JP2004175043A - プリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】印字ジョブ実行途中に記録紙がなくたったときでも、後続ジョブが実行でき、かつ、印字出力された記録紙の自動分別ができるプリンタを提供する。
【解決手段】複数の異なる記録紙を供給する給紙手段3と、複数の排出トレー4と、複数の印字ジョブを蓄積するジョブキュー2aと、実行中の印字ジョブが要求する記録紙が給紙手段3になくなった場合、その印字ジョブを中断し、異なる排出トレー4に切り替えて、利用可能な記録紙を用いる印字ジョブをジョブキューより取り出して実行させる制御手段1とを備えている。
【選択図】図1
【解決手段】複数の異なる記録紙を供給する給紙手段3と、複数の排出トレー4と、複数の印字ジョブを蓄積するジョブキュー2aと、実行中の印字ジョブが要求する記録紙が給紙手段3になくなった場合、その印字ジョブを中断し、異なる排出トレー4に切り替えて、利用可能な記録紙を用いる印字ジョブをジョブキューより取り出して実行させる制御手段1とを備えている。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の異なる記録紙を供給する手段と、複数の排出トレーと、複数の印字ジョブを蓄積するジョブキューとを備えたプリンタの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、多くの企業等の事務所では、ネットワークを介して複数ユーザで使用できるプリンタ配置が一般的になっている。そのため、この種のプリンタには複数の印字ジョブに対応したプリントデータ用の大容量の記憶部が備えられており、受付順または所定の優先順にもとづいて、その記憶部に保存されたジョブデータが印字出力される。
【0003】
プリンタの構造上も、複数ユーザに対応して、異なる記録紙を供給するための複数の記録紙の給紙手段と、複数の排出トレーとが備わったものとなっており、ユーザはジョブごとに記録紙と出力する排出トレーを選択できるようになっている。また、多様なユーザニーズに対応して、ホッチキス止めやパンチ穴あけなどの特殊出力が可能なプリンタもある。
【0004】
しかしながら、印字ジョブを実行する際に、指定した記録紙が途中でなくなった場合は、そのジョブは中断し、エラー状態となってしまう。また、ホッチキス止めなどの特殊出力を指定した場合に途中で針切れや故障になったときも同様に、そのジョブは中断し、エラー状態となってしまう。
【0005】
したがって、エラー状態となった結果、中断ジョブとは異なる記録紙を使用する後続のジョブも、その記録紙が利用可能な状態であるにもかかわらず実行できなくなってしまう。
【0006】
この問題を解決する技術として、特許文献1には、後続する他の印字ジョブを継続して実行できるようにした画像形成方法が記載されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−282047号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記文献に記載の方法では、実行ジョブで使用する記録紙がなくなっても後続ジョブの実行は可能であるが、排出トレーを切り替える考慮がなされていないため、中断ジョブと後続ジョブとの間で印字出力された記録紙の分別ができない、という問題があった。
【0009】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、印字ジョブ実行途中に記録紙がなくなったときでも、後続ジョブが実行でき、かつ、印字出力された記録紙の自動分別ができるプリンタを提供することにある。
【0010】
また本発明の第2の目的は、記録紙補給により中断したジョブを再開させる場合には、そのジョブが優先的に実行されて、かつ、元の排出トレーに出力できるプリンタを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1のプリンタは、複数の異なる記録紙を供給する給紙手段と、複数の排出トレーと、複数の印字ジョブを蓄積するジョブキューと、実行中の印字ジョブが要求する記録紙が給紙手段になくなった場合、その印字ジョブを中断し、異なる排出トレーに切り替えて、利用可能な記録紙を用いる印字ジョブをジョブキューより取り出して実行させる制御手段とを備えている。
【0012】
すなわち、印字ジョブが記録紙なしにより中断しても、その後、中断したジョブで使用中の給紙手段と排出トレーを使用しない後続ジョブを実行させることができる。
【0013】
請求項2では、プリンタは、複数の異なる記録紙を供給する給紙手段と、複数の排出トレーと、複数の印字ジョブを蓄積するジョブキューと、ホッチキス綴じやパンチ穴あけなどの特殊出力機構と、実行中の印字ジョブが要求する特殊出力機構が使用不能となった場合、その印字ジョブを中断し、異なる排出トレーに切り替えて、使用不能となった特殊出力機構を使用しない印字ジョブをジョブキューより取り出して実行させる制御手段とを備えている。
【0014】
請求項3では、中断した印字ジョブを優先させて再度印字開始させるために、制御手段がジョブキューの入れ替えを行うことを特徴とする。
【0015】
請求項4では、中断した印字ジョブが使用していた排出トレーに対して、再開時に再使用するための予約処理をさらに実行することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面とともに説明する。
【0017】
図1は、本発明の一例であるプリンタAの要部構成を示すブロック図である。
【0018】
このプリンタAは、各部の制御を行う制御手段1A、ハードディスクやメモリで構成された記憶部2、複数の記録紙の給紙が可能な複数カセット給紙装置で構成された給紙手段3、複数の排出トレー4、パソコン(不図示)等との間でネットワークLを介してデータを送受するためのPCインターフェース(不図示)を少なくとも含んで構成される。
【0019】
ネットワークLを介して受信したパソコンからの印字データは、記憶部2内に予め割り当てられたジョブキュー2aに蓄積され、受付順または所定の優先順にもとづいて、そのジョブで指定された記録紙が、指定された又は任意の給紙手段3から記録紙が供給され、プリントデータが印字された後、指定または任意の排出トレー4に記録紙が排出される。
【0020】
本発明プリンタAでは、印字ジョブ実行中に、給紙手段3に指定の記録紙がなくなった場合、そのジョブを中断させたまま、排出された記録紙の分別が可能なように排出トレーを切り替えて後続ジョブを実行できるようにしている。
【0021】
図2、図3は、印字ジョブ実行処理動作を示すフローチャートである。
【0022】
まず、ジョブキュー2aを検索し、ジョブエントリーの有無をチェックする(101、102)。ジョブエントリーがある場合は以下の処理を実行し、ない場合は処理を終了する。
【0023】
ジョブがある場合はジョブデータを取り出し、印字開始ページの記録紙が給紙手段3にあるかどうかをチェックし、記録紙がない場合はそのジョブについては印字処理をスキップし、次の印字ジョブ処理を行う(103、108)。
【0024】
指定の記録紙がある場合は、そのジョブで指定の、指定のない場合は空いている排出トレー4を選択する(103、104)。ここで、選択した出力先である排出トレー4がすでに中断している印字ジョブにより予約されている場合で、かつ、実行しようとしているジョブがその中断ジョブではない場合は、そのジョブは実行せずに、次の印字ジョブの処理を行う(105、106、108)。
【0025】
そして、上記の印字処理スキップ条件にあてはまらない場合は、印字処理(107、後述の図3)を実行する。
【0026】
ここで、排出トレー4の予約は排出トレーごとに行う。たとえば、予約するジョブのジョブキューアドレスをトレー予約フラグにセットして、どのジョブにより予約されたかを関連付けるようにする。図4には、上、中、下段の3つの排出トレー4に対応する予約フラグの状態例を示している。図例では、上段はジョブキューアドレス「2」の印字ジョブで予約されているが、中段と下段は予約されていない。
【0027】
このトレー予約フラグは、次に示す図3の印字処理で、セット/リセットされる。
【0028】
印字処理では、まずページ終了まで1ページずつ印字を繰り返す。全ページの印字が終了すれば、出力先の排出トレー4が予約されているときはこれをリセットし、ジョブキュー2より該当ジョブをデキューし、処理を終了する(201、202、209〜211)。
【0029】
全ページの印字が終了する前に指定の記録紙がなくなった場合(203のN)、実行中の印字ジョブが再開された中断ジョブでなければ,すなわち新規ジョブであれば、ジョブキュー2a内でジョブの入れ替えを行う(203〜207)。
【0030】
ジョブの入れ替えは、中断したジョブを優先して再開させるように、中断したジョブをジョブキュー2a内の新規ジョブより前に移動させる。さらに詳しく説明すると、中断したジョブが新規ジョブの場合は(205)、すでにキュー2aの先頭に中断ジョブのグループが存在するときにはその終端に、中断ジョブグループが存在しないときには先頭に、移動する(205〜207)。
【0031】
ジョブ入れ替えについて、図5にジョブキュー2aの2つの状態を示している。なお、図中の矢印は中断されたジョブの移動先を示している。
【0032】
ジョブキュー2aの入れ替えが終了すると、中断されたジョブの移動先のアドレスを出力中の排出トレー4に対応するトレー予約フラグにセットして、予約状態とする(208)。
【0033】
中断されたジョブがすでに中断中のものであった場合、すなわち再中断の場合は、ジョブキュー2aの入れ替えは行わない(204のN側)。
【0034】
以上のように、印字ジョブ実行中に記録紙がなくなった場合には、そのジョブを保留状態にし、かつ出力中の排出トレー4を予約状態にするので、記録紙や排出トレーの指定さえ異なっていれば、後続のジョブを継続して実行でき、かつ同じ排出トレー4で排出記録紙が分別できなくなるようなことがない。
【0035】
また、中断された印字ジョブについては、ジョブキュー2a内で新規ジョブよりも前に移動させるので、記録紙を補給した後は中断ジョブが優先的に再開され、かつ、そのときには予約状態にしていた元の排出トレー4に出力させることができる。
【0036】
次に、ホッチキス止めやパンチ穴あけなどの特殊出力が可能なプリンタについて説明する。
【0037】
図6は、本発明の他の実施例であるプリンタBの要部構成を示すブロック図である。
【0038】
このプリンタBは、各部の全体制御を行う制御手段1B、ハードディスクやメモリで構成された記憶部2、複数の記録紙の給紙が可能な複数カセット給紙装置で構成された給紙手段3、複数の排出トレー4、パソコン(不図示)等との間でネットワークLを介してデータを送受するためのPCインターフェース(不図示)、ホッチキス止めやパンチ穴あけなどの特殊出力機構5を少なくとも含んで構成される。
【0039】
図7、図8は、プリンタBの印字ジョブ実行処理動作を示すフローチャートである。
【0040】
基本的な処理流れについてはプリンタAと同様であるが、プリンタBの場合、記録紙の有無判別を行うとともに、故障やホッチキスの針切れなど特殊出力機構5の使用不能を判別している。
【0041】
具体的には、図7では、特殊出力機構5の故障のときには印字処理をスキップしており(304、305、309)、図8(ジョブ途中で故障になった場合)では、特殊出力機構5の故障のときにはジョブ入れ替えと排出トレー4の予約処理を行っている(404〜410)。
【0042】
このように、特殊出力機構5が故障となった場合でも、そのジョブを保留状態にし、かつ出力中の排出トレー4を予約状態にするので、記録紙や排出トレーの指定さえ異なっていれば、後続のジョブを継続して実行でき、かつ同じ排出トレー4に出力されて分別できなくなるようなことがない。
【0043】
以上の例はプリンタ装置で説明したが、これには限定されず、パソコン等と接続すればプリンタ機能としても動作するファクシミリ複合機であってもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上の説明からも理解できるように、請求項1に記載のプリンタは、実行中のジョブが要求する記録紙が給紙手段になくなった場合でも、指定する記録紙や排出トレーの異なるジョブを実行しているので、後続ジョブが継続実行でき、かつ、排出された記録紙が分別できなくなるということがない。
【0045】
請求項2では、実行中のジョブが特殊出力機構の故障やホッチキスの針切れなど使用不能となって中断した場合でも、指定する排出トレーが異なり使用不能となった特殊出力機構を使用しないジョブを実行しているので、後続ジョブが継続実行でき、かつ、排出された記録紙が前のジョブのものと区別できなくなるということがない。
【0046】
請求項3では、中断した印字ジョブについてジョブキューの入れ替えを行っているので、記録紙の給紙等をすれば、優先的に再開させることができる。
【0047】
請求項4では、中断したジョブの出力先である排出トレーを予約状態にするので、中断ジョブが再開したときには元の排出トレーに引き続き出力させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例であるプリンタAの要部構成を示すブロック図である。
【図2】プリンタAの印字ジョブ実行処理動作を示すフローチャートである。
【図3】プリンタAの印字ジョブ実行処理動作(印字処理部分)を示すフローチャートである。
【図4】トレー予約フラグの状態の一例を示す図である。
【図5】ジョブキューの入れ替えを示す図である。(a)は中断ジョブがすでに存在している場合を、(b)は中断ジョブが存在していない場合を示している。
【図6】本発明の他例であるプリンタBの要部構成を示すブロック図である。
【図7】プリンタBの印字ジョブ実行処理動作を示すフローチャートである。
【図8】プリンタBの印字ジョブ実行処理動作(印字処理部分)を示すフローチャートである。
【符号の説明】
A プリンタ
B 特殊出力機構付きのプリンタ
1A、1B 制御手段
2 記憶部
2a ジョブキュー
3 給紙手段
4 排出トレー
5 特殊出力機構
L ネットワーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の異なる記録紙を供給する手段と、複数の排出トレーと、複数の印字ジョブを蓄積するジョブキューとを備えたプリンタの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、多くの企業等の事務所では、ネットワークを介して複数ユーザで使用できるプリンタ配置が一般的になっている。そのため、この種のプリンタには複数の印字ジョブに対応したプリントデータ用の大容量の記憶部が備えられており、受付順または所定の優先順にもとづいて、その記憶部に保存されたジョブデータが印字出力される。
【0003】
プリンタの構造上も、複数ユーザに対応して、異なる記録紙を供給するための複数の記録紙の給紙手段と、複数の排出トレーとが備わったものとなっており、ユーザはジョブごとに記録紙と出力する排出トレーを選択できるようになっている。また、多様なユーザニーズに対応して、ホッチキス止めやパンチ穴あけなどの特殊出力が可能なプリンタもある。
【0004】
しかしながら、印字ジョブを実行する際に、指定した記録紙が途中でなくなった場合は、そのジョブは中断し、エラー状態となってしまう。また、ホッチキス止めなどの特殊出力を指定した場合に途中で針切れや故障になったときも同様に、そのジョブは中断し、エラー状態となってしまう。
【0005】
したがって、エラー状態となった結果、中断ジョブとは異なる記録紙を使用する後続のジョブも、その記録紙が利用可能な状態であるにもかかわらず実行できなくなってしまう。
【0006】
この問題を解決する技術として、特許文献1には、後続する他の印字ジョブを継続して実行できるようにした画像形成方法が記載されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−282047号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記文献に記載の方法では、実行ジョブで使用する記録紙がなくなっても後続ジョブの実行は可能であるが、排出トレーを切り替える考慮がなされていないため、中断ジョブと後続ジョブとの間で印字出力された記録紙の分別ができない、という問題があった。
【0009】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、印字ジョブ実行途中に記録紙がなくなったときでも、後続ジョブが実行でき、かつ、印字出力された記録紙の自動分別ができるプリンタを提供することにある。
【0010】
また本発明の第2の目的は、記録紙補給により中断したジョブを再開させる場合には、そのジョブが優先的に実行されて、かつ、元の排出トレーに出力できるプリンタを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1のプリンタは、複数の異なる記録紙を供給する給紙手段と、複数の排出トレーと、複数の印字ジョブを蓄積するジョブキューと、実行中の印字ジョブが要求する記録紙が給紙手段になくなった場合、その印字ジョブを中断し、異なる排出トレーに切り替えて、利用可能な記録紙を用いる印字ジョブをジョブキューより取り出して実行させる制御手段とを備えている。
【0012】
すなわち、印字ジョブが記録紙なしにより中断しても、その後、中断したジョブで使用中の給紙手段と排出トレーを使用しない後続ジョブを実行させることができる。
【0013】
請求項2では、プリンタは、複数の異なる記録紙を供給する給紙手段と、複数の排出トレーと、複数の印字ジョブを蓄積するジョブキューと、ホッチキス綴じやパンチ穴あけなどの特殊出力機構と、実行中の印字ジョブが要求する特殊出力機構が使用不能となった場合、その印字ジョブを中断し、異なる排出トレーに切り替えて、使用不能となった特殊出力機構を使用しない印字ジョブをジョブキューより取り出して実行させる制御手段とを備えている。
【0014】
請求項3では、中断した印字ジョブを優先させて再度印字開始させるために、制御手段がジョブキューの入れ替えを行うことを特徴とする。
【0015】
請求項4では、中断した印字ジョブが使用していた排出トレーに対して、再開時に再使用するための予約処理をさらに実行することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面とともに説明する。
【0017】
図1は、本発明の一例であるプリンタAの要部構成を示すブロック図である。
【0018】
このプリンタAは、各部の制御を行う制御手段1A、ハードディスクやメモリで構成された記憶部2、複数の記録紙の給紙が可能な複数カセット給紙装置で構成された給紙手段3、複数の排出トレー4、パソコン(不図示)等との間でネットワークLを介してデータを送受するためのPCインターフェース(不図示)を少なくとも含んで構成される。
【0019】
ネットワークLを介して受信したパソコンからの印字データは、記憶部2内に予め割り当てられたジョブキュー2aに蓄積され、受付順または所定の優先順にもとづいて、そのジョブで指定された記録紙が、指定された又は任意の給紙手段3から記録紙が供給され、プリントデータが印字された後、指定または任意の排出トレー4に記録紙が排出される。
【0020】
本発明プリンタAでは、印字ジョブ実行中に、給紙手段3に指定の記録紙がなくなった場合、そのジョブを中断させたまま、排出された記録紙の分別が可能なように排出トレーを切り替えて後続ジョブを実行できるようにしている。
【0021】
図2、図3は、印字ジョブ実行処理動作を示すフローチャートである。
【0022】
まず、ジョブキュー2aを検索し、ジョブエントリーの有無をチェックする(101、102)。ジョブエントリーがある場合は以下の処理を実行し、ない場合は処理を終了する。
【0023】
ジョブがある場合はジョブデータを取り出し、印字開始ページの記録紙が給紙手段3にあるかどうかをチェックし、記録紙がない場合はそのジョブについては印字処理をスキップし、次の印字ジョブ処理を行う(103、108)。
【0024】
指定の記録紙がある場合は、そのジョブで指定の、指定のない場合は空いている排出トレー4を選択する(103、104)。ここで、選択した出力先である排出トレー4がすでに中断している印字ジョブにより予約されている場合で、かつ、実行しようとしているジョブがその中断ジョブではない場合は、そのジョブは実行せずに、次の印字ジョブの処理を行う(105、106、108)。
【0025】
そして、上記の印字処理スキップ条件にあてはまらない場合は、印字処理(107、後述の図3)を実行する。
【0026】
ここで、排出トレー4の予約は排出トレーごとに行う。たとえば、予約するジョブのジョブキューアドレスをトレー予約フラグにセットして、どのジョブにより予約されたかを関連付けるようにする。図4には、上、中、下段の3つの排出トレー4に対応する予約フラグの状態例を示している。図例では、上段はジョブキューアドレス「2」の印字ジョブで予約されているが、中段と下段は予約されていない。
【0027】
このトレー予約フラグは、次に示す図3の印字処理で、セット/リセットされる。
【0028】
印字処理では、まずページ終了まで1ページずつ印字を繰り返す。全ページの印字が終了すれば、出力先の排出トレー4が予約されているときはこれをリセットし、ジョブキュー2より該当ジョブをデキューし、処理を終了する(201、202、209〜211)。
【0029】
全ページの印字が終了する前に指定の記録紙がなくなった場合(203のN)、実行中の印字ジョブが再開された中断ジョブでなければ,すなわち新規ジョブであれば、ジョブキュー2a内でジョブの入れ替えを行う(203〜207)。
【0030】
ジョブの入れ替えは、中断したジョブを優先して再開させるように、中断したジョブをジョブキュー2a内の新規ジョブより前に移動させる。さらに詳しく説明すると、中断したジョブが新規ジョブの場合は(205)、すでにキュー2aの先頭に中断ジョブのグループが存在するときにはその終端に、中断ジョブグループが存在しないときには先頭に、移動する(205〜207)。
【0031】
ジョブ入れ替えについて、図5にジョブキュー2aの2つの状態を示している。なお、図中の矢印は中断されたジョブの移動先を示している。
【0032】
ジョブキュー2aの入れ替えが終了すると、中断されたジョブの移動先のアドレスを出力中の排出トレー4に対応するトレー予約フラグにセットして、予約状態とする(208)。
【0033】
中断されたジョブがすでに中断中のものであった場合、すなわち再中断の場合は、ジョブキュー2aの入れ替えは行わない(204のN側)。
【0034】
以上のように、印字ジョブ実行中に記録紙がなくなった場合には、そのジョブを保留状態にし、かつ出力中の排出トレー4を予約状態にするので、記録紙や排出トレーの指定さえ異なっていれば、後続のジョブを継続して実行でき、かつ同じ排出トレー4で排出記録紙が分別できなくなるようなことがない。
【0035】
また、中断された印字ジョブについては、ジョブキュー2a内で新規ジョブよりも前に移動させるので、記録紙を補給した後は中断ジョブが優先的に再開され、かつ、そのときには予約状態にしていた元の排出トレー4に出力させることができる。
【0036】
次に、ホッチキス止めやパンチ穴あけなどの特殊出力が可能なプリンタについて説明する。
【0037】
図6は、本発明の他の実施例であるプリンタBの要部構成を示すブロック図である。
【0038】
このプリンタBは、各部の全体制御を行う制御手段1B、ハードディスクやメモリで構成された記憶部2、複数の記録紙の給紙が可能な複数カセット給紙装置で構成された給紙手段3、複数の排出トレー4、パソコン(不図示)等との間でネットワークLを介してデータを送受するためのPCインターフェース(不図示)、ホッチキス止めやパンチ穴あけなどの特殊出力機構5を少なくとも含んで構成される。
【0039】
図7、図8は、プリンタBの印字ジョブ実行処理動作を示すフローチャートである。
【0040】
基本的な処理流れについてはプリンタAと同様であるが、プリンタBの場合、記録紙の有無判別を行うとともに、故障やホッチキスの針切れなど特殊出力機構5の使用不能を判別している。
【0041】
具体的には、図7では、特殊出力機構5の故障のときには印字処理をスキップしており(304、305、309)、図8(ジョブ途中で故障になった場合)では、特殊出力機構5の故障のときにはジョブ入れ替えと排出トレー4の予約処理を行っている(404〜410)。
【0042】
このように、特殊出力機構5が故障となった場合でも、そのジョブを保留状態にし、かつ出力中の排出トレー4を予約状態にするので、記録紙や排出トレーの指定さえ異なっていれば、後続のジョブを継続して実行でき、かつ同じ排出トレー4に出力されて分別できなくなるようなことがない。
【0043】
以上の例はプリンタ装置で説明したが、これには限定されず、パソコン等と接続すればプリンタ機能としても動作するファクシミリ複合機であってもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上の説明からも理解できるように、請求項1に記載のプリンタは、実行中のジョブが要求する記録紙が給紙手段になくなった場合でも、指定する記録紙や排出トレーの異なるジョブを実行しているので、後続ジョブが継続実行でき、かつ、排出された記録紙が分別できなくなるということがない。
【0045】
請求項2では、実行中のジョブが特殊出力機構の故障やホッチキスの針切れなど使用不能となって中断した場合でも、指定する排出トレーが異なり使用不能となった特殊出力機構を使用しないジョブを実行しているので、後続ジョブが継続実行でき、かつ、排出された記録紙が前のジョブのものと区別できなくなるということがない。
【0046】
請求項3では、中断した印字ジョブについてジョブキューの入れ替えを行っているので、記録紙の給紙等をすれば、優先的に再開させることができる。
【0047】
請求項4では、中断したジョブの出力先である排出トレーを予約状態にするので、中断ジョブが再開したときには元の排出トレーに引き続き出力させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例であるプリンタAの要部構成を示すブロック図である。
【図2】プリンタAの印字ジョブ実行処理動作を示すフローチャートである。
【図3】プリンタAの印字ジョブ実行処理動作(印字処理部分)を示すフローチャートである。
【図4】トレー予約フラグの状態の一例を示す図である。
【図5】ジョブキューの入れ替えを示す図である。(a)は中断ジョブがすでに存在している場合を、(b)は中断ジョブが存在していない場合を示している。
【図6】本発明の他例であるプリンタBの要部構成を示すブロック図である。
【図7】プリンタBの印字ジョブ実行処理動作を示すフローチャートである。
【図8】プリンタBの印字ジョブ実行処理動作(印字処理部分)を示すフローチャートである。
【符号の説明】
A プリンタ
B 特殊出力機構付きのプリンタ
1A、1B 制御手段
2 記憶部
2a ジョブキュー
3 給紙手段
4 排出トレー
5 特殊出力機構
L ネットワーク
Claims (4)
- 複数の異なる記録紙を供給する給紙手段と、複数の排出トレーと、複数の印字ジョブを蓄積するジョブキューと、実行中の印字ジョブが要求する記録紙が給紙手段になくなった場合、その印字ジョブを中断し、異なる排出トレーに切り替えて、利用可能な記録紙を用いる印字ジョブをジョブキューより取り出して実行させる制御手段とを備えているプリンタ。
- 複数の異なる記録紙を供給する給紙手段と、複数の排出トレーと、複数の印字ジョブを蓄積するジョブキューと、ホッチキス綴じやパンチ穴あけなどの特殊出力機構と、実行中の印字ジョブが要求する特殊出力機構が使用不能となった場合、その印字ジョブを中断し、異なる排出トレーに切り替えて、使用不能となった特殊出力機構を使用しない印字ジョブをジョブキューより取り出して実行させる制御手段とを備えているプリンタ。
- 請求項1または2において、
上記制御手段は、上記中断した印字ジョブを優先させて再度印字開始させるために、ジョブキューの入れ替えを行うことを特徴とするプリンタ。 - 請求項3において、
上記制御手段は、中断した印字ジョブが使用していた排出トレーに対して、再開時に再使用するための予約処理をさらに実行することを特徴とするプリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002346407A JP2004175043A (ja) | 2002-11-28 | 2002-11-28 | プリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002346407A JP2004175043A (ja) | 2002-11-28 | 2002-11-28 | プリンタ |
Publications (1)
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