JP2004177759A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】増設相手の画像形成装置本体に設けられた既設の操作パネルに替えて、もっぱらこの既設操作パネルの装着部を被覆するためのカバー8を、上記画像形成装置本体に設けられた前上カバーの開口部に装着する。可撓性に富む複数の爪を端部に一体成形したプラスチック製カバー8を用意し、既設操作パネルを上記開口部から取り外した後、上記爪を上記開口部の嵌合部に嵌合することで、カバー8を装着する。また、カバー8の表面に形成した凹形状8bの底面に、例えばモデル名が表記されたシートを剥離自在に貼付する。
【選択図】 図7
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は複写機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能等のうち、複数の機能を併せ持つ画像形成装置に関し、より詳しくは、操作パネルが装備された画像読取装置等のユニットを、画像形成装置本体に増設して構成された画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来知られている画像形成装置には、操作パネルが装備されたユニットを増設した後には、このユニットの上記操作パネルを使用し、増設相手の画像形成装置本体に装備されている既設の操作パネルは使用しなくなるものがある。
【0003】
ところが、このような画像形成装置では、上記ユニット増設(付設)後は上記した既設の操作パネルを使用しないにも関わらず、これが装着されたままになっていた。このため、上記ユニット増設後の画像形成装置では、操作者が操作ミスをおかしやすくなったり、操作時に混乱をきたしたりする不具合があった。そこで、この不具合を回避するために、上記既設の操作パネルの表示部に目隠しシールを貼付するなどの手段がとられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、不要になった操作パネルを装着したままにし、なおかつ目隠しシールを貼付すると、画像形成装置のコストアップを招くだけでなく、外観を悪化させるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、その目的は、上記不要になった操作パネルを取り外し、これに替えて、単なるカバー(例えば操作部、表示部、電装部品のいずれも備えていない)を装着することにより、画像形成装置のコストアップを抑えるとともに、外観デザインを変えることにより、上記操作パネルが装備されたユニットを増設した画像形成装置と、これが増設されていない画像形成装置との、外観上の差別化を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像形成装置では、既設の操作パネルに替えて、もっぱらこの操作パネルの装着部を被覆するためのカバーを取り付ける。上記カバーの表面には、例えば当該画像形成装置のモデル名を表記するが、この表記の態様としては、印刷やエンボス加工を採用することもできるが、モデル名が表記されたシートを剥離自在に貼付することが、より好ましい。また、上記カバーに可撓性に富む複数の爪を設け、既設の操作パネルを前上カバーの開口部(上記操作パネルの装着部)から取り外した後、上記爪を上記開口部に嵌合することにより、上記カバーを装着する構成とすることが望ましい。以下、本発明の構成を請求項別に説明する。
【0007】
請求項1に係る発明は、操作パネルが装備されたユニットを増設した後には前記操作パネルを使用し、付設相手の画像形成装置本体に装備されている既設の操作パネルは使用しなくなる画像形成装置において、前記既設の操作パネルに替えて、もっぱらこの既設の操作パネルの装着部を被覆するためのカバーを装着したことを特徴とする画像形成装置である。
【0008】
請求項2に係る発明は、前記カバーの表面に当該画像形成装置のモデル名、製造元のロゴ、ブランド名のいずれか一つが表記されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置であり、請求項3に係る発明は、前記カバーの表面に当該画像形成装置のモデル名、製造元のロゴ、ブランド名から任意に選ばれる二つが表記されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置であり、請求項4に係る発明は、前記カバーの表面に当該画像形成装置のモデル名、製造元のロゴおよびブランド名が表記されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置である。
【0009】
請求項5に係る発明は、前記カバーの表面に、当該画像形成装置のモデル名、製造元のロゴ、ブランド名から任意に選ばれるいずれか一つ、もしくは二つが表記されているか、または当該画像形成装置のモデル名、製造元のロゴおよびブランド名が表記されたシートを、剥離自在に貼付したことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置である。
【0010】
請求項6に係る発明は、前記操作パネルが装備されたユニットは、画像読取装置(原稿読取装置)、後処理装置の少なくとも一方であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置である。
【0011】
請求項7に係る発明は、前記既設の操作パネル、前記カバーのいずれも、可撓性を有する複数の爪が一体成形されたプラスチック成形品であり、画像形成装置本体は、開口部が形成された前上カバーを備え、前記既設の操作パネルは、これに設けられた前記爪を、前記開口部に設けられた嵌合部に嵌合することにより装着されており、前記カバーは、前記既設の操作パネルを前記開口部から取り外した後、該カバーに設けられた前記爪を、前記開口部の嵌合部に嵌合することにより装着されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は画像形成装置の全体形状を示す斜視図である。すなわち、プリンタに画像読取装置および後処理装置を増設(付設)した後であって、このプリンタに元々配備されている操作パネルに替えて、カバーを取り付ける前の状態を示すも斜視図である。
【0013】
図2は上記プリンタに元々設けられている操作パネルを示す平面図である。図3はこの操作パネルの正面図、図4はその背面図、図5はその左側面図である。図6は上記プリンタに元々設けられている前上カバーに係るもので、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図である。
【0014】
図7は上記プリンタに元々設けられている操作パネルに替えて、図6の前上カバー上に装着されるカバーを示す平面図である。図8はこのカバーの正面図、図9はその背面図、図10はその左側面図である。図11はこのカバーの凹形状に貼付される着脱自在の、粘着テープ付きシートを示す平面図である。
【0015】
図1の画像形成装置1では、プリンタの上方部に、操作パネル3を具備した画像読取装置4が装着されている。この画像読取装置4は、画像形成装置1の後方に配置されたラック2で支持されている。また、この画像形成装置1では、プリンタの左側にパンチ、ステープル、スタック、ソート等の機能を有する後処理装置5が装着されている。
【0016】
まず、上記画像読取装置4および後処理装置5を増設して画像形成装置1を構成する前の画像形成装置であるプリンタの構造について説明する。このプリンタは、前上カバー6に取り付けられた操作パネル7(上記増設前に元々設けられていた操作パネル)によって、プリント条件を変更したり、プリント条件を確認したりすることができるようになっている。
【0017】
上記操作パネル7は、図2〜図5に示すように、ケース7cの中央部に表示部7bと、左右両側に複数の操作部7aがそれぞれ配置されている。また、操作パネル7の長手方向一側の端部と他側の端部とに爪7dが2本ずつ、下方に向いて突設されている。これらケース7cと合計4本の爪7dは、プラスチックの一体成形品であり、爪7dは弾性変形自在(可撓性を有する)である。上記前上カバー6では、図6において長手方向中央部に開口部6aが形成され、開口部6aの左右の内周部には、図略のリブが設けられている。そして、上記操作パネル7は、その4本の爪7dを上記リブに嵌合することで、開口部6aに着脱容易に固定されている。なお、図5中の符号7eは、後記する凹部8dと同の一形状・寸法に形成された凹部であり、この凹部7eより、操作パネル7の開口部6aからの取り外しが容易となっている(後記する凹部8dについての説明文を参照)。
【0018】
つぎに、上記画像読取装置4を増設する場合の手順および、該増設後の画像形成装置の構造について説明する。この画像読取装置4を増設することにより、画像形成装置1はプリンタ機能に加えて、コピー機能、ファクシミリ機能など複数の機能を備えたものとなる。すなわち、この画像読取装置4も、表示部および操作部(いずれも図略)が装備された操作パネル3を備えており、したがって、画像読取装置4が増設された画像形成装置では、上記操作パネル3の表示部および操作部によりプリンタ、コピーやファクシミリなど、複数の機能を発揮することができる。このため、元々配備されていた操作パネル7は不要なものとなる。
【0019】
そこで、前上カバー6の開口部6aに装着されていた操作パネル7を取り外した後、これに替えて下記構成のカバー8を上記開口部6aに嵌合し、さらにこのカバー8の表面に、所定構成のシート9を容易に剥離自在に貼付する。
【0020】
図7に示すように、カバー8表面(上面)には、そのほぼ全体にわたって凹形状8bが形成され、カバー8の一つの隅部近傍に貫通孔8cが形成されている。上記凹形状8bの底面は平面状に形成されている。また、図8および図10に示すように、カバー8の両端部には、深さx、幅yの凹部8dが形成されている。さらに、図9に示すように、操作パネル7の4本の爪7dに対応する位置のそれぞれに、寸法・形状が爪7dと同一の爪8aが下向きに突設されている。カバー8と複数の爪8aは、プラスチックの一体成形品であり、爪8aは爪7dと同じく弾性変形自在(可撓性を有する)である。
【0021】
このため、カバー8は前上カバー6の開口部6aに容易に取り付けることができるとともに、上記凹部8dに、例えばマイナスドライバーの先端部を挿入することで、カバー8を開口部6aから容易にこじ開けて取り外すことが可能である。したがって、画像形成装置内部の点検・修理を行う場合、前上カバー6の取り付けネジ(図略)を緩めてこれを取り外す作業を行う必要がなくなる。また、このカバー8は、操作部や電装部品等が設けられていない単純構造のプラスチック製カバーであるから、安価に提供することができる。
【0022】
カバー8を上記開口部6aに取り付けた後、上記凹形状8bにプラスチック製のシート9を貼付する。この凹形状8bは、シート9を貼付する際のシートの位置決め部として機能するため、シート9の貼付を簡便・正確に行うことができる。このシート9の表面には、この画像形成装置のモデル名、ブランド名あるいはロゴが表記され、裏面には粘着テープが接着されている。この粘着テープはカバー8の凹形状8bに対し容易に貼着・剥離できるものであり、したがって、一旦貼付したシートを剥離し、他のシートを貼付することで、例えばモデル名を簡便に変更することができる。
【0023】
シート9がカバー8と異なる材質で製作されている場合(例えば、プラスチック製カバーと、金属製シートの組み合わせ)には、画像形成装置を廃棄する際、リサイクル上シート9をカバー8から分離する必要が生じるが、このときには、ドライバーなど、先端部が鋭利な道具を上記貫通孔8cに突き刺すことで、シート9をカバー8から容易に剥離することができる。
【0024】
なお、シート9を貼付する替わりに、モデル名、ブランド名あるいはロゴをエンボス加工、印刷等により表記したカバーを用いることで、上記シートを省略することができるが、その分、コストアップとなる場合がある。また、プラスチック製のシート9に替えて、金属製シートを使用することもできる。
【0025】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項1の発明では、操作パネルが装備されたユニットを増設した後には、このユニットの上記操作パネルを使用し、付設相手の画像形成装置本体に装備されている既設の操作パネルは使用しなくなる画像形成装置において、不要になった操作パネルを取り外し、これに替えて、単なるカバー(例えば操作部、表示部、電装部品のいずれも備えていない)を装着したので、画像形成装置のコストアップが抑えられる。
【0026】
請求項2〜4の発明に係る画像形成装置では、前記カバーに当該画像形成装置のモデル名、製造元のロゴ、あるいは当該画像形成装置のブランド名を表記したため外観やイメージが変わる結果、操作パネルが装備されたユニットを増設していない機種の画像形成装置と比べた場合、外観デザインが異なるようになるので、本発明の画像形成装置と上記機種の画像形成装置との差別化を図ることができる。
【0027】
請求項5の発明では、当該画像形成装置のモデル名、製造元のロゴ、あるいは当該画像形成装置のブランド名を表記したシートを剥離自在に貼付したため、請求項2〜4の発明による効果に加えて、一旦貼付したシートを容易に剥離し、他のシートを貼付することで、例えばモデル名を簡便に変更することができるという効果が得られる。
【0028】
請求項6の発明では、操作パネルを装備したユニットが画像読取装置、後処理装置の少なくとも一方であるため、本発明を画像形成装置の分野に広く適用することができる。
【0029】
請求項7の発明ではカバーを、これに設けられた爪を前上カバーの開口部に嵌合することで装着するようにしたので、既設の操作パネルに替えて上記カバーを装着する作業を、迅速かつ能率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体形状を示す斜視図である。すなわち、プリンタに画像読取装置および後処理装置を増設した後であって、このプリンタに元々配備されている操作パネルに替えて、カバーを取り付ける前の状態を示す斜視図である。
【図2】図1のプリンタに元々設けられている操作パネルを示す平面図である。
【図3】図2に示す操作パネルの正面図である。
【図4】図2に示す操作パネルの背面図である。
【図5】図3に示す操作パネルの左側面図である。
【図6】図1のプリンタに元々設けられている前上カバーに係るもので、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図である。
【図7】図1のプリンタに元々設けられている操作パネルに替えて、図6の前上カバー上に装着されるカバーを示す平面図である。
【図8】図7に示すカバーの正面図である。
【図9】図7に示すカバーの背面図である。
【図10】図7に示すカバーの左側面図である。
【図11】図7に示すカバーの凹形状に貼付されるシートを示す平面図である。
【符号の説明】
1:画像形成装置
2:ラック
3:操作パネル
4:画像読取装置
5:後処理装置
6:前上カバー
6a:開口部
7:操作パネル
7a:操作部
7b:表示部
7c:ケース
7d:爪
7e:凹部
8:カバー
8a:爪
8b:凹形状
8c:貫通孔
8d:凹部
9:シート
x:深さ
y:幅
Claims (7)
- 操作パネルが装備されたユニットを増設した後には前記操作パネルを使用し、付設相手の画像形成装置本体に装備されている既設の操作パネルは使用しなくなる画像形成装置において、
前記既設の操作パネルに替えて、もっぱらこの既設の操作パネルの装着部を被覆するためのカバーを装着したことを特徴とする画像形成装置。 - 前記カバーの表面に当該画像形成装置のモデル名、製造元のロゴ、ブランド名のいずれか一つが表記されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記カバーの表面に当該画像形成装置のモデル名、製造元のロゴ、ブランド名から任意に選ばれる二つが表記されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記カバーの表面に当該画像形成装置のモデル名、製造元のロゴおよびブランド名が表記されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記カバーの表面に、当該画像形成装置のモデル名、製造元のロゴ、ブランド名から任意に選ばれるいずれか一つ、もしくは二つが表記されているか、または当該画像形成装置のモデル名、製造元のロゴおよびブランド名が表記されたシートを、剥離自在に貼付したことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記操作パネルが装備されたユニットは、画像読取装置、後処理装置の少なくとも一方であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記既設の操作パネル、前記カバーのいずれも、可撓性を有する複数の爪が一体成形されたプラスチック成形品であり、
画像形成装置本体は、開口部が形成された前上カバーを備え、
前記既設の操作パネルは、これに設けられた前記爪を、前記開口部に設けられた嵌合部に嵌合することにより装着されており、
前記カバーは、前記既設の操作パネルを前記開口部から取り外した後、該カバーに設けられた前記爪を、前記開口部の嵌合部に嵌合することにより装着されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002345374A JP2004177759A (ja) | 2002-11-28 | 2002-11-28 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004177759A true JP2004177759A (ja) | 2004-06-24 |
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ID=32706565
Family Applications (1)
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JP2002345374A Pending JP2004177759A (ja) | 2002-11-28 | 2002-11-28 | 画像形成装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004177759A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014149420A (ja) * | 2013-02-01 | 2014-08-21 | Ricoh Co Ltd | 外装カバー、及び、画像形成装置 |
JP2014202911A (ja) * | 2013-04-04 | 2014-10-27 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 電子機器 |
-
2002
- 2002-11-28 JP JP2002345374A patent/JP2004177759A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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