JP2004176301A

JP2004176301A - 排水栓用ゴミ収集具

Info

Publication number: JP2004176301A
Application number: JP2002341148A
Authority: JP
Inventors: Gyokuseki Sawamoto; 玉石沢本
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2002-11-25
Filing date: 2002-11-25
Publication date: 2004-06-24

Abstract

【課題】回収したゴミの処理が容易で、バスケットを用いないためにバスケットの定期的洗浄という煩わしい作業が不要となる排水栓用ゴミ収集具を提供することを課題とする。
【解決手段】回収部本体４とこれと別体の臭い止め５とから成り、前記回収部本体４は、周面と底面に水抜き孔６を設けた使い捨て適性を有するプラスチック製又は耐水紙製のカップであり、前記臭い止め５は、下面を欠く円筒状物で、内側上面にスペーサを形成したものであることを特徴とする。前記回収部本体内に使い捨ての水切り袋８が収装されることもある。
【選択図】図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は排水栓用ゴミ収集具、より詳細には、流し台のシンク中央部に配設され、生ゴミの残渣等の固型ゴミを回収する排水栓用ゴミ収集具に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
流し台の排水栓は、一般に、シンク５０に埋設される支持筒５１と、支持筒５１内に挿入されて固型ゴミを回収するバスケット５２と、支持筒５１の上面に被せられるキャップ５３とから成る。
【０００３】
支持筒５１は底面の中央部に、底面上方に突出する排水筒５４を有していて、支持筒５１の下部には、排水筒５４の高さまで水が貯まるようになっている。この貯溜水５５は、下水管方向からの悪臭が支持筒５１内に逆流することを妨げる役目を果たす。
【０００４】
バスケット５２の周面には、流水を通し、生ゴミの残渣等を回収するための多数の通水孔５６が形成され、底部に、排水筒５４の上部を覆うスカート部５６が設置される。スカート部５７の内部上面には、排水筒５４の上面との間に流路を確保するためのスペーサ５８が形成される。
【０００５】
かくしてシンク５０から排水があると、排水中の固型物はバスケット５２で捕捉され、排水は、通水孔５６を抜けて支持筒５１の底部に達し、貯溜水５５を押圧する。押圧された貯溜水５５は、排水筒５４の上端を越えて排水筒５４内に流入して下水管へと流れる。
【０００６】
かかる構成の排水栓の場合、バスケット５２内に回収されたゴミが貯まると、キャップ５３を外し、バスケット５２を引き抜き（バスケット５２には、引き抜き用のハンドル５９が設置されていることが多い。）、ゴミを取り出すが、バスケット５２の内外面には、所謂ぬめりが付着残存するために、適宜洗浄しなければならない煩わしさがある。
【０００７】
また、上記ゴミの取り出し作業も、汚ないものの処理のために嫌がられる作業である。このゴミの取り出し作業を簡易化するために、バスケット５２内に使い捨ての水切り袋が装入されることも多いが、この場合においても、上記バスケット５２の洗浄作業を回避することはできない。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来の排水栓の場合は、回収ゴミの取り出し及びバスケットの洗浄の点において難点があったので、本発明はそのような難点のない、即ち、回収したゴミの処理が容易で、バスケットを用いないためにバスケットの定期的洗浄という煩わしい作業が不要となる排水栓用ゴミ収集具を提供することを課題とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明に係る排水栓用ゴミ収集具は、回収部本体とこれと別体の臭い止めとから成り、前記回収部本体は、周面と底面に水抜き孔を設けた使い捨て適性を有するプラスチック製又は耐水紙製のカップであり、前記臭い止めは、下面を欠く円筒状物で、内側上面にスペーサを形成したものであることを特徴とする。前記回収部本体内に使い捨ての水切り袋が収装されることもある。
【００１０】
また、上記課題を解決するための本発明に係る排水栓用ゴミ収集具は、回収部本体とこれと別体の臭い止めとから成り、前記回収部本体は、使い捨ての水切り袋と、前記水切り袋の上端部にと取り付けられる支持環とから成り、前記臭い止めは、下面を欠く円筒状で、内側上面にスペーサを形成したものであることを特徴とする。
【００１１】
前記支持環は、前記水切り袋と分離され、使用に際して前記水切り袋に取り付けられるようにされることもあり、その場合は、前記支持環の外周部及び／又は内周部を鋸歯状にすることが好ましい。
【００１２】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図面に依拠して説明する。先ず、図１乃至図３に示す第１の実施形態について説明するに、図中１は排水用の支持筒２を備えたシンクで、支持筒２にはキャップ３が被せられる。支持筒２内には、本発明に係るゴミ収集具が装入される。
【００１３】
本発明に係るゴミ収集具は、回収部本体４と臭い止め５とから成る。回収部本体４は、周面と底面に適宜多数の水抜き孔６を設けた、使い捨て適性を有する薄手のプラスチック製又は耐水紙製のカップで、好ましくは、上部に支持筒２から抜き出す際に利用するバンド７を取り付ける。また、回収部本体４内に、使い捨ての水切り袋８を装入することとしてもよい。水切り袋８としては、市販のものを利用することができる。
【００１４】
臭い止め５は、下面を欠く円筒状物で、内側上面に、例えば、十字形のスペーサ９が形成される。臭い止め５は、金属製、セラミック製等として反復使用することとしてもよいし、プラスチック製等として使い捨てとしてもよい。臭い止め５には、洗浄又は交換のために取り出す際に利用する吊下紐５ａ、吊下リング等の吊下手段を取り付けることが好ましい（図２参照）。
【００１５】
図３は本発明に係るゴミ回収具の使用方法を示すもので、臭い止め５は、直接、支持筒２の底面に設置される排水筒１０上に置かれる。臭い止め５が金属製、セラミック製等の場合は、排水時にも、その重量により排水筒１０上に載り続けるが、軽量なプラスチック製等の場合は、排水に伴なって排水筒１０から浮上することがあるが、回収部本体４の底面に当たるため、何ら支障はない。
【００１６】
回収部本体４は、支持筒２内に装入するが、その際回収部本体４の上端部が支持筒２の上端部に引掛かり、回収部本体４は、支持筒２内において浮上状態に支持される。回収部本体４には、キャップ３が被せられる。
【００１７】
上記のように設置した状態において、生ゴミ等を含む排水がキャップ３の細孔を通過して流入すると、水分は水切り袋８及び／又は水抜き孔６によって濾過され、支持筒２の底部に流れ落ち、そこに貯まっている貯溜水１１中に混じり、臭い止め５内に入って、排水筒１０から排水される。
【００１８】
何度かの排水を経て回収部本体４内にゴミが貯まったら、キャップ３を外して回収部本体４を抜き出し、回収部本体４ごと捨てる。臭い止め５を使い捨てとした場合は、適宜取り出して変換する。
【００１９】
次に、図４及び図５に示す第２の実施形態について説明する。この実施形態は、回収部本体４を、水切り袋１３と水切り袋１３の上端縁に固定した支持環１４とで構成したものである。
【００２０】
水切り袋１３は下方向に挟まるテーパ形状又は円錐、四角錐等の錐形状とし、袋内にゴミが貯まった場合において、水切り袋１３が支持筒２の内側面に密着することによって排水の流下を妨げることがないようにする。また、支持環１４は、支持筒２の上端面上に載り、あるいは、支持筒２の上部に引掛かるサイズとする（図５参照）。
【００２１】
この第２の実施形態においては、支持環１４を支持筒２の上端面上等に置き、水切り袋１３を支持筒２内に装入した後、キャップ３を被せて使用する。臭い止め５の構成は、第１の実施形態の場合と同じである。この場合も、水切り袋１３内にゴミが貯まったら、キャップ３を外して水切り袋１３を取り出し、そのまま捨てる。
【００２２】
続いて、図６乃至図８に示す第３の実施形態について説明する。この実施形態は、上記第２の実施形態における支持環１４を水切り袋１３から分離したものであり、使用に際し、水切り袋１３の上部を支持環１４内に通し、外方に翻転させて支持環１４をくるむようにして支持環１４を取り付ける（図７参照）。
【００２３】
その場合において、水切り袋１３が支持環１４より抜けることを防止するため、支持環１４の外周部及び／又は内周部に鋸歯部１５を設けることが好ましい。
そのようにした場合は、水切り袋１３が引かれれば引かれる程、鋸歯部１５が水切り袋１３にくい込み、以て水切り袋１３の抜けが防止されることになる。
【００２４】
この第３の実施形態の使用方法は、上記第２の実施形態の場合と同じである。
【００２５】
【発明の効果】
本発明は上述した通りであって、回収したゴミは、回収部本体又は支持環付き水切り袋ごと捨てることができるので、ゴミの処理が容易で、バスケットを用いないためにバスケットの定期的洗浄という煩わしい作業が不要となり、廉価にて供給できて使い捨て適性があるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施形態の分解斜視図である。
【図２】本発明の第１の実施形態における臭い止めを示す図である。
【図３】本発明の第１の実施形態の使用状態を示す縦断面図である。
【図４】本発明の第２の実施形態の分解斜視図である。
【図５】本発明の第２の実施形態の使用状態図である。
【図６】本発明の第３の実施形態の分解斜視図である。
【図７】本発明の第３の実施形態の構成方法を示す図である。
【図８】本発明の第３の実施形態の使用状態図である。
【図９】従来の排水栓用ゴミ収集具の分解斜視図である。
【図１０】従来の排水栓用ゴミ収集具の排水方法を示す図である。
【符号の説明】
１シンク
２支持筒
３キャップ
４回収部本体
５臭い止め
５ａ吊下紐
６水抜き孔
８水切り袋
９スペーサ
１０排水筒
１１貯溜水
１３水切り袋
１４支持環
１５鋸歯部

Claims

回収部本体とこれと別体の臭い止めとから成り、前記回収部本体は、周面と底面に水抜き孔を設けた使い捨て適性を有するプラスチック製又は耐水紙製のカップであり、前記臭い止めは、下面を欠く円筒状物で、内側上面にスペーサを形成したものであることを特徴とする排水栓用ゴミ収集具。
前記回収部本体内に使い捨ての水切り袋が収装される請求項１に記載の排水栓用ゴミ収集具。
回収部本体とこれと別体の臭い止めとから成り、前記回収部本体は、使い捨ての水切り袋と、前記水切り袋の上端部に取り付けられる支持環とから成り、前記臭い止めは、下面を欠く円筒状物で、内側上面にスペーサを形成したものであることを特徴とする排水栓用ゴミ収集具。
前記支持環が前記水切り袋と分離されていて、使用に際して前記水切り袋に取り付けられる請求項３に記載の排水栓用ゴミ収集具。
前記支持環の外周部及び／又は内周部を鋸歯状にした請求項４に記載の排水栓用ゴミ収集具。
前記水切り袋がテーパ形状又は錐形状である請求項３乃至５のいずれかに記載の排水栓用ゴミ収集具。
前記臭い止めが使い捨てである請求項１乃至６のいずれかに記載の排水栓用ゴミ収集具。
前記臭い止めに吊下手段を取り付けた請求項１乃至７に記載の排水栓用ゴミ収集具。