JP2004177824A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】露光手段の交換時に新しい露光手段と潜像担持体との間の位置調整作業が不要となる画像形成装置を提供する。
【解決手段】光源アレイ11とルーフプリズムレンズアレイ12とを用いて構成した露光ユニット1が着脱可能なベース部材3を、露光ユニット1が位置決めされて装着された状態で露光ユニット1と感光体4とが所定の位置関係になるように画像形成装置本体に位置決めして取り付ける。そして、ベース部材3に対して露光ユニット1を位置決めするためのユニット位置決め手段を設ける。更に、露光ユニット1の長手方向両端部側面に嵌合用穴103a,bを設け、ベース部材3の長手方向両端部に、露光ユニット1をベース部材3に固定するように嵌合用穴103a,bに嵌合し且つその嵌合用穴との嵌合を解除する方向に弾性変形可能な爪部材303a,bを設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】光源アレイ11とルーフプリズムレンズアレイ12とを用いて構成した露光ユニット1が着脱可能なベース部材3を、露光ユニット1が位置決めされて装着された状態で露光ユニット1と感光体4とが所定の位置関係になるように画像形成装置本体に位置決めして取り付ける。そして、ベース部材3に対して露光ユニット1を位置決めするためのユニット位置決め手段を設ける。更に、露光ユニット1の長手方向両端部側面に嵌合用穴103a,bを設け、ベース部材3の長手方向両端部に、露光ユニット1をベース部材3に固定するように嵌合用穴103a,bに嵌合し且つその嵌合用穴との嵌合を解除する方向に弾性変形可能な爪部材303a,bを設ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発光源と、該発光源の光を潜像担持体の表面に導いて結像する結像手段とを有し、画像データに基づいて強度が変化する光を潜像担持体に照射する露光手段を備えた、複写機、プリンター、FAXなどの画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の画像形成装置として、複数の発光源が配列された光源アレイと、各発光源の光を感光体表面に導いて結像する結像手段とを有する露光ユニットを備えたものが知られている。この露光ユニットの結像手段としては、セルフォックレンズアレイ、フールミラーレンズアレイ、ルーフプリズムレンズアレイ等が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、上記露光ユニットを備えた画像形成装置では、装置のメンテナンスのときや露光ユニットの故障が発生したときに、露光ユニットを交換する必要があった。そして、この露光ユニットの交換の際、新しい露光ユニットは画像形成装置本体に位置決め調整されながら取り付けられる。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−108405号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記露光ユニットを構成する結像手段と感光体とのギャップは、画像品質に大きく影響する。そのため、露光ユニットを交換するとき、露光ユニットと感光体との間の位置調整を行う必要があり、露光ユニットの交換作業に時間がかかっていた。
【0005】
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものである。本発明の目的は、露光手段の交換時に新しい露光手段と潜像担持体との間の位置調整作業が不要となる画像形成装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、潜像形成用の発光源と、該発光源の光を潜像担持体の表面に導いて結像する潜像形成用の結像手段とを有し、画像データに基づいて強度が変化する光を潜像担持体に照射する露光手段を備えた画像形成装置であって、該露光手段が着脱可能なベース部材を、該露光手段が位置決めされて装着された状態で該露光手段と潜像担持体とが所定の位置関係になるように画像形成装置本体に位置決めして取り付けたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記潜像形成用の発光源として、画像データに基づいて発光強度が制御される複数の発光源が配列された光源アレイを用い、上記潜像形成用の結像手段として、光入射側のレンズと、光出射側のレンズと、該光入射側のレンズから入射した光を該光出射側のレンズへ導いて出射させるように互いに直交する2つの光反射面とを有する複数の結像素子が配列された結像素子アレイを用いたことを特徴とするものである。また、請求項3の発明は、請求項1又は2の画像形成装置において、上記露光手段の全体を上記ベース部材に対して着脱可能なユニットとして構成し、該ベース部材に対して該ユニットを位置決めするためのユニット位置決め手段を設け、該ユニット及び該ベース部材のうち、いずれか一方の長手方向両端部側面に嵌合用穴を設け、もう一方の長手方向両端部に、該ユニットを該ベース部材に固定するように該嵌合用穴に嵌合し且つ該嵌合用穴との嵌合を解除する方向に弾性変形可能な爪部材を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1又は2の画像形成装置において、上記露光手段の全体を上記ベース部材に対して着脱可能なユニットとして構成し、該ベース部材に対して該ユニットを位置決めするためのユニット位置決め手段を設け、該ユニット及び該ベース部材それぞれの長手方向一端部に、該ベース部材に対する該ユニットの移動を所定の取り付け位置で係止するように互いに係合する係合部を設け、該ユニット及び該ベース部材それぞれの長手方向他端部に、該ユニットの係合部と該ベース部材の係合部とが互いに係合した状態で該ユニットを該ベース部材に固定するための固定手段を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1又は2の画像形成装置において、上記露光手段の全体を上記ベース部材に対して着脱可能なユニットとして構成し、該ユニット及び該ベース部材のうち、いずれか一方に、該ユニット及び該ベース部材が対向している対向面の沿った方向に延在するガイド溝を設け、もう一方に、該ガイド溝に挿入されてガイドされる被ガイド凸部を設け、該被ガイド凸部が該ガイド溝に挿入された所定の取り付け位置で該ユニットを該ベース部材に固定するための位置決め固定手段を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項3、4又は5の画像形成装置において、上記ベース部材に上記各ユニットが取り付けられた状態で各ユニットを一方向に付勢する付勢手段を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項3、4又は5の画像形成装置において、上記固定手段を、上記ユニットの長手方向における互いに異なる複数の位置で該ユニットを上記ベース部材に固定するように設けたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項2の画像形成装置において、上記露光手段を、上記光源アレイ及び該光源アレイの駆動回路を有する基板ユニットと、上記結像素子アレイを有するカバー部材とを用いて構成し、上記ベース部材に対して該カバー部材を位置決めする位置決め手段と、該べース部材に対して該基板ユニット及び該カバー部材を固定する固定手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0007】
請求項1乃至8の画像形成装置では、画像形成装置本体に位置決めされて取り付けられているベース部材に新しい露光手段が装着される。このようにベース部材に露光手段が装着された状態で、その露光手段と潜像担持体とが所定の位置関係になるため、潜像担持体に対する露光手段の位置調整作業が不要となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図2は本発明の実施形態に係る光書き込み装置の概略構成図である。この光書き込み装置は、潜像形成用の露光手段としての露光ユニット1を備えている。この露光ユニット1は、潜像形成用の発光源としての光源アレイ11と、潜像形成用の結像手段である結像素子アレイとしてのルーフプリズムレンズアレイ12とを有している。光源アレイ11は、画像データに基づいて発光強度が制御される複数の発光源が1列状に配列されたものであり、基板13上に設けられている。この発光源としては例えば発光ダイオード(LED)を採用することができる。
【0009】
上記ルーフプリズムレンズアレイ12は、図3に示すようにレンズ及びルーフプリズムからなる複数の結像素子121が1列状に配列されたものである。各結像素子121のレンズの部分は、光源アレイ11側である入射側に位置する入射面121aと、潜像担持体としての感光体4側である出射側に位置する出射面121bとを有している。また、各結像素子121のルーフプリズムの部分は、互いに90度の角度で傾いた2つの光反射面(プリズム面)121c、121dを有している。各結像素子121は、上記射面121a及び出射面121bを有するレンズの部分と、上記2つの光反射面121c、121dを有するルーフプリズムの部分とが一体的に形成されている。更に、各結像素子121は1列状に配列するように一体的に形成されている。上記結像素子121の2つの光反射面121c、121dは結像に作用せず、入射光軸及び出射光軸に対して45度で傾斜するように形成されている。上記光源アレイ11の各発光源から出た光は、ルーフプリズムレンズアレイ12のそれぞれ対応する結像素子2のレンズ部分の入射面121aに入射し、ルーフプリズム部分の2つの光反射面121c、121dで反射される。この光反射面121c、121dで反射された光は、結像素子2のレンズ部分の出射面121bから出射して感光体4の表面401(潜像担持体表面)に至る。結像素子2のレンズ部分の結像作用により、光源アレイ11の各発光源の発光点の像が、感光体表面401の対応する点に正立等倍で結ばれる。
【0010】
図1は、本実施形態に係る光書き込み装置の組み立ての様子を示す説明図である。画像形成装置本体側には、感光体4に対して位置決めされたベース部材3が設けられている。そして、このベース部材3に対して露光ユニット1を位置決めするためのユニット位置決め手段が設けられている。このユニット位置決め手段は、露光ユニット1側の位置決めピン102a,102bと、ベース部材3側の位置決め穴301a,301bとにより構成されている。上記位置決めピン102a,102bは露光ユニット1のベース部材3に対向する面101側に設けられている。そして、上記位置決め穴301a,301bは、各位置決めピン102a,102bと係合して露光ユニット1を所定位置にガイドするように形成されている。
【0011】
また、露光ユニット1の長手方向両端部側面に嵌合用穴103を設けている。そして、ベース部材3の長手方向両端部に、露光ユニット1をベース部材3に固定するように上記嵌合用穴103a,103bに嵌合し且つこの嵌合用穴との嵌合を解除する方向に弾性変形可能な爪部材303a,303bを設けている。
【0012】
上記露光ユニット1を取り付けるときは、露光ユニット1の位置決めピン102a,102bをそれぞれベース部材3の位置決め穴301a,301bに挿入するように、露光ユニット1をベース部材3に近づけていく。露光ユニット1の長手方向両端部がベース部材3の爪部材303a、303bの先端部斜面に接触し始めると、爪部材303a、303bが長手方向外側に向かって押し広げられるように弾性変形する。露光ユニット1が所定の取り付け位置まで移動すると、露光ユニット1の位置決めピン102a,102bが貫通するようにベース部材3の位置決め穴301a,301bに係合する。そして、ベース部材3の爪部材303a、303bの先端部に長手方向内側に向くように形成されたくさび状の部分が、露光ユニット1の両端部側面の嵌合用穴103a,103bに嵌合することにより、露光ユニット1がベース部材3に位置決めされて固定される。
一方、露光ユニット1を画像形成装置から取りはずときは、ベース部材3の爪部材303a、303bを長手方向外側に向かって押し広げるように弾性変形させ、上記爪部材303a、303bと露光ユニット1の嵌合用穴103a,103bとの嵌合を解除する。この嵌合を解除した状態で、露光ユニット1をベース部材3から離間させる。
【0013】
また、図1の構成では、ベース部材3の爪部材と露光ユニット1の嵌合用穴とが嵌合した取り付け状態で、ベース部材3から離間する向きに露光ユニット1を付勢する付勢する付勢手段を設けている。この付勢手段としては、図1に示すように、ベース部材3の各ユニットとの対向面側に設けたバネ部材302a,302bを用いることができる。このバネ部材でベース部材3から離間する向きに露光ユニット1を付勢することにより、ベース部材3と露光ユニット1との間のガタの発生を防止することができる。
【0014】
なお、図1の実施形態では、ベース部材3側に位置決め穴を設け、露光ユニット1側に位置決めピンを設けているが、ベース部材3側に位置決めピンを設け、露光ユニット1側に位置決め穴を設けてもよい。また、図1の実施形態では、ベース部材3側に爪部材を設け、露光ユニット1側に嵌合用穴を設けているが、ベース部材3側に嵌合用穴を設け、露光ユニット1側に爪部材を設けてもよい。
【0015】
また、図1の実施形態のように、上記露光ユニット1を固定する手段を露光ユニット1の長手方向の端部のみに設けた場合、露光ユニット1の長手方向の寸法が長いと長時間使用した時など露光ユニット1の長手方向の中央部にたわみなどが発生するおそれがある。例えばA3サイズやA2サイズなどの露光幅が大きい場合にも使用できる長手方向の寸法が長い露光ユニット1及び重畳光照射ユニット2を用いたときは、長時間使用した時など露光ユニット1の長手方向中央部にたわみなどが発生するおそれがある。このように露光ユニット1の長手方向中央部にたわみなどが発生すると、感光体4上の焦点位置が変化して潜像のドット径などの乱れの原因となる。そこで、かかる露光ユニット1のたわみなどの問題を回避するために、各ユニットの長手方向における互いに異なる複数の位置で露光ユニット1をベース部材に固定するように設けることが望ましい。例えば、露光ユニット1の長手方向両端部及び中央部を含む複数箇所で固定する。
【0016】
図4は、他の実施形態に係る光書き込み装置の組み立ての様子を示す説明図である。画像形成装置本体側には、上記図1の実施形態と同様に、感光体4に対して位置決めされたベース部材3が設けられている。そして、このベース部材3に対して各ユニットを位置決めするためのユニット位置決め手段が設けられている。このユニット位置決め手段は、露光ユニット1側の位置決めピン102a,102bと、ベース部材3側の位置決め穴301a,301bとにより構成されている。上記位置決めピン102a,102bは露光ユニット1のベース部材3に対向する面101側に設けられている。そして、上記位置決め穴301a,301bは、各位置決めピン102a,102bと係合して露光ユニット1を所定位置にガイドするように形成されている。本実施形態の構成では、露光ユニット1の取り付けの際に位置決めピンの先端部がスムーズに挿入されるように、後述の係合部が形成されている図4中の左手前側にある102aの高さを低く設定している。
【0017】
また、露光ユニット1及びベース部材3それぞれの長手方向一端部に、ベース部材3に対する露光ユニット1の移動を所定の取り付け位置で係止するように互いに係合する係合部を設けている。図4の構成例では、露光ユニット1の長手方向一端部(図4中の左手前側の端部)のベース部材3と対向する面側に、長手方向外側に突出した板状の係合部104が形成されいている。一方、ベース部材3の長手方向一端部(図4中の左手前側の端部)の露光ユニット1と対向する面側に、上記露光ユニット1の板状の係合部104が引っかかるように係合する凹部を有する係合部304が形成されている。
【0018】
また、露光ユニット1及びベース部材3それぞれの長手方向他端部には、露光ユニット1の係合部104とベース部材3の係合部304とが互いに係合した状態で露光ユニット1をベース部材3に固定するための固定手段が設けられている。この固定手段は、次のように露光ユニット1の長手方向他端部をベース部材3にネジ止めするように構成することができる。この構成の場合、ベース部材3の長手方向他端部にネジ穴305が形成される。そして、露光ユニット1の長手方向他端部に形成した貫通穴105を通して、ネジ部材106がネジ穴305にネジ止めされるように構成されている。
【0019】
上記露光ユニット1を取り付けるときは、露光ユニット1の板状の係合部104をベース部材の係合部304に引っかけるように露光ユニット1をベース部材3に近づけていく。このとき、露光ユニット1の位置決めピン102a,102bをそれぞれベース部材3の位置決め穴301a,301bに挿入するように、露光ユニット1をベース部材3に近づけていく。露光ユニット1が所定の取り付け位置まで移動すると、露光ユニット1の位置決めピン102a,102bが貫通するようにベース部材3の位置決め穴301a,301bに係合する。この状態で、露光ユニット2の反対側の端部をネジ部材106でベース部材3の端部に固定する。
一方、露光ユニット1を画像形成装置から取りはずときは、上記ネジ部材106をゆるめて取り外し、露光ユニット1の板状の係合部104をベース部材3の係合部304から引き抜きながら両係合部の係合を解除する。この係合を解除した状態で、露光ユニット1をベース部材3から離間させる。
【0020】
また、図4の構成では、ベース部材3の爪部材と露光ユニット1の嵌合用穴とが嵌合した取り付け状態で、ベース部材3から離間する向きに露光ユニット1を付勢する付勢する付勢手段を設けている。この付勢手段としては、図3に示すように、ベース部材3の各ユニットとの対向面側に設けたバネ部材302a,302bを用いることができる。このバネ部材でベース部材3から離間する向きに露光ユニット1を付勢することにより、ベース部材3と露光ユニット1との間のガタの発生を防止することができる。
【0021】
なお、図4の実施形態では、ベース部材3側に位置決め穴を設け、露光ユニット1側に位置決めピンを設けているが、ベース部材3側に位置決めピンを設け、露光ユニット1側に位置決め穴を設けてもよい。また、図4の実施形態では、ベース部材3側に凹部を有する係合部を設け、露光ユニット1側に板状の係合部を設けているが、ベース部材3側に板状の係合部を設け、露光ユニット1側に凹部を有する係合部を設けてもよい。
【0022】
また、図4の実施形態のように上記固定手段が露光ユニット1の長手方向の端部のみに設けた場合、前述のように露光ユニット1の長手方向の寸法が長いと長時間使用した時など露光ユニット1の長手方向の中央部にたわみなどが発生するおそれがある。このように露光ユニット1の長手方向中央部にたわみなどが発生すると、感光体4上の焦点位置が変化して潜像のドット径などの乱れの原因となる。そこで、かかる露光ユニット1のたわみなどの問題を回避するために、各ユニットの長手方向における互いに異なる複数の位置で露光ユニット1をベース部材に固定するように設けることが望ましい。例えば、露光ユニット1の長手方向両端部及び中央部を含む複数箇所で固定する。
【0023】
図5は、更に他の実施形態に係る光書き込み装置の組み立ての様子を示す説明図である。画像形成装置本体側には、感光体4に対して位置決めされたベース部材3が設けられている。このベース部材3の露光ユニット1と対向する面側には、対向面の沿った長手方向における各ユニットの移動をガイドするためのガイド溝306が設けられている。一方、露光ユニット1のベース部材3と対向している面側には、上記ベース部材3のガイド溝306に挿入されてガイドされる被ガイド凸部107a、107bが設けられている。
また、所定の取り付け位置で露光ユニット1をベース部材3に固定するための固定手段が設けられている。この固定手段は、次のように露光ユニット1の長手方向一端部をベース部材3にネジ止めするように構成することができる。この構成の場合、ベース部材3の長手方向一端部にネジ穴305が形成される。そして、露光ユニット1の長手方向一端部に形成した貫通穴105を通して、ネジ部材106がネジ穴305にネジ止めされるように構成されている。
【0024】
上記露光ユニット1を取り付けるときは、露光ユニット1の上面の被ガイド凸部107a、107bをベース部材3のガイド溝306に挿入するように、露光ユニット1を長手方向に移動させる。このとき、露光ユニット1の被ガイド凸部107a、107bはベース部材3のガイド溝306でガイドされる。そして、露光ユニット1が所定の取り付け位置に到達したときに、露光ユニット2の一端部をネジ部材106でベース部材3の端部に固定する。
一方、露光ユニット1を画像形成装置から取りはずときは、上記ネジ部材106をゆるめて取り外し、露光ユニット1を長手方向にスライドさせながら移動することにより露光ユニット1をベース部材3から離間させる。
【0025】
また、図5の構成では、露光ユニット1を所定の取り付け位置まで移動させてネジ止めした取り付け状態で、ベース部材3から離間する向きに露光ユニット1を付勢する付勢する付勢手段を設けている。この付勢手段としては、図5に示すように、ベース部材3の露光ユニットとの対向面側に設けたバネ部材302a,302b,302cを用いることができる。このバネ部材でベース部材3から離間する向きに露光ユニット1を付勢することにより、ベース部材3と露光ユニット1との間のガタの発生を防止することができる。
【0026】
なお、図5の実施形態では、ベース部材3側にガイド溝を設け、露光ユニット1側に被ガイド凸部を設けているが、ベース部材3側に被ガイド凸部を設け、露光ユニット1側にガイド溝を設けてもよい。
【0027】
図6は、更に他の実施形態に係る光書き込み装置の組み立ての様子を示す説明図である。
上記露光手段や重畳光照射手段を備えた画像形成装置においては、感光体4と結像素子(固体レンズ群)の面とのギャップ(図8のG参照)を、焦点深度の関係から±100μm程度の精度で管理・調整する必要がある。特に、複数の感光体を備えたタンデム型のカラー画像形成装置においては、各色の色ずれ補正のために1画素単位(数十μm単位)の調整が必要となる。そこで、実際、市場でのメンテナンス時に露光手段や重畳光照射手段を交換した場合、露光手段や重畳光照射手段と感光体4とのギャップ調整や転写紙に対する主走査方向の取り付け調整作業が発生し、メンテナンス作業に大幅な時間が必要になってしまう。このように調整作業時間が必要になる要因としては、露光手段の構成部品の公差の積み上げがユニット毎に異なることと、取り付け公差のバラツキを補正するための調整作業で前記公差に入れるために多くの時間を要することが挙げられる。
そこで、本実施形態では、露光手段や重畳光照射手段の部品を最小限単位で交換可能にすることによってメンテナンス時の調整時間を大幅に短縮できるように、光書き込み装置を構成している。
【0028】
図6の実施形態では、上記露光手段を、光源アレイ11及びその光源アレイ11の駆動回路を有する基板ユニット108と、ルーフプリズムレンズアレイ12を有するカバー部材109とを用いて構成している。基板ユニット108はそれぞれ、光源アレイ11の各発光源の光量補正値を記憶した記憶手段(ROM、EEROM、RAM等)110が取り付けられている。更に、この基板ユニット108はそれぞれ、画像データと発光スタートタイミングに基づいて発光素子の点灯時間や発光強度を可変する機能を有する光源制御回路等も有している。
【0029】
画像形成装置本体側には、上記基板ユニット108及び上記下カバー部材109が着脱可能なベース部材(以下、図6の実施形態では「上カバー部材」という。)5が、感光体4に対して位置決めされて取り付けられている。この上カバー部材5の取り付けは、四隅に形成された貫通孔504を通して本体止めネジ部材503が画像形成装置本体側にネジ止めされることにより行われる。このネジ止めの際に、図中のX方向及びY方向における上カバー部材5の位置が微調整される。また、上カバー部材5の長手方向の両端部には、画像形成装置本体側に設けられた図示しない位置決めピンに係合する位置決め用穴505が形成されている。
【0030】
また、上記上カバー部材5に対して基板ユニット108及び下カバー部材109を固定する固定手段が設けられている。この固定手段は、次のように各基板ユニット108及び下カバー部材109を上カバー部材5にネジ止めするように構成することができる。この構成の場合、上カバー部材5の長手方向両端部及び中央部の6カ所にネジ穴501が形成される。そして、各基板ユニット108の貫通穴112及び各下カバー部材109の貫通穴113を通して、ネジ部材111がネジ穴501にネジ止めされるように構成されている。
【0031】
また、下カバー部材109の上カバー部材5に対向する面側には位置決めピン114が設けられている。この下カバー部材109の位置決めピン114は、基板ユニット108の貫通孔115を通して上カバー部材5の位置決め用穴502に係合する。この位置決めピン114と位置決め用穴502との係合により、各下カバー部材109が上カバー部材5に対して位置決めされる。
【0032】
上記図6の光書き込み装置は、図1に示す画像形成装置600の上ユニット部600aに、本体止めネジ部材503と図示しない位置決めピンで位置調整が行われながら固定される。その後、市場でのメンテナンス時に、光源アレイであるLEDアレイの寿命や各LEDの素子不良や光源制御回路基板発光素子制御手段の故障などにより、上記露光手段における基板ユニット108のいずれか一方の交換を必要とする問題が生じた場合は、次のように交換する。まず、上カバー部材5が画像形成装置600本体の上ユニット部600aにネジ止めされて固定されたままの状態で、下カバー部材109を固定しているネジ部材111を外す。そして、露光手段側の基板ユニット108のみを取り出し、新しい基板ユニットと交換し、下カバー部材109を上カバー部材5に再度ネジ部材111でネジ止めして固定する。露光手段の下カバー部材109を交換する場合も、同様な手順で交換することができる。
【0033】
なお、上記新しい基板ユニットを交換する際、基板ユニット108を下カバー部材109に位置決めピン114に落とし込んだ状態で上カバー部材5と下カバー部材109との間に挟みこんでネジ止めして固定できる。その際、基板ユニット108は下カバー部材109とともに上カバー部材5に設けられた押し付けバネ部材506で上カバー部材5から離間する向きに付勢される。これにより、基板ユニット108及び下カバー部材109のがたつきを防止することができる。
【0034】
図8は、上記構成の光書込み装置を備えた電子写真方式の画像形成装置の概略構成図である。この画像形成装置は、上記露光手段601aと重畳光照射手段601bとを有する光書込み装置601が取り付けられた上ユニット部600aと、下ユニット部600bとにより構成されている。この画像形成装置は、ドラム状の感光体4及び光書込み装置601のほか、帯電装置602、現像装置603、中間転写体604、2次転写ローラ605、除電ランプ606、クリーニング装置607等を備えている。図中矢印方向(時計方向)に回転駆動された感光体4は、帯電装置602で一様に帯電された後、光書込み装置601により画像データに基づいて光が照射され、静電潜像が形成される。感光体4上の静電潜像は現像装置603で現像されトナー像となる。感光体4上のトナー像は中間転写体604に転写された後、2次転写ローラ605により、給紙ユニットから給紙されレンジストローラ609でタイミングを取って送られてきた転写紙Pに転写される。トナー像が転写された転写紙Pは、定着装置610で定着された後、排紙トレイ611上に排出される。一方、中間転写体10にトナー像が転写された後の感光体4の表面は、除電ランプ606で残留電荷が除電された後、クリーニング装置607でクリーニングされ、次の画像形成に備えられる。
【0035】
以上、本実施形態によれば、画像形成装置本体に位置決めされて取り付けられているベース部材3、5に新しい露光手段が装着される。このようにベース部材3、5に露光手段が装着された状態で、その露光手段と感光体とが所定の位置関係になるため、感光体に対する露光手段の位置調整作業が不要となる。
特に、図1の実施形態によれば、感光体4に対して位置決めされたベース部材3に対して露光ユニット1及び重畳光照射ユニット2を押え付けることにより、ネジ止めを用いることなく露光ユニット1を位置決めして容易に取り付けることができる。
特に、図4の実施形態によれば、上記図1の場合のような弾性変形させる爪部材を用いる必要がないので、爪部材の損傷などによる位置精度の低下や不良品の発生の危険性が少ない。
特に、図5の実施形態によれば、露光ユニット1及び重畳光照射ユニット2側の被ガイド凸部107a、107b、207a、207bと、ベース部材3側のガイド溝306a、306bに挿入されて取り付けられる。そのため、露光ユニット1の長手方向の全体にわたって、露光ユニット1の上面部がベース部材3に保持される。従って、長時間使用した場合の露光ユニット1の長手方向の中央部のたわみの発生を抑制し、潜像を書き込むための光の感光体4上の焦点位置が変化することによる潜像のドット径などの乱れの発生を防止することができる。
特に、図6の実施形態によれば、画像形成装置本体に位置決めした上カバー部材5を取り付けたまま、上記露光手段及び重畳光照射手段を構成する部品(基板ユニット108、下カバー部材109)を個別に交換できる。しかも、交換した新しい部品(基板ユニット108、下カバー部材109)は、上記上カバー部材5に対して容易に位置決めして取り付けることができる。従って、露光手段の位置調整がはほぼ不要となり、部品(基板ユニット108、下カバー部材109)の交換作業が容易になる。しかも、各部品(基板ユニット108、下カバー部材109)を個別に交換できるため、更に無駄な交換部品の発生を防止できる。
また、上記図1及び4の実施形態において、露光ユニット1の長手方向両端部及び中央部を含む複数箇所で、露光ユニット1をベース部材3に固定するようにした場合は、長時間使用した場合の露光ユニット1の長手方向の中央部のたわみの発生を抑制できる。従って、潜像を書き込むための光の感光体4上の焦点位置が変化することによる潜像のドット径などの乱れの発生を防止することができる。
また、上記図1、4及び5の実施形態によれば、露光ユニット1がベース部材3に取り付けられた状態で、露光ユニット1をベース部材3から離間する方向に付勢することにより、露光ユニット1とベース部材3との間のがたつきの発生を抑制できる。従って、光書き込み装置に振動が加わった場合に露光ユニット1と感光体4との距離が変動する危険性を回避できる。
また、上記図6の実施形態では、基板ユニット108が下カバー部材109とともに上カバー部材5に設けられた押し付けバネ部材506で上カバー部材5から離間する向きに付勢される。これにより、基板ユニット108及び下カバー部材109のがたつきを防止することができる。従って、光書き込み装置に振動が加わった場合にレンズなどからなる結像素子アレイを含む下カバー部材109と感光体4との距離が変動する危険性を回避できる。更に、下カバー部材109と光源アレイを含む基板ユニットとの距離が変動して焦点距離が変化してしまう危険性を回避できる。
【0036】
なお、上記実施形態では、潜像形成用の光源アレイ11からの光を感光体表面に導いて結像する結像手段(結像素子アレイ)としてルーフプリズムレンズアレイ12を用いているが、本発明は、互いに直交する2つのミラーで光反射面を形成したルーフミラーレンズアレイを用いた場合にも適用できる。
また、本発明は、ルーフプリズムレンズアレイやルーフミラーレンズアレイ以外の他の結像手段を用いた場合にも適用できる。例えば、本発明は、屈折率分布型のセルフォックレンズアレイを用いた場合にも適用できる。この場合は、ルーフプリズムレンズアレイやルーフミラーレンズアレイに比して、結像手段における光の減衰が小さいため、潜像形成用の発光源として、発光強度が比較的小さなものを使用できるようになる。
また、上記実施形態の潜像形成用の発光源としては、LEDなどからなる光源アレイ以外の発光源を用いてもよい。例えば、本発明は、発光素子と液晶装置とを組み合わせた発光源や、レーザ光の発光源を用いた場合にも適用することができる。また、本発明は、サイリスタとハロゲンランプとフィルタとを組み合わせて構成した発光源を用いた場合にも適用することができる。
【0037】
【発明の効果】
請求項1乃至8の発明によれば、画像形成装置本体に位置決めされて取り付けられているベース部材に新しい露光手段が装着される。このようにベース部材に露光手段が装着された状態で、その露光手段と潜像担持体とが所定の位置関係になるため、潜像担持体に対する露光手段の位置調整作業が不要となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る光書き込み装置の組み立ての様子を示す説明図。
【図2】同光書き込み装置の概略構成図。
【図3】同光書き込み装置に用いたルーフプリズムレンズアレイの側面図。
【図4】他の実施形態に係る光書き込み装置の組み立ての様子を示す説明図。
【図5】更に他の実施形態に係る光書き込み装置の組み立ての様子を示す説明図。
【図6】更に他の実施形態に係る光書き込み装置の分解斜視図。
【図7】同光書き込み装置の組み立ての様子を示す説明図。
【図8】本実施形態の光書込み装置を備えた画像形成装置の概略構成図。
【符号の説明】
1 露光ユニット
11 光源アレイ
12 ルーフプリズムレンズアレイ
121 結像素子
121a 入射面
121b 出射面
121c、121d 光反射面(プリズム面)
13 基板
102a,102b 位置決めピン
103 嵌合用穴
3 ベース部材
301a,301b 位置決め穴
302a,302b バネ部材
303a,303b 爪部材
4 感光体
401 感光体表面
【発明の属する技術分野】
本発明は、発光源と、該発光源の光を潜像担持体の表面に導いて結像する結像手段とを有し、画像データに基づいて強度が変化する光を潜像担持体に照射する露光手段を備えた、複写機、プリンター、FAXなどの画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の画像形成装置として、複数の発光源が配列された光源アレイと、各発光源の光を感光体表面に導いて結像する結像手段とを有する露光ユニットを備えたものが知られている。この露光ユニットの結像手段としては、セルフォックレンズアレイ、フールミラーレンズアレイ、ルーフプリズムレンズアレイ等が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、上記露光ユニットを備えた画像形成装置では、装置のメンテナンスのときや露光ユニットの故障が発生したときに、露光ユニットを交換する必要があった。そして、この露光ユニットの交換の際、新しい露光ユニットは画像形成装置本体に位置決め調整されながら取り付けられる。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−108405号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記露光ユニットを構成する結像手段と感光体とのギャップは、画像品質に大きく影響する。そのため、露光ユニットを交換するとき、露光ユニットと感光体との間の位置調整を行う必要があり、露光ユニットの交換作業に時間がかかっていた。
【0005】
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものである。本発明の目的は、露光手段の交換時に新しい露光手段と潜像担持体との間の位置調整作業が不要となる画像形成装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、潜像形成用の発光源と、該発光源の光を潜像担持体の表面に導いて結像する潜像形成用の結像手段とを有し、画像データに基づいて強度が変化する光を潜像担持体に照射する露光手段を備えた画像形成装置であって、該露光手段が着脱可能なベース部材を、該露光手段が位置決めされて装着された状態で該露光手段と潜像担持体とが所定の位置関係になるように画像形成装置本体に位置決めして取り付けたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記潜像形成用の発光源として、画像データに基づいて発光強度が制御される複数の発光源が配列された光源アレイを用い、上記潜像形成用の結像手段として、光入射側のレンズと、光出射側のレンズと、該光入射側のレンズから入射した光を該光出射側のレンズへ導いて出射させるように互いに直交する2つの光反射面とを有する複数の結像素子が配列された結像素子アレイを用いたことを特徴とするものである。また、請求項3の発明は、請求項1又は2の画像形成装置において、上記露光手段の全体を上記ベース部材に対して着脱可能なユニットとして構成し、該ベース部材に対して該ユニットを位置決めするためのユニット位置決め手段を設け、該ユニット及び該ベース部材のうち、いずれか一方の長手方向両端部側面に嵌合用穴を設け、もう一方の長手方向両端部に、該ユニットを該ベース部材に固定するように該嵌合用穴に嵌合し且つ該嵌合用穴との嵌合を解除する方向に弾性変形可能な爪部材を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1又は2の画像形成装置において、上記露光手段の全体を上記ベース部材に対して着脱可能なユニットとして構成し、該ベース部材に対して該ユニットを位置決めするためのユニット位置決め手段を設け、該ユニット及び該ベース部材それぞれの長手方向一端部に、該ベース部材に対する該ユニットの移動を所定の取り付け位置で係止するように互いに係合する係合部を設け、該ユニット及び該ベース部材それぞれの長手方向他端部に、該ユニットの係合部と該ベース部材の係合部とが互いに係合した状態で該ユニットを該ベース部材に固定するための固定手段を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1又は2の画像形成装置において、上記露光手段の全体を上記ベース部材に対して着脱可能なユニットとして構成し、該ユニット及び該ベース部材のうち、いずれか一方に、該ユニット及び該ベース部材が対向している対向面の沿った方向に延在するガイド溝を設け、もう一方に、該ガイド溝に挿入されてガイドされる被ガイド凸部を設け、該被ガイド凸部が該ガイド溝に挿入された所定の取り付け位置で該ユニットを該ベース部材に固定するための位置決め固定手段を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項3、4又は5の画像形成装置において、上記ベース部材に上記各ユニットが取り付けられた状態で各ユニットを一方向に付勢する付勢手段を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項3、4又は5の画像形成装置において、上記固定手段を、上記ユニットの長手方向における互いに異なる複数の位置で該ユニットを上記ベース部材に固定するように設けたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項2の画像形成装置において、上記露光手段を、上記光源アレイ及び該光源アレイの駆動回路を有する基板ユニットと、上記結像素子アレイを有するカバー部材とを用いて構成し、上記ベース部材に対して該カバー部材を位置決めする位置決め手段と、該べース部材に対して該基板ユニット及び該カバー部材を固定する固定手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0007】
請求項1乃至8の画像形成装置では、画像形成装置本体に位置決めされて取り付けられているベース部材に新しい露光手段が装着される。このようにベース部材に露光手段が装着された状態で、その露光手段と潜像担持体とが所定の位置関係になるため、潜像担持体に対する露光手段の位置調整作業が不要となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図2は本発明の実施形態に係る光書き込み装置の概略構成図である。この光書き込み装置は、潜像形成用の露光手段としての露光ユニット1を備えている。この露光ユニット1は、潜像形成用の発光源としての光源アレイ11と、潜像形成用の結像手段である結像素子アレイとしてのルーフプリズムレンズアレイ12とを有している。光源アレイ11は、画像データに基づいて発光強度が制御される複数の発光源が1列状に配列されたものであり、基板13上に設けられている。この発光源としては例えば発光ダイオード(LED)を採用することができる。
【0009】
上記ルーフプリズムレンズアレイ12は、図3に示すようにレンズ及びルーフプリズムからなる複数の結像素子121が1列状に配列されたものである。各結像素子121のレンズの部分は、光源アレイ11側である入射側に位置する入射面121aと、潜像担持体としての感光体4側である出射側に位置する出射面121bとを有している。また、各結像素子121のルーフプリズムの部分は、互いに90度の角度で傾いた2つの光反射面(プリズム面)121c、121dを有している。各結像素子121は、上記射面121a及び出射面121bを有するレンズの部分と、上記2つの光反射面121c、121dを有するルーフプリズムの部分とが一体的に形成されている。更に、各結像素子121は1列状に配列するように一体的に形成されている。上記結像素子121の2つの光反射面121c、121dは結像に作用せず、入射光軸及び出射光軸に対して45度で傾斜するように形成されている。上記光源アレイ11の各発光源から出た光は、ルーフプリズムレンズアレイ12のそれぞれ対応する結像素子2のレンズ部分の入射面121aに入射し、ルーフプリズム部分の2つの光反射面121c、121dで反射される。この光反射面121c、121dで反射された光は、結像素子2のレンズ部分の出射面121bから出射して感光体4の表面401(潜像担持体表面)に至る。結像素子2のレンズ部分の結像作用により、光源アレイ11の各発光源の発光点の像が、感光体表面401の対応する点に正立等倍で結ばれる。
【0010】
図1は、本実施形態に係る光書き込み装置の組み立ての様子を示す説明図である。画像形成装置本体側には、感光体4に対して位置決めされたベース部材3が設けられている。そして、このベース部材3に対して露光ユニット1を位置決めするためのユニット位置決め手段が設けられている。このユニット位置決め手段は、露光ユニット1側の位置決めピン102a,102bと、ベース部材3側の位置決め穴301a,301bとにより構成されている。上記位置決めピン102a,102bは露光ユニット1のベース部材3に対向する面101側に設けられている。そして、上記位置決め穴301a,301bは、各位置決めピン102a,102bと係合して露光ユニット1を所定位置にガイドするように形成されている。
【0011】
また、露光ユニット1の長手方向両端部側面に嵌合用穴103を設けている。そして、ベース部材3の長手方向両端部に、露光ユニット1をベース部材3に固定するように上記嵌合用穴103a,103bに嵌合し且つこの嵌合用穴との嵌合を解除する方向に弾性変形可能な爪部材303a,303bを設けている。
【0012】
上記露光ユニット1を取り付けるときは、露光ユニット1の位置決めピン102a,102bをそれぞれベース部材3の位置決め穴301a,301bに挿入するように、露光ユニット1をベース部材3に近づけていく。露光ユニット1の長手方向両端部がベース部材3の爪部材303a、303bの先端部斜面に接触し始めると、爪部材303a、303bが長手方向外側に向かって押し広げられるように弾性変形する。露光ユニット1が所定の取り付け位置まで移動すると、露光ユニット1の位置決めピン102a,102bが貫通するようにベース部材3の位置決め穴301a,301bに係合する。そして、ベース部材3の爪部材303a、303bの先端部に長手方向内側に向くように形成されたくさび状の部分が、露光ユニット1の両端部側面の嵌合用穴103a,103bに嵌合することにより、露光ユニット1がベース部材3に位置決めされて固定される。
一方、露光ユニット1を画像形成装置から取りはずときは、ベース部材3の爪部材303a、303bを長手方向外側に向かって押し広げるように弾性変形させ、上記爪部材303a、303bと露光ユニット1の嵌合用穴103a,103bとの嵌合を解除する。この嵌合を解除した状態で、露光ユニット1をベース部材3から離間させる。
【0013】
また、図1の構成では、ベース部材3の爪部材と露光ユニット1の嵌合用穴とが嵌合した取り付け状態で、ベース部材3から離間する向きに露光ユニット1を付勢する付勢する付勢手段を設けている。この付勢手段としては、図1に示すように、ベース部材3の各ユニットとの対向面側に設けたバネ部材302a,302bを用いることができる。このバネ部材でベース部材3から離間する向きに露光ユニット1を付勢することにより、ベース部材3と露光ユニット1との間のガタの発生を防止することができる。
【0014】
なお、図1の実施形態では、ベース部材3側に位置決め穴を設け、露光ユニット1側に位置決めピンを設けているが、ベース部材3側に位置決めピンを設け、露光ユニット1側に位置決め穴を設けてもよい。また、図1の実施形態では、ベース部材3側に爪部材を設け、露光ユニット1側に嵌合用穴を設けているが、ベース部材3側に嵌合用穴を設け、露光ユニット1側に爪部材を設けてもよい。
【0015】
また、図1の実施形態のように、上記露光ユニット1を固定する手段を露光ユニット1の長手方向の端部のみに設けた場合、露光ユニット1の長手方向の寸法が長いと長時間使用した時など露光ユニット1の長手方向の中央部にたわみなどが発生するおそれがある。例えばA3サイズやA2サイズなどの露光幅が大きい場合にも使用できる長手方向の寸法が長い露光ユニット1及び重畳光照射ユニット2を用いたときは、長時間使用した時など露光ユニット1の長手方向中央部にたわみなどが発生するおそれがある。このように露光ユニット1の長手方向中央部にたわみなどが発生すると、感光体4上の焦点位置が変化して潜像のドット径などの乱れの原因となる。そこで、かかる露光ユニット1のたわみなどの問題を回避するために、各ユニットの長手方向における互いに異なる複数の位置で露光ユニット1をベース部材に固定するように設けることが望ましい。例えば、露光ユニット1の長手方向両端部及び中央部を含む複数箇所で固定する。
【0016】
図4は、他の実施形態に係る光書き込み装置の組み立ての様子を示す説明図である。画像形成装置本体側には、上記図1の実施形態と同様に、感光体4に対して位置決めされたベース部材3が設けられている。そして、このベース部材3に対して各ユニットを位置決めするためのユニット位置決め手段が設けられている。このユニット位置決め手段は、露光ユニット1側の位置決めピン102a,102bと、ベース部材3側の位置決め穴301a,301bとにより構成されている。上記位置決めピン102a,102bは露光ユニット1のベース部材3に対向する面101側に設けられている。そして、上記位置決め穴301a,301bは、各位置決めピン102a,102bと係合して露光ユニット1を所定位置にガイドするように形成されている。本実施形態の構成では、露光ユニット1の取り付けの際に位置決めピンの先端部がスムーズに挿入されるように、後述の係合部が形成されている図4中の左手前側にある102aの高さを低く設定している。
【0017】
また、露光ユニット1及びベース部材3それぞれの長手方向一端部に、ベース部材3に対する露光ユニット1の移動を所定の取り付け位置で係止するように互いに係合する係合部を設けている。図4の構成例では、露光ユニット1の長手方向一端部(図4中の左手前側の端部)のベース部材3と対向する面側に、長手方向外側に突出した板状の係合部104が形成されいている。一方、ベース部材3の長手方向一端部(図4中の左手前側の端部)の露光ユニット1と対向する面側に、上記露光ユニット1の板状の係合部104が引っかかるように係合する凹部を有する係合部304が形成されている。
【0018】
また、露光ユニット1及びベース部材3それぞれの長手方向他端部には、露光ユニット1の係合部104とベース部材3の係合部304とが互いに係合した状態で露光ユニット1をベース部材3に固定するための固定手段が設けられている。この固定手段は、次のように露光ユニット1の長手方向他端部をベース部材3にネジ止めするように構成することができる。この構成の場合、ベース部材3の長手方向他端部にネジ穴305が形成される。そして、露光ユニット1の長手方向他端部に形成した貫通穴105を通して、ネジ部材106がネジ穴305にネジ止めされるように構成されている。
【0019】
上記露光ユニット1を取り付けるときは、露光ユニット1の板状の係合部104をベース部材の係合部304に引っかけるように露光ユニット1をベース部材3に近づけていく。このとき、露光ユニット1の位置決めピン102a,102bをそれぞれベース部材3の位置決め穴301a,301bに挿入するように、露光ユニット1をベース部材3に近づけていく。露光ユニット1が所定の取り付け位置まで移動すると、露光ユニット1の位置決めピン102a,102bが貫通するようにベース部材3の位置決め穴301a,301bに係合する。この状態で、露光ユニット2の反対側の端部をネジ部材106でベース部材3の端部に固定する。
一方、露光ユニット1を画像形成装置から取りはずときは、上記ネジ部材106をゆるめて取り外し、露光ユニット1の板状の係合部104をベース部材3の係合部304から引き抜きながら両係合部の係合を解除する。この係合を解除した状態で、露光ユニット1をベース部材3から離間させる。
【0020】
また、図4の構成では、ベース部材3の爪部材と露光ユニット1の嵌合用穴とが嵌合した取り付け状態で、ベース部材3から離間する向きに露光ユニット1を付勢する付勢する付勢手段を設けている。この付勢手段としては、図3に示すように、ベース部材3の各ユニットとの対向面側に設けたバネ部材302a,302bを用いることができる。このバネ部材でベース部材3から離間する向きに露光ユニット1を付勢することにより、ベース部材3と露光ユニット1との間のガタの発生を防止することができる。
【0021】
なお、図4の実施形態では、ベース部材3側に位置決め穴を設け、露光ユニット1側に位置決めピンを設けているが、ベース部材3側に位置決めピンを設け、露光ユニット1側に位置決め穴を設けてもよい。また、図4の実施形態では、ベース部材3側に凹部を有する係合部を設け、露光ユニット1側に板状の係合部を設けているが、ベース部材3側に板状の係合部を設け、露光ユニット1側に凹部を有する係合部を設けてもよい。
【0022】
また、図4の実施形態のように上記固定手段が露光ユニット1の長手方向の端部のみに設けた場合、前述のように露光ユニット1の長手方向の寸法が長いと長時間使用した時など露光ユニット1の長手方向の中央部にたわみなどが発生するおそれがある。このように露光ユニット1の長手方向中央部にたわみなどが発生すると、感光体4上の焦点位置が変化して潜像のドット径などの乱れの原因となる。そこで、かかる露光ユニット1のたわみなどの問題を回避するために、各ユニットの長手方向における互いに異なる複数の位置で露光ユニット1をベース部材に固定するように設けることが望ましい。例えば、露光ユニット1の長手方向両端部及び中央部を含む複数箇所で固定する。
【0023】
図5は、更に他の実施形態に係る光書き込み装置の組み立ての様子を示す説明図である。画像形成装置本体側には、感光体4に対して位置決めされたベース部材3が設けられている。このベース部材3の露光ユニット1と対向する面側には、対向面の沿った長手方向における各ユニットの移動をガイドするためのガイド溝306が設けられている。一方、露光ユニット1のベース部材3と対向している面側には、上記ベース部材3のガイド溝306に挿入されてガイドされる被ガイド凸部107a、107bが設けられている。
また、所定の取り付け位置で露光ユニット1をベース部材3に固定するための固定手段が設けられている。この固定手段は、次のように露光ユニット1の長手方向一端部をベース部材3にネジ止めするように構成することができる。この構成の場合、ベース部材3の長手方向一端部にネジ穴305が形成される。そして、露光ユニット1の長手方向一端部に形成した貫通穴105を通して、ネジ部材106がネジ穴305にネジ止めされるように構成されている。
【0024】
上記露光ユニット1を取り付けるときは、露光ユニット1の上面の被ガイド凸部107a、107bをベース部材3のガイド溝306に挿入するように、露光ユニット1を長手方向に移動させる。このとき、露光ユニット1の被ガイド凸部107a、107bはベース部材3のガイド溝306でガイドされる。そして、露光ユニット1が所定の取り付け位置に到達したときに、露光ユニット2の一端部をネジ部材106でベース部材3の端部に固定する。
一方、露光ユニット1を画像形成装置から取りはずときは、上記ネジ部材106をゆるめて取り外し、露光ユニット1を長手方向にスライドさせながら移動することにより露光ユニット1をベース部材3から離間させる。
【0025】
また、図5の構成では、露光ユニット1を所定の取り付け位置まで移動させてネジ止めした取り付け状態で、ベース部材3から離間する向きに露光ユニット1を付勢する付勢する付勢手段を設けている。この付勢手段としては、図5に示すように、ベース部材3の露光ユニットとの対向面側に設けたバネ部材302a,302b,302cを用いることができる。このバネ部材でベース部材3から離間する向きに露光ユニット1を付勢することにより、ベース部材3と露光ユニット1との間のガタの発生を防止することができる。
【0026】
なお、図5の実施形態では、ベース部材3側にガイド溝を設け、露光ユニット1側に被ガイド凸部を設けているが、ベース部材3側に被ガイド凸部を設け、露光ユニット1側にガイド溝を設けてもよい。
【0027】
図6は、更に他の実施形態に係る光書き込み装置の組み立ての様子を示す説明図である。
上記露光手段や重畳光照射手段を備えた画像形成装置においては、感光体4と結像素子(固体レンズ群)の面とのギャップ(図8のG参照)を、焦点深度の関係から±100μm程度の精度で管理・調整する必要がある。特に、複数の感光体を備えたタンデム型のカラー画像形成装置においては、各色の色ずれ補正のために1画素単位(数十μm単位)の調整が必要となる。そこで、実際、市場でのメンテナンス時に露光手段や重畳光照射手段を交換した場合、露光手段や重畳光照射手段と感光体4とのギャップ調整や転写紙に対する主走査方向の取り付け調整作業が発生し、メンテナンス作業に大幅な時間が必要になってしまう。このように調整作業時間が必要になる要因としては、露光手段の構成部品の公差の積み上げがユニット毎に異なることと、取り付け公差のバラツキを補正するための調整作業で前記公差に入れるために多くの時間を要することが挙げられる。
そこで、本実施形態では、露光手段や重畳光照射手段の部品を最小限単位で交換可能にすることによってメンテナンス時の調整時間を大幅に短縮できるように、光書き込み装置を構成している。
【0028】
図6の実施形態では、上記露光手段を、光源アレイ11及びその光源アレイ11の駆動回路を有する基板ユニット108と、ルーフプリズムレンズアレイ12を有するカバー部材109とを用いて構成している。基板ユニット108はそれぞれ、光源アレイ11の各発光源の光量補正値を記憶した記憶手段(ROM、EEROM、RAM等)110が取り付けられている。更に、この基板ユニット108はそれぞれ、画像データと発光スタートタイミングに基づいて発光素子の点灯時間や発光強度を可変する機能を有する光源制御回路等も有している。
【0029】
画像形成装置本体側には、上記基板ユニット108及び上記下カバー部材109が着脱可能なベース部材(以下、図6の実施形態では「上カバー部材」という。)5が、感光体4に対して位置決めされて取り付けられている。この上カバー部材5の取り付けは、四隅に形成された貫通孔504を通して本体止めネジ部材503が画像形成装置本体側にネジ止めされることにより行われる。このネジ止めの際に、図中のX方向及びY方向における上カバー部材5の位置が微調整される。また、上カバー部材5の長手方向の両端部には、画像形成装置本体側に設けられた図示しない位置決めピンに係合する位置決め用穴505が形成されている。
【0030】
また、上記上カバー部材5に対して基板ユニット108及び下カバー部材109を固定する固定手段が設けられている。この固定手段は、次のように各基板ユニット108及び下カバー部材109を上カバー部材5にネジ止めするように構成することができる。この構成の場合、上カバー部材5の長手方向両端部及び中央部の6カ所にネジ穴501が形成される。そして、各基板ユニット108の貫通穴112及び各下カバー部材109の貫通穴113を通して、ネジ部材111がネジ穴501にネジ止めされるように構成されている。
【0031】
また、下カバー部材109の上カバー部材5に対向する面側には位置決めピン114が設けられている。この下カバー部材109の位置決めピン114は、基板ユニット108の貫通孔115を通して上カバー部材5の位置決め用穴502に係合する。この位置決めピン114と位置決め用穴502との係合により、各下カバー部材109が上カバー部材5に対して位置決めされる。
【0032】
上記図6の光書き込み装置は、図1に示す画像形成装置600の上ユニット部600aに、本体止めネジ部材503と図示しない位置決めピンで位置調整が行われながら固定される。その後、市場でのメンテナンス時に、光源アレイであるLEDアレイの寿命や各LEDの素子不良や光源制御回路基板発光素子制御手段の故障などにより、上記露光手段における基板ユニット108のいずれか一方の交換を必要とする問題が生じた場合は、次のように交換する。まず、上カバー部材5が画像形成装置600本体の上ユニット部600aにネジ止めされて固定されたままの状態で、下カバー部材109を固定しているネジ部材111を外す。そして、露光手段側の基板ユニット108のみを取り出し、新しい基板ユニットと交換し、下カバー部材109を上カバー部材5に再度ネジ部材111でネジ止めして固定する。露光手段の下カバー部材109を交換する場合も、同様な手順で交換することができる。
【0033】
なお、上記新しい基板ユニットを交換する際、基板ユニット108を下カバー部材109に位置決めピン114に落とし込んだ状態で上カバー部材5と下カバー部材109との間に挟みこんでネジ止めして固定できる。その際、基板ユニット108は下カバー部材109とともに上カバー部材5に設けられた押し付けバネ部材506で上カバー部材5から離間する向きに付勢される。これにより、基板ユニット108及び下カバー部材109のがたつきを防止することができる。
【0034】
図8は、上記構成の光書込み装置を備えた電子写真方式の画像形成装置の概略構成図である。この画像形成装置は、上記露光手段601aと重畳光照射手段601bとを有する光書込み装置601が取り付けられた上ユニット部600aと、下ユニット部600bとにより構成されている。この画像形成装置は、ドラム状の感光体4及び光書込み装置601のほか、帯電装置602、現像装置603、中間転写体604、2次転写ローラ605、除電ランプ606、クリーニング装置607等を備えている。図中矢印方向(時計方向)に回転駆動された感光体4は、帯電装置602で一様に帯電された後、光書込み装置601により画像データに基づいて光が照射され、静電潜像が形成される。感光体4上の静電潜像は現像装置603で現像されトナー像となる。感光体4上のトナー像は中間転写体604に転写された後、2次転写ローラ605により、給紙ユニットから給紙されレンジストローラ609でタイミングを取って送られてきた転写紙Pに転写される。トナー像が転写された転写紙Pは、定着装置610で定着された後、排紙トレイ611上に排出される。一方、中間転写体10にトナー像が転写された後の感光体4の表面は、除電ランプ606で残留電荷が除電された後、クリーニング装置607でクリーニングされ、次の画像形成に備えられる。
【0035】
以上、本実施形態によれば、画像形成装置本体に位置決めされて取り付けられているベース部材3、5に新しい露光手段が装着される。このようにベース部材3、5に露光手段が装着された状態で、その露光手段と感光体とが所定の位置関係になるため、感光体に対する露光手段の位置調整作業が不要となる。
特に、図1の実施形態によれば、感光体4に対して位置決めされたベース部材3に対して露光ユニット1及び重畳光照射ユニット2を押え付けることにより、ネジ止めを用いることなく露光ユニット1を位置決めして容易に取り付けることができる。
特に、図4の実施形態によれば、上記図1の場合のような弾性変形させる爪部材を用いる必要がないので、爪部材の損傷などによる位置精度の低下や不良品の発生の危険性が少ない。
特に、図5の実施形態によれば、露光ユニット1及び重畳光照射ユニット2側の被ガイド凸部107a、107b、207a、207bと、ベース部材3側のガイド溝306a、306bに挿入されて取り付けられる。そのため、露光ユニット1の長手方向の全体にわたって、露光ユニット1の上面部がベース部材3に保持される。従って、長時間使用した場合の露光ユニット1の長手方向の中央部のたわみの発生を抑制し、潜像を書き込むための光の感光体4上の焦点位置が変化することによる潜像のドット径などの乱れの発生を防止することができる。
特に、図6の実施形態によれば、画像形成装置本体に位置決めした上カバー部材5を取り付けたまま、上記露光手段及び重畳光照射手段を構成する部品(基板ユニット108、下カバー部材109)を個別に交換できる。しかも、交換した新しい部品(基板ユニット108、下カバー部材109)は、上記上カバー部材5に対して容易に位置決めして取り付けることができる。従って、露光手段の位置調整がはほぼ不要となり、部品(基板ユニット108、下カバー部材109)の交換作業が容易になる。しかも、各部品(基板ユニット108、下カバー部材109)を個別に交換できるため、更に無駄な交換部品の発生を防止できる。
また、上記図1及び4の実施形態において、露光ユニット1の長手方向両端部及び中央部を含む複数箇所で、露光ユニット1をベース部材3に固定するようにした場合は、長時間使用した場合の露光ユニット1の長手方向の中央部のたわみの発生を抑制できる。従って、潜像を書き込むための光の感光体4上の焦点位置が変化することによる潜像のドット径などの乱れの発生を防止することができる。
また、上記図1、4及び5の実施形態によれば、露光ユニット1がベース部材3に取り付けられた状態で、露光ユニット1をベース部材3から離間する方向に付勢することにより、露光ユニット1とベース部材3との間のがたつきの発生を抑制できる。従って、光書き込み装置に振動が加わった場合に露光ユニット1と感光体4との距離が変動する危険性を回避できる。
また、上記図6の実施形態では、基板ユニット108が下カバー部材109とともに上カバー部材5に設けられた押し付けバネ部材506で上カバー部材5から離間する向きに付勢される。これにより、基板ユニット108及び下カバー部材109のがたつきを防止することができる。従って、光書き込み装置に振動が加わった場合にレンズなどからなる結像素子アレイを含む下カバー部材109と感光体4との距離が変動する危険性を回避できる。更に、下カバー部材109と光源アレイを含む基板ユニットとの距離が変動して焦点距離が変化してしまう危険性を回避できる。
【0036】
なお、上記実施形態では、潜像形成用の光源アレイ11からの光を感光体表面に導いて結像する結像手段(結像素子アレイ)としてルーフプリズムレンズアレイ12を用いているが、本発明は、互いに直交する2つのミラーで光反射面を形成したルーフミラーレンズアレイを用いた場合にも適用できる。
また、本発明は、ルーフプリズムレンズアレイやルーフミラーレンズアレイ以外の他の結像手段を用いた場合にも適用できる。例えば、本発明は、屈折率分布型のセルフォックレンズアレイを用いた場合にも適用できる。この場合は、ルーフプリズムレンズアレイやルーフミラーレンズアレイに比して、結像手段における光の減衰が小さいため、潜像形成用の発光源として、発光強度が比較的小さなものを使用できるようになる。
また、上記実施形態の潜像形成用の発光源としては、LEDなどからなる光源アレイ以外の発光源を用いてもよい。例えば、本発明は、発光素子と液晶装置とを組み合わせた発光源や、レーザ光の発光源を用いた場合にも適用することができる。また、本発明は、サイリスタとハロゲンランプとフィルタとを組み合わせて構成した発光源を用いた場合にも適用することができる。
【0037】
【発明の効果】
請求項1乃至8の発明によれば、画像形成装置本体に位置決めされて取り付けられているベース部材に新しい露光手段が装着される。このようにベース部材に露光手段が装着された状態で、その露光手段と潜像担持体とが所定の位置関係になるため、潜像担持体に対する露光手段の位置調整作業が不要となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る光書き込み装置の組み立ての様子を示す説明図。
【図2】同光書き込み装置の概略構成図。
【図3】同光書き込み装置に用いたルーフプリズムレンズアレイの側面図。
【図4】他の実施形態に係る光書き込み装置の組み立ての様子を示す説明図。
【図5】更に他の実施形態に係る光書き込み装置の組み立ての様子を示す説明図。
【図6】更に他の実施形態に係る光書き込み装置の分解斜視図。
【図7】同光書き込み装置の組み立ての様子を示す説明図。
【図8】本実施形態の光書込み装置を備えた画像形成装置の概略構成図。
【符号の説明】
1 露光ユニット
11 光源アレイ
12 ルーフプリズムレンズアレイ
121 結像素子
121a 入射面
121b 出射面
121c、121d 光反射面(プリズム面)
13 基板
102a,102b 位置決めピン
103 嵌合用穴
3 ベース部材
301a,301b 位置決め穴
302a,302b バネ部材
303a,303b 爪部材
4 感光体
401 感光体表面
Claims (8)
- 潜像形成用の発光源と、該発光源の光を潜像担持体の表面に導いて結像する潜像形成用の結像手段とを有し、画像データに基づいて強度が変化する光を潜像担持体に照射する露光手段を備えた画像形成装置であって、
該露光手段が着脱可能なベース部材を、該露光手段が位置決めされて装着された状態で該露光手段と潜像担持体とが所定の位置関係になるように画像形成装置本体に位置決めして取り付けたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1の画像形成装置において、
上記潜像形成用の発光源として、画像データに基づいて発光強度が制御される複数の発光源が配列された光源アレイを用い、
上記潜像形成用の結像手段として、光入射側のレンズと、光出射側のレンズと、該光入射側のレンズから入射した光を該光出射側のレンズへ導いて出射させるように互いに直交する2つの光反射面とを有する複数の結像素子が配列された結像素子アレイを用いたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1又は2の画像形成装置において、
上記露光手段の全体を上記ベース部材に対して着脱可能なユニットとして構成し、
該ベース部材に対して該ユニットを位置決めするためのユニット位置決め手段を設け、
該ユニット及び該ベース部材のうち、いずれか一方の長手方向両端部側面に嵌合用穴を設け、もう一方の長手方向両端部に、該ユニットを該ベース部材に固定するように該嵌合用穴に嵌合し且つ該嵌合用穴との嵌合を解除する方向に弾性変形可能な爪部材を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1又は2の画像形成装置において、
上記露光手段の全体を上記ベース部材に対して着脱可能なユニットとして構成し、
該ベース部材に対して該ユニットを位置決めするためのユニット位置決め手段を設け、
該ユニット及び該ベース部材それぞれの長手方向一端部に、該ベース部材に対する該ユニットの移動を所定の取り付け位置で係止するように互いに係合する係合部を設け、
該ユニット及び該ベース部材それぞれの長手方向他端部に、該ユニットの係合部と該ベース部材の係合部とが互いに係合した状態で該ユニットを該ベース部材に固定するための固定手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1又は2の画像形成装置において、
上記露光手段の全体を上記ベース部材に対して着脱可能なユニットとして構成し、
該ユニット及び該ベース部材のうち、いずれか一方に、該ユニット及び該ベース部材が対向している対向面の沿った方向に延在するガイド溝を設け、もう一方に、該ガイド溝に挿入されてガイドされる被ガイド凸部を設け、
該被ガイド凸部が該ガイド溝に挿入された所定の取り付け位置で該ユニットを該ベース部材に固定するための位置決め固定手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3、4又は5の画像形成装置において、
上記ベース部材に上記各ユニットが取り付けられた状態で各ユニットを一方向に付勢する付勢手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3、4又は5の画像形成装置において、
上記固定手段を、上記ユニットの長手方向における互いに異なる複数の位置で該ユニットを上記ベース部材に固定するように設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2の画像形成装置において、
上記露光手段を、上記光源アレイ及び該光源アレイの駆動回路を有する基板ユニットと、上記結像素子アレイを有するカバー部材とを用いて構成し、
上記ベース部材に対して該カバー部材を位置決めする位置決め手段と、該べース部材に対して該基板ユニット及び該カバー部材を固定する固定手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
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