JP2007034799A - 印刷制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】イントラネットにより相互に接続されたクライアントPCとサーバーと印刷装置とを備える印刷制御システムにおいて、指定された印刷時間までに印刷する場合に、印刷用紙不足による印刷中断を回避する。
【解決手段】クライアントPC1で、印刷完了時刻と印刷条件を設定する。印刷データをサーバー5に送信する。サーバー5は、クライアントPC1からの印刷データを保存する。印刷データに対する印刷条件データを読み込み、最終的に印刷する枚数を算出する。印刷装置4にセットされた用紙の概算枚数情報を取得し、印刷枚数と印刷装置4にセットされた用紙の枚数を比較する。用紙が不足の場合に、クライアントPC1に対して補給を通知する。クライアントPC1からの印刷データを、指定された印刷時間までに印刷装置4により印刷する。
【選択図】図1
【解決手段】クライアントPC1で、印刷完了時刻と印刷条件を設定する。印刷データをサーバー5に送信する。サーバー5は、クライアントPC1からの印刷データを保存する。印刷データに対する印刷条件データを読み込み、最終的に印刷する枚数を算出する。印刷装置4にセットされた用紙の概算枚数情報を取得し、印刷枚数と印刷装置4にセットされた用紙の枚数を比較する。用紙が不足の場合に、クライアントPC1に対して補給を通知する。クライアントPC1からの印刷データを、指定された印刷時間までに印刷装置4により印刷する。
【選択図】図1
Description
本発明は、印刷制御システムに関し、特に、LANで相互接続されたクライアントとサーバーと印刷装置で、複数の大量の印刷物を印刷するための印刷制御システムに関する。
LANの普及に伴い、ペーパーレス化が進んでいるが、会議となれば、紙で作成された資料が必要である。大きな会議になれば、それだけ配布部数が必要となる。会議等の資料を印刷する場合、大量であることが殆どである。大量の書類を印刷する場合は、ソーター付の印刷装置が利用される。従来の印刷装置においては、複数部数の印刷物は、ソーターの排紙トレイ毎に一部ずつ排出される。あるいは、複数の印刷物が、1つの排紙トレイ上に僅かにずらして排出されるようになっている。同じ利用者が数種類の書類を印刷する場合は、印刷物毎にソーターまたは排紙トレイを使用する。
印刷装置を共用するために、ネットワークに接続された印刷装置が利用される。しかし、通常の業務時間に、ネットワークに接続された印刷装置により、大量の資料を印刷した場合、印刷装置を占有してしまい、他の印刷装置の利用者に対して迷惑をかけることがある。急ぎの印刷物を、大量の印刷物の途中に割り込んで印刷できたとしても、大量の印刷物の中に紛れてしまい、探すのに時間を要する。見つけたとしても、大量の印刷物と一緒に取り出してしまい、大量の印刷物のページがずれてしまうということもある。このような不都合を避けるために、割込印刷の場合には、別の排紙トレイに印刷物を排出するようになっている印刷装置もある。以下に、これに関する従来技術の例をいくつかあげる。
特許文献1に開示された「プリンタ装置」は、ネットワーク環境において、稼働効率および他のネットワーク処理の処理効率を向上できるプリンタ装置である。プリントジョブ記憶部に、各端末からの印字要求の予約状況を格納する。端末から印字要求電文を受信すると、プリントジョブ記憶部を参照する。優先度の高い予約がなくなれば、印字許可電文を当該端末に出力する。端末から印刷データを受信すると、当該印刷データを印字部に出力する。印字部で印字処理を行う。
特許文献2に開示された「印字装置」は、印字を開始する際に、情報処理装置により用紙補給の必要の有無を判断できる印字装置である。プリンタは、用紙の残り枚数に関する情報を保持する。プリントサーバは、ネットワークに接続されたいずれかのホストコンピュータから、印字の要求や印字データ等を受け取る。プリンタが保持する用紙の残り枚数に関する情報を問い合わせて、印字データを全て印字することができるか否かを判断する。できないと判断したときには、用紙が不足する旨および不足する用紙の枚数を、印字の要求を受けたホストコンピュータに通知する。
特許文献3に開示された「印刷データ発生装置」は、多数のプリンタに対するネットワーク接続が有効なときでも無効なときでも、予め選択されたプリンタによる印刷予約を可能にするものである。可搬型印刷データ発生装置は、ネットワーク上に接続された複数台のプリンタのそれぞれの利用場所と、各利用場所で利用可能なプリンタとを示す利用環境情報を利用管理情報テーブルに格納する。印刷要求の発生時、ネットワーク接続インタフェースにおけるネットワーク接続の有無を判断する。ネットワーク接続無し、と判断されたとき、利用環境情報の全ての利用場所のプリンタの制御データと印刷データとからなるプリンタ制御データを生成して格納する。ネットワーク接続有り、と判断されたときに、そのネットワークを介して、印刷可能なプリンタに、該当するプリンタ制御データを転送する。
特許文献4に開示された「マルチ機能端末」は、プリンタ機能が複数の複数の外部装置により共用される場合に、使い勝手に優れた使用環境を得ることができるマルチ機能端末である。制御回路は、ファクシミリ機能およびプリンタ機能に関する制御を行う。この制御においては、ネットワーク上のPCからのプリント要求があると、現在実行中のジョブを含む予約済みジョブに対して、記録回路が行う記録枚数を算出する。算出された記録枚数に応じて、記録回路による複数部数出力に対する実行の可否を変更する。該複数部数出力に対する見かけ上の実行の可否を、要求を出したPCに通知する。
特許文献5に開示された「画像形成装置」は、複数のホスト装置の印刷要求に対する印刷出力の開始を制御し、機密性を確保する画像形成装置である。レーザープリンタは、ネットワークを介してホストコンピュータから印刷要求があり、プライバシー保護設定がオンに設定されていると、出力予約の状態でホストコンピュータのデータ送信を止め、出力の許可を待つ待機状態となる。操作部の許可キーが押下されて出力許可があると、ホストコンピュータにデータ送信を再開させる。ホストコンピュータから受信した印刷データに基づいて、エンジンで印刷処理する。したがって、ホストコンピュータのユーザが、レーザープリンタの設置場所に到着してから、印刷出力の動作を開始することができる。記録出力された記録紙が他人の目に触れることや、間違って持って行かれてしまうことを防止して、機密性を確保することができる。
特許文献6に開示された「ネットワーク印刷システム」は、予約印刷時刻に従って、印刷出力が実行されるネットワーク印刷システムにおいて、プリンタ側で備えるべき記憶デバイスの記憶容量を低減して、ネットワーク印刷システムを安価に構築できるようにするものである。クライアントPCは、プリンタに対してプリント予約を行う際、ファイル名やプリント終了期限等の予約データのみを送信し、印刷データ自体はHDD内に保存しておく。プリンタでは、クライアントPCからの予約データを、プリント予約記録部に記録して予約を受け付けておく。実際に印刷出力の際に、クライアントPCに対して、印刷データの送信要求を行う。これにより、クライアントPCから印刷データが送信され、プリンタにて印刷出力が行われる。このように、プリンタは、実際の印刷出力時に印刷データを取得するため、予約時から印刷出力時まで印刷データを保存しておく必要はない。
特許文献7に開示された「印刷管理用サーバー」は、印刷ネットワークシステムのユーザへの通知機能を、より充実させた印刷管理用サーバーである。印刷管理用プログラムを搭載した印刷管理用サーバーは、当該印刷管理用サーバーとリモートプリンタ端末との間での印刷予約されたファイル情報の転送及び又は、印刷動作に影響を与える通知事項、例えば、ダウンロード時間や、原ファイル情報から印刷できるファイル情報への変換に係る情報を形成し、印刷予約したユーザに対し、印刷指示が与えられる前に通知する。
特開平07-179007公報
特開平08-217289号公報
特開2000-231464号公報
特開2000-355148号公報
特開2002-244836号公報
特開2003-233481号公報
特開2005-128968号公報
しかし、従来の印刷システムでは、次のような問題がある。印刷装置の混雑を避けるために時間指定して印刷予約をすると、印刷実行指示から実際に印刷されるまで時間が経って、印刷指示したことを忘れて再度印刷を行ってしまうことがある。また、実際に印刷される前や印刷中に、印刷用紙不足により印刷が中断してしまうことがある。
また、同じような設定で、全く異なる書類を印刷した場合、ソーターに先の印刷物が残っているために、次の印刷ができないケースがある。たとえ印刷ができても、先に印刷が終わった印刷物の上に、次の印刷物が重なってしまい、先の印刷物と混じってしまうことがある。他の利用者の印刷物が混じってしまうこともある。
同じ利用者が複数種類の印刷物を印刷するときに、印刷物毎に異なる排紙トレイを使用すると、排紙トレイの数には限りがあるため、その数以上の多数種類の印刷物を印刷できない。また、印刷物の回収を忘れると、次の利用者が印刷できないことになる。長時間の未回収があると、次の利用者が、残っている印刷物をソーターの排紙トレイから回収し、機械の近くに置くことがある。こうすると、印刷物を紛失したと勘違いして、再度印刷することになる。
本発明の目的は、上記従来の問題を解決して、イントラネットにより相互に接続されたクライアントPCとサーバーと印刷装置とを具備する印刷制御システムにおいて、指定された印刷時間までに印刷する場合に、印刷用紙不足による印刷中断を回避することである。また、異なる印刷物が混じらないようにすることと、未回収の印刷物を利用者に通知することも、本発明の目的である。
上記の課題を解決するために、本発明では、イントラネットにより相互に接続されたクライアントPCとサーバーと印刷装置とを具備する印刷制御システムのクライアントPCに、印刷データと印刷条件と印刷完了時刻とクライアント識別情報をサーバーに送信する手段を備え、サーバーに、クライアントPCからの印刷データと印刷条件と印刷完了時刻とクライアント識別情報を受信して対応付けて保存する手段と、印刷枚数を算出する手段と、印刷装置にセットされた印刷用紙枚数を取得する手段と、印刷枚数と印刷用紙枚数を比較する手段と、印刷用紙が不足する場合にクライアントPCに対して補給指示を通知する手段と、クライアントPCからの印刷データを指定された印刷時間までに印刷装置に印刷させる手段とを備えた。
また、サーバーに、印刷装置の排紙トレイ毎に異なる印刷物を排紙するように印刷させる手段と、所定の時間間隔で印刷装置の排紙トレイに印刷物が残っているか否かを確認する手段と、印刷物が残っている排紙トレイと当該印刷物のクライアント情報とを関連付けて保存する手段と、印刷物の未回収を当該印刷物に対応するクライアントPCに通知する手段と、印刷装置の排紙トレイ毎に異なるクライアントの印刷物を排紙するように印刷させる手段と、印刷装置の排紙トレイに未回収の印刷物が残っているクライアントPCからの印刷データは同一の排紙トレイに排紙するように印刷させる手段を備えた。
上記のように構成したことにより、イントラネットにより相互に接続されたクライアントPCとサーバーと印刷装置とを具備する印刷制御システムにおいて、ネットワークトラフィックの多い昼間の時間帯を外して、ネットワーク負荷を抑えることができる。また、印刷装置にセットされている用紙の枚数不足で印刷できなくなるという不都合を解消できる。
ソーターに印刷物が残っていても、次の印刷物を印刷できる。また、スタック型のソート排紙の場合でも、先の印刷物の上に重なって排紙されることがなくなる。別の利用者が誤って印刷物を回収してしまうということがなくなる。再度印刷し直すことを防ぐことができる。
時間指定印刷の場合、印刷実行から実際に印刷されるまで時間があるため、印刷したことを忘れ、再度印刷を行ってしまうことを防ぐことができる。また、印刷物の回収を忘れることにより、他の利用者が印刷できなくなることを防ぐことができる。長時間に渡る未回収により、他の利用者が印刷物をソーターの排紙トレイから回収して近くに置くことで、印刷物が紛失した状態となることを防ぐことができる。人目のつく場所に重要書類が放置されてしまい、セキュリティ管理が問題となることを防ぐことができる。
未回収の印刷物がトレイにあるクライアントPCからの印刷物は、先の印刷物のトレイに排紙しながら印刷することにより、複数種類の印刷を行うことを可能にする。また、利用者は、印刷物を一気に回収できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図1〜図6を参照しながら詳細に説明する。
本発明の実施例1は、ネットワークプリンタで予約印刷する際に、印刷用紙不足であればクライアントに対して印刷用紙を補給するように通知する印刷制御システムである。
図1は、本発明の実施例1における印刷制御システムの接続図である。一般的なローカルエリアネットワーク(LAN)で、クライアントPCとサーバーと印刷装置が相互に接続されたシステムである。実施例1における印刷制御システムの基本的な構成は、従来のネットワーク印刷システムと同じである。実施例1における印刷制御システムと異なるところは、印刷用紙の枚数を確認して、用紙不足をクライアントに通知することに関する点である。
図1において、ノートPC1は、ノート型のクライアントパソコンである。デスクトップPC2は、デスクトップ方のクライアントパソコンである。ワークステーション3は、高性能のクライアントコンピュータである。印刷装置(プリンタ)4は、実際に印刷を行う装置である。サーバー5は、クライアントからの印刷要求を処理するコンピュータである。印刷機能を有する複合機6は、FAXやコピーなどの機能を備えた印刷機である。ローカルエリアネットワーク7は、クライアントとサーバーと印刷機を繋ぐ通信回線である。それぞれの機器は、単数でも複数でもよい。
図2は、クライアント側の動作の流れを示すフローチャートである。図3は、サーバー側の動作の流れを示すフローチャートである。
上記のように構成された本発明の実施例1における印刷制御システムの動作を説明する。最初に、図1を参照しながら、印刷制御システムの機能の概要を説明する。印刷時に、印刷処理しようとしている書類は、今必要なのか、今必要でなければ、いつまでに必要なのか、選択及び時刻等を入力する画面がある。そこで、両面印刷なのか、カラー印刷なのか、何時までに印刷すればいいのか、ソートは必要か、ステプラーは必要か、等の印刷条件を入力して印刷を行う。
例えば、翌日の会議が朝10時からであれば、帰宅前に書類の印刷処理をしておけば、夜間のネットワークトラフィックの少ない時に印刷を行うことができる。ここで印刷を実行すると、印刷条件を入力する画面がクライアントPCの表示器に表示され、用紙のサイズ、カラーかモノクロ印刷なのか、両面印刷か、集約するのか、何時までに印刷しておく必要があるのか等、必要な条件を入力し実行する。サーバーは、それらの印刷データと印刷条件、クライアントPCの認識を行い、ネットワークのトラフィックが少ないときに、サーバーが印刷装置に印刷させる。
このとき、サーバーが依頼をうけた印刷物の枚数及び印刷部数、両面印刷、集約印刷等の印刷条件のデータを読み取り、印刷装置にセットされている用紙の残量を確認し、双方を比較して、印刷条件よりセットされている用紙が少ないと判断した時には、印刷処理をしたクライアントPCに対して、印刷装置の用紙を補給するように促す通知を送る。この通知は、クライアントPCの画面が印刷処理中の状態でも優先的に表示し、それにより、印刷できないことをいち早く利用者に知らせて、翌朝印刷が出来ていないというようなこと防ぐことができる。通知したが、用紙が補給されない場合は、次の印刷命令を行ったクライアントPCに対して即通知を行うことにより、用紙不足による印刷不可状態をなくせる。
次に、図2のフロー図を参照しながら、クライアント側の動作の流れについて説明する。クライアントは、ステップA-1においてアイドル状態にあり、待機している。ステップA-2において、印刷すべき書類の作成が完了すると、ステップA-3において、印刷処理を開始する。ステップA-3において、印刷に関する条件を設定する画面を起動する。ステップA-4において、用紙の向きやサイズ、印刷を白黒で行うかカラーで行うか等、印刷基本設定を確認する。設定を変更する必要がある場合は、ステップA-5において再設定する。印刷基本設定が完了すると、ステップA-6において、時刻指定印刷を行うか、集約するか、両面印刷を行うか、縮小、拡大等の印刷に関する条件の拡張設定を行う。設定内容に変更が必要であれば、ステップA-7において、再設定を行う。印刷拡張設定は完了すれば、ステップA-8において、印刷データ、印刷条件等をサーバーに送り、アイドル状態に戻る。
次に、図3のフロー図を参照しながら、サーバー側の動作の流れについて説明する。サーバーは、ステップB-1においてアイドル状態にあり、待機している。ステップB-2において、クライアントからの印刷命令を受けると、ステップB-3において、時刻指定印刷であるか否かを、受信データにより確認する。時刻指定印刷でなければ、ステップB-4において、指定された印刷装置に対してデータを送信し、設定された印刷条件にて印刷を行い、アイドル状態に戻る。時刻指定印刷であれば、ステップB-5において、指定時刻データを記憶媒体に一時保存する。ステップB-6において、印刷する総枚数データを、印刷条件データより読み取って計算し、記憶媒体に一時保存する。ステップB-7において、印刷装置の用紙残量を、印刷装置に確認する。ステップB-8において、クライアント情報を、それらの情報と合わせて記憶媒体に一時保存する。
ステップB-9において、印刷する総枚数データを、記憶媒体に一時保存した必要枚数データと、印刷装置の用紙残量を比較する。印刷総枚数に対して十分であれば、ステップB-10において、印刷指定時刻になるまで待ち、ステップB-11において印刷処理を行う。ステップB-12において、印刷処理が完了したら、アイドル状態に戻る。用紙が不足すると判断した場合は、ステップB-13において、印刷命令を送信したクライアントに対して印刷装置への用紙の補給を促すメッセージを送信する。ステップB-14において、用紙の補給が完了した場合には、その時点でメッセージの送信を止め、印刷指定時刻になるまで待ち、ステップB-11において、印刷処理を行う。印刷指定時刻の前までに用紙の補給がない場合は、ステップB-15においてメッセージ送信を止め、ステップB-11において印刷処理を行う。この場合は、印刷用紙が不足した段階で、印刷が途中で停止することになる。他の利用者が予約した印刷用紙に印刷することはできない。
上記のように、本発明の実施例1では、印刷制御システムを、ネットワークプリンタで予約印刷する際に、印刷用紙不足であればクライアントに対して印刷用紙を補給するように通知する構成としたので、印刷用紙不足による印刷中断を回避できる。
本発明の実施例2は、印刷物が排紙トレイに残っていれば、サーバーからクライアントに通知する印刷制御システムである。
本発明の実施例2における印刷制御システムの基本的な構成は、実施例1と同じである。実施例2における印刷制御システムが実施例1と異なるところは、ソーターの排紙トレイ毎に印刷物を印刷する点である。図4は、本発明の実施例2における印刷制御システムの動作の流れを示すフロー図である。
上記のように構成された本発明の実施例2における印刷制御システムの動作を説明する。会議等の複数部必要となる印刷物を印刷する場合、印刷装置にソーターがあれば、ソーターの排紙トレイ毎に利用者別に縦横を互い違いにスタック、または同じ方向でも部数毎に印刷物をずらしてスタックする。これにより、ソーターの排紙トレイ分の印刷をすることができる。また、利用者は一度に印刷した印刷物を回収することができる。先に印刷された印刷物でソーターの排紙トレイがいっぱいで後からの印刷ができなかったり、後から印刷された印刷物が先の印刷物と混ざってしまって、印刷回収時に誤って回収して紛失したり、取り忘れによる紛失してしまうことがなくなる。印刷条件より最終的に印刷される印刷物が製品規格のトレイのスタック枚数を超える場合は2カ所のトレイに分割してスタックする。
図4のフロー図を参照しながら、動作の流れについて説明する。サーバーは、ステップC-1においてアイドル状態にあり、待機している。指定時刻における印刷の完了後、ステップC-1において、一定時間間隔で、トレイに印刷物があるか無いか、確認する。トレイに印刷物がなければ、ステップC-5において、印刷に関するクライアント情報を削除する。トレイに印刷物が有る場合は、ステップC-4において、トレイの印刷物に対するクライアント情報データを読み込む。ステップC-6において、クライアントに対して未回収印刷物があることを通知する。
上記のように、本発明の実施例2では、印刷制御システムを、印刷物が排紙トレイに残っていれば、サーバーからクライアントに通知する構成としたので、異なる印刷物が混じらないようにできる。
本発明の実施例3は、異なる印刷物を排紙トレイ毎に区別して排紙するように印刷する印刷制御システムである。
本発明の実施例3における印刷制御システムの基本的な構成は、実施例2と同じである。実施例3における印刷制御システムが実施例2と異なるところは、排紙トレイの印刷物の未回収を確認する点である。図5は、本発明の実施例3における印刷制御システムの動作の流れを示すフロー図である。
上記のように構成された本発明の実施例3における印刷制御システムの動作を説明する。印刷処理をする時に、サーバー側でどのクライアントPCからの印刷命令であるか、受信したデータ等から把握し、印刷完了時点で、印刷命令のあったクライアントPCに対して、印刷完了通知を優先的に送る。通知方法は、イントラネットのメール機能や、その他メッセージ送信機能等を使用し、通知することができる。また、印刷処理の印刷条件設定画面にて、同じ会議に出席するメンバーを、印刷完了通知先に設定することができ、そこで設定しておくと、その設定されたメンバーにも通知が送られ、印刷処理した当人が会議に遅れそうな場合や、急遽欠席する場合にも、印刷完了通知が送られているので、他のメンバーが印刷物を回収するということができる。
また、回収されるまで一定間隔で、未回収の通知を、サーバーは、印刷処理を行ったクライアントPC及び印刷完了通知を同報するメンバーに印刷完了通知を入れる。印刷物が回収されると、サーバーは、印刷完了通知の送付を停止させる。また、印刷枚数が多い場合は、スタックするトレイが分割されるため、印刷物が分かれてしまった場合は、その情報も一緒にサーバーからクライアントPCに通知する。
図5のフロー図を参照しながら、動作の流れについて説明する。サーバーは、ステップD-1においてアイドル状態にあり、待機している。ステップD-1において、クライアントから印刷命令を受信する。ステップD-3において、印刷装置の排紙トレイに空きがあるか否か、確認する。空きトレイが無い場合には、ステップD-4において、トレイの印刷物に対するクライアント情報データを読み込み、クライアントに対して、未回収印刷物があることを通知する。空きがある場合、ステップD-5において、受信した印刷命令が時刻指定印刷か否か、判断する。時刻指定印刷でなければ、ステップD-6において、指定された印刷装置に対してデータを送信し、設定された印刷条件にて印刷を行う。時刻指定印刷であれば、ステップD-7において、指定時刻データを記憶媒体に一時保存する。ステップD-8において、印刷する総枚数データを印刷条件データより読み取り計算し、記憶媒体に一時保存する。ステップD-9において、印刷装置の用紙残量を、印刷装置に確認する。ステップD-10において、クライアント情報を、それらの情報と合わせて記憶媒体に一時保存する。
ステップD-11において、記憶媒体に一時保存した総枚数データと印刷装置の用紙残量を比較する。印刷総枚数に対して十分であれば、ステップD-12において、印刷指定時刻になるまで待ち、ステップD-13において、印刷処理を行い、空きトレイに排紙する。用紙が不足すると判断した場合は、ステップD-15において、印刷命令を送信したクライアントに対して、印刷装置への用紙の補給を促すメッセージを送信する。ステップD-16において、用紙の補給が完了した場合には、その時点でメッセージの送信を止め、時刻指定印刷を行う。印刷指定時刻の前までに用紙の補給がない場合は、ステップD-17においてメッセージ送信を止め、時刻指定印刷を行う。この場合は、印刷が途中で停止することになる。
上記のように、本発明の実施例3では、印刷制御システムを、異なる印刷物を排紙トレイ毎に区別して排紙するように印刷する構成としたので、未回収の印刷物を利用者に通知できる。
本発明の実施例4は、未回収の印刷物がトレイに残るクライアントPCからの印刷データは同一のトレイに排紙するように印刷する印刷制御システムである。
本発明の実施例4における印刷制御システムの基本的な構成は、実施例3と同じである。実施例4における印刷制御システムが実施例3と異なるところは、未回収の印刷物がトレイに残るクライアントPCからの印刷データは同一のトレイに印刷する点である。図6は、本発明の実施例4における印刷制御システムの動作の流れを示すフロー図である。
上記のように構成された本発明の実施例4における印刷制御システムの動作を説明する。会議の資料等は、複数の書類からなることも多く、同じクライアントPCから複数の資料の印刷命令をする時、先に印刷された印刷物が未回収の場合、先に印刷した印刷物と同じソーターの排紙トレイに印刷をすることができ、これにより利用者は複数の印刷物を一度に回収することができる。また、先に印刷した印刷物と異なる会議の印刷物で、先の印刷物と分けて印刷したい場合は、印刷条件入力の画面でトレイを別にする設定を行い、印刷命令をすることにより、同じクライアントPCからの印刷命令でも印刷物を異なるトレイに分けて印刷することもできる。
図6のフロー図を参照しながら、動作の流れについて説明する。サーバーは、ステップE-1においてアイドル状態にあり、待機している。ステップE-2において、クライアントから印刷命令を受信する。ステップE-3において、受信した印刷命令が時刻指定印刷か否かを判断する。時刻指定印刷でなければ、ステップE-4において、指定された印刷装置に対してデータを送信し、設定された印刷条件にて印刷を行う。時刻指定印刷であれば、ステップE-5において、指定時刻データを記憶媒体に一時保存する。ステップE-6において、印刷する総枚数データを印刷条件データより読み取って計算し、記憶媒体に一時保存する。ステップE-7において、印刷装置の用紙残量を、印刷装置に確認する。ステップE-8において、クライアント情報を、それらの情報と合わせて記憶媒体に一時保存する。
ステップE-9において、記憶媒体に一時保存した総枚数データと、印刷装置の用紙残量を比較する。印刷総枚数に対して十分であれば、ステップE-10において、印刷指定時刻になるまで待つ。ステップE-11において、未回収の印刷物が、トレイに回収されずに残っているか否か、確認する。未回収であれば、ステップE-12において、同じ利用者の印刷物は同じトレイに排紙するように印刷する。既に回収されていれば、ステップE-14において、空きトレイに印刷を行う。ステップE-13において、印刷が完了すれば、アイドル状態に戻る。
ステップE-9において、用紙が不足すると判断した場合は、印刷命令を送信したクライアントに対して、印刷装置への用紙の補給を促すメッセージを、ステップE-15において送信する。ステップE-16において用紙の補給が完了した場合には、その時点でメッセージの送信を止め、時刻指定印刷を行う。印刷指定時刻の前までに用紙の補給がない場合は、ステップE-17においてメッセージ送信を止め、時刻指定印刷を行う。この場合は、印刷が途中で停止することになる。
上記のように、本発明の実施例4では、印刷制御システムを、未回収の印刷物がトレイに残るクライアントPCからの印刷データは同一のトレイに排紙するように印刷する構成としたので、異なる利用者の印刷部が混じらないようにできる。
本発明の印刷制御システムは、複数の大量の印刷物を印刷するシステムとして最適である。
1・・・ノートPC、2・・・デスクトップPC、3・・・ワークステーション、4・・・印刷装置(プリンタ)、5・・・サーバー、6・・・複合機、7・・・ローカルエリアネットワーク(LAN)。
Claims (8)
- イントラネットにより相互に接続されたクライアントPCとサーバーと印刷装置とを具備する印刷制御システムであって、前記クライアントPCは、印刷データと印刷条件と印刷完了時刻とクライアント識別情報を前記サーバーに送信する手段を備え、前記サーバーは、前記クライアントPCからの印刷データと印刷条件と印刷完了時刻とクライアント識別情報を受信して対応付けて保存する手段と、印刷枚数を算出する手段と、前記印刷装置にセットされた印刷用紙枚数を取得する手段と、前記印刷枚数と前記印刷用紙枚数を比較する手段と、印刷用紙が不足する場合に前記クライアントPCに対して補給指示を通知する手段と、前記クライアントPCからの印刷データを指定された印刷時間までに前記印刷装置に印刷させる手段とを備えたことを特徴とする印刷制御システム。
- 前記サーバーは、前記印刷装置の排紙トレイ毎に異なる印刷物を排紙するように印刷させる手段と、所定の時間間隔で前記印刷装置の排紙トレイに印刷物が残っているか否かを確認する手段と、印刷物が残っている排紙トレイと当該印刷物のクライアント情報とを関連付けて保存する手段と、印刷物の未回収を当該印刷物に対応するクライアントPCに通知する手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の印刷制御システム。
- 前記サーバーは、前記印刷装置の排紙トレイ毎に異なるクライアントの印刷物を排紙するように印刷させる手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の印刷制御システム。
- 前記サーバーは、前記印刷装置の排紙トレイに未回収の印刷物が残っているクライアントPCからの印刷データは同一の排紙トレイに排紙するように印刷させる手段を備えたことを特徴とする請求項3記載の印刷制御システム。
- イントラネットによりクライアントPCと印刷装置に接続された印刷制御サーバーであって、前記クライアントPCから印刷データと印刷条件と印刷完了時刻とクライアント識別情報を受信して対応付けて保存する手段と、印刷枚数を算出する手段と、前記印刷装置にセットされた印刷用紙枚数を取得する手段と、前記印刷枚数と前記印刷用紙枚数を比較する手段と、印刷用紙が不足する場合に前記クライアントPCに対して補給指示を通知する手段と、前記クライアントPCからの印刷データを指定された印刷時間までに前記印刷装置に印刷させる手段とを備えたことを特徴とする印刷制御サーバー。
- 前記印刷装置の排紙トレイ毎に異なる印刷物を排紙するように印刷させる手段と、所定の時間間隔で前記印刷装置の排紙トレイに印刷物が残っているか否かを確認する手段と、印刷物が残っている排紙トレイと当該印刷物のクライアント情報とを関連付けて保存する手段と、印刷物の未回収を当該印刷物に対応するクライアントPCに通知する手段とを備えたことを特徴とする請求項5記載の印刷制御サーバー。
- 前記印刷装置の排紙トレイ毎に異なるクライアントの印刷物を排紙するように印刷させる手段を備えたことを特徴とする請求項6記載の印刷制御サーバー。
- 前記印刷装置の排紙トレイに未回収の印刷物が残っているクライアントPCからの印刷データは同一の排紙トレイに排紙するように印刷させる手段を備えたことを特徴とする請求項7記載の印刷制御サーバー。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008198313A (ja) * | 2007-02-15 | 2008-08-28 | Seiko Epson Corp | 印刷システム、画像再生装置、印刷装置および印刷方法 |
JP2010197537A (ja) * | 2009-02-24 | 2010-09-09 | Shimonishi Giken Kogyo Kk | 表示/操作パネルの高さおよび傾斜調整装置 |
JP2011141795A (ja) * | 2010-01-08 | 2011-07-21 | Mizuho Information & Research Institute Inc | 印刷管理システム及び印刷管理方法 |
-
2005
- 2005-07-28 JP JP2005218793A patent/JP2007034799A/ja active Pending
Cited By (3)
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