連続的に記録することが提案されている。(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−148166号(3頁−4頁)
【特許文献2】
特開2001−176079号(2頁−5頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術は、ディスク記録装置を小型の携帯機器に採用した場合に、特に温度上昇による性能不安定要因についての考慮がなされていなかった。特に,色素系の記録媒体を使用する(たとえば、DVD−Rなど)媒体では記録パワーの確保が必要となることと、特にファイナライズの時間短縮のため、ファイナライズを高速にすることで、さらに記録パワーが必要になった場合に、連続的に動作することで小型の携帯機器の装置全体の温度上昇がさらに問題となる。例えば、DVD−RやDVD−RWなどのディスクのファイナライズ処理では、その記録ディスクにわずかな情報しか記録されていない場合、DVDプレーヤでの再生を考慮してその空き領域を所定のディスク位置まで記録する必要がある。この時間は数分以上必要なことがあり、小型の携帯機器で連続的な記録動作を行うと、急激な温度上昇を招き装置の各部品の性能が確保できなくなり正しくファイナライズ処理が完了しないという問題が生じることがある。更なる問題として、小型の携帯機器の場合、当然ディスクに記録するための光学系の形状を小さくする必要があり、たとえ高出力のレーザーであっても、光学系のロス分を考えると、レーザー自身が、このような、高記録パワーで記録できない問題がある。
【0007】
さらに、光ディスクの高速回転に伴う振動、騒音を考えた場合、例えば、ビデオカメラのような画像音声記録装置では、騒音、振動のため、少なくとも映像、音声を記録する最中においては、高速で記録することは出来ない。
【0008】
本発明の目的は、ディスク記録装置の温度が所定の範囲を越えるとことなく、高速でファイナライズ処理を完了させるものである。言換えると、装置が許す限り高速なファイナライズ処理を実現することに有る。
【0009】
さらには、これらのディスク装置をカメラ一体型記録装置や携帯型情報処理装置やモニター一体型装置に適用した装置を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、記録メディアに映像情報を記録する記録手段と、前記記録メディアのファイナライズ処理による少なくともリードアウトデータを記録するファイナライズ処理手段と、上記リードアウトデータの記録動作時に、信号品質より記録時間を優先し高速で記録する方法を切り替える切り替え手段と、本装置の温度変化を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の出力に応じて前記ファイナライズ処理手段を一旦停止する停止手段と、前記停止時期にリードアウトデータの記録動作時の記録パワー値を適正に制御するパワーキャリブレーション手段を設けたものである。
【0011】
また、上記映像情報を記録する記録データの記録動作時に、記録時間より信号品質を優先し、周期的に記録期間と記録停止期間を繰り返す間欠記録方式に切換える切換手段と、本装置の温度変化を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の出力に応じて前記記録停止期間に記録データの記録動作時の記録パワー値を適正に制御するパワーキャリブレーション手段を設けたものである。
【0012】
前記パワーキャリブレーションは、実際パワーキャリブレーションエリアPCA(Power Calibration Area)へシークし、記録パワーを振って、最適記録パワーを求める。或いは、あらかじめ、温度と必要パワーとをテーブル化し、閾値温度時に、前記テーブル値を反映させる。或いは、両者組み合わせにて行う。
【0013】
さらに、上記リードアウトデータを記録する記録波形に、矩形記録波形、または変形矩形記録波形を用い、リードアウトデータ以外を記録する記録波形にマルチパルス記録波形、または変形矩形記録波形を用い記録する記録手段を設けたものである。
【0014】
上記リードアウトエリアの記録は、データ記録エリアを再生時に、光ヘッドがオーバランしないようにデータを余分に記録するもので、記録信号の品質は低くても問題ない。また、一般的に、矩形波とマルチパルス記録波形を用いた場合、矩形波を用いた方が、やや記録品質は劣るが、記録パワーが少なくて済むというメリットがある。
【0015】
一方、記録速度とその速度で、光ディスク上に記録波形を最適に記録した場合の必要記録ピークパワーは、約記録速度のルート倍になる。従って、記録時間がかかるが、データ品質に、それ程高品質を要求しない、リードアウトエリアの記録は、矩形記録波形で、高速に且つ、連続に記録するほうが、時間短縮が可能になる。こうすることにより、光ヘッドの使用限界記録パワーがほぼ同様パワーでも、低速且つ間欠記録で、データ信頼性を高く出来るデータ記録エリアの記録と、高速のリードアウトエリアの記録が可能になる。
【0016】
さらに、上記目的を達成するために、前記記録装置のファイナライズ処理装置を設けたディスク記録装置を携帯型カメラ一体型記録装置に適用したものである。
【0017】
さらに、上記目的を達成するために、前記記録装置のファイナライズ処理装置を設けたディスク記録装置を携帯型情報処理装置に適用したものである。
さらに、上記目的を達成するために、前記記録装置からの再生信号を表示するモニター装置を携帯型モニター一体型映像再生装置に適用したものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るディスク装置の概略構成を示すブロック図である。
図1において、1は撮影手段で、撮影光学系2やCCD(撮像素子)3やA/D変換器4などからなり、被写体像を撮影光学系2によってCCD3上に結像させ、CCD3により画像信号を得て、これをA/D変換器4によってディジタル化して出力する。5は、撮影手段1からの画像信号を画像データに変換処理する画像信号処理手段で、この画像信号処理手段5は、音声情報信号入力手段であるマイクロフォン18からの音声情報信号をも処理するようになっている。また、再生時には、画像信号処理手段5は、後記記録再生信号処理手段6からの画像データを表示出力用の画像情報信号に変換処理するようになっており、さらに、この画像信号処理手段5は、後記記録再生信号処理手段6からの音声データを音声出力用の音声情報信号に変換処理するようになっている。ビデオカメラの場合、画像データ、音声データは連続的に画像信号処理手段5で処理を行われており、画質、音質は、画質信号処理手段5の処理能力で決められ、その処理能力により画像信号処理手段5から後述の記録再生信号処理手段6に送られるデータの転送速度が決まる。上記、撮影手段1、マイクロフォン18、画像信号処理手段5を纏めてカメラ部21とする。
【0019】
記録再生信号処理手段6で、画像信号処理手段5からの画像データ(音声データを含む)を、ディスク状記録媒体9へ記録するための記録フォーマットにしたがった記録データに変換するため、あるいは、ディスク状記録媒体9から再生された記録データを画像データ(音声データを含む)に変換処理するため、エンコード/デコード処理、変調/復調処理、ECC付加/誤り訂正処理などの処理を行う。ディスクへの記録、或いは再生の転送速度は、上記記録再生信号処理手段6の処理能力、再生手段8の処理能力、ディスクの回転速度等により決まる。7は上記画像信号処理手段5からの画像データ(音声データを含む)を一時記憶するメモリである。上記メモリ7は、画像信号処理手段5から転送される画像データ或いは音声データの転送速度が、スピンドルモータによって回転駆動されるディスク状記録媒体(光ディスク)9に記録を行う速度より速い場合に蓄積されている。従って、光ディスク9への記録は、前記メモリへの蓄積量がメモリ容量以上にならないうちに記録する必要がある。
【0020】
10はレーザ11(レーザダイオード)やこれを駆動するレーザドライバ12や光学系(図示せず)や光検出器13と光検出器13からの電流値を電圧値に変換し、増幅するIVアンプ14等よりなる光学ヘッドであり、記録再生信号処理手段6は、上記メモリ7に記憶された上記記録データを、光ディスク上に記録する記録信号に変換(エンコード処理)したのち、前記記録信号を、ディスク上に所定の記録信号になるようにレーザドライバ12に必要な制御情報を送り、レーザドライバ12がレーザ11を制御してディスク9上に所定の記録信号を記録する。また、光ディスク9上の記録信号は、光検出器13により読み出され、IVアンプ14により増幅された後、再生手段8により、サーボ用信号、再生信号に変換した後、記録再生信号処理手段6に送り、再生された記録データに変換される。また、サーボ用信号は、記録再生信号処理手段6にてサーボ制御信号に変換し、16のサーボ制御手段に送る。16は光記録に必要なサーボ制御、例えば、光学ヘッド10のアクチェータ(図示せず)を制御するフォーカスやトラッキング制御、SNPモータ(図示せず)を制御するディスクの回転制御、アドレス位置を制御するシーク制御等を行う。上記光ヘッド10、記録再生信号処理手段6、再生手段8、サーボ制御手段16までを、記録再生部22とする。
【0021】
19はLCD等よりなる画像表示手段である。そして、再生時には、光学ヘッド10で読み取られた光ディスク9上のデータ(レーザ光で照射された光ディスクからの反射光を、反射光量差として光学ヘッド10の光検出器で読み取ったデータ)が、再生手段8を経て、再生された記録データとしてメモリ7に一旦蓄積された後、記録再生信号処理手段6で元の画像データに変換され、画像信号処理手段5を経て、この画像表示手段19に表示される。
【0022】
17は、装置全体の統括制御を司る制御マイコンよりなるシステム制御手段で、このシステム制御手段17によって、上述した装置の各部の制御や、全体の統括管理を行う。
【0023】
ここで、温度センサ15は特に温度上昇に注意が必要な光ヘッド10に近い所に配置され、装置の温度を温度センサ15にて検出し、システム制御手段17内に取り込まれる。
【0024】
20が操作スイッチで、ユーザの画像記録、再生の指示、ファイナライズ処理の指示等を行い、その指示が、制御マイコン17に送られ、その指示により、制御マイコン17は装置全体を制御する。
【0025】
次に、画像信号を扱う光ディスク9としては、たとえば、図2に示すようなものがある。再生専用としてDVD−ROM、1回のみの追記型としてDVD−R、DVD+R、書き換え可能なメディアとしてDVD−RW、DVD+RWおよびDVD−RAMがある。そして、記録フォーマットとしては、たとえば、ビデオフォーマット(DVD Video format)とビデオレコーディングフォーマット(Video recording format)が提案されている。
【0026】
ビデオフォーマットは、映画等の事前に充分に編集処理された映像情報を、たとえばマルチアングルやパレンタル再生、ランダム・シャッフル再生などの独自の機能を実現したり、早送り、巻き戻しなどの特殊再生をサポートするための強力な情報データを持っている。
【0027】
また、ビデオレコーディングフォーマットは、この書き換え型ディスクを前提に編集処理を経ずにリアルタイムでビデオ信号記録をし、記録後簡単に編集処理ができるアプリケーションを考慮している。しかし、このビデオレコーディングフォーマットで記録された信号は、先のビデオフォーマットで記録された再生専用ディスクを再生する為の多くのDVDプレーヤでは再生できないものが多いと言う問題がある。
【0028】
この問題は、特にビデオカメラにおいてディスクメディアに記録する際に、書き換え型ディスクであるDVD−RWやDVD−RAMでは、一旦、ビデオレコーディングフォーマットで記録した後、編集作業を行い再びビデオフォーマットに変換して再記録する事で解決できるが、1回のみの追記型ディスクであるDVD−Rディスクではビデオレコーディングフォーマットで1度記録してしまうと、再度書き換える事が出来ずそのディスクは上記多くのDVDプレーヤで再生する事は出来ない。
【0029】
そこで、DVD−Rディスクでは、簡易フォーマットの形式で一旦リアルタイムで情報を記録して置き、最後にファイナライズ処理を行うことで上記標準のビデオフォーマットに準拠した記録管理データを再記録する方法を採用する。以下、DVD−Rディスクを例に説明するが、DVD+R、DVD−RW、DVD+RWやDVD−RAMディスクに付いてももちろん同様に処理が可能であることは言うまでもない。また、Blu−rayディスクにおいても考え方は同様である。
【0030】
図3に、DVDディスクにおけるデータ構造を模式的に示す。記録と再生が可能なDVDでは、管理エリアは、R−インフォメーションエリア(R−Information Area)とリードインエリア(Lead−in Area)及びボーダーアウト/リードアウトエリア(Border−out/Lead−out Area、以降、リードアウトエリアと総称する。)から成り、更にR−インフォメーションエリアは、パワーキャリブレーションエリア(Power Calibration Area)とレコーディングマネージメントエリア(Recording Management Area)で構成されているが、リードインエリアとリードアウトエリアの内容を再生専用DVD−ROMと等しくすることによって、再生のコンパチビリティを確保している。
【0031】
そして、データ記録エリアに新規のデータを記録したり、データ記録エリアに記録されているデータを編集する等の記録を伴う処理が行われる度に、これらの管理エリアに所定の記録管理データを再書き込みすることによって、記録状態の管理を行っている。
【0032】
上記のディスクのデータ領域には、半径方向内側(クランピングエリアCA側)から半径方向外側に向けてR−インフォメーションエリア(R−Information Area:RIA)とインフォメーションエリア(Information Area:IA)が割り当てられている。
【0033】
R−インフォメーションエリアRIAは、パワーキャリブレーションエリア(Power Calibration Area:PCA)とレコーディングマネージメントエリア(Recording Management Area:RMA)で構成され、インフォメーションエリアIAは、リードインエリア(Lead−in Area:LIA)とデータ記録エリア(Data Recordtable Area:DRA)及びリードアウトエリア(Lead−out Area:LOA)で構成されている。
【0034】
次に、図4、図1を参照して、ファイナライズ処理の動作を説明する。
図1において、ユーザーが操作スイッチ20を操作すると、図4のファイナライズ処理の動作が開始する。まず、ステップ102において、データ記録エリアDRA内にすでに記録されているメインデータの最後尾、すなわちリードアウトエリアLOAの開始端のアドレスを検出する。その後、更に、標準フォーマットにおける所定の範囲のリードアウトエリアLOAが記録される。
【0035】
次に、ステップ103において、レコーディングマネージャエリアRMAに記録管理データが記録される。
次に、ステップ104において、標準フォーマットに準拠してリードインエリアLIAの所定のエリアに、ファイナライズされたことを示す所定データとしての記録管理データが記録される。
【0036】
このように、ファイナライズ処理が行われると、装填された光ディスク9が簡易フォーマットであった場合には、自動的に標準フォーマットに準拠して記録管理データが記録されるため、読み出し専用DVDとのコンパチビリティが確保される。
【0037】
しかし、ファイナライズ処理は、上記ステップ102に記載した如くすでに記録された領域が少ないとき、所定の範囲(たとえば、直径70mm)までリードアウトエリアLOAを記録する。このため、条件によっては十数分ものファイナライズ処理時間を要することが考えられる。従って、ファイナライズ動作は、出来るだけ短縮したい動作である。
上記ファイナライズ処理のうち、リードアウトエリアLOAの記録は、データ記録エリアDRA部を再生時に、光ヘッド10がオーバランしないようにデータを余分に記録するもので、データは00を記録する。従って、リードアウトエリアLOAの記録信号の品質は低くても問題ない。
【0038】
ファイナライズ処理を実行中、上記リードアウトエリアLOAの記録動作に入ることは、制御マイコン17管理しているので、リードアウトエリアLOAの記録動作時に、信号品質より記録時間を優先し高速で記録するように、記録方式を切り替える。
【0039】
具体的には図5に示すように、光ディスク上から(1)の再生波形を得るためには、(2)の記録マークを形成する必要がある。この記録マークを形成するためには、図1のレーザドライバ12には、例えばDVD−Rディスクへの記録では通常、(3)のマルチパルス記録波形をレーザ11に設定し、発光させ光ディスク上に(2)の記録マークを形成する。このマルチパルス記録波形を用いると、熱干渉による記録マークのばらつきを抑えられるというメリットがある。しかし一方、例えばCD−Rで使用されているような(4)の矩形記録波形を用いた場合に比べ、記録ピークパワーがより多く必要になる。現状、一般的にはDVD−Rでは、CD−Rに比べ高密度記録を行っていることも有り、マルチパルス記録波形を用い記録を行っている。この中間として、(5)の変形矩形記録波形を用いることもある。
【0040】
図6に、矩形波とマルチパルス記録波形を用いた場合のパワーとジッタ−の関係を示す。矩形波を用いた場合には、やや性能的におとるが、記録パワーが約30%程度少なくて済むというメリットがある。
【0041】
前述したように記録品質よりも記録速度を優先するような場合には、記録パワーが少なくてすむ方法は高速記録に有利となる。
【0042】
一方、記録速度とその速度で、光ディスク上に記録波形を最適に記録した場合の必要記録ピークパワーは、図7に示すように、約記録速度のルート倍になる。従って、同じパワーで記録した場合、約1.5倍程度高速に記録しても同記録パワーになる。
【0043】
ここで、本発明のひとつの特徴を示す一実施例を、図1、図8〜9を用いて詳細に説明する。通常のカメラ録画時には、図1の撮影手段1で撮影した画像信号及び、マイクロフォン18にて録音した音声信号を画像データ及び、音声データに変換処理する画像信号処理手段5にて画像/音声信号を圧縮し撮影情報51として、バッファメモリ7のバッファ入力52として供給する。一方、光ディスク9を装填した記録再生部22は、通常上記カメラ部21で撮影したリアルタイム映像を記録する為に充分に高い記録転送レートの状態で光ディスク9を駆動する。特に、携帯機器では大きな振動などにより安定な記録が出来ない状態が発生した場合には、再度同じ情報を光ディスク9上の同一個所または異なる個所に記録する必要があり、これらの点を考慮して上記バッファメモリ7を充分に大きな容量を確保して置くと共に、光ディスク9上への記録転送レートを上記入力信号となる撮影情報31の転送レートに対して高く設定する。
【0044】
但し、光ディスク9上の記録転送レートは、高く設定することは出来るが、記録転送速度を高く設定すると、後に詳しく述べるが、必要記録パワーが高くなり、小型装置の場合、図5では、約2倍を例に示している。すなわち、上記バッファメモリ7からのバッファ出力33は間欠的に、上記バッファ入力32の約2倍のデータレートで読み出されて、この情報を光ディスク9上に記録する。このときの媒体記録34の記録ON(t1on)/OFF(t1off)状態は図8に示す如く約1/2期間となる。
【0045】
また、この様に記録動作を間欠的に行うことで、このOFF(t1off)期間の多くの時間は前記記録再生部22の大部分の動作を停止してよく、この動作停止により消費電力を低減できるという効果を得ることができる。また、その消費電力低減分、装置の温度上昇を抑制できる。このときの記録は、上述のマルチパルス記録波形を使うことで、記録時のデータ信頼性を高めることが出来る。但し、必要記録パワーは、大きくなるので、消費電力低減、及び、温度上昇低減のため、上述の間欠記録が望ましい。また、間欠記録の最中は、温度センサ15により、光ヘッド部の温度上昇を図8の温度チェック35により監視し続け、閾値温度以上の上昇があった場合には、記録パワー不足と判断し、パワーキャリブレーション動作36を、間欠記録のOFF時に行う。
【0046】
これにより、常に最適記録パワーで記録が出来、記録データのデータ信頼性を高めることが出来る。前記パワーキャリブレーションは、実際パワーキャリブレーションエリアPCAへシークし、記録パワーを振って、最適記録パワーを求めても良いし、あらかじめ、温度と必要パワーとをテーブル化し、閾値温度時に、前記テーブル値を反映させても良い。この場合、パワーキャリブレーションエリアPCAへのシーク、記録パワー振り等の動作をする必要が無いので、時間的に短く、パワーキャリブレーションに伴う間欠記録のデューティーを低下させることは無い。これら、パワーキャリブレーションエリアで実際の記録パワーを求める方式と、テーブル値を反映させる方式とを、温度閾値により、適当に組み合わせても良い。
【0047】
一方、ファイナライズ処理における光ディスク9上への記録は、前記カメラ録画と異なり、リアルタイム記録の必然性がない。すなわち、どのような記録転送レートで記録するかの制限は装置上特にない。特に、上述のリードアウトエリアLOAへの記録に関しては、高速に記録をし、出来るだけ短時間で記録処理をしたい。但し、上述の通り、リードアウトエリアLOAの記録品質は、それ程高いことは要求されない。従って、上述の矩形記録波形を用い、低パワーで且つ、高速に連続的に記録し、温度上昇を起こさせずに高速のリードアウトエリアの記録を行う。
【0048】
この時の処理方法は、図9(1)に示すとおり、ファイナライズ処理開始が操作SW20からの入力により受付けると、システム制御手段17は、図4のファイナライズ処理を実行するため、記録再生部22に図4の処理を行わせ、ST102のリードアウトエリアの記録動作の指示41後、記録波形を上述の矩形記録波形に変え、所定の記録パワーに設定し、リードアウト記録データ42を光ディスク9上に媒体記録信号43に示す如く連続的に記録する。
【0049】
但し、この場合には、連続の記録のため、温度上昇による記録パワー不足を知らずに記録を行う可能性がある。この不具合をなくすため、図9(2)のように、温度チェック54を行いつつ、閾値温度以上の上昇があった場合、記録パワーが足りないと判断し、一旦リードアウトエリアの記録を停止した後、パワーキャリブレーション55を行った後、再びリードアウトエリアの記録を行なってもよい。これにより、常に最適記録パワーで記録が出来、リードアウトエリアのデータ信頼性を高めることが出来る。前記パワーキャリブレーションは、実際パワーキャリブレーションエリアPCAへシークし、記録パワーを振って、最適記録パワーを求めても良いし、あらかじめ、温度と必要パワーとをテーブル化し、閾値温度時に、前記テーブル値を反映させても良い。
【0050】
この場合、パワーキャリブレーションエリアPCAへのシーク、記録パワー振り等の動作をする必要が無いので、時間的に短く、パワーキャリブレーションに伴う記録時間の増加は殆ど無い。これら、パワーキャリブレーションエリアで実際の記録パワーを求める方式と、テーブル値を反映させる方式とを、温度閾値により、適当に組み合わせても良い。
【0051】
リードアウトエリアの記録速度は、図7に示すように、同一記録パワーで、約1.5倍の記録が出来ることから、約1.5倍以上に設定すると良い。従って、データ記録エリアの記録が、記録デューティー50%の間欠記録なので、リードアウトエリアの記録は3倍以上速くすることが出来る。少なくとも、リードアウトエリアは、撮影情報の記録状態ではないため、多少の高速回転であっても、光ディスク9の高速回転に伴う騒音、振動に対しては、問題とならない。
【0052】
上記では、データ記録エリアの記録波形をマルチパルス記録波形に、リードアウトエリアの記録波形を矩形記録波形にしているが、これに限ることは無く、図5、6に示すように、変形矩形記録波形では、マルチパルス記録波形と、矩形記録波形のほぼ中間の記録品質、記録パワーになっているため、この変形矩形記録波形を用い、データ記録エリアをマルチパルス記録波形、リードアウトエリアを変形矩形記録波形を用いても、或いは、データ記録エリアを変形矩形記録波形、リードアウトエリアをマルチパルス記録波形を用いても良い。
【0053】
また、リードアウトエリアの記録は、基本的に連続に記録を行うが、これに限ることは無く、上述の温度センサ15の温度によって、一時的に記録動作を中断しながら記録しても良い。
【0054】
上記実施例は、ファイナライズ処理装置を設けた携帯型カメラ一体型記録装置に適用したものであるが、これに限ることは無く、ファイナライズ処理装置を設けたディスク記録装置を携帯型情報処理装置に適用しても、前記記録装置からの再生信号を表示するモニター装置を携帯型モニター一体型映像再生装置に適用してもよい。
【0055】
【発明の効果】
以上述べたことから明らかなように本発明は、特に、本記録装置を小型の携帯機器に採用した場合などに起こる温度上昇による性能の不安定要因を避けながら、連続したカメラ録画やファイナライズ処理の高速化などを行い、温度上昇を低減しつつ、高速ファイナライズ動作を可能にしたものである。具体的には、記録品質優先のデータ記録エリアの記録には、マルチパルス記録波形を用いた間欠記録動作させ記録品質にそれ程高品質を要求しないリードアウトエリアの記録は、矩形記録波形で高速に且つ連続に記録することで、ファイナライズ処理の時間短縮を可能にした。これにより、光ヘッドの使用限界記録パワーがほぼ同様パワーでも、低速且つ間欠記録で、データ信頼性を高く出来るデータ記録エリアの記録と、高速のリードアウトエリアの記録が可能になる。
【0056】
また、装置内に温度センサーを設けることにより、温度上昇時の記録パワーの補正を行い、記録品質の補償が可能になる。
また、記録装置の温度が所定の範囲を越えると一時的にカメラ録画やファイナライズ処理を停止し、装置の消費電力を低減し温度上昇を抑えることにより誤った記録動作を回避することができる。
さらには、これらのディスク記録装置をカメラ一体型記録装置や携帯型情報処理装置やモニター一体型装置に適用して、安定な動作を保証したディスク記録装置一体型の各種装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のシステムブロック図である。
【図2】本発明の一実施例に使用される各種ディスクとその記録フォーマットを示す比較図である。
【図3】本発明の一実施例に使用されるディスクのデータ構造を示す模式図である。
【図4】本発明の一実施例の主要部の動作フローチャート図である。
【図5】本発明の一実施例の記録波形を示す図である。
【図6】本発明の一実施例の記録波形と記録再生特性を示す図である。
【図7】本発明の一実施例の記録パワーの記録速度依存性を示す図である。
【図8】本発明の一実施例の主要部の動作を示す模式波形図である。
【図9】本発明の一実施例の主要部の別な動作を示す模式波形図である。
【符号の説明】
1・・撮影手段、 2・・撮影光学系、 3・・撮像素子部、
4・・A/D変換器、 5・・画像信号処理手段、
6・・記録再生信号処理手段、 7・・メモリ、 8・・再生手段、
9・・光ディスク、 10・・光学ヘッド、 11・・レーザ、
12・・レーザドライバ、 13・・光検出器、 14・・IVアンプ、
15・・温度センサ、 16・・サーボ制御手段、
17・・システム制御手段、 18・・マイクロフォン、
19・・画像表示手段、 20・・操作スイッチ、 21・・カメラ部、
22・・記録再生部。

Claims (11)

  1. 記録メディアに映像情報を記録する記録手段と、
    前記記録メディアのファイナライズ処理による少なくともリードアウトデータを記録するファイナライズ処理手段と
    前記映像情報の記録動作時に、周期的に記録期間と記録停止期間を繰り返す間欠記録方式に切換える切換手段と、
    前記リードアウトデータの記録動作時に高速記録方式に切換える切換え手段とを有することを特徴とする記録装置。
  2. 記録メディアに映像情報を記録する記録手段と、
    前記記録メディアのファイナライズ処理による少なくともリードアウトデータ記録を高速に行うファイナライズ処理手段と、
    温度変化を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段の出力に応じて前記ファイナライズ処理手段を一旦停止する、停止手段を有することを特徴とする記録装置。
  3. 記録メディアに映像情報を記録する記録手段と、
    前記記録メディアのファイナライズ処理による少なくともリードアウトデータ記録を高速に行うファイナライズ処理手段と、
    温度変化を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段の出力に応じて前記ファイナライズ処理手段を一旦停止し、前記ファイナライズ処理時の記録パワーのパワーキャリブレーションを行う、パワーキャリブレーション手段を有することを特徴とする記録装置。
  4. 請求項3記載の記録装置において、前記パワーキャリブレーションが、実際記録メディア上の所定の位置で記録パワーを振って、最適記録パワーを求める方法と、あらかじめ、温度と必要パワーとをテーブル化し、閾値温度時に、前記テーブル値を反映させる方法のどちらかを用いるか、または前記両方法の組み合わせにて行うことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1乃至3記載の記録装置において、映像情報を記録する記録手段と、前記記録メディアのファイナライズ処理による少なくともリードアウトデータを記録するファイナライズ処理手段で、記録に伴う記録波形が、同一媒体であっても異なることを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1乃至3記載の記録装置において、映像情報を記録する記録波形が、少なくとも高低2値の短パルスを複数個有するマルチパルス記録波形で記録を行い、リードアウトデータを記録する記録波形が、少なくとも高低2値の矩形記録波形で記録を行うことを特徴とする記録装置。
  7. 請求項1乃至3記載の記録装置において、映像情報を記録する間欠記録時の記録パワーと、リードアウトデータを記録する高速記録時の記録パワーとが、ほぼ同程度の記録パワーで記録することを特徴とする記録装置。
  8. 請求項1乃至7記載の記録装置において、記録メディアが、有機色素媒体であることを特徴とする記録装置。
  9. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の記録装置のファイナライズ処理装置を設けたディスク記録装置を有したことを特徴とする携帯型カメラ一体型記録装置。
  10. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の記録装置のファイナライズ処理装置を設けたディスク記録装置を有したことを特徴とする携帯型情報処理装置。
  11. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の記録装置からの再生信号を表示するモニター装置と一体化することを特徴とするモニター一体型映像再生装置。
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