JP2004176224A - 造花形成用リボン - Google Patents
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Abstract
【課題】セレモニーで使われるテープのような対象物への造花の取り付けが容易であり、また取り付けのための紐を別個に準備する必要のない造花を形成するためのリボンを提供すること。
【解決手段】造花形成用リボン(10)は、一対のストリップ(12)と、両ストリップ間にある複数の紐(14)とを備える。両ストリップはこれらの長手方向に関して互いに間隔をおかれた複数の線(l)の各線上の少なくとも二箇所(16)で互いに結合されている。紐(14)は両ストリップの端部から突出する一部(14a)を有し、また両ストリップにこれらの端部(18)で結合されている。
【選択図】 図1
【解決手段】造花形成用リボン(10)は、一対のストリップ(12)と、両ストリップ間にある複数の紐(14)とを備える。両ストリップはこれらの長手方向に関して互いに間隔をおかれた複数の線(l)の各線上の少なくとも二箇所(16)で互いに結合されている。紐(14)は両ストリップの端部から突出する一部(14a)を有し、また両ストリップにこれらの端部(18)で結合されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、造花形成用リボン、特にテープカットのようなセレモニーで用いられる造花を形成するためのリボンに関する。
【0002】
【従来の技術】
水平に張られたテープに鋏を入れるテープカットにおいては、前記テープに1又は複数の造花が吊り下げられる。
【0003】
従来、このような用途に供される造花を形成するための造花形成用リボンとして、互いに重ね合わされた一対のストリップと、両ストリップの間に配置され該ストリップの長手方向へ伸びる複数の紐とを備え、前記両ストリップと前記複数の紐とがこれらの端部で互いに結合され、また両ストリップが前記紐に対する長手方向への相対移動が可能であるように両ストリップの長手方向に関して間隔をおかれた複数の線の各線上の二箇所において互いに結合されているものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特許第2888893号明細書(段落0018〜0024)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この造花形成用リボンによれば、複数の紐に対して両ストリップをこれらの他端部がこれらの一端部に近づくように相対移動させると、両ストリップはこれらの結合箇所間でそれぞれ湾曲してループ状に変形する。その結果、これらのループに変形した部分を花弁とする造花が形成される。
【0006】
この造花は、これに適当な他の紐を取り付け、該紐を前記テープに結び付けることにより吊り下げられる。しかし、これには、前記造花とは別個に紐を準備する必要があり、また造花に対する紐の取り付け作業が比較的面倒であること等の難点がある。
【0007】
本発明の目的は、セレモニーで使われるテープのような対象物への造花の取り付けが容易であり、また取り付けのための紐を別個に準備する必要のない造花を形成するためのリボンを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る造花形成用リボンは、互いに重ね合わされた一対のストリップと、両ストリップ間をこれらの長手方向へ伸びる複数の紐とを含み、両ストリップは前記紐に対して該紐の長手方向へ相対移動が可能であるように両ストリップの長手方向に関して互いに間隔をおかれた複数の線の各線上の少なくとも二箇所で互いに結合されている。
【0009】
本発明の一態様においては、前記紐が両ストリップの端部から突出する一部を有し、前記紐は両ストリップにこれらの端部で結合されている。
【0010】
また、他の態様においては、前記紐が、両ストリップの一端部からその他端部に向けて間隔をおいた箇所で両ストリップに結合されている。前記紐はこれらの端部において両ストリップに結合されたものとすることができる。また、両ストリップに対する前記紐の結合箇所が、前記線のうち両ストリップの一端部に最も近い線の近傍とし、また、両ストリップはこれらの一端部で互いに結合されたものとすることができる。
【0011】
【発明の作用および効果】
本発明によれば、前記紐に対して両ストリップをこれらの他端部がこれらの一端部に近接するように長手方向へ相対移動させるとき、両ストリップがこれらの結合箇所間でそれぞれ湾曲してループ状に変形し、これらのループに変形した部分を花弁とする造花が形成される。造花の形成に伴って両ストリップの他端部から伸び出た前記紐は、これらを互いに結び合わせることにより、前記ループが解けないように維持することができ、結び合わせ後の前記紐の余分な部分は切り取ることができる。
【0012】
本発明に係る造花形成用リボンあっては、前記紐が両ストリップの端部(一端部)から突出する一部を有することから、前記紐の一部を用いて、前記造花を、例えばテープカット用のテープに結わえ付け、該テープに吊り下げることができる。
【0013】
あるいは、両ストリップと前記紐との結合箇所から両ストリップの一端部までの両ストリップの一部又はこれらの一部と前記紐の一部とを用いて、前記造花を前記テープに結わえ付け、前記テープに吊り下げることができる。両ストリップがこれらの一端部で互いに結合されているものとするときは、両ストリップの一端部と両ストリップ及び前記紐相互の結合箇所との間に前記テープを通すことにより、前記造花を前記テープに吊り下げることができる。
【0014】
いずれにあっても、前記テープへの造花の取り付けについて、格別に紐や他の取付手段を準備する必要がなく、また、簡単な作業で足りる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1を参照すると、本発明に係る造花形成用リボン(以下、単に「リボン」という。)が全体に符号10で示されている。
【0016】
リボン10は、互いに重ね合わされた一対のストリップ12と、両ストリップ12間をこれらの長手方向へ伸びる一対の紐14とを備える。
【0017】
両ストリップ12は、紐14に対するこれらの長手方向への両ストリップ12の相対移動が可能であるように、両ストリップ12の長手方向に互いに間隔をおかれた複数の線(仮想線)lの各線上の少なくとも二箇所16において、互いに結合されている。
【0018】
複数の線lはそれぞれ両ストリップ12を斜めに横切り、その傾斜方向が交互に変化している。各線lが両ストリップ12を横切る角度(図示の例では45度及び135度)は任意に定めることができる。
【0019】
両ストリップ12を横断する線lの角度の大きさによって、リボン10によって形成される後記造花の対をなす花弁相互の開き角度と、紐14の周りの各対の花弁相互の相対位置とが異なる。また、線lの相互間隔は任意の長さに定めることができる。線lの相互間隔の大きさにより前記花弁の大きさが定まる。さらに、線lの数量も任意に定めることができ、前記線の数に応じて、前記花弁の数量が変わる。
【0020】
紐14は、両ストリップの一端部12aから突出する一部14aを有する。他端部14bを含む紐14の大部分は、両ストリップ12間にある。紐14は、両ストリップの一端部12aにおいて、両ストリップ12に結合されている。この結合箇所を符号18で示す。
【0021】
両紐14は、図示の例のように、互いに重ね合わされていることが望ましい。また、紐14の数量はこれを2とする図示の例に代えて3以上とすることができる。
【0022】
ストリップ12および紐14は、それぞれ、例えばナイロン繊維やポリエステル繊維のような合成繊維製の織布からなり、超音波接合、ヒートシール等によりこれらを互いに結合することができる。
【0023】
ストリップ12および紐14は、それぞれ、前記合成繊維製の織布の他、合成繊維製の不織布、ポリプロピレンやビニルのような合成樹脂製のテープ、紙製のテープ、天然繊維製の織布、天然繊維製の不織布等からなるものとすることができる。両ストリップ12及び紐14における相互結合は、前記超音波溶接、ヒートシール等に代えて、例えば接着剤による接着、糸による縫い合わせ、鳩目、ホッチキスによる綴じ合わせ等により行なうことができる。
【0024】
図2に示すように、両紐14に対して両ストリップの他端部12bをこれらの一端部12aに向けて相対移動をさせると、両端部12a,12b間において、両ストリップ12の互いに隣接する線l間の各ストリップの一部と、両ストリップの一端部12a及びこれに隣接する線l間の各ストリップの一部とが、それぞれ、外方に膨らむ。前記相対移動を続けると、両ストリップ12の長手方向に互いに隣接する両線lが接近し、また、結合箇所18とこれに隣接する線lとが互いに接近し、外方に膨らんだ各ストリップ部分がループ状に変形する。
【0025】
その結果、ループ状の各ストリップ部分を花弁とする造花20(図3参照)が形成される。造花20が形成されたとき、造花20の下部すなわち両ストリップの他端部12b間から、紐の他端部14bが伸び出る。伸び出た両紐14を互いに結び合わせることにより、両紐14に対する前記ストリップ部分(ループ状部分)の相対移動を阻止することができ、これにより、前記ストリップ部分のループ状の形態、したがって造花の花弁の形態を維持することができる。結び合わせた後の両紐14の結び目以外の余分な部分は切除することができる。
【0026】
一方、紐14の一部14aは、形成された造花20の上部から突出する。突出した紐の一部14aは、セレモニーにおいて用いられるテープカット用のテープ、提灯等への造花20の取り付けに用いることができる。
【0027】
例えば、セレモニーとしてのテープカットに用いられるテープに、ひもの一部14aで、造花20を結わえ付けることができ、これにより前記テープに造花20を吊り下げることができる。紐の一部14aを利用した前記結わえ付けは、誰にでも簡単に、また短時間で行うことができる。また、紐の一部14aはリボン10の一部をなすものであることから、前記テープへの造花20の取り付けのための他の紐の格別な準備を必要としない。
【0028】
紐の一部14aの長さ寸法は、造花20の取り付けが容易であるように、前記した例であれば、テープへの結わえ付けが行いやすいように、任意に定めることができる。
【0029】
なお、図示の例のように、両ストリップ12の両側部に、両ストリップ12の幅方向に関して互いに相対しかつ両ストリップの両側縁にそれぞれ開放する複数対の切欠き22を設けることができる。各切欠き22は、両ストリップ12の相互結合箇所16に隣接して設けられている。前記切欠きの形状は任意に選択することができる。図示の例の切欠き22は、両ストリップ12の各側縁を底辺とする直角二等辺三角形からなる。
【0030】
互いに相対する各対の切欠き22を設けることにより、両ストリップ12にくびれを形成することができる。これにより、造花20を形成した後、前記くびれにおいて、前記造花の花弁を紐14の周りに容易に捻ることができ、これにより、上下方向における花弁相互の重なり合いを調整し、造花の見映えをより一層よくすることができる。
【0031】
次に、本発明に係る造花形成用リボンの他の例を示す図4を参照すると、このリボン30は、次の点において、図1に示すリボン10と異なる。
【0032】
すなわち、紐14はその全部が両ストリップ12間に配置されており、また、紐14は、両ストリップ12の一端部12aからその他端部12bに向けて間隔をおいた箇所32において、両ストリップ12に結合されている。
【0033】
このリボン30によれば、両紐14に対して両ストリップ12の他端部12bをこれらの一端部12aに向けて相対移動をさせると、他端部12bは結合箇所32においてその移動を阻害される。このため、両ストリップの他端部12bと結合箇所32との間において、両ストリップ12の結合箇所16間における一部分が前記したと同様にループ状に変形し、造花の花弁となる。造花が形成されると、該造花の上部から、両ストリップの一端部12aを含むこれらの一部12cと、これらの間の紐の一部14cとが突出する。
【0034】
これらのストリップの一部12c及び紐の一部14cの少なくとも一方は、図1に示す紐の一部分14aと同様の機能を有し、これらの一部12c,14cの少なくとも一方を利用して、セレモニーで用いられる前記テープカット用テープ、提灯等に、前記造花を、多大の時間を要することなく、また容易に、さらに格別な取付手段を準備することなしに取り付けることができる。
【0035】
取り付けの用に供しないストリップの一部12c又は紐の一部14cは、必要に応じて、そのままの状態としあるいは切除することができる。
【0036】
結合箇所32は、両ストリップ12の長手方向に関し、結合箇所16間に配置することも可能であるが、好ましくは、図示の例のように、両ストリップの一端部12aとこれに最も近い線lとの間の該線lの近傍の箇所に配置する。これにより、結合箇所16相互間のストリップ部分の全てを前記ループ状に変形する部分とすることができる。
【0037】
また、両ストリップの一端部12aと紐14の一端部とを互いに結合することができる。これの結合箇所を符号34で示す。結合箇所34は、両ストリップ12及び紐14の最先端にあることが望ましい。これによれば、両ストリップの一部12cと紐の一部14cとが両結合箇所32及び34において閉じられる(結合される)ため、両結合箇所32,34間に前記テープカット用のテープを通し、該テープに前記造花を吊り下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る造花形成用リボンの平面図である。
【図2】造花の形成途上にある造花形成用リボンの斜視図である。
【図3】形成された造花の平面図である。
【図4】造花形成用リボンの他の例を示す平面図である。
【符号の説明】
10,30 造花形成用リボン
12,12a,12b,12c ストリップ、その一端部、その他端部及びその一部
14,14a,14c 紐及びその一部
16 両ストリップの結合箇所
18,32 両ストリップへの紐の結合箇所
20 造花
l 線
【発明の属する技術分野】
本発明は、造花形成用リボン、特にテープカットのようなセレモニーで用いられる造花を形成するためのリボンに関する。
【0002】
【従来の技術】
水平に張られたテープに鋏を入れるテープカットにおいては、前記テープに1又は複数の造花が吊り下げられる。
【0003】
従来、このような用途に供される造花を形成するための造花形成用リボンとして、互いに重ね合わされた一対のストリップと、両ストリップの間に配置され該ストリップの長手方向へ伸びる複数の紐とを備え、前記両ストリップと前記複数の紐とがこれらの端部で互いに結合され、また両ストリップが前記紐に対する長手方向への相対移動が可能であるように両ストリップの長手方向に関して間隔をおかれた複数の線の各線上の二箇所において互いに結合されているものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特許第2888893号明細書(段落0018〜0024)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この造花形成用リボンによれば、複数の紐に対して両ストリップをこれらの他端部がこれらの一端部に近づくように相対移動させると、両ストリップはこれらの結合箇所間でそれぞれ湾曲してループ状に変形する。その結果、これらのループに変形した部分を花弁とする造花が形成される。
【0006】
この造花は、これに適当な他の紐を取り付け、該紐を前記テープに結び付けることにより吊り下げられる。しかし、これには、前記造花とは別個に紐を準備する必要があり、また造花に対する紐の取り付け作業が比較的面倒であること等の難点がある。
【0007】
本発明の目的は、セレモニーで使われるテープのような対象物への造花の取り付けが容易であり、また取り付けのための紐を別個に準備する必要のない造花を形成するためのリボンを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る造花形成用リボンは、互いに重ね合わされた一対のストリップと、両ストリップ間をこれらの長手方向へ伸びる複数の紐とを含み、両ストリップは前記紐に対して該紐の長手方向へ相対移動が可能であるように両ストリップの長手方向に関して互いに間隔をおかれた複数の線の各線上の少なくとも二箇所で互いに結合されている。
【0009】
本発明の一態様においては、前記紐が両ストリップの端部から突出する一部を有し、前記紐は両ストリップにこれらの端部で結合されている。
【0010】
また、他の態様においては、前記紐が、両ストリップの一端部からその他端部に向けて間隔をおいた箇所で両ストリップに結合されている。前記紐はこれらの端部において両ストリップに結合されたものとすることができる。また、両ストリップに対する前記紐の結合箇所が、前記線のうち両ストリップの一端部に最も近い線の近傍とし、また、両ストリップはこれらの一端部で互いに結合されたものとすることができる。
【0011】
【発明の作用および効果】
本発明によれば、前記紐に対して両ストリップをこれらの他端部がこれらの一端部に近接するように長手方向へ相対移動させるとき、両ストリップがこれらの結合箇所間でそれぞれ湾曲してループ状に変形し、これらのループに変形した部分を花弁とする造花が形成される。造花の形成に伴って両ストリップの他端部から伸び出た前記紐は、これらを互いに結び合わせることにより、前記ループが解けないように維持することができ、結び合わせ後の前記紐の余分な部分は切り取ることができる。
【0012】
本発明に係る造花形成用リボンあっては、前記紐が両ストリップの端部(一端部)から突出する一部を有することから、前記紐の一部を用いて、前記造花を、例えばテープカット用のテープに結わえ付け、該テープに吊り下げることができる。
【0013】
あるいは、両ストリップと前記紐との結合箇所から両ストリップの一端部までの両ストリップの一部又はこれらの一部と前記紐の一部とを用いて、前記造花を前記テープに結わえ付け、前記テープに吊り下げることができる。両ストリップがこれらの一端部で互いに結合されているものとするときは、両ストリップの一端部と両ストリップ及び前記紐相互の結合箇所との間に前記テープを通すことにより、前記造花を前記テープに吊り下げることができる。
【0014】
いずれにあっても、前記テープへの造花の取り付けについて、格別に紐や他の取付手段を準備する必要がなく、また、簡単な作業で足りる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1を参照すると、本発明に係る造花形成用リボン(以下、単に「リボン」という。)が全体に符号10で示されている。
【0016】
リボン10は、互いに重ね合わされた一対のストリップ12と、両ストリップ12間をこれらの長手方向へ伸びる一対の紐14とを備える。
【0017】
両ストリップ12は、紐14に対するこれらの長手方向への両ストリップ12の相対移動が可能であるように、両ストリップ12の長手方向に互いに間隔をおかれた複数の線(仮想線)lの各線上の少なくとも二箇所16において、互いに結合されている。
【0018】
複数の線lはそれぞれ両ストリップ12を斜めに横切り、その傾斜方向が交互に変化している。各線lが両ストリップ12を横切る角度(図示の例では45度及び135度)は任意に定めることができる。
【0019】
両ストリップ12を横断する線lの角度の大きさによって、リボン10によって形成される後記造花の対をなす花弁相互の開き角度と、紐14の周りの各対の花弁相互の相対位置とが異なる。また、線lの相互間隔は任意の長さに定めることができる。線lの相互間隔の大きさにより前記花弁の大きさが定まる。さらに、線lの数量も任意に定めることができ、前記線の数に応じて、前記花弁の数量が変わる。
【0020】
紐14は、両ストリップの一端部12aから突出する一部14aを有する。他端部14bを含む紐14の大部分は、両ストリップ12間にある。紐14は、両ストリップの一端部12aにおいて、両ストリップ12に結合されている。この結合箇所を符号18で示す。
【0021】
両紐14は、図示の例のように、互いに重ね合わされていることが望ましい。また、紐14の数量はこれを2とする図示の例に代えて3以上とすることができる。
【0022】
ストリップ12および紐14は、それぞれ、例えばナイロン繊維やポリエステル繊維のような合成繊維製の織布からなり、超音波接合、ヒートシール等によりこれらを互いに結合することができる。
【0023】
ストリップ12および紐14は、それぞれ、前記合成繊維製の織布の他、合成繊維製の不織布、ポリプロピレンやビニルのような合成樹脂製のテープ、紙製のテープ、天然繊維製の織布、天然繊維製の不織布等からなるものとすることができる。両ストリップ12及び紐14における相互結合は、前記超音波溶接、ヒートシール等に代えて、例えば接着剤による接着、糸による縫い合わせ、鳩目、ホッチキスによる綴じ合わせ等により行なうことができる。
【0024】
図2に示すように、両紐14に対して両ストリップの他端部12bをこれらの一端部12aに向けて相対移動をさせると、両端部12a,12b間において、両ストリップ12の互いに隣接する線l間の各ストリップの一部と、両ストリップの一端部12a及びこれに隣接する線l間の各ストリップの一部とが、それぞれ、外方に膨らむ。前記相対移動を続けると、両ストリップ12の長手方向に互いに隣接する両線lが接近し、また、結合箇所18とこれに隣接する線lとが互いに接近し、外方に膨らんだ各ストリップ部分がループ状に変形する。
【0025】
その結果、ループ状の各ストリップ部分を花弁とする造花20(図3参照)が形成される。造花20が形成されたとき、造花20の下部すなわち両ストリップの他端部12b間から、紐の他端部14bが伸び出る。伸び出た両紐14を互いに結び合わせることにより、両紐14に対する前記ストリップ部分(ループ状部分)の相対移動を阻止することができ、これにより、前記ストリップ部分のループ状の形態、したがって造花の花弁の形態を維持することができる。結び合わせた後の両紐14の結び目以外の余分な部分は切除することができる。
【0026】
一方、紐14の一部14aは、形成された造花20の上部から突出する。突出した紐の一部14aは、セレモニーにおいて用いられるテープカット用のテープ、提灯等への造花20の取り付けに用いることができる。
【0027】
例えば、セレモニーとしてのテープカットに用いられるテープに、ひもの一部14aで、造花20を結わえ付けることができ、これにより前記テープに造花20を吊り下げることができる。紐の一部14aを利用した前記結わえ付けは、誰にでも簡単に、また短時間で行うことができる。また、紐の一部14aはリボン10の一部をなすものであることから、前記テープへの造花20の取り付けのための他の紐の格別な準備を必要としない。
【0028】
紐の一部14aの長さ寸法は、造花20の取り付けが容易であるように、前記した例であれば、テープへの結わえ付けが行いやすいように、任意に定めることができる。
【0029】
なお、図示の例のように、両ストリップ12の両側部に、両ストリップ12の幅方向に関して互いに相対しかつ両ストリップの両側縁にそれぞれ開放する複数対の切欠き22を設けることができる。各切欠き22は、両ストリップ12の相互結合箇所16に隣接して設けられている。前記切欠きの形状は任意に選択することができる。図示の例の切欠き22は、両ストリップ12の各側縁を底辺とする直角二等辺三角形からなる。
【0030】
互いに相対する各対の切欠き22を設けることにより、両ストリップ12にくびれを形成することができる。これにより、造花20を形成した後、前記くびれにおいて、前記造花の花弁を紐14の周りに容易に捻ることができ、これにより、上下方向における花弁相互の重なり合いを調整し、造花の見映えをより一層よくすることができる。
【0031】
次に、本発明に係る造花形成用リボンの他の例を示す図4を参照すると、このリボン30は、次の点において、図1に示すリボン10と異なる。
【0032】
すなわち、紐14はその全部が両ストリップ12間に配置されており、また、紐14は、両ストリップ12の一端部12aからその他端部12bに向けて間隔をおいた箇所32において、両ストリップ12に結合されている。
【0033】
このリボン30によれば、両紐14に対して両ストリップ12の他端部12bをこれらの一端部12aに向けて相対移動をさせると、他端部12bは結合箇所32においてその移動を阻害される。このため、両ストリップの他端部12bと結合箇所32との間において、両ストリップ12の結合箇所16間における一部分が前記したと同様にループ状に変形し、造花の花弁となる。造花が形成されると、該造花の上部から、両ストリップの一端部12aを含むこれらの一部12cと、これらの間の紐の一部14cとが突出する。
【0034】
これらのストリップの一部12c及び紐の一部14cの少なくとも一方は、図1に示す紐の一部分14aと同様の機能を有し、これらの一部12c,14cの少なくとも一方を利用して、セレモニーで用いられる前記テープカット用テープ、提灯等に、前記造花を、多大の時間を要することなく、また容易に、さらに格別な取付手段を準備することなしに取り付けることができる。
【0035】
取り付けの用に供しないストリップの一部12c又は紐の一部14cは、必要に応じて、そのままの状態としあるいは切除することができる。
【0036】
結合箇所32は、両ストリップ12の長手方向に関し、結合箇所16間に配置することも可能であるが、好ましくは、図示の例のように、両ストリップの一端部12aとこれに最も近い線lとの間の該線lの近傍の箇所に配置する。これにより、結合箇所16相互間のストリップ部分の全てを前記ループ状に変形する部分とすることができる。
【0037】
また、両ストリップの一端部12aと紐14の一端部とを互いに結合することができる。これの結合箇所を符号34で示す。結合箇所34は、両ストリップ12及び紐14の最先端にあることが望ましい。これによれば、両ストリップの一部12cと紐の一部14cとが両結合箇所32及び34において閉じられる(結合される)ため、両結合箇所32,34間に前記テープカット用のテープを通し、該テープに前記造花を吊り下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る造花形成用リボンの平面図である。
【図2】造花の形成途上にある造花形成用リボンの斜視図である。
【図3】形成された造花の平面図である。
【図4】造花形成用リボンの他の例を示す平面図である。
【符号の説明】
10,30 造花形成用リボン
12,12a,12b,12c ストリップ、その一端部、その他端部及びその一部
14,14a,14c 紐及びその一部
16 両ストリップの結合箇所
18,32 両ストリップへの紐の結合箇所
20 造花
l 線
Claims (5)
- 互いに重ね合わされた一対のストリップと、両ストリップ間をこれらの長手方向へ伸びる複数の紐とを含み、両ストリップは前記紐に対して該紐の長手方向へ相対移動が可能であるように両ストリップの長手方向に関して互いに間隔をおかれた複数の線の各線上の少なくとも二箇所で互いに結合され、前記紐は両ストリップの端部から突出する一部を有し、また前記紐は両ストリップの端部で該ストリップに結合されている、造花形成用リボン。
- 互いに重ね合わされた一対のストリップと、両ストリップ間をこれらの長手方向へ伸びる複数の紐とを含み、両ストリップは、前記紐に対して該紐の長手方向へ相対移動が可能であるように、両ストリップの長手方向に関して互いに間隔をおかれた複数の線の各線上の少なくとも二箇所で互いに結合され、前記紐は、両ストリップの一端部からその他端部に向けて間隔をおいた箇所で両ストリップに結合されている、造花形成用リボン。
- 前記紐はこれらの端部において両ストリップに結合されている、請求項2に記載の造花形成用リボン。
- 前記紐の両ストリップに対する結合箇所は、前記線のうち両ストリップの一端部に最も近い線の近傍にある、請求項2または3に記載の造花形成用リボン。
- さらに、両ストリップはこれらの一端部で互いに結合されている、請求項2〜4にいずれか1項に記載の造花形成用リボン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002345805A JP2004176224A (ja) | 2002-11-28 | 2002-11-28 | 造花形成用リボン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002345805A JP2004176224A (ja) | 2002-11-28 | 2002-11-28 | 造花形成用リボン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004176224A true JP2004176224A (ja) | 2004-06-24 |
Family
ID=32706896
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2004176224A (ja) |
-
2002
- 2002-11-28 JP JP2002345805A patent/JP2004176224A/ja active Pending
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